07/07/09 16:10:00
しまった、反応してしまった……orz
201:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 16:22:34
また…また僕達釣られちゃったよ……
202:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 16:43:47
>>198
とは言え軍事描写や戦争映画のようなやりとりを望んでいる住人がいるのは事実だろ。
ガンダムが戦争を題材にしている作品である以上、そういった突っ込みや批判が出るのは仕方のないことだと思うよ。
203:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 16:48:27
>>202
どうせろくな軍事の知識が無くて追い出された職人が名無しで自演しているだけだからスルーしろ。
嫌だねぇ、負け犬の悪あがきは。
204:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 16:56:26
>>202
望むか否かなら、俺も望むぜ!!
でも、職人さんへ俺が無理強いして職人さん書いてくれるかっていうと、100%ないぜ!!
だから自重するぜ!
それに、ガンダムは軍事的なスパイスこそあれあくまでも芯はロボットアニメだからね
種見れば悲しい事だがそれは良くわかる。
205:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 17:38:57
>>204
それでもここの職人のレベルの低さは変わらないね。
建設科(Builder)
スレリンク(army板)
を見て、軍事板住人様の素晴らしい考察や設定付けを参考にしようよ。
206:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 17:49:47
>>205
楽しいか?
ゴミみたいな書き込みを続けて。
207:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 17:57:07
>>206
何か見えるのか?
俺にはなにも見えないぜ、専ブラのお陰で
208:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:00:48
>>206
ゴミみたいなSS読んでて楽しい?
209:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:01:22
小学生の頃。
「みんな僕と同じ考えなら戦争なんて起こらないのに……」
そんな風に思っていた時期が俺にも(ry
それの発展系だろう。
「皆俺と同じセンスなら糞職人なんていなくなるのに……」
210:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:02:57
>>208
残念ながら「楽しい」と躊躇なくいう奴らのスレだここは
そんなスレに突撃荒らしするなんて、正気ですか?
前提が違いすぐるwwww
211:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:06:21
>>209
どう見てもデスティニープラン
軍板の厨房のようでいてこれは良い行動的種厨ですねwww
212:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:15:47
. / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: . ::. :.::ヽ
/:: .::::: : :: : :::::::::::::::: :::::::::::::::::::. . :::. :.:::.::::::ヽ
/::.: ::::.: .: : : :. :::::::::::::::. :: :. ::::::::::. :.:::::::::::::、::ヾ',
l::::: :::::: ::: ::.:.:::::::l;:::::;:::::. : :: ::l;::lト;:.:::::::::::::::::';:::',`
l::::::l:::::::::::::::、:::::::lヽ::ヽ:::::::::::::ll::!‐l:;イ::::::::::::::l:::::',
l::::::l::::::::::::::、ヽ::::lニミ、lヽ:::::::::l,f!うlT!::::/:::l::::ト;::::',
';::(l|:::::::::::::::トlヘ!ソリ ヽ::::::l ''"´ l:;イ::::::l::::l ヽ::! や め て よ ね
';::ヾ!:::::::::::::ヽ´ ̄ `;、| ´l:::::::l;:::l ヾ 皆の夢が同じなら争いもきっと起こらないのに
';::::::';:::::::::::::;:'、 , /:::;l::ハ:! 軍事板のSSに劣る類の
ヾ;:::;:::l:::::::::',`` _...,,, ∠:::/ リ ′
`ヾl゙ヽ::::::', 、 ´ " ィrゝ'´`! そんなゴミみたいなSSをマンセーして争いの種を撒くなんて
丶 ヽ:::', `丶、 / !l i' 許 せ な い じ ゃ な い ?
ヽ `ゞ  ̄ !′ !
_,. --> ! ___」 `'' .,_
_,. -''"´ <´ | ! `''-..,,_
´ \ ,! / `''-←>>208
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
213:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 18:40:08
軍事板の低レベルさがよくわかるな
214:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 20:41:40
>>195
能もない荒しや煽りは兎も角、職人に対する感想はお前宛てじゃないから。
215:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 21:19:02
>>214
感想が問題じゃない。問題はすべてのレスが荒らしに構ってる点。
荒らしをスルー出来ないことが結果スレを荒らすのに貢献している以上、全員が荒らしと同類と言わざるを得ない。
216:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 21:38:52
>>215
今…
何かとても酷い論理のすり替えがあったような……
217:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 22:33:45
構うからいつまでたっても規制されない件について
218:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 22:47:37
軍事ネタマンセーな軍事板住人は何故この板、このスレにいるだのろうか?
この板、このスレは新シャアの08小隊クロススレなんだが……
軍事板とは違うという事を考える事は出来ないのだろうか?
219:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 22:49:35
ヒント:
新板にゃ、規制する奴も削除人もいねぇよぉwwww
220:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 22:55:50
>>218
そりゃお前……種蒔きさんにティムポをしゃぶって貰いたいからだろ……。
あいつらは編隊だからな。いや、変態だ。
221:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/09 23:17:28
第一話 名も無き花咲く頃(2) 1/2
講義が終わった。
教室には西日が入り込んでいる。夜が近いのだろう。
いつもなら家路に着くのだが、私は今日は慰霊碑に行く事にしていた。
彼の家族の月命日。彼が行けない分、毎月花を供えに訪れているのだ。
男の子達から食事の誘いの声が掛かったが、私は丁重に断った。
男の子達の事は嫌いではないが、かといって好きな訳でもない。
他愛の無い話をするにはミホとする方が楽しいし、第一男の子達とは余り話が合わないのだ。
私は彼等の乗っている車や、彼等が愛用している高級ブランドには興味が無い。
彼等もお茶やスイーツや手作り石鹸や刺繍やコスメには興味が無いだろう。
私はまずは花屋へと急いだ。
先日に花は予約してある。マユちゃんが好きだったカサブランカと霞草のブーケだ。
私はこの花屋の常連で、ちょっぴり割引いて貰っている。
花屋のお姉さんと暫し雑談をした後、私は慰霊碑へと向かうバスに乗り込んだ。
車内は一人だけ乗客がいた。アーガイルさんだった。
どうしよう。余り喋った事は無いが、一応は顔見知りだ。
こういう時にはミホなら笑顔で挨拶しお喋りを楽しむだろうが、生憎私はそこまで社交的ではない。
結局私は会釈をし、アーガイルさんから離れた席に座った。
私はブーケを膝元に置いた。カサブランカの香りが鼻孔をくすぐる。それは何故か懐かしい気がした。
窓の景色はどんどんと変わる。街を抜けトンネルを抜けパパの道路を越えて海―慰霊碑へと着く頃には一番星がきらりと輝いていた。
彼は宙からあの星を眺めているのだろうか―彼はまだ空の彼方のプラントにいるのだろうか。
葡萄色に染まった空はやけに澄んでいて、私は何故か泣きたくなった。
222:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/09 23:22:26
2/2
降車ボタンを押そうと指を伸ばしたら、その前にチャイムがなった。
どうやらアーガイルさんも慰霊碑で降りるみたいだ。
バスが停車し、私とアーガイルさんは下車した。
「アーガイルさんも慰霊碑に行くんですか?」
私は沈黙を嫌うかのようにアーガイルさんに声を掛けた。だんまりを決め込むよりもよっぽどいい。
「あ、ああ。アマダさんもなんだ。」
アーガイルさんは私が声を掛けた事に戸惑いを感じたかの様に目を見開いていたが、すぐにはにかんだ笑みを浮かべた。
「今日は知り合いの月命日なんですよ。だからこうやって花を供えに来たんです」
私はアーガイルさんにブーケを見せた。アーガイルさんは私とブーケを交互に眺めて、そして歩き出した。
私もアーガイルさんに続けて歩き出した。街灯の光は少々心もとなかったが、アーガイルさんが近くにいるせいか心強い気がした。
慰霊碑は閑散としていた。時間帯を考えればこんなものだろう。
彼の家族の名が刻まれた位置は覚えている。私はその元に花を供え両手を合わせた。
戦争は私達に悲しみのみを残した。人々の命を一瞬で奪った光の筋を私はいつまでも忘れられないだろう―忘れたくない。
いなくなった人達の笑顔を時折思い出しては切ない感傷に浸る私は、もしかしたら彼と別れたあの日から成長していないのかも知れない。
ふと、アーガイルさんに目をやると、彼は真剣な眼差しで慰霊碑を見つめていた。
彼には彼の想いがあるのだろう。私には知る術は無いが、眼差しから何かが伝わって来るような気がした。
深い空の色。月は何を見ているのだろう。
223:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/09 23:25:55
種を蒔く人after 第一話 名も無き花咲く頃(2)を投下させて頂きました。
beforeに関してはアイナの回想と云う形でafterに組み込めたらなと思います。
では失礼致しました。
224:通常の名無しさんの3倍
07/07/09 23:51:28
>>223
無駄な努力お疲れ様。
誰も読んでないのに、よく頑張れるなぁ
225:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 01:07:38
>>224
逆に考えるんだ
「俺が読んでいるから、無駄な努力じゃあない、作者さんお疲れさま」と
そう考えるんだ
そして職人乙
226:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 01:21:44
>>223
レスはしないけど、ずっとあなたの作品を読み続けている人間がここにいます ノシ
頑張ってください
227:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 01:49:45
おおっ種を蒔く人氏GJ!
カズミはやはり男子にも人気があるのか…しかし本命以外に容赦無いのは母方の血ですか?ww
宵の明星が輝く頃―父ちゃん道路を走るバスに―カサブランカと霞草のブーケを膝に乗せた少女が―慰霊碑参り
…なにかすごく絵になる…まるで一枚の風景画を見るような情景描写が素晴しい!
そして自分は成長していないなどと思うカズミの心理描写も、若さ故というかもどかしくてまた秀逸ですね
続きを楽しみにしております、がんばってください!
そして夕暮れの慰霊碑でつい“英雄の丘”を思い浮かべていた俺はもう大分おっさんwww
228:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 12:07:22
内容もさることながらこのスレで久しぶりにSSを見たことに涙がw
このスレ釣られ過ぎだYO!!
229:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 19:17:16
種蒔きさんGJ!スケッチするようなじょうけい描写は相変わらず凄い!
所で小ネタはあるの?解ったひといる?
230:通常の名無しさんの3倍
07/07/10 23:56:53
種蒔きのSSは進展が遅いのでつまらん
231:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 00:13:53
久ぶりに来たけど懐かしい人が復活してるな。GJ!
小判鮫みたいな狂儲含めた荒らし無法地帯なのは相変わらずだが
種撒きさんの投下とスルー力に期待します。
232:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 12:33:04
>>230
無駄な会話や人間関係で話が進まないのは嫁そっくりだよな。
かといって燃える戦闘や興味のわく設定も無い。
多分>>224が住人の思っている真意で、他は恐らく本人の自演だろう。
233:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 14:05:55
>>232
利用者が増えるに従って、頭のおかしな人もそれなりに出没するようになって来ています。
頭のおかしな人に関わるとなにかと面倒なことが起こる可能性があるので、注意しましょう。
頭のおかしな人の判定基準
・「みんなの意見」「他の人もそう思ってる」など、自分の意見なのに他人もそう思ってると力説する人
他人が自分とは違うという事実が受け入れられない人です。自分の意見が通らないとコピペや荒らしなど
無茶をし始めるので見かけたら放置してください。
・根拠もなく、他人を卑下したり、差別したりする人、自分で自分を褒める人
他人を卑下することで自分を慰めようとする人です。実生活で他人に褒めてもらう機会がないが
プライドだけは高いとか、匿名の掲示板しか話し相手のいない人です。可哀想なので放置してください。
・自分の感情だけ書く人
「~~がムカツク」とか自分の感情を掲示板に書くことに意味があると思っている人です。
何がどのようにムカツクのか論理的に書いてあれば、他人が読んでも意味のある文章になりますが、
そういった論理的思考の出来ない人です。もうちょっと賢くなるまでは放置してあげてください。
234:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 14:09:30
>>233
232は230の意見に同意した上で書いてるだろ
お前の方が頭おかしいってw
面白いと感じるだけの奴も居れば、ツマランと感じる奴もいるだろ
それを口にするかどうかは意見の分かれるとこだがな
235:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 14:30:12
>>234
>多分>>224が住人の思っている真意で
>他は恐らく本人の自演だろう。
妄想ですね。
236:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 15:01:15
種蒔きに嫉妬する駄作SS職人が荒らしてるようにも感じるな
237:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 16:50:12
お前らの仲間がまた軍事板を荒らし始めたぞ。
これ以上やったらまた、このスレを爆撃するからね。
238:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 16:55:24
>>237
どうせ上祐大将だろ?
