07/06/09 13:33:15
もし、第08MS小隊の人たちが種、種死世界に居たらどうなるかを語るスレです
例えばこんな…みたいなシーンごとの情景想像や、SSの投下などで楽しく語らうことが目的です
SS作者氏には敬意を忘れずに、煽り荒らしは厳禁&見てもスルー
本編および外伝の叩きも厳禁、スレ違いの話はほどほどに
特に軍事的な話題は控えること
MS登場が原則のサイエンス「フィクション」であることの意味をよく考えて
数多の惨劇・愚行を繰り返さないためにも皆が楽しみやすいスレ作りに協力しましょう
前スレ
もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら5
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軍事ネタ・雑談板
【軍事】08小隊in種・種死【雑談・考察】
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まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
過去スレ
もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら
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もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら2
スレリンク(shar板)
もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら3
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もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら4
スレリンク(shar板)
2:ワッペン
07/06/09 13:35:30
_,__
/::::::::::::::::::::::::::ヽ オッス!またオレが>>2ゲットさんz
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
/`.:::::::::::::::/゛`~、:::::::::::::\ 今年は扇風機の出動が早かったな
/ / ^ヽ:::l` \::::::::::::::ヽ
. / ヽl ヽ \::::::::::::l 水不足っていってるし、だんだん日本
! _ _ \:::::::l も砂漠化してくるかもよ。
、 /` ヽ ./ 。 \ \::l
ヽ 、 。ン ヽ ノ ゙’(6j でも砂漠で見るアニメってのも案外乙なものかもな
ヽ ̄ ’’  ̄ _∪
ヽ 0 ノ
.`、 _/ 下のヤローは誰かって?
. .`-. .r°
ああ、こいつはオレが雇った優秀な助っ人だ。
,r= = ==、、
,. ─|`ヽ─<
,≠ -:/|:!::ト、- ヽヽ
 ̄ ̄ ̄|||━\| ━\| ト、
.|: |||" 'ー'ー' "|::|')|`
.|_,____,__|||:| `エエ´/:/: |
.| T i T |||:|<ニ /:ハ : l
」┼:!:┼┘ゝ .|:イ |:::|
3:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/09 18:12:28
53氏、乙です
そして3ゲットですな
4:通常の名無しさんの3倍
07/06/09 23:31:39
>>1乙
5:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 02:37:54
>>2氏ね
>>3オナニー禁止
6:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 16:06:19
過疎スレだから仕方ないけれど、投下されるSSの質がどんどん下がっていくな。
7:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 18:09:48
そりゃあれだけ追い出せばねぇ...w
種蒔き氏やRTB氏は自分のとこで再開してくれないだろうか。
ぐーぐるさんで網張ってるけどまだ発見できずにいる...
8:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 19:17:24
あの二人サイト持ってたのか?
9:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 19:39:45
このスレの過去ログで本人が自己申告していたかな?
それはそーと、過疎ていると涌いてくる香具師て似たようなのが多いな。
本筋少しだけ改変したのをさも労作のように書き込んで
ちょっと批評されるとファビョて応援レスが沸いてきて「おいお前こんなに人気があったのかいw」てな。
10:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 19:55:49
>>9
140氏(=RTB氏)と種蒔き氏の場合は『ちょっと批評』どころじゃなかったがな。
スレ飛び越えて粘着されてたし。
11:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:04:31
>>10
思えばそれが過疎ル前兆だった。
12:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:25:51
去っていった職人は皆素晴らしかった。
リアリズムな戦闘描写のLRCE氏、寒気のする心理描写のイシュタム氏、戦争の中の日常を描いた種蒔き氏、知識の凄いRTB氏……。
もちろん転移戦線氏も素晴らしいが。
13:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:30:17
高畑氏が二度と戻ってこれないのは仕方ないけれど、種蒔き氏とRTB氏には戻って来て欲しい。LRCE氏は再会して欲しい。
14:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:36:28
>種撒き氏
いや、あれはどちらかといえば非日常。嫌いではなかったけどね。
作風でいえば多分ご本人だろう心当たりがあるけどそこでは種は見ないんだよね。某Nの二次サイトだし。
15:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:42:43
少なくともLRCE氏、イシュタム氏、種を蒔く人氏は浅薄な内容の作品は書いてなかったな。
16:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 20:54:28
>>15
ああ、まったくだ。黄金期だった。
ところで名前が出てこない人見ていれば理由は何故だかもうわかるな。
17:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 21:05:56
08小隊は軍事色の強いミリタリー的な内容だけど、テーマは重いんだよな。
そのテーマを分からないで上っ面だけしか見ないでSSを書くと浅薄な内容になる。
18:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 21:21:42
そう人物も個々がf深く掘り下げられていて印象深いんだよな。
シローだけでなく小隊ごと出すとなると数人とはいえ難しいと思う。
転移戦線氏はよく人物を描いてくれているよ。
19:通常の名無しさんの3倍
07/06/10 21:51:58
RTB氏の場合は08キャラも出てきはじめて、そろそろノリスが戦場に現れる!
ってところで馬鹿のせいで打ち切っちゃったんだよなぁ。
一体何人が、どういう形で転移していたのかが楽しみだったんだけどなぁ...
20:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 10:21:46
まぁ待てお前ら、浅薄な内容の作品とは三人目氏の作品の事を話しているんだと思うが
この流れではRommel氏やRX-75-4氏を追い出そうとしてるように捕らえられかねないぞ
SSを投下し難い流れになってる気がするんだが……
両氏にも早く続きを書いて貰いたいなぁ…特にRommel氏はトップ姉さんのその後が…
>>18
>転移戦線氏はよく人物を描いてくれているよ
俺的には戦闘シーンとメカの人だと思っていたが…どの辺が人物を描いていると思う?
21:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 20:23:57
三人目氏だって悪くないぞ
不運な事に周りがもっと良い物を書いただけで
なんつーか、U.Cに居たなあw
そう言う役回りの奴w
22:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 20:26:55
ジェリドか
23:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 20:32:30
結局のところどんなSSでも読めればそれでいい。
割と悪食なのかなぁ、俺って。
24:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 21:42:34
>>23
やあ、俺
25:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 21:47:12
俺は浅薄な内容のSSや種・種死を貶めるだけのようなSSは読みたくないな。
26:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:06:17
厨が書いて結果的に08小隊キャラを貶めているSSもあるからな。
創造の底辺を見せるな陳腐なオリキャラにするのは自重しろってね。
原作つきの二次創作を描いてなんで名前だけの低俗テンプレオリキャラになるのか小一時間問い詰めたい。
まあ、そういう奴にはこういうね。
氏ね。
27:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:09:34
面白ければなんでもいいよ。
つまらなかったらスルーするだけだから。
でもスルーされたからって暴れるのは勘弁な!
28:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:10:50
>>26
よう三人目、まだ居たのか
29:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:14:04
>>25
だから種房はとでも誘導したいのか、消えな。
>>21
酷薄腐れSSの大半は三人目の仕業だな。
そういや>>3 はどうした?種と08を切り張りしただけの整合性の欠片もないずいぶん酷薄なちり紙を書き捨てていたな。
なあ、ストライクはどうした?陸戦はなにをしていた?見た台詞をそのままテキストうちして楽しいか?
30:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:27:03
本当にこのスレは質が下がったね。
31:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 22:59:31
>>29
誰 に 口 き い て ん だ テ メ ー は
あ あ ?
32:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:21:34
>>30
まったくだ。
>>28
認定房乙。
>>29
カエレ
>>31
スルーしなよ。自分から品位を下げてどうすんだい。
33:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:21:42
>>31
テメーだよ。
34:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:29:50
なにか自分が特別な存在であるかのような意識でレスしてる人間が多いような気がしてならない
所詮文字だけの存在にすぎないのに
35:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:30:05
>>29
作者様に向かってなんていい草だ?
できるもんなら
お 前 が 書 い て み ろ !
36:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:31:28
>>35
他人に罵声を浴びせるのが面白くてたまらない時期のお子様なんだから、ほっといてやれよ。
37:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:36:14
荒れてきた。この流れを断ち切るには
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< 続きマダー?
\_/⊂ ⊂_)_ \_______
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
| .|/
38:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:37:08
>>35
どーせまた
スレリンク(shar板)l50
の連中がきてんだろ?まったく。
39:通常の名無しさんの3倍
07/06/11 23:54:56
嵐の思うツボ
40:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 00:25:21
>>38
そりゃ荒らしの待機場だからな
41:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 00:51:39
雑談はこっちでやれ
軍事ネタ・雑談板
【軍事】08小隊in種・種死【雑談・考察】
スレリンク(shar板)
42:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 01:31:42
今度は自治厨が戻って来たのか・・・
43:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 01:48:03
『2007年度第3回実用スルー技能検定』
44:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 18:32:23
ああ、ハートマンサンダースが次回で終わりか。
そういやコジマ大隊丸ごと転移も続きまだだったなー。
以下、何事もなかったように雑談↓↓
45:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 20:12:17
種蒔きさんのさりげない小ネタが懐かしいな
46:通常の名無しさんの3倍
07/06/12 20:25:09
イモジョウチュウ
47:通常の名無しさんの3倍
07/06/13 08:03:39
「批判」「論評」は作品にするものであって、作者にするモンじゃねーですよ。
特に人格攻撃とかするヤツは朝Pや朝P人と同一視されても文句は言えねーですよ。
作者マンセーだけのスレもキモイけど、ここも大概空気ワリーですよ。
48:通常の名無しさんの3倍
07/06/13 08:59:36 tDemt/Mg
49:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 07:46:34
血のバレンタイン以降このスレの空気は劣悪だったケドネ
50:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 16:25:15
煽るのヤメレ。
51:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 21:01:42
まあ、良い作品にはGJを、劣悪な作品にはスルーで良いじゃん。
後は適当に雑談してりゃ良いじゃん。ところでイモジョウチュウって旨い?
52:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 21:59:30
俺は麦が好き。
芋は人によって好みが分かれる。
慣れない人にとっては匂いがきついらしい。
53:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 22:02:22
俺は妻が好き。に見えた。
54:旧トリップで失礼:53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:08:49
スレ立ての時は名前入れてしまってすみません、初スレ立てであまり考えずに入れてしまいました。
なんかスレを私物化してるみたいですよね、猛反省しております。
その上トリップを忘れてしまい…旧トリップで失礼いたします。
さて、そんな訳で投下予告です!
22:15辺りより投下開始します。
……ただ、予定より思いっ切り長くなってしまったので2日に分けて投下いたします…次で第三話終了…とはなりませんですみません。
では、投下準備始めます、後ほどまた!
55:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:15:55
人間の身体とは不思議なもので、初日にはあれだけ食事も出来なかった少年達も3日目の夜にはモリモリと
食事を取る事ができた…訓練に際して強化されて行く肉体が栄養を欲しがっているかのように。
夜も疲れてすぐに睡眠に入る…筋肉痛も動いているうちに感じなくなり、あいかわらず訓練はキツイが初日
のようにランニング中に倒れる事も少なくなった。
だが、最も違いを見せたのはやはりコーディネイターであるキラであった。
3日目にはキラが遅れるような事は無くなり、艦内トレーニングで遅れることも無くペースを落としつつみ
んなが終わるのを待ち、トレボー爺さんの練兵場での訓練コースも少年達を周回遅れにするまでになっている。
着替える時もキラの肉体は一足早く少年達より筋肉がついたようで、一回り身体が大きくなった感じだ……
格闘訓練ではまだサンダース軍曹に投げ飛ばされているのだが。
「キラ、なんだかたくましくなったみたい」
「そうかい、フレイ?」
みんなと少し離れたテーブルで夕飯をパク付くキラを見上げるように横に座ったフレイが囁く。
頭にバンダナが巻いてあるのは…初日にフレイに爆笑されたのがよっぽどイヤだったらしい。
慣れたとは言え訓練の後は息も絶え絶えな自分らに比べ、キラはもう何事も無かったように食事を取ってい
る…それがサイにはまるで自分はコーディネイターだからもう平気だと、ナチュラルの君とは出来が違うんだ
と雄弁に語っているようでイラ付いた…もちろん少し前まではいつも側にいて甘えるように自分を見上げてい
たフレイがキラの隣にいるのもまったく持って気に入らない。
『キラが大した事無いと…俺が優れているという事が証明できれば…そうすればフレイだって…』
食事を咀嚼しながらあっちを見ないように目をつぶって考えるサイ。
『キラにしかできないといわれてる事をやり、自分の優秀さを証明する…その為には……』
更にしばし考えていたサイはいつの間にか食事がなくなったことに気がつく。
しばらく考え込みつつ何かを決意したサイは、けだるい表情だが食事は続けるトールとカズイを残し立ち上
がってある場所へ向かった……自分の能力を証明する為に。
「ヤマト少尉の様子はどうだった、キキ?」
「なんだかもう全然平気って感じで飯食ってたよ。
他の連中はまだダルそうにしてたけどね…でも食事はがっちり食べてもう戻す様子も無かったね」
「若いなぁ…もう慣れたのか」
「隊長、自分が年寄りみたいな事…。
それにしてもヤマト少尉がコーディネイターって言うのは本当ですね、既に筋肉が付いて来ています。
普通の人間ではこの短時間ではまだあそこまで付くとは考えられません」
「予想通りになったな…明日から計画通りヤマト少尉に……」
『おい、止めろ!』
『何をする気だ!』
『奴を止めろ!』
『アイツは暴走している!』
「なんだ?」
指揮車の中で相談していたシロー、サンダース軍曹、キキの3人は指揮車の外、格納庫の中が騒がしくなっ
てる事に気がつき何事かと外へ出た。
―数分前―
サイが現れたのは格納庫であった…そこで周囲に気を配りながら見つからないようにストライクのメンテベ
ッドに素早く駆け寄るとリフトを登りきった。
食事時間と当直の交代の狭間だった事もあり誰に咎められる事も無くサイはストライクの開いたままのコク
ピットに滑り込むことに成功したのだ。
56:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:18:05
ハッチを閉じOSを立ち上げ待機モードのストライクを機動モードに変更すると、正面や左右のモニターに
周囲が映し出されさまざまな状況を表すウインドが開いては消えストライクの状態をモニタして行く。
特にエラーは出ていない、恐らくはこのまま動かせるに違いない。
初めてロボットの操縦席に座る興奮と、これでキラを見返してやれるという興奮と、禁忌を犯しているとい
う後ろめたい気持ちとスリル、そして不安が少々。
その少々の不安を押し潰すべくサイはどんどん躁状態に近い興奮状態になり、心臓が鼓動を早く打つ。
……他人の愛機に乗るというのはまるで他人の彼女に手を出すようなスリルと興奮がある……と、そんな経
験が無いにも関わらず高揚した精神状態の中でサイは考え、そして思わず笑い出す。
「くっくっく…はっはっはっはぁ!
なんだ、キラと同じ事をしてるだけじゃないか! ならば俺にだって…俺にだって出来る!!」
コントローラーを握り締め歩行モードに入っている事を確認したサイは、目の前にある邪魔なキャットウォーク
をギコチなく乱暴に押し開くと勝利と栄光の第一歩を踏み出した。
鳴り響く警報も周囲をアリの用に走り回って手を振る人達も今のサイを助長する事はあっても止まらせる物ではない。
更に一歩を踏み出し、MSを動かせるのはもうキラだけじゃない事を証明し自分の優秀さを認めさせる為に
サイはAAを出てデモンストレーションをしようと外へ続くハッチへと歩を向けた。
マードックが気が付いた時、ストライクのハッチは閉じて目に起動状態にある事を示す光が灯っていた。
坊主が居た所は見てないし今晩動かすとも聞いていないし戦闘配置も出ていない、なにより自分がストライクを
動かすと聞いていない以上それは動く筈がない物であり、今乗っている奴は無断で動かそうとしているに相違無い。
「おい貴様、誰の許可でそいつに乗って…」
怒鳴りながらコクピットに近寄ろうとした時にストライクの腕が動き「まさか…」と咄嗟にキャットウォーク
の柵にしがみ付いたのが功を無し、乱暴に押し開かれたキャットウォークから落下する事は辛うじてなかった。
「舐めやがって…!」
一歩前に出るストライクを横目に見ながらキャットウォークの操縦ボックスまで転がるように進むと、アラート
ボタンを乱暴に殴りつけてキャットウォークを降下させた。
「乗ってるのは坊主じゃねぇ、全員下がれ!!」
灰色のディアクティブモードのままキラが操縦している時とは明らかに違うギクシャクした動きに確信した
マードックが、押し止めようと周囲で手を振る整備員に下がるように怒鳴って外へ続くハッチを閉じるように
指示しているとシローとサンダース軍曹とキキも駆け寄ってくる。
「マードック班長、どうなっているんです!?」
「判りやせん、敵の工作員か脱走か…ともかくストライクに誰かが乗りこんでやがる!」
「随分ヨタってるね」
「って事はコーディネイターじゃない…敵ではないのでしょう」
「サンダース、陸戦Gで待機するんだ、相手が艦外に出そうになったら抑えてくれ。
…まぁその必要は無さそうだ……あれは…倒れるぞ!」
57:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:21:12
「で、どうだった? アマダ少尉の新兵訓練は?」
「軍人としてはどって事無いね…パイロットとして言わせて貰えばあの程度は日常トレーニングに毛が生えた
ようなもんだよ…トレーニングをしていない少年達がいきなりやるには辛いかも知んないけどね。
……まぁ砂漠ってのは少々キツイ環境だけど……それでも不当な訓練だと解任出切る物ではないさ」
「そうなの…それじゃぁ……」
「別にアマダ少尉が少年達を不条理にイジメてる訳じゃないさ。
あれはいろいろ考えてる鍛え方だ…さすがにMS先進世界の現役パイロットだね、見習うべき所は多いよ。
MSを運用するってのは機械を動かすだけじゃない、こういったのも吸収していかないといつまでも立ち遅
れたままになり兼ねない」
「MSとMAって、鍛える場所が違うのでしょうか?」
「基本的には変わらない…でも地上だと振動が多いとか、より平衡感覚を磨いておかないといけないとか。
彼らは気が付いてないだろうけど首を鍛えるトレーニングが多めなんだ……Gの有無はMAもMSも変わら
ないと思うけど、歩行による振動や転倒の衝撃でネックになるのはまさしく首だからね」
「へぇ…思ったより考えてるのね」
「考えなきゃ死ぬのは、どの世界でも同じだろうさ」
ナタルの問に珍しく―とマリューは思った―まじめに答えたムゥはその後の自分のちょっと悪意ある突っ込
みに答えた後、ふっと自傷気味に笑い視線を窓の外に外してその先の見えない物を見る…ムゥのそんな仕草に
マリューはこの軟派な側面がちらつくエースパイロットにも、自分と同じように過去にいろいろと憤る物があった
んだろとその横顔を盗み見る。
……こうして見ると整った顔立ちをしている…口を開かなければワリといいオトコなんだけどなぁ。
そんな事をふっと考えてしばし思考があっちの方向に行ってしまったが、それを引き戻すかのようにブリッ
ジ内にけたたましい警報が鳴り、思わず艦長席からずり落ちそうになった。
「なになに、どうしたの!?」
「格納庫でアラートです! おい、どうなってる…なに、ストライクが!?」
「トノムラ軍曹、何が起こった、報告しろ!」
「はっ、どうやら誰かが勝手にストライクを動かしているらしく…」
「バジルール中尉! 8小隊は全員いる!? 彼らの居場所を確認して!!」
「はい、艦内に…三名が格納庫、残る二名は…食堂とシミュレータールームにいます」
「彼らじゃない!? ……って事は…誰?」
いつまで彼らを疑っているんだろうかとナタルは思い、艦長席で頭を捻るマリューにムゥが声を掛ける。
「ともかく…敵の工作員か、脱走なのかもしれない…あれを売ればいい金になるだろうしね」
「マードック班長がハッチを閉ざすよう指示を出しているようなので出られない筈です、兵科に武装させて格
納庫へ集めましょう!」
「そうね…それで……」
『ラミアス艦長!』
「アマダ少尉? 今何処にいるの!?」
『格納庫です、ストライクが…』
「知ってるわ、あなた方ではないのね!?」
『そうです、カレンとミケルを呼び出して陸戦Gで待機するよう伝えてください!
あのパイロットは操縦に慣れてません、そのうち倒れます! 憲兵か海兵を武装させて集めた方が…』
「もう手配してます、あなはたそこ……」
『さすが、手配済みでしたか!
自分は待機して動向をうかがいますが、非常時にはパイロットを抑えます』
「ええ…とにかく私も行くからそれまでは待機していて!」
『了解!』
「トノムラ伍長、別命あるまで艦内は第三級戦闘配備! フラガ大尉、バジルール中尉、行くわよ!」
「はっ!」「了解!」「おっけー!」
58:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:24:09
「くっ…そぉぉぉ…」
さっきまでの高揚感は一体どこに行ってしまったのか、3歩目にしてサイの額には脂汗が滲んでいた。
モニターの正面に表示させたストライクの垂直を示す縦のラインがフラフラと不安げに揺れる。
この機械はオートバランサーという物が付いていないか、そうでなければよっぽど劣悪な物に違いない。
動く度にその制御を手動でしなければならないのだ…歩いてズレた重心を機体中心に持っていこうと上半身
のバランスを取るが、行き過ぎたが今度は反対にバランスを崩しかけそれを戻すが更にもっと大きく機体のバ
ランスを崩す。
フラフラとゆっくりしていた上半身の左右の動きは今や腕をともなった派手な…そしてヤバげなギクシャク
した動きになる。
オートバランサーを切って地上で歩行する訓練を積んだシローにはその動きは末期的なモーションである事
が手に取るように判った…MSの訓練校では自分も最初は良くああなった、そして次に来る動きも判っていた。
「倒れるぞ! 総員退避!!」
シローがそう叫んだ時、ストライクはふらつく上半身のままもう一歩を踏み出した。
そのまま踏み出した足の反対側へ完全にバランスを崩したストライクは、周囲のコンテナを吹き飛ばして激
しい金属同士の衝突音を響かせながらゆっくりと前のめりに倒れる。
それでも地面に手を付いたのは…サイの操縦ではなくOSに仕込まれていた反応で…そしてそのOSはキラ
が作った―実際には改良した―物であり、サイはキラに救われた形となった。
負け犬のように膝を折り手を付いた四つん這い状態のストライクの正面のモニターに映る物は希望の未来へ
繋がる外に出るハッチではなく、見間違いようの無い格納庫の床だ。
「俺は…俺はこんなにも…キラに劣っているのか……!?」
先程高揚したと同じ分だけ失望がサイの身体に広がって行く…自分の優秀さを証明するどころか、キラがい
つもなんでもなくやっている事すらできやしない…。
カレッジに居た頃はアニキ面してキラを何かと気に掛けてやったような態度を取り、フレイの好意は当然の
ように自分にあるものだと振舞っていた自分。
キラを『大切な仲間だ』『コーディネイターとか関係ない』と言っておきながら…『コーディネイターの癖
にフレイを奪った』とか『コーディナイターだからって調子に乗りやがって』とか憎んで、妬んで。
そして俺の方が優秀だと証明しようとして…自分はキラの足元にも及ばないと証明してしまった。
…こんな自分ではフレイが離れていくのも当然だ……惨めだ…あまりにも惨めで……そして汚くて醜い。
「くっ…くくっ…ううう…うぉぉっ……」
メガネのレンズに溜まる涙で正面の床が滲んで行く様に見え口からは嗚咽が自然と漏れ出して行く。
こんな無様で惨めで汚れた自分にはこんな格好が、こんな屈辱的なポーズがお似合いだ。
サイ、お前はコーディネイターのキラに微塵も及ばないクズだ、ゴミだ、ウジ虫だ、両生物のクソを集めた
価値すらないFNGだ。
自己嫌悪に痛い程苛まれるサイは、もしかしたらキラも同じようにこの狭いコクピットの中で孤独で孤立無
援の中、たった一人で生死を掛けて戦っていたのかもしれないと……自分が世界で最も唾棄すべき存在である
