07/05/20 19:10:50 /XXWaD190
熊野の打球は向かい風に逆らいながら、大きく右中間へと伸びていく。
夢の島ナインは打球が抜けることを確信しながらも、ハーフライン上で打球の
行方を見守る。
風を読んだハンコから外野手へ出された指示にとまどう夢の島ナイン。
『ブラインド…?』
右翼手がボールを捕球しようとしたとき中堅手が間に入ったため、夢の島には
アウトかセーフか判断できない。
次の瞬間、右翼手がボールを追いかけるようにフェンスへ向かって走り出した。
『抜けたぞ! 回れ!回れ!』
打球が抜けたことを確信した夢の島は一気にホームを目指すが、私徳館ナイン
は動じない。
『引っかかったな!』
なんと、ボールは中堅手が持っており、右翼手の動きはフェイクだったのだ!