いくら軍事板が荒れようと知りません。
ていうか荒らされろ。
239:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 17:42:21
エロゲの焼き写ししかできない連中はスルーしろよ
240:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 17:54:22
ガンダムみたいな既存の話をちゃんぽんにしたSSしか書けない奴らが良く言うよw
241:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:00:50
>>240
勘違い軍オタ乙
242:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:02:39
>>241
いちいち脊髄反射でレスつけるなよ
ほんと種厨は馬鹿ばっか
243:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:23:02
>>236-242
まとめて死んで下さい。今すぐ。
244:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:35:20
今時のゆとりは簡単に死ねとか言って怖いわね
245:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:36:45
>>244
これだから職人に愛想尽かされて逃げられる。
軍事板の方がよっぽどマシ。
246:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 18:45:47
>>今時のゆとりは
URLリンク(toturev.sakura.ne.jp)
247:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:02:18
種蒔きの今回のSS内容が酷いからスレが荒れてるなw
248:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:04:59
軍事的に考察できない糞SSは荒れる原因だよなぁ
249:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:19:47
上祐大将ったら名無しで自演するスキルを手に入れたからって張り切っちゃってますネ
250:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:21:26
自分のオリキャラ使われて愚痴ってたのが種蒔きだっけ?
ガンダムみたいな著作物を使ったSSを書いておきながら、他人には自分のオリキャラ使われたくないとか・・・
支離滅裂もいいとこだ。自分勝手に気付いてない奴ってのは怖いな
251:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:26:49
浅薄な内容で文法がめちゃめちゃなS投下したら批判されて火病って自演コントをしたあげく、
メビウス1スレでイシュタム氏に止めを刺されて病院送りになったのって三人目だっけ?
252:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:31:35
>>250
ジラシ効果でやきもきさせるのは心理学をやれば習うよなw
結局被害者ぶってスレ住人の同情を貰いたいとか、自分を見て欲しいっていう自己顕示
三人目の事は良くシラネ
253:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 19:43:21
種蒔き叩くとファビョって また自演始めるぞ
254:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 20:13:09
軍ヲタ必死だなwww
255:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 20:26:06
>>250
オリキャラ使われた、ってか、単に名前が被っただけ。
で、スズネさんは酒一斗呑んでも平気らしいからなw
紆余曲折あったとはいえキャラは立ってる。
256:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 20:32:32
>>255
何故上祐大将にレスをつける。
257:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 20:53:21
>>256
250の言ってる事は一理あるだろ
上祐大将と違ってデッチあげて荒らしてるわけではない
258:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:03:02
上祐大将叩いてるのは種蒔きか?
自分が都合悪くなると矛先を変えたくなるのが人の佐賀
259:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/11 21:27:55
第一話 名も無き花咲く頃(3)1/2
バスが来るまで大分ある。
アーガイルさんと私は黙ったままバス停で立っていた。時折車が目の前を走って行くだけで、私達以外には誰もいなかった。
刺繍セットを持ってくれば良かった。始めたばかりでまだまだ下手だけれど、時間潰しにはなる。
朝顔の刺繍が蔦になってしまったりとハプニングだらけだけれど、少しずつ形になって行く様が楽しいのだ。
「―良かったら街に着いたら一緒に食事でもどうかな?」
化粧ポーチにどんな刺繍をしようかとあれこれ想像していたら、不意にアーガイルさんから声を掛けられた。
さも手慣れているかのような口調。こういう事になれているのだろう。
「すみません。遅くなると家族が心配しますので。そのお気持ちだけ受け取っておきますね」
また今度誘って下さいね、などと付け加えてアーガイルさんの誘いを丁重にお断りした。
アーガイルさんは察知したらしく、次の機会にでもと私から視線を外しつつ言った。
まだバスは来ない。私は再び刺繍の図案を思案し始めた。
ハートや星は子供っぽいから却下。大好きなすみれの花にしようか。
難しいけれど、上手く出来れば素敵かもと私は考えた。
―春すみれ咲き 春を告げる
古いオールディーズを口ずさむ。それは子供の頃に聞いた物だった。
そうこうしている内に私とアーガイルさんは眩いライトに照らされた。
港発慰霊碑経由市街地行きのバスは三分遅れでやって来た。
260:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/11 21:29:31
第一話 名も無き花咲く頃(3) 2/2
俺がオノゴロに着いた頃には既に日は落ちていた。
懐かしのオーブ。あの頃とは全てが同じままでは無かったけれど、それは俺も同じだ。
少しだけ大人になって、色々な経験をした。あの頃の俺に帰る事は出来ないのだ。
潮風が鼻をくすぐる。彼処では感じる事が出来なかった匂い。何となく嬉しくなってにやにやと笑ってしまった。
空には幾千もの星が瞬いている。星に導かれるように市街地行きのバス停に向かおうとしたその時だった。
「君は未成年ね。こんな時間にそんな大きな荷物を持って何処にいくの?」
妙齢の女性に声を掛けられた。腕には補導員の腕章がある。
「確かに俺は未成年です。ですが、俺は戦争から帰って来たんです。はい、身分証」
俺はIDカードを差し出す。補導員はIDカードを確認し納得したようで、俺に市街地行きのバスの出発が近い事を教えてくれた。
猛ダッシュしバス停に着いたその時に丁度バスが来た。
バスは慰霊碑を経由して市街地に向かう。時間帯のせいか乗客は俺一人だった。
ぼんやりと景色が流れて行くのを見つめていると、オーブを離れていた頃が夢の様に思えた。
二度とあのような経験はしないだろうし、してはいけない。
―それよりも。
考えなければならないのはこれからの事だ。
俺は彼処では不相応の好待遇を受けていたが、結局はまだまだ子供でしか無い。
今までの貯金を切り崩したりバイトしながらカレッジに通う事になるだろう。
何を学ぶかは決めてはいない。まずはそこからだ。
そんな事を考えているとバスが停車した。どうやら慰霊碑についたようだ。
眼鏡の男と髪の長い女が乗り込んできた。
男は俺の横を通り過ぎ、女は一番前の席に座ろうとした。
さらさらと揺れる漆黒。陶磁器のように滑らかな白い肌。
俺は覚えている。即座に立ち上がり叫んだ。
「―カズ!」
261:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:29:38
つまんないから消えろ
262:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/11 21:35:38
第一話 名も無き花咲く頃(3)を投下させて頂きました。
話を進めるのが遅いので申し訳ありません。
ゆっくり話を進めて行ければなと思っています。
では失礼致しました。
263:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:43:22
種蒔きさんマジGJ
264:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:49:05
また駄作か
265:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:53:29
>>261
>>264
消えろ。すぐにだ。
266:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:59:27
>>265
しつこいよ軍事的住人
267:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 21:59:35
描写の繊細さが良い感じだね
続きを期待します
268:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 22:01:47
このスレは荒れているみたいだからシロキラかナダシン再構成SSを投下しようかな。
明日辺りの投下を目指して執筆を頑張るね。
269:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 22:06:51
>>267
名無しで自己擁護かよ
270:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 22:10:02
>>268
頑張れ期待してる
でもね、そんなレスをすると荒れるんだw
271:通常の名無しさんの3倍
07/07/11 22:52:25
>>269
妄想が激しい様ですね。
272:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 00:14:43
>>251
それは上祐大将だろうwww
273:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 00:29:27
どんな状態か分かってる人も多いだろうけど一応貼っておく
【軍板創作スレ荒らし】age厨対策本部【その2】
スレリンク(tubo板)l50
たぶん同一人物でしょう。
274:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 00:41:30
>>268
頑張って下さいね。ハードな奴を期待しています。
275:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 01:14:05
>>272
軍板とのリンク張られても困る。軍板なんて関係ないんだし。
痛い軍ヲタにはガンダムを軍事に直結させるという痛い考えを改めて欲しいよ。
276:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 01:15:11
>>262
シン帰還!
wktk
277:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 01:41:06
軍板あらしてるのはここの連中か?
いい加減自重してくれ
278:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 02:11:10
私はいつもこのスレにきて作品を読んでますけど
個人の意見ですから スルーしてもらってもかまいません
どんなSSだろうと
軍事的要素がなかろうと
生活面しかなくても
面白かったり
ドキドキしたり
楽しめればそれでいいのです
良かろうと悪かろうと
楽しめれば十分
誹謗中傷なども言われても今まで投下していた職人さん。
挫けてssを投下をやめたりしないでください
そして投下を考えてるまだ見ぬ職人さん。
ぜひ投下してください
私のように何も書かないけれどわくわくして
楽しみに作品を待っている人を忘れないでください
279:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 07:21:34
>>275
軍板の連中はここを荒らしたし、ここの住人は軍板を報復爆撃したじゃないか。
280:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 07:43:07
>>279
それは上祐大将の自演だろ。こちらとしても迷惑な話だよ。
上祐大将は自分の立てたスレに引き込もっていて欲しいもんだ。
281:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 08:01:25
>>280
嘘付け。
事実の歪曲、在日みたいなことするなよ。
282:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 08:27:57
はぁ、こりゃまた軍事板を爆撃しなきゃいけないなぁ
283:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 09:12:13
まあ軍板住人なんて頭でっかちの集まりだし、俺たちの足元にも及ばないだろ。
284:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 09:32:34
>>280
ホントーだぁ!!
今まさに上祐大将が>>281-283にてわかりやすい形で自演大進行中だァwww!
1.根拠なく事実の歪曲と決め付ける
2.頭のおかしい行動を、さも常識で当然のように書く
3.すかさずそれらを自演でフォローする事で問題を「正しい」ように見せかける
4.その際、対象を徹底的に卑下し周りを乗せるように煽る
これは実にわかりやすい自演ですねwwww
285:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 09:41:58
>>284
とりあえずそうやって反応しちゃうと、人とのコミュニケーションに飢えてる子にエサを与えてしまうので…
今日の荒らしとしてレス番だけさらして、何事も無く普通の話題を続けるのはどうだろう?
『今日の荒らし』(今日のわんこみたい)
>>277
>>279
>>281-283
286:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 09:50:15
>>285
お前みたいな低学歴がいちいち相手にするから、上祐大将みたいな荒らしが居着くんだ。
現実世界でコミュニケーションできないからって、ネットでまでみんなに迷惑をかけるな。
287:285
07/07/12 09:55:13
>>286
ごめんね、仕事見つからなくてちょっとイライラしてた。
288:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 10:55:39
>>260
うおおおお、GJ!!!
読み終えて思わず
「私を…私を“カズ”と呼ぶお前は…お前は誰だ!?」
とか思ってしまったw
つーかまさかこれは、まさかの生還なんディスか!?
あqwせdrftgyふじこlp;オンドルルガギッタンディズカー!!!
これは、運命の再開再びか!?
うおお、まさかこんな展開が待ち受けていたとは…種を蒔く人氏に朝っぱらから驚かされました!
GJ!GJですぞ~~~!!
SSを読んでいていいのはこういう思わぬ展開にぶち当たった時だよなぁ…読んでて良かった!!!
おおおお、続きを…続きをプリーズ!
そしてサイフラグをあっけなく踏み潰すフラグクラッシャーカズミに笑たw
289:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 12:19:53
作者本人自演乙
290:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 13:03:25
つーか軍板住人=上祐大将って決めつけやめろよ。
俺も軍板から来てるけど、正直うざい。
291:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 13:53:41
種蒔きさんGJ!
続き、期待して待ってます。
外野気にせず待ってる僕らの為に
めげずに頑張ってください。
292:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 14:23:22
雑音気にせずに頑張って下さい
職人が少ない場所で消えろだのなんだの言うのはどうかんがえてもスレ住人じゃないし
293:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 15:08:16
職人が投下して急に増える擁護レスとかw
294:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 16:12:41
何を「擁護」してるんだ?
