【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その12at SHAR
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その12 - 暇つぶし2ch650:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:45:29
「ヴィータ副隊長!スバル達もそんな目で見ないの!」
怒りながらもパネルを捜査するなのは
「それで、シグナム副隊長の相手は誰なんですか?」
ティアナがなのはに尋ねた。
「ヴィータ副隊長だよ、名前はね」

・数時間後

陸専用空間シュミレーターにより、廃墟の町にセットされた空間で
「そういえば・・・お前と戦うのは初めてだな」
騎士服を装備したシグナムがカナードに尋ねた。
「ああ、正直楽しみだ。お前もそうだろ?」
同じくバリアジャケットを装備したカナードが答えた。

今回の模擬戦は名目上「シグナムVSヴィータ」となっている。
カナードがヴィータの名前を借りたのはシグナムに限定解除をさせるためであった。
(ただの一般市民であるカナードに対し、限定解除は出来ないため)

「さて、約束は約束だ、手加減はしないぞ。全力でいく!」
そう言い、レヴァンティンを構えるシグナム
「向こうの世界でも訓練は欠かさなかった、ブランクは無い。ただで済むとは思わないことだな!」
そう言い、ザスタバ・スティグマトを構えるカナード
「「・・・・・フッ」」
数秒間見つめあった二人は互いに笑い、そして
「いざ!!」
「いくぞ!!」
二人の戦いが始まった。

カナードは接近するシグナムに向け、ザスタバ・スティグマトを放つ。
だがシグナムはカートリッジをロード、パンツァーガイストを展開し、時にはかわし、時には防ぎながら接近し
「はぁぁ!!」
カナードに斬りかかった。
それらをかわし、距離をあけようとするが、
「距離などあけさせん!!」
カナードに喰らいつき、連続してレヴァンティンを振るう。
「ちっ」
舌打ちしながらも左手でロムテクニカを持ち、斬撃を捌いていくカナード。だが、
「(剣術の差もあるが、ナイフと剣ではリーチの差が・・・・まずいな・・・)」
シグナムがカナードを追い込んでいた。
「(ザスタバ・スティグマトに搭載されてるロムテクニカを使えばリーチは稼げるが・・刃部分の短さは変わらん。
ザスタバ・スティグマトが破壊されるだけだ・・・だがな・・・)」

651:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:47:42
振り下ろされたレヴァンティンをロムテクニカで受け止め
「いつまでも優勢であると思うな!!」
レヴァンティンを振り払い、至近距離からザスタバ・スティグマトを放った。
それを紙一重で避け、距離をあけるシグナム。
だがカナードはザスタバ・スティグマトを撃たずにしまい、ロムテクニカを逆手に持ち、構えた。
その光景に満足し、レヴァンティンを構えるシグナム。そして
「はぁああ!!」
「おおおお!!」
二つの光が激突した。

「すごい・・・・・」
激しく交差する二つの光を見ながら素直な感想を述べるスバル。
「あいつ・・・・なんなの・・・」
ティアナが拳を握り締め呟いた。
お昼を済ませたスバル達は、なのは達と模擬戦を見学していた。
「二人とも、楽しそうだね」
皆と一緒に二人の戦闘を見ているなのはが呟く
「まぁ、シグナムもカナードも、フェイト隊長と同じバトルマニアだからな~」
「私・・そんなバトルマニアかな・・・・?」
ヴィータの発言に苦笑いしなら呟くフェイト、
「ですけど、今のところカナードさんが不利なような気がします。接近戦ではシグナムに分がありそうですし」
接近戦でのシグナムの強さをよく知るリインフォースⅡは呟く。
「『今のところ』はね。だけど勝負はまだ始まったばかりだから、わからないよ」
リインフォースⅡに呟きになのはが答え
「それに、カナードの場合、接近戦での不利を身体能力で補ってるからな、ホントにわからねぇぞ」
ヴィータもなのはの意見に賛同し、答えた。

二つの光が数十回目の激突をした時、
「はぁ!!」
シグナムの力をこめた一撃が、カナードからロムテクニカを払い落とした、そして
「あの時の、カウンターの返しだ!!」
カナードの腹目掛けて鋭い蹴りを放った。
「がはっ!!」
シグナムの蹴りで吹き飛ぶカナード、その隙を見逃すシグナムではなかった。
「レヴァンティン・カートリッジロード!!」『EXPLOSION』
接近しながらカートリッジをロードし
「紫電!!」
カナード目掛け
「一閃!!」
炎の魔剣を振り下ろした。だが

652:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:49:10
「アルミューレ・リュミエール展開!」
カナードはアルミューレ・リュミエールを展開、シグナムの奥義を防いだ。
「おおおおおお!!!」
シグナムは振り下ろしている炎の魔剣に力をこめ、アルミューレ・リュミエール共々斬ろうとするが
「なめるなぁ!!!」
カナードは燃え上がるレヴァンティンを力任せに横に払った、そして
「蹴りを返すぞ!!」
無防備なシグナムの腹目掛けて容赦なく蹴りを放った。
「ぐっ!!」
容赦ない蹴りに吹き飛ぶシグナム、
「こいつも持ってげ!!」
続けてザスタバ・スティグマトを放つ。
「くっ!やって・・・くれる・・・・・何!?」
ジグナムがどうにか体制を立て直した瞬間、今度はザスタバ・スティグマトの魔力弾がシグナムを襲い、
着弾時に起こる爆煙がシグナムを包んだ。

「すごいね・・・シグナム副隊長もカナードさんも」
「うん・・・・」
キャロの感想を生返事で答えるエリオ。そんなエリオの態度に
「エリオ君・・・調子悪いの?」
キャロは心配そうにエリオの顔を覗き込んだ。
「う・・ううん!大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけだから」
「そうなんだ、よかった」
心から安心した表情を見せ、また二人の戦いを見るキャロ。
「ほんとうに・・・・すごいな・・・・・」
エリオは呟きながら今朝の出来事を思い出した。

・数時間前

エリオが早朝訓練のため早起きをし、洗面台で歯を磨いている時、
あくびをしながらカナードが現れた。
昨日、フェイトにカナードのことを紹介され、六課の寮で泊まっている事を思いだしたエリオは
「カナードさん、おはようございます!!」
元気よく挨拶をした。
「ああ・・・おはよう」
カナードも挨拶をし、顔を洗い始める。
「モンディアルは早朝訓練か?」
「はい!カナードさんはどうしたんですか?こんな朝早くに?」
もしかしたら、カナードも早朝訓練に参加するのではないかと思い、尋ねるエリオ。
「俺も似たようなものだ。だがお前達とは別でやる」

653:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:50:16
タオルで顔を拭きながら答えるカナード。
しばらく沈黙が続き、エリオはカナードにあることを尋ねた。
「あの・・・・カナードさんは機動六課には入隊されないんですか?」
質問の後、数秒沈黙が続き
「ふっ・・・・お前もテスタロッサと同じ事を言うな」
カナードはエリオを見据え答えた。
「はい!カナードさんが入隊していただけると、とても心強いです!」
素直な感想を言うエリオ
「買い被るな。だが、俺の中では答えは決まっている。本当は今日の夜にでも高町達に話そうと思ったのだが」
顔を拭いたフェイスタオルをカゴに放り投げ
「まぁ、少ない男同士だ。教えてやる」
はっきりとこう言った。

            「俺は、機動六課には入隊しない」


こんばんわです。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
職人の皆様GJです。
今回ですが、書き終わって見直しましたら。
今までより長くなってしまったので三話と四話に分けました。
次はいつに・・・ではなく明日にでも投下しようかと思います。(今までと比べて短いですが・・・orz)


654:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 01:54:04
GJですぜ
まさにアストレイだ


だが、それがいい

655:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:15:06
GJ!

カナードかっこいいなぁ

656:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:29:06
>>653
GJ!!
相変わらずの熱い戦闘シーンに脱帽です

657:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:54:27
GJ!!起動六課にはということは・・・いろいろ想像しちまうぜ。


658:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 08:46:29
GJ!!
カナードが最後、ものすごく気になる言い方してるな。
起動六課には・・・ってことはどこに入隊する気なんだ。

659:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 10:09:44
ところで

> 信号が赤になり、車が止まる。フェイトは助手席のカナードを見据え
> 「カナードの実力は私達が良く知ってる。どうだろ?」
> 信号が赤になり、走り出す車。

あぶねってマジで!

660:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 10:15:19
>>659
ミス申し訳ありませんorz
「信号が青になり、走り出す車」です。

661:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:12:46
投下してもおkでしょうか?

662:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:14:12
さあ、来い

663:ジ・アスの人
07/07/28 12:17:34
ジ・アストレイ―風の章2


リンカーコアとの直列接続<ダイレクト・シフト>を確認
弐式兵装、起動スタンバイ―
起きろ―

(刻み込む鎖狗<チェイン・オルトロス>―戦闘起動)

瞬間、カナードの持つ剣に亀裂が入り―鎖状連動剣<チェインブレード>としての
機能をその身に灯す。
全部で十一の連結独立ユニットから成る範囲攻撃型特殊デバイス。

「た、隊長、あの武装は……」

「怯むな! 全員距離を取り、火力を集中させよ!」

合図と共に、局員たちは黒髪の少年から距離を置いたまま、杖状デバイスで
一斉に砲撃を加える。
少年の身体は集中照射された光熱により焼け爛れる。
次々と照射される熱線魔法に身体は耐え切れなくなり―溶解する

「ば、馬鹿な……悲鳴すら上げないだと……!?」

誰もが焦っていたのだ
冷静に考え対処すれば気づいたであろう―偽装具現化<イミテーション>であることに

(お話的には間を持たせるべきなんだろうがな―)

生憎遊んでやるほどこちらには時間に余裕がない
ついでに言えば作者にも余裕がない―失礼
一撃で終わらせる

(少数を撃破するには、包囲殲滅が最適だが―くくっ、この陣形は―)

オルトロスの餌食だ。
隊員たちからは"見えない"位置で鎖状連動剣をそっと横に構える
多対一を想定したマルチレンジアクション
内臓されたリボルバー型カートリッジシステムが薬莢を三つほど噴出する
外部からの強制的な魔力強化―カートリッジシステムの真髄

「喰らい尽くせ―業火戦乱<インフェルノ>!」

664:ジ・アスの人
07/07/28 12:19:17
叫び声に局員たちは一斉に振り向く―遅かった
十一に半分離機動したチェイン・オルトロスは赤熱しながら全ての対象に絡みつき―焼き尽くす。
ある者は炎に包まれ、ある者は灼熱に耐えかねて意識を手放す。
―安心しろ、殺してはいない……"一応"な
慈愛や容赦など一切ない、ただの蹂躙
だからこそふさわしい―地獄の番犬"オルトロス"の名に

この日、陸士129部隊は壊滅した


***


【ティターン遺跡・内部】


「心配すんなって、アイツも十分強いからよ」

「……うん」

妖精アギトに答えるはどこか神秘的な少女―ルーテシア。

「なぁ、ルールー」

「……何?」

「どうして、アイツを拾ったんだ?」

「それは……」

彼を拾った―というよりは彼と出会ったのは一年ほど前の冬の出来事。
博士からの依頼を終えた帰り道のことだった。
道端に倒れていた黒髪の少年、カナード・パルスを介抱した。
たぶん、気まぐれだったのかもしれない。
この世界の実情と―自分の目的を彼に話した。
誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
彼は借りは返すと言った。
私は―それを受け入れた。

665:ジ・アスの人
07/07/28 12:20:23
その日から私は依頼の合間を縫って、彼に魔法の概念と知識を教えることにした。
最初は馬鹿にしていたけれど、目の前で小型魔道虫"インゼクト"を召還してみせると
呆気にとられていた。ふふ……あれは少し痛快だった。
元々才能があったのかもしれない。
三ヶ月もすると基礎的な魔法は既に修得しつつあった。
ただし、問題があった―彼の魔力資質はお世辞にも高いとは言えなかった。
本人もそれを承知で身体への負担の大きさに見合うだけの強力な対なるデバイス
"――・―――"と"チェイン・オルトロス"を愛機とした。
私は―止められなかった。

「ルーテシア、アギト、あったぞ」

「お、さすが旦那、仕事が早いねー」

ルーテシアは「ん……」と意識を戻しながら、赤き魔道宝石"レリック"に目を向ける。
真紅に輝く遺産―それはまるで人の過ちを具現化したようなもの
視るものに力と欲望を与え、理性と概念を打ち崩す魔性の宝石

私が求めるのは、唯一つの願い

この時はまだ、適うと―信じていた
それがどんなに儚く、空しいものだったとしても。

666:ジ・アスの人
07/07/28 12:22:46
ゲリラ投下(ry
相変わらず短けぇ。。文章も小学生並だし。

ルーテシア側の目的がさっぱりなのであんまり進められない(´・ω・`)

667:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:27:50
>>666
ベッド文章下手じゃねぇぞ。ただ、ちょっと厨臭いがw
俺は嫌いじゃないぜ。次回も期待してるよ

668:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 14:19:29
>>666
下手でも良い、厨臭くても良い
書くと宣言しておいて、半年近くもプロットの段階から進まないダメ人間よりかはorz


669:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 15:13:15
GJです。本編終わってないんだからしょうがないですよ

670:まじかるしん
07/07/28 17:41:13
どうも、まじかるしんです。
しばらく投下ができなくなりました。
理由はちょっとパソコンの調子が悪くなって今修理に出してます。
今はちょっと弟のパソコンmんを借りてやってるので、しばらくは執筆もままならない状態です。
読んでくださってる方々、どうもすみません

671:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:04:50
>>658
カナードにとっちゃリミッターを付けるなど我慢ならん!だろうしなw

672:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:28:19
>>670
気長に待ってます。頑張ってください。

673:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:33:45
>>658
どこぞの謎の食通さん達みたいに六課の影になりそう。

674:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:34:11
GJ!!カナード容赦なし!!凶悪な笑いしながら撃ったんだろうな。

675:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:36:00
カナードにシグナムが馬乗りになって合体技の練習中に新人が目撃して・・・

676:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:27:23
GJ!!

677:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:28:37
カナードがステエキの訓練なんてしたら再起不能にしてしまうぞ。

678:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:38:56
カナード×ギンガフラグktkr?

679:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:51:29
むしろカナード×ティアナと思うけどな~。
どっちも自分の存在意義について葛藤してるし。

680:Fate×Destiny
07/07/28 20:52:37
第四話 星屑の戦場

JPジョーンズ、ブリッジ。
「やはり来ましたか。」
レーダーに捕え、モニターに映るミネルバを眺めながるリー。
「あぁ、ザフトもそう寝惚けちゃいないと言うことだ。」
人呼吸置き、ネオは指揮を取り始めた。
「ここで一気に叩くぞ。
総員戦闘配備、パイロットはブリーフィングルームへ。」

ミネルバ。
「向こうも、よもやデブリの中に入ろうとはしないだろうけど…危険な宙域での戦闘になるわ。
シン、フェイト、ルナマリアの三人で先制します!」タリアがブリッジの扉のスライドする音に振り向けば、デュランダルとカガリ、アレックスだった。
「議長…。」
「いいかな?艦長…、私はオーブの方々にもブリッジに入って頂きたいと思うのだが…。」
他国の代表をブリッジに入れるなど前代未聞だろう。ミネルバも一応は最新艦なのだから、あまり見せられない部分もあったりするのだが…。
「え…あの…それは…。」
口ごもり、戸惑うタリアの様子を気遣うでもなく、淡々と続け行くデュランダル。
「君も知っての通り、代表は先の大戦で艦の指揮もとり、数多くの戦闘を経験されてきた方だ。
そうした視点から、この艦の戦いを見てもらおうと思ってね。」
デュランダルの言葉はともかく、どうみてもカガリの方は乗り気ではなく、それにどころか、不機嫌そうにも見える。
「分かりました、議長がそうお望みなのでしたら…。」
「ありがとう、タリア。」
それを川切りに、アレックスを挟み、それぞれデュランダル、カガリも席に着いた。
「ブリッジ遮蔽!対艦、対モビルスーツ戦闘、用意!!」

「あの新型艦だって?」
パイロットスーツに着替ながら、アウルがスティングに話しかけた。
「来るのはあの合体野郎かな?」
「だったら、今度こそバラバラか、生け獲るか…。」
「バラバラ…だね。」
着替を終えたナノハが言う。
「へぇ~、ナノハ、ヤル気だな…。ま、どっちにしろ、面白いことになりそうだ。
なぁステラ?」
スティングがステラに話題を振るが首を傾げるだけだった。

681:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:52:40
フラグなんてどうでもいいぜ!
我らがカナード先生は全部ボキボキにしてくれます!

682:Fate×Destiny
07/07/28 20:55:32
カオス、ガイア、アビス、エクシードが艦から発進していくのを確認。
ネオは次の指示を出す。
「アンカー撃て!同時に機関停止。デコイ発射!タイミングを誤るなよ!」
JPジョーンズはネオの指示通り、目前の小惑星にアンカーを打ち込み、上昇回転を開始した。

『ルナマリア・ホーク、ザクウォーリア発進スタンバイ!
全システムオンライン。
発進シークエンスを開始します。』
メイリンのオペレーションで準備が進められ、ハンガーからカタパルトへとセットされるザク。
同時進行で中央カタパルトのインパルス、左舷のカタパルトのバルディッシュも発進シークエンスが開始された。
『バルディッシュ発進スタンバイ、全システムオンライン、プラズマスマッシャーを装備します。』
バルディッシュの背部のラックに装備される長射程高エネルギービーム砲。
威力はケルベロス一門よりも若干劣る。
『インパルス、発進スタンバイ。モジュールはブラストを選択。
シルエットハンガー三号を解放します。
コアスプレンダー全システムオンライン、発進どうぞ!
続いて、ガナーザクウォーリア、バルディッシュ発進、どうぞ。』
左右のカタパルト、そして中央カタパルトから三機が発進した。

三機の発進をブリッジのモニターで見送りながら、不意にデュランダルが口を開いた。
「ボギーワンか…、本当の名前は何と言うのだろうねぇ…あの艦の…。」
「はっ?」
アレックスは唐突なデュランダルの言葉を疑問に思いながら、聞き返す。
「名は、その存在を示すものだ…。ならばもし…、それが偽りだったとしたら?」
座席を少しだけアレックスの方へと向け、口許に笑みを浮かべ続けた。
「それが偽りだとしたら、それはその存在をも偽り…ということになるのかな?」
ブリッジのクルーは聞耳をたてながらも警戒を怠らない。
「アレックス君…いや、アスラン・ザラ君…。」
アレックス・ディノ、いや、アスラン・ザラの深緑の眼が驚愕に見開かれた。

683:Fate×Destiny
07/07/28 20:57:35
「あんまり成績よくないんだけどね…デブリ戦…。」
「わ、私も…。」
ボキーワンに接近しながら、ルナマリア、フェイトが言う。
「向こうだって、もうこっちを捕えてる筈だ。油断するな。」
いつになく真剣なシンに違和感を覚えるルナマリアが愚痴った。
「レイみたいな口聞かないでよ、調子狂うわ…。」

ミネルバブリッジ。
「敵艦に依然、変化はありません。速度もそのままです。」
「よし、ランチャー1、ランチャー6、一番から四番、ディスパール装填。
シウス、トリスタン起動。今度こそ仕留めるぞ!」
戦闘準備を着々と進めていくアーサーを初めとする他クルー。
そして、それとは別に、デュランダルがアレックスをアスランと呼んだことで、タリアから向けられる視線。
密かに聞耳を立てるメイリンと、デュランダル、アスラン、カガリ、三人の間に流れる沈黙。
「ぎ、議長…それは…。」
カガリが慌てて取り繕おうとするが、上手い言葉が出てこなかった。

宙域を飛行するブラストインパルス、赤いザクウォーリア、バルディッシュとゲイツR二機の五機。
付近に漂う基地の残骸。

「ご心配には及びませんよ…、アスハ代表。私は何も、彼を咎めようと言うのではない。
全ては私も承知済みです。カナーバ前議長が彼等にとった措置のこともね。」
ただ、と続けるデュランダル。
「どうせ話すのなら、本当の君と話がしたいのだよ。
アスラン君…。」
アスランはデュランダルの目から視線をそらし、うつ向く。
「それだけの事だ…。」
相変わらず口許に浮かべた笑みを崩さずデュランダルは付け加えた。

ボギーワンを追う五機のモビルスーツ。
レーダーに捕えているボギーワンは今だ進路も変えず、特に戦闘体勢に入っている様には見受けられない。
「(おかしい、何でまだ何も…。)」
シンが丁度そんなことを思った瞬間だった。

ミネルバのブリッジでもシンが思っている疑問と同じことを考えていた。
「今だ進路も変えないとは…どういうつもりだ?」
クルーたちがざわつきはじめ、そして一早く、ボギーワンの狙いに気付いたのはアスランだった。
「デコイだ!!」

684:Fate×Destiny
07/07/28 21:00:00
同時
「よぉーし、行くぜ!!」
「オーケー!」
「…了解…。」
「うん…。」
スティングの合図で基地の残骸の影から一斉に飛び出す四機が四方向に散る。
カオスが機動兵装ポッドを分離、その間にアビスのバラエーナ、カリドゥスが五機を襲う。
奇襲に慌てて回避行動に移る五人、しかし、アビスの砲撃は回避させる為に放たれたもので、五機が散開。
一機ずつになったところで、ゲイツRの一機をカオスの機動兵装ポッドによるビーム砲で爆破させ、爆光が残り四人の視界に入った。「ショーン!!」
ルナマリアが声をあげる。
バルディッシュのコクピット内で表情を悲痛に歪めるフェイト。
決して親しいわけではなかったが、目の前で死ぬっというのは未だになれない。
「でも!!」
一人でも多くの人を守るために、ザフトに入隊した。自分にはやれるだけの力が、今はある。
あの時のように無力ではない。
「散開して各個に応戦!!」
シンからの通信。
「やるんだ!」
フェイトはハンドルを握る手に力を込めた。

前包囲36度どから二機の機動兵装ポッドによって代わる代わる放たれるビームをかわすシン。
「くそっ!待ち伏せか!?」
ボギーワンの動きを確認するためレーダーを確認。
「ッ!?ボギーワンが…」
レーダーがサーチ、捕えていたはずのボギーワンの機影が消えた。

「ボギーワン、ロスト。」
「何ぃ?」
クルーの声に驚愕するアーサー。
「ショーン機もシグナルロストです。」
CIC、メイリンが報告、さらに続ける。
「イエロー62βに熱紋4…これは…カオス、ガイア、アビス、アンノウン一機です!!」
「索敵急いで!ボギーワンを早く!」
慌ただしく作業に移るブリッジにタリアの声が響いた。

「ダガー隊発進!機関始動!!ミサイル発射管、五番から八番を発射。主砲照準、敵戦艦!」
ミネルバの背後に突如として現れるボギーワンことJPジョーンズ。
そして艦から発進するダガーL(キャノン砲装備)が二機発進した。

685:Fate×Destiny
07/07/28 21:03:30
「ブルー18、マーク9、チャーリーに熱紋!ボギーワンです!距離、500。
さらにモビルスーツ2!」
次々と報告される状況に驚かされるばかりだ。
「後ろ…。」
タリアはそう呟く。
背後から狙い撃たれるであろうボギーワンからの主砲とミサイルに備え、指示を出す。
「アンチビーム爆雷発射、面舵30、トリスタン照準」
「駄目です、オレンジ22デルタにモビルスーツ。」タリアはすぐに別案で対処。
「機関最大、右舷の小惑星を盾に回りこんで!!」

ミサイルの追撃を小惑星を利用し、迎撃しつつ回避するミネルバ。
ミサイルは小惑星の凹凸に着弾、表面を砕き、破片が飛び散って行く。
船体を激しい衝撃が駆け抜け、悲鳴をあげるミネルバブリッジのクルー。
「メイリン、シンたちを戻して!残りの機体も発進準備を!
マリク!小惑星表面の隆形をうまく使って、直撃を回避!
アーサー、迎撃!」
「ランチャー5、ランチャー10、ってぇー!!」

ガイアによる背部突撃ビーム砲をかわすルナマリア、操るザク。カオスの追撃を受けるブラストインパルス。
そして、エクシード、アビスから放たれるビームの嵐をビームシールドで防ぎ、かいくぐるバルディッシュ。
「もらい!」
アウルはそう呟くとシールド内部六発のビームを一斉に放ち、物陰に身を隠していたゲイツRを破壊する。
「ゲイル!!」
ルナマリアが叫ぶのがスピーカー越しに聞こえる。
「この、よくも!!」
バルディッシュ、両肩部のアークセイバーを引き抜くと、フェイトは投剣させ。
金色の刃が回転、弧を描きながらエクシードへと向かって行き、その間に、背部にマウントしてあるプラズスマッシャーの砲口をアビスへと向ける。
「あたれ!」
溢れ出す緋色の光が紫電を伴いながらアビスへと一直線に向かって行く。
しかし、エクシードは容易にビームブーメランを撃ち落とし、アビスはそれを難無く回避、代わりにカリドゥス、バラエーナを見舞う。

『あっと言う間に二機も!?』
ルナマリアからの通信を聞きながら、カオスから放たれる三方向からのビームをかわすインパルス。
電子音をたてミネルバからテキストオンリーで通信がはいる。
『不味いよ、シン。ミネルバが…。くっ!』
バルディッシュの機体を降下。
エクシードの腹装砲にして最大の破壊力を持つ、エクセリオンバスターの奔流が放たれたのを回避しながらフェイトが焦りを含む声で言った。

686:Fate×Destiny
07/07/28 21:06:18
とりあえず、かけた所までということで…。

モビルスーツ戦、戦艦戦、難しすぎる…orz
がんばりますので、応援よろしくです。

夜勤行ってきます!

687:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:07:53
投下中に出くわしたのは初めてだ……。
荒らしもいなくなったみたいなので、連続投下、行きます!

688:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:08:36
>>686
3秒差とはいえ割り込んですまん
GJですぜ
それにしても誰か絵心のある人エクシードガンダム書いてくれんかの~

689:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:09:15
act.5 それは、恋の芽生えなの

「……」
「……」

駅から機動六課の官舎に戻る車の中、
沈黙に包まれる車内の空気に、エリオとキャロは居心地が悪そうに身動ぎする。
前を向けば、運転しているシグナムと、助手席に座っているレイ。と、レイが口を開いた。

「……すまんな」
「え!?」
「元々そんなに喋りが得意な訳じゃないからな……、出来ればそっちが会話を振ってくれるとありがたい」

そう言ったレイに、キャロが口を開いた。

「あの……バレルさん」
「レイでいい」
「は、はい! ……その……、レイさんのご家族ってどんな人達でいらっしゃるんですか?」

天然の仕業か、一つ目の質問で盛大に地雷を踏んだキャロに、レイは一瞬硬直した。
気を取りなおすように深呼吸して、レイは答える。

「……今は……いないな」
「……ご、ごめんなさい!」

細かなニュアンスで察してくれたキャロに、レイはほっと息を吐いて、
……シグナムが口を開き、レイは運転席に視線を向けた。

「そう言えば……、バレルはテスタロッサと仲がいいのか?」
「……それなりには」
「「ええ!?」」

シグナムの言葉に冷静に答えたレイだが、冷静ではいられなかったのはエリオとキャロの二人で。
突然大声を上げた二人に驚き、シグナムは思わずハンドル操作を誤り、慌てて車体を立て直す。

「うわっ!?」
「きゃっ!?」

その瞬間、エリオとキャロの悲鳴が聞こえ、シグナムは慌てて車を路肩に寄せた。

「大丈夫か!? モンディアル、ルシ……エ……」
「……何をやっている?」

顔を寄せ合うようにして後部座席を覗き込んだレイとシグナムの視界に、それは映った。

690:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:11:29
自分の方向に倒れ込んできたキャロに押し倒され、車のドアに頭をぶつけて涙目になっているエリオと、
そのエリオの服を握り締めて、エリオの胸に顔を埋めている状態になっているキャロ。
と、レイの声に気付いて、エリオは我に返り、慌ててキャロをどかそうとする。
しかし、キャロにしっかりと服を握られていてはどかせられる訳も無く。

「ル、ルシエさーん?」
「……♪」

エリオの胸板に頬を摺り寄せて、キャロは幸せそうに表情を緩める。
しかし、エリオからは見えずに、エリオがただただ真っ赤になってあわあわと慌てていると。

「!? ひゃうう! ご、ごめんなさい!」
「あ、あはは……」

我に返ったキャロが悲鳴を上げて後退りし、エリオは引き攣った笑みを浮かべる。
そのまま真っ赤になって俯いた二人を見て、レイとシグナムは揃って溜息を吐いた。

「……大丈夫のようだな」
「……ああ……」

盛んに溜息を吐くシグナムに、レイは首を傾げ、車がまた動き出したのを機に、レイはシグナムにその事を聞いた。

「……その溜息は、一体何だ?」
「いや……、高町とスクライアがもう一組出来たと思ってな……」

そう言ってもう一度溜息を吐くシグナムに、レイは目を剥いた。

「……待て、あの二人はさっきのキャロとエリオのような事が日常茶飯事なのか?」
「ああ。私が見た限りだが、高町がスクライアと会った時はほぼ毎回高町がこけてスクライアが受け止めているな」
「ほぼ毎回……、それはわざとと言わないか?」
「……わざとと言うよりも無意識だろうな。
 あの二人が両想いなのは当事者以外は全員気付いていると言うのに……」

時折斬りたくなってくる鈍さだからな、あの二人は、とぼやくシグナムに、レイは呆れる。

――どうにも恋愛に器用そうにも鋭そうにも見えないシグナムが言うくらいなのだから、よほど鈍いのだろうな。

そうレイは思い、シグナムに向かって口を開いた。

「……それは、今まで自覚が芽生えなかった事に感謝するべきじゃないのか?
 無自覚でそこまでべったりなら……、自覚が出来たら、凄いぞ」

そう言われ、咄嗟に想像してしまったシグナムはげんなりとした。

691:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:14:54
宿舎に着き、シグナムが先に立ってエリオとキャロを案内するのにレイは付いて行き、
……急に硬直したシグナムにぶつかってバランスを崩したエリオとキャロを慌てて受け止めた。

「どうした? 一体何が……」

そう言うとレイはシグナムの肩越しに中を覗き込み……、そして、『それ』を見た。

「ちょ、ステラ! 当たってるって!」
「シン……♪」

わたわたと慌てふためくシンと、そのシンを力一杯抱き締めてとろけた表情を浮かべるステラ。
それを見ながら、はやてとフェイトが二人がかりでなのはをからかっていて。

「ユーノくんの話しとる時のなのはちゃんみたいな顔しとるな、ステラちゃん」
「わ、わわ、私あんな顔……」
「してるよ? ずっと」
「……あう……」

二人がかりでからかわれ、なのはは真っ赤になる。
と、シグナムの肩がぷるぷると震えている事に気付き、レイは賢明にもエリオとキャロを引っ張ってシグナムから離れる。
しかし、他の五人はシグナム達四人が帰って来た事にも気付かずに甘い空気を撒き散らして、
……シグナムから、何かが切れる音がした。

「貴様らそこになおれぇ!」

ぶち切れたシグナムが五人を説教しているのを見ながら、レイは何食わぬ顔でエリオとキャロの案内を続ける。
と、エリオがすこしおどおどとしながら言った。

「あの……止めなくていいんですか? レイさん」
「構わないさ。……エリオは、どうしても外せない用があるからと代打を押し付けられた相手が、
 帰って来て見たら雑談中だったらどう思う?」
「……えーっと……、多分怒るかと……」
「そう言う事だ」

そう言ってすたすたと歩いていくレイを、エリオとキャロは慌てて追い掛けた。

692:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:17:10
……それから、一週間後。

「7人とも良く走りますねー……」

なのはが見ていたウインドウを覗き込みながらシャーリーが言うと、なのはは笑って答える。

「にゃはは、そうだね。……そっちはどう?」
「大丈夫、データはばっちりです! 良い子、作ってみせますよー!」

一人で盛り上がり、力瘤を作るシャーリーに、その後ろから突っ込みが入る。

「……変な物は作るなよ?」
「あ、ヴィータちゃんひどい! いつ私が変な物作ったんですか!」

ヴィータの突っ込みにシャーリーは抗議するが、すぐにヴィータが怒鳴り返す。

「あたしのアイゼンをドリル型にしようとしたのは何処のどいつだよ!」
「ドリルはロマンなんです!」
「んな訳分かんねえロマンで改造されたらたまったもんじゃねーよ!」

たちまちヒートアップするヴィータとシャーリー。
そこに、なのはがのんびりと呟いた。

「二人とも、喧嘩は止めて欲しいな。……『お話』する事になっちゃうし」
「「……」」

微妙に黒いオーラを撒き散らすなのはに、シャーリーとヴィータは硬直する。
と、ヴィータが慌てて話し始めた。

「な、なあ、なのは!? 何で私を呼んだんだ!?」

そう聞かれて、なのははにっこり笑うと、答えた。

「シン君とレイ君と、私とヴィータちゃんで模擬戦やりたいな、って思って」
「模擬戦……ね。確かあいつらってこず……こずみ……、あーもう! 兎に角向こうの世界じゃエースなんだろ!? あたしは構わねーぜ」
「本当? ……良かった、限定解除はしてもらってるんだけど、1対2じゃ勝てる自信が無かったから」

そう言ってにゃはは、と笑うなのはに、ヴィータは溜息を吐いた。

「バトルジャンキーの親友はやっぱりバトルジャンキー、か」

693:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:20:19
これで終わりです。
……何でシグナムがこんな事でキレるのかは俺にも分からな(ry
後、シャーリーが変な人になってしまったw(多分怠惰のアレのせい)

>>688
以前、インパルスにバリアジャケットとレイジングハートエクセリオンくっ付けたやつが投下されてたような……。
個人的に俺はあれをエクシードで想像してる。

694:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:43:16
バ~トルジャンキー♪バ~トルジャンキー♪
GJです。
はたして2対2はコンビネーション対決になるのか、それとも実質タイマン勝負になるのか
今からwktkして待っとくぜ

695:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:45:26
お二人ともGJなんだぜ。
毎回参考になります。

696:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:52:03
GJ!!面白かったです!!

697:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:26:31
GJです。
怠惰なあれの影響ですか、あれはみんな壊れてるからなぁ


698:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:35:13
高い天を行く者から勇敢な者へ

       第四話

「俺は、機動六課には入隊しない」
「あの・・それじゃあ、他の部隊に入隊するんですか?」
エリオの問いに
「いや、どこにも入隊はしないぞ。やりたい事があるのでな」
そう言い残し、カナードは出て行った。
エリオは残念で仕方が無かった。
フェイトさんや八神部隊長達もがっかりするのではないかと思った。

「(残念だけど・・・カナードさんにも何かやりたいことがあるんだから・・・しょうがないかな・・・)」
エリオは自分を納得させ、改めて二人の戦闘を見詰め続けた。

「全弾命中。さて・・・・どう来る・・・」
ザスタバ・スティグマトのマガジンを交換し、爆煙を見据えるカナード。その時
『シュランゲバイゼン』
電子音と共にシュランゲフォルムに変形したレヴァンティンがカナードに襲い掛かった。
「そう来たか、だがな!」
カナードはアルミューレ・リュミエールを展開し、防ごうとしたが
シュランゲフォルムの蛇腹剣はアルミューレ・リュミエールを避け、カナードの右足に巻きついた。
「くっ・・・展開していない部分を!!」
カナードは忌々しげに爆煙の方を向くと、
「やってくれたな・・・・だが、捕まえたぞ・・・・・」
所々破けた騎士服をまとったシグナムが、邪悪に微笑みながら言い放った。
カナードはザスタバ・スティグマトに搭載されたロムテクニカで、シュランゲフォルムのワイヤー部分を切ろうとしたが。
「やらせん!貴様は・・・・」
シグナムはカナードが絡みついたレヴァンティンを力の限り振り上げ
「寝てろ!!」
身近なビルに思い切りたたきつけた。
衝撃のあまり叩き付けられたビルは倒壊し、生埋めになるカナード。
「・・・・これで・・・終るとは思えんが・・・・」
呟き、レヴァンティンをシュベルトフォルムに戻すシグナム。

シグナムはこの時に、カナードと一緒に瓦礫に埋もれていた部分のシュランゲフォルムを、よく見ておくべきであった。

                      そうすれば

シュランゲフォルムのワイヤーに挟まったザスタバ・スティグマトのマガジンを見つけることが出来たからだ。

ワイヤーに挟まったマガジンの存在にシグナムが気がついた時には、
マガジンがシュランゲフォルムの刃と刃に挟まれる瞬間であった。そして

699:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:36:37
                      ドカーン!!!

刃と刃に挟まれたマガジンは圧縮され、魔力爆発を引き起こし、一時的に機動不能になるレヴァンティン。
そして、その隙を見逃すカナードではなかった。
瓦礫から飛び出し、ロムテクニカを片手に猛スピードでシグナムに突進するカナード、そして
「とったぞ!!」
シグナム目掛けてロムテクニカを振り下ろした。
レヴァンティンが使えないため、シグナムはその攻撃を咄嗟に腕をクロスしガード、だがロムテクニカの刃は手甲に突き刺さった。
「カートリッジロード!!」『Burst』
手甲に突き刺さったロムテクニカの刃は爆発、両腕の手甲を粉々に吹き飛ばす。
「この衝撃では、しばらくは腕が痺れて使えまい!!」
そう言いながら左手に持ったロムテクニカで、もう一撃喰らわせようと刺しにかかるカナード。だが
「この・・・程度ぉ!!」
シグナムはロムテクニカの刃を左腕でで掴み、防いだ。
「・・・・ロムテクニカが刺さる瞬間、両腕だけにパンツァーガイストを集中展開させた。
手甲が吹き飛んだだけでどうにかなったが・・・・ギリギリだった・・・・・。」
カナードの驚いた顔を満足げに見詰めながら、種明かしをするシグナム。そして
「それに・・・レヴァンティンも言っているぞ・・・・お前を・・・・叩きのめしたいとな!!!」
右手を振りかぶるシグナム、そこにはシュベルトフォルムに変形が完了したレヴァンティンが炎をまとっていた。
「くっ!アルミューレ(させん!!!」
カナードがアルミューレリュミエールを展開するより早く、シグナムはレヴァンティンを力任せに叩き付けた。
「が・・・は・・・・」
レヴァンティンの直撃を受け、地面に叩きつけられるカナード、さらに
「バインド・・だと?」
バインドがカナードの右腕だけを地面に張付けるように拘束した
「確実に張付けにするためだ。右腕に集中的にバインドを施した。まぁ、お前なら抜け出すのに一分も必要ないだろうが・・・・」
シグナムは喋りながらカートリッジを補充し直にロード、レヴァンティンをボーゲンフォルムにする。
「その一分が・・・・命取りだ!!」
そして矢を形成、カートリッジをダブルロードし
「片腕だけのアルミューレ・リュミエールでは防げまい」
カナードに狙いを定める。
シグナムが自分に狙いを定めている時、カナードは打開策を考えていた。
「(まずいな・・・あれを喰らえば敗北は必至、奴の言う通り片腕だけのアルミューレリュミエールでは防げまい。
フォルファントリーは・・・ダメだ。引っかかってて展開できん。何より展開できたとしてもその前に向こうの矢が・・・・・矢?)」
その時、カナードは一つの打開策を思いついた。
「(動体視力には自身がある・・・・やってみる価値は・・・・あるな)」
カナードが空いている左手に魔力を集中した時
「私の勝ちだ・・・・駆けよ!隼!!」『シュツルムファルケン』
音速超過の矢は、一直線にカナード目掛けて放たれた。
この瞬間、誰もがカナードの敗北、シグナムの勝利を確信した・・・・・カナードがあんな行動に出るまでは。

700:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:38:08
音速超過で飛んでくる矢を、カナードは

      バシッ!!

