07/10/24 14:51:57
>>783
「使えますね」
「使えるとは何だセシリア」
「アザディスタン王国の事です」
セルゲイは首を傾げた。
「まだわかりませんか」
「まさか!、お前」
「そのまさかです」
紅茶を飲みながら、怪しげな微笑みを浮かべる。
「アザディスタン王国を餌に、ソレスタルビーイングをおびき出す気だな」
「御明察ですセルゲイおじ様」
口とは裏腹に、もっと早く察して下さいなの表情であった。
「発想は悪くない、だがどうやってだ!?」
「この場合、強引過ぎるこじつけで結構です」
「こじつけ?」
セルゲイは胸中に黒雲が立ち込める。
「あの王女には、弱肉強食の国際政治では肉親の情ほど、国を滅ぼす原因になるのだと、身を持って知って頂きます」
「お前、何を考えているんだ」
「アザディスタン王国の王子が、テロ組織ソレスタルビーイングのMSパイロットであり、我が国に多大な損害を与えているエクシアのパイロット。これはアザディスタン王国が、列記としたテロ支援国家の証明であると」
セルゲイは背筋が、急激に寒くなるのを感じた。