ちゃんと日本語喋れよ。
295:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 18:33:31
ここ08小隊とのクロスオーバーだと思ったら、ただのドリーム小説スレ?
296:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 19:22:18
>>290
上祐大将=軍板住民ではないと思うけど痛い軍板住民はウザい。
これ定説。
297:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 19:51:18
>>290
あたりまえだが、匿名なこの板では軍板住民だから上祐大将呼ばわりされるんじゃない
この板とこのスレの流れ読まずに煽ると、上祐大将呼ばわりされるんだ
だから安心しろ! お前の意見がマトモなら上祐大将呼ばわりはされないから!!
298:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 21:55:29
種蒔きさん、お帰りなさい。待っておりました。
軍隊路線もいいですが、ほのぼの路線もイイ!!
帰ってきたシンくん・・・これからどんなラブコメが展開されるのか楽しみです。
299:通常の名無しさんの3倍
07/07/12 23:19:54
>>297
自分の価値観だけでマトモとかそうじゃないとか決めるなよ屑野郎
300:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 00:49:11
>>299
本物か偽者かどうでもいいがあの荒らしがマトモに見えるような馬鹿は自殺しろ
301:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 01:27:06
最近のゆとりは怖いねぇ
他人に自殺しろと言いつつ自分は普通だと思ってる
302:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 01:47:52
>>300
必死ですね・・・
303:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 02:08:42
>>301
ゆとりと言う言葉を使った時点で君の知能レベルが著しく低い事が明らかになった。
304:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 02:12:19
>>300-303
いい加減荒らすのやめてくれ。もしくは鳥つけろ
伸びてるからSS投下かと思ったら何だよこれw
305:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 02:23:14
>>303
ゆとりに知的水準を評価出来るとは思えないがな
そんなに ゆ と り って言葉が気に入らないのか?
306:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 02:53:30
まあ、お互い疑心暗鬼になった方が荒らされづらくて良いのでは?
307:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 07:37:48
荒らしに構う奴も荒らし、という2chの不文律があってな。
308:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 08:16:39
その不文律はある意味、2chだけに限らない件
309:名無し三等兵
07/07/13 08:29:18
>>307
荒らしはお前らだろ。
軍事板まで出てくるな。
上級大将が考案したEOLTについてよくも知らないくせに、BETAの劣化コピーだのエロゲのパクリだのうるさいんだよ。
悔しかったら自分で書いてみろ種厨。
310:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 08:36:28
バカか。EOLTだかEROSだか知らねえが妄想の産物必要以上に崇拝してるんじゃねえよ。
敬意と崇拝は全く違うんだぜ?
通勤中なのに笑わせんな。
311:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 09:00:35
>>310
はぁ?
お前らこそガンダムとかいう痛い妄想の狂信者だろ。
軍事板住人と新シャア板住人、どっちがレベル高いか考えろよ。
312:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 09:09:12
JOLTだかなんだか知らんけど、このスレと関係ない話題を出さんでくれるか?
それはさておき、種蒔きさんお帰りなさい。
相変わらず雑音は酷いですが、どうかお気になさらず頑張ってくださいな。
313:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 10:10:05
>>311
モビルスーツは現実世界でも最強の兵器ですが何か?
ラプターなんてザクの敵じゃない。
>>312
仕切りたがり厨は消えろよな。
314:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 10:19:55
軍事板の連中はガンダムがどれほどリアリティを持った作品かよく理解していないみたいだな。
転移戦線を転載してあげようかな?
315:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 10:29:42
>>313
>>314
土下座でもなんでもするからもう書き込まないでくれ。
お願いだ。
俺の負けだ。完全な敗北だ。だからもう書き込まないでくれ。頼む。
316:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 10:51:11
>>314 軍事板の連中ってかキチガイは1人=age厨だけだから。ウザかったら規制依頼でも出して。
317:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:00:11
>>316
軍事板から基地外が大挙して押し寄せてきてるのは常識なんだけど?
在日みたいなことするなよ。
318:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:09:34
>>317
土下座でもなんでもするからもう書き込まないでくれ。
お願いだ。
俺の負けだ。完全な敗北だ。だからもう書き込まないでくれ。頼む。
このスレから消えろとは言わない。
書き込まないだけで良いんだ。
もうこれ以上スレを壊さないでくれ。
319:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:29:03
>>311
ガンダムは妄想じゃなくて作品でファンタジー
それと現実を混同して語る時点で、貴方こそ正気ですか?
>>313-314
また上祐大将さんですかw
貴方はどんだけ論破されても、ガンダム厨に成りすます時は
1.ガンダムをリアルのものと誤認させるように語る
2.必ずリアルという言葉を入れ、軍事板と対立構造を作る為に姑息に否定して立ち回る
という論調で、それを基にして自演を展開しようとするから
ある意味すぐわかるよ、そのわかりやすさはブロント並みだねwww
320:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:39:39
>>318
散々軍板のスレを荒らしておいて、それはないと思う。
ちゃんと上級大将のスレまで行って、謝ってほしい。
建設科(Builder)
スレリンク(army板)
321:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:46:59
3.しかし、そもそも軍板に興味が無い住民とガンダムは架空のものと理解してる住民に相手にされず
やむをえず両板のスレで自演とあおりを繰り返し、その結果として荒らしとして認定され自爆する
これを忘れてはいけませんぜwww
逆に言えば
1.ガンダムを架空のものと理解しないで現実の兵器と混同して語る奴
2.軍板に突撃するとか言い出す池沼行動の奴
3.上記のような形で煽りを繰り返す奴
4.自分の自演を否定された場合、「相手は厨房」だと決め付けてくる奴
これは間違いなく上祐大将
322:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:53:13
でも、上祐大将は軍事板の住人らしい。
323:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 11:56:00
おやつにバナナは含まない
荒らしは住人に含まない
うん、完璧。多分。
324:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:43:16
>>323
そういう身勝手な独占、決めつけが、職人に愛想を尽かされる原因だと思う。
325:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:49:17
うむ、順番が身勝手か。では
バナナはおやつに含まない
荒らしは住人に含まない
どうだ!普遍的かつ共有できる順番だ!
326:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:55:51
無駄なレス使うな
職人様が困るだろ
327:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:56:04
身勝手ってお前、
種板で荒らして煽ってる奴を自演擁護して正当化するような屁理屈こそが
それこそ身勝手な言論の独占で、なおかつ決め付けだろ
328:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:57:48
>>324
ageんなage厨
下げろ上祐大将
329:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 12:58:02
>>325
いや違うだろ!バナナがおやつに含むって言いたかったんだよ!
基本的に甘いものはおやつだ!
水筒に紅茶は許す。
330:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:03:56
>>329
だがもし仮に切り分けられて弁当箱の中に入っていた場合
それはおやつと言えるのか!!!
もし仮に丸のままだとしても弁当箱のランチシート内に一本入ってた場合
それはおやつだといえるのだろうか?
331:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:17:43
待て、その理屈を発展させると
「手作りのお菓子は基本的におやつに入らない」という理論になってしまうぞ!!
332:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:38:28
>>320
A.違うよ、そうじゃないよ。
そうなったら弁当箱に入ってりゃなんでもありだよ。
333:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:46:02
だから無駄な書き込みするな。
334:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:52:54
うるせー!
荒らしが来たら全部笑いに変えろ!
それができなきゃ無視しとけ!
マジレスなんぞ以ての外だ!
少しはスクリプト荒らしウィルスすら萌えキャラ化してしまう半2でも見習え!
335:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 13:58:49
>>334
あーうざい、職人かわいそう!
336:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 14:08:45
かわいそうなのはお前だこのピザポテト!痩せた貴乃花!マークパンサー!
合わせて痩せたピザポテトマークパンサー!
337:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 15:13:43
あーあ、つまんないなー
338:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 15:26:14
軍事板への報復は予定通りやるから安心して、みんな
339:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 15:46:13
>>338
いつまで自作自演してるんだ?
エロゲはやめて、小学校くらいちゃんと行けよ
税金で行かせてもらってるんだぞ、クズ
340:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 16:22:57
tu-ka新シャアの最底辺の人間が軍事板に来るのがおこがましい
蛆虫どもは下水で馴れ合いしてろ
341:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 16:39:34
とりあえず荒らし報告スレには書き込んどきました
342:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 16:47:27
>>340
ウジ虫はお前らだ。種厨の分際で軍事板に刃向かうとはいい度胸だな。
>>341
では軍事板の学園島スレを潰した時と同じく、書き込みに大量のレスを付けることで削除人の目を欺くとしよう。
かつて学園島スレを率いたタイフーンは今や、軍事板の荒らしとして扱われている。
343:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 16:52:09
>>342
上級大将、名無しで乙
344:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:06:58
だから荒らしにを構う奴も荒らしと同類だという2chの不文律があってな………て、朝と同じこと言わせんな。
スルーしろスルーを。削除依頼できないだろうが
345:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:32:57
これは荒らしと言うより自然淘汰だよ
必要ないものは抹殺されるだけ
346:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:38:30
軍事板から来た厨がみんなのスレを荒らしてる!
種蒔きまだ氏ー!?
347:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:45:09
一体なんだってこんな事になったんだ。
348:名無し三等兵
07/07/13 17:45:43
>>344
馬鹿な種厨には全く困ったもんだ。
荒らしてる奴らはここから来ているらしい。
建設科(Builder)
スレリンク(army板)
349:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:48:08
>>347
軍事板から、荒らしが流入してきた。
馬鹿な住人と職人の一部が仕返しして泥沼化。
350:347
07/07/13 17:50:59
>>349
納得。
俺、もうここに来るのやめるわ。
今まで楽しかったよノシ
351:『転移戦線』第四話-投下予告-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 17:53:46
どもっ!
文化ってのはいいですね…TVのチャンネルがたくさんある嬉しさよ、TV東京なんて10日ぶりに見ました!
これから飲みに繰り出すので…それまでに何とか書き溜めた分を投下します。
電話BOXのISDNだし直に時間なので全ては投下できないでしょうが、出来うる限り投下を行います。
では3分後から開始します!
352:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:54:56
>>351
このタイミングで登場とは…
自分が荒らしだと言っているようなものだな
353:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:56:01
>>352
だって荒らしですもの
354:『転移戦線』第四話-08-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 17:57:20
「おいサイーブ、聞いたか!?」
「ああ…タッシルにザフトのMS二機と歩兵部隊が入り込んでいろいろ聞きまわってるそうだ」
「どうする?」
「どうするも無い、放っておけ」
「だが奴らが町を攻撃したら…」
「それは無い、確かに俺達レジスタンスにタッシル出身者も居るのは知っているだろう。
だが今町に居るのはレジスタンスじゃない、砂漠の虎もそれぐらいは判っているだろ」
「じゃぁ本当に…」
「何もするな、むしろここで手を出した方がタッシル攻撃の口実を与える事になる」
「そうか…みんなにそう伝えてくるよ」
「頼む、俺も後で行く。
……問題は今、カガリ達もタッシルに居るって事だ……」
「カガリ達が? 俺達の“勝利の女神”に危ない事が無きゃいいが」
「ああ、(カガリが)先走らなければいいが…」
サイーブと彼に報告に来た仲間の心配する所は180度違っていたのだが幸いにも彼がそれに気が付く事はなかった。
その後もいくつか指示を伝え仲間の去り際にサイーブは呼び止めた。
「……ああそうだ、MSがタッシルに現れた事をAAにも伝えておけ。
確か投下物資を回収して一度タッシルに寄る予定だった筈だ。
それにタッシルに現れたMSは人型のMSで…あんたのとこのMSに似てるってな」
有線通信により伝送されてきた画像のプリントアウトを見ながら、サイーブは仲間にそう伝えた。
「なに!? タッシルにMSだと!?」
「そうだアフメド、連合のほら、あれに似たMSが二機街外の砂丘の上で威圧して、奴らはその中で街をいろ
いろと嗅ぎ回っているらしい…」
若いレジスタンスが指差した方向にはストライクと陸戦G各1機が棒の様な物を―彼はそれを踏み切りの
遮断機の棹に違いないと思った…MSサイズの物があればだが―持ってAAから出てくる所であった。
「さては俺達に手を焼いて街に直接手を下てきやがったか……サイーブはなんと言ってる!?」
「“手を出すな”だとさ、今手を出した方が逆に虎にタッシルを攻撃される口実になるとか」
「ちっ…それじゃ俺達が弱虫みたいじゃないか。
あのMSに似てるって? それじゃたいした強くないんじゃないのか!?
