07/07/07 00:10:55
「うわ!?」
「え?」
「いや、常識というよりも…もっとこう…んー…そう!
ヨーグルトソースを掛けないなんて、この料理に対する冒涜だよ!」
「なんなんだお前は!」
カガリはそう言うと自分のケバブに赤いソースをかけ、近くに座るティファに差し出した。
「見ず知らずの男に、私の食べ方にとやかく言われる筋合いはない!」
カガリはそう言うと一口ケバブを頬張り、
「っんまーーーーいーーー! ほぅらお前も! ケバブにはチリソースが当たり前だ!」
と言ってティファに勧めた。
「だぁぁ待ちたまえ! 彼らまで「お前ら何言ってんの?」「え?」」
そこまで黙っていたガロードが口を開いた。
「ケバブにソースをいきなりかけるなんて贅沢こそ邪道だろ? まずは一回そのままで食ってみる!
店によって味が微妙~に違うんだからまず食ってそれから味を変える為にちょこっとかける!
それで気に入るソースがあればそのままかければ良いんだから…
そりゃ二人はこの店でも食った事あっかも知んないけど俺達は初めてなんだぜ?
初めての奴にいきなりドバッてかけて舌が合わなかったらもったいないじゃん」
ガロードがいつに無く長い台詞を言う傍らでティファはすでにガロードの食べ方を実践していた。
どうやらソースはヨーグルトが気に入ったらしく一口分容器からかけては食べている。
「なんか俺間違ってる?」
「「い、いいえ」」
ガロードがかなりの迫力で二人にそう言うとカガリとおじさんは揃って首を横に振った。
ガロードはそれに納得すると早速ケバブにかぶりつき…
そのまま一足速く食べ終わったティファを抱えてカガリの座る椅子とテーブルを蹴り上げた。