カミーユハァハァ(*´д`*)  その3at X3
カミーユハァハァ(*´д`*)  その3 - 暇つぶし2ch291:281
07/06/05 17:28:49
>>283
なんとか荒らしをしてる相手が興味を持ってくれる話題を振ってるんだが、もしファンだった
ら悪かったね、荒らし相手は男と思ったんだが。誰でもいいから削除依頼ださないか?

292:エマカミ 1/4
07/06/05 23:42:54
>>229でやってみた。

その日最後の授業は、美術。カミーユにとっては、寝るためにあるような教科である。
しかし、そこは表向き優等生。あからさまに寝たりしない。背筋正しく目を開けての居眠りだから、気付く教師はいななかった。
けれど、さすがに終業と同時に呼ばれれば、ドキリとする。
カミーユは緊張した面持ちで、美術教師に歩み寄った。
「何ですか、エマ先生」
「ええ、ちょっといいかしら?」
どこか言いにくそうな気配は気になったけれど、相手は憧れの美人教師(の一人)。断れない。
「いいですよ」
すると、エマはカミーユにではなく、背後に向かって声を掛けた。
「ごめんなさい。少し借りるわね」
振り向けば、ファが立っている。どうやらカミーユを待っていたようだ。
「なんだよ」
保護者みたいな態度が気に入らず、思わず口を尖らせる。
そんなカミーユにあかんべえをしてから、ファは「こき使ってやって下さい!」と捨て台詞を残して美術室を出ていった。
「ったく…」
むくれれば、エマは笑いを噛み殺している。
「仲が良いわね」
「どこが!」
「喧嘩するほど何とやら、と言うでしょう?それより」
エマが真顔なるから、カミーユも真顔になる。
「あなたにお願いしたいことがあるの」
来た。本題だ。
「はい。何ですか?」
「絵のモデルになって欲しいの」
返事するまで、10は数えられたと思う。それだけ、エマのお願いはカミーユの予想を遥かに越えていた。
「モデルって…僕が、ですか?」
「そうよ。ダメかしら?」
そんなか弱く頼まれたら、断れない。カミーユはモゴモゴしながらも、「いいですよ」と即答した。
「ありがとう、カミーユ」
上品に感謝され、にやけそうになる。
それを何とか堪えていると、エマは大きなスケッチブックを取り出した。

293:エマカミ 2/4
07/06/05 23:48:12
「まさか、今から?」
「ええ。時間がないの」
教師ではなく芸術家の顔になって、エマは手近の椅子に腰を下ろす。
「展覧会までの日数を考えると、一分一秒も惜しいくらいなのよ。急で悪いんだけど」
「い、いえ…」
「これで最後にするつもりだから」
「え?」
エマは美しいけれど、翳りのある微笑を浮かべた。
「これでダメだったら、筆を折るわ」
「そんな!」
「大丈夫、教師の仕事は続けるから、あなた達に迷惑は掛けないわ」
「そういうことじゃありません!」
授業は聞いていないけれど、エマの芸術に対する態度は素晴らしい。絵を描くときの横顔も好きだ。
だから、カミーユは決意した。
「筆を折るだなんて、そんなこと言わないで下さい。僕にできることだったら何でもしますから」
そうだ、まずは絵のモデル。
「えーっと、どんなポーズを取ればいいんですか?」
聞けば、またもエマは言いにくそうな顔をする。
「僕は本気です!何でもします!」
迷うエマの背を押すように宣言して、ようやくエマは告げてくれた。
脱いで欲しい、と。
「へ?」
「あなたの裸を描きたいの」
カミーユは、思いきり頬を引きつらせた。


さっきまでみんなと授業を受けていた美術室。
明日からも授業を受けるであろう美術室。
そんな日常的な空間で全裸になるという非日常に、カミーユは眩暈を起こしかける。
しかし、「何でもします」と胸を張ってしまった以上、後に引けない。
それに、エマだって相当の覚悟をしているはず。弱音なんか吐けない。
「こ、これでいいですか?」
全ての衣服を脱ぎ捨て、美人教師の前に立つ。
もっと恥ずかしくなりそうだから、隠すことはしなかった。
けれど、異性の、それも憧れの女性の前とあって、さすがのカミーユも震えが止まらない。
顔だって、バカみたいに真っ赤に染まっているはずだ。
カミーユは固く目を瞑り、唇を噛み締めた。
「キレイよ」
エマの声は優しい。

