07/07/25 21:16:19
敵の諜報部だって偽の情報流すしな。諜報は万能じゃないってことだ
551:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 21:17:54
ジオンがソーラ・システムを察知できるほどなら、レビルがソーラ・レイでジュッ、てなこともないだろうよ。
552:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:25:28
正統派の武人ってやつでも一軍を預かる身なら戦力を有効に動かすために情報を集めるだろうし、
その戦力に指示を出すために情報発信にも気をつけるだろう。
むろん戦闘前に100%の情報が集まるわけはないから、その差は指揮官の経験とか知力・武力で埋める。
武力で差を埋めるどころかあふれ出すのはスパルタの300人
553:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:35:44
でも艦隊戦は交戦直前まで会敵どころか居場所見つけるのすら難しいから、埋めるにも限界があるからな。
特に秘密兵器なんて代物はそれこそ諜報でなければ手に入らないだろうし
554:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 22:38:10
さらにミノ粉があるからなー
555:通常の名無しさんの3倍
07/07/25 23:02:17
>>552
ドズルもちょっとあふれ出し気味のような気がするが。あとブライトさんも。
556:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:12:31
>>547はスパイ映画の見すぎだなw
よしんば入手した情報が正しかったとしても、それを分析する段階で先入観等から誤った結論を出すことも多い。
557:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 00:57:48
それでも今なお諜報機関なるものが存続しているということは
やっぱり有用だからじゃないのか?
558:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:01:42
有用だよ、ただし限界はあるというだけ。 なんでもできるわけじゃない。
559:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:08:45
たとば新兵器の詳細がわからなくても
ソロモン攻略の為に新兵器を携行している。
って情報があるだけで対応はできるのでは?
自分のところでも似たようなの開発してれば余計仮定の中に
いれるのではないでしょうか?
560:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:14:47
>>559
コロニーレーザーとソーラシステムはまったく違うものだよ
561:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:16:49
ちなみに原爆投下もOSS、後のCIAのミスリードが大きいという説もある。
562:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:18:01
>>559
ソーラシステムとソーラレイは全くの別物だから。
それを似たようなのと言っちゃいかんだろう。
563:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:20:07
>>559
それだけで対応できるわけないよ、福田や嫁に毒されてないか?
564:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:35:10
運用方法としては同じ系統では?
対要塞用の新兵器となればある程度の推測はできるんじゃないかな?
んで、少なからず対策は採るのでは?
例えば武人のプライド捨ててキシリアの突撃機動軍に援軍を
頼んで、その戦力を遊軍にしてティアンム艦隊の背後に回らせるとか。
565:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:39:55
では?
かな?
では?
こんなの語る価値もない、もう一度やり直し。
566:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:44:22
>>564
ソーラシステムとソーラレイの運用方法は全く違う。
ソーラシステムは戦術兵器で、戦場に持っていって展開し、使用する物。
ソーラレイは戦略兵器で、移動させる事は考慮されて無く、自国領土から敵国領土を直接攻撃する類の物。
だいたい、仕組みも原理もまるで違う。似てるところを探す方が難しい。
567:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 01:46:13
対要塞用とはいえ普通は「兵器」の範疇で考えるはず。
自軍が準備しているソーラ・レイやマスドライバーを利用した質量爆弾、はたまたイグルーで出ていたような巨大対艦砲。
ソーラ・システムはその威力を太陽に依存しているんで普通に兵器を製造する過程で必要なものが違いすぎる。
例えば普通に諜報活動をしているならMS用熱核反応炉がどれだけ製造されたか、とか装甲板の生産量がどんだけだから予測される艦艇建造数はこれだけ、とかの推定が出来る。
そういった「通常ならば軍事と直接結び付かない」ものを前兆と考えるのはまず不可能。
私的にはソーラ・システムで使用されたミラーはコロニー用ミラーの製造ラインをそのまま流用するとかして、「決戦兵器を作っている」と悟られないようにしてたんじゃないかと思うんだが…。
568:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 02:01:07
>>566
そうなのか・・・。
いや、俺はてっきり「超火力で広範囲の敵を殲滅する」という
同じコンセプトの兵器だとばかりorz
569:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 02:08:32
>>567
丁寧な解説に感謝です・・・m(_ _)m
自分の知識の無さが不甲斐無い・・・
570:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 03:14:22
ソーラーシステムって、巨大な鏡の焦点に目標がなきゃまったく効果ないもの。
固定された目標か、事前予測通りの動きしかしない目標(「星の屑」の時ね)以外には無意味だよ。
なんか一部誤解されるような映像表現があるけど。
571:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 03:49:48
細かいミラーの集合体だから、焦点はある程度ずらせる。
572:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 04:53:49
まぁ、なんというかそろそろ軍事板に
行ったほうが良さそうな空気になったので
俺はそっちにいくは…。
573:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 19:05:40
>>571
ただその焦点を合わせるのに時間がかかるんだよね。
時間稼ぎがなければ所詮、ミラーでしかないからあっという間に潰される
574:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 19:40:04
投下…ないね…
575:51
07/07/26 20:51:42
>>574
最後まで書くと、試験の関係で来週、遅くて再来週になる。
途中までなら明日のこの時間に投下できるが?
576:通常の名無しさんの3倍
07/07/26 23:32:56
待っております!
577:515
07/07/27 09:36:08
どうも3週間ぶりです。
最近欝気味で死にそうでした。
どうにか持ち直したので23話前半部分投下します。
578:515
07/07/27 09:38:22
Zion-Seed 第23話 PHASE-05『フェイズシフトダウン』或いは『ジオンの脅威』
■ ■
シャアの“赤い”ザンジバルに発見されたクルーゼ隊のヴェサリウスとガモフでは、慌しく4機の鹵獲機体の
発進準備がおこなわれていた。
現在クルーゼ隊の保有MSは4機のGに、小破したシグーが2機に中破したジンが4機のみである。
中破したジンの修理は艦の機材では完全には無理で戦力として数えるのは不可能、クルーゼとミゲルのシグーは
応急処理さえすればなんとか戦闘は可能だが、かの『赤い彗星』相手となれば少々きびしかった。
結局、鹵獲機体に頼らなければならないというザフトからしてみれば噴飯ものの事態であった。
アスランはX-303イージスのコクピットに座りながら先ほどのクルーゼとの会話を思い出していた。
「だが、そういう事情であればこの後あの連合艦と戦う事があれば君ははずそう。友人と戦わせるなどと言った
事は私もさせたくはない」
「!! いえ、出撃させてください! 私がキラを、あいつを説得してみせます。同じコーディネイターなんだ
話せばきっと分かってくれるはずです!」
「そうか……だが、もし、その彼が聞き入れなければ? 我らと敵対する道を選んだら? 君はどうするのかね?」
「っ!! ……そのときは、私がキラを討ちます!!」
「……つらい事を言わせてしまったな。だが、君の覚悟が聞きたかったのだ。あの連合艦と当たる事があれば君に
も出てもらうとしよう。とは言っても、まずはこの危機を脱せねばならんのだがな」
「ハッ! 赤い彗星、でありますか?」
「そうだ。君たち4人が作戦の肝となる。ぬかるなよ?」
「了解しました!!」
そのときのやり取りを思い返していると、どうやらこの機体の出撃準備が整ったようで整備班が機体から離れて
いく。
アスランは、クルーゼもいっていた通りまずはジオンの追撃を切り抜けてからだな、と思考を切り替える。
「(キラを説得するのはその後だ)アスラン・ザラ、イージス出る!!」
ヴェサリウスからX-303イージスが先行して出撃する。
579:515
07/07/27 09:39:44
「遅れるなよ! アスランはもう敵に接触しているぞ!!」
「分かってるよ、赤い彗星を倒せばネビュラ勲章ものだもんなぁ」
「わかっています。アスランだけに無理はさせられません」
それに遅れる事1分弱、ガモフからX-102デュエル、X-103バスター、X-207ブリッツ、3機のGが出撃した。
■ ■
悪寒を感じながらも、シャアは愛機の赤い塗装が施されたリックドムを駆り、ザフト艦へと近づいていた。
「さて、ジオンの大儀云々を言うつもりはないが……コロニーを崩壊に追い込んだ事、許すわけにはいかんな」
そう呟き、笑みを浮かべるものの仮面越しにも分かるその視線は絶対零度の冷気を持ってザフトを見据える。
かのジオン・ダイクンの遺児は、静かに深く怒っていた。
「連合の新型の性能、そして新人類を名乗るプラントの民の実力、見せてもらおうか!!」
そう言って、シャアはナスカ級から出撃した赤い機体に向かって突貫した。
580:515
07/07/27 09:41:05
■ 赤い彗星vs赤服 ■
出撃するとほぼ同時に、アスランは敵機からの強襲を受けていた。
「うわっ!!」
突っ込んできたリックドムのバズーカの直撃をいきなり受けてしまう。
PS装甲のおかげで機体に大したダメージはないものの、いかなPS装甲でも衝撃までは殺せない。
ナチュラルでは脳震盪になりかねない振動がコクピットを襲う。
「っ、こんなものでぇ!!」
だが、流石はザフトレッド。
衝撃から機体をすぐさま立て直すとアスランは敵機に向けてビームライフルを連射する。
しかし、どういうカラクリか、ほとんど背後から撃ったにも拘らず、尽くが回避されてしまう。
「当たらない!? どうして!」
「これが、フェイズシフト装甲か。流石に硬いな、だが!」
これならばどうだ? ヒートサーベルを抜き放つと、シャアはイージスの射撃を掻い潜り再び接近する。
「くそぉ!!」
一撃も当たらない敵機に焦りながらも、アスランもビームサーベルを抜き、斬撃を放つ。
「甘い!」
しかし、その攻撃はシャアがサーベルの柄でイージスの手首を払い、無効化されてしまう。
そしてシャアの放った斬撃がイージスを直撃する。
「うわぁああああああ!!」
「なんと、これも効かんか!?」
581:515
07/07/27 09:42:36
リックドムのヒートサーベルはイージスのPS装甲とぶつかり合い、凄まじい火花を散らせるが装甲にその
刃を食い込ませる事はなかった。
「アスラン、避けろよー!」
「え!?」
「!!」
通信機から流れるその声にアスランが機体を動かすよりも速く、シャアはイージスを蹴りつけて距離をとった。
その直後に高出力のビームが先ほどまで2機のいた場所を通り抜ける。
「おおおおおおおお!!」
続いてイーザクの駆るX-102デュエルがビームライフルを連射しながら突貫してきた。
「ほう、奪取機体を全て出すか。いい思い切りだ」
「あれをかわすかぁ? ニコル、アスランに着け、俺はイザークを援護する」
「わかりました」
遅れて到着した3機のGの参戦により、シャアは4対1の戦闘を強いられる事になる。
だが、圧倒的に不利な状況に追い込まれながらも、シャアの口元には笑みが浮かんでいた。
「さて、そろそろ頃合だな」
582:515
07/07/27 09:44:42
■ ニュータイプ兵器 ■
“宇宙に進出した人々はその環境に適応した『ニュータイプ』へと進化を遂げ、やがて人類を『人の革新』へと
導く”。
かつてジオン・ダイクンは、その思想の根幹部分にこのような概念を導入した。ジオン独立戦争に先立つ宇宙移民
独立運動の高揚、またギレン・ザビによる民衆の扇動も、このニュータイプ史観がなければありえなかっただろう。
そして独立戦争以後、一般に空間認識能力者と呼ばれる人間の中でも特に優れた認識能力、洞察力を持つ人間を
発見し、これをニュータイプと呼んだ。
(無論、これはジオン公国内でのことである。プラントではニュータイプ史観自体が否定されているし、連合内でも
宇宙在住者であるコーディネイターが、ニュータイプとなりうる可能性を秘めている以上認めがたいものがあった)
彼らの能力は軍事技術と結びつく事で“新兵器”となり、空間認識能力者と同じく『ニュータイプ=兵器』という
認識がもたれるようになる。
公国軍で最初にニュータイプの軍事利用を考えたのはキシリア・ザビ少将(当時。現在は予備役)である。
彼女はジオン独立戦争において、通常の空間認識能力者以上の戦果を上げたパイロット達を徹底調査した結果、
ニュータイプの存在を確信するにいたり、フラナガン機関を設立する。
無論、軍事利用を念頭に置いた機関であり、当時既に公国軍再編に向けた動きが水面下であったため公国軍全体と
いうよりも彼女の私兵強化の目的が強かったと思われる。
(事実、クーデター時の私兵部隊には機関より選出された人員が少数であるが参加している)
しかしながら、機関の長フラナガン博士はクーデター失敗におけるキシリア派失墜においても機関を維持することに
成功する。
これは博士がクーデターの失敗を予期していたわけではなく、未だ開発段階であったサイコ・コミュニーケーターの
実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
結果的にそれがクーデターを鎮圧したギレンへの手土産となり、機関の存続に繋がったのである。
583:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:41:18
もっと早く気付いてていれば、515氏が規制に魂を引かれることは無かったものを!
584:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 11:46:03
>サイコ・コミュニーケーターの実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
→ララァ・スンらがクーデターに関わることを嫌ったからである。
てな具合に抜けているのではないかと。支援出来なかったので、せめて指摘を…
585:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 12:35:52
GJ!
