07/11/22 18:15:00
早朝、羅臼の海岸線を辿るとオオワシが魚をついばんでいた。
そこへ、2羽のハシブトカラスが猛然と突っ込んで来る。
オオワシがカラスを蹴散らすかと思いきや、そそくさと退散。
山の方へ飛んでいってしまった。
空の王者よ!どうした!
私はそう叫ばずにはいられなかった。
それから数日後、羅臼の港でまたオオワシを発見した。
水揚げされた魚が、運搬中のトラックからこぼれ落ちる。
それを狙ってウミネコ、ハシブト軍団が飛び回る。
気の優しい王者は、その中に入れない。
夕方、港のそばを通ると道端に落ちている魚の残骸をついばむ王者がいた。
そこへ、またハシブト軍団が突撃してくる。
王者は諦めて少し離れた電柱の上に、退避。
そして大きな翼を広げ知床の森へ姿を消していった。
そんなオオワシの姿に驚いた私はすし屋のおやじに聞いた。
オオワシは弱いの?
「オオワシはいっつもカラスとカモメに追っかけられて傷だらけだべさ」
「この町ではカラスが一番、ウミネコが2番、3番がオオワシだ。」
「オオワシは弱虫だー」
ショックだった。