07/07/27 00:04:39
>>374
なのはさんたちの世界観では地球なんてただの田舎
そんなとこで高学歴でもミッドやほかの世界では無意味なんだろ
451:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:12:23
>>448
そんな素晴らしい職人のいるスレを荒らすのは許せないよね。
報復してきました。
130 名無し三等兵 sage 2007/07/26(木) 23:58:58 ID:???
>>129
おおっ神降臨!!
お仕事はもう慣れましたか? 職場の人間関係は良好ですか?
そろそろ新しい靴など買って夏前にリフレッシュしましょう!
1月ごろに予告していたSSの進行状況はどうですか?
どんな内容か忘れてしまいましたが、新作待ってます。
なるべく早くお話ください。
452:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:13:33
投下マダー?
453:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:28:52
「何の騒ぎだ」
「バレルさん……屋上に……」
弾ませている呼吸を整えて、彼は続ける。
「屋上にフェイトさんが飛んできました!」
「……なんだと?」
不可解な表情を自分は浮かべていたのか、若い看護師は屋上の給水塔にフェイトが飛ん
できて、激突したのだと伝える。
先程の激突音を思い出す。だが何故フェイトが飛んできたのだ。
「ともかく彼女の元へ案内してくれ」
言い、レイは彼と共にフェイトの所へ向かう。途中、どんな顔して彼女に会えばいいの
かと思い至ったが、引き返すわけにも行かず進む。
「レイ…!」
診察室のベットに寝かされていた彼女はこちらを見て驚き、気まずげな表情になる。レ
イも一瞬、内心の心情が表に出そうになるがなんとかこらえ、いつものポーカーフェイス
で問う。
「どうした。何があった」
寝かされている彼女は酷く汚れ、ボロボロだ。黒を基調としたバリアジャケットのあち
こちは破け、血によって赤黒く染まっている。
彼女がここまでの傷を負うなど。相当の強敵と戦ったようだ。
フェイトは治療魔法をかけられながら、現状を説明する。
「アッシュ・グレイだと……」
その名前には、聞き覚えがあった。前大戦末期、ザフトに所属していた腕利きの魔導士
だ。
ザフト特殊防衛軍所属。当時のプラント議長、パトリックに最新鋭のデバイスを与えら
れ、しかし大戦末期に行方不明となった男―
そして彼の使用するデバイス”リジェネレイト”と同じ名を冠する魔法にも、レイは知
っている。
「奴がアッシュ・グレイだとすれば、今のあなた方では奴は倒せない」
リジェネレイトはCEの回復系魔法の中でも最高位に位置する。致命傷クラスの傷です
らものの数秒で完治してしまうあの魔法の前には生半可な攻撃は通用しない。
倒すならばデバイスとマスターを同時に攻撃して破壊するか、マスターの魔力を尽きさ
せて”リジェネレイト”を使用不可能にするか、”リジェネレイト”の回復よりも速く、
連続で攻撃を叩き込みマスターを倒す以外術はない。
そして今の彼ら―リミッターがかかっているフェイトに、”デスティニー”が完全で
はないシンでは到底不可能―
「……いや」
ある。一つだけ。現状でアッシュ・グレイを倒す方法が。
シンに使用できない―いや、封印した”デスティニー”の魔法を使わせる方法が。
そしてそれを実行できるのは、今この場には自分以外いない。
だが―
「何か案があるの?」
フェイトの問いに、レイは答えられない。方法はある。しかし今の自分はそれをできる
のか。それをしていいのか。
欠陥だらけの己。自分をずっと助け続けてくれた友へ悪意をぶつけた己が―
「……何かあるんだね、方法が」
逡巡する自分を見て、悟ったような表情を見せるフェイト。治療を続ける看護師の手を
払って彼女は立ち上がる。
454:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:30:05
「フェイトさん、どこへ…」
「シンの所へ戻ります。皆さんは患者さんを連れて避難を。あと近隣の陸士部隊へ連絡を
お願いします」
きびきびと言うが、体に蓄積したダメージは抜けきれていない。頼りない足取りで彼女
は診察室をあとにする。
「無茶です! 怪我は治ってもまだまともに動けるほどには…!」
「今、シンは一人で戦っています。私がここで寝ておくわけにはいきません」
食い下がる主治医を見ずフェイトは言い、自分の方を振り向く。
「レイ、教えて。どうすればアッシュ・グレイを倒せるの?」
「そ、それは…………」
真っ直ぐに眼差しに、思わずレイは後ずさり、視線を逸らす。
「教えて」
視線を逸らした自分へ、彼女は逃がすまいと顔を近づけてくる。
美しい―ふと、そんなことを思う。今の状況や場所、何もかも忘れて。
自分と同じ存在。しかし彼女は凛々しく、美しく、強い。クローン―造られた、本来
いるはずのない存在とは思えないほどに。
何なのだ、この違い。一体何故、どうしてここまで、自分と違うのだ―
圧倒されつつも、レイはその方法を告げる。己では不可能なそれを訊いてフェイトが愕
然となるが、すぐに表情を戻すと、自分を見て、
「レイ、あなたならそれができるんだよね。なら一緒に来て」
「……!」
「フェイトさん、無理です! 今の彼は戦闘など」
「問題ありません。彼は戦いませんから。―レイ」
差し出される手。しかしレイはそれを掴むことをためらう。
「シンに会うのが、怖いの?」
刃の如く、レイの内心を貫くフェイト。
「俺は…!」
内情をぶちまけようとするレイをフェイトは笑顔を見せて、遮る。
「友達と喧嘩したんだもんね。その気持ち、分かるよ。―でも、もしレイが行かずその
結果、シンにもう会えなくなってもいいの?」
―シンにもう会えない……? それはつまり―!
脳裏に浮かんだ悪夢の光景。それを連想させた目の前の女性の胸ぐらを怒りのままレイ
は掴む。
『サー、レヴァンティン、グラーフアイゼンのマイスターがデスティニーのマスターの元
に救援に来たようです』
”バルディッシュ”が無機質な声で告げる。その内容にレイは安堵する。
よかった。これでシンが死ぬことは―
『しかしデスティニーのマスターは、危険な状態です。生命活動が著しく低下しています』
だが続けて告げられた内容にレイは愕然とする。フェイトから手を離し、後ろへ下がる。
―シンが……死ぬ?
今まで、そんなことは想像もしたこともなかった。シンは誰にも負けない。その確信が
あった。
ギルが見出し、自分が育てた戦士。SEEDの因子を持つCEの申し子―
運の巡り合わせか、何かシンの内面に問題があったのかメサイアではアスランに敗北を
喫したが、それでもなおシンが誰かに負ける―殺されるなど、あり得ない。例え、キラ
・ヤマトであろうとも。そう思っていた。
そのシンが、負ける? 死んでしまうというのか? ……もう、会えなくなるというのか?
455:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:31:27
「シンと話してみたら、どうかな」
「……話す?」
おののくレイにフェイトは言う。
「シンも気にしてたよ。あの後、酷く落ち込んでいた。自分が無理矢理レイを生かしてた
んじゃないかって」
「な……!? 馬鹿な、何故そんなこと」
あの時、自分を救ってくれたシンにレイは感謝しても、しきれないほどに感謝している。
それが何故そんな風にシンは思ってしまうのだ!?
「友達って間柄、難しいよね。お互いを知っているように見えて、でも実のところ、知ら
ないことばかりだらけ」
「……」
「だから時には喧嘩したりするんだよね。私もたまにやっちゃうんだ」
小さく笑うフェイト。
「でも喧嘩した後はいつもちょっと後悔して、話し合うの。どこが悪かったのか、知らな
かったのか。お互いを理解するために、今まで以上に仲良くなるために」
「ハラオウン隊長……」
「先に行ってるね」
まるで自分が来ることを確信しているような言い方をして、彼女は去っていく。
立ち尽くす自分へ己の中にいるもう一人の自分が冷たい声で呼びかける。
『何を恐れている。あの女の言うことなど当てになるものではない。シンは強い。例え俺
がいなくても、負けることなどあり得ない。むしろ俺が側にいればあいつの足を引っ張る
だけだ』
助ける必要はない―そう告げる無表情の自分とは別の、もう一人の自分が呼びかける。
『何を迷っているんだ。シンが危ないんだぞ。このままなにもしないつもりなのか。見殺
しにするのか』
助けるべきだ―必死の表情で叫ぶもう一人の自分。相反する思いに挟まれ、レイは動
けない。
「きゃっ」
どん、と何かの衝撃がした。視線を向ければ車椅子に座っている少女の体勢が崩れてい
る。このままでは床に転げ落ちる。
避難していたところ、廊下に立っている自分にぶつかったのだろう。咄嗟にレイは腕を
差しだし、少女の体を受け止める。落ちると思っていたのか少女はしばらく目を閉じたま
まだったが、恐る恐ると言った感じで開き、自分とレイを見ると、
「ありがとう、おにいちゃん」
はにかむような笑みを浮かべ、礼を言った。
「――」
何気ないその笑みが、シンのものと重なり、レイは目を見開く。車椅子を引いていた看
護師が頭を下げ、少女を連れて行く。それを見送り、レイは動き出す。
―俺は一体、何を迷っていたんだ。なせ迷っていたんだ。
病室に戻り”レジェンド”を手に取ると、その足で屋上に向かう。
―シンに会うことが怖かったからか。罵倒され、拒絶されることが。
扉を開き、屋上に出る。破壊された給水塔を一瞥。
―そうだ。俺は怖かった。そして今でも、そうなることを恐れている。だが、
「”レジェンド”、シンの居場所は分かるか」
『”デスティニー”のマスターは四時の方向に400m程の距離にいる様子です。その周
辺には”バルディッシュ”、”レヴァンティン”、”グラーフアイゼン”のマスター達と、
アンノウン・ウィザードが一名、戦闘中です』
456:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:32:34
―憎まれるより、拒絶されることよりも、あいつを、シンを失うことの方が何よりも恐
ろしいし、怖い。―そんなことは絶対にさせない!
自分には力がある。友を救う力が。ならば今この状況でそれを使わずして、いつ使えと
いうのか。
「”レジェンド”、起動しろ!」
主の宣誓に応じる”レジェンド”。灰色の騎士甲冑をまとい、レイは友のいる場所を見
据える。
―話してみたら、どうかな
そうだ。今自分はシンと話したい。死ぬ、消える前に、せめて自分の思いを知ってもらいたい―
その表情はいつもの無表情に見えるが、彼を知るものが見れば、違いに気が付くだろう。
その顔に灼熱の如き熱い”情”が宿っていることに。
8
「う……ぐっ」
ボロボロの体を必死に動かし、シンはようやく立ち上がる。
上空でアッシュと戦っているのは”ライトクラフト・プロバルジョン”を食らい、身動
きが取れず止めを刺されようとしたところ、はやての命令で援護に来たシグナムとヴィー
タ、そして先程戻ってきたフェイトだ。
ライトクラフト・プロバルジョン。詳細については不明だが、どうやら砲撃などのエネ
ルギーを受け止め、それを推進剤代わりとして超加速の攻撃を仕掛ける魔法のようだ。
彼女らが戦ってくれていたおかげで”ライトクラフト・プロバルジョン”を受けたダメ
ージが幾分か抜けていった。とはいえ完全には抜けきれていない。蹌踉めき、慌ててシン
は”エクスカリバー”を支えに立ち、空を見上げる。
―たったの一撃で、このザマかよ……
同じように食らったフェイトは戦線に復帰しているというのに。おそらく彼女が攻撃を
食らう直前反応し、後ろに下がったのだろう。だから姿が消えたかのようにはるか後方へ
吹き飛んだのだ。
三対一という圧倒的有利な状況。しかし戦況に変化はない。アッシュの動きは衰えもせ
ず、三者と互角に渡り合っている。
シグナム達の攻撃を受けても”リジェネレイト”が瞬時に回復させてしまうのだ。しか
も数が増えたことによるためか”リジェネレイト”の使用回数が減っており、ここぞ、と
言うときにしか使用していない。
「このままじゃ……」
アッシュと違い、フェイト達は攻撃を受ける度にダメージは蓄積され、動きは鈍る。リ
ミッターがかけられている彼女たちではアッシュを倒すことはできない。先日の戦いでリ
ミッター解除したはやてを除く隊長陣はリミッター許可の申請中だ。
周辺には近隣の陸士部隊が集結しているがあの激闘の中に割って入れるような実力はお
らず、周りを囲むだけで精一杯のようだ。
「くそっ……」
シンは歯噛みする。もしも”デスティニー”が完璧に直っていたら、いやせめて魔力だ
けでも完全回復できたのなら、自分が何とかできるのに―!
悔しさと怒りでシンが空の戦いを見上げていると、ふと背後から何かが迫ってくる。
457:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:33:39
―これは……まさか!?