あの時だって俺達のトラップが無きゃバクゥに勝てなかったんだし」
「そんなのは知らないよ…サイーブはむしろ、カガリ達がタッシルに居る事の方を心配してたぜ。
確かに我らが“勝利の女神さまっ”に何かあったら困るけどそんなに心配する程の事でも……」
「おい、カガリがタッシルに居るだって!?」
「うぉっ、落ち着け、落ち着いて手を離せよ!
……ふぅ、今朝からタッシルに行ってるぜ、キサカと一緒にな。
しかしお前がカガリの事知らないなんて珍しいな」
「昨晩の騒ぎで昼まで寝てた。
それにしても…………おい、若い連中に声を掛けて密かに集めろ」
「は? 何をする気だ?」
「いいから、男を上げるチャンスだって事だ…!」
鋭い眼光で憎々しく見上げた先には、キラの乗るストライクが陸戦Gと長い棒で打ち合いをしていた。
355:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 17:57:35
>>351
荒らしは消えろ!
他の職人を追い出しておいて何様のつもりだ。
356:名無し三等兵
07/07/13 18:00:00
>>354
軍事板では「歩兵部隊」なんて言いませんよ。
本当に知識と勉強が足りない方ですね。
357:『転移戦線』第四話-09-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 18:00:39
「どうした、隙が多いぞ!」
「くっ…まだまだっ!」
「ビームサーベルや格闘武器は強力だが間合いが短い…ステップだけで避わす事も可能だ。
相手の挙動を良く見て切り込まないと逆に隙を生む事になる…こんな風に!」
キラが振り下ろした模擬刀―軽くて弾力性がある軽量の模擬訓練用の棒、丁度ビームサーベルぐらいの長
さがあり1m置きに赤白に塗られている為遮断機の棹と思われても仕方がない―にシローは右手に持つ模擬
刀で受けつつ陸戦Gの右足を引いて半身に避け、模擬刀の勢いを下へ流した。
「うわっ! ……くぅっ!!」
模擬刀を流されて体勢が前にのめったストライク…だがキラは即座に膝を弛ませて腰を前に入れ上半身の体
勢を垂直に戻し、来るであろうシローの反撃に備えて弛ませた膝を伸ばして後ろへジャンプした……が。
「いい反応だが…まだあまいっ!」
飛び引いたストライクに同調するように右足を引いた陸戦Gも、その脚で大地を蹴って前にジャンプしてス
トライクに追従し、模擬刀を前に突き出した。
突き出された模擬刀はそれでもキラの超人的な反射神経でストライクを僅かに捻ってコクピット部を避わす事
はできた物のそのすぐ右上側に突き刺さり、フェイズシフトしていないストライクとコクピットのキラを揺らした。
「うぐっ…っ!」
「あた~り~~。
推定機体損傷度67%、損傷箇所上半身右側、バッテリー及びプロペラント破損、機体動作に著しい被害の
可能性78%、キラ、あんたの負け!」
模擬戦の判定をしていたキキがオペレーター席から模擬戦モードのストライクへからの推定ダメージをキラ
とシローに告げた。
ちなみに試作機として模擬戦も視野に入れて作られているストライクと違い陸戦Gにはそういったモードは無い。
故に3方向からカレンとサンダース軍曹とミケルが判定員としてストライクの攻撃が陸戦Gに当たったかど
うかを監視していた。
「ダメージを考えれば目標の機体を切り裂くように斬るのは確かに有効だが隙も大きくなる。
お前みたいに機体を素早く正確に操作できる場合は、突きを高速で繰り出した方がいい場合が多い」
「サー、イェッサー!
でもアマダ少尉……模擬刀ならまだしもビームサーベル同士では受けられないんですからこういう風に捌か
れても実戦では……」
「「「えっ!?」」」
「…えっ!?」
最初の複数の「えっ!?」はシロー達08小隊の…その後のしばし後の「えっ!?」はそれで何かを察した
キラの声であった。
訓練中にも関わらず、キラとシローはお互いのMSの通信の画面でお互いの驚きの表情を見つめながら恐る
恐る同時に声を出した。
「ヤマト少尉…ひょっとしてこの世界のビームサーベル同士って……打ち合えないのか!?」
「アマダ少尉…ひょっとするとそっちのビームサーベル同士って……反発するんですか!?」
「こっちの世界のビームサーベルは簡単に言うと…そうだな…。
先端から力場―Iフィールド―を棒状に形成して、その中にビームサーベルと同じようなメガ粒子だか
ミノフスキー粒子だかの高エネルギーを流して形成しているんだ。
この時の力場とかなにやらのおかげでビームサーベル同士や他の格闘武器―ヒートホークとかヒートサー
ベル―とも反発するので切り結ぶ時に受けたり流したりすることが可能なんだ」
「…こっちとしちゃぁ“だか”とか“なにやら”の辺りをはっきり聞きてぇんですが……」
「すみませんマードック班長、正直自分にも良く判りません」
急遽訓練を一時止めてまでマードックにも話に混じってもらってお互いの世界のビームサーベルの情報交換
を始めたのは、主にシローら08小隊の面々に対してこの世界の武器を説明する為である。
358:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:01:11
>>354
長い棒って、肉棒かな?w
359:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:01:20
>>356
そんな非建設的なレスは屑以下だろ
なら何て言うか指摘してやれよ。脳内軍人さんよ
360:『転移戦線』第四話-10-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 18:03:13
今の所はGAT5機ぐらいしかない装備であるがその内4機もが奪われている…敵の武器として登場する日
も遠からじと言った所であろう。
その時に自分達の常識で戦っては危険な為、キラがマードック班長を呼んでのビームサーベル講義とあいなったのだ
…キラ自身がOS等のソフトウェアには強かったがMS自体のハードウェアには余り詳しくなかったと言うのもあるが。
「その“力場”ってのは例の“M系技術”なんですかい?」
「そうです…ミケル、どんな感じだったっか?」
「はい、極簡単に説明しますと…M粒子は一定濃度に達すると粒子が立体格子状に整列する性質を持っており、
その状態で斥力(二つの物体が互いに反発し合う力)を生み、それで打ち合えるようになるんですよ。
ビームサーベルの原理としては発振部から棒状…というか円錐状になるようにM粒子を電磁的に誘導してそ
ういうフィールドを成型し、エネルギーCAPにより縮退寸前の状態のまま保持されたM粒子を流し込んで収縮
させた時に生じた量欠損の一部が運動エネルギーに変化してそれが光や熱や破壊力となります。
詳しくはもっといろいろあるんですが簡単にいうとまぁそんな感じです」
「……サンダース、判ったか?」
「まぁ…なんとなくは」
シローらはビームサーベルをどう使って戦うかやどう整備すればいいかぐらいしか知らず―パイロットと
してはそれで十分―その動作原理とかは良く知らなかった…そこで小隊内でも整備の腕が立つ(整備を押し
付けられていた)ミケルに話を振ったのだが…。
シローも良くは知らないがミケルは徴兵前は工学系大学の学生だったようで、入隊後もその手の知識を吸収
するのは苦ではなかったらしく自分も知らない事を話すミケルに声には出さない物の驚いていた。
ミケルの説明を聞いても良く判らないような顔をしているシローとサンダース軍曹らには構わず、キラと
マードックはなるほどと言う顔をしていた。
「なるほどねぇ…さすがに常温核融合が実用化されてる世界の技術だ、ビームサーベル一つ取ってもそこまで
高度な事をしてやしたか…確かにそれじゃァエネルギーの効率もいいし破壊力もある。
ホント“M系技術”ってのは魔法みたいなもんですナぁ!」
「そうですね…エネルギーCAPとかどんな仕組みなのか想像も付かないですが…ビームサーベルにまで縮退技
術って凄いですね…」
「あ~……で、この世界のビームサーベルはどんな感じなんだ?」
「そうですね…こっちの世界のビームサーベルは電場(帯電体の間に作用する電気力の存在する場所またはそ
の作用、電界)によって棒状にビームを固定しているだけなんです」
「そーゆー訳です、イメージ的にはホースから出しっぱなしで棒状に伸びた水だと思ってくだせぇ。
だから電場でビームを固定しているとは言え斥力が働く程の物じゃありやせん、ホースの水剣を物に当てて
も水が飛び散って途切れるだけ…決して打ち合えはしやせん。
まぁビームサーベルならその時にダメージを与えますし、ビームは出しっ放しですから直に元の長さに戻りますがね」
「確かに……それじゃぁ打ち合えませんね…。
もし我々のビームサーベルと打ち合ったらどうなります?」
「多分力場を持つそちらのビームサーベルに当たった瞬間こちらのビームサーベルは飛び散るんじゃないでしょうか?
そして力場から抜けた所でまたビームの刀身を形成する…まさしく木の棒とホースの水剣を打ち合わせたように」
「って事は……我々が不利と?」
「そうとは言えないぞカレン…確かにビームサーベルはすり抜けるが、こっちのビームサーベルは元々存在し
続けるから相手を斬ることも出来る。
出来ないのは異世界同士のビームサーベルを打ち合わせる事であって、弱い強いじゃ…」
「いえ隊長、そうでは無くて……ビームサーベルや格闘武器をビームサーベルで受けられると言う常識を持っ
た我々が不利だという事です。
もし攻撃されてとっさに受けようとしても、相手のビームサーベルは素通りしてしまうんですからね」
「あ、そうか!
う~ん、俺達は特に気をつけないといけないな…ビームサーベルに限っては避けるしかないのか…。
ヤマト少尉、この世界のビームサーベル…いや、格闘線での注意事項があれば教えてくれないか?」
361:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:03:47
>>359
自分で調べる、勉強するってことを知らないんですか?
これだから種厨はw
362:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:05:33
>>361
仕方ないよ、こいつらは53みたいな薄っぺらい作品がリアルだと感じる、可哀想な人たちなんだから
363:『転移戦線』第四話-11-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 18:06:15
「はい…えと…確かにビームサーベルでは受けれませんが、シールドでならある程度は受けられます…」
「この前少尉に話したようにシールドにはビームコーティングされてやすからね!
