ジオン公国が種・種死世界にきたら4-栄光at SHAR
ジオン公国が種・種死世界にきたら4-栄光 - 暇つぶし2ch100:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 18:56:28
実弾は曲射が可能だから目標の見えない位置から撃てて着弾時の衝撃なんかも有効
ビームは着弾早くて破壊力もあるけれど一部の例外を除いて目標を直線上に捉える必要があるからなあ

101:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 20:00:41
そこで曲射ビーム砲ですよ。種の技術じゃあまだまだ無理だけどさw

102:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 21:42:08
>>95
別に生産性が良いからでは無く、将来の大型MA開発への技術蓄積の為の試作開発という目的として、
何よりユーラシアから特徴的な技術提供がないと、共同開発機としてのインパクトや必要性が足りない気がしたので...
なにより上でも書いたが、リニアガン(レールガン)なら初速も射程も、そして装甲貫徹力も、通常のカノン砲の比ではないことから、支援車両としてなら既存のリニアガンタンク、及びリニア自走榴弾砲で十分と感じたんだが、
(曲射なら自走榴弾砲で問題ないし)

それでもユーラシアの戦車派の存在から採用するなら、搭載砲を2門から1門に減らし、砲もレールガンもしくはビームキャノンとして更に小型に纏めるべきだと思うが、

103:102
07/06/17 21:50:05
間違えた。95じゃなくて>>96だった  すまそ orz

104:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 01:14:16
>>102 
素晴らしい意見だ、感銘を受けた。
だが、それだとバトルテックになってしまわんかねw

105:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 01:48:10
>>102はイグルーを見た事があるのか?
もし見ているのなら、こんなこと言わないはずだしなぁ。

まあ、設定やリアリティを語りたいのなら別の所でやった方がいいよ。
ヒルドルブⅡ自体、作者氏の遊びの一部なんだし。

106:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 02:30:15 MRsyBeYg
もしやヒルドルブⅡはユーラシア連邦の対地上戦闘艦艇用なのではないか?
レッセプスの突撃でジブラルタルの防衛線を失い、MSに蹂躙されたユーラシア連邦としては、MSを撃破可能であり敵地上戦闘艦艇にも打撃を与える兵器として着目したのでは?
ミサイルのピンポイント攻撃が無理で、MSに護衛されたレセップスとかの撃沈には、従来型や運用実績の無いMS隊では困難だと判断したんじゃ?

ジオンはコロニー国家でノウハウが少なく無理でも、伝統的な陸軍国ロシア、ドイツを構成国に持つユーラシア連邦なら実際の運用も実際に使う土地にも不自由しない気がする。
ああ、ジオンが欠陥兵器を売却しただけ、という価値観の相違もあるんじゃない?

107:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 02:31:34 MRsyBeYg
うわ、106、うざくねぇ?
ぐだぐだいうなや! 

108:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 05:17:33
とりあえずsageろや。
話はそれからだ。

109:102
07/06/18 07:18:00
>>105
たしかにソンネン少佐の勇姿はかっこよかったw
ただUC世界なら兎も角、CE世界ではレールガン技術が確立してるから、巨砲と威力は同じで砲は小さくできるし、砲2門積むぐらいなら、より大きい口径砲1門を積んだほうが合理的だって云うだけの話。
ガンダムはアニメだからリアルを持ち込むなと言われれば、もう黙って見てるが、

110:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 09:07:39
>>109
良く見ろや、ヒルドルブⅡの武装は 主x2 副x2 MG だろ?
つまり真・ザウートなんだよ、ザフト製より強くね?ってアピールしたいのさ、主に政治的代物なんだよ。

レールガン使わないのはジオンに一歩譲ったんだよ、ジオンは大砲好きだからな。
それに共同開発だぞ?ただでレールガン技術の根っこを教えてやれる訳ねーじゃん。政治政治。

融合炉乗せてるのも政治。電源車としてNJ被災地への派遣も視野に入ってんだ、上のほうじゃ。

ってピンサロの待合室で政府の役人が言ってた、いやマジだって。

111:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 13:07:32
レールガン系統の技術はUCも持ってるんだけどね。
UCはビーム系統の技術がとんでもなく進化しただけの話であって、その他の技術が無いわけじゃない。

112:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 13:32:45
単にレールガンが量産に適さなかっただけの話だろうな。
種世界でも量産化されているのはリニアガンの方だし。

113:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 15:34:28
キャタピラだとアスファルトが駄目になりそうだなと思ったらコイツを思い出しましたW

つ【URLリンク(www.h3.dion.ne.jp)

114:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 15:40:54 uP+tLMHf
参考にでも。

宇宙世紀年表
URLリンク(yossy.que.jp)
一年戦争詳細年表
URLリンク(yossy.que.jp)
コズミック・イラ年表
URLリンク(yossy.que.jp)
開発系譜図
URLリンク(yossy.que.jp)

115:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 21:13:14
リニアガンとレールガンって同じものじゃないのか?

116:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 21:16:22
>>115
まず検索してみましょう。
そうすれば疑問は解けます。

117:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 21:53:06
いやwikiで確認したが、リニアガン・タンクの兵装に電磁砲とあるんだが...
「レールガン」の項でも電磁砲とあるし

118:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 22:21:41
弾を電磁誘導の力を使って加速させるのがレールガン
リニアモーターカーみたく電磁石の力を使って加速させるのがリニアガン

119:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 23:08:19 NbHUKHDl
まあ、アニメの世界なんだから楽しめればそれでよしなんだが…
ヒルドルブにしてもアウトレンジから一方的に殴れるという魅力があるから良いんじゃないかな?
例え接近されたとしても他の遼機と連携して距離を一定に保てばそれなりに使えると思う。AAなんかはラミネート装甲だから効果は抜群かと。
そういえば超硬スチール合金とかルナチタニウム合金のモース硬度ってどれくらいなんだろう?

120:通常の名無しさんの3倍
07/06/18 23:18:51
ルナチタニウム合金>超硬スチール合金
こう考えれば、それで充分。
そして、ちゃんとsageましょう。
メール欄にsageといれればOKです。

121:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 02:04:06
あれ、コイルガンは?
電磁石で加速させんのはコイルガンでないの?

122:121
07/06/19 02:10:49
スマン。
今携帯からだからググれねぇ…orz
誰かレールガン、リニアガン、コイルガンの
違いを俺の代わりに調べてくれ!



気が向いたらでいいので…

123:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 02:11:52
コイルガンとリニアガンは原理的には同じ物。
というか、ここはそういうスレじゃないから。
もし詳しく知りたいのなら、検索するか専門のスレで聞いてね。

124:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 03:19:06
おう、サンクス。
そして、スマソ。

125:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 14:39:03
弾体に電気が流れるのがレールガンで流れないのがリニアガン。
この場合の『電気が流れる』は外部からの給電によるものを指す。
レールガンの弾体は導電体でリニアガンは磁性体。

コイルガンは砲身に組み込まれたコイルで加速用の磁場を発生するものを言う。
したがってリニアガンでもレールガンでもいけるが一般的にリニアガン。

126:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 17:14:20
>>125
しつこいぞ。

127:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 19:10:37 mkNNTg1Z
>>125
しかもリニアガンとコイルガンが逆。

128:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 20:23:08
以上為になる最新兵器講座入門編でした。
なお基礎編、応用編は考察スレなどの別スレで
実戦編はイラク、中東チェチェンなどの紛争地域でお願いします。

129:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 21:06:36
ワロタ

130:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 21:30:04
普通は実践のところが実戦になってる辺りが細かくていいな

131:51
07/06/19 21:58:36
31-2(1/2)

 ミンクスに陣取ったノリス達は木馬発見の報を得た。偵察機によると、2隻の木馬はリトアニアを経由して
真っ直ぐミンクスに向かっているらしい。
「木馬が2隻。推定戦力はMSが約1個中隊、戦闘機が約2個小隊と見てよろしいですか?」
 ノリスはファルケンバーク中佐の言葉に力強く頷いた。
 現在ミンクスには鉱山基地防衛隊も含めてMS36機、戦闘車両15機、戦闘機8機、爆撃機12機配備している。
内18機は最新鋭MSのドムだ。他にもイフリート、グフB-3型、H型と高性能機が揃っている。
「さて、どう攻めますかな」
「攻勢に出るべきです」
 そう進言するのはゲイツ大尉だった。
「敵の目的が鉱山基地なら、到達する前に叩くのが上等策です」
「だが敵はこちらに気づいていない。ここで待ち伏せをするべきではないか」
「何をおっしゃいます。我が方にはドム2個中隊が配備しているのですぞ」
 ゲイツは小細工無用だとばかりにまくし立てる。
「戦闘機はドップとドタイに乗ったザクで対応できます。後はグフとドムで敵艦に攻撃を仕掛ければ直にでも
ケリが付きましょう」
 地上用MSとして高い完成度を誇るドムと空中用MSのグフH型なら、上と下から波状攻撃ができる。それなら
木馬といえどひとたまりも無いだろう。だがファルケンバークはドムの使用にためらいを感じていた。
 本来このドム2個中隊は前線への救援機として待機させていたものだ。その救援機を2隻の戦艦を落とす為に
使っている。今も尚、前線では自分達の同胞が連合の大軍勢を相手に命を掛けて戦っているのにも係わらず。
「こちらから動いて、敵に察知されたらどうする」
「その時はその時、力押しでも十分でしょう」
「しかし……」
 尽きない議論に業を煮やしたのか、一人の男が立ち上がった。
「このような無益な議論をしても意味がありませんな」
 首もとの階級章は大尉。それを知ったゲイツが男に怒鳴りつけた。
「大佐に向かってその口の聞き方は何だ!!?」
「木馬はこちらに向かっているのです。いつまでも議論をしていても仕方が無い」
「貴様……っ!」
「待てっ!!」
 ノリスの一喝が飛ぶ。騒然としていた周囲はぴたりと止んだ。
「しばし休息を入れよう。各自考えをまとめておいてくれ」
 一先ず話を先送りにした。ノリスにも何かが引っかかるのだ。
「ところで先程の男の名は?」
「奴ですか? 奴は……」
 ゲイツにとって彼は不愉快な男らしい。皮肉を込めて名を言った。
「味方殺しのシュターゼンです」


132:51
07/06/19 22:00:13
31-2(2/2)

 司令部を出た二ムバス・シュターゼン大尉は自然と格納庫に足を運んだ。
「上官に歯向かったのは二度目だな」
 彼はとある作戦において撤退命令を出した上官を射殺していた。その作戦では連邦軍の追撃部隊から部隊を
守りきるためには、時間稼ぎのために殿を務める部隊が追撃部隊に対して打って出るべきであるとニムバスは
主張したのだが、彼の上官は頑として譲らず、自らの保身のために逃げることを選択したのである。
 彼は友軍部隊を守るため、上官を射殺し彼に同意した戦友とともに敵追撃部隊を全滅させた。だがこの戦いで
殿として残った友軍部隊は彼を残して全滅してしまったのだ。
 結果として、彼は上官を射殺した挙句、味方部隊まで巻き添えにしたと認識されてしまった。その後はあまり
戦略的に意味のないミンクス防衛隊に左遷されていた。
「汚名を返上できると思ったが、もはやどうでも良いこと」
 気力なく言う。まるで全てあきらめたかのような表情だ。
「母上。何故貴方はジオンに来たのです。何故私に騎士になれと……」
 気が付くと格納庫に着いていた。ザクやグフが並ぶ中で1機だけ異様な機体がある。両肩は赤く染められた
MS-08TXイフリートだ。白兵戦用に開発されたグフとドムの中間に位置するといわれる機体である。
 極少数しか配備されていないが、その性能はグフB-3型を上回る機体だ。
「次の戦闘が最初で最後かも知れんなイフリートよ……うん?」
 ふと見ると少女が立っていた。赤く澄んだ目で自分の機体を眺めている。
「子供……何故こんな所にいる?」
「……」
「聞こえないのか!?」
「……」
「おい!!」
「……乱暴な人はキライ」
 それだけ言うと何処かへ駆けていった。
「………………な、何なのだ?」
 まるでキツネにつままれた様に、ニムバスは少女の後姿を見つめるのであった。

 訳の分からぬまま司令部へ戻ると、既に他の士官は集まっていた。
「遅いぞ。何をしていた」
 ゲイツの揶揄を無視して席に着く。全員が揃った所でノリスが口を開いた。
「我々は攻勢に出る」
「おお! では……」
「ドムは出さん」
 ノリスの言葉に周囲は騒然となる。納得の行かないゲイツはいきり立った。
「一体どう言うことです!?」
「少し落ち着いたらどうだ。……大佐、ご説明を」
 ニムバスがゲイツを制すると、ノリスは作戦の概要を話し始めた。


133:51
07/06/19 22:01:57
今日はこれだけ
EXAMに関わらないニムバスの性格がつかみきれん……

134:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 22:23:12
一番か? GJです。ニムバスがマトモ(?)だ……

135:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 22:38:07
二番目GJ
うん、ニムバスはEXAMに関わらなければ実にマトモな軍人だったと思うんだぜ!

136:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 22:56:19
51氏GJ!
ゲイツ大尉はMS戦記からか、
ニムバスとの相性最悪だろうから切れないといいけど、

137:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 23:01:47
GJ!
ゲイツ大尉ってバルク戦闘団のバルク大尉の後任でチベを占拠して連邦に投降しようとしたあの人?
ニムバスに真っ先にヌッコロされそうだ。

138:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 23:06:17
GJ!
>EXAMに関わらないニムバスの性格がつかみきれん……
凶気が抜けたニムバスでおk!

