07/10/14 20:51:39
>>271
「その通りだマリナ」
ソレスタルビーイングには一度は、命を助けて貰い感謝はしているが、それと国の命運は別物と考えるマリナは、ソレスタルビーイングとの秘密同盟には反対だった
「私は反対です」
「ソレスタルビーイングからは、もう既に、我が国との秘密同盟を結んでも良いとの、返事が届いているよ」
マリナは目の前が真っ暗になった
「それにソレスタルビーイングに取っても、この問題は死活問題なんだよマリナ」
「? 死活問題……」
「そうだ」
「どういう意味ですお父様」
「ソレスタルビーイングの根拠地は、月にある」
「月!?」
ソレスタルビーイングの根拠地は何処にあるのか、地球各国政府が血眼になって探していたのだが、依然として掴めていなかった
(月にあるのだとしたら、容易に掴めないのは当然ね)
マリナは納得した
「だからこそソレスタルビーイングは、我が国との秘密同盟を結ぶ必要性に迫られたのだ」
三大列強がヘリウム3を手に入れれば、列強の宇宙開発と宇宙軍の軍備増強は、差ほど時間をおかずに進む事になる
不偏的立場を取っていたソレスタルビーイングが、アザディスタン王国との秘密同盟を結ぶ事にしたのも理解できた