07/06/15 19:52:44
>>125
下らない糞SSなんて忘れて、仕事を探してはどうですか?
129:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/15 20:42:31
>>126
別人です
130:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 20:56:40
つーか上級大将って誰?キモオタ?軍ヲタ?
131:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 20:58:59
軍板のコテの偽者、らしい。
132:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:01:36
軍板の奴が何故此処に?いつぞやの荒しと同類と考えて良いのかな?
とりあえずイシュタム氏降臨期待age
133:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:08:44
>>132
イシュタム氏は二度とこのスレにSSを投下しないよ。
134:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:12:35
>>133
種蒔きさんは離脱宣言したけどイシュタム氏は正式に離脱宣言してないじゃん。
投下はしないかも知れないけれど、いつぞやみたいにとぼけた感じでコメントしてくれるよ。
135:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:13:33
おっと忘れてた。OOなんてどうですか?
136:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:26:42
イシュタム氏=高畑さんはお亡くなりになられました。
137:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:33:29
スルーの技術も無い者たちをレスさせなければならない……
寒い時代だと思わんか?
138:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:34:17
10月にガンダム00、08年12月に劇場版種が始まるらしいな
2ch小説総合避難所&SS
URLリンク(yy45.60.kg)
shar:新シャア専用[レス削除]
スレリンク(saku板)
shar:新シャア専用[スレッド削除]
スレリンク(saku板)
139:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:41:41
>>136
冗談きついよセニョール。勝手に職人を頃す荒らしですか?
とりあえず番付けはLRCE氏>種蒔きさん≧イシュタム氏>転移戦線氏でおK?
LRCE氏の知識にもとづく描写は凄いし、本編に沿っているようでオリジナリティ溢れる展開は面白い。
種蒔きさんの戦争の中の非日常を書ける文章力はずば抜けてる。
イシュタム氏の心理描写・短い分量でも人を引き付ける瞬発力は群を抜いてる。ジオン訛りとか、他スレの作品だけどシドニークレーターで世界移動を匂わせたりするストーリーテリングは類を見ない。
転移戦線氏は始めはアレだったけどどんどん文章力が上がってきてるのは凄い。
140:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:43:13
>>139
(T_T)
141:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:48:42
>>139
面白いガンダムSSを紹介するスレ5 にて >>136 の書き込みがあったよ。
ホントかどうかは噂のイシュタム氏のHPを見れば判るのでは。
折れは辿り着けなていないから確認できないが・・・
142:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:48:49
>>139
残念ながら本当らしい。友人なる方が氏のトリで言ってた
職人の格付けする方がよっぽどアレじゃね?^^
143:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:56:55
edたんのサイトに行ったらホントだったorz
もうイシュタムの続きは読めないのか……。楽しみにしてたのに(T.T)
144:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:04:28
良い職人は書き続けてくれる職人だけだ
出て行った(追い出された)職人なんてどうでもいいよ
つーか、転移戦線氏を追い出してこのスレ潰そうって意図がミエミエ
145:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:10:57
死んだ職人なんてイラネ。
転移戦線氏だけが良い職人だ。
146:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:38:28
転移戦線氏のSSを酒の肴に楽しもうと思ってたのに
荒れてしまったとは残念
147:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:47:09
>>145
死人を冒涜すんなよ
148:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 23:09:55
死人にくちなし。
149:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 23:47:42
故人となったイシュタム氏だけではなくLRCE氏を冒涜したレスだな<145
150:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 03:27:29
ふだんから他人を冒涜してばっかりのくせに何を今さら。
151:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 03:52:03
>>129
じゃあ、 ≠上級大将ということで
三人目=RX-75-4で良いのかい?
文章が似ているし
キャラヘイトとか「~た」の語尾がすきなところとか。
152:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 04:22:20
おまえがキャラヘイトならぬスレヘイトの上級大将=三人目だろうが。
153:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 06:01:20
つーか、職人を追い出そうとしている大戯けがいるな
三人目?あんなのはイラネ
154:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/16 07:29:06
どうやら在日認定ならぬ三人目認定されているようで
>>151
いちいちあげあし取るな
キャラヘイト?負債キャラマンセーでないといけないのか?
語尾?暗中模索状態でこういうかたちにもってきたのですがなにか?
少しの状況証拠が似通ってるだけでつまらん認定すんな
はっきり言えばいいでしょうが?
「作品下手だから帰れ」って
これ以上三人目認定されるのもばかばかしいし、もういいですよ。
スレの意見が淘汰粛清に傾くのなら撤退しますよ
それでいいんでしょう?勝利宣言でも何でもすれば?
53氏とGJをくださった住人の方々へ
少々の批判等でしたら、精進の糧とできましたが「ヘイト祭」や「認定祭」に耐えられるほど導火線は長くありません
さすがにトサカにきました#
これ以上騒ぎになる前に、いったん撤退します。初っ端しか投下できずもうしわけありません。
またいつの日かこのトリップで再投下してみせます
UP職人様へ
wikiの消しといてください
すいませんがおねがいします
155:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 07:43:38
もうこんなスレに来ないほうが良い、新人スレ辺りに行ってやる方がましだぞ
転移戦線氏もLRCE氏もな
156:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 08:13:39
多分……書き手に粘着している奴が……
ねぇ?
157:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 08:32:14
>>154
いやもう見事に前回と同じパターンです。
>>155
捨て台詞の後に自演をして他のまっとうな職人さんも巻き込もうとしないでください。ねえ、三人目さん。
↓わかりやすいまとめ
>もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら5
>625 :通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 22:50:09 ID:???
>三人目ってだれ?
>626 :通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:29:02 ID:???
>>>625
> このスレの最初の方でSS作家がいなくなった時(※1)に現れたSS職人の一人
> 良く言えば軍事的知識に趣が深く、悪く言えば軍ヲタ
> 最初のバクゥ>戦車>MSって感じのSSはまぁ並な出来だったが、住人のGJに徐々に本性を現し出す
> 次に投下したGAT5機評価風のSSは文体がふざけ過ぎでいたずらに特定のMSを批判していると批判され出し、次のSSは時事軍事ネタ
本人会心の出来といわんばかりに投下された氏の最後となったSSは『。。。』『、、、』の意味不明な多用や文章というにはあまりに説明的過ぎる事
> なにより前後の状況説明がまるでなされず08小隊全員+アイナタンがヘリオポリスにてオリジナルMSを運用して最後にはGAT5機を蹴散らすという
> 物で住人の総スカンを喰らい、以後は名前を騙ってスレを荒らしたり種を蒔く人氏へ粘着して嫌がらせを繰り返したと言われ、当時の新シャアでその名を轟かす
> 最後は某メビウススレで独りよがりと住人に言われつつSSを投下していたが、同じスレに投下したLRCE氏のSSと比べられてコキ倒され、さらに病気入院の為にSS職人を引退すると宣言した後は三人目氏のトリは確認されていない
> 未だに種を蒔く人氏や他の職人等への粘着荒し、スレの流れを悪くする荒しや自作自演っぽい書き込みには三人目とレッテルを貼られるが、それが未だに三人目氏本人であるかは謎の東洋人Xのみが知っている(つまり判らない)
> このスレの最初からの住人である俺が知っているのはこんな感じ
> 三人目氏の最初のSSは残念ながら保存してないが、以後のは多分どっかに保存してある
> 読みたいならwikiにUPってもいいが……ねぇ
> ちなみに(※1)以後にSS職人としてこのスレを支えたのは、三人目氏、種を蒔く人氏、転移戦線氏の3人だったりする…つまり三人目氏と種を蒔く人氏は同期の桜w
>(※1)
> せっかく投下したSSに反応せず、ガンダムという世界のリアリティをリアルじゃないとMSを否定する雑談を続ける一部の軍ヲタに対してイシュタム氏が腹を立てて投下を止めスレ離脱を宣言
> LRCE氏もこれに同調して当時のSS職人2人が同時にSSを途中で切られ、続きを切望していた住人が刻の涙を流した
> 奇しくもこれが2月14日だった為『血のバレンタイン』と呼ばれる事になる
> 但し、後に両者復帰(イシュタム氏は再離脱?)し、またブルコス派がこの名称を嫌がった為に『214事件』とか『あんな事』とかぼかされる事が多い
158:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 09:39:28 61zQrbPm
君たち、悔しさのあまり私のスレを荒らすのはやめてもらえないか?
>>150
それは納得だな。
排他的なのは新シャア板の特徴でもあるし。
>>152
軍板のタイフーンというコテハンが、三人目その人だ。
学園島スレというところと私のスレが交戦状態にあるから、支援してくれると嬉しい。
>>156
SS書いてる人はやんでるからなぁ(私も含めて)
159:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 10:21:40
貴公のスレ?
てか一連の流れってさぁ
なんて魔女裁判?
160:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 10:29:59 61zQrbPm
>>159
スレリンク(army板)
ここだ。
軍事板にある。
161:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 10:40:37
何時まで分身の術を演っているつもりなの?
偽名の一つを捨てたからといってもっともらしく被害者面をするなよ。
その手がいつまでも通用するかよ。タイムリーすぎるぜ。
162:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 11:02:50
sinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesi
163:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/16 11:40:23 bZA4X1oZ
上級大将とかいう人とも他人ですって
ID異なるのが証拠です
これでいいでしょう?
精神的にきつくなってきたんですから、これで終わらせましょう
164:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 11:53:50 61zQrbPm
>>163
決めつけはやめてもらいたいものだ。
お互い、苦労が絶えないな。
165:『転移戦線』投下予告:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 11:53:54
さて、何とか時間を作ったので昼過ぎ…13:00頃には投下いたします。
直したり構成しているうちにいろいろ長くなりましたが…これでようやく第三話は終了です。
>>RX-75-4氏
今までお疲れ様でした。
一度トリップを外して別所での執筆活動頑張って下さい。
ただ、好んで書き散らすのが荒しが多いというだけで、スレ住人の多くは貴君の撤退を望んでは居なかったとご理解ください。
このスレは過去に荒しが騒ぎ立ててSS作者を追い出した事があり、それに味を占めた輩がそれを繰り返しているだけなのです。
私は貴君らが帰ってくるまでここで書き続けます、この『もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら』スレで書き続けます。
ですからたまにはここを覗いて、私と、その他ここに投下してくれるSS作家の作品に、忌憚無い意見と感想を付けてくださいね。
それでは、今までお疲れ様でした、いつかレベルアップした貴君と再び会える日を楽しみにしております。
166:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:10:00
もうさ、そんないがみ合うならSSの投下せずに様子見ろよ。
経った一人のSSにかじりつく人間なんだから。
追い出した人のSSを期待したって笑止千万。
正式に追い出してないとかただの言い訳だよ。
追い出した人達のSSも面白いし。
まあ、あれだ。あれ。
職人以外は死ね。氏じゃなくて死ね。
167:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:13:15
スルー能力と沸点の低い無能な働き者には2chでSSを書くのはお勧めできない。
これマジ。
でも、自分のサイトに引き籠もり系のSS書きだとしても十分危険かな。
(数ヶ月放置してたら掲示板がもの凄い勢いで荒らされててビックリしたことがある)
しかし、世の中には良い人もいるから、そう言う人のサイトに委託するのが良いだろうね。
168:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:47:00
読んできたが上級大将とやらのSSは決して悪いものじゃないな。
文法がおかしいから読む為のモチベーションを維持するのに大変だったが。
169:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 12:49:01 61zQrbPm
だから軍板のスレを荒らすなと何回言えば(ry
>>165
はじめまして。
是非、あなたの作品を軍事的視点から評価と指摘させてほしい。
楽しみに待っている。
>>166
私のことを非難しているのなら間違っている。
私はあくまで楽しく、君たちと語り合いたいだけなんだから。
>>167
厨房ばかりの板内で、君の発言は正確にして貴重だ。
全く、頭の弱い馬鹿どもが軍板のスレを爆撃し始めて困る…。
板同士の争いを、引き起こすつもりか。
170:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 12:52:06 61zQrbPm
>>168
かなり腹の立つ言い方だが、百歩譲ってほめ言葉と受け取っておく。
171:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:58:10
>>169
ぶっちゃけ転移戦線氏の降臨を待って良い職人を追い出すアホどもの事を指してるんだがね。
まあ、あんたが暴れ過ぎると被害も大きくなるから程々にしてくれ。
172:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 13:01:09 61zQrbPm
>>171
レスありがとう。
まあ敵対する気は無いがな。
一部の頭の弱い住人が、軍事板より新シャア板が偉いと勘違いしていたみたいだからな。
173:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:03:35
「いいかFNG共、これより訓練を開始する!」
「「「サー・イエス・サー!」」」
「隊長とアーガイル二等兵は知っての通り独房だが…お前らは通常通り訓練を続けるぞ!