それに部材そのものも特殊な共振現象を起こす固有振動数を持った鋼材同士の複合金属で作られてやして、
微細な振動をする事でビームを拡散させられます。
まぁ…ビームが長い時間そこにあり続けるビームサーベルの場合はそれでもダメージを喰らいやすから…」
「なるほど…そういえばヤマト少尉、PS装甲ではどうなんだ?」
「ええと…PS装甲にビームライフルは有効ですから効くと思います」
「思うって…はっきりしないなぁ」
「すみません……あまり斬られた事が無いので……」
「「「「…………」」」」
「おぃおぃ、そりゃ自慢って奴じゃないのか?」
「そういう訳では……」
沈黙した08小隊に変ってキキの冷やかしに慌てるキラ、その慌てっぷりに周囲は穏やかな笑いに包まれた……その時。
「みんな、居るわね?」
「これは艦長、丁度良かった…八小隊の方々に判るようにPS装甲について講義を…」
「そんな暇は無いわ、訓練を中止してブリーフィングルームに集まって!」
「何か起こったんですか、艦長?」
「そうよ…恐らくデュエルとバスターが現れたわ……バジルール中尉たちが居るタッシルに!」
―その頃、タッシルでは―
「おいキサカ、敵だ!!」
「……判っているカガリ。 では長老、我々がここにいてはまずいでしょうから今日はこれで」
「うむ…気を付けなされ」
「どうするキサカ、敵はMSまで出してきたぞ…どう戦う!?」
「落ち着いてください、貴方は今どんな状況か判っているんですか?」
「そんな事見れば判る! 奴らが街に兵隊とMSを送り込んで攻撃しようとしているんだ!」
「まるで違います…確かに兵士がタッシルに入りましたが、目的は占領や戦いではなく聞き込みのようです。
恐らくAAの行方を捜しているのでしょう、であればあのMSは兵士の護衛か…もしくは餌ですね」
「餌?」
「あのMSを見てAAが喰い付いてくるのを誘っているのでしょう…いいですか、自分の思い込みだけで動いてはいけません。
状況を判断するに必要な情報を収集してから状況を判断し、決断しなければ危険な場合もあります。
確かに即断が英知に勝る場合もありますが…貴方が将来解決しなければならない問題の多くは、熟考して判
断しなければならない物なのです」
「そんな事判っている! だが目の前にMSがいるんだぞ! 奴らが襲ってこないとは限らな……」
その瞬間、キサカはカガリの口を押さえて自分の方に抱き寄せたまま物陰に隠れた。
カガリが何か言って暴れようとしたが…キサカのただならぬ緊張感に沈黙するしかなく、口を押さえる手を
とんとんと叩いて静かにすると合図した後キサカの睨む方向を自分も見る。
そこには…先程2人が出てきた長老の家に入ろうとする2人の女性と数名のザフトの兵士が居た。
先頭に居た日差し避けのローブを外し長い美しい黒髪の一部にメッシュを入れた女性が……家の中に入る瞬
間2人が隠れている方向に目だけ動かし、赤い唇を微笑むように釣り上げた。
カガリはその目に射ぬかれたようにビクリとなったが…その女性がそれ以上は何もせずに中に入っていったので知
らずに力が入っていた全身の力を抜き……キサカの方を見ると自分以上に緊張し冷や汗を流している事に気が付いた。
「おいキサカ…」
「……見逃してもらえましたね…我々も移動しましょう」
「長老達は大丈夫かな?」
「兵士は付いていましたが…恐らく大丈夫でしょう……コーディネイターの中でも…バケモノだな……」
「あの女がか?」
「ええ……戦場で会いたくは無いですね」
364:名無し三等兵
07/07/13 18:07:24
>>363
ビームサーベルで引っ張りすぎなんだよ
365:『転移戦線』第四話―投下終了―:53 ◆9898LdFFy2
07/07/13 18:09:04
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『転移戦線』 第四話 「慟哭たる砂塵」 ―08~11、投下終了―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
すみません、時間です。
ではこれより久々の酒にありついてまいります!
まだ7レス分ぐらい残っていますので、続きは宴会が終わった後、ネッカフェに行ってUPします。
ではまた!
366:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:15:12
>>365
GJ! そしていってらっさい。
で、もうここでの投下は止めた方が良いかと。話になってないでしょ?
RTB氏も自分のところで話進めてて「おおっ!」ってな感じだし、観客は減るけど
雑音も減ると思うんだ...
367:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:19:08
ここに抗議に来ただけで誹謗中傷されるしなー
368:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:20:58
相変わらず酷い出来だな
369:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:27:47
>>368
知的水準が高くないと文学は理解出来ないからな
兵隊は低学歴でも出来るしお前は中東にでも志願兵で行ってこい
370:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:50:57
>>361
で、何て言うんだ?
自慢の知識を披露してみ。
371:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:58:03
>>370
アフォに取り合ってもしかたないかと
ハリーポッターにもリアリティー求める空気読めない馬鹿だしな
特別な注釈無しに使える単語=歩兵 で良いじゃないかw
372:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 18:59:19
>>軍事板では「歩兵部隊」なんて言いませんよ。
「現実」ではなく「軍事板」でなんだな?
ならどうでもいい。
373:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:04:05
ガンダムが出てきてる時点で現実なんてどうでも良いだろwww
374:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:07:39
>>365
GJ!頑張ってください!
こんな雑音ばかりの中でもいい作品を投下してくれて
本当にすごいと思います。
375:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:18:13
>>365
GJ!!
バカガリ暴走フラグかぁ……おなじみではあるんだけどやっぱブン殴りてぇw
台形の面積も計算できないくらいおバカならまだネタとして楽しめるんだが。
376:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:19:39
>>365
GJ!
続きを楽しみにしています
377:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:19:39
>>365
GJ!
>>356
嵐の脳内軍事板ではね
荒らしてんのはとにかくかわいそうな奴だから、
適度にいじめてやったら、あとはスルー推奨
378:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:28:21
つっても荒らしに対するマジレスすら自演するような奴だ。
それに対しての注意レスすら、いや、
もしかしたら自分の自演レスにすら射精に持っていけるような変態ピザにはどう対応したらいいんだ・・・
379:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 19:56:55
とりあえずどう考えても荒らしなのにマジレスする奴は全部上祐ってことでいいんじゃあね?
もともと耐性あるはずなんだよ、ここ。ただ変態には慣れてないから・・・
380:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 20:15:11
>>379
自治厨お疲れ様です頑張ってくださいね^^
381:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 20:42:52
荒らしと見せかけて対さるさる支援……
なんて見事なツンデレ!!オレはお前のことが大好きだぜ!
というわけでGJ!アフメド自重しろwww
382:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 20:45:25
その考えは無かった!!
なんと言うツンデレ……
383:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 20:47:45
うはwwwwwwwwGJwwwww
384:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 20:58:53
つ「嵐=自動保守機械」
ほっとけばぁw
そして、GJ
385:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 22:47:06
GJしか言えないのも能がないな
386:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 22:49:19
く、くやしいッ! でもGJしちゃう(ビクビクッ)!!
387:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 22:59:55
荒らし報告スレを鑑定してもらうスレpart5
スレリンク(sec2chd板)
388:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 23:00:10
GJ!
確実に強くなっていくキラの描写と色々な立場の人間たちの思惑が絡み合っていくところがいいですな
虎はAAを釣るつもりが逆に食べられることになってしまうんでしょうかね?
389:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/13 23:18:21
第2話 旅立ちとすれ違い 1/2
メイリンは安定期に入ってつわりも大分良くなったらしい。
少し前まではメイクでも隠し切れない程やつれていたが、今では血色も良くマタニティドレス姿も板に付いている。若干メイクが濃いようにも見えるが。
私は久しぶりにメイリンを行き付けの喫茶店に呼び出した。
メイリンはお腹が空いているからとベーグルにワッフルにシフォンケーキに宇治金時を注文した。
私はアイスティーをオーダーし、二人っきりの姉妹の会話を楽しんでいる。
「何をいっているの?お姉ちゃんみたいな女が一人で生きて行ける訳無いじゃない」
メイリンは嘲笑を浮かべて私を見据えている。予想通りのメイリンの反応に私は思わず鼻白んでしまった。
「私には判る。お姉ちゃんはシン・アスカを追い掛けてオーブに行くんでしょ。自分を棄てた男に未練があるなんて、女としてのプライドは無いの?恥ずかしいったらありゃしないわ」
私が何も言えずにうつ向いていると、メイリンは追い討ちを掛けるかのようにまくしたてて来る。
「確かにお姉ちゃんは男にすがって生きていくしか能の無い女だわ。でもね、私、お姉ちゃんに幸せになって欲しいのよ。私の気持ち、判るわよね?」
判らないと言えたらどんなに楽だろう。
シンに未練が無いと言えば嘘になる。彼の感触は今でも残っている。
けれど、私がオーブ行きを決めた理由は違う所にある。
ラクス様だ。私はラクス様とメイリンの結婚式以来仲良くさせて頂いている。
お茶を楽しんだり、長電話でお喋りをしたりしている中で、私はラクス様の心を読み取れたような気がしたのだ。
議長に祭り上げられ窮屈な生活を余儀なくされ、恋人とは中々会えずに不安が続く日々。
ラクス様は笑顔で自分は幸せだと言っていたけれど、私にはどこか寂しそうに見えた。
勿論、メイリンも幸せだとは思えない。嫉妬や妬みではなく、本心からそう思うのだ。
390:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/13 23:21:16
第2話 旅立ちとすれ違い 2/2
メイリンは立派なお婿さんを貰って、母親になる日も近い。一見幸せそうに見える。
だがメイリンは周りから自分がどんな噂をされているかを知らない。
―男に媚を売る術だけをコーディネートされた女。
―計算高さが顔に滲み出ている女。
―婚前交渉を恥だと思わない女。
聞くに耐えない破廉恥な噂もある。私はそんな噂を聞いて密かに幸せを感じている。
「メイリン、私が何をしようとアンタには関係無いわ。もう決めた事よ。オーブでの生活に慣れてきたら連絡するわ」
「関係あるわよ。お姉ちゃんは自分から幸せを棄てているじゃない。私はお姉ちゃんが哀れで―可哀想でならないのよ」
私はメイリンの話をこれ以上聞きたく無かった。一刻も早くこの場を去りたかった。
「私が幸せかどうかは私が決める事よ。アンタには判らないだろうけれど。それに私はアンタと違って赤なのよ。それを肝に銘じておきなさい。じゃあね」
メイリンの声が聞こえたが、私は無視して歩き出した。
ふしだらだのあばずれだのおてもやんだのおかめちんこだのあっちょんぷりけだのと言われても、私には関係無い。
除隊の手続きは進めてある。後は書類を提出するだけだ。
オーブに向かうのに荷物は要らない。新しい生活を始めるのだから、全てを新しい土地で揃えたい。
それ位の蓄えならある。何せ私はザフトの赤服だったのだから。
ねえ、シン。アンタは今オーブで何をしているの?
アンタはあの女の弟を殺したのよ。あの女から拒絶されたアンタの姿が目に浮かぶわ。
アンタには私しかいないのよ。私だけがアンタを救えるの。
だから、大きな声で今すぐ私の名前を呼んで。
391:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 23:21:37
少なくとも08小隊の存在やヘリオ組の大特訓パワーアップなど知る由もない
遺作炒飯は一度は心身とも完膚なきまでにボコられそう。
392:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/13 23:23:49
第2話 旅立ちとすれ違い(1) を投下させて頂きました。
今は無き向上スレに書き下ろした習作とやっと繋げ合わせる事が出来ました。
では失礼致します。
393:通常の名無しさんの3倍
07/07/13 23:59:27
GJです
394:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 00:30:16
あっちょんぷりけに笑った、いつの間にか母になろうとしているメイリンだが、中身は姉のスカートをはけなかった頃と変わらないのなww
そしてルナマリアの強情な所も非常に雰囲気がかもし出されている…文章から脳内にシーンが浮かび上がります
そんな情景を書き切る種蒔きさんの表現力に感服です!
今後もぜひがんばってください!!
…ただ、無き向上スレに書き下ろした物を全部読んでない残念なこの俺……orz
ぜひwikiとかにUPして下さるとうれしいのですが…
395:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 00:56:14
GJ!
足りない物をあえてひとつ
つ【ヒョウタンツギ】
396:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 01:03:07
転移戦線氏も種蒔き氏も、まさに嵐の中で輝いて……
GJというよりも、乙であります
397:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 01:24:56
お二方GJ!
種蒔きさんの今回の小ネタはマメシバ?
398:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 02:24:25
>>396
誰が美味い事を(ry
399:『転移戦線』第四話-投下予告-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:06:46
酒はいいねぇ…リリンの生んだ文化の極みだよ。
さっきネカフェに潜り込みました…完璧に朝帰り(笑)!
という訳で3分後に『転移戦線』第四話の続きを投下します!!
>種を蒔く人after氏
おお、復帰お疲れ様です、待っておりました!
自分のSS投下を急ぐあまりスレを読んでいなかったの気が付かなかったとは…一生の不覚!
久々に読ませていただきましたがいつもの…と言える程安定した情景やキャラの心理状態の描写力には兜を脱ぎます。
それでいて大きく展開を見せるストーリィ、素晴らしい限りです。
キャラクターそれぞれが動き出し、そして出会いと別れが始まる…構成もまた凄い!
自分も見習うべき点が多くて読んでて面白いだけではなく参考になります。
一読者として、続きを渇望してなりません!
いろいろな感情が渦巻いて一言では言い表せませんが、こうした時に使える言葉をスレの住人の皆様から私は教えてもらっていますので、それに変えさせていただきます。
GJです!!!