139:通常の名無しさんの3倍
07/06/19 23:19:49
うぉおGJ!!
俺もキライと言われたい。

140:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 02:35:51
でも自分の失敗は絶対に認めないんだろうな、ニムバス。
裁判で不利になるから、とか教えられて育ったのか?

141:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 03:20:14
>凶気が抜けたニムバス
ひたすら正々堂々とした感じか?

142:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 03:34:46
まあ、ヒルドルブⅡに関してはMSに乗れない戦車兵用の対MS兵器だからいいとして
レールガン等に関してはたぶんコストや生産ラインを整える時間に問題が出たんだと思う・・・
ウィザードシステムみたいにバックパックの交換で後からレールガン等が換装できれば問題ないかと
それと、本家のヒルドルブなんだがドム・トローペンなどの熱帯に強い新型の融合炉に積み替えたら熱処理問題解決しないか?


51氏お疲れさまです。
しかしゲイツ大尉か・・・
UCだとアフリカにいるはずだがガルマに飛ばされたか?

143:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 03:52:46
>>142
>MSに乗れない戦車兵用
ジオン系のMSなら訓練しだいで誰でも乗れるんでないか?
まぁ適性の問題があるから誰でもMSに乗れば強いわけじゃないけど。

とにかく51氏はGJ!!

144:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 04:11:54
ニムバスは開戦当初に撤退命令を出した上官を殺した前科があるからEXAMなしでも十分駄目な人っぽいが…

145:144
07/06/20 04:20:29
と思ったら51氏の作品をよく見たら上官射殺の経緯が少し変わってるのな。
もともとの極度の自信家&協調性のないな彼から適当書いてた。流し読みよくない。
ともかく51氏GJ!


146:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 08:02:06
ところでミスコンはどうなったんだろう・・・

147:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 08:13:10
51GJ!
ゲイツは仲間が殺される前か既に殺されてるかで大分性格変わるがどっちなんだろう?
前者っぽいが。

148:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 08:38:55
ゲイツ大尉がアフリカ戦線とか仲間が殺されるとか、そんな設定あったっけ?

149:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 13:27:43
>>148
電撃の近藤ガンダムにも出てるらしいからそっちでなんかあったんでない?

150:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 20:47:51
あれ?
グフH型て空飛べるんだっけ。
ここではディンの技術を利用したのだったか?

…どうでもいいがゲイツ大尉はそのうちザフトのゲイツの情報得たらどんな反応するのだろうか…

151:148
07/06/20 21:27:48
>>149
電撃版のMS戦記にアフリカ戦線から来た事が書いてあった。
ボンボン版になかったから気付かなかったよ。
仲間が殺される、は確認できなかった。

152:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 21:58:26
GJです。
ゲイツ大尉、MS戦記でググってみたけど
出てこない・・・orz
後は何で調べれば出てっくかな?

・・・ゲーツ・キャパ?

153:149
07/06/20 22:47:35
>>151
MS戦記だけでなく全12巻の機動戦士ガンダム0079にも出てるらしいんだよ
ゲルググ乗ったブラウンの勇姿も見れるらしいが

154:通常の名無しさんの3倍
07/06/20 23:40:20
>143
イグルー見てませんか。MSに適性ない人は乗せて貰えないみたいですよ。
思うにレイバーの適性の様に戦車で酔わなくてもMSになると酔ってしまうとかなんかじゃないかと。
本当の事はどうかは知りませんが

155:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 01:31:59
>>150
UCでもアプサラスに随伴したり空中でザンジバルに着艦したりしてたから飛べないことも無いと思う

156:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 09:42:19 4ViIGC8j
>>151
途中でユウキ・ナカサトが死んで、ゲイツ大尉の戦い方が一変…してたと思う。すまん、確証の無いこと言って。

157:149
07/06/21 11:10:40
>>156
それは外人部隊のケン少尉じゃね?某ゲーム以降凸と同じ声になった

158:148
07/06/21 12:22:30
>>156
戦記は戦記でもガンダム戦記ですかい。しかもコミック版。
それ外人部隊のケン少尉でしょう。

159:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 13:56:39
たぶん≫147もケン少尉とゲイツ大尉を間違えてると思うぞ。
あの大尉どのは自分では戦わず部下を盾にする小物だから比べるのはケン少尉に失礼というか何故ジオン軍人になれたのか不思議だ・・・

後、味方殺しに関してはUCでのジャブロー戦での部下を盾にしてた事を言ってるかと?

ちなみにゲイツがMS戦記の主人公ブラウンの上官になるにはオデッサで前任者のバルク大尉が戦死が条件なんだが・・・バルク隊が足付きに出逢わない事を祈りたいな・・・

160:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 17:53:38
>>159
味方殺しはニムバスであってゲイツじゃないだろ
MS戦記を読み返したが、予想としてはバルク大尉やブラウンらは、ドダイに乗ったザクの部隊に所属してるんじゃなかろうか?
(勝手な想像してすまそ)

MS戦記は持ってるが、0079に関してはたまに見る程度なのであんま知らんのだが、宇宙に上がった以降のブラウンのシーンってあるのか?


161:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 18:09:23
>>160
電撃の0079のラストでは、ア・バオア・クー戦でオデッサでの無能指揮官が
連邦に寝返ろうとしていたので、自らの命をかけて阻止。見捨てられた
同胞達の恨みを晴らしていた。最終搭乗機はゲルググだったぜ

162:161
07/06/21 18:29:39
悪い。オデッサでの、じゃなくてジャブローでの、だった

163:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 20:08:03
>>159
バルク大尉って実は時大怪我だけで生きてたんですよ。
モデグラ別冊のMISSION ZZにそんな小説が載ってる。ZZ時まで記憶喪失って設定だけど。
そういや、その小説の登場人物がブラウンはア・バオア・クーを生き延びた、とか言ってました。

>>160
ア・バオア・クー戦で新兵部隊(ゲルググ装備)の部隊長してました。
12巻(最終巻)に載ってます。

164:通常の名無しさんの3倍
07/06/21 23:12:29
ブラウンに関してはMS戦記の後に発刊された新MS戦記やジオンの再興など逆シャア手前の話で彼が大尉になった描写があります。

参考サイト
つ【URLリンク(www.hisakawa.net)

165:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 00:24:06
そういやニムバスはプレイヤーが敵に感情移入して戦い難くならないように
遠慮なくヌッコロせる「イヤな奴」としてキャラを作られていたんだっけか。

166:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 01:00:51
イヤなイヤなイヤな奴

167:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 02:12:02
それなんてキラ・ヤマト?

168:51
07/06/22 20:45:25
誰もいない・・・
投下するなら今のうち・・・

169:51
07/06/22 20:46:29
31-3(1/6)

 アークエンジェルとドミニオンはリトアニアのビリニュス上空に到達した。
「敵が近くにいると思いますか?」
「考えにくいな。リトアニアには敵の阻止戦はない」
 事実、ムウやクリス、セイラに空中哨戒を任せてるが敵は発見されていない。
「迎撃が有るとすればミンクスの向こう。そう踏んでいる」
 リトアニアはモスクワを占領したジオン軍にとってあまり重要な土地ではない。連合軍が侵攻した現状では
敵の哨戒も最小限になっているだろう。こんな所まで兵を廻す余裕などジオンには無いからだ。
「艦長、ドミニオンより信号です」
 セイラの代わりに通信席へ座ったミリアリアが言う。
「リー艦長から? 通信をつなげ」
 モニターに映ったイアンはいぶかしげな顔でいた。
「バジルール艦長、現状をどう思う?」
「全て順調だと考えますが……」
「そうか。大尉もそう感じるか」
「どうされたのです?」
「……順調すぎるのだ」
「え?」
「おかしいと思わんか? ここまで我々は敵の哨戒に一度として遭っていない。それどころか我々の偵察機も
敵軍を見つけられていない」
「考えすぎではありませんか? ジオンの基地もミンクスまで行かなければ存在しません」
 敵の部隊が展開しているであろうミンクスは国境を越えれば目前である。敵の哨戒部隊に発見されることは
国境以後とナタルは考えていた。
「そうなのだが……」
「もしや、情報が漏れてる話が気になるので?」
「そうなのだ。いくらなんでも順調すぎる」
 この作戦が筒抜けではないかと懸念を示していたのはイアンである。確かに敵の勢力圏にもかかわらず順調に
行き過ぎている。さすがにナタルもイアンの言葉に慎重になった。
「分かりました。警戒レベルを上げましょう」
 通信を切ると、ナタルは第1戦闘配備を命じた。実行するなら徹底的に行なう。
「全包囲を警戒。敵の襲撃に備えよ。各砲門、何時でも撃てるようにしておけ!」
 ナタルの指示で全兵装が発射準備状態にされる。続いてクリスとセイラの乗るスカイグラスパーが発進する。
ドミニオンからも2機が発進し、空中哨戒に入る。
 これならどんな対処でもできる。ナタルがそう考えた矢先にレーダーに反応があった。
「レーダーに反応、ドップにドタイ! ドタイ上にはザクとグフ、それにイフリートです!」
 パルの悲鳴のような報告が響く。艦橋に緊張が走った。


170:51
07/06/22 20:47:47
31-3(2/6)

 ドミニオンの艦橋も慌ただしくなっていた。
「右舷からドップ8機、ドタイ12機。ドタイにはザクが6機、グフ5機、イフリート1機。それと……」
 CICからやや困惑した声がする。
「空を飛ぶMSが3機」
「何だと! 間違いじゃないのか?!」
「間違いありません! こちらでも確認しました」
「ちぃ!」
 イアンは無意識に舌打ちをした。
 今まで空中用MSはザフトに一日の丁があった。それにジオンが追いついた形となる。
「MS隊を出せ! ストライクと105ダガーにはエールを装備させろ!」
「艦長、ハレルソン少尉がソードストライカーで出撃しましたが……」
 その報告にイアンは頭をかかえる。
 “切り裂きエド”はその名の通り近接戦闘を好んでいた。特に対艦刀を好み、射撃を行なうのは皆無である。
「……放っておけ。アイツには期待してない!」
 持ち前の精神力で気を取り直すと、デュエルダガーにはフォルテストラを装備させ直援に出した。

 アークエンジェルの格納庫ではパイロット達が各々の機体へ散っていく。その中でキラは初陣であるサイと
トールに話しかけた。
「2人とも、本当に大丈夫?」
「心配いらないって!」
「後方支援だけだからね」
「そうだけど……」
 何か言おうとするがうまく言葉が出ない。キラ自身、新兵を落ち着かせる経験が無いので、何と声をかけて
良いか分からないのだ。
「遅いか早いかだけで誰だって初陣はある」
 そんな3人の間に白いパイロットスーツを身に着けたジャンが入った。アークエンジェルのMSパイロットに
新兵が2人もいる為、ドミニオンから移っているのだ。
 彼は教師のような口調で諭すように言った。
「私を御覧なさい。齢40を越えてMSに乗ったのですよ。大丈夫、2人ならやれます」
「中尉……」
「それに私とイメリア大尉が付いています」
 それだけ言うとジャンは自機へと向かった。
「そういうことだ。大丈夫だって!」
 それでもキラは心配そうに見たが、そこへレナの怒号が飛ぶ。
「何をしている! 早く搭乗なさい!」
 3人は敬礼すると急ぎ足で自機に乗り込んだ。


171:51
07/06/22 20:50:06
31-3(3/6)

 サイは機体の最終チェックを終えると、105ダガーに取り付けられるストライカーパックに目をやった。
 この作戦からアークエンジェルに配備されたライトニングストライカーだ。
 本来後方支援にはランチャーストライカーを使用するが、主武装であるアグニは地上では使いにくい上に、
エネルギー消費が激しく、破壊力が有りすぎた。これでは後方支援と言うよりも対要塞攻略にしか使えない。
 そのため大型のバッテリーを有し、長距離狙撃を行えるライトニングにお鉢が回った。
「おっしゃあ! イージス出るぞ!!」
 ムウのイージスが威勢よく飛び出した。キラのストライクもそれに続く。2人ともさすがに慣れている。
 自分の番を今かと待っているサイにトールから通信が入った。
「サイ。聞こえるか?」
「どうしたトール」
「……俺達、これから実戦なんだよな」
「ああ」
 サイはトールの声に怯えがあることに気づいた。
「どうしたんだ?」
「いや、武者震いってやつなのかな? 体が震えだしてさ……」
「今になって泣き言かよ」
「ち、違うよ! 緊張してるだけ。からかうなよ」
「からかってなんかいない。俺だって怖いんだ」
 思わぬ告白にトールが驚く。
「キラの前でああは言ったけど、やっぱり俺も怖い」
 2人は1ヶ月間、射撃中心に鍛えられシミュレーターでも10回に5回はA判定の成績を納めるまでになった。
ムウも2人に太鼓判を押している。
 それでも訓練と実戦は違う。モニターに映っているのはCGではない。武器もペイント弾ではなく実弾だ。
一瞬の判断で自分達は死ぬ可能性が出てくるのだ。やり直しはきかない。
「それでも、俺達軍人になったからな」
「うん。それにフレイにいいとこ見せたいしね」
 サイの言葉にトールは拍子抜けする。
「なんだ。サイもそうなんだ」
『105ダガー・ケーニヒ機、発進位置へ。カタパルト接続、システムオールグリーン』
 ミリアリアの通信がコックピットに響く。いよいよ出撃だ。
『トール。帰ってこなかったら許さないからね!』
「分かってるよミリィ。トール・ケーニヒ、105ダガー出ます」
『続いて105ダガー・アーガイル機、発進位置へ』
「……了解」
 カタパルトから機体が射出される。強烈なGが体を襲うが、訓練のおかげで耐えることができた。
 そして彼らは戦場へと足を踏み込んだ。


