【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その12at SHAR
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その12 - 暇つぶし2ch539:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:31:31
>>534>>533もいちいち反応する時点で同類だって言ってんだよ

540:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:32:15
>>538
一応YOUが本人という証のために何か書いてくれYO

541:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:32:56
志村ー、sage忘れ!

542:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:33:00
>>539
仕切り厨うざいんだよとっとと氏ね

543:まじかるしん  ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:34:00
こうか

544:まじかるしん ◆Upy4wcs9SI
07/07/27 12:35:40 Wc78vlbI
>>540
今ちょっと外出中なんで、少しお待ちをお願いします。

545:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:36:32
>>525
>523は荒らしに対して言ってるき気がしますが

トリップの付け方は名前欄で半角の#後にキー文字列を
入れるとトリップが生成されます
“まじかるしん#honyarara”みたいに
キー文字列(上の例ではhonyarara)が判らなければ
同じトリップを出すことが出来ないので、本人の確認が出来ます
ただしキー文字列にハンドルや作品タイトル、キャラ名など容易に
推測できるものを使っては意味がありません

546:まじかるしん  ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:37:09
>>138
じゃあさっきのssの答えを

レイジングハート=ディアッカ
バルディッシュ=シン
グラーフアイゼン=キラ
レヴァンテイン=イザーク
リィンフォース=アスラン
クラールヴィント=メイリン
(クラールヴィントまでは変わってるってわかった人はいないか流石に……
ちょっと壊れてただけだし)

547:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:37:26
>>542
オマエモナー

548:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:37:51
>>530
そのカートリッジというのは、マサカ……

やばい、なんかlyrical Seed Destinyさんの設定とごっちゃになってきた
「ハイパーデュートリオン」
『フンッ』
「アッー!」

549:まじかるしん  ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:39:22
安価ミス
>>540だった。
すまん

550:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:02:17
久しぶりに来てみたら荒れすぎワロタwwww
NG導入でスルーできるんじゃないの?

551:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:12:16
>>550
馬鹿な住人多くて嫌になるよ

552:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:17:24
>>551
ああ、軍板から厨が流入してきて大荒れだお…

553:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:19:02
だが、きっとここの職人さんは残ってくれると信じてる!

554:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:29:34
>>553
職人マンセー気持ち悪い

555:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:29:56
なんていうか夏ですね
蝉が鳴くまで待つべきなんだろうか

556:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:34:38
>>555
あと半年ぐらいまとうか

557:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:36:32
>>552
今夜あたり、また爆撃してこようかな>学園島スレ

558:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:36:46
なんか避難所みたいなのないの?
俺虫苦手だからさ

559:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:38:14
>>557
ラクス「肉染みの連鎖の果てに(ry」

560:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:38:40
>>558
ここ使おう、ここ。

学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)

561:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:40:04
>>559
ラクシズ厨は消えてくれ、頼むから

562:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:40:25
>>558
>>417

563:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:41:51
とうとうラクス教信者まで来たのかよw

564:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:46:12
>>563
ラクス様はなのはさんより正しいよ

565:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:48:48
今日も荒れ模様だな


566:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:52:21
>>565
まじかるしんが駄文だからだな

567:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:52:42
アンチラクシズもうざいから消えろ

568:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:12:33
まじかるしんの作者の人頑張ってください。応援してます。

569:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:17:02
>>568
はいはい本人自演乙

570:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:29:51
まじかるしん作者気持ち悪いな

571:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:36:15
まじかるしん叩くのやめようぜ?
他にも妄想SSいっぱいあんだろ!
神隠しとかwww

572:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:41:02
あー、そうか。X運命荒らしの時にやたらラクシズ厨連呼してたのもage厨だったのか。
とりあえず他になすりつけるやり方といい、民主的だのどーのこうの言ってるのといい、
偶然じゃねーなとは思ってたんだが。あの時の荒らしがage厨だってのは判ってたが
ラクシズ厨連呼してる奴もage厨だったとはな。

573:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:52:43
シン「(今日もフェイトたんの写真で抜いたぜ)」
ユーノ「お客さん。新しい写真があるよ。今回は女子更衣室で撮ったんだ」
シン「すいませーん。ここに犯罪者がいまーす」
ユーノ「ちょ」

574:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:08:52
望は間違いなくキラ厨

575:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:11:13
誠「なあ世界…荒らしの相手するのって…疲れる」

576:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:20:10
一ついえることは唯一つだ。

「あたま・・・ひやそっか・・・」

577:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:21:21
>>576
お前も頭冷やせ
文章が酷いことなってる

578:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:22:07
「冷や奴、食べようか…」

579:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:23:59
>>576
つ【アイスノン】

今もあるのかは知らないが。

580:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:28:38
>>576
文章がおかしいのは確定的に明らか

581:名無し三等兵
07/07/27 15:37:52
>>576
以後書き込み禁止

582:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:49:44
576は確かに文章おかしいがいいたいことはわかる。
わかればいいだろ。熱くなるなよ。

583:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:04:39
>>582
顔真っ赤だな

584:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:06:45
シンウザーさんがなのはをレイプしてるぞー

585:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:16:57
職人さんたち頑張って。作品の続きを期待してます。

586:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:19:33
期待して待機。

587:名無し三等兵
07/07/27 16:21:02
>>585
軍事板も職人を支援します

588:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:33:19
軍事板の方々は職人さんについて文句をいわないでください。
嫌ならスルーがこのスレの基本なので。

589:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:36:13
夏はやはり多いな…そろそろ避難所でも作るか?

590:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:36:14
よく分からないが、軍事板が何で関係してるんだ?

591:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:38:54
>>560のスレに人を集めたいんじゃね?荒らして誘導したい、とか。

592:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:40:19
>>589
>>417

593:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:42:52
>>590
軍事板から、荒らしが来てる

594:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:01:10
どうも、軍事板うんぬんと言ってる奴と、
第三勢力スレを荒らしているやつから、おんなじ臭いがする。
新シャア板と向こうを喧嘩させたいだけなんだから、スルーしましょう。
向こうでも、こっちの人間が荒らしてるなんて信じてる人はいないしね。

595:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:06:05
この流れをぶった切ってくれる
職人様の降臨に期待www

596:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:32:30
>>594
はぁ?

お前こそ荒らしだろ基地外

597:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:36:59
スルースルー

598:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:49:27
>>417の避難所につながらないんだが…、俺だけ?

599:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:55:38
>>598
おれは繋がるけど一部、文字化けしてるな

600:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:05:39
>>598
確かに・・・
おれも行こうとしたが繋がらん。

601:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:07:16
>>598
専ブラで接続できたが書き込むと文字化けが…。

602:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:53:23
>>546
シンたちの名前の前にデバイス名がつくだけで、
なんかシン達が強くなってるように見える。レイジングハートディアッカとか。


603:避難所”管理”人 ◆Tx5I6EUPow
07/07/27 18:56:32
どうやら機能の誤作動が原因だったようです、さっきまで自分も見れませんでした。
とりあえずそこを修正してみたのですがどうでしょうか?

604:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:58:24
>>603
おお、文字化けも治ってる
俺は無問題だよー

605:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:02:55
>>603
専ブラで見ると名前欄の文字化けがまだ…

606:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:06:50
>>603
さっきは行けなかったけど
ちゃんと行けるようになってました。
自分も問題無しです。

607:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:48:44
名前欄の文字化けも直ったみたい
乙です!

しかしヴァイスのトラウマはホントになまなましいな
あの女の子どうなったんだろ?

608:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:53:58
>>607
チンクがアイパッチつけてるから同一人物か?と思ったけど
チンクは右目、誤射された娘は左目を撃たれたんだよな・・・・

チッ

609:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:08:28
バーローは人質に取られた蘭姉ちゃんの足を撃ったっていうのにヴァイスときたら・・・

610:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:32:42
航空隊が機人たちに蹂躙されるのを見て
フリーダムのフルバーストを連想したのは俺だけじゃないはず

ナンバーズって強さにムラがありそうだな
新しいほうが強そうな気がする、ガンダム的に考えて

611:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:35:55
そういえば局員=B、隊長=Aという設定は……
そうですか、廃棄設定ですか

612:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:40:28
細かい部分を深く考えたら負けだ

613:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:52:31
確かに、アニメ全体もにいえることだな
一方で、なのはやガンダムにはこういう考察をする楽しさがあるんだけどな

>>611
十年も経てば管理局も弱体化するんじゃね?
地球連邦や今の日本のように
それで数を保つため全体的にレベルを下げざるをえなかったとか

614:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:54:54
いや、単になのはたちを目立たせるための演出だろ

615:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:03:18
9歳フェイトのフォトンランサー1発の直撃にBランク魔導師は耐えきれないんだから別に設定逸脱でもないだろ

616:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:58:53
いや、どう考えても今回のはガジェットから逃げた陸士達への言い訳だろ
何が「陸士」はBランク以下だ。こんなくだらない設定作るなら最初からスバル達のランクをAくらいにしとけば良かったのに

617:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:01:42
それだと旧キャラ信者が暴れるからな

618:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:04:41
なのはたちを強くしすぎたツケが回ってきてるな。

619:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:10:34
バランス取るには
フェイトかはやてあたりに退場してもらうしかないのか

620:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/27 22:11:17
こりゃ下手に動けないな……。
ある程度荒らしが収束するまで書き溜めておきます。

621:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:12:52
なのはたちと同レベルのキャラを出せば有る程度解決するとおもうが…
都築だから無理だな。

622:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:14:25
いや、今更ぽっと出のキャラ出されてもな……

623:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:14:35
>>620
投下の自粛ってかえって荒らしを増長させるだけだと思うんだが…

624:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:15:23
>>620
ヒント:避難所

625:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:17:17
>>611
その設定は本局の武装隊員限定で地上はCランクからDランクばかりなんだよ。

626:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:21:03
>>611
URLリンク(rainbow.sakuratan.com)
ほいこれ。

627:Fate×Destiny
07/07/27 22:22:18
私はもう少ししたら書きあがるので、投下しようと思いますが、おk?

628:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:27:10
>>627
来て

629:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:32:29
>>627
カモーン!!

630:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:34:46
>>627
Fuck me!!

631:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:38:52
>>627
自重しろ

632:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:39:27
>>627
投下速度が早すぎて私生活や体調が心配になってくるな・・・
なにはともあれカモーン

633:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:43:41
>>627
HURRY! HURRY HURRY!! HURRY HURRY HURRY!!!

634:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:01:36
唐突にまとめサイトの人、いつも乙

635:Fate×Destiny
07/07/27 23:19:24
推進材予備タンクの爆破の間に何とか逃げ切ったJPジョーンズ。
「やってくれるわ…。こんな手で逃げようだなんて…。」
呆れと賞賛の意味を込め言うタリア。
「大分手強い部隊のようだな…。」
デュランダルは難しい顔をする。
「ならば尚のこと、このまま彼らを逃がすわけにはいきません。そんな連中にあの機体が渡れば…。」
その先は言わずともデュランダルにも知れた。
「今からでは下船していただくことも出来ませんが…。
私は、本艦はこのままあれを追うべきと思います。
議長のご判断は?」
「いや、私のことは気にしないでくれたまえ、艦長。
私だってこの火種、放置すればどれだけの対価になって返ってくるか…考えるのは怖い。
あの三機の奪還、もしくは破壊は、現時点での最優先責務だよ。」
「ありがとうございます。」
タリアはデュランダルの気遣いに感謝し、クルーに追跡の指示をだした。

フェイトの指示でミネルバへと避難していたカガリとその随員のアレックスはルナマリアの案内でデュランダルに謁見を希望し、士官室に案内されているところだった。
『全官に通達する。
本艦はこれより、さらなるボキーワンの追撃を開始する。
突然の状況から思わぬ初陣となったが、これは非常に重大な任務である。
各員、日頃の訓練成果を存分に発揮できるよう務めよ!』
「何だと!?」
アレックスが驚愕の声をあげる。
避難しに来たつもりが、余計に危険な場所に来てしまったようだ。

ブリッジの遮蔽を解除、警戒レベルを緩める。
「議長も少し、艦長室でお休みください。
ミネルバもかなりの足自慢ではありますが、敵もかなりの高速艦です。すぐにどう、と言うことはないでしょう。」
そこへ、いいタイミングでレイがブリッジへとやってくる。
「丁度よかったわ。レイ、議長をご案内して。」
タリアに命じられ、レイが案内しろと頼まれた人物を見やると、目を見開き、驚く。
「議長!?」
デュランダルはレイに微笑みかけると座席から腰をあげ、立ち上がった。
「ご案内します。議長、こちらへ…。」
レイがこちらへ来るよう促し、デュランダルが向かおうとした時、ルナマリアからの通信が入った。