よく考えたら赤いザンジバルって気持ち悪いなw
586:515
07/07/27 14:00:37
ギレン・ザビは妹キシリアほどにニュータイプの軍事利用に興味は抱いてはいなかったが、ニュータイプと呼ばれる
人間が戦場において確認されたと言う事実には注目していた。
なんといっても、すべての人類のニュータイプへの覚醒がジオン公国の最終到達点である。
その為フラナガン機関は予算は据え置きどころか増加(この予算の中には量子通信技術の開発予算も含まれている)
され、公国軍再編における混乱の余波もどこ吹く風でニュータイプ兵器の開発に邁進していく。
それはソロモン攻防戦において有線式サイコミュを搭載したMAN-03の活躍によって表明された。
この戦果でニュータイプ兵器の有効性を確立したフラナガン機関は、続いて無線式サイコミュの開発に勤しむ事になる。
そうして開発されたのがMAN-08エルメスである。
無線式サイコミュ、ビットを12基搭載したこの機体は、リックドムⅡ一個中隊の攻撃力に匹敵すると言われ、現在
ニュータイプ・パイロットと判明している4名のパイロットが乗機としている。
1号機:ララァ・スン少尉 :シャア・アズナブル隊所属
2号機:マリオン・ウェルチ少尉 :シャア・アズナブル隊所属
3号機:シャリア・ブル少佐 :シャリア・ブル隊隊長、旗艦はザンジバル級機動巡洋艦『レガシー』
4号機:クスコ・アル少尉 :シャリア・ブル隊所属
■ ■
シャアが4機のGと交戦を開始した頃、“赤い”ザンジバルでは2機のエルメスが出撃しようとしていた。
「ウェルチ少尉はまだか? 流石の少佐とはいえ4対1は厳しいぞ」
『どうします、ドレン大尉? ララァ少尉を先行させときますか?』
だが、何故かエルメス2号機のパイロット、マリオン・ウェルチがなかなか現れないのである。
さすがにハマーン・カーンにノックアウトされているとは誰も想像できまい。
587:515
07/07/27 14:02:07
「仕方あるまい。これ以上出撃を遅らすわけにはいかん。アンディ中尉はスン少尉と出撃しろ、リカルド中尉は
保安部とウェルチ少尉を探してくれ」
『了解であります』
すでに先行したシャアはザフトMS隊(といってもすべて連合からの奪取機体ではあるが)と交戦中である。
これ以上、支援攻撃を遅らせるわけにはいかないと、ドレンはエルメス1号機を先行して出撃させる事に決めた。
『……と言うわけだ。これ以上時間を浪費するわけにはいかん、先行して出撃してもらう』
「了解しました」
艦長のドレンの通信が終わるとほぼ同時に後方のハッチが開く。
ララァは管制の指示通りにエルメスを操り、ザンジバルから出撃する。
宇宙空間に出たことで、サイコミュによって増幅されたララァの感覚は一気に膨れ上がる。
(この感覚はいつも慣れない……まるで素肌で宇宙に出るかのよう……)
膨張したララァの感覚は前方でおこなわれている戦闘の様相が見て取れた。
5者5様の思念が流れ込んでくる。
(冷徹に燃える青白い炎が少佐、憤怒、焦燥、驚愕、恐怖が彼ら、コーディネイターと言えどもその精神は人と
変わらないというのに……)
『……ァ少尉、ララァ少尉? どうかしたのか?』
「っ、いえ、なんでもありません」
思考に没頭していたせいで続いて出撃したアンディの通信に気がつかなかったララァは、恥ずかしさで顔を
真っ赤に染める。幸いにしてそれはヘルメットのバイザーに阻まれ、誰にも気付かれる事はなかったが。
「……攻撃目標、ザフト軍MS4機、及びローラシア級1隻、ナスカ級1隻。攻撃を開始します」
ララァの言葉が終わるとともに、エルメスから12基のビットが射出される。
昨年のソロモン撤退戦においてザフトを恐怖させたオールレンジ攻撃、姿が見えぬゆえ『亡霊』と呼ばれたそれが
クルーゼ隊に襲い掛かった。
588:515
07/07/27 14:05:15
■ 蜉蝣と三連星 ■
一方、AAを追うシーマ中佐の『リリー・マルレーン』はアルテミスへと向かう進路をとっていた。
地球連合の宇宙拠点がアルテミスだけである以上、AAが逃げ込めるのはそこだけしかないからだ。
このことから当然、シーマたちはAAが連合艦であることは承知していた。
その上で攻撃を仕掛けようとしていた、もちろん建前上はヘリオポリス崩壊にかかわった所属不明艦への攻撃である。
「さーて、そろそろお目当てのと接触するころだね」
「中佐、俺達は出なくてよかったのか?」
シーマはアルテミス周辺のデフリ帯に差し掛かったところで、本人と三連星を除くMS隊を索敵に出していた。
「あんたらにはお目当てのが見つかってから出てもらうよ」
「心得た」
「まかしときな」
「おうよ」
基本的にエース専用機は次世代型量産機より性能が優れたりするが、反面、整備性は劣悪で推進剤をバカ食いするなど、
いい面ばかりではない。
シーマも三連星もそれを良く理解しているので、これは確認の為の会話であった。
「クルト機より通信、“ワレ敵艦ヲ確認セリ”!」
「よし、捕らえた! 他の連中に援護に向かうように伝えな、あたしらも出るよ!」
副官のコッセルに指示を出し振り向くと、すでに三連星はブリッジから消えている。
彼らはオペレーターがクルトからの通信を受けた時点で格納庫へと向かっていた。
「流石に行動が早いね。さてと、連合のガキどもに海兵隊の恐ろしさを叩き込んでやろうじゃないか。いくよ、野郎ども!」
「「「「了解、姐さん!!」」」」
589:515
07/07/27 14:19:44
以上、投下完了。
>>584氏のご指摘どおり、
>実験に必要なララァ・スンらの嫌ったからである。
→実験に必要なララァ・スンら優秀な被験者の放出を嫌ったからである。
ですね、申し訳ありません。
後編はいつになるか分かりませんがなるべく早く仕上げるつもりです。
>>516氏へ
短編外伝ですが、予定ではアストレイのストーリーも組み込むつもりでしたが、
現状では無理っぽいのでカナード絡みであれば特に問題ないと思います。
正直、欝気味でいつ投げ出してもおかしくないぐらい、今テンション低いです。
なんとか種終了までは書き上げたいですけど……。
590:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:26:40
鬱なときはシャニティアを見たらいいよ。
591:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 14:38:16
シーマ様海兵隊カコイイ!!
592:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 15:32:25
GJ!のエールを送るぜ!
593:51
07/07/27 19:41:24
515氏GJです! クルーゼ隊がフルボッコですね!
さて私も21時くらいに投下します。
594:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 20:29:38
wktk
595:51
07/07/27 21:02:24
34-1(1/5)
ジブラルタル基地。
この基地はザフト地上軍にとって大西洋連邦とユーラシア連邦の橋頭堡となる重要基地である。その規模は
連合に近いという理由からかなりのもので、MSだけでも400機を優に超える戦力を保持していた。大西洋に
面した湾岸部には無数の砲台群が配置。更には布陣している潜水艦隊の存在がジブラルタル基地を難攻不落の
永久要塞としていたのである。
ジオンよりも早く地上へ展開していたザフトは、水中用MSという観点において一日の長があった。早期に
水中用MSを実験することができた為に、グーンやゾノといった高性能MSを開発できた。ジオンはゴックや
アッガイを地中海に投入したが、付け焼刃のMSでは対抗できなかった。
そんな無敵を誇るジブラルタルにザフトは増援部隊を集結させた。
――第34話
砂漠の虎の敗北によって地上へ送られた増援部隊。その中にアスラン・ザラもいた。本来ならプラント本国
にいる筈だったが、親友であるキラ・ヤマトに会うという理由で地上に降りたのだ。
そんな彼は、カーペンタリア基地に所属するマルコ・モラシムの部隊に身を寄せていた。
「少しは慣れたかな? 地球の重力に?」
「はい。始めは戸惑いましたが、今は」
「そうか。だが、人間慣れ始める頃が一番危険なのだ」
「……肝に免じます」
地球の重力に慣れていない兵は赤服・緑服とわず厳しい訓練を施される。当初はパトリックの息子であると
同時に英雄であるアスランにその様な訓練は不要との声も上がったが、モラシムを始めとした現場指揮官から
異議が唱えられ、現在に至っている。アスランとしてはそれを厄介に思うことはなく、むしろ特別扱いになら
ないことが嬉しかった。
(地上に降りたのは正解だった。しかし、キラ……お前は今何処にいるんだ)
アークエンジェルがユーラシア連邦に向かったのは確認できた。だがその後の行方が解らない。再びキラに
会いたいアスランとしては、一刻も早くその行方を調べたいのだが、ジオンがバナディーヤを占拠した報せに
よって、ザフト地上軍は緊張状態になっており、調べる暇が無かった。
596:51
07/07/27 21:03:46
34-1(2/5)
このような情勢下でカーペンタリアを出港したモラシム隊は、ジブラルタルへの輸送船団を護衛する任務に
就いていた。旗艦クストーを先頭に、3隻のボズゴロフ級潜水艦と10隻の輸送潜水艦が旧モロッコ沿岸を進む。
すると、後1時間もすればジブラルタルに着くところで、オペレーターがSOSを受信したと言う。
「ミノフスキー粒子の影響で断片的なモノしか分かりませんが、反応はレセップス級のものです」
「モラシム隊長、助けましょう」
「アスラン・ザラ、少し落ち着け。敵は連合か? それともジオンか?」
「MSのようですが、データに無い機体です」
現在確認されている水中用MSはゴックとアッガイのみ。違うとなると新型MSであるのは明白だ。
「新型となると、ことは慎重に動かねばなりません」
「待ってください。救援へ向かうべきです」
味方の窮地にアスランは救助を進言するが、モラシムの副官ハンスは慎重論を言う。
「救援はジブラルタルから出るだろう。我々の任務は輸送船団の護衛だ」
「そんな悠長なことは……」
「アスラン、宇宙ではどうだったか知らんが、地上では命令無視は許されない」
「だが、見過ごすわけにもいかんぞ」
2人のやり取りを見ていたモラシムは決断する。
「隊長!?」
「クストーだけ先行する。他の艦艇はこのままジブラルタルへ」
それだけ告げるとモラシムは艦橋を出た。
宛がわれたディンからレセップス級を見たアスランは、その姿に絶句した。
外から見ただけでも、十数におよぶ破損箇所が認められる。対空砲は全て潰され黒煙を出し、見るも無残な
姿に変貌していた。これがバルトフェルドの乗艦であったとは、言われなければ気づかないだろう。
そんなレセップスをこのような姿にした張本人が水しぶきを上げて現れた。
「ジオンのMSか?!」
機体構造そのものが今までにない形をしているが、モノアイである時点でそれがジオン製であると分かる。
MSは今まで見たことの無い巨大なアームを伸ばし、先端からビームを撃っていた。
「アスラン、オマエはレセップスをジブラルタルまで誘導しろ! MSは俺が相手をする」
モラシムはザフトにしては珍しく集団戦法を積極的に採用していた。大抵のザフト兵士は個人プレイに走る
のだが、地球の海を体験したモラシムにとって、それは自殺行為でしかないと考えていた。
「全機、私に続け!」
ハンスのグーン隊が後方から魚雷を発射する。しかしジオンのMSは軽々とかわしてしまった。見たところ
装甲は薄そうだが、機動性はゴックやアッガイを凌駕しているらしい。
4機の敵MSが散開し、魚雷を放つ。それに合わせる様に、モラシム隊も散開した。
戦闘に突入したモラシム達を他所に、アスランはレセップスを誘導すべく、ディンを飛ばした。
597:51
07/07/27 21:05:17
34-1(3/5)
ジブラルタルに入港したレセップスのハッチが開くと、包帯を巻いた女性と数人の緑服の兵士が現われた。
「俺はバルトフェルド隊のバーナード・ワイズマン。捕虜になったが、隊長の機転で何とか逃げ出すことが
できた。基地司令官に会わせてもらいたい」
「分かりました。しかし、これはどういうことです?」
アスランが問うと、バーナードは支えていた女性を見た。
「詳しいことは彼女にしか知らされていない」
その女性は長い黒髪をポニーテールにした中々の美人だ。しかし顔は青ざめており、所々に赤黒いものが
付着している。彼女は苦しそうにあえぎながら言葉を出した。
「私はアイシャという。バルトフェルドから言伝を頼まれた……ウッ、ゴホッ!」
アイシャは崩れ落ち赤い血を吐き出す。バーナードが慌てて彼女を支えた。
「ジオン軍はジブラルタルを攻略する為に、恐ろしいMSを造った。ことはジブラルタルだけでなくカーペン
タリアにもかかわる。至急、司令官に……」
「しっかりしろ!」
「ジオンの拷問さえなければこんなことには……」
「何をしている! 早く司令官のところへ!!」
バーナードが厳しい口調で言うが、ジブラルタル所属でないアスランには権限がない。どうしたらいいかと
悩んでいると、基地関係者が慌てて駆け寄り、彼らの要求を受け入れた。
アイシャはストレッチャーに乗せられ運ばれていくと、アスランはその場に立ち尽くした。
(これで良かったのか?)
