07/07/25 21:25:48
まだ作品も発表できていない駄目職人でおま orz
三罵迦むつかしすぐる
251:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/25 22:15:24
書いてる真っ最中です・・・orz
252:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:16:17
>>250-251
お二方にはこれしか言えない
「頑張れ!」
253:まじかるしん
07/07/25 22:20:36
あと1話くらいなら投下できるけどしようか?
254:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:22:20
私はして欲しいとしか言えません><
255:まじかるしん
07/07/25 22:24:57
魔道戦士まじかるしん 21話 「アルカンシェルゲートを突破せよ!!」
「うわあ、すごい……」
軍の人につれてもらい、機動六課のメンバーとクラウディアのクルーの数人は、しばらく厄介になる戦艦「ミネルバ」を見る。
この世界とは違うつくりの船に、新人達は興味津々である。
こっちの世界の艦船とは違い、様々な魔力兵器が搭載されていて、本当に「戦艦」と言うのも納得できるものだった。
コズミック・イラの世界は、世界中で紛争などは起こっていて、それゆえか魔力兵器の技術に特化している。
「ひょっとしてあんたたち、機動六課の方かい?」
なのは達もこの世界の船を見ていると、誰かに呼ばれる。
はやては振り向くと、そこには自分達と同じくらいの年齢ぐらいの金色の髪を黒い肌を男性がいた。
「ミネルバで副官をしているディアッカ・エルスマンです。艦長室で艦長とクロノ・ハラオウン提督、そんで聖欧教会の騎士カリムが待ってるんで、
さっさといきましょうか。特に、うちの艦長は時間に五月蝿いからねえ」
悪気もなく、軽く話す男に少々あっけに取られながらも彼についてくる一同。
だが、クロノはともかく騎士カリムも来ているのは予想外だった。
その時、あ、と何かも思い出したように言うディアッカ。
「そういえば、来るのは隊長陣だけだったっけ?他の人は別の迎えがあるから、ここで待っててくんない?」
そういって、わざとなのはたちに囲まれるような立ち位置でさ、いこうかといって促す。
それになのは達は動揺するが、そんな事を気にせずにディアッカは艦長室へと向かう。
ディアッカの両手は、なのはとフェイトの腰を優しくつつみこむ。
女に慣れた手つきだった。
「最低……」
ティアナがそうはき捨てると、うんうんと頷くリィンフォースとシャマル。
ヴィータはずっとあいつのほうを睨む。
そのなか……
「あいつ、第一印象はあれだがなかなかの魔術師だな」
「ああ…」
シグナムとザフィーラは彼の中にある魔力を感じて、なかなかの能力を持っていることに気付く。
「やれやれ。相変わらずだな、あいつも……」
後ろから声が聞こえる。
そこには、オレンジの髪をした男がいた。
「ミネルバ隊、ハイネ・ヴェステンフルスだ。艦内の案内を巻かされてる。ま、よろしく頼むよ」
ディアッカと言う人物に続いて、軽い感じで話しかけてくるハイネ。
「あ、うちの艦長は堅物だけど、ディアッカと俺の場合は普通に友達と話す感覚でいいから♪」
そんな言い方に、本当に軽い男だ、と一同は思った。
「おや?」
ハイネはシンを見てすこし不思議そうに見る。
「な、何ですか?」
シンは少しハイネを警戒する。
シンはシンを見て、ハイネは笑いながら言う。
「あんた、もしかしてコーディネーター?」
256:まじかるしん
07/07/25 22:26:24
「遅い……」
イザーク・ジュールはいらいらしながら来るのを待つ。
ディアッカは何をやっているのだろうか。
その時、失礼します、と言う声が聞こえて、入れ、と言う期限の悪い声が聞こえてきた。
入ってくると同時に、イザークは真ん中にいる男に遅い!!と怒鳴りつける。
入ってきたなかの、唯一の男性はやっぱり、といった感じだ。
「イザーク、無茶言うなよ。こっちだってこのだだっ広い場所で人を探すのも苦労したんだぜ」
ディアッカの言葉に五月蝿い!と怒鳴りつける。
どうやらかなりお怒りのようだ。
これは早めに退散したほうが言いと睨んだディアッカはさっさと退場する事を選ぶ。
イザークがたびたび起こす暴走を止めるのは自分の役目だが、この後大切な会議があるからすぐにでも調子を取り戻すだろう。
「それじゃあ、客は連れてきたからな。先に失礼するぜ」
軽く敬礼してディアッカはその場を去る。
全く、とい言いながらも何とか落ち着かせ、目の前にいる女性達を見る。
「見苦しいところを見せてすまなかった。アルカンシェル突破作戦の指揮を取ることになったイザーク・ジュールだ」
イザークははやてたちに敬礼すると、はやて達も敬礼する。
「機動六課部隊長の八神はやてと」
「スターズ分隊長の高町なのはです」
「ライトニング分隊長のフェイト・T・ハラオウンです」
「しばらくはそちらの指揮に移る事になりましたので、よろしゅうお願いします」
3人の紹介が終った後、向かい側にいる女性が立ち上がる。
「二人ははやてからは聞いてると思うけど、会うのは初めてですね。聖欧協会のカリム・グラシアです」
そしてその横にいるのはクロノである。
「シホ、下がっていいぞ」
イザークの言葉に、わかりました、といって彼が直接指揮するジュール隊の隊員兼彼の秘書的存在であるシホ・ハーネンフースも部屋を跡にした。
こうして集まった6人。
その後簡単に向こうの基地、通称「アルカンシェルゲート」を突破するための会議が行われた。
「ふーん、なるほどねえ……」
ハイネは休憩室でシンとレイから話を聞いた。
何故コーディネーターであるシンが管理局へいるのかを。
シンはこのハイネと言う人物に戸惑いを隠せないでいた。
今日始めて会うにもかかわらず、彼はシン達と昔からしっているような感覚ではなしているのだ。
そういう性格なのだろうか?
逆に、シグナム達はシャーリーと気が合いそうだ」と思っていた。
ハイネはシンから自分はコーディネーターである事。そしてコーディネーターであるが管理局にいる事を聞いた。
それを聞いたら、普通のコーディネーターは驚くのだが、ハイネは妙に納得した。
そういう人もいるだろう、と……
ハイネも、あまりコーディネーターとかナチュラルとか考えない人物の一人だ。
依然はその考えを持つ人は限りなく少なかったが、今ではその傾向も薄れ、こうやってナチュラルばかりの組織とも交流を持つようになっている。
しかし、もちろん全員がそういうものばかりではない。
それはシンも良く知っている。
そこで、ちょっしたトラブルが起こった。
257:まじかるしん
07/07/25 22:31:42
「ナチュラルだと?」
ハイネは何か殺気のようなものを感じてすぐに振り向く。
そこにはスバルたちと数人の男たちがいた。
あいつら……といいながらハイネはため息を付く。
「誰なんですか?」
シンは尋ねると、ハイネは呆れながら答える。
「この艦で1、2を争うほどのナチュラル嫌いさ。ほめられるものじゃないんだけどな」
そういいながらハイネは席を立つ。
「な、なんですか?」
キャロはおそるおそるいきなりやってきた男に答える。
その男は、スバルたちを睨みつける。
それに伴い、フリードも男を睨む。
「ちっ、ザフトも地に落ちたもんだな。ナチュラル、それもこんなガキに応援をよこすなんてなあ……」
男の言葉に、周囲の半分ほどの人間は笑う。
笑っている連中は少なからずとも男の意見に賛成らしい。
そこ男の物言いにカチンと来たヴィータ。
「そんなの関係ねえだろ」
ヴィータの言葉に、男は少しいらだつ。
「いってろ、お前らナチュラルなんぞさっさといなくなればいいんだ。世界はコーディネーターだけでいればいい」
「こ…この……」
この男の言葉は、少々頭に血が上りやすいヴィータだけではなく、スバルたちもむっとした。
「そんな言い方はないんじゃないですか?こうやって一緒に戦う事になるのに」
スバルも男に言うが、真に受け止めない。
その時だった。
「おい、そこまでにしてお……」
ハイネがそろそろやめるように言おうとしたときだった。
男とハイネは違和感を感じた。
男の体がピクリとも動かないのだ。
「だあから、余計なトラブルを起こすなって注意したばっかだろ……面倒増やすなよ」
全然ピクリとも動かないのだが、じわりと脂汗を流している。
休憩室の入り口から、ディアッカがやってきたのだ。
それと同時に、男の足元から氷の柱がいくつも出現する。
「お前は知ってると思うけど、触れると危ないからな」
ディアッカはそういって男の表情を見る。
男はすっかり意気消沈していた。
やれやれ、とディアッカは男の周囲にある氷を解除する。
だが、まだ男の体は動かない。
「動けるようになるまで少し時間が要るから、注意しろよ」
そういってディアッカはハイネのところへ向かおうとしたときだった。
「なんだ、一体何の騒ぎだ?」
ディアッカは後ろを向くと、そこにはイザークを一とした面子が揃っていた。
イザークは男を見て、大体の予想はついた。
「なるほど、コイツが八神部隊長の部下にちょっかいを出したんだな…ナチュラルと言う理由で」
そ、と簡単にディアッカが答える。
イザークも彼のナチュラル嫌いには気にかけていた。
イザークはちょっとはやてたちに待ってもらい、イザークは彼の元へ行く。
258:まじかるしん
07/07/25 22:34:08
「た、隊長……」
男はイザークのほうを向く。
「管理局の人間の前で、特に女性の前でこういうのは俺だってつらいが、あえて言ってやろう」
イザークは胸ポケットからある帳面をとりだしてぺらぺらとめくる。
そして、ふう、と一呼吸おく。
「貴様!これから戦うものに対してその態度は何だ!貴様は男のクセにキン○マはついないのか!?ええ!?
それとも貴様は、ナチュラルと共同戦線を張るよりも、そこらにいる爺とフ○○クでもするほうがましなのか!?
全く、ナチュラルとの共同戦線を張るたびに貴様はトラブルを……いい加減にしろ!この蟲野郎!!」
容赦なく下ネタを含めた馬事を浴びせ続けるイザークに、他のメンバーは半分呆れるしかない。
はやてを始め女性陣は顔を赤くしている。
シホの説明によると、彼は新人を育成する教官もしていて、その時にこの言葉を言うらしい。
大変ですね、となのはは言うと、シホは「そういうところも彼らしい」という。
その意味をなのははまだわからなかった。
その頃、キンと言う言葉を聞こえた直後、速攻事情を察知したフェイトはキャロを、シンはエリオの耳をふさぐ。
こんな言葉、聞くには早すぎる。
だが、少し事情を博してしまったエリオは困惑する。
そのなか、男は「ですが…」とまだ口論しようとする。
「黙れ!俺はいい加減にしろといったんだ!!この腐った○○野郎!これ以上フ○○クで喘いでいる女の声のような雑音を出してみろ!