400:『転移戦線』第四話-12-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:10:35
数分後、MSを格納して訓練中だったパイロット達と、艦長であるマリューとナタルが今AAに居ないので
ノイマンが集合していた。
集まった全員の顔を見回してマリューは口を開く…疲れたような顔をしているのは昨日の宴会のせいではなく、
副官であるナタルがいないときに起こった事に一人で対処しなければならない気苦労の方が大きいようだ。
「サイーブから連絡があったわ…数時間前からタッシルにMSと歩兵部隊が現れたって。
MSはこれ…写真のプリントを有線の画像転送で送ってきたらしいンで不鮮明だけど…」
「…デュエルとバスター…に見えるねこりゃ…やっこさん達も地球に降りていたのか」
「デュエルとバスターっていうと資料にあったストライクと同時に作られたって言う…」
「そう、私達が“ヘリオポリス”で盗まれた、ネ!」
粗末なOAペーパーに印刷されたその写真を集まった面子で回し、ムゥが肩をすくめながらデュエルとバス
ターだとほぼ断定してシローがその身元を確認するとマリューは苛立ちげに立ち上がって腕を組んだ。
「そこで集まってもらったのは……デュエルとバスターを奪還しようと思うの!」
「えぇっ!?」
「でえきるんですか、そんなこと?」
「大丈夫、私達には八小隊がいるじゃない! バクゥを鹵獲した腕を見込んでここは一つ……」
まるで自分の事のように胸を張って答えるマリューだったが…対照的にシローはすまなそうに手を上げながら答えた。
「……あの、多分無理です」
「どうして!? あなた方は異世界に転送して事情も判らない中で鹵獲したンじゃない!」
「あれは…幸運がいくつも重なりました。
第一に我々の存在を知られていなかった事、第二にその為に敵への行動が奇襲になった事、第三に目標が人
型MSじゃなかった事。
存在を知られていない奇襲だからこそ敵を網に入れることが出来たんです、用意周到に罠を張るのならまだしも
次にやれと言われてできる自身はありません…キャプテン・ジョーも同じ手が二度通じると思うなと言ってます。
それに動物型MS(?)だったおかげで人型MSより速度が速く、ネットガンを避わせなかったと言うのが一
番大きい…ヤマト少尉に奇襲とは言えネットガンを撃って捕獲できると思います?」
「……避わすか…絡まったとしても自分で外すかネットを切るワね……」
「そうなんです、我々もMA捕獲の為に持ち込んだのですから…」
「そう簡単に都合よく行かないってね……それによしんば捕獲できたとしてどうやって持って帰るつもりなの?」
「え?」
キャプテン・ジョーって誰?と思いつつシローの説明に肩を落とすマリューは、ムゥの質問に顔を上げた。
「バクゥの時はAAで行ったけど…目標はタッシルだぜ?
MSの他に歩兵部隊が居るって事は…まず間違いなくAAを探しているって事だろ。
まだAAは動かせない…確かそうだったよな」
「ええ、思いもよらず大気圏内の長旅をしなきゃいけないから…その準備にネ。
空気中から水を取り出す設備とか、野外の水や海水を真水にろ過するプラントとか、それに食糧の備蓄も足
りないしMSの消耗品や長旅に必要な装備等々…この一週間でようやくそれらを手に入れる目処が付いた所だ
から、今敵に目を付けられるのは…」
「でしょ、そこにデュエルとバスターを捕獲しても…敵の歩兵部隊の目の前で回収しに行っちゃバレバレ、
トレーラーとかで運んだとしても位置をたどられれば速バレ。
例え二機を取り返せても、その後俺達が危ないんじゃ元も子もないよね」
「そう…ね……」
マリューが更にガッカリと肩を落とす…マリューは元々艦長職では無くMS運用に携わる副官になる予定で
あり、そのMSが奪われた上に敵に運用されているのはそれだけでストレスの元なのだろう…さすがに気の毒
になったシローが声を掛ける。
「まぁお約束は出来ませんが…今回は無理としても、今後捕獲できそうであれば試してみますよ。
この世界のMSはバッテリー駆動ですから駆動時間は我々の陸戦Gの方が上回ります」
「……ありがと、そうね…又チャンスはあるワね……」
「で、タッシルの方はどーすんの?」
401:『転移戦線』第四話-13-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:14:49
「バジルール中尉達は心配だけど…基本的には何もしないワ、理由はフラガ少佐…貴方が言った通り。
中尉ならヘマはしないから大丈夫と思うけど…じゃぁこれで会議は終了、みんな任務に……」
マリューとしてはどうやってデュエルとバスターを捕獲するかの会議であり、それができない以上タッシル
には何もしないと言うのが決定しているので解散を命じようとした…その時。
艦内通信機にコールがあり、マリューが出るとモニターにはブリッジにいるトノムラ軍曹が現れた。
『艦長、よろしいですか?』
「どうしたのトノムラ軍曹?」
『それが…レジスタンスのリーダーのサイーブ氏が艦長に至急お会いしたいと…』
「タッシルで何か動きが?」
『そのようです…どうします?』
「判った、至急ブリーフィングルームに連れて来て」
―その少し前、タッシル―
「おい、お前ら!」
「…は、何か?」
所変って同じタッシル、郊外にある倉庫街。
ナタルが指揮する降下カプセル回収部隊は事態の急変に関わらず、当初の予定通り倉庫に回収した荷物を収
める作業をしていた。
デュエルとバスターと共にザフトの兵士が数十人街に入ってきたが…その人数ではタッシルを占領するには
少な過ぎ、また自分らを捕らえに来るにしては人の集まる所などで聞き込みをしている―部下の中でも濃い
顔の男を行かせて調べさせた―ようで、どうやらAAの行方は探しているが自分達を直接探しに来ているの
ではないと判った。
それであればむしろ何もしないほうが怪しまれるのではないかと作業を進めていたのだが…そこに6名程の
武装したザフトの兵士が現れる。
「見たところ地元の者ではないな…人種が違うし、何より日に焼けてない…さては連合か!?」
「可能性は高いな…全員拘束だ、本体に連絡して人を寄こさせろ!」
「確かに我々はここの土地の物ではありませんが、怪しい者でもありません!
我々はただのジャンク屋で最近トルコ方面から流れて来て…」
「トルコから来てそんな白い肌のまま居れるって言うのか、貴様コーディネイトされてる訳でもあるまいし!
全員作業を止めて壁際に並べ、抵抗する奴は射殺する!」
「まっ、まってください!
我々は本当にジャンク屋なんです、それに…(ゴゴゴゴゴゴ)…女性であれば美白は必須スキルです!」
部下が後ろで『バジルール姉さん(中尉)も美白してるんだ…』的な突き刺さる呟きを聞きつつ、ナタルは何
とか誤魔化そうと必死で頭を回転させた。
その為かなり必死な表情になったのだが…コーディネイターの兵士には『美白は必須スキル』の辺りでナタ
ルが激怒しているように見えたらしく明らかに気圧されて居た…似たような事で過去の男女関係に問題があっ
たのかもしれない。
それに乗じるようにナタルは自分らがどういう状況でここに流れてきたのか…ヨーロッパ方面でそれなりの
規模のジャンク屋家業をしていたが戦闘に巻き込まれて全てを失い、戦火を避けつつトルコ方面に下ったが戦
闘が無い場所ではそもそもジャンクを回収する事が出来ないので借金の末逃亡…アフリカに渡ってビクトリア
港をザフトが陥落させたと聞いてそのジャンクを当て込んで物資輸送の仕事をしつつここまで来るに至ったと
の経緯をたたみ掛けるように話した。
この身の上話は昨晩マリューがジャンク屋に偽装するとなった時のバックボーンだと酒宴の席で語って聞か
せたのであるが、記憶力のいいナタルは酒で具合を悪くしながらもなんとか覚えていたらしい。
ヒステリックになった―半分は演技だが―女性の相手は例えコーディネイトされた身であっても嫌なの
であろう…他の兵士は他のナタルの部下を拘束する素振りをして密かにそこから距離を置いた。
402:『転移戦線』第四話-14-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:20:16
ただ一人孤立無援でナタルの口撃を受けていたコーディネイターの兵士はもう逃げ出したかったものの、か
なり怪しげな集団に対し任務を遂行しない訳には行かない…どうした物かとナタルの話を聞き流しつつ、頭を
巡らせて一つの考えを実行する事にした。
「あぁ…判った判った、じゃぁあれだ、ジャンク屋と言うならジャンク屋手帳を見せてみろ」
「えっ!?」
「普通なら車や艦船にジャンク屋マークが付いているからジャンク屋と判るんだが…お前の話じゃレンタルなんだろ?
だったらジャンク屋と身分証明できる物を見せてもらわないと……それなら文句無かろう?」
ナタルの勢いが止まったのでニヤリとしながらコーディネイターの兵士は銃を構える…持ってないなら速拘束だとその銃口は物語っていた。
ちなみにもちろん“ジャンク屋手帳”などと言う物は存在しない―少なくともそんな物をコーディネイター
の兵士は知らない―ナタル達がジャンク屋ではないと睨んでカマをかけただけだ。
本物のジャンク屋ならそんな物はないと答えるだろうし、もし仮にそんな物があったとしたら提示する…言
い淀んだり、無いと断言できない場合は偽者なのだ…すなわち数秒以内に何かしらアクションが無い場合はこ
の戦い、ナタルの負けになるのだ。
ナタルの視線に丁度この場を離れていたチャンドラ軍曹が建物の影で背中からハンドガンを取り出すのが見
えたが…何もするなと素早くアイコンタクトで伝え、ナタルは大きく息を吸った。
「……ジャンク屋手帳は……」
「手帳は!?」
「これでいいか?」
突然両者の横から声が掛けられ、驚いた2人が同時にそちらを振り向くと…そこには何かパスポート程度の
大きさの手帳を開いているキサカと、その後ろに居て―キサカが後ろ手で押えているらしい―コーディネ
イターの兵士を鋭く睨んでいるカガリが居た。
「“ジャンク屋手帳”と言うのは一部の通称だ…実際はジャンク屋として経済活動を行った時の控えや身分証
明みたいな物で、手帳大のジャンク屋マークと顔写真と名前を貼り付けた物であれば時に規定は無い。
…ジャンク屋ギルド自体特に組織立った物ではないしな」
そんな物が存在するとは知らなかったコーディネイターの兵士はそれをじっくりと見るが…元々本物を知ら
ない以上偽者かも判る筈が無い。
「……まぁいいだろう。
しかしお前らの荷物は一応検分させてもらうぞ…お前らは関係なくても物が連合に流れる可能性は……」
その瞬間、遠くで何かが爆発するようなくぐもった音が連続して起こった。
その場に居た全員がその方向を振り返ると砂丘の上の方に居た筈の2機のMSがその場におらず、時々何か
の光と共に爆発音が聞えてきた。
「何が…」
「なに!? ……よし判った、急行する! お前ら、検分は後にするからここにいろ!」
ナタルが何事かとキサカを見るがキサカは首を振る…そしてコーディネイターの兵士達は装着していたレシーバー
から何か通信があったのか、全員駆け足で元来た方向に戻って行った…事情がさっぱり判らない彼らを残して。
「……とりあえず、助かりました……」
「…街に来るならこの程度の偽装はしておくんだな」
「あれは偽物なんですか!?」
「少なくとも俺はジャンク屋ではないからな」
ナタルはキサカに礼を言うが、キサカは恐らく戦闘が起こっているだろう方向を見たまま答える。
「キサカ…今のっ!」
砂丘の向こう側に恐らく戦闘が移動してしまって居るのだが…その砂丘の片隅をレジスタンスでよく使われるハーフトラックが疾走し、搭載されていたミサイルを発射していたのが見えた。
「…レジスタンスが攻撃しているようですね…」
「何か通信手段はないのですか?
こちらの無線機では出力が足りずノイズが酷くてAAと連絡が取れないのですが…」
「こっちに来い、AAは無理でもレジスタンスの本部となら通信できる」
「高出力の無線機があるんですか?」
「いや、レジスタンスの本部には電話が引いてある。 AAにはそこから言付けてもらえ」
403:『転移戦線』第四話-14-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:24:18
ただ一人孤立無援でナタルの口撃を受けていたコーディネイターの兵士はもう逃げ出したかったものの、か
なり怪しげな集団に対し任務を遂行しない訳には行かない…どうした物かとナタルの話を聞き流しつつ、頭を
巡らせて一つの考えを実行する事にした。
「あぁ…判った判った、じゃぁあれだ、ジャンク屋と言うならジャンク屋手帳を見せてみろ」
「えっ!?」
「普通なら車や艦船にジャンク屋マークが付いているからジャンク屋と判るんだが…お前の話じゃレンタルなんだろ?
