07/07/25 02:44:48
支援・・・管理局被害甚大!!
151:MMGSLSDSCVG
07/07/25 02:47:18
やっちまったよ…また…
2‐2、そして3話はSEEDとなのはがあんまり絡みません…
3話にいたってはCEの過去話なので、なのは達はほとんど出てこない予定…
なんの為のクロスだorz
ヴォルテールもてっきりフリードみたいにちっちゃくなってキャロの横につくもんだと思ってたけど
違うみたいで書く前に分かって良かった…
ヴィヴィオは勝手に聖王に昇華させてたが大丈夫だろうか…
ギン姉どうしよう
152:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 02:54:17
GJ!!何があって、あの不殺のキラと戦争反対シンがこのようなことを起こしたか
気になります。
153:Fate×Destiny
07/07/25 02:55:32
GJ、凄いね、どっちも…。過去話はかなり気になるところです。
というわけで、勝手にバトンタッチです。
154:Fate×Destiny
07/07/25 02:58:41
第二話 戦いを呼ぶもの
「フェイトはカオスを頼む!俺は…!」
「うん…わかった。シンはガイアだね…、アビスは様子をみながら、二人で対応して行こう。」
すると、シンはガイアへと向かって行く。
「何だ!?これは!!」
ガイアを操るステラは向かってくるソードインパルスを警戒し、直ぐ様回避行動に移った。
「はぁぁああ!!!」
気合い一閃。
先程までガイアのいた場所をインパルスの大きさを越える対艦刀、エクスカリバーがえぐる。
かわされるがそれでも連結エクスカリバーを返す刀でガイアに向けシンはインパルスに振るわせた。
「ッ!?」
とっさに盾を構え、ガードするも強引に弾き飛ばされ、悪あがき、頭部機関砲を連射し、その間に体勢を建て直す。
相手の動きを一瞬鈍らせる為の攻撃だ。案の定、盾を使いもしないソードインパルス。
そして弾幕の中、腰にマウントされているビームライフルを右手に取り、ビームを放つ。
しかし、すでに空中で体勢を建て直したガイアはスラスターを全開。
ビームを回避し、着地。その直後、着地した場所を直ぐ様ステップして離れる。
その場所を緑の閃光が閃き、爆破した。
棒立ちのザクをカオスのビームが狙う。放たれるビームをバルッディッシュはビームシールドで防御。
ザクに通信が入る。
『そこのザクのパイロット!どこか損傷しているならミネルバへ!!場所は今送ります。』
カオスのビームをビームシールドが弾く間に地図を送る。
腰部の砲芯が持ち上がり、シールドを解除、レールガンフォトンランサーがカオスへ向け放たれた。
跳躍し、バルディッシュの頭上に迫るカオス。
脚部爪先から発生されるビームクロウ。
そしてバルディッシュの真上に来たところで降下して来る。
フェイトはバルディッシュにバックステップさせながらの鎌による横一閃を見舞うも、シールドで防御された。
「何だこの機体…こいつらも新型か?ガンダム?
どういう事だあんな機体の情報は…。」
バルディッシュの鎌を弾き、カオスは破壊された工場の物陰にかくれ、コンソールを叩く。
しかし、突然現れた二機の情報はただアンノウンとしか表示されない。
「アウル!」
スティングはアウルへと通信を繋いだ。
155:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 03:00:02
そして今更悔やむ…17話で管理局があんだけやられて…その半年後(残り話数を2ヵ月くらいとしても8ヵ月後)に
また壊滅寸前って…orz
156:Fate×Destiny
07/07/25 03:01:22
空中でモビルアーマーへと変形。ガイアは四足でインパルスへと突攻を仕掛ける。
対するソードインパルスはエクスカリバーの連結を解除。
迎え撃つため、ガイアへと向かっていく。背部スラスターの噴射炎が輝きと勢いを増した。
同時に跳躍する二機、二刀で切りかかるインパルスの斬撃をかわし、すれ違い、振り向き様に背部に装備されている突撃ビーム砲を撃つガイア。
着地で硬直するインパルスに直撃するかと思われたが、上半身をよじり、ビームをシールドで防御。
そして振り向き様に、エクスカリバーの片方を投剣。ガイアはモビルアーマー形態を解除、シールドを構えるも、あまりの衝撃に受けきれず体制を崩した。
「こいつぅ!!!」
落とせない相手に苛立つステラ。
インパルス、ガイア、そしてカオスとバルディッシュは互いに距離をとり相手の出方をうかがう。
『シン!フェイト!!命令は捕獲だぞ!!分かってるんだろうな、あれは我が軍の…』
ミネルバ服艦長アーサーからの通信がシン、フェイトの両名に入る。
「分かってます、でも出来るかどうか分かりませんよ!
だいたい…何でこんなことになったんです?」
アーサーが写るサブモニターとは別のモニターにフェイトが写った。
『今はそんなこと言ってる場合じゃないよ!シン…なんとしてもここで止めるんだ…。』
「言われなくてもッ!!!」
サーベルを構え向かってくるガイアの攻撃をかわし、斬撃で押し合う二機と、ミドルレンジで砲撃戦を繰り広げるカオスとバルディッシュ。
その頃、アーモリーワン港宙域、JPジョーンズ。
「さて、行こう。慎ましくな…。」
仮面の男が言う。彼の名前はネオ・ロアノークであり、この艦をしきる隊長だ。
ミラージュコロイドで艦を覆っているため、付近の港のレーダーには引っ掛からない。
そしてステルス性能を持つダークダガーが港からまさに発進しようとしていたナスカ級の艦を撃沈。
そして母艦による奇襲攻撃により、見事なまでにあっさりと港は壊滅した。
アーモリーワンを揺るがす大振動。
それは戦闘中の者にも分かるほど大きなものだった。
157:Fate×Destiny
07/07/25 03:04:19
ガイアの攻撃に翻弄されるインパルス。獣の様に奔放に動くため、捕えずらい。
「くそっ!演習では…こんな…。」
分かっていたことではあったが、改めて思い知らされるシンだった。
援護に向かおうとする二機のディンをうち落とすビーム砲。
アウル・ニーダの操るアビスだ。ちなみに、そのせいでザクは逃げようにもアビスに狙われ、逃げられない状況だ。
「スティング、あれ!」
アウルは軽い調子で先程の振動の意味をスティングに確認した。
「あぁ、分かってる。お迎えの時間だろ?」
「遅れてる…、バス行っちゃうぜ?」
「分かってるといったろう!!」
予想外の事態に、てこずってしまったステラとスティング。
「だいたい、あいつら何だよ!大体新型は三機のはずじゃなかったのかよ?」
「俺がしるか…。」
そう言いつつ、ザクとバルディッシュを狙い撃つアビス。
「で、どーすんの?あんなの予定にないぜ?」
何度も事前にもらったデータを確認するが、あの二機のモビルスーツの情報は名前さえのっていない。
「けど、放っとくって分けには行かないだろ!追撃されても面倒だ…。」
警戒音が背後のセンサーからなり響く。向かってくるバルディッシュを牽制。カオスはガイアと交戦中のインパルスへと向かっていく。
その様子を見送ったあとにアウルが続いた。
「はっ!首でも土産にしようっての?
格好悪いってんじゃねぇ!?そーいうの!!」
サーベルとエクスカリバーで鍔競り合いをする二機。
『ステラ!』
スティングからの通信でガイアは競り合いを中断、その場から飛び退く。
異変に気付くシン。
そして後部センサーから警戒音が響き、振り替えると、カオスが向かって来ていた。
だがカオスがは攻撃せず、宙に跳躍する。
姿を現すアビス。そして腹装砲のカリドゥスがインパルス目がけ放たれ、シンは何とかそれをシールドでガード。
だが、再び、背後のセンサーから警戒音がなる。
ガイア、そして頭上にカオス。
避けられない、そこへ、今まさにビームを頭上から放とうとするカオスと、サーベルで斬りかかろうとするガイアを両肩部ビームブーメラン、アークセイバーニ刀が牽制。
「そぉらぁ!!」
アビスのカリドゥス、バラエーナの一斉射撃を受け、バルディッシュはバランスを崩し、地に倒れた。
インパルスもカオスとガイアの連携により、尻餅をつく。
モニター越しのシンの目の前に現れるアビスのビームランス、しかし、ここへ来てザクが動いた。
158:Fate×Destiny
07/07/25 03:05:58
アビスをタックルで打ち倒し、サーベルでバルディッシュに斬りかかろうとしていたガイアをビームアックスを投げることで妨害する。
だが、アビスの腹装砲で撃たれ、肩部を破損、壁に叩きつけられた。
「ぐっ…うっ…。」
大きく揺れるコクピット。アレックスは座席に座り、シートベルトをしているが、カガリはしておらず、それどころか立っていた。
短い悲鳴をあげ、倒れるカガリを慌てて受け止めるアレックス。
頭から血を流すカガリに気をとられているともう一発、カリドゥスが放たれた。
ザクは跳躍することでかわし、そのまま戦線を離脱した。
援護に駆け付けたディンとシグーを悪態つきながら撃ち落としていくアウル。
「そんな好き勝手!!」
エクスカリバーを構え、向かってくるインパルス。
対艦刀での横薙一閃。
しかし、空を斬り、煙を切り裂くだけに終わってしまう。
そのインパルスの隙をつき、ガイアが飛びかかるが、横から割り込んだバルディッシュが鎌で食い止める。
「このぉ!!」
落とせないことに苛立ちを覚えるステラ。
「させるもんか!」
怒りを露にするフェイト。五機の激しい攻防戦が続いた。
デュランダルは避難もせずに状況把握にいそしんでいた。
「誰がここの指揮をとっている?あの三機はどうした?
状況を説明してくれ!」
半苛立っているかにも見えるデュランダルの態度、いや、焦っているのだろう。
次第に広がって行く戦火。
「議長、ここはまだ危険です。シェルターに避難を…有毒ガスも出ています。」副艦長クラスのものたちがデュランダルに避難を促す。
「そんなことが出来るか、まだ状況すら掴めておらんのに…。」
「ならばせめてミネルバへ。」
警護、副艦長クラスに促され、デュランダルは舌打ちをしながらも、ミネルバへと向かった。
159:Fate×Destiny
07/07/25 03:08:29
とりあえず、書けたところまでと言うことで…。
やばい、難しすぎるぜ、戦闘描写…。
感想、意見下さった方々、ありがとうございます。
ではまた、近いうちに…。
160:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 04:18:50
二人ともGJ!
161:まじかるしん
07/07/25 09:12:43
突然ですが、またしばらくまじかるしんの投下を控えようかと思います。
理由は簡単……最近の展開にちょっとついてこれず、少々待って情報が明確になってからさいかいしようかと。
それと、以前シンがデバイスになったって言う話があった気がするけど
それの自分verを考えてしまったorz
これは……まじかるしんが再開するまでの間投下しろという合図なのか……
ちなみに種組の時間帯はオーブ戦直後~レクイエム発射あたりで=アスラン大怪我、シン大根RUN中の時で
162:まじかるしん
07/07/25 09:15:18
遅れたけど、二人ともGJ!
163:名無し三等兵
07/07/25 09:30:32
学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)
から来たんだけど、ここのSSって軍事描写が希薄な上に、小説として成り立っていませんね。
酷い出来で住人が可哀想です。
164:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 09:33:15
ハァ?
軍オタは神聖な新シャア板に来るなよ!
165:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 09:37:29
あらゆるオタの中で、最もフィクションと現実の区別がついてない最低人種キター
166:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 09:40:47
取り合えず、GJしようぜ?
167:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 09:56:20
ぶぶ漬けを求めて旅立ちし影持つ者―未だ帰らず
通販の竈、鳴動しダックの女王おかん、遂に挙兵す
光の王いけずな方、呼応して両者、ホルモン屋にまみゆ
ともに戦うは忌まわしき ”耳”
金魚すくい煮え立ち、天目百杯棒八百本、倒る
全てのちから、あめちゃぶの尻に雫となり、影を持たざるものの世、麻婆豆腐
ぶぶ漬けを求めて旅立ちし影持つ者―永久に帰らず
「考えたんや思いついたんややっとかなあかんておもたんや」
「どうしたのはやてちゃん?そんなにいきり立っちゃって……」
機動六課定例会議にて、ガジェットの戦力調査報告書やレリックの調査・報告
その他予算配分や多方面への根回し、広報のプロパガンダの方向性エトセトラエトセトラ―、ああ、ちなみになのはとフェイトは緊急出動にて欠席しているZE
部隊の存続に必要な会議、毎日行われている話し合いが佳境に進み、これ以上の議題が無く解散と言うところで部隊長はやてが立ち上がった
「そもそもな、うち思てん。なのはちゃんとかフェイトちゃんとかおってさらにいろんな優秀なスタッフがおってはじめて「ああ、これが機動六課やねんなぁ」
っておもててん。でもな?なんかウチの心が満たされへんねん。何か足らんもんがあってそれが内の心を虐められっ子が入ってそうな牛乳拭いて一週間放置しされた
雑巾が投げ入れられたロッカーの中に閉じ込められるような感じでな?そやねん、何か足らんねん。 そこで何が足らんか考えてみたんや
そして結論に到る訳や、なのはちゃんとフェイトちゃんにはスターズとライトニングっちゅー直轄分隊があるのに対してウチには何も無い!!