フィールドで包んだ左手で掴み取った。
「ぐっ・・・・」
左手に走る激痛に耐えるカナード
「・・・・・・・」
呆然とするなのは達
「なんて・・・インチキ・・・・」
呟くティアナ
だがシグナムは瞬時にレヴァンティンをボーゲンフォルムからシュベルトフォルムに変形させ突撃、
「おおおおおおおお!!!!」
カナード目掛けて振りかぶった
「アルミューレ・リュミエール展開!」
だがカナードも矢を投げ捨てアルミューレリュミエールを展開し、レヴァンティンの斬撃に備える。
二人の盾と矛がぶつかった瞬間、発生した衝撃波が周りの瓦礫を吹き飛ばす。
「ぐっ・・・・・おのれぇ・・・・」
先ほどの行動が原因なのか、腕に力が入らず徐々に押されていくカナード
だが、シグナムも限界であった。
「(この機を逃したら・・・・マズイ・・・・ここで・・・決める!!)」
シグナムはレヴァンティンを握る手に力を込める。
「レヴァンティンよ!我が魔力を糧に今一度、燃え上がれぇぇぇ!!!!」『Ja wohl!!!!!』
シグナムの思いに答え、燃え上がるレヴァンティン、そして
「紫電一閃!!!!」
大爆発が二人を包み込んだ。

なのは達が見守る中、爆煙が晴れる。そこには
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
騎士服が先ほどより所々破け、息を切らせながらも、刃の部分にヒビが入ったレヴァンティンを向けるシグナムと
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
バリアジャケットが所々破損し、地面に腰を突きシグナムを見上げるカナードがいた。
「私の・・・はぁ・・・・はぁ・・・勝ち・・・・だな・・・・」
息を切らせながら尋ねるシグナムに
「ああ・・・癪だが・・・・・・俺の・・・負けだ・・・・」
カナードは素直に負けを認めた。
その後仲よく二人は倒れ、医務室に運ばれることとなった。

701:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:38:52
お二方共GJです!!
怠惰のアレは…俺も見てます

702:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:39:35
・数時間後

:部隊長オフィス

「結論から言う、俺は機動六課には入隊しない。やりたい事があるのでな」

模擬戦の後、目覚めたカナードは入隊について話があると言いはやて達を呼び、
そして今現在、夜の部隊長オフィスには、はやてと各隊の隊長、副隊長が集まっていた。
カナードの言葉に黙って耳を傾けるはやて達、その時
「何でだよ!どうし(ヴィータ!!」
カナードに詰め寄ろうとするヴィータを遮るシグナム。
「ヴィータ、カナードにもやりたいことがあるよ。無理言ったらあかん」
ヴィータをたしなめるはやて、だがその顔はとても残念そうであった。
しばらく沈黙が続いた後
「あの・・・カナードのやりたいことって何?昨日も言ったけど、協力するよ。」
カナードに尋ねるフェイト
「俺は傭兵をしようと思う」
「傭兵?」
「ああ、向こうの世界の知り合いがやっていてな、しばらく一緒に行動して思ったんだが、俺向きの仕事だと思った。
実力に関してはシグナムとの模擬戦で再確認できたからな」
確かに、カナードほどの実力者なら傭兵としてもやっていけるだろうと思うフェイト達。
「はぁ・・・・だが・・・・困ったことがある・・・・」
急にわざとらしく溜息をし、困った素振りをするカナード
「なんだよ・・・困ったことって?」
カナードを睨みながら尋ねるヴィータ。
「新米の傭兵というのは、仕事が全くといっていいほど来ないと聞いた。そのため、普通は自分から実力を売り込んだりするのだが
俺はそういうことは苦手だ」
カナードははやてを見据え、
「そこでだ、どこかに俺のような新米傭兵の実力を理解したうえで、長期にわたって雇ってくれる所はないだろうか?」
カナードの言葉の意味を瞬時に理解するはやて達
「八神部隊長、どうでしょうか?彼の実力なら雇うに値すると思いますが?」
シグナムが微笑みながらはやてに尋ね
「わたしもシグナム副隊長に賛成です。良い人材は確保しとくべきかと思います」
なのはもシグナムの意見に賛同し、微笑みながら尋ねた。
「そうやな。そんなら、機動六課部隊長、八神はやてが貴方を雇います。よろしいでしょうか?」
はやては笑顔で尋ね
「雇っていただき、感謝する」
カナードは笑顔で引き受けた。

「ったく、まどろっこしいな~、素直に入隊すればいいのによ~」
先ほどまでの不機嫌が嘘のように笑顔で尋ねるヴィータ。
そんなヴィータに、カナードは理由を話し始めた。
「入隊しない理由については『リミッター』が関係している」

703:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:40:54
「どういうこと?」
ヴィータに引き続き、なのはが尋ねる
「機動六課は一般的な部隊と比較すると、本来一部隊としてはありえないほど充実した戦力を保有している。
だが、それを実現するためにお前達は自らリミッターをかけているそうじゃないか」

カナードの言う通り、機動六課は隊長格三名が全員オーバーSランクで副隊長もそれぞれS-とAAA+、
他にもAランククラスが二人と、本来ならありえない戦力である。
それを可能にするために能力限定という裏技を施している。

「俺のランクは分からんし、自分の力を過信するわけではないが、おそらくは入隊した場合、俺にもリミッターが掛けられるのではないのか?」
「うん、そういうことになるかな」
カナードの質問に答えるなのは。
「だが、それは『入隊』した場合だ、『雇った』傭兵にまで、そんな措置をする必要はあるのか?」
カナードの言葉に、はっとする全員
「そういうことだ、お前達とは違って、俺は常に本調子で活動できる。新人達や本調子でないお前達を援護したり、
お前達の限定解除までの時間も稼ぐことが出来るだろう。いざとなれば単独行動も出来る。」
「確かに、能力限定が掛かっているうちらと違って、カナードは常に本調子で活動可能。これほど心強いことはあらへん」
納得し、カナードを見据え
「ありがとうな・・・・いろいろと考えてくれて」
素直な気持ちを言うはやて
「まぁ、こういう組織に入り込むのが苦手というのもある。そして何より・・・・」
カナードはヴィータを見据え
「お前が俺の上司になるのはゴメンだ・・・・プライド総崩れだ」
笑いながら言い放った。
「何だとテメェ!!!!」
カナードに食って掛かるヴィータ
「少しは冷静になれ、馬鹿者」
カナードがニヤつきながら注意するが
「テメェは別だぁ!!!」
ヴィータの叫びが部隊長オフィスにこだました。

こうして、機動六課に1人の傭兵が雇われることになった。

・一時間後

:八神家

「それではこれより、『カナード帰ってくるのがおそいんや!せやけど無事で何より!と、いうわけで今夜は飲めや歌えや大騒ぎや!!』
を、始めるでぇ~!!!!」
はやては長いパーティ名?を言いながらグラスを掲げ
「それでは、かんぱ~い!!!」
こうして、『カナード帰ってくるのがおそいんや!せやけど無事で何より!と、いうわけで今夜は飲めや歌えや大騒ぎや!!』が始まった。
「なるほど、昨日執拗に寮に止まれと言ったのはこのためだったのか」
オレンジジュースを片手に近くにいたリインフォースに尋ねるカナード
「そうだ、主はやても言っていただろう、私達は『特別任務中』と」
悪戯が成功したかのように微笑むリインフォース。

704:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:41:55
「二人だけじゃ、準備が色々大変でしたから途中からリインも手伝ったんですよ~。ねぇ、お姉ちゃん」
「ああ、助かったよ」
そう言い、ツヴァイの頭を撫でるリインフォース
「へへへ~、えっへん!」
その行為に嬉しそうに身を任せるツヴァイ。
「お前も主の料理は久しぶりだろう、存分に堪能するがいい」
骨付き肉を食べながら料理を勧めるザフィーラに
「そうだな、いただこうか」
そう言い、カナードは料理に手を伸ばした。

・数時間後

「くっ・・・・だから・・・・酒など・・・・」
呻きながらベランダに出て、夜風にあたるカナード。
「まぁ・・・・料理は美味かったし、こんなパーティーを開いてくれたはやて達には感謝するが・・・・」
先ほどまでいた部屋を覗くと、部屋の中にははやて達の死屍累々な光景が広がっていた。
「あいつら・・・明日大丈夫か?」
心配しながらも、ベランダに備え付けてあるイスに座るカナード。その時
「ほら、水だ」
唯一正常なリインフォースが水を差し出した。
「すまない・・・いただく・・・」
そう言い、水を一気に飲み干す。
その後、しばらく夜風にあたる二人、すると突然
「楽しかったな」
リインフォースが呟いた。
「・・・ああ・・・そう・・・だ・・な・・」
「もし・・・もし十年前のあの時、お前とプレア達が止めてくれなかったら、私はこのような思いは出来なかった」
リインフォースは部屋の中でヴィータの頭に乗っかり、寝息を立てているツヴァイを微笑ましく見つめる。
「ツヴァイとも、会うことは無かっただろう」
そして、今度はカナードの方を向き
「お前はあの時言ったな、『はやての騎士として、一人の女として生きろ』と。だからわたしは・・・ん?」
俯いたまま動かないカナードを見据えるリインフォース、すると
「・・・・・・スー・・・スー・・・・・」
カナードは眠っていた。
その姿に微笑み、部屋から毛布を持ってきてカナードにかける。
「そういえば・・・・言ってなかったな」
リンフォースは眠っているカナードに顔を寄せ
「無事でよかった・・・お帰りなさい」
頬に口付けをし
「無事に帰ってきた・・・・褒美だ」
笑顔で呟いた。

705:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:43:20
・おまけ

「カナードがどんな人か?」
なのはとフェイトは、偶然居合わせたリインフォースと一緒に遅めの昼食を取っていた。
食後のコーヒーを堪能している時、飲み物を取りに来たエリオを覗いた新人組がそんなことを尋ねてきた。
「はい、カナードとは軽く自己紹介した程度でしたから、お願いします」
ティアナが代表してお願いするが
「それなら、本人に聞けば良いのではないか?」
リインフォースがもっともな事を言う。
「あの、皆さんから見たカナードさんのイメージを知りたいと思いまして・・・だめでしょうか」
なのは達にお願いをするキャロ
「あっ、それでしたら、初めて会った時に印象に残ったこととかは?」
スバルが改めて尋ねる。
「そうだね・・・・」

なのはの場合
「私の場合、初めて二人きりになったときなんだけど」
「「「はい」」」
興味津々なスバル達
「思いっきりローキックを喰らったかな」
「「「はい!?」」」

フェイトの場合
「私の場合は・・・・」
「「「なんですか」」」
興味津々なスバル達
「右手を掴まれて」
「「「右手を掴まれて」」」
「思いっきりビルに叩きつけられたかな」
「「「・・・・・・」」」

リインフォースの場合
「私の場合は」
やな予感がするスバル達
「服(騎士服)を裂かれたな」
「「「な、なんだってぇ!!!」」」
「その後、ザスタバ・スティグマトで撃たれて吹き飛んだな」
「「「(・・・・敵じゃないよね、カナード(さん)って)」」」
その後、なのは達がきっちり説明したので要らぬ誤解は無かったそうだ。

706:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:44:26
>>701
怠惰のあれってなに?

707:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:44:29
・さらにおまけ

「シグナムがどんな奴か?」
カナードが通路を歩いている時、偶然出会ったエリオがそんなことを尋ねてきた。
「はい、一緒に行動することがあまり無いので、知っておきたいんです」
六課に入隊してから、まだそんなに日は経っていないが、
エリオがシグナムとまともに話したのは、初対面でのあの時だけであった。
「本人かテスタロッサから聞けばいいではないか?」
カナードがもっとな事を言う。
「フェイトさんにも聞こうと思うのですが、以前一緒に住んでいたカナードさんから見た、
シグナム副隊長のイメージが知りたいと思いまして、ダメでしょうか?」
「いや、構わんが」
そう言い、少し考え込むカナード、そして
「あいつは・・・・・」
「はい」

      「男であろうと人が入浴している時に乱入してくる奴だ」

その後、カナードはきっちり説明などせず、その場を去った。そのため、エリオは
「シグナム副隊長って・・・・・・」
シグナムに対して間違った(?)印象をしばらく持つことになった。


こんばんわです、。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
職人の皆様GJです。
なんとなくおまけを描きました。
信号をちゃんと守りつつ、次はいつになるのやら・・・・orz

708:701
07/07/28 22:48:34
>>706
『怠惰な日常』でググレ。

>>707
GJです!!
投下中に申し訳ありません…ちょっと吊って来ます
次回も期待してます!!

709:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:08:06
GJです
今思えば強烈な印象しかないカナードにワロタw

710:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:19:39
カナードもすっかり丸くなったな・・・
だがアイツ、光波防御帯系の装備を見るとキレるんだよな今でも

711:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:25:58
GJ!
しかしカナードがいたら新人4人はいらな(ry

712:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:26:56
12人もいるナンバーズ相手ならいるんじゃね?

713:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:32:26
イヤボーンしてやっとないよりまし程度だな。

714:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:45:53
ドレッドノートHになったらどうなるんだろう・・・・

715:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:51:22
まぁ確かに強すぎるのは問題だわな
本編だってリミッターかけたフェイトよりちょい強いかって位の奴がナンバーズでは結構強いっぽいし、スバルもあれだけやれてフェイト以下(暴走はしてても)って設定だし
正直リミッターかけないと苦戦してても寒いだけだな

まぁその辺をうまくやってくれる事を期待ww

716:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:01:42
>>714
まぁ、ヴォルケンズもリイン2とのユニゾンでさらに強くなるからな。
あと、アッシュとノイズジャンキーを出すみたいだから
カナードの相手はこいつらになるような
(双方ともスカ博士以上にクレイジーだし)
とにかくGJ!!!!!です。
何気にリイン姉妹のやり取りが見られたのが嬉しい。

717:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:27:24
>>708
幸せになってきた


718:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 06:56:34
>>716
ヴィータのあれはパワーアップじゃなくて2Pカラーになっただけにしか見えんかった。

719:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:27:14
>>686
ここにいるヒトはみんな種も種死も基本的には
(展開の全てを事細かに憶えてたり、シーンの台詞を丸ごとそらんじて言えたりするのはあまりいないだろうが) 知ってるんだから本編と同じ展開を取るにしても、本編とそっくり同じ場面、台詞回しを経る必要はないと思う。
確かにそれではSS単独では作品としてここの繋がりど~なってんのや、みたいなことになるかもしんないですが、
「本編見たならここの裏でどんなイベントが発生してるか知ってるでしょ」といえるのはSSの特権ですし、
ぶっちゃけ、本編と同じ部分についてはほのめかしぐらいにして、なのフェがいる、という条件が加わったせいで変化が生じた部分だけをクローズアップしたほうが密度が上がっていいんじゃないかな~などと愚考するわけですよ


720:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:30:51
か、「本編では描かれなかった、そのころのあのヒト達」みたいなのとかね

721:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:55:35
>>714
前作から察するに
メリット=魔力無限・PS装甲
デメリット=アルミューレ・リュミエールの全方位展開不可能・ナイフ爆発一回きり
(サブマシンガンに装着されてる奴)
攻撃もビーム砲付くけど、フォルファントリー無くなっちゃうからドッコイ?
今回や前作の戦闘だとカナードはナイフでの格闘が得意だからやり辛くなる?
とにかく、高い天氏、乙です。


722:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:57:19
が、基本的には”Fate×Destiny”という仕事におけるアイデア自体はなかなかだと思うよ。
がんばれ


723:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:42:40
早くフリーダムにご登場願いたい。
本編でアッシュを殲滅したのって何話だっけ?

唐突に思ったんだが、デバイスMS化でどう頑張っても不可能なのって、ケリュケイオンとアスク何とかじゃない?


724:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 12:40:02
>>723
ケリュケイオンはリジェネレイト系列で、竜型のサポートメカと運用する事を前提にしたコアMSとか。
アスクレピオスはテスタメント系列で量子コンピュータウイルス送信システム持ちとか。

こんな感じでどうよ。

725:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 12:41:39
ミーティアみたいなサポートメカでいいんじゃね?

726:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 15:43:27
アスクレピオスでWの外伝のズゴックガンダムが出てきてしまった俺はボンボン世代
まー向こうはアスクレプオスだけど

727:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 15:50:52
>>726
俺はキラが主役で歌歌ってるゲームの軍師だな
あいつは名前のせいで正体バレバレで吹いたww

728:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 16:13:26
>>726
あー、居たなぁそんなの。
なんと懐かしいwww

729:名無しさん@選挙なんか行ってたまるか
07/07/29 17:23:45
ケリュケイオンとアスクレイピオスは名前の通りにしたらタイプが全然変わってくるな

まぁそれでMAにでもしたらいいと思う

730:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 18:30:53
ケリュケイオンをいっその事、超機人にしてだな


ん?客か?
アッーーー!

731:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 18:57:49
>>730
小クロノと大クロノが…んっ何だこんな時間に

732:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 19:57:18
職人様達やこのスレの住人の息抜きのためにネタMADを見つけてきた。
シリアス展開が多いこのスレでたまにはこういうのもいいでしょう。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
シンの奴が最後の奴しかみつけられなっかたorz

733:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 20:29:35
>>721
そこは大型ビームソードとリュミエールランスがある。

734:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 20:51:54
>>724
ガンダム3号機やガンダムアクエリアスみたいなノリか

735:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:17:33
URLリンク(suzuka.mine.nu)

SS支援。
スバルは自分が戦闘機人だと昔から知っており、ティアナは8話ごろにはスバルが戦闘機人だとすでに知っていました。

736:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:22:45
連載を始めてみようと思うんだ
大丈夫なのかね?

737:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:30:03
大丈夫でしょ

ただ最初からトリをつけておくことをお勧めしておく

738:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:45:10
>>721
NJキャンセラーがAMFもキャンセルできる設定にすれば。

739:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:52:40
AMFキャンセラーを作れば良いんだ

740:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 22:13:43
>>735
おいwそれだと八話でティアは戦闘機人に嫉妬してたことになるぞw

741:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:28:49 0
 暗闇の中、一つのドアがゆっくりと開く。
 広がる外からの光、そして一人の人影がモルタルの床に写された。
 人影は何度か周りを見渡すとその後ろに向かって手招きをした。
床の影が増えていく。二つ、三つ、おそらくは最後の三人だろう。
ゆっくりと室内に入ってくるその挙動を見て、俺は小さく呟いた。
「なってない……」
 既に自分達数人しか残っていないというのに、クリアリングを怠るなんて
考えられないミスだ。しかも、肩に構えているのはストック長が長く、マズル
フラッシュが酷く、室内では取り回しの効かないカービンライフルだ。
ハンドガンは支給されているというのに、まさかこいつらは遊びでやっているつもりなのだろうか。

……まぁいい。

 流石に狙撃や罠ばかりで狩るのも飽きてきた。実戦を想定して、とは言うが、
こいつらが実戦を想定していないならこっちだって構わないだろう。
 俺はそう勝手に結論付けると、右のベルトから刃渡り30cmの大型のコンバット
ナイフを抜き、左のホルダーからはハンドガンを
―と思ったがこちらは止めておいた。必要無いだろう。

 ずれ落ちた眼鏡を空いてる左手で押し上げ、先頭の一人の銃口を見る。
あれが下がったら本日最後の狩りの開始だ。
 最後ぐらい手ごたえを感じたいのだが、そう思いながらじっとタイミングを伺う。
 20秒ほど経っただろうか、安心しきった一人が銃口を下げると同時に、俺は飛び出した。

 とっさに銃を構え直そうとするが、無駄だ。
俺は瞬時に懐に入り込むと同時に、相手が持つライフルのバレル部分を叩いて脇にそらし、

右手のナイフを一閃した。


742:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:40:16 0
「流石元エース、といったところか」
「いえ、ただ単にやる気の問題では?」
「お前にやる気について言われてもなぁ」
 ほっといて下さい、と瓶底のような大きな眼鏡をかけ、目を半開きにした
少年が気だるそうに答えた。飾り気のない白い部屋の中で、少年のろくに
手入れもしていない長い黒髪が、空調の風に揺れる。

「それにあいつらはあれでもスクールの選りすぐる連中だぞ?
 それも三小隊十二人を相手にお前は丸裸の状態からのスタートだ。やる気どうこうではないだろう」
 これでもか、と論を述べてくる自分の上司に少年は上げ足を取った。
「丸腰と言っても服は着てますけどね」
「それでもただの作業服だろ。条件的にはお前の不利だったことに変わりはない」
 確かに少年は先ほど相手をした後輩達―士官学校の現主席たち―が
身に付けていたスニーキングスーツなんて身に付けてはおらず、サイズが丁度いい
グレーの作業服を適当に着ているだけだった。まぁ着ている本人からすれば、
ポケットが多くて使いやすかったりするのだが。

「……まぁいいです。それで、今日は何の用事で自分を呼び出したのですか?」
 頭を掻きながらどうでもよさそうに言う少年に、上司は咳払いを一つし、
デスクから一枚の書類を引き出し読み始めた。

「明日十時三十分、L5コロニー群アプリリウス市中央コロニー内新プラント中央評議会へ来られたし、以上だ」

 それを聞いて猫背気味だった少年の体がわずかに持ち上がった。
(政治家か……)
 ここ六年来、少年は政治家が根本的に好きではなかった、無論今でも
好きではなかったがある程度割り切れるようにはなった。

743:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 23:41:30 0
>>735
ティアナは・・・ってことは
ほかのメンバーは誰も知らないって事?

744:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:41:33 0
「と、この先にはまだ続きがある。差出人はそんじょそこらの政治家じゃないぞ、聞いて驚け」
 もったいぶった言い方をする上司の次の言葉に、少年は確かに驚いた。

「現プラント最高評議会議長だ」

「ラクス……クライン?」
「『議長』をつけておけ」
 注意する上司の言葉を無視し、少年は疑問を投げかけた。
「なぜ、今になって俺を?」
「知るか、行って確かめろ」
 端的に言われ、青年は頭を垂れた。
「命令ではないようだが、どうする?」
「まぁ、行きますよ。というか議長の名前を出されれば行かざるおえないんですけどね」
「よし、じゃぁ行け。今すぐ行け!」
「……え?」
 少年が怪訝そうな顔をすると、上司は壁に掛かった時計を指差した。
今の時刻は二十時、丁度夜間訓練が終わって小腹も空く頃合であるが……
「あ……」
 と、ここで少年は気付いた。ここはL4のはずれにある新兵訓練用の
小さなコロニー、L5のアプリリウスコロニーに移動するには二十時間
はかかる上に、この辺境のコロニーでは連絡船が多く出てはいない。
確か中央への終発は……
(二十一時だったか!)
 後約1時間。その間に荷物をまとめ港まで出なくてはいけない。
 少年はそれに気付くと回れ右をしてドアに向かって行った。
「ちょっと待て」
 上司からの声に少年は一瞬立ち止まり、振り返った。上司はおもむろに少年の肩を掴み。
「まず猫背を直せ」
 といい背中を叩き。

745:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:43:24 0
「それから髪も切れれば切れ」
 少年のすっかり長くなった髪に手ぐしをいれ。
「あと目もしっかり開けろ」
 そう言って少年の眼鏡の隙間から目を……
とこれは流石に少年は拒絶し、グイと眼鏡を押し上げるとしっかりと瞼を開いた。
「これでいいですか?」
 瓶底眼鏡の奥に揺れる紅い瞳。
 よし、と上司は言うと、少年に優しく言った。
「また、家の奴らをしつけに来てくれ。シン」
「ええ、そのときはまた稽古を付けてください」
 シンはわずかに、ほんのわずかに笑みを浮かべて、静かな廊下を走り出した。

 コズミック・イラ七十六年
 メサイア攻防戦から二年後の、ある日のことだった。

746:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:44:33 0
>>743
先に言っておく、気にしないでww

ではまた

747:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 23:51:06 0
>>746
気にするなといわれたが一応・・・途中割り込みスマン。
後になってしまったがGJ!!

748:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:07:04
>>746
序盤からかなりwktkしてるんだがひとつ聞きたい。ホントになのはクロスだよな?投下するスレ間違ってたりしないよな!?

749:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/30 00:25:50
>>748
クロスさせますので御心配なくw
まぁこれだけじゃなにか判りませんよね

750:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:31:27
今回は少し短めですが、投下します。

751:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:31:57
>>746
これからの展開が非常に楽しみな出だしだ・・・
この後次元跳躍するのか、それとも元々ミッドチルダの管理下世界なのか色々と妄想されるなぁ
ただ、たぶんきっとこのシンは6課メンバーより強いな

752:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:33:06
>>751
そういってキョウスケと同じ目を見た人間を、私は幾度となく見てきた

753:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:34:26
act.6 二人の本当の力なの

「模擬戦……ですか?」
「うん。新人達に見てもらいたいなって思ってね。レイ君も、お願い出来るかな?」

そう言ったなのはに、シンは少し表情を真剣なものに変えた。

「別に俺は構いませんけど……、相手は?」
「私と、ヴィータちゃん」

そう言ったなのはに、何故かスバルが飛び上がった。

「な、なのはさんの戦いが見られるんですか!?」
「あ、う、うん」

瞳をきらきらと輝かせて詰め寄ってくるスバルに、なのはは冷汗を浮かべながら後ずさる。
と、そんななのはに、レイが声をかけた。

「……始めないんですか?」
「あ、そ、そうだね! シャーリー、お願い!」
「はいはーい♪」

レイのフォローにこれ幸いと乗っかり、シャーリーに声をかけるなのは。
それにシャーリーは答えると、あるスイッチを押す。
と、なのはの後ろ、ちょうど海の上にあたる部分がゆらめき、街が姿を現した。

「これが、なのはさん監修、海上訓練場です!」
「ここの、ポイントC-1にバリアジャケットに換装して移動してくれないかな?
 場所はシャーリーが誘導するから」
「全力で来いよ?」
「了解!」
「……了解」

そうシンとレイが答えると、なのはとヴィータはバリアジャケットに着替え、飛んで行く。
残されたシンとレイは、それぞれデバイスを構えると、叫んだ。

「デスティニー!」
「……レジェンド」
「「セットアップ!」」
『『スタンバイ・レディ』』

幼い少女と落ち着いた男性の声が聞こえ、シンとレイはそれぞれのバリアジャケットを身に纏った。
軽く動作チェックをすると、シンとレイはシャーリーの指示に従って飛んで行った。

754:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:39:24
それぞれの位置につき、思い思いの武装を構えるシンとレイに、レイジングハートを構えながらなのはが言った。

「制限時間は無制限、ペアのうち片方が落とされたらその時点で戦闘終了だよ。
 ……シャーリー、スタートのタイミング、任せるね!」
『はーい! ……じゃあ……スタートです!』

そうシャーリーが叫んだ瞬間、なのはの周りに光球が、ヴィータの周りに鉄球が展開された。

『アクセルシューター』
「シュート!」
『シュワルベフリーゲン』
「ぶっ飛べぇっ!」

同時に放たれた20条の光弾と4条の鉄弾。
それをシンとレイが散開して交わすと、光弾はレイを、鉄弾はシンを追尾する。

「デスティニー!」
『ソリドゥス・フルゴール』

両手の甲から展開させたシールドで鉄球を弾くと、ヴィータが追撃に突っ込んでくる。

「ラテーケン・ハンマー! らあああっ!」
『フラッシュエッジサーベルシフト』
「舐めるなっ!」

叩き付けてきたハンマーをサーベルに変化させたフラッシュエッジで受け、シンはそのままヴィータに肩から突っ込む。
何かむしょうに嫌な予感がしたヴィータは僅かに距離を取り、

「逃がすか!」
『ブーメランシフト!』
「ちっ!」

すかさず放たれたフラッシュエッジを、何とかハンマーで叩き落した。

「キリが無いな……」
「強え……なら!」
「「一気に……決める!」」

シンとヴィータは同時にそう叫ぶと、互いに相手に向かって突っ込んだ。

『ギガントフォーム!』
「轟天爆砕! ギガント・シュラーク!!」
『アロンダイト』
「っ……あああっ!」
『ミラージュスラスト!』

755:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:44:29
20条もの光弾に追い回され、レイは思わず舌打ちを一つ。

「ちいっ……! レジェンド! ブレイズモードに移行!」
『オーケー、ブレイズモード……ファイアビー』

バリアジャケットが変わると同時に撃ち出された無数の魔力弾に、アクセルシューターは次々と撃ち落される。
それによって生まれた煙を隠れ蓑にしながら突っ込んで来る残りのファイアビーに気付き、なのはは下がりながら自身の主砲を構える。

『シューティングモード、セットアップ』
「ディバイ―ン……バスター!」

撃ち出された砲撃は、ファイアビーを一つ残らず消し飛ばし、新たな煙を生む。と、その中から声が響いた。

「……行け!」
『ドラグーン』

その言葉と同時に、煙の中から多数の小さな何かが飛び出し、なのはの周りを囲んだ。
なのはも煙の中から薄っすらと現れたレイにレイジングハートを構え、魔力のチャージを開始する。
そして、二人が同時に動き出した瞬間。

『ヴィータちゃんの撃墜確認。模擬戦は終了です!』
「ええ!?」

シャーリーからの通信が入り、なのはとレイは思いっきり戦う気を削がれた。

「ちょっ……まだ5分くらいしか経ってないよ!?」
『あはは……ヴィータちゃん、勝負焦りすぎて自滅したみたいで……』

そう言ったシャーリーに、なのはは急に俯いて肩を震わせる。
それを怪訝に思い、レイはなのはの顔を覗き込み……、
覗き込んだ事を後悔した。

「久し振りで全力全開出来ると思ったのに……、ヴィータちゃん、後でSLBの的にしてあげようかな?」

そうくすくす笑いながら呟いたなのはの表情が、まさに「魔王」の物だったから。

756:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:46:32
これで終わりです。
……ヴィータ逃げて!逃げt(ry
戦闘シーン苦手だよ……orz

757:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:50:33
>>735
㌧。
……知ってて、映像見る限りだと外皮以外は大体機械で埋まってるっぽいから……。
シンの声優ネタダブルで使えばシンに気付かせる事も可能かな?

758:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:57:35
GJです。
それにしてもヴィータ弱っ!!
始まって5分くらいっていくらなんでも早すぎなんじゃ・・・

759:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 01:02:28
>>758
まて!! 自滅したって書いてある!!
つまり、この場合はヴィータが弱いんじゃなくて、シンが搦め手を使ったってことだ

760:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 01:04:38
>>758
逆に考えるんだ、ヴィータが弱いんじゃなくてシンが強すぎるんじゃね?とそう考えるんだ

マジレスすると、この設定ならシンは強くて当たり前じゃね?

761:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 01:06:04
GJ!!
ウオッ!!終わるのが速い・・・大技でも出そうとして二コル殺しを喰らったか?
レイなんか実力の片鱗すら見せてない。
模擬戦だからって無茶してやられたら意味ないじゃない・・・頭冷やそうか?フラグがw

762:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 01:25:54
>>756
GJです!
ああああ悪魔が降臨なされた!皆の物(特にヴィータ)逃げるのじゃ!((((゜Д゜;))))


763:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 01:48:05
だけど一番拍子抜けしたのはスバルだろうな。
期待してなのはの戦いを見ていたら5分で終了したんだから。

764:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 02:16:44
ヴィータはなのはとスバルに挟み撃ちにあうな。
ダブル・ディバインバスターだな。

765:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 11:26:34
とりあえず何人か落ち着いてこう言おうぜ

職人殿GJ!

>>ラフ@ミー氏
まだ導入部分だけどここからどうクロスするのかが気になるところです

>>38氏
シンが予想以上に強かったってのがありそうだけど
それでも自滅って、仮にも副隊長なのに

766:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 13:56:35
スバルがシンと境遇似てるとかいわれてたような気がしたけど、新OPではなのはがそんな感じだったな
ここのSSにもなのは分が増えるかもしれないなww

767:Fate×Destiny
07/07/30 18:37:27
『私達、まんまと嵌ったってわけ?』
ガイアの斬撃をかわし、位置の入れ違いを見計らい、オルトロスを放つザク。
「あぁ、そういうことだね、でもこれじゃ、戻れったって!」
執拗に続くカオスの攻撃をかわすシン。
「フェイトは!?」
『こっちも、ちょっときついかな。』
エクシードの際どい狙いの射撃をかわし、フェイトは通信をシンに返した。

「ライトハルド、撃てぇ!!」
二機のモビルスーツ、そしてボギーワンからの追撃をうけるミネルバ。
船体側面から放たれるミサイルがモビルスーツに向かうも、途中に浮遊している小惑星の残骸に阻まれ、当たらない。
「後ろを取られたままじゃ何も出来ないわ!回り込めないの?」
操舵士、マリクはタリアに答える。
「無理です、回避だけで今は!!」
混乱するブリッジの中、一人、悔しそうに拳を握るアスラン。
「レイのザクを!」
一人の士官が提案するも
「これでは発進進路もとれないわ!」
その案はとおらない。

宙域の建造物の上に着地、オルトロスを構えるザク。
そして、同様の建物を四足で破壊しながらガイアのモビルアーマー形態がザクに接近する。放たれる砲火を跳躍し、ガイアは回避。
建造物が爆光に包まれ、その破片を巻き散らす。
「なんなのよ、あんたたちは!!
このドロボーがぁあ!!」
もう一度放たれる砲火をガイアは一瞬降下してかわし、そして再度跳躍。
「落とす!!」
声とともに、ステラはガイアにビームライフル、突撃ビーム砲を連射させ、ザクに突攻を仕掛ける。
ルナマリアはザクの背面スラスターを噴かし、全速力を持ってガイアから距離をとる。
ガイアにより幾重にも放たれるビームの閃光がザクを捕えきれず建造物を次々と破損させ、破片を巻き散らす。
シャフトを伝い、四足で駆け、ザクを追撃するガイア。
一方、カオス、アビス、エクシードを相手に苦戦を強いられるインパルスとバルディッシュ。
「回り込め、アウル!俺たちがやつらを焙りだしてやる、ナノハは出てきた奴らを一掃しろ!
今度こそ首をもらおうぜ!」
廃棄された港へと入っていくインパルス、バルディッシュを追撃するカオス。
「僕は別に…いらないけどねぇ!!」
アビスは反対方向へと回り込む。
「…、了解!スティング!!」
エクシードは両翼十枚の翼を勢いよくスライド、展開し、目標の場所へと向かった。

768:Fate×Destiny
07/07/30 18:40:19
「くっ、これじゃ位置が…。」
狭い空間、すぐ横は壁で回避行動をとれそうな場所もない。挟まれれば確実に撃墜は必死だ。
『シン、あのアンノウンは私が押さえる!』
通信モニターにフェイトが写る。
「でも、大丈夫か?」
大火力を持つモビルスーツ。そして、それだけの火力を持っていながらも、悪くない命中制度。
逆に何度もヒヤッとさせられる瞬間が何度かあった。
色は違えど、自分の家族を奪ったフリーダムを連想させるシルエットに不吉感を拭えないシン。
『大丈夫だよ、シン。』
レーダーに映るエクシードの機影を確認しながらフェイトが言う。
『あんまり連射をしてこないところを見ると、あれはパワーに不安があるんだと思う。』
「…あぁ…確に…。」
『二丁のライフルに、三門の大砲撃。あれだけの武装をしているせいか、ブースト性能も高くない。
ブラストインパルスでは捕えきれなくても、フォースインパルスか、私のバルディッシュなら…。』
「わかった、フェイト…。あいつはまかせる。
あとの二機は俺が引き受けるから…」
そう言ってフェイトからの通信を切るシン。
『シン!フェイト!』
ルナマリアから通信がはいる。
直後、ガラスを突き破り、赤いザクがインパルスとバルディッシュの間に降ってきた。
シンとフェイトは瞬時にフットレバーとスラスターレバーを操り、方向調整。
追撃を仕掛けようとやって来るガイアをブラストインパルスの高エネルギー長射程ビーム砲二門で狙い撃ち、牽制する。
そして、そのガイアの後方で今まさに両翼のバインダーから展開される二門の砲を放とうとしているエクシードをバルディッシュの高エネルギー長射程ビーム砲で牽制。
ザクによって開けられた穴から飛び出すバルディッシュは一直線にエクシードへと向かって行く。
「はぁぁああ!!」
背面腰部に折り畳まれ、マウント去れている斧を構えると、刃の部分が180度展開され、ビーム刃が飛び出し、槍へと姿を変えた。
「ッ!?」
ナノハはエクシードを後退させつつ、バルディッシュにより放たれる突きをかわす。
「それで避けたつもり!?」
矛先のビーム刃が消え、斧を形成していた実体部が90度倒れる。
ビーム刃が飛び出し、鎌に姿を変え、そしてそのまま横薙を見舞うのと同時、エクシードの腹装砲、エクセリオンバスターが放たれた。

769:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 18:41:44
レイジングハート・エクセリオンにシューティングモードなんてあったっけ?