636:Fate×Destiny
07/07/27 23:23:53
JPジョーンズ。
光が明滅を繰り返す三つのカプセルの中にアウル、スティング、ステラ、ナノハの4人が眠っていた。
端末から伸びた配線が4つのカプセルに接続され、モニターには四人の脳波や、バイタルコンディションが示されている。
それをしばらくジッと見つめていたネオは、部屋から出て、ブリッジへと戻る。
「どうやら成功…というところですかな?」
とリー。
「ポイントBまでの時間は?」
質問には答えず、ネオが逆に尋ねた。
「あと二時間ほどですが…、大佐はまだ追撃があるとお考えで?」
一時の間を置いてから答えるネオ。
「わからんね…。わからんから、そう考えて予定通りの進路を取る。
予測は常に悪い方にしておくものだろう?特に戦場では…。」
ふむ、と納得するリー、それからまた質問をする。
今度はカプセルで眠る四人のことだ。
「彼らの最適化は?」
「大胸、問題は無いようだ。みんな気持ち良さげに眠っているよ。
ただ、アウルがステラにブロックワードを使ってしまったようでね…。
それがちょっと厄介と言うことだが…。」
「エクシードのパイロットは?何やらラボでは手を焼いていたそうですが…。」
「ふむ、ナノハは今のところ、問題は無いとのことだ。ステラたちとは違って、急ピッチで造られたわりに、最適化しやすいそうだ…。
まぁ、それがナノハにどう影響するかはわからんがね。」
は溜め息を着くリー。
「何かある度、揺り篭に戻さなければならないパイロットなど、ラボは本気で使えると思ってるんでしょうかね?」
「それでも、前のよりは大分ましだろ?
こっちの言うことや仕事をちゃんと理解してやれる分だけ…。」
ネオはどこか調子を落とした声で言った。


637:Fate×Destiny
07/07/27 23:27:16
「本当にお詫びの言葉もない…、姫までこの様な事態に巻き込んでしまうとは…。」
ミネルバ士官室。
座席に座るデュランダルと頭に包帯を巻いたカガリが対面して座り、そして、その両名のわきに控え立つミネルバ艦長、タリア・グラディスと、カガリの随員、アレックス・ディノ。
「ですがどうか、ご理解いただきたい。」
「あの部隊については、まだ全く何も分かってはいないのか?」
カガリは咎めるような目付きでデュランダルを睨む。
「えぇ…、まぁ…そうですね…。艦にも何かを示すようなはっきりとしたものはなにも」
デュランダル自分の後ろに控えているタリアに確認をとる。
「しかし、だからこそ私は、一刻も早く、この事態を収拾しなくてはならないのです。
取り返しのつかないことになる前に…。」
「あぁ…分かってる。それは当然だ…議長。
今は何であれ、世界を刺激するような事があってはならないんだ…絶対に!」
いくら停戦中とは言え、未だ前大戦の爪痕は残っており、今の平和な状態は、些細な刺激で崩れてしまうほどに脆弱なものなのだ。
「ありがとうございます。姫ならばそうおっしゃってくださると…信じておりました。」
デュランダルは何故かその視線をカガリにではなく、随員のアレックスへと移す。
「ッ?」
それから席を立つデュランダル。
「よろしければ、まだ時間のあるうちに艦内をご覧になってください。
一時的にとは言え、いわば命をお預け頂くことになるのです。
それが盟友としての我が国の相応の誠意かと…」
デュランダルの気遣いに、正直、あまりいい気分がしないカガリとアレックスだった。

モビルスーツ格納庫。
「オーブのアスハ?」
シンが声をあげた。
「うん、私もびっくり…まさかこんなところで、前大戦の英雄に会うとはね。」
陽気に話すルナマリアと違い、浮かない表情のシン。
「そう言えば、あのザク誰が乗ってたんだろ?
戦闘中だったし、損傷はしてたけど、動ける様だったからミネルバに向かうよう指示したんだけど…。」
フェイトが手に持っている端末を操作しつつ、何気なく話題を反らした。

638:Fate×Destiny
07/07/27 23:29:59
「何だ、フェイト、あんたが指示したの?
それならそうと連絡入れてくれればって…。
まぁ、まさかオーブの代表が乗ってるとは思わないわよね。」
「ごめんね…ルナ。」
笑いながら謝るフェイト。
「じゃあ、操縦してたのはアスハ?」
「うぅん、多分、護衛の人だと思うわよ。」
シンの問掛けにルナマリアはそう答え、さらに続ける。
「アレックスって言ってたけど…」
シンとフェイトの顔を覗き込むルナマリア。
「実はアスランかも…。」
その名前を聞き、シンもフェイトも驚いた。
アカデミーでも有名な名前でシンもフェイトも何度か耳にしたことがある名前だ。
「代表がとっさに護衛の人をそう呼んだのよ、アスランって」
興奮しながらルナマリアが言う。まぁ、無理もない、前大戦ヤキン・ドゥーエにて停戦に導いた、三国同盟、プラント出身の英雄の一人なのだ。
フェイトも会ってみたいと思っていたりする。
「アスラン・ザラ、今はオーブにいるらしいって噂でしょ?」
とそこへ、議長の声が聞こえてきたので、会話を切り上げMSの調整に戻る。

「ZGMF-1000ザクはもうすでにご存じでしょう?
現在のザフト軍主力の機体です。」
流暢に話すデュランダル。
「そして、このミネルバ最大の特徴とも言える…この発進システムを利用したインパルス、工場でご覧になったそうですね?」
そうカガリに尋ねるがしかし、彼女はデュランダルを睨むばかりで何も答えなかった。
代わりにアレックスが頷く。
「技術者に言わせると、これは全く新しい、効率の良いシステムだそうですよ。
もっとも、私にはあまり、詳しいことは分かりませんが…。」
口元に笑みを浮かべ、愉快そうに話すデュランダルとは別に、不快感を隠せないカガリ。
自然と握る拳に力が入った。

639:Fate×Destiny
07/07/27 23:34:39
「しかし…やはり姫にはお気に召しませんか?」
そう尋ねるデュランダルに
「議長は嬉しそうだな。」
皮肉るカガリ。
「嬉しい…というわけではありませんがね…。
あの混乱の中から懸命に頑張り、ようやくここまでの力を持つことが出来たと言うことは…やはり…。」
「力か…。」
うんざりしたようにカガリは言葉を吐き捨てる。
「争いがなくならぬから力が必要だと言ったな…議長は…。」
途端に今までの表情を真剣なものにするデュランダルと、その隣に控えているレイ。
「えぇ…。」
デュランダルは肯定する。
「だが…ではこの度のことはどうお考えになる!
あのたった三機の新型モビルスーツのために、貴国が被ったあの被害のことは!」
周囲の整備班、そして、フェイト、ルナマリア、シンたちの視線が一斉にアレックス、カガリ、デュランダル、レイに集中する。
場所を考えず、声を張り上げるカガリをアレックスがなだめるが、聞く耳をもたない。
「だから…力など持つべきではないと?」
「そもそも何で、そんなものが必要なのだ!!今更!」
格納庫に響きわたる声。さらに注目を集める。
ようやく停戦にこぎつけ、安定を取り戻そうとしている世界に何故、力が必要なのか。
熱弁を振るうカガリ。
そして、その熱弁は全くの綺麗事ばかり、一人の少年のこらえていた感情が爆発した。
「さすが綺麗事は、アスハのお家芸だなぁ!!」
怒声というには過言だが、嫌味と言うには少し足らない声。
そしてその少年、シン・アスカへと周囲の視線が一瞬にして移動。
カガリに向けられる憎悪に満ちた赤い瞳。
デュランダルのそばに控えていたレイが彼に向かって足場を飛びこえていく。
警報がなり響く艦内。
恐らく、ミネルバがボキーワンを補足したのだろう。
整備班、技術班、そしてパイロットたちは出撃準備のため、慌ただしく準備をし始めた。
「シン!!お前!」
シンは胸ぐらを掴むレイの手を乱暴にふりほどき、パイロットスーツに着替えるため、更衣室へと向かった。
「申し訳ありません、議長!この処分は後程必ず!!」
レイは敬礼したのち謝罪すると、シンのあとを追って行った。
そしてその様子を呆然と見送るカガリ。
「本当にすみません、姫。彼はオーブからの移住者なので、よもやあんなことを言うとは思いもしなかったのですが…。」
デュランダルの言葉に、困惑の表情を隠せないカガリだった。

640:Fate×Destiny
07/07/27 23:36:23
投下終了です。

次回は第四話、星屑の戦場です。

ではまた、そのうち…。

641:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:39:37
>>640
GJ!!

642:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:40:20
GJ!!

643:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:48:02
GJ
続き続き♪

644:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 00:52:02
GJです。
それにしても、本当に投下が早いな。

645:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:37:47
高い天を行く者から勇敢な者へ

    第三話

・部隊長オフィス

カナードがシグナムを殴り返した直後、一時は一触即発な空気が流れたが
「フ・タ・リ・ト・モ・ヤ・メ・ナ」
はやての目が笑ってない微笑での制止により、沈静化した。
そして今現在は
「主の淹れてくれたコーヒーは最高です」
「本当、インスタントとは思えないわ」
四人で仲よくコーヒータイムとなっていた。
コーヒーを二口ほど飲んだシグナムは、カナードを見据え
「すまん・・・・・いきな殴ってしまって・・・」
素直に謝罪をした。
「全くだ、馬鹿者め。だが、心配させたのは事実だ、すまなかったな、二人とも」
カナードも二人に謝罪をした。
「全くだ、お前が約束を守ってくれたのは確かだが、こちらでは十年も経過していたのだ。まぁ、無事だからよかったが」
シグナムが微笑みながら答えた。
シャマルもカナードを見据え
「本当に心配したんだから!シグナムなんて毎夜毎夜『カナード~さびしいよ~』って枕を抱きしめながら床をゴロゴロ(ゴン!)ひゃ!!」
シャマルが言い終わる前に、シグナムの拳がシャマルの脳天に直撃した。
「シャマル・・・・・・・デタラメを言うな・・・・・次はどこがいい・・・・・・」
シグナムは拳を震わせ攻撃態勢に入る。
シャマルはそれどころではないらしく、頭を抑えうずくまっていた。
その光景を見たはやては
「シグナム、少しは手加減せえへんと」
やんわりとシグナムを注意(?)し
「はい、申し訳ありません」
わざとらしく敬礼をするシグナム。
「二人とも・・・・酷い・・・・・カナードもそう思わない?」
シャマルはカナードに尋ねるが、
「ふふっ・・・」
カナードはその光景を見て笑っていた。そして
「全く・・・・十年経っても、変わらんな、うちの『家族』は」
笑顔で答えた。

646:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:38:58
「そういえばリインフォースとザフィーラは?」
今だ会っていない二人の場所を尋ねるカナード
「二人とも今は特別任務中なんよ」
ニヤニヤしながら答えるはやて。
「ん、何だ?」
不審に思い尋ねるカナードに
「まぁ、近いうちにわかる、そう焦るな」
同じくニヤニヤしながらシグナムが答えた。

四人のコーヒーが空になる頃、訪問を知らせるブザーが鳴り
「失礼しまーす」
ヴィータが入ってきた。
「おっ、シグナムとシャマルも来てたか。カナード、準備できたぞ。テスタロッサが車を回してくれるって」
ヴィータの報告を聞いたカナードは
「コーヒー美味かったぞ、少し出かけてくる」
そう言い、立ち上がった。
「何や?帰ってきて早々お出かけか?」
はやてがヴィータに尋ねる。
「うん。あの時、カナードと約束したことだから」
ヴィータの言葉に心当たりがあり、納得するはやて達。
「そうか、きいつけてな」
「ああ、じゃあ、あいつに・・・プレアに報告しに行って来る」

駐車場には、黒塗りのスポーツカーに寄りかかるフェイト・テスタロッサ・ハラオウンがいた。
カナードの姿を確認したフェイトは
「カナード!!」
走ってカナードに近づく。
「本当に・・・・・・無事でよかった、心配したんだよ」
そう言いながらカナードの頬に触れ
「ほんと、私のほうが年上になっちゃったね」
微笑みながら答えた。
「心配かけたな・・・・だが・・・・恥ずかしいから辞めてくれ」
フェイトの手を軽く払うカナード
「ふふっ・・・ごめん。懐かしくって、つい」
フェイトは悪びれる事無く、答えた。
「お~い、バカップル~いくぞ~」
ヴィータはそんな光景を呆れながら見詰めていた。

647:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:41:02
・ミッドチルダ

:墓地群

「遅くなったが、帰ったぞ・・・プレア」
プレアが眠る墓に花を沿え、話しかけるカナード。
「Nジャマーのデータは確かにマルキオに渡してきた。しかし驚いたぞ、マルキオがこちら側の人間だったとは・・・」

カナードが驚かされたのは、マルキオ導師がこちら側(ミッドチルダ)の人間だったという事実だった。
カナードは当初、デバイス化した首飾りをどう渡そうか考えたが、データだけを抜き取って首飾りは貰ってしまおうと思いついた。
仮に怪しまれてもC・Eの技術ではデバイス云々の解析など出来まいと思ったが
「これは・・・・デバイスですね・・・・」
マルキオ導師の発言にその考えはもろくも崩れ去った。
デバイスを知っている人間に隠しても仕方が無いと思ったカナードは、向こうで起こった事実をマルキオ導師に話した。
話が終ると、マルキオは深々と頭を下げ
「ありがとうございました」
カナードにお礼を言った。
「だが・・プレアは・・・・」
カナードがなにか言おうとした時
「それ以上はいいのです」
マルキオがカナードの発言を遮った。
「私にはわかります。プレアは幸せだった筈です。そして、プレアの死は無駄ではなかった」
マルキオは首飾りを優しく握り締め
「プレアの思いは、貴方に受け継がれている」
「プレアの思いが・・・・俺に・・・・・」
確認するように呟くカナード。
「プレアは貴方と共にある。それを忘れないでください」

その後、カナードはマルキオ導師についての事を聞いた。
彼は試作の小型戦闘機の訓練飛行中に事故に合い、こちらの世界に飛ばされ、この海岸に打ち上げられていたそうだ。
彼を発見した民間人により救助されたが、事故の怪我で両目の視力を失い、リンカーコアも消失。
魔力を失った彼に、ミットチルダへ帰る術は無かった。

「そして、今の私がいます。もうだいぶ昔の話です」
マルキオ導師は昔を懐かしむかのように語った。
「俺には魔力がある。ミッドチルダの座標も把握している。つれて帰ることは出来るが」
カナードの提案に、マルキオ導師頭は頭を振り答える。
「ありがとうございます。ですが、もういいのです。元々私には家族がいませんでしたし、向こうの世界に未練はありません。それに・・」
マルキオ導師は後ろを振り向く、カナードが釣られて見てみると、いつの間にかドアの隙間から子供達が様子を伺っていた。
「今の私には家族がいる。この世界が、今私がいるべき場所なのです」
「そうか・・・・」
納得し、頷くカナード。

648:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:43:04
「ですから、貴方もお帰りなさい。貴方の家族が待ってる場所へ」
マルキオの言葉に
「もちろん、そのつもりだ」
カナードは微笑み、答えた。

その後、帰るカナードを見送るマルキオは

「高い天を行く者よ、たとえその翼が折れようと、羽ばたくことをあきらめてはなりません」

カナードの後姿を見ながら、そんなことを呟いた。

その後、カナードはもう一つの目的を遂行した。
ジャンク屋や情報屋ケナフ・ルキーニ、傭兵サーペントテール、各マスコミに協力してもらい
施設の破壊、情報公開など、様々なことを行った。
サーペントテールとの行動中、風花に関しては、嘘を突き通すことが出来なかったため
マルキオ立会いの下、彼女だけには真実を話した。
メリオル達に関しても、施設を襲った時に手に入れた上層部の弱みをガルシアにちらつかせ
脱走罪と反逆罪を帳消しにしてもらった。
魔法に関しても、行動中に合間を縫って結界を張り、魔法のトレーニングも怠らなかった。
こうして、全てが終る頃には四ヶ月が過ぎていた。

向こうでの出来事を思い出し、小さく笑うカナード。
「俺達がこの世界で過ごしていた間、向こうでは数日しか経っていなかったらしい。
お前の行動は今頃向こう側の人間を多く救っているだろう」
カナードは懐から首飾りを取り出す。
「データの転送が終ったので、これは貰ってきた。お前の依頼を達成した報酬だ、俺が貰っておくぞ」
そういい、墓を後にする。
「カナード、終った?」
カナードの後ろには花を抱え待っているフェイトとヴィータがいた。
「ああ・・・二人とも、ありがとう。プレアのために」
お礼を言うカナードに
「プレアは私の家族だから、当然だよ」
微笑みながら答えるフェイト。
「友達の墓参りをするのはとーぜんじゃんかよ」
ヴィータも微笑みながら答えた。

その後、墓参りが終った3人はフェイトの車に乗り、機動六課隊舎に向っていた。
「カナード、聞きたいことがあるの」
運転をしながらフェイトはカナードに尋ねた。
「・・・機動六課のことか?」
カナードの言葉に頷くフェイト。

649:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:44:22
「正直、カナードには機動六課に入隊してもらいたいんだ。なのはやはやても同じ考えだと思う」
信号が赤になり、車が止まる。フェイトは助手席のカナードを見据え
「カナードの実力は私達が良く知ってる。どうだろ?」
信号が赤になり、走り出す車。
「あっ、でも、カナードが何か別のことをやりたいんだったら強制はしないよ、協力するから」
フェイトの言葉に沈黙するカナードそして
「そのことなら、答えは出ている」
はっきりと言うカナードに
「当然入隊するよな!?」
ヴィータが前のシートの間から顔を覗かせ尋ねた。
「まぁ待て。それより先に」
カナードは窓の外を眺め
「あいつとの約束を果たさんとな」
そう呟いた。

・翌日

「は~い、午前の訓練終了」
なのはが笑顔で訓練の終了を告げる
「「「「あ・・・・ありがとうございました~」」」」
へとへとになりながらも返事をするフォワード組
「フェイト隊長は忙しいから訓練に付き合うのは難しいけど、アタシは当分お前らにつきあってやるからな~」
ヴィータがニヤニヤしながら言い放った。
「あ・・・・ありがとう・・・ございます・・・・」
スバルが引きつった笑みで答える。
「それから、ライトニングの二人は特にだけど、スターズの二人も、まだまだ体が成長している最中なんだから、くれぐれも無茶はしないように」
「「「「はい!!!!」」」」
「それじゃあ、お昼にしようか。残りの訓練は夜からだから、しっかり食べて、しっかり休んでね」
そう言い、なのははパネルを捜査した。
お昼ご飯を食べに向うフォワード組のなかで
「あれ?結界が・・強化されてる?」
キャロがいち早く気がついた。
「ああ、午後からシグナム副隊長が模擬戦をするんだよ。結界を強化しないと、ここが壊れちゃうからね」
フェイトが笑顔で答えた。

隊長クラス同士の訓練や、模擬戦ではリミッターは簡単に解除できる。
リミッターがかかった状態(互いが手加減した状態)で訓練をしても、
実力が上がる訳が無いから当然といえば当然である。

「まぁ、なのは隊長は結界で強化された訓練室を幾度と無くこわしたツワモノだけどな~」
ヴィータはニヤニヤしながらなのはを見て言った。
「「「「へぇ~」」」」
関心(?)するフォワード組

650:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:45:29
「ヴィータ副隊長!スバル達もそんな目で見ないの!」
怒りながらもパネルを捜査するなのは
「それで、シグナム副隊長の相手は誰なんですか?」
ティアナがなのはに尋ねた。
「ヴィータ副隊長だよ、名前はね」

・数時間後

陸専用空間シュミレーターにより、廃墟の町にセットされた空間で
「そういえば・・・お前と戦うのは初めてだな」
騎士服を装備したシグナムがカナードに尋ねた。
「ああ、正直楽しみだ。お前もそうだろ?」
同じくバリアジャケットを装備したカナードが答えた。

今回の模擬戦は名目上「シグナムVSヴィータ」となっている。
カナードがヴィータの名前を借りたのはシグナムに限定解除をさせるためであった。
(ただの一般市民であるカナードに対し、限定解除は出来ないため)

「さて、約束は約束だ、手加減はしないぞ。全力でいく!」
そう言い、レヴァンティンを構えるシグナム
「向こうの世界でも訓練は欠かさなかった、ブランクは無い。ただで済むとは思わないことだな!」
そう言い、ザスタバ・スティグマトを構えるカナード
「「・・・・・フッ」」
数秒間見つめあった二人は互いに笑い、そして
「いざ!!」
「いくぞ!!」
二人の戦いが始まった。

カナードは接近するシグナムに向け、ザスタバ・スティグマトを放つ。
だがシグナムはカートリッジをロード、パンツァーガイストを展開し、時にはかわし、時には防ぎながら接近し
「はぁぁ!!」
カナードに斬りかかった。
それらをかわし、距離をあけようとするが、
「距離などあけさせん!!」
カナードに喰らいつき、連続してレヴァンティンを振るう。
「ちっ」
舌打ちしながらも左手でロムテクニカを持ち、斬撃を捌いていくカナード。だが、
「(剣術の差もあるが、ナイフと剣ではリーチの差が・・・・まずいな・・・)」
シグナムがカナードを追い込んでいた。
「(ザスタバ・スティグマトに搭載されてるロムテクニカを使えばリーチは稼げるが・・刃部分の短さは変わらん。
ザスタバ・スティグマトが破壊されるだけだ・・・だがな・・・)」

651:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:47:42
振り下ろされたレヴァンティンをロムテクニカで受け止め
「いつまでも優勢であると思うな!!」
レヴァンティンを振り払い、至近距離からザスタバ・スティグマトを放った。
それを紙一重で避け、距離をあけるシグナム。
だがカナードはザスタバ・スティグマトを撃たずにしまい、ロムテクニカを逆手に持ち、構えた。
その光景に満足し、レヴァンティンを構えるシグナム。そして
「はぁああ!!」
「おおおお!!」
二つの光が激突した。

「すごい・・・・・」
激しく交差する二つの光を見ながら素直な感想を述べるスバル。
「あいつ・・・・なんなの・・・」
ティアナが拳を握り締め呟いた。
お昼を済ませたスバル達は、なのは達と模擬戦を見学していた。
「二人とも、楽しそうだね」
皆と一緒に二人の戦闘を見ているなのはが呟く
「まぁ、シグナムもカナードも、フェイト隊長と同じバトルマニアだからな~」
「私・・そんなバトルマニアかな・・・・?」
ヴィータの発言に苦笑いしなら呟くフェイト、
「ですけど、今のところカナードさんが不利なような気がします。接近戦ではシグナムに分がありそうですし」
接近戦でのシグナムの強さをよく知るリインフォースⅡは呟く。
「『今のところ』はね。だけど勝負はまだ始まったばかりだから、わからないよ」
リインフォースⅡに呟きになのはが答え
「それに、カナードの場合、接近戦での不利を身体能力で補ってるからな、ホントにわからねぇぞ」
ヴィータもなのはの意見に賛同し、答えた。

二つの光が数十回目の激突をした時、
「はぁ!!」
シグナムの力をこめた一撃が、カナードからロムテクニカを払い落とした、そして
「あの時の、カウンターの返しだ!!」
カナードの腹目掛けて鋭い蹴りを放った。
「がはっ!!」
シグナムの蹴りで吹き飛ぶカナード、その隙を見逃すシグナムではなかった。
「レヴァンティン・カートリッジロード!!」『EXPLOSION』
接近しながらカートリッジをロードし
「紫電!!」
カナード目掛け
「一閃!!」
炎の魔剣を振り下ろした。だが

652:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:49:10
「アルミューレ・リュミエール展開!」
カナードはアルミューレ・リュミエールを展開、シグナムの奥義を防いだ。
「おおおおおお!!!」
シグナムは振り下ろしている炎の魔剣に力をこめ、アルミューレ・リュミエール共々斬ろうとするが
「なめるなぁ!!!」
カナードは燃え上がるレヴァンティンを力任せに横に払った、そして
「蹴りを返すぞ!!」
無防備なシグナムの腹目掛けて容赦なく蹴りを放った。
「ぐっ!!」
容赦ない蹴りに吹き飛ぶシグナム、
「こいつも持ってげ!!」
続けてザスタバ・スティグマトを放つ。
「くっ!やって・・・くれる・・・・・何!?」
ジグナムがどうにか体制を立て直した瞬間、今度はザスタバ・スティグマトの魔力弾がシグナムを襲い、
着弾時に起こる爆煙がシグナムを包んだ。

「すごいね・・・シグナム副隊長もカナードさんも」
「うん・・・・」
キャロの感想を生返事で答えるエリオ。そんなエリオの態度に
「エリオ君・・・調子悪いの?」
キャロは心配そうにエリオの顔を覗き込んだ。
「う・・ううん!大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけだから」
「そうなんだ、よかった」
心から安心した表情を見せ、また二人の戦いを見るキャロ。
「ほんとうに・・・・すごいな・・・・・」
エリオは呟きながら今朝の出来事を思い出した。

