07/08/16 00:08:00
「何だ、何なんだよアレは!!」
白いモビルスーツ―Mk-Ⅱにザフト兵士は戦慄し、恐怖した。
他のメビウス、改修型ジンも高い技量を誇るがMk-Ⅱに関しては完全に彼等の理解を超えていた。
回避の動きすら完全に読まれ吸い込まれるように直撃を受けるしか選択肢が残されていないと
そう感じさせるほどの圧倒的な力の顕在がそこには存在した。
「モンスターだ・・・!!」
「怯むな!!あれはモンスターなどではない!!」
「しかしっ・・・!!」
怯える仲間を諌めるがその彼自身の声にも恐怖が混じっていた。
「だが、いっそモンスターであった方がどれだけ救いがあったか・・・
あの、肩のマーク。おそらく奴は連合軍最強と謳われる―」
「『白き流星』ですか!?アレは流星とかそんな優しげな代物じゃありませんよ!!」
Mk-Ⅱのデュエル・アイがこちらを向きビーム・ライフルを構える。
叫びを上げ機銃をフルバーストで撃つがまるで当たらない。
すく横で爆光、僚機がやられた。
Mk-Ⅱに対し、再び機銃を向けようとしたが結局はかなわなかった。
気付かぬ間に機銃ごと右腕をやられていたのだ。
すでにビームは放たれている。間違いなく直撃するだろう。
「アレは、アレは!!―くま・・・白い・・・魔・・・だ!!」
恐慌する彼を凶悪な熱量が襲い一瞬で肉体を蒸発させた。
彼だけではない、今後、ザフトに属する者はアムロ・レイを畏怖を憎悪を持ってこう呼ぶだろう。
連合の『白い悪魔』と―