【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その5at SHAR
【相互】種死リリカルなのはSS【乗り入れ】その5 - 暇つぶし2ch101: ◆GmV9qCP9/g
07/04/13 22:05:21


「ただ……ミネルバに一人、俺の制止を聞かずに突っ込んでいってしまいそうな奴がいる」
「それって……もしかして、お兄ちゃんの事ですか?」
 アスランはマユの手前、シンの名を直接出す事を遠慮していたのだが、その気遣った相手によって台無しにされる。
 それでも、アスランは少しばつが悪そうに答える。
「うっ……。まあ、そうなんだが……」
「あのぉ……その事だったら……」
「ん? どうしたんだ? マユ」
 言い淀むマユをバルトフェルドが訝った。
「わたし……お兄ちゃんには喋っちゃいました……全部」
 マユの言葉に、一同は呆然となる。その場の空気に居たたまれなくなって、マユはつい謝ってしまう。
「その……ごめんなさい! 一応、『誰にも言わないで』とは約束したんですけど……」
「いや……まあ、マユが謝る必要はないが……」
 バルトフェルドがフォローを入れる。マユの場合、自分が体験した過去を実の兄に語っただけに過ぎないのだから、と。
「俺としてはやりやすくなって、助かるけどな」
 アスランが肩をすくめながら言う。ちゃんとした理由も言えない状態で、シンを抑えきれるかといえば、正直あまり自信は無い。フェイス権限を使った上官命令として従わせる事もできるが、人間関係的には好ましくない手段であり、アスランも気が進まなかった。
「アスランさん。……お兄ちゃんって、そんなに好き勝手やってるんですか?」
 おずおずと尋ねるマユに、アスランは苦笑する。
「まあ、多少は手を焼かされる事もあるが……真っすぐで良い奴だよ、アイツは。ただ、ちょっと不器用なだけさ」
「はい。その……ありがとうございます」
 アスランの言い様や、先日のデュナメイスでの一件もあって、マユは兄に対して粗暴な一面を抱きつつあった。それだけに、アスランのシンに対する好意的な評価が嬉しかった。
「だけど―俺が今言った事は、シンには伝えないでほしい。……図に乗られては、堪らないからな」
 真顔でマユに口止めするアスラン。
 マユは、くすっと笑うと、「分かりました」と言った。


「それはそうと……なのはちゃんに関する事を知っている人間を一度整理しておいた方が良さそうね」
 マリューの提案に、一同は頷く。いざという時に、事情を把握している人間同士が協力し合える方が良いに決まっているからだ。
「ここにいる人達を除けば─ラクスとシン君。母さんとマルキオ導士。それに、カガリとユウナさんぐらいかな……?」
 他の者達も、キラが挙げた人物達以外には思い当たらないようだった。孤児院の子供達も、なのはが魔法を使うところを見ているが、まだ幼い為、数には入れていない。
 ここで、アスランだけは引っ掛かる点があった。
「ちょっと待ってくれ。……ユウナ・ロマも知っているのか?」
 アスランはユウナの政に対するシビアさを知っていた。そのような秘密を握れば、彼はオーブの利益の為に喜んで利用するだろう。それ故の懸念だった。
「うん。だけど、ユウナさんの事はカガリも信頼しているみたいだし、ユウナさん自身もなのはちゃんと約束してたしね」
「……そうか」
 キラへと返事をするアスランの心境は、やや複雑なものだった。
(……嫉妬いているんだろうな、俺は)
 アスランは、このような時にまで恋慕から嫉妬してしまう自分自身を、人知れず自嘲した。
(―ん?)
 ふと、時刻を気にすると、既にかなりの時が経ってしまっている事に、アスランは気づく。
「―と。そろそろ、ミネルバに戻らないと……出立予定時刻まで、もう余り時間が無い」
「そのようね。とりあえず、アスラン君には事情を説明できたわけだし……今は私達がやらなくてはいけない事に、気持ちを切り替えましょうか」
 マリューの言葉で、この場での話は切り上げられた。