172:51
07/06/22 20:52:05
31-3(4/6)

 ドタイが雲の中から飛び出した。上部に乗っているのはB-3型―グフ・カスタムと呼ばれるMSである。
「警戒はしていたか。少しはまともな部隊の様だ」
 その機体に乗ったノリスは、相手の対応から連合軍の実力を見抜いた。
 敵艦は既にMSを展開しており、陣形も整っている。自分が今まで戦った連合軍とは毛色が違う。
「よーし、第一目標は木馬だ。私の隊は正面。大尉は後方のを」
 ノリスが後ろを飛ぶニムバスに言った。
「お任せを」
「やりすぎるなよ。全機散開!」
 力強い言葉とともにノリスはドタイをコントロールして飛び出した。それに気づいたモーガンとジェーンの
エールダガーがスカイグラスパーと一緒に迎撃を行なう。
 エールダガーのビームライフルがグフ・カスタム目掛けて放たれる。ノリスは避けようとするが、ドタイに
乗っている状態では満足な回避は難しい。そこでグフをドタイから跳躍させ、ビームを避けた。しかしそれは
モーガン達にとって絶好の機会だった。
「バカめ!」
「隙だらけよ!」
 改良したとはいえ、グフは空中で姿勢を変えられない。落下予測さえ出来れば撃墜は容易だった。
 教科書のお手本の如く狙いを定め、2人はトリガーを引く。しかし―
「甘いわ!!」
 次の瞬間、閃光に散ったのはグフ・カスタムではなく友軍機のスカイグラスパーだった。
 ノリスは腕に仕込んであるヒートロッドのアンカーでスカイグラスパーを捕捉し、強引に空中制御をすると
そのままスカイグラスパーを投げつけ盾としたのだ。
 あまりの出来事に、モーガンとジェーンは呆然とした。
「ハンス! ウォルター! ここは任せた!!」
 ノリスはドタイに着地する。そして彼の言葉にキビキビした声が返ってきた。
「了解です、大佐」
「抑えて見せます!」
 2機のH型―グフ・フライトタイプとザクがモーガン達に発砲する。完全に2人を拘束した形となった。
「いかん! ドミニオン、1機抜けたぞ!!」
 ドミニオンでもグフは確認できていた。艦の対空砲火と周囲のデュエルダガーがキャノン砲を浴びせるが
ノリスはまったく怯まない。むしろ機体を加速させて真直ぐドミニオンに向かう。
「て、敵は特攻する気です!」
「総員衝撃に備えろーっ!!」
 艦橋が騒然となる中でイアンの叫びが木霊する。
 そして次の瞬間、爆薬を積んだドタイはドミニオンに突っ込んだ。


173:51
07/06/22 20:53:21
31-3(5/6)

 激しい爆発音とともにサイとトールの目に映ったのは、黒煙を上げて墜落するドミニオンだった。
「そんな……!」
「落ち着け! 今は目の前のことに集中しろ!!」
 唖然とする2人に活を入れるのはレナである。
 敵が特攻などという馬鹿げた作戦を実行した。それはアークエンジェルにも行なわれる可能性がある。
「ドミニオンの連中は軟じゃない! 今はアークエンジェルに敵を近づかせないことに全力を挙げろ!」
 何機かのザクがキラ達を突破してこちらに向かってくる。レナのバスターダガーは躊躇なく撃ち抜いた。
「我々が絶対防衛線だ。足の遅いドタイはお前達が狙撃しろ」
 アークエンジェルの周囲はレナとサイ、トールしかいない。突破を許すわけにはいかないのだ。
「は、はい!」
「了解です!」
 2人は幾分か冷静さを取り戻すと、狙撃体勢に入った。

「お、俺達の船が……」
 デュエルダガーに乗ったパイロットもサイ達と同じ様に唖然となった。だがそれを咎める者は一人として
いない。それほどまでにドミニオン墜落はショックが大きすぎた。そしてこれが彼らにとって致命的になる。
 モニターが真っ赤に染まり、警告音が鳴り響く。そして激しい衝撃が機体を揺さぶった。
 デュエルダガーの真上、太陽を背にしたグフ・カスタムがガトリング砲を乱射した。対応の遅れたデュエル
ダガーは直撃を受けてしまう。
「まず、ひとつ!」
 舞い降りたグフはヒートサーベルでデュエルダガーのコックピットを貫いた。
 他の2機が気づいた時には遅かった。慌ててサーベルを構えるも、冷静さを失って装甲をパージできない。
これでは接近戦など不可能である。
「ふたつ!!」
 鈍重な的と化したデュエルダガーは30秒と持たず撃破される。最後の1機はパニック状態に陥っていた。
「く、来るな……来るなあぁぁぁ!!」
「怯えろ! 竦めっ! MSの性能も発揮できず死んでいけ!!」
 止めを刺そうと冷酷な刃が振り下ろされた。その時―
「!?」
 そのヒートサーベルは対艦刀に受け止められた。
 突破を許した知らせを聴き、前線から戻った“切り裂きエド”のソードダガーである。
「この宇宙人野郎! 好き勝手にさせるか!!」
「ほう……向こうにもなかなか骨のある者がいるようではないか」
 動きの良い連合MSに、ノリスは感心したように呟いた。


174:51
07/06/22 20:55:34
31-3(6/6)

「ちぃ。このパイロット……」
 その頃、前線のキラ達は思わぬ苦戦を強いられていた。ムウのイージスとジャンのデュエルダガーが敵軍の
エース格に捉まったのである。ムウは赤肩のイフリート、ジャンはグフ・カスタム。おかげで空中編隊をキラ
とセイラ達だけで対応しなければならなかった。
「邪魔なんだよ!」
 叫びながらライフルを撃つが、紙一重でそれをかわされる。
 イフリートはそのまま突貫、両手にヒートサーベルを持った。
「二刀流? そんじゃこっちも……」
 受けて立つべく、ムウもイージスの両手からビームサーベルを抜いた。両者の光刃が重なり合う。
 幾度かの攻防の後、イフリートのパイロットであるニムバスから通信が入った。
「やるではないか。連合の兵とは思えん腕だ!」
「そいつはどうも!」
 このときニムバスは不思議な高揚を感じていた。それはノリスが関わっている。
 作戦の前までニムバスは、ノリスをパイロットとしては尊敬できるが、サハリン家の番犬というイメージが
強過ぎた所為で、指揮官としては疑問に感じていた。この男も自分が射殺した男と同じなのではないのかと。
しかし、作戦の概要を聞くとその考えは一変する。早くからこのような指揮官に出会っていれば自分の人生も
変わったのかもしれない。いや、今までの人生があったからこそ彼に会ったのではないか、そう感じていた。
「今日、貴様のようなMS乗りと戦えることを感謝するぞ」
「そいつは……ありがとさん!」
 イージスは鍔迫り合いを押し返すと、脚部に仕込んだビームサーベルを展開、そのまま蹴り上げた。
 ニムバスはそれをギリギリのところで受け止めた。
「貴様!」
 ニムバスは持っているヒートサーベルを突きつけ、そしてイージスを睨みつけた。
「隠し武器とは卑怯な!」
「なんだぁ? 何言ってんだコイツ?」
「正々堂々と勝負しろ!!」
 イフリートは飛び上がると自重をかけて斬りつけた。イージスは押さえきれず倒されてしまった。
「こんな奴を、騎士と勘違いしてしまうとは……」
 なにやら理不尽に感じたムウは直に立ち上がった。
「痛えな、こんにゃろー!」


175:51
07/06/22 20:56:59
投下終了

トールの苗字ケーニヒなんですね・・・ケーニッヒだと思ってた・・・

176:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 21:05:52
51氏GJ!
お前はアホか、ニムバス。
その理屈だと銃器も持てないだろうが。

にしてもあっさり落ちましたな、ドミニオン。
さて何人生き残る事が出来るのか。
サイとトールのどっちの死亡フラグが強く働くか、次を楽しみにしています

177:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 21:09:02
GJ!
ニムバスかっこいいなぁ、ノリスとの邂逅で成長したか。
このままジオンのACE達の実力を見せ付けてほしいですな。

178:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 21:31:28
GJ!
ニムバス自重www

179:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 21:44:11
このニムバスは今迄のキャラとは逆の意味でだめぽ
かっこよくなると劣化するのがニムバスクオリティ

180:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 22:06:27
51氏GJ!
ドミニオンは墜落ですか。飛行できないって事は推進系ですかね。
ノリスはあのセリフを言ったけど次に来るのは信号弾ならケルゲレン子がでてくるのか?
ニムバスはククルス・ドアンみたいな格闘とかバトリングなら強いんでしょうねぇ。

181:通常の名無しさんの3倍
07/06/22 22:47:44
というかノリス強ぇーw
流石は一年戦争後半の極東方面軍を翻弄しただけはあるわ

182:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 06:24:16
GJ!
やっぱりニムバスは…

ただひとつ気がかりなことが。
「ミンクス」ではなく「ミンスク」では?

183:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 09:14:39
誤字かもしれんが髭なしドワーフと間違えるのはお約束ですな

184:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 09:20:26
ドダイって有人機なんだが、特攻なんかさせて良いのだろうか?

185:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 09:26:57
つ[ミステル]

 見捨てる、じゃねーぞ……

186:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 09:41:35
ドダイ型の支援機はZの時代には無人化されてたから、
1年戦争レベルの技術でもぶつけるの前提で複雑なことをさせないんだったら無人化できたんじゃないかな。

187:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 12:08:58
漫画の戦記で、ケン少尉がメイにド・ダイのコントロールをよこせって、
言ってたから、無人でもある程度コントロールできるんじゃないでしょうか?

188:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 12:10:22
もしくはZのアムロのごとく直前脱出とか<ドダイ特攻

189:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 13:39:10
51GJ!
ノリスがドタイをコントロールしてると文中にあるぞ

しかしドミニオン脱落…何気にヤバいのでわ?
エドがノリスを相手に戦うが、アッサリ負けそうw

190:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 17:49:06
ミステルシステムだぁね。
こんなものはWWIIの技術。

191:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 22:14:14
ゼロが登場してないのが気になるな
ライトニングをサイが装備してるから、もしかしてIWSP装備なのか?

192:通常の名無しさんの3倍
07/06/23 23:00:41
>>189
もしかしたら単純にチャンバラなら互角なのかもしれんが、剣道の仕合じゃないからな。

193:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 08:48:55
515氏のヒルドルブⅡなんだが、どうしてもキャタピラ方式だと鈍重な支援MSという印象を拭えなかったのだが、いいアイデアがある。
ザメルを小型量産化したスタイルにすればいい それも下半身を >90のホバー戦車のようなハイブリットスタイルにすることで戦車兵にも扱え、且つホバー化する事でキャタピラ方式よりコンパクトに纏めることができる
(あとMSの様に足つきではなくヒルドルブをホバーにしたようなスタイルの方が前面投影面積が抑えられんじゃないかなと思う)

ザメルはヒルドルブの開発系譜に属しているし、ドムのホバー技術は開発済み、後はユーラシア側から次期主力戦車用に開発していたという名目で新型電磁砲を搭載することで、より小型な量産型ザメルが量産できるんでは、
ドムのホバー技術を出すのも、ジオン側も生産運用する支援用MS(MT?)として重宝するだろうから、
戦後の対大西洋連邦戦略として、ユーラシアとの軍事的コミットの一環での共同開発、共同運用というのはありえそう

194:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 09:11:19
>>193
それはなんてライノサラス?

195:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 09:12:45
キャタピラが鈍重って、戦車とかの活動シーンを見ると、意外に速いし、不整地でも容赦なく進む事がわかるんだが。
あと、ヒルドルブは最高速度110km/hあるから、鈍重とは言えないぞ。

196:193
07/06/24 10:10:28
>>195
でもヒルドルブⅡのデザインイメージはガンタンクR-44だろ
いわばザウートもどきでは、対MS近接戦闘をしたり、110kmのスピードで疾走するヒルドルブの元々の印象が強すぎて、イメージと重ならんのだが、

つまりヒルドルブ=ガンタンクでは、設計思想がまるで違うだろ、と

197:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 10:32:22
>>196
いや、キャタピラが意外に動きが速いという話に、お前さんのイメージは何ら関係ないわけだが。
そして、わざわざ新技術のホバーにしなくても、旧来の技術のキャタピラでも速い機体は造れると言いたいわけだが。

古い技術の方が量産しやすくて、整備なんかも楽で、前線でも好まれる事はわかるよな?

198:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 11:25:33
>>197
ガンダムの中の世界でのことでそれを言ってもな~
それなら何でザウートやガンタンクはあんなに遅いの?
なんでガンダム世界では通常型戦車が廃れていって、Z以降MSにはホバー機構が常備されるようになったの?

それに整備性をいうなら、ドムのホバーは脚部関節疲労が少なく、メンテナンス面で歓迎されたとある
戦車の運用で一番のネックがキャタピラ駆動部であり、整備に手間が掛かるのも分かるよな?
(まあガンダム世界での実際は分からんが、)



199:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 11:33:21
>>198
で、最終的に何が言いたいのか判らんぞ。
折れが正しい、折れに従え、って事?