疑惑のような確信を抱き振り向くと、後ろには灰色の騎士甲冑をまとった一人の青年。
「レイ……どうしてここに!?」
驚きつつも彼に近づくシン。レイは自分を見て安堵の笑みを浮かべ、しかしすぐに重苦
しい表情となる。
「レイ……」
親友の変化にシンは足を止め、昼間の出来事を思い出す。
「レ…」
「シン」
重苦しい表情でレイが名を呼ぶ。シンは反応が遅れてしまう。
「あ、な、何だ」
「まだ戦えるか」
問いに聞こえるそれは、確認だ。それを聞き、シンはレイが何を言いたいのか、どうし
てここに来たのかを悟り、当然こう答える。
「ああ」
「わかった。なら始めるぞ」
『ハイパーデュートリオン』
”レジェンド”の声と同時にレイの足下に浮かぶ灰色の三角の魔法陣。その魔法陣から
放たれる光がシンを包み込む。
枯渇しかかっていた魔力が急激な勢いで満ちていく。さらにそれに応じるように”デス
ティニー”が告げる。
『”レジェンド”のマスターよりハイパーデュートリオンの受信を確認。”デスティニー
”に記録されている魔法、全て使用可能です』
ハイパーデュトーリオン。本来この魔法は使用者の魔力の爆発的増大と、詠唱破棄の二
重効果を持つ。
しかしシン、及びレイは大戦後この魔法に一つの効果を与えていた。それはデバイスに
記録されている魔法の封印という効果だ。
”デスティニー”、”レジェンド”のデバイスに記録されていた魔法をシンとレイの二
人はデバイスを起動させずとも使用できる。しかし今まで使用したことは一度もない。
リスクが大きすぎるからだ。”デスティニー”、”レジェンド”の魔法は一つ一つが非常
に高レベルだ。デバイスを起動させずに使用すれば術者本人にも反動が返ってくるし、体
への負担も大きい。
それ故にこの3年間、一度たりとも使用してはいなかったのだが―
『ただし”デスティニー”の機能不全によりリミットは180秒』
”デスティニー”が告げると同時にシンは片刃の長剣”アロンダイト”を右手に出現。
同時に、
『ヴォワチュール・リュミエール』
背部の翼より溢れ出る虹色の光の翼。加速向上と幻惑の複合魔法だ。
―時間もない。一気に片を付ける!
早速アッシュの元へ向かおうとするシン。そこでレイから声がかかる。
振り向けば、先程と同じ重苦しい面持ちを見せるレイ。
「シン、昼間はすまなかった」
「レイ……」
「もちろんこんな言葉で済むことじゃない。だからこの後、お前と話したい。
昼間のことや、今までお前に話さなかったこと。様々なことを」
そう言うレイの表情はいつになく幼く、脆く見える。そんな表情をする親友にシンは驚
くも、笑みを見せる。
458:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:35:07
「……ああ。わかった。俺もレイに訊いておきたいことや話しておきたことがあるからな」
言うとレイはいつもの表情に戻り、頷く。
「そうか。―あとは任せた」
「ああ。任せとけ!」
光の翼をはためかせ、シンは飛ぶ。
時間もない。力の出し惜しみはしない。
ぶつかり合う四つの光はすぐ見えてきた。藍紫の光が赤と紫の光をはじき飛ばし、黄金
へ迫る。
<フェイト、下がれっ!>
こちらの念話を聞き、”バルディッシュ”を振るおうとしたフェイトはその動きを急停
止、下がる。
「おおおおっ!」
フェイトが下がったことによりできた間にシンは入り込むと、アッシュに向けて”アロ
ンダイト”を振るう。
突然の乱入者に一瞬目を見開くも、アッシュは斬撃をかわし、左足の魔力刃を鞭のよう
に振るう。
猛禽の爪牙のごとき鋭い一撃を、シンは悠々とかわして背後に回り込むと”アロンダイ
ト”を薙ぐ。
「なっ!?」
アッシュが驚きの声を上げると同時に、斬撃がアッシュの背中を横に薙ぐ。確かな手応
えを感じるも、切り裂かれた部位は数秒後には何事もなかったかのようにふさがってしま
う。
「効くか! そんなチンケな攻撃がぁ!!」
振り向き両腕を振るうアッシュだが、シンは身を屈めて回避し、彼の胸部に左の掌を押
し当てる。
『パルマ・フィオキーナ』
落雷の如き轟音が耳朶を殴りつける。左手を焼けるような激痛が襲うが、シンは歯を食
いしばって必死に無視。
―この程度でっ…!
『残り120秒』
よろめくアッシュへ、シンはさらに追撃する。右手に持っていた”アロンダイト”を左
手に持ち替え、今度は右の掌を左の掌を当てた場所へ叩きつけ、
『パルマ・フィオキーナ』
「ぐううぁあぁ…っ!」
二度目の轟音と激痛。吹き飛ぶ両者。激痛に呻きながらもシンはボロボロの両手で”ア
ロンダイト”を握り、刺突の構えを取る。
『残り75秒』
―容赦はしない―!
『アロンダイト』
背中の光の翼が爆発的に噴出し、長剣の片刃に真紅の魔力が宿る。鍔から薬莢が三つ、
四つと飛び出し空色の刀身が溶岩のように赤く濃い色に染まる。
「おおおおおっ!」
”アロンダイト”を突き出したシンは真紅の弾丸となってアッシュに激突する。刀身は
二発の”パルマ・フィオキーナ”が炸裂した部位に激突。藍紫の光は真紅の光に呑まれ、
さながら隕石の如く両者は公道へ向けて落ちる。
公道を突き破り、地面に激突する。発生した衝撃波と石飛礫がシンを殴りつけ、吹き飛
ばすが、空中で一回転し、大上段に”アロンダイト”を構える。
459:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:35:30
支援
460:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:36:26
『残り30秒』
―これが最後だ―!
『エクスカリバー』
放たれた真紅の斬撃は強大な爪痕を大地に刻み、さらなる爆発を生む。さすがに至近で
の二重の衝撃波と爆発にシンは抗しきれず、吹き飛ばされる。
『残り7秒―』
もはや体勢を立て直す力も残っていない。残った最後の魔力でシンは最後の魔法を発動。
『ソリドゥス・フルゴース』
シンの周囲を真紅の球体が包み込み、公道を転がりつつける。
「ぐぅっ…っ」
体勢を立て直したと同時に球体は消失。背中の翼も”アロンダイト”も音もなく消えて
しまう。どうやら時間切れのようだ。
立ち上がろうとするが全身が酷く痛み、両腕は刃物で裂かれたようにズダズダだ。
ハイパーデュートリオンによる”デスティニー”の魔法使用の反動は、予想を超えたも
のだった。小指を動かす力さえも、残っていない。
「シン!」
降りてきたフェイトが駆け寄ってくるが、こちらの様子を見て絶句する。
「俺のことはいいから、アッシュの奴を、早く……」
怒鳴ったつもりだったが、実際に聞こえたのは少女が呟くようなか細い声だ。しかしそ
れが聞こえたのかフェイトは崩落へ向かった。
ボロボロのシンを置いておくのは気が引けたが、彼の言葉通りフェイトは崩落の現場へ
向かう。
ここでアッシュを逃すわけにはいかない。シンのためにも、なんとしても捕らえないと
―!
崩落を見下ろせばその中心部、土と瓦礫に埋もれたアッシュの姿がある。
ピクリとも動かず、ボロボロの鎧や傷は再生の兆しも見せない。どうやら完全に沈黙し
ているようだ。
彼を捕らえるべく、フェイトはバインドを仕掛けようとするがその時、
「!?」
突然放たれてきた射撃魔法がそれを遮る。視線をそちらに向けると2体のソキウスが魔
導の杖を向けている。
たたき落とそうとするが、その手をフェイトは止める。隙がないのも理由の一つだが、
目の前にいるこのソキウスは今まで戦った者達とは雰囲気が違う。
生気を感じさせないその目から、僅かな意志を感じさせているのだ。
彼らは射撃魔法を放つ。フェイトだけではなく自分と同じように崩落に近づいていたシ
グナム達へも忘れない。
―鋭いっ……!
たまらずフェイトが下がったと同時にアッシュの周囲に転送の魔法陣が生まれる。
「っ! まずい…!」
逃がすまいと前に出るフェイトだがそれを遮る射撃魔法の雨。邪魔をされ、反射的にフ
ェイトは彼らへハーケンセイバーを放つも、あっさりと彼らは回避してしまう。
しかし射撃の雨はやみ、フェイトは崩落へ行き、見下ろすが、
「…!」
遅かった。すでにアッシュの姿はなく瓦礫と土煙の姿だけだ。
461:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:36:32
投下の邪魔をされて腹が立ったので反撃してきました。
他にも住人のみなさんが連中を叩いているようですね。
133 名無し三等兵 sage 2007/07/27(金) 00:16:09 ID:???
寄生獣作者の岩明均のキャラは精神のバランス感覚がリアルで共感できる
タイフーンが妄想するような奇をてらっただけの下劣下品キャラはいつも見苦しいですな
いっつも頭悪い行動するからいらいらさせられるよ
名前見ただけで気分が悪くなる
462:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:37:37
ソキウス達も撤退していく。まんまとアッシュを逃がした二人を逃すまいとフェイトは
二人を追うとするが、
『フェイト隊長。もうええ。そこまでや』
「はやて!?」
突然告げられた追撃停止命令にフェイトは憤りの声を上げる。
『フェイト隊長も、シグナム、ヴィータ両副隊長も、シンも傷ついとる。……帰還してや。
命令や』
最後の語尾は震えていた。あえて命令と強調するあたり、いかにはやてがこの敗北を悔
しがっているのかが分かる。
そう、敗北だ。ロストロギアは守れた。周囲への被害も最小限に抑えられた。
だが―またしても敵を誰一人、捕らえることができなかった。その上たった一人の魔
導士を相手に六課の主力四名を総動員して倒すのが、やっとだったのだ。
任務は成功。しかし……
「我々も、まだまだだな」
シグナムの苦渋に満ちた言葉に、フェイトは無言で頷いた。
9
「失礼します」
声をかけて中にはいると、いつものようにレイがベットの上で魔導書を読んでいる。
「こんにちはレイ」
「ようこそ、ハラオウン隊長」
本を閉じ、自分を見るレイ。顔色はなかなかにいい。
「フェイトでいいってば」
未だに生真面目な口調で言ってくる彼にフェイトは微笑。無表情なまま、しばしレイは
黙り込む。
「……。シンはどうしてましたか」
「早く退院したいって。まだ怪我が治りきってないのに」
先日の戦いでシンは負傷―特に両腕が酷い―を負っており、回復するまでここの病
院に入院させられている。
しかし見舞いに来るごとに退院したいと口にしているのだ。本人は怪我が治ったからと
言っているが、それはあくまで表面上の話だ。まだ戦闘に耐えうるほど完治していない。
それは本人とてわかっているはずなのだが。
「自分まで迷惑をかけていることに心苦しさを感じているのでしょう。気持ちは分からな
くもありませんが、しっかりと監視をお願いします」
「それは大丈夫だよ。今は、なのはが見てるから」
「それは安心です」
話すレイの姿からは以前通りの、いや以前以上に生気に満ちている。
先日の戦いの後からさらに数日経った頃、レイの体に変化が訪れたのだ。
そう、テロメラーゼ導入による、テロメアの延長という変化が。
延長したとテロメアはほんの僅かな長さだが、それでもシンが狂喜したことは言うまで
もない。
そしてフェイトはもう一つ、彼の微妙な変化に気が付いていた。
レイの表情が、柔らかくなったのだ。無表情がデフォルトなのは変わらないが、幾分か
喜怒哀楽の変化も見えてくるようになった。
463:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:39:39
どうやらシンと何やら話し合ったらしい。その話の内容をレイからかいつまんだ程度に
訊いている。
『シンに怒られ、泣かれましたよ』
話し終わった後、苦笑して彼は言った。フェイトはシンのように泣くのも、怒りもしな
かったが、もし現場にいたら同じような態度を取っていただろう。
己の命を疎んでいること、レイ自身の存在意義、シンの側から消えようとしたこと、自
分に嫉妬していたこと―
確かに自分もレイと似たような感情に陥ったことはある。しかしそれは自分を大切に思
ってくれている人への侮辱に他ならないということはフェイトは知っている。
クローンだろうが何だろうが、その人はその人。その命はこの世にたった一つしかない、
かけがえのないもの。変わりなど無いのだから。
「ハラオウン隊長」
変わらぬ呼び方にフェイトは内心で苦笑。名前で呼んでと前々から言っているのだが、
未だにファミリーネームや役職の方で彼は自分達を呼ぶ。言葉もどこか、丁寧で堅苦しい。
まぁ、これは時間がかかるだろうとフェイトが思っていると、
「俺はあなたに興味が沸いた」
「……え?」
突然そのようなことを言われ、フェイトは固まる。
―興味? 興味って……??