102: ◆GmV9qCP9/g
07/04/13 22:06:07

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 左右に聳え連なる岩山。その間には吹き溜まりのような砂地。草木の一本すら無い渓谷を四隻の戦艦が進む。地上艦レセップス級デズモンドと中型地上艦バグリイが先行し、ミネルバとデュナメイスがその後尾に続く。
 作戦開始時刻の到来とともに、その開始ポイントへと進入する。そこはガルハナン基地の索敵範囲内ぎりぎりの位置だった。
『作戦開始』の打電がラドル司令官の乗るデズモンドから発進されると、各艦から次々とMSが出撃していく。
「シン・アスカ、コアスプレンダー、行きます!」
 ミネルバから発進したシンは、インパルスのパーツたるチェストフライヤーとレッグフライヤー、オプションのフォースシルエットを従えて、主力部隊とは異なる針路を取った。
 手元のモニターに映し出されている地形図に目をやりながら、彼はコニールの言葉を思い返していた。
 ―〝ここに、本当に地元の人もあまり知らない坑道があるんだ。中はそんなに広くないから、もちろんMSなんか通れない。でも、これはちょうど砲台の下、すぐ側に抜けてて……今、出口は塞がっちゃっているけど、ちょっと爆破すれば抜けられる〟
 シンは、広がる岩壁の中に、細長い裂け目を見つける。
「……あれか!」
 それは注視していなければ見過ごしてしまうような、とても狭い穴だった。
 今回の作戦の成否が、この坑道を抜け切れるかどうかにかかっているといった重圧を自覚しながらも、シンは躊躇する事なくコアスプレンダーを岩壁の裂け目へと飛び込ませた。

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『エリアワンより接近する熱源あり。スクランブル。MS隊は直ちに発進せよ』
 連合のガルハナン基地内部に警報が鳴り響く。司令部の熱源探知モニターに映し出されている四つの大きな光点。
「識別、ザフト軍地上戦艦レセップス級一、ピートリー級一、それと……ミネルバとデュナメイスです!」
 熱紋解析を行っていたオペレーターの報告に、司令部全体に緊迫した空気が奔った。
 先日発表された、プラントとオーブの正式な同盟。そして、連合軍内部には既に広く知れ渡っている、二国の要とも言われている戦艦―ザフトの新造艦ミネルバと、不沈艦アークエンジェルを彷彿させるオーブの戦艦デュナメイス。
 しかし、基地司令官は、現在迫りつつある敵艦隊を問題にしていなかった。
「奴らめ。全く性懲りもなく! どのような艦を持ってこようが、結果は変わらん!」
 彼は基地の防衛に、絶対の自信を持っていた。
「ローエングリン起動! ゲルズゲー、及びザムザザー隊も発進させろ!」
 渓谷全体を睥睨する陽電子砲。その陽電子砲すら無効化するMA隊。これらがある限り、ガルハナン基地は難攻不落であると、司令官は誇っていた。
「司令。スエズからも増援を送るとの事ですが……」
「……『了解した』と、打電しておけ」
 司令官は増援など不要だと思っていたが、上層部の意向に逆らってまで拒否する意味もない。
「まあ、増援がここに着く頃には、全てが終わった後だろうがな」
 彼は、自軍の勝利を微塵も疑っていなかった。

103: ◆GmV9qCP9/g
07/04/13 22:13:06
第23話、投下終了。

「オーラバトラーのオーラバリアにできるんだったら、なのはにだって」って、妄想してしまい、>>100の辺りで
なのはの防御は「単純な熱量なら、核のそれすら防ぎきる」って書いてみたんですが、
さすがにそれは無いと思って没に。

……やっぱりムリかなぁ(ボソッ


ではではノシ

104:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 22:14:38
シルエットフライヤーはついて行ってなかったんじゃないかと
TV版とはパラレルだと言ってもそもそもシルエットフライヤーが通れるなら
合体状態でも通れるわけだし

105:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 22:45:41
>>104
確か通っていた

106:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 22:48:54
THE EDGEでは坑道抜けた直後にフォースになってるみたい

107:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:00:35
お二方ともGJっす、
闇鍋か~なつかしいっす、昔やった時全員取り分けた後電気つけた時鍋の中央に
シャアザクがビームライフルを真上に構えてたのを見て爆笑した思い出があります
 ローエングリン戦の展開も気になりますこれからも楽しみにしております。