隊長がいないからって手を抜くような奴はケツの穴から手を突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやるぞ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
次の日、6:00…2人を欠いた新兵訓練はいつも通りに始まった。
あの後キラはあの場所で長い間絶望の中にいて…気が付いた時には無人の自室で眠っていた。
泣き腫らした赤く充血した目はどんよりと曇っており、それまでの訓練から反射的に大声で返事をするに過ぎない。
「…ヤマト少尉、一歩前へ」
「サー・イエス・サー!」
「最近体の調子はどうだ?」
「サー・平気であります・サー!」
「そうか…お前は最近他の連中に比べ突出してきたとは思わんか?」
「……サー、そうかもしれません…サー」
「なんだその気の抜けた口調は? クビ切り落としてクソ流し込むぞ!
お前は最近他の連中よりも優秀じゃないのか?」
「…………」
「どうした、タマ落としたか? それとも本当にタマ切り取ってグズの家系を絶ってろうか?
イエスかノーか!!」
「サー・イエス・サー!」
「お前は他人より優れているな?」
「ぅっ……サ、サー! イエス! サー!」
「お前は他人より優秀だな?」
「サー! イエス!サー!」
「では聞こう、お前は何者だ?」
「…え!?
……サー、自分はキラ=ヤマトです、サー!」
「ハァ、聞えんなぁ?
お前は何者だヤマト少尉?」
「サー、自分はキラ=ヤマトです、サー!」
「違う! 言いたくなければ俺が教えてやる!!
ヤマト少尉、お前はコーディネイターだ、言ってみろ!」
「サー、自分は……自分は……」
キラの脳裏に昨日の出来事が…昨日の自己嫌悪が蘇って来る……化け物で気持ち悪いコーディネイター故に
自分に起こった出来事を……自分が味わった絶望と屈辱と葛藤と後悔を……!
「ぅ…うわぁぁぁぁぁっ!!!」
次の瞬間、キラは拳を握り締めてサンダース軍曹に殴りかかっていた。
それは意識したのではなく、脳内に渦巻く絶望と後悔がキラを混乱させ無意識にその引き金を引いたサンダース
軍曹を攻撃したのである。
その速度は訓練によりシローに殴りかかった時よりも早く、数日ではあるが格闘訓練を受けた成果を遺憾な
く発揮し、無駄に振りかぶる事無く避け難い最小限の動きで鋭くパンチを放った……が。
まるで予想していたように―実際予想していた―サンダース軍曹はその拳をギリギリで避わすと腕を取
り、そのまま腕を掴んだままキラを放り投げた。
「……え?」
これも無意識に受身を取りつつ、それでも背中に響く衝撃と鈍痛にキラは我を取り戻した。
「ヤマト少尉、格闘訓練にはまだ早いぞ。
立て、そして言って見ろ、自分がコーディネイターだと!」
ゆっくりと立ち上がり口を開こうとするも言い淀み、まるで大きく深呼吸するように何度も息を吸って吐くキラ。
174:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:07:03
トールとカズイはまたキラが爆発しないかと…そしてもしそうなったら今度こそ止めようと思っていた。
それぐらい今のキラは青い顔をして口をパクパクさせて冷や汗を流している。
……キラがコーディネイターという事でいろいろ酷い目にあってきた事は想像に難くない、それを自分から
言わせようなんてサンダース軍曹の仕打ちは酷すぎる。
が、それと同時に今のキラの暴走にサンダース軍曹は投げ飛ばしはしても殴ったりのペナルティを何も科さ
ないのは何故なのか判らなかった。
「………サ、サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「聞えん! もう一度!」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「声が小さい!」
「サー! 自分はコーディネイターです!! サー!」
「まだまだ!」
「サー!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!」
「もっと大声で!」
「サー!!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!!」
早朝の格納庫に、自分はコーディネイターですと叫ぶキラと繰り返しを促するサンダース軍曹の怒号が繰り返し響き渡る。
サンダース軍曹が繰り返し促する度にキラの声は大きく、まるで1回叫ぶ事に開き直って行くようだ。
「お前は何者だヤマト少尉!」
「サー!!! コーディネイターです!!! サー!!!」
「お前は優秀か!?」
「サー!!! 遺伝子を弄ったコーディネイターはナチュラルより優秀です!!! サー!!!」
「お前は普通の人より優れているのか!?」
「サー!!! 気持ち悪い化け物であるコーディネイターはナチュラルより優れるよう作り出されました!!! サー!!!」
「お前は何者だヤマト少尉!」
「サー!!! コーディネイターです!!! サー!!!」
「お前はコーディネイターだな、ヤマト少尉!」
「サー!!! イエス!!! サー!!!」
「よぅしいい返事だ、ようやく自分が何者か自覚したようだな…そんなお前にプレゼントだ、こいつを着ろ」
サンダース軍曹が側から取り出した物は、キラ達は訓練では装備していなかったが歩兵用の防弾・防片用の
軍用防弾チョッキであるボディアーマーであった。
「コーディネイターのお前が普通の人間と同じ装備ではお前の訓練にならん、そいつを着て訓練しろ!」
「サー・イエス・サー!」
「よしさっさと着ろ、すぐに準備運動を開始だ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
普通ボディアーマーは3~5kg程度の重さであるが、キラに与えられた特製のそのボディアーマーは鉄板
や砂を追加して10kgになっている。
「うっ……」
ただでさえ10kg近い装備を身につけている上に更にもう10kgの装備である…さすがにキラもよろめく。
しかしまるでそれが自分に課せられた十字架のように、キラは文句を言わずに準備運動を始めた。
175:名無し三等兵
07/06/16 13:09:39
「いいかFNG共、これより訓練を開始する!」
「「「サー・イエス・サー!」」」
「隊長とアーガイル二等兵は知っての通り独房だが…お前らは通常通り訓練を続けるぞ!
隊長がいないからって手を抜くような奴はケツの穴から手を突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやるぞ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
次の日、6:00…2人を欠いた新兵訓練はいつも通りに始まった。
あの後キラはあの場所で長い間絶望の中にいて…気が付いた時には無人の自室で眠っていた。
泣き腫らした赤く充血した目はどんよりと曇っており、それまでの訓練から反射的に大声で返事をするに過ぎない。
「…ヤマト少尉、一歩前へ」
「サー・イエス・サー!」
「最近体の調子はどうだ?」
「サー・平気であります・サー!」
「そうか…お前は最近他の連中に比べ突出してきたとは思わんか?」
「……サー、そうかもしれません…サー」
「なんだその気の抜けた口調は? クビ切り落としてクソ流し込むぞ!
お前は最近他の連中よりも優秀じゃないのか?」
「…………」
176:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:10:19
「俺は知らんが話によれば~♪」
『俺は知らんが話によればっ!』
「エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○♪」
『エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○っ!』
「うん、GOOD♪」
『うん、GOOD!』
「感じ、GOOD♪」
『感じ、GOOD!』
「具合、GOOD♪」
『具合、GOOD!』
「全て、GOOD♪」
『全て、GOOD!』
「味、GOOD♪」
『味、GOOD!』
「すげえ、GOOD♪」
『すげえ、GOOD!』
「お前に、GOOD♪」
『お前に、GOOD!』
「俺に、GOOD♪」
『俺に、GOOD!』
砂漠を駆けるエロ小唄の集団、キラは大声でそれを歌いながら走った。
重りの増加で砂地にめり込む足が他の2人よりも深く、そこから持ち上げるのも踏み出すのにもキツイ。
たかが10kg増えただけでも噴出す汗は倍に増え、持ち上げる足がもたつき何度もツンのめる。
それでもキラは大声で歌って走った―そうする事で何も考えられないように―。
177:名無し三等兵
07/06/16 13:12:23 61zQrbPm
トールとカズイはまたキラが爆発しないかと…そしてもしそうなったら今度こそ止めようと思っていた。
それぐらい今のキラは青い顔をして口をパクパクさせて冷や汗を流している。
……キラがコーディネイターという事でいろいろ酷い目にあってきた事は想像に難くない、それを自分から
言わせようなんてサンダース軍曹の仕打ちは酷すぎる。
が、それと同時に今のキラの暴走にサンダース軍曹は投げ飛ばしはしても殴ったりのペナルティを何も科さ
ないのは何故なのか判らなかった。
「………サ、サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「聞えん! もう一度!」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「声が小さい!」
「サー! 自分はコーディネイターです!! サー!」
「まだまだ!」
「サー!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!」
「もっと大声で!」
「サー!!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!!」
早朝の格納庫に、自分はコーディネイターですと叫ぶキラと繰り返しを促するサンダース軍曹の怒号が繰り返し響き渡る。
178:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:13:26
「…………」
「…ようアフメド、おぬしも久々にやってみるけ?」
「うわっ! 脅かすなよトレボー爺さん!」
夜の帳が下りつつある薄暗い練兵場、アフメドはその木製の遊具の一つを見上げつつたたずんでいた。
「ひぇっひぇっひぇっ、お前さんが何を考えとるか当ててみようか?」
「…止めろよな、そういう事」
「連合のあのパイロットはこのワシ自慢の遊び場を一周五分掛からずに周るぞい?
あ奴に負けてないと思うんならば試してみりゃええ」
「うるさいな、ほっとけよ!」
「ひぃ~っひぇっひぇっ…じゃ~ぁの~ぉ、わしゃ寝るからかってにせい。
……いつ見ても若者の葛藤と焦りは面白い……ひゃっひゃっひゃ……」
「妖怪めっ!」
楽しげに立ち去るトレボー爺さんが見えなくなるまで見送って、アフメドはスタート地点に立って時計を確認した。
「よし、今日の訓練は終了。 総員解散!」
「「「サー・サンキュー・サー!」」」
最後の砂漠ランニング後の整備体操を終えてサンダース軍曹の訓練終了の声が響き渡り、トールとカズイは
全身に広がる疲労と空腹と汗と砂の嫌な感触にまみれて足を引きずるように更衣室へ戻ろうと歩を進める。
…ふとキラが付いてこない事に気が付き足を止めるが、サンダース軍曹と話しているようだったので2人顔
を見合わせてそっとしておこうとう頷き合って足を進めた。
「……サー、サンダース軍曹……」
「ヤマト少尉、訓練が終わればサーはいりませんよ…自分は少尉より下の階級です」
これがつい先程まで汚い言葉で罵りケツを蹴り飛ばしていた鬼軍曹の態度だろうかとキラは疑問に思う。
その疑問が顔に出たのか、サンダース軍曹は聞かれる前に―聞かれなかったかもしれないが―答えた。
「自分は命令で少尉達を訓練しています…そして新兵訓練とはこういう物なのです」
「あの口調とか…シゴキもなんですか?」
「はい、フラガ少佐も言っていました…この世界の軍隊でも大して変わらないと」
「そうなんですか……」
それっきり下を向いてしまうキラ…何か話そうとしているが踏ん切りがつかない…そんな感じだ。
なんとなく思い当たったサンダース軍曹はキラが話し出すのを待たずに先に話し出す。
「ヤマト少尉……自分は隊長と違って不器用ですから…今の少尉に何も助言する事はできません。
…ですが自主訓練であれば自分に止める権限はありません、何も考えたくない時は身体を動かすのが一番です」
はっと顔を上げるキラ。
「じゃぁ…行って来ます」
「お待ちください少尉、訓練は終了しているのでボディアーマーは取った方がいいのではないでしょうか?」
「いえ……いいんです、これで」
「では荷物の中にレーションが入っていますから食事だけはきちんと取って、それと敵襲があるかも知れませ
んので自主訓練は砂漠へは行かずに練兵場内だけにしてください。
……………ああそうだ!」
一礼して十数歩歩き出したキラの背中にサンダース軍曹は声をかけ、キラは振り向いた。
「少尉、自分はもしかしたら練兵場に忘れ物をしたかも知れません。
今はやる事があるので行けませんが、三時間ぐらい経ったら取りに行きます」
「え……それって…………?
……。
…………!