今すぐ艦長室に連れ出して、俺の○ソやション○ンを、貴様の口に詰め込むぞ!嫌なら黙れ!!」
「りょ…了解しました……」
男は生気がない声で答える。
「言ってみろ、貴様の命は誰のものだ!!」
「ジュ、ジュール隊長のものです!」
「貴様のキンタマは誰が握っている!!」
「ジュール隊長です!」
こうして説教(?)はおわり、イザークはふうとため息を付く。
そして、ある妙案を思い出す。
イザークはなのはのところへむかう。
「ふぇ?」
先ほどまで顔を真っ赤に品がらっ来ていて、すっかりボーっとしていたなのはは、イザークが国庫に着て少しあわてる。
「少し頼みたいことがあるがいいか?」
イザークの頼みにん?となのははイザークを見る。
「この艦に艦にある訓練室を使って、あいつと戦ってほしい」
そういってイザークは先ほどめちゃくちゃ言っていた男を方を向く。
男のほうもイザークのほうを向く。
「あいつにわからせるんです。ナチュラルでもコーディネーターに勝てるという事を。
あなたも教導官だとは聞いています。それであいつを教育してやってほしい」
先ほどまでとは違うイザークの言葉使いになのはは少し迷うが、すぐに「わかりました」といって男のほうを向く。
259:まじかるしん
07/07/25 22:35:43
その結果、やはりなのはの圧勝であった。
いくらコーディネーターといっても、幼いときから管理局で鍛えられたなのはに敵うはずもない。
圧倒的な魔力でなのはは男を叩き伏せる。
その時見ていた他の兵士は(絶対にやつだけには逆らうまい)と心に誓った。
試合が終わり、なのはは男の方へ向かう。
「使ってるのはアームドデバイスみたいだけど、ちょっと使い方に癖があるから、直したほうがいいよ」
なのはは男にアドバイスを与え、その場を後にする。
その時、男はなのはを見つめていた。
それを見ていたはやてとシャマルは。
「またなのはちゃんファンクラブのメンバーが増えたな」
「そうですね」
どうでもいいことだが、それ以降、男はナチュラルに対する偏見を完全になくしたという。
それから数分後、本作戦の会議が行われた。
「今回作戦について、非常に重要なのが何点かある。まずはこれだ」
そういって見せたのが、基地の周辺であった。
「まずはこれだ。管理局の応援を呼ぶ事につながった「アルカンシェル」だ」
そこには、かつてアースラに搭載されていたアルカンシェルが敵の手により改造を施された。
以前アースラに乗った事の在るメンバーは、それを見てショックと怒りに燃えていた。
「今回の任務は、基地もそうだが何よりもあの砲台を破壊する。最悪あれだけでもかまわん」
しかし、その中で邪魔になるのがいくつかある。
「つぎはこれだ。ブルーコスモスが持っている最新型の魔道兵器」
そういって映し出されたのは、以前シン達が戦った魔道機械と、まだ見たことも無い魔道機械だった。
「ザフトではこれを「蟹型」と「蜘蛛型」と呼ぶ事にした。だが、それ以上に問題なのは……」
イザークはさらに画像を出す。
「この二人の魔術師だ。我がザフトでも敵ながら有名なエドワード・ハレルソンとスウェン・カル・バヤンだ」
この二人は魔術師としてかなりの腕を持っている。
映し出される映像は、次々と兵士を切り倒しているエドの姿があった。
その姿を見て、一瞬シグナムが反応した。一度剣を交えてみたいと……
「そして次に……今回の基地の構成員を見て、一部のものに地球軍の兵士のものと見られる兵士が多数発見されている」
これはザフトのメンバーは知っているが、機動六課のメンバーには驚くべき出来事だ。
「この件に対しては、議長とオーブのウズミ代表が会議をしているところだ」
だが、と答える。
「今回の敵は地球軍、ナチュラルだ。だがこれだけは勘違いするな!!まだわからんやつがいるみたいだからな。
俺達はコーディネーターだ。確かにナチュラルよりも優れている点は多数ある」
だがな、とイザークはいう。
「そのナチュラルも俺達と同じで赤い血が流れている事を忘れるな。それに協力しているオーブや管理局のように、コーディネーターを好意的に受け止めるものがいる事を忘れるな!!」
一呼吸置いて、イザークはこほんと一呼吸おく。
「実は、今回の作戦に関して、現地の抵抗勢力から重要な情報を得ているらしい。
260:まじかるしん
07/07/25 22:37:31
その人物がそろそろ到着するはずなのだが……」
その時、プシュ、と自動ドアが開き、そっから一人の少女がやってくる。
その人物を見て、ザフトのメンバーは驚く。
(おいおい、子供かよ、本当に大丈夫なのか?)
などと勝手に話していた。
そのなか、少女、コニールは説明する。
「やつらの警備はほとんど完璧って言える。だけど、私達の村でもなかなか知らない秘密の洞窟があるんだ。
抜ければ基地に真っ直ぐなんだけど、連中もそこはまだ気付いてないみたいなんだ。岩でふたをされてるのが理由だと思う」
そういってコニールは資料を見せる。
それは村のはずれにある洞窟だった。
それを見て、イザークとクロノは考える。そこから進入すれば、奇襲をする事ができる。
そこで考えたのは……
「まずは大部隊を率いて囮舞台を出して敵をひきつ、その隙に誰かはその穴から抜けて相手の懐を突き刺す」
タイミングが重要になるが、これがベターな作戦だろう。
一番の問題は、誰が突入するか。
岩をすばやく移動しなければいけないので、空戦能力を持つものでないといけない。
さらに、洞窟は真っ暗なので、データを写さなければいけないので、それを直接見るためにはモビルジャケットしかできない事だろう。
その中から推測される事は……
「ん?」
なのはたちはいっせいにシンを見た。
「シンならインパルスでモビルジャケットになれるし、突入後も遠、近両方対応できるから、今回の任務にぴったりだね」
インパルスと言う言葉に驚くものが数人いたが、いまはそんなところではないので、みんなは黙ったままだった。
シンもそこまで言われたらするしかない。責任は重大だ。
「わかった。コニールさん、データを彼に」
クロノはシンにデータを渡そうとさせるが、コニールはじっとシンを見る。
「本当にコイツで大丈夫なのか?」「な!?」
心外な事を言われ、シンは席を立とうとするが、すぐにレイに眺められ、ぐっと答える。
「だって、コイツが今回の作戦の肝なんでしょ?作戦が成功するかどうかのこの重要な任務に、こんなやつが負かされて大丈夫なの?」
好きなように言われてるが、シンはぐっとこらえる。
耐えろ、耐えるんだシン。どうせ子供の言いがかりだ。
そうだ、それでわざわざ怒るほど、自分は子供じゃない。そう言い聞かせた。
「ここには他に優秀なのがたくさんいるんだろ?だったらそいつらに任せればいいじゃないか」
この子供は全然わかっていない。
そうなれば指揮をするものがいなくなってしまう。
そして、コニールは今までと違ってアア競っているような顔になる。
「失敗したらこの町のみんなだってマジで終わりなんだ!」
話によれば、彼女に住む町は半ば強制的にブルーコスモスに働かされている形となっていて、一度暴動を起こしたのだが、その時のいざこざで町の人口の3分の1が死んでしまったのだ。
さらに、彼女の父を含め、数人は人質として捕らえられている。
この作戦が失敗すればどうなるかわかったものではない。だから、彼女は必死なのだ。
「心配ないよ、コニール」
そんなコニールを、フェイトは優しく接する。
「彼は、とっても優秀だから」
そういわれ、コニールはゆっくりとシンの方へ向かう。
261:まじかるしん
07/07/25 22:40:35
そしてディスクを差し出すが、なかなか話そうとはしない。
その時、シンは彼女がどのような思いでここにきたのかがわかった。
それがわかったシンは、コニールと、隣にいるレイとエリオにしか聞こえないように言う。
「大丈夫さ、俺が守ってやる」
シンの言葉に、え?とコニールはシンの火を見る。
「お前の父親も、村のみんなも、俺が守ってやる」
そうだ、シンはこのためにここにいる。
家族を失ったあのときから、一人でも多くの人を助けたいと思った。
だから彼は今、管理局に入ったのだ。
コニールもそんなシンの思いが伝わったのか、ディスクをゆっくりと放す。
その時、本当に小さな声で「頼む」と聞こえてきたので、ああと頷いた。
そんなコニールをフェイトが落ち着かせるために部屋を後にした。
そして、イザークがふう、と一呼吸。
イザークの呼吸を聞くと同時に、ザフトのメンバーはキッと真面目な顔つきになる。
まさか……
「諸君!我々はただいまより死地へと赴く。どうだ、楽しいかあ!?」
「「「「「サーイエッサー!!!」」」」」
「負ければ我々どころか、現地の人までえらい目を見る事になる、どうだぁ!楽しいかぁ!!」
「「「「「サーイエッサー!!!」」」」」
部屋中に響き渡る声で、イザークと部下達は叫んだ……ディアッカとハイネを除いて。
「よし、行くぞ!」
イザークの叫びと同時に、ザフトのンバーはバリアジャケット、騎士甲冑、中にはモビルジャケットにもなる人物までいた。
イザークは大きく深呼吸する。
「野郎共!!俺達の目的は何だ!!?」
「「「「殺せ!!殺せ!!救ええ!!」」」」
「俺たちの特技はなんだあ!!?」
「「「「「粉砕!玉砕!!大喝采!!!」」」」」」
「くきゅー♪」
「キャロ!?フリードも、なんで地味に混じってるの!?」
「ようし、これより、アルカンシェルゲート突破作戦、始動!!!」
「「「「「うおおおおぉぉぉーーーー!!!」」」」」
一同は意気揚々とその場を後にする。
なにか、ぽつんと取り残されたかんじがするミッドチルダ陣。
さっきの出来事から、何かあるとは思ったが、まさかここまでとは……
コニールが見たらどう思うだろうか……
まあ、そうしてアルカンシェルゲート突破作戦は開始されるのだった。
予告
は「開始されたアルカンシェル突破作戦」
フェ「そのなか、シンは重大な任務を負かされる事になった」
な「シンはその任務の途中、本当に、ちょっとしたことが起こる」
シ「次回、魔道戦士まじかるしん第22話「洞窟の少女」
???「ママ…ママ……ママはどこ?」
ス「あーあー、まだそれははやいから、ね?」
ティ「すっごいネタばれね……いまさらだけど」
262:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:42:51
GJです
>「「「「「粉砕!玉砕!!大喝采!!!」」」」」」
>「キャロ!?フリードも、なんで地味に混じってるの!?」
ちょ、社長wってキャロなにしてんのww
263:まじかるしん
07/07/25 22:44:57
投下完了。
えーと、とりあえず食事中の皆さん、そしてイザークファンの皆さんすみません。
確実にイザークが某コッペパン軍曹になってしまいました。
そして種キャラ大量増量。
今回はシンと例外ないって事でミネルバには遺作と痔悪化、そして西川が登場。
さらに、今回でしばらくはまじかるしんの投下を控えようと思ってます。
ちょっと原作のほうが進んでから……あまりにも急展開過ぎる。
けど、そのかわりにシンがなのはたちのデバイス化という以前あったような電波が……
264:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:58:40
中の人ネタktkr!
爆笑したぜ
265:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 23:39:19
なんという軍曹・・・BJは間違いなくふもっふ
そしてさりげなく罵りの中にも遊戯ネタがw
266:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:17:34
イザークのジャケットはボン太君アサルトシュラウトですか?
それともスラッシュボン太君ファントム或いはボン太君イグナイテッド?
267:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:20:51
シャイニングボン太君に決まってるだろw
268:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:24:04
GJ!!スウェンとエドが出るとは・・・回転撃ちが楽しみです。
イザーク軍曹は絶好調だな。
269:名無し三等兵
07/07/26 00:26:55
つまんねーSSだな…
もっと読者を楽しませようって気は無いのか?
安易なパロディに走るあたりも逃げを感じて嫌になる。
もう少し勉強するか、書くのやめちまえ。
270:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:31:30
>>269
単に人生経験が少ないんだろ>まじかるしん(笑)
単調な文体で理解しろよなw
271:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:33:42
リアリティがないな、まじかるしんには
272:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:37:52
なんという自演臭……
やっべ俺釣られちまった!?
273:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:37:57
>>263
GJ!まさかスタゲ参戦とは・・・・
文才に嫉妬する自演は気にするな
274:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:38:09
軍オタ、頼むから荒らさないでくれ…
275:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:40:07
>>272
貴重な意見はちゃんと、SSに反映すべきだと思う。
独りよがりの創作なんて気持ち悪いだけだよ。
276:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:41:02
ハイハイスルースルー
277:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:44:15
>>273
嫉妬?
軍オタがファビョってるだけだろw
新シャア、無敵すぎw
278:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:47:02
>>269
職人様に読ませて頂いているご身分で何を言っているんだ?
職人様への否定的レスは一切禁止なの!
279:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:28
ハイハイスルースルー
280:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:42
>>278
まじかるしんは糞だが職人様なら仕方ないよなぁ
281:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:51
ハイハイスルースルー
282:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:51:07
>>281
建設的議論の邪魔するなよ脳内ルール厨
283:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:52:55
ハイハイスルースルー
284:281
07/07/26 00:54:47
>>282
ごめんね、低学歴で仕事見つからないのw
だから許してピョン
285:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:55:45
文句たれるぐらいなら読まなきゃいいのに…。
そんな簡単なことも出来ないとは…なんという馬鹿
286:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:56:54
自分の巣が恐ろしいまでに過疎ってるから暇でしょうがないんだよ
287:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:57:02
ハイハイスルースルー
288:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:00:29
このスルースルーって言ってるのも自演荒らしだな
そして俺も同じ穴の狢
皆さん別の話題をどうぞ
289:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:06:28
CEが魔法世界設定のssではキラはどうやって戦ってたのか?
非殺傷で撃ちまくってもキリがないだろうから
デバイス破壊しまくりだろうか?
290:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:09:16
それが一番てっとり早いだろうな
291:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:09:38
そこは相手の手や足を高出力であり圧縮されたビームで打ち抜いて無力化でしょう。
292:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:14:29
幾ら魔法技術があるからって、身体の再生とか出来んのかな
そういった事抜きでもMSじゃあるまいに、流石にピンク集団でも手足撃ち抜きは避けるんじゃない?
293:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:24:55
コーディの魔法技術なら可能かもな
だがやはりデバイス切り落としがしっくりくるな
294:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:27:17
ごめんねとかいいながら手足切り落としたり打ち砕いたりしてたら、
怖すぎるな。
295:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:31:23
バインドしてそのまま放置じゃないの?
296:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:35:06
どんだけの量のバインドを維持して戦えるんだよw
297:Fate×Destiny
07/07/26 01:43:15
「くそ、この新型!」
インパルスと対峙するカオス。そして次第に戦闘は地上から空中へとうつっていた。
「カオスもガイアもアビスも…」
『シンッ!!』
通信から響くフェイトの声に、ガイアの接近に気付かせる。
サーベルによるガイアの斬撃を後退しかわした。
「どうしてこんなことになるんだ!!!」
フラッシュエッジを投剣し、向かってくるガイアを退ける。
アビスの両肩部シールド内部からビームが放たれ、そのわずかな合間を縫って避けるバルディッシュ。
しかし、避けたビームは地上に控えているMS部隊を撃破。
振り返るフェイト。
「ッ!?駄目だ…迂濶に避けられない。」
「そぉらぁ、もう一丁!!!!」
アウルはそれを楽しむかの様に発射スイッチを押した。
カリドゥス、バラエーナ、シールド内部のビーム砲が一斉に放たれ、むやみに避けるわけにもいかずバルディッシュにシールドを展開させるフェイト。
「ぐっ…く…。」
歯を悔い縛り衝撃を耐えるも、途中でシールドが弾け、吹き飛ばされた。
空中で大きくバランスを崩し、モニター越しの風景がぐるぐると回る中、何とか姿勢を建て直す。
「フェイトッ!!」
「さっさと落ちろぉ!!」
アビスの砲門がインパルスへと向けられる。
「うっ!!」
ガイアへの対応にわれていたシンは回避行動に移る時間が遅れた。
「もらった。」
笑みを浮かべ、発射スイッチを押そうとスイッチに指をかけるアウル。
しかし、ビームの嵐がアビスのシールドに降り注ぎ、止めのチャンスを邪魔する。
「…今度はなんだ…?」
アウルは衝撃を堪えるため閉じていた目をあけ、モニターを見る。
白いザクを操るレイ・ザ・バレルと赤いザクを操るルナマリア・ホークが向かってきていた。
298:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:46:26
バインドは管理局員みたいな多数が一人に対してかけるからこそ有効だろうし、
戦場みたいな所だとバインドは余り役に立ちそうにないな
やっぱりデバイスを破壊してまわるのがしっくりくるな・・・インテリジェント型だとダメージ大きいだろうが
299:Fate×Destiny
07/07/26 01:47:20
「よくも舐めた真似を!!」
ルナマリアの操るザクがアビスへとビームを連射。
幾つも放たれた緑色の閃光がアビスを捕えようと向かう。
しかし、難無くアビスは回避。
「スティング、きりがない…。こいつだってパワーが…。」
向かってくる赤いザクをあしらいながら、アウルはパワー残量を確認する。
考えもなしに連続しての砲撃は危険な残量だ。
彼方から白いザクが突撃ビーム砲を連射しつつカオスへと向かってくる。
スティングはカオスに盾を構えさせながら避け、レイの操るザクと交錯する。
ビリビリと空気が振動する。
「えぇい、離脱するぞ、ステラ!!…そいつを振り切れるか?」
只でさえ予定を大幅に遅れているのだ。これ以上遅れるわけにもいかない。
アンノウンが相手ならば尚更、無理をする必要はないと判断したスティングは、戦闘を放棄し、離脱をはかる指示をだした。
しかし、
「すぐに沈める!!」
闘争心剥き出しのステラはスティングの指示を無視。インパルスへと背部突撃ビーム砲を放ちながら向かっていく。
際どくぶつかり合うサーベルと対艦刀。
「離脱だ!やめろ、ステラ!!」
バルディッシュのレール砲をかわし、鎌による斬撃をシールドで受けながらスティングがステラに言う。
インパルスと一旦、交錯し、旋回。
尚もインパルスに戦闘を挑もうとするステラにさすがのスティングも声を荒げる。
『ステラ、よせ!離脱だ!!』
「私が…こんなぁぁああ!!」
ステラは吠えながら、ガイアをインパルスへと向かわせるが、
『なら、お前はここで死ねよ!!』
瞬間、ステラの様子に異変が起きた。
『アウル!!』
怒声をあげるスティングを無視し、アウルは続けた。
『ネオには僕が言っといてやる。さよならってなぁ!!』
インパルスを目の前にし、ただ単にホバリングを続けるガイア。
その様子を不思議に思いながらも、シンは背部に備え付けられているフラッシュエッジビームブーメランを投剣する。
間に割って入ったカオスが、盾を使って弾き、インパルスに向かって即座にビームを放った。
300:Fate×Destiny
07/07/26 01:50:34
突然、逃走を開始するガイア。それに追随するカオス、アビスの二機。
急な相手の行動の変化に、戸惑いながらもそのあとを追うインパルス、バルディッシュ、ブレイズザクファントム。
ルナマリアのザクはスラスターに異常が発生したため、追撃はせずにミネルバへと向かった。
JPジョーンズ。
港に奇襲を駆け、揺動に成功したものの、アーモリーワンは軍事工場地帯である。
その為、いくら戦艦を撃墜しようが次々と出てくるわけで、このまま戦えば、逆に自軍が撃墜という事態になりかねない。
予定していたよりもスティング、ステラ、アウルの帰艦が遅い。
何かあったか?
とネオは踏み、席を立つ。
「出て時間をかせぐ、ナノハにもそう伝えろ。艦を頼むぞ!」
ネオは艦長に伝え、ブリッジをあとにした。
出撃待機室に向かうと、虚空を見つめる少女の姿。
「さて、私達も行くかね…、準備はいいか?ナノハ…。」
「……はい……。」
ナノハは抑揚の無い声でそう呟く様に返事をした。
「実戦は初めてだろうが、なぁに、お前なら大丈夫さ…。」
ネオはナノハの小さい肩を抱き、搭乗デッキへと向かった。
カオスの機動兵装ポッド、そしてアビスのバラエーナとカリドゥスの一斉射撃がインパルス、ブレイズザクファントム、バルディッシュを狙い撃つ。
シン、レイ、フェイトは各機を巧みに操り、避け、シールドで防ぎ、逃走を図る三機を追う。
「何てやつらだ!奪った機体でこうまで!!」
『確に、凄いね…。でも、止めなきゃ…。』
『フェイトの言う通りだ…。脱出されたらおしまいだ。その前になんとしても捕える!』
サブモニターに映るフェイト、そしてシンはレイの言葉に頷き、追撃を開始した。
「ネオ・ロアノーク、エグザス!出るぞ!」
「ナノハ・タカマチ、エクシード、行きます!!」
JPジョーンズから発進する二機。
一機はモビルアーマー、もう一機は赤い十枚の翼と二丁の銃を持つガンダムだった。
出撃してまもなくシグー、ザクに遭遇し、戦闘がはじまった。
301:Fate×Destiny
07/07/26 01:53:22
ミネルバ、ブリッジ。
プシューと音をたて扉が開き、ブリッジに入ってきたのはデュランダルと護衛二名だった。
アーサー、そしてCIC担当のメイリン・ホークも驚き、振り返る。
そして、ミネルバ艦長、タリア・グラディスも振り返り、驚いた。
「議長!?」
「状況は?どうなっている!」
開口一番にデュランダルは声を張り上げた。
「うぁぁああ!!」
悲鳴に近い声を上げながら、ステラはビームをプラントの外壁に向け、何度も放つ。
しかし、やはり万全をきした構造のため、ちょっとやそっとでは穴を開ける事などできない。
「何をっ!?」
フェイトはバルディッシュのスラスター全開でガイアへと向かい、
「ここにはまだ、人がいるのに!」
ガイアへ狙いを定め、両肩部のアークセイバーをニ刀、投剣する。
しかし、それはアビスの一斉射撃により破壊され、届くことは叶わなかった。
立ちはだかるカオスとアビス。
レバーを握る手に汗をかいているのにフェイトは気付いた。
『ミネルバ!フォースシルエット!』
シンの声が聞こえた。
まだ諦めていない声、絶対に食い止めると言うシンの気迫が伝わってくる。
レバーを握る手に力を込めるフェイト。
『シン!下がって、装備を換装して!あの二機は、私とレイで押さえるから…、いいよね?レイ。』
『あぁ、行くぞ、フェイト。』
スピーカーから響く二人の声を聞き、幾分か緊張がほぐれるシン。
もし二人がいなければ、換装することは難しかっただろう。
「サンキュー、二人とも…。」
最後にエクスカリバーを投剣し、シンは換装の為に一時、戦闘空域から離れた。
「いい加減…」
「しつこい!!」
撃てども撃てども執拗にくらいついてくるザクとバルディッシュに苛立ちを覚えるスティングとアウル。
ザクのビームアックスをジャベリンの柄で受け、弾き、バランスを崩したところを二段の蹴りで蹴り飛ばすアビス。
そして六発のビームを一斉に放つ。
モビルアーマー形態のカオスの機動兵装ポッドからの突撃ビームをかわし、追撃から逃れるバルディッシュ。
向かってくる本体のビームクロウを鎌の柄でうけ、弾き飛ばす。
バルディッシュとザク、フェイトとレイは連携し、同じく連携し、攻撃を仕掛けてくるカオス、アビスをインパルスから引き離す。
302:Fate×Destiny
07/07/26 01:56:51
その間に、機動性、俊敏性に優れたインパルス、フォースシルエットに換装。
一番手近にいたカオスへとサーベルを抜き放ち、ビームをかわし接近しながら振るう。
装備を換装するインパルスを見て、驚きを隠せないスティング、アウル。
カオスを退け、アビスのビームを盾を使いながら強引にかいくぐり、突進。
弾き飛ばし、ガイアへと一直線に向かう。
ガイアの替わりに壁面に全火力を集中させるアビス。しかし、穴は開けられない。
その間にも、接近してくるインパルスを必死で退けようとビームを連射するガイア。
明らかに精度が落ちたそれはインパルスを捕えられない。
「落ちろぉ!!」
シンは声を張り上げ、インパルスのスラスターを全開にした。
刹那、カオスによって背後から放たれた四の奔流が壁面に大穴をあける。
プラント内の空気が風呂場の栓を抜いたかのごとく、勢いよく渦を巻いて抜けていった。
そして、ガイアはそれに吸い込まれるかの様に飲み込まれ、カオスとアビスはそれに続く。
「くっそ~!」
悪態をつきながら、シンは三機のあとを追う。
レイが引き留めようと彼の名を呼ぶが、もう遅かった。
レイもフェイトも、シンのあとを追い、プラントの外へ出た。
「艦長!あいつら…何を勝手に外の敵艦はまだ…。」
戦闘をモニターしていたアーサーが言う。
「インパルス、バルディッシュのパワー危険域です。最大でインパルス300、バルディッシュ400。」
メイリンの報告に、タリアは座っていた椅子から腰を上げ、ミネルバの出撃を宣言した。
インパルスとバルディッシュまで失う分けには行かないのだ。
デュランダルも許可を出し、ミネルバの発進準備が艦内全域に伝えられた。
303:Fate×Destiny
07/07/26 02:00:15
単独で宙域を飛行するインパルス。
強奪された三機の姿を見つけようと躍起になっているシンにレイとフェイトからの通信が入る。
『シン、一旦引こう。こっちもパワーが危ない。』
『やみくもにでても…』
フェイトとレイがシンを引き留めようと何度も言葉をかけるが、聞く耳持たず、どんどん潜行していってしまう。
プラントの外壁の陰に身を潜めるエグザスとエクシード。
『無事、脱出、出来たみたいですね…。』
ネオへと入るナノハの通信。
そして三機が出てきた穴から再び三機が出てくる。
内、二機はアンノウンだ。
「ふ~ん、なるほどねぇ~。確にこれは…俺のミスかな。」
ネオは口元に笑みを浮かべ、母艦であるJPジョーンズへと必要事項を連絡。
そして、カオス、ガイア、アビスの三機が無事帰艦したのを確認すると、動き出した。
「さて、では見せてもらおうか、エクシードの力…。」
スラスター全開でインパルスらへと向かうエグザス。
「…了解しました。」
抑揚なくナノハは言う。
黒のラインが入る赤い翼、左右合計十枚を広げ、白に赤、金のラインの入ったモビルスーツ、エクシードはエグザスのあとを追った。
第二話、投下終了です。
楽しんでいただければと思います。
304:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 02:25:13
GJ
305:まじかるしん作者 ◆om9ygRXchQ
07/07/26 06:40:55 OyOAibAO
私のせいでこんなことになるなんて…
荒れそうなので、私はこのスレから撤退します。
短い間でしたが、楽しく過ごせました。
ありがとう、そしてさようならノシ
306:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 07:07:49
>>305
つまらねー作者騙りは止めろ阿呆
307:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 07:37:12
GJです。いやいや十分楽しんでますよ。
なんだ?荒らししたいのに誰も相手してくれないから他人の振りして荒らしか?
じゃあ私が相手をしてあげよう。
氏ねじゃなくて死ね
308:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:02:28
文句言って良いのは自分で書いてるヤツだけだと思う俺
309:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:50:21
>>308
ギアス厨氏ね
310:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:54:26
>>309
すまん、どこがギアスネタなのか教えてくれ。
311:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:57:14
撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ!
312:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:00:30
>>311
ああ、なるほど。
㌧クス
313:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:05:40
>>303
乙なの!
なのフェイが互いに面識あるのかが気になる。
314:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:06:16
ギアスっていうより凄くありきたりなセリフだと思うけどね。
むしろ309が過剰反応しすぎ。
315:名無し三等兵
07/07/26 09:17:14
>>314
馬鹿な住人には困ったもんだよな
316:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:38:23
とりあえずまじかるしんはもの凄くおもしろいです、と。
>>303
すごいな、なのはの雰囲気がなんか違う。これからの展開に期待してます!GJ
317:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:40:47
お前ら…いいかげんにしないと職人様が投下しにくいだろうが…
318:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:42:47
>>317
別に荒れてなんかいないよ?