つまりウチが好き勝手に動かす手ごm……分隊がないっちゅーことに結論が達した訳や!!そこで!!!」
「主はやて……いきなr「黙れ劣化」……劣化じゃないです、烈火なんです……でも空中に字を書いて龍を呼び出せないとです……」
シグナムはひんしにだめーじをおった、いじけてじめんにののじをかいている
「で、でもはやて隊長は部隊総括者ですし、この部隊そのものが直轄「シャリオはちちしりふとももが足らんのや、増強せなあかんやろ?」―アレだけ触っておいて…遊びだったんですか!?あの日の語らいは!?」
シャリオはきょうがくのしんじつをかたった。しかしこうかはあまりない
「てなわけで!ウチ直属の部隊を作るで!」
「………今でも直属でしょ…具体的にどのような?」
「一人は熱くって一人は寡黙で一人は達観してるよーな人員で構成されたよーなアクが強いやちゅら!!」
「(駄目だこの隊長早く何とかしないと)」
「そのあたりから適当につれてきました」
「早っ!!」
「クロト・ブ・エ・ル!」
「シャニ・アンドラス……」
「南春夫でござ……オルガ・ゴルルコビッチ……じゃなくてサブナック、……つーか、次の俺たちの左遷場所ってここ? いい加減にして欲しいよな管理局の奴等も…」
「チェンジ、男やん」
「生憎女性局員は全員出払っておりますし他の部署からまわせる人もいないんです、察してください性的な意味で」
ぶぶ漬けを求めて旅立ちし影持つ者―永久に帰らず
『ごめんなさい、三人の奴等書いてる最中にこんな電波受信しちゃったんで……orz』
168:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 10:02:27
>>165
軍オタは作品を作品と認めず、病的なまでに突っ込み入れるからな。
まさに社会のゴミだよ。
169:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 10:06:08
こいつら、もしかして08スレから来た荒らしかも…
170:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 10:13:07
>>167
電波wwwwwwwww
171:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 10:52:51
学園島スレと言えば軍板きっての荒らし常駐スレじゃないか
172:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:04:39
>>169
マジ!?
173:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:28:17 HcybP4WQ
とりあえずID出そうか
sageは荒らしとしてスルーよろ
174:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:29:21
>>163
うん、レベル低いから読まないでいいお^^
もう、こないでねw
175:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:36:36 HcybP4WQ
>>174
ID出せよ基地外
176:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:39:33
なぁ、カガリってナチュってるのに種割れたよね?
フェイトやなのはも割って大丈夫かな?
177:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:52:19
>>175
脳内ルール振り回さないでよ。
軍事板のルールは新シャア板じゃ通用しないんだ。
178:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 11:54:26
なのはさんに殺されちゃえなのー!
179:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:02:25 ypy1JK79
自演くさい
180:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:13:31 HcybP4WQ
>>179
多分、軍オタの自演w
181:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:17:41
とりあえずおかしなレスはスルー。
スルーできない奴は荒しの自演と見なして触るな。
182:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:34:24
>176
好きに書けば?
183:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:52:17
初代.hackのパロディモードwwww
184:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 12:57:58
>>176
やめた方がいいかも
185:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:04:07
>>184
こんな所にいないで、仕事見つけなよ
186:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:28:44
こんな時間から書き込んでるのは人生の負け組
187:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:30:08
スレ違いな内容はもういいから。
188:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:31:32
今夏休みですが
189:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:35:15
>>188
社会人に夏休みなんてものは無い
190:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:37:22
>>189
だったら働いて社会に貢献しろよ
191:189
07/07/25 13:37:51
>>190
悪いが俺は学生だ
192:タイフーン ◆qYQC5A668E
07/07/25 13:40:24
学生だったら日本のため学業に専念しろよな。
日本が今置かれている状況、わからないのかな?
193:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:43:04
>>192
駄文を書いて喜んでる連中ですよこいつらw
就職なんて、できるわけがない。
194:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:43:40
自分はニートではないんですよアピールなんてどうでもいい。それが普通だしな。
暇ならSSでも書いてろ。
195:名無し三等兵
07/07/25 13:45:30
>>194
お前らみたいなキモオタと一緒にすんなよ、クズ!
196:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:46:50
>>195 じゃあなんでこのスレにきてるんだ?
197:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:47:11
>>195
お前だってなのはさんにモエモエだろ!
198:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:48:46
いい加減詰らん
>>197さり気なく上げんな
199:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:49:08
>>195
軍事板には病んでる人が多いんだよw
200:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:49:50
>>195
俺だって一緒にされたくないね。2ちゃん覗いてる時点でてめーもキモオタだろーが。
お仲間のところに帰りな
201:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:50:21
>>198
つまんないのは、君の人生w
202:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:51:10
日本の為に勉強なんかしたくねぇーですwww
そんなにいうなら君はもちろん貢献してるんだろうね?
つーか、「働け」とか書き込みする暇あるなら働けよ、社会人。
過労死するまで働いてろ
203:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:52:50
>>200
自分でキモオタと認めたwwwwww
なのは厨きも!
204:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:58:34
>>203
悪いが俺はどっちかって言うとキラ房だな
いいからお前は勉強でもしてろよ。まさかニートなわけないよな?
205:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 13:59:57
何という荒れ具合い
206:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:02:40
こういう空気で投下するのが好きな人、居たよね・・・
207:タイフーン ◆qYQC5A668E
07/07/25 14:05:17
まあみんな落ち着けよ。
冷静に話し合おう
208:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:05:55
そろそろ神隠し氏降臨せんかなー
209:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:11:27
>206
いたっけ?
神隠し氏は投下がない日が続くと来るよな?
俺の思い違い?
210:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:14:57
そういやストライカーズ本編でエリオがプロジェクトFの実験体、
ナガシマ姉妹が戦闘機人ということが発覚したな。
211:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:15:31
>投下がない日が続くと来るよな?
そりゃ普通はそうじゃない?
212:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:22:10
>>210
どうでもいいことだけどな。
213:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:24:10
>>212
そうそう、まずは仕事を探さないと
214:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:29:22
どいつもこいつも普通の人間じゃないのよは簡便してほしいんだけど
215:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:32:46
>>206
俺も好きだが、残念ながらストックがない。
216:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:33:31
>>213
いい加減、荒らすのやめてくれない?
217:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 14:53:18
Fate×Destiny氏に期待。
最初から熱い。
218:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 15:32:21
そういえばFate×Destiny氏のSSではやてやヴォルケンリッターのみんなはどうなるんだろ?
219:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 16:40:10
>>167
GJ!!面白かったです。
220:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 17:16:36
>>207
じゃ、レベル低いとこなので、お引取り願えませんせんかね?w
別に軍事板みたいに高尚なものが読みたいわけじゃないので^^;
221:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 17:32:27
>220
やっと静かになったのに蒸し返すな、馬鹿!
222:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 17:37:17
つ 自演はスルー
223:Fate×Destiny
07/07/25 17:47:26
ヴォルケンズはぁ~…予定してなくて…出る予定もないです…ごめんよ。
224:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 17:51:01
いや大丈夫だ
IF要素が多くなりすぎるSSは失敗するって言うしね
職人さんがやり易いようにしてくれい
225:Fate×Destiny
07/07/25 18:07:31
それと、あれからなのはののるエクシードガンダムを考えたんだ。
前大戦のおりに流出したフリーダムのデータを元に開発改良されたってのはどう?
226:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 18:11:00
フリーダムのデータ流出
キラは結局、約束を守れなかったということに
流出先はドノッドノートとかのほうがよくないか?
227:Fate×Destiny
07/07/25 18:14:33
アズラエルがフレイから受け取ったデータに乗ってなかったっけ?
228:226
07/07/25 18:15:43
あ、アズのほうに流出したほうか
すっかり失念してました。
確かに敵性技術とは言え種死で連合が
それを応用してこなかったのは不自然だったからありだと思います
229:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 18:48:44
なのはの二つ名はもちろん白い悪魔で話が進むと冥王にクラスアップするんですよね?
230:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 18:51:13
カラミティとフリーダムを足して割った感じはどうですか?
まだ核動力を使ってなかったみたいなので、三体から得たデュートリオンを動力にしたら強さのバランスも良いのでは。
231:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 19:08:32
肩に備え付け砲身があって腰には折りたたみ砲身があるのか・・・
フルバースト時が見たい。
232:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 19:26:22
いっそデストロイのプロトタイプ。
プロトサイコガンダムみたく、サイズは小さめにして機動力が高い、みたいな。
233:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 19:29:09
今、思えばデストロイってカラミティの火力にレイダーの変形機能にフォビドゥンのビーム歪曲が合わさってるんだよな
234:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 19:37:32
デストロイはあれでサイズを半分以下にして機動力に回せば、もっと戦えた機体だと思うよ。
パワーで押し切るには限界があるしさ。
アズラエルもジブリールも手段を選ばない割にも肝心のMSは核動力じゃなかったし、
なのはの機体は核動力かな?
でないと燃費が悪い。
でも、デュートリオンビームなら種のカラミティくらいには動くかな?
235:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 19:59:02
ふと思った。
ここの職人さんの作品で登場する種キャラで
ナンバーズと渡り合えるのって誰だろ?
・・・・全員?
236:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:00:59
サイズ小さくして機動に回せば火力が大幅に激減するし、
なのはの機体に核使っちゃえばもうパワーバランスも何もない気がするんだが
とりあえず舞台がCEなんだし、そんな何でもかんでも最強にするような設定はやめね?
そのうちDB化しそうで超怖ス
237:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:04:36
>>235
カナードはいけそうな気がする。
後は…CEから脱走してきた、6課のメンバーよりも強い(らしい)シンとレイ
238:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:08:23
天鎧王にすればいいじゃない。天のナノライマーとガンダム両方出来てお得。
239:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:10:33
ラストの展開が一番怖いな。
どの勢力が勝っても反感ありそうだもんね。
ラクシズは夢想主義、連合はコーディネイター全滅、ザフトはバーコード家畜人生、普通がない。
ここは作家さんの腕の見せどころ。
オリジナル展開もSSならありだし。
240:Fate×Destiny
07/07/25 20:13:26
なのははキラが乗るフリーダムに撃破される予定ですが…まずい?
一応、初期にしては火力何かは高いMSですが、かわりに大気圏内では小回りも聞かず、近接戦闘用武器無しのため、中距離砲撃が基本になります。
その火力を押さえる為にフェイト、又はアスラン、シンが近接戦闘でフルバーストをなかなか撃たせない感じでいこうかと
241:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:15:44
まあ、なんだ。あまりネタバレするのはよくないぞ
242:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:19:08
できればコテ付きであまりレスしすぎないほうがいいと思うよ。
そーゆーのウザイって思う人もいるだろうし。
243:sage
07/07/25 20:21:32 0y2cVFxC
個人的にはステラ生存を希望。
だって好きなんだもん
244:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:22:31
>>243
メル蘭にsageしないとwww
245:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:25:37
なのはSSで死人はまずいんだろうか
17話を見て四肢切断くらいはおkな気がしてきた
246:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:34:17
死人の出ない戦争はありえない。
ある程度は隠蔽ならできるだろうけど…
17話にしても、瓦礫の下敷きや、炎の近くにいたりしたら死人が出てないのは、お都合主義だからだろうな。
247:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 20:38:04
誰か作家さんこないかな~
248:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 21:09:36
>>247
呼んだ?
249:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 21:22:32
>>248
「誰だッ!」
/ / / | /| /:::/:.:.:.:.:.:.:|::::::
/ 〃 i .::| /:.:.| |::l::|:.:.:.:.:.:.:.:|::::::
,゙ /| | .:::|. \|:.:.:.:| |::l::|/:.:.:.:.:.:j/::
! ,' ! ::| ::::|!. ,ィ|≧ゝl、_.;|::ィ|/_:._/ィllヘ
l ,' │ ::|:.. ::::|く/ {ひlll|::|ヾ|:.N:.::´〃ひlllリ::
ヾ '、 |\ ::::|:.\\こソ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、、\こソ
'、 :| \ :::\:.:._,、__彡 _' -─ 、`゙ー=
ヾ、/.::>:、:;ヽ、__ /ーァ''"´ ̄ ヽ
/ .::::::::::::::::ヘ ̄ {|::/ }
/...::::::::::::::::::::::::::\ V j}
250:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 21:25:48
まだ作品も発表できていない駄目職人でおま orz
三罵迦むつかしすぐる
251:高い天を行く者から勇敢な者へ
07/07/25 22:15:24
書いてる真っ最中です・・・orz
252:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:16:17
>>250-251
お二方にはこれしか言えない
「頑張れ!」
253:まじかるしん
07/07/25 22:20:36
あと1話くらいなら投下できるけどしようか?
254:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:22:20
私はして欲しいとしか言えません><
255:まじかるしん
07/07/25 22:24:57
魔道戦士まじかるしん 21話 「アルカンシェルゲートを突破せよ!!」
「うわあ、すごい……」
軍の人につれてもらい、機動六課のメンバーとクラウディアのクルーの数人は、しばらく厄介になる戦艦「ミネルバ」を見る。
この世界とは違うつくりの船に、新人達は興味津々である。
こっちの世界の艦船とは違い、様々な魔力兵器が搭載されていて、本当に「戦艦」と言うのも納得できるものだった。
コズミック・イラの世界は、世界中で紛争などは起こっていて、それゆえか魔力兵器の技術に特化している。
「ひょっとしてあんたたち、機動六課の方かい?」
なのは達もこの世界の船を見ていると、誰かに呼ばれる。
はやては振り向くと、そこには自分達と同じくらいの年齢ぐらいの金色の髪を黒い肌を男性がいた。
「ミネルバで副官をしているディアッカ・エルスマンです。艦長室で艦長とクロノ・ハラオウン提督、そんで聖欧教会の騎士カリムが待ってるんで、
さっさといきましょうか。特に、うちの艦長は時間に五月蝿いからねえ」
悪気もなく、軽く話す男に少々あっけに取られながらも彼についてくる一同。
だが、クロノはともかく騎士カリムも来ているのは予想外だった。
その時、あ、と何かも思い出したように言うディアッカ。
「そういえば、来るのは隊長陣だけだったっけ?他の人は別の迎えがあるから、ここで待っててくんない?」
そういって、わざとなのはたちに囲まれるような立ち位置でさ、いこうかといって促す。
それになのは達は動揺するが、そんな事を気にせずにディアッカは艦長室へと向かう。
ディアッカの両手は、なのはとフェイトの腰を優しくつつみこむ。
女に慣れた手つきだった。
「最低……」
ティアナがそうはき捨てると、うんうんと頷くリィンフォースとシャマル。
ヴィータはずっとあいつのほうを睨む。
そのなか……
「あいつ、第一印象はあれだがなかなかの魔術師だな」
「ああ…」
シグナムとザフィーラは彼の中にある魔力を感じて、なかなかの能力を持っていることに気付く。
「やれやれ。相変わらずだな、あいつも……」
後ろから声が聞こえる。
そこには、オレンジの髪をした男がいた。
「ミネルバ隊、ハイネ・ヴェステンフルスだ。艦内の案内を巻かされてる。ま、よろしく頼むよ」
ディアッカと言う人物に続いて、軽い感じで話しかけてくるハイネ。
「あ、うちの艦長は堅物だけど、ディアッカと俺の場合は普通に友達と話す感覚でいいから♪」
そんな言い方に、本当に軽い男だ、と一同は思った。
「おや?」
ハイネはシンを見てすこし不思議そうに見る。
「な、何ですか?」
シンは少しハイネを警戒する。
シンはシンを見て、ハイネは笑いながら言う。
「あんた、もしかしてコーディネーター?」
256:まじかるしん
07/07/25 22:26:24
「遅い……」
イザーク・ジュールはいらいらしながら来るのを待つ。
ディアッカは何をやっているのだろうか。
その時、失礼します、と言う声が聞こえて、入れ、と言う期限の悪い声が聞こえてきた。
入ってくると同時に、イザークは真ん中にいる男に遅い!!と怒鳴りつける。
入ってきたなかの、唯一の男性はやっぱり、といった感じだ。
「イザーク、無茶言うなよ。こっちだってこのだだっ広い場所で人を探すのも苦労したんだぜ」
ディアッカの言葉に五月蝿い!と怒鳴りつける。
どうやらかなりお怒りのようだ。
これは早めに退散したほうが言いと睨んだディアッカはさっさと退場する事を選ぶ。
イザークがたびたび起こす暴走を止めるのは自分の役目だが、この後大切な会議があるからすぐにでも調子を取り戻すだろう。
「それじゃあ、客は連れてきたからな。先に失礼するぜ」
軽く敬礼してディアッカはその場を去る。
全く、とい言いながらも何とか落ち着かせ、目の前にいる女性達を見る。
「見苦しいところを見せてすまなかった。アルカンシェル突破作戦の指揮を取ることになったイザーク・ジュールだ」
イザークははやてたちに敬礼すると、はやて達も敬礼する。
「機動六課部隊長の八神はやてと」
「スターズ分隊長の高町なのはです」
「ライトニング分隊長のフェイト・T・ハラオウンです」
「しばらくはそちらの指揮に移る事になりましたので、よろしゅうお願いします」
3人の紹介が終った後、向かい側にいる女性が立ち上がる。
「二人ははやてからは聞いてると思うけど、会うのは初めてですね。聖欧協会のカリム・グラシアです」
そしてその横にいるのはクロノである。
「シホ、下がっていいぞ」
イザークの言葉に、わかりました、といって彼が直接指揮するジュール隊の隊員兼彼の秘書的存在であるシホ・ハーネンフースも部屋を跡にした。
こうして集まった6人。
その後簡単に向こうの基地、通称「アルカンシェルゲート」を突破するための会議が行われた。
「ふーん、なるほどねえ……」
ハイネは休憩室でシンとレイから話を聞いた。
何故コーディネーターであるシンが管理局へいるのかを。
シンはこのハイネと言う人物に戸惑いを隠せないでいた。
今日始めて会うにもかかわらず、彼はシン達と昔からしっているような感覚ではなしているのだ。
そういう性格なのだろうか?
逆に、シグナム達はシャーリーと気が合いそうだ」と思っていた。
ハイネはシンから自分はコーディネーターである事。そしてコーディネーターであるが管理局にいる事を聞いた。
それを聞いたら、普通のコーディネーターは驚くのだが、ハイネは妙に納得した。
そういう人もいるだろう、と……
ハイネも、あまりコーディネーターとかナチュラルとか考えない人物の一人だ。
依然はその考えを持つ人は限りなく少なかったが、今ではその傾向も薄れ、こうやってナチュラルばかりの組織とも交流を持つようになっている。
しかし、もちろん全員がそういうものばかりではない。
それはシンも良く知っている。
そこで、ちょっしたトラブルが起こった。
257:まじかるしん
07/07/25 22:31:42
「ナチュラルだと?」
ハイネは何か殺気のようなものを感じてすぐに振り向く。
そこにはスバルたちと数人の男たちがいた。
あいつら……といいながらハイネはため息を付く。
「誰なんですか?」
シンは尋ねると、ハイネは呆れながら答える。
「この艦で1、2を争うほどのナチュラル嫌いさ。ほめられるものじゃないんだけどな」
そういいながらハイネは席を立つ。
「な、なんですか?」
キャロはおそるおそるいきなりやってきた男に答える。
その男は、スバルたちを睨みつける。
それに伴い、フリードも男を睨む。
「ちっ、ザフトも地に落ちたもんだな。ナチュラル、それもこんなガキに応援をよこすなんてなあ……」
男の言葉に、周囲の半分ほどの人間は笑う。
笑っている連中は少なからずとも男の意見に賛成らしい。
そこ男の物言いにカチンと来たヴィータ。
「そんなの関係ねえだろ」
ヴィータの言葉に、男は少しいらだつ。
「いってろ、お前らナチュラルなんぞさっさといなくなればいいんだ。世界はコーディネーターだけでいればいい」
「こ…この……」
この男の言葉は、少々頭に血が上りやすいヴィータだけではなく、スバルたちもむっとした。
「そんな言い方はないんじゃないですか?こうやって一緒に戦う事になるのに」
スバルも男に言うが、真に受け止めない。
その時だった。
「おい、そこまでにしてお……」
ハイネがそろそろやめるように言おうとしたときだった。
男とハイネは違和感を感じた。
男の体がピクリとも動かないのだ。
「だあから、余計なトラブルを起こすなって注意したばっかだろ……面倒増やすなよ」
全然ピクリとも動かないのだが、じわりと脂汗を流している。
休憩室の入り口から、ディアッカがやってきたのだ。
それと同時に、男の足元から氷の柱がいくつも出現する。
「お前は知ってると思うけど、触れると危ないからな」
ディアッカはそういって男の表情を見る。
男はすっかり意気消沈していた。
やれやれ、とディアッカは男の周囲にある氷を解除する。
だが、まだ男の体は動かない。
「動けるようになるまで少し時間が要るから、注意しろよ」
そういってディアッカはハイネのところへ向かおうとしたときだった。
「なんだ、一体何の騒ぎだ?」
ディアッカは後ろを向くと、そこにはイザークを一とした面子が揃っていた。
イザークは男を見て、大体の予想はついた。
「なるほど、コイツが八神部隊長の部下にちょっかいを出したんだな…ナチュラルと言う理由で」
そ、と簡単にディアッカが答える。
イザークも彼のナチュラル嫌いには気にかけていた。
イザークはちょっとはやてたちに待ってもらい、イザークは彼の元へ行く。
258:まじかるしん
07/07/25 22:34:08
「た、隊長……」
男はイザークのほうを向く。
「管理局の人間の前で、特に女性の前でこういうのは俺だってつらいが、あえて言ってやろう」
イザークは胸ポケットからある帳面をとりだしてぺらぺらとめくる。
そして、ふう、と一呼吸おく。
「貴様!これから戦うものに対してその態度は何だ!貴様は男のクセにキン○マはついないのか!?ええ!?
それとも貴様は、ナチュラルと共同戦線を張るよりも、そこらにいる爺とフ○○クでもするほうがましなのか!?
全く、ナチュラルとの共同戦線を張るたびに貴様はトラブルを……いい加減にしろ!この蟲野郎!!」
容赦なく下ネタを含めた馬事を浴びせ続けるイザークに、他のメンバーは半分呆れるしかない。
はやてを始め女性陣は顔を赤くしている。
シホの説明によると、彼は新人を育成する教官もしていて、その時にこの言葉を言うらしい。
大変ですね、となのはは言うと、シホは「そういうところも彼らしい」という。
その意味をなのははまだわからなかった。
その頃、キンと言う言葉を聞こえた直後、速攻事情を察知したフェイトはキャロを、シンはエリオの耳をふさぐ。
こんな言葉、聞くには早すぎる。
だが、少し事情を博してしまったエリオは困惑する。
そのなか、男は「ですが…」とまだ口論しようとする。
「黙れ!俺はいい加減にしろといったんだ!!この腐った○○野郎!これ以上フ○○クで喘いでいる女の声のような雑音を出してみろ!
今すぐ艦長室に連れ出して、俺の○ソやション○ンを、貴様の口に詰め込むぞ!嫌なら黙れ!!」
「りょ…了解しました……」
男は生気がない声で答える。
「言ってみろ、貴様の命は誰のものだ!!」
「ジュ、ジュール隊長のものです!」
「貴様のキンタマは誰が握っている!!」
「ジュール隊長です!」
こうして説教(?)はおわり、イザークはふうとため息を付く。
そして、ある妙案を思い出す。
イザークはなのはのところへむかう。
「ふぇ?」
先ほどまで顔を真っ赤に品がらっ来ていて、すっかりボーっとしていたなのはは、イザークが国庫に着て少しあわてる。
「少し頼みたいことがあるがいいか?」
イザークの頼みにん?となのははイザークを見る。
「この艦に艦にある訓練室を使って、あいつと戦ってほしい」
そういってイザークは先ほどめちゃくちゃ言っていた男を方を向く。
男のほうもイザークのほうを向く。
「あいつにわからせるんです。ナチュラルでもコーディネーターに勝てるという事を。
あなたも教導官だとは聞いています。それであいつを教育してやってほしい」
先ほどまでとは違うイザークの言葉使いになのはは少し迷うが、すぐに「わかりました」といって男のほうを向く。
259:まじかるしん
07/07/25 22:35:43
その結果、やはりなのはの圧勝であった。
いくらコーディネーターといっても、幼いときから管理局で鍛えられたなのはに敵うはずもない。
圧倒的な魔力でなのはは男を叩き伏せる。
その時見ていた他の兵士は(絶対にやつだけには逆らうまい)と心に誓った。
試合が終わり、なのはは男の方へ向かう。
「使ってるのはアームドデバイスみたいだけど、ちょっと使い方に癖があるから、直したほうがいいよ」
なのはは男にアドバイスを与え、その場を後にする。
その時、男はなのはを見つめていた。
それを見ていたはやてとシャマルは。
「またなのはちゃんファンクラブのメンバーが増えたな」
「そうですね」
どうでもいいことだが、それ以降、男はナチュラルに対する偏見を完全になくしたという。
それから数分後、本作戦の会議が行われた。
「今回作戦について、非常に重要なのが何点かある。まずはこれだ」
そういって見せたのが、基地の周辺であった。
「まずはこれだ。管理局の応援を呼ぶ事につながった「アルカンシェル」だ」
そこには、かつてアースラに搭載されていたアルカンシェルが敵の手により改造を施された。
以前アースラに乗った事の在るメンバーは、それを見てショックと怒りに燃えていた。
「今回の任務は、基地もそうだが何よりもあの砲台を破壊する。最悪あれだけでもかまわん」
しかし、その中で邪魔になるのがいくつかある。
「つぎはこれだ。ブルーコスモスが持っている最新型の魔道兵器」
そういって映し出されたのは、以前シン達が戦った魔道機械と、まだ見たことも無い魔道機械だった。
「ザフトではこれを「蟹型」と「蜘蛛型」と呼ぶ事にした。だが、それ以上に問題なのは……」
イザークはさらに画像を出す。
「この二人の魔術師だ。我がザフトでも敵ながら有名なエドワード・ハレルソンとスウェン・カル・バヤンだ」
この二人は魔術師としてかなりの腕を持っている。
映し出される映像は、次々と兵士を切り倒しているエドの姿があった。
その姿を見て、一瞬シグナムが反応した。一度剣を交えてみたいと……
「そして次に……今回の基地の構成員を見て、一部のものに地球軍の兵士のものと見られる兵士が多数発見されている」
これはザフトのメンバーは知っているが、機動六課のメンバーには驚くべき出来事だ。
「この件に対しては、議長とオーブのウズミ代表が会議をしているところだ」
だが、と答える。
「今回の敵は地球軍、ナチュラルだ。だがこれだけは勘違いするな!!まだわからんやつがいるみたいだからな。
俺達はコーディネーターだ。確かにナチュラルよりも優れている点は多数ある」
だがな、とイザークはいう。
「そのナチュラルも俺達と同じで赤い血が流れている事を忘れるな。それに協力しているオーブや管理局のように、コーディネーターを好意的に受け止めるものがいる事を忘れるな!!」
一呼吸置いて、イザークはこほんと一呼吸おく。
「実は、今回の作戦に関して、現地の抵抗勢力から重要な情報を得ているらしい。
260:まじかるしん
07/07/25 22:37:31
その人物がそろそろ到着するはずなのだが……」
その時、プシュ、と自動ドアが開き、そっから一人の少女がやってくる。
その人物を見て、ザフトのメンバーは驚く。
(おいおい、子供かよ、本当に大丈夫なのか?)