違和感を感じる。それがなんなのか分からないがあまりにも出来すぎな展開に引っかかりを感じたのである。
そんな感覚に頭を悩ませながらディンに乗り込むと、入港してきたクストーに帰還した。どうやらジオンに
は逃げられたらしい。アスランはモラシムに報告を済ませると、先程のやり取りおよび自身が感じた違和感に
ついて話した。
「彼らのIDは調べたのか?」
「いいえ。暇がなかったので……」
「何だとッ!!」
アスランを睨みつけるようにして、モラシムは叫んだ。
598:51
07/07/27 21:07:41
34-1(4/5)
司令室で待っていたヨアヒム・ラドルは、警備兵に囲まれて入室してきた隊員を見て急いで腰を浮かした。
なぜなら脱出した兵達の中にバルトフェルドの恋人の名が有ったからだ。彼女の名はバルトフェルドの部下か
親しい友人しか知らない。
「ラドルだ。アイシャ、一体何があった」
「それは……」
ラドルはその友人の一人だった。そのため、重傷である彼女を気遣うように駆け寄った。しかしアイシャは
俯きながら弱々しい声で答える。ラドルは上半身ごと顔を彼女に近づけた。
「それはこういうことです、ラドル閣下……あんた等は私達の捕虜だ!」
声を合図に、隊員達は警備兵のライフルを奪い去り、ラドル他幹部達に銃口を突きつけた。
「き、貴様! アイシャではないな!!」
「お初にお目にかかる、ラドル閣下。私はジオン海兵隊のシーマ・ガラハウ少佐。残念だったねえ」
アイシャ改めシーマは不敵に笑った。まるで獲物を追い詰めた蛇のような目だ。
「こうもうまくいくとは思わなかったよ。IDカードまで偽造して来たのに、調べもしないなんてねえ……」
全てはガルマの策略だった。執務室まで入り込んだカガリを見たガルマは、同じ事がジブラルタル基地にも
通用しないかと考えたのだ。
実行に移されたこの作戦はアフリカ方面軍に所属するコーディネイター―ハーフ、クォーター含む―を
作戦の中核とした。何しろ敵陣のど真ん中に入り込むのだ。普通のナチュラルでは荷が重い。しかし特殊訓練
を受けていないものが大半だったこともあり、シーマが陣頭指揮を執ることになるのだった。そして案の定、
強い同胞愛を持つコーディネイターは策にはまったのである。
「これも“軍隊ゴッコ”のザフトならではなのかい?」
「ふざけおって……」
ラドルは己の失敗に腹を立てながらも、シーマを前にして強気の姿勢でいた。
「この基地から無事に出られると思ったか? 人質をとったつもりだろうが、我らコーディネイターを貴様らと
同一視するなよ。貴様らの命を護る盾などないのだぞ!」
「人質……? 勘違いすんじゃないよ」
シーマはバーナード―バーニィに視線で合図をする。彼は座っていた通信士を退かして機械を操作すると、
室内マイクをオンにした。スピーカーからは救援を求める声が流れ出す。
『こちら第27監視哨! ガウ攻撃空母の編隊がジブラルタルへ接近中! 繰り返す! ガウの編隊が……』
『退けっ! ダブデ級陸上戦艦が接近中! 至急、救援を……ザザッ……』
次の瞬間、爆発音が鳴り、少し遅れて砲撃音がこだまして通信が途絶えた。
「何ということだ……」
「ご理解が早くて嬉しいかぎりさ」
シーマは満足そうに言う。
「解ったろ? あんた等は人質なんかじゃなく、ただの捕虜さね」
599:51
07/07/27 21:10:30
34-1(5/5)
ガウ攻撃空母10機とドタイ50機、そして護衛のドップ80機という編隊は、ジブラルタル南東から基地上空に
絨毯爆撃を開始した。“ヘラクレスの柱を折るのでは”と称される爆撃の初めの犠牲は飛行場だ。
ここは基地防空隊が待機しており、小型VTOL戦闘機インフェトゥス150機が配置されていた。これらが
迎撃に加わればジオン空軍戦力を引かすことができただろう。しかし、待機していた150機は1機も飛び立つ
ことなく消滅した。戦闘機の大半を滑走路にむき出しの状態で待機させていたことが仇となった。
なぜこんな馬鹿なことをしたのか。それはザフトのMS至上主義の所為である。地球進行の際、主力戦闘機
として開発されたインフェトゥスは艦載機としても運用するため収納性を高められていた。機体を前後に折り
たたむことでスペースの確保したのである。しかし、収納性を優先させていたため、火力・航続距離共に低く、
地球連合の戦闘機にも劣っていることが露呈してしまう。さらにザフトの航空兵器がディン主体に変化すると、
格納庫はディンが優先して置かれるようになった。戦争初期ではインフェトゥスを置く場所も確保できたが、
二線級扱いになり、ディンと置き換えられていく。このツケが今回ったのである。
空の怪物と恐れられるガウの奇襲は成功を収めた。これと同時に胴体部のハッチが開かれると30機のMSが
一斉に降下を始めた。対空砲火の餌食となった機体もあるが、全体の9割強が降下に成功する。
ザクは施設を攻撃、グフは敵MSを迎撃する。ザフトも必死の抵抗を見せるも、大半が散発的なものだった。
このときザフトは、司令部が制圧されたことにより、指揮系統に混乱が生じていた。ザフトは各隊員の知的
レベルの高さに基づく判断力を生かし柔軟に戦うため階級が存在しない。しかし、幾ら知的レベルが高くても
正しい情報が入ってこない現状では、統一した動きを全体が取ることなど不可能だった。
そんな中でモラシムは冷静さを失わずいた。浮き足だつ部下を落ち着かせると、ジブラルタル脱出を図る。
飛行場は酷い有様だが、軍港にはまだ爆撃が行われていない。だが、ガウが反転してくる可能性があった。
停泊中を狙われれば、如何にモラシムといえど打つ手がない。
「輸送船団にも知らせろ! カーペンタリアに戻るとな!」
何とか動き始めるクストー以下3隻。ジブラルタル所属の潜水艦も湾口を目指す。しかしクストーの前方に
いた潜水艦に水しぶきが上がる。湾口で待ち伏せていた敵が魚雷を放ったのだ。
「隊長、敵MSです! ゴック12機、それから……」
モニターを見つめたオペレーターは口をつぐむ。
「どうした?!」
「……先程と同じ新型MSが24機」
モラシムは一瞬だけ凍りつく。それでも気迫で立ち直ると、MSに出撃命令を出した。
600:51
07/07/27 21:12:46
実は俺ポニーテール萌え……うわなにをするやめ(ry
601:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:14:38
GJ!
ポニテのシーマ様ハァハァ…
602:51
07/07/27 21:18:53
冗談は置いといて、ザフトの指揮系統って成り立ってるのかな? 激しく疑問だ。
603:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:23:51
GJ!!!
ジブラルタルオワタ!!!
なんと見事なイゼルローン攻略戦……
このガルマは間違いないなく魔術師!
弱弱しいシーマ様……スンゲェ見てぇw
ジブラルタルをジオンに押さえられたとなると、ザフト終ったな。
ウロボロスどころの話ではないって感じだ。
604:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:29:21
515氏GJ!
ザフトの方は何人生き残るのか、PS装甲もビームに負けるからララァにやられる訳ですな。
ハニャーン様の行動次第で逃げ切れるかもしれませんが。
AAの方はシーマ様と三連星相手にどう生き残るのか。こっちはアルテミスから増援でもないと生き残る手段がなさそう。
51氏もGJ!
ジオンの新型はズゴックですか。これで制海権もジオンのものか。あと必要なのは大型潜水艦だけですな。
これで現在オデッサ作戦中の連合は袋のネズミになったわけで。
ザフトの指揮系統って、国防委員会の下に各隊があるという上と下しかいないような組織なのでは。
階級もないし、方面司令ってものもなさそうだったし。
605:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 21:33:14
>>602
まともに考えたらまず成り立たないのでは?
軍隊とかそういうのに関わらず、どんな組織にも階級というのは存在しますし。
全ての兵が軍事機密を含めた情報を共有化してるとかなら話は別……というわけでも無いですしね。
彼らが階級無しにしてる理由は「コーディネイターなら同じ考えに行き着く」という理由かららしいです。
最後に、GJ!!でした。
606:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:22:16
>>602
流石に基地や部隊なら指揮命令系統は機能してるだろうけど、各部隊の連合やこういう混乱時には普通の軍隊でも慌てるからねぇ。
俺が俺がな連中が多くないことを祈ってるんじゃね?
607:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:27:27
どこぞのフェイスさんもナチュラルと違って指揮や命令はいらないようなこと言ってたな。
608:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 22:55:34
むかーし、ソヴィエトという国が出来たとき、兵士労働者平等の観点から階級を廃止したそうだ。
結果、お仕事にならず、早々に復活させることになったそうだけれど。
しかし、コーディって勉強の成績はともかく、決して頭よくなさそうな印象があるなぁ……
609:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:05:37
装甲の薄い水中MS=ハイゴック=∩(`・ω・´)∩バンジャーイ
610:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:39:21
俺、今分かったんだ。
このスレのアイドルがシーマ様だって…
シーマ様バンザーイ!
611:通常の名無しさんの3倍
07/07/27 23:42:34
そういえばコンテストはどうなったのかな?
612:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 00:13:18
お二方ともGJ。
ところでジブラルタルからカーペンタリアってどういう航路で移動してるんだ、ザフトって。
確か南米って大西洋連邦の勢力圏だろ、南極でも通るのか?
613:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 00:26:31
Uボートよろしく喜望峰周りでインド洋突破じゃないか?
614:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 00:43:10
両氏GJであります。
やったー、待ってたー、ズゴック登場! ジオンMSの中ではかなり好きな機体だ。
615:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 01:16:25
>>614
そう思ってたらハイゴッグ
616:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 02:42:47
51氏GJ!
しかし、この世界のガルマの覚醒の目覚しさをみて前世はまさか、
ブランデー入りの紅茶と昼寝の好きな某提督じゃないだろうな(汗
シーマ様もローゼンリッターの真似事してますし・・・
まあ、昔のガンダム読者参加ゲームでもガルマが生き残って
ガトー並の腕を思った猛将になった例もありますから
坊ちゃんよりこんなガルマなら応援しやすいですw
617:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 16:34:46
ジオンの楽勝ムードに危機感を覚える俺。
618:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 16:42:53
>>615
いや、ハイゴッグは後半で登場と見た。
619:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 16:45:58
>>617
楽勝、楽勝でみくびってこけてくれないとお話が盛り上がらないじゃまいか
620:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 17:18:04
ギレンの見通しが甘すぎるからな
621:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 17:19:20
>>620
アホの子が何とかするでしょww
622:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 18:34:47
>>608
もしかしたら知力向上じゃなくて単に記憶力が上げただけだったりして名
>>620
でも甘く見たくなる面子だからなぁ・・・
623:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 18:40:25
>>622
本編でもさ、PS装甲、ラミネート装甲、陽電子リフレクター、ヤタの鏡
ジェットストライカーとナチュラルが開発したの多いよ。
624:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 20:00:22
ドラグーンシステムの元になったバチルス・ウェポン・システムもな。
625:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:16:42
51氏GJ!
シーマ様の見せ場でしたね。 シーマ様ハァハァ。
そういやジブラルタルの陥落って凸が原因って事になるのか?
もはや言い逃れ出来ない大失態。
この事はモラシムしか知らない事だから・・・
626:通常の名無しさんの3倍
07/07/28 22:42:33
シーマ様がシェーンコップ杉でバロスwwwwwwwww
627:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:05:57
ぶっちゃけ、連邦とジオンだと両方とも同じ程度にアホで外道なんだけど、
連合やプラントはそれを高度差3000mくらい斜め上にバカで外道だから(ラクシズは言うに及ばず)、
比べると、ジオンでも連邦でも正義の軍隊になっちまうんだよなぁ。
正義の 怒りを ぶつけろ ザク♪ みたいな?
628:通常の名無しさんの3倍
07/07/29 00:08:49
コロニー潰しでコロニー住民大量虐殺しておいてジオンの戦争はスペースノイドの
大義のためだとすり替えに成功したギレン総帥とか、ルウムでぼろ負けした
責任者なのに連邦国民から英雄扱いされたレビル将軍とかたしかに。
629:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 00:56:06
>>628
そのあたりの理由は一年戦争全史上下巻を読むと実に良く理解出来るぞ。
少なくとも種や種死程にポカーンとはしない。
630:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 02:04:44
>>627
>正義の 怒りを ぶつけろ ザク♪
リズム悪っw
せめて次数が同じなジオングとかゲルググに
631:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 04:21:31
正義の 怒りを ぶつけろ アッザム♪
意外に合うなw
632:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 18:57:20
アッザム主役か世wwww
633:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 20:51:39
これみててふと思ったのですが
連邦や連合のお偉いさんとかってどうやって決まってるんですかね?
国連みたいに国家の代表で無し、選挙……もちょっと違うと思う
世襲制……じゃあ貴族化してしまうような?
地道に階級上げては武官しか通用しませんし、文官どうなってるんだろう?
634:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 21:48:28
連邦の場合は完全に形骸化した民主主義による選挙かと思われ。
連合構成国家は……多分、今とアンマリ変わんないんじゃないかな?
635:通常の名無しさんの3倍
07/07/30 22:05:04
国際連合の後身だけど、大国の存在が前面に出てるんだろうねぇ。
それでも学級会の国連よりははるかにましだけど
636:通常の名無しさんの3倍
07/07/31 08:07:08
モラシムが出てきたが種での印象薄いなー
51氏は有能に書いてるが実際どうなん?
