07/08/28 02:15:57
完成したので読んで頂きたい
「あなたを憎んでいるのよ」
その言葉を聞いた瞬間私は頭の中が真っ白になっていた。
エリスとエターナの仲は決して悪いものではなかった。
周りからみると彼女達は仲のいい姉妹に見える程であった。
この言葉にエリスはひどく動揺した。
「な・・・何を言うの・・・エターナさん・・・」
「・・・」
長い沈黙が続く。エリスは何を言おうかと
頭の中で言葉を模索している。
エターナは沈黙を続け、エリスの方に視線を向ける。
エリスはその視線が何を意味しているのか分からなかったが、
非常に強い憎悪を感じられる。勿論顔を背けている。
何分が過ぎただろうか・・・重々しい雰囲気の中、
遂にエターナの口が開く。
「同じNT同士だといえども貴方より経験のある私の方がMS操縦技術は上。
事実貴方がこの艦に配属された時はまだ、マニュアル通りの動きしか出来なかったわ。
でも、貴方は戦闘を繰り返すにつれて徐々に実力をつけていった。
そして、この前のシミュレーションで遂に私は貴方に負けてしまった。
その時は別に何も感じなかった。
負けた時の悔しさとかもなくて・・・
逆に貴方が成長してくれて嬉しかった!
本当よ!!
貴方に越されるのは辛いけど、
妹のように慕っていた貴方に
嫉妬して当たるような事は当然出来ないわ!
私は貴方を本当に信頼していたのよ。
でも・・・その後、あの男に馬鹿にされた時、
私の中であなたに対する
悪意が芽生えてしまったのかもしれないわ・・うっうっ・・・」
話しながらエターナが泣き出した。
「ある男?その人は一体誰ですか?」
「・・・イワン中尉よ」
「!!」
エリスは驚愕した。
続く