07/08/03 07:21:42
ごめんなさい一部落丁ありましたorz
>>182と>>183の間にこれを入れてください
涙まで流し、あくまで戦うことを拒むシャチョー。
それを見かねてか武者丸は瀕死の重傷をおしてなお立ち上がろうと試みる。
「た……立てよ、オレ! 夢者遊撃隊の誇りにかけて、命を燃やせ!!」
「む……夢者……遊撃隊……」
シャチョーは武者丸の言い放った夢者遊撃隊という言葉に反応する。
武者丸も力を振り絞るがどうしても立つことができない。
その武者丸をかばうように立ち塞がった小さな白い影。
なのはがレイジングハートをシューティングモードにセットし、チャージを始めていた。
「なのは、やめろ……お前の叶う相手じゃ……」
「……わかってるよ、私だってそれくらいは……正直、怖くて手が震えそう。けど!」
なのはは魔刃頑駄無から視線をそらさずに武者丸と言葉を交わす。
「今、ユーノ君がトッキー君に回復の魔法を使ってる。次は武ちゃ丸君の番。
だから、動ける私が二人が治るまでの時間を稼がないと。それに……」
「……それに?」
「忘れたの? 私も新生夢者遊撃隊だよ? 武ちゃ丸君の守りたい誇りは、私の誇りでもあるから!
ちょっと無茶するかもだけど、お願いね、レイジングハート!」
<<Yes, my master>>
武者丸は彼女の背中を見つめていた。まだまだ未熟で、この重荷を背負わすにはあまりにも小さい背中。
しかし、同時に未知の可能性を感じさせる頼りなくも後光が差すかのような背中。
だからこそ、自分が守り育てるべきその背中の後ろに甘んじていることが悔しくて仕方なかった。
<<Full charge>>
「ディバインバスター! フル! パワーッ!!」
反動で吹き飛ばされつつもなのははまさに全身全霊の一撃を動けない魔刃頑駄無に撃ち込む。
猛烈な爆風が巻き起こり、周囲の視界が完全に煙と塵に覆われてしまう。
その煙が晴れた時、一縷の希望を抱いたなのは達の目は再び驚愕に見開かれた。
全身かすり傷と煤まみれになりながらも、未だ魔刃頑駄無は直立不動のまま健在であった。
「そ、そんな……今のが効いてないなんて……」
「……小娘よ、なかなか肝を冷やしたが、見た目ほど大した事はなかったな。
パワー自体は見上げたものだが、実戦経験が不足しているとみた。
魔力の集束にまだまだムラが多い。だからよく見極めれば片手でもやりすごせる。
だが人間でここまでの魔力を秘めた者がいたとはな……これは退屈せずに済みそうだ」