サー、ありがとうございます、サー!」
「サーは要りませんよ、少尉!」
装備を担ぎ直して艦内に戻るサンダース軍曹が見えなくなるまで、キラはその場で敬礼を続けていた。
179:名無し三等兵
07/06/16 13:13:35
「俺は知らんが話によれば~♪」
『俺は知らんが話によればっ!』
「エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○♪」
『エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○っ!』
「うん、GOOD♪」
『うん、GOOD!』
「感じ、GOOD♪」
『感じ、GOOD!』
「具合、GOOD♪」
『具合、GOOD!』
「全て、GOOD♪」
『全て、GOOD!』
「味、GOOD♪」
『味、GOOD!』
「すげえ、GOOD♪」
『すげえ、GOOD!』
「お前に、GOOD♪」
『お前に、GOOD!』
「俺に、GOOD♪」
『俺に、GOOD!』
砂漠を駆けるエロ小唄の集団、キラは大声でそれを歌いながら走った。
重りの増加で砂地にめり込む足が他の2人よりも深く、そこから持ち上げるのも踏み出すのにもキツイ。
たかが10kg増えただけでも噴出す汗は倍に増え、持ち上げる足がもたつき何度もツンのめる。
それでもキラは大声で歌って走った―そうする事で何も考えられないように―。
180:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 13:14:35 61zQrbPm
支援しよう
181:名無し三等兵
07/06/16 13:15:47
「…………」
「…ようアフメド、おぬしも久々にやってみるけ?」
「うわっ! 脅かすなよトレボー爺さん!」
夜の帳が下りつつある薄暗い練兵場、アフメドはその木製の遊具の一つを見上げつつたたずんでいた。
「ひぇっひぇっひぇっ、お前さんが何を考えとるか当ててみようか?」
「…止めろよな、そういう事」
「連合のあのパイロットはこのワシ自慢の遊び場を一周五分掛からずに周るぞい?
あ奴に負けてないと思うんならば試してみりゃええ」
「うるさいな、ほっとけよ!」
「ひぃ~っひぇっひぇっ…じゃ~ぁの~ぉ、わしゃ寝るからかってにせい。
……いつ見ても若者の葛藤と焦りは面白い……ひゃっひゃっひゃ……」
「妖怪めっ!」
楽しげに立ち去るトレボー爺さんが見えなくなるまで見送って、アフメドはスタート地点に立って時計を確認し
「よし、今日の訓練は終了。 総員解散!」
「「「サー・サンキュー・サー!」」」
182:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:17:19
「あ~、受刑者が戻ってきたよ!」
「お勤めご苦労様です」
「これで前科持ちですね、隊長」
「この艦の牢屋はどうでした? 僕がジオンに捕まった時は普通の地下倉庫だったから…」
「からかうなよ、みんな」
24時間経って開放されたシローが食堂へやってくると8小隊の面々は立ち上がって笑顔と軽口と敬礼で出迎えた。
「懲罰を受けた者の刑期を他人とで人数割りしたなんて始めて聞きましたよ!」
「三日もアーガイル二等兵を新兵訓練から外すとこっちの計画が狂うからな。
ともかく、心配掛けてすまなかった」
キキは謝るシローの腕を捕まえて座らせると、シローの食事を取りにカウンターへと向かう。
「で、何事も無かったか?」
「MSの消耗品やパーツの補給が数日中に来るらしいんですが…どうやって来るか良く判りません」
「スカグラの完熟訓練も順調です、もう自由に飛ばせるようになりました。
こっちの飛行機は姿勢制御や空力制御装置が秀逸です…失速する事がほとんど無かったですよ」
「新兵訓練も順調です、ただヤマト少尉に……」
「何かあったか?」
「はい。 昨晩姿が見えなくなったというので探したんですが…自分が船体下部の通路で倒れている所を発見し、
特に外傷は無かったので部屋まで運んで、アルスター二等兵を追い出して寝かせました。
それに今日の訓練で予定通り重石を着させましたが…多少情緒不安定な部分はありましたが服従していまし
た、自分がコーディネイターと叫ばせるのも最終的には従いましたし…。
なにかこう鬼気迫るというか、何かかを吹っ切りたいというか……今も自主訓練していますよ」
「あのフレイって子が『男は何考えてるか分からない』って漏らしてたよ…あの二人、絶対何かあったね!」
シローに食事の乗ったトレイを渡しながら隣に座るキキも、フレイにも微妙な変化や戸惑いがあると伝える。
「今日はいつもと違う使う乳液を使ってた、きっと置いてた場所…キラの部屋に入れなかったんだろうな」
「ふぅん……そうか……アーガイル二等兵の様子も考えると……。
うん、予想以上に上手く行きそうだな!」
「隊長、本当に大丈夫なんですか?
自分の医学生としての経験から言わせて貰いますが、心身共に追い詰めるような訓練はいい影響は出ないと思います」
「でも隊長ぉ、コーディネイターって事を隠していた人間に自分から『自分はコーディネイターです!』って
叫ばせるのはヤバくありませんか?」
「いや大丈夫、全てはうまく行っている。
それにな、この手のPTSDやASDに関しては俺は専門家みたいなものだ…なにせ俺には実績があるからな。
トラウマを克服するのに最初に必要な事は心を鍛える事じゃない、自分を見つめ直して自分を知る…自分の
状態をしっかり把握する事だ。
何かから逃げてたり目を逸らしている内は…一見立ち直れたように見えても真に克服した事にはならない」
「へぇ…最近の士官学校じゃそんな事まで教えるんですか…」
「確かに部下にそういう者が出た時の対処ってのは必要かも知れませんね」
「まぁそんな所だ、皆もこれまで通り進めてくれ。
カレン、それでMSのパーツの方の詳細は……」
一日外界と切り離されていたシローは知りたい情報を順に聞き出して行く…小隊各人が何をしていたかの把
握も小隊長として、異世界に飛ばされて生還を目指すチームとしては必要な事だからだ。
そして心の中でそっと付け加える。
『……まぁ克服させたのは…俺自身だけどな……』
183:名無し三等兵
07/06/16 13:20:20
「あ~、受刑者が戻ってきたよ!」
「お勤めご苦労様です」
「これで前科持ちですね、隊長」
「この艦の牢屋はどうでした? 僕がジオンに捕まった時は普通の地下倉庫だったから…」
「からかうなよ、みんな」
24時間経って開放されたシローが食堂へやってくると8小隊の面々は立ち上がって笑顔と軽口と敬礼で出迎えた。
「懲罰を受けた者の刑期を他人とで人数割りしたなんて始めて聞きましたよ!」
「三日もアーガイル二等兵を新兵訓練から外すとこっちの計画が狂うからな。
ともかく、心配掛けてすまなかった」
キキは謝るシローの腕を捕まえて座らせると、シローの食事を取りにカウンターへと向かう。
「で、何事も無かったか?」
「MSの消耗品やパーツの補給が数日中に来るらしいんですが…どうやって来るか良く判りません」
「スカグラの完熟訓練も順調です、もう自由に飛ばせるようになりました。
こっちの飛行機は姿勢制御や空力制御装置が秀逸です…失速する事がほとんど無かったですよ」
「新兵訓練も順調です、ただヤマト少尉に……」
「何かあったか?」
184:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:20:39
「はぁっ…はぁっ…はぁっ!」
アフメドは木製の遊具に寄りかかって荒い息を吐いていた。
確かにロクな準備運動もせずいきなり全開でやった、それにしても普段から鍛えている俺は連合の甘ちゃん
達とは違う筈だ…。
口を大きく開けて空気を取り込む、汗が顎から滴る、痛む心臓を動機を抑えるようにグッと押さえる…。
……確かに一周5分で周る事はできる…何も持っていない今の状態であれば……!
それに奴は一度しかしない訳ではな…俺の訓練の時だって十週はした…ここを重い装備を背負って一週5分で十週以上―!
「連合のパイロットは…バケモノかっ!」
よろよろと休むべく練兵場の隅にある井戸まで歩き、水をくみ上げて浴びるように飲んでから大の字になっ
てばったりと倒れこむ。
「一週5分…こんなペースを…続けられる訳が無い…あの爺さん…俺に嘘を吐きやがったんだ…!」
息切れする荒い息で悪態を付いて寝転んでいると、ふと誰かが近寄ってきたのに気が付いた。
カガリでもやって来たのかと期待し、同時にこのみっともない姿を見られたく無いと思って疲れている肉体
を無視して岩陰に滑り込んだ。
「あれは……連合のパイロット!?」
確かにそれはキラであった…キラはレーションをその辺で食し練兵場にやって来たのだ。
そこで軽く身体を動かしてからアフメドがすぐ前に走り抜けた練兵場の周回を始める……確かに自分と同じ
ぐらいのスピードだ……自分はあのような装備は付けてなかったが。
そう確認するとアフメドはまるで憎悪するように激しくキラを睨んだが……無心になろうと、何も考えない
でいたいとひたすら障害を超えるキラはアフメドの視線には気が付かずに周回を続けていた。
―翌朝6:00、格納庫―
少年達はすっかり身体に馴染んだ戦闘服と装備を身につけ、格納庫に集合した。
昨晩倒れるまで練兵場で走り続けていたキラはアラームの音で目を覚ますと、誰もいない自室でベッドに寝
ていて集合時間間近かな事に気がついてあわてて着替えて装備を着け格納庫へ走っり、トールと、カズイと、
そしてサイと合流した。
キラが走って駆け込んできたのに気がついたサイはキラに振り向いた…何か言いたげなサイ。
しかしキラはサイを見ると…矮小で軽薄で醜悪なゴミ以下の自分を思い出し、心に激痛が走って胃の辺りが
冷たく重くなって吐き出しそうな感覚が襲ってくる…。
だがそれでもサイに今までの事を謝った方が…それがどんなに下劣で卑怯な自分をさらけ出す事になろうが、
これ以上恥の上塗りをするよりはマシなんじゃないかと思う。
……そう思うのだが、なんと言っていいのか…話を聞いてくれるのか…許してくれるのか…そもそもあんな
酷い事をした自分が許しを請う資格自体があるのか……。
そう思うと頭が真っ白になって口の中と咽がからからに渇いて何も言い出せない。
お互いしばし視線を合わせ…どちらからという事無くお互いに視線を逸らせた…サイもキラと同じ思いを抱
いているとは知らずに。
だがその感情は口から言葉として紡ぎ出される事は無く、時々お互い視線を上げては目を逸らす…。
まるでうぶな思春期の男女―今は男男だが―のような2人にトールは何が起こっているのか判らず、カ
ズイは“もうお前ら結婚汁”と心の中で突っ込んでいた。
そんななんとも居心地の悪いというかハリセンがあったら絶対2人共殴ってるよなという時をしばし過ごし、
シロー達が格納庫に入って来たのを見てトールとカズイはほっとしつつ4人の少年は整列して背筋を伸ばした。
「総員気を付け!
フラガ少佐とアマダ隊長に敬礼!」
「諸君、昨日は迷惑をかけた。 今日から復帰するが残りの訓練をしっかりやって行くぞ、いいな!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「ヤマト少尉、一歩前へ!」
「サー・イエス・サー!」
185:名無し三等兵
07/06/16 13:22:39
「はぁっ…はぁっ…はぁっ!」
アフメドは木製の遊具に寄りかかって荒い息を吐いていた。
確かにロクな準備運動もせずいきなり全開でやった、それにしても普段から鍛えている俺は連合の甘ちゃん
達とは違う筈だ…。
口を大きく開けて空気を取り込む、汗が顎から滴る、痛む心臓を動機を抑えるようにグッと押さえる…。
……確かに一周5分で周る事はできる…何も持っていない今の状態であれば……!
それに奴は一度しかしない訳ではな…
俺の訓練の時だって十週はした…ここを重い装備を背負って一週5分で十週以上―!
「連合のパイロットは…バケモノかっ!」
よろよろと休むべく練兵場の隅にある井戸まで歩き、水をくみ上げて浴びるように飲んでから大の字になっ
てばったりと倒れこむ。
「一週5分…こんなペースを…続けられる訳が無い…あの爺さん…俺に嘘を吐きやがったんだ…!」
息切れする荒い息で悪態を付いて寝転んでいると、ふと誰かが近寄ってきたのに気が付いた。
186:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:23:23
「ヤマト少尉、お前は何者だ!?」
「サー! コーディネイターです!! サー!!!」
「クソが詰まったFNGの頭でもさすがコーディネイターだ、きちんと覚えてられたようだな!