「あなたは俺と同じクローン。人の手によって生み出された命。
しかしあなたは普通の人と変わらない輝きや強さを持っている」
混乱するこちらに構わず、レイは淡々と―しかしどこか熱い口調で語る。
「どうしてそこまで強く、堂々としていられるのか―。俺はあなたを知りたくなった」
「え、あ、う、うん」
レイの言葉―どうやら自分を褒めているようだ―を聞き、たどたどしくフェイトは
頷く。
「そう言うわけで、これからも色々よろしく頼む。―フェイト」
そう言ったレイは、微笑を見せる。誰の目から見ても明らかな、柔らかい微笑みだ。そ
して名前と口調にも変化が。
これは自分をシンと同じように、友達として認めてくれたのと判断して良い、というこ
となのだろう。おそらく、いや、きっと。
「……うん、よろしくね。レイ」
フェイトは微笑み、新たな友へ握手を差し出す。レイは僅かに目を見開くも、すぐ微笑
を浮かべて、その手を握り替えした。
to be continued
464:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:42:09
lyrical Seed Destiny氏の作品は妄想を書きなぐるまじかるしんと違って良作だな。
まじかるしんは見てて吐き気がするが、lyrical Seed Destinyは非常に面白い。
465:lyrical Seed Destiny
07/07/27 00:42:59
4話投下終了です。大勢の方々支援有り難うございます。
テロメアについてもちょこっとネットで検索しました。ただその辺の突っ込みは勘弁してください。
さて4話ですが、レイがレイらしくないと思った方もいるかも知れませんが本編より時間も
経っていますのでご勘弁を。
レイについては小説種死の5巻を参考にしています。他の巻は、レイの心理描写って殆どありませんしね…
敵キャラアッシュ・グレイについてはASTRAYからの出演です。滅茶苦茶な強さになっていますが、
実際彼はASTRAYでも結構良い待遇でしたので、こういう風にしました。(核搭載MSを二機も持っています)
今回の話でようやくシンとレイ、両名が六課と絡みました。とりあえず一安心。残り3話。上手くまとめるよう頑張ります。
5話は来週か、再来週の土曜日辺りに投下予定です。
………ちなみに461は偽物です。
466:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:44:12
>>465
GJです
トリを付けらどうでしょう?
467:lyrical Seed Destiny ◆K08/tGd0Ac
07/07/27 00:45:53
>>466
わかりました。
これでいいですか?
468:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:48:13
>>465
GJなんだぜ
大変おいしくいただきました。
469:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 00:50:11
>>467
それで結構です
470:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:10:37
>>467
軍事板への仕返しお疲れ様でした。
軍事板の連中はなのはさんに制裁されるべきですよね。
471:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:11:27
最近の流れのせいで作品の過度な批判は皆荒らしに思えるから困る
472:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:16:06
>>471
まじかるしん作者乙
473:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:19:45
職人様GJ!!
474:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:20:49
>>471
仕切り厨うざいよ仕切り厨
叩かれたくないならチラシの裏にでも書いとけ
475:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:23:40
まずはGJ!
レイは自身の悪夢に勝てる日は来るのか、そしてレイとフェイトのこれからが楽しみですね
476:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:27:12
>>474
死ね とにかく死ね
477:まじかるしん作者 ◆om9ygRXchQ
07/07/27 01:31:12
戻ってきても…いいんですか?
478:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:33:39
もちろんだ
479:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:35:56
俺も最初は書いてたらGJすら貰えなかったけど
今はGJしてくる人がいるからその人たちのために書いてる。
480:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:42:01
>479
つまり何がいいたいっていうと、叩くやつはスルーって事でおk?
481:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:44:00
当然ッ!!アズライガーを放置していなくなる事こそ重罪だぜッ!!
ジブの旦那のデバイスも気になるし。ゲルマン忍法かな?
482:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 01:46:25
まじかるシンの人本物なら気にすんな
書き込んでんのなんてどうせ一人だから
483:???[sage]
07/07/27 01:53:37 bLujg3gU
アッシュが出てくるとはwww。GJです♪
気にせずにまじかるしん氏の書きたいSSを書いてくれ。
俺達はあなたのSSに楽しませてもらってるんだ。
484:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 02:10:25
マジカルしん氏の書きたいように書けばいいと思うよ。
485:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 02:45:13
叩きは気にするな
486:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 03:10:10
俺達は楽しみに待ってるぜ。
487:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/27 06:45:23
>>465
GJです!
アッシュ出てきましたね~。
私も登場させる予定なのですが、かなり先になりそう・・・・orz
続きを楽しみにしています。
>>477
私もマジカルしん氏の作品を楽しみにしているものの1人です。
是非とも頑張ってください。
私も土曜日には・・・・どうにか・・・・orz
488:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 08:57:34
lyrical Seed Destinyだけでいいよ
489:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 09:16:02
>488
じゃ、他はスルーしろ低能
490:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 09:24:09
>>489
軍オタうぜぇ
また荒らしてほしいのかよ
491:まじかるしん
07/07/27 09:31:44
新シリーズ(?)みたいなの出来たけど投下していい?
492:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 09:33:06
もちろんです。
493:まじかるしん
07/07/27 09:35:12
AM5:30
某場所
「ん……」
シン・アスカは目を覚ました。
昨日はいろいろとあってぐっすりと眠れたようだ。
だが、気分は晴れない。
(くそ……)
シンは先日の戦いを思い出す。
(あいつ、生きてたのかよ……)
シンはくそ、と悪態をつく。
せっかく倒したと思ったのに、何であいつが生きているんだよ。
あのときからそれが気になってしょうがなかった。
せっかくの目覚めもこれでは最悪というおのだ。
その機嫌の悪さに、シンが違和感を感じるのが遅れた。
とりあえず着替えようと思ったときだった。
(あれ……動かない?)
どれだけ体を動かそうとしても全然動かないのだ。
動こうとすれば何かがカタカタと鳴る音しか聞こえない。
金縛りにでもあったのだろうか……
それに、とシンは目の前を見る。
既に日は昇っていて、部屋がはっきりと見える。
おかしい、自分はミネルバにいたはずだ。
それが何でこんな女の子チックな部屋にいるのだろう。
同じ部隊のルナですらここまで行かないのに(戦艦だから当たり前であるが)
そこで、シンは目の前で鏡があることに気付く。
その鏡を見ても、自分がいないのだ。
おかしい、と思いながらシンは周囲を見ようとする。
そうするたびに、鏡にある金色の小物のようなものがカタカタと動く。
シンが動きをやめると小物もぴたっと止まる。
最後動こうとするとまたもやもカタカタ動く。
……よし、落ち着け自分。
まあ確かにフリーダムやアスランが生きていて、さらにわけのわからない言葉で精神的にやばいのは自分でもわかる。
だが、ここは何とか落ち着こう。
深呼吸深呼吸…すぅ…はぁ……よし。
何か深呼吸すると同時に小物がピカピカ光ったような気もするけどこの際ほうっておこう。
まずは状況の確認だ。
えーと、自分が動こうとすればあの小さな金色の小物が動く。
鏡に自分がいない。
と言う事は………
(俺があの変な三角の小物になっているのか……)
なるほど、それなら自分の動くたびにカタカタ動くのも納得がいく。
自分があんな小物になったのか………
『って……んなわけあるかああぁぁーーーーーーーー!!!!!』
「うわ!?」
シンは力の限り絶叫した。
それと同時に何か声がしたような気がする。
494:まじかるしん
07/07/27 09:37:48
『なんなんだよこれは!?ここはどこなんだよおい!!?それに俺はどうなってるんだ!!?』
先ほどの落ち着きっぷりがうそのような慌てっぷりである。
「え?…え?……」
その慌てっぷりに、横で寝ぼけながらきょろきょろしている少女の存在に気付かない。
「フェイト、どうしたんだい?」
少女、フェイトの悲鳴を聞いて一人の女性が入ってきた。
「何か人がいるように見えたけど、アルフは見なかった?」
フェイトにいわれて、アルフは周囲に気を配らせる。
確かに変な気を持っているのはいる。それも近くに。
さらに……
「変なのが二人いるよ?」
アルフの言葉でえ?とフェイトは周囲を見渡す。
もしもの事を考えてフェイトはバルディッシュを握ろうとする。
その時だった。こんこんとドアを鳴らす音が聞こえる。
「フェイト、起きているか?聞きたい事はあるんだが」
既に見知ったそのこえに、いいよ、とフェイトは言う。
ドアが開くと、そこには自分のデバイスを持つ義兄、クロノ・ハラオウンがいた。
「クロノ、どうしたの?」
デバイスなんかもって、まさか、アルフが感じたことに関係するのかもしれない。
フェイトの言葉にいや、とといってクロノはバルディッシュを見る。
「バルディッシュは問題ないのかって思って」
クロノの言葉に首をかしげる二人。
「デュランダルの調子がおかしいの?」
肯定の意味を示すように頷くクロノ。
「どうも調子がおかしいらしいんだ」
そういって待機状態のデュランダルを前に出す。
『ここはどこなんだ?』
確かに、思いっきり日本語でしゃべっている。
その時、後ろから声が聞こえた。
『おい、レイなのか?』
フェイトは声のほうを向くと、それは紛れもなくバルディッシュだった。
「バルディッシュ?」
しかし、そんなにとをほうっておいて、デバイス同士は話を続ける。
『シンか、ここはどこなのだ?』
『そんなのこっちが知りたいくらいだ。目が覚めたらこんなところにいるし、どうなってるんだ?』
『おれにもわからん…今回ばかりは気になるな』
などと話しているのをあっけにとられるしかないフェイトとクロノだった。
495:まじかるしん
07/07/27 09:39:23
同時刻、高町家
「レイジングハード、どうしたんだろう……」
高町なのはは朝からうーん、頭を悩ませている。
今日は学校が休みで本当によかった。
その悩みの種は自分の相棒でもあるレイジングハートにあった。
なのはあ朝起きると毎日のようにレイジングハートに挨拶をする。
だが、いつも返事をしてくるレイジングハードが、今日に限って返事をしないのだ。
不思議に思ったなのははおーい、とかレイジングハートー?とか尋ねるが、全然応答しない。
そして、ようやくレイジングハートはなのはに気付いた。
『だれだよお前、っていうか、何でそんなにでかいんだ?』
「……ふぇ?」
訪れる沈黙………
『って……ここ、どこだよ!?確か俺は宇宙にいたはずだぜ、なのになんでこんなところにいんだよ!?』
誰かは考えるが、なのははそんな事は聞こえなかった。
今まで苦楽をともにしてきた相棒にだれだよよばわりされて、かなりもショックをうけたのだ。
少し時間はたちAM6:00 八神家
ピピピ、と朝の目覚ましがなる。
八神はやてはうーん、と背伸びして目覚ましのスイッチを押す。
ふと横を見ると、そこにはヴィータはすやすやと眠っている。
はやてはそれを見て微笑むと、今度は一緒の枕で寝ているリィンフォースを見る。
リィンフォースも、元気にどばどばと胸元から血が流れている傷を中心にして、傷だらけのリィンフォースが「ぅぅ……」とうなだれながら寝ていた。
「……え?」
はやてはあまりの光景に呆然としていた。
それどころかしばらく思考能力が停止する。
うなだれているリィンフォースの声が男のものだなんて気付いてすらいない。
(え、なんで?何でリィンがこうなったん?……は、まさか寝取る間に頭で踏み潰して……)
と、いろいろ考えているはやての顔は、だんだんと涙目になっていった。
「シャマルーーーーー!!」
はやてはやさしくリィンを持つと、大急ぎでシャマルの部屋へと向かう。
そのころ、シャマルははやての朝食の準備をしようとゆっくりと起き上がろうとしていた。
「どうしたのはやてちゃん……」
シャマルはいきなり入ってきたはやてにどうしたのだろうと思いながら、傷まみれのリィンを見て言葉を失う。
「寝取る間に私がリィンを頭で踏んだみたいで……」
あせあせとはやては説明すると、わかりました、といってリィンは急いで自分デバイス、クラールヴィントを手に取ろうとした。
「え……」
シャマルはクラールヴィントを見て言葉を失う……
「クラールヴィントも壊れてるぅ~~~」
その言葉にははやても驚く。
「騒々しいぞ、どうしたんだ?」
そして、なにやら騒がしいと思ったシグナムが駆けつける。
「シグナム…実は……」
そしてシャマルから簡単な説明を受けると…
496:まじかるしん
07/07/27 09:40:44
「よし、じゃあシャマルは急いで救急用具でリィンに救急手当てをしてくれ」
シグナムの冷静な言葉にわかった、といって下に下りるシャマル。
「シグナムぅ……」
ひぐ、ひぐ、と泣きながらはやてはシグナムを見る。
「主も落ち着いてください。主はリィンに怪我などさせていません」
シグナムの言葉にえ?とはやてはシグナムを見る。
「大体頭で押さえただけであれほど傷来ませんし、もち血が出ても主の髪の毛に血がついているはずですが、見た限りではついていません」
シグナムにいわれて、はやては自分の頭を触る。
確かに血はついていない。
だが、それはそれで疑問に残る。
「ほな、何であんな怪我を……」
はやては考える。
普通はあそこまで怪我なんてなかなかしない。
それを一晩で何かあったのか。
「はやて~~~」
シャマルの部屋で考えていると、ヴィータは眠たそうに目をこすりながらやってきた。
「さっきから携帯がなってるんだけど」
そういってパパパパーンとどこかの狩りゲーのテーマソングが流れている携帯を差し出すヴィータ。
はやてはそれを受け取る。
中身はメールでフェイトからであった。
はやては内容を読み、シグナムとヴィータに尋ねる。
「二人とも、フェイトちゃんからデバイスの確認してって。
なんでもフェイトちゃんとクロノくん、さらになのはちゃんまでもがデバイスがおかしいっていっとるみたいなんよ」
はやての言葉に?と首をかしげながら、二人はそれぞれの部屋へと戻る。
まずはシグナム。
はやてに言われ、シグナムはレヴァンテインを手にする。
それと同時だった。
『な、なんだ貴様!!?やめろデカブツ!!』
レヴァンテインがあるまじき言葉を言ったので、シグナムは少々面食らう。
「レ、レヴァンテイン?」
一体どうなったと言うのだろうか……
『それにここはどこだ!?俺はボルテールにいたはずだぞ!それが何で地上にいるんだ!?おまけに身動き一つとれんとはどういうことだ!!ええ!!?』
ヒステリック気味にさわぐレヴァンテインに、シグナムは呆然とするしかない。
テスタロッサたちのデバイスもこういう感じなのだろうか………