荒れる元だからその手の発言は控えた方がイイぞ。

200:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 11:41:52
すまそ 荒らすつもりはなかったが、ついカッとなってやった。今は反省している


201:515
07/06/24 15:37:42
お久しぶりです。
前回のヒルドルブⅡは変に議論の元になってしまい申し訳ありませんでした。

あれは運用の難しいヒルドルブを簡易量産してみようというもので、
正直、きちんとした考察をしていませんでした。

スペックなど、ヒルドルブより二回りくらい小さくして、じゃあ、あの巨砲は積めないから
ガンタンクみたいに2門にしよう。
接近用にマニピュレーターを装備するのも無駄っぽいよな~、じゃあ、ガンタンクみたいに
ハンドバルカンつけよう、丁度グフのやつが使えるし。
運用はほぼガンタンクと同じだし、標高が低いからガンタンクより有利じゃね?
主砲も口径はガンタンクより上だしな。

こんな感じで決まりました。

リニアガンに関しては完全に忘却のかなたに……。
申し訳ありません。もうすこしちゃんとした設定でYMT-06ヒルドルブⅡを作り直します。
なので、前回のアレは無かった事に……お願いします。

では遅れましたが、種本編第1話となる19話目、投下開始します。

202:515
07/06/24 15:39:12
Zion-Seed 第19話 PHASE-01『偽りの平和』


 ■ ■

 C.E.70年1月のジオン独立戦争から始まり、続く地球連合・プラント間の戦い、そして12月のプラントの
ジオンへの宣戦布告により、世界は戦争一色に包まれていた。
 それは年が明けたC.E.71年になっても変わらなかったが、唯一戦火から離れた国家も存在していた。

 自称中立国、オーブ連合首長国がそれである。

 エイプリルフール・クライシスの惨禍を最小に抑え、一連の戦争にも加わらなかった事により国民は平和を謳歌していた。
 どれくらい平和かと言うと、すぐ隣の宙域でザフトとジオンが小競り合いなどしていても、中立だから攻めて来ないと
資源コロニー『ヘリオポリス』の住民がのんきに地上の戦争談義に花を咲かせる事ができるぐらい平和である。

 1月25日。この日も何一つ変わることなく、『ヘリオポリス』の住民たちはそれぞれの日課を過ごしていた。
 カレッジの学生は見慣れないスーツの人達を物珍しく思いながらも研究室へと急ぎ、モルゲンレーテで働く社員は
今日の機動テストに備え、G兵器のチェックに余念が無かった。

 商船に偽装した連合艦がヘリオポリスに入港する。
 G兵器のテストパイロットを送り込むのと同時に、新型艦アークエンジェルの護衛を行うためである。
 このとき二隻のザフト艦に追尾されていたが、艦長は部下の不安を払うかのように笑う。
 いかなザフトとて、中立国に喧嘩を売るはずがあるまいと。

「中立国、でありますか。聞いて呆れますな」
「ハッハッハ、だがそのおかげで計画もここまで来れたのだ。オーブとて地球の一国という事さ」

 だが、そんなことを気に留めぬ人間もまた存在するのだという事を、この後すぐ彼らは思い知る事になる。


203:515
07/06/24 15:40:10
 ■ 招かざる客 ■

 仮面の男、ラウ・ル・クルーゼは腹の底からこみ上げてくる笑みを抑えるのに苦労していた。

 ソロモン攻防戦での責任を取らされ、辺境任務に命じられ、しかも新規補充パイロットはザフト・レッドとはいえ、
扱いの難しい評議員の子息である。
 この扱い辛い赤服たちを部下の『黄昏の魔弾』に押し付けると、なんとか中央に返り咲く戦果を上げようと、自身を
現状に追いやった憎きレイ・ユウキを顎で使ってやる事を夢想しながら、必死に情報を収集していた。

 その甲斐あってか、クルーゼは『ヘリオポリス』でのMS開発にザフトで真っ先に気付く事に成功する。

 ソロモン以降、ユウキ特務隊長の改革により前線指揮官による独断専行は少なくなりつつあったが、そんなものを
気にするクルーゼではない。
 本国への連絡は一応行うが、その返答を待たず自身の部隊のみで地球連合製MSの奪取を立案する。

 この計画に顔を顰める副官のアデスであったが、長い付き合いでクルーゼが一度決めたら梃子でも動かないのは
良く知っている。
 ならば、少しでも計画が成功に近づく為に努力するのが副官としての務めだと、クルーゼとともに計画の細部を
詰めるのであった。

「そう難しい顔をするな、アデス」
「しかし、評議会の返答を待ってからでも遅くは無いのでは?」

「遅いな。私の勘がそう告げている」
「……(アンタの勘はいまいち当てにならんのだが……)」

「ここで見逃さばその代価、いずれ我らの命で支払わなければならなくなるぞ」


204:515
07/06/24 15:41:43
 ■ 超人類(笑)■

 この日、キラ・ヤマトの気分は非常に鬱屈していた。

 寮を出る前に、偶然点いていたTV画面で丁度占いをやっていたのだ。
 そして、その占いではキラの運勢は最低であった。仕事をやっても上司には認められず、友人とは齟齬をきたし、
人生における大きな転機を迎えると言う。ちなみにラッキーカラーはピンクであった。

 こうして元々あまり高くないテンションが最低値まで下降したことにより、カレッジに行く気も失せたため近くの
公園でゼミの課題をやることに決めたのであった。

「でも、占いの通りならこの課題もいい評価はもらえないってことかな?」

 いや、しかし、でも……などブツブツと言いながらもキラの右手は超高速でキーボードの上を動き回る。
 
「キラ!」

 と、呼ばれた方を向くと同じゼミの友人、トール・ケーニヒとミリアリア・ハウのカップルが近づいてくる。
 どうやらゼミのカトウ教授が彼をお呼びであるようだ。
 また課題の追加か、とうんざりする。すると課題の暇つぶしに流していたニュースにトールが食いつく、どうやら
カオシュン戦線が危ないらしい。
 一週間前のことなのでもう陥落しているんじゃないかと、トールが危惧する。
 ミリアリアも距離が近い事に不安を感じたのか、表情を曇らせる。

「ああ、それは心配ないでしょ。近いったってウチは中立だぜ、オーブが戦場になることはまず無いって」
「そう? ならいいけど……」

 二人の会話を聞きながら、キラは今朝の占いを思い出す。
 この後、トールやミリアリア、あと二人のゼミの友人との仲に齟齬をきたすと言うのだろうか?
 上司からの評価や、人生の転機はともかく、友人間の仲は悪くしたくないものだとキラは思う。

 そうして、ふとプラントにいる幼馴染の事を思い浮かべた。

205:515
07/06/24 15:44:01
 ■ ■

「なんという平和な事だ、まったく」

 新造艦の乗組員として派遣された連合士官たちは、ヘリオポリスの呑気な学生達に眉を顰めながらも、モルゲンレーテで
秘密裏に建造されているアークエンジェルの元へと向かう。

 ナタル・バジルール少尉とアーノルド・ノイマン曹長。
 この後、数奇な運命をたどる事になる二人は、この先何が待ち受けているかなど知るよしも無かった。

 ■ キラと愉快な仲間たち ■

 キラたちが研究室につくと、奥のパソコンでゼミ仲間のカズイ・バスカークがすでに作業を始めていた。
 いつもの調子でトールが挨拶を交わすと、奥の棚からゼミ最年長のサイ・アーガイルが姿を現す。

「あ、キラ、やっと来たか」

 その声に、ウエッとキラは顔を顰めた。教授がいないところを見ると、サイがなにやら伝言を受けている事を
感じたからである。
 ふと横を見ると見慣れぬ客がいた。
 真っ先に部屋の奥へと進んでいったトールが、カズイに客について尋ねる。

「誰?」
「教授のお客さん。ここで待ってろって言われたんだと」

 とりあえず、客を思考の外に追い出しキラは教授の行方を尋ねる。

「これ預かってる。追加とかって」
「うへぇ~」

 予想通りであった。内容についてサイが尋ねるが、正直キラにとって内容などどうでも良い事であった。
 
「とにかく、プログラムの解析さ」

 ふーん、とこれまたサイもあまり興味がなさそうにキラの答えにうなずいた。

 その後、タクシー待合所での一件をトールが茶化すように持ち出し、キラが慌ててそれを止めようとする。
 ミリアリアは笑いながらそれを嗜めるが、あえて止めようとせずこの状況を楽しんでいるのは間違いなかった。
 サイは不思議に思いながら3人のやり取りを見やり、カズイはミリアリアから耳打ちされニヤニヤしながらそれを
見守っていた。

206:515
07/06/24 15:46:09
 ■ ■

 秘密裏にヘリオポリス内に入り込んだザフト兵が着々と任務を遂行していた。
 新造艦のドックに次々と爆弾を設置し、続いて機動兵器の奪取に向かっていた。

「時間だ」

 そう、クルーゼが笑みを浮かべた。

 ■ 鷹と隼 ■

「なーんか、嫌な予感がしないか?」
「ええ、同感です」

「ようやく連合にもMSが、って言うかユーラシアの連中はジオンのザクを使ってるけどな!」
「正確には大西洋連邦の国産MSですね。ユーラシアは国産を諦めてまで、ライセンス生産で数を揃えてウチの
先を行くつもりでしょう」

「たしか、ジオンの教導隊がわざわざ出向いてるって聞いたが?」
「おそらく事実です。ジオンとしても地上での戦訓は多ければ多い方が良いでしょうしね」

「ふーん、そんなもんかねぇ……しっかし、このざらつく感じ、不快だな」
「ええ、同感です」

 二人が苦笑したその瞬間、アラートが鳴り響く。

「やれやれ、俺は一旦上にあがる。お前は部下どもの指揮を頼む!」
「了解!」

207:515
07/06/24 15:49:02
 ■ ■

 ヘリオポリスからの警告を無視し、クルーゼの指示とともに、3機のジンが発進した。

「敵は?」
「二隻だ。ナスカ及びローラシア級。電波妨害の直前にMSの発進を確認した」

「ちぃ、ルークとゲイルはメビウスにて待機。以後は副長の指示に従え」

 艦橋に上がったフラガが状況を確認しつつ部下に指示を出す。偽装された連合艦も慌しく動き出した。

 ドックのアークエンジェルでは艦長がザフトはヘリオポリスに任せつつ、落ち着いて作業を進めるように指示。
 同時に、G兵器の搬送も急がせるように指示する。

 対するザフト艦からも、ジンが更に3機出撃する。

「港湾部を叩いたら一気に抑えるぞ」
「ハッ!」

 クルーゼがそう指示を出し、先行するジン部隊がヘリオポリスの無人機動ポッドとの戦闘に入るその瞬間、ドックに
仕掛けられた爆弾が一斉に爆発した。

 ■ ■

 メビウス・ゼロとメビウスが2機づつ出撃し、連合艦もヘリオポリスから出るが、それとほぼ入れ違いでザフトのジンが
侵入する。
 瞬く間に港湾部は制圧され、3機のジンはヘリオポリス内部へと侵入していく。

 そのころドックの破壊に成功したザフト兵は、搬送される連合の機動兵器を視認していた。

「あれか、クルーゼ隊長の言ったとおりだな」
「つつけば、慌てて巣穴から出てくるって? やっぱり間抜けなもんだ、ナチュラルなんて」

 3機のジンは先発隊からの連絡を受け取り、工場区への進路を急ぐ。

「流石、イザークだな。早かったじゃないか」

 専用機が修理中のため、通常のジンで出撃している『黄昏の魔弾』ことミゲル・アイマンは笑みを浮かべる。

208:515
07/06/24 15:50:44
 ■ ■

 宇宙では2機のメビウス・ゼロが奮戦するも、メビウス2機が猪突しあっという間にやられてしまう。

「だー!! これだから新入りは! ちゃんと指示を聞けっての!」
「申し訳……ありません。手綱を捌ききれませんでした……」

「いや、お前のせいでもねぇ……くそ、訓練課程がゆるすぎだ!」
「はい……」

 また、ヘリオポリス内でもアークエンジェルとの交信が途絶した為、G兵器を搬送していた部隊も混乱しつつあった。

 その状況下で内部に侵入したジンの攻撃を受けたのである。
 ある意味、形だけの護衛部隊はあっという間に沈黙してしまう。

「ザフトの! X-105と303を起動させて! とにかく、工区からだすわ!」
「わかりました」

 G兵器開発に携わっていた連合士官、マリュー・ラミアス大尉はそう指示を出し駆け出した。

 ■ バカ姉弟 ■

 一方、キラたちカレッジの学生はザフトの攻撃を受けた事を知り、避難を開始する。
 
 このとき客人が避難をせずに奥に進んでしまった為、キラが追いかけることになった。

「工場区に行けば、まだ避難シェルターが!」

 こうして工場区に逃げたキラたちは、銃撃戦の真っ只中に突っ込む事になる。
 なにやらザフトのMSに似た機動兵器をめぐっての戦闘のようだった。
 これが人生の大きな転機ってやつか? とキラはひどく冷静に思考していた。

「お父様の裏切り者ー!」

209:515
07/06/24 15:52:21
 途中で女の子と分かった客人が絶叫するが、正直それどころではない。
 状況はよくわからないが、女の子が叫んだ事で銃口がこっちを向いたのである。
 キラは女の子を引っ張って、慌ててシェルターに向かって駆け出した。