108:転載
07/04/13 23:11:26
あいつのことか ああ知っている
話せばながい そう古い話だ
しってるか?
闇鍋好きは三つに分けられる
味を求める奴
ゲテモノに生きる奴
空気をよめる奴
この三つだ
あいつは―――

彼は『闇鍋の妖精』と
呼ばれた変人
『彼』の相棒だった男
《よう相棒、いい火加減だ》
《ここから見ればどの具も大して変わらん》
私は『彼』を追っている
あれは雪の降る寒い日だった

《『鍋中央』で大規模な投入!》
《具の追加か?どんな具だ!》
《味見隊へ 退室は許可できない》
《だろうな 報酬上乗せだ》
《こちらだし汁隊のPJ 可能な限り援護する》
《吐くなら俺の見えないところで頼む》
闇鍋には謎が多い
誰もが正義となり 誰もが悪となる
そして誰が被害者で 誰が加害者か
一体『おいしい鍋』とは何か
《ゲテモノ野郎帰宅 全員殺気を放ち生ごみ投入を阻止しろ》
《玄関でお出迎えだ》

暗闇の中で行う鍋―通称『闇鍋』
変人達に与えられた舞台
《ゲテモノ入りだ》
《闇鍋の罠だ!油断すんな》
《ゲテモノがなんだ 俺が食ってやる!》
《闇鍋にルールは無い ただすべてをぶち込むだけ》
《この闇鍋は 残らず完食するまで終わらない》

人は彼らを『闇鍋の奇人』と呼んだ
《受け入れろ 小僧》
《これが闇鍋だ》
変化する臭い 代われない味見
《闇鍋の鬼が!》
《入れろよ 臆病者!》

調理規定は唯一つ
“よく煮込め”

109:sage
07/04/13 23:30:49 W7TuKfmt
俺もやったなぁ
餃子を入れた気がする

110:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:37:00
下げてオクレ

111:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:42:44
先生!まとめはどこかにありませんか><

112:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:46:13
>>111
俺のレスにお前が泣いた!
涙はこれで拭いとけ
URLリンク(wiki.livedoor.jp)

113:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:48:00
このまとめでオススメってある?

114:通常の名無しさんの3倍
07/04/13 23:50:12
\(´∀`)/ありがドモー

115:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 02:11:33
>113
全部おもしろいよ?

116:Re 黒い波動 ◆sczCv7JGpg
07/04/14 10:32:42
種キャラが最初からなのは世界の住人になっているのもクロスSSなのかな?
種世界から次元を渡るのはもう飽きてるかな、と思ってるんだけど、そこのところどうっすか?

117:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 11:42:33
カモン。
飽きては居ないけど、そっちも見たい。

118:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 12:09:27
>>103
GJ!
> ……やっぱりムリかなぁ(ボソッ
19歳なのはさんならどうかわかりませんが:-)
とは言え、14歳時点でも既にSランクか……。

119:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 14:29:32
以前神隠し氏で出てきたステラ 
アウフプラール13 スーパースキュラ ツォーンmkⅡが同時に撃てるって
すごいよな。集団で攻撃してもネフェルトゥラムとmk62で攻撃され
スバルのグローブの様なものを付け 射出するシュトゥルム ファウスト
防御はシュナイド シュッツで完璧と無敵というレベルじゃないぞ。
なのはさんとフェイト はやてはシャニと相性最悪だが(攻撃が全て捻じ曲げられる。)

120:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 17:30:42
↑同意。
てか、種世界でも、なのはでもゲシュマイディッヒパンツァーは厄介だろうな。