770:Fate×Destiny
07/07/30 18:43:31
モビルスーツ二機、そしてボギーワンからの追撃をうけ、瀬戸際で攻防を続けるミネルバ。
ブリッジ内を揺るがす振動に、うめき声が溢れる。
「これでは、こちらの火機の半分も…」
使えていない。
今は回避、迎撃で手一杯。
「浮遊した岩に邪魔されて、こちらの砲も届きません!」
歯を悔い縛るアスラン、カガリ。
「ミサイル接近!数、6!」
アスランは瞬時にレーダーへと目を向ける。
「迎撃!」
タリアからの指示が出る。
(直撃コースじゃない…。)
疑念を抱いたアスランは周辺を写すモニターに視線を走らせた。
今、ミネルバを小惑星の表面にそって航行している。ミサイルが外れれば小惑星の表面が砕かれ…。
「不味い!!船を小惑星から離してください!!」
その声にタリアがアスランへと向き直った直後、さらに大きな揺れが船体を襲った。
次々とミネルバをそれ、小惑星に着弾していくミサイル。
砕かれた岩がミネルバを直撃。右舷の砲塔をいくつか破壊し、進路を塞いで行く。
右舷を守るため、指示を出すが、第二波のミサイルにより、倍の量の岩が降り注ぐ。
「4番、5番スラスター破損!艦長、これでは身動きが…。」
「進路、塞がれます!」
「さらにモビルアーマー、接近!」
報告される状況がどれもこちらを追い詰めて行く。
そして、ついにミネルバは足を止めた。
こうじた策はレイのブレイズザクファントムを出す事だった。
「インパルス、バルディッシュ、ザクは?」
「インパルス、バルディッシュ、ザクは、以前カオス、ガイア、アビス、アンノウンと交戦中です。
バルディッシュ、被弾あり!」

カオス、アビスに翻弄されつつも必死に応戦するブラストインパルス。ガイアとの交戦で手一杯のザク。
それから、エクシードの腹装砲により右腕と近接様の武器を失ったバルディッシュと、バルディッシュの斬撃により、同じく右腕とライフル一丁を失ったエクシード。
モニター上で激しく入り乱れる七機。
アスラン、カガリの目に一機のモビルスーツの姿が目にとまる。
「アスラン…あれって…。」
「あぁ…フリーダムに似ているな…。」
赤い翼をもつモビルスーツを見て、アスランはそれしか言えなかった。

771:Fate×Destiny
07/07/30 18:45:42
「この艦にはもう、モビルスーツはないのか?」
しびれを切らしたデュランダルが声をあげた。
「パイロットが居ません!」
それに対し、少し苛立った調子で応えるタリアの言葉聞き、口を開き、思い直したように閉じるアスラン。
そして、そんな様子を不適な笑みを浮かべ見つめるデュランダルだった。

一方、レイの操るザクはカタパルトは使わず、自力で発進する。
(ミネルバには、ギルが乗ってるんだ…。
絶対にやらせるものか!!)
胸の内で決意し、ザクは迎撃へと向かった。

「クソッ!!ミネルバが!!」
焦るシン。建造物の陰を使い、四機から距離をとっていたインパルスとザク。
『戻らないとやられちゃうわよ!!』
ルナマリアが分かりきった事を言うので、シンが余計に苛立つ。
「分かってる!!」
陰を抜けきったところでインパルスが後退。ザクもそれに習う。
直後に降り注ぐビームの嵐。
『今は何を言っても仕方ないよ!ルナ、目の前の敵を何とかしないと!』
放たれる四の奔流、サイドステップでかわし、レールガンを放つバルディッシュ。
エクシードは降下して、レールガンをかわし、背部両翼バインダーに収納されているディバインバスターEXを展開。
放つ。

背部大型レールガン、デリュージー二門、そして、ケルベロス二門の一斉射撃。
四の光線がカオス、ガイア、アビスの三機を退け、そしてそのまま破棄された港を破壊した。

「右舷のスラスターはいくつ生きてるんです?」
痺を切らしたアスランがタリアに聞く。
「6機よ!でも、そんなのでのこのこ出ていっても、またいい的になるだけだわ。」
「同時に、右舷の砲を一斉に撃つんです!小惑星に向けて!爆発で一気に船体を押し出すんですよ!回りの岩も一緒に…。」
そんなリスクのあるアスランの策に反対を示す者もいたが、動けないままではただの的にしかならない。
デュランダルの一押しもあって、実行することになった。

772:Fate×Destiny
07/07/30 18:49:07
投下終了です。

感想、意見を下さった皆さん、ありがとです。

これからも感想、意見などくださると嬉しいです。
お願いします。



773:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 19:32:48
>769
ないけどあるようなもんだろ?

774:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 19:39:59
GJです

前から思ってたけど
レールガンなのにフォトン(光子)ランサーという名前に違和感を・・・
激しくどうでもいいことなんだがな

775:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 20:10:42
レールさんの作ったビームだからアリだな

776:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:09:44
レールガン:触っただけで腕が吹っ飛ぶような、バカみたいな高電流を流したぐるぐるコイルに軽い金属を入れてローレンツ力でカッ飛ばす危険兵器。
モデルガンサイズでも空き缶に穴を開ける程度の性能があるらしい。
アリエナイ理科の教科書2Bに詳しいぞ

777:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:16:13
GJ!だぜ!

778:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:24:43
>>776
凄さがわからん

普通のエアガンでも空き缶に穴は開けれる

779:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:27:28
>>778
『あの』菊池秀行の小説の主人公八頭大が使う武器と言えば凄さが分かると思う。

780:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:38:47
>>779
さらにわからん

つまり、重力子放射線射出装置でおk?

781:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:59:23
レールガンは電磁誘導だったかで弾丸加速して打ち出す武器
理論上は弾速がほぼ光速まで上げられるらしい
運動エネルギーは速度の二乗に比例するから凄まじい破壊力

ただレールと弾丸が接触してる必要があるから摩擦の問題があるし
使う電力も凄まじいからそこまでの速度は出せないけどね

782:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/30 22:01:52
>>781
十分なレール長と電力さえあれば、亜光速までの加速が可能で、
仮に弾丸の直径が野球ボールくらいだったとすると、衝突時の質量は
惑星ひとつ分にまで相当するそうです。

しかし、種の劇中ではただの凄い大砲
まぁ今更だとはおもいますけど

783:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:04:24
お前のウンコで地球がヤバイ を思い出すと分かるかと。

784:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:10:33
レールガンってそんなに凄いの?
SEEDを見てしまうとそんなに威力のない武器に思えてしまうんだが・・・

785:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:12:11
すごいよ。
バリアントレベルのレールガンならどんな装甲もぶち抜ける
例え抜けなくても衝撃で中の人はみんな死ぬ

786:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:12:11
SEEDのレールガンは>>775だぜ

787:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:12:13
SEEDで兵器を判断する感性を疑うぞ。

788:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:15:22
>>784
メタルギアREXのレールガンは大陸間弾道弾並の射程がある。

789:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:17:14
陽・電子さん作すごいビームとか
レール氏作ちょっと凄い大砲とか
種は紛らわしいよね

790:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:20:00
他のアニメの場合でもリアルとは言いがたいが、
種の場合はほんと語感だけで名付けただろって感じだしねぇ。
だから陽・電子さんの作ったピームとかレール博士発明の電気銃レールガンとか言われる。

791:790
07/07/30 22:21:24
>>789
すまん。もろにレス内容被ったw

792:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:22:05
ところで>>780の重力子放射線射出装置って何?

793:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:23:25
>>792
グラビティブラストのことじゃまいか?

794:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:25:50
BLAME!と言う漫画に出てくる銃
マイクロブラックホール射出機と思えばいい
ハンドガンサイズで連射が利いたりリミット解除して何千km(であってたか?)か貫通する

795:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:27:42
話題転換にナンバーズ早分かり表を置いておくぜ。

1 ウーノ   IS名:フローレス・セクレタリー 装備名:なし
2 ドゥーエ  IS名:?            装備名:?
3 トーレ   IS名:ライドインパルス     装備名:インパルスブレード
4 クアットロ IS名:シルバーカーテン     装備名:シルバーケープ
5 チンク   IS名:ランブルデトネイター   装備名:シェルコート・スティンガー
6 セイン   IS名:ディープダイバー     装備名:ペリスコープアイ
7 セッテ   IS名:スローターアームズ    装備名:ブーメランブレード
8 オットー  IS名:レイストーム       装備名:ステルスジャケット
9 ノーヴェ  IS名:ブレイクライナー     装備名:ガンナックル・ジェットエッジ
10 ディエチ  IS名:ヘヴィバレル       装備名:イノーメスカノン
11 ウェンディ IS名:エリアルレイブ      装備名:ライディングボード
12 ディード  IS名:ツインブレイズ      装備名:ツインブレイズ

796:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:28:08
早くフリーダムとセイバーに登場してほしいものだ。

797:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:28:09
「第一種臨界不測兵器」に分類される兵器。エネルギー様の放射により大規模な破壊をもたらす。
重力子そのものをビームにしても破壊力は期待できないために、何らかの別の機構を利用していると推測される。
直撃すれば耐えられるものは無いが、ある程度までは射線を逸らす、もしくは反射させることが可能である。

まあ拳銃型ブラックホールクラスターだわな

798:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:30:29
今さら気づいたんだが
バリアジャケットがアグレッサーモード←→エクシードモードであって
RHはアクセル・バスター・エクセリオンの3形態のままなんだな。
RHの新モード名だと勘違いしてたよ。

799:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:32:10
>>795
ISってインキューレイト・スキルと聞こえるんだが確証が持てない・・・・

800:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:34:11
>>799
インヒューレント(先天的)・スキルが正解。

801:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:35:12
>>800
㌧クス

802:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:41:33
>>798
RHもエクシードモード。エクセリオンモードとは細部が違ってる

803:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:45:53
バリアントって現実の理論に合わせれば一発で都市一つ吹き飛ばせるとかって前に見たことあるんだけどマジ?


804:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:00:34
所詮アニメだから、わざわざ現実の理論で語らなくていいよ。
いい加減、スレチ

805:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:05:38
>>804
現実主義者の軍事板住人って嫌だよね。

報復として、学園島スレを爆撃してきました。


158 名無し三等兵 sage 2007/07/30(月) 22:52:30 ID:???
学園島入植者の所有する馬と女生徒で獣姦してくれ

あと軍用犬も



学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)

806:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:07:32
>>805
乙です。

なのはさんの手を煩わせないように、我々が頑張りましょう。

807:八神はやて
07/07/30 23:09:33
爆撃GJやで!

軍事板の奴らが言っているのは、ただの夢や

808:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:10:08
>>805
君、アニメ板のなのはアンチスレにも同じもの貼ったでしょ。

809:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:11:12
>>805>>808はもはや自演にしか見えない・・・

810:名無し三等兵
07/07/30 23:12:06
>>808
何言ってるんだろ、この人

811:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:14:10
>>810
なのは厨に触れるなよ、変な病気うつるぞw

812:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:14:56
なんという自演

813:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:16:46
急にアボンばかりになったのだが。
もしかしてまたお客さんがきているのかな?

814:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:19:47
>>813
また、軍から板age厨が来たみたいだお…

815:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:21:44
専ブラ利用者向け推奨NGワードを用意しましたです

軍事板
報復
名無し三等兵
学園島

上記のNGワードを登録したら以後、スルーの方向でよろしくです

816:名無し三等兵
07/07/30 23:22:21
>>812
なのは三期が絶望的につまらないからイライラしてるの?

817:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:23:29
>>816
三期は明らかな黒歴史だろw


下手すりゃ今期最低アニメだぞ

818:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:26:44
作画はMUSASHI、脚本は種死、声優は枕とかwwwwww

これは酷い糞アニメ

819:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:29:33
>>818
君には見る力が足りないよ

820:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:34:58
ここはただのSSスレだ
なのは批判ならここでやろうぜ。↓

【ギン姉を】種vsリリカルなのは【返せ】
スレリンク(shar板)l50

821:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/30 23:50:31
>>795
ありがとうございます。
でも、ナンバーズ出すの何時になるだろ・・・・orz

822:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 23:50:59
>>818
本当にそう見えるのならお前は
頭がおかしいか種死の狂信者のどちらかだ

また、目は間違いなくおかしい

823:こんな空気の好きな人
07/07/30 23:57:40
さて、2分後から投下、っと
割り込まれるの覚悟のうちでww

824:暇人A
07/07/31 00:00:11
戦うのは、大切な人のため

傷つくのは、大切な人のため

ここに居るのは、大切な人のため


だから、そう・・・

例え『それ』が、望まれ得ぬ事だとしても―


~望みと宿命~


テスタロッサの名前を認めてもらったのは、素直にうれしかった。
あの事件を引き起こした人間の娘として、フェイトは生きていく事を許されたのだ。

だからこその思いがある。
そう、彼女の『望むこと』は―




ヴィータは己が最も信頼する武器、デバイスであるそのハンマーを振り下ろす。
目の前の白い服の似合う少女を、ヴィータは憎んでいるわけではない。
ただ、必要なのだ。
そんな、ある意味無心の、ある意味思いのこもった力は金の髪の少女に止められた。
護りたいから、その思いを顕にする、黒いデバイスによって。
「なんだ、てめぇ!!
 管理局の奴か!!」
ヴィータは、少々若いがどうせ管理局の人間だろうと思った。が、
「違う・・・」
デバイスを真っ直ぐに持ち直し、フェイトが答えた。
管理局に関係のある人間ではあるが、今は観察処分のフェイトとしてきたわけではない。
「ならなんだ、そいつの仲間か!!」
少女の奥で震える、先ほどまで対峙していた少女を一瞥して、尋ねる。
「友達だ!!」
「Scythe Form.」
デバイスから黄色い魔力が噴出し、大鎌を形作る。
何度もぶつかり合った少女に何度も聞いた、魔法の言葉を唱えながら・・・

