07/10/19 19:17:21
マリナ「料理を作ります!」
刹那「…何故?」
マリナ「だって刹那、いつも体に悪い物ばかり食べて…」
刹那「必要ない。これで十分だ」
マリナ「ダメです! そんな栄養素だけで作ったような物なんて!
今から作ってあげますから、ちょっと待っててください!!」
刹那「いや、そうじゃなく…」
台所へ向かうマリナ。
刹那、止めようとする手を伸ばしたまま固まる。
刹那「………料理、出来たのか?」
***
マリナ「きゃあっ!」
刹那「! マリナ、無事か」
マリナ「ええ、大丈夫よ刹那。
でもごめんなさい、やっぱり失敗してしまったわ。
材料が無駄になってしまったわね…」
机の上にはマリナが作った、決して料理とは言えない消し炭。
刹那、机の前の椅子に座って何の躊躇もなくマリナの料理を口に含む。
マリナ「せ、刹那!? ダメよ、お腹を壊したらどうするの!」
刹那「大丈夫だ」
マリナ「ダメ! すぐにぺって吐き出しなさい!」
刹那「大丈夫」
なんだかんだと言い合いになっている間に、刹那完食。
マリナ「刹那、どうして吐き出さなかったの? 美味しくなかったでしょ?」
刹那「…誰かが俺のために作ってくれた料理を食べるのは初めてだ」
マリナ「!!」
刹那「だから、嬉しかった。…料理ありがとう、美味しかった」
マリナ「今度はもっと上手になってから食べさせてあげるから…待っててくれる?」
刹那「ああ、期待している」