身体は大丈夫か?」
「サー! 平気であります! サー!」
「よし! ならば今日もボディアーマーを着て貰うとするが…平気というなら更に5kg追加だ!」
「「「えぇっ!?」」」
これに驚いた声を上げたのはキラではない…残りの少年達である。
これでキラが着けている重石は15kg+少年達と同じ装備が10kgの合計25kgだ…キラの体重の40%近い。
「サー、キラがいくらコーディネイターでもそれは…」
「口を挟むなケーニッヒ二等兵!
ヤマト少尉、お前はなんだ!?」
「サー! コーディネイターです!! サー!!!」
「そうだ、お前はコーディネイターだなヤマト少尉。
いいかFNG共…コーディネイターが一般人より身体能力が優れているのは明白だ、それをお前達と同じで
は訓練にはならない…より高負荷が必要だ。
コーディネイターは一般人の二倍できて当たり前、やるなら通常の三倍を目指せ、判ったか!」
「サー・イエス・サー!」
「……通常の三倍……」
「…アマダ少尉、どうかしたのか?」
「ハッ!?
いえ…何でもありませんフラガ大尉、よし、総員準備運動開始!」
ちょっと“通常の三倍”にうっとりとするUC世界のMSパイロット―彼らにとって“通常の三倍”は特
別な言葉だ―であったがムゥの突っ込みに意識を取り戻して行動を開始する。
更に背負うべき十字架の重みを増したキラも、その重量に負けないように心を無にして準備運動を始めた。
「レビル将軍が大好きな♪」
『レビル将軍が大好きな!』
「俺が誰だか教えてよ♪」
『俺が誰だか教えてよ!』
「1、2、3、4、地球連合のMSパイロット♪」
『1、2、3、4、地球連合のMSパイロット!!』
「1、2、3、4、俺の愛するMSパイロット♪」
『1、2、3、4、俺の愛するMSパイロット!!』
「俺の軍隊♪」
『俺の軍隊!!』
「お前の軍隊♪」
『お前の軍隊!!』
「我らの軍隊♪」
『我らの軍隊!!』
「MSパイロット♪」
『MSパイロット!!』
砂漠を駆ける集団は大声で歌いながら走っている。
いくらコーディネイターとは言え、昨日より更に増えた重りと、昨晩も倒れるまで動き続けていた疲労、そ
してサイと同じ場所にいる事―。
これらの要因によりキラは集団に付いて行くのがやっとと言う状況であった。
一歩踏み出すごとに全身の骨が軋み、筋肉が千切れそうと悲鳴を上げ、直にでも休もうと本能が囁く。
それでもキラは弱音を吐かない、大いなる意思を湛えた殉教者が死を前になお微笑むかのように……。
187:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:26:08
「……ちょっとキラ、どーゆーつもりよ!?」
「……フレイ?」
この日も自主的に訓練をしてぶっ倒れてサンダース軍曹に担がれてAAに到達した所で目を覚まし、装備を
外して食事を取って重い足を引きずるように自然に倒れる頭で下を向きながら自室に戻ると……。
まず見えたのは紫色の靴、そこから目線を上げ白いタイツ―否、ニーソだった―、黒いミニスカ、連合
のピンクの制服……そして閉ざされた部屋の前に扉に寄りかかって腕を組んでいる怒り顔のフレイがいた。
「どうしてロック番号を変えたの?
私を部屋に入れないつもり?」
「……疲れてるんだ……一人にしてくれない?」
壁伝いに頭を下げたままフレイの顔を見ないように、キラは部屋の中へ入ろうとする。
「どうしたって言うのよ?
私を無視するつもり!?」
さらにむっとした表情でキラの肩を掴んで振り向かせようとするフレイ…しかし一回り膨らんで固く締まっ
たキラの肩を掴んで動かそうとしても微動だにしない…。
キラが身体を硬直させているだけではなく、ここ数日で付いた筋肉がフレイを否定するように押し戻す。
急に男らしくなってしまったキラの身体に本能的な恐怖を覚えたフレイはその肩にかけた手をばっと離して
半歩後ずさる―。
「ひ…一人になりたいならそれでもいいけど……せめてロック番号は教えて…。
なんか私を拒絶しているみたいな感じがして……ゴメンね……」
―しかしそれは、キラにとってフレイがコーディネイターへの嫌悪感から恐怖したように感じられた。
「うるさいなぁっ!
僕なんかほっといてくれよ!」
顔を上げたキラはフレイを睨んで声を荒げ、まとわり付くうるさいハエを追い払うようにフレイに手を振るう。
もちろんフレイに当てるつもりは無い、だがその振るわれた腕の風圧とキラの剣幕にフライは更に一歩下がる。
「僕は…僕はコーディネイターなんだぞ!
気持ち悪い、自然の摂理から外れたバケモノなんだ……君の大嫌いな!!」
「え…ちょっとどうしちゃったのキラ!?」
オーバーリアクション気味に手を振り回し、怒ったような、大笑いしているような、泣きそうな……そのど
れにも当てはまるような表情をしてフレイを睨む。
「君も本当はそう思ってるんだろ!?
僕を何でもできると思い上がった異常な生物で話すのも汚らわしい、ファッキンなコーディネイターだって!」
「そっ…そんな事……」
―考えてるけど―。
「ちっ…違うの、そんなんじゃないの、聞いてキラ、私は……」
「違わない!!!」
確かに内心言われた通りの事を思っていたので直には言い返せず、一瞬言い淀んだ瞬間に断言するキラ。
自分へ向けられた怒りの怒号にフレイは身体を竦ませ、何も言い返すことが出来ない。
「もう…沢山なんだ……同情とか慰めとか…そんなのもう要らない…僕はもうこれ以上惨めになりたく無いんだ!!」
目にも止まらない速さでロック番号を入力し、扉を開けたままにしたキラ。
「忘れ物なら持っていって…30分してまだあったら全部捨てる!」
通路の反対側まで後ずさって唖然とするフレイをもう一睨みして、キラは踵を返して立ち去った。
キラに本心を見透かされて恥ずかしいのか、キラを思うがままに操れないのが残念なのか、キラに邪険に扱
われた事が悔しいのか、キラに嫌われてしまったのが悲しいのか―。
自分でも判らない複雑な感情を抱いたまま、フレイはその場に立ち尽くしてキラを見送っていた。
188:名無し三等兵
07/06/16 13:28:27
「ヤマト少尉、お前は何者だ!?」
「サー! コーディネイターです!! サー!!!」
「クソが詰まったFNGの頭でもさすがコーディネイターだ、きちんと覚えてられたようだな!
身体は大丈夫か?」
「サー! 平気であります! サー!」
「よし! ならば今日もボディアーマーを着て貰うとするが…平気というなら更に5kg追加だ!」
「「「えぇっ!?」」」
これに驚いた声を上げたのはキラではない…残りの少年達である。
これでキラが着けている重石は15kg+少年達と同じ装備が10kgの合計25kgだ…キラの体重の40%近い。
「サー、キラがいくらコーディネイターでもそれは…」
「口を挟むなケーニッヒ二等兵!
ヤマト少尉、お前はなんだ!?」
「サー! コーディネイターです!! サー!!!」
「そうだ、お前はコーディネイターだなヤマト少尉。
いいかFNG共…コーディネイターが一般人より身体能力が優れているのは明白だ、それをお前達と同じで
は訓練にはならない…より高負荷が必要だ。
189:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:29:37
「まぁ……美味しぃ……」
「ほぉ、育ちがいい人はさすがに違いが判るね」
「いえ、わたくしなど……それにしても本当に美味しいですわ。
わたくしは銘柄とかには詳しくありません…ですが複数のコーヒー豆がブレンドされている事は判ります。
……芳醇な香りが鼻腔をくすぐりますが、お互いに争う事無く香りを引き出すように絶妙にブレンドされい
てまるでハーモニーを描くように調和しています。
一口飲んでみると苦味を押さえていて飲み易く、しかし舌に残るコーヒーが冷えると渋味をしっかりと残し
て薄いだけのアメリカンではないと主張する……。
好みの判らない客人の為に個性の強い物ではなく当たり障りの無いブレンドを振舞いつつも…最後の後味に
自己をしっかり主張する、入れた人の心遣いと人格を代弁する素晴らしい味です」
「さすがア……」
「バルトフェルド隊長、失礼します! マーチン=ダコスタ、只今帰投しました!」
「よぅダコスタ君、ジブラルタルからのご帰還ご苦労。
向こうじゃずいぶんいい交渉してきたみたいだね…この時期にバクゥを持ってくるなんて上等だよ」
「おかげで随分時間が掛かりました…しかし滞在時間が長引いたので隊長の“アレ”も持ってこれました」
自分の淹れたコーヒーをベタ誉めされいい気分の所を邪魔され顔を顰めながら自分の副官に声をかけるが意
に介さず話を進められ更に顔を顰め、それが伝わったのか正面に座る女性もクスりと笑みをこぼした。
そのダコスタはコーヒーを振舞われている民間人をちらりと見つつ、軍事機密をぼかして報告する。
その必要は無いよといわんばかりに挙げた手を振りつつ立ち上がったバルトフェルド。
客人にゆっくりしてくれと言いつつ、ダコスタに目線で強制的に誘われて部屋を出て扉を閉めてからダコスタに聞く。
「で、どうだい俺の“アレ”の出来具合は?」
「はい、細かい調整と慣らしが未だですが…直にでも動かせる状態です、ジブラルタルの技術者がビームサー
ベルの実戦データーは直にでも送ってくれと」
「ほう…じゃぁまだ全てのバクゥに行き渡る程ではないのか」
「はい、まずはそれなりのデータが無いと量産はしないとの事です。
私の目撃報告だけでは信用できない……バクゥに一撃で敵MSを痛撃できる武器が無いと今後は不利になる
と言う事を完全に理解しては貰えなかったようです」
「ま、頭が固いのはどこの世界の上役や技術者も変らない、か。
すまんな、俺が行って目撃していればもっと話も通っただろうが…」
「まったくです、寸前にあっちの方が面白そうだと残らなければこんな……」
「まぁそう言うな。 そういえばMSで来たお客さんはどうしてる?」
「AAに出撃すると言って聞かなかったのでAAの居場所は未だ不明だと言っておきました…直に直談判に来ますよ」
「グゥレイトォ………」
真新しい第二種の赤服―熱帯地方用の半袖赤服―の前を開いて風になびかせながら眼前に広がる砂漠に目を細める。
プラントから見える地球は親指に隠れる程ちっぽけで、そこに噛り付くナチュラルがいかに狭小で保守的な
存在で無限に広がる大宇宙を自由に行き来していた自分達の足元にも及ばない存在だと見下していた。
……が、この広さはなんだ……?
足元の小さな砂粒が見渡す限りの地平線まで広がっている…その総数は一体どれぐらいになるだろうか。
宇宙が何も無い無限の空間だとすると地球はなんでもある広大な空間だ。
物質があってなおここまで広いとは…親指に隠れると見下していた地球はいざ降り立つと自分には広大過る
空間だった……ちっぽけなのはナチュラルではない、人という存在がちっぽけなのだ。
『こんなに広いとはね……プラントにとって地球ってのは遠くて広過ぎるんじゃねぇか?』
自分達の優位性を疑う訳ではないがそれにしても広い、この事を議会は判っているんだろうか…そして彼ら
はこの星に一体何をしたいのか……将来自分も関わる事になる、その辺は知っておかねばなるまい。
後ろで相棒でが部隊長に挨拶―どうせ出撃の直談判―するから来いと叫んでいる…ディアッカはイザーク
はこんな事を考えるのだろうかと考え、同じコーディネイターでも彼はこんな風には考えないだろう…むしろ
こんな考えを持つ事がコーディネイターの中では珍しいのだろうと残された彼の顔の傷を見ながら結論付けた。
190:名無し三等兵
07/06/16 13:29:48
「……ちょっとキラ、どーゆーつもりよ!?」
「……フレイ?」
この日も自主的に訓練をしてぶっ倒れてサンダース軍曹に担がれてAAに到達した所で目を覚まし、装備を
外して食事を取って重い足を引きずるように自然に倒れる頭で下を向きながら自室に戻ると……。
まず見えたのは紫色の靴、そこから目線を上げ白いタイツ―否、ニーソだった―、黒いミニスカ、連合
のピンクの制服……そして閉ざされた部屋の前に扉に寄りかかって腕を組んでいる怒り顔のフレイがいた。
「どうしてロック番号を変えたの?