・数時間前

エリオが早朝訓練のため早起きをし、洗面台で歯を磨いている時、
あくびをしながらカナードが現れた。
昨日、フェイトにカナードのことを紹介され、六課の寮で泊まっている事を思いだしたエリオは
「カナードさん、おはようございます!!」
元気よく挨拶をした。
「ああ・・・おはよう」
カナードも挨拶をし、顔を洗い始める。
「モンディアルは早朝訓練か?」
「はい!カナードさんはどうしたんですか?こんな朝早くに?」
もしかしたら、カナードも早朝訓練に参加するのではないかと思い、尋ねるエリオ。
「俺も似たようなものだ。だがお前達とは別でやる」

653:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:50:16
タオルで顔を拭きながら答えるカナード。
しばらく沈黙が続き、エリオはカナードにあることを尋ねた。
「あの・・・・カナードさんは機動六課には入隊されないんですか?」
質問の後、数秒沈黙が続き
「ふっ・・・・お前もテスタロッサと同じ事を言うな」
カナードはエリオを見据え答えた。
「はい!カナードさんが入隊していただけると、とても心強いです!」
素直な感想を言うエリオ
「買い被るな。だが、俺の中では答えは決まっている。本当は今日の夜にでも高町達に話そうと思ったのだが」
顔を拭いたフェイスタオルをカゴに放り投げ
「まぁ、少ない男同士だ。教えてやる」
はっきりとこう言った。

            「俺は、機動六課には入隊しない」


こんばんわです。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
職人の皆様GJです。
今回ですが、書き終わって見直しましたら。
今までより長くなってしまったので三話と四話に分けました。
次はいつに・・・ではなく明日にでも投下しようかと思います。(今までと比べて短いですが・・・orz)


654:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 01:54:04
GJですぜ
まさにアストレイだ


だが、それがいい

655:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:15:06
GJ!

カナードかっこいいなぁ

656:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:29:06
>>653
GJ!!
相変わらずの熱い戦闘シーンに脱帽です

657:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:54:27
GJ!!起動六課にはということは・・・いろいろ想像しちまうぜ。


658:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 08:46:29
GJ!!
カナードが最後、ものすごく気になる言い方してるな。
起動六課には・・・ってことはどこに入隊する気なんだ。

659:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 10:09:44
ところで

> 信号が赤になり、車が止まる。フェイトは助手席のカナードを見据え
> 「カナードの実力は私達が良く知ってる。どうだろ?」
> 信号が赤になり、走り出す車。

あぶねってマジで!

660:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 10:15:19
>>659
ミス申し訳ありませんorz
「信号が青になり、走り出す車」です。

661:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:12:46
投下してもおkでしょうか?

662:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:14:12
さあ、来い

663:ジ・アスの人
07/07/28 12:17:34
ジ・アストレイ―風の章2


リンカーコアとの直列接続<ダイレクト・シフト>を確認
弐式兵装、起動スタンバイ―
起きろ―

(刻み込む鎖狗<チェイン・オルトロス>―戦闘起動)

瞬間、カナードの持つ剣に亀裂が入り―鎖状連動剣<チェインブレード>としての
機能をその身に灯す。
全部で十一の連結独立ユニットから成る範囲攻撃型特殊デバイス。

「た、隊長、あの武装は……」

「怯むな! 全員距離を取り、火力を集中させよ!」

合図と共に、局員たちは黒髪の少年から距離を置いたまま、杖状デバイスで
一斉に砲撃を加える。
少年の身体は集中照射された光熱により焼け爛れる。
次々と照射される熱線魔法に身体は耐え切れなくなり―溶解する

「ば、馬鹿な……悲鳴すら上げないだと……!?」

誰もが焦っていたのだ
冷静に考え対処すれば気づいたであろう―偽装具現化<イミテーション>であることに

(お話的には間を持たせるべきなんだろうがな―)

生憎遊んでやるほどこちらには時間に余裕がない
ついでに言えば作者にも余裕がない―失礼
一撃で終わらせる

(少数を撃破するには、包囲殲滅が最適だが―くくっ、この陣形は―)

オルトロスの餌食だ。
隊員たちからは"見えない"位置で鎖状連動剣をそっと横に構える
多対一を想定したマルチレンジアクション
内臓されたリボルバー型カートリッジシステムが薬莢を三つほど噴出する
外部からの強制的な魔力強化―カートリッジシステムの真髄

「喰らい尽くせ―業火戦乱<インフェルノ>!」

664:ジ・アスの人
07/07/28 12:19:17
叫び声に局員たちは一斉に振り向く―遅かった
十一に半分離機動したチェイン・オルトロスは赤熱しながら全ての対象に絡みつき―焼き尽くす。
ある者は炎に包まれ、ある者は灼熱に耐えかねて意識を手放す。
―安心しろ、殺してはいない……"一応"な
慈愛や容赦など一切ない、ただの蹂躙
だからこそふさわしい―地獄の番犬"オルトロス"の名に

この日、陸士129部隊は壊滅した


***


【ティターン遺跡・内部】


「心配すんなって、アイツも十分強いからよ」

「……うん」

妖精アギトに答えるはどこか神秘的な少女―ルーテシア。

「なぁ、ルールー」

「……何?」

「どうして、アイツを拾ったんだ?」

「それは……」

彼を拾った―というよりは彼と出会ったのは一年ほど前の冬の出来事。
博士からの依頼を終えた帰り道のことだった。
道端に倒れていた黒髪の少年、カナード・パルスを介抱した。
たぶん、気まぐれだったのかもしれない。
この世界の実情と―自分の目的を彼に話した。
誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
彼は借りは返すと言った。
私は―それを受け入れた。

665:ジ・アスの人
07/07/28 12:20:23
その日から私は依頼の合間を縫って、彼に魔法の概念と知識を教えることにした。
最初は馬鹿にしていたけれど、目の前で小型魔道虫"インゼクト"を召還してみせると
呆気にとられていた。ふふ……あれは少し痛快だった。
元々才能があったのかもしれない。
三ヶ月もすると基礎的な魔法は既に修得しつつあった。
ただし、問題があった―彼の魔力資質はお世辞にも高いとは言えなかった。
本人もそれを承知で身体への負担の大きさに見合うだけの強力な対なるデバイス
"――・―――"と"チェイン・オルトロス"を愛機とした。
私は―止められなかった。

「ルーテシア、アギト、あったぞ」

「お、さすが旦那、仕事が早いねー」

ルーテシアは「ん……」と意識を戻しながら、赤き魔道宝石"レリック"に目を向ける。
真紅に輝く遺産―それはまるで人の過ちを具現化したようなもの
視るものに力と欲望を与え、理性と概念を打ち崩す魔性の宝石

私が求めるのは、唯一つの願い

この時はまだ、適うと―信じていた
それがどんなに儚く、空しいものだったとしても。

666:ジ・アスの人
07/07/28 12:22:46
ゲリラ投下(ry
相変わらず短けぇ。。文章も小学生並だし。

ルーテシア側の目的がさっぱりなのであんまり進められない(´・ω・`)

667:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:27:50
>>666
ベッド文章下手じゃねぇぞ。ただ、ちょっと厨臭いがw
俺は嫌いじゃないぜ。次回も期待してるよ

668:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 14:19:29
>>666
下手でも良い、厨臭くても良い
書くと宣言しておいて、半年近くもプロットの段階から進まないダメ人間よりかはorz


669:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 15:13:15
GJです。本編終わってないんだからしょうがないですよ

670:まじかるしん
07/07/28 17:41:13
どうも、まじかるしんです。
しばらく投下ができなくなりました。
理由はちょっとパソコンの調子が悪くなって今修理に出してます。
今はちょっと弟のパソコンmんを借りてやってるので、しばらくは執筆もままならない状態です。
読んでくださってる方々、どうもすみません

671:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:04:50
>>658
カナードにとっちゃリミッターを付けるなど我慢ならん!だろうしなw

672:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:28:19
>>670
気長に待ってます。頑張ってください。

673:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:33:45
>>658
どこぞの謎の食通さん達みたいに六課の影になりそう。

674:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:34:11
GJ!!カナード容赦なし!!凶悪な笑いしながら撃ったんだろうな。

675:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:36:00
カナードにシグナムが馬乗りになって合体技の練習中に新人が目撃して・・・

676:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:27:23
GJ!!

677:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:28:37
カナードがステエキの訓練なんてしたら再起不能にしてしまうぞ。

678:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:38:56
カナード×ギンガフラグktkr?

679:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:51:29
むしろカナード×ティアナと思うけどな~。
どっちも自分の存在意義について葛藤してるし。

680:Fate×Destiny
07/07/28 20:52:37
第四話 星屑の戦場

JPジョーンズ、ブリッジ。
「やはり来ましたか。」
レーダーに捕え、モニターに映るミネルバを眺めながるリー。
「あぁ、ザフトもそう寝惚けちゃいないと言うことだ。」
人呼吸置き、ネオは指揮を取り始めた。
「ここで一気に叩くぞ。
総員戦闘配備、パイロットはブリーフィングルームへ。」

ミネルバ。
「向こうも、よもやデブリの中に入ろうとはしないだろうけど…危険な宙域での戦闘になるわ。
シン、フェイト、ルナマリアの三人で先制します!」タリアがブリッジの扉のスライドする音に振り向けば、デュランダルとカガリ、アレックスだった。
「議長…。」
「いいかな?艦長…、私はオーブの方々にもブリッジに入って頂きたいと思うのだが…。」
他国の代表をブリッジに入れるなど前代未聞だろう。ミネルバも一応は最新艦なのだから、あまり見せられない部分もあったりするのだが…。
「え…あの…それは…。」
口ごもり、戸惑うタリアの様子を気遣うでもなく、淡々と続け行くデュランダル。
「君も知っての通り、代表は先の大戦で艦の指揮もとり、数多くの戦闘を経験されてきた方だ。
そうした視点から、この艦の戦いを見てもらおうと思ってね。」
デュランダルの言葉はともかく、どうみてもカガリの方は乗り気ではなく、それにどころか、不機嫌そうにも見える。
「分かりました、議長がそうお望みなのでしたら…。」
「ありがとう、タリア。」
それを川切りに、アレックスを挟み、それぞれデュランダル、カガリも席に着いた。
「ブリッジ遮蔽!対艦、対モビルスーツ戦闘、用意!!」

「あの新型艦だって?」
パイロットスーツに着替ながら、アウルがスティングに話しかけた。
「来るのはあの合体野郎かな?」
「だったら、今度こそバラバラか、生け獲るか…。」
「バラバラ…だね。」
着替を終えたナノハが言う。
「へぇ~、ナノハ、ヤル気だな…。ま、どっちにしろ、面白いことになりそうだ。
なぁステラ?」
スティングがステラに話題を振るが首を傾げるだけだった。

681:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:52:40
フラグなんてどうでもいいぜ!
我らがカナード先生は全部ボキボキにしてくれます!