などと勝手に話していた。
そのなか、少女、コニールは説明する。
「やつらの警備はほとんど完璧って言える。だけど、私達の村でもなかなか知らない秘密の洞窟があるんだ。
抜ければ基地に真っ直ぐなんだけど、連中もそこはまだ気付いてないみたいなんだ。岩でふたをされてるのが理由だと思う」
そういってコニールは資料を見せる。
それは村のはずれにある洞窟だった。
それを見て、イザークとクロノは考える。そこから進入すれば、奇襲をする事ができる。
そこで考えたのは……
「まずは大部隊を率いて囮舞台を出して敵をひきつ、その隙に誰かはその穴から抜けて相手の懐を突き刺す」
タイミングが重要になるが、これがベターな作戦だろう。
一番の問題は、誰が突入するか。
岩をすばやく移動しなければいけないので、空戦能力を持つものでないといけない。
さらに、洞窟は真っ暗なので、データを写さなければいけないので、それを直接見るためにはモビルジャケットしかできない事だろう。
その中から推測される事は……
「ん?」
なのはたちはいっせいにシンを見た。
「シンならインパルスでモビルジャケットになれるし、突入後も遠、近両方対応できるから、今回の任務にぴったりだね」
インパルスと言う言葉に驚くものが数人いたが、いまはそんなところではないので、みんなは黙ったままだった。
シンもそこまで言われたらするしかない。責任は重大だ。
「わかった。コニールさん、データを彼に」
クロノはシンにデータを渡そうとさせるが、コニールはじっとシンを見る。
「本当にコイツで大丈夫なのか?」「な!?」
心外な事を言われ、シンは席を立とうとするが、すぐにレイに眺められ、ぐっと答える。
「だって、コイツが今回の作戦の肝なんでしょ?作戦が成功するかどうかのこの重要な任務に、こんなやつが負かされて大丈夫なの?」
好きなように言われてるが、シンはぐっとこらえる。
耐えろ、耐えるんだシン。どうせ子供の言いがかりだ。
そうだ、それでわざわざ怒るほど、自分は子供じゃない。そう言い聞かせた。
「ここには他に優秀なのがたくさんいるんだろ?だったらそいつらに任せればいいじゃないか」
この子供は全然わかっていない。
そうなれば指揮をするものがいなくなってしまう。
そして、コニールは今までと違ってアア競っているような顔になる。
「失敗したらこの町のみんなだってマジで終わりなんだ!」
話によれば、彼女に住む町は半ば強制的にブルーコスモスに働かされている形となっていて、一度暴動を起こしたのだが、その時のいざこざで町の人口の3分の1が死んでしまったのだ。
さらに、彼女の父を含め、数人は人質として捕らえられている。
この作戦が失敗すればどうなるかわかったものではない。だから、彼女は必死なのだ。
「心配ないよ、コニール」
そんなコニールを、フェイトは優しく接する。
「彼は、とっても優秀だから」
そういわれ、コニールはゆっくりとシンの方へ向かう。
261:まじかるしん
07/07/25 22:40:35
そしてディスクを差し出すが、なかなか話そうとはしない。
その時、シンは彼女がどのような思いでここにきたのかがわかった。
それがわかったシンは、コニールと、隣にいるレイとエリオにしか聞こえないように言う。
「大丈夫さ、俺が守ってやる」
シンの言葉に、え?とコニールはシンの火を見る。
「お前の父親も、村のみんなも、俺が守ってやる」
そうだ、シンはこのためにここにいる。
家族を失ったあのときから、一人でも多くの人を助けたいと思った。
だから彼は今、管理局に入ったのだ。
コニールもそんなシンの思いが伝わったのか、ディスクをゆっくりと放す。
その時、本当に小さな声で「頼む」と聞こえてきたので、ああと頷いた。
そんなコニールをフェイトが落ち着かせるために部屋を後にした。
そして、イザークがふう、と一呼吸。
イザークの呼吸を聞くと同時に、ザフトのメンバーはキッと真面目な顔つきになる。
まさか……
「諸君!我々はただいまより死地へと赴く。どうだ、楽しいかあ!?」
「「「「「サーイエッサー!!!」」」」」
「負ければ我々どころか、現地の人までえらい目を見る事になる、どうだぁ!楽しいかぁ!!」
「「「「「サーイエッサー!!!」」」」」
部屋中に響き渡る声で、イザークと部下達は叫んだ……ディアッカとハイネを除いて。
「よし、行くぞ!」
イザークの叫びと同時に、ザフトのンバーはバリアジャケット、騎士甲冑、中にはモビルジャケットにもなる人物までいた。
イザークは大きく深呼吸する。
「野郎共!!俺達の目的は何だ!!?」
「「「「殺せ!!殺せ!!救ええ!!」」」」
「俺たちの特技はなんだあ!!?」
「「「「「粉砕!玉砕!!大喝采!!!」」」」」」
「くきゅー♪」
「キャロ!?フリードも、なんで地味に混じってるの!?」
「ようし、これより、アルカンシェルゲート突破作戦、始動!!!」
「「「「「うおおおおぉぉぉーーーー!!!」」」」」
一同は意気揚々とその場を後にする。
なにか、ぽつんと取り残されたかんじがするミッドチルダ陣。
さっきの出来事から、何かあるとは思ったが、まさかここまでとは……
コニールが見たらどう思うだろうか……
まあ、そうしてアルカンシェルゲート突破作戦は開始されるのだった。
予告
は「開始されたアルカンシェル突破作戦」
フェ「そのなか、シンは重大な任務を負かされる事になった」
な「シンはその任務の途中、本当に、ちょっとしたことが起こる」
シ「次回、魔道戦士まじかるしん第22話「洞窟の少女」
???「ママ…ママ……ママはどこ?」
ス「あーあー、まだそれははやいから、ね?」
ティ「すっごいネタばれね……いまさらだけど」
262:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:42:51
GJです
>「「「「「粉砕!玉砕!!大喝采!!!」」」」」」
>「キャロ!?フリードも、なんで地味に混じってるの!?」
ちょ、社長wってキャロなにしてんのww
263:まじかるしん
07/07/25 22:44:57
投下完了。
えーと、とりあえず食事中の皆さん、そしてイザークファンの皆さんすみません。
確実にイザークが某コッペパン軍曹になってしまいました。
そして種キャラ大量増量。
今回はシンと例外ないって事でミネルバには遺作と痔悪化、そして西川が登場。
さらに、今回でしばらくはまじかるしんの投下を控えようと思ってます。
ちょっと原作のほうが進んでから……あまりにも急展開過ぎる。
けど、そのかわりにシンがなのはたちのデバイス化という以前あったような電波が……
264:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:58:40
中の人ネタktkr!
爆笑したぜ
265:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 23:39:19
なんという軍曹・・・BJは間違いなくふもっふ
そしてさりげなく罵りの中にも遊戯ネタがw
266:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:17:34
イザークのジャケットはボン太君アサルトシュラウトですか?
それともスラッシュボン太君ファントム或いはボン太君イグナイテッド?
267:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:20:51
シャイニングボン太君に決まってるだろw
268:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:24:04
GJ!!スウェンとエドが出るとは・・・回転撃ちが楽しみです。
イザーク軍曹は絶好調だな。
269:名無し三等兵
07/07/26 00:26:55
つまんねーSSだな…
もっと読者を楽しませようって気は無いのか?
安易なパロディに走るあたりも逃げを感じて嫌になる。
もう少し勉強するか、書くのやめちまえ。
270:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:31:30
>>269
単に人生経験が少ないんだろ>まじかるしん(笑)
単調な文体で理解しろよなw
271:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:33:42
リアリティがないな、まじかるしんには
272:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:37:52
なんという自演臭……
やっべ俺釣られちまった!?
273:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:37:57
>>263
GJ!まさかスタゲ参戦とは・・・・
文才に嫉妬する自演は気にするな
274:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:38:09
軍オタ、頼むから荒らさないでくれ…
275:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:40:07
>>272
貴重な意見はちゃんと、SSに反映すべきだと思う。
独りよがりの創作なんて気持ち悪いだけだよ。
276:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:41:02
ハイハイスルースルー
277:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:44:15
>>273
嫉妬?
軍オタがファビョってるだけだろw
新シャア、無敵すぎw
278:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:47:02
>>269
職人様に読ませて頂いているご身分で何を言っているんだ?
職人様への否定的レスは一切禁止なの!
279:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:28
ハイハイスルースルー
280:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:42
>>278
まじかるしんは糞だが職人様なら仕方ないよなぁ
281:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:49:51
ハイハイスルースルー
282:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:51:07
>>281
建設的議論の邪魔するなよ脳内ルール厨
283:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:52:55
ハイハイスルースルー
284:281
07/07/26 00:54:47
>>282
ごめんね、低学歴で仕事見つからないのw
だから許してピョン
285:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:55:45
文句たれるぐらいなら読まなきゃいいのに…。
そんな簡単なことも出来ないとは…なんという馬鹿
286:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:56:54
自分の巣が恐ろしいまでに過疎ってるから暇でしょうがないんだよ
287:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:57:02
ハイハイスルースルー
288:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:00:29
このスルースルーって言ってるのも自演荒らしだな
そして俺も同じ穴の狢
皆さん別の話題をどうぞ
289:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:06:28
CEが魔法世界設定のssではキラはどうやって戦ってたのか?
非殺傷で撃ちまくってもキリがないだろうから
デバイス破壊しまくりだろうか?
290:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:09:16
それが一番てっとり早いだろうな
291:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:09:38
そこは相手の手や足を高出力であり圧縮されたビームで打ち抜いて無力化でしょう。
292:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:14:29
幾ら魔法技術があるからって、身体の再生とか出来んのかな
そういった事抜きでもMSじゃあるまいに、流石にピンク集団でも手足撃ち抜きは避けるんじゃない?
293:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:24:55
コーディの魔法技術なら可能かもな
だがやはりデバイス切り落としがしっくりくるな
294:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:27:17
ごめんねとかいいながら手足切り落としたり打ち砕いたりしてたら、
怖すぎるな。
295:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:31:23
バインドしてそのまま放置じゃないの?
296:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:35:06
どんだけの量のバインドを維持して戦えるんだよw
297:Fate×Destiny
07/07/26 01:43:15
「くそ、この新型!」
インパルスと対峙するカオス。そして次第に戦闘は地上から空中へとうつっていた。
「カオスもガイアもアビスも…」
『シンッ!!』
通信から響くフェイトの声に、ガイアの接近に気付かせる。
サーベルによるガイアの斬撃を後退しかわした。
「どうしてこんなことになるんだ!!!」
フラッシュエッジを投剣し、向かってくるガイアを退ける。
アビスの両肩部シールド内部からビームが放たれ、そのわずかな合間を縫って避けるバルディッシュ。
しかし、避けたビームは地上に控えているMS部隊を撃破。
振り返るフェイト。
「ッ!?駄目だ…迂濶に避けられない。」
「そぉらぁ、もう一丁!!!!」
アウルはそれを楽しむかの様に発射スイッチを押した。
カリドゥス、バラエーナ、シールド内部のビーム砲が一斉に放たれ、むやみに避けるわけにもいかずバルディッシュにシールドを展開させるフェイト。
「ぐっ…く…。」
歯を悔い縛り衝撃を耐えるも、途中でシールドが弾け、吹き飛ばされた。
空中で大きくバランスを崩し、モニター越しの風景がぐるぐると回る中、何とか姿勢を建て直す。
「フェイトッ!!」
「さっさと落ちろぉ!!」
アビスの砲門がインパルスへと向けられる。
「うっ!!」
ガイアへの対応にわれていたシンは回避行動に移る時間が遅れた。
「もらった。」
笑みを浮かべ、発射スイッチを押そうとスイッチに指をかけるアウル。
しかし、ビームの嵐がアビスのシールドに降り注ぎ、止めのチャンスを邪魔する。
「…今度はなんだ…?」
アウルは衝撃を堪えるため閉じていた目をあけ、モニターを見る。
白いザクを操るレイ・ザ・バレルと赤いザクを操るルナマリア・ホークが向かってきていた。
298:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:46:26
バインドは管理局員みたいな多数が一人に対してかけるからこそ有効だろうし、
戦場みたいな所だとバインドは余り役に立ちそうにないな
やっぱりデバイスを破壊してまわるのがしっくりくるな・・・インテリジェント型だとダメージ大きいだろうが
299:Fate×Destiny
07/07/26 01:47:20
「よくも舐めた真似を!!」
ルナマリアの操るザクがアビスへとビームを連射。
幾つも放たれた緑色の閃光がアビスを捕えようと向かう。
しかし、難無くアビスは回避。
「スティング、きりがない…。こいつだってパワーが…。」
向かってくる赤いザクをあしらいながら、アウルはパワー残量を確認する。
考えもなしに連続しての砲撃は危険な残量だ。
彼方から白いザクが突撃ビーム砲を連射しつつカオスへと向かってくる。
スティングはカオスに盾を構えさせながら避け、レイの操るザクと交錯する。
ビリビリと空気が振動する。
「えぇい、離脱するぞ、ステラ!!…そいつを振り切れるか?」
只でさえ予定を大幅に遅れているのだ。これ以上遅れるわけにもいかない。
アンノウンが相手ならば尚更、無理をする必要はないと判断したスティングは、戦闘を放棄し、離脱をはかる指示をだした。
しかし、
「すぐに沈める!!」
闘争心剥き出しのステラはスティングの指示を無視。インパルスへと背部突撃ビーム砲を放ちながら向かっていく。
際どくぶつかり合うサーベルと対艦刀。
「離脱だ!やめろ、ステラ!!」
バルディッシュのレール砲をかわし、鎌による斬撃をシールドで受けながらスティングがステラに言う。
インパルスと一旦、交錯し、旋回。
尚もインパルスに戦闘を挑もうとするステラにさすがのスティングも声を荒げる。
『ステラ、よせ!離脱だ!!』
「私が…こんなぁぁああ!!」
ステラは吠えながら、ガイアをインパルスへと向かわせるが、
『なら、お前はここで死ねよ!!』
瞬間、ステラの様子に異変が起きた。
『アウル!!』
怒声をあげるスティングを無視し、アウルは続けた。
『ネオには僕が言っといてやる。さよならってなぁ!!』
インパルスを目の前にし、ただ単にホバリングを続けるガイア。
その様子を不思議に思いながらも、シンは背部に備え付けられているフラッシュエッジビームブーメランを投剣する。
間に割って入ったカオスが、盾を使って弾き、インパルスに向かって即座にビームを放った。
300:Fate×Destiny
07/07/26 01:50:34
突然、逃走を開始するガイア。それに追随するカオス、アビスの二機。
急な相手の行動の変化に、戸惑いながらもそのあとを追うインパルス、バルディッシュ、ブレイズザクファントム。
ルナマリアのザクはスラスターに異常が発生したため、追撃はせずにミネルバへと向かった。
JPジョーンズ。
港に奇襲を駆け、揺動に成功したものの、アーモリーワンは軍事工場地帯である。
その為、いくら戦艦を撃墜しようが次々と出てくるわけで、このまま戦えば、逆に自軍が撃墜という事態になりかねない。
予定していたよりもスティング、ステラ、アウルの帰艦が遅い。
何かあったか?
とネオは踏み、席を立つ。
「出て時間をかせぐ、ナノハにもそう伝えろ。艦を頼むぞ!」
ネオは艦長に伝え、ブリッジをあとにした。
出撃待機室に向かうと、虚空を見つめる少女の姿。
「さて、私達も行くかね…、準備はいいか?ナノハ…。」
「……はい……。」
ナノハは抑揚の無い声でそう呟く様に返事をした。
「実戦は初めてだろうが、なぁに、お前なら大丈夫さ…。」
ネオはナノハの小さい肩を抱き、搭乗デッキへと向かった。
カオスの機動兵装ポッド、そしてアビスのバラエーナとカリドゥスの一斉射撃がインパルス、ブレイズザクファントム、バルディッシュを狙い撃つ。
シン、レイ、フェイトは各機を巧みに操り、避け、シールドで防ぎ、逃走を図る三機を追う。
「何てやつらだ!奪った機体でこうまで!!」
『確に、凄いね…。でも、止めなきゃ…。』
『フェイトの言う通りだ…。脱出されたらおしまいだ。その前になんとしても捕える!』
サブモニターに映るフェイト、そしてシンはレイの言葉に頷き、追撃を開始した。
「ネオ・ロアノーク、エグザス!出るぞ!」
「ナノハ・タカマチ、エクシード、行きます!!」
JPジョーンズから発進する二機。
一機はモビルアーマー、もう一機は赤い十枚の翼と二丁の銃を持つガンダムだった。
出撃してまもなくシグー、ザクに遭遇し、戦闘がはじまった。
301:Fate×Destiny
07/07/26 01:53:22
ミネルバ、ブリッジ。
プシューと音をたて扉が開き、ブリッジに入ってきたのはデュランダルと護衛二名だった。
アーサー、そしてCIC担当のメイリン・ホークも驚き、振り返る。
そして、ミネルバ艦長、タリア・グラディスも振り返り、驚いた。
「議長!?」
「状況は?どうなっている!」
開口一番にデュランダルは声を張り上げた。
「うぁぁああ!!」
悲鳴に近い声を上げながら、ステラはビームをプラントの外壁に向け、何度も放つ。
しかし、やはり万全をきした構造のため、ちょっとやそっとでは穴を開ける事などできない。
「何をっ!?」
フェイトはバルディッシュのスラスター全開でガイアへと向かい、
「ここにはまだ、人がいるのに!」
ガイアへ狙いを定め、両肩部のアークセイバーをニ刀、投剣する。
しかし、それはアビスの一斉射撃により破壊され、届くことは叶わなかった。
立ちはだかるカオスとアビス。
レバーを握る手に汗をかいているのにフェイトは気付いた。
『ミネルバ!フォースシルエット!』
シンの声が聞こえた。
まだ諦めていない声、絶対に食い止めると言うシンの気迫が伝わってくる。
レバーを握る手に力を込めるフェイト。
『シン!下がって、装備を換装して!あの二機は、私とレイで押さえるから…、いいよね?レイ。』
『あぁ、行くぞ、フェイト。』
スピーカーから響く二人の声を聞き、幾分か緊張がほぐれるシン。
もし二人がいなければ、換装することは難しかっただろう。
「サンキュー、二人とも…。」
最後にエクスカリバーを投剣し、シンは換装の為に一時、戦闘空域から離れた。
「いい加減…」
「しつこい!!」
撃てども撃てども執拗にくらいついてくるザクとバルディッシュに苛立ちを覚えるスティングとアウル。
ザクのビームアックスをジャベリンの柄で受け、弾き、バランスを崩したところを二段の蹴りで蹴り飛ばすアビス。
そして六発のビームを一斉に放つ。
モビルアーマー形態のカオスの機動兵装ポッドからの突撃ビームをかわし、追撃から逃れるバルディッシュ。
向かってくる本体のビームクロウを鎌の柄でうけ、弾き飛ばす。
バルディッシュとザク、フェイトとレイは連携し、同じく連携し、攻撃を仕掛けてくるカオス、アビスをインパルスから引き離す。
302:Fate×Destiny
07/07/26 01:56:51
その間に、機動性、俊敏性に優れたインパルス、フォースシルエットに換装。
一番手近にいたカオスへとサーベルを抜き放ち、ビームをかわし接近しながら振るう。
装備を換装するインパルスを見て、驚きを隠せないスティング、アウル。
カオスを退け、アビスのビームを盾を使いながら強引にかいくぐり、突進。
弾き飛ばし、ガイアへと一直線に向かう。
ガイアの替わりに壁面に全火力を集中させるアビス。しかし、穴は開けられない。
その間にも、接近してくるインパルスを必死で退けようとビームを連射するガイア。
明らかに精度が落ちたそれはインパルスを捕えられない。
「落ちろぉ!!」
シンは声を張り上げ、インパルスのスラスターを全開にした。
刹那、カオスによって背後から放たれた四の奔流が壁面に大穴をあける。
プラント内の空気が風呂場の栓を抜いたかのごとく、勢いよく渦を巻いて抜けていった。
そして、ガイアはそれに吸い込まれるかの様に飲み込まれ、カオスとアビスはそれに続く。
「くっそ~!」
悪態をつきながら、シンは三機のあとを追う。
レイが引き留めようと彼の名を呼ぶが、もう遅かった。
レイもフェイトも、シンのあとを追い、プラントの外へ出た。
「艦長!あいつら…何を勝手に外の敵艦はまだ…。」
戦闘をモニターしていたアーサーが言う。
「インパルス、バルディッシュのパワー危険域です。最大でインパルス300、バルディッシュ400。」
メイリンの報告に、タリアは座っていた椅子から腰を上げ、ミネルバの出撃を宣言した。
インパルスとバルディッシュまで失う分けには行かないのだ。
デュランダルも許可を出し、ミネルバの発進準備が艦内全域に伝えられた。
303:Fate×Destiny
07/07/26 02:00:15
単独で宙域を飛行するインパルス。
強奪された三機の姿を見つけようと躍起になっているシンにレイとフェイトからの通信が入る。
『シン、一旦引こう。こっちもパワーが危ない。』
『やみくもにでても…』
フェイトとレイがシンを引き留めようと何度も言葉をかけるが、聞く耳持たず、どんどん潜行していってしまう。
プラントの外壁の陰に身を潜めるエグザスとエクシード。
『無事、脱出、出来たみたいですね…。』
ネオへと入るナノハの通信。
そして三機が出てきた穴から再び三機が出てくる。
内、二機はアンノウンだ。
「ふ~ん、なるほどねぇ~。確にこれは…俺のミスかな。」
ネオは口元に笑みを浮かべ、母艦であるJPジョーンズへと必要事項を連絡。
そして、カオス、ガイア、アビスの三機が無事帰艦したのを確認すると、動き出した。
「さて、では見せてもらおうか、エクシードの力…。」
スラスター全開でインパルスらへと向かうエグザス。
「…了解しました。」
抑揚なくナノハは言う。
黒のラインが入る赤い翼、左右合計十枚を広げ、白に赤、金のラインの入ったモビルスーツ、エクシードはエグザスのあとを追った。
第二話、投下終了です。
楽しんでいただければと思います。
304:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 02:25:13
GJ
305:まじかるしん作者 ◆om9ygRXchQ
07/07/26 06:40:55 OyOAibAO
私のせいでこんなことになるなんて…
荒れそうなので、私はこのスレから撤退します。
短い間でしたが、楽しく過ごせました。
ありがとう、そしてさようならノシ
306:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 07:07:49
>>305
つまらねー作者騙りは止めろ阿呆
307:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 07:37:12
GJです。いやいや十分楽しんでますよ。
なんだ?荒らししたいのに誰も相手してくれないから他人の振りして荒らしか?
じゃあ私が相手をしてあげよう。
氏ねじゃなくて死ね
308:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:02:28
文句言って良いのは自分で書いてるヤツだけだと思う俺
309:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:50:21
>>308
ギアス厨氏ね
310:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:54:26
>>309
すまん、どこがギアスネタなのか教えてくれ。
311:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 08:57:14
撃っていいのは撃たれる覚悟があるやつだけだ!
312:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:00:30
>>311
ああ、なるほど。
㌧クス
313:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:05:40
>>303
乙なの!
なのフェイが互いに面識あるのかが気になる。
314:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:06:16
ギアスっていうより凄くありきたりなセリフだと思うけどね。
むしろ309が過剰反応しすぎ。
315:名無し三等兵
07/07/26 09:17:14
>>314
馬鹿な住人には困ったもんだよな
316:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:38:23
とりあえずまじかるしんはもの凄くおもしろいです、と。
>>303
すごいな、なのはの雰囲気がなんか違う。これからの展開に期待してます!GJ
317:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:40:47
お前ら…いいかげんにしないと職人様が投下しにくいだろうが…
318:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 09:42:47
>>317
別に荒れてなんかいないよ?
電波飛ばしてないで仕事しろ
319:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:24:36
>>318
ああ、全く荒れてないよな
320:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:38:40
>>308
アホだな。お前。
321:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 10:48:07
>>303
シンとフェイトがいいコンビですな。あとレイも。ルナさんはどうしたんだろ?
続きに期待してます。
まじかるしんはすごくおもしろいですよ。こっちも続きに期待してます。
322:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:10:25
>>320
軍事板住人のこと?
323:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:23:23
>>322
違う。
SS書いてないと批評しちゃダメだとか言ってる>>308のような人だよ。
324:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:32:42
上の流れはどう見ても荒しじゃねーか…
308が極端すぎるといのは同意だけど。
325:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 11:35:43
夏ですからね。
326:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:03:18
>>325
空気読めない厨って嫌だよな
327:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:11:55
>>321
作者名無しで自演乙w
328:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:48:41
すまん、まじかるシンの作者様はぶっちゃけ文章力低いと思うよ
だけど、それを補うだけの魅力はあると思うよ
329:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:52:59
まあモビルジャケットとか書いてあった時には目が点になったが
斬新だし面白いよな
330:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 12:59:05
>>328
具体的に面白いところ、出してみて
331:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:01:57
>>330
パロかなぁ…安易なパロは批判されるが俺は嫌いじゃない
まあ、俺の言葉通り批判され易いがな。後はキャラの掛け合いとかかね。
332:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:14:04
>>331
パロディに逃げられると、正直ムカつく
333:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:33:25
正直ネタが分からなくて、笑ったほうがいいのか?ってところがある。
334:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:45:56
同意だな
335:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 13:56:48
URLリンク(weekryseiron.blog101.fc2.com)
336:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 14:44:37
職人さんに文句はあんまりいうもんじゃない。
嫌ならスルーでいいでしょ。
俺はまじかるしんは好き。
337:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 14:48:30
>>263
GJ!!です!