次にヴィータ
ヴィータはグラーフアイゼンを手に取り、そしてすぐにおどろいた。
『君……誰?』
グラーフアイゼンはとても驚いたようにヴィータを見る。
と言うよりも半分ビビッているようにも見える。
「おい!誰ってどういう意味だ!忘れたのなら本気で怒るぞ」
グラーフアイゼンはこんな冗談は言わないはず。
なら彼は誰なのだろうか……
『えっと……ごめん。ほんとうにわかんないや』
やけに気弱なグラーフアイゼンに、ヴィータはただ黙り込むしかなかった……
497:まじかるしん
07/07/27 09:43:27
AM10:00 アースラ会議室
頭に手をやり嘆きながらクロノが言う。
「朝、突然みんなのデバイスがおかしくなったりいきなりリィンフォースが大怪我を負ったりで、
おかしい事がいきなり同時に起こってみんなも混乱していると思う。実際ぼくもかなり混乱している」
クロノは資料を見ながらため息をつく。
「それで、本局に緊急メンテを行った結果……」
それ以降はクロノのとなりにいる人物、マリーが話を続ける。
「今回、かなり興味深い結果になりました」
そういいながらコンソールを動かすマリー。
足下らいろいろなデータが出力されている。
「この広い次元世界、時空漂流者がいるのはわかりますけど……それでも……その時空漂流者がデバイスに乗り移るなんて聞いたことがないですね」
つまり、と咳払いしてマリーは笑顔で言う。
「あなた達のデバイスの人格が別の人と入れ替わったんです」
「………は?」
訪れる沈黙………
「いやー、私も最初は驚いたのよねえ。まさかこんな事が起こるなんて。けど解析していくうちにいろいろわかってきて……」
一人で勝手に興奮してしゃべっているマーリーをよそに、なのはが尋ねる。
「あのー、マリーさん」
「ん?どうしたの?」
「それで、レイジングハートは?」
なのはの言葉に、ああとマリーは相槌を打つ。
今まで忘れていたのだろうか……
その中、マリーが予想外な事を口にする。
「いやー、実はもう待機しているの。人型形態で」
マリーの言っている事がわからず、首をかしげる。
人型モードなんてあったのだろうか。
「もう入ってきていいわよ」
マリーの言葉と同時に、ぷしゅうと自動ドアが開く。
それと同時に……
「「この裏切り者がーーーー!!!」」
「ごはぁ!!」
二人の男の叫びとともに、赤いものを撒き散らしながら何かがなのは達の横を通り過ぎた。
そこには、見たことも無い男の人達と少し怪我を負っている一人の女の人がいたのだった……
投下完了。
カオスった内容ですみません。
しかもどこかで見たような気がする………
まあ、こんなものでも再開までのつなぎとして続けようかな、と思ってます。
あくまで終わりのない短編集ッぽい感じで行こうかと思ってますので。
ちなみに、ギャグ度はまじかるしん以上なのでご注意を
ついでに、誰だが誰か分かる人がいればこそっと考えたりもしてください(シンとレイはすでにでたけど)
498:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 09:59:36
支援ageしますよ
499:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:05:28
なんというカオスwww
GJ!
500:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:13:59
相変わらずつまらんな、こいつの話。
501:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:22:01
GJ!!
叩きに負けることなく、がんばってくれ!!
応援してます。
502:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:25:34
まじかるしんは好きだけど、これは無理
女性型のレイジングハートに男キャラが憑依って、いくらなんでも壊れすぎ
おなじ職人さんの作品とは思えないよ
スルーすることにします
503:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:28:34
>>502
俺もまじかるしんはスルーしてる
つーかNGに入れてる
504:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:38:15
ところで読んでて思ったんだが、神隠し氏とFate×Destiny氏って…同じ人?
何となく書き方が似てるような…
505:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:39:53
>>503
奇遇だな、俺もあぼーんしてるよ
506:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:43:44
>まじかるしん作者
スレ住人に対する嫌がらせやめろよ
507:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:44:28
>>497
GJ!
まぁ、夏は多いので仕方ないけど、頑張ってください!
次も期待してます!
508:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:48:26
もうあまりの粘着っぷりに笑いが込み上げてくるw
ただ、こういう風にやられると非常に投下しにくいだろうな他の職人も
509:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:49:42
>>508
スルーしろよバカ
510:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:54:24
>>509
この状況下で投下したいなんて思う奴は稀だろ?投下するにしても批判を覚悟しなきゃいけないし
511:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:57:00
>>510
軍事板では日常茶飯事だお
512:502
07/07/27 10:57:42
>>503
まて俺はまじかるしんは好きだって言ってるの
今の繋ぎに書かれてる憑依物が駄目なだけ
まじかるしん自体は好きだよ
513:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 10:59:54
>>512
だったらわざわざ書き込むなよ>>502みたいなこと
514:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:01:11
>>513
意見を言うのは良いことだよ
515:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:04:21
>>512
憑き物? 詳しく
516:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:08:32
>>514
わざわざ「スルーする」とかは言わなくてもいいだろって言ってるわけで
517:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:12:24
まぁ叩かれるってことは人気がある証拠だろ…。
518:502
07/07/27 11:14:26
>>515
シン達魂?がバルディッシュなどのデバイスに宿るやつ。
>>493からのやつ
>>516
すみません荒らしと思われるかもしれませんね、自重します
519:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:18:02
まぁ確かにまじかるしんは前作のD'sに比べると微妙な感じもするし
ってD'sとまじかるしんって作者同じだよな?
520:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:20:49
やっぱりみんなまじかるしん嫌いなんだね…
521:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:24:26
>>497
>元気にどばどばと胸元から血が流れている
ワロタ
グラーフアイゼンがキラでレヴァンティンがイザーク?
後は詳しい人に任せた
522:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:27:04
>>520
嫌いじゃない奴なんていないよ
523:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:31:56
そろそろ、コテつけてくんね?
一人なのバレバレだから
524:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:34:57
レイジングハートにつくならディアッカだろ?常識的に考えて
なのは「ディバイ~ンバスター!
やりすぎちゃったかな?」
レイジングディアッカ『グゥレイト!殺ったぜ!!』
フェイト「バルディッシュ、カートリッジロード」
バルディッシュイザーク『ふん…今回だけだぞ』
フェイト「………。」
ヴィータ「ラケーテン…ハンマー!!」
グラーフアイゼンヤマト『討ちたくない、討たせないで…』
ヴィータ「このバカデバイス!さっさとカートリッジロードしろ!」
シグナム「レヴァンティン!!」
レヴァンティンアスラン『なら戦うしかないじゃないか!!(自爆)』
525:まじかるしん
07/07/27 11:34:57
すまん、こてのつけ方知らないんだ………
526:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:35:35
レイジングハートが誰だかわからんw
527:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:36:57
>524
カオスwww
528:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:44:33
GJ!!
これは、いい感じでカオスですな。レイハさんはオルガだと思ってしまった。
なのはさんが指示してないのに勝手にカートリッジロードして砲撃してくれそう。
529:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:46:52
>>525
夏休み楽しんでる?
530:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:55:44
カートリッジロードの際にこんなのはどうだ?
フェイト「シン!カートリッジロード!」
シン『嫌なんだよなぁ~…。カートリッジロードの際のあの感覚が…』
フェイト「いいから!早く」
シン『わかったよ、ふんッ!!
う、あ何か変、微妙に変。うぉぁぁああ…アッー!』
フェイト「ごめんなさい」
531:名無し三等兵
07/07/27 12:01:22
うわっ、つまんねースレ
532:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:08:58
>>531
隔離病棟から出てこないでください
533:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:09:55
>>531
鏡を見ろもっとつまらないものが見れるぜ
534:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:20:34
>>533
なんでスルーできないの?
君、もしかして頭悪い?
535:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:22:49
言ってる時点でてめーも同類
536:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:27:12
>>535
ああ、>>533みたいな奴がスレの空気を悪くするんだよな…
537:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:28:39
>>525
コテと言うかトリップのことだと思うんで、それでググって味噌
538:まじかるしん ◆Upy4wcs9SI
07/07/27 12:29:12 Wc78vlbI
これでいいですか?
539:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:31:31
>>534も>>533もいちいち反応する時点で同類だって言ってんだよ
540:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:32:15
>>538
一応YOUが本人という証のために何か書いてくれYO
541:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:32:56
志村ー、sage忘れ!
542:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:33:00
>>539
仕切り厨うざいんだよとっとと氏ね
543:まじかるしん ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:34:00
こうか
544:まじかるしん ◆Upy4wcs9SI
07/07/27 12:35:40 Wc78vlbI
>>540
今ちょっと外出中なんで、少しお待ちをお願いします。
545:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:36:32
>>525
>523は荒らしに対して言ってるき気がしますが
トリップの付け方は名前欄で半角の#後にキー文字列を
入れるとトリップが生成されます
“まじかるしん#honyarara”みたいに
キー文字列(上の例ではhonyarara)が判らなければ
同じトリップを出すことが出来ないので、本人の確認が出来ます
ただしキー文字列にハンドルや作品タイトル、キャラ名など容易に
推測できるものを使っては意味がありません
546:まじかるしん ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:37:09
>>138
じゃあさっきのssの答えを
レイジングハート=ディアッカ
バルディッシュ=シン
グラーフアイゼン=キラ
レヴァンテイン=イザーク
リィンフォース=アスラン
クラールヴィント=メイリン
(クラールヴィントまでは変わってるってわかった人はいないか流石に……
ちょっと壊れてただけだし)
547:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:37:26
>>542
オマエモナー
548:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:37:51
>>530
そのカートリッジというのは、マサカ……
やばい、なんかlyrical Seed Destinyさんの設定とごっちゃになってきた
「ハイパーデュートリオン」
『フンッ』
「アッー!」
549:まじかるしん ◆K.z0qzU5po
07/07/27 12:39:22
安価ミス
>>540だった。
すまん
550:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:02:17
久しぶりに来てみたら荒れすぎワロタwwww
NG導入でスルーできるんじゃないの?
551:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:12:16
>>550
馬鹿な住人多くて嫌になるよ
552:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:17:24
>>551
ああ、軍板から厨が流入してきて大荒れだお…
553:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:19:02
だが、きっとここの職人さんは残ってくれると信じてる!
554:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:29:34
>>553
職人マンセー気持ち悪い
555:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:29:56
なんていうか夏ですね
蝉が鳴くまで待つべきなんだろうか
556:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:34:38
>>555
あと半年ぐらいまとうか
557:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:36:32
>>552
今夜あたり、また爆撃してこようかな>学園島スレ
558:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:36:46
なんか避難所みたいなのないの?