682:Fate×Destiny
07/07/28 20:55:32
カオス、ガイア、アビス、エクシードが艦から発進していくのを確認。
ネオは次の指示を出す。
「アンカー撃て!同時に機関停止。デコイ発射!タイミングを誤るなよ!」
JPジョーンズはネオの指示通り、目前の小惑星にアンカーを打ち込み、上昇回転を開始した。

『ルナマリア・ホーク、ザクウォーリア発進スタンバイ!
全システムオンライン。
発進シークエンスを開始します。』
メイリンのオペレーションで準備が進められ、ハンガーからカタパルトへとセットされるザク。
同時進行で中央カタパルトのインパルス、左舷のカタパルトのバルディッシュも発進シークエンスが開始された。
『バルディッシュ発進スタンバイ、全システムオンライン、プラズマスマッシャーを装備します。』
バルディッシュの背部のラックに装備される長射程高エネルギービーム砲。
威力はケルベロス一門よりも若干劣る。
『インパルス、発進スタンバイ。モジュールはブラストを選択。
シルエットハンガー三号を解放します。
コアスプレンダー全システムオンライン、発進どうぞ!
続いて、ガナーザクウォーリア、バルディッシュ発進、どうぞ。』
左右のカタパルト、そして中央カタパルトから三機が発進した。

三機の発進をブリッジのモニターで見送りながら、不意にデュランダルが口を開いた。
「ボギーワンか…、本当の名前は何と言うのだろうねぇ…あの艦の…。」
「はっ?」
アレックスは唐突なデュランダルの言葉を疑問に思いながら、聞き返す。
「名は、その存在を示すものだ…。ならばもし…、それが偽りだったとしたら?」
座席を少しだけアレックスの方へと向け、口許に笑みを浮かべ続けた。
「それが偽りだとしたら、それはその存在をも偽り…ということになるのかな?」
ブリッジのクルーは聞耳をたてながらも警戒を怠らない。
「アレックス君…いや、アスラン・ザラ君…。」
アレックス・ディノ、いや、アスラン・ザラの深緑の眼が驚愕に見開かれた。

683:Fate×Destiny
07/07/28 20:57:35
「あんまり成績よくないんだけどね…デブリ戦…。」
「わ、私も…。」
ボキーワンに接近しながら、ルナマリア、フェイトが言う。
「向こうだって、もうこっちを捕えてる筈だ。油断するな。」
いつになく真剣なシンに違和感を覚えるルナマリアが愚痴った。
「レイみたいな口聞かないでよ、調子狂うわ…。」

ミネルバブリッジ。
「敵艦に依然、変化はありません。速度もそのままです。」
「よし、ランチャー1、ランチャー6、一番から四番、ディスパール装填。
シウス、トリスタン起動。今度こそ仕留めるぞ!」
戦闘準備を着々と進めていくアーサーを初めとする他クルー。
そして、それとは別に、デュランダルがアレックスをアスランと呼んだことで、タリアから向けられる視線。
密かに聞耳を立てるメイリンと、デュランダル、アスラン、カガリ、三人の間に流れる沈黙。
「ぎ、議長…それは…。」
カガリが慌てて取り繕おうとするが、上手い言葉が出てこなかった。

宙域を飛行するブラストインパルス、赤いザクウォーリア、バルディッシュとゲイツR二機の五機。
付近に漂う基地の残骸。

「ご心配には及びませんよ…、アスハ代表。私は何も、彼を咎めようと言うのではない。
全ては私も承知済みです。カナーバ前議長が彼等にとった措置のこともね。」
ただ、と続けるデュランダル。
「どうせ話すのなら、本当の君と話がしたいのだよ。
アスラン君…。」
アスランはデュランダルの目から視線をそらし、うつ向く。
「それだけの事だ…。」
相変わらず口許に浮かべた笑みを崩さずデュランダルは付け加えた。

ボギーワンを追う五機のモビルスーツ。
レーダーに捕えているボギーワンは今だ進路も変えず、特に戦闘体勢に入っている様には見受けられない。
「(おかしい、何でまだ何も…。)」
シンが丁度そんなことを思った瞬間だった。

ミネルバのブリッジでもシンが思っている疑問と同じことを考えていた。
「今だ進路も変えないとは…どういうつもりだ?」
クルーたちがざわつきはじめ、そして一早く、ボギーワンの狙いに気付いたのはアスランだった。
「デコイだ!!」

684:Fate×Destiny
07/07/28 21:00:00
同時
「よぉーし、行くぜ!!」
「オーケー!」
「…了解…。」
「うん…。」
スティングの合図で基地の残骸の影から一斉に飛び出す四機が四方向に散る。
カオスが機動兵装ポッドを分離、その間にアビスのバラエーナ、カリドゥスが五機を襲う。
奇襲に慌てて回避行動に移る五人、しかし、アビスの砲撃は回避させる為に放たれたもので、五機が散開。
一機ずつになったところで、ゲイツRの一機をカオスの機動兵装ポッドによるビーム砲で爆破させ、爆光が残り四人の視界に入った。「ショーン!!」
ルナマリアが声をあげる。
バルディッシュのコクピット内で表情を悲痛に歪めるフェイト。
決して親しいわけではなかったが、目の前で死ぬっというのは未だになれない。
「でも!!」
一人でも多くの人を守るために、ザフトに入隊した。自分にはやれるだけの力が、今はある。
あの時のように無力ではない。
「散開して各個に応戦!!」
シンからの通信。
「やるんだ!」
フェイトはハンドルを握る手に力を込めた。

前包囲36度どから二機の機動兵装ポッドによって代わる代わる放たれるビームをかわすシン。
「くそっ!待ち伏せか!?」
ボギーワンの動きを確認するためレーダーを確認。
「ッ!?ボギーワンが…」
レーダーがサーチ、捕えていたはずのボギーワンの機影が消えた。

「ボギーワン、ロスト。」
「何ぃ?」
クルーの声に驚愕するアーサー。
「ショーン機もシグナルロストです。」
CIC、メイリンが報告、さらに続ける。
「イエロー62βに熱紋4…これは…カオス、ガイア、アビス、アンノウン一機です!!」
「索敵急いで!ボギーワンを早く!」
慌ただしく作業に移るブリッジにタリアの声が響いた。

「ダガー隊発進!機関始動!!ミサイル発射管、五番から八番を発射。主砲照準、敵戦艦!」
ミネルバの背後に突如として現れるボギーワンことJPジョーンズ。
そして艦から発進するダガーL(キャノン砲装備)が二機発進した。

685:Fate×Destiny
07/07/28 21:03:30
「ブルー18、マーク9、チャーリーに熱紋!ボギーワンです!距離、500。
さらにモビルスーツ2!」
次々と報告される状況に驚かされるばかりだ。
「後ろ…。」
タリアはそう呟く。
背後から狙い撃たれるであろうボギーワンからの主砲とミサイルに備え、指示を出す。
「アンチビーム爆雷発射、面舵30、トリスタン照準」
「駄目です、オレンジ22デルタにモビルスーツ。」タリアはすぐに別案で対処。
「機関最大、右舷の小惑星を盾に回りこんで!!」

ミサイルの追撃を小惑星を利用し、迎撃しつつ回避するミネルバ。
ミサイルは小惑星の凹凸に着弾、表面を砕き、破片が飛び散って行く。
船体を激しい衝撃が駆け抜け、悲鳴をあげるミネルバブリッジのクルー。
「メイリン、シンたちを戻して!残りの機体も発進準備を!
マリク!小惑星表面の隆形をうまく使って、直撃を回避!
アーサー、迎撃!」
「ランチャー5、ランチャー10、ってぇー!!」

ガイアによる背部突撃ビーム砲をかわすルナマリア、操るザク。カオスの追撃を受けるブラストインパルス。
そして、エクシード、アビスから放たれるビームの嵐をビームシールドで防ぎ、かいくぐるバルディッシュ。
「もらい!」
アウルはそう呟くとシールド内部六発のビームを一斉に放ち、物陰に身を隠していたゲイツRを破壊する。
「ゲイル!!」
ルナマリアが叫ぶのがスピーカー越しに聞こえる。
「この、よくも!!」
バルディッシュ、両肩部のアークセイバーを引き抜くと、フェイトは投剣させ。
金色の刃が回転、弧を描きながらエクシードへと向かって行き、その間に、背部にマウントしてあるプラズスマッシャーの砲口をアビスへと向ける。
「あたれ!」
溢れ出す緋色の光が紫電を伴いながらアビスへと一直線に向かって行く。
しかし、エクシードは容易にビームブーメランを撃ち落とし、アビスはそれを難無く回避、代わりにカリドゥス、バラエーナを見舞う。

『あっと言う間に二機も!?』
ルナマリアからの通信を聞きながら、カオスから放たれる三方向からのビームをかわすインパルス。
電子音をたてミネルバからテキストオンリーで通信がはいる。
『不味いよ、シン。ミネルバが…。くっ!』
バルディッシュの機体を降下。
エクシードの腹装砲にして最大の破壊力を持つ、エクセリオンバスターの奔流が放たれたのを回避しながらフェイトが焦りを含む声で言った。

686:Fate×Destiny
07/07/28 21:06:18
とりあえず、かけた所までということで…。

モビルスーツ戦、戦艦戦、難しすぎる…orz
がんばりますので、応援よろしくです。

夜勤行ってきます!

687:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:07:53
投下中に出くわしたのは初めてだ……。
荒らしもいなくなったみたいなので、連続投下、行きます!

688:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:08:36
>>686
3秒差とはいえ割り込んですまん
GJですぜ
それにしても誰か絵心のある人エクシードガンダム書いてくれんかの~

689:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:09:15
act.5 それは、恋の芽生えなの

「……」
「……」

駅から機動六課の官舎に戻る車の中、
沈黙に包まれる車内の空気に、エリオとキャロは居心地が悪そうに身動ぎする。
前を向けば、運転しているシグナムと、助手席に座っているレイ。と、レイが口を開いた。

「……すまんな」
「え!?」
「元々そんなに喋りが得意な訳じゃないからな……、出来ればそっちが会話を振ってくれるとありがたい」

そう言ったレイに、キャロが口を開いた。

「あの……バレルさん」
「レイでいい」
「は、はい! ……その……、レイさんのご家族ってどんな人達でいらっしゃるんですか?」

天然の仕業か、一つ目の質問で盛大に地雷を踏んだキャロに、レイは一瞬硬直した。
気を取りなおすように深呼吸して、レイは答える。

「……今は……いないな」
「……ご、ごめんなさい!」

細かなニュアンスで察してくれたキャロに、レイはほっと息を吐いて、
……シグナムが口を開き、レイは運転席に視線を向けた。

「そう言えば……、バレルはテスタロッサと仲がいいのか?」
「……それなりには」
「「ええ!?」」

シグナムの言葉に冷静に答えたレイだが、冷静ではいられなかったのはエリオとキャロの二人で。
突然大声を上げた二人に驚き、シグナムは思わずハンドル操作を誤り、慌てて車体を立て直す。

「うわっ!?」
「きゃっ!?」

その瞬間、エリオとキャロの悲鳴が聞こえ、シグナムは慌てて車を路肩に寄せた。

「大丈夫か!? モンディアル、ルシ……エ……」
「……何をやっている?」

顔を寄せ合うようにして後部座席を覗き込んだレイとシグナムの視界に、それは映った。

690:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:11:29
自分の方向に倒れ込んできたキャロに押し倒され、車のドアに頭をぶつけて涙目になっているエリオと、
そのエリオの服を握り締めて、エリオの胸に顔を埋めている状態になっているキャロ。
と、レイの声に気付いて、エリオは我に返り、慌ててキャロをどかそうとする。
しかし、キャロにしっかりと服を握られていてはどかせられる訳も無く。

「ル、ルシエさーん?」
「……♪」

エリオの胸板に頬を摺り寄せて、キャロは幸せそうに表情を緩める。
しかし、エリオからは見えずに、エリオがただただ真っ赤になってあわあわと慌てていると。

「!? ひゃうう! ご、ごめんなさい!」
「あ、あはは……」

我に返ったキャロが悲鳴を上げて後退りし、エリオは引き攣った笑みを浮かべる。
そのまま真っ赤になって俯いた二人を見て、レイとシグナムは揃って溜息を吐いた。

「……大丈夫のようだな」
「……ああ……」

盛んに溜息を吐くシグナムに、レイは首を傾げ、車がまた動き出したのを機に、レイはシグナムにその事を聞いた。

「……その溜息は、一体何だ?」
「いや……、高町とスクライアがもう一組出来たと思ってな……」

そう言ってもう一度溜息を吐くシグナムに、レイは目を剥いた。

「……待て、あの二人はさっきのキャロとエリオのような事が日常茶飯事なのか?」
「ああ。私が見た限りだが、高町がスクライアと会った時はほぼ毎回高町がこけてスクライアが受け止めているな」
「ほぼ毎回……、それはわざとと言わないか?」
「……わざとと言うよりも無意識だろうな。
 あの二人が両想いなのは当事者以外は全員気付いていると言うのに……」

時折斬りたくなってくる鈍さだからな、あの二人は、とぼやくシグナムに、レイは呆れる。

――どうにも恋愛に器用そうにも鋭そうにも見えないシグナムが言うくらいなのだから、よほど鈍いのだろうな。

そうレイは思い、シグナムに向かって口を開いた。

「……それは、今まで自覚が芽生えなかった事に感謝するべきじゃないのか?
 無自覚でそこまでべったりなら……、自覚が出来たら、凄いぞ」

そう言われ、咄嗟に想像してしまったシグナムはげんなりとした。

691:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:14:54
宿舎に着き、シグナムが先に立ってエリオとキャロを案内するのにレイは付いて行き、
……急に硬直したシグナムにぶつかってバランスを崩したエリオとキャロを慌てて受け止めた。