電波飛ばしてないで仕事しろ
319:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:24:36
>>318
ああ、全く荒れてないよな
320:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:38:40
>>308
アホだな。お前。
321:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:48:07
>>303
シンとフェイトがいいコンビですな。あとレイも。ルナさんはどうしたんだろ?
続きに期待してます。
まじかるしんはすごくおもしろいですよ。こっちも続きに期待してます。
322:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:10:25
>>320
軍事板住人のこと?
323:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:23:23
>>322
違う。
SS書いてないと批評しちゃダメだとか言ってる>>308のような人だよ。
324:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:32:42
上の流れはどう見ても荒しじゃねーか…
308が極端すぎるといのは同意だけど。
325:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:35:43
夏ですからね。
326:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:03:18
>>325
空気読めない厨って嫌だよな
327:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:11:55
>>321
作者名無しで自演乙w
328:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:48:41
すまん、まじかるシンの作者様はぶっちゃけ文章力低いと思うよ
だけど、それを補うだけの魅力はあると思うよ
329:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:52:59
まあモビルジャケットとか書いてあった時には目が点になったが
斬新だし面白いよな
330:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:59:05
>>328
具体的に面白いところ、出してみて
331:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:01:57
>>330
パロかなぁ…安易なパロは批判されるが俺は嫌いじゃない
まあ、俺の言葉通り批判され易いがな。後はキャラの掛け合いとかかね。
332:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:14:04
>>331
パロディに逃げられると、正直ムカつく
333:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:33:25
正直ネタが分からなくて、笑ったほうがいいのか?ってところがある。
334:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:45:56
同意だな
335:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:56:48
URLリンク(weekryseiron.blog101.fc2.com)
336:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 14:44:37
職人さんに文句はあんまりいうもんじゃない。
嫌ならスルーでいいでしょ。
俺はまじかるしんは好き。
337:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 14:48:30
>>263
GJ!!です!
イザークが…某朴念仁に…って元からry(ウワー
まじかるしんの投下を心待ちにしております
これからも頑張って下さい
338:まじかるしん作者 ◆om9ygRXchQ
07/07/26 15:35:02 OyOAibAO
みなさんレスありがとうございます。
でも、正直自分にはこれ以上書く気も時間もありません。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
さようなら…
339:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:16:59
まじかるしんの作者様はトリップ使ってないはずなんだがな?
そんなものまで用意してなりすまし荒らしがしたいか。効果無いからやめとけ
340:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:19:35
>>339
同じIDで上のほうでもやってるから、スルーしとけ。
構っちゃだめだって。
341:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:20:47
>>327
お前さ、自演乙なんて言ってるけどさ。そんな証拠なんてあんの?
証拠も無いのに自演乙なんて……お前頭が腐ってんじゃねぇのか?
342:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:32:21
341
そいつもage厨
343:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 17:00:38
新しいSS書くような事もいってたし、書く時間がないともいわないだろう。
スルーしようぜ!
344:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 17:29:59
何だ、まだ荒れてるのか?
以降蒸し返す奴は問答無用で全員自演確定でいいんじゃね?反論も荒れる原因だからな。
345:Fate×Destiny
07/07/26 17:40:25
うん、ごめん。またなんだ…、でも投下しようと思うんだ。
きりのいいところまで書けたし…。
行きます!
346:Fate×Destiny
07/07/26 17:44:38
第三話 予兆の砲火
脳裏を駆ける直感的な鋭い感覚。
「何だ?」
レイは不振に思いながら、シンのあとを追った。
頭上、横、背後からのビーム攻撃。
「なっ!?一体どこから?」
シンはインパルスの動きをとめないように注意しながら宙域を滑る。
「さぁて、その機体も頂こうか!」
ネオは口元を歪にゆがめ、突撃ビーム砲四機をインパルスに目がけ、再び射出する。
直線的ながらも、ランダムに動くその四機の砲塔はインパルスを全包囲、360度で狙い撃つ。
次々と放たれる砲火をインパルスは盾を使い防ぎ、何とか避けた。
グルグルと回るメインカメラのモニター映像。
とはいっても、あたり1面似たような風景が続くので不快な思いはしないが…。
額に汗が滲むシン。
右から放たれるビームをかわすと、直後頭上、そして、下、そして左。
一発でもあたり、動きを止めれば、撃墜は必死だろう。
めまぐるしく動く発射体の動きについていけず、避け、防ぐのだけで精一杯だ。
『『シン!!』』
フェイトとレイが援護に駆け付ける。
スラスター全開でバルディッシュとザクが割って入った。
そしてネオの脳裏にもレイと同様の感覚が駆けた。
全包囲から放たれるビームの嵐を巧みに避け、かわしバルディッシュとザクが位置を入れ換える。
ザクを狙うビーム砲塔をバルディッシュが間合いの長い鎌で破壊。
そして、バルディッシュを狙うビーム砲塔をザクのビームが撃破する。
『何をやっている!シン』
『ぼうっとしてたら、落とされるだけだよ!』
「こりゃ、さすがの俺も一人で三機を相手にするのはしんどいかな…。」
エグザスのコクピット内でそんなことを呟くネオ。
サブモニターにうつるナノハの姿。
『ネオ…、撃つよ?』
戦闘区域よりも少し離れた宙域にエクシードはいた。
「エクセリオンバスター・フォースバースト」
ナノハが呟くとマルチロックオンシステムが機動。
レーダーにうつるインパルス、ザク、バルディッシュの三機を表す機影を赤い枠が囲んでいく。
「ロックオンされた?」
フェイトが声をあげた。
『ロックオンって一体どこから?』
ビームを防ぎつつシンから通信が入る。
『動きを止めるな!ぼうっとしていたら、ただの的だぞ。』
二丁のライフル、ディバインバスター、背部の両翼のバインダーから姿を見せる二つの砲口、ディバインバスターEX。
そして腹装砲、エクセリオンバスターから膨大な光が溢れだした。
347:Fate×Destiny
07/07/26 17:49:01
「機密正常、FCSコンタクト、ミネルバ、全ステーション異常なし。」
アーサーはミネルバのシステム起動が正常に進んでいることを確認していく。
「索敵急いで。インパルス、ザク、バルディッシュの位置は?」
進水式がまだにも関わらず急遽発進することになっミネルバ。
「インディゴ53、マーク22、ブラボーに不明艦1。距離、百五十!」
「それが母艦か…」
デュランダルが言う。
「熱紋をデータベースに登録、以後、対象をボギーワンとする。」
タリアにより、指示が出され、そして
「同、157、マーク80、αにインパルス、ザク、バルディッシュ。
交戦中の模様。」
三機の位置を特定したメイリンがタリアに報告する。
「呼び出せる?」
「駄目です!電波障害激しく、通信不能。」
「敵の数は?」
「二機です。モビルアーマー、モビルスーツ一機ずつです。」
五の奔流が通り抜け三機を散々にする。
「なっ…」
回避するシン。
その奔流の歩飛ばしる勢いと太さが、破壊力を物語る。
「もう一機!?」
フェイトはバルディッシュに近付いてくる敵影を目視。赤い十の翼。
左右の手に持つ、ライフルの砲口が向けられ、交互に放たれる桜色の奔流がバルディッシュのビームシールドに突き刺さり、霧散。
そして、動きを一瞬止めたバルディッシュに容赦なく降り注ぐエグザスの突撃ビーム砲。
「フェイト!」
インパルスはスラスターを全開でアンノウンモビルスーツへと向かう。
メインモニターを横切る発射体。
「ぐっ!!」
フットレバーを緩急つけて踏み込み、ハンドレバーを操る。
インパルスを減速させ、盾を構え、左右に移動させながら、突撃ビーム砲の狙いを散らし、正面はシールドでガードする。
突撃ビーム砲によるビーム砲の嵐を上昇降下、左右後退、サイドローリングしながらかわす、レイの操るザク。
一旦呼吸を置き、エグザスの本体を狙い撃つザクのビーム。
「ちぃっ…。」
ネオは舌打ちをし、ビームスパイクを射出した。ザクは上昇してかわす。
「はぁっ!!!」
ビーム刃を持つ鎌で横一閃。しかし、エクシードは後退し、かわしながらビームを連射する。
見たところ、近接戦闘用の武器がない。
「シン!!」
フェイトはインパルスへの通信回線を開いた。
348:Fate×Destiny
07/07/26 17:52:17
「ボギーワンを撃つ!」
タリアは決意し、指示を出す。
「ブリッジ遮蔽、進路、インディゴδ、信号弾、及びアンチビーム爆雷発射用意!
アーサー!」
「了解、ランチャーエイト、一番から四番、ライトハルド装填。
トリスタン、一番二番、イゾルデ起動。照準、ボギーワン!!」
アーサーの声と共にミネルバの武装が次々と起動させられていく。
「彼等を助けるのが先じゃないのか?艦長…。」
デュランダルは怪訝そうな顔で、タリアに聞いた。交戦中のザクを除いたインパルスとバルディッシュの二機は、エネルギーが危険域と聞いたからだ。
戦闘中のモニターを見ても、三機の分が悪く見える。
「そうですよ、だから母艦を撃つんです。
敵を引き離すのが一番手っ取り早いですから…。この場合は…。」
「艦…?」
ネオは呟きながらモニターでミネルバの姿を確認。
「欲張り過ぎは元もこもなくすか…ナノハ!!」
ネオが呼ぶと、通信モニターにナノハの姿が移る。
「そいつらを振り切れるか?」
『…うん…。大丈夫だよ…。振り切れば、いいんだよね?…』
「そうだ…。」
ナノハは頷き、モニターの画面が消える。
ネオはザクを突撃ビーム砲で牽制すると戦線を離脱した。
一方、二方向に大型のビームを放つエクシード。
そしてその方向から向かってくるインパルスとバルディッシュ。
そのビームを紙一重の距離でかわし、エクシードに斬撃を見舞う二機。
エクシードはそれらを宙返りしてかわし、背部両翼のバインダーに収納されているディバインバスターEXを展開。
放たれる大型のビームをなんとか回避するインパルスとバルディッシュ。
そしてその間に背部の翼、フライヤーフィンをスライドさせ展開、エグザスの後を追っていった。
「くそっ!逃がすか!!」
シンが追撃しようとするが、ミネルバから信号弾が放たれ、帰艦命令が出る。
「ミネルバ…、帰艦信号!?何で!」
「そろそろ、インパルスもバルディッシュもパワーがきついからね…。」
ヘルメットを外し、額の汗を拭うフェイト。
「何より、命令だ…。戻るぞ!」
三機はミネルバへと向かった。
349:Fate×Destiny
07/07/26 17:57:26
追撃を受けるボギーワンこと、JPジョーンズ。
ライトハルド、トリスタン、次々放たれる砲火が次々とJPジョーンズを襲う。
そんな悪条件の中、エグザス、エクシードは帰還し、ネオは指示を出すため、直ぐ様ブリッジへ上がっていった。
「インパルス、ザク、バルディッシュは?」
慌ただしいミネルバのブリッジ。
「帰投、収容中です。」
「急がせて!このままボギーワンを追う。」
タリアはメイリンにそう言いつけた。
「大佐!」
JPジョーンズブリッジに入ってきたネオに艦長が声をかける。
「悪い、少し遊び過ぎたか…。」
「かなり足の早い艦のようです。厄介ですぞ。」
次々放たれるミサイルの迎撃の指示を出す。戦艦の付近で爆発、衝撃で船体が大きく揺れた。
「両弦の推進材予備タンクを分離後爆破!アームごとでいい、鼻っ面に食らわしてやれ!!」
指示を出すネオ。
「同時に、上げ舵35!取舵10、機関最大!!」
ネオの指示でトリスタンをかわし、本格的な逃走を開始した。
帰還したレイは状況を知るため、すぐにコクピット内から飛び出して行く。
シンもそれは同様だが、ヴィーノとヨウランのかける声にも反応せず、行ってしまった。
シンの様子に異変を察知するヴィーノとヨウラン。
「何だ、あいつ…。大丈夫か?」
ヨウランとヴィーノは顔を見合わせ、バルディッシュへと向かう。
こちらは割りとゆっくりだ。
「フェイト、大丈夫か?」
シンにかけた言葉と同じ言葉をフェイトにかけるヴィーノ。
「うん…、大丈夫だよ…。ちょっと疲れてたけど…。ごめんね、逃がしちゃった…。」
「何でもいいよ、無事に帰ってきたんだからさ…、お疲れ、フェイト。」
「うん…。」
フェイトは困ったような笑みを浮かべ、頷いてから、コクピットを出ていく。
長い金髪ふわつかせながら、フェイトは出口へと向かった。
350:Fate×Destiny
07/07/26 18:00:55
投下終了です。
名称や表現など違ってたりしたらごめんなさい。
戦闘描写、難しいです。
351:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:10:32
GJです!シンとフェイトがお互いを気遣いあってていい感じですな。
352:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:12:58
GJ!!
353:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:23:17
GJ
素晴らしいバトルでした。
354:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:24:23
GJ!
このフェイトはもちろん常時ハイレグですよね?
355:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:29:41
GJ!
どうでもいいんだけど赤服って当初は5人で
4話か5話あたりで2人共瞬殺されてたよね?
ルナがあっという間に2人もとか言ってた気が・・・
あれはないわと思ったな
356:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:42:11
最初はデバイスMS化とか無理だろ、出来てもつまらなさそうとか思ってたけど、GJ
俺の中のエクシードのイメージがフリーダムだけど、それはそれで面白そうじゃね?
357:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:52:29
>>355
その二人は赤服じゃなくて緑服だよ
赤服はシン達3人だけ
358:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:06:47
>356
フリーダムVSエクシード…か。
楽しみなような気がしないでもない。
359:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:13:17 4TzwdQVm
>358
フルバーストとフォースバーストのガチンコが見れそうだwww
360:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:14:31
だがダルマにされて瞬殺しか思い浮かばんな
魔法でキラがなのはに敵わないように
MSではなのはがキラに敵うわけないしな
361:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:23:59
まぁ・・・それでもなのはがキラ相手に
どこまでやれるか見ものだな。
362:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:28:55
MSでまでキラを葬る超人なのはなんて見たくねぇよ
なのはがゴジラ倒す動画見て悦に浸ってるニコ厨じゃあるまいし
363:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:32:24
まぁ見せ方次第だな。
364:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:34:13
>>362
じゃあ俺はニコ厨でいいや。
365:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:35:52
とことんキラを嫌われものにするか、なのはを嫌われものにするか
366:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:40:36
>>364
人間性がオワッとるな。
367:lyrical Seed Destiny
07/07/26 20:42:36
contact of Destiny4話10時頃に投下予定ですが、宜しいですか?
ちなみに前、中、後の三つに分かれそうです。メモ帳に書いていますが70KB近くの量に……。1話は24KBだったのですがorz
前、中、後、30分おきに投下予定です。
下、感想です。
>MMGSLNSDSCVG氏
六課VSCEですか。これは今までにない話だ。管理局は一体何をやらかしたのやら。
ラクスが出てきたけれど、彼女は戦うのかな? ともあれGJです。
>38 ◆KHEtQ2j5Nc氏
おお、自分のSSと似た世界観だ。
しかしキラとカガリが……なんか、なぁ。和解するにも相当苦労しそうだ…というか、和解します?
ステラが生きていますが、どんな理由か楽しみにしてます(自分のSSでは死んでますので)
>りりかるシード STS氏
おお、シンが先輩の貫禄を見せている。かっこいい、と思いきやなのはさんに止められてふて腐れてる……。
でもシンのポジションが良い感じですね。スバル達よりも格上だけど、なのは達よりも遠くない。
GJです。
>まじかるシン
アルカンシェルがローエングリンの変わりですか。おまけにエドやスヴェンのエース二人。
…誰かが重傷か、再起不能になりそうだ。
そしてさりげなく凍結系を使うディアッカカッコヨス
>望氏
再開した二人。まさかいきなり殺し合いには……ならないか、な?
でもなのはやフェイトが傷つけられたら、どうなるやら。
高町家でのほのぼのがいい感じです!
>神隠し氏
友との意外な再開に悩むシンとキラ…。さて、彼らはどんな道を選ぶのでしょうか。
そしてヴィヴィオに絡まれるキラ。さぁ、今こそ孤児院で鍛えた子供のあやしかたを見せるときだ!
>種なのは(仮)氏
初っぱなからSLBですか。どこでも全力全開は変わりませんななのはさん(小)
ザフト側には誰か加わるのでしょうか? GJです。
368:lyrical Seed Destiny(感想続き)
07/07/26 20:43:47
>魔法学園リリカルプラント
おお、ほのぼのとしたSSですね。スカリエッティが保険医…。
と言うことはルーテシアやナンバーズは当然学生ですね?
どう絡むのか、楽しみです。
>暇人A氏
空港火災を起こしたのはレリックのはずですが、人為的手があったのでしょうか。
というか、本編でも原因って、明らかにされてないんでしたっけ?
GJです。
>GmV9qCP9/g 氏
GJ。しかし30回とは、作品の中で一番長いのでは。
なのは達がCEの戦争に関わる話。古参の方のようなので、wktkして最初から読ませていただきます。
>ジ・アストレイ氏
ルーテシアサイドのSSですか。意外な組み合わせですねー。
六課サイドじゃない作品は稀少なので、期待してます。
17話あたりとか、凄そうな予感…。
>SEED NANOHANY氏
ザフィーラに食われたキラ、合掌。そしてレイ……
「俺はすでに錯乱している」
そう言っているレイを止めようとしない男性陣鬼畜ですなぁ。
そしてオチは管理局の白いあ(r
>高い天を行く者から勇敢な者へ氏
殴られ、殴り返すとは。さすがカナードと言ったところでしょうか
スバル達とはどう絡んでいくのでしょうか。wktkしながら続きを待ってます!
>SDデバイス氏
シンが熱い。ムチャクチャ熱い!
次回も楽しみです!!
> Fate×Destiny 氏
ナノハさん、ファントム・ペインですか! しかしフリーダムと同じマルチロックオン。核を搭載してるのでしょうか。
デバイスがMSになるSSはこれが初めてでしたっけ? CEの世界で、ナノハとフェイトはどんな戦いやドラマをみせてくれるのか。
戦闘描写も上手く、GJです!
369:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:59:45
Fate×Destiny 氏
皆GJばかりなのであえて批評意見を
なのはがどんな経緯でCEにきてファントムペインに入ったのかは、今後語られるでしょうけど
あきらかにステラ達同様いじられてるみたいですね。
言動とかやファントムペインに専用機付きでいる時点でそのような雰囲気がします。
あとすでになのはには、死亡フラグ立ってる気がするんだが職人さんも前になのはは死ぬかもって言ってましたしね。
世界がCEで戦争ものだから仕方ないものかもしれないけど、なのは死んだらこのスレ荒れるんじゃないか。
それに守護騎士達は出ないと仰っていましたけど、フェイトやなのはがいなくなったらさすがに管理局が探すのではないでしょうか。
それともCEは管理局でも探せない世界なのでしょうか?
管理局も完璧ではないですから、そういうこともあるでしょうが。
370:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:16:27
URLリンク(rainbow.sakuratan.com)
SS支援の設定集!
371:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:30:41
そういえば、はやて達八神家の連中ってどこで寝泊りしてるんだろ?
なのは達やスバル達は六課の寮だし。
やっぱりミッドチルダに引っ越してそこに住んでるんだろうか?
それとも六課の寮に引越し?
372:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:33:54
>>371
中学卒業後、ミッドに移住したらしい
373:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:35:29
みんな中卒で働いてるんだっけ?
374:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:42:01
最終学歴が中卒で自称魔法少女な教官ってどうなのよ
375:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:45:11
>>374
学歴よりも魔導師としての才能なんだろう、優先するのはさ
376:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:46:05
魔法学校とかあるだろ常識的に考えて
3期は軍隊モノじゃなくて魔法学園モノにすりゃあよかったんだ
377:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:46:41
>>376
普通校と魔法学校があるよ。
378:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:50:09
>>374
どうでもいいよ
379:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:51:52
なのはとかキラとかって嫌いな食べ物とかあるっけ?
380:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:57:01
>>379
あったと思うけど忘れた
381:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:08:59
~contact of Destiny~ 4話
1
「よし、これで最後や」
各関係部署への報告書をまとめ終え、はやては椅子に寄りかかる。
「今日はいつもにも増して多かったですー」
机にへたり込むリィン。その姿に苦笑しつつも、静かに同意の意を示す。
軽く休憩を入れていると、リィンが言う。
「あ、はやてちゃん。そろそろお客様が到着する時間ですよ」
時計を見ると、到着時刻三十分前だ。相手に失礼がないよう、会議に参加するメンバー
に呼び出しをかける。
五分ほどの時間が過ぎた後、スターズ、ライトニング分隊の隊長、副隊長たちはそろっ
たのだが、
「シンはどうしたん?」
四人に尋ねるが、全員首をかしげる。CEからの援軍である彼は形式上六課に所属して
いるが、実際のところ自分たちと行動を共にするのは出撃の時や会議のときぐらいだ。
「出かけるって言う連絡はなかったから、隊舎のどこかにおるはずやな」
端末を使い、スキャンをかけるとあっさり見つかる。訓練場にいるようだ。
「訓練場? シンの奴、まだそこにいるのかよ」
あきれた様子でヴィータが言う。確かに朝食後、訓練場に行くといっていたが今は昼前
だ。もしかして朝食後からずっと訓練場にいたのだろうか。
いったい何をやっているのかと思い、様子を伺う。一際大きいウィンドウが展開し、訓
練場の様子が移る。
訓練場には大きな真紅の結界が見える。その中心にシンはいるが、何やら妙に疲弊して
いる。
『くそ……やっぱり”デスティニー”が完全じゃない状態だと、体への負担が大きすぎる
な―』
自分の掌を見て、何やらぶつぶつと呟くシン。不思議に思いつつ、はやてはシンを呼ぶ。
「シン、何しとるの!」
・ ・ ・
「……ん? なんだ、はやてか」
汗をぬぐっているシンは気だるそうにこちらを振り向き、ファーストネームで呼ぶ。
「…今は仕事中や」
「あー、はいはい。すみませんでした八神部隊長」
反省の感じられない声でシンは言う。
「朝言っとったやろ、今日は昼前に会議をするって。お客さんも来るんやから、さっさと
部隊長室に来てや」
「……ああ、そういえばもうそんな時間か。わかった、シャワー浴びたら、すぐ行く」
「あと二十分弱でお客さんが来るんよ!?」
「待たせても平気だって。お客さんって言っても、どうせルナかアスランだろ」
結界を消し、隊舎へのろのろと歩きながらシンは言う。怠惰なことこの上ない。
「─ふぅん。なんだかずいぶんと偉そうなことを言うのねぇ、シン」
訓練場からもう一つの声が聞こえ、見るとシンのすぐ近くに赤のショートヘアの女性の
姿が。
382:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:10:09
「ル、ルナ……」
「訓練お疲れご苦労様。─なんだか私、久しぶりにシンと訓練したい気分になってきた
わ。疲れてるところ悪いけど付き合って」
にっこりと笑うルナマリアと後ずさるシン。それを見て、はやては頭を抱えた。
カーテンが閉め切られ、電灯が消され暗室となった会議室。
円卓には六課の隊長、副隊長にシン。そしてルナマリアの姿がある。
午前中の訓練の後にルナマリアの強制訓練でシンの体は疲労困憊だ。会議が終わったら
レイの見舞いに行く前にシャマル先生から薬をもらおうと決める。
今回、彼女がいるのは六課が送っている報告書でCE側から何かの報告があるというら
しいのだ。
テーブル円卓の中央部に映し出される立体映像には六課の面々が戦った者達が映ってい
る。
ガジェット、ソキウスと切り替わり、次に映ったのは例の魔導士達だ。
「さて、前回の襲撃後シン・アスカが提出したレポートにありました”ゲシュマイディッ
ヒ・パンツァー”と言う魔法ですが、彼の推測通り、これはCEの魔法です」
テーブル場に表示されたカーキ色のバリアジャケットを纏う魔導士の立体映像は、なの
はやフェイトの砲撃を逸らしている姿が映っている。
「この魔法を使う魔導士は魔法自体の特殊性により限られており、そしてこの魔導士は実
はCEの大戦中の記録に残っていたのです」
「じゃあCE出身の魔導士なのか」
シグナムの言葉に肯定の返事を返すルナマリア。さらに彼女は彼らがブーステッドマン
と言われる連合の特殊パイロットだと説明。
その説明を聞き、シンは内心で叫びを上げる。
―投薬、特殊訓練、精神強化及び操作された兵士…! それじゃあこいつらはステラと
同じなのか!?
シンの脳裏に蘇る、守れなかった無邪気な少女の影。海が好きで、天使のように純粋だ
ったステラ。どんなことをしても守りたかった存在―
「しかし彼は5年前―前々大戦のヤキン・ドゥーエ宙域戦において死亡が確認されてい
ます」
「は? なんだよそれ。じゃあ今ここに映ってるこいつは何なんだ?」
当然の疑問をヴィータが上げる。ルナマリアは後で説明を、と言って話を続ける。
「彼だけではなく、他二人の魔導士も同時期に死亡していると情報があります。この情報
は彼らと交戦し、直接止めを刺した方からの情報なのでほぼ間違いないでしょう」
そして、と彼女は言い、
「前々大戦、彼らのうち一人―青緑のバリアジャケットを纏う魔導士を倒したのが他な
らぬアスラン・ザラ中将なのです」
「アスランが!?」
「死亡したはずの人間が、どうして今もない生きているのか。それについてははっきりと
わかってはいません。しかし、ある程度の推測は立てられます。
それは彼らが人造生命体―私達の世界の言葉に言い換えれば、クローンと言うことで
す」
シンは息を呑む。思わず膝の上にある手が硬く握られる。
―クローンだって? こいつらが、レイと同じ?
383:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:11:27
「ソキウスや彼ら3人の魔導士達を見たザラ中将は当初、今回の事件を裏で操っているの
はCEの出身者であると思っていたそうです。ソキウスも彼らもCEの技術で作られたも
のですから。
しかしCEのクローン技術はここまで優れていません。ですからこのように考えられま
す。
一つは生体技術に優れた科学者が何らかの方法で彼らの細胞を手に入れて造り、私兵と
しているか。もう一つはその科学者とCEの元連合の人間が共謀しているかの二点だと。
そしてその二点のどちらにも共通していることが―」
「CEのロストロギアや「レリック」を狙っとるちゅうことやな」
はやての言葉に、重々しくルナマリアは頷く。
シンは机の上に映る魔導士達を複雑な感情で見る。
―こいつらはステラと同じ、連合によって強制された生を与えられた人達……。奴らの
思惑通り戦って死んで、ようやく安らかに眠っていたはずなのに……!!
総身を震わせるシン。激情を抑えるのが精一杯でルナマリアが何を言っているか分から
ない。
―どうしてこんな真似をする! どうしてこんな事が許される! 人の人生を、命をも
てあそぶような真似を!?
脳裏に浮かぶステラの最後。そして続いて現れたのはレイが自身の出生を明かしたとき
の表情。
『俺は、クローンだからな』
淡々と語る親友。かつてはそう見えたあの顔が今になっては怒り、憎み、嘆いて摩耗し
きった表情だったと気付く。
―誰がどんな理由でこんな事をしたのか知らないが絶対に許さない。必ずその罪、償わ
せてやる……!!
心の中で怒りの種火を燃やし、シンは誓う。今は亡き少女と、苦しむ親友に。
2
『ねぇギル。ラウは?』
無邪気に訪ねる幼い自分。だがギルは端正なその表情に悲しみをにじませている。
『ラウは…もう、いない』
ラウがいない? ギルのたった一人の親友であるラウが? 自分にとってもギルと同じ
ぐらい、大切な彼が?
『だが、君もラウだ』
唖然とする自分へギルは薬の入ったケースを差し出す。
『それが君の運命なんだよ……』
そしてギルは語る。ラウと、自分の運命を。そして全てを語り終え、彼は自分に言う。
『いつか必ず……この間違った世界を正そう。もう一人の君が果たせなかったことを、私
達の手で』
「―……っ」
目を開けると視界に入ったの病室の電灯だ。レイはベットからゆっくりと起き上がる。
「……夢、か」
384:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:12:36
大きくため息をつき、呟く。眠っていたはずなのに体が鉛のように重い。全身に汗をか
き、入院着がへばりついている。
幾度か呼吸をすると、疲れを見せていた表情は、いつもの無表情に変わる。そろそろシ
ンか六課の誰かが見舞いに来る時間だ。余計な心配をかけてはいけない。
戸棚からタオルと下着、新しい入院着を取りだす。汗を拭いて着替え、側にあるコップ
に水を注ぎ、喉に流し込む。
喉を通る水がいつも以上に体に染み渡る。素直に上手い、と感じ、コップを戸棚に置く。
ようやく落ち着きを取り戻し、寝る前まで読んでいた魔導書に手を伸ばす。
10ページほど読む終えると部屋のドアが開き、シン、フェイト、そしてルナマリアの
三名が入ってくる。
「やっほ、レイ。元気してる?」
「元気ならここにはいないな」
「……変わんないわね。その冷淡なリアクション」
呆れの表情のまま、壁に掛けてあるパイプ椅子を組み立てて座るルナマリア。フェイト
もそれに倣い、何故かシンはぎこちない動きで続く。
「それにしてもルナマリア。今日はどうしたんだ」
「どうしたって、はには?」
「……」
会話の最中、フェイトのむいた果物を頬張るルナマリア。飲み込むのを待ってから、
「お前がここに来たのは初めてだろう。何か理由があるのかと思ったんだが」
「ないわよそんなの。ただ単に元気にしてるか見に来ただけよ」
あっけらかんと言う。それからしばしルナマリアがメインでの会話が展開する。好奇心
旺盛に彼女は自分とシンの3年間の出来事やフェイトへのプライベートなことや魔法に関
して、とにかく興味津々に話しかけてくる。答えが返るその都度、感心したり唸ったり、
笑い転げたり、何故か自分とシンを半目で見たりなど、リアクション豊かに反応する。
3年の月日は外観だけは彼女を大人に変えたが、中身は殆ど変化がないようだ。
「―ってことがあったんですよ。レイはともかくシンの奴、妙にかっこつけるから」
「へ、へぇ。そうなんだ……」
「何捏造してるんだよルナ! そんなことなかったぞ! ってかフェイト、お前も何納得
してるんだ!」
シンとフェイト。双方のやり取りは自分とのやり取りとそう変わらない。あの日以来、
どうやらシンは六課で上手くやっているようだ。
「ご、ごめん……」
「フェイトを虐めないの。大体捏造だなんて人聞きの悪い。全て掛け値無しの事実よ。ね
ぇレイ?」
フェイトの頭を撫でながらルナマリアが言う。いつの間にか彼女も六課の面々と仲良く
なっているようだ。
「シン、気にするな。俺は気にしない」
「俺が気にするんだよ!」
さらに話は続き、ルナマリアとフェイトが楽しげに話しては笑い、対照的にシンは怒っ
たり叫んだりしているが、本気でないそれを皆無する。
「…あ、私そろそろ行くわ」
「帰るのか」
「うん。このあとちょっと会議やら魔法の講義やら色々あるし。あんまり長居できないの
よね。じゃあねレイ。また来るわ」
立ち上がったルナマリア。それにフェイトとシンが続く。
「あ、ルナマリアさん。下まで送ります」
385:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:13:45
「俺も。トイレのついでに見送るか」
「……シン、あんたそのデリカシーの無さ、何とかした方がいいわよ」
出ていく三者。それを見送りレイは微笑。
こういうとりとめのないやり取りが、今のレイにとっては何よりの清涼剤だ。特に今日
はルナマリアがいてくれたおかげで盛り上がった。
ふと、レイの脳裏にアカデミー自体のやり取りが蘇る。あの時もこんな感じだったな―
―思い返して窓へ目を向けると、戸棚の隅に放置してあるモノを見て、視線が止まる。
レイのデバイス”レジェンド”だ。数日前、見舞いに来たフェイトから渡されたのだ。
『デバイスの基礎構造は問題ないけど”ドラグーンシステム”を直すのには時間がかかる
って。準備ができるまで返しておくね』
「フェイト・T・ハラオウン……」
この病院に入院してすでに1月弱、何もせずレイはただ読書に没頭しているわけではな
かった。
アスラン達の動向、そして機動六課の面々についても独自の方法で調査していたのだ。
そしてその途中、自分と同じ自然ではない生まれのものがいることをレイは知る。それ
がフェイトだ。
だが彼女は自分と違い、生まれ以外は何ら普通の人と変わらない。自分のような短い時
間しか生きられない欠陥品とは違う。
ここに入院し、シン以外で見舞いに来る回数が一番多いのが彼女だ。
―同情? それとも、憐れみか
知ったときは気になったが、すぐにその問答は捨てた。そんなことを訊ねてしまえば相
手に不快な思いをさせるだろうし、何よりシンの立場を悪くしかねない。
それにどちらであってもレイは気にしない。気にしないのだから―
ベットから立ち上がり”レジェンド”を掴むと、戸棚の引き出しへ放り込む。
「もう、俺には必要ない……」
ここに入院し、検査を受けて分かったことなのだが、クローンであるレイのテロメアが
短いのは元の人物のテロメアが短いと言うこともあるのだが、それ以外にもう一つの理由
が発覚した。
それは魔力を行使することだ。医師の話によれば自分の場合、魔力の増幅や回復にもテ
ロメアが少なからず関係しており、その度にレイのテロメアは少なくなっていったという。
ここ数年でさして発作が起きなかったのも、魔力を使用しなかったからだという。
レイは率直に医師に尋ねた。魔力を使うのと、使わないのとでは、自分は後どれぐらい
生きられるのか、と。
躊躇しつつも、医師は答えた。魔力を使用し続ければ数年の命、使用しなければ10年
弱だと。
そうならないよう数日前より特殊な投薬でテロメアをのばそうとしているそうだが、今
のところ効果はないという。
「所詮は歪んだ命。真っ当に生きようなどと思うこと自体、間違いだったのかもしれない
……」
3年前、あのメサイアでキラ・ヤマトが語った言葉に心を動かされ、自分は最も大切な
人の命を奪った。
そして死ぬはずだった自分。―だが自分を呼ぶシンの声。それを聞きグラディス艦長
とギルは自分をシンの元へ送ってくれた。
シンにも、今は亡き二人には感謝してもしきれない。―しかしこうして自身の運命を
知らされると彼らに対して申し訳ない気持ちになる。
386:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:15:05
精一杯生きようとしてもこの体は常に自分に死が迫ることを教える。こんな体だからた
った一人の親友の力にもなれない不甲斐ない自分。
「俺は……このまま生きていていいのだろうか………」
ここ数年、常に考えてきたことだ。CEを抜け、シンと共に暮らしても常に発作は起き、
働くシンに対し、自分は家事を手伝うことしかできない。
そして今回シンが六課に協力することにしても、自分という足枷がなければアスランの
思惑通りに戦うこともなかっただろう。
「すまない……シン」
友に謝罪したその時だ。体の奥深くが締め付けられる圧迫感を覚える。
「…っ! が、あっ……」
いつにない強烈な痛み。ナースコールに手を伸ばそうとするが錆びついたブリキ人形の
ように鈍く、ぎこちない。視界はぐらつき、呼吸は速く、短い。
苦しい、苦しい。感覚全てが苦痛を訴えている。これほどまでの苦しみは感じたことが
ない。胸部を押さえる手のひらが強く食い込み、血を流す。
「ぁ…。…っ……」
十分か、一時間か。もはや時間の流れさえもはっきりしない時が過ぎ、ようやくナース
コールに手が届き、スイッチを押す。
しばらくし自分の名前を呼ぶ誰かが慌ただしく病室に入ってくる。しかしレイはそれが
誰かを確認する前に、気を失った。
3
黒の帳に覆われた病院。がらがらの駐車場にライトをつけた車が停車する。
二人乗りのそれから出てきたのははやて、そしてフェイトだ。人気のなく、しかし電灯
のついている病院はどこか不気味な雰囲気を持つ。
中に入りエレベータに乗る。3階に到着してすぐに右に曲がる。昼間なら大勢の人で賑
わっている憩いの場は電灯が落ち、外からさし込む月の光で僅かに内装が見えるだけだ。
入り口付近のソファーに手を組み、腰を下ろしている人物を見つけ、はやては声をかけ
る。
「シン……」
名前を呼ぶが、シンは反応しない。猫背のまま俯くばかりだ。
別件で隊舎に戻ってきて、はやては昼間に起こった出来事を聞いた。シン、フェイト、
そしてルナマリアの3人がレイの見舞いに行ったところ、レイの容態が急に悪化したのだ
という。
「シン、レイの様子はどうなん?」
シンは答えない。はやてはシンの肩を叩くと、シンはのろのろと顔を上げる。
「…はやて、か」
部屋の影に覆われた彼の表情は幽鬼じみた雰囲気を漂わせている。
「シン、レイはどうなったの?」
「……わからない。あれからここでずっと待っているけど、何も連絡がないんだ」
言って、再び頭を垂れてしまう。
「シン、今日はもう遅いから、帰ろう」
「いや、俺はここにいる」
「でももうこんな時間だし……休まないと今度はシンが倒れちゃうよ」
すでに時刻は夜の0時時を回っている。後一、二時間でレイが倒れて半日が経過する
387:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:16:23
「シン、帰ろう。ね?」
肩に手を置くフェイトを、シンは乱暴に手で押しのける。後ろに下がるフェイトをはや
ては慌てて受け止める。
「シン!」
あまりの態度にはやては思わず声を荒げるが、顔を上げたシンを見て口を噤んでしまう。
こちらを睨むシンの表情にはいつもの覇気はなく、触れれば砕けてしまいそうな脆さが
あった。
先程はよく見えなかったが目元はくまができており、真紅の瞳は元の色以外の原因で赤
く染まっている。
「俺は……レイが大丈夫とわかるまで、ここにいる」
「はやて、シンの好きにさせてあげよう」
立ち上がったフェイトがこちらを見て言う。
「フェイトちゃん!?」
「お願い」
懇願の口調でフェイトが言う。はやては驚き、しかしすぐに気が付く。
彼女は見ていたのだろう。苦しむレイと、それを見て取り乱すシンの姿を。
そういえば―はやては思い出す。過去、なのはが任務中に負傷をして入院していたと
き、ヴィータやフェイトが暇なときがあれば、なのはの病室に泊まり込むことがあった。
きっとその時の自分の姿をシンに重ね合わせているのだろう。
「……大丈夫とわかるまでやで」
ため息をつき、はやては言う。フェイトだけではない。はやてとてシンの気持ちは十分
にわかる。
自分は泊まりこそしなかったものの、暇さえあればなのはの病室を訪れていたのだから。
「さて、と。シン、夕食は……食べとらんよね」
「あ、売店……は、もう開いてないか。それじゃあ近くのマーケットに」
フェイトが言いかけた先を病院内に響く音が遮る。視線を向ければ白衣を着た壮齢の男
性がいる。レイの主治医だ。
「八神さん、来ていらっしゃったのですか」
疲れをにじませた声で彼は言う。はやてはレイの容態を尋ねようとするがいつの間に立
ち上がったのか、シンが駆け寄る。
「先生! レイはどうなんだ!?」
駆け寄るや白衣の襟首を掴むシン。心配していたのは分かるが、やり過ぎだ。
「ちょっ…シン、落ち着き! そんなことしたら先生が話せんやろ!」
はやては慌てて両者の間に割って入る。襟を正した主治医にはやては謝るが、彼は特に
気を悪くした様子を見せず、
「バレルさんの容態ですが、今のところは安定しています。
―ですか予断を許さない状態ではあります。今日起こった発作も今までにはなかったほ
ど状態が悪かったですし。
今日の検査でも安定していただけに我々としても今日のような副作用は予想外―」
淡々と語る彼にシンは掴みかかり「ふざけるなっ!」と罵声を浴びせる。再びはやては
引きはがそうとするが、今度はビクともしない。
テロメアが短いため、発作に苦しみ、先短い命を持つレイ。解決策としてはテロメアを
長くできればいいのだが、それは非常に困難なことなのだ。
テロメアに深く関わっているのがテロメラーゼと呼ばれる成分で、これを体内に導入す
ることでテロメアを延長させることが可能だという。しかしミッドの医療技術でもそれは
非常に困難で、成功率が極めて低いのだという。そして外部からテロメラーゼを導入する