637:通常の名無しさんの3倍
07/07/31 10:31:18
すまん、阿部スレの印象が強烈で本編の忘れた……_| ̄|○
638:通常の名無しさんの3倍
07/07/31 15:09:12
どっかにガルマ主役のSS落ちてませんか?
639:通常の名無しさんの3倍
07/08/01 00:29:20
>>638
1.SSを買ってくる
2.ギレソの野望を買ってくる
3.新生ジオンモードプレイ
640:通常の名無しさんの3倍
07/08/01 01:18:26
いや、買うんならドキャ版だろう。
641:通常の名無しさんの3倍
07/08/01 01:26:54
ガルマ主役のセガサターン
642:通常の名無しさんの3倍
07/08/01 02:56:25
ジオンの系譜でいいだろ
643:通常の名無しさんの3倍
07/08/01 08:01:14
つワンダースワンの「蒼き星の覇者」
644:51
07/08/02 18:32:04
34-2(1/5)
「ドライゼ艦長。シュタイナー大尉から入電。“封鎖に失敗、敵の迎撃あり”です」
指揮系統が崩壊したジブラルタル基地において唯一まともに機能していたモラシム隊に攻勢を仕掛けたのは
スエズ基地のドライゼ隊だった。旗艦のユーコン級潜水艦“U-801”艦長のドライゼ少佐は潜望鏡から目を
離すと敵に賞賛を送った。
「素早い判断だな。“砂漠の虎”以外にも、まともな指揮官がいたか」
「もしかしたら“紅海の鯱”かもしれませんね」
“紅海の鯱”とは、まさにマルコ・モラシムのことを指している。
「確かにその可能性はあるな」
「しかしハイゴックの前では“紅海の鯱”も手も足も出ないはずです」
ドライゼは新型MSのハイゴック1個大隊をぶつけていた。ツィマッド社が開発したハイゴックは統合整備
計画でゴックを改修した時期主力MSである。ゴック程の装甲はないが、下手をすれば陸戦用MSよりも高い
運動性と機動性を持った水陸両用MSだ。
更には特殊部隊“サイクロプス”を中心としたベテランが搭乗している。さすがのモラシムでも分が悪い相手
と思われていた。
「果たして、そう旨くいくかどうか……」
ドライゼは不安を感じ取り、頭の帽子を被り直した。
645:51
07/08/02 18:34:03
34-2(2/5)
「全機、油断するな。どうやらさっきの奴のようだ、注意しろよ!」
ハーディ・シュタイナー大尉はサイクロプス隊の隊長だ。叩き上げの職業軍人で、それゆえに煙たがられる
ことも多いが、ジオン軍でも有数の指揮官と言えた。
「へへへ、思い知らせてやるとするか」
「♪~♪♪~!」
「またテーマ曲かよ」
ザフト艦から出撃したMSがハーディ達に迫る。モラシムとハンスのゾノ、その後ろにグーンが続いた。
サイクロプス隊はそろって魚雷をモラシム隊に向けて放つ。モラシム隊はそれを軽くかわして見せた。だが、
回避行動を行なっている間にサイクロプス隊のハイゴックが急接近する。
「全機散開!」
ハーディの意図に気づいたモラシムは素早く指示を出した。ハンス達も即座に対応するが、遅れたグーンが
ハイゴックのアイアンネイルに切り裂かれてしまう。
「やはり接近戦か……」
グーンは対MS戦闘を想定せずに造られた機体だ。その為、接近されれば攻撃方法が無い。
鈍重なゴックなら近づかせることもさせなかったが、ハイゴックにはいとも簡単に接近を許してしまった。
「ハイゴックならばゾノに負けんぞ!」
先手を取ったことでモラシム隊の連携が崩すことに成功した。
サイクロプス隊の4機が目標としたのはモラシムのゾノだ。先の海戦で、モラシムの動きの良さに着目した
ハーディは最優先目標としていた。
1機を相手に4機で仕掛ける。些か卑怯な行為ではあるが、相手はコーディネイターだ。ベテランぞろいの
サイクロプスでも慎重を喫したかった。
「目標を確認! 攻撃します!」
アンディ・ストロース少尉とガブリエル・ラミレス・ガルシア軍曹が左右から挟み打つ。しかし―
「その攻撃は見切っているわ!」
モラシムは限界まで引きつけてハイゴックを往なした。そして回避と同時にフォノンメーザー砲を発射する。
ガルシアは何とか回避したが、アンディには命中してしまう。
「うわぁぁぁ!!」
「アンディィィッ!!!」
「ク、クソがッ! やりやがったな!」
モラシムの腕はハーディの想像をはるかに上回っていた。確かにハイゴックならば、ゾノが相手でも優位に
立ち回れただろう。しかしハーディは知らなかった。このゾノに乗っていたのが“紅海の鯱”であることに、
「ミハエル! ガルシア! フォーメーションを組みなおすぞ!!」
ミハイル・カミンスキー中尉がアイアンネイルの先端からビームカノンを発射した。
その隙にガルシアが距離を取る。
「いい腕だ! だが、あまり俺を甘く見るなよ!」
爆発四散するハイゴックを確認し、モラシムは残りの機体を睨んだ。
646:51
07/08/02 18:36:58
34-2(3/5)
アフリカ方面軍はモロッコ最北部のセウタに司令部を敷いていた。
セウタはジブラルタル海峡に近い地中海沿岸に位置している。ジブラルタル海峡の幅は14~44km。そのため
艦砲射撃を行うには絶好の場所だった。ダブデ級陸上戦艦の主砲の力をいかんなく発揮している。
兵達の士気も高く、奇襲の成功に誰もが沸きあがっていた。しかし、ガルマ・ザビ准将は興奮することもなく、
ただ戦況を見つめてばかりだ。
「湾口を押さえられなかったか」
この一言だけでガルマの焦慮を理解するのには十分だろう。
本作戦は第一に司令部の占拠、第二に制空権および制海権の確保が目標だった。その為にシーマを潜入させ、
無防備な滑走路に敷き詰められた戦闘機にはガウ隊を、沈降できない湾内の潜水艦にはユーコン隊を回した。
だが、先の二つは成功したものの、後の湾口封鎖には失敗してしまった。つまり、ジブラルタルの潜水艦隊は
健在というわけだ。
ガルマは思考の海に入り込んだ。この後の作戦は揚陸艇を上陸させ、一気にジブラルタルを占領することに
なっている。しかし、ジブラルタル艦隊が揚陸艇を沈める可能性も出てきた。
「湾口を突破した艦隊は?」
「13隻ですが、これはジブラルタル艦隊ではありません」
「なに?」
「報告によると、入港したばかりの潜水艦だそうです。しかも大半が輸送艦だとか」
「となるとカーペンタリアの部隊か」
言いながら前髪をこねる。
「ドライゼ少佐は“紅海の鯱”の可能性もあると言っています」
「ほぉ、その根拠は?」
「サイクロプス隊のアンディ・ストロース少尉が戦死したことからです」
ガルマは目を見開く。サイクロプス隊の実力は彼も知っていた。
「奴らも手の内を見せなかった訳か」
レセップスとの偽装戦闘の際、サイクロプス隊は手を抜いていた。敵も同様だったのだ。
「戦闘地域は?」
「湾口近海です」
ガルマは広げられた海図に目を落とす。上陸地点と湾口では距離がある。上陸作戦の成功確率は高いだろう。
しかし、失敗する確率も低くはない。およそ2~3割の確率で、敵部隊の接近を許すことになる。上陸部隊が
殲滅されればジブラルタル攻略はもちろん、アフリカ方面軍には大打撃を負ってしまう。だからこそガルマは
慎重にならざるおえなかった。
「ハイゴックの調子はどうか?」
「3機の損害で、ゾノ2機、グーン5機を撃破しております」
「つまりこちらが有利なのだな」
このことがガルマを決断させた。
647:51
07/08/02 18:39:10
34-2(4/5)
その頃、アスランは1隻多くの脱出艦艇を護るため獅子奮迅の活躍を見せていた。
「なんて敵の数だ!」
それでも次から次へと現れる下駄付きMSに手を焼いていた。彼は既に4機の下駄付きMSを落としていた。
味方のディンも必死になって応戦している。だが、いくらアスラン達でも護りきるには限界が近い。
「基地から増援は無いのか!?」
満足な情報も得られぬアスランは基地飛行隊が壊滅したことを知らなかった。
「アスラン! 四時方向から敵機!」
「クッ!!」
慌ててスロットルを引くとモニターの前をミサイルが通り過ぎた。見るとドップの編隊が10機向かってくる。
モラシム隊の腕を知ったジオン軍は部隊を集中させつつあったのだ。
「しまった!!」
集中力を欠いたところを狙われ、潜水艦に爆弾が次々と投下される。アスランは阻止せんと立ち向かうが、
モラシムからの通信がそれを阻んだ。
「撤退とはどういうことです!」
「ジブラルタルはもうだめだ。生き残った艦艇だけで海峡を脱出する」
「まだ基地で戦っている者もいます!」
「だからこそだよアスラン。彼らがいる限り、ジオンも戦力を分散せざるえない。基地が抵抗している今しか
脱出の機会はないのだ」
「しかし……!」
「質問をしよう。今ジオンの上陸部隊がセウタから向かって進行中だが、我々はこいつを叩きに行くべきか?」
アスランは答えに詰まった。
「答えはNOだ。そんな事をすれば艦隊防衛に穴があき、敵MSがなだれ込んでくるぞ」
モラシムはたった1機で3機の新型機を相手取っている。ハンスらも苦戦しつつであるが持ちこたえていた。
「コーディネイターと言えど万能ではない。それを自覚しろ、アスラン」
「クッ……」
無力感の中でアスランはクストーに帰還した。そしてIDカードを確認しなかったことを死ぬほど後悔する。
なぜなら、この日ジブラルタルを脱出できたのは20隻にも満たない艦艇だけだったのだから。
648:51
07/08/02 18:40:46
34-2(5/5)
モラシム隊が逃げる時間を稼いでいるかのようにジブラルタル基地は抵抗を続ける。それでも揚陸艇が着き、
ジオンの制圧部隊がなだれ込むと、抵抗は徐々に薄れ、降伏するも者も出始めた。
そして数時間後、難攻不落といわれたジブラルタルは陥落する。捕虜の数は20000人を超えた。
「捕虜の扱いは徹底させろ。違反した者は銃殺刑だ!」
ジブラルタル基地に降り立ったガルマの第一声である。
些か厳しい処置だが、ここまでしなければ軍規は保たれない。それだけ公国のコーディネイターに根付いた
反プラント感情は深いものだった。
「しかし20000人以上か」
捕虜の数を聞いたガルマは呆れた。ただでさえバナディーヤ占領の折に5000の捕虜を得ていた。今度はその
4倍である。ガルマは、この数を知ったマ・クベはどんな顔をするだろう、と思い描いた。
一先ず基地司令部に足を運ぶと、作戦の立役者であるシーマが敬礼を持って迎えた。
「よくやってくれた。ジブラルタルを落とせたのは貴官のおかげだ」
「お褒めいただき光栄です」
謙遜することなくシーマは頭を下げる。
「それよりもガルマ様。連合軍がオデッサに向け進行中です。軍勢は既にウクライナ国境に達しています。
増援を送るべきかと……」
「無茶を言うな。動かせる部隊などないだろう」
「私の隊なら直にでも動けますが」
なにやら思惑のある返答に、ガルマの好奇心が疼いた。
「シーマ。何を考えている」
「ガルマ様のために働きたい。それだけです」
「……なるほど、暴れ足りないわけか」
シーマは本心を付かれるとニヤリと笑った。
「ここにいるコーディ達もストレスを抱えてますゆえ、連れて行っても構いませんか?」
この言葉にバーニィが驚いた顔をするが、二人はそれに気づかない。
「いいだろう。好きにしろ」
「ハッ!」
シーマは見事な敬礼をしてみせると、コーディネイター兵と共に出て行った。
ガルマはそれを見送ると副官のダロダにいくつかの指示を出す。
「ダロダ。基地の通信施設は使えるか?」
「施設事態の損害は皆無ですので可能かと……」
「よし。では、オデッサのマ・クベ中将に戦勝の報を知らせてやれ。連合にも傍受できるようにな」
こうしてジブラルタル陥落の知らせは世界を駆け巡るのだった。
649:51
07/08/02 18:42:21
ジブラルタル攻略戦はこんな感じです。
もっと書きたかったけど、夏の暑さに負けましたorz
>ハイゴック
私が系譜で量産してましたので、主力にしました。
ズゴック? アレは高いから……
>20000人
多すぎますか?
>銃殺刑
中の人繋がり……
650:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 18:56:17
>51氏
新作GJ!
20000でもええんじゃないのですか?