種では実弾系は防げないみたいだけど…。
なのはだと、ヴィータのシュワルベフリーゲンのみ有効って感じがするな。

121: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:36:29
10分後に投下予定です。

122: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:47:52
 ミネルバとデュナメイスが並んで部隊の前へと出る。二隻合わせて計三門の陽電子砲による一斉射を行う為だ。
 目標は敵基地から出撃してきた、向こう側の上空を覆いつくしているダガーLの大部隊。三条もの白い閃光が渓谷に迸る。通常ならば、敵部隊を一気に殲滅し得る無情の大砲火。
 しかし、それらは敵部隊の最前列に展開した四機のMAによって遮られてしまう。巻き起こる凄まじい爆発が、ミネルバやデュナメイスの巨体さえも大きく揺るがした。叩きつけられた爆風が砂嵐を巻き起こす。
 その光景をセイバーのコクピットで見つめていたアスランは、晴れていく砂嵐の中に、無傷で滞空する敵MA隊の姿を確認し戦慄した。予め、その性能を聞かされていたにも関わらず。
 だが、あのように化け物じみたMA隊を含む敵部隊を引きつける事が、自分達が担う役割なのだ。アスランは、改めて事の艱難さを認識する。
「行くぞ! 敵部隊をできるだけ誘い出すんだ!」
 僚機に乗るレイとルナマリアから『了解!』と声が返ってくる。
 ミネルバ隊の三機を筆頭に、ザフト軍は牽制目的でビームと実弾をばら撒いた。もちろん、可能ならばそのまま撃ち堕としもする。その状態を保ちつつ、前進と後退を繰り返した。
 何度目かになる後退から前進への切り替えの時、敵MS隊の動きに変化が起こる。いっせいに左右へと分かれたのだ。
 アスランは息をのみ、岩山の上に見える砲台に目を向けた。陽電子砲は上空のミネルバに狙いをつけているようである。
(くっ! こちらには盾が無いっていうのに……くそっ!)
 彼にできるのは、ミネルバが敵の陽電子砲を何とか回避してくれる事を祈るぐらいしかなかった。
 砲台のローエングリンから白い光が迸る。
 ミネルバは失速したかと思うほど急下降し、その火線から寸でのところで逃れる。だが、逃げ遅れた二機のディンが、閃光に飲まれてしまう。
 陽電子砲の凄まじいまでの威力に、ザフト軍全体が萎縮してしまう。その勢いに乗じた連合のダガーL部隊が、次々とミサイルをばら撒き、ビームライフルを浴びせるように撃ち放つ。完全に守勢へと追い込まれるザフト軍。
「不味い……このままでは―!!」
 見ると、例のMA隊が後退しようとしている。こちら側の意図を気づかれたかまでは分からないが、あのMA隊は陽電子砲の防衛を最優先任務としているのは、間違いなさそうであった。
 アスランはダガーLの砲撃をかわしながら叫んだ。
「あいつらが下がる! ルナマリア! レイ!」
 だが、二機のザクも目の前の敵機の相手で精一杯のようだった。
 アスラン自身もダガーLの部隊に阻まれて、敵MA隊のところまで行けずにいた。
 しかし―焦り出すアスランの前方に展開していたダガーLの小隊は、次々とビームで撃ち抜かれていく。彼のセイバーよりもやや後方の上空には、デュナメイスのムラサメ隊が展開していた。


123: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:50:28

 ムラサメのコクピットの中で、キラは目を閉じる。反芻するのはマユから訴えられた言葉。
 ―〝……逃げたりなんかしないでよ〟
 その言葉はマユが意図した以上の意味をもって、キラの胸に突き刺さっていた。
 キラは、マユやシン達だけの事だけではなく、あらゆる事から逃げてばかりいる自分へと行き着いていた。
 ヘリオポリスでストライクに乗ったあの日から、現在に至るまでを一気に思い返す。
 撃って、撃たれて。たしかに手にしたもの。二度と戻らない、失ったもの。後悔と苦悩の日々の果てに、それでも誓ったはずだった。銃を手にしたはずだった。
(なのに……僕は……)
 用意された建前に守られて、再び同じ事を繰り返している。
(……認めよう)
 どれだけ己の正義を掲げようと、戦争という名目に法的保護を受けようと、やっている事は─ただの人殺しだ。
(……覚悟はある)
 すべての想いを救う事など不可能なのだから、せめて背負おう─その業を。
(僕は戦う!)
 この手を血に染めてでも―守りたいものと、望む未来の為に。
 キラが眼を見開くと同時に、彼の中に存在する種子が弾ける。それは、心の底から望んだ力。今まで嫌悪さえしていた、彼に存在する力の真の解放だった。
 視界が鮮明になり、集中力が極限まで高まった世界が訪れる。そして、その瞳は─色を失う事なく、明確な意志を宿していた。
 ダガーLに向けて放ったライフルのビームは、コクピットに寸分違わず吸い込まれていき、爆散させる。
 さらに、そこから最も近くにいた二機目のダガーLを、ビームサーベルを横薙ぎにして胴を両断した。