事を思い知ったこの時、初めてキラがこれまで耐えてきた気持ちを知った気がした。
キラとフレイとトールとミリアリアとカズイも大勢の野次馬に混じってストライクの強奪犯人の逮捕の瞬間
を見に来ていた。
マリューとナタルが指揮する兵科が物陰に隠れて武器を構えてストライクを包囲し、その後方に陸戦ガンダ
ムも武器を構えてストライクの動向を見守る。
そして最近すっかり見慣れたアサルトライフルを構えたシローとサンダース軍曹―マリューはシローらが
行くのに難色を示したが個人の対MS戦闘に慣れていると言うシロー達が行くのを認めざるを得なかった―
がストライクの背中からロープを使って慎重にコクピットへ近づいて行く。
これも命がけなんだなとキラは思う…もし今ストライクがバランスを崩したり腕を振るったりしただけで2
人は即死だろう。
いくら憎い鬼教官達であっても目の前で死なれるのは気持ちが悪い…だから死なないで貰いたい。
見守る人達の呼吸や唾を飲む音が聞えて来そうな奇妙な静けさの中、2人はコクピットハッチの左右に取り付いた。
59:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:27:12
シローとサンダース軍曹は手の動きだけでタイミングを合わせ、非常時にコクピットハッチを吹き飛ばして
パイロットを救出するエマージェンシーハッチを開いて操作し、くぐもった爆音を響かせて吹き飛んだと同時
にコクピットへ滑り込んだ。
『……………!』
誰もがその瞬間を息を飲んで見守った。
発砲音は聞えてこない、どうやら敵の特殊部隊とかではないようだ…そうでなければ倒れた衝撃で気絶したか。
ひょいっと顔を出したのがシローだと判ると周囲からは安堵のため息が漏れる。
マリューやナタルがほっとしたように兵科に解散するように手振りで示している所を見ると、どうやら敵で
はなかったらしいとキラは安心したが…では一体誰がこんな事をしたのかと疑問は強まる。
そのままシローはマードックに向かって手を振るとリフト車がストライクのコクピットに向かって走り出し、
真下に来るとマードックを乗せたままアームを上に上げてシローとサンダース軍曹に抱えられたストライク強
奪犯をその場に下ろした。
「あれは……サイ!?」
フレイの息を飲む声と共にキラも確認した、マードックに頭を殴られているのは間違いない…サイだ。
「サイだ…」
「なんでサイが!?」
「さぁ…判るもんか」
皆もサイと確認したようだ…人形のようにリフト車から引き摺り下ろされ、マリューやナタルがその場へ向かう。
「…フレイ?」
赤毛が鮮やかに翻ったのを見て、キラは思わず振り返りながら声を掛けた…しかしフレイは答えない。
その場から駆け出し、そして格納庫から通路へ扉に駆け込むと見送る周囲を残して去って行った。
『……涙……?』
「どうしちゃったのフレイ?」
「さぁ…」
「判んない事ばっかだよ…」
周囲は気が付いていない…コーディネイターの動体視力だけが角を曲がった瞬間にフレイの眼から零れる光
の雫を捉えていた。
「フレイ……」
キラはその涙の理由を考え…この場で涙を流して走り去る理由は一つしか思い浮かばなかった……そして良
すぎる自分の動体視力と理由に行き着ける推察能力を呪った。
『フレイは…まだ……』
ストライク強奪事件の全容が明かされ野次馬が三三五五に散って行く中、足元が崩れるような感覚を感じつ
つもキラは呆然と立ち尽くしていた。
「なんて馬鹿な事をするの!」
「たまたま犠牲者は出なかったが…一つ間違えば誰か死んでもおかしくねぇ状況だぞこの馬鹿野郎!」
「……すみません……」
座り込んだままのサイを取り囲み、マリューとマードックは怒りの声を荒げた。
「…いったい何故こんな真似をしたのだ?」
代わる代わる怒声を振りまいている2人では話も進まないとナタルが動機を尋ねる。
サイはそれまで魂の抜けたような声ばかり返していたが、その問いにピクリと身体を震わせ、大きく息を吸
い込むと内蔵まで吐き出すような深いため息をついた後に話し出した。
「……俺も…ストライクを動かせると証明したかったんです……」
「で、動かせたか?」
それまで黙って話を聞いていたシローが、サイの死にそうな声での告白に周囲が押し黙ってしまった隙に問
いかける。
えっ…とマリューやナタルはシローを振り返った…尋ねるまでも無い、ストライクはメンテベッドから僅か
数歩のこの場所で四つんばいに倒れているのだ。
60:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:30:54
その言葉は2人には傷口に塩を塗りこんでいるようにしか見えない…だがマードックは腕組みしてその答え
を待っているように見え、何か男同士にはこういったやり取りが必要なのかと視線を交わす2人。
「……いえ、無理でした……」
長い沈黙―マリューはこの沈黙に耐えられずに何度も口を開こうとしたがその都度マードックに目で制さ
れていた―を破ってサイはそう声を絞り出した。
「……そうか……」
これだけ長い時間を掛けて答えさせてシローが発した言葉はそれだけであり、マードックもうんと頷いてそ
れ以上は何も言わない。
その代わり2人はマリューに目をやって『どうぞお裁きを』と言うように今度は言葉を急かした。
『この状況で何を言えと!?』
と心の中で叫んだマリュー、もう叱るような流れの場面ではなくこれは最後の審判ならぬ懲罰を与える時期
であろうと考え、まぁ本人もまさしく死ねる程後悔している様だしいつぞやのように死刑を求刑すまでも無い
…数日の独房入りで勘弁してもいっか。
「…ゴホン。
アーガイル二等兵、今回あなたが起した騒動は人命も危うくしかねない危険な行為であり謝って許されるも
のではありません。
本来であれば厳罰に処す所ではありますが本人も十分反省しているようですし、艦長として三日間懲罰房入
りを命じます」
横でナタルがまぁ妥当でしょうという顔をしている…後は任せて自分はブリッジへ戻ろうかとマリューが踵
を返しかけた時、再びシローが口を開いた。
「ラミアス艦長…ちょっといいですか?」
「なに、アマダ少尉?
私の科した罰が重過ぎるとでも言うの?」
「いえ、十分妥当な措置だと思います。
しかし……自分も一緒に独房に入ります、これで刑期を一日半に出来ないでしょうか?」
「ちょっ…なにを言ってるのアマダ少尉!?」
「アーガイル二等兵は現在新兵訓練の最中ですからその監督責任は訓練の全権を持つ自分にあります。
新兵訓練も疎かにしたくはないですし……」
「アマダ少尉、刑期を人数割するなど前例がありません」
「そうですよ少尉、そいつぁおかしいです」
シローのとんでもない提案に生気を失っていたサイは目を見開いてシローを仰ぎ見、マリューとナタルと
マードックは一斉に反論した。
シローと気が合うマードック班長―とマリューは思っている―も反論した事にマリューはほっとしたのだったが―
「格納庫の管理責任者は自分です、アマダ少尉だけが監督責任を被るのはおかしいじゃありやせんか。
艦長、自分も独房に入りますよ…そうすれば一人1日、キリもいい」
―マードックが発した言葉は予想と180度かけ離れていた。
「マードック班長まで…なんて無茶を言い出すの!?」
「艦長、ここは一つ曲げて飲んじゃくれませんか?
…損はさせませんぜ」
マードックはちらりと立ち尽くすキラを横目で見てそう発言する。
「ラミアス艦長、これが軍の秩序を乱す物とは重々承知していますが、少年兵達の精神的状態を……」
「もう、勝手にしなさい!
その代わり食事はパンと水だけよ!」
「「ありがとうございます!」」
踵を合わせ敬礼する2人に対して『もう知らない!』と言わんばかりに大股で歩を進め肩で風を切ってその
場を離れるマリュー。
自分も本当は反対だが…と言う目をしながら苦笑していたナタルはその場を締めくくるべく声を発した。
61:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:33:11
「ではアーガイル二等兵、マードック曹長、アマダ少尉の三名は今から三日間…一人分一日の独房入りです。
逃亡の可能性は無いので拘束はしませんがおとなしく着いて来る様に。
あ、その前にマードック曹長、この場を片付ける指示だけは出していってください」
「おお、それもそうだな……坊…少尉、ストライクを元に戻してください!
整備班、今聞いた通りだ!
俺ぁ一日独房に入ってるがストライクの点検と、三班は散らばったコンテナの整理をしとけ!
俺が居ないからって手を抜いたら外に叩き出すぞ!
ヤマト少尉、なにぼさっとしてんですか、チャッチャとやってください!」
その場に立ち尽くしたまま出口の方を見据えていたキラにマードックは声をかけたが…立ち尽くすキラは2
度目の呼びかけでようやくこちらを振り向く。
そこでサイと目が合い、2人は気まずそうに目を逸らした。
「ではお入りください」
兵科の一人に連れられて3人は独房に入る。
「何かありましたらあそこの監視カメラに叫んでください。
食事はその都度運ばせます」
「判った、ありがとう」
「では失礼します」
カードキーと暗証番号を押してその男は立ち去った…後には薄暗い独房に入れられた3人が残される。
「……スミマセン、俺のせいで少尉と班長にまでこんな……」
しばし後、一番奥の隅にうずくまったサイが2人に話しかける。
「気にすんな、気が付かずにMSに乗り込まれたこっちも悪い」
冷たいベッドに腰掛けて頭の上で手を組んだマードックは壁に背を預けながら目をつぶって答える。
「管理がザルだと言われればその通りだったさ。
今回はどこも壊れなかったみてぇだが、戦闘もしてねぇのにMSを壊されるのはゴメンだけっどな」
「お前は十分反省した…同じような事はもうしないだろ?」
「……はい……俺にコーディネイターの真似事なんて無理だと…いろいろ思い知らされました……」
抱えた両膝に顔を埋めるサイはそのまま消えてしまえばいいと思っているかのように小さく身体を窄める。
そしてしばしの沈黙…あえてそれを破り去って独房の壁に寄りかかったままのシローはサイに質問をする。
「……で、何を思い知らされた?
その口調じゃコーディネイターの真似事が無理な事を思い知っただけではあるまい」
静かに話しかけるその口調は丁重で相手を気使うようではあるが、沈黙を許さない迫力があった。
「……自分が…自分がいかに醜くて汚い奴だったか思い知らされました。
口ではコーディネイターとか関係ない、キラと俺達は仲間だって、そう言ってたのに……自分より優秀なキ
ラに、コーディネイターの癖にって……嫉妬して、憎んで。
自分がたいした事の無い奴ってよりもそっちの方がショック大きいです……こんなんじゃフレイも……」
「……他には?」
「……コクピットの中があんなに孤独で、一人でいるのが耐え難い物だったなんて……キラは良くあの中に一
人で、命の危険に身を晒しながら戦ってられたなって……」
「おい、考えすぎじゃねぇのか?
妬みや嫉妬なんざだれにだってある感情だ」
「それを汚い物だって思えるのが…青春時代の特権じゃないんですか?」
「ま、大人になりゃそんなの当たり前になっちまってなんとも感じなくなるがな」
2人の大人が若者の青春時代特有の潔癖さに薄汚れてしまった己を振り返って苦笑する。
だがそれを笑い飛ばしたりはしない……そういった時期が自分にもあったからだ。
そういう意味で今のサイは過去の恥ずかしい自分を見ているようなそんな気分にさせられる、若者と言うのは大人達の若くて恥ずかしかった過去の自分を嫌でも思い出させてくれる鏡のようなものだ…いつでも数歩前の自分が居る。
62:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:36:34
「アーガイル二等兵…そういった嫉妬や憎みや妬みと言う感情は誰にでもある自然な感情だ。
危険なのはそれを必要以上に恥じたり、自分の中に溜め込んで攻撃対象に先鋭化したり、気が付かないフリ
をして同じ事を繰り返す事だ。
だがお前はそれに気付いた…だからお前は大丈夫、その感情はより上を目指す糧として自分を鍛えろ、それ
に気付いたお前なら出来る」
「自分が大ぇした事が無ぇと自覚できたなら…どん底気分を味わったなら丁度いい、挫折も自己嫌悪も味わう
だけ味わえ、その経験は無駄にゃならんぞ!
味わうだけ味わったなら……そしたら後は這い上がるだけだ、簡単だろ?」
サイは下手な慰めではない、訓練時の怒声でもない、当たり障りのない懺悔室の神父の言葉でもない、自分
らが同じような状況を乗り越えた経験からの言葉を……まるでサイに悩み苦しんでいた過去の自分を投影して
アドバイスするような大人達の言葉に思わず顔を上げる。
この人生の先輩達は今、後輩である自分に親身になって助言してくれているのだ…恥ずかしく思い出したく
無いであろう自分の過去を思い出しながら。
照れたような恥ずかしいような微妙な表情でそっぽを向いて頭を掻いているマードックと、目の前のサイで
はないその向こうに見える過去の自分に苦笑しているようなシローにそう感じ、サイは思わずたたずまいを正
して一言も聞き逃さないように真剣に聞き入っていた。
「それにな……コクピットの中の孤独感、孤立感、何かあったときに一人で死ぬという絶望。
これはパイロットにとって何事にも変えられない恐怖だ…これに負けたり必要以上に勝とうとした奴―ヤ
マト少尉は後者かな―は精神的に病むだけではなく、間違いなく戦死する。
だがな……それでもパイロットは毎日コクピットに入って、そして戦うんだ…何故だか判るか?」
「えと……パイロットは皆優秀で、勇気と度胸と使命感に溢れていて……」
「そうなんですかい?」
「まさか!