イザークが…某朴念仁に…って元からry(ウワー
まじかるしんの投下を心待ちにしております
これからも頑張って下さい
338:まじかるしん作者 ◆om9ygRXchQ
07/07/26 15:35:02 OyOAibAO
みなさんレスありがとうございます。
でも、正直自分にはこれ以上書く気も時間もありません。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
さようなら…
339:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:16:59
まじかるしんの作者様はトリップ使ってないはずなんだがな?
そんなものまで用意してなりすまし荒らしがしたいか。効果無いからやめとけ
340:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:19:35
>>339
同じIDで上のほうでもやってるから、スルーしとけ。
構っちゃだめだって。
341:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:20:47
>>327
お前さ、自演乙なんて言ってるけどさ。そんな証拠なんてあんの?
証拠も無いのに自演乙なんて……お前頭が腐ってんじゃねぇのか?
342:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 16:32:21
341
そいつもage厨
343:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 17:00:38
新しいSS書くような事もいってたし、書く時間がないともいわないだろう。
スルーしようぜ!
344:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 17:29:59
何だ、まだ荒れてるのか?
以降蒸し返す奴は問答無用で全員自演確定でいいんじゃね?反論も荒れる原因だからな。
345:Fate×Destiny
07/07/26 17:40:25
うん、ごめん。またなんだ…、でも投下しようと思うんだ。
きりのいいところまで書けたし…。
行きます!
346:Fate×Destiny
07/07/26 17:44:38
第三話 予兆の砲火
脳裏を駆ける直感的な鋭い感覚。
「何だ?」
レイは不振に思いながら、シンのあとを追った。
頭上、横、背後からのビーム攻撃。
「なっ!?一体どこから?」
シンはインパルスの動きをとめないように注意しながら宙域を滑る。
「さぁて、その機体も頂こうか!」
ネオは口元を歪にゆがめ、突撃ビーム砲四機をインパルスに目がけ、再び射出する。
直線的ながらも、ランダムに動くその四機の砲塔はインパルスを全包囲、360度で狙い撃つ。
次々と放たれる砲火をインパルスは盾を使い防ぎ、何とか避けた。
グルグルと回るメインカメラのモニター映像。
とはいっても、あたり1面似たような風景が続くので不快な思いはしないが…。
額に汗が滲むシン。
右から放たれるビームをかわすと、直後頭上、そして、下、そして左。
一発でもあたり、動きを止めれば、撃墜は必死だろう。
めまぐるしく動く発射体の動きについていけず、避け、防ぐのだけで精一杯だ。
『『シン!!』』
フェイトとレイが援護に駆け付ける。
スラスター全開でバルディッシュとザクが割って入った。
そしてネオの脳裏にもレイと同様の感覚が駆けた。
全包囲から放たれるビームの嵐を巧みに避け、かわしバルディッシュとザクが位置を入れ換える。
ザクを狙うビーム砲塔をバルディッシュが間合いの長い鎌で破壊。
そして、バルディッシュを狙うビーム砲塔をザクのビームが撃破する。
『何をやっている!シン』
『ぼうっとしてたら、落とされるだけだよ!』
「こりゃ、さすがの俺も一人で三機を相手にするのはしんどいかな…。」
エグザスのコクピット内でそんなことを呟くネオ。
サブモニターにうつるナノハの姿。
『ネオ…、撃つよ?』
戦闘区域よりも少し離れた宙域にエクシードはいた。
「エクセリオンバスター・フォースバースト」
ナノハが呟くとマルチロックオンシステムが機動。
レーダーにうつるインパルス、ザク、バルディッシュの三機を表す機影を赤い枠が囲んでいく。
「ロックオンされた?」
フェイトが声をあげた。
『ロックオンって一体どこから?』
ビームを防ぎつつシンから通信が入る。
『動きを止めるな!ぼうっとしていたら、ただの的だぞ。』
二丁のライフル、ディバインバスター、背部の両翼のバインダーから姿を見せる二つの砲口、ディバインバスターEX。
そして腹装砲、エクセリオンバスターから膨大な光が溢れだした。
347:Fate×Destiny
07/07/26 17:49:01
「機密正常、FCSコンタクト、ミネルバ、全ステーション異常なし。」
アーサーはミネルバのシステム起動が正常に進んでいることを確認していく。
「索敵急いで。インパルス、ザク、バルディッシュの位置は?」
進水式がまだにも関わらず急遽発進することになっミネルバ。
「インディゴ53、マーク22、ブラボーに不明艦1。距離、百五十!」
「それが母艦か…」
デュランダルが言う。
「熱紋をデータベースに登録、以後、対象をボギーワンとする。」
タリアにより、指示が出され、そして
「同、157、マーク80、αにインパルス、ザク、バルディッシュ。
交戦中の模様。」
三機の位置を特定したメイリンがタリアに報告する。
「呼び出せる?」
「駄目です!電波障害激しく、通信不能。」
「敵の数は?」
「二機です。モビルアーマー、モビルスーツ一機ずつです。」
五の奔流が通り抜け三機を散々にする。
「なっ…」
回避するシン。
その奔流の歩飛ばしる勢いと太さが、破壊力を物語る。
「もう一機!?」
フェイトはバルディッシュに近付いてくる敵影を目視。赤い十の翼。
左右の手に持つ、ライフルの砲口が向けられ、交互に放たれる桜色の奔流がバルディッシュのビームシールドに突き刺さり、霧散。
そして、動きを一瞬止めたバルディッシュに容赦なく降り注ぐエグザスの突撃ビーム砲。
「フェイト!」
インパルスはスラスターを全開でアンノウンモビルスーツへと向かう。
メインモニターを横切る発射体。
「ぐっ!!」
フットレバーを緩急つけて踏み込み、ハンドレバーを操る。
インパルスを減速させ、盾を構え、左右に移動させながら、突撃ビーム砲の狙いを散らし、正面はシールドでガードする。
突撃ビーム砲によるビーム砲の嵐を上昇降下、左右後退、サイドローリングしながらかわす、レイの操るザク。
一旦呼吸を置き、エグザスの本体を狙い撃つザクのビーム。
「ちぃっ…。」
ネオは舌打ちをし、ビームスパイクを射出した。ザクは上昇してかわす。
「はぁっ!!!」
ビーム刃を持つ鎌で横一閃。しかし、エクシードは後退し、かわしながらビームを連射する。
見たところ、近接戦闘用の武器がない。
「シン!!」
フェイトはインパルスへの通信回線を開いた。
348:Fate×Destiny
07/07/26 17:52:17
「ボギーワンを撃つ!」
タリアは決意し、指示を出す。
「ブリッジ遮蔽、進路、インディゴδ、信号弾、及びアンチビーム爆雷発射用意!
アーサー!」
「了解、ランチャーエイト、一番から四番、ライトハルド装填。
トリスタン、一番二番、イゾルデ起動。照準、ボギーワン!!」
アーサーの声と共にミネルバの武装が次々と起動させられていく。
「彼等を助けるのが先じゃないのか?艦長…。」
デュランダルは怪訝そうな顔で、タリアに聞いた。交戦中のザクを除いたインパルスとバルディッシュの二機は、エネルギーが危険域と聞いたからだ。
戦闘中のモニターを見ても、三機の分が悪く見える。
「そうですよ、だから母艦を撃つんです。
敵を引き離すのが一番手っ取り早いですから…。この場合は…。」
「艦…?」
ネオは呟きながらモニターでミネルバの姿を確認。
「欲張り過ぎは元もこもなくすか…ナノハ!!」
ネオが呼ぶと、通信モニターにナノハの姿が移る。
「そいつらを振り切れるか?」
『…うん…。大丈夫だよ…。振り切れば、いいんだよね?…』
「そうだ…。」
ナノハは頷き、モニターの画面が消える。
ネオはザクを突撃ビーム砲で牽制すると戦線を離脱した。
一方、二方向に大型のビームを放つエクシード。
そしてその方向から向かってくるインパルスとバルディッシュ。
そのビームを紙一重の距離でかわし、エクシードに斬撃を見舞う二機。
エクシードはそれらを宙返りしてかわし、背部両翼のバインダーに収納されているディバインバスターEXを展開。
放たれる大型のビームをなんとか回避するインパルスとバルディッシュ。
そしてその間に背部の翼、フライヤーフィンをスライドさせ展開、エグザスの後を追っていった。
「くそっ!逃がすか!!」
シンが追撃しようとするが、ミネルバから信号弾が放たれ、帰艦命令が出る。
「ミネルバ…、帰艦信号!?何で!」
「そろそろ、インパルスもバルディッシュもパワーがきついからね…。」
ヘルメットを外し、額の汗を拭うフェイト。
「何より、命令だ…。戻るぞ!」
三機はミネルバへと向かった。
349:Fate×Destiny
07/07/26 17:57:26
追撃を受けるボギーワンこと、JPジョーンズ。
ライトハルド、トリスタン、次々放たれる砲火が次々とJPジョーンズを襲う。
そんな悪条件の中、エグザス、エクシードは帰還し、ネオは指示を出すため、直ぐ様ブリッジへ上がっていった。
「インパルス、ザク、バルディッシュは?」
慌ただしいミネルバのブリッジ。
「帰投、収容中です。」
「急がせて!このままボギーワンを追う。」
タリアはメイリンにそう言いつけた。
「大佐!」
JPジョーンズブリッジに入ってきたネオに艦長が声をかける。
「悪い、少し遊び過ぎたか…。」
「かなり足の早い艦のようです。厄介ですぞ。」
次々放たれるミサイルの迎撃の指示を出す。戦艦の付近で爆発、衝撃で船体が大きく揺れた。
「両弦の推進材予備タンクを分離後爆破!アームごとでいい、鼻っ面に食らわしてやれ!!」
指示を出すネオ。
「同時に、上げ舵35!取舵10、機関最大!!」
ネオの指示でトリスタンをかわし、本格的な逃走を開始した。
帰還したレイは状況を知るため、すぐにコクピット内から飛び出して行く。
シンもそれは同様だが、ヴィーノとヨウランのかける声にも反応せず、行ってしまった。
シンの様子に異変を察知するヴィーノとヨウラン。
「何だ、あいつ…。大丈夫か?」
ヨウランとヴィーノは顔を見合わせ、バルディッシュへと向かう。
こちらは割りとゆっくりだ。
「フェイト、大丈夫か?」
シンにかけた言葉と同じ言葉をフェイトにかけるヴィーノ。
「うん…、大丈夫だよ…。ちょっと疲れてたけど…。ごめんね、逃がしちゃった…。」
「何でもいいよ、無事に帰ってきたんだからさ…、お疲れ、フェイト。」
「うん…。」
フェイトは困ったような笑みを浮かべ、頷いてから、コクピットを出ていく。
長い金髪ふわつかせながら、フェイトは出口へと向かった。
350:Fate×Destiny
07/07/26 18:00:55
投下終了です。
名称や表現など違ってたりしたらごめんなさい。
戦闘描写、難しいです。
351:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:10:32
GJです!シンとフェイトがお互いを気遣いあってていい感じですな。
352:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:12:58
GJ!!
353:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:23:17
GJ
素晴らしいバトルでした。
354:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:24:23
GJ!
このフェイトはもちろん常時ハイレグですよね?
355:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:29:41
GJ!
どうでもいいんだけど赤服って当初は5人で
4話か5話あたりで2人共瞬殺されてたよね?
ルナがあっという間に2人もとか言ってた気が・・・
あれはないわと思ったな
356:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:42:11
最初はデバイスMS化とか無理だろ、出来てもつまらなさそうとか思ってたけど、GJ
俺の中のエクシードのイメージがフリーダムだけど、それはそれで面白そうじゃね?
357:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 18:52:29
>>355
その二人は赤服じゃなくて緑服だよ
赤服はシン達3人だけ
358:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:06:47
>356
フリーダムVSエクシード…か。
楽しみなような気がしないでもない。
359:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:13:17 4TzwdQVm
>358
フルバーストとフォースバーストのガチンコが見れそうだwww
360:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:14:31
だがダルマにされて瞬殺しか思い浮かばんな
魔法でキラがなのはに敵わないように
MSではなのはがキラに敵うわけないしな
361:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:23:59
まぁ・・・それでもなのはがキラ相手に
どこまでやれるか見ものだな。
362:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:28:55
MSでまでキラを葬る超人なのはなんて見たくねぇよ
なのはがゴジラ倒す動画見て悦に浸ってるニコ厨じゃあるまいし
363:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:32:24
まぁ見せ方次第だな。
364:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:34:13
>>362
じゃあ俺はニコ厨でいいや。
365:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:35:52
とことんキラを嫌われものにするか、なのはを嫌われものにするか
366:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:40:36
>>364
人間性がオワッとるな。
367:lyrical Seed Destiny
07/07/26 20:42:36
contact of Destiny4話10時頃に投下予定ですが、宜しいですか?