俺虫苦手だからさ
559:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:38:14
>>557
ラクス「肉染みの連鎖の果てに(ry」
560:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:38:40
>>558
ここ使おう、ここ。
学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)
561:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:40:04
>>559
ラクシズ厨は消えてくれ、頼むから
562:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:40:25
>>558
>>417
563:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:41:51
とうとうラクス教信者まで来たのかよw
564:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:46:12
>>563
ラクス様はなのはさんより正しいよ
565:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:48:48
今日も荒れ模様だな
566:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:52:21
>>565
まじかるしんが駄文だからだな
567:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 13:52:42
アンチラクシズもうざいから消えろ
568:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:12:33
まじかるしんの作者の人頑張ってください。応援してます。
569:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:17:02
>>568
はいはい本人自演乙
570:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:29:51
まじかるしん作者気持ち悪いな
571:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:36:15
まじかるしん叩くのやめようぜ?
他にも妄想SSいっぱいあんだろ!
神隠しとかwww
572:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:41:02
あー、そうか。X運命荒らしの時にやたらラクシズ厨連呼してたのもage厨だったのか。
とりあえず他になすりつけるやり方といい、民主的だのどーのこうの言ってるのといい、
偶然じゃねーなとは思ってたんだが。あの時の荒らしがage厨だってのは判ってたが
ラクシズ厨連呼してる奴もage厨だったとはな。
573:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:52:43
シン「(今日もフェイトたんの写真で抜いたぜ)」
ユーノ「お客さん。新しい写真があるよ。今回は女子更衣室で撮ったんだ」
シン「すいませーん。ここに犯罪者がいまーす」
ユーノ「ちょ」
574:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:08:52
望は間違いなくキラ厨
575:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:11:13
誠「なあ世界…荒らしの相手するのって…疲れる」
576:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:20:10
一ついえることは唯一つだ。
「あたま・・・ひやそっか・・・」
577:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:21:21
>>576
お前も頭冷やせ
文章が酷いことなってる
578:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:22:07
「冷や奴、食べようか…」
579:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:23:59
>>576
つ【アイスノン】
今もあるのかは知らないが。
580:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:28:38
>>576
文章がおかしいのは確定的に明らか
581:名無し三等兵
07/07/27 15:37:52
>>576
以後書き込み禁止
582:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:49:44
576は確かに文章おかしいがいいたいことはわかる。
わかればいいだろ。熱くなるなよ。
583:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:04:39
>>582
顔真っ赤だな
584:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:06:45
シンウザーさんがなのはをレイプしてるぞー
585:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:16:57
職人さんたち頑張って。作品の続きを期待してます。
586:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:19:33
期待して待機。
587:名無し三等兵
07/07/27 16:21:02
>>585
軍事板も職人を支援します
588:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:33:19
軍事板の方々は職人さんについて文句をいわないでください。
嫌ならスルーがこのスレの基本なので。
589:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:36:13
夏はやはり多いな…そろそろ避難所でも作るか?
590:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:36:14
よく分からないが、軍事板が何で関係してるんだ?
591:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:38:54
>>560のスレに人を集めたいんじゃね?荒らして誘導したい、とか。
592:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:40:19
>>589
>>417
593:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 16:42:52
>>590
軍事板から、荒らしが来てる
594:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:01:10
どうも、軍事板うんぬんと言ってる奴と、
第三勢力スレを荒らしているやつから、おんなじ臭いがする。
新シャア板と向こうを喧嘩させたいだけなんだから、スルーしましょう。
向こうでも、こっちの人間が荒らしてるなんて信じてる人はいないしね。
595:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:06:05
この流れをぶった切ってくれる
職人様の降臨に期待www
596:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:32:30
>>594
はぁ?
お前こそ荒らしだろ基地外
597:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:36:59
スルースルー
598:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:49:27
>>417の避難所につながらないんだが…、俺だけ?
599:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 17:55:38
>>598
おれは繋がるけど一部、文字化けしてるな
600:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:05:39
>>598
確かに・・・
おれも行こうとしたが繋がらん。
601:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:07:16
>>598
専ブラで接続できたが書き込むと文字化けが…。
602:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:53:23
>>546
シンたちの名前の前にデバイス名がつくだけで、
なんかシン達が強くなってるように見える。レイジングハートディアッカとか。
603:避難所”管理”人 ◆Tx5I6EUPow
07/07/27 18:56:32
どうやら機能の誤作動が原因だったようです、さっきまで自分も見れませんでした。
とりあえずそこを修正してみたのですがどうでしょうか?
604:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 18:58:24
>>603
おお、文字化けも治ってる
俺は無問題だよー
605:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:02:55
>>603
専ブラで見ると名前欄の文字化けがまだ…
606:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:06:50
>>603
さっきは行けなかったけど
ちゃんと行けるようになってました。
自分も問題無しです。
607:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:48:44
名前欄の文字化けも直ったみたい
乙です!
しかしヴァイスのトラウマはホントになまなましいな
あの女の子どうなったんだろ?
608:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 19:53:58
>>607
チンクがアイパッチつけてるから同一人物か?と思ったけど
チンクは右目、誤射された娘は左目を撃たれたんだよな・・・・
チッ
609:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:08:28
バーローは人質に取られた蘭姉ちゃんの足を撃ったっていうのにヴァイスときたら・・・
610:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:32:42
航空隊が機人たちに蹂躙されるのを見て
フリーダムのフルバーストを連想したのは俺だけじゃないはず
ナンバーズって強さにムラがありそうだな
新しいほうが強そうな気がする、ガンダム的に考えて
611:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:35:55
そういえば局員=B、隊長=Aという設定は……
そうですか、廃棄設定ですか
612:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:40:28
細かい部分を深く考えたら負けだ
613:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:52:31
確かに、アニメ全体もにいえることだな
一方で、なのはやガンダムにはこういう考察をする楽しさがあるんだけどな
>>611
十年も経てば管理局も弱体化するんじゃね?
地球連邦や今の日本のように
それで数を保つため全体的にレベルを下げざるをえなかったとか
614:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:54:54
いや、単になのはたちを目立たせるための演出だろ
615:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:03:18
9歳フェイトのフォトンランサー1発の直撃にBランク魔導師は耐えきれないんだから別に設定逸脱でもないだろ
616:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:58:53
いや、どう考えても今回のはガジェットから逃げた陸士達への言い訳だろ
何が「陸士」はBランク以下だ。こんなくだらない設定作るなら最初からスバル達のランクをAくらいにしとけば良かったのに
617:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:01:42
それだと旧キャラ信者が暴れるからな
618:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:04:41
なのはたちを強くしすぎたツケが回ってきてるな。
619:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:10:34
バランス取るには
フェイトかはやてあたりに退場してもらうしかないのか
620:38 ◆KHEtQ2j5Nc
07/07/27 22:11:17
こりゃ下手に動けないな……。
ある程度荒らしが収束するまで書き溜めておきます。
621:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:12:52
なのはたちと同レベルのキャラを出せば有る程度解決するとおもうが…
都築だから無理だな。
622:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:14:25
いや、今更ぽっと出のキャラ出されてもな……
623:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:14:35
>>620
投下の自粛ってかえって荒らしを増長させるだけだと思うんだが…
624:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:15:23
>>620
ヒント:避難所
625:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:17:17
>>611
その設定は本局の武装隊員限定で地上はCランクからDランクばかりなんだよ。
626:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:21:03
>>611
URLリンク(rainbow.sakuratan.com)
ほいこれ。
627:Fate×Destiny
07/07/27 22:22:18
私はもう少ししたら書きあがるので、投下しようと思いますが、おk?
628:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:27:10
>>627
来て
629:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:32:29
>>627
カモーン!!
630:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:34:46
>>627
Fuck me!!
631:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:38:52
>>627
自重しろ
632:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:39:27
>>627
投下速度が早すぎて私生活や体調が心配になってくるな・・・
なにはともあれカモーン
633:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:43:41
>>627
HURRY! HURRY HURRY!! HURRY HURRY HURRY!!!
634:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:01:36
唐突にまとめサイトの人、いつも乙
635:Fate×Destiny
07/07/27 23:19:24
推進材予備タンクの爆破の間に何とか逃げ切ったJPジョーンズ。
「やってくれるわ…。こんな手で逃げようだなんて…。」
呆れと賞賛の意味を込め言うタリア。
「大分手強い部隊のようだな…。」
デュランダルは難しい顔をする。
「ならば尚のこと、このまま彼らを逃がすわけにはいきません。そんな連中にあの機体が渡れば…。」
その先は言わずともデュランダルにも知れた。
「今からでは下船していただくことも出来ませんが…。
私は、本艦はこのままあれを追うべきと思います。
議長のご判断は?」
「いや、私のことは気にしないでくれたまえ、艦長。
私だってこの火種、放置すればどれだけの対価になって返ってくるか…考えるのは怖い。
あの三機の奪還、もしくは破壊は、現時点での最優先責務だよ。」
「ありがとうございます。」
タリアはデュランダルの気遣いに感謝し、クルーに追跡の指示をだした。
フェイトの指示でミネルバへと避難していたカガリとその随員のアレックスはルナマリアの案内でデュランダルに謁見を希望し、士官室に案内されているところだった。
『全官に通達する。
本艦はこれより、さらなるボキーワンの追撃を開始する。
突然の状況から思わぬ初陣となったが、これは非常に重大な任務である。
各員、日頃の訓練成果を存分に発揮できるよう務めよ!』
「何だと!?」
アレックスが驚愕の声をあげる。
避難しに来たつもりが、余計に危険な場所に来てしまったようだ。
ブリッジの遮蔽を解除、警戒レベルを緩める。
「議長も少し、艦長室でお休みください。
ミネルバもかなりの足自慢ではありますが、敵もかなりの高速艦です。すぐにどう、と言うことはないでしょう。」
そこへ、いいタイミングでレイがブリッジへとやってくる。
「丁度よかったわ。レイ、議長をご案内して。」
タリアに命じられ、レイが案内しろと頼まれた人物を見やると、目を見開き、驚く。
「議長!?」
デュランダルはレイに微笑みかけると座席から腰をあげ、立ち上がった。
「ご案内します。議長、こちらへ…。」
レイがこちらへ来るよう促し、デュランダルが向かおうとした時、ルナマリアからの通信が入った。
636:Fate×Destiny
07/07/27 23:23:53
JPジョーンズ。
光が明滅を繰り返す三つのカプセルの中にアウル、スティング、ステラ、ナノハの4人が眠っていた。
端末から伸びた配線が4つのカプセルに接続され、モニターには四人の脳波や、バイタルコンディションが示されている。
それをしばらくジッと見つめていたネオは、部屋から出て、ブリッジへと戻る。
「どうやら成功…というところですかな?」
とリー。
「ポイントBまでの時間は?」
質問には答えず、ネオが逆に尋ねた。
「あと二時間ほどですが…、大佐はまだ追撃があるとお考えで?」
一時の間を置いてから答えるネオ。
「わからんね…。わからんから、そう考えて予定通りの進路を取る。
予測は常に悪い方にしておくものだろう?特に戦場では…。」
ふむ、と納得するリー、それからまた質問をする。
今度はカプセルで眠る四人のことだ。
「彼らの最適化は?」
「大胸、問題は無いようだ。みんな気持ち良さげに眠っているよ。
ただ、アウルがステラにブロックワードを使ってしまったようでね…。
それがちょっと厄介と言うことだが…。」
「エクシードのパイロットは?何やらラボでは手を焼いていたそうですが…。」
「ふむ、ナノハは今のところ、問題は無いとのことだ。ステラたちとは違って、急ピッチで造られたわりに、最適化しやすいそうだ…。
まぁ、それがナノハにどう影響するかはわからんがね。」
は溜め息を着くリー。
「何かある度、揺り篭に戻さなければならないパイロットなど、ラボは本気で使えると思ってるんでしょうかね?」
「それでも、前のよりは大分ましだろ?
