ジオン公国が種・種死世界にきたら4-栄光at SHAR
ジオン公国が種・種死世界にきたら4-栄光 - 暇つぶし2ch351:51氏、515氏とはあまり関係なく
07/06/29 19:17:20
ZEON・GUNDAM

 正確には、「ZEONic General system UNiversals Dynamics and Advanced Mobil suits」、
「ジオニック製標準OSを搭載した、高機能かつ汎用なモビルスーツ」の略称である。

 C.E..71年の時点で、モビルスーツのOSは、ジオン軍が標準として使用している、ジオニック
社開発のものが最も完成度が高かった。UIの洗練度などでザフトのものがより上とする意見
もあるが、「とりあえず動かすだけなら(訓練を受ければ)誰でもできる」「コーディネィター、ナチ
ュラルを問わず幅広い人的資材からMSパイロットを選出できる」、すなわち統合環境として、
OS本来の意義を考えれば、ジオンのものが「唯一」完成されていたと言っても過言ではない。
 連合はハードウェアの能力は高かったが、それを中枢として環境を提供するOSがPoorで
あり、話にならなかった。ザフトのOSはコーディネィターでなければ扱えない代物で、この点
では連合と大差ないものをパイロットの能力で補っていたに過ぎない。
 この差は、ジオンが宇宙空間での作業用に、多肢間接制御の研究を早くから行っていたと
いう点にもあるが、何より民間企業であるジオニック社によって開発された、という点が大きい
であろう。同社にとってMSとは“商品”であり、より大きな需要を開拓できなければ意味がな
いからだ。

 しかし、順調に見えたジオンのMS開発も、この時期は行き詰まりが見え始めていた。名機
MS-06ザクはしかし、ザフトの新世代MS投入で見劣りするようになり始めていた。MS-07グ
フ、MS-09ドムは基本的には地上戦用で、宇宙戦仕様も開発されたがつなぎに過ぎない。ザ
クに高機動性能を与えたMS-06R系も企画されたが、すでにシャシーとして限界の来ている
ザクを無理に高機動化させたため、ピーキーな操作性となってしまい、コーディネィターですら
その手に余る代物になってしまった。
 最終的に、ザクに代わる新フレームに、大出力のジェネレーターを搭載した汎用MS開発が
進み、ジオニック社のXMS-14(後のゲルググ)、ツィマド社のXMS-15(後のギャン)が有力な後
継機とされ一応の目処はついた。しかし、MS-06ザク(さらに遡ればMS-05旧ザク)の時代に
は重要視されていなかった、MS同士の格闘戦に対する比重が重くなるにつれ、高機動性の
確保は必須となっていた。そのため、それぞれ軽量化の対策を採らざるを得なくなった。結果、
前者は見た目に反して装甲が薄く、対ビームコーティングされたシールドを抱えざるを得なく
なった。後者は主兵装として大出力の銃器の搭載を諦め、本来の開発意図である対艦攻撃
機としてのMSの性能を減じる結果になった。と、両者それぞれ次期主力MSとしては問題を抱
えることになった。


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