一応、重要拠点ならばそれぐらいいても不思議じゃないですし
651:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 19:49:17
決して多すぎるという数ではないけれど、イタリア軍並みのやる気のなさですな、ZAFT。
まぁ無印種のZAFTは「でっかいゲリラ組織」だから無理はないけど。
なにはともあれGJです。
652:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 19:49:37
ズゴックEとかメチャ高だったよなあ……でもハイゴッグだと柔らかいンだよな
とかつらつら考えつつも、シーマの姐さん萌えGJ
653:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 19:54:59
いや、イタリア軍もWW2じゃ一応は活躍してる所あるよ。
フロッグマンが魚雷改造の水中スクーターで英戦艦に取り付いて爆薬をセットして2隻大破させるし撃沈も多数してる。
魚雷艇などの小型艇も結構活躍してる上に他の所には笑いのネタがあるからZAFTはイタリア軍未満だ。
654:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 20:06:05
GJでした。
でも、種世界の場合コーディの捕虜って取っても良いことってなさそうだ。
捕虜虐殺するような連中だから捕虜交換も無理っぽいし、情報取るのも大変そう。
これが連合ならナチュラルは生かしておいてくれるかもしれないから、捕虜交換できるが。
いっそ身代金でも取るか、戦国時代みたいに。
655:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 20:49:54 6Mxef6+I
うーんさすが51氏GJです!
アンディ原作同様討ち死にですか。ちょっと残念。でもこれからのサイクロプス隊の
活躍に期待します。後モラシム隊長カコイイですな~歴戦の古強者という感じがして
いい感じです。後この分ですとシーマ姐さんの活躍がまた見れそうで楽しみな限りです。
656:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 22:03:48
コーディは人口少ないから捕虜は結構有利な外交カードになるかも
でも地球に居る同胞を無視してNJをバラ撒くお馬鹿さんな一面もあるからなぁw
657:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 22:06:50
ザフトの総兵力って何人だろ?
プラントの総人口が億いってなかった気がするんだけど・・・?
658:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 22:16:06
総人口が2000万だったかな?
659:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 22:54:01
変態仮面と凸の二人だけだな。後は戦力じゃなくて的だし。
660:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 22:55:10
GJ!!
でも一言突っ込みいれるんなら『ハイゴック』じゃなく『ハイゴッグ』なんだよねぇ名前・・・
661:通常の名無しさんの3倍
07/08/02 23:00:59
51氏GJです!
モラシムが強くてかつ冷静なのはやはりベテランの面目躍如と言った所でしょうか。
でも流石に無駄に血気盛んな部下達は抑えきれないような・・・
>「コーディネイターと言えど万能ではない。それを自覚しろ、アスラン」
このセリフは多分、アスラン以外の部下にも言いたかった、
あるいは訓練の時等に言い含めていたのかも?
662:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 05:35:54
>>654
だからって投降してきた兵を全部虐殺してもジオンの得にはならんだろう。
そうやってアメリカ軍は日本軍の玉砕戦法を呼んで結局自軍の被害でかくしたし。
それにコーディってことはジオニズムに染まる要素有りって事だし。
663:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 14:38:51
ソ連軍や国府(中華民国)軍みたく「捕虜?んなもんいらねーよ(プッ」「民間人?しらねーよ(プッ」ってな感じで
投降して来た敵兵や敵国の民間人を片っ端から虐殺した例もある。
アメリカ軍みたく「解放した」地域で略奪強姦殺人etcとやりたい放題した例もある。
664:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 15:45:19
ジオンの軍人は誇り高い。連邦兵と一緒にして貰っては困る。
665:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 16:56:23
国際社会の一員を目指すなら戦場協定は遵守しないと後が大変なんだけどな。
プラントがバカやってるから相対的にジオンは評判が上がってると思う。
666:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 17:07:53
ま、勝っているうちは虐待なんてしないだろ。追い詰められたらわからんけど
667:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 17:42:36
>>663
っつうか、共産圏はそれ、自国の兵隊も同じ扱い だから。
668:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 17:52:13
>>666 勝っててもWWⅡのカナダ軍部隊みたいに虐殺した例も多いからなぁ>戦死者よりも捕虜収容所での死傷者が多い
669:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 18:14:43
なんかバーニィがスルーされてるけどww
ここは流すべきなのかw
670:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 18:47:38
そろそろミンチになりそうな悪寒
671:51
07/08/03 19:33:20
35-1(1/2)
オデッサ基地司令部では誰もが喜びに沸きあがっていた。
難攻不落のジブラルタル基地をガルマ・ザビ准将が攻略してしまったのである。この報はオデッサだけでなく、
前線の将兵たちにも知らされた。
「マ・クベ司令! やりました。ガルマ様がジブラルタルを占拠しました!」
ウラガンが小躍りするように喜んでいるが、オデッサ防衛はまだ果たされていない。幸いなことに連合にも
知らせは届いたらしく、ケラーネ軍の挟撃も重なってその進軍を止めていたが、気は引けなかった。
「まずいな……」
だが、この時マ・クベは別のことを危惧していた。それは自分自身の立場にである。
連合が引き、防衛に成功したとしても功績は与えられないのではないか。特にユーリ・ケラーネ少将は前線で
将兵たちと戦っている。司令部にいる自分と比べれば、上層部は迷わずケラーネを評価するだろう。
ではガルマはどうだ?
ジブラルタル陥落―この事実だけで、誰もがガルマを賞賛するだろう。ガルマの知略と、ザビ家の権威が、
想像できるかぎりの美麗賛辞を並べ立てるはず。階級も昇進して少将、いや、中将もありえた。
「このままではキシリア様の賛辞を受けるのはあのお坊ちゃんではないか」
そうなれば突撃機動軍ナンバー2の地位も危うくなる。
マ・クベは背筋が凍りつく思いがした。
「私も賭けに出るか……」
――第35話
一方の連合軍司令部であるハンニバル艦橋は騒然となっていた。
参謀達は慌てふためいており、碌な作戦案も提示できない。各部隊へはコープマンが何とか指示しているが、
どれも場当たり的なものでしかない。ハルバートンに至っては、遠い世界に行ってしまったかの如くだ。
「ハルバートン提督。敵の攻撃が止みました」
通信士の声に一同が静まり返る。そして混乱から解放されたからか、ハルバートンが正気を取り戻した。
「どういうことだ?」
「判りません。一先ず態勢を整えさせますか?」
「あ、ああ。そうしてくれ」
参謀達よりはるかに冷静な通信士の機転によって、何とか指揮系統の崩壊は免れた。
「提督。敵司令部から通信が入ってます」
モニターに頬のこけた胡散臭い男が映る。
ハルバートンは面識が無いが、その顔は南極会談のTV映像で幾度となく見た。
『オデッサ作戦の総司令官ハルバートン提督、聞こえるか? 私はマ・クベ中将だ』
「……一体どういうつもりだ」
警戒感を表しながら、ハルバートンは問う。
マ・クベは冷酷な笑みを浮かべると、信じられないことを言った。
『直に軍を引かせよ。ここで手を引かねば、我が方は水素爆弾を使う用意がある』
その一言に司令部は騒然となった。
672:51
07/08/03 19:34:26
35-1(2/2)
「バカな! 核は使えない筈だ!」
『それはどうかな?』
Nジャマーが投下された以降、地球上で核の使用は不可能になっているが、核兵器であっても原子爆弾に
よらない起爆方式をとる純粋水爆ならば原理上使用可能である。
『無論、核兵器を使わぬと約束をした南極条約に違反はするが、我々も負けたくないのでな』
通信が切れると、皆がハルバートンを見た。
ハルバートンは腕組をしたまま考えている。敵司令官との心理戦が、彼本来の冷静さを取り戻したようだ。
「誰か意見はあるか?」
その言葉にコープマンが反応する。
「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場に立っています」
第1軍は数で勝っていても四方を敵軍に囲まれている。
「反転して、後方の部隊を討ち、撤退しましょう」
生きていればこそ復讐戦を企画することもできる。それがコープマンの意見だった。
確かにベターな選択である。撤退すれば悪戯に将兵の命を亡くすこともないだろう。だが、ハルバートンは
一つ気がかりなことがあった。
「アークエンジェルを見捨ててかね?」
そう、ハルバートンはAA隊のことを危惧していた。作戦通りなら、今頃は鉱山基地を攻撃している時刻だ。
しかし、このまま撤退すれば彼らは敵中に孤立することになる。
「コープマン大佐。彼らは2隻で鉱山基地を落とすと言っていたのだろう。ならば我々も行かねばならん」
「しかし、水爆が……」
「考えてもみろ。奴らは何故このタイミングで脅迫じみたことをする?」
この問いに皆が返答に詰まる。
「戦局はジオンが優位なのに何故だ?!」
「それは……」
少し考えてコープマンはハッとした。
「アークエンジェルが基地を攻撃したから」
答えに知将がうなずく。
「そして第2軍の存在がある。つまり、これは私の推測だが―」
1、敵はAA隊によって基地防衛隊に被害が被った。
2、1によりジオン側の戦力は、実質欧州方面軍だけの可能性がある。
3、更には第2軍が近づいている。
以上のことから、このまま粘っても何れは押し切られる。そうマ・クベが判断したのではないか?
「―でなければ説明が付かん」
「確かに……」
「しかし、ジブラルタルからの増援があるかもしれません」
「冷静になれ。あのジブラルタルを落とした後に、部隊を展開できると思うか?」
参謀達は首を振った。
「そうだ。ジブラルタルからの増援もない!」
ハルバートンは膝を叩き断言した。
「全軍前進! 多少の損害は目をつぶる。オデッサを取り戻すぞ!」
こうして第1軍は挟撃を受けながらも前進するのだった。
673:51
07/08/03 19:36:59
なんかお春さんがダメダメに……
ちょっと今回は苦戦してます。皆様の感想が聞きたいです。
修正
>「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場に立っています」
「撤退すべきです。我が方は戦略および戦術的に不利な立場にいます」
立場に立ってるって……
674:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 20:31:19
GJでした。
なるほど、マ・クベは防衛ではなく敵の撃破という賭けのために水爆脅しをかけたわけですか。
でも、これって第二軍に逆包囲くらう可能性があるんじゃないか?
第二軍の方はほぼ無傷なわけだし。それとも第一軍撃破に成功すれば逃げると思ってるのか。
>>662
なるほど。つまりジオニストに染まったコーディをザフトに戻してクーデターを起こさせると。
…あれ? それってもしかしてラクシズの手伝い?
675:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 21:02:15
GJです!!
マ・クベの賭けが気になる…
676:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 22:34:43
この段階で撤退を呼びかけてもむしろ応じる可能性は低いだろうになぁ・・・・
なんだこのいい感じの胡散臭さはw
677:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 23:24:45
勝ったと思った所でフルボッコにされた上、虎の子のMS部隊が壊滅したら、
過去のジオンへの敗戦トラウマと合わさって、ハルバートンが虚脱状態になるのも無理はないかと。
しかも壊滅させたMSがドム二個中隊じゃあ恐怖も覚えるでしょ。アレは怖い。
軍人としてどうかとは思うが。
そういえば、なんでカーペンタリア所属なのに「紅海の鯱」って異名がついてんだ?
紅海だとジブラルタルのほうがまだ近いはずだが。
678:通常の名無しさんの3倍
07/08/03 23:28:34
GJ!
マさんは余計なことしちゃう人でもあるからなあ…
1stではこっからジオンごと転落してったけど、生き残れるのかマさん!
ならびに希望的観測で動いてるおハルさん!
AAと出撃したシーマ様たちも気になるぜ!
679:通常の名無しさんの3倍
07/08/04 02:41:13
お春さん、ついに頭の中も春になったか
えっ? 元からそう、失礼しました
680:通常の名無しさんの3倍
07/08/04 05:12:33
マさん、もしかして、純粋水爆を使う気か!?
あれなら確かにNJ下でも使えるし、南極条約でもグレーゾーンだ。
681:通常の名無しさんの3倍
07/08/04 13:26:39
>>677
モラシムさんは、MSVでザフト地球降下部隊の第1陣辺りからいて、グーン部隊で凄まじい数の連合の艦隊を潰してる
そのメインにしてた狩場が紅海だったんでは?