だったらジャンク屋と身分証明できる物を見せてもらわないと……それなら文句無かろう?」
ナタルの勢いが止まったのでニヤリとしながらコーディネイターの兵士は銃を構える…持ってないなら速拘束だとその銃口は物語っていた。
ちなみにもちろん“ジャンク屋手帳”などと言う物は存在しない―少なくともそんな物をコーディネイター
の兵士は知らない―ナタル達がジャンク屋ではないと睨んでカマをかけただけだ。
本物のジャンク屋ならそんな物はないと答えるだろうし、もし仮にそんな物があったとしたら提示する…言
い淀んだり、無いと断言できない場合は偽者なのだ…すなわち数秒以内に何かしらアクションが無い場合はこ
の戦い、ナタルの負けになるのだ。
ナタルの視線に丁度この場を離れていたチャンドラ軍曹が建物の影で背中からハンドガンを取り出すのが見
えたが…何もするなと素早くアイコンタクトで伝え、ナタルは大きく息を吸った。
「……ジャンク屋手帳は……」
「手帳は!?」
「これでいいか?」
突然両者の横から声が掛けられ、驚いた2人が同時にそちらを振り向くと…そこには何かパスポート程度の
大きさの手帳を開いているキサカと、その後ろに居て―キサカが後ろ手で押えているらしい―コーディネ
イターの兵士を鋭く睨んでいるカガリが居た。
「“ジャンク屋手帳”と言うのは一部の通称だ…実際はジャンク屋として経済活動を行った時の控えや身分証
明みたいな物で、手帳大のジャンク屋マークと顔写真と名前を貼り付けた物であれば時に規定は無い。
…ジャンク屋ギルド自体特に組織立った物ではないしな」
そんな物が存在するとは知らなかったコーディネイターの兵士はそれをじっくりと見るが…元々本物を知ら
ない以上偽者かも判る筈が無い。
「……まぁいいだろう。
しかしお前らの荷物は一応検分させてもらうぞ…お前らは関係なくても物が連合に流れる可能性は……」
その瞬間、遠くで何かが爆発するようなくぐもった音が連続して起こった。
その場に居た全員がその方向を振り返ると砂丘の上の方に居た筈の2機のMSがその場におらず、時々何か
の光と共に爆発音が聞えてきた。
「何が…」
「なに!? ……よし判った、急行する! お前ら、検分は後にするからここにいろ!」
ナタルが何事かとキサカを見るがキサカは首を振る…そしてコーディネイターの兵士達は装着していたレシーバー
から何か通信があったのか、全員駆け足で元来た方向に戻って行った…事情がさっぱり判らない彼らを残して。
「……とりあえず、助かりました……」
「…街に来るならこの程度の偽装はしておくんだな」
「あれは偽物なんですか!?」
「少なくとも俺はジャンク屋ではないからな」
ナタルはキサカに礼を言うが、キサカは恐らく戦闘が起こっているだろう方向を見たまま答える。
「キサカ…今のっ!」
砂丘の向こう側に恐らく戦闘が移動してしまって居るのだが…その砂丘の片隅をレジスタンスでよく使われるハーフトラックが疾走し、搭載されていたミサイルを発射していたのが見えた。
「…レジスタンスが攻撃しているようですね…」
「何か通信手段はないのですか?
こちらの無線機では出力が足りずノイズが酷くてAAと連絡が取れないのですが…」
「こっちに来い、AAは無理でもレジスタンスの本部となら通信できる」
「高出力の無線機があるんですか?」
「いや、レジスタンスの本部には電話が引いてある。 AAにはそこから言付けてもらえ」
404:『転移戦線』第四話-15-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:27:26
「すまネェ、マリュー艦長!」
「どうしたって言うのサイーブ? とにかく座って、説明して」
兵科の一人に案内されてブリーフィングルーム入って来たサイーブは、入って来るなり頭を下げる。
AAの前に現れた時の唯我独尊で荒々しいイメージとはかけ離れた行為に一同は驚き…特に前日の酒宴で
すっかり意気投合したマリューが何事が起こったのかと慌てて話を進めた。
「実は…タッシルに今MSと歩兵が居るのは知ってるな」
「ええ、そちらからの情報よ…まさか何か起こったって言うの?」
「奴らが街を攻撃でも!?」
「そうじゃねぇ……うちの若い奴らが暴走しちまって…タッシルのMSを倒すって出撃したらしいんだ」
「え…じゃぁ…レジスタンスの一部がタッシルに…!?」
「そうだ、残ってる車両から数えれば十台前後…若いのを中心に三十人ぐらいが勝手に出ちまいやがった。
アフメドの奴め……一体どういうつもりで……!!」
「ハーフトラックに乗った歩兵携帯兵器でG兵器を……無茶だ!」
「今タッシルにいるMSはG兵器…ストライクと同系列のMSでPS装甲を持っている…デュエルとバスター
にも…通常の実弾兵器は通用しないのよ……」
ムゥが若いレジスタンスの無謀さを指摘し、マリューがその理由を説明する。
それは即ち…出撃したレジスタンスには全滅が待っていると言う事に他ならないのだ。
その上レジスタンスが攻撃したことでタッシルや彼らレジスタンスにどんな報復があるか判った物ではない
…それはしばし行方を眩ましたままにしておきたいAAにとっても面白い事ではない。
「詫びを入れて収まるもんじゃないって事は判っているが……すまない……」
サイーブは謝るしかしない…その先の言葉はさすがに言えないでいる。
マリューもムゥも暴走した若いレジスタンスを助けに行くとは、そのデメリットの多さを考えると言えない
で居た…彼らには暴走した30人近くの若いレジスタンスより優先すべき事があるのだ。
「助けに行きましょう!」
重く沈黙するブリーフィングルームで席から立ち上がって声を上げたのは…キラだった。
「三十人もの人達を見捨てる訳にはいかないじゃないですか!」
「ヤマト少尉、彼らを助けに行く事のデメリットは判っているのか?
レジスタンスとAAが協力状態にある事を敵に知らせ、タッシルやその他の街にも報復行動を引き起こす引
き金となりかねない上に、AAの位置を知られる危険性があるんだぞ?」
助けに行こうと声を上げるキラに、それまで黙っていたシローが静かに尋ねる。
「判っています…でも人の命には代えられませんよ!
それに…僕達がこれまで隠れ果せられた時点でレジスタンスと協力しているのは知られているでしょうし、
彼らが攻撃した時点でレジスタンスは報復行動を受ける可能性があるじゃないですか!
可能性が同じなら彼らを助けましょう!
昼間の降下カプセルの護衛の時にエールストライクの滑空プログラムを組んで見ました…今から出撃しても
タッシルへならエールストライクなら十数分で着けます!」
「…サイーブさん、彼らを率いて行ったのはアフメドと言いましたよね」
「ああ、そうだ……」
「ヤマト少尉…アフメドと言う若者は昨日、君を最初に殴った男だぞ」
「…え…?」
「それでも助けに行くと言うのか? 敵はデュエルとバスター…強敵なんだろ?」
キラの脳裏に昨晩フラフラになった所を殴ってきたアフメドが思い出される…コーディネイターの癖に何故
ここにいると殴りかかってきたアフメドを…。
キラは拳を握り締めて目を瞑り…そして自分の心に問いかける、自分をコーディネイターと罵って殴ってき
た相手を、味方を…自分を危険に合わせてまで助けるべきなのかと……答えは、すぐに出た。
「それでも…それでもです!
僕は兵士です…自分と、仲間と、戦友の為に戦うと決めました。
レジスタンスの人達にはいろいろお世話になってます…だったら仲間です、助けなきゃ!」
405:『転移戦線』第四話-16-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:31:28
マリューはキラの変化に驚き、ムゥはも驚きとキラの言い切りの良さにピューっと口笛を吹いた。
カレンとミケルはまた馬鹿が増えたとばかりに呆れ…シローはニヤリと笑みを漏らした。
「ラミアス艦長、ヤマト少尉の言う通り若いレジスタンスが攻撃を始めてしまえば同じ事です…ここは人命を優先しましょう」
「……まぁ、それも仕方ないわネ。
ヤマト少尉がそういうのであればこっちも腹を括りましょう!」
「すまんマリュー艦長…そしてみなさん」
「こっちも隠れ家を提供してもらい食料や水を支援してもらってその上酒宴までやってもらってるからね…こ
れぐらいはサービスしなきゃネ!
さてそれじゃどうするか…こっちはストライクと陸戦G三機にスカイグラスパーが二機…」
「マリュー艦長、今回は陸戦Gは戦力として数えないでください」
「え、何故!?」
「ヤマト少尉のエールストライク滑空プログラムが本当なら…陸戦Gは付いて行けません。
そしてそれで行かなければもう時間が無いなら、陸戦Gは切り捨ててエールストライクとスカイグラスパー
二機で行くべきです」
「それじゃGAT二機に対抗するのは難しくない?」
「どっちにしろAAの直援に何機か残さなければならないんですし、ようは戦い方ですよ。
今回の目的を暴走した若いレジスタンスの救出に絞ればこの戦力で十分いけると思います」
「なるほど…ストライクとスカイグラスパーで牽制しつつデュエルとバスターをタッシルから引き離す。
その間にレジスタンスの若い連中を逃がすと……れれならなんとか行けそうだな……どう、艦長?」
「それしかないわね……サイーブ、タッシルに貴方の部下は居るの?
こちらの部隊が着くかその前にレジスタンスに引くように伝えるか、説得させないと…」
「むしろそっちの方が難しいでしょうね。
MSが居る戦場に入り込んで暴走した若者を撤退するように説得する…」
カレンの指摘にAAの連中は等しく顔をしかめる…キラを殴りつけた血の気の多いあのアフメドを戦闘中に
逃げろと説得するのだ、素直に聞くのであればレジスタンスは今回何もするなと伝えたサイーブを無視して攻
撃に出たりはしまい。
「大丈夫だ、そっちは宛がある……一緒になって戦ってなきゃの話だがな。
今タッシルにはキサカと…カガリが居る、カガリの言う事ならアフメドは聞くだろう」
「整備は済んでいる…頼みましたぜ、ヤマト少尉!」
「任せてくださいマードック班長!」
パイロットスーツに着替えたキラはストライクのコクピットに駆け込むと、OSを起動させつつチェック・リストを開始した。
いつものように“General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver”の文字が流れる…キ
ラはこれの頭文字を繋げて“GUNDAM”と読んでいるが、アマダ少尉達の世界ではMSの名前自体が“GUNDAM”と呼ぶらしい。
異世界同士での奇妙な符合に少し笑みを漏らしつつ、それでもこの後来るであろう厳しい任務に向けてキラは顔を引き締めた。
「キラ、ストライク発進お願いします!」
「え…えぇっ、フレイ!? ミリィはどうしたの?」
「なによ、私だってオペレーターの訓練を受けてるんですからね! 出るの、出ないの!?」
「りっ…了解!」
「APU、起動!」
いつもの通信モニターに現れたのはミリアリアではなく、不機嫌げに眉に皺を寄せたフレイであった。
驚くキラを見て更に不機嫌になるフレイはそれでも訓練通りストライクを発艦させるシークエンスを進める。
メンテベッドに固定されたままストライクはMSデッキからリニアカタパルトへ移動し、カタパルトに両足を接続する。
「カタパルト、接続!」
メンテベッドの両肩のロックが外れ、メンテベッドはキャットウォークを開放して後方のMSデッキへと後
退して行く…ゆりかごに乗せた我が子を開放するように。
「ストライカーパックはエールを装着です!」
MSデッキにメンテベッドが戻り扉が閉じた所で天井からエールストライカーパックが降りてきて、軽い衝撃と共に接続された。
406:『転移戦線』第四話-17-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:34:34
そしてストライクの右側のハッチが開いてビームライフルが、左側のハッチが開いてシールドが現れ、
ビームライフルはストライクが自動で右手に持ち、左手のラッチにシールドがマウントされた。
「…システム、オールグリーン!」
フレイが下のモニターにさっと目を通し、問題が無い事を確かめるとキラに叱り付けるように叫ぶ。
その度に何かビビるキラではあるが…フレイのキツイ態度は、フレイが始めてオペレーターの任務をこなす
為に緊張しているんだと気が付いて通信用モニタを見ながらふっと笑みを漏らす。
「……なによ」
「いや、別に」
「ふんだ!
