07/08/15 23:49:34
摩擦熱に機体を紅く染めながらストライクとデュエルは死闘を繰り広げていた。
双方のビーム・サーベルの激突による干渉波が飛び散っていく。
「コイツーッ!!」
「お前なんかにー!!」
いったん距離をとったデュエルのシヴァの火線を全て避け
キラはシールドを前面に出したままスラスターを全開にしデュエルに体当たりする。
「グッ・・・!!」
「これで―!!」
続けざまに蹴りを見舞いデュエルを突き放す。
「クソッ!!このままで・・・!!」
再び、ストライクにビーム・ライフルを向けようとしたが
メネラオスから脱出したシャトルに間に割り込まれる。
―ッ!!
邪魔をされた。その認識は激憤となりイザークを支配する。
その危険な思惟をムウは感じ取った。それが導く結果までもを。
「オイ・・・やめろ・・・、何をやっている!!」
だが、分かるからといってどうなるというのだろう。
今のムウには手の出しようが無いのだ。
「よくも、邪魔を・・・!!」
「!!―やめろーッ!!それには!!」
キラはシャトルへ向けストライクを加速させる。
飛び出してどうするといった考えは無かった。
だた、護りたかったのだ。中にいる人達を。
自分に今まで護ってくれてありがとうと言ってくれた、風車をくれたあの子を。
「逃げだした腰抜け兵がーーーッ!!」
だが、無情にもシャトルはキラの目の前でデュエルの放ったビームに貫かれ炎に消えた。