「どうした? 一体何が……」

そう言うとレイはシグナムの肩越しに中を覗き込み……、そして、『それ』を見た。

「ちょ、ステラ! 当たってるって!」
「シン……♪」

わたわたと慌てふためくシンと、そのシンを力一杯抱き締めてとろけた表情を浮かべるステラ。
それを見ながら、はやてとフェイトが二人がかりでなのはをからかっていて。

「ユーノくんの話しとる時のなのはちゃんみたいな顔しとるな、ステラちゃん」
「わ、わわ、私あんな顔……」
「してるよ? ずっと」
「……あう……」

二人がかりでからかわれ、なのはは真っ赤になる。
と、シグナムの肩がぷるぷると震えている事に気付き、レイは賢明にもエリオとキャロを引っ張ってシグナムから離れる。
しかし、他の五人はシグナム達四人が帰って来た事にも気付かずに甘い空気を撒き散らして、
……シグナムから、何かが切れる音がした。

「貴様らそこになおれぇ!」

ぶち切れたシグナムが五人を説教しているのを見ながら、レイは何食わぬ顔でエリオとキャロの案内を続ける。
と、エリオがすこしおどおどとしながら言った。

「あの……止めなくていいんですか? レイさん」
「構わないさ。……エリオは、どうしても外せない用があるからと代打を押し付けられた相手が、
 帰って来て見たら雑談中だったらどう思う?」
「……えーっと……、多分怒るかと……」
「そう言う事だ」

そう言ってすたすたと歩いていくレイを、エリオとキャロは慌てて追い掛けた。

692:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:17:10
……それから、一週間後。

「7人とも良く走りますねー……」

なのはが見ていたウインドウを覗き込みながらシャーリーが言うと、なのはは笑って答える。

「にゃはは、そうだね。……そっちはどう?」
「大丈夫、データはばっちりです! 良い子、作ってみせますよー!」

一人で盛り上がり、力瘤を作るシャーリーに、その後ろから突っ込みが入る。

「……変な物は作るなよ?」
「あ、ヴィータちゃんひどい! いつ私が変な物作ったんですか!」

ヴィータの突っ込みにシャーリーは抗議するが、すぐにヴィータが怒鳴り返す。

「あたしのアイゼンをドリル型にしようとしたのは何処のどいつだよ!」
「ドリルはロマンなんです!」
「んな訳分かんねえロマンで改造されたらたまったもんじゃねーよ!」

たちまちヒートアップするヴィータとシャーリー。
そこに、なのはがのんびりと呟いた。

「二人とも、喧嘩は止めて欲しいな。……『お話』する事になっちゃうし」
「「……」」

微妙に黒いオーラを撒き散らすなのはに、シャーリーとヴィータは硬直する。
と、ヴィータが慌てて話し始めた。

「な、なあ、なのは!? 何で私を呼んだんだ!?」

そう聞かれて、なのははにっこり笑うと、答えた。

「シン君とレイ君と、私とヴィータちゃんで模擬戦やりたいな、って思って」
「模擬戦……ね。確かあいつらってこず……こずみ……、あーもう! 兎に角向こうの世界じゃエースなんだろ!? あたしは構わねーぜ」
「本当? ……良かった、限定解除はしてもらってるんだけど、1対2じゃ勝てる自信が無かったから」

そう言ってにゃはは、と笑うなのはに、ヴィータは溜息を吐いた。

「バトルジャンキーの親友はやっぱりバトルジャンキー、か」

693:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/28 21:20:19
これで終わりです。
……何でシグナムがこんな事でキレるのかは俺にも分からな(ry
後、シャーリーが変な人になってしまったw(多分怠惰のアレのせい)

>>688
以前、インパルスにバリアジャケットとレイジングハートエクセリオンくっ付けたやつが投下されてたような……。
個人的に俺はあれをエクシードで想像してる。

694:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:43:16
バ~トルジャンキー♪バ~トルジャンキー♪
GJです。
はたして2対2はコンビネーション対決になるのか、それとも実質タイマン勝負になるのか
今からwktkして待っとくぜ

695:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:45:26
お二人ともGJなんだぜ。
毎回参考になります。

696:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 21:52:03
GJ!!面白かったです!!

697:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:26:31
GJです。
怠惰なあれの影響ですか、あれはみんな壊れてるからなぁ


698:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:35:13
高い天を行く者から勇敢な者へ

       第四話

「俺は、機動六課には入隊しない」
「あの・・それじゃあ、他の部隊に入隊するんですか?」
エリオの問いに
「いや、どこにも入隊はしないぞ。やりたい事があるのでな」
そう言い残し、カナードは出て行った。
エリオは残念で仕方が無かった。
フェイトさんや八神部隊長達もがっかりするのではないかと思った。

「(残念だけど・・・カナードさんにも何かやりたいことがあるんだから・・・しょうがないかな・・・)」
エリオは自分を納得させ、改めて二人の戦闘を見詰め続けた。

「全弾命中。さて・・・・どう来る・・・」
ザスタバ・スティグマトのマガジンを交換し、爆煙を見据えるカナード。その時
『シュランゲバイゼン』
電子音と共にシュランゲフォルムに変形したレヴァンティンがカナードに襲い掛かった。
「そう来たか、だがな!」
カナードはアルミューレ・リュミエールを展開し、防ごうとしたが
シュランゲフォルムの蛇腹剣はアルミューレ・リュミエールを避け、カナードの右足に巻きついた。
「くっ・・・展開していない部分を!!」
カナードは忌々しげに爆煙の方を向くと、
「やってくれたな・・・・だが、捕まえたぞ・・・・・」
所々破けた騎士服をまとったシグナムが、邪悪に微笑みながら言い放った。
カナードはザスタバ・スティグマトに搭載されたロムテクニカで、シュランゲフォルムのワイヤー部分を切ろうとしたが。
「やらせん!貴様は・・・・」
シグナムはカナードが絡みついたレヴァンティンを力の限り振り上げ
「寝てろ!!」
身近なビルに思い切りたたきつけた。
衝撃のあまり叩き付けられたビルは倒壊し、生埋めになるカナード。
「・・・・これで・・・終るとは思えんが・・・・」
呟き、レヴァンティンをシュベルトフォルムに戻すシグナム。

シグナムはこの時に、カナードと一緒に瓦礫に埋もれていた部分のシュランゲフォルムを、よく見ておくべきであった。

                      そうすれば

シュランゲフォルムのワイヤーに挟まったザスタバ・スティグマトのマガジンを見つけることが出来たからだ。

ワイヤーに挟まったマガジンの存在にシグナムが気がついた時には、
マガジンがシュランゲフォルムの刃と刃に挟まれる瞬間であった。そして

699:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:36:37
                      ドカーン!!!

刃と刃に挟まれたマガジンは圧縮され、魔力爆発を引き起こし、一時的に機動不能になるレヴァンティン。
そして、その隙を見逃すカナードではなかった。
瓦礫から飛び出し、ロムテクニカを片手に猛スピードでシグナムに突進するカナード、そして
「とったぞ!!」
シグナム目掛けてロムテクニカを振り下ろした。
レヴァンティンが使えないため、シグナムはその攻撃を咄嗟に腕をクロスしガード、だがロムテクニカの刃は手甲に突き刺さった。
「カートリッジロード!!」『Burst』
手甲に突き刺さったロムテクニカの刃は爆発、両腕の手甲を粉々に吹き飛ばす。
「この衝撃では、しばらくは腕が痺れて使えまい!!」
そう言いながら左手に持ったロムテクニカで、もう一撃喰らわせようと刺しにかかるカナード。だが
「この・・・程度ぉ!!」
シグナムはロムテクニカの刃を左腕でで掴み、防いだ。
「・・・・ロムテクニカが刺さる瞬間、両腕だけにパンツァーガイストを集中展開させた。
手甲が吹き飛んだだけでどうにかなったが・・・・ギリギリだった・・・・・。」
カナードの驚いた顔を満足げに見詰めながら、種明かしをするシグナム。そして
「それに・・・レヴァンティンも言っているぞ・・・・お前を・・・・叩きのめしたいとな!!!」
右手を振りかぶるシグナム、そこにはシュベルトフォルムに変形が完了したレヴァンティンが炎をまとっていた。
「くっ!アルミューレ(させん!!!」
カナードがアルミューレリュミエールを展開するより早く、シグナムはレヴァンティンを力任せに叩き付けた。
「が・・・は・・・・」
レヴァンティンの直撃を受け、地面に叩きつけられるカナード、さらに
「バインド・・だと?」
バインドがカナードの右腕だけを地面に張付けるように拘束した
「確実に張付けにするためだ。右腕に集中的にバインドを施した。まぁ、お前なら抜け出すのに一分も必要ないだろうが・・・・」
シグナムは喋りながらカートリッジを補充し直にロード、レヴァンティンをボーゲンフォルムにする。
「その一分が・・・・命取りだ!!」
そして矢を形成、カートリッジをダブルロードし
「片腕だけのアルミューレ・リュミエールでは防げまい」
カナードに狙いを定める。
シグナムが自分に狙いを定めている時、カナードは打開策を考えていた。
「(まずいな・・・あれを喰らえば敗北は必至、奴の言う通り片腕だけのアルミューレリュミエールでは防げまい。
フォルファントリーは・・・ダメだ。引っかかってて展開できん。何より展開できたとしてもその前に向こうの矢が・・・・・矢?)」
その時、カナードは一つの打開策を思いついた。
「(動体視力には自身がある・・・・やってみる価値は・・・・あるな)」
カナードが空いている左手に魔力を集中した時
「私の勝ちだ・・・・駆けよ!隼!!」『シュツルムファルケン』
音速超過の矢は、一直線にカナード目掛けて放たれた。
この瞬間、誰もがカナードの敗北、シグナムの勝利を確信した・・・・・カナードがあんな行動に出るまでは。

700:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:38:08
音速超過で飛んでくる矢を、カナードは

      バシッ!!

フィールドで包んだ左手で掴み取った。
「ぐっ・・・・」
左手に走る激痛に耐えるカナード
「・・・・・・・」
呆然とするなのは達
「なんて・・・インチキ・・・・」
呟くティアナ
だがシグナムは瞬時にレヴァンティンをボーゲンフォルムからシュベルトフォルムに変形させ突撃、
「おおおおおおおお!!!!」
カナード目掛けて振りかぶった
「アルミューレ・リュミエール展開!」
だがカナードも矢を投げ捨てアルミューレリュミエールを展開し、レヴァンティンの斬撃に備える。
二人の盾と矛がぶつかった瞬間、発生した衝撃波が周りの瓦礫を吹き飛ばす。
「ぐっ・・・・・おのれぇ・・・・」
先ほどの行動が原因なのか、腕に力が入らず徐々に押されていくカナード
だが、シグナムも限界であった。
「(この機を逃したら・・・・マズイ・・・・ここで・・・決める!!)」
シグナムはレヴァンティンを握る手に力を込める。
「レヴァンティンよ!我が魔力を糧に今一度、燃え上がれぇぇぇ!!!!」『Ja wohl!!!!!』
シグナムの思いに答え、燃え上がるレヴァンティン、そして
「紫電一閃!!!!」
大爆発が二人を包み込んだ。

なのは達が見守る中、爆煙が晴れる。そこには
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
騎士服が先ほどより所々破け、息を切らせながらも、刃の部分にヒビが入ったレヴァンティンを向けるシグナムと
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」
バリアジャケットが所々破損し、地面に腰を突きシグナムを見上げるカナードがいた。
「私の・・・はぁ・・・・はぁ・・・勝ち・・・・だな・・・・」
息を切らせながら尋ねるシグナムに
「ああ・・・癪だが・・・・・・俺の・・・負けだ・・・・」
カナードは素直に負けを認めた。
その後仲よく二人は倒れ、医務室に運ばれることとなった。

701:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:38:52
お二方共GJです!!
怠惰のアレは…俺も見てます

702:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:39:35
・数時間後

:部隊長オフィス

「結論から言う、俺は機動六課には入隊しない。やりたい事があるのでな」

模擬戦の後、目覚めたカナードは入隊について話があると言いはやて達を呼び、
そして今現在、夜の部隊長オフィスには、はやてと各隊の隊長、副隊長が集まっていた。
カナードの言葉に黙って耳を傾けるはやて達、その時
「何でだよ!どうし(ヴィータ!!」
カナードに詰め寄ろうとするヴィータを遮るシグナム。
「ヴィータ、カナードにもやりたいことがあるよ。無理言ったらあかん」
ヴィータをたしなめるはやて、だがその顔はとても残念そうであった。
しばらく沈黙が続いた後
「あの・・・カナードのやりたいことって何?昨日も言ったけど、協力するよ。」
カナードに尋ねるフェイト
「俺は傭兵をしようと思う」
「傭兵?」
「ああ、向こうの世界の知り合いがやっていてな、しばらく一緒に行動して思ったんだが、俺向きの仕事だと思った。
実力に関してはシグナムとの模擬戦で再確認できたからな」
確かに、カナードほどの実力者なら傭兵としてもやっていけるだろうと思うフェイト達。
「はぁ・・・・だが・・・・困ったことがある・・・・」
急にわざとらしく溜息をし、困った素振りをするカナード
「なんだよ・・・困ったことって?」
カナードを睨みながら尋ねるヴィータ。
「新米の傭兵というのは、仕事が全くといっていいほど来ないと聞いた。そのため、普通は自分から実力を売り込んだりするのだが
俺はそういうことは苦手だ」
カナードははやてを見据え、
「そこでだ、どこかに俺のような新米傭兵の実力を理解したうえで、長期にわたって雇ってくれる所はないだろうか?」
カナードの言葉の意味を瞬時に理解するはやて達
「八神部隊長、どうでしょうか?彼の実力なら雇うに値すると思いますが?」
シグナムが微笑みながらはやてに尋ね
「わたしもシグナム副隊長に賛成です。良い人材は確保しとくべきかと思います」
なのはもシグナムの意見に賛同し、微笑みながら尋ねた。
「そうやな。そんなら、機動六課部隊長、八神はやてが貴方を雇います。よろしいでしょうか?」
はやては笑顔で尋ね
「雇っていただき、感謝する」
カナードは笑顔で引き受けた。