ことにより副作用の可能性もある。―これはレイの治療を行う前に説明されていたことだ。
388:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:17:37
フェイトと二人がかりでようやくシンを引き離す。敵のような目で主治医を見るシンに
彼は、
「申し訳ありません。今のは不適切でした。ただ、今日の発作はもしかしたら良い結果に
結びつくかも知れません」
「どういうことだよ!?」
「過去、テロメラーゼを導入した患者で発作の具合や状況は違いましたが同様の症状が現
れたという記録があるのです。
そしてその後にテロメアの延長現象が現れたとも」
「じゃあ、レイは、レイのテロメアは―」
ぱっと明るくなるシンだが、主治医は暗い表情のまま続ける。
「断言はできません。記録はほんの数件。その記録の数倍の量でテロメア延長に失敗した
という記録の方が多いくらいなのですから。
でも私達はバレルさんの治療に最前の手は尽くします。それだけはお約束します」
固い声で主治医は言った。
4
「―それで、保管場所は分かったのかしら」
クラナガンのとあるバー。薄暗い店内の中には僅かな数の客がおり、店内にはレトロな
音楽が流れている。
ナンバーズ、ウーノが目の前の男に問うと彼は愉悦の笑みを浮かべ、
「まぁな。特に苦労もしなかったな。次元世界の法の番人と称されているが所詮はどこの
組織とも変わらん。腐った部分はいくらでも見つかるし、見つけやすい」
「それで、いつ実行に移すの」
「まだ決めてはいない。奪うだけなら今すぐにできることだが、それだけでは俺の欲求は
満たせん」
笑みを濃くし、彼は酒をあおる。
「どうせ奪うのなら管理局に予告して、大勢の局員が守っているところを襲う。警備が厳
しくなればなるほど俺様にとっては最高の楽しみだ」
「クライアントが焦れているわよ」
「知った事じゃあない。俺は何よりも俺の欲求を最優先とする。大体そのクライアントや
ら借りた奴らは役に立っていない。文句を言うのなら己の私兵をもっとマシなレベルにし
ろと伝えておけ」
「私も焦れているのよ。忘れたの? あなたの雇い主は、私ですよ」
こちらの注意に全く堪えない無神経な男に、ウーノは多少声を強めて言う。
「だったら契約を解除するか? 俺は一向に構わんぞ? お前から解雇されても俺の欲求
を満たせる仕事は探せばいくらでもある」
ウーノは黙り込む。彼の雇い主は確かに自分だが、雇うよう命令を下したのは己の主だ。
この男を雇うことは、彼にとって何かしらの意味があるのだろう。そう考えると自分の勝
手な判断で止めさせるわけにはいかない。
「……とにかく、早く実行に移しなさい。やり方はあなたの好きにして構わないから」
言ってウーノは席を立つ。これ以上話していると不快な気持ちを抑えきれなくなる恐れ
があったからだ。
答えも聞かず、彼女は店を出た。
389:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:18:48
気が付けば、白一色の世界にレイはいた。四方どこを見ても白だけの世界は虚無感と恐
ろしい孤独を感じさせる。
「なんだ、ここは……」
何もないその場所に、レイは言いしれぬ不安を覚え歩き出す。景色は違えど、ここはあ
の忌まわしい場所―自分が生まれた研究施設を連想させる。
自分以外の、生きたものがいない世界―
気が付けば息が弾むほどに歩いていた。そして目の前に人の影が見えてきたのを確認し
て安堵の息を漏らし、
「……!」
愕然とその表情が凍りつく。近づいてきた自分に振り向いたその人物は二人。かつて、
いや今もなお自分の大切な人であり、そしてもう二度と会えないはずの人だったからだ。
「やぁレイ」
黒髪の男、ギルが微笑む。
「君もこっちへ来たのか」
金髪の男、ラウが同じように微笑む。
「こっち……?」
「後ろを見たまえ」
言われてレイは振り返ると、いつの間にか自分の真後ろに一本の線と、そして向こう側
にはシンやルナマリア、フェイト達六課の面々がいる。
ラウの言葉の意味を悟ったレイは、慌てて線を超えようと足を踏み出すが、何故か足に
力が入らず、滑ってしまう。
「な……!?」
起きあがり、見ればなんと両足が細くなっている。枯れ木のような両足には無数の皺が
見え、それはまるで老人のような足だ。
「レイ、言っただろう? 運命からは、逃れられないと」
耳元で囁かれるギルの声。かつては自分に安心をもたらしたはずの声が今は恐怖しか感
じさせない。
「そう。レイ、君は私だ。―だから君も私と同じ、道を辿るのだよ」
囁かれるラウの声に、レイは反射的に叫び返す。
「違う! 俺はあなたじゃない! 俺は―」
「違わない」
いつの間にか後ろに立っていた二人。重なった声がレイの叫びを冷酷に、無慈悲に、否
定する。
「君はラウだ」
「君は私だ」
前に出るラウ。その姿を見て、レイは恐怖に凍りつく。
その姿は最後に見たものとは似てもにつかない、誰とも知らない老人の姿だったからだ。
いや、違う。この老人は―
「君は、私なんだよ。レイ」
老人が言い、笑う。レイは背を向けて前に進む。足は動かなかったが、這ってでも彼は
前へ進む。
恐ろしかった。今もなお心の中にいる二人がたまらなく怖かった。自分の安心と安らぎ
をもたらしてくれるはずの二人が―
「おやおや。レイ、いつから君はそんな聞き分けの悪い子になってしまったんだい?」
390:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:20:08
小さく笑い、窘めるような口調でギルが言う。その言葉に反射的に何か返そうとするが、
レイは前に進む。
二人は死んだ。でも俺は違う。生きている、俺はまだ生きている―!
その思いを一念に前に進むレイ。そしてとうとう白線を越える。すると今まで動かなか
った足に力が入り、レイはシン達の元へ向かう。
「シン!」
声をかけ、振り向くシン。しかしその表情にはいつもの笑みはなく、
「……誰?」
見知らぬ誰かに呼ばれた戸惑いとよそよそしさしか感じられない。
親友の予想もしない態度にレイが愕然としていると、背後からラウの嘲笑うような声が
響く。
「言っただろう? ―君は私だと」
ふと、下へ視線を向ける。すると白の床には先程のラウの姿が映って―
―いや…違う。これは、これ、は……!
ラウと寸分変わらぬ自分の姿にレイはへたり込む。周りには誰もいなくなり、体を抱え、
震えるレイの元へ、再びギルとラウの二人が側までやってきて、
「君はラウだ」
「君は、私だ」
先程と同じ言葉を繰り返す。レイは喉が破けんばかりの絶叫を上げた。
「―っ!」
目を覚まし、起き上がると周囲は薄暗い闇に覆われている。僅かでも周囲に色の違いが
見えることにレイは安堵する。
浅く、荒い呼吸を繰り返し今のが夢だと自覚する。しかし体の震えや汗は止まらない。
「うっ…ぐぅ……」
体を抉るような痛みを感じ、レイは体を縮める。浅く呼吸を繰り返し数分後、痛みが治
まる。
テロメラーゼ導入による副作用が現れ始めてから連日、今のような悪夢をレイは見てい
た。己を死に誘うような忌まわしく、おぞましい悪夢を。
内容こそ違えどどの悪夢にもギルとラウの二人が出てきては口にそろえて、言うのだ。
自分はラウだと、運命からは、逃れられないと――
「違う……。俺はレイ・ザ・バレル。ラウ・ル・クルーゼではない……」
膝を抱え、レイは己の名を呟く。闇の中、悪夢を振り払うかのように、何度も。
5
ざわめく食堂。その一角に六課の面々は集まり、朝食を取っている。
二つのテーブルを使っており、いつもは賑やかに談笑しつつ食べているのだが、片方の
テーブルは話し声は聞こえず、ただ食器がぶつかる音が響くばかりだ。
沈黙の原因はフェイトの左横に座るシンだ。一週間前のレイの発作以降、発作の回数が
格段に上がりろくに見舞いに行けていない。主治医に詳しい病状を尋ねるも安堵するよう
な言葉が返ってきていないのだ。
不安定なシンのことを思ってかはやてがレイの容態が分かるまでは任務から外れたらど
うかとも進言したが、シンはそれを拒否。いつも以上に任務に積極的に、精力的に取り組
んでいる。
391:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:21:12
なにこのSS?
夏厨の嫌がらせには迷惑させられるなぁ
392:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:22:41
死ねよ軍オタ!
393:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:26:39
支援
394:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:27:31
支援する
395:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:27:58
支援だ
396:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:29:51
このスレは只今より【軍板】学園島戦争 開始23年目【出張所】となります。
既存の住人は今すぐ退去してください。
397:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:31:48
魔法少女(白石学園)とWWⅡ独軍装備学園(稲葉学園)の戦いを描くSS創作及び考察スレです。
世界設定は>>2以降のリンク先にあります。
設定を無視したスレ違いのSS、レス、ニュースコピペの投下は止めてください
必読事項 ↓
1 sage進行でお願いします。
2 SSは要項抜粋の短編、小説型長編のどちらでも可。内容はシリアスでもギャグでも大歓迎です。
3 心無いレスは控えましょう。
職人方々がやる気を無くし、スレの雰囲気が悪くなります。
4 作者叩きは、禁止。
何か意見等があれば「○○の部分が、□□のようにおかしい」 「△△のような書き方は気をつけた方がいいと思う」 等、
言いたいところをできるだけ丁寧に書いてレスして下さい。 より良い作品・スレ作りにご協力下さい。
「面白い」という意見も、ただ「乙」など一言でも結構ですが、
「××がよかった」「○に感動した」とか書き込むと、 職人方々にとっては何よりの応援になります。
荒れそうな議論、突っ込みがあった場合は避難所の考察スレをご使用願います。
避難所考察スレ
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
5 荒らしに反応する人も荒らしです。徹底スルーでお願いします。
反応すると被害が拡大するどころか、削除依頼等が通りにくくなるので注意しましょう。
398:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:31:55
何を支援してるのかは知らないが、作者様はGJです
まぁ夏は仕方ないと思って乗り越えてくださいね、皆さん
399:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:34:44
>>398
夏厨って嫌ですよねw
●まとめサイト1 (過去ログ倉庫)
URLリンク(typhoons.hp.infoseek.co.jp)
●まとめサイト2(SS及びイラストのまとめ等)
URLリンク(tekumakumayakon.blog49.fc2.com)
●学園島戦争まとめwiki(最新のものです)
URLリンク(www.wikihouse.com)
●避難所
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
●画像掲示板(1.5MBまで可)
URLリンク(8217.teacup.com)
●世界観についてはこちらをご覧下さい。
URLリンク(tekumakumayakon.blog49.fc2.com)
●年表1
URLリンク(tekumakumayakon.blog49.fc2.com)
●年表2
URLリンク(tekumakumayakon.blog49.fc2.com)
●SS執筆などでお困りの際はこちらへ
軍事板常見問題(FAQ こちらもご利用ください)
URLリンク(mltr.free100.tv)
WWⅡ欧州戦FAQ
URLリンク(mltr.e-city.tv)
400:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:35:43
FAQ
Q:学園島ってなんですか
A:タイフーン◆TZ4rJYsZg.氏が考案した架空の世界で、他の方も参加しシェアードワールドになっております。
そこでは島全体が回帰圏となっており、稲葉学園と白石学園の間で戦争が起きています
Q:現実世界との関連はあるのですか
A:現実世界と似た発展をしたものの現実世界とは異なる世界です
また発展の度合いも現実と異なっており、電子機器関係は現代並ながらその他はWW2レベルの科学水準となっています
さらに、現実では存在しない「魔法」がこの世界では実在しています
Q:回帰圏ってなんですか
A:その範囲で死亡した人が生き返る魔法結界のことです。学園島はこの回帰圏に覆われているため、この島で死んだ人は必ず生き返ります
ただし、生き返るのに要する時間は一定していない上、長期間掛かることもあるようです
Q:なぜ学生たちは戦うの
A:稲葉・白石共に本土の東西国家がバックについており、回帰圏という特殊環境での限定代理戦争といった意味合いが強いです
401:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:37:06
しかし、夏だなぁ
虫の鳴き声がうるさいぜ
402:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:37:26
現在、警戒警報発令中
・現在、学園島スレ、自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた等の創作系スレは、age厨と呼称される荒らしによる攻撃を受けております。
・メル欄が【age】となっているのが特徴です(必ずしもそうであるわけではない) 。
・「軍板の総意」もしくは「自治スレの総意」という言葉を使う時もありますが、匿名掲示板の性質上、そんなもの存在しません。
・割れ鳥を使った騙りや、スレと関係ないニュースコピペといった荒らし行為を行う事もあります。
・タイフーン ◆sePHxJrzaM:というコテ はage厨本人であります。
403:タイフーン ◆TZ4rJYsZg.