私を部屋に入れないつもり?」
「……疲れてるんだ……一人にしてくれない?」
壁伝いに頭を下げたままフレイの顔を見ないように、キラは部屋の中へ入ろうとする。
「どうしたって言うのよ?
私を無視するつもり!?」さらにむっとした表情でキラの肩を掴んで振り向かせようとするフレイ…しかし一回り膨らんで固く締まっ
たキラの肩を掴んで動かそうとしても微動だにしない…。
キラが身体を硬直させているだけではなく、ここ数日で付いた筋肉がフレイを否定するよ
191:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:32:48
「総員気を付け! アマダ隊長に敬礼!」
すっかり敬礼も板についてきた少年達にシローも敬礼を返しつつシローは密かに緊張していた。
一週間経った既に訓練予定の最終日、今後はAAもここに止まらないので新兵訓練は縮小せざるを得ない…
動いてくれなければ…いや、そろそろ動く筈だ。
「総員直れ。 諸君、今日で新兵訓練は七日目に入るが調子はどうだ?」
「「「「サー・絶好調です・サー!」」」」
「飯はきちんと食ってるか?」
「「「「サー・食べております・サー!」」」」
「夜はきちんと眠れてるか?」
「「「「サー・熟睡しております・サー!」」」」
本当にそうかは判らないが、少年達の叫び声は一糸乱れぬ叫び声になっている…元々友人である上にここ数
日同じ返答や行動を取るように叩き込み、軍人らしくあるように教育してきたのだ。
「ヤマト少尉、一歩前へ」
「サー、イェッサー!」
「お前は何者だヤマト少尉!?」
「サー! コーディネイターであります! サー!」
「お前はコーディネイターか、ヤマト少尉?」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「よぅしいい返事だ…その返答ならど田舎の泥まみれの豚も2匹は振り返るぞ!
今日も重石のプレゼントだ、ありがたくって涙が出るだろ?」
「サー! お心遣いありがとうございます! サー!」
「なぁに礼には及ばん…貴様にベッドの上以外で気合を入れる事を教えてやるんだからな!
今日も+5kgの追加だ…遅れは許さんぞ、しっかり突いて来い!
少しでも遅れたらコーディネイトされた綺麗なケツにビームサーベルブッ刺してやるからな!」
「サー、イェッサー!!」
サンダース軍曹とキラの会話で今日も顔を歪ませたのはキラ以外の3人だ。
なにせ重りを付けさせられたから毎日+5kgづつの増加…元々10kgに3日分の15kg、そして最初
からの装備が10kgである…総重量は35kg、重量はボディアーマーやベルトやレガース等に付ける形で
全身に分散している為動けない訳ではないが、既にキラの体重の半分を上回っている。
これで昨日まで訓練に何とか付いてくるキラも凄いのではあるが…もう目に見えてフラフラであった。
「サー、さすがにこれ以上はやりすぎじゃないでしょうか、サー……」
「ケーニッヒ二等兵、ヤマト少尉はなんだ?」
「サー、コーディネイターです、サー!」
「そうだ、お前らの大っ嫌いな自然に逆らって改良された気持ち悪いクソッタレなコーディネイター様だ!
優秀なコーディネイター様はこれぐらいのハンデが無いとお前らは足手まといだそうだ、そうだろヤマト少尉!?」
「サー! イェッサー!!
これぐらいのハンデ、へでもありません、サー!」
「ゴミ虫を品種改良してフナムシ程度になったコーディネイター様であるお前はこれぐらいなんとも無いな?」
「サー! イェッサー!!!」
「準備はいいかヤマト少尉!?」
「サー、イェッサー!」
装備と重りで一回り大きくなったキラは、ふらつきながら大きく気合を吐く。
「よし、総員準備運動開始!」
よろけつつも準備運動を終了したキラは皆に続いて砂漠へのマラソンに出る。
コーディネイターの驚異的身体は前日の負荷を反映して筋力を強化しているが…それでも重り全てに耐えられるまでには強化できる筈も無く、毎日増えて行く重量は筋力強化を上回ってキラに負荷を与える。
数百mで既に初日に走り終えたぐらい汗をかき、踏み込む度に砂漠に埋もれる深さは倍以上になっていた。
192:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 14:04:39
支援した方がいいのかな。
193:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:07:38
すまん、停電したwww
投下再開します。
194:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:10:17
空調の効いたコロニーがどれだけ天国であったか今なら良く判る…高負荷に全身の筋肉は高熱を発して照り
つける太陽と共に外から内からキラを熱し、脳髄を煮立てて朦朧とさせる…少しでも気合を抜くと皆から遅れ
てぶっ倒れ、水と共に口にするにも憚られるような罵声を浴びせられ、引きずり起してまた走らされる。
そんな地獄のような状況にいてさえ……キラの心境は『どうにでもなれ』という捨て鉢な物であった。
自分の醜悪さや汚さ、思い上がっていた自分とその自分がしでかした事の恥ずかしさと罪の意識、同情して
貰う事でしか心を保てなかった弱さと惨めさ、消えてしまいたいと思う程の葛藤と孤独と絶望。
身体を動かす事で何も考えないようにと…そして自分を虐める事で贖罪を得ようともしたが…一体誰が許し
てくれるというのか!?
そう、誰もこんな汚く醜悪で弱くて矮小なクズである自分を許す筈が無いのだ……。
キラはもう感情を無くしたように、言われた事だけを繰り返している…苦しくても辛くてもそれが自分に起
きている事かどうかあやふやで、大きな虚構に引き込まれて落ちて行く…そんな虚無な心境だった。
―その日、訓練最後の砂漠マラソン―。
とうとうキラは倒れて動けなくなった。
身体に食い込む重りは擦れて血が滲み、関節が一歩ごとに軋んで抜けそうになる。
筋肉はとっくに限界を超えて熱く、茹で上がった脳は正常な思考を止め、グラグラ揺れ動く視線と共に平衡感覚を失い、呼吸は完全に乱れて吸っているのか吐いているのかともかく本能に従い吸えるだけ吸ったら吐けるだけ吐く…渇いた咽がヒリ付くが嚥下する唾も出ない。
絡まる足をなんとか前―と思う方向―に運ぶが足が地面にあるか…そもそも今どこを走っているか…それすら判らない。
目が視界を失って行く…代わりに目の前に暖かくて清らかな光が近寄って来た……。
遠くの聞きなれた怒号と首筋にかけられる冷たい液体の感覚にふと気が付くと、頬に熱い物が押し付けられている。
否、頬だけではなくいろいろな場所に圧力を受けている……ヘルメットを外して短く刈り上げられた頭に水をかけられてからようやく自分がうつぶせに倒れている事に気が付いた。
「目が覚めたか、お寝ン寝の時間には早いぞ玉無し野郎! 立て! そして走れ!」
「……?」
それでも自分が何故ここにいるか思い出せない…この何か怒鳴っている人は誰だろう?
頭が動かないので目だけで上を見ると、何人かが自分を取り囲んでいるようだった。
「……隊長、意識が混濁してるかも知れません、これ以上は危険では……」
「…………」
シローは黙ってキラの顔を横に向かせて口の中に水を流し込んだ。
いきなり流し込まれた液体にキラは激しくムセたが、それが水だと判ると夢中で胃の中に流し込んだ。
「目が覚めたか、ヤマト少尉?」
「……サー、イェッサー…」
呼吸するだけでキリキリと痛む肺からなんとかそれだけを呟く。
「AAまではもうすぐだ、行くぞ」
「サー、キラはもう立てません…許してやってください、サー!」
見かねたトールがキラを見下ろすシローとサンダース軍曹に声を掛ける。
「サー、自分が担ぎます、キラは休ませてください、サー!」
カズイもたまらずにそう叫ぶ…いくらコーディネイターであっても不死身ではない、死ぬ時は死ぬ。
―そう、今のキラのように―。
「サー、このままじゃキラが死んでしまいます、サー!」
トールはそう叫んで2人に詰め寄る…だがシローはうんとは言わず、変わりにキラに声を掛けた。
「行けるな、ヤマト少尉?」
キラは驚いていた……コーディネイターのキラを、最低最悪の存在である自分をトールとカズイは気遣うような発言をしなかったか?
確かに前は友達だった…だが訓練が始まってから…いや、その前日の夜からロクに話をした覚えが無い。
195:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:13:09
それもそうだ、自分がそれまでに取って来た行動を思い返せば…そして自分でそれを自覚していなかったのだ
…端から見ていた2人に自分は浅はかで傲慢で酷く滑稽に見えただろう…化けの皮が剥がれたのだ、もう友達
でいてくれる筈が無い。
いや、これも同情だ…一緒に訓練を受けてきたのだ、どれぐらい辛いかは判る筈。
……ならばその辛い中、何故助けてくれるような事を言うんだ……?
「……サー、イェッサー……っ!」
判らない、判らないけど……立とう、立たないと……っ!
混乱する中で立ち上がろうとするキラ…力の入らない手足で砂を掻く動作はもがいていると言うのが相応しい。
最早何故立たなければならないか判らない、強いて言えば命令だがそれだけではない…キラの本能がそう告げる。
立とう…立たなければ何かに負けてしまうのだ、魂的に…っ!!
だが一度力尽きた身体は生まれたての子馬より力なく、プルプルと震えるだけで立ち上がることが出来ない。
それでもシローは手を貸そうとするトールとカズイを手で静かに止め、見守るのみである。
「立て、キラ、立つんだ!」
不意に離れた場所から大声が発せられた。
キラの周囲に集まっていない人物は一人しか居ない…それまでは下を向き、拳を握り締めていたサイだ。
サイは熱い空気をいっぱいに吸い込み、地平線の向うに届けと言わんばかりに絶叫する。
「どうした、立て、立って走れよキラ!