825:暇人A
07/07/31 00:01:22
突然の襲撃者にも、なのははかつての戦いと同等か、それ以上の対応を見せた。
しかし、赤い服に身を包んだ少女の頭部、もとい帽子に攻撃が命中した瞬間から、速度にもパワーにも対応できなくなってしまった。
そしてそのままビルに突撃、今に至る。
(それでも、あまり怪我が酷くないのは・・・)
突然の援軍にある程度の余裕が出来たなのはは、自分を鑑みる。
少し前までの自分なら死んで居てもおかしくはない衝撃を耐えれたのは、魔法の力なのだろう。
だが、その代償となったのは今まで共に戦ってきたデバイス。
損傷が酷く、今までのような自己修復の機能だけではとても賄えないであろう傷。
(わたしがもっとちゃんと戦っていれば・・・)
少しだけ見せてしまった隙は、なのはが魔法を使えるようになってから出会ったたった一つの事件に起因していた。
もう一度同じ事をしたかった。話し合って、互いに最善の行動をしたかった。
そのことを、間違っているとは、本人もデバイスも、誰も思っては居ない。
(だけど、わたしのせいで・・・)
傷ついたデバイスと、友達にかけてしまった心配。
これらの事は解消は出来ても、決してなかったことには出来ないのだ。
(だから・・・ごめんね・・・)
そのデバイスを手渡してくれた男の子に支えられながら、なのはは心の中で謝罪した。
そんな少女の耳にかすかに、気にしないで下さいという声が、聞こえた気がした。


一触即発の雰囲気だった二人の少女、フェイトとヴィータがビルから飛び出していった。
少なからず不安はあるものの、どういった状況なのかを、なのははユーノに尋ねてみた。
「あぁ、フェイトの裁判が今日で全部終わってね。
 それでなのはにも知らせようと思ったんだけど、どうやっても連絡が取れなくって」
なのはの傷を治しながら、ユーノが説明する。
治癒の魔法にあまり長けて居ない事を呪いながら、ユーノが続けた。
「それでね、局の方で調べたんだ。
 そしたら広域結界が出来てるし・・・」
少しずつ楽になる体に、なのはは少しだけ、レイジングハートも一緒に治ればいいのに、と、思っていた。
「だから、あわてて僕達が来たんだよ」
少し前に一緒に戦ったときと同じ、優しい声、優しい瞳、優しい魔法の光。
それらのものに包まれながら、なのはは不謹慎と思いながらも、涙が出そうになるほどの歓喜を覚えずにはいられなかった。
「そっか・・・
 ごめんね・・・ありがと・・・」
言葉に込めた思いは、謝罪と感謝と、あと少しだけ、久しぶりだねという挨拶と・・・
きっと伝わったから、ユーノはなのはを小型結界で保護してビルから出て行った。
まだなのはが久しぶりの挨拶も出来ていない少女を、手伝うために・・・


826:暇人A
07/07/31 00:02:22
「グラーフアイゼン!!」
「Schwalbefliegen.」
ヴィータはデバイスで銀色の球を弾いた。
それと同時に、
「バルディッシュ!」
「Ark saver」
フェイトはかつて大木を切るときになのはと協力して使った魔法を、目の前の少女にはなった。
「障壁!!」
「Panzerhindernis.」
しかし、その黄色い刃はただ一度の防壁に破れ、フェイトは自分に向かってきた銀の球への対処で精一杯になる。
最後の球を斬り終えて、もしもコントロールされていたらと、軽く旋律を覚える。
その球を避けているときにアルフが一撃を入れていた。
もしそれがなかったら、コントロールも出来ていたのではないか、と・・・
因みにブレイク系を得意とするアルフの攻撃でさえ、彼女の障壁は破れなかった。
「このぉっ!」
そして隙の出来てしまったアルフにヴィータが襲い掛かる。
「ふんっ!!」
ただ一度、何の魔力の追加もせずに、アルフを障壁ごと地面に向かって急降下させた。
そこにはブレイク系の術も、技術もタメもない。
ただ純粋な力だけであった。
そんな力と機敏さを兼ね備えたヴィータだがしかし、ある男のバインドに捕まえられてしまう。
「ユーノ!?」
それはフェイトと共になのはを護りに来ていた男のほうだった。
「お待たせ、フェイト」
ヴィータの方も、二人には対処できても流石に三人目には対応し切れなかった。
何より、この男自身も相当な場数を踏んでるであろう事も見てたれた。
そしてフェイトがヴィータに事情を聞こうと近づいたとき、アルフが魔力を感知した。
「フェイト!あぶなっ!?」
そのことを叫んで伝えようとした瞬間、突如目の前に現れた男に足蹴りされてしまう。
「アルフッ!?」
それにフェイトが目を取られた一瞬の隙に眼前に現れる烈火の将。
そして振り下ろされる烈火の剣に、フェイトはバルディッシュを構えるのが精一杯だった。
そんな遅れた対応故か、元々の力の差故か、バルディッシュは真っ二つにされてしまう。
「レバンティン、カートリッジロード」
「Explosion.」
「紫電一閃!!」
その名の通り烈火の剣となりて、その切っ先がフェイトに向けられる。が、
「危ないっ!」
それをユーノが障壁と共に割り込む。
衝撃を緩和しきれずに吹き飛ばされるが、それぐらいはユーノも予想の範疇だった。
予想外なのは、ただこれだけの隙でユーノのバインドから抜け出した少女の存在だった。

(3対3、か・・・)
それを遠巻きに見ていたシンは、フェイト達に見つからないようにビルへと向かっていた。

827:暇人A
07/07/31 00:03:22
「ヴィータ、落し物だ」
そういってシグナムがヴィータにかぶせたのは、先ほどややあって落とされた赤い帽子。
「あぁ、ありがと・・・」
「しかし、油断でもしたか?
 お前がバインドをかけられるとは・・・」
「3人も居るとは思わなかっただけだ!!
 次はやられねぇ・・・!」
自らの失態に怒ったヴィータに、
「そうか」
とだけ言って、態勢を立て直した眼前の『敵』を捉えた。


(予想できていた事だ・・・)
この町でヴィータが仲間内の約束事を破るほどの大物なんて、なのはぐらいしか居ない事も、そこをねらえば必ず、フェイトたちもやってくる事も・・・
ヴィータ達が人を殺す事は無いとは思うが、ここで何もしないわけにはいかない。
先ほどのシグナムの攻撃にもしもユーノが割り入ってなければ、軽症では済まなかったはずだ。
はやてのために急ぎすぎている彼女らでは、もしかしたら加減をつけれないかもしれない。
いや、それ以上に、今の仲間と昔の、と言うわけでもないが、仲間達を戦わせたくはなかった。


バルディッシュを持ち直し、フェイトは烈火の将、シグナムに挑んでいた。
しかし、元から戦闘の訓練を受けていたフェイトですら、シグナムの剣を受けきれはしない。
ただの魔法では弾かれ、速さでも敵いはしない。
剣という直線的な武器なのに、軌道を読みきることが出来ないのは、ひとえに実力の差だけのものではない。
それ以上に、シグナムは戦いの場に慣れていた。


ユーノは魔法だけで言えば相当な自身があった。
ダメージを与えるのは得意ではないが、いわばトリッキーな行動の出来るタイプだった。
だがそれも、同数同士の戦いでは効果が薄い。
単に同数と言うだけならまだしも、他の二人も自分も一対一の個体能力で押されているため、援護される事も、することも出来ない。


そしてアルフも同じく、フェイトのサポートとして障壁を破る事を得意としていたため、蹴り合いや殴り合いではそれに特化してきたものには劣ってしまう。
何よりも、やはり体格の違いの影響は小さくはない。
すばやい動きで翻弄しようにも、相手もそれほど甘くはないのだ。


また別の、ちょっとだけ離れたビルの上で、
「お願い、クラールヴィント」
「Ja.Pendelform.」
シャマルがそのデバイスの能力を発動させた。
「そういえば、シンさんはどこに行ったのかしら?」
目前に6人の戦う姿は捉えれるのに、もう一人の姿だけは見ることが出来ない。
何か別にすべき事が有るのだろうか、それとも・・・

828:暇人A
07/07/31 00:04:23
アルフが地面にたたきつけられたときは、流石に声がでそうになった。
ユーノが張った防壁がいとも容易く破られたときは、胸が痛んだ。
フェイトがビルに叩きつけられたときは、騎士達を止めるべきかと本気で考えた。
それでも、止めなければならないと思った。
「それで、止めてどうするつもりだ?」
戦場を駆け回るシンに、聞き覚えのある声がかかった。
「お前がこの戦いを止めてどうする?」
振り向いて見つけた顔は、懐かしい、元の世界の知り合いの顔だった。
「あの書を、完成させるんじゃないのか?」
「アスラン?何でアンタが!?」
そこに居たのは、アスラン・ザラだった。
「なんでアンタが闇の書のことを知ってるんだ!?」
「そんな事はどうでもいい。
 魔力を蒐集しなければならないはずのお前が、何でその邪魔をしようとしているんだ!!」
そう、シンはなのはたちを助けようとしていた。
「それは・・・あいつらを殺させたくないから!!」
「知り合いだからか?
 そんな分別を出来るような状況なのか、お前は!!」
言えた義理ではないと思いながらも、アスランは言う。
シンが八神はやてを護ろうとしている以上、結果を見せるしかないのだ。
それなのに唯一つの事すら貫けないシンに、苛立ちを覚えていた。
「うるさい!!
 俺はもう、あんな思いはしたくないんだ!!」
仲間と敵に別れてしまったから、だから戦略的にステラの死を利用する事になったときの気持ち。
そんな思いをしないために、仲間も殺させないために、シンは今、決意と共に行動しているのだ。
「だからいかせてもらう」
そんなシンの眼前の道を、アスランが封じる。
「退け!!」
「それはこちらのセリフだ。
 どうしても彼女らを逃がすほうに助力するというのなら、俺が相手をしてやる。
 『ジャスティス』!!」
アスランはポケットからカード型デバイスを出し、その能力を発現する。
「な!?」
まさか魔法を使うとは思っていなかったため、シンもその行動には驚く。
「お前も持っているんだろう?
 こういう力を!!」
「set up.」
赤き剣を両手に持ち、アスランはシンを挑発した。

829:暇人A
07/07/31 00:05:23
「何なんだよ、どいつもこいつも!!
 『インパルス』!!」
「yes, sir.
 FORCE mode set up」
服全体がどこか青みのかかった色に変化した。
「そっちが剣ならこっちも・・・」
「vajra form」
雷を司る神の武器の名前を持つ光で出来た剣状の武器が右手に現れる。
そしてその剣でアスランに迫る。
「そんな物にっ!!」
が、縦の一閃は左手から新たに出された剣に止められてしまう。
そのままアスランは右足でシンを蹴り飛ばす。
地面に横たわるシンに、アスランが平常の歩幅で近づく。
「さっきのが右手だったら死んでたとでも言いたいのか、アンタは・・・」
荒い息で立ち上がり、アスランにかつて他の人にもいった気がする言葉を浴びせた。
「別にお前を殺すつもりなどない。
 俺が殺す可能性のあるのは、ただ一人だ」
「何ッ!?」
「そんな事はどうでもいい。
 お前はもう黙っていろ」
「アンタは・・・」
もう一度アスランの言葉に反抗しようとした瞬間、シンの思考が落ちた。

830:暇人A
07/07/31 00:10:20
くっそ短けぇ・・・
全力で書いたらこんなにも時間かかって何時もの3分の2くらいの分量・・・
しかもラスト2で秒数ぞろ目を逃した・・・

さて、設定の食い違いに付いてですが、先ず時間。
これはシンがここで倒れるためはやてが寝た後になってますが、本編では夕飯作ってますね。
心配をかけさせて~もいいとは思いましたが、普通は絶対ばれると思いましたので、変更
次は、ヴィータ。
なんとなく本編より強くしてみました。
後はユーノ。
なのはの元を離れるタイミングの変更と会話、質問を削って「男は背中で語る」出発をさせました。
アルフとザフィーラについてですが、人型で戦ってるか犬型かは好みに任せます。
因みに本編では人→犬です。
折角出番出来たのになのはの戦闘シーンは「必要ない」ので入れませんでした。
結界壊すシーンもシンがブラックアウトしたため割愛。
なのは好きなんだけどなぁ
このSSでは環境に恵まれないって言うか・・・

次も多分時間かかりますね、間違いなく
自分はほのぼののほうが似合ってると痛感した

題名はSS内にあるように、『~望みと宿命~』です。
最近思ったんだけど、ギンガのに比べてこっちの題名って無理やりだよね・・・
あっちの5話の題名は面倒だからまんま『デスティニー』でいいや


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