「キラ……?」
 獅子奮迅の動きを見せる青いムラサメの姿に、アスランはかすかに戸惑う。彼の目には、キラの動きが二年前のピーク時かそれ以上のものに映ったからだ。
 それは、未だに現在の自分自身の力に納得できていないアスランの嫉妬だった。インド洋の戦いの最中に、一時的に冴え渡った感覚を取り戻したものの、あれっきりその感覚が訪れる事はなかった。
 MSパイロットとして、やはり技量には拘ってしまう。以前はほぼ互角だったキラに負けたくないといった気持ちを、無意識に持っていた事に気づく。
(……馬鹿か、俺は! 今は、そんなつまらない事に囚われてる場合じゃない!)
「今だ! 態勢を立て直し、攻勢に出るぞ!」
 アスランはザフトのMS隊を鼓舞すると、キラに続いてダガーLを撃ち堕としていく。
 ルナマリアのガナーザクウォーリアが放ったオルトロスの光条が、二機のダガーLをまとめて撃ち堕とす。レイのザクファントムが背中から撃ち出したファイヤビー誘導ミサイルが、敵のミサイルを薙ぎ払う。
 他の艦のMS隊も、ダガーLの部隊を徐々に押し返し始めた。
「キラ!」
『うん! いくよ、アスラン!』
 アスランはキラと共にMA隊へと突っ込んでいく。

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124: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:51:30


「ええっ!? 何だよこりゃ!」
 シンは真っ暗闇の坑道内部で毒づいていた。
「くそっ! マジ、データだけが頼りかよ!?」
 彼は手元のモニターに表示されている3D画像に目を落とす。坑道内を細部まで正確に計測したこのデータこそ、コニールから託されたデータディスクの中身だった。MSが通るだけのスペースが無いこの狭い坑道は、一見利用価値が無さそうである。
 シンは何でもない事のような顔で言ったアスランの言葉を思い起こす。
 ―〝MSでは無理でもインパルスなら抜けられる。データ通りに飛べばいい〟
「―って、そんな問題じゃないだろ、これはっ! くっそー!」
 岩壁に翼端が擦れる度に、シンの背中に冷たい汗が流れる。
 ―〝俺達が正面で敵砲台を引き付け、MAを引き離すから、お前はこの坑道を抜けてきて直接砲台を攻撃するんだ〟
 ブリーフィングで説明を聞いた時は、理にかなった作戦だと思った。だが―
「何が『お前になら出来ると思った』だ、あの野郎っ! 自分でやりたくなかっただけじゃないのかあっ!?」
 岩盤の割れ目から滝となって流れ落ちる中を突っ切りながら、シンはひたすらアスランを罵る。
 ―〝お前が遅過ぎれば、こちらは追い込まれる。早すぎても駄目だ。引き離しきれないんだ。……いいな?〟
 そう言ったアスランの眼差しが思い起こされた時、彼への罵声を途切れさせてしまう。あの眼には、シンに対する信頼が込められていた。考えてみれば、自分の力を認めて全てを任せてくれた上官は、アスランが初めてだった。
 そんな彼の信頼に応えたいという想い。そして、それだけではない。
 この作戦には、コニール達―ガルハナンの町の人々の命運が懸かっているのだ。
「やってやるさ! 絶対にっ!」
 誰かを救う為の戦い。それこそが、シンの望むところだった。
 シンは集中力を研ぎ澄ませていく。コアスプレンダーの機動に繊細さが加わる。狭い坑道内を縫うように飛び抜けていく様は、鮮やかでさえあった。

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 岩山に設置されたローエングリンが大火を放つ。狙われたデュナメイスは、その巨体を滑らせながら回避行動をとる。陽電子砲の白い奔流が、艦体の側をかすめていく。
 紙一重ではありながらも、ザフトの優勢で展開されていた戦況は、連合側に傾きつつあった。
 キラとアスランがザムザザーを二機まで堕としたあたりで、ガルハナン基地の方からウィンダム中隊が連合側の増援として加わってきた為だ。陽電子砲に睨みをきかされ、部隊の展開を制限されているザフト軍は、数の差もあって、再び押し込まれ始めていた。
 アスランが指示を叫ぶ。
「回り込め! あのMA達を戻らせるな!!」
 だが、アスランとキラを軸としているミネルバ隊とデュナメイス隊も、ダガーLやウィンダムを振り払いながら、敵MAの二機をなんとか足止めするのが精一杯だ。
(シンはまだか? これ以上消耗しては―)