682:通常の名無しさんの3倍
07/08/04 19:07:14
>>681
いや、血で染まった紅い海の鯱なのかも試練
683:通常の名無しさんの3倍
07/08/05 09:56:55
何そのモラシムらしからぬ格好良さ
684:通常の名無しさんの3倍
07/08/05 10:05:15
鯱は鯱でも紅海海遊館の飼ってるシャチだとか
685:通常の名無しさんの3倍
07/08/07 17:50:44
なんかいやだな
686:通常の名無しさんの3倍
07/08/08 15:40:21 Idrfo+ah
保守
687:51
07/08/09 18:45:44
35-2(1/2)
同時刻、ハルバートンが期待する第2軍は三度目の襲撃を受けていた。
一度目は奇襲に近い形で各隊が攻撃を受け、一部の敵部隊が旗艦ボナパルトを急襲。ボナパルトは小破する。
二度目は修復を終えて移動を開始し始めたところに襲撃。ボナパルトは無事だったが、MS23機が撃破され、
一度目と合わせると36機、約2個中隊の損害だ。
そして今回の三度目。完全に待ち伏せを受けた形の攻撃は、デュクロのいる戦車隊を狙ったものだった。
戦車隊の後方を走るリニア自走砲が爆発、横転する。そして背後の道を完全に塞いでしまう。
「まずい!」
デュクロが直に敵の意図を察知するが、敵は次の行動に移っていた。
「各車、退避!」
しかし、彼らが居た場所は狭い林道。戦車が2両通るのがやっとの幅であり、更には後方を遮断されている。
自ずと彼らの行動は制限されてしまう。
「全車、前進! 動かなければ袋叩きにされるぞ!」
リニアガンタンクとリニア自走砲が全速で脱出を図る。この間も次々と車両が撃破されていった。50m程
前進し、小高い丘に辿り着くとデュクロはようやく敵MSのザクを発見した。肩には狼のマークが付いている。
それは神話に出てくる怪物フェンリル。連合でも注意を向けられる隊のひとつだった。デュクロは一度目の
襲撃でも戦闘をしている。
ザクは3両のリニアガンタンクを瞬く間に撃破する。その動きには余裕すら感じた。
「全車、敵MSを包囲しろ! 生き残りたければ攻撃するんだ!」
と言っても戦力が戦車と自走砲だけでは条件が悪い。まだ、戦車は砲身を動かすことができるが、自走砲は
砲塔が固定されている。迅速な射撃は不可能だった。
ザクは自走砲を無視し、リニアガンタンクに目標に定めた。強力なリニア砲に注意を向けつつも、空き缶を
潰すようにマシンガンで撃ち抜く。デュクロの乗るリニアガンタンクは砲身をザクに向けて必死に応戦する。
何とかグフの側面を取り、十字砲火を浴びせることに成功した。
「よし。敵の数は少ない。MS隊が来るまで持たせるぞ」
しかし、現実は非常である。コーネル隊が駆けつくよりも敵MSの方が早かったのだ。
新手は同じフェンリルのマークを着けたグフ。瞬く間に自走砲を駆逐し、リニアガンタンクに目を付ける。
地を蹴り飛び上がると間合いを一気に詰めた。そしてリニアガンタンクの長い砲身を踏みつけた。車体は浮き
傾いてしまう。これでは攻撃ができない。
「いかん脱出しろ!」
デュクロが叫ぶ。
グフはリニアガンタンクの履帯だけをマシンガンで吹き飛ばす。横転した車体からレイエス伍長が飛び出し、
グフはそれを待っていたかのように、リニアガンタンクを一発の砲弾で破壊する。そして、その銃口をあろう
ことかレイエスに向けた。そして―
688:51
07/08/09 18:46:58
35-2(2/2)
「我々の部隊も襲撃を受けたのだ」
コーネルがブルーシートの前で座り込むデュクロに言う。
「3分……いや、1分早ければ彼らも死なずに済んだかもしれん。すまなかった」
あの後、レイエス伍長は死んだ。敵の100mm弾を生身の体に受け戦死したのだ。ブルーシートの下には彼の
死体があるのだが、体はバラバラに吹き飛び原型を留めていない。
「少佐が頭を下げることはありません」
デュクロ自身はコーネルのMS部隊のおかげで難を逃れた。それでも彼の戦車隊は壊滅的な打撃を受けた。
「……大尉。我々の軍は撤退する」
「オデッサを目の前にして……?」
「度重なる襲撃に軍の消耗が激しい。補給隊にも被害が出ている」
襲撃は第2軍本隊だけではなかった。後方から送られてくる補給隊への攻撃も熾烈を極め、これ以上前線が
広がると輸送が成り立たないそうだ。兵站を絶たれては戦闘其の物ができなくなる。
「しかし、理由はそれだけではないでしょう」
「うむ。ジブラルタルが落ちたそうだ。それも半日で……」
ジブラルタル陥落の報は第2軍にも知らされていた。
この結果を知った第2軍司令ビラード中将は、最初はウソだと息巻いていたものの、エルラン中将の説得に
より撤退を決意したという。
「そうなると第1軍と連絡は付いたのですか?」
ミノフスキー粒子の所為で困難なものになっているが、第2軍が撤退するとなると第1軍へ詳細を伝えなけ
ればならなくなる。
「そこまでは私も分からんよ」
それだけ言うとコーネルは去った。
結果的にコーネルに助けられたのだが、それは彼にとって嬉しいことではなかった。彼の戦車隊は壊滅し、
彼は仲間を失った。それだけが彼の心を傷つけた。
デュクロは胸ポケットからタバコを出すと、火も着けずに銜えた。
689:51
07/08/09 18:49:00
ダメだ・・・家のぬこが死んでうまく書く余裕がないわ・・・
690:通常の名無しさんの3倍
07/08/09 19:00:03
>>51氏………………………お察しします。
691:通常の名無しさんの3倍
07/08/09 19:02:16
GJっす!
……しかし春さんここで死ぬか降格するだろうなぁ…まあ代わりの司令官は早々居ないから
前線には出るかもしれないけど
692:通常の名無しさんの3倍
07/08/09 19:49:10
春さん以外だれもいないような
693:通常の名無しさんの3倍
07/08/09 20:03:22
なんか熊さんとか富さんとか居そうな会話だなw
694:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 00:06:10
>>51氏
こうゆう時、何言っても慰めには成らないかもしれませんが・・・元気出してください
695:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 13:29:52
>>51氏GJ!そしてご愁傷様です
私もハムスター死んだ時はショックでした
ところで伍長を射殺したのは、グフに実刀を持たせてるイかれた野郎ですな
696:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 14:33:54
>>51氏
GJand南無…
697:51
07/08/10 21:28:34
35-3(1/3)
第2軍が撤退しているのも知らず、第1軍は進行し続けた。もはや作戦も何もなく、ただ物量による力押し
で強引に進むだけだ。各部隊に多大な被害を出しながら……。
「予定通りだ……フフフッ」
オデッサ基地司令部に居たマ・クベは、ダブデの艦橋に司令部を移し副官のウラガンと戦況を見つめていた。
欧州方面軍の指揮系統を貰う口実だが、マ・クベ自身が戦場に立った、というアリバイ作りでもある。
「司令、ケラーネ少将から抗議が来ておりますが……」
「ほおっておけ」
ユーリ・ケラーネの欧州方面軍には、ワザと前線を突破されたように振る回させた。ただでさえ犠牲を払い
ながら後退を繰り返し、戦力をうまく配置するのに苦労している。戦友達が死を見ながら、今に見てろという
気持ちで待ち続け、ようやくドムが到着し、攻勢をかける……。そんなところで後退命令である。ケラーネと
しては不満で仕様がなかった。
それでもマ・クベは気にもかけず、黙々と基地守備隊を的確な場所に配置していた。
オデッサ基地守備隊は1個師団で成り立っている。各方面軍が2個師団なのに比べてやや戦力は少なかった。
そのぶんジオン本国で造られた新型機が優先的に配備されている。
「しかし、あの試作機まで使うことはなかったのでは?」
「別に戦力としては考えておらんよ。アレには連合のMSを捕獲してもらいたいだけだ」
「連合軍がイエローゾーンに入りました」
マ・クベは冷酷な目をスクリーンの中の連合軍に向けた。
勢いづく第1軍の機甲部隊に対してオデッサ守備隊はありったけの火力をぶつけて防戦する。あらゆる砲が
火を噴き、対地ロケットが発射され、第1軍に降り注いだ。爆発炎上するデュエルダガーにリニアガンタンク。
更に彼らの後方にいた歩兵達が四散する。
「オデッサに戦力はないじゃないのか!?」
欧州方面軍を突破し、やや安堵していた連合兵士達に動揺が走る。彼らとしてみれば、知将ハルバートンの
言葉を信じてここまで踏ん張ってきたのに、その思いはあっさり裏切られた形になる。
それでも第2軍がたどり着けば、連合がジオンを逆包囲することができる。兵士達は必死の思いで反撃した。
「くそ、またグフか!」
「一旦後退しろ。デュエルでは消耗が激しい筈だ」
「しかし、ミラー大尉だけでは……」
「エネルギー補給はできるときにしておけ。心配するな、幸い105ダガーはストライカーパックのおかげでまだ
エネルギーに余裕がある」
第13独立部隊は少ない戦力ながら懸命な働きをしていた。ドムに壊滅しかけた部隊であるが、元々の技量は
連合内でも高い位置にある。ザクやグフを相手にする分にはまだ余裕があった。
「待ってください大尉。十時の方向から巨大なモノが接近して来ます」
「なんだと?」
カメラをズームにすると、ミラーが目にしたのは実に不可思議な物体だった。
「球根?」
「タマネギ?」
「(ドラクエの)スライム?」
「いや―」
その物体は浮遊したままクルクルと回り始めた。
「―空中砲台だ! 全機、避けろー!」
その叫びはメガ粒子砲によってかき消された。
698:51
07/08/10 21:32:17
35-3(2/3)
「第2軍はまだなのか」
ハンニバル艦橋ではハルバートンが渋い顔でスクリーンを見ていた。戦況は互角の様相だが、此方は退路を
欧州方面軍に立たれているため補給が行えない。今のところ物資は足りているが、何処まで続くか分からない。
「早く来いビラード。貴様の来れば連合は勝つのだ」
そんな呟きを聞いたコープマンは嫌な予感がしていた。
「提督、このまま攻撃を続けますか?」
「当然だ」
「しかし、物資が少なくなっております。後3~4日、と言ったところです」
「それだけあれば第2軍も合流するよ」
幕僚達の言葉にハルバートンは耳を貸さない。彼は意地になっているのだ。
「提案しても宜しいですか?」
業を煮やしたコープマンが口を開いた。
「どうした?」
「撤退しましょう」
よくよく考えてみればオデッサ基地に戦力がある段階で撤退するべきだった。
マ・クベの水爆発言が虚実だったことはハルバートンの読みどおりだ。しかし、そこにアークエンジェルと
ドミニオンの姿はなく、有るのは敵MSの大群。しかも第2軍は今だ現われず、連絡すら取れない状況になる。
このままだと全軍が崩壊するのは目に見えていた。
「バカなことを言うな」
「ここは撤退すべきです! 提督!!」
「第2軍が来ればまだやれる!」
「来ない可能性もあります!」
「確かにビラードならば逃げるかもしれんが、奴の横にはエルランがいる! 彼は私の考えを知っている!」
「では何故第2軍は現われないのです!? 本来彼らの方が進軍が早かったのですぞ!」
鬼気迫るコープマンにハルバートンは言葉に詰まる。
「提督は何を焦っておられるのです!」
今日のハルバートンはおかしかった。明らかにオデッサを落とすことに躍起になっている。昔ならば冷静に
状況を見極めて、判断していた男が熱くなっているのだ。戦争が始まる前から知将の部下だったコープマンは、
その変貌ぶりに気づいた。
「もし我らが負けたらブルーコスモスの台頭を許すことになる」
ゆっくりとハルバートンは語りだした。
「それだけは避けなければならない」
「……では、提督は派閥のために戦闘を続けると?」
「派閥など関係ない! 奴らの台頭を許せば軍はアズラエルの私物と化してしまうのだ!」
ハルバートンはブルーコスモスが行っている闇を良く知っていた。クローン計画やソキウス計画、強化人間、
生体CPU、そして孤児を集めての洗脳教育。ここで自分が負ければブルーコスモスはこれらの計画を広げる
だろう。ハルバートンとしては人を人として思わない計画を推し進められるのは我慢ならない。
「奴らにとって人の死は書類上の数字と同じだ……」
黙っていたコープマンはゆっくりと首を振った。
「やはり撤退すべきです」
「何故だコープマン。我々は勝つしかないのだぞ」
699:51
07/08/10 21:34:52
35-3(3/3)
「提督が残った主流派をまとめ、ユーラシアとも協力し、ここまで死力を尽くしたことも知っております」
世界樹戦役の敗北によって多数の人材を失い、ハルバートンが囚われたことで、主流派は発言権を失った。
それによりブルーコスモス派の暴走―血のバレンタインやジオンへの核攻撃(失敗したが)を防げなかった。
彼が戻るまでABC兵器や捕虜の扱いなど、秩序を保てないことも多々あった。
「しかし、それと兵達を死地へ向かわせることは同義ではありません!」
「……」
「撤退しましょう! 提督!」
「大尉! 助けてください! 機体がッ……機体が動きません!!」
「くそ、こいつ……なんて奴だ! ジオンはこんな化け物を造っていたのか!」
第13独立部隊は空中砲台―アッザムを相手に苦戦を強いられていた。
こちらの戦力は105ダガー1機、デュエルダガー3機、リニアガンタンク10両。パイロットの腕は連合でも
屈指の腕利きが揃ってる。それでも既にデュエルを1機、タンク3両やられていた。
「ダメです。リニア砲が効きゃしねえ」
「戦車を下がらせろ」
アッザムは巨大な図体にありがちな装甲を持ち、タンクのリニア砲にダガーのライフルが通用しなかった。
しかも機体底部から射出された妙な兵器によって電磁波を浴び、デュエルダガーが動けなくなっている。
「機体を鹵獲するつもりか!」
アッザムは四本の足を地に下ろし、デュエルにゆっくりと近づいている。
「大尉、このままじゃあ」
「……スカイグラスパーを要請する」
MSが装備できて最大の火力を持つアグニならば奴を落とせるかもしれない。そう考え空軍に要請するが
返ってきた返事は満足のいくものではなかった。向こうも火の車らしい。
「どうします大尉?」
「命令なんだ、仕方ないだろ。もっとも……」
頭をかきながらアッザムとデュエルを見る。
「……アイツを助けてからだ」
しかし、どうやって? アッザムに死角はない。2連装メガ粒子砲を8門を円盤形の機体の周囲に上下に
4対張り巡らされている。さらに空中に浮ばれては妙な兵器を使われてしまう。
「……あったぞ死角が」
「本当ですか!?」
「全機、散開!」
デュエルとタンクがアッザムを囲い込むように展開し、リニア砲とライフルで集中攻撃する。
多少のダメージは受けているようだが、効果はあまりないようだ。
「それでいい。奴の注意を逸らしてくれ!」
ミラーの105ダガーは飛び上がると、そのままアッザムに向かった。上部メガ粒子砲が一斉にミラー機に
向けられる。その光の雨に触れた瞬間、彼の機体は一瞬にして蒸発するだろう。
ミラーはメガ粒子砲を避けながら、アッザムの真上の位置を押さえると動きを止めた。アッザムの砲塔が
射角を上げる。しかし、90度の時点で停止した。
「球根の真上には撃てないとはな!!」
ビームサーベルを引き抜いたミラーは急降下し、アッザムの中心に突き立てて、ようやく動きが止まる。
この隙にデュエルダガーを救出し後退を始めた。
そして五分後、第1軍に撤退命令が出されることとなった。
「今更何言ってやがる!!」
だったら始めからこんな所まで攻めるな。ミラーは本気で池沼に殺意を覚えた。
700:51
07/08/10 21:37:22
いかん
どっちが知将か分からなくなってきた
それはそうとアッザム―飛行時間5分て……TVは黒歴史か?