07/07/26 22:39:13
以上、テンプレ貼り付け終了です。
文句のある方はこちらでどうぞ。
スレリンク(army板)l50
404:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:43:39
荒らしは死ねよ
405:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:44:20
>>398
投下終了なのかこれ?
406:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:45:42
>>401
確かに・・・
まぁ・・・スルーしながら職人様の降臨を待とうぜ。
407:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:46:41
ま、マジかよ…続きが気になる
408:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:50:18
この屑コテは学園島戦争のスレとここの住民を争わせようとしてるだけだから易い挑発に乗らずに絶対に特攻しないでくれよ
こいつを叩くための場所は最悪板にあるからむかついたらそっちに行け
409:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:51:36
既に透明あぼん設定なので何も見えません
410:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:54:12
lyrical Seed Destinyをwktkしながら待つことにするか
411:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:56:19
とりあえず軍板のスレに嫌がらせしてきたお。
128 名無し三等兵 sage 2007/07/26(木) 22:48:47 ID:???
痛い妄想で盛り上がっている奴らがいるなぁ
中学生までならいいけど
二十歳過ぎが混じっていたら黄色い救急車呼ばないといけないな
412:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:57:29
いちいち報告すんなよカス
413:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 22:59:30
>>412
>>411が既にスルーの対象だから気にするな
414:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:00:29
>>409
そういやレス番飛んでるな
来たのはどっちだ?
まぁどっちでも良いがコテ外すなよ
415:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:01:24
>>411も自演だろ?このスレには特攻かますような屑はいねーよ
416:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:01:39
>>411
乙です。
軍事板の奴らは少し頭を冷やした方がいいですね。
417:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:02:01
暫定的に避難所作成
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
418:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:04:01
>>415
なのはさんが俺たちを守ってくれてるしな!
419:名無し三等兵
07/07/26 23:09:10
>>415
屑はお前だろ。
種厨の分際で軍事板に楯突くな。
生意気なんだよ!
420:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:11:09
lyrical Seed Destinyはもう投下終了なのか?
そうならそうと言ってくれるとありがたいんだが
421:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:14:16
>>420
少なくとも連投規制にはかかってると思う
422:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:14:21
>>420
よくわからんがそうらしい。
423:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:14:51
うへ、まだ解除されてないのかな……
くっそ、続き気になる
424:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:14:51
>>420
>>367みろ
425:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:15:53
なんというww
これが孔明の罠かww
426:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:17:05
>>420
もし続きがあったとしても
この雰囲気じゃ投下できないと思う。
427:lyrical Seed Destiny
07/07/26 23:18:03
しかしフェイトはそんな姿に不安を覚える。無理をしているのが、見え見えだからだ。
「ごちそうさま」
箸を置き、手を合わせシンは席を立つ。
「シン、午後はあいてるんだよね。だったら一緒に病院に行かない?」
「……ああ、そうだな」
元気のない声で返事を返して、シンは食器を片付けに行く。
「元気ねーな。シンの奴」
「無理もないだろう。一週間も友と会っておらず、その容態も知れないのだ。
シャマルは何か聞いていないのか」
「聞いてはいるけど…多分、シン君が聞いてることとおなじことよ」
「早く元気になってほしいです……」
「そうやね」
隣のテーブルに座る八神家の皆も去っていくシンの姿を心配そうに見つめている。
フェイトとしてはシンが心配なのは当然だが、レイの方も気がかりだ。ルナマリアを見
送って病室に戻ってきたときに見たレイの苦しみようは尋常ではなかった。
アレがほぼ毎日起きていると言うのだ。レイは大丈夫なのだろうか……
朝食後、いつものように雑務や訓練をすませると昼時に。シンを連れてフェイトは病院
へ向かう。
面会の手続きを取り、まずは主治医の元へ向かう。レイの容態と現在面会謝絶となって
いるレイへの面会許可を取るためだ。
主治医からレイの状態を訊いた―やはり昨日と変化はなかった―後、フェイトが面
会を頼む。
「面会ですか」
「はい。……今日も無理ですか」
元気のないシンを見て、主治医は柔らかく微笑む。
「いえ、今日は容態も安定していますし問題はありません。ただ時間の方は短いですけれ
ど……」
「ありがとうございます!」
立ち上がり、両手を握るシン。あまりの変わりように主治医は驚き、しかしすぐに微笑
を零すと、病室まで案内してくれる。
シンの嬉しさ一杯の表情にフェイトも微笑み、またレイに会えることに安堵する。
「……シン。それにハラオウン隊長か」
病室に入り、レイを見て、フェイトは絶句する。レイの無表情には強い焦燥の色が見え、
発した声にも以前にはなかった堅さと乾きが感じられる。
そして何より、こちらを見る視線が鋭く、冷たい。まるで憎むべき相手を見るような―
しかしシンはそんな彼の様子に気が付かないのか歓喜一杯の表情で駆け寄り、レイに話
しかけている。
「よかった、レイ。心配したんだぜ」
「そうか」
「ゴメン。俺、レイが苦しんでいるのに何の力にもなれなくて……」
「気にするな」
「顔色はちょっと悪いけど……でもまぁこれから回復していくさ」
「ああ」
シンの言葉に淡々と応じる彼の姿を見て、フェイトはさらに不安を感じる。
428:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:18:59
今度こそ支援
429:lyrical Seed Destiny
07/07/26 23:19:12
一見いつもと同じに見えるが、彼らをよく知る人物から見れば明らかに雰囲気が違う。
レイの応答には情の欠片も感じられない。まるで機械が受け答えしているかのようだ。
「テロメラーゼがちゃんと定着するのには時間がかかるらしいけど、きっともうすぐち
ゃんと定着するさ」
明るくシンがそう言い放ったときだ。レイの表情に変化が見られる。歪みと憤怒という
変化が。
「簡単に言ってくれるな」
嘲笑を浮かべ、レイは言い放つ。シンの表情が凍りつく。
「仮にテロメラーゼが導入したとしても寿命が延びるとは限らない。むしろさらに短命に
なる恐れだってある」
「そ、それは……」
「それを知っていながらシン、よくもまぁそんな希望的な観測ばかりできるものだ。お前
のその短絡的思考が羨ましいな」
親友からの、予想もしない言葉にシンの面が蒼白となる。
シン同様レイの豹変に驚きつつも、いきなりの罵詈雑言にたまらずフェイトは前に出る
が、
「レイ! そんな言い方はないでしょう…! シンがどれだけあなたのことを」
「心配していたと? 心配されても俺の苦痛や苦しみはなくならない」
突き刺すような眼光を放ち、レイはこちらを見る。
「気持ちだけで何とかなるのでしたら誰も苦労はしない。苦しみも悲しみもこの世に有り
はしない」
強い憎悪の念が籠もった言葉にフェイトは言葉を失う。
突然向けられた憎しみに、フェイトが戸惑っていると、
「お前にはわからないだろう。俺の恐怖や苦しみなど。―俺と違い完璧なクローンであ
るフェイト・T・ハラオウン、お前には……!」
放たれた言葉にフェイトの思考は停止してしまう。何故、それを知っているの、と言う
疑問に脳裏が埋め尽くされる。
「完璧なクローン……? フェイト?」
唖然としたシンの声にフェイトははっとなる。
シンは説明を求めるような表情で自分を見ている。説明するべきかどうかを考えるが、
すぐにその考えを振り払う。
今はそんなことをしている場合ではない。原因はよく分からないがレイの様子がおかし
い。一体何があったのか、訊かねば―
「…ぐぅっ!?」
そう思ったとき、レイは胸元を押さえる。以前見たとき以上の苦痛の表情に、
「レイ、レイ! しっかりしろ、レイ!」
シンは駆け寄り彼の背中をさすったり、呼びかける。そんなシンをレイは鬱陶しげに手
で払い、
「構うなっ…!」
言って、さらなる苦痛の呻きを漏らし、身を縮める。
数分後、ナースコールでフェイトが主治医と看護師達を呼び、処置を始める。
二人は閉め出され、しばし廊下で立ち尽くす。
一体何があったのだろう。あのようなことを言い出すなど、彼らしくない。フェイトの
知っているレイは無口で感情を表に出さないが、シン同様強い意志を持つ、友達思いの青
年だ。
それが一体何故あんな心にもないことをシンにぶつけたのだろう―
430:lyrical Seed Destiny
07/07/26 23:19:47
また連投規制に引っかかりました、支援頼みます
431:lyrical Seed Destiny
07/07/26 23:20:17
シンを見ると、彼は病室の扉に顔を向けたまま動かない。声をかけようとしたところで
彼は呟く。
「……最低だな、俺。レイがどんな気持ちかも考えず、自分勝手に喋って、怒らせて、傷
つけた」
「シン、それは」
「メサイア攻防戦の時―俺はレイを助けた。その時からレイがクローンであることも知
ってたし、先短い命だって事もレイから聞いてた。
でも俺はレイを助けた。―死なせたくなかったから。寿命が短かろうが、何だろうが、
少しでも長く生きていてほしかったから」
彼は左腕を押さえながら唐突に語り出す。話の内容から察するに、おそらくCEでの前
大戦のことなのだろう。
「でも俺は知っていたんだ。レイがあの時、議長と一緒に死にたいと思っていたことを。
時折、レイはうなされてるんだ。そしていつも最後に議長に謝ってるんだ。『一緒にい
られなくて、ごめんなさい』って……」
フェイトは絶句する。それはフェイトにも経験のあることだからだ。
プレシア・テスタロッサ。目の前で母が虚数空間に消えゆくのを見た彼女はしばらくの
間、夢の中に母が出てきて、そしてその度にフェイトは母に謝っていた。
そしてそれを側で訊いていたアルフが「フェイトは悪くない。謝る必要なんて無いんだ」
と慰めてくれていた。
「俺はレイを助けたい一念で助けたけど、もしかしたらそれはレイのためじゃなくて、俺
のためだったのかもしれない。……俺が一人になるのが怖くて。俺がレイを失いたくなく
て。俺の身勝手でレイと議長を引き離してしまった」
シンの総身が震え出す。握りしめている両の拳からは血が垂れている。
「レイは俺のことを恨んでいるのかもしれないな。議長から引き離した俺を。
レイのことを本当に考えているのなら、あの時俺は―」
「シン!」
フェイトはシンの方をこちらに引き寄せる。泣き崩れかけている表情のシンを真っ直ぐ
に見つめ、言う。
「レイはあなたのこと恨んでなんかいないよ。あなたと同じで誰よりもシンのことを大切
な友達だと思っているし、生きたいと強く願ってる」
そう、フェイトは知っている。レイが誰よりもシンを大切に思っているのかを。
シンが六課に所属して数日経った頃のことだ。フェイトはレイを見舞った。シンと共に
アスランから預かっている身としては彼がどんな人か知る必要もあったからだ。
病室を訪れた自分にレイは微塵も表情を動かさず淡々と話し、または返事を返す。初対
面の時に感じた、何を考えているのか分からない人物と言う人物像が定着し始めたときだ
った。
『俺の出生についてシンから聞いているのでしょう。難しいとは思いますが何らかの対処
法を見つけてくれることを、願っています』
そう言う言葉からは紛れもない、強い生への執着と渇望が感じられた。初めてレイの、
感情の入った言葉を聞けたのがこの時だ。さらに彼は続けて、
『シンは六課で上手くやれていますか』
その質問に、一瞬フェイトは答えに詰まった。しかしそれに気付かれぬようすぐ何とか
上手くやっていると答えたのだが、
『やはり上手くやれていないようですね』
そう告げてレイはさらにこう言った。