こっちの言うことや仕事をちゃんと理解してやれる分だけ…。」
ネオはどこか調子を落とした声で言った。
637:Fate×Destiny
07/07/27 23:27:16
「本当にお詫びの言葉もない…、姫までこの様な事態に巻き込んでしまうとは…。」
ミネルバ士官室。
座席に座るデュランダルと頭に包帯を巻いたカガリが対面して座り、そして、その両名のわきに控え立つミネルバ艦長、タリア・グラディスと、カガリの随員、アレックス・ディノ。
「ですがどうか、ご理解いただきたい。」
「あの部隊については、まだ全く何も分かってはいないのか?」
カガリは咎めるような目付きでデュランダルを睨む。
「えぇ…、まぁ…そうですね…。艦にも何かを示すようなはっきりとしたものはなにも」
デュランダル自分の後ろに控えているタリアに確認をとる。
「しかし、だからこそ私は、一刻も早く、この事態を収拾しなくてはならないのです。
取り返しのつかないことになる前に…。」
「あぁ…分かってる。それは当然だ…議長。
今は何であれ、世界を刺激するような事があってはならないんだ…絶対に!」
いくら停戦中とは言え、未だ前大戦の爪痕は残っており、今の平和な状態は、些細な刺激で崩れてしまうほどに脆弱なものなのだ。
「ありがとうございます。姫ならばそうおっしゃってくださると…信じておりました。」
デュランダルは何故かその視線をカガリにではなく、随員のアレックスへと移す。
「ッ?」
それから席を立つデュランダル。
「よろしければ、まだ時間のあるうちに艦内をご覧になってください。
一時的にとは言え、いわば命をお預け頂くことになるのです。
それが盟友としての我が国の相応の誠意かと…」
デュランダルの気遣いに、正直、あまりいい気分がしないカガリとアレックスだった。
モビルスーツ格納庫。
「オーブのアスハ?」
シンが声をあげた。
「うん、私もびっくり…まさかこんなところで、前大戦の英雄に会うとはね。」
陽気に話すルナマリアと違い、浮かない表情のシン。
「そう言えば、あのザク誰が乗ってたんだろ?
戦闘中だったし、損傷はしてたけど、動ける様だったからミネルバに向かうよう指示したんだけど…。」
フェイトが手に持っている端末を操作しつつ、何気なく話題を反らした。
638:Fate×Destiny
07/07/27 23:29:59
「何だ、フェイト、あんたが指示したの?
それならそうと連絡入れてくれればって…。
まぁ、まさかオーブの代表が乗ってるとは思わないわよね。」
「ごめんね…ルナ。」
笑いながら謝るフェイト。
「じゃあ、操縦してたのはアスハ?」
「うぅん、多分、護衛の人だと思うわよ。」
シンの問掛けにルナマリアはそう答え、さらに続ける。
「アレックスって言ってたけど…」
シンとフェイトの顔を覗き込むルナマリア。
「実はアスランかも…。」
その名前を聞き、シンもフェイトも驚いた。
アカデミーでも有名な名前でシンもフェイトも何度か耳にしたことがある名前だ。
「代表がとっさに護衛の人をそう呼んだのよ、アスランって」
興奮しながらルナマリアが言う。まぁ、無理もない、前大戦ヤキン・ドゥーエにて停戦に導いた、三国同盟、プラント出身の英雄の一人なのだ。
フェイトも会ってみたいと思っていたりする。
「アスラン・ザラ、今はオーブにいるらしいって噂でしょ?」
とそこへ、議長の声が聞こえてきたので、会話を切り上げMSの調整に戻る。
「ZGMF-1000ザクはもうすでにご存じでしょう?
現在のザフト軍主力の機体です。」
流暢に話すデュランダル。
「そして、このミネルバ最大の特徴とも言える…この発進システムを利用したインパルス、工場でご覧になったそうですね?」
そうカガリに尋ねるがしかし、彼女はデュランダルを睨むばかりで何も答えなかった。
代わりにアレックスが頷く。
「技術者に言わせると、これは全く新しい、効率の良いシステムだそうですよ。
もっとも、私にはあまり、詳しいことは分かりませんが…。」
口元に笑みを浮かべ、愉快そうに話すデュランダルとは別に、不快感を隠せないカガリ。
自然と握る拳に力が入った。
639:Fate×Destiny
07/07/27 23:34:39
「しかし…やはり姫にはお気に召しませんか?」
そう尋ねるデュランダルに
「議長は嬉しそうだな。」
皮肉るカガリ。
「嬉しい…というわけではありませんがね…。
あの混乱の中から懸命に頑張り、ようやくここまでの力を持つことが出来たと言うことは…やはり…。」
「力か…。」
うんざりしたようにカガリは言葉を吐き捨てる。
「争いがなくならぬから力が必要だと言ったな…議長は…。」
途端に今までの表情を真剣なものにするデュランダルと、その隣に控えているレイ。
「えぇ…。」
デュランダルは肯定する。
「だが…ではこの度のことはどうお考えになる!
あのたった三機の新型モビルスーツのために、貴国が被ったあの被害のことは!」
周囲の整備班、そして、フェイト、ルナマリア、シンたちの視線が一斉にアレックス、カガリ、デュランダル、レイに集中する。
場所を考えず、声を張り上げるカガリをアレックスがなだめるが、聞く耳をもたない。
「だから…力など持つべきではないと?」
「そもそも何で、そんなものが必要なのだ!!今更!」
格納庫に響きわたる声。さらに注目を集める。
ようやく停戦にこぎつけ、安定を取り戻そうとしている世界に何故、力が必要なのか。
熱弁を振るうカガリ。
そして、その熱弁は全くの綺麗事ばかり、一人の少年のこらえていた感情が爆発した。
「さすが綺麗事は、アスハのお家芸だなぁ!!」
怒声というには過言だが、嫌味と言うには少し足らない声。
そしてその少年、シン・アスカへと周囲の視線が一瞬にして移動。
カガリに向けられる憎悪に満ちた赤い瞳。
デュランダルのそばに控えていたレイが彼に向かって足場を飛びこえていく。
警報がなり響く艦内。
恐らく、ミネルバがボキーワンを補足したのだろう。
整備班、技術班、そしてパイロットたちは出撃準備のため、慌ただしく準備をし始めた。
「シン!!お前!」
シンは胸ぐらを掴むレイの手を乱暴にふりほどき、パイロットスーツに着替えるため、更衣室へと向かった。
「申し訳ありません、議長!この処分は後程必ず!!」
レイは敬礼したのち謝罪すると、シンのあとを追って行った。
そしてその様子を呆然と見送るカガリ。
「本当にすみません、姫。彼はオーブからの移住者なので、よもやあんなことを言うとは思いもしなかったのですが…。」
デュランダルの言葉に、困惑の表情を隠せないカガリだった。
640:Fate×Destiny
07/07/27 23:36:23
投下終了です。
次回は第四話、星屑の戦場です。
ではまた、そのうち…。
641:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:39:37
>>640
GJ!!
642:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:40:20
GJ!!
643:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:48:02
GJ
続き続き♪
644:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 00:52:02
GJです。
それにしても、本当に投下が早いな。
645:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:37:47
高い天を行く者から勇敢な者へ
第三話
・部隊長オフィス
カナードがシグナムを殴り返した直後、一時は一触即発な空気が流れたが
「フ・タ・リ・ト・モ・ヤ・メ・ナ」
はやての目が笑ってない微笑での制止により、沈静化した。
そして今現在は
「主の淹れてくれたコーヒーは最高です」
「本当、インスタントとは思えないわ」
四人で仲よくコーヒータイムとなっていた。
コーヒーを二口ほど飲んだシグナムは、カナードを見据え
「すまん・・・・・いきな殴ってしまって・・・」
素直に謝罪をした。
「全くだ、馬鹿者め。だが、心配させたのは事実だ、すまなかったな、二人とも」
カナードも二人に謝罪をした。
「全くだ、お前が約束を守ってくれたのは確かだが、こちらでは十年も経過していたのだ。まぁ、無事だからよかったが」
シグナムが微笑みながら答えた。
シャマルもカナードを見据え
「本当に心配したんだから!シグナムなんて毎夜毎夜『カナード~さびしいよ~』って枕を抱きしめながら床をゴロゴロ(ゴン!)ひゃ!!」
シャマルが言い終わる前に、シグナムの拳がシャマルの脳天に直撃した。
「シャマル・・・・・・・デタラメを言うな・・・・・次はどこがいい・・・・・・」
シグナムは拳を震わせ攻撃態勢に入る。
シャマルはそれどころではないらしく、頭を抑えうずくまっていた。
その光景を見たはやては
「シグナム、少しは手加減せえへんと」
やんわりとシグナムを注意(?)し
「はい、申し訳ありません」
わざとらしく敬礼をするシグナム。
「二人とも・・・・酷い・・・・・カナードもそう思わない?」
シャマルはカナードに尋ねるが、
「ふふっ・・・」
カナードはその光景を見て笑っていた。そして
「全く・・・・十年経っても、変わらんな、うちの『家族』は」
笑顔で答えた。
646:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:38:58
「そういえばリインフォースとザフィーラは?」
今だ会っていない二人の場所を尋ねるカナード
「二人とも今は特別任務中なんよ」
ニヤニヤしながら答えるはやて。
「ん、何だ?」
不審に思い尋ねるカナードに
「まぁ、近いうちにわかる、そう焦るな」
同じくニヤニヤしながらシグナムが答えた。
四人のコーヒーが空になる頃、訪問を知らせるブザーが鳴り
「失礼しまーす」
ヴィータが入ってきた。
「おっ、シグナムとシャマルも来てたか。カナード、準備できたぞ。テスタロッサが車を回してくれるって」
ヴィータの報告を聞いたカナードは
「コーヒー美味かったぞ、少し出かけてくる」
そう言い、立ち上がった。
「何や?帰ってきて早々お出かけか?」
はやてがヴィータに尋ねる。
「うん。あの時、カナードと約束したことだから」
ヴィータの言葉に心当たりがあり、納得するはやて達。
「そうか、きいつけてな」
「ああ、じゃあ、あいつに・・・プレアに報告しに行って来る」
駐車場には、黒塗りのスポーツカーに寄りかかるフェイト・テスタロッサ・ハラオウンがいた。
カナードの姿を確認したフェイトは
「カナード!!」
走ってカナードに近づく。
「本当に・・・・・・無事でよかった、心配したんだよ」
そう言いながらカナードの頬に触れ
「ほんと、私のほうが年上になっちゃったね」
微笑みながら答えた。
「心配かけたな・・・・だが・・・・恥ずかしいから辞めてくれ」
フェイトの手を軽く払うカナード
「ふふっ・・・ごめん。懐かしくって、つい」
フェイトは悪びれる事無く、答えた。
「お~い、バカップル~いくぞ~」
ヴィータはそんな光景を呆れながら見詰めていた。
647:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:41:02
・ミッドチルダ
:墓地群
「遅くなったが、帰ったぞ・・・プレア」
プレアが眠る墓に花を沿え、話しかけるカナード。
「Nジャマーのデータは確かにマルキオに渡してきた。しかし驚いたぞ、マルキオがこちら側の人間だったとは・・・」
カナードが驚かされたのは、マルキオ導師がこちら側(ミッドチルダ)の人間だったという事実だった。
カナードは当初、デバイス化した首飾りをどう渡そうか考えたが、データだけを抜き取って首飾りは貰ってしまおうと思いついた。
仮に怪しまれてもC・Eの技術ではデバイス云々の解析など出来まいと思ったが
「これは・・・・デバイスですね・・・・」
マルキオ導師の発言にその考えはもろくも崩れ去った。
デバイスを知っている人間に隠しても仕方が無いと思ったカナードは、向こうで起こった事実をマルキオ導師に話した。
話が終ると、マルキオは深々と頭を下げ
「ありがとうございました」
カナードにお礼を言った。
「だが・・プレアは・・・・」
カナードがなにか言おうとした時
「それ以上はいいのです」
マルキオがカナードの発言を遮った。
「私にはわかります。プレアは幸せだった筈です。そして、プレアの死は無駄ではなかった」
マルキオは首飾りを優しく握り締め
「プレアの思いは、貴方に受け継がれている」
「プレアの思いが・・・・俺に・・・・・」
確認するように呟くカナード。
「プレアは貴方と共にある。それを忘れないでください」
その後、カナードはマルキオ導師についての事を聞いた。
彼は試作の小型戦闘機の訓練飛行中に事故に合い、こちらの世界に飛ばされ、この海岸に打ち上げられていたそうだ。
彼を発見した民間人により救助されたが、事故の怪我で両目の視力を失い、リンカーコアも消失。
魔力を失った彼に、ミットチルダへ帰る術は無かった。
「そして、今の私がいます。もうだいぶ昔の話です」
マルキオ導師は昔を懐かしむかのように語った。
「俺には魔力がある。ミッドチルダの座標も把握している。つれて帰ることは出来るが」
カナードの提案に、マルキオ導師頭は頭を振り答える。
「ありがとうございます。ですが、もういいのです。元々私には家族がいませんでしたし、向こうの世界に未練はありません。それに・・」
マルキオ導師は後ろを振り向く、カナードが釣られて見てみると、いつの間にかドアの隙間から子供達が様子を伺っていた。
「今の私には家族がいる。この世界が、今私がいるべき場所なのです」
「そうか・・・・」
納得し、頷くカナード。
648:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:43:04
「ですから、貴方もお帰りなさい。貴方の家族が待ってる場所へ」
マルキオの言葉に
「もちろん、そのつもりだ」
カナードは微笑み、答えた。
その後、帰るカナードを見送るマルキオは
「高い天を行く者よ、たとえその翼が折れようと、羽ばたくことをあきらめてはなりません」
カナードの後姿を見ながら、そんなことを呟いた。
その後、カナードはもう一つの目的を遂行した。
ジャンク屋や情報屋ケナフ・ルキーニ、傭兵サーペントテール、各マスコミに協力してもらい
施設の破壊、情報公開など、様々なことを行った。
サーペントテールとの行動中、風花に関しては、嘘を突き通すことが出来なかったため
マルキオ立会いの下、彼女だけには真実を話した。
メリオル達に関しても、施設を襲った時に手に入れた上層部の弱みをガルシアにちらつかせ
脱走罪と反逆罪を帳消しにしてもらった。
魔法に関しても、行動中に合間を縫って結界を張り、魔法のトレーニングも怠らなかった。
こうして、全てが終る頃には四ヶ月が過ぎていた。
向こうでの出来事を思い出し、小さく笑うカナード。
「俺達がこの世界で過ごしていた間、向こうでは数日しか経っていなかったらしい。
お前の行動は今頃向こう側の人間を多く救っているだろう」
カナードは懐から首飾りを取り出す。
「データの転送が終ったので、これは貰ってきた。お前の依頼を達成した報酬だ、俺が貰っておくぞ」
そういい、墓を後にする。
「カナード、終った?」
カナードの後ろには花を抱え待っているフェイトとヴィータがいた。
「ああ・・・二人とも、ありがとう。プレアのために」
お礼を言うカナードに
「プレアは私の家族だから、当然だよ」
微笑みながら答えるフェイト。
「友達の墓参りをするのはとーぜんじゃんかよ」
ヴィータも微笑みながら答えた。
その後、墓参りが終った3人はフェイトの車に乗り、機動六課隊舎に向っていた。
「カナード、聞きたいことがあるの」
運転をしながらフェイトはカナードに尋ねた。
「・・・機動六課のことか?」
カナードの言葉に頷くフェイト。
649:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:44:22
「正直、カナードには機動六課に入隊してもらいたいんだ。なのはやはやても同じ考えだと思う」
信号が赤になり、車が止まる。フェイトは助手席のカナードを見据え
「カナードの実力は私達が良く知ってる。どうだろ?」
信号が赤になり、走り出す車。
「あっ、でも、カナードが何か別のことをやりたいんだったら強制はしないよ、協力するから」
フェイトの言葉に沈黙するカナードそして
「そのことなら、答えは出ている」
はっきりと言うカナードに
「当然入隊するよな!?」
ヴィータが前のシートの間から顔を覗かせ尋ねた。
「まぁ待て。それより先に」
カナードは窓の外を眺め
「あいつとの約束を果たさんとな」
そう呟いた。
・翌日
「は~い、午前の訓練終了」
なのはが笑顔で訓練の終了を告げる
「「「「あ・・・・ありがとうございました~」」」」
へとへとになりながらも返事をするフォワード組
「フェイト隊長は忙しいから訓練に付き合うのは難しいけど、アタシは当分お前らにつきあってやるからな~」
ヴィータがニヤニヤしながら言い放った。
「あ・・・・ありがとう・・・ございます・・・・」
スバルが引きつった笑みで答える。
「それから、ライトニングの二人は特にだけど、スターズの二人も、まだまだ体が成長している最中なんだから、くれぐれも無茶はしないように」
「「「「はい!!!!」」」」
「それじゃあ、お昼にしようか。残りの訓練は夜からだから、しっかり食べて、しっかり休んでね」
そう言い、なのははパネルを捜査した。
お昼ご飯を食べに向うフォワード組のなかで
「あれ?結界が・・強化されてる?」
キャロがいち早く気がついた。
「ああ、午後からシグナム副隊長が模擬戦をするんだよ。結界を強化しないと、ここが壊れちゃうからね」
フェイトが笑顔で答えた。
隊長クラス同士の訓練や、模擬戦ではリミッターは簡単に解除できる。
リミッターがかかった状態(互いが手加減した状態)で訓練をしても、
実力が上がる訳が無いから当然といえば当然である。
「まぁ、なのは隊長は結界で強化された訓練室を幾度と無くこわしたツワモノだけどな~」
ヴィータはニヤニヤしながらなのはを見て言った。
「「「「へぇ~」」」」
関心(?)するフォワード組
650:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:45:29
「ヴィータ副隊長!スバル達もそんな目で見ないの!」
怒りながらもパネルを捜査するなのは
「それで、シグナム副隊長の相手は誰なんですか?」
ティアナがなのはに尋ねた。
「ヴィータ副隊長だよ、名前はね」
・数時間後
陸専用空間シュミレーターにより、廃墟の町にセットされた空間で
「そういえば・・・お前と戦うのは初めてだな」
騎士服を装備したシグナムがカナードに尋ねた。
「ああ、正直楽しみだ。お前もそうだろ?」
同じくバリアジャケットを装備したカナードが答えた。
今回の模擬戦は名目上「シグナムVSヴィータ」となっている。
カナードがヴィータの名前を借りたのはシグナムに限定解除をさせるためであった。
(ただの一般市民であるカナードに対し、限定解除は出来ないため)
「さて、約束は約束だ、手加減はしないぞ。全力でいく!」
そう言い、レヴァンティンを構えるシグナム
「向こうの世界でも訓練は欠かさなかった、ブランクは無い。ただで済むとは思わないことだな!」
そう言い、ザスタバ・スティグマトを構えるカナード
「「・・・・・フッ」」
数秒間見つめあった二人は互いに笑い、そして
「いざ!!」
「いくぞ!!」
二人の戦いが始まった。
カナードは接近するシグナムに向け、ザスタバ・スティグマトを放つ。
だがシグナムはカートリッジをロード、パンツァーガイストを展開し、時にはかわし、時には防ぎながら接近し
「はぁぁ!!」
カナードに斬りかかった。
それらをかわし、距離をあけようとするが、
「距離などあけさせん!!」
カナードに喰らいつき、連続してレヴァンティンを振るう。
「ちっ」
舌打ちしながらも左手でロムテクニカを持ち、斬撃を捌いていくカナード。だが、
「(剣術の差もあるが、ナイフと剣ではリーチの差が・・・・まずいな・・・)」
シグナムがカナードを追い込んでいた。
「(ザスタバ・スティグマトに搭載されてるロムテクニカを使えばリーチは稼げるが・・刃部分の短さは変わらん。
ザスタバ・スティグマトが破壊されるだけだ・・・だがな・・・)」
651:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:47:42
振り下ろされたレヴァンティンをロムテクニカで受け止め
「いつまでも優勢であると思うな!!」
レヴァンティンを振り払い、至近距離からザスタバ・スティグマトを放った。
それを紙一重で避け、距離をあけるシグナム。
だがカナードはザスタバ・スティグマトを撃たずにしまい、ロムテクニカを逆手に持ち、構えた。
その光景に満足し、レヴァンティンを構えるシグナム。そして
「はぁああ!!」
「おおおお!!」
二つの光が激突した。
「すごい・・・・・」
激しく交差する二つの光を見ながら素直な感想を述べるスバル。
「あいつ・・・・なんなの・・・」
ティアナが拳を握り締め呟いた。
お昼を済ませたスバル達は、なのは達と模擬戦を見学していた。
「二人とも、楽しそうだね」
皆と一緒に二人の戦闘を見ているなのはが呟く
「まぁ、シグナムもカナードも、フェイト隊長と同じバトルマニアだからな~」
「私・・そんなバトルマニアかな・・・・?」
ヴィータの発言に苦笑いしなら呟くフェイト、
「ですけど、今のところカナードさんが不利なような気がします。接近戦ではシグナムに分がありそうですし」
接近戦でのシグナムの強さをよく知るリインフォースⅡは呟く。
「『今のところ』はね。だけど勝負はまだ始まったばかりだから、わからないよ」
リインフォースⅡに呟きになのはが答え
「それに、カナードの場合、接近戦での不利を身体能力で補ってるからな、ホントにわからねぇぞ」
ヴィータもなのはの意見に賛同し、答えた。
二つの光が数十回目の激突をした時、
「はぁ!!」
シグナムの力をこめた一撃が、カナードからロムテクニカを払い落とした、そして
「あの時の、カウンターの返しだ!!」
カナードの腹目掛けて鋭い蹴りを放った。
「がはっ!!」
シグナムの蹴りで吹き飛ぶカナード、その隙を見逃すシグナムではなかった。
「レヴァンティン・カートリッジロード!!」『EXPLOSION』
接近しながらカートリッジをロードし
「紫電!!」
カナード目掛け
「一閃!!」
炎の魔剣を振り下ろした。だが
652:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:49:10
「アルミューレ・リュミエール展開!」
カナードはアルミューレ・リュミエールを展開、シグナムの奥義を防いだ。
「おおおおおお!!!」
シグナムは振り下ろしている炎の魔剣に力をこめ、アルミューレ・リュミエール共々斬ろうとするが
「なめるなぁ!!!」
カナードは燃え上がるレヴァンティンを力任せに横に払った、そして
「蹴りを返すぞ!!」
無防備なシグナムの腹目掛けて容赦なく蹴りを放った。
「ぐっ!!」
容赦ない蹴りに吹き飛ぶシグナム、
「こいつも持ってげ!!」
続けてザスタバ・スティグマトを放つ。
「くっ!やって・・・くれる・・・・・何!?」
ジグナムがどうにか体制を立て直した瞬間、今度はザスタバ・スティグマトの魔力弾がシグナムを襲い、
着弾時に起こる爆煙がシグナムを包んだ。
「すごいね・・・シグナム副隊長もカナードさんも」
「うん・・・・」
キャロの感想を生返事で答えるエリオ。そんなエリオの態度に
「エリオ君・・・調子悪いの?」
キャロは心配そうにエリオの顔を覗き込んだ。
「う・・ううん!大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけだから」
「そうなんだ、よかった」
心から安心した表情を見せ、また二人の戦いを見るキャロ。
「ほんとうに・・・・すごいな・・・・・」
エリオは呟きながら今朝の出来事を思い出した。
・数時間前
エリオが早朝訓練のため早起きをし、洗面台で歯を磨いている時、
あくびをしながらカナードが現れた。
昨日、フェイトにカナードのことを紹介され、六課の寮で泊まっている事を思いだしたエリオは
「カナードさん、おはようございます!!」
元気よく挨拶をした。
「ああ・・・おはよう」
カナードも挨拶をし、顔を洗い始める。
「モンディアルは早朝訓練か?」
「はい!カナードさんはどうしたんですか?こんな朝早くに?」
もしかしたら、カナードも早朝訓練に参加するのではないかと思い、尋ねるエリオ。
「俺も似たようなものだ。だがお前達とは別でやる」
653:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 01:50:16
タオルで顔を拭きながら答えるカナード。
しばらく沈黙が続き、エリオはカナードにあることを尋ねた。
「あの・・・・カナードさんは機動六課には入隊されないんですか?」
質問の後、数秒沈黙が続き
「ふっ・・・・お前もテスタロッサと同じ事を言うな」
カナードはエリオを見据え答えた。
「はい!カナードさんが入隊していただけると、とても心強いです!」
素直な感想を言うエリオ
「買い被るな。だが、俺の中では答えは決まっている。本当は今日の夜にでも高町達に話そうと思ったのだが」
顔を拭いたフェイスタオルをカゴに放り投げ
「まぁ、少ない男同士だ。教えてやる」
はっきりとこう言った。
「俺は、機動六課には入隊しない」
こんばんわです。投下終了です。
感想をくださった皆様、ありがとうございました。
職人の皆様GJです。
今回ですが、書き終わって見直しましたら。
今までより長くなってしまったので三話と四話に分けました。
次はいつに・・・ではなく明日にでも投下しようかと思います。(今までと比べて短いですが・・・orz)
654:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 01:54:04
GJですぜ
まさにアストレイだ
だが、それがいい
655:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:15:06
GJ!
カナードかっこいいなぁ
656:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:29:06
>>653
GJ!!
相変わらずの熱い戦闘シーンに脱帽です
657:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:54:27
GJ!!起動六課にはということは・・・いろいろ想像しちまうぜ。
658:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 08:46:29
GJ!!
カナードが最後、ものすごく気になる言い方してるな。
起動六課には・・・ってことはどこに入隊する気なんだ。
659:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 10:09:44
ところで
> 信号が赤になり、車が止まる。フェイトは助手席のカナードを見据え
> 「カナードの実力は私達が良く知ってる。どうだろ?」
> 信号が赤になり、走り出す車。
あぶねってマジで!
660:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/28 10:15:19
>>659
ミス申し訳ありませんorz
「信号が青になり、走り出す車」です。
661:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:12:46
投下してもおkでしょうか?
662:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:14:12
さあ、来い
663:ジ・アスの人
07/07/28 12:17:34
ジ・アストレイ―風の章2
リンカーコアとの直列接続<ダイレクト・シフト>を確認
弐式兵装、起動スタンバイ―
起きろ―
(刻み込む鎖狗<チェイン・オルトロス>―戦闘起動)
瞬間、カナードの持つ剣に亀裂が入り―鎖状連動剣<チェインブレード>としての
機能をその身に灯す。
全部で十一の連結独立ユニットから成る範囲攻撃型特殊デバイス。
「た、隊長、あの武装は……」
「怯むな! 全員距離を取り、火力を集中させよ!」
合図と共に、局員たちは黒髪の少年から距離を置いたまま、杖状デバイスで
一斉に砲撃を加える。
少年の身体は集中照射された光熱により焼け爛れる。
次々と照射される熱線魔法に身体は耐え切れなくなり―溶解する
「ば、馬鹿な……悲鳴すら上げないだと……!?」
誰もが焦っていたのだ
冷静に考え対処すれば気づいたであろう―偽装具現化<イミテーション>であることに
(お話的には間を持たせるべきなんだろうがな―)
生憎遊んでやるほどこちらには時間に余裕がない
ついでに言えば作者にも余裕がない―失礼
一撃で終わらせる
(少数を撃破するには、包囲殲滅が最適だが―くくっ、この陣形は―)
オルトロスの餌食だ。
隊員たちからは"見えない"位置で鎖状連動剣をそっと横に構える
多対一を想定したマルチレンジアクション
内臓されたリボルバー型カートリッジシステムが薬莢を三つほど噴出する
外部からの強制的な魔力強化―カートリッジシステムの真髄
「喰らい尽くせ―業火戦乱<インフェルノ>!」
664:ジ・アスの人
07/07/28 12:19:17
叫び声に局員たちは一斉に振り向く―遅かった
十一に半分離機動したチェイン・オルトロスは赤熱しながら全ての対象に絡みつき―焼き尽くす。
ある者は炎に包まれ、ある者は灼熱に耐えかねて意識を手放す。
―安心しろ、殺してはいない……"一応"な
慈愛や容赦など一切ない、ただの蹂躙
だからこそふさわしい―地獄の番犬"オルトロス"の名に
この日、陸士129部隊は壊滅した
***
【ティターン遺跡・内部】
「心配すんなって、アイツも十分強いからよ」
「……うん」
妖精アギトに答えるはどこか神秘的な少女―ルーテシア。
「なぁ、ルールー」
「……何?」
「どうして、アイツを拾ったんだ?」
「それは……」
彼を拾った―というよりは彼と出会ったのは一年ほど前の冬の出来事。
博士からの依頼を終えた帰り道のことだった。
道端に倒れていた黒髪の少年、カナード・パルスを介抱した。
たぶん、気まぐれだったのかもしれない。
この世界の実情と―自分の目的を彼に話した。
誰かに話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
彼は借りは返すと言った。
私は―それを受け入れた。
665:ジ・アスの人
07/07/28 12:20:23
その日から私は依頼の合間を縫って、彼に魔法の概念と知識を教えることにした。
最初は馬鹿にしていたけれど、目の前で小型魔道虫"インゼクト"を召還してみせると
呆気にとられていた。ふふ……あれは少し痛快だった。
元々才能があったのかもしれない。
三ヶ月もすると基礎的な魔法は既に修得しつつあった。
ただし、問題があった―彼の魔力資質はお世辞にも高いとは言えなかった。
本人もそれを承知で身体への負担の大きさに見合うだけの強力な対なるデバイス
"――・―――"と"チェイン・オルトロス"を愛機とした。
私は―止められなかった。
「ルーテシア、アギト、あったぞ」
「お、さすが旦那、仕事が早いねー」
ルーテシアは「ん……」と意識を戻しながら、赤き魔道宝石"レリック"に目を向ける。
真紅に輝く遺産―それはまるで人の過ちを具現化したようなもの
視るものに力と欲望を与え、理性と概念を打ち崩す魔性の宝石
私が求めるのは、唯一つの願い
この時はまだ、適うと―信じていた
それがどんなに儚く、空しいものだったとしても。
666:ジ・アスの人
07/07/28 12:22:46
ゲリラ投下(ry
相変わらず短けぇ。。文章も小学生並だし。
ルーテシア側の目的がさっぱりなのであんまり進められない(´・ω・`)
667:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 12:27:50
>>666
ベッド文章下手じゃねぇぞ。ただ、ちょっと厨臭いがw
俺は嫌いじゃないぜ。次回も期待してるよ
668:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 14:19:29
>>666
下手でも良い、厨臭くても良い
書くと宣言しておいて、半年近くもプロットの段階から進まないダメ人間よりかはorz
669:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 15:13:15
GJです。本編終わってないんだからしょうがないですよ
670:まじかるしん
07/07/28 17:41:13
どうも、まじかるしんです。
しばらく投下ができなくなりました。
理由はちょっとパソコンの調子が悪くなって今修理に出してます。
今はちょっと弟のパソコンmんを借りてやってるので、しばらくは執筆もままならない状態です。
読んでくださってる方々、どうもすみません
671:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:04:50
>>658
カナードにとっちゃリミッターを付けるなど我慢ならん!だろうしなw
672:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:28:19
>>670
気長に待ってます。頑張ってください。
673:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:33:45
>>658
どこぞの謎の食通さん達みたいに六課の影になりそう。
674:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:34:11
GJ!!カナード容赦なし!!凶悪な笑いしながら撃ったんだろうな。
675:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 19:36:00
カナードにシグナムが馬乗りになって合体技の練習中に新人が目撃して・・・
676:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:27:23
GJ!!
677:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:28:37
カナードがステエキの訓練なんてしたら再起不能にしてしまうぞ。
678:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:38:56
カナード×ギンガフラグktkr?
679:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:51:29
むしろカナード×ティアナと思うけどな~。
どっちも自分の存在意義について葛藤してるし。
680:Fate×Destiny
07/07/28 20:52:37
第四話 星屑の戦場
JPジョーンズ、ブリッジ。
「やはり来ましたか。」
レーダーに捕え、モニターに映るミネルバを眺めながるリー。
「あぁ、ザフトもそう寝惚けちゃいないと言うことだ。」
人呼吸置き、ネオは指揮を取り始めた。
「ここで一気に叩くぞ。
総員戦闘配備、パイロットはブリーフィングルームへ。」
ミネルバ。
「向こうも、よもやデブリの中に入ろうとはしないだろうけど…危険な宙域での戦闘になるわ。
シン、フェイト、ルナマリアの三人で先制します!」タリアがブリッジの扉のスライドする音に振り向けば、デュランダルとカガリ、アレックスだった。
「議長…。」
「いいかな?艦長…、私はオーブの方々にもブリッジに入って頂きたいと思うのだが…。」
他国の代表をブリッジに入れるなど前代未聞だろう。ミネルバも一応は最新艦なのだから、あまり見せられない部分もあったりするのだが…。
「え…あの…それは…。」
口ごもり、戸惑うタリアの様子を気遣うでもなく、淡々と続け行くデュランダル。
「君も知っての通り、代表は先の大戦で艦の指揮もとり、数多くの戦闘を経験されてきた方だ。
そうした視点から、この艦の戦いを見てもらおうと思ってね。」
デュランダルの言葉はともかく、どうみてもカガリの方は乗り気ではなく、それにどころか、不機嫌そうにも見える。
「分かりました、議長がそうお望みなのでしたら…。」
「ありがとう、タリア。」
それを川切りに、アレックスを挟み、それぞれデュランダル、カガリも席に着いた。
「ブリッジ遮蔽!対艦、対モビルスーツ戦闘、用意!!」
「あの新型艦だって?」
パイロットスーツに着替ながら、アウルがスティングに話しかけた。
「来るのはあの合体野郎かな?」
「だったら、今度こそバラバラか、生け獲るか…。」
「バラバラ…だね。」
着替を終えたナノハが言う。
「へぇ~、ナノハ、ヤル気だな…。ま、どっちにしろ、面白いことになりそうだ。
なぁステラ?」
スティングがステラに話題を振るが首を傾げるだけだった。
681:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:52:40
フラグなんてどうでもいいぜ!
我らがカナード先生は全部ボキボキにしてくれます!
682:Fate×Destiny
07/07/28 20:55:32
カオス、ガイア、アビス、エクシードが艦から発進していくのを確認。
ネオは次の指示を出す。
「アンカー撃て!同時に機関停止。デコイ発射!タイミングを誤るなよ!」
JPジョーンズはネオの指示通り、目前の小惑星にアンカーを打ち込み、上昇回転を開始した。
『ルナマリア・ホーク、ザクウォーリア発進スタンバイ!
全システムオンライン。
発進シークエンスを開始します。』
メイリンのオペレーションで準備が進められ、ハンガーからカタパルトへとセットされるザク。
同時進行で中央カタパルトのインパルス、左舷のカタパルトのバルディッシュも発進シークエンスが開始された。
『バルディッシュ発進スタンバイ、全システムオンライン、プラズマスマッシャーを装備します。』
バルディッシュの背部のラックに装備される長射程高エネルギービーム砲。
威力はケルベロス一門よりも若干劣る。
『インパルス、発進スタンバイ。モジュールはブラストを選択。
シルエットハンガー三号を解放します。
コアスプレンダー全システムオンライン、発進どうぞ!
続いて、ガナーザクウォーリア、バルディッシュ発進、どうぞ。』
左右のカタパルト、そして中央カタパルトから三機が発進した。
三機の発進をブリッジのモニターで見送りながら、不意にデュランダルが口を開いた。
「ボギーワンか…、本当の名前は何と言うのだろうねぇ…あの艦の…。」
「はっ?」
アレックスは唐突なデュランダルの言葉を疑問に思いながら、聞き返す。
「名は、その存在を示すものだ…。ならばもし…、それが偽りだったとしたら?」
座席を少しだけアレックスの方へと向け、口許に笑みを浮かべ続けた。
「それが偽りだとしたら、それはその存在をも偽り…ということになるのかな?」
ブリッジのクルーは聞耳をたてながらも警戒を怠らない。
「アレックス君…いや、アスラン・ザラ君…。」
アレックス・ディノ、いや、アスラン・ザラの深緑の眼が驚愕に見開かれた。
683:Fate×Destiny
07/07/28 20:57:35
「あんまり成績よくないんだけどね…デブリ戦…。」
「わ、私も…。」
ボキーワンに接近しながら、ルナマリア、フェイトが言う。
「向こうだって、もうこっちを捕えてる筈だ。油断するな。」
いつになく真剣なシンに違和感を覚えるルナマリアが愚痴った。
「レイみたいな口聞かないでよ、調子狂うわ…。」
ミネルバブリッジ。
「敵艦に依然、変化はありません。速度もそのままです。」
「よし、ランチャー1、ランチャー6、一番から四番、ディスパール装填。
シウス、トリスタン起動。今度こそ仕留めるぞ!」
戦闘準備を着々と進めていくアーサーを初めとする他クルー。
そして、それとは別に、デュランダルがアレックスをアスランと呼んだことで、タリアから向けられる視線。
密かに聞耳を立てるメイリンと、デュランダル、アスラン、カガリ、三人の間に流れる沈黙。
「ぎ、議長…それは…。」
カガリが慌てて取り繕おうとするが、上手い言葉が出てこなかった。
宙域を飛行するブラストインパルス、赤いザクウォーリア、バルディッシュとゲイツR二機の五機。
付近に漂う基地の残骸。
「ご心配には及びませんよ…、アスハ代表。私は何も、彼を咎めようと言うのではない。
全ては私も承知済みです。カナーバ前議長が彼等にとった措置のこともね。」
ただ、と続けるデュランダル。
「どうせ話すのなら、本当の君と話がしたいのだよ。
アスラン君…。」
アスランはデュランダルの目から視線をそらし、うつ向く。
「それだけの事だ…。」
相変わらず口許に浮かべた笑みを崩さずデュランダルは付け加えた。
ボギーワンを追う五機のモビルスーツ。
レーダーに捕えているボギーワンは今だ進路も変えず、特に戦闘体勢に入っている様には見受けられない。
「(おかしい、何でまだ何も…。)」
シンが丁度そんなことを思った瞬間だった。
ミネルバのブリッジでもシンが思っている疑問と同じことを考えていた。
「今だ進路も変えないとは…どういうつもりだ?」
クルーたちがざわつきはじめ、そして一早く、ボギーワンの狙いに気付いたのはアスランだった。
「デコイだ!!」