701:51
07/08/10 21:39:57
それと、皆さんありがと・・・
家のぬこは15年生きたから大往生だったと思う。
・・・・・・医者は20年以上生きた奴を見たと言っていたが・・・・・・
702:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 22:04:17
GJでした。
にしても、ミノフスキー粒子があるんだから伝令は1ダース単位で送って置けよ、第2軍。
それともエルランの活躍により伝令が飛んでないのか?
ここで撤退するハルバートンはシーマとユーリのどっちにやられるんだろ。
703:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 23:12:41
GJです。最後の池沼は誤字か、それとも皮肉か……
なんにせよ、ハルバートンはもう駄目だな
704:通常の名無しさんの3倍
07/08/10 23:58:45
敗戦責任が回ってくるのか、というかそれまで生きていられるのかお春さん
シーマの姐サンを待ちながらGJ!
うちの犬も15年以上生きてから往ったよ……長い間いた分、老いるのも見てきた分、悲しいというよりも寂しかったなあ…
705:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 00:00:11
投下乙!
これでオデッサ作戦は失敗か?
連合はオデッサで戦力を消耗、ザフトはジブラルタル取られるわでもう・・
706:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 09:53:55
乙。
ユーラシア死亡フラグが如何転ぶか見ものですね
707:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 18:16:57
GJ!!
マさん自重、って感じですね。
ここでぶっ放したら友軍も大損害になると思うのだが…
708:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 18:41:34 KSQ3UuX9
51氏GJ!
しかしレスが少ないな
709:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:06:39
>>699相変わらず文章作成能力がないですね糞コテさんwwwww
見るに堪えない駄作乙!
710:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:08:29
>>701チラシの裏に書きましょうよエセ物書きさんwwwwwwww
ネタもつまらなければ空気も読めませんかwwww
711:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:11:04
>>708当然の結果。
知恵ふりしぼって書いてみたクソなネタなど評価に値しないという事です。
適当にみて皆スルーしてる証拠。
712:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:13:53
GJ!ですた。
お春さんヤバス。
713:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:13:56
職人気取りの馬鹿がくだらないネタを投下するたびに荒らすからね
714:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:19:15
夏だな・・・
諸君、エレガントに行こう。
職人さんGJです。
さあ、着々と策がはまってまいりましたw
しかし、策を弄しすぎて負けるのがマさんでわ・・・?
715:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:33:23
なのはスレから居なくなったと思ったらこっちにきたか…
てか>>708上げてそんなこと言うな。荒しが暴れる口実になる。
716:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:48:25
しかしいつまで新シャアで乞食共にマンセーしてもらうために
オナヌー作品投下するのかなあ
717:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:54:03
透明あぼ~んは便利だなぁ。
718:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 20:56:48
失笑物のSS乙
719:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 21:03:04
51軍GJGJ51
720:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 21:24:12
市ねクソコテ
721:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 21:25:49
つうかアレっていつからこっちにいたっけか。ID出し進行やってみる?
722:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 21:28:23
この恥ずかしい職人キドリの方は
匿名掲示板で感想を書いてもらうしかないか。
恥ずかしくて晒せた物じゃないしな・・・
723:通常の名無しさんの3倍
07/08/11 22:02:06
51氏GJ!
724:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 00:49:40
51氏GJ。がんばれー
ところで515氏を最近見ないのが気になる……
725:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 01:52:47
連邦至上主義者は、ここで愚痴るのではなくて、
新しく『UCの連邦が種・種死世界にきたら』
とか立てればいいのに・・・・
51さんガンバレー
726:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 07:19:53
51氏ね
727:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 11:02:19
>>725
軍板の空気読まない奴等だろ。08小隊SSスレが引き起こしたから文句は言えないな。
51氏GJ。軍板は闘争やめてさっさと自分の寝床に帰れ。
728:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 11:25:24
一緒にしないでくれ(;´Д`)
51氏GJ、続きも楽しみにしております。
729:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 14:05:53
長期の休みに入ると急に出てくる……ここまで典型的な夏厨も珍しいな。CCAスレでも繁殖してるみたいだし。
* *
* + 51氏グッジョブ!
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
730:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 16:01:13
51氏GJ!
なんだか妙な誹謗中傷が湧いているようですがどうかやる気を無くさずに頑張ってください。
さて、シーマ様を待ちわびながらwktkしましょうか…
731:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 19:48:42
>>728あんたらの仲間だろ・・・引き取ってくれ。
732:通常の名無しさんの3倍
07/08/12 22:17:57
>>731
どこの板にも夏厨は居る……真に以って申し訳ないし恥ずかしいけれど、打てる手も無いんだよ(;´Д`)
733:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 06:36:55
引き取れつってるのもage厨。
それより避難所用意した方がいいぞ。あっちが埋め立てられたら次はこっちにアフォが来る(つうかもう来てるが)からな。
734:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 12:32:52
とりあえず、軍事板のスレで良スレを爆撃中です。
学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)
735:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 12:39:46
>>732奴ら、自分等の巣だけじゃ飽き足らず
シャア板まで巻き込もうとしてるのか…
736:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 12:44:02
>>735
基地外は軍事板から出てこないでほしいよな
737:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 12:49:05
>>736
なのはスレは学園島スレからの工作員に潰されたらしい。
738:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 13:14:22
他板の住人の工作さとかぬかして双方対立させようとするのが典型的なキチガイage厨の手口。
軍板では新シャア板の工作の悪口、ここでは軍板の悪口、みたいな。
739:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 13:18:20
バレてるから実質ただの存在証明くらいにしかならんがな
740:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 13:20:50
まぁ、軍板をどうにかして攻撃させようとするのキチガイぐらいなもんだからな
741:さて、ID出すか
07/08/13 13:28:44 38rp25Q2
にしても一日中2ちゃんたぁ……
すっげえイヤっぽいんですが。人間の生活として。つかママンのコンデンサの液が蒸発して飛ぶだろ。PC。
742:740
07/08/13 13:32:18 iR9rSnf4
>>741
08スレ見るに携帯とPCの二刀流もしてるみたいだぞw
743:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 13:32:32
もはや軍板とシャア板の溝は埋めれそうにないな。
軍板夏厨の工作でSSスレは壊滅状態、もう野放しにはできない
744:740
07/08/13 13:37:50 iR9rSnf4
>>743
age厨は別に軍板夏厨じゃないぞ? 軍板でず~と粘着してたキチガイなだけで(最悪板参照)。
新シャア板では軍板の工作、軍板では新シャア板の工作とか自作自演して対立させるのがage厨の常套手段。
ID表示が大変お嫌いなようで、しばらくは荒れるが居つかなくなるし偶に来てもすぐ解るから対処しやすい。
745:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 14:01:24
なんていうか、ここにいる職人も軍事板の連中と同格だけどね
746:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 14:11:03
>>743
こりゃ報復も仕方ないな
747:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 14:17:00 38rp25Q2
しかし他がどんだけ落ちても更にその下を行く三人目
他をどんだけ貶めよーが自分の評価は永遠に最低から逃れられない定め。
んで、ストライクマーク2だか3だか知らんけどぶっちゃけどんなスペックだったんだよ。試作機が指揮官ヘッド積んでたからってイージスが弱い理由にはならんと思うが。
748:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 14:22:39
現在、我々の仲間がリアルタイムで爆撃中です。
学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)
749:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 14:47:10
お前ら軍事板を荒らすなよ
750:51 ◆En7ZE0sI96
07/08/13 16:21:54
とても面白そうなSSを見つけたので、ここに転載しますね。
もちろん無断です♪
751:51 ◆En7ZE0sI96
07/08/13 16:24:11
灰色鳥が舞う日
プロローグ 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域
「よぉおはよう。今日も冷えるな」
「いつものことだろ。いいニュースは?」
「空軍の輸送機がプレゼントをくれたぞ。肉入りのシチューだ」
「こいつはいい。ツイてるな」
泥に汚れた稲葉学園校防軍の兵士二人は、塹壕の中で、シチューを掬ったスプーンを口へと運ぶ。
「クリスマスには本校に帰れると思ってたんだがな・・・期待しただけ馬鹿だったか」
「言うなよ。ビスケット食うか?」
「ああ」
稲葉学園が東の白石学園に戦いを挑んで、もう二年になる。
一週間かそこらで終わると予想されていた戦いは長期化し、そして泥沼化していた。
「敵さんも今は冬休みなのかなぁ・・・」
「馬鹿。奴らは冬が一番元気なんだぜ?一昨年の冬を思い出せよ」
「俺は本校で補習やってましたよ。ハァ、擲弾兵なんかに志願するんじゃなかった」
年若い一等兵の愚痴に、無精髭を浮かべた伍長は苦笑を浮かべる。
「現実を受け止めてたのしくやろうぜ。それが一番だ」
「愚痴らなきゃやってられないよ」
「ん?こいつは・・・!」
752:51 ◆En7ZE0sI96
07/08/13 16:25:15
伍長は乾いた音に気付いた。
嫌というほど聞き慣れた、ロケットの斉射音だ。
「オルガンが来たぞ!伏せろ!」
伍長は急いで一等兵を押し倒す。
間を置かず、陣地の周囲を爆発の波が襲った。
「畜生!畜生!」
「絶対に頭を上げるなよ!」
「死んでも上げるもんか!」
十五分ほどで砲撃は終わり、二人は塹壕から頭を上げた。
濃い煙の向こうからは、数え切れないほどの戦車のエンジン音と歩兵の唸り声が聞こえてくる。
「エラいことになったぞ・・・」
「どうする?」
「逃げるに決まってるだろ!走れ!」
753:51
07/08/13 16:26:20
1 二〇〇三年一月二十二日 稲葉学園南部本校 士官用宿舎
「ん・・・」
霧生舞虎は目を覚まして、うっすらと入り込む日の光を感じ取った。
切れ長の目が開かれ、縞模様のパジャマで包まれた上半身がベッドから起き上がる。
背は少し高く、髪はやや硬めの濃紺色で、顔立ちは十代半ばにしては気苦労を重ねたことを現すように、端正で凛々しい。
「元也、朝だぞ」
「あ、お姉ちゃん・・・」
舞虎がそう言うと、太股に抱きついていた少年が声を上げた。
双眸は大きく、舞虎との血縁を表してか、硬質な髪をしている。
名前は霧生元也――舞虎の実弟だ。
「抱きつくのはやめろと言っただろ。いい年こいて」
「いいじゃないか・・・お姉ちゃんだって満更でも無いくせに」
「ヘヘッ」
舞虎は元也の頭を一撫でした後、僅かに下卑た笑いを浮かべてベッドから降り、シャワー室へと歩いていく。
一浴びして寝汗と眠気を払拭した後は、朝食が待っている。
「おっ。嬉しいな」
舞虎がリビングのソファーに腰掛けると、既に目玉焼きやトーストが用意してあった。
士官用――それも上級士官のために用意された個室は、下手な一軒家よりもよっぽど住みやすい。