いいかアーガイル二等兵…確かにそういうパイロットも居るには居るだろうが…そんな奴はごく一部だし、
居たとしたらそいつは英雄だ、是非お目にかかりたいよ。
……ああ、フラガ大尉はそうなのかもしれないな。
まぁそんなパイロットも恐怖を感じるのは普通のパイロットと変わりない、恐怖は例え麻痺させる事はでき
ても恐怖を恐怖と感じれない奴もまた、長生きできないのさ」
「じゃァどうして……」
「簡単だ、コクピットの中は孤独かもしれない……しかしコクピットから降りれば孤独ではないからさ!
信頼する仲間の為、自分を支え信じてくれるメカニックやオペレーターや上位将校の信頼に答える為、護る
べき人の為……その為にコクピットに座るんだ、
そしてコクピットに座る以上は平常心にて恐怖に勝たなければいけない。
狭く小さなコクピットの孤独を嘆くのではなく、自分を支えてくれる仲間と、スタッフと、そして上司や部
下の為、なけなしの勇気を振り絞って自分の技量を最大限に発揮させる、それが出来て初めてパイロットと呼
べるのさ」
「俺もたくさんのパイロット達を見送ってきたが…いつまでも自分の事に手一杯で周りが見えねぇ奴はだいた
いそのうち帰ってこなくなるもんさ…」
「そうなんですか…でもそれじゃ、今のキラの状態は……」
「まぁ…危険な状態かもなぁ」
「えぇっ!? じゃ、じゃぁキラは……」
「そう心配するなアーガイル二等兵、だから俺達が新兵訓練をしてる」
「え…そうなんですか!? でもあのキツイ訓練と周りが見えない奴って……どんな関係が!?」
???が飛び交うサイ、シローを仰ぎ見るもシローは笑うだけで何も答えない。
『無意識なのか…ああいう事があってもアーガイル二等兵はヤマト少尉を心配している。
予想通りこれなら大丈夫だろう……きっと……』
暗い独房に差し込む窓からの月の光と同じように、シローも少年達に希望の光を見出していた。
63:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:39:14
「やぁねぇ~なぁにぃ? 電気も点けないで?」
キラに割り当てられた士官室に戻ったフレイは無人かと一瞬思ったが、ベッドに横たわって天井を見つめて
いるキラに気付いた。 頭の周りではトリィがちょこちょこと本物の鳥がするように辺りをついばんでいる。
「……フレイ……」
気ダルそうに上半身を起すキラ。
電気のスイッチを入れたフレイは自分の部屋のように中へ入り込む…仮にも小尉なのだからと最近与えられ
た士官室は4人部屋と違ってベッドは一つしかなく、狭いながらも水道や電気調理器やトイレやシャワーも付
いている軍艦の中の個室としては快適な空間であった。
それが気に入ったのかフレイもキラがこの部屋に移った時から当然のようにここで寝起きを共にしている。
最近はキラも訓練後の疲労ですぐに寝てしまうしフレイもオペレーターとして正式な訓練を受けるようになっ
ているのですれ違いも多いが、フレイが持ち込んだのかフレイと同じ匂いのする化粧品の甘い香りが室内に移っ
ていた。
昨日までは例えフレイが居なくてもこの香りに包まれて安心して寝れたのではあるが、今は白いYシャツに
ついた醤油染みのように気になって仕方がない…フレイの匂いを感じる度に別な考えが頭をもたげる。
「フレイ…さっきはどうしたの? 駆け出したりして……」
つい口に出してしまったが何かいたたまれなくなって語尾の方は声が小さくなり…キラはうつむく。
フレイがピクリと―見ようによってはギクリと―立ち止まって眉間にシワを寄せ顔をちょっと歪ませた
ような微妙な表情をしたのだがうつむいているキラには判らなかった……もっとも、フレイにも自分が何故こ
のような反応をしたのかは判っていない。
目をつぶりほっと息を吐くとフレイは、歪めた顔から最近キラに向ける笑顔を浮かべて上半身を起したキラ
に擦り寄るように自分の上半身を預けると、自分のおでこをこすり付けるように最近筋肉質になってきたキラ
の胸に顔をうずめた。
「サイ……馬鹿よね…」
「え?」
「貴方に敵う筈なんか無いのに…馬鹿なんだから…」
本当に仕方ない人だとため息をつく中に、キラは相手を心配するニアンスが含まれている…と感じる。
「……そうか……」
「え?」
キラの呟きとうずめていた胸筋と全身がピクリと硬直した事に、フレイが胸の中からキラを見上げた。
「キラ? どうしたの…キラ?」
身体を起こしてキラと目線を合わせようとするフレイだったがふぃっとキラは顔を逸らし、その逸らした目
線を合わせようとフレイが体をずらしキラがまた逸らす。
数度それを繰り返した後、フレイが納得行ったというようにキラに胸を押し付けるようにして顎を肩に乗せ、
やきもちを焼いている子供を甘やかすかのように抱きしめ、
「大丈夫よキラ…貴方には私が……」
と耳元で囁く……途端に力の抜けたキラの頬を両手で挟んで顔を背けようとしたのを阻止した。
「フレ……んんっ!」
何か言おうとしたキラの唇を奪ったフレイ。
そのまま押し倒そうとして……微妙に動かせたものの押し倒せず、逆に押し戻されベッドの隅にまで突き放された。
「キラ……っ?」
「やめてよね…っ!」
拒絶するように手を突き出し泣きそうな顔で叫ぶキラにフレイが目を見開き、次の瞬間呆然とするフレイを
残してキラは部屋を飛び出した。
「キラ……っ!!」
フレイの声を引き離すように全力で…全力疾走でキラは自室から逃げ出した。
どう走ったかは判らない。 薄暗く人気の無い低い何かが呻る様な音がするだけの廊下の曲がり角にぶつかりそ
のまま拳を、膝を、頭を壁に叩きつけ、何の匂いもしない冷たく硬い壁に身体を預けてずるずると床に崩れた。
64:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:44:15
「……冷たい……」
アレだけ欲しかった物とは真逆な感触の物に身をゆだね、キラは当たり前の感想を呟く。
『フレイは…フレイはまだサイが好きなんだ…!』
目に映る壁と床が見る見る歪む…キラは自分が泣いている事にも気がつかずに嘆く。
『フレイは……身も心も僕の物、そう思ってた…そう思いたかった!
暖かくて優しく僕を護ってくれるフレイがそうしてくれたのは僕を好きになってくれたからだと思ってた…でもそうじゃなかった…!
フレイは優しい人だからきっと同情して…可哀想な僕を慰める為に自分を捨ててまで僕に抱かれたんだ…その為に好きな人を、サイを傷つけてまで!
それなのに僕にフレイが惚れるのは当然みたいな態度を取って、僕を気遣ってくれていたサイにあんな酷い事を……!
サイは僕があんな事をしたからストライクを動かそうとして独房に…みんな僕のせいじゃないか!』
噛み締めた歯の隙間からうめき声が漏れる…次第にその声はキラの絶望を表すように慟哭に変わって行く。
『フレイが僕を好きになってくれる筈が無いじゃないか…僕はコーディネイター、頭脳・身体能力を上げるよう人工的に改良された気持ちの悪い、化け物みたいな存在なんだ……フレイの大嫌いな……!
馬鹿みたいだ…有頂天になって…なんでもできるような気になって…全ては勘違いの夢、的外れの期待だったんだ…』
血が滲むのも構わず叩きつけた拳の痛みは伝わってこない、心の痛みがそれを上回り痛覚を麻痺させる。
傷つき打ちひしがれて涙で滲む目を見開いて顔を上げる…そうすれば救いの女神が現れて手を差し伸べてくれるかのように。
例えフレイを思い出す事が自分を傷付けると判っていてもフレイを思い出さずにはいられない…フレイの笑顔、フレイの声、フレイの優しさ…これ無しでは生きていけないと思った温もりと癒しを……。
戦争に巻き込まれ死と隣り合わせのコクピットの中、孤独と絶望に震えながら戦いそれでも護れなかった人達…そんな感情に押し潰されて立ち直れなかった時、ただ一人僕を護ってくれると言ってくれた人……。
それが全て幻だったなんて…耐えられない……。
フレイを欲する感情とフレイに癒してもらいたいという感情、そしてそれがつのる度にそれが同情という偽りだった事に心が張り裂けんばかりの痛みと、内蔵がひっくり返りそうな吐き気を催す。
キラはそれでもフレイを思い出さずに居られない、それ程キラの自己嫌悪は深く苦痛を伴う……そしてそれはフレイの同情とサイへ取った自分の態度を思い出させ更なる激痛をキラにもたらす……。
葛藤と後悔と絶望を無限ループのように繰り返す血を吐きながら続ける悲しいマラソンの中、キラはフレイを抱いた時を思い出そうとして…更なる驚愕に突き当たる。
『僕は…フレイを抱いた時を…フレイがどんな顔をしていたかを…思い出せない!?』
見上げて見開いた瞳は涙で濡れていたがもう何も映していない、絶望に目の前は真っ暗に暗転する。
『なんてこった!
自分を捨てて僕に抱かれたフレイに…いたわりも思いやりも優しさも無く、僕は自分の欲望をただぶつけていただけだったんだ!』
カズイから借りたエロいメディアの中では女性の人は色っぽい声を上げ、何かに満たされたような顔をして満足げにしていた…だがフレイはそんな様子だったか!?
否、身体を硬直させ、悲鳴をかみ殺ししたようなくぐもった声―と言うより咽を通過する空気の振動―をしていた……気がする。
そしてどんなに思い出そうとしても…温もりや柔らかさは思い出せても顔は決して思い出せない……!
「アハ…アハハ…アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!」
身体を回して壁に背中を付け腹の底から湧き上がって来る乾いた笑いを止める事無く大声で吐き出し、そのままずるずると壁を滑って床に大の字になるキラ…虚ろな焦点の合わない瞳で天井を見つめ笑い続ける。
『……最低だ……キラ、お前はなんて最低で下劣で卑怯で馬鹿野郎なんだ…!
優しさと同情で接してくれた人を力で押さえつけて蹂躙し、友達を暴力で踏みつけ、増長して有頂天になって何でも出来る気になって……っ!
キラ=ヤマト、お前はカスだ、クソだ、ゴミ虫だ、両親が生んで失敗したと思うような人間だ、化け物で気持ち悪いコーディネイターのFNGだっ!!』
―ちなみに、少年時代の初体験など必死杉てその程度しか覚えていない事も多い(笑)。
だがそこに思い至る程の経験も無く、自己嫌悪の海にたゆたうキラにはそんな事に気が付くゆとりも無い。
もはやフレイを思い出す事もできずにだたひたすら自分を罵って行く……。
「もうダメだ……もう立てない、もう戦えない……っ!」
絶望感に打ちひしがれ一人慟哭するキラ。
65:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:47:08
『もうMSから降りよう…アマダ少尉達がいるんだ、僕が戦わなくったっていいんだ……。
…でも…それからどうする?
MSから降りたコーディネイターの僕にどんな価値があるんだ!? フレイは僕がMSで戦っているから同情してくれたのであって、MSに乗っていなかったらどうなる?
……結果は火を見るより明らか、既に経験済だ…カレッジに居たときと同じく歯牙にもかけてもらえない!
当たり前だ、こんな醜くて汚い奴なんかに誰かが振り向いてくれるもんか!』
―時は違えど同じ日、2人の少年は共に自分が世界で最も唾棄すべき存在である事を思い知った―
―その頃フレイは―
「あの子が私を否定するなんて……っ!」
キラの部屋で苛立ちげに指を噛むフレイ、枕を蹴飛ばして八つ当たりしつつ声を荒げていた。
「なんて事…あの子には私の思う通り、戦って、戦って、戦い抜いて、コーディネイターをいっぱい殺して、
そして死ななきゃいけないのに!