ちなみに前、中、後の三つに分かれそうです。メモ帳に書いていますが70KB近くの量に……。1話は24KBだったのですがorz
前、中、後、30分おきに投下予定です。
下、感想です。
>MMGSLNSDSCVG氏
六課VSCEですか。これは今までにない話だ。管理局は一体何をやらかしたのやら。
ラクスが出てきたけれど、彼女は戦うのかな? ともあれGJです。
>38 ◆KHEtQ2j5Nc氏
おお、自分のSSと似た世界観だ。
しかしキラとカガリが……なんか、なぁ。和解するにも相当苦労しそうだ…というか、和解します?
ステラが生きていますが、どんな理由か楽しみにしてます(自分のSSでは死んでますので)
>りりかるシード STS氏
おお、シンが先輩の貫禄を見せている。かっこいい、と思いきやなのはさんに止められてふて腐れてる……。
でもシンのポジションが良い感じですね。スバル達よりも格上だけど、なのは達よりも遠くない。
GJです。
>まじかるシン
アルカンシェルがローエングリンの変わりですか。おまけにエドやスヴェンのエース二人。
…誰かが重傷か、再起不能になりそうだ。
そしてさりげなく凍結系を使うディアッカカッコヨス
>望氏
再開した二人。まさかいきなり殺し合いには……ならないか、な?
でもなのはやフェイトが傷つけられたら、どうなるやら。
高町家でのほのぼのがいい感じです!
>神隠し氏
友との意外な再開に悩むシンとキラ…。さて、彼らはどんな道を選ぶのでしょうか。
そしてヴィヴィオに絡まれるキラ。さぁ、今こそ孤児院で鍛えた子供のあやしかたを見せるときだ!
>種なのは(仮)氏
初っぱなからSLBですか。どこでも全力全開は変わりませんななのはさん(小)
ザフト側には誰か加わるのでしょうか? GJです。
368:lyrical Seed Destiny(感想続き)
07/07/26 20:43:47
>魔法学園リリカルプラント
おお、ほのぼのとしたSSですね。スカリエッティが保険医…。
と言うことはルーテシアやナンバーズは当然学生ですね?
どう絡むのか、楽しみです。
>暇人A氏
空港火災を起こしたのはレリックのはずですが、人為的手があったのでしょうか。
というか、本編でも原因って、明らかにされてないんでしたっけ?
GJです。
>GmV9qCP9/g 氏
GJ。しかし30回とは、作品の中で一番長いのでは。
なのは達がCEの戦争に関わる話。古参の方のようなので、wktkして最初から読ませていただきます。
>ジ・アストレイ氏
ルーテシアサイドのSSですか。意外な組み合わせですねー。
六課サイドじゃない作品は稀少なので、期待してます。
17話あたりとか、凄そうな予感…。
>SEED NANOHANY氏
ザフィーラに食われたキラ、合掌。そしてレイ……
「俺はすでに錯乱している」
そう言っているレイを止めようとしない男性陣鬼畜ですなぁ。
そしてオチは管理局の白いあ(r
>高い天を行く者から勇敢な者へ氏
殴られ、殴り返すとは。さすがカナードと言ったところでしょうか
スバル達とはどう絡んでいくのでしょうか。wktkしながら続きを待ってます!
>SDデバイス氏
シンが熱い。ムチャクチャ熱い!
次回も楽しみです!!
> Fate×Destiny 氏
ナノハさん、ファントム・ペインですか! しかしフリーダムと同じマルチロックオン。核を搭載してるのでしょうか。
デバイスがMSになるSSはこれが初めてでしたっけ? CEの世界で、ナノハとフェイトはどんな戦いやドラマをみせてくれるのか。
戦闘描写も上手く、GJです!
369:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 20:59:45
Fate×Destiny 氏
皆GJばかりなのであえて批評意見を
なのはがどんな経緯でCEにきてファントムペインに入ったのかは、今後語られるでしょうけど
あきらかにステラ達同様いじられてるみたいですね。
言動とかやファントムペインに専用機付きでいる時点でそのような雰囲気がします。
あとすでになのはには、死亡フラグ立ってる気がするんだが職人さんも前になのはは死ぬかもって言ってましたしね。
世界がCEで戦争ものだから仕方ないものかもしれないけど、なのは死んだらこのスレ荒れるんじゃないか。
それに守護騎士達は出ないと仰っていましたけど、フェイトやなのはがいなくなったらさすがに管理局が探すのではないでしょうか。
それともCEは管理局でも探せない世界なのでしょうか?
管理局も完璧ではないですから、そういうこともあるでしょうが。
370:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:16:27
URLリンク(rainbow.sakuratan.com)
SS支援の設定集!
371:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:30:41
そういえば、はやて達八神家の連中ってどこで寝泊りしてるんだろ?
なのは達やスバル達は六課の寮だし。
やっぱりミッドチルダに引っ越してそこに住んでるんだろうか?
それとも六課の寮に引越し?
372:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:33:54
>>371
中学卒業後、ミッドに移住したらしい
373:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:35:29
みんな中卒で働いてるんだっけ?
374:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:42:01
最終学歴が中卒で自称魔法少女な教官ってどうなのよ
375:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:45:11
>>374
学歴よりも魔導師としての才能なんだろう、優先するのはさ
376:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:46:05
魔法学校とかあるだろ常識的に考えて
3期は軍隊モノじゃなくて魔法学園モノにすりゃあよかったんだ
377:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:46:41
>>376
普通校と魔法学校があるよ。
378:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:50:09
>>374
どうでもいいよ
379:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:51:52
なのはとかキラとかって嫌いな食べ物とかあるっけ?
380:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 21:57:01
>>379
あったと思うけど忘れた
381:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:08:59
~contact of Destiny~ 4話
1
「よし、これで最後や」
各関係部署への報告書をまとめ終え、はやては椅子に寄りかかる。
「今日はいつもにも増して多かったですー」
机にへたり込むリィン。その姿に苦笑しつつも、静かに同意の意を示す。
軽く休憩を入れていると、リィンが言う。
「あ、はやてちゃん。そろそろお客様が到着する時間ですよ」
時計を見ると、到着時刻三十分前だ。相手に失礼がないよう、会議に参加するメンバー
に呼び出しをかける。
五分ほどの時間が過ぎた後、スターズ、ライトニング分隊の隊長、副隊長たちはそろっ
たのだが、
「シンはどうしたん?」
四人に尋ねるが、全員首をかしげる。CEからの援軍である彼は形式上六課に所属して
いるが、実際のところ自分たちと行動を共にするのは出撃の時や会議のときぐらいだ。
「出かけるって言う連絡はなかったから、隊舎のどこかにおるはずやな」
端末を使い、スキャンをかけるとあっさり見つかる。訓練場にいるようだ。
「訓練場? シンの奴、まだそこにいるのかよ」
あきれた様子でヴィータが言う。確かに朝食後、訓練場に行くといっていたが今は昼前
だ。もしかして朝食後からずっと訓練場にいたのだろうか。
いったい何をやっているのかと思い、様子を伺う。一際大きいウィンドウが展開し、訓
練場の様子が移る。
訓練場には大きな真紅の結界が見える。その中心にシンはいるが、何やら妙に疲弊して
いる。
『くそ……やっぱり”デスティニー”が完全じゃない状態だと、体への負担が大きすぎる
な―』
自分の掌を見て、何やらぶつぶつと呟くシン。不思議に思いつつ、はやてはシンを呼ぶ。
「シン、何しとるの!」
・ ・ ・
「……ん? なんだ、はやてか」
汗をぬぐっているシンは気だるそうにこちらを振り向き、ファーストネームで呼ぶ。
「…今は仕事中や」
「あー、はいはい。すみませんでした八神部隊長」
反省の感じられない声でシンは言う。
「朝言っとったやろ、今日は昼前に会議をするって。お客さんも来るんやから、さっさと
部隊長室に来てや」
「……ああ、そういえばもうそんな時間か。わかった、シャワー浴びたら、すぐ行く」
「あと二十分弱でお客さんが来るんよ!?」
「待たせても平気だって。お客さんって言っても、どうせルナかアスランだろ」
結界を消し、隊舎へのろのろと歩きながらシンは言う。怠惰なことこの上ない。
「─ふぅん。なんだかずいぶんと偉そうなことを言うのねぇ、シン」
訓練場からもう一つの声が聞こえ、見るとシンのすぐ近くに赤のショートヘアの女性の
姿が。
382:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:10:09
「ル、ルナ……」
「訓練お疲れご苦労様。─なんだか私、久しぶりにシンと訓練したい気分になってきた
わ。疲れてるところ悪いけど付き合って」
にっこりと笑うルナマリアと後ずさるシン。それを見て、はやては頭を抱えた。
カーテンが閉め切られ、電灯が消され暗室となった会議室。
円卓には六課の隊長、副隊長にシン。そしてルナマリアの姿がある。
午前中の訓練の後にルナマリアの強制訓練でシンの体は疲労困憊だ。会議が終わったら
レイの見舞いに行く前にシャマル先生から薬をもらおうと決める。
今回、彼女がいるのは六課が送っている報告書でCE側から何かの報告があるというら
しいのだ。
テーブル円卓の中央部に映し出される立体映像には六課の面々が戦った者達が映ってい
る。
ガジェット、ソキウスと切り替わり、次に映ったのは例の魔導士達だ。
「さて、前回の襲撃後シン・アスカが提出したレポートにありました”ゲシュマイディッ
ヒ・パンツァー”と言う魔法ですが、彼の推測通り、これはCEの魔法です」
テーブル場に表示されたカーキ色のバリアジャケットを纏う魔導士の立体映像は、なの
はやフェイトの砲撃を逸らしている姿が映っている。
「この魔法を使う魔導士は魔法自体の特殊性により限られており、そしてこの魔導士は実
はCEの大戦中の記録に残っていたのです」
「じゃあCE出身の魔導士なのか」
シグナムの言葉に肯定の返事を返すルナマリア。さらに彼女は彼らがブーステッドマン
と言われる連合の特殊パイロットだと説明。
その説明を聞き、シンは内心で叫びを上げる。
―投薬、特殊訓練、精神強化及び操作された兵士…! それじゃあこいつらはステラと
同じなのか!?
シンの脳裏に蘇る、守れなかった無邪気な少女の影。海が好きで、天使のように純粋だ
ったステラ。どんなことをしても守りたかった存在―
「しかし彼は5年前―前々大戦のヤキン・ドゥーエ宙域戦において死亡が確認されてい
ます」
「は? なんだよそれ。じゃあ今ここに映ってるこいつは何なんだ?」
当然の疑問をヴィータが上げる。ルナマリアは後で説明を、と言って話を続ける。
「彼だけではなく、他二人の魔導士も同時期に死亡していると情報があります。この情報
は彼らと交戦し、直接止めを刺した方からの情報なのでほぼ間違いないでしょう」
そして、と彼女は言い、
「前々大戦、彼らのうち一人―青緑のバリアジャケットを纏う魔導士を倒したのが他な
らぬアスラン・ザラ中将なのです」
「アスランが!?」
「死亡したはずの人間が、どうして今もない生きているのか。それについてははっきりと
わかってはいません。しかし、ある程度の推測は立てられます。
それは彼らが人造生命体―私達の世界の言葉に言い換えれば、クローンと言うことで
す」
シンは息を呑む。思わず膝の上にある手が硬く握られる。
―クローンだって? こいつらが、レイと同じ?
383:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:11:27
「ソキウスや彼ら3人の魔導士達を見たザラ中将は当初、今回の事件を裏で操っているの
はCEの出身者であると思っていたそうです。ソキウスも彼らもCEの技術で作られたも
のですから。
しかしCEのクローン技術はここまで優れていません。ですからこのように考えられま
す。
一つは生体技術に優れた科学者が何らかの方法で彼らの細胞を手に入れて造り、私兵と
しているか。もう一つはその科学者とCEの元連合の人間が共謀しているかの二点だと。
そしてその二点のどちらにも共通していることが―」
「CEのロストロギアや「レリック」を狙っとるちゅうことやな」
はやての言葉に、重々しくルナマリアは頷く。
シンは机の上に映る魔導士達を複雑な感情で見る。
―こいつらはステラと同じ、連合によって強制された生を与えられた人達……。奴らの
思惑通り戦って死んで、ようやく安らかに眠っていたはずなのに……!!
総身を震わせるシン。激情を抑えるのが精一杯でルナマリアが何を言っているか分から
ない。
―どうしてこんな真似をする! どうしてこんな事が許される! 人の人生を、命をも
てあそぶような真似を!?
脳裏に浮かぶステラの最後。そして続いて現れたのはレイが自身の出生を明かしたとき
の表情。
『俺は、クローンだからな』
淡々と語る親友。かつてはそう見えたあの顔が今になっては怒り、憎み、嘆いて摩耗し
きった表情だったと気付く。
―誰がどんな理由でこんな事をしたのか知らないが絶対に許さない。必ずその罪、償わ
せてやる……!!