上の人間に媚びは売ってみるものだ、と舞虎はつくづく思う。
「はいお姉ちゃん。コーヒー」
「ああ。ミルクくれ」
754:51
07/08/13 16:28:31
舞虎が砂糖とミルクをドバドバとコーヒーに叩き込む横で、報道部の流すニュースが次々に切り替わる。
一人で戦車を十五台破壊した擲弾兵軍曹の活躍は特集が組まれ、悪化する東部戦線の模様は淡々とした報告とイメージ映像だけで済まされた。
他には島外戦線や本国のニュースといった内容が続く。
<<オターキングラード地区に対する北部からの増援が決定されました。派遣予定部隊は未発表ですが、少なくない数の師団が引き抜かれるとのことです。これに対しノルトランドの各校からは不満の声が・・・>>
もう泥沼だな、と舞虎は心の中で呟く。
去年の中頃に始まったこの大電気街を巡る戦いは理由を途中で失い、今では双方の意地とプライドだけが廃墟と化した町でぶつかり合っている。
正直舞虎は、何故稲葉がこの町を攻めることになったかよく覚えていなかった。
恐らく、他の内勤組や後方勤務の兵士たちも同じぐらいの情報しか持っていないはずだ。
「いつ終わるんだろう・・・もうしばらくになるよ」
舞虎はカップを口に運ぶ。
後方にいて嬉しいことの一つに、代用コーヒーではなく本物のコーヒーが飲めることがある。
「退こうに退けないんだ。稲葉はせっかく確保した町を捨てたくないし、白石はあと一歩のところまで追い込んだ第二軍を逃したくは無い。ところで、いい豆使ってるな、これ」
「前線のことはよくわからないや・・・ちなみにそれインスタント」
「そうか・・・。まあ、お前は戦争のことなんか気にするな。コーヒー、もう一杯くれ」
舞虎が元也にカップを差し出した時、部屋に備え付けてあった電話が鳴った。
元也が早足で近付き、電話を取る。
「はい。もしもし・・・ええ、わかりました」
元也は受話器を抑え、舞虎の方を見た。
755:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 16:28:42
支援します
756:51
07/08/13 16:30:55
「電話だよ。お姉ちゃんに」
「朝食ぐらい食べさせてくれよ・・・全く」
舞虎はパジャマの下に手を突っ込み、腹をボリボリと掻きながら電話を取った。
朝にプライベートを邪魔させるのはあまり気持ちのいい話ではない。
「もしもし?」
<<おはようございます大尉。緊急で一一〇〇時までに出頭をお願いします>>
「今日の仕事場はどこだ?」
<<今一番ホットな場所ですよ>>
「オターキングラードか・・・」
一瞬、舞虎は知らないフリをして電話を切ろうと思ったが、そうするわけにもいかないので続けた。
「わかった。車は出さなくていい。シャワーを浴びたらすぐ行く」
<<了解!朝食はこっちで用意します>>
「もう食べてるよ」
受話器を置き、舞虎は溜息を吐いた。
「ハァ・・・」
「またお仕事?」
「ああ。帰りはわからない」
舞虎はトーストを咥え、準備をするためリビングから自分の部屋へと向かおうとする。
757:51
07/08/13 16:32:06
「わかった。荷物用意するよ」
「すまないな。いつも」
「ううん。構わないよ。こんな暮らしができるの、お姉ちゃんのおかげだから」
舞虎と元也――いや、稲葉に籍を置く多くの生徒には身寄りが無い者、あまり明るくない家庭の事情を持った者が多い。
もし両親が蒸発でもしなければ、舞虎と元也は今頃傭兵まがいのことをやってはいないだろう。
「帰って・・・きてね」
元也が悲しそうな顔をしたので、舞虎は悪戯めいた笑みを浮かべて元也の首を掴んだ。
「お姉ちゃんを馬鹿にするな!このこの!」
「わっ!ちょっと、お姉ちゃん!」
舞虎には一つの確信がある。
元也という存在がある限り、自分は負けることは無いと――。
758:51 ◆Y3/25QafH2
07/08/13 16:32:20
偽物が現れたのでトリップつけますね
それと暫らく投下は見送ります……
759:51
07/08/13 16:33:09
2 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空
<<こちら第四擲弾兵中隊!これ以上は無理です!>>
<<四方八方敵だらけだ!畜生!増援はまだか!?>>
悲鳴に似た敵の無線を聞きながらも、三枝ユウキは大して動揺もしなかった。
似たような、いやそれ以上の修羅場は幾つも潜ってきている。
<<青中隊、聞こえるか?>>
「こちらチェルミナートル1。良好です」
鹵獲品の携帯式無線機から送られた司令部の声に、ユウキは淡々と答えた。
チェルミナートル――抹殺者の意味――それが彼女のTACネームだ。
六枚の滑空翼で戦場の空を飛ぶ彼女の下では、稲葉軍と白石軍の激戦が繰り広げられている。
<<砲撃で敵は弱まっている。トドメを刺せ。適度にな>>
「了解。これより戦闘に入ります」
ユウキは一つ深呼吸した後、背中の滑空翼を翻して地上へと降下していく。
十七歳の年齢でありながら、その端麗な外見は大人びた印象を与える。
体は白と緋色を基調にしたローブ――彼女たち魔法少女が体内に有するマナを変換させることで装着する強化外骨格――には天使のそれに似た、六枚の翼が備えられている。
ローブを着用することによって、彼女たちは戦闘機の機動性と、戦車の火力と装甲を兼ね備えた兵器へと変わるのだ。
760:私が本物です ◆En7ZE0sI96
07/08/13 16:35:02
「先に戦車を潰す!」
ユウキは眼下を走る戦車に狙いを定めた。
長砲身の奴が一番危険だと、ユウキはこれまでの経験で知っている。
戦闘は物量で勝る白石軍が押しているが、練度と技術に勝る稲葉軍の戦車隊は、驚くべき制度でT34を葬っていく。
一台の四号戦車を撃破するのに、平均して三台から五台の白石軍戦車が失われていた。
「沈め・・・ッ!」
ユウキは腹部に装備した重魔道砲を四号戦車へ向けて放つ。
体内から直接放出されたマナが迸り、激しい光と共に光閃が広がった。
<<アムゼル3、弾薬に誘爆するぞ!脱出しろ!>>
<<アムゼル7、駄目だ!爆発する!>>
射線上にいた二両の戦車は、日光に晒されたチョコレートよろしく溶解する。
ユウキはそれを見て、気を引き締めた。
「気を抜いたら、自分もああなるわ・・・」
言い聞かせるようにして、ユウキは言葉を並べた。
<<敵の中にエースがいるぞ!対空戦闘!>>
<<もう高射砲なんて残っていないぞ!>>
<<フライパンでも何でも投げろ!>>
761:私が本物です ◆En7ZE0sI96
07/08/13 16:36:08
敵の無線と同時に、ユウキの周囲に対空砲の弾幕が展開される。
ユウキは無意識のうちに、周囲に結界を張って防御した。
稲葉の機甲部隊とやらはどれだけ叩き潰されても戦意を失わないらしく、これでもかと猛烈な砲火を打ち上げてきた。
「派手に歓迎してくれちゃって・・・」
八十八㎜高射砲の直撃でも食らわない限り結界は破られないが、それでも目の前で小さい爆発が連続して起きるのを見せられるのは気持ちのいいものではない。
大口径弾が近くで破裂するたび、ユウキはグラつく。
「うわっ!」
ユウキは強烈な衝撃を受け、思わず姿勢を崩した。
すぐにマナの噴射で姿勢を制御し、眼下を見回した。
すると、白石軍から奪ったらしい対戦車ライフルを背負った稲葉軍の歩兵が数名、走り去っていくのが見えた。
「いや・・・やめとこ」
ユウキは彼らを殺すことはできたが、少し考えてやめた。
もしここで彼らを殺そうと殺すまいと、オターキングラードでの戦いは十中八九白石軍の勝利に終わるだろう。
戦力差は二倍から三倍――"大砲鳥"でも来ない限りひっくり返されることは無い。
「甘さが抜けないわね、私も。あっ、エネルギーが・・・」
先ほど戦車に向けて放ったマナの量は些か多すぎたようだった。
ユウキは単体で空を飛び、戦車を破壊することも容易い。
ただ、長時間の戦闘ができないことが大きな弱点だった。
762:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 16:38:05
>>758
偽物乙です
763:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 16:39:12
すごく面白いです!
764:51
07/08/13 16:40:22
投下終了です。
軍事板の学園島スレから、お送りしました。
765:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 16:40:22
◆Y3/25QafH2さんが本人ですね
了解です。
766:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 16:47:33
>>765
偽物必死だな
767:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 17:05:10
age厨は他人の作品のコピペしかできない知障だからな(w
768:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 17:55:16 B5LO4TMF
51氏GJ!!
なんか空気の読めない馬鹿見たいのが湧いていますが気にせずオデッサの続き楽しみにしています。
しかし夏だというのに暇なやつが増えてますな~他にやることないのかね~
751~761いいから早く巣に帰れ!そんなもん垂れ流さなくてもいいから早く消えてね!!
769:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 17:56:03 38rp25Q2
ところで学園島スレにかえって興味がわいて向こうに見に行ったヤシいる?w
勿論荒らしじゃ無くてSS目当てにw
770:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 18:21:41
age厨はID出すとそれに対してsageて難癖つけるお
見てて滑稽だお
771:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 18:45:10
◆Y3/25QafH2氏、了解。
んじゃ、俺も当分地下に潜る。
みなさんも職人さん戻るまで潜む方向性で・・・
772:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 18:52:12
そういやAAって今どこに潜んでるんだ?
773:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:03:52 ShjIp3og
>>769
いないだろ…
774:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:10:57
誰か避難所を…
775:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:15:51
現在、自作自演荒らしが出現しています。
たびたび創作系スレを荒らしてきたタイプの荒らしで、
複数のスレを自演議論で荒らし、対立を煽っている様なので、
荒らしにのせられずスルーするように願います。
776:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:17:24
>>775
ID全出しでいいんじゃないか?
777:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:19:58
現在、自作自演荒らしが出現しています。
たびたび創作系スレを荒らしてきたタイプの荒らしで、
複数のスレを自演議論で荒らし、対立を煽っている様なので、
荒らしにのせられずスルーするように願います。
778:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 19:33:16
誰か避難所を…
779:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 20:18:07
ホントにこのage厨は手口がいつも同じだな……あからさますぎて自演の意味が無いぞ、お前w
780:通常の名無しさんの3倍
07/08/13 20:36:34
ShjIp3og=age
781:通常の名無しさんの3倍
07/08/14 09:00:45
>>776
空気嫁。そして嵐乙。
782:通常の名無しさんの3倍
07/08/14 10:30:18
>>781
荒らしは潰すのが一番だよね。
今、爆撃中。
学園島戦争 開始23年目
スレリンク(army板)
783:51
07/08/14 10:33:45
おはようございます。
なんだかトリップ付けただけの偽者が騒いでますけど、スルーお願いしますね!
軍事板からの良SS転載、今日も行きます。
784:51
07/08/14 10:35:34
3 二〇〇三年一月二十二日 学園島南部 オターキングラード戦域上空
<<こちらAWACSファルケシャンツェ。グラウフォーゲル1、聞こえるか?>>
ザラついた音声に、舞虎はインカムを調整し直す。
寒さのせいか何なのか、完全にノイズは消えなかった。
量産型魔道服を着用した舞虎は滑空翼の角度を微調整した後、空中管制機に通信を開く。
「少しノイズが入るが大丈夫だ。命令を再確認したい」
<<了解。現在、オターキングラード市街に包囲されていた第二軍が白石軍の総攻撃を受けている。市街からの撤退作業は中断されたが、依然一部の部隊が友軍戦線へ合流できずにいる。君たちは敵をできる限り叩き、奴らの行動を麻痺させてくれ>>
舞虎の周囲には、舞虎と同じく濃紺と黒で塗装された魔道服を着た空軍所属のSG――魔道兵が編隊を組んで飛行している。
稲葉空軍第一〇八四戦術戦闘飛行隊第二中隊"グラウフォーゲル"隊の指揮を、舞虎は任されていた。
「簡単に言うじゃないか。アンヴァルト了解!」
<<こちらの戦力に余力は無い。頼んだぞ>>
稲葉の戦力は常に余力を欠いている。
ギリギリの戦線を支えるのは優秀な前線指揮官たちと、化け物じみた一部のエースたちだ。
それこそ稲葉には一人で戦車を二百台も三百台も撃破する奴や、一晩で五十人を射殺する狙撃兵がいる。
舞虎は彼らの活躍を聞く度に、事実は小説よりも奇なりだと痛感させられていた。
「給料を値上げしといてくれ。みんな、準備はいいな?」
「は、はい!」
「声が震えているぞ。一度深呼吸しておけ」
「はい!」
785:51
07/08/14 10:36:57
SGたちは皆、まだ経験の浅い新米揃いだ。
無理も無い話で、稲葉全体でも魔道兵はまだ五十人もいない。
二〇〇一年の十二月に白石がWG――魔法少女を戦線に投入して以来、稲葉はその対策に追われてきた。
過程の中では電動戦車や人型ロボットなど多種多様な兵器がWGへの対抗手段として開発されたが、最終的にWGは同じWGをもって制するべきだと結論が出た。
その陰で政治的、癒着や圧力の文字が見え隠れする形での結論だったが・・・。
「みんなよく聞いてくれ。交戦状態になったら、私についてこい」
「しかし、アカデミーでは個人の自由な裁量こそ勝利を導くと・・・」
新米の言葉に、英雄の存在というものは悪癖だなと舞虎は思う。
大砲鳥の異名を持ち、個人で戦局を覆すことを平気でやってのける華菱有紀は稲葉の超個人主義を傾ける最悪の逸材であり、事実稲葉では組織的な行動より、少人数や個人での戦闘が奨励されることが多い。
それは正解でも無ければ間違いでも無いのだが、舞虎個人は間違いだと思っていた。
「誰しも有紀大佐やノエル中佐のようになれるわけじゃない。いいな!」
「了解です!」
戦域に接近すると、白石のWGたちが舞虎らに気付いた。
相手にするに値しない残敵に飽き始めていたWGたちは、舞虎の編隊の姿に目を輝かせた。
<<敵の増援を確認!首と足があるぞ!>>
<<稲葉のWGか。警戒しろ>>
<<あんな付け焼刃。アタシ一人で!>>
<<待て!>>
馬鹿め、と舞虎は心の中で微笑む。
教科書通り――いや、元也のやっているテレビゲームの敵の方が幾らかマシかもしれない。
「グラウフォーゲル1から各員へ、一人突出した。"網"の中へ誘い込め」
「了解!」
「了解!」