私を否定するなんて……どこで間違えたのかしら…っ!」
いらだって檻の中を歩き回る熊のように部屋の中をぐるぐると歩き回ると、全然判んない~っ!と言わんば
かりにベッドに身体を投げ出してうつぶせに転がる。
「……でも……」
―でもなんだろう、この胸の痛みは―
キラが立ち去り間際に見せたあの泣き出しそうな顔……初めてキスをしたあの時よりも痛々しい顔を思い出
して何か胸が痛い……気がする。
自分はあの子を利用していただけ、初めからキラに感情は無く心を痛めるような事も無い筈だ。
それに……なぜサイがMSから引き出された時自分は走り去ってしまったのだろう……。
キラにもし自分の目論見がバレたとしたらその事のせいだ、何故そんなバレるような行動を取ってしまった
のだろう…。
あの時は…何故かそこに居る事がいたたまれなくなって……走り出してしまったのだ。
キラを手玉に取る為にサイの事は捨てたのだ、今更何か思う感情ももう捨てた筈…。
おかしい…どこで自分の思惑からズレてしまったのだろう……。
「……でも……」
―でも確かに、キラを思う感情も、サイを思う感情も……ある……のかもしれない―
「……もう、なんだか判らない……っ!」
フレイはベッドに顔をうずめて考える事を止めた。
―そしてその頃カズイは―
「…まだまだだなぁ…」
「筋は悪くない。 射撃時は呼吸を止めるよりむしろ吐きながら撃った方が安定するぞ」
昼間の射撃訓練で成績が最下位だったので、カレンに頼んで艦内の射撃場で自発的に射撃訓練をしていた。
66:『転移戦線』第三話(後編) 53 ◆bt2LDOm73g
07/06/14 22:50:20
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『転移戦線』第三話 ―後編終了―
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
投下終了。
なんだか書いている内にぜんぜん終わらなくなって焦りました…まだ今回と同じぐらいの続きがあります(汗)。
それで第三話は本当に終了となりますが…一度に投下し過ぎるとアク禁とかに引っかかりかねないと言われたので、2回に分けて投下させていただきます。
……ただ、仕事が忙し過ぎて帰れるかどうかも分からないので次の投下日時は不定(大汗)。
1週間とかは開かないと思うんですが…早ければ明日の昼過ぎにでも。
それにしても後編がこんなに長くなるとは…心理描写クド過ぎとか、妙に説教くさいとかですかね?
その辺の事も含め、ご意見ご感想がありましたら忌憚無くよろしくお願いいたします。
では今回もお付き合いいただきありがとうございました…次の投下はタイミングが合えば直ぐにでも…。
実は53番を踏もうと狙ってた今日はなにかとうっかりで運が悪すぎる53◆9898LdFFy2でした。
67:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 22:53:20
投下支援したほうがよかったか?
なんにせよ乙、まだ砂漠なれど筆者にはご自分のペースで進んでいただきたい。
68:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 23:03:42
芋の独特の香りと味も良いがやはり麦の方が好きだな。割らずにロックでチビチビやるのは最高だ。
69:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 23:06:52
GJです!
カズィかっこいいなw
70:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 23:21:08
GJ!!
カズイ和んだw
71:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 23:25:10
gj
このクオリティーで物語を閉じきることを期待します
72:通常の名無しさんの3倍
07/06/14 23:45:41
TVの方に決定的に欠けてたのがこの心理描写の細やかさってもの。
たとえ来年の今頃まだ虎と決着がついてないとかいう事になってても
ついていくからじっくりとやっちゃってくれYO!
73:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 01:00:47
躁状態
74:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 07:15:16
1回の投下分としては微妙な出来だと思う。
小説だったら絶対に必要な掘り下げパートだが、
SSとなるともう少し動きがひつようかな、と思う訳で。
結論
まぁ青春してるガキども見てると痒いので早く戦闘を、って事だw
75:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 08:19:28
GJ!!
カズィが今の自分にやれることを、自主的に行うのに感動。
いいパイロットになるぜ!
76:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 09:23:19
カズィ バクゥか乗るとしたら・・・・・・・・・・。ぶっちゃけてバクゥの方が安定してるだろう。
77:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 10:30:14 /ZOEpuxq
スレリンク(army板)から来たが、軍事板に比べるとここは明らかに間違った知識の集まりだな。
ハッキリ言って低レベルで、私の友人三人目氏が嘆いたことがよくわかる。
78:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 10:49:35
>>77
上級大将閣下とはトリが違う、したがっていつぞやのタイフォーン閣下偽証荒しと同じく三人目氏を騙った荒し
無効のスレに突撃にもせず、皆さんスルーお願いします
そしてGJ!
鬱展開にオチを忘れないなwww
>>74
しかし掘り下げとかを怠ると房にまた『シーンの切り貼り』『整合性の欠片も無い』とか言われる罠
もうRX-75-4氏は来てくれないんだろうかなぁ・・・・・・
79:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 11:37:07 /ZOEpuxq
>>78
心機一転ということでな、こちらではこのトリップ。
まあ馬鹿はスルーして、戦車のMSに対する圧倒的優位について議論しようか。
常識的に考えて、MSは戦車に勝てはしない。
80:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 11:49:14
>>79
このスレは現実を受け入れられない蛆虫多いからなぁw
81:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 11:51:29
>>79-80
自演乙!
そちらのスレも覗きましたが、他のスレと戦わせようと荒らしている自演小房がいて大変そうですね?
上級大将閣下がこの時間に書き込んでる訳ねーだろ、さすが小学生、浅はかだなwwwww
ここはMSが存在してそれなりに強いという前提で話を進めているスレ、現実は関係ない
とりあえずまともにそーゆー事を語りたければF自スレにでも行け、それとももう追い出されたか?w
まぁスレの皆様も釣られるのは私で最後にしましょうね
82:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 11:52:28
論議スレ使えばいいと思うよ?
軍事ネタ・雑談板
【軍事】08小隊in種・種死【雑談・考察】
スレリンク(shar板)
83:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 11:55:37
>>80
っていうか、現実と架空を比較する場合
何処を立脚点にするかで結果はどんなよーにでも変わると思うけどなぁ
まあこれ以上は雑談用スレの範疇だわな
84:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:02:45
ここはssを楽しむスレであって議論はオマケ
分かったら帰れ、少なくとも本人言うなら向こうと同トリだしてから消えろ
85:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:03:15
>>常識的に考えて、MSは戦車に勝てはしない。
で?
お前はジョジョの奇妙な冒険に「常識的に考えて、波紋法なんて非科学的だし有り得ない」と言うのか?
86:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:08:03
「凄み」で攻撃を感知するなんて非科学的だしありえない
あり得ないけどなんかすごい、だからカッコよく書かれるそれに、俺はシビれる、あこがれるゥッ!!!
さすがJOJOだ!! 俺たちが想いもよらなかったシチュエーションを平然と出すッ!!
87:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 12:15:11 /ZOEpuxq
暇な人々が顔を真っ赤にして食いついてきたようだな。
まあいいだろう。
>>81
現実は関係ない?
それなら荒唐無稽な火葬戦記風に話を進めるべきだ。
下手なリアリティは不要だし、見ていて不愉快だ。
>>85>>86
あくまで「軍事的視点」だが何か。
例えに漫画を出すあたり、君の程度の低さがよくわかるな。
リアリティ無しで創作したいならサイトを作るか、どこか別の場所でやってくれ。
88:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:17:23
だから帰れお前に合わないだけだろ
誰もお前に読んでくれなんて言ってない
89:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:17:49
>>87
はいはい、良いから雑談に行こうね?
90:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:18:12
>>87
さすが軍事板の重鎮だけあって、言うことが違いますね。
ここの馬鹿どもを論破してやってください。
91:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:21:19
まあまあ。上級大将さんよ、まとめにある種を蒔く人でも読んで落ち着いてくれ。
92:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:21:39
>>87
>例えに漫画を出すあたり、君の程度の低さがよくわかるな。
お前wwwwお前の比較対象はそもそもがアニメだぞwwwww
しかも、根幹部分に最もリアリティとは正反対のファンタジーを必要とする類のロボットアニメーション
ファンタジー>>>>(構造上越えてはならないロボットアニメシチュの壁)>>>>リアリティ
元がこういうバランスなんだよロボットアニメの場合
いかににミリタリーに傾いてるように見えても、根本の部分(ロボット関連)ではね
じゃなきゃ、ロボアニメやる意味ないからね
93:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 12:22:45 /ZOEpuxq
>>88
読むも読まないも個人の自由だ。
私と議論したくないのなら、君が他所に移動すればいいだろう。
>>89
>>88が回答。
わかったか?
>>90
軍事板の住人と、ここの住人は格が違いすぎるようだ…。
まあ、軍事板にも魔法少女の戦争スレがあるからわからんが。
94:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:23:37
>>93
とりあえず、雑談スレに来て語る度胸もない上級大将が
一級品にヘタレな荒らし野郎だって事はわかったよ。
95:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:25:05
>>93
何だまたブロントかよwwww
残念だけどねーこのスレは論議用のスレじゃないからねー
君がどんだここで正当性主張して糞を吐いても
君がスレ違いの荒らしになるからねーwwww
96:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 12:25:08 /ZOEpuxq
>>91
リリカルなのはやCCさくらに比べれば、はしたないな。
>>92
それらしい長文を並べているが、要するに君はロボットが軍事的に最強だと話しているわけだ。
97:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:27:22
上級大将、さすがだな。
98:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:27:37
>>96
軍事的な最強とかなんて考えるなんて君はアフォの人ですか?
まあ>>96の人は、ファンタジーであるロボットをリアル軍事と同列で考える本物ヴァカだから
そー言う池沼思考でも仕方ないッスねwwww
99:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:31:06
>>96
へいチキン、安全地帯で糞たれてないでさっさとこっちでケリ付けようぜ
それともアレか? さっきから論破されるのが恐ろしいのかwww?
軍事ネタ・雑談板
【軍事】08小隊in種・種死【雑談・考察】
スレリンク(shar板)
100:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:32:42
>>96
さっきからageんなカス
101:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:33:38
>>96-97
今、とても酷い自演を見たんだ
102:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:34:34
>>96
ねぇねぇブロント
∧_∧
( ・ω・) <ネッポポリス マダー?
103:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:38:01
>>96
アンタのレベルが解った。なぜなのはやさくらと比べるのか説明してみ?
104:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:55:15
>>名無し上級大将◆To.L538bWI
とりあえず>>1のテンプレを1000兆回程読み直してから又来ようね
105:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 12:58:50
SSが投下されたかと思いきやこの流れw
久々にktkr
106:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 13:22:24 /ZOEpuxq
この時間帯にこれだけのレス…病的なものすら感じるな。
>>98
理論的に実証不可能な人型兵器を、出鱈目な理論武装で軍事的だの語るなと言っている。
いくら喚こうが、ガンダムは現実に存在しない。
>>100
大勢の人に味方になってもらいたいだろ?
>>104
読んだ上で私はここに来ているが?
107:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 13:24:36
>>106
ガンダム最強がこいつらの常識だからw
現実的な考察、してほしいよね。
108:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 13:26:25
お前ら上級大将に論破されたんだからおとなしくしろよ
109:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 13:29:04
>>108
こいつらは現実が見えてないから仕方ないよ
110:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 14:10:51
資源採掘が目的の宇宙人が地球に降りて来て、それと遭遇した地球人と戦争になる話って、何処かで見た事があるような?
111:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 14:11:25
テンプレ読んだなら、軍事的な話は自重して欲しいなあ
112:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 14:17:05
こういう時に種蒔きさんがいてくれたらなあ。
スレ汚し失礼致しましたなんて言いながら軍事板のSSとは比較にならない
描写力を見せ付けていただろうなあ。
113:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 14:24:22
>>112
追い出したのはお前らだろうが
何を今更
114:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 14:25:15
>>111荒し目的だから読む訳無いだろ?
気分を変えて雑談でもしようぜ
転移戦線は第4話からは戦闘シーンが入るそうだけど、何と戦うと思う?
種だと『虎のタッシル襲撃->レジスタンスが追撃->キラが援護に入る』の流れだけど、
転移戦線はタッシル襲撃が起こらないだろうからどうなるんだろう
115:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 15:45:38
>>名無し上級大将 ◆To.L538bWI
120mm滑腔砲の直撃で大したダメージを与えられず時速200kmで移動し人間を紙くずの様に引きちぎる宇宙生物の何にリアリティがあるんだ?
116:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 16:52:48
これこれ、偽者に触っちゃいかんよ。
まあ本物だってんなら、
さっさとACスレのプロローグだらけでちっとも進まない駄文の山の続きを書け。
117:名無し上級大将 ◆To.L538bWI
07/06/15 17:57:01 /ZOEpuxq
>>115
それはスレ違いの板違いだ。
向こうで話そう。
>>116
すまないな…心が痛い。
精神を病んで仕事ができなくなって以来、病院と家を行き来する毎日でな…。
118:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 18:00:28
実はこれ、学園島スレのタイフーンの仕業かも
119:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 18:51:08
どこの誰でもいいからよそでやれよそで。
120:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 18:57:26
>>118
今更何を言ってんの、当たり前じゃん。
皆解っててつつき回してるだけなんだろ。
もうそろそろ飽きたし、素直に投下待ちしとこうや。
121:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:01:09
皆さん、エサをあたえてはいけません。
レスは喜ばせるだけです。
とりあえず職人さんを待ちましょ。
122:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:05:21
>>120
なるほど。
つまり軍事板のタイフーンというコテハンがいる、学園島スレが諸悪の根元なわけだな。
ちょっとVIPけしかけて、スレ潰させるわ
123:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/15 19:16:53 /ZOEpuxq
君たち、こっちで反論できないからって私のスレを荒らさないでもらいたい。
>>120
学園島スレ?
ああ、あの狂人とキ印の集まりか…。
あそこは軍事板の癌だ。
124:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:18:04
>>112
種蒔きさんは軍事に詳しくなさそうだけど、SSは凄く面白かったよな。
軍板の奴らとは筆力の次元が違うよ。
125:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:29:43
何つーか、何でこんなに荒れてるのよ?
俺は職人ktkrってクリックしたのに・・・俺のwktk感を返せ(つД`)
126:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:33:36
三人目=上級大将=RX-75-4で良いのかい?
127:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:37:20
>>124
軍事板ってマジ糞だよな
128:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 19:52:44
>>125
下らない糞SSなんて忘れて、仕事を探してはどうですか?
129:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/15 20:42:31
>>126
別人です
130:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 20:56:40
つーか上級大将って誰?キモオタ?軍ヲタ?
131:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 20:58:59
軍板のコテの偽者、らしい。
132:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:01:36
軍板の奴が何故此処に?いつぞやの荒しと同類と考えて良いのかな?
とりあえずイシュタム氏降臨期待age
133:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:08:44
>>132
イシュタム氏は二度とこのスレにSSを投下しないよ。
134:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:12:35
>>133
種蒔きさんは離脱宣言したけどイシュタム氏は正式に離脱宣言してないじゃん。
投下はしないかも知れないけれど、いつぞやみたいにとぼけた感じでコメントしてくれるよ。
135:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:13:33
おっと忘れてた。OOなんてどうですか?
136:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:26:42
イシュタム氏=高畑さんはお亡くなりになられました。
137:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:33:29
スルーの技術も無い者たちをレスさせなければならない……
寒い時代だと思わんか?
138:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:34:17
10月にガンダム00、08年12月に劇場版種が始まるらしいな
2ch小説総合避難所&SS
URLリンク(yy45.60.kg)
shar:新シャア専用[レス削除]
スレリンク(saku板)
shar:新シャア専用[スレッド削除]
スレリンク(saku板)
139:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:41:41
>>136
冗談きついよセニョール。勝手に職人を頃す荒らしですか?
とりあえず番付けはLRCE氏>種蒔きさん≧イシュタム氏>転移戦線氏でおK?
LRCE氏の知識にもとづく描写は凄いし、本編に沿っているようでオリジナリティ溢れる展開は面白い。
種蒔きさんの戦争の中の非日常を書ける文章力はずば抜けてる。
イシュタム氏の心理描写・短い分量でも人を引き付ける瞬発力は群を抜いてる。ジオン訛りとか、他スレの作品だけどシドニークレーターで世界移動を匂わせたりするストーリーテリングは類を見ない。
転移戦線氏は始めはアレだったけどどんどん文章力が上がってきてるのは凄い。
140:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:43:13
>>139
(T_T)
141:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:48:42
>>139
面白いガンダムSSを紹介するスレ5 にて >>136 の書き込みがあったよ。
ホントかどうかは噂のイシュタム氏のHPを見れば判るのでは。
折れは辿り着けなていないから確認できないが・・・
142:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:48:49
>>139
残念ながら本当らしい。友人なる方が氏のトリで言ってた
職人の格付けする方がよっぽどアレじゃね?^^
143:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 21:56:55
edたんのサイトに行ったらホントだったorz
もうイシュタムの続きは読めないのか……。楽しみにしてたのに(T.T)
144:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:04:28
良い職人は書き続けてくれる職人だけだ
出て行った(追い出された)職人なんてどうでもいいよ
つーか、転移戦線氏を追い出してこのスレ潰そうって意図がミエミエ
145:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:10:57
死んだ職人なんてイラネ。
転移戦線氏だけが良い職人だ。
146:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:38:28
転移戦線氏のSSを酒の肴に楽しもうと思ってたのに
荒れてしまったとは残念
147:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 22:47:09
>>145
死人を冒涜すんなよ
148:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 23:09:55
死人にくちなし。
149:通常の名無しさんの3倍
07/06/15 23:47:42
故人となったイシュタム氏だけではなくLRCE氏を冒涜したレスだな<145
150:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 03:27:29
ふだんから他人を冒涜してばっかりのくせに何を今さら。
151:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 03:52:03
>>129
じゃあ、 ≠上級大将ということで
三人目=RX-75-4で良いのかい?
文章が似ているし
キャラヘイトとか「~た」の語尾がすきなところとか。
152:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 04:22:20
おまえがキャラヘイトならぬスレヘイトの上級大将=三人目だろうが。
153:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 06:01:20
つーか、職人を追い出そうとしている大戯けがいるな
三人目?あんなのはイラネ
154:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/16 07:29:06
どうやら在日認定ならぬ三人目認定されているようで
>>151
いちいちあげあし取るな
キャラヘイト?負債キャラマンセーでないといけないのか?
語尾?暗中模索状態でこういうかたちにもってきたのですがなにか?
少しの状況証拠が似通ってるだけでつまらん認定すんな
はっきり言えばいいでしょうが?
「作品下手だから帰れ」って
これ以上三人目認定されるのもばかばかしいし、もういいですよ。
スレの意見が淘汰粛清に傾くのなら撤退しますよ
それでいいんでしょう?勝利宣言でも何でもすれば?
53氏とGJをくださった住人の方々へ
少々の批判等でしたら、精進の糧とできましたが「ヘイト祭」や「認定祭」に耐えられるほど導火線は長くありません
さすがにトサカにきました#
これ以上騒ぎになる前に、いったん撤退します。初っ端しか投下できずもうしわけありません。
またいつの日かこのトリップで再投下してみせます
UP職人様へ
wikiの消しといてください
すいませんがおねがいします
155:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 07:43:38
もうこんなスレに来ないほうが良い、新人スレ辺りに行ってやる方がましだぞ
転移戦線氏もLRCE氏もな
156:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 08:13:39
多分……書き手に粘着している奴が……
ねぇ?
157:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 08:32:14
>>154
いやもう見事に前回と同じパターンです。
>>155
捨て台詞の後に自演をして他のまっとうな職人さんも巻き込もうとしないでください。ねえ、三人目さん。
↓わかりやすいまとめ
>もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら5
>625 :通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 22:50:09 ID:???
>三人目ってだれ?
>626 :通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 23:29:02 ID:???
>>>625
> このスレの最初の方でSS作家がいなくなった時(※1)に現れたSS職人の一人
> 良く言えば軍事的知識に趣が深く、悪く言えば軍ヲタ
> 最初のバクゥ>戦車>MSって感じのSSはまぁ並な出来だったが、住人のGJに徐々に本性を現し出す
> 次に投下したGAT5機評価風のSSは文体がふざけ過ぎでいたずらに特定のMSを批判していると批判され出し、次のSSは時事軍事ネタ
本人会心の出来といわんばかりに投下された氏の最後となったSSは『。。。』『、、、』の意味不明な多用や文章というにはあまりに説明的過ぎる事
> なにより前後の状況説明がまるでなされず08小隊全員+アイナタンがヘリオポリスにてオリジナルMSを運用して最後にはGAT5機を蹴散らすという
> 物で住人の総スカンを喰らい、以後は名前を騙ってスレを荒らしたり種を蒔く人氏へ粘着して嫌がらせを繰り返したと言われ、当時の新シャアでその名を轟かす
> 最後は某メビウススレで独りよがりと住人に言われつつSSを投下していたが、同じスレに投下したLRCE氏のSSと比べられてコキ倒され、さらに病気入院の為にSS職人を引退すると宣言した後は三人目氏のトリは確認されていない
> 未だに種を蒔く人氏や他の職人等への粘着荒し、スレの流れを悪くする荒しや自作自演っぽい書き込みには三人目とレッテルを貼られるが、それが未だに三人目氏本人であるかは謎の東洋人Xのみが知っている(つまり判らない)
> このスレの最初からの住人である俺が知っているのはこんな感じ
> 三人目氏の最初のSSは残念ながら保存してないが、以後のは多分どっかに保存してある
> 読みたいならwikiにUPってもいいが……ねぇ
> ちなみに(※1)以後にSS職人としてこのスレを支えたのは、三人目氏、種を蒔く人氏、転移戦線氏の3人だったりする…つまり三人目氏と種を蒔く人氏は同期の桜w
>(※1)
> せっかく投下したSSに反応せず、ガンダムという世界のリアリティをリアルじゃないとMSを否定する雑談を続ける一部の軍ヲタに対してイシュタム氏が腹を立てて投下を止めスレ離脱を宣言
> LRCE氏もこれに同調して当時のSS職人2人が同時にSSを途中で切られ、続きを切望していた住人が刻の涙を流した
> 奇しくもこれが2月14日だった為『血のバレンタイン』と呼ばれる事になる
> 但し、後に両者復帰(イシュタム氏は再離脱?)し、またブルコス派がこの名称を嫌がった為に『214事件』とか『あんな事』とかぼかされる事が多い
158:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 09:39:28 61zQrbPm
君たち、悔しさのあまり私のスレを荒らすのはやめてもらえないか?
>>150
それは納得だな。
排他的なのは新シャア板の特徴でもあるし。
>>152
軍板のタイフーンというコテハンが、三人目その人だ。
学園島スレというところと私のスレが交戦状態にあるから、支援してくれると嬉しい。
>>156
SS書いてる人はやんでるからなぁ(私も含めて)
159:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 10:21:40
貴公のスレ?
てか一連の流れってさぁ
なんて魔女裁判?
160:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 10:29:59 61zQrbPm
>>159
スレリンク(army板)
ここだ。
軍事板にある。
161:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 10:40:37
何時まで分身の術を演っているつもりなの?
偽名の一つを捨てたからといってもっともらしく被害者面をするなよ。
その手がいつまでも通用するかよ。タイムリーすぎるぜ。
162:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 11:02:50
sinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesinesi
163:RX-75-4 ◆K04kHlV1JM
07/06/16 11:40:23 bZA4X1oZ
上級大将とかいう人とも他人ですって
ID異なるのが証拠です
これでいいでしょう?
精神的にきつくなってきたんですから、これで終わらせましょう
164:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 11:53:50 61zQrbPm
>>163
決めつけはやめてもらいたいものだ。
お互い、苦労が絶えないな。
165:『転移戦線』投下予告:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 11:53:54
さて、何とか時間を作ったので昼過ぎ…13:00頃には投下いたします。
直したり構成しているうちにいろいろ長くなりましたが…これでようやく第三話は終了です。
>>RX-75-4氏
今までお疲れ様でした。
一度トリップを外して別所での執筆活動頑張って下さい。
ただ、好んで書き散らすのが荒しが多いというだけで、スレ住人の多くは貴君の撤退を望んでは居なかったとご理解ください。
このスレは過去に荒しが騒ぎ立ててSS作者を追い出した事があり、それに味を占めた輩がそれを繰り返しているだけなのです。
私は貴君らが帰ってくるまでここで書き続けます、この『もし、08MS小隊の人が種、種死世界に居たら』スレで書き続けます。
ですからたまにはここを覗いて、私と、その他ここに投下してくれるSS作家の作品に、忌憚無い意見と感想を付けてくださいね。
それでは、今までお疲れ様でした、いつかレベルアップした貴君と再び会える日を楽しみにしております。
166:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:10:00
もうさ、そんないがみ合うならSSの投下せずに様子見ろよ。
経った一人のSSにかじりつく人間なんだから。
追い出した人のSSを期待したって笑止千万。
正式に追い出してないとかただの言い訳だよ。
追い出した人達のSSも面白いし。
まあ、あれだ。あれ。
職人以外は死ね。氏じゃなくて死ね。
167:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:13:15
スルー能力と沸点の低い無能な働き者には2chでSSを書くのはお勧めできない。
これマジ。
でも、自分のサイトに引き籠もり系のSS書きだとしても十分危険かな。
(数ヶ月放置してたら掲示板がもの凄い勢いで荒らされててビックリしたことがある)
しかし、世の中には良い人もいるから、そう言う人のサイトに委託するのが良いだろうね。
168:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:47:00
読んできたが上級大将とやらのSSは決して悪いものじゃないな。
文法がおかしいから読む為のモチベーションを維持するのに大変だったが。
169:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 12:49:01 61zQrbPm
だから軍板のスレを荒らすなと何回言えば(ry
>>165
はじめまして。
是非、あなたの作品を軍事的視点から評価と指摘させてほしい。
楽しみに待っている。
>>166
私のことを非難しているのなら間違っている。
私はあくまで楽しく、君たちと語り合いたいだけなんだから。
>>167
厨房ばかりの板内で、君の発言は正確にして貴重だ。
全く、頭の弱い馬鹿どもが軍板のスレを爆撃し始めて困る…。
板同士の争いを、引き起こすつもりか。
170:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 12:52:06 61zQrbPm
>>168
かなり腹の立つ言い方だが、百歩譲ってほめ言葉と受け取っておく。
171:通常の名無しさんの3倍
07/06/16 12:58:10
>>169
ぶっちゃけ転移戦線氏の降臨を待って良い職人を追い出すアホどもの事を指してるんだがね。
まあ、あんたが暴れ過ぎると被害も大きくなるから程々にしてくれ。
172:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 13:01:09 61zQrbPm
>>171
レスありがとう。
まあ敵対する気は無いがな。
一部の頭の弱い住人が、軍事板より新シャア板が偉いと勘違いしていたみたいだからな。
173:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:03:35
「いいかFNG共、これより訓練を開始する!」
「「「サー・イエス・サー!」」」
「隊長とアーガイル二等兵は知っての通り独房だが…お前らは通常通り訓練を続けるぞ!