お前はコーディネイターだろ、俺達より凄いんだろ、こんな所で挫けちゃいけないんだ!」
サイの婚約者を奪い、力でねじ伏せ、侮辱し、独房に入る原因を作った人間…キラはその筈だった。
「AAまでもうすぐだぞ、頑張れ、立ってみんなにお前の力を見せてやれ!!」
なのにサイはキラに立てと、頑張れと叫ぶ……あらん限りの声で。
全員が驚いたように振り向く中、シローはようやくかと言った風の表情をしてホッとしていた。
「キラ、頑張れ、お前なら出来る!!」
「立ってキラ! ここまで耐えてきたならならできる! 根性だ、根性で立つんだ!」
サイに引き続きトールも、カズイもキラに頑張れと声援を送る。
今日だって重りは無いにしろ同じ訓練を受け、もう身も心もくたくたの筈だ…だがそんな事を感じさせない
ような大声で、仲間に立って欲しいと願い、打算も損得も見返りも無くただ頑張れと、キラにそう叫んでいた。
―涙が出た―。
コーディネイターである自分にナチュラルの君達が敵う筈が無いと思い上がって他人を見下していた自分。
他人の同情やお情けを当然の与えられる物のように振舞っていた自分。
そんな卑怯で醜悪で愚かで情けない、クソッタレで蛆虫野郎な自分を思ってくれる人など…友達とか、仲間
とか、そう思ってくれる人が居る筈が無い…自分は戦わなければ無意味で無価値で必要の無い人間だ。
そう思って諦めていたから…否、もう何も考えないで居たから…まさか声を掛けてもらえるとは思わなかった。
砂を掴む両手と、砂漠を踏みしめる両足に力が戻る。
聞えてくる声援が心に響き、そこから新たな力が湧いてくるようだ…それでも逃げようとする力を歯を喰い
しばって身体に押し留め、全力を立ち上がる事に注ぎ込む。
「そうだ、力を入れろ!」
「いいぞ、足を踏ん張れ、腰を入れろ!」
「もう少しだ、頑張れ、頑張るんだ!」
「みんなが応援してるぞ、立って見せろ!」
「お前なら出来る、いっけぇ~~~っ!」
196:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:16:11
サイと、トールと、カズイと…サンダース軍曹もシローもキラを励まし声援を送る。
その声援を受け取り力に変えて、しばし離れる事の無かった砂上から胴体が離れ、膝を立てるのに体を支え
ていた顔が持ち上げられ、両手が垂直に立てられた胴体の横に回ってから膝の上に置かれ、上半身を起してか
らしゃがんだ状況から足をブルブルと震わせつつもキラ、大地に立つ。
「……行けるな、ヤマト少尉!」
「サー! イェッサー!!」
「「「ぃやった~~~っ!」」」
完全に立ち上がったキラに問い掛けるシローに元気よく答え、サイとトールとカズイの歓声が降り注ぐ。
「よしクソッタレ共、AAはもうすぐだ、気合入れて行くぞ!」
「「「「サー! イェッサー!!」」」」
勢い良く4人のFNG達の声が砂漠に響き渡り、行軍は再開された…が。
「ハァ…ハァ…ハァっ!」
限界に達したキラはなおもフラつき、もつれ、倒れる。
……だがそれでもその度に、友達の…仲間の…戦友の声が、キラを叱咤し激励する声が、限界を超えたキラ
に新たな力を与えてくれた。
「ママがベッドでパパにおねだり♪」
『ママがベッドでパパにおねだり♪』
「パパの股間はショットガン♪」
『パパの股間はショットガン♪』
「ウン! GOOD!」
『ウン! GOOD!』
誰が歌い出したかすっかりお馴染みになったエロ小唄をまるで一心同体になったように歌いながら、キラと
少年達と、異世界の軍人達は砂漠を駆け、キラが倒れた時はその場で足踏みして―苦しんでいのはお前だけ
じゃないと言わんばかりに―足を止める事無く声をかけ続ける。
相変わらずキラの視界は呆けている……だがそれは疲労や酸欠の為ではなく、流れ出る涙のせいだ。
岩場の谷間に入りAAが近づいてくる…そしてキラのとうに使い切った体力も限界という名の天元を突破し、
既に精神力と…その精神を生み出してくれる仲間の声だけで前へ進んでいた。
……もう歌は歌っていない、歌えるほど長くキラが立っていられないからだ。
騒がしい風景とそしてそれがなかなか前に進まない事でレジスタンスの人々もAAのクルー達も何事かと集
まってきて周囲に人だかりを作る中、キラに声援を送り、その声援を受けてキラが進む…例え這ってでも。
やがて支援の輪はレジスタンスやAAのクルーにも広がり、キラはたくさんの叱咤激励を受けて走る…。
「…おい、何があった?」
「あ、カガリ…連合のパイロットがマラソン大会みたいだぜ?」
「あいつ……?」
「あの野郎、今度はみんなの同情でも引きたいのか…っ!」
「アフメド…そんな言い方は止せ……奴は本気で走っているのが分からないのか?」
「……それは……っ」
カガリはアフメドを振り返らずにそう言い放つと、自分もキラに声援を送るべく輪の中に入っていった。
「くっ……っ!」
『―そうか―』
ふらつく足元と巡る視界の中、キラはMSに乗って戦い守るべき人との意味を始めて知った気がした。
「ヤマト少尉、ここがゴールだ!」
待望の言葉に顔を上げると、シローとサンダース軍曹が左右に別れ、格納庫に続くスロープの横にあるコン
テナの横に立っている…そうか……あそこまでたどり着けば……!
197:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:19:12
左右にはサイとトールとカズイがここまで走って来た事を…共に走って来た事を誇るように満足げにしなが
ら一緒に走っている……まるで夢のようだ……。
諦めていた友達や失くした筈の友情がそこにはあった……否、それは新たに見つけた仲間の絆だ。
それの中に自分が含まれている事を仲間の照れくさそうな笑顔で確認しつつ、聞こえる歓声に後ろを押され
てシローとサンダース軍曹の間のゴールラインを今、キラは通り過ぎ…そしてそのまま倒れた。
まるで何か感動物の映画のラストシーンを見ているように周囲から拍手と口笛と歓声が上がる…やり遂げた
と言う達成感と共に、キラは地面にばったりと倒れ込んだ。
「総員整列! とっととケツを上げろFNG共!」
倒れ込んだキラとそれに駆け寄った3人にサンダース軍曹のギャラリーの歓声に負けない声が響く。
キラが立ち上がるのを手伝うが、今度はそれを制されることは無かった。
「いいか、今日の訓練はこれで終わる…それと同時に新兵訓練も終わりを告げる。
今後は各自の担当部署で任務に付くが各自トレーニングは続けろ、いいな!」
『サー! イェッサー!!』
「お前らは本日を以てウジ虫を卒業する…立派な兵士だ!
忘れるな、お前らはこの地獄のような新兵訓練を乗り越えた!
自信を持て、この短期間でこれだけの訓練をこなせる新兵はそうは居ない!」
『サー! イェッサー!!』
「お前らはやれば出来る!」
『やれば出来る!!』
「お前らは強い!」
『俺達は強い!!』
「お前らは固い絆で結ばれた兵士だ!」
『俺達は兵士だ!!』
「兵士諸君、お前らは軍人であることに誇りを持っているか!?」
『サー! イェッサー!
生涯忠誠! 命を駆けて!
ガンホーっ!
ガンホーっ!!
ガンホーーっ!!!』
「辛い時はこの訓練を思い出せ…お前らはこの訓練を乗り越えた猛者だ、これ以上の辛さはめったに無い!」
『サー! イェッサー!!』
多感な少年時代……絶対的な所属を刻み込み、同属や仲間意識を共感させるというのは自我や自己確信を確
立させるのに役立ち、青年期への課題である自己確信を発達させるのに重大な問題の解決を促進し、そして人
間として個人を精神的にも強くする……絶対的な所属を刻み込む事がいい事なのかは別として。
そしてそれは軽い心的外傷後ストレス障害に陥ったキラにも有効に働く……この病は単に精神的に病むので
はない、脳内に永続的な変化をもたらす物なのだ…。
特にそれが幼年~少年期の成長途中におきれば脳の成長にもダメージが加わって人格形成に破壊的な影響を
及ぼす恐ろしい物であり、原因となった体験を思い出す事による無力感や生々しい苦痛に襲われ続け、場合に
よっては生涯食事を一人で出来なくなる等の廃人となり生活に重度の支障を来す場合も起きうる…。
―例えば戦争が終わった後コクピットの中で出してくれと騒いだり、どこかの孤児院に引きこもって回復
に2年間介護が必要だったように―。
「ヤマト少尉、お前は何者だ!?」
「サー! コーディネイターです! サー!」
「コーディネイターのお前は今後どうする? どうしたい!?」
「サー! 戦います! サー!
自分と、仲間と、戦友の為に!」
「よし、お前は一人前のクソッタレだ!」
「サー! サンキュー! サー!!」
198:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:22:09
「ヤマト少尉…自分が何者か自覚しろ、そして自信を持て!
お前はこれだけの事をやった、やる遂げたんだ!
お前にはエースになれる素質がある…これからは士官に相応しくなるよう教育してやる! いいな!」
「サー! イェッサー!!
これからもよろしくお願いします、サー!!!」
キラの敬礼と高らかな返答に、サイとトールとカズイとAAクルーの歓声が重なる…今キラはAAの乗組員
としてみんなに認められ、声援を受け、そして歓迎されていたのである。
「やれやれ…一緒に独房に入った甲斐があったってもんだな…」
ハッチ入り口からこの光景を眺めていたマードック班長は、自分に気が付いて敬礼をよこすシローに親指を
立てるとそう呟いて自分の戦場へと戻って行った…。
「おいキサマ、コーディネイターだったのか!」
少年達とAAクルーに手洗い歓迎を受けていたキラに鋭い声が突きつけられる。
アフメドは遠まわしに見ていたレジスタンスから前に進み出てキラを指差した。
「そうだけど…?」
「何でコーディネイターがここにいるんだよ!」
駆け寄ったアフメドは周囲の人間が止める間もなく、キラを殴りつけた。
本来のキラなら難無く避けれただろう…だが限界をはるかに凌駕した状況と、35kgもの重りを身にま
とった状況では避ける事すら適わない。
少年達やAAクルーが駆け寄り、あるいはアフメドに殴りかかろうとするのを制したのはまたしてもシロー
とサンダース軍曹だった。
2人共手を広げて制し何も言わなかったが、その目は『黙って見ていろ』と強く語っていた。
ちなみにカガリも飛び出したが、直後にキサカに抑えられている。
「何で…だって?」
口の中を切って流れる血を拭いながらゆっくりと立ち上がるキラ。
「僕は僕の意思でここに居る!」
「貴様らコーディネイターは虎と同じだ!
お前らが地球に来なきゃ問題は無かったんだ!」
さらに殴りかかるアフメド…鮮血を散らせるキラだったが、今度は倒れなかった。
「違う!
コーディネイターとかナチュラルとか、そんな括りで区別しようとする事自体が間違ってるんだ!」
「生意気言うなコーディネイター!」
倒れないキラにボディブローを放ち…そこにあった重い鉄板と砂袋に拳を痛め顔をしかめるアフメドはアッ
パーを打ち上げたが、キラはそれをギリギリで右足を半歩下げ、身体を捻って避わした。
「コーディネイターとかナチュラルとかが問題なんじゃない……」
そのまま右腕を水平に上げ拳を握り―
「……そんな自分で、何をするかが大切なんだーっ!」
捻った身体を元に戻しながら右腕を全力で突き出し、打ち上げた姿勢のアフメドの頬に拳を打ち付ける!
「が…っ!」
無防備だったアフメドはガードも出来ずに地面に打ち飛ばされ、自分が無様に尻餅を付いたのが信じられないように見上げると、右手を突き出した状態で息を付くキラが立っていた。
「くっ……っ!」
アフメドはキラの台詞に何も言い返せない…だからこそ立ち上がれない…自分が心で、魂の持ち方で惨敗した事に気が付かされたから……そうだ、自分はこいつがコーディネイターだから食って掛ったんじゃない。
―カガリがあいつを気にするのが気に食わなくて、錬兵場であいつに適わなかった事を認めたくなくって食って掛ったのだ―。
「やりやがったな! アフメドの敵だ!」
「なにおーっ! ヤマト少尉を守れ!!」
199:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:25:20
見守っていたレジスタンスから声が上がり、AAクルーもそれに答える。
あっという間に場外乱闘が発生したが…それに参加する男達の顔はみな笑っていた。
それは一つのレクレーションのような物だ…レジスタンスとAAクルーの親睦を深める。
その証拠に、キラに殴りかかってくるレジスタンスは…殴るという庵は拳でキラの胸を叩いたり、肩をバン
バン叩くだけだ……まるで、よろしく頼むと言っているように。
「なんとまぁ……風も人も熱いお土地柄なのね」
「フラガ少尉?」
「よろしく! じゃ照れくさいから、あの少年に便乗してご挨拶でしょ!
…さって、俺も一つ親睦を深めるとすっか!」
横にやってきたムゥはキラにそう呟くと、楽しげに乱闘を続ける輪の中に混じって行く。
「キラ、俺達も行こう!」
「装備、外そうか?」
「MSから降りたら、俺達が守ってやるよ!」
仲間がそう告げ誘う……キラは破願してうなずくと、とりあえずボディアーマーをどさりと外して仲間と共
に親睦の輪の中に入っていった。
「隊長、どうやらうまく行ったようですね」
「…ああ、なんとかな」
「でもシロー…結構ギリギリだったんじゃない?」
「そうですよ…アーガイル二等兵が暴走しなきゃ、こうはうまく行かなかったんじゃないんですか?」
「ミケルの言う通りですよ隊長、今後はこんな危ない橋を渡るのは辞めてもらいたいものです」
「みんなそう言うな…結果良ければってな!