心の中で怒りの種火を燃やし、シンは誓う。今は亡き少女と、苦しむ親友に。
2
『ねぇギル。ラウは?』
無邪気に訪ねる幼い自分。だがギルは端正なその表情に悲しみをにじませている。
『ラウは…もう、いない』
ラウがいない? ギルのたった一人の親友であるラウが? 自分にとってもギルと同じ
ぐらい、大切な彼が?
『だが、君もラウだ』
唖然とする自分へギルは薬の入ったケースを差し出す。
『それが君の運命なんだよ……』
そしてギルは語る。ラウと、自分の運命を。そして全てを語り終え、彼は自分に言う。
『いつか必ず……この間違った世界を正そう。もう一人の君が果たせなかったことを、私
達の手で』
「―……っ」
目を開けると視界に入ったの病室の電灯だ。レイはベットからゆっくりと起き上がる。
「……夢、か」
384:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:12:36
大きくため息をつき、呟く。眠っていたはずなのに体が鉛のように重い。全身に汗をか
き、入院着がへばりついている。
幾度か呼吸をすると、疲れを見せていた表情は、いつもの無表情に変わる。そろそろシ
ンか六課の誰かが見舞いに来る時間だ。余計な心配をかけてはいけない。
戸棚からタオルと下着、新しい入院着を取りだす。汗を拭いて着替え、側にあるコップ
に水を注ぎ、喉に流し込む。
喉を通る水がいつも以上に体に染み渡る。素直に上手い、と感じ、コップを戸棚に置く。
ようやく落ち着きを取り戻し、寝る前まで読んでいた魔導書に手を伸ばす。
10ページほど読む終えると部屋のドアが開き、シン、フェイト、そしてルナマリアの
三名が入ってくる。
「やっほ、レイ。元気してる?」
「元気ならここにはいないな」
「……変わんないわね。その冷淡なリアクション」
呆れの表情のまま、壁に掛けてあるパイプ椅子を組み立てて座るルナマリア。フェイト
もそれに倣い、何故かシンはぎこちない動きで続く。
「それにしてもルナマリア。今日はどうしたんだ」
「どうしたって、はには?」
「……」
会話の最中、フェイトのむいた果物を頬張るルナマリア。飲み込むのを待ってから、
「お前がここに来たのは初めてだろう。何か理由があるのかと思ったんだが」
「ないわよそんなの。ただ単に元気にしてるか見に来ただけよ」
あっけらかんと言う。それからしばしルナマリアがメインでの会話が展開する。好奇心
旺盛に彼女は自分とシンの3年間の出来事やフェイトへのプライベートなことや魔法に関
して、とにかく興味津々に話しかけてくる。答えが返るその都度、感心したり唸ったり、
笑い転げたり、何故か自分とシンを半目で見たりなど、リアクション豊かに反応する。
3年の月日は外観だけは彼女を大人に変えたが、中身は殆ど変化がないようだ。
「―ってことがあったんですよ。レイはともかくシンの奴、妙にかっこつけるから」
「へ、へぇ。そうなんだ……」
「何捏造してるんだよルナ! そんなことなかったぞ! ってかフェイト、お前も何納得
してるんだ!」
シンとフェイト。双方のやり取りは自分とのやり取りとそう変わらない。あの日以来、
どうやらシンは六課で上手くやっているようだ。
「ご、ごめん……」
「フェイトを虐めないの。大体捏造だなんて人聞きの悪い。全て掛け値無しの事実よ。ね
ぇレイ?」
フェイトの頭を撫でながらルナマリアが言う。いつの間にか彼女も六課の面々と仲良く
なっているようだ。
「シン、気にするな。俺は気にしない」
「俺が気にするんだよ!」
さらに話は続き、ルナマリアとフェイトが楽しげに話しては笑い、対照的にシンは怒っ
たり叫んだりしているが、本気でないそれを皆無する。
「…あ、私そろそろ行くわ」
「帰るのか」
「うん。このあとちょっと会議やら魔法の講義やら色々あるし。あんまり長居できないの
よね。じゃあねレイ。また来るわ」
立ち上がったルナマリア。それにフェイトとシンが続く。
「あ、ルナマリアさん。下まで送ります」
385:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:13:45
「俺も。トイレのついでに見送るか」
「……シン、あんたそのデリカシーの無さ、何とかした方がいいわよ」
出ていく三者。それを見送りレイは微笑。
こういうとりとめのないやり取りが、今のレイにとっては何よりの清涼剤だ。特に今日
はルナマリアがいてくれたおかげで盛り上がった。
ふと、レイの脳裏にアカデミー自体のやり取りが蘇る。あの時もこんな感じだったな―
―思い返して窓へ目を向けると、戸棚の隅に放置してあるモノを見て、視線が止まる。
レイのデバイス”レジェンド”だ。数日前、見舞いに来たフェイトから渡されたのだ。
『デバイスの基礎構造は問題ないけど”ドラグーンシステム”を直すのには時間がかかる
って。準備ができるまで返しておくね』
「フェイト・T・ハラオウン……」
この病院に入院してすでに1月弱、何もせずレイはただ読書に没頭しているわけではな
かった。
アスラン達の動向、そして機動六課の面々についても独自の方法で調査していたのだ。
そしてその途中、自分と同じ自然ではない生まれのものがいることをレイは知る。それ
がフェイトだ。
だが彼女は自分と違い、生まれ以外は何ら普通の人と変わらない。自分のような短い時
間しか生きられない欠陥品とは違う。
ここに入院し、シン以外で見舞いに来る回数が一番多いのが彼女だ。
―同情? それとも、憐れみか
知ったときは気になったが、すぐにその問答は捨てた。そんなことを訊ねてしまえば相
手に不快な思いをさせるだろうし、何よりシンの立場を悪くしかねない。
それにどちらであってもレイは気にしない。気にしないのだから―
ベットから立ち上がり”レジェンド”を掴むと、戸棚の引き出しへ放り込む。
「もう、俺には必要ない……」
ここに入院し、検査を受けて分かったことなのだが、クローンであるレイのテロメアが
短いのは元の人物のテロメアが短いと言うこともあるのだが、それ以外にもう一つの理由
が発覚した。
それは魔力を行使することだ。医師の話によれば自分の場合、魔力の増幅や回復にもテ
ロメアが少なからず関係しており、その度にレイのテロメアは少なくなっていったという。
ここ数年でさして発作が起きなかったのも、魔力を使用しなかったからだという。
レイは率直に医師に尋ねた。魔力を使うのと、使わないのとでは、自分は後どれぐらい
生きられるのか、と。
躊躇しつつも、医師は答えた。魔力を使用し続ければ数年の命、使用しなければ10年
弱だと。
そうならないよう数日前より特殊な投薬でテロメアをのばそうとしているそうだが、今
のところ効果はないという。
「所詮は歪んだ命。真っ当に生きようなどと思うこと自体、間違いだったのかもしれない
……」
3年前、あのメサイアでキラ・ヤマトが語った言葉に心を動かされ、自分は最も大切な
人の命を奪った。
そして死ぬはずだった自分。―だが自分を呼ぶシンの声。それを聞きグラディス艦長
とギルは自分をシンの元へ送ってくれた。
シンにも、今は亡き二人には感謝してもしきれない。―しかしこうして自身の運命を
知らされると彼らに対して申し訳ない気持ちになる。
386:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:15:05
精一杯生きようとしてもこの体は常に自分に死が迫ることを教える。こんな体だからた
った一人の親友の力にもなれない不甲斐ない自分。
「俺は……このまま生きていていいのだろうか………」
ここ数年、常に考えてきたことだ。CEを抜け、シンと共に暮らしても常に発作は起き、
働くシンに対し、自分は家事を手伝うことしかできない。
そして今回シンが六課に協力することにしても、自分という足枷がなければアスランの
思惑通りに戦うこともなかっただろう。
「すまない……シン」
友に謝罪したその時だ。体の奥深くが締め付けられる圧迫感を覚える。
「…っ! が、あっ……」
いつにない強烈な痛み。ナースコールに手を伸ばそうとするが錆びついたブリキ人形の
ように鈍く、ぎこちない。視界はぐらつき、呼吸は速く、短い。
苦しい、苦しい。感覚全てが苦痛を訴えている。これほどまでの苦しみは感じたことが
ない。胸部を押さえる手のひらが強く食い込み、血を流す。
「ぁ…。…っ……」
十分か、一時間か。もはや時間の流れさえもはっきりしない時が過ぎ、ようやくナース
コールに手が届き、スイッチを押す。
しばらくし自分の名前を呼ぶ誰かが慌ただしく病室に入ってくる。しかしレイはそれが
誰かを確認する前に、気を失った。
3
黒の帳に覆われた病院。がらがらの駐車場にライトをつけた車が停車する。
二人乗りのそれから出てきたのははやて、そしてフェイトだ。人気のなく、しかし電灯
のついている病院はどこか不気味な雰囲気を持つ。
中に入りエレベータに乗る。3階に到着してすぐに右に曲がる。昼間なら大勢の人で賑
わっている憩いの場は電灯が落ち、外からさし込む月の光で僅かに内装が見えるだけだ。
入り口付近のソファーに手を組み、腰を下ろしている人物を見つけ、はやては声をかけ
る。
「シン……」
名前を呼ぶが、シンは反応しない。猫背のまま俯くばかりだ。
別件で隊舎に戻ってきて、はやては昼間に起こった出来事を聞いた。シン、フェイト、
そしてルナマリアの3人がレイの見舞いに行ったところ、レイの容態が急に悪化したのだ
という。
「シン、レイの様子はどうなん?」
シンは答えない。はやてはシンの肩を叩くと、シンはのろのろと顔を上げる。
「…はやて、か」
部屋の影に覆われた彼の表情は幽鬼じみた雰囲気を漂わせている。
「シン、レイはどうなったの?」
「……わからない。あれからここでずっと待っているけど、何も連絡がないんだ」
言って、再び頭を垂れてしまう。
「シン、今日はもう遅いから、帰ろう」
「いや、俺はここにいる」
「でももうこんな時間だし……休まないと今度はシンが倒れちゃうよ」
すでに時刻は夜の0時時を回っている。後一、二時間でレイが倒れて半日が経過する
387:lyrical Seed Destiny
07/07/26 22:16:23
「シン、帰ろう。ね?」
肩に手を置くフェイトを、シンは乱暴に手で押しのける。後ろに下がるフェイトをはや
ては慌てて受け止める。
「シン!」
あまりの態度にはやては思わず声を荒げるが、顔を上げたシンを見て口を噤んでしまう。
こちらを睨むシンの表情にはいつもの覇気はなく、触れれば砕けてしまいそうな脆さが
あった。
先程はよく見えなかったが目元はくまができており、真紅の瞳は元の色以外の原因で赤
く染まっている。
「俺は……レイが大丈夫とわかるまで、ここにいる」
「はやて、シンの好きにさせてあげよう」
立ち上がったフェイトがこちらを見て言う。
「フェイトちゃん!?」
「お願い」
懇願の口調でフェイトが言う。はやては驚き、しかしすぐに気が付く。
彼女は見ていたのだろう。苦しむレイと、それを見て取り乱すシンの姿を。
そういえば―はやては思い出す。過去、なのはが任務中に負傷をして入院していたと
き、ヴィータやフェイトが暇なときがあれば、なのはの病室に泊まり込むことがあった。
きっとその時の自分の姿をシンに重ね合わせているのだろう。
「……大丈夫とわかるまでやで」
ため息をつき、はやては言う。フェイトだけではない。はやてとてシンの気持ちは十分
にわかる。
自分は泊まりこそしなかったものの、暇さえあればなのはの病室を訪れていたのだから。
「さて、と。シン、夕食は……食べとらんよね」
「あ、売店……は、もう開いてないか。それじゃあ近くのマーケットに」
フェイトが言いかけた先を病院内に響く音が遮る。視線を向ければ白衣を着た壮齢の男
性がいる。レイの主治医だ。
「八神さん、来ていらっしゃったのですか」
疲れをにじませた声で彼は言う。はやてはレイの容態を尋ねようとするがいつの間に立
ち上がったのか、シンが駆け寄る。
「先生! レイはどうなんだ!?」
駆け寄るや白衣の襟首を掴むシン。心配していたのは分かるが、やり過ぎだ。
「ちょっ…シン、落ち着き! そんなことしたら先生が話せんやろ!」
はやては慌てて両者の間に割って入る。襟を正した主治医にはやては謝るが、彼は特に
気を悪くした様子を見せず、
「バレルさんの容態ですが、今のところは安定しています。
―ですか予断を許さない状態ではあります。今日起こった発作も今までにはなかったほ
ど状態が悪かったですし。
今日の検査でも安定していただけに我々としても今日のような副作用は予想外―」
淡々と語る彼にシンは掴みかかり「ふざけるなっ!」と罵声を浴びせる。再びはやては
引きはがそうとするが、今度はビクともしない。
テロメアが短いため、発作に苦しみ、先短い命を持つレイ。解決策としてはテロメアを
長くできればいいのだが、それは非常に困難なことなのだ。
テロメアに深く関わっているのがテロメラーゼと呼ばれる成分で、これを体内に導入す
ることでテロメアを延長させることが可能だという。しかしミッドの医療技術でもそれは
非常に困難で、成功率が極めて低いのだという。そして外部からテロメラーゼを導入する
ことにより副作用の可能性もある。―これはレイの治療を行う前に説明されていたことだ。