隊長がいないからって手を抜くような奴はケツの穴から手を突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやるぞ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
次の日、6:00…2人を欠いた新兵訓練はいつも通りに始まった。
あの後キラはあの場所で長い間絶望の中にいて…気が付いた時には無人の自室で眠っていた。
泣き腫らした赤く充血した目はどんよりと曇っており、それまでの訓練から反射的に大声で返事をするに過ぎない。
「…ヤマト少尉、一歩前へ」
「サー・イエス・サー!」
「最近体の調子はどうだ?」
「サー・平気であります・サー!」
「そうか…お前は最近他の連中に比べ突出してきたとは思わんか?」
「……サー、そうかもしれません…サー」
「なんだその気の抜けた口調は? クビ切り落としてクソ流し込むぞ!
お前は最近他の連中よりも優秀じゃないのか?」
「…………」
「どうした、タマ落としたか? それとも本当にタマ切り取ってグズの家系を絶ってろうか?
イエスかノーか!!」
「サー・イエス・サー!」
「お前は他人より優れているな?」
「ぅっ……サ、サー! イエス! サー!」
「お前は他人より優秀だな?」
「サー! イエス!サー!」
「では聞こう、お前は何者だ?」
「…え!?
……サー、自分はキラ=ヤマトです、サー!」
「ハァ、聞えんなぁ?
お前は何者だヤマト少尉?」
「サー、自分はキラ=ヤマトです、サー!」
「違う! 言いたくなければ俺が教えてやる!!
ヤマト少尉、お前はコーディネイターだ、言ってみろ!」
「サー、自分は……自分は……」
キラの脳裏に昨日の出来事が…昨日の自己嫌悪が蘇って来る……化け物で気持ち悪いコーディネイター故に
自分に起こった出来事を……自分が味わった絶望と屈辱と葛藤と後悔を……!
「ぅ…うわぁぁぁぁぁっ!!!」
次の瞬間、キラは拳を握り締めてサンダース軍曹に殴りかかっていた。
それは意識したのではなく、脳内に渦巻く絶望と後悔がキラを混乱させ無意識にその引き金を引いたサンダース
軍曹を攻撃したのである。
その速度は訓練によりシローに殴りかかった時よりも早く、数日ではあるが格闘訓練を受けた成果を遺憾な
く発揮し、無駄に振りかぶる事無く避け難い最小限の動きで鋭くパンチを放った……が。
まるで予想していたように―実際予想していた―サンダース軍曹はその拳をギリギリで避わすと腕を取
り、そのまま腕を掴んだままキラを放り投げた。
「……え?」
これも無意識に受身を取りつつ、それでも背中に響く衝撃と鈍痛にキラは我を取り戻した。
「ヤマト少尉、格闘訓練にはまだ早いぞ。
立て、そして言って見ろ、自分がコーディネイターだと!」
ゆっくりと立ち上がり口を開こうとするも言い淀み、まるで大きく深呼吸するように何度も息を吸って吐くキラ。
174:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:07:03
トールとカズイはまたキラが爆発しないかと…そしてもしそうなったら今度こそ止めようと思っていた。
それぐらい今のキラは青い顔をして口をパクパクさせて冷や汗を流している。
……キラがコーディネイターという事でいろいろ酷い目にあってきた事は想像に難くない、それを自分から
言わせようなんてサンダース軍曹の仕打ちは酷すぎる。
が、それと同時に今のキラの暴走にサンダース軍曹は投げ飛ばしはしても殴ったりのペナルティを何も科さ
ないのは何故なのか判らなかった。
「………サ、サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「聞えん! もう一度!」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「声が小さい!」
「サー! 自分はコーディネイターです!! サー!」
「まだまだ!」
「サー!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!」
「もっと大声で!」
「サー!!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!!」
早朝の格納庫に、自分はコーディネイターですと叫ぶキラと繰り返しを促するサンダース軍曹の怒号が繰り返し響き渡る。
サンダース軍曹が繰り返し促する度にキラの声は大きく、まるで1回叫ぶ事に開き直って行くようだ。
「お前は何者だヤマト少尉!」
「サー!!! コーディネイターです!!! サー!!!」
「お前は優秀か!?」
「サー!!! 遺伝子を弄ったコーディネイターはナチュラルより優秀です!!! サー!!!」
「お前は普通の人より優れているのか!?」
「サー!!! 気持ち悪い化け物であるコーディネイターはナチュラルより優れるよう作り出されました!!! サー!!!」
「お前は何者だヤマト少尉!」
「サー!!! コーディネイターです!!! サー!!!」
「お前はコーディネイターだな、ヤマト少尉!」
「サー!!! イエス!!! サー!!!」
「よぅしいい返事だ、ようやく自分が何者か自覚したようだな…そんなお前にプレゼントだ、こいつを着ろ」
サンダース軍曹が側から取り出した物は、キラ達は訓練では装備していなかったが歩兵用の防弾・防片用の
軍用防弾チョッキであるボディアーマーであった。
「コーディネイターのお前が普通の人間と同じ装備ではお前の訓練にならん、そいつを着て訓練しろ!」
「サー・イエス・サー!」
「よしさっさと着ろ、すぐに準備運動を開始だ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
普通ボディアーマーは3~5kg程度の重さであるが、キラに与えられた特製のそのボディアーマーは鉄板
や砂を追加して10kgになっている。
「うっ……」
ただでさえ10kg近い装備を身につけている上に更にもう10kgの装備である…さすがにキラもよろめく。
しかしまるでそれが自分に課せられた十字架のように、キラは文句を言わずに準備運動を始めた。
175:名無し三等兵
07/06/16 13:09:39
「いいかFNG共、これより訓練を開始する!」
「「「サー・イエス・サー!」」」
「隊長とアーガイル二等兵は知っての通り独房だが…お前らは通常通り訓練を続けるぞ!
隊長がいないからって手を抜くような奴はケツの穴から手を突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやるぞ!」
「「「サー・イエス・サー!!」」」
次の日、6:00…2人を欠いた新兵訓練はいつも通りに始まった。
あの後キラはあの場所で長い間絶望の中にいて…気が付いた時には無人の自室で眠っていた。
泣き腫らした赤く充血した目はどんよりと曇っており、それまでの訓練から反射的に大声で返事をするに過ぎない。
「…ヤマト少尉、一歩前へ」
「サー・イエス・サー!」
「最近体の調子はどうだ?」
「サー・平気であります・サー!」
「そうか…お前は最近他の連中に比べ突出してきたとは思わんか?」
「……サー、そうかもしれません…サー」
「なんだその気の抜けた口調は? クビ切り落としてクソ流し込むぞ!
お前は最近他の連中よりも優秀じゃないのか?」
「…………」
176:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:10:19
「俺は知らんが話によれば~♪」
『俺は知らんが話によればっ!』
「エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○♪」
『エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○っ!』
「うん、GOOD♪」
『うん、GOOD!』
「感じ、GOOD♪」
『感じ、GOOD!』
「具合、GOOD♪」
『具合、GOOD!』
「全て、GOOD♪」
『全て、GOOD!』
「味、GOOD♪」
『味、GOOD!』
「すげえ、GOOD♪」
『すげえ、GOOD!』
「お前に、GOOD♪」
『お前に、GOOD!』
「俺に、GOOD♪」
『俺に、GOOD!』
砂漠を駆けるエロ小唄の集団、キラは大声でそれを歌いながら走った。
重りの増加で砂地にめり込む足が他の2人よりも深く、そこから持ち上げるのも踏み出すのにもキツイ。
たかが10kg増えただけでも噴出す汗は倍に増え、持ち上げる足がもたつき何度もツンのめる。
それでもキラは大声で歌って走った―そうする事で何も考えられないように―。
177:名無し三等兵
07/06/16 13:12:23 61zQrbPm
トールとカズイはまたキラが爆発しないかと…そしてもしそうなったら今度こそ止めようと思っていた。
それぐらい今のキラは青い顔をして口をパクパクさせて冷や汗を流している。
……キラがコーディネイターという事でいろいろ酷い目にあってきた事は想像に難くない、それを自分から
言わせようなんてサンダース軍曹の仕打ちは酷すぎる。
が、それと同時に今のキラの暴走にサンダース軍曹は投げ飛ばしはしても殴ったりのペナルティを何も科さ
ないのは何故なのか判らなかった。
「………サ、サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「聞えん! もう一度!」
「サー! 自分はコーディネイターであります! サー!」
「声が小さい!」
「サー! 自分はコーディネイターです!! サー!」
「まだまだ!」
「サー!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!」
「もっと大声で!」
「サー!!! 自分はコーディネイターです!!! サー!!!」
早朝の格納庫に、自分はコーディネイターですと叫ぶキラと繰り返しを促するサンダース軍曹の怒号が繰り返し響き渡る。
178:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:13:26
「…………」
「…ようアフメド、おぬしも久々にやってみるけ?」
「うわっ! 脅かすなよトレボー爺さん!」
夜の帳が下りつつある薄暗い練兵場、アフメドはその木製の遊具の一つを見上げつつたたずんでいた。
「ひぇっひぇっひぇっ、お前さんが何を考えとるか当ててみようか?」
「…止めろよな、そういう事」
「連合のあのパイロットはこのワシ自慢の遊び場を一周五分掛からずに周るぞい?
あ奴に負けてないと思うんならば試してみりゃええ」
「うるさいな、ほっとけよ!」
「ひぃ~っひぇっひぇっ…じゃ~ぁの~ぉ、わしゃ寝るからかってにせい。
……いつ見ても若者の葛藤と焦りは面白い……ひゃっひゃっひゃ……」
「妖怪めっ!」
楽しげに立ち去るトレボー爺さんが見えなくなるまで見送って、アフメドはスタート地点に立って時計を確認した。
「よし、今日の訓練は終了。 総員解散!」
「「「サー・サンキュー・サー!」」」
最後の砂漠ランニング後の整備体操を終えてサンダース軍曹の訓練終了の声が響き渡り、トールとカズイは
全身に広がる疲労と空腹と汗と砂の嫌な感触にまみれて足を引きずるように更衣室へ戻ろうと歩を進める。
…ふとキラが付いてこない事に気が付き足を止めるが、サンダース軍曹と話しているようだったので2人顔
を見合わせてそっとしておこうとう頷き合って足を進めた。
「……サー、サンダース軍曹……」
「ヤマト少尉、訓練が終わればサーはいりませんよ…自分は少尉より下の階級です」
これがつい先程まで汚い言葉で罵りケツを蹴り飛ばしていた鬼軍曹の態度だろうかとキラは疑問に思う。
その疑問が顔に出たのか、サンダース軍曹は聞かれる前に―聞かれなかったかもしれないが―答えた。
「自分は命令で少尉達を訓練しています…そして新兵訓練とはこういう物なのです」
「あの口調とか…シゴキもなんですか?」
「はい、フラガ少佐も言っていました…この世界の軍隊でも大して変わらないと」
「そうなんですか……」
それっきり下を向いてしまうキラ…何か話そうとしているが踏ん切りがつかない…そんな感じだ。
なんとなく思い当たったサンダース軍曹はキラが話し出すのを待たずに先に話し出す。
「ヤマト少尉……自分は隊長と違って不器用ですから…今の少尉に何も助言する事はできません。
…ですが自主訓練であれば自分に止める権限はありません、何も考えたくない時は身体を動かすのが一番です」
はっと顔を上げるキラ。
「じゃぁ…行って来ます」
「お待ちください少尉、訓練は終了しているのでボディアーマーは取った方がいいのではないでしょうか?」
「いえ……いいんです、これで」
「では荷物の中にレーションが入っていますから食事だけはきちんと取って、それと敵襲があるかも知れませ
んので自主訓練は砂漠へは行かずに練兵場内だけにしてください。
……………ああそうだ!」
一礼して十数歩歩き出したキラの背中にサンダース軍曹は声をかけ、キラは振り向いた。
「少尉、自分はもしかしたら練兵場に忘れ物をしたかも知れません。
今はやる事があるので行けませんが、三時間ぐらい経ったら取りに行きます」
「え……それって…………?