よし、俺達も行くか……8小隊、突撃っ!」
『了解!!!』
余談であるがこの乱闘はもうしばらく続き止めにきたマリューも巻き込まれたのだが…溜まっていたストレ
スを発散するかのように髪を振り乱して大暴れして乱闘を収めた言う……。
その時の事をレジスタンスの一人は『まるでジニィーが降臨したようだった』と言葉少なげに語ったという。
マリューはその後レジスタンスとは協力しないと言い出したが、その夜サイーブの開いた仲直りと歓迎の酒
宴でナタルが咳き込むような強い酒をガンガン煽ってすっかり機嫌を直し、酒豪としてサイーブともうち解け
たのであった。
……この時ナタルは『艦長は大暴れしてお酒を飲んですっかりストレス解消した、うらやましい』とっほろ
酔い状態でノイマンにこぼしたとかこぼさないとか……。
まじめな人はどこか損をする物なんだと、その日のノイマンの航海日誌にはそう締めくくられていた。
200:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 14:28:30
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『転移戦線』第三話 ―終了―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
投下終了。
停電してマシンの再起動に手間取りました、すみません。
所々でノイズが入っているようですが皆様お気になさらず冷静に、気になる方はwikiのまとめの方でお読みください。
いや~心理的な部分とか戦闘以外のパートでしたが…大変でした(汗)。
なんかもう、書いても書いても終わらない感じで…この辺を簡素に判り易くしかも心に訴えかけるように書かれていた歴代のSS作家さん方には頭が下がりますね。
結局長々と書き込む事でしか表現できなかった…まだまだ精進が必要ですね。
とにかく、キラを少しでも私好みの主人公とする為に2話丸ごと使いまして、ようやく形になりました。
……その過程が妙に青臭いというか70年代の青春ドラマっぽいというのは……シローがそういう奴だから、ということにしておいてください(汗)。
まぁまだキラもシローも成長の過程にあります、今後は戦いの中でそれぞれ……表現できればいいなぁ。
また仕事の関係上しばし投下できないと思いますが、間にまた前みたいに外伝を挟むかも。
次回は戦闘になる予定、きっちり先まで作っていたら種みたいにマリューに予告させるんですけどね。
では今回もお付き合いいただきありがとうございました、また次回でお会いしましょう!
201:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 14:33:44
それにしても随所に小ネタが挟んでてすごいな、うまい言葉がいえないがこれだけは言える
転移戦線氏GJ!
202:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 14:35:08
GJ!今回も楽しませて頂きました。
このスレは基地外に粘着されたりして、お世辞にも良いスレとは言えませんが、
荒らしに負けずに書き続けてください。
203:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 14:42:33
GJっす!途中で止まった時に書き込まずに待っててよかったw
204:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 14:43:41
クソッタレな兵士たちの友情に乾杯。惜しみないGJを送る!
205:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 15:06:48
GJ!
訓練された後の戦闘がどう変わるのか楽しみであります
206:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 15:27:44 61zQrbPm
投下乙だ。
いささか物足りないし稚拙な箇所も多いが、まあ及第点だろう。
>>202
言っておくが、私はこのスレを荒らす気は毛頭無い。
確かに今は糞スレの類かもしれない、でもいつか良スレになるさ。
207:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 15:30:13
>>206
精神科池
208:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 15:33:16
どうしてこのスレは軍板の基地外が荒らしに来るの?
三人目とかって人?
209:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 15:40:58 61zQrbPm
>>207
いきなりそれはないだろう…。
>>208
三人目とは、軍事板のタイフーンというコテハンらしいぞ。
210:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 15:44:24
精神科行っても無駄だから死ね。
お前の方こそが死ねばよかったんだ。
211:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 15:48:40
軍板の池沼はスルーしろ
職人全員追い出した後で、オナニー臭プンプンのSS投下して
マンセーされる妄想でもしてんだろ
212:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 16:05:51
,. '" `丶、
/ ` 、
,..-‐/ ...: ,ィ ,.i .∧ , ヽ.
. ,:' .l .::;',. :::;/..://:: /,':/ ', l、 .i ヽ
. ,' ..::| .::;',' :;:','フ'7フ''7/ ',.ト',_|, , ',.',
,' .::::::!'''l/!:;'/ /'゙ / '! ゙;:|:、.|、| 'l
. ,'. .:::::::{ l'.l/ 、_ _,. 'l/',|.';|
l :::::::::::';、ヾ  ̄ `‐-‐'/! ';. '
. ! :::::::::::/ `‐、 ゝ |'゙ |
| ::::::::/ \ 、_, _.,.,_ ノ::: !
|::::/. _rl`': 、_ ///;ト,゙;:::::./ 軍板から出張してきて粘着し続ける
.. `´ /\\ `i;┬:////゙l゙l ヾ/ 池沼が、この世からいなくなりますように
,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l / !.|
. /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:| | |
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l /./
. /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{ | !`:、
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:', | |`、:|
213:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 16:19:21 61zQrbPm
>>210
もしかして53氏に言ってるのか?
コテハン叩きはルール違反じゃなかったか。
>>211
まさか軍事板全体のことを言っているのか?
それに、私はこんな板に投下する気は無い
214:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 16:35:02
>>213
とりあえずあんたはもう、今後このスレに一切書き込まないでほしいんですけど
215:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 16:53:39 61zQrbPm
>>214
別に何か悪いことがあるわけでもあるまいて。
君らと楽しくやりたいだけだ。
216:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:03:03
楽しくやりたいなら居丈高な物言いを改めるべきだと思う切実に
217:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:06:39
軍板にある粘着池沼のスレを荒らしてやろうぜ
218:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:10:34
>>215
悪いことがあるから言ってんだよw
空気嫁ない上にバカみたいにageてばかりのあんたは100%荒らし。楽しくやれるわけねーじゃんw
219:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:16:28
>>215
真性のキチガイだな。
そんなあんたに全国有名病院・おすすめ病院NAVI。
あんたの近所の精神病院を調べて診察受けな。
ま、あんた入院すること請け合いだがな。
220:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:20:33
なんか新・旧シャア板も軍板も好きな自分としては複雑な気分だ・・・
>>215はチハスレやファンタジー世界に召喚されましたスレで
暴れてた人達の一人な気がする・・・
221:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 17:21:51 61zQrbPm
>>216
カリカリしなさんなって。
とりあえず深呼吸でもしてみるといい。
>>217
スレリンク(army板)か?
荒らすのは構わないが、そうした分だけ荒らした奴にそれだけの罰が与えられるだけだ。
まあなんだ、軍事板を甘く見るな。
>>218
荒らしが粘着してるし、自演の疑いをかけられたくないからな。
君もID出さないか?
222:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 17:23:37 61zQrbPm
>>219
何も言われる筋合いなんてないぞ。
君こそ何なんだ?
>>220
タイフーンは嫌いだが、それらのスレと私は一切関係ない。
223:震えるスレ ◆YqJJJk6AAw
07/06/16 17:23:53
上級大将閣下が軍板よりはるばるお越しになられたんだ。丁重に扱うべきであろうよ。
224:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:28:18
>>221-222
荒らすのは構わないが、そうした分だけ荒らした奴にそれだけの罰が与えられるだけだ。
まあなんだ、新シャア板を甘く見るな。
225:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:29:56
軍板から逃げ出したアウトローは放置して
以後何事も無かったかのようにおながいします。
↓
226:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:32:20
>>142
嘘つきは氏ね
227:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 17:36:11 61zQrbPm
>>224
ほう。
では私のスレを荒らせばいいだろう?
こんなスレで吠えてないで、やってみろ。
>>225
論破されかけだからって論点をずらさないでもらえんか?
建設的な話し合いをしよう。
228:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:40:39
誰か職人氏が本当に亡くなったのかどうかは置いといて、だ。
名無し上級大将 ◆k1lLLoV86wがいますぐ死ねば荒らしも止んで
スレが楽しく平和になるのだけは間違いない。
229:震えるスレ ◆YqJJJk6AAw
07/06/16 17:44:40
>>228
口汚い言葉は品性を損なう……慎みたまえ。
230:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 17:46:41
>>227
スレを荒らすなんて最低の人間のやる事だ……誰がやるかよ。最低なお前と一緒にすんなw
231:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:05:02
上級大将とやらに聞きます
あなたはこの板で何がやりたいんですか?
板の住人の神経を逆撫でするような物言いは喧嘩の量販ととられて当然ですよ
あなたが逆に見ず知らずの他人様から尊大な態度をとられたら不快じゃないんですか?
自分がされて不快になる行為は他人にしてはいけないって知りませんか?
そもそも職人の作品投下に対して「GJ」ではなく「及第点」だなんて、何様のつもりですか
上級大将様だなんては寝言は、ネット接続を停めて、おうちの押し入れで布団被ってから宣って下さい
それなら誰も止めたりしませんから、ネット接続を停めて、おうちの押し入れで布団被ってから存分に宣って下さい
232:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:07:44
皆さっきから何を言ってるんだぜ?
皆のアンカーの先には 何 も な い じ ゃ な い か
233:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:11:45
とりあえず俺はイシュタム氏の投下待ち
234:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:20:43
議論はよそでやればいいと思うよん。
転移戦線氏、GJ。
235:震えるスレ ◆YqJJJk6AAw
07/06/16 18:23:06
>>233
私はイシュタムではない。ファイナルアルテイメットイシュタムだ。
236:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:34:03
こりゃ軍事板への報復も考えないとな
237:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:35:35
>>236
下らない報復などやめたまえ。
238:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 18:38:10
なんとなくパターンを見た。
幼稚な挑発>それに対する反応を自分でレス>下火になるとまた煽る
以下エンドレス。
ってことで反応しないことが吉かと。
239:震えるスレ ◆YqJJJk6AAw
07/06/16 18:39:03
報復もまた良し。かつて私を撤退させた手腕が錆び付いていないか見せて貰おうか。
240:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 19:14:08
なぜこんな状態になったか考えてみろよ
お前らがいなくなった職人に未練タラタラのレスの中に
三 人 目 の 人 が い な か っ た せ い じ ゃ な い か w
241:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 19:26:34
さて、ファイナルアルテイメットイシュタム氏とやらに震える街の投下をして貰おうか。
242:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 19:35:42
久しぶりに覗いてみれば、何で軍板の電波スレといきなり喧嘩してるのだ?
243:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 19:47:09
え?何処何処?
俺の、俺のブラウザでは何も見えない!!
まさか、新手のスタンド攻撃?
それとも単にバグなのか?
244:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 20:07:53 BE:231207348-2BP(0)
少なくとも上から目線の奴らとは楽しくやりたいとも思わんがね。
245:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 20:13:22
>>ファイナルアルテイメットイシュタム氏
兄さん、生きてたんですね!!!
いやもぉ…死んだと言われて信じてましたよ……もうSS投下してとか言いません、生きていただけでうれしいです……
で、地獄帰りのファイナルアルテイメットイシュタム氏としてこの職人がSS投下したのにグタグタなスレ状況に“活”を入れてやってください
246:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 20:23:48
転移戦線氏、GJです!
ってかさり気に虎のコーヒー飲んでたのって……?
こういうちらっと伏線を張る技量には敬服です。
第四話はどんな展開になるのか、楽しみに待ってます。
247:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 20:41:25
262:通常の名無しさんの3倍 :2007/06/16(土) 18:37:06 ID:??? [sage]
質問があります。トリップと言うものは簡単に割れるものなのでしょうか?
職人スレより。多分ファイナルアルテイメットイシュタム氏は偽物だ。
248:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 21:34:34
専ブラ持ちはNG、ない人はガンスルーか、アンカーを間違えないよう
注意した上で本文は『死ね』一言のみに限定する、くらいかな。
249:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 23:10:46
だからかまってちゃんなんだから粘着にエサ与えるなって。
それとも08スレは非難板に行く?
粘着は2ch専属だからこないだろうし。
250:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 01:04:50
>>236
報復もなにも、軍版でも似たような状態なんだよな・・・
251:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 07:01:28
転移戦線氏激しくGJ!
>>177
それにしても途中の荒らしは明らかに彼の方の仕業だなw
死ねばいいのに。
252:74
07/06/17 07:53:14
転移戦線・後編、まとめて読み直しました
新人研修なのかな?意識改革も上手く行った様でなによりです。
70年代の青春ドラマ見てる感じでムズ痒かったですがw
ただ猥歌部分は少々悪乗りな気もします。
もう少し短めにした方が座りがイイんじゃ?
253:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 08:01:48
軍板のスレ、荒らすなよ
お前らが軍板のスレを荒らす限り、このスレへの爆撃を続けるからな
254:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 08:28:20
>>253
軍ヲタの爆撃など意味もなし。
素直に軍板に戻り、珍妙な文法で描写も少ないアレな感じのSSを読んでいたまえ。
このスレには軍ヲタは不必要なのだよ。
255:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 08:50:38
これがいわゆる「マッチポンプ」とか「サンゴ」と呼ばれる奴なんですね。
256:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 09:01:54
>>254って本物のイシュタム氏?
257:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 09:05:17
>>256
本物のイシュタム氏は、もう…
258:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 09:16:31
まあ、
上級大将=名無し三等兵=ファイナルアルティメットイシュタム=RX-75-4=三人目
だろ。
少しはキャラと文体を変える努力ぐらいしたらどう?
ワザとやっているの?