進路クリア、ストライク発進しなさい!!
……無事に帰ってこないと承知しないんだから……っ」
フレイは大声で命令口調で発進しろと叫び、その後小声で小さく言葉を紡いだ。
「了解!!
キラ=ヤマト! ストライクガンダム、行きまーーす!」
AAのシグナルが
『ABORT:BRAKES』(赤文字:中断/黄文字:制動)
『ABORT:THROTTLE』(赤文字:中断/黄文字:スロットル)
『ABORT:CATAPULT』(赤文字:中断/黄文字:カタパルト)
から
『ABORT:CLEAR』(中断/白抜き:安全)
『ABORT:CLEAR』(中断/白抜き:安全)
『ABORT:CLEAR』(中断/白抜き:安全)
となり
『LAUNCH:CLEAR』(緑文字:発進/安全)
『LAUNCH:CLEAR』(緑文字:発進/安全)
『LAUNCH:CLEAR』(緑文字:発進/安全)
に変わった所で発艦の準備は整った。
キラはストライクを発進に備えて前傾姿勢にすると、カタパルトにロックされた足元から火花を散らしなが
らリニアカタパルトを加速をつけて前進し、一杯に伸びた電源ケーブルが切り離され足元の加速板から離れて
もなお両側のリニアレールで加速を付け、両側で鈍く光るオレンジ色のリニアレールが無くなった所でキラは
スロットを開け、エールストライクを大空に向けて加速させた。
「フラガ少佐、発進お願いします。
ミケルとキラを頼んだよ、少佐!」
同じく反対側ではスカイグラスパーが発艦しようとしていた…こっちのオペレーターはキキだ。
片側のカタパルトのオペレーターをフレイが勤めるので、もう片方をキキが勤めている…未だ初心者である
2人は半分づつがいいだろうと割り振られたのだ。
「あいよ、まかせといて!
ムゥ=ラ=フラガ、スカイグラスパー出るぜ!」
立てられた噴煙避けのバリアーを熱し、ムゥの乗るランチャー・スカイグラスパーも雲1つ無い砂漠の蒼空に飛び立った。
「気を付けて行けよ、ミケル」
「落ち着いていけ、お前なら出来る!」
「はいっ、任せてください!」
サンダース軍曹とカレンの励ましに多少緊張しているGスーツを着たミケルが答える。
「…そういえば隊長は?」
「さァ…ブリッジにでも居るんじゃ……」
「おーい、ミケル待ってくれ!」
407:『転移戦線』第四話-18-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:38:34
「隊長……なんですその格好は?」
「もちろん、俺も出る」
「「「えぇっ!?」」」
「まだこいつに慣れてないミケルでは全ての武器を使いこなせないと聞いたからな。
スカイグラスパーは副座だからな、俺は後ろでガンナーをやる」
「隊長……大丈夫なんですか?」
「俺も航宙機の訓練は受けているし…ストライク以外の連合が開発したMSと言うのを見ておきたい」
「まぁ、別にいいんですけど…気を付けて下さいよ」
「ミケル、プレッシャーが増えたな。
お前がヘマしたら、隊長ごとおじゃんだ」
「ひぃ~~~っ、脅かさないでくださいよ~~~~っ!!」
「大丈夫だ、俺はミケルの腕を信じる。
それに飛行に集中した方が大丈夫だろう」
「まぁそれはそうですが……」
「今回の作戦はレジスタンスを逃がすのが優先だ、牽制が主だから大丈夫だ。
それよりカレン、サンダース、後は任せたぞ」
「了解!」
「了解! 二人共ご無事で」
「ああ、俺達はこんな所で殺られる訳には行かないからな。
よし、行くぞミケル!」
「了解です、隊長!」
こうしてスカイグラスパー2号機もカタパルトデッキへ進む…ミケルのスカイグラスパーにはストライカー
パックは装備されていない。
初出撃であるミケルにはバランスや空力特性が変化するストライカーパックの装着は、残ったストライカー
パックがソードストライクしか無く使い所が難しいのもあり見送られた。
「ミケル、発進お願いします。
しっかりやれよ、ビビるんじゃないよ!」
「はいはい、任せておけって」
「大丈夫だ、俺も付いている」
「シロー!? あんたも出るのかい?」
「ああ、俺も敵のMSを見ておきたいからな…オペレーターしっかりやれよ」
「任しときなって!」
「ミケル=ニノリッチ」
「シロー=アマダ」
「「スカイグラスパー、出ます!」」
408:『転移戦線』第四話-投下終了-:53 ◆9898LdFFy2
07/07/14 05:43:32
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『転移戦線』 第四話 「慟哭たる砂塵」 ―12~18、投下終了―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
投下終了です。
なんか14を2回UPしてしまいましたね…当方いまだ酔っているようですみません。
仕事の終わった後にチョコチョコと書き溜めれたのはここまででした。
ようやく戦闘が始まる…という所でなかなか始まりませんが、必要と思う部分を思うが侭に書きまくった結果ですので、どうぞご了承ください。
むしろ始まったら始まったで戦闘シーンが終わらない気も…(汗)。
ビームサーベルの辺りはお馴染み『私のSSではこういう設定で行く』と言う部分ですので、今後この『転移戦線』ではこの設定で話を進めさせていただきます。
あと“M系技術”の表記はLRCE◆cKGyg13DyQ様から“バルケンバーク大佐”と同じようにオマージュさせていただきました。
もし気に入らない点がありましたらwikiにて修正いたしますのでご連絡ください。
それと種を蒔く人after様、投下の時期が重なり真に申し訳ありません。
本来であれば投下は日を改めるべきなのですが…事情によりこのタイミングでしかUPできないので、真に申し訳ありませんがこのような状態となってしまいました。
どうぞお許しください。
それではまた昼過ぎには仕事場に戻ります……次も2週間後以上先になると思います、ではでは!
409:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 09:29:16
GJ!!!
上手い具合にに設定のすり合わせがなされているのでOKだと思います。
410:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 10:03:14
描写にニヤリと来ました!
面白かったッス、GJ
411:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 13:51:29
>>390
亀だが「おかめちんこ」に誰も突っ込まないのか
412:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 14:03:22
おおう失礼
前スレ
つスレリンク(shar板)l50
413:412
07/07/14 14:06:50
すまん、盛大に誤爆したorz
414:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 17:33:09
>>390
むしろ女の業が出ていたと思ったが。
男の俺にはあの思考回路は書けない。薄ら寒くなってくる。
415:通常の名無しさんの3倍
07/07/14 18:56:57
カズミはフラグクラッシャーと言うよりも森下みたいな撃墜王だと思ってしまった。
416:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 00:15:23
相変わらず魔乳の性格が最悪だぜ
まあ元々ロクな性格じゃないが
417:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 01:00:24
>>416
多分、作者の性格の悪さも加算されてる
418:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 03:14:17
>>411
「おかちめんこ」だよな・・・
419:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 10:36:46
>>415
俺はかすみみたいなタイプだと思ってた……orz
420:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/15 10:58:28
第二話 旅立ちとすれ違い (2) 1/2
「ラクス様。私、必ず帰って来ます。その時には一緒にお茶を楽しみましょうね」
ルナマリアさんはそう言ってオーブへと旅立って行きました。
メイリンさんの結婚式以来、私は彼女と仲良くさせて頂きました。私の家でホームパーティーをしたり、コスメや靴やジュエリーの話をしつつハーブティーを楽しんだり。
ルナマリアさんは私を普通の女の子として扱ってくれる唯一の存在でした。
議長と云う慣れない職務に疲れた私を癒してくれるかけがえのない親友でした。
ふと時計を見やると、既に日付が変わっています。今夜もキラは午前様です。
寂しくなどありません。キラは私の為に頑張っているのです。弱音など吐いてしまったらキラに申し訳ありません。
例え寝室を別にしていたとしても、お互いの気持ちはいつも側にあると信じていたいのです。
人は誰しもそれなりの悩みを抱いて迷いが消える事はありません。だからこそ生きていくのでしょう。
私は用意しておいたキラの夜食をシンクにぶちまけました。いつもの事です。
食器を洗いながら、私はミーア・キャンベルさんの歌を口ずさみました。
私は彼女の事を嫌いにはなれません。彼女は私の可能性の一つだったと思うのです。
彼女の歌に想いを馳せ、私は大きな声で歌いました。
「―きっとこの空は夢の形―」
私の夢はキラが叶えてくれると約束してくれました。私はそれが間違いの始まりだとやっと気が付いたのです。
夢は自分で叶えるものであって、誰かに叶えて貰うものではなかったのです。
私はキラが帰って来るまで声を上げ続けました。
421:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/15 11:00:48
第二話 旅立ちとすれ違い (2) 2/2
帰宅すると、ラクスは真っ暗闇のダイニングで家中の食器を洗いながら歌を歌っていた。
その光景を見た時、僕にはラクスが何を考えているのか判らなくなった。
「―只今」
僕は一言告げて寝室へ向かおうとした。僕は今疲れている。体が休息を欲している。
「あら、キラ。帰ってたんですのね。私、全然気付きませんでしたわ」
ラクスは歌うのを止めて僕の方へと振り向いた。
目を細め笑顔を浮かべている。その表情に邪気が無い分、僕は恐怖を感じた。
「ラクス。今夜は疲れているからもう寝るよ」
「貴方の為に熱いお湯を沸かしてありますわ。汗を流した方が良いですわよ」
ラクスは泡だらけの手を洗い、僕に一歩ずつ近付いて来た。僕は動けずにいる。
「私、たまにはキラと……。疲れているのでしたら私が癒して差し上げますわ」
ラクスが僕の背中に手を回して来る。僕の胸に顔を埋めて来た。
「ラクス、僕はヘトヘトなんだ。君の夢の為に頑張っているんだ。それに今日は排卵日では無いだろう。」
僕はラクスの腕を振りきろうとしたが、ラクスは力を込めて僕から離れまいとふんばっていた。
「キラ。私は貴方の子供を作る為の道具ではありません。私はただもっとキラと触れ合いたいのです」
いつからだろう。ラクスがこんな風になってしまったのは。
以前の彼女はもっと清く正しく美しかった。僕は彼女の笑顔を守りたいと思っていた筈だった。
「僕は疲れているんだ!僕の事を思うならゆっくり寝させてくれ」 僕は彼女を振り払い寝室へと向かった。ドアの鍵を締めベッドに倒れ込む。
彼女は僕の気持を全く判ろうとしない。自分の感情だけを僕にぶつけて来る。
僕は唐突にフレイが懐かしく思えた。
422:種を蒔く人after ◆FUs75gJ6A2
07/07/15 11:03:38
第二話 旅立ちとすれ違い (2) を投下させて頂きました。
向上スレへ投下した一連の作品は手元に残っていないので
こちらへ投下をする事が出来ません。申し訳ありません。
では失礼致します。
423:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 11:22:59
ラクスはメンヘラーでキラは最低男かw
424:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 14:53:37
おお……あのお方が復活なされたのか。
これは素晴らしいヘイトですね。
425:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 16:02:07
軍板の低脳には理解出来ないくらいに素晴らしいヘイトですねwww
426:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 16:35:19
投下GJ!
427:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 16:47:43
>>425
あんまり軍板の奴らをいじめてくれるな。
あいつらだって生きてるんだよ。
イジメ、かっこ悪い。
428:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 20:11:51
>>427
お前が何悟ったこと言ってるんだよ
429:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 20:32:21
>>427
ここの住人は頭が悪いから、また荒らされたいらしいな。
430:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 20:35:46
上級大将がSSを投下したよ
スレリンク(army板)
431:通常の名無しさんの3倍
07/07/15 20:56:18
>>428
もはやパブロフの犬に匹敵する程の条件反射乙。生きてれば必ず良い事があるから頑張れ。
>>429
お前みたいな低脳にだって生きる価値はあるんだ。希望を捨てないで頑張れ。
>>430
上祐大将乙。悪いがこのスレは軍板の事なんて関係ないんだ。
板間の揉め事は全てはお前の妄想だよ。辛い現実から逃げ出すのはやめて、頑張って生きろ。