……。
…………!
サー、ありがとうございます、サー!」
「サーは要りませんよ、少尉!」
装備を担ぎ直して艦内に戻るサンダース軍曹が見えなくなるまで、キラはその場で敬礼を続けていた。
179:名無し三等兵
07/06/16 13:13:35
「俺は知らんが話によれば~♪」
『俺は知らんが話によればっ!』
「エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○♪」
『エ●●モーのプ□シーは冷凍マン○っ!』
「うん、GOOD♪」
『うん、GOOD!』
「感じ、GOOD♪」
『感じ、GOOD!』
「具合、GOOD♪」
『具合、GOOD!』
「全て、GOOD♪」
『全て、GOOD!』
「味、GOOD♪」
『味、GOOD!』
「すげえ、GOOD♪」
『すげえ、GOOD!』
「お前に、GOOD♪」
『お前に、GOOD!』
「俺に、GOOD♪」
『俺に、GOOD!』
砂漠を駆けるエロ小唄の集団、キラは大声でそれを歌いながら走った。
重りの増加で砂地にめり込む足が他の2人よりも深く、そこから持ち上げるのも踏み出すのにもキツイ。
たかが10kg増えただけでも噴出す汗は倍に増え、持ち上げる足がもたつき何度もツンのめる。
それでもキラは大声で歌って走った―そうする事で何も考えられないように―。
180:名無し上級大将 ◆k1lLLoV86w
07/06/16 13:14:35 61zQrbPm
支援しよう
181:名無し三等兵
07/06/16 13:15:47
「…………」
「…ようアフメド、おぬしも久々にやってみるけ?」
「うわっ! 脅かすなよトレボー爺さん!」
夜の帳が下りつつある薄暗い練兵場、アフメドはその木製の遊具の一つを見上げつつたたずんでいた。
「ひぇっひぇっひぇっ、お前さんが何を考えとるか当ててみようか?」
「…止めろよな、そういう事」
「連合のあのパイロットはこのワシ自慢の遊び場を一周五分掛からずに周るぞい?
あ奴に負けてないと思うんならば試してみりゃええ」
「うるさいな、ほっとけよ!」
「ひぃ~っひぇっひぇっ…じゃ~ぁの~ぉ、わしゃ寝るからかってにせい。
……いつ見ても若者の葛藤と焦りは面白い……ひゃっひゃっひゃ……」
「妖怪めっ!」
楽しげに立ち去るトレボー爺さんが見えなくなるまで見送って、アフメドはスタート地点に立って時計を確認し
「よし、今日の訓練は終了。 総員解散!」
「「「サー・サンキュー・サー!」」」
182:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:17:19
「あ~、受刑者が戻ってきたよ!」
「お勤めご苦労様です」
「これで前科持ちですね、隊長」
「この艦の牢屋はどうでした? 僕がジオンに捕まった時は普通の地下倉庫だったから…」
「からかうなよ、みんな」
24時間経って開放されたシローが食堂へやってくると8小隊の面々は立ち上がって笑顔と軽口と敬礼で出迎えた。
「懲罰を受けた者の刑期を他人とで人数割りしたなんて始めて聞きましたよ!」
「三日もアーガイル二等兵を新兵訓練から外すとこっちの計画が狂うからな。
ともかく、心配掛けてすまなかった」
キキは謝るシローの腕を捕まえて座らせると、シローの食事を取りにカウンターへと向かう。
「で、何事も無かったか?」
「MSの消耗品やパーツの補給が数日中に来るらしいんですが…どうやって来るか良く判りません」
「スカグラの完熟訓練も順調です、もう自由に飛ばせるようになりました。
こっちの飛行機は姿勢制御や空力制御装置が秀逸です…失速する事がほとんど無かったですよ」
「新兵訓練も順調です、ただヤマト少尉に……」
「何かあったか?」
「はい。 昨晩姿が見えなくなったというので探したんですが…自分が船体下部の通路で倒れている所を発見し、
特に外傷は無かったので部屋まで運んで、アルスター二等兵を追い出して寝かせました。
それに今日の訓練で予定通り重石を着させましたが…多少情緒不安定な部分はありましたが服従していまし
た、自分がコーディネイターと叫ばせるのも最終的には従いましたし…。
なにかこう鬼気迫るというか、何かかを吹っ切りたいというか……今も自主訓練していますよ」
「あのフレイって子が『男は何考えてるか分からない』って漏らしてたよ…あの二人、絶対何かあったね!」
シローに食事の乗ったトレイを渡しながら隣に座るキキも、フレイにも微妙な変化や戸惑いがあると伝える。
「今日はいつもと違う使う乳液を使ってた、きっと置いてた場所…キラの部屋に入れなかったんだろうな」
「ふぅん……そうか……アーガイル二等兵の様子も考えると……。
うん、予想以上に上手く行きそうだな!」
「隊長、本当に大丈夫なんですか?
自分の医学生としての経験から言わせて貰いますが、心身共に追い詰めるような訓練はいい影響は出ないと思います」
「でも隊長ぉ、コーディネイターって事を隠していた人間に自分から『自分はコーディネイターです!』って
叫ばせるのはヤバくありませんか?」
「いや大丈夫、全てはうまく行っている。
それにな、この手のPTSDやASDに関しては俺は専門家みたいなものだ…なにせ俺には実績があるからな。
トラウマを克服するのに最初に必要な事は心を鍛える事じゃない、自分を見つめ直して自分を知る…自分の
状態をしっかり把握する事だ。
何かから逃げてたり目を逸らしている内は…一見立ち直れたように見えても真に克服した事にはならない」
「へぇ…最近の士官学校じゃそんな事まで教えるんですか…」
「確かに部下にそういう者が出た時の対処ってのは必要かも知れませんね」
「まぁそんな所だ、皆もこれまで通り進めてくれ。
カレン、それでMSのパーツの方の詳細は……」
一日外界と切り離されていたシローは知りたい情報を順に聞き出して行く…小隊各人が何をしていたかの把
握も小隊長として、異世界に飛ばされて生還を目指すチームとしては必要な事だからだ。
そして心の中でそっと付け加える。
『……まぁ克服させたのは…俺自身だけどな……』
183:名無し三等兵
07/06/16 13:20:20
「あ~、受刑者が戻ってきたよ!」
「お勤めご苦労様です」
「これで前科持ちですね、隊長」
「この艦の牢屋はどうでした? 僕がジオンに捕まった時は普通の地下倉庫だったから…」
「からかうなよ、みんな」
24時間経って開放されたシローが食堂へやってくると8小隊の面々は立ち上がって笑顔と軽口と敬礼で出迎えた。
「懲罰を受けた者の刑期を他人とで人数割りしたなんて始めて聞きましたよ!」
「三日もアーガイル二等兵を新兵訓練から外すとこっちの計画が狂うからな。
ともかく、心配掛けてすまなかった」
キキは謝るシローの腕を捕まえて座らせると、シローの食事を取りにカウンターへと向かう。
「で、何事も無かったか?」
「MSの消耗品やパーツの補給が数日中に来るらしいんですが…どうやって来るか良く判りません」
「スカグラの完熟訓練も順調です、もう自由に飛ばせるようになりました。
こっちの飛行機は姿勢制御や空力制御装置が秀逸です…失速する事がほとんど無かったですよ」
「新兵訓練も順調です、ただヤマト少尉に……」
「何かあったか?」
184:『転移戦線』第三話[後編2]:53 ◆9898LdFFy2
07/06/16 13:20:39
「はぁっ…はぁっ…はぁっ!」
アフメドは木製の遊具に寄りかかって荒い息を吐いていた。
確かにロクな準備運動もせずいきなり全開でやった、それにしても普段から鍛えている俺は連合の甘ちゃん
達とは違う筈だ…。
口を大きく開けて空気を取り込む、汗が顎から滴る、痛む心臓を動機を抑えるようにグッと押さえる…。
……確かに一周5分で周る事はできる…何も持っていない今の状態であれば……!
それに奴は一度しかしない訳ではな…俺の訓練の時だって十週はした…ここを重い装備を背負って一週5分で十週以上―!
「連合のパイロットは…バケモノかっ!」
よろよろと休むべく練兵場の隅にある井戸まで歩き、水をくみ上げて浴びるように飲んでから大の字になっ
てばったりと倒れこむ。
「一週5分…こんなペースを…続けられる訳が無い…あの爺さん…俺に嘘を吐きやがったんだ…!」
息切れする荒い息で悪態を付いて寝転んでいると、ふと誰かが近寄ってきたのに気が付いた。
カガリでもやって来たのかと期待し、同時にこのみっともない姿を見られたく無いと思って疲れている肉体
を無視して岩陰に滑り込んだ。
「あれは……連合のパイロット!?」
確かにそれはキラであった…キラはレーションをその辺で食し練兵場にやって来たのだ。
そこで軽く身体を動かしてからアフメドがすぐ前に走り抜けた練兵場の周回を始める……確かに自分と同じ
ぐらいのスピードだ……自分はあのような装備は付けてなかったが。
そう確認するとアフメドはまるで憎悪するように激しくキラを睨んだが……無心になろうと、何も考えない
でいたいとひたすら障害を超えるキラはアフメドの視線には気が付かずに周回を続けていた。
―翌朝6:00、格納庫―
少年達はすっかり身体に馴染んだ戦闘服と装備を身につけ、格納庫に集合した。
昨晩倒れるまで練兵場で走り続けていたキラはアラームの音で目を覚ますと、誰もいない自室でベッドに寝
ていて集合時間間近かな事に気がついてあわてて着替えて装備を着け格納庫へ走っり、トールと、カズイと、
そしてサイと合流した。
キラが走って駆け込んできたのに気がついたサイはキラに振り向いた…何か言いたげなサイ。
しかしキラはサイを見ると…矮小で軽薄で醜悪なゴミ以下の自分を思い出し、心に激痛が走って胃の辺りが
冷たく重くなって吐き出しそうな感覚が襲ってくる…。
だがそれでもサイに今までの事を謝った方が…それがどんなに下劣で卑怯な自分をさらけ出す事になろうが、
これ以上恥の上塗りをするよりはマシなんじゃないかと思う。
……そう思うのだが、なんと言っていいのか…話を聞いてくれるのか…許してくれるのか…そもそもあんな
酷い事をした自分が許しを請う資格自体があるのか……。
そう思うと頭が真っ白になって口の中と咽がからからに渇いて何も言い出せない。
お互いしばし視線を合わせ…どちらからという事無くお互いに視線を逸らせた…サイもキラと同じ思いを抱
いているとは知らずに。
だがその感情は口から言葉として紡ぎ出される事は無く、時々お互い視線を上げては目を逸らす…。
まるでうぶな思春期の男女―今は男男だが―のような2人にトールは何が起こっているのか判らず、カ
ズイは“もうお前ら結婚汁”と心の中で突っ込んでいた。
そんななんとも居心地の悪いというかハリセンがあったら絶対2人共殴ってるよなという時をしばし過ごし、
シロー達が格納庫に入って来たのを見てトールとカズイはほっとしつつ4人の少年は整列して背筋を伸ばした。
「総員気を付け!
フラガ少佐とアマダ隊長に敬礼!」
「諸君、昨日は迷惑をかけた。 今日から復帰するが残りの訓練をしっかりやって行くぞ、いいな!」
「「「「サー・イエス・サー!」」」」
「ヤマト少尉、一歩前へ!」
「サー・イエス・サー!」