 ようやくシェルターについたキラたち2人であったが、残念ながらそのシェルターには一人分しか空きが
無かったのである。

「いいから入れ。ぼくは向こうへ行く。大丈夫だから、早く!」

 しかたなく女の子をシェルターに押し込むと、キラは反対側のシェルターに向かって走り出すのであった。

 ■ ■

 工区での戦闘が続く中、イザーク・ジュールら3人はG兵器の奪取に成功していた。

「アスランとラスティは? 遅いな……」
「フッ、奴なら大丈夫さ」

「ともかくこの3機、先に持ち帰る。クルーゼ隊長にお渡しするまで、壊すなよ」
 
 フフンと笑いながらイザークは器用にG兵器を操ると、ジンの護衛を受けながら母艦へと帰還する。
 地球連合、なかでも大西洋連邦の威信をかけて建造されたG兵器は、早くも3機がザフトの手に渡ってしまった。

 工区での戦闘は激しさを増していた。

「危ない! 後ろ!」

 キラのその叫びに反応したマリューは、コーディネイター顔負けの射撃術でもって狙撃を行おうとしていたザフト兵を射殺、
キラに一瞬目をやるのものの交戦を続けていた部下を射殺したザフト兵を、今度は拳銃でもって見事に射殺する。すごい。

 来い! と、マリューに呼ばれたキラであったが、できれば関りたくないので向こうに避難するのでお構いなく~と
逃げようとするが、そこのシェルターはすでに無いようであった。

 うへぇと思いつつ、キラは指示に従い機動兵器に降りる。

210:515
07/06/24 15:53:36
 そんな乱戦の最中、ザフト・レッドのラスティ・マッケンジーが戦死。
 ブチ切れたアスラン・ザラが突貫し、連合兵士を一掃する。切れたアスランは無敵である。

 残るマリューに対しても、その驚異的射撃術を見せ付けるが、おっぱい神の加護を受けた彼女へは通じず、右肩に掠らせるのが
精一杯であった。
 直後に弾切れである。さすがおっぱい神、巨乳・美乳への加護は伊達ではない。

 うぬぬ、とナイフにて止めを刺そうと接近するアスラン。

 そこに立ちはだかるのが我らが主人公、キラ・ヤマト。

「……あすらん?」

「っ! キラ!?」

 見詰め合う2人。残念ながらこの世界に負債の加護は無い。
 この至近距離でコーディネイターを上回る脅威の射撃術を持つマリューが的をはずすわけが無い。

「うおっ!」

 だが、彼女の放った銃弾はアスランの右肩をわずかに掠るだけに止まる。
 危なかった。右肩を負傷してなければ間違いなくアスランはここで死んでいた。
 おそらく、ピンクの電波神の加護でもあったのだろう。ハロの分ぐらいは……。

「てい!」
「うわっ!」

 アスランが離れたるのをボーと見ていたキラは、マリューにコクピットに押し込まれる。
 どこかの燃料が引火したのであろう、工区内が炎に包まれていく。

 炎の中でX-105が力強い駆動音を出しながら立ち上がった。

211:515
07/06/24 16:08:16
 ■ 赤い彗星 ■

「中立コロニーで戦闘だと? 気に入らんな、ザフトのやりようは……」
「はい、レーザー通信にて全方向にSOS信号が出されています。どうしますか、少佐?」

「ふむ、ザフトにいいようにされるのは好みではないな。近くに僚艦は?」
「はい、シーマ中佐の『リリー・マルレーン』、エリオット大佐の『ポータル』が巡航中です。ですが、ヘリオポリスに
一番近いのは我々ですね」

「そうか。では、その2艦に通信を。我々はヘリオポリスへと先行する!」
「了解!」

212:515
07/06/24 16:12:13
以上、投下完了。

今回遅れた最大の理由は種本編がネット上で見れなかった為。
日刊youtubeでも何故か見れなかったので、結局レンタルする事に……。

正直、種に金を使いたくなかったのが本音。
幸い、1巻100円で借りれたので良かったですが。

規制に引っかかりましたね今回。
次回はもう少し短くしよう。

213:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 16:13:27
GJ!!
515氏!貴方はおっぱい星人だったのか!?
という事は、この世界のおっぱいの大きい人間はおっぱい神の加護を受けられるぜ!w

キラがいい意味で冷静だな。
邪神の影響下から抜けた事が幸いしたのか。

シーマ様キター!!!じゃなくてシャアキター(トーンダウン)
どっちにしてもクルーゼ隊オワタ。
クルーゼもなんか小者っぽくなってるから終っても問題ないかもw

214:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 16:16:52
GJ!
クルーゼ隊、無事に脱出する事が出来るのかな?
シャアを何とか凌いだとしても、シーマ様とエリオット大佐たちが居るし……
ヤバス!

215:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 17:00:47
515氏GJ
いろいろなところでフイタWWW
氏がおっぱい星人だったとは・・・
ジークおっぱい!

216:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 17:09:54
シャアにシーマ様にエリオットなんてWB隊でも不可能だな

217:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 17:18:03
クルーゼ隊オワタ。

218:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 17:26:35
たしかシーマ様んとこには三連星もいたよな~
なにこのフルボッコフラグw

219:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 17:43:24
しかも自分たちはまったく慣れてない強奪機w
尻尾巻いて逃げまくれば助かるぞw

220:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 18:38:09
しかも今のジオン配備MSってリックドムじゃね?クルーゼオワタ

221:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 19:09:24
515氏GJ!
ジオンでおっぱい神に愛されるのはミーア以外だと誰なんだろう。
セシリア? シーマ?

それにしてもキラ、ピンクは絶対ラッキカラーじゃないぞ。
それはたぶんラッキーとは真逆のものだ。

222:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 20:55:37
515氏GJ!
おっぱい神強し!この世界においては無敵だぜw
しかし、ピンクの電波神もいるとは…すぐさま討伐しなくては…
それとキラよ、種世界においてピンクはアンラッキーカラーだ!
次回シャア+シーマ+エリオットの活躍に期待します!

223:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 21:03:02
逆に考えるんだ。ピンクの電波神のお告げだったんだと。

224:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 21:17:44
ちとギャグテイストだったけどGJ

この先Gがジオンに横取りされたら……幻の、シャアinガンダムが!?

225:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 21:31:46
   ⊂⊃
  ( ゚∀゚)

 おっぱい神

226:通常の名無しさんの3倍
07/06/24 23:11:53
>>225
ありがたやー、ありがたやー

227:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 00:57:50
きっとG兵器に触発されてジオンの技術が一気に進化するに違いない!
原作よりも技術レベルは上がっているはずだし。
そしてピンクの電波神はギレンですら手に余る人物だろう!
種死の『混迷の大地』でもメテオ召喚してるし。

228:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 01:24:33
何、ドズルをぶつければ問題ない。

229:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 03:23:47
ラッキーカラーはピンク。
これはザフトと交戦、劣勢になった時にシャア達が乱入し、混戦になったその隙に
アークエンジェルがその場からの脱出に成功するという事に違いない!





いや、シャア専用機ってピンクっぽい赤じゃない?

230:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 07:22:57
>>229
水性ホビーカラーならサーモンピンクとあずき色がベースだったような

231:515
07/06/25 18:40:40
どうにもSEEDキャラのみだとギャグに走ってしまうなあ。
どうにかしないと……。

では、投下開始します。

232:515
07/06/25 18:43:15
Zion-Seed 第20話 PHASE-02『その名はガンダム』

 ■ ガンダムが立つまで ■

「シートの後ろに」

 マリューの指示に素直に従うキラ。なんといっても相手は銃を持っている、しかもコーディネイター相手に
当ててくる化け物である、逆らいようが無い。

「この機体だけでも、私にだって動かすぐらい……」

 残念ながらこの手の台詞が出た以上、本当に動かす事以上のことはできない。
 機体が起動をはじめ、次々と電源が入る。
 モニター画面にも電源が入り、側面のサブモニターにX-303の姿が映し出される。

 キラの脳裏に幼馴染のアスランが浮かぶが、まあ気のせいだろうと前を向く。
 丁度、この機体のOSが起動したところであった。

「がん、だむ?」

 General Unilateral Neuro-Link Dispersive Autonomic Maneuver、頭文字をとってGUNDAM、ガンダムであった。

 キラはボーっとX-105が立ち上がるのをコクピットで眺めていた。
 対するマリューは必死である。機体は完成しているものの、OSは最後まで完成していない。
 こうなるならジオンのザクのOSでも入れておけばよかったのだ。
 すべてを国産にこだわった軍上層部のおかげで、納期が半月以上も伸びた結果がこれである。
 状況が状況でなければ、海に向かって叫びたいマリューであった。
 とまあ、色々と問題のあるOSではあったが、何とか立ち上がる事には成功したのであった。

 ■ 金髪さん ■

 ザフトのジンがコロニー内で暴れ回る中、サイら4人は逃げ惑う群衆とともに安全な場所を求めて逃げ回っていた。
 するとシェルターのある工区が突如爆発、内部より2機のMSが出現する。

「まだいたのか!」

 絶望の声を上げる一般人A、逃げ惑う群衆。

「キャッ」

 群衆に突き飛ばされ、ミリアリアが転んでしまう。
 慌てて助け起こすトールに、その他二名。気がつけば四人以外は文字通り、蜘蛛の子を散らすように消えていた。

「そこの4人、こっちよ。早くなさい!」

 ミリアリアが泣きそうな顔であたりを見渡すと、美人の金髪さんが手招きしている。
 4人は救われた思いで駆け出すのであった。

233:515
07/06/25 18:44:48
 ■ ずっと俺(西川さん)のターン! ■

 アスランよりラスティの死を知らされたにs……いや、ミゲルは怒り心頭でX-105にむかう。
 とりあえず様子見っぽく、二連射。だが、たどたどしい足取りでかわされる。

「……(当てろよ!)」
「(やべ、とりあえずごまかす!)ならあの機体は俺が捕獲する。おまえはそれを持って先に離脱しろ」

 そう言って突撃銃をしまい、重斬刀を装備するミゲルのジン。

「あっ……」

 死んだラスティ、死にゆくミゲルのことより、X-105を見て愛しのキラの事を考えるアスラン。だからホモホモ言われるんだ。
 とりあえず気を取り直し、コーディネイターお得意の超高速演算をもってOSを書き換えてゆく。
 よたよた歩くX-105に突貫するミゲル。
 ぬおー! と気合も新たに切りかかるが、またしてもかわされる。しっかりしろコーディネイター。

「……(また、外した)」
「ちぃ!(いかん、このままでは『黄昏の魔弾』の名が!)」

 のろのろと逃げるX-105を再び捉え、とりゃー! と跳躍、袈裟切りで切りかかる。
 だが、その瞬間、灰色のボディが鮮やかな白赤青のトリコロールカラーに変化、ジンの重斬刀をその両腕でもって
防いだのである。

「なにぃ!」

 驚き距離をとるミゲル。
 なんて装甲だ! と驚くミゲルに、これはフェイズシフトの装甲だとしたり顔で答えるアスラン。
 そういう事は早く言え。自分だって驚いてたくせに。

「展開されたらジンのサーベルなんて通用しない」

 そう言って、自身の奪ったX-303のPS装甲を展開する。

「(早く言え! そういう事は!)お前は早く離脱しろ。いつまでもうろうろするな!」
「……(でも正直、ミゲルだけじゃ不安なんだが)」

 アスランはミゲルの声を聞きながらX-105を見る。どうにもキラの顔ばかり浮かぶ。
 ホント、重症だなと内心で呟き、機体を操り戦場を離脱した。
 三度突貫するミゲルのジン。

「いくら装甲が硬かろうが、そんな動きでー!!」

 雄たけびを上げるミゲル。なぜかアスランがいなくなってからのほうがいい動きのミゲルであった。

234:515
07/06/25 18:46:00
 ■ 超人類(笑)再び ■

 ジンの斬撃に揺れるコクピットの中で、キラはこの機体のOSに欠点があることに気付く。

「これって!?」

 ふとサブモニターに目をやると爆炎の中、逃げ惑う友人達の姿。
 しかも機体が後退した事で、すぐ足元に彼らが位置している。

「っぁ!!」

 マリューにおいかぶさるようにキラは機体の操作を行う。
 丁度、カウンターのような形でショルダータックルが決まる。
 吹っ飛ぶジン。

 唖然とキラの行動を傍観するマリュー。キラは下の友人達の為に必死に機体を弄繰り回す。

「無茶苦茶だ! こんなOSでこれだけの機体を動かそうだなんて……」

 おもわず、まだ全て終わってないのよ、仕方ないでしょ! と締め切り間際の漫画家のような返答を返すマリュー大尉。
 そんなアホなやり取りの間に、吹っ飛んだジンが立ち上がる。

「どいてください! 早く!」

 キラの迫力に押され、思わずどいてしまうマリューさん。
 キラはキーボードを取り出すと、猛烈な勢いでプログラムを書き換えていく。
 その間、実にジンが突っ込んでくるまでという僅かな時間。
 バルカンで牽制すると、勢いを落とし切りかかるジンにカウンターでパンチを食らわす。
 再び、吹っ飛ぶジン。

 更にブツブツ言いながらプログラムを書き換えていくキラ。
 動きが良くなったことを警戒し、ジンは再び突撃銃を装備、距離をとっての攻撃に切り替えたのだ。
 その銃撃を数発食らうX-105であったが、そのときにはプログラムの書き換えは終了していた。流石である。