「ったく、まどろっこしいな~、素直に入隊すればいいのによ~」
先ほどまでの不機嫌が嘘のように笑顔で尋ねるヴィータ。
そんなヴィータに、カナードは理由を話し始めた。
「入隊しない理由については『リミッター』が関係している」

703:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:40:54
「どういうこと?」
ヴィータに引き続き、なのはが尋ねる
「機動六課は一般的な部隊と比較すると、本来一部隊としてはありえないほど充実した戦力を保有している。
だが、それを実現するためにお前達は自らリミッターをかけているそうじゃないか」

カナードの言う通り、機動六課は隊長格三名が全員オーバーSランクで副隊長もそれぞれS-とAAA+、
他にもAランククラスが二人と、本来ならありえない戦力である。
それを可能にするために能力限定という裏技を施している。

「俺のランクは分からんし、自分の力を過信するわけではないが、おそらくは入隊した場合、俺にもリミッターが掛けられるのではないのか?」
「うん、そういうことになるかな」
カナードの質問に答えるなのは。
「だが、それは『入隊』した場合だ、『雇った』傭兵にまで、そんな措置をする必要はあるのか?」
カナードの言葉に、はっとする全員
「そういうことだ、お前達とは違って、俺は常に本調子で活動できる。新人達や本調子でないお前達を援護したり、
お前達の限定解除までの時間も稼ぐことが出来るだろう。いざとなれば単独行動も出来る。」
「確かに、能力限定が掛かっているうちらと違って、カナードは常に本調子で活動可能。これほど心強いことはあらへん」
納得し、カナードを見据え
「ありがとうな・・・・いろいろと考えてくれて」
素直な気持ちを言うはやて
「まぁ、こういう組織に入り込むのが苦手というのもある。そして何より・・・・」
カナードはヴィータを見据え
「お前が俺の上司になるのはゴメンだ・・・・プライド総崩れだ」
笑いながら言い放った。
「何だとテメェ!!!!」
カナードに食って掛かるヴィータ
「少しは冷静になれ、馬鹿者」
カナードがニヤつきながら注意するが
「テメェは別だぁ!!!」
ヴィータの叫びが部隊長オフィスにこだました。

こうして、機動六課に1人の傭兵が雇われることになった。

・一時間後

:八神家

「それではこれより、『カナード帰ってくるのがおそいんや!せやけど無事で何より!と、いうわけで今夜は飲めや歌えや大騒ぎや!!』
を、始めるでぇ~!!!!」
はやては長いパーティ名?を言いながらグラスを掲げ
「それでは、かんぱ~い!!!」
こうして、『カナード帰ってくるのがおそいんや!せやけど無事で何より!と、いうわけで今夜は飲めや歌えや大騒ぎや!!』が始まった。
「なるほど、昨日執拗に寮に止まれと言ったのはこのためだったのか」
オレンジジュースを片手に近くにいたリインフォースに尋ねるカナード
「そうだ、主はやても言っていただろう、私達は『特別任務中』と」
悪戯が成功したかのように微笑むリインフォース。

704:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:41:55
「二人だけじゃ、準備が色々大変でしたから途中からリインも手伝ったんですよ~。ねぇ、お姉ちゃん」
「ああ、助かったよ」
そう言い、ツヴァイの頭を撫でるリインフォース
「へへへ~、えっへん!」
その行為に嬉しそうに身を任せるツヴァイ。
「お前も主の料理は久しぶりだろう、存分に堪能するがいい」
骨付き肉を食べながら料理を勧めるザフィーラに
「そうだな、いただこうか」
そう言い、カナードは料理に手を伸ばした。

・数時間後

「くっ・・・・だから・・・・酒など・・・・」
呻きながらベランダに出て、夜風にあたるカナード。
「まぁ・・・・料理は美味かったし、こんなパーティーを開いてくれたはやて達には感謝するが・・・・」
先ほどまでいた部屋を覗くと、部屋の中にははやて達の死屍累々な光景が広がっていた。
「あいつら・・・明日大丈夫か?」
心配しながらも、ベランダに備え付けてあるイスに座るカナード。その時
「ほら、水だ」
唯一正常なリインフォースが水を差し出した。
「すまない・・・いただく・・・」
そう言い、水を一気に飲み干す。
その後、しばらく夜風にあたる二人、すると突然
「楽しかったな」
リインフォースが呟いた。
「・・・ああ・・・そう・・・だ・・な・・」
「もし・・・もし十年前のあの時、お前とプレア達が止めてくれなかったら、私はこのような思いは出来なかった」
リインフォースは部屋の中でヴィータの頭に乗っかり、寝息を立てているツヴァイを微笑ましく見つめる。
「ツヴァイとも、会うことは無かっただろう」
そして、今度はカナードの方を向き
「お前はあの時言ったな、『はやての騎士として、一人の女として生きろ』と。だからわたしは・・・ん?」
俯いたまま動かないカナードを見据えるリインフォース、すると
「・・・・・・スー・・・スー・・・・・」
カナードは眠っていた。
その姿に微笑み、部屋から毛布を持ってきてカナードにかける。
「そういえば・・・・言ってなかったな」
リンフォースは眠っているカナードに顔を寄せ
「無事でよかった・・・お帰りなさい」
頬に口付けをし
「無事に帰ってきた・・・・褒美だ」
笑顔で呟いた。

705:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:43:20
・おまけ

「カナードがどんな人か?」
なのはとフェイトは、偶然居合わせたリインフォースと一緒に遅めの昼食を取っていた。
食後のコーヒーを堪能している時、飲み物を取りに来たエリオを覗いた新人組がそんなことを尋ねてきた。
「はい、カナードとは軽く自己紹介した程度でしたから、お願いします」
ティアナが代表してお願いするが
「それなら、本人に聞けば良いのではないか?」
リインフォースがもっともな事を言う。
「あの、皆さんから見たカナードさんのイメージを知りたいと思いまして・・・だめでしょうか」
なのは達にお願いをするキャロ
「あっ、それでしたら、初めて会った時に印象に残ったこととかは?」
スバルが改めて尋ねる。
「そうだね・・・・」

なのはの場合
「私の場合、初めて二人きりになったときなんだけど」
「「「はい」」」
興味津々なスバル達
「思いっきりローキックを喰らったかな」
「「「はい!?」」」

フェイトの場合
「私の場合は・・・・」
「「「なんですか」」」
興味津々なスバル達
「右手を掴まれて」
「「「右手を掴まれて」」」
「思いっきりビルに叩きつけられたかな」
「「「・・・・・・」」」

リインフォースの場合
「私の場合は」
やな予感がするスバル達
「服(騎士服)を裂かれたな」
「「「な、なんだってぇ!!!」」」
「その後、ザスタバ・スティグマトで撃たれて吹き飛んだな」
「「「(・・・・敵じゃないよね、カナード(さん)って)」」」
その後、なのは達がきっちり説明したので要らぬ誤解は無かったそうだ。

706:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:44:26
>>701
怠惰のあれってなに?

707:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 22:44:29
・さらにおまけ

「シグナムがどんな奴か?」
カナードが通路を歩いている時、偶然出会ったエリオがそんなことを尋ねてきた。
「はい、一緒に行動することがあまり無いので、知っておきたいんです」
六課に入隊してから、まだそんなに日は経っていないが、
エリオがシグナムとまともに話したのは、初対面でのあの時だけであった。
「本人かテスタロッサから聞けばいいではないか?」
カナードがもっとな事を言う。
「フェイトさんにも聞こうと思うのですが、以前一緒に住んでいたカナードさんから見た、
シグナム副隊長のイメージが知りたいと思いまして、ダメでしょうか?」
「いや、構わんが」
そう言い、少し考え込むカナード、そして
「あいつは・・・・・」
「はい」

      「男であろうと人が入浴している時に乱入してくる奴だ」

その後、カナードはきっちり説明などせず、その場を去った。そのため、エリオは
「シグナム副隊長って・・・・・・」
シグナムに対して間違った(?)印象をしばらく持つことになった。


こんばんわです、。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
職人の皆様GJです。
なんとなくおまけを描きました。
信号をちゃんと守りつつ、次はいつになるのやら・・・・orz

708:701
07/07/28 22:48:34
>>706
『怠惰な日常』でググレ。

>>707
GJです!!
投下中に申し訳ありません…ちょっと吊って来ます
次回も期待してます!!

709:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:08:06
GJです
今思えば強烈な印象しかないカナードにワロタw

710:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:19:39
カナードもすっかり丸くなったな・・・
だがアイツ、光波防御帯系の装備を見るとキレるんだよな今でも

711:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:25:58
GJ!
しかしカナードがいたら新人4人はいらな(ry

712:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:26:56
12人もいるナンバーズ相手ならいるんじゃね?

713:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:32:26
イヤボーンしてやっとないよりまし程度だな。

714:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:45:53
ドレッドノートHになったらどうなるんだろう・・・・

715:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 23:51:22
まぁ確かに強すぎるのは問題だわな
本編だってリミッターかけたフェイトよりちょい強いかって位の奴がナンバーズでは結構強いっぽいし、スバルもあれだけやれてフェイト以下(暴走はしてても)って設定だし
正直リミッターかけないと苦戦してても寒いだけだな

まぁその辺をうまくやってくれる事を期待ww

716:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:01:42
>>714
まぁ、ヴォルケンズもリイン2とのユニゾンでさらに強くなるからな。
あと、アッシュとノイズジャンキーを出すみたいだから
カナードの相手はこいつらになるような
(双方ともスカ博士以上にクレイジーだし)
とにかくGJ!!!!!です。
何気にリイン姉妹のやり取りが見られたのが嬉しい。

717:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:27:24
>>708
幸せになってきた


718:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 06:56:34
>>716
ヴィータのあれはパワーアップじゃなくて2Pカラーになっただけにしか見えんかった。

719:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:27:14
>>686
ここにいるヒトはみんな種も種死も基本的には
(展開の全てを事細かに憶えてたり、シーンの台詞を丸ごとそらんじて言えたりするのはあまりいないだろうが) 知ってるんだから本編と同じ展開を取るにしても、本編とそっくり同じ場面、台詞回しを経る必要はないと思う。
確かにそれではSS単独では作品としてここの繋がりど~なってんのや、みたいなことになるかもしんないですが、
「本編見たならここの裏でどんなイベントが発生してるか知ってるでしょ」といえるのはSSの特権ですし、
ぶっちゃけ、本編と同じ部分についてはほのめかしぐらいにして、なのフェがいる、という条件が加わったせいで変化が生じた部分だけをクローズアップしたほうが密度が上がっていいんじゃないかな~などと愚考するわけですよ


720:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:30:51
か、「本編では描かれなかった、そのころのあのヒト達」みたいなのとかね

721:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:55:35
>>714
前作から察するに
メリット=魔力無限・PS装甲
デメリット=アルミューレ・リュミエールの全方位展開不可能・ナイフ爆発一回きり
(サブマシンガンに装着されてる奴)
攻撃もビーム砲付くけど、フォルファントリー無くなっちゃうからドッコイ?
今回や前作の戦闘だとカナードはナイフでの格闘が得意だからやり辛くなる?
とにかく、高い天氏、乙です。


722:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:57:19
が、基本的には”Fate×Destiny”という仕事におけるアイデア自体はなかなかだと思うよ。
がんばれ


723:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 10:42:40
早くフリーダムにご登場願いたい。
本編でアッシュを殲滅したのって何話だっけ?

唐突に思ったんだが、デバイスMS化でどう頑張っても不可能なのって、ケリュケイオンとアスク何とかじゃない?


724:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 12:40:02
>>723
ケリュケイオンはリジェネレイト系列で、竜型のサポートメカと運用する事を前提にしたコアMSとか。
アスクレピオスはテスタメント系列で量子コンピュータウイルス送信システム持ちとか。

こんな感じでどうよ。

725:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 12:41:39
ミーティアみたいなサポートメカでいいんじゃね?

726:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 15:43:27
アスクレピオスでWの外伝のズゴックガンダムが出てきてしまった俺はボンボン世代
まー向こうはアスクレプオスだけど

727:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 15:50:52
>>726
俺はキラが主役で歌歌ってるゲームの軍師だな
あいつは名前のせいで正体バレバレで吹いたww

728:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 16:13:26
>>726
あー、居たなぁそんなの。
なんと懐かしいwww

729:名無しさん@選挙なんか行ってたまるか
07/07/29 17:23:45
ケリュケイオンとアスクレイピオスは名前の通りにしたらタイプが全然変わってくるな

まぁそれでMAにでもしたらいいと思う

730:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 18:30:53
ケリュケイオンをいっその事、超機人にしてだな


ん?客か?
アッーーー!

731:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 18:57:49
>>730
小クロノと大クロノが…んっ何だこんな時間に

732:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 19:57:18
職人様達やこのスレの住人の息抜きのためにネタMADを見つけてきた。
シリアス展開が多いこのスレでたまにはこういうのもいいでしょう。
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
シンの奴が最後の奴しかみつけられなっかたorz

733:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 20:29:35
>>721
そこは大型ビームソードとリュミエールランスがある。

734:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 20:51:54
>>724
ガンダム3号機やガンダムアクエリアスみたいなノリか

735:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:17:33
URLリンク(suzuka.mine.nu)

SS支援。
スバルは自分が戦闘機人だと昔から知っており、ティアナは8話ごろにはスバルが戦闘機人だとすでに知っていました。

736:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:22:45
連載を始めてみようと思うんだ
大丈夫なのかね?

737:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:30:03
大丈夫でしょ

ただ最初からトリをつけておくことをお勧めしておく

738:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:45:10
>>721
NJキャンセラーがAMFもキャンセルできる設定にすれば。

739:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 21:52:40
AMFキャンセラーを作れば良いんだ

740:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 22:13:43
>>735
おいwそれだと八話でティアは戦闘機人に嫉妬してたことになるぞw

741:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:28:49 0
 暗闇の中、一つのドアがゆっくりと開く。
 広がる外からの光、そして一人の人影がモルタルの床に写された。
 人影は何度か周りを見渡すとその後ろに向かって手招きをした。
床の影が増えていく。二つ、三つ、おそらくは最後の三人だろう。
ゆっくりと室内に入ってくるその挙動を見て、俺は小さく呟いた。
「なってない……」
 既に自分達数人しか残っていないというのに、クリアリングを怠るなんて
考えられないミスだ。しかも、肩に構えているのはストック長が長く、マズル
フラッシュが酷く、室内では取り回しの効かないカービンライフルだ。
ハンドガンは支給されているというのに、まさかこいつらは遊びでやっているつもりなのだろうか。

……まぁいい。

 流石に狙撃や罠ばかりで狩るのも飽きてきた。実戦を想定して、とは言うが、
こいつらが実戦を想定していないならこっちだって構わないだろう。
 俺はそう勝手に結論付けると、右のベルトから刃渡り30cmの大型のコンバット
ナイフを抜き、左のホルダーからはハンドガンを
―と思ったがこちらは止めておいた。必要無いだろう。

 ずれ落ちた眼鏡を空いてる左手で押し上げ、先頭の一人の銃口を見る。
あれが下がったら本日最後の狩りの開始だ。
 最後ぐらい手ごたえを感じたいのだが、そう思いながらじっとタイミングを伺う。
 20秒ほど経っただろうか、安心しきった一人が銃口を下げると同時に、俺は飛び出した。

 とっさに銃を構え直そうとするが、無駄だ。
俺は瞬時に懐に入り込むと同時に、相手が持つライフルのバレル部分を叩いて脇にそらし、

右手のナイフを一閃した。


742:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:40:16 0
「流石元エース、といったところか」
「いえ、ただ単にやる気の問題では?」
「お前にやる気について言われてもなぁ」
 ほっといて下さい、と瓶底のような大きな眼鏡をかけ、目を半開きにした
少年が気だるそうに答えた。飾り気のない白い部屋の中で、少年のろくに
手入れもしていない長い黒髪が、空調の風に揺れる。

「それにあいつらはあれでもスクールの選りすぐる連中だぞ?
 それも三小隊十二人を相手にお前は丸裸の状態からのスタートだ。やる気どうこうではないだろう」
 これでもか、と論を述べてくる自分の上司に少年は上げ足を取った。
「丸腰と言っても服は着てますけどね」
「それでもただの作業服だろ。条件的にはお前の不利だったことに変わりはない」
 確かに少年は先ほど相手をした後輩達―士官学校の現主席たち―が
身に付けていたスニーキングスーツなんて身に付けてはおらず、サイズが丁度いい
グレーの作業服を適当に着ているだけだった。まぁ着ている本人からすれば、
ポケットが多くて使いやすかったりするのだが。

「……まぁいいです。それで、今日は何の用事で自分を呼び出したのですか?」
 頭を掻きながらどうでもよさそうに言う少年に、上司は咳払いを一つし、
デスクから一枚の書類を引き出し読み始めた。

「明日十時三十分、L5コロニー群アプリリウス市中央コロニー内新プラント中央評議会へ来られたし、以上だ」

 それを聞いて猫背気味だった少年の体がわずかに持ち上がった。
(政治家か……)
 ここ六年来、少年は政治家が根本的に好きではなかった、無論今でも
好きではなかったがある程度割り切れるようにはなった。

743:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 23:41:30 0
>>735
ティアナは・・・ってことは
ほかのメンバーは誰も知らないって事?

744:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:41:33 0
「と、この先にはまだ続きがある。差出人はそんじょそこらの政治家じゃないぞ、聞いて驚け」
 もったいぶった言い方をする上司の次の言葉に、少年は確かに驚いた。

「現プラント最高評議会議長だ」

「ラクス……クライン?」
「『議長』をつけておけ」
 注意する上司の言葉を無視し、少年は疑問を投げかけた。
「なぜ、今になって俺を?」
「知るか、行って確かめろ」
 端的に言われ、青年は頭を垂れた。
「命令ではないようだが、どうする?」
「まぁ、行きますよ。というか議長の名前を出されれば行かざるおえないんですけどね」
「よし、じゃぁ行け。今すぐ行け!」
「……え?」
 少年が怪訝そうな顔をすると、上司は壁に掛かった時計を指差した。
今の時刻は二十時、丁度夜間訓練が終わって小腹も空く頃合であるが……
「あ……」
 と、ここで少年は気付いた。ここはL4のはずれにある新兵訓練用の
小さなコロニー、L5のアプリリウスコロニーに移動するには二十時間
はかかる上に、この辺境のコロニーでは連絡船が多く出てはいない。
確か中央への終発は……
(二十一時だったか!)
 後約1時間。その間に荷物をまとめ港まで出なくてはいけない。
 少年はそれに気付くと回れ右をしてドアに向かって行った。
「ちょっと待て」
 上司からの声に少年は一瞬立ち止まり、振り返った。上司はおもむろに少年の肩を掴み。
「まず猫背を直せ」
 といい背中を叩き。

745:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:43:24 0
「それから髪も切れれば切れ」
 少年のすっかり長くなった髪に手ぐしをいれ。
「あと目もしっかり開けろ」
 そう言って少年の眼鏡の隙間から目を……
とこれは流石に少年は拒絶し、グイと眼鏡を押し上げるとしっかりと瞼を開いた。
「これでいいですか?」
 瓶底眼鏡の奥に揺れる紅い瞳。
 よし、と上司は言うと、少年に優しく言った。
「また、家の奴らをしつけに来てくれ。シン」
「ええ、そのときはまた稽古を付けてください」
 シンはわずかに、ほんのわずかに笑みを浮かべて、静かな廊下を走り出した。

 コズミック・イラ七十六年
 メサイア攻防戦から二年後の、ある日のことだった。

746:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/29 23:44:33 0
>>743
先に言っておく、気にしないでww

ではまた

747:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 23:51:06 0
>>746
気にするなといわれたが一応・・・途中割り込みスマン。
後になってしまったがGJ!!

748:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:07:04
>>746
序盤からかなりwktkしてるんだがひとつ聞きたい。ホントになのはクロスだよな?投下するスレ間違ってたりしないよな!?

749:ラフ@ミー ◆8df6s1nor6
07/07/30 00:25:50
>>748
クロスさせますので御心配なくw
まぁこれだけじゃなにか判りませんよね

750:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:31:27
今回は少し短めですが、投下します。

751:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:31:57
>>746
これからの展開が非常に楽しみな出だしだ・・・
この後次元跳躍するのか、それとも元々ミッドチルダの管理下世界なのか色々と妄想されるなぁ
ただ、たぶんきっとこのシンは6課メンバーより強いな

752:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:33:06
>>751
そういってキョウスケと同じ目を見た人間を、私は幾度となく見てきた

753:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:34:26
act.6 二人の本当の力なの

「模擬戦……ですか?」
「うん。新人達に見てもらいたいなって思ってね。レイ君も、お願い出来るかな?」

そう言ったなのはに、シンは少し表情を真剣なものに変えた。

「別に俺は構いませんけど……、相手は?」
「私と、ヴィータちゃん」

そう言ったなのはに、何故かスバルが飛び上がった。

「な、なのはさんの戦いが見られるんですか!?」
「あ、う、うん」

瞳をきらきらと輝かせて詰め寄ってくるスバルに、なのはは冷汗を浮かべながら後ずさる。
と、そんななのはに、レイが声をかけた。

「……始めないんですか?」
「あ、そ、そうだね! シャーリー、お願い!」
「はいはーい♪」

レイのフォローにこれ幸いと乗っかり、シャーリーに声をかけるなのは。
それにシャーリーは答えると、あるスイッチを押す。
と、なのはの後ろ、ちょうど海の上にあたる部分がゆらめき、街が姿を現した。

「これが、なのはさん監修、海上訓練場です!」
「ここの、ポイントC-1にバリアジャケットに換装して移動してくれないかな?
 場所はシャーリーが誘導するから」
「全力で来いよ?」
「了解!」
「……了解」

そうシンとレイが答えると、なのはとヴィータはバリアジャケットに着替え、飛んで行く。
残されたシンとレイは、それぞれデバイスを構えると、叫んだ。

「デスティニー!」
「……レジェンド」
「「セットアップ!」」
『『スタンバイ・レディ』』

幼い少女と落ち着いた男性の声が聞こえ、シンとレイはそれぞれのバリアジャケットを身に纏った。
軽く動作チェックをすると、シンとレイはシャーリーの指示に従って飛んで行った。

754:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/30 00:39:24
それぞれの位置につき、思い思いの武装を構えるシンとレイに、レイジングハートを構えながらなのはが言った。

「制限時間は無制限、ペアのうち片方が落とされたらその時点で戦闘終了だよ。
 ……シャーリー、スタートのタイミング、任せるね!」
『はーい! ……じゃあ……スタートです!』

そうシャーリーが叫んだ瞬間、なのはの周りに光球が、ヴィータの周りに鉄球が展開された。

『アクセルシューター』
「シュート!」
『シュワルベフリーゲン』
「ぶっ飛べぇっ!」

同時に放たれた20条の光弾と4条の鉄弾。
それをシンとレイが散開して交わすと、光弾はレイを、鉄弾はシンを追尾する。

「デスティニー!」
『ソリドゥス・フルゴール』

両手の甲から展開させたシールドで鉄球を弾くと、ヴィータが追撃に突っ込んでくる。

「ラテーケン・ハンマー! らあああっ!」
『フラッシュエッジサーベルシフト』
「舐めるなっ!」

叩き付けてきたハンマーをサーベルに変化させたフラッシュエッジで受け、シンはそのままヴィータに肩から突っ込む。
何かむしょうに嫌な予感がしたヴィータは僅かに距離を取り、

「逃がすか!」
『ブーメランシフト!』
「ちっ!」

すかさず放たれたフラッシュエッジを、何とかハンマーで叩き落した。

「キリが無いな……」
「強え……なら!」
「「一気に……決める!」」

シンとヴィータは同時にそう叫ぶと、互いに相手に向かって突っ込んだ。

『ギガントフォーム!』
「轟天爆砕! ギガント・シュラーク!!」
『アロンダイト』
「っ……あああっ!」
『ミラージュスラスト!』


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