暇つぶし2chat X3
- 暇つぶし2ch1: ガロードがポンと手を打つ。 「え?」 「シャギアとオルバのことだよ」 ガロードは何度も刃を交えた宿敵の顔を思い浮かべてそう言った。 戦争を望み、戦争を企て、戦争を起こした執念の兄弟。 その行動だけを見れば、諸悪の根源と言ってしまっても差し支えないだろう。 「けど、あいつらが居なくなっても、結局戦争自体は終わらなかったんだよな」 「ええ」 「やっぱ、物語みたいにラスボスを倒してめでたしめでたし、ってわけにゃいかないってことか」 冷めてしまったコーヒーをグイッと喉に流し込む。 「…難しいな、本当に」 フゥと一つため息を零すと、ガロードは目を閉じて思考に沈んでいった。 纏まりそうで纏まらない、答えが出そうで出ない、 そもそも何の答えが出そうになっているのかすら分からない、そんな混沌としたモヤモヤを抱えながら。 考えに耽るガロードを、ティファは静かに見詰めていた。まるでエスタルドに居た時の様に。 但し、遠くから眺めるだけだったあの頃とは違い、彼のすぐ横で。 腕を組んで真剣な表情で考え込んでいるガロード。その姿を見て、不意にティファは思った。 ガロードはいつか表舞台に出るのではないかと。 ジャミルやランスローの如く、平和の為に東奔西走することになるのではないかと。 そして、こうも思った。 【もしそうなっても、私は常にガロードの隣にいよう。置いていかれたと寂しがるのではなく、並んで一緒に走っていこう】と。 胸の前で左右両方の手で握り拳を作り、決意すると共に【がんばるぞ】と気合を入れるティファだった。
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