「何か武器は?」

 検索すると頭部バルカンと腰のアーマーシュナイダーのみである。
 銃ぐらい装備しとけー! と逆切れぎみにナイフを両手に装備し、ジンへと突っ込む。
 尋常ならざる機動で、ジンの銃撃をかいくぐり、右腕の付け根と首筋にアーマーシュナイダーをぶっ刺すキラ。
 この攻撃で、ジンは完全に機能を停止した。

「っ! ジンから離れて! 早く!」

 ザフト兵の動きを見て、ジンを自爆させる気だと気付いたマリューはキラに指示を出すが、それに気が付くほど
キラは察しが良くない。
 見事、爆発に巻き込まれる事になる。
 まあ、PS装甲のおかげで無事ではあったが……バッテリーは切れたけど。

235:515
07/06/25 18:47:52
 ■ ■

 コロニーの外では、ついにムウたちの母艦がジンの攻撃により操舵不能となり、コロニー外壁と衝突、爆散してしまう。

 ついに、残るは2機のメビウス・ゼロのみとなってしまった。
 だが、月からの生き残りの2人は伊達ではない。
 見事なコンビネーションでジンを1機、2機と退却に追い込んでいく。

 ヴァイサリスではアデスが部下の後退に驚きの声を上げていた。
 対するクルーゼは不敵な笑みを浮かべる。

「どうやら、いささか煩い蝿が1、2匹、飛んでいるようだぞ」
「はぁ?」

 クルーゼはこういった独特の言い回しを好む。
 この場合、『エンディミオンの鷹』と『世界樹の隼』がいると言えば、アデスも即座に理解したであろう。
 ジオン・ザフト合わせて二桁を超えるMSを撃墜した連合のトップエース2人である。
 軍関係者でこの2人の名を知らぬものなどいなかった。

 更に、ミゲルのエマージェンシーを受け、席を立つ。

「最後の1機、そのままにはしておけん」

 ラウ・ル・クルーゼ、出撃である。

 ■ ■

 爆風に吹き飛ばされ、気を失っていたナタルであったが、死体やら何やらがクッションになってくれたのか、
幸いにして外傷は無かった。

 管制室に戻り、生き残りを探すものの、彼女の声にこたえるものは無かった。

 更に声を上げるが、それに答えるものは無く、しかし、歪んだドアを蹴破って士官が1人ライト片手に管制室に
姿を現した。ノイマン曹長である。

「バジルール少尉、ご無事で……」

 なんとか生き残りの士官と合流できたナタルであった。

236:515
07/06/25 18:49:29
 ■ 鷹と隼と変態仮面 ■

「引き上げる? だが、まだなにか……」
「大尉! ヤツが来ます!!」

「私がお前達を感じるように、お前達も私を感じるのか? 不幸な宿縁だな、ムウ・ラ・フラガ、そして……」

 クルーゼのシグーがコロニーへと加速する。

「ラウ・ル・クルーゼか! 厄介な!」
「大尉、私が囮になります。挟み込んで対処しましょう」

「いや、囮は俺がやる。とどめはお前に任す!」
「大尉!」

 2機のメビウス・ゼロが二手に別れ、シグーへと向かっていく。

「ほぅ、1機で来るか。ムウ・ラ・フラガ、だがなぁ!」
「おおぉ!」

 巧みに死角から攻撃するガンバレルをかわしながら、シグーがメビウス・ゼロへと銃撃をおこなう。

「貴様とて単機で私と渡り合えるとは思ってはいまい? ならば本命は!」
「ちぃ!」
「かわした!?」

 クルーゼを障害物の多い場所へ誘導していたフラガだったが、クルーゼは天頂方向からの逆落としを見事に避ける。

「お前達はいつでも邪魔だな、フラガ家の! もっともお前達にも私がご同様かな」

 クルーゼは自機をヘリオポリス内へと向かわせる。

「ヘリオポリスの中に! ちぃ!」
「大尉、罠ですよ!」

 コロニー内、特に港湾部の入り組んだ場所はMSの独壇場となる。
 ただでさえ不利なメビウス・ゼロが戦場として選ぶ場所ではない。

「んなこたぁ、わかってる!」

 それでも行かねばならなかった。彼らはヘリオポリスのG兵器を護る為にいるのだから。

237:515
07/06/25 18:51:11
 ■ ■

 X-105から降りたキラは、気絶したマリューをどうやってコクピットから降ろすか途方にくれていた。
 正直、このままとんずらしてしまおうかという気持ちも無くは無かった。
 が、流石に怪我人1人おいて逃げ出すのも男としてどうかと、キラは思う。

「おーい、キラー!」

 そんな事を考えていたら崩壊したビルの陰からサイたち4人と、もう1人見た事のない美人が近づいてくる。

「あ、皆……無事でよかった」
「ああ、この人に助けてもらったよ。えーと」

「セイラ、セイラ・マスよ。良かったわね、お友達が無事で」

 サイやトール、ミリアリアにカズイ、友人達の無事な様子にホッと安堵の息をつく。
 そうだ。とキラはサイたちに手伝ってもらいマリューを降ろす事にした。

「あら、そちらの女性、怪我をしているのね?」

 セイラさんが気絶中のマリューを見てキラに尋ねる。近づかれたキラは、フレイより美人!? とかアホなことを
考えながらも、マリューが銃で撃たれたことを説明する。
 どうやら医学生らしいセイラは皆に指示を出すと、テキパキとマリューの治療をはじめる。
 道具が無いから簡単な治療しかできないけど。と謙遜していたが、医学生というだけあって手際が良いものであった。

「しっかし、地球連合製のMSねー。ジオンとかザフトのに比べると、ずいぶんカクカクしてるよな~」

 セイラの手伝いはミリアリア1人で十分という事で、手持ち無沙汰となったキラたち4人はとりあえずX-105について
調べはじめる。
 このあたりは流石オーブ人。この状況下においても全く危機感がない。それとも工学部だけあって、持ち前の研究心に
火がついたのだろうか。

「これ、操縦してたみたいだけどキラ、OSは?」
「初めて見たやつ。バランス制御で手一杯のグダグダなやつだった。とっさに色々弄ったけど」

「ふーん、地球連合が使うんなら基本はナチュラルが動かすんだろ? なんでそんなOSなんだ?」
「あの人は未完成とか言ってたけど……」

 そんな会話をしていると、マリューが気がついたようでミリアリアがキラを呼ぶ。
 キラがマリューのほうに行った後も、残る3人は、いや特にトールとカズイは物珍しそうにX-105をチェックする。
 さすがに最年長のサイはそんな2人をたしなめてはいたが。

238:515
07/06/25 18:54:07
 ■ 魔乳 vs 金髪さん ■

 気がついたマリューは傍らのミリアリアから水をいただくと、X-105に取り付いているトールたちにいきなり発砲。
 流石、大西洋連邦クオリティ! 中立国の民間人に発砲するのに何のためらいも無い。

 憮然とするトールたちであったが、キラが相手がコーディネイターを簡単に始末する凄腕のヒットマンという事を
耳打ちすると慌てて素直に従う。
 唐突に乱入したとはいえ、よもや命の恩人に発砲すまいと思っていたキラは銃を隠しておけばよかったと後悔した。

 銃を突きつけられ、キラたちは1列に並ばされる。このまま順に殺されるのか!? とびびるキラたちであったが、
名前を言わされただけであった。
 そして、X-105を軍の重要機密と説明したマリューは、

「申し訳ないけど、あなた達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりました」

 と、キラたちに告げる。
 その一方的な物言いに、サイたちも反論しようとするが銃口の前には押し黙るしかなかった。
 なにせ相手は凄腕のヒットマン、下手に逆らえば命はない。

「銃を降ろしなさい」

 一連の動きを黙ってみていたセイラさんが静かに進み出る。

「それとも、中立国の民間人を銃で脅すのが大西洋連邦軍人のやりかたかしら?」

 いえ、それがブルーコスモスのやり口だったわね。そうしめられて二の句の告げなくなったマリューだが、ここで
銃で威嚇すればあのブルコスと同じにされてしまう。
 内心の怒りをどうにか押し殺し、銃を降ろす。

「……ですが、しかるべき所と連絡が取れ、処置が決定するまでは私と行動を共にしてもらいます。これだけは私としても
譲るわけにはいきません」
「ええ、それには従いましょう。……なんだか勝手に話を進めてしまったけれど、あなた達も了承してもらえるかしら?」

 はらはらと2人のやり取りを見守っていたキラたちは、困ったような顔でこちらを見るセイラさんにこくこくと頷いた。

239:515
07/06/25 18:55:58
 ■ ■

 ノイマンらと合流したナタルではあったが、その状況のあまりの悪さに頭を抱える。
 しかも士官学校を出たての自分が最上位である。最悪であった。

 そんなときである、X-105からの通信が届いたのは。
 これを聞いたナタルはなんとしてもX-105と合流せねば、と決意する。

 どうにか生き残りの士官、下士官を集めたナタルたちはアークエンジェルを何とか動かそうとする。
 幸い、最低ギリギリの人員は確保できた。そして肝心のアークエンジェルも新造艦だけあってか、爆発の被害は
殆どなかった。
 とはいえ、ドックは完全に破壊され、入り口もふさがっている。
 ナタルは脱出の為、特装砲にて入り口を破壊する。実に地球連合らしい乱暴なやり方であった。

 ■ ■

 クルーゼら2対1の戦いは決着が付こうとしていた。
 入り組んだ港湾部の障害物を上手く利用したクルーゼのシグーが、2機のメビウス・ゼロのガンバレル合計8機のうち
7機を破壊していた。

「ここいらで退場してくれると、ありがたいのだがな!」
「ぬおぉ!」
「大尉!!」

 乱戦のさなか、ついに3機はヘリオポリス内部へと戦場を移行する。

「ほぅ? あれが」
「最後の一機か!」
「あれが、G!」

 クルーゼがX-105を視認したその瞬間、ヘリオポリスの地表が爆発を起こす。
 その爆発の中から白を基調とした艦艇、アークエンジェルが姿を現した。

240:515
07/06/25 18:58:22
 ■ レムおじさんと蜉蝣 ■

 シャア・アズナブル少佐からの連絡を受けたザンジバル級機動巡洋艦『ポータル』と『リリー・マルレーン』は
L3への進路を急いでいた。

「ふんふーん、よくよくザフトと縁があるねぇボクらは?」
『そうだねぇ、大佐。しかしザフトもまた、なんでまた中立コロニーなんかで戦闘するかね?』

「ヘリオポリスだっけ? たしか、ダグラス准将のとこから聞いた事があったよ。あそこではどーも連合がMSを
造っているらしい」
『へぇ、オーブもたいしたタマだ』

「この場合、どうなんだろうねぇ? オーブは」
『さあね、少なくともあたしらが気にする事ではないけどね』

「確かに。さて、そろそろ少佐がヘリオポリスに着く頃かな?」
『だね、ザフトも気の毒に。アレのところのお嬢ちゃんたちは怖いよ?』

241:515
07/06/25 19:00:17
以上、投下完了。

242:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 19:24:28
GJ!!!
>アレのところのお嬢ちゃんたち
「たち」!?
シャアめ!まさか増やしたのか!?このロリコンが!!!www

>ギャグに走ってしまうなあ
私は好きですよ。
締めるところは締めてらっしゃいますし、バランスはいいと思います。

243:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 20:30:30
しかし、「赤いザンジバル」はやっぱ艦橋の窓の上あたりに角が生えてるのか?
……彗星ひよこに日々命を狙われてたりしないよな?このシャア。まだ少佐だし。

244:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 22:12:05
彗星ひよこを嬉々として作りそうな組織があるだろ

245:51
07/06/25 22:14:37
GJ!
俺も投下するが、515氏のようにうまく書けんよ……orz

246:51
07/06/25 22:16:11
32-1(1/3)

『機関室、こちら機関室、艦橋、応答願います……』
「ぐっ……皆無事か!?」
「はい、なんとか」
「状況知らせ!」
 健在だったCICからもたらされた情報は最悪なものとなった。既に直援のMSが2機撃破されているのである。
艦の防空が弱まるのは必定であった。更には、艦の目の前ではエドのソードダガーとグフ・カスタムが攻防を
繰り広げている。一進一退と見えるが、イアンの目にはエドが劣勢と映った。
「機関室はなにか!」
『右舷エンジンをやられました。推進力は40%に低下、また死傷者多数』
「……医療班を機関室に寄こす」
 痛む体を無理やり起こすと、イアンは艦長席に座る。
「MS隊に通信、今は各個撃破に専念しろ!」

――第32話

 上空では激しい制空圏争いが続いていた。
 キラの乗るストライクとドタイに乗ったザクが交差すると、ザクはその身を上下に分かれて爆発、四散する。
スカイグラスパー隊もドップを相手に肉薄していた。
「クソッ!」
 だが、数の差に敵うことはできず、突破を許してしまう。
 それでもストライク1機とスカイグラスパー4機で3倍近い数のジオン軍を相手にしているのは奇跡的だった。
特にキラは気を吐いており、1機でMS群に痛撃を与え続けている。
「キラ君! 焦っちゃダメ!」
「でも、敵がアークエンジェルにっ!!」
「イメリア大尉達が居るから大丈夫!」
 だがキラの不安は尽きない。いくら百戦錬磨のレナであっても、横にはサイとトールが居るのだ。
「僕が……何とかしないと……」
 焦るキラを余所にジオンの猛攻は尽きない。どんなに超人的反射神経で避けようとしても、全てを回避する
ことはできない。マシンガンの雨がキラの集中力を乱し始めた。
「キラ君!!」
 クリスの叫び声が飛んだ。振り向くと、セイラのスカイグラスパーから煙が出ている。
「被弾したのか……セイラさん!」
「大丈夫よ。でも一旦母艦へ戻ります」
「こっちは心配しないで……キラ君。援護するわよ」
「……分かりました」
 言い終えると音速の5倍のスピードで迫ってきたドップにストライクはイーゲルシュテルンを浴びせた。