294:エマカミ 3/4
07/06/05 23:50:41
「恥ずかしがらないで」
甘えたくなる囁きだったけれど、カミーユは目を閉じ続けた。
エマの顔を見られないのだ。
「本当、とってもキレイ」
しかし、突然近くで囁かれ、ハッとする。
気付けば、エマはすぐ側まで来ていた。
「触っていいかしら?」
「え?何をです?」
「見るだけじゃダメなのよ」
何か言う前に、エマの指は既に触れている。
カミーユの目尻から頬を辿り、顎のラインを丁寧に追っていた。
「若いだけじゃないわ。キレイなのよ、カミーユは」
「あの、エマさん…」
絵画を愛でるような、宝石を慈しむような。
色欲とは無縁の眼差しで、エマはゆっくりとカミーユを確かめていく。
首筋を辿られて、カミーユはゴクリと喉を鳴らした。
「ここもステキ…芸術ね、あなた」
鎖骨から胸にかけては、手のひら全体で。
今までにない距離と感触を認識したとき、カミーユは完璧に混乱した。
「エマさん、待って!」
女性らしい細い手首を握り締める。
しかし、エマは驚いた様子も見せず、ただ「あら」と呟いた。視線は下を向いている。
それに倣って、カミーユは顔から火を噴いた。
別人格のカミーユが、見事なまでに勃ち上がっているではないか。
「こ、これは…!」
あわあわと言い訳するより早く、エマの指がそれを包み込む。
「ちょっと、エマさん!嘘でしょう?」
さらに真っ白になったカミーユへ、エマは優しく微笑んだ。
「何とかしないと。これじゃ描けないもの」
「で、でも…」
「恥ずかしがることなくてよ」
カミーユの戸惑いをよそに、エマの指は的確に動く。
前後左右に揺すり擦りしながら、カミーユをさらに大きく興奮させた。
「エ、エマさん…」
もはやカミーユは為すがまま。
恥ずかしいとか夢のようとか、様々な思考が頭を過ぎったけれど、どれも纏まらない。
フワフワ、チカチカした間隔の中で、カミーユはエマに身を預けた。
「エマさん…もう…」
「カミーユ、いるの?」
エマとは違う、女性の声。ファの声だ。

295:エマカミ 4/4
07/06/05 23:55:45
あまりの突然に、カミーユは悲鳴すら出ない。
一瞬にして硬直したカミーユとは対照的に、エマは落ち着いていた。大人らしい余裕の表情で、「鍵をかけてあるから」とだけ囁く。
その通り、ファがノブを回しても、ただガチャガチャと鳴るばかりで、美術室のドアは禁断の二人を隠蔽し続けた。
しかし、ファも諦めない。女の勘というヤツかもしれない。
「変ねえ。電気点いてるのに…ねえ、カミーユ!本当にいないの?」
ずいぶんと長い間廊下をうろついてから、やっとファの気配は消えた。
「ふふ、驚いたわね」
囁く声は、いつものエマとは違い、ひどく艶めかしい。
漠然と恐怖を感じて、カミーユはまじまじとエマの顔を見つめた。
「エマさん?」
「見たいのよ」
母ともファとも違う、女の顔。
けれど、気高い美しさで、エマもカミーユを見つめた。
「あなたが快楽に溺れる顔を」
再びエマの指が動き始める。
「カミーユ、悩ましく悶えてちょうだい。それが芸術なのよ」


火照った頬を気にしつつ歩くカミーユへ、軽快な足音が近付く。
それは隣に並んで歩調を合わせても、しばらく言葉を発しなかった。
「なんだよ」
先にカミーユが突っかかれば、ファは眉間に皺を寄せ、不機嫌な顔をする。
「なによ、その態度」
「だから、なんだよ。何の用だよ」
「別に。話し掛けちゃいけない?」
プイと横を向いたのに、ファは構わなかった。次々と質問を投げ付けてくる。
「どこに行ってたのよ?今まで何をしてたわけ?美術室じゃなかったの?」
「ファには関係ないだろ」
「エマ先生は何だったの?」
カミーユは言葉に詰まり、ただファの顔を見る。
それに居心地悪そうにしてから、ファは顰めっ面で駆け出した。
「もういいわよ!知らない!」
カミーユは、複雑な心境でファの脚線美を見送った。
多分、明日もエマのモデルになる。
ファはもちろん、誰にも言えない秘密を抱えて。

296:通常の名無しさんの3倍
07/06/06 15:57:03
GJ!

297:通常の名無しさんの3倍
07/06/06 17:22:37
イイ!


298:通常の名無しさんの3倍
07/06/07 00:53:58
こんな上品なエマカミ初めて見た、邪な目的じゃ無いからだな芸術なんですねカミーユは。
カミーユのネーミングモデルがカミーユ・クローデルなだけに先生が赤い人にも脳内変換出来てお得だけど、
目的が違くなりそうですw。上で話題に出た幼少期のカミーユを赤い人に逢わせたらどうなちゃうんだろう。


299:通常の名無しさんの3倍
07/06/07 02:11:51
>>298みたいに腐女子丸出しなこと書く人がいるから荒れるんだと思う

300:291
07/06/07 09:15:52
>>299
言い出しにくいが>>298を書き込んだのはわたしだ。色んな趣向の人が泣かないようにね。
女性は無いと思ったが荒らし主がカプ厨腐女子という線も疑ってなくはなかったので。


301:通常の名無しさんの3倍
07/06/07 10:07:48
余計な事するからなお荒れるんじゃね?
荒しの神経逆撫でするよりスルーの方が賢明だと思うが

302:300
07/06/07 11:09:40
そうだな、理解しようとするのは無駄かもな

303:通常の名無しさんの3倍
07/06/07 12:33:31
>>295
劇中のキャラクターがイメージ通りでGJ!

304:通常の名無しさんの3倍
07/06/08 09:26:34
>>298
>幼少期のカミーユを赤い人に逢わせたらどうなちゃうんだろう。

追加 >カミーユが危険な目に遭いそうな所を赤い人が助けてくれる。


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