ただのバカなの?
259:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 10:19:11 SWkmoSYW
>>258
決めつけるのはあまりよろしくないな。
私はイシュタムからファイナルアルテイメットイシュタムに進化したから現在の
キャラと文体になっただけだ。
生きている間に頭を使いたまえ。
260:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 10:32:42
まあ、なんだなぁ……。
すっかり殺伐とした雰囲気になってしまったなぁ。
ネタ雑談の板で板の比較するとか、証拠も無いのに同一人物だろうとか、
明らかにこのスレで議論する内容じゃないだろう?
そもそもスレが荒れる時点で論外なのだから、
皆の華麗なスルー技術を是非見せてくれまいか?
261:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 10:40:32
このスレの炎上しやすさはマジ異常。
他のクロススレは炎上しても割とすぐに沈下するってのに、どいつもこいつもgdgdと……!
262:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 10:46:02
>>259
真性の馬鹿だな。死ね。
>>260
さり気に軍板池沼に援護射撃自演乙。お帰りください。
>>261
軍板の下等生物が死ねばすむ。さておまえさんはどうかな。
263:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 11:36:53
>>259
しんじゃぇー屑w
264:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 11:37:56
>>262
流石は荒しの巣窟だな。職人を貶める事はマユスレと双壁をなす。
265:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 11:47:31
チョッチョマッテクラサイヨオヤジサン(ry
カタイップロポッポデロ!
アンナキニンナデカャール!
シガンガナリタッルルラロー
バヤディオスダ!イイナ!
ディオバスティオ…
ヒドォオチョグテルトヴットバスゾ
ウシロニハラガタッテイル
だが私は謝らない
ウンコツイテル
東京アンデッド
ニゴリエース(ry
パンツハワタサン
タカラヅカニコワイガアマッタレルナフルァ!
ンナーゼオレハイッペイアノコトイッタ
この辺りは全く見つからなかった。
266:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 11:49:40
誤爆
267:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 11:52:29
>>264
だからお前はココに何しに来てるんだ。用ないならどっかいけよ。
268:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 11:58:42
トリップってのは他人に教えることが出来るんだぞ
まあちがうならedなり種蒔きなりペプシマンがそろそろ来るだろ、きにするな
269:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 11:59:34 SWkmoSYW
>>267
君の排他的な思想は三国人に通じる物があるから改めた方がよろしい。
270:名無しの一人 ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 12:02:28
……イシュタム兄さん。解りやすい鳥は駄目なんだよ……。そんな訳で以後スルーしよう。
271:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 12:14:33
だったらトリップ教えてくれ
本人はお亡くなりになってるんだし実際に試して見なければ分からない
272:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 12:31:21
つ#運命の欠片
これみたい。
273:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 12:33:11
>>269
俺がした質問の答えになっていないよ?
お前が外国にどんな感情持っているか知ったこっちゃないが、
わざわざ三国人って言葉選んで気持ち悪いんだよ、お前。
274:てすつ ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 12:40:33
てすつ
275:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 12:44:33
自演スレ認定
276:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 12:49:28
>>273
君は哀れだな。
277:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 12:56:38 EceQU2GX
いい加減私のスレを荒らさないでくれないか?
みんな酷く迷惑してるんだ。
それに、私がいつ偉そうにした?
説明してもらいたい。
278:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 12:59:49
>>273
ウルセー!!
スルー覚えろこのすっとこどい!
279:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:01:31
ごめん
すっとこどっこいだ
ゴメンねすっとこどっこい
280:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 13:09:00 SWkmoSYW
全く……いつまでたっても荒しとはな。人は変わらぬな。
上級大将閣下も嘆いておられる。荒しはやめたまえ。
281:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 13:18:17 EceQU2GX
>>280
お互い苦労が耐えませんな
282:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:20:03
いい加減キモいな
283:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:28:08
>>282
ああ、軍板住人ってウザいな
284:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:30:57
軍板でも邪魔者だろうよ
285:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 13:33:41 EceQU2GX
>>283
悪口は構わないが、軍板全体を批判するのはやめてほしいな。
>>284
だからスレを荒らすなよ。
286:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:34:00
高校のときこういうのいたよ・・・何のキャラかしんないけどやたら時代口調なの。
きっと普段でもこういうノリなんだろうな。
287:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:45:52
206 :名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w :2007/06/16(土) 15:27:44 ID:61zQrbPm(15)
投下乙だ。
いささか物足りないし稚拙な箇所も多いが、まあ及第点だろう。
>>202
言っておくが、私はこのスレを荒らす気は毛頭無い。
確かに今は糞スレの類かもしれない、でもいつか良スレになるさ。
>>285
ずいぶん上から目線でいらっしゃいますね。
288:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:48:09
自我が希薄か知恵遅れか精神異常か、アニメや漫画に影響されて口調を真似るのが許されるのはリアル小中まで。
演技をするならもっとうまくやったらどうだ、下手糞すぎてなんの面白みもない、現実に存在しない敵と勝手に異常な脳内だけで争っていろ、気持ち悪い。
軍オタらしくそのへんの山の中で一人軍キャンプでもやってろ。
289:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:52:44
>>287
破綻してきたな。顔を真っ赤にしてキーボードを猿打ちしているのが目に見えるようだ。
火病でも発症したか?
なあ、おまえ。馬鹿のきわみだな死んだほうがいいんじゃないか。
290:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 13:58:24 EceQU2GX
>>286
自己紹介を頼んだ覚えは無いがなぁ。
>>287
それは勘違いした厨に対して言っただけだが?
被害妄想は勘弁してくれ。
>>288
確かに論点されたあげく、軍事板のスレまで荒らす奴は常軌を逸してる。
君は、よくわかってるじゃないか。
291:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 13:59:23
やっぱ軍事板に報復爆撃するわ
許せない
292:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 14:03:14
やめとけって
293:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 14:19:51
>>290
こいつ、常軌を逸しているな。論理が破綻している。
自演>>287のような下手糞な一人芝居までして何が楽しいんだ。
こいつのスレとやら誰もいないなw寂しいから攻撃してほしいのか?
ま、誰も相手をしてやらんから一人で痴態をさらしてなw
294:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 14:21:49
まあ少なくとも言えるのはこういうのが続いていくだけで職人さんの作品投下が一日遅れていくわけだ。
実際軍板周りがROMになってくれるだけでココはずいぶん平和になってくるんだがどうだろう。
書き込むのは軍板だけにしてもらえないもんでしょうか?名無し上級大将 ◆k1lLLoV86wとか言う人?
295:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 14:32:57
スレを自分の物と勘違いしている人間は哀しいですな。
296:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 14:44:27
>>295
自己批判乙
297:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 15:01:30
仮にもイシュタム名乗るんならスレの流れを正常化する為にさ、職人らしくSS書いて投下してくれよ。
心理描写が秀逸な面白い奴をいっちょ頼むわ
298:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 15:18:20
おいおい、 塵を芥を督促するなよw
いなくなってくれたほうが100倍マシだ。
299:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 15:39:44 EceQU2GX
>>291
昨日から何回そんなこと言っているんだ?
>>293
言ってくれるじゃないか。
さて、何が言いたい?
>>294
今度は言葉狩りか?消えろだの反論しろだの固定性が無い奴だな。
300:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 15:58:00
とりあえず放置しろって。
やっこさんみたいなのは軍板でも嫌われているから
気にいらないスレ同士の報復合戦&共倒れは喜ぶだけだって。
301:ファイナルアルテイメットイシュタム
07/06/17 16:02:56
荒しは放置するに限りますな。この惨状を種蒔きが見たらさぞ嘆く事だろう。
302:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:23:11
┌──―┐.
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.||
|| ////.||
ファイナル カポッ♪ 上級 ||
アルテイメット F/A 大将 ||.
イシュタム→ < ∩<`∀´∩||.
.ノ ノ 丶 . ||
( ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
∪∪_____.
303:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:24:03
>>299
固定性がなくても何でもいいよ。
職人さんが来なくなるからもう書き込むのをやめてくれ。
304:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/17 16:28:15 EceQU2GX
>>303
単なる個人の好き嫌いでそんなこと言わないでくれ
305:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:33:26
>>304
個人じゃありません。スレ住人の皆が、あんたを嫌いです。
ご自分に都合のいいように曲解ばかりしていないで、空気をよんでください。
空気を読むことが出来ないのでしたら死んでください。
306:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:35:30
>>304
文字読めないのか?「職人さん来なくなる」って書いてるだろ。
個人的にも消えて欲しいと思っているけど職人さんが来なくなることの方が悲しいよ。
307:260
07/06/17 16:39:31
だからな、言い争って何になるんだよ……orz
スルーしようよ皆。
運転と一緒、危ないやつには近づくなという話だろう?
308:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:47:29
>>306
>>260での書き込み不自然だから、あんたの言動。
スルーを促しているように見せかけてその実、弁護。
そういうわけだから上級大将自己弁護乙。
消えてね。売れない芸人さんw
309:ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
07/06/17 16:51:18
職人ならば私がいるのだがね。
310:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:52:00
み、見えないッ
やはり俺にはキング・クリムゾンで時を消し飛ばされたかのように>>304が見えないッ!!
やはりこれは、新手のスタンド攻撃か!?
311:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:53:25
この荒れ果てたスレ状況の中で
自ら修羅の道を選びSSを投稿する事を宣言した>>309に期待と敬礼ッ!!!
312:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:55:44
双方とも、ソレぐらいにしておいたらどうかな。
いいたい人には言わせておけば良いじゃない。
感想や批評は人の自由なんだし。
それに噛み付いて不毛な言い合いになればここも荒れてしまうわけだし。
正直、この流れは偲びない。
悪い流れにだけはならないように、切に願ってる。
313:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:56:02
>>309
んじゃあさっさとSS書いて投下してくんね?
出来が及第点だったら褒めてやっからさ
314:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 16:58:59
ファイナルアルテイメットイシュタム ◆YqJJJk6AAw
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::>>304↓:。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::。::::::...... ... --─- :::::::::::::::::::: ..::::: . ..::::::::
:::::::::::::::::...... ....:::::::゜::::::::::.. (___ )(___ ) <職人ならば私がいるのだがね。
:. .:::::。:::........ . .::::::::::::::::: _ i/ = =ヽi :::::::::::::。::::::::::: . . . ..::::
:::: :::::::::.....:☆彡:::: //[|| 」 ||] ::::::::::゜:::::::::: ...:: :::::
:::::::::::::::::: . . . ..: :::: / ヘ | | ____,ヽ | | :::::::::::.... .... .. .::::::::::::::
::::::...゜ . .::::::::: /ヽ ノ ヽ__/ ....... . .::::::::::::........ ..::::
:.... .... .. . く / 三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:( )ゝ ( )ゝ( )ゝ( )ゝ無茶しやがって… ..........
.... i⌒ / i⌒ / i⌒ / i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
.. 三 | 三 | 三 | 三 | ... ............. ........... . .....
... ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
315:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 17:19:36
>>314
それ、>>304じゃなくてアンカー>>309じゃね?
316:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 17:20:01
>>312
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
317:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 17:22:28
ROM専だけど、久しぶりに覗きに来たら変なのが出てるんだねー。
俺はSSだけ読んで他のレスは大体かっ飛ばしていたので、職人さんが作品掲載をやめる経緯とかあまり知らない。
だけどこういう輩が出てくると嫌気もさすかもね。
とりあえず自分の好みに話や設定が合わないからと言ってギャーギャー言うのはやめた方がいいよ。
このスレッドになじまないSSというわけではないんだから気に入らなかったらスルー。
ここは軍事系のスレッドではなく、軍事系の設定は話のスパイス程度なんだから。
それでも、なお真っ当な批評として受け止めて欲しいなら、まずその上からの物言いを何とかしないとね。
まず理性的にカキコ。
これ以降は多分またROM専。
治まらなかったら透明あぼーん行き。
職人さんは専用ブラウザ使ってるのかな?
318:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 17:24:36
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
( ´д)ヒソ ,、,、 ヒソ(д` )
( ´д)ヒソ (・e・) ←>>316
( ´д)ヒソ ゚しJ゚ ヒソ(д` )
( ´д)ヒソ ヒソ(д` )
( ´)ヒソ( )ヒソ(` )
319:通常の名無しさんの3倍
07/06/17 17:47:22
>>318
それ、>>316じゃなくてアンカー>>315か>>317じゃね?