247:51
07/06/25 22:17:13
32-1(2/3)

「しまった!」
 背後に回られたグフに見て、ジェーンは焦った。完全に後ろを取られて振り切ることができない。高機動の
エールストライカーではあるが基本的に宇宙用の装備だ。完全な飛行能力を持っているのではない。あくまで
滑空しているだけである。空中用MSとして造られたグフ・フライトタイプの旋回性能に付いていけない。
 グフのヒートサーベルがジェーン機に迫る。何とか受け止めるが、あまり長くは耐えられない。
「モーガン大尉は?」
 支援がほしいジェーンは、一縷の望みをかけてモーガン機を見た。しかしモーガン機も、もう1機のグフと
剣を合わせている。アレでは支援は望めない。
 それでもモーガンは比較的優位に戦闘を進めている。自分とは大違いだ。
(クッ……ゼロは?)
 周囲を見渡してもゼロの乗るストライクが見当たらない。
「どこ言ったのよアイツ!!」
 正面のグフは、かなり手強い。空中戦に馴れており、このまま格闘戦を続けては敵わないだろう。幸い射撃
は不得意のようだが、今はあまり意味がない。
(どうすればいい。どうすれば……)
 ジェーンは必死にグフのヒートサーベルを受けながら自問した。
 焦って冷静な判断ができなくなっている。案の定その一瞬の隙を狙われ、ビームサーベルを弾かれてしまう。
「やらせるかっ!!」
 寸前のところでモーガンが救援に入った。
「ジェーン無事か!?」
 ライフルで牽制しつつ、グフとの距離を取る。
 己の不甲斐ない姿を情けなく感じるジェーン。その怒りは何故かゼロに向けられた。
「助かりました、さすが大尉です。口だけの男とは大違い……」
「あまりゼロを悪く言うな。“奴”は俺でも捉えられん」
 そう言いながら、モーガンは自分達の上空を見上げた。


248:51
07/06/25 22:18:15
32-1(3/3)

「何故だ」
 ビームの粒子が青い機体をかすめた。
「何故当たらない!」
 始めは楽な相手だった。向こうは一切反撃せず、常に逃げの一手。思う存分苦しめてから始末しようとした。
ゆっくりとライフルを構え、照準ロックをする。しかしその直後機体は高速移動して明後日の方向へ向かった。
 逃げ回る敵を追いかけることに楽しく感じ始めるが、次第にそれは焦りへと変わる。
「僕は相手の動きを読んでいるんだ……なのに何故当たらない!」
 ゼロは照準機を下ろし、感覚でそのグフの動きを追った。
「僕には感じる力があるんだ……消えてしまえッ!」
 敵の動きを予測しトリガーを引く……敵は回避する。
 もう一度引く……回避する。
 もう一度……回避。
 この繰り返しである。
「空を落とす奴めっ!!」
 ゼロが叫ぶ。しかしそれでも自体は好転しない。
 こんな筈ではなかった。真のNTである自分が一発も当てることができない。
「乱暴な人……」
 グフが空中で静止すると、ストライクに回線を開く。
「でも悲しい人。だからあなたを傷つけたくない」
「……何だと?!」
 グフのパイロットは女―それも少女の声だった。
「引いて……お願い……」
 だがその言葉はゼロにとって許しがたいことだった。
「ふ、ふざけるなぁぁぁっ!! 空を落とす奴はみんな沈めてやる!!」


249:51
07/06/25 22:23:10
ジェーンって何が特徴なんだろう? 水中戦でいいのかな?

グフのパイロット(声:めぐさん)
魅力10 指揮3 格闘7 射撃10 耐久10 反応15

250:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 23:24:22
>>515氏GJ!
本編通りに推移しているのにこのwktk感はなんだというのだ!?

>>51氏GJ!
反応高ぇーーー!!!
これで本当に一般兵か!?

251:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 23:34:07
>>51氏GJ
安心して、あなたは十分うまいですよ!

てかキラは補正なしでも頑張るな~
いいぞ、もっとやれ!

252:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 23:41:30
ゼロ脱走フラグきたか?

253:通常の名無しさんの3倍
07/06/25 23:49:44
一般兵じゃなくてこの人ってもしかしてマリオン…?
ジオンでこういう台詞言いそうなキャラって彼女がいるし

254:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 00:04:52
>>51
投下乙!
やっぱNT力はマリオンが圧倒的か・・・>対ゼロ
ノリスの部下二人と互角の連合エース2人・・・マツナガとか相手にしたらすぐやられそうだな

255:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 00:21:33
515氏GJ!
レムおじさん、結構軽い人なのね。
シャアが向かってきて、セイラがいるってことはココで二人が原作サイド7っぽく出会いそうですね。
シャアは何人のお嬢ちゃんたちといるんだか。

51氏もGJ!
あ、マリオンのやつ前回発表より3レベル上がってる。どうやって経験値溜めたんだ。
AAはもう負けですな、どこまで傷口を浅くできるかという段階で。

256:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 01:18:48
マリオンの覚醒ランクがBだから水増ししたんだろう。
となると、ゼロは初期値のランクCかな?

257:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 01:24:46
初期値でもNT値劣るともゼロの方が格闘・射撃は高いはず。

258:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 01:49:18
いや、ゼロの初期値とマリオンのランクBのNT値は同じ筈だけどね。
作劇上の都合で『真のNT>強化人間』とかの補正が掛かってるんだろ。

259:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 06:07:35
両氏ともGJ!
515氏のマリューは原作よりもストリングだなw

>>255
「兄さ…」
生き別れの兄の面影を見出し、追いかけた末にセイラが見たものは…
「少佐ー。私今日よくやったでしょ?ほめてほめて」
「なに?私の方が役に立ったはずだ!」
「はっはっは、みんな、仲良くせねばな」
お嬢ちゃんらに囲まれ、楽しそうな仮面の人だった。
私の兄は死んだ。セイラは強く生きていこうと決心した。

てな電波を受信w

260:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 10:29:42
シャアめとうとう楽園を手に入れたか

もう、ザビ家に復讐なんてどーでもいいよね

261:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 13:33:50
まだだ、まだ終われんよ!
私の真の楽園完成には

「妹」

が決定的に足りないのだよ!!
軍を去れアルテイシア。
軍をさって静かにお兄ちゃんと暮らせ!

262:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 15:52:54
両氏共にGJです!

51氏
強化人間一号(レイラ)は出さないんですか?
マリオンが前線に出てるって事はEXAMも無しなんすかね?;;

263:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 20:31:16
>>515氏、>>51氏GJです!!

・・・ただ、両氏の流れだとブライトさん出てこないんですかね?
ブライトファンの自分にはちょっと寂しいですね・・・。

264:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 21:37:18
セイラはともかくWB隊を混ぜると書き手の負担が半端じゃないだろうしな~。
上手く消化できれば魅力的なアイデアなんだけど。
WBとAAのクルーを混ぜた場合の人員配置を妄想するのも面白いかもしれない。

それと個人的にマリオンはカミーユと同系なキャラな気がする。
実戦で上手く戦えても最終的に精神的アボンしそうなイメージが。

265:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 22:11:08
ブライト艦長
副長ナタル
整備マリュー・・・・になるのか?

266:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 22:32:54
年齢はマリュー>ナタル>WB時代のブライトのはずなんだが。

267:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 22:40:50
階級も、マリュー(大尉)>ナタル(少尉)>ブライト(士官候補生:少尉)だな。
ブライト出しても、艦長にするのは大変そうだ。

268:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 22:58:12
でもマリューって技術仕官だから問題はナタルじゃね?
ブライトを先任少尉ってことにするか中尉まで上げるかすればなんとかなりそう


269:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 22:59:06
本来なら技術仕官は作戦指揮系統では二階級下の扱いになるから
色々と立場がはっきりしない魔乳を技術仕官だと明言してしまえば魔乳艦長はカット出来るかな?

まぁどのみちAA組をリタイアさせずにブライトを艦長にするにはオリジン版基準にするのが手っ取り早そうだが。

270:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 23:02:00
だが、老け顔のせいで士官候補生ではなく兵卒から叩き上げで士官になったキングオブ鬼軍曹と思われているブライト。

ブライト(少尉)「…左舷の弾幕が薄いかと」
マリュー(艦長)「ひぃっ、ブライト少尉が左舷弾幕が薄いとお怒りだわ!」
ナタル(左舷担当)「お前らがだらだらしているからブライト少尉がお怒りだ!キリキリ働けー!!」
足かせをして機械を回すキラ以下ヘリオポリス組を鞭打つナタル(ボンテージ着用)

271:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 23:51:15
>>270
ボンテージナタル!!!

272:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 23:52:53
>>270
おまwwwしかも魔乳が艦長かよww

273:通常の名無しさんの3倍
07/06/26 23:53:31
>271
原作ではボンテージリュウさんだがな!

274:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 00:35:15
ブライトが鬼なら、リュウさんは閻魔大王だな

275:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 02:59:28
この2人なんだか仲悪そうな気がしないでもない

276:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 06:24:41
艦の最年長者として大人の役割を果たそうとし、過労でぶっ倒れるくらい働きまくるブライトさんと
アレなマリューさんが噛みあうわけない

277:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 08:30:32
あくまで個人的な希望だしもちろん無視してくれてもかまわないのだけど、
ここまできたら「ジオンガンダム」も登場して欲しいところ。
特に515氏の作品に痛切に希望。もちろん51氏のほうも。

それも連合やZAFTのように用途別じゃなくて、ジオニック・ガンダム、ツィマド・ガンダム、
MIP・ガンダムの競作って感じでやってみたりとか、どうだろうか?

278:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 09:21:46
ゼロとくると、レイラはやっぱり欠かせませんねぇ……
白石琴似さんのラブラブゼロ、萌えでしたわ
……さりとて、ジオンの系譜ベースだとゼロのデータで強化されたから
ゼロがジオン行かない限り、出てくる可能性は低そうだなぁ……
DSならば、ジオン側の強化人間計画で出来て、ゼロと共鳴していたけど

……そして、こそりとフィーア(ジオン少女物語)にも出てきて欲しい私がいる

279:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 09:58:57
真っ赤に燃える「シャア専用ガンダム(モノアイ)」
「キャスバル専用ガンダム」だけど
本人がキャスバルに戻る気無さそうだし。
個人的な趣味でモノアイガンダムが好きなのさ。

280:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 14:15:19
ジオン少女物語って結構人気だな
そんなに足長コンスコンが好きなのかw

281:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 14:42:58
あえて知らないひとの為のマメ知識
一年戦争時のブライトさんは『19歳』です!
因みにナタルは25でマリューが26なので実はブライトさんが一番若いのです!!
あとスパロボではブライトさんがマリューに「艦長に不向き」とコメントしたらしいです。

51氏、515氏 お疲れ様です。
ノリス隊VS大天使ですが、ふと気が付きましたが小説版での『闇夜のフェンリル隊』は木馬に気づかれずに捕捉したエピソードが有りますのでうまくしたら大天使の後ろから挟撃できるかと?


ヘリオポリス戦はここのマリューが某ビア樽(声優繋がり)化しないか心配だね(汗)
あとは個人的な希望としてはエリオットの艦に野次馬ジェスが便乗していてヘリオポリス戦の内容をライブで全世界に流してキラたちの拘束理由をなくしてほしいかな

282:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 15:29:34
そりゃ、明らかに向いてないだろう。やれて高校部活動のマネージャーがいいところじゃないか?おっぱいだし。

283:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 16:01:20
まぁ仕方ないんじゃないか。マリューってたしか技術仕官だろ?
いくら階級が一番上でも、技術仕官に艦長やらせる方がおかしい。整備士にパイロットやれって言ってる様なものだろ。
あの場合は、階級が二階級下とはいえ、ナタルに艦長やらせるのが通常じゃないか? 一応仕官ではあるんだし。

284:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 16:27:13
>>283
マリューはもともとAAの副長。
なので、兼科じゃなきゃ負債のいつものこと。
軍オタになれ、とはいわんが、最低限の知識は身に付けてもらいたいものだな。

285:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 16:35:57
最低限? そういう知識って持ってるのが普通なのか? 
まぁマリューがもともと副長だった、てのは初めて知った。サンクス。
考えてみれば、種をそこまで真剣にみてなかったなぁ。

286:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 16:42:00
>>285
いや、>>285じゃなくて負債にかかる>最低限の知識

287:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 16:47:35
>>286
あ、そうだったのか。申し訳ない、早とちり。
たしかに、アニメとはいえ軍隊を描写するのだから、一定以上の知識は必要だよなぁ。

288:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 17:24:31
ブライトさんは白兵戦最強だったって知ってる人が何人いるかな?
脱ぐと意外とマッチョなんだぜ。
ランバ・ラル隊もあの人がほとんど始末したしな。

ふと思ったんだがナタル25歳で少尉って遅くねーか?
下士官から士官になったてことか?

289:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 18:38:51
>>288
兼科して士官学校複数回卒業、とかだったらありえる。
戦時中、大叔父が江田島の機関科と航海科(だったかな?)出て少尉任官してたし。
兼科すると卒業が遅くなる代わりに次の昇進は早くなったそうだが。
まぁ、負債がなんにも考えてないだけだろうけどなw

290:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 19:48:05
>>288
トニーたけざきじゃねえか
ブライト艦長は弾幕が薄いのが大嫌いなお方だと何べん言ったら分かるんだ
あの方を怒らせたらもんなもんでは済まんのだぞオォ(何

291:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 20:35:00
>>290
いや、真剣に考えるとアニメの方がすごい。
トニーたけざきの漫画では12.7mmくらいの(明らかに対戦車用)マシンガン使ってたけど、
アニメは拳銃一丁。

292:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 20:36:17
マリューさんは艦長には確かに絶対に向いてない。技術屋にも
やっぱり向いてない。あの100発100中の銃の腕前を活かせる所なら
無能とか呼ばれることなかったろうな

293:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 21:18:01
マリュー=のび太?

294:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 21:53:17
つまりスオミの地で圧倒的な敵軍相手に塹壕戦をしていれば良かったと<魔流の弾道

295:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 22:05:23
ワンマンアーミー・ブライト・ノア中尉が
大天使に配属されていたら、
種開始時にクルーゼ隊の潜入犯は全員射殺されんだろうな・・・

起きろや、コラ
ザフト野郎

俺様の艦に殴り込んでくるたァ
いい度胸だぜ!

寝てんじゃねぞ、くぉらぁ!!

踊れ踊れぇっ
俺様の艦に土足であがりこんできたことを
踊って懺悔するがいい!!

ザフトの弾が当たるものかよお!
さあぁっどうしたっ!
心の臓はココだぞ!
ちゃんと狙って撃って来いっ!!

うるあああああああああああああああ

わはははははははは
血まみれだァ
俺の両手はまっ赤っ赤アァ
このヘリオポリスを
ザフト兵の血で真っ赤に染めあげてやるぞぉ!!

296:51
07/06/27 23:22:26
32-2(1/3)

 真っ向から振り下ろされるヒートサーベルを、エドのソードダガーが受け止めた。
 ヒートサーベルの熱と、対艦刀のビームの粒子が爆ぜる。
「見た目はハデだが」
 ソードダガーの対艦刀はノリスから見て無意味に大物だった。名の通り対艦に使うなら納得だが、対MSに
使用する武器ではない。
 ノリスは持ち前の運動性をフルに発揮させた。一撃を加えたら側面に回りこむ。
「そんなものでは小回りが効くまい!」
 口惜しいがソードダガーは直線機動に優れ、対艦刀の出力はヒートサーベルより上。正面から切りあっても
先にこちらの武器が破壊される。
 それを見たエドは対艦刀を構える。
「宇宙人には判らねえか……」
「むう!」
「俺はコイツを信じてるんだ!」
 吼えるとグフの剣撃を受けきった。
 見事な体さばきにノリスも感嘆する。
「なるほど、反射神経はいいようだな……だがっ!」
 グフは初めから勝負を決めるつもりでいた。
 3連装35mmガトリングでソードダガーのメインカメラを銃撃し破壊すると、そのまま後方へ飛びのける。
「なに!?」
 エドは直にサブカメラに切り替えたが、周囲にグフは見えない。警告音が鳴り響いた。
「上かッ!」
 見上げると衝撃が伝わった。そしてモニターにはグフの映像が映る。
 エドは反射的に対艦刀を構え、振りかぶった。しかし、銃弾とは別の何かがエドにそれをさせなかった。
「目の良さが命取りだ!!」
 そして次の瞬間、モニターがブラックアウトし、コックピットは闇に包まれる。完全に機能を失ったのだ。
 ノリスは動かなくなったソードダガーから目を外すと、もう一つの木馬に目を向けた。


297:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 23:23:11 51xHX9tz
アゲマス

298:51
07/06/27 23:23:49
32-2(2/3)

 ムウのイージスに一直線に向かっていったニムバスのイフリートは、両手のヒートサーベルで襲い掛かった。
「卑怯者めが! この私が裁いてやる!」
「なに……!」
 何とか応戦するムウだったが、ニムバスの攻撃は一撃一撃が重い。
 イフリートはグフよりも近接戦闘に特化した機体である。その特徴はイージスと同じなのだが、用兵思想は
根本から違った。イージスは状況に応じた最適な形態を選択することで、単体での高い攻撃力、汎用性を実現
している。しかし、実際はMA形態を有効に使うために宇宙戦を優先されており、陸戦は二の次。更に変形機構
が複雑過ぎる上に使い勝手が難しいときている。
 一方のイフリートは陸専用にし、高い運動性と格闘能力を持つ。そのため装甲も厚く、マシンガン程度では
傷一つ作れない。さすがにビーム耐性は低いが、陸戦においては完成された機体だった。
「このスピードの前に敵なぞいないッ!!」
「……っ!!」
 ニムバスの高笑いと共にイフリートが接近する。後方に下がるムウだが、ニムバスは更に懐に入り込む。
「ええい! 何なんだこの感じは!?」
 防戦に徹していたムウが口にする。先程から頭の片隅に、妙な感覚が走るのだ。口では表現できない奇妙な
感覚―クルーゼと戦った時に感じるものに近かった。そしてそれは上空から感じる。
「身の程知らずが!」
 そんな感覚の所為で、目の前の戦闘に集中できない。だがそれを言い訳にしてはならなかった。
「くっ! このままじゃ立つ瀬がないでしょ、俺は!」
 振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスの右腕をイフリートの右腕を斬り飛ばす。
「こしゃくな……!」
 一旦距離を取るニムバス。
 不意に、イージスが頻りに上を気にしていることに気づくと、興味本位からニムバスも空を見た。
「美しい……」
 そこには華麗とも言えるMS操縦で、ストライクを翻弄するグフ・フライトタイプがあった。


299:51
07/06/27 23:25:07
32-2(3/3)

 ノリスは未だドミニオンを離れていなかった。アークエンジェルから、レナが救援に駆けつけたのである。
(こいつ、できる!)
 レナはこのグフに今までの相手とは違うことを直感した。エドは無鉄砲だが近接戦闘なら自分と互角の腕を
持つ。対艦刀にこだわらなければ、達人クラスになれる。そんなエドを目の前のグフは破っているのだ。
 レナは重火器を構えながら、教え子の乗るデュエルダガーに叫ぶ。
「貴方は対空砲火に専念なさい!」
「ありがとうございます教官」
「……行け!」
 声と同時にグフが突っ込んでくる。レナはそれを見るとウエポンパックを開きミサイルを発射した。雨とも
言うべき数のミサイルがグフに降り注がれる。
 さすがのノリスも怯んだが、冷静にガトリング砲を構え、迫るミサイルを撃ち落す。
 結局一発も当たることはなかったがレナにとっては計算済みだった。爆風と弾幕によって形成された土煙が、
煙幕の代わりを要したのである。
「落ちなさい!」
 “乱れ桜”の異名を持つ彼女はビームサーベルを抜くと、機体を高機動させて煙の中に突っ込んだ。
「なにぃ!?」
 煙の中から飛び出してきたバスターダガーを見たノリスは目を見開いた。支援MSと思っていた機体が懐に
飛び込むなど考えても見ないことだ。
 避けることは不可能と判断したノリスは咄嗟にシールドで受けたが、耐え切れず熱を上げて切断される。
「……やるではないか!!」
 シールドにはガトリング砲が装備されている。これを破壊されたことにより、射撃能力が著しく低下した。
仕方なくシールドを排除すると、3連装35mmガトリングを撃ちながら距離を取り、ソードダガーに剣を向ける。
「どうだ。まだ戦友は生きているぞ!」
 ヒートサーベルをコックピット部分に当てて脅迫する。あまり褒められた行為ではないが、作戦続行には
このエース機を自分が抑えなければならない。
 ノリスは自分の価値観よりも任務を優先させた。

 その頃エドは、停止してしまったシステムと格闘していた。
「外はどうなってんだ……」
 目に写るのはマグライトに映る範囲のみで、後は闇しかない。モニターも何もかも死んでしまったために、
外の様子が分からない。爆発音と銃撃音が聞こえたが、あのグフはデュエルダガーと抗戦してるのか……?
「チクショーッ!! 殺るなら一思いに殺れぇぇぇっ!!」
 怒りに任せて目の前の計器をぶん殴るが、機体が動くはずが無い。
「こんなことなら講義聞いときゃよかった」
 苦労の末、配線し終えたエドは、気合を入れつつスイッチを押した―
「ええい。このスイッチだ!」
 ―が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。


300:51
07/06/27 23:26:29
このスレでブライトを出すには、小説版の亡命した奴を持ってこないと……

ニムバス
魅力6 指揮3 格闘14 射撃5 耐久10 反応9
ノリス
魅力13 指揮14 格闘15 射撃14 耐久15 反応12
レナ
魅力10 指揮13 格闘13 射撃12 耐久9 反応14
エド
魅力4 指揮6 格闘12 射撃7 耐久6 反応12

301:51
07/06/27 23:28:16
誤字・・・orz
>>298
>振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスの右腕をイフリートの右腕を斬り飛ばす。
振り上げられたヒートサーベルを受け止め、イージスはイフリートの右腕を斬り飛ばす。


302:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 23:38:31
投下乙!
ムウはやはり強いな・・・
地上用のイフリートでイージスに競り負けるって、ニムバス・・・orz

303:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 23:40:58
51氏GJ。
ニムバス、戦場で立ち止まるなよ。アホか、お前は。
にしても、PS装甲があるんだからムウは一撃くらうの覚悟でやれば斬りにいけば勝てるんじゃないかね。
それともヒートソード相手だとPS装甲も負けるのか?

ニムバスがランクC、ノリスがランクSってところですかな、この数値は。

304:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 23:43:54
>>51氏GJ!
エドが配線を直しているところがシローとかぶりました
シローはきちんと講義聴いてたんですな・・・

305:通常の名無しさんの3倍
07/06/27 23:51:06
GJ!
>「ええい。このスイッチだ!」
>―が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。
もうひとつGJ!!!www

306:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 00:07:14 ysaIjD/k
>>303 ヒートソード相手だとPS装甲の素材が熱でいかれて通電できなくなってしまう
とかだろう

307:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 01:07:57
>>291
いや、ドラムマガジンつけてたが銃そのものは普通の突撃銃に見えた。
まあいろいろ改造はしてたろうが。

308:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 02:00:30
51氏GJ!!
オヤジキャラは最強だな。

トニーたけざきブライト人気だね~
「俺が一番うまくWBを指揮れるんだ!!」ってか。

309:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 02:38:07
>「ええい。このスイッチだ!」
> ―が、そう都合よく機体が動くはずがなかった。

ここで吹いたw


310:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 02:57:16
くそっ、しょうがねえな!

311:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 10:04:22
ちょwバァルカンのウッソwwwww

312:通常の名無しさんの3倍
07/06/28 11:54:36
エドが結構ワリ食ってるのは、成長のためのフラグなのかな?
このまま噛ませで終わるなGJ

313:515
07/06/28 17:39:09
今回は異様に長くなってしまいました。
一応、通して投下しますが、おそらく2回に分ける事になると思います。

では、投下開始します。

314:515
07/06/28 17:40:50
Zion-Seed 第21話 PHASE-03『崩壊の大地』


 ■ 赤い彗星 ■

 年明けとともに次々とラインから吐き出されるリックドムⅡは順次、各部隊に配備されていた。
 特に独立機動部隊に優先して回されており、ここ“赤い”ザンジバルにも2機のリックドムⅡが配備されている。

 先行して20機ほどが作られたリックドムは、ザクR型の授与に漏れたエースパイロットに授与され、彼らの特性に
あったチェーンアップがなされており、ノーマルのリックドムⅡより高性能だったりする。
 シャアの駆る赤いリックドムもその例に漏れず、その機動性はザクR-2型に匹敵するほどに強化されていた。

 だが、このザンジバルに搭載されているMSはその3機のみである。
 最大12機のMSを搭載できるザンジバル級にしては少なすぎる数であるがそれには理由があった。
 なんと2機のMAが搭載されているのである。
 さすがにMAN-03ブラウ・ブロほどのスペースはとらないが、MAN-08エルメスとてそれなりの大きさである。
 MS3機、MA2機、さらに単艦行動の為の物資や機材で格納スパースはいっぱいいっぱいであった。

「ですが、よろしかったのですか? 後々、問題になりそうですけれど」
「しかしララァ、もはや言ってもどうにもなるまい? あの娘を降ろすにもソロモンまで戻らねばならん、そういうわけにも
いかんだろう?」

「ええ、それは承知していますわ。私が言いたいのは、な・ぜ! あの娘に艦内行動を自由にさせたのかを、聞いています」
「あ~、まあ、いや、それはだなぁ……」

 ブリッジでは赤い彗星がヒラヒラ服の褐色美少女に詰め寄られていた。

「……」
「おや、どうしました? マリオン少尉」

「あ、アンディ中尉……」
「ああ、あれですか。いつもの事ですよ、少尉。犬も食わない夫婦喧嘩ってやつです」

「夫婦……喧嘩……ですか? アレ」
「そういえば少尉の任官は先週でしたか。これからよく見る事になりますよ」

「はぁ……」

 そんな2人のやり取りを、空色の髪の少女とアポリーな中尉が見守っている。


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