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125: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:53:10

 坑道のデータが入ったナビゲーションシステムから、電子音が発せられる。
「ゴール!?……ここか!?」
 シンは坑道の出口を塞いでいるはずの岩をロックオンする。
「距離は五〇〇……行けよーっ!」
 コアスプレンダーから放たれたミサイルが、暗闇の中で爆発する。次の瞬間、坑道内に光がなだれ込んだ。
 シンは迷わず、光の中へコアスプレンダーを飛び込ませる。彼の視界が次弾チャージ中の陽電子砲を捉える。
 コアスプレンダーを急上昇させると、シンは素早く合体シークエンスを進めた。翼を持った鮮やかなトリコロールカラーのMS―フォースインパルスが、その場に出現する。
「あれがローエングリン……あの砲台さえつぶせば!」
 シンは防衛部隊のダガーLをライフルで撃ち抜きながら、砲台へと迫る。
「いっけぇぇーっ!!」
 狙いすました一条のビームが、陽電子砲を撃ち貫く。砲身にエネルギーを集めていた陽電子砲が、派手な爆発を起こした。


 連合兵達にとっては、信じられない光景だった。同じ光景を見て、ザフト兵達は歓喜する。―両軍の誰もが、爆炎を上げる破壊された陽電子砲に気を取られる中で、アスランは動いた。
 セイバーの両手に持たせた二本のビームサーベルをゲルズゲーに突き立てる。ゲルズゲーの複座式コクピットの中で、パイロット達は自分達の敗北を認識する間もなかった。その奇怪な外観の巨体が爆散する。
「残りは……アイツだけだ!」
 陽電子リフレクターを備えた敵MAは、残すところあと一機のみだった。アスランは機体をそのMAの方へ向ける。


 迫るザフト機から逃れようとするザムザザーだが、その先からはインパルスが向かってきていた。前後を挟撃される形となったザムザザーは、陽電子リフレクターを展開しながら、インパルスへと特攻していく。
「―なっ!? 突っ込んでくる!?」
 ザムザザーが取った捨て身の戦法にシンは驚きつつも、インパルスの右手に持たせていたビームライフルをビームサーベルに持ち替えさせる。
 シンはオーブ沖で戦った事のあるこの敵MAの弱点に気づいていた。懐に飛び込んで、近接兵装のクローにさえ注意しておけば、存外あっさりと堕とせるのである。
 インパルスはシールドを前方に掲げて、回り込みながらザムザザーとの距離を詰めていく。周囲のダガーLやウィンダムがライフルを撃ってくるが、それらに対しては回避に専念し、反撃はしない。シンはザムザザーの撃墜を優先していた。
 その時、別の方向からビームが飛来する。セイバーのM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲だ。ザムザザーはリフレクターを張って防御するが、その所為で動きが止まってしまう。
 それはシンにとって好機だった。迷わず一直線にインパルスを突っ込ませる。
「はあぁぁっ!!」
 インパルスの方に振り返ったザムザザーの頭部に、ビームサーベルを突き刺し、CIWSを打ち込みながら後退する。数瞬の後、ザムザザーの巨体が爆散した。
 要の陽電子砲とMA隊を失った連合軍は、ガルハナン基地を放棄して撤退していく。

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126: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:53:59

 連合基地の陥落の報せに、ガルハナンの町は騒然としていた。怯え潜んでいた町の人々が家を飛び出し、勝利の歓声を上げている。連合の旗が引きずり降ろされて踏みつけられていた。
 喜びに沸く人々の中心では、一人の少女が担ぎ上げられている。町の命運を背負い、見事に今回の大役を果たしたコニールだ。
 シンはインパルスのコクピットから地上へと降りながら、その光景を見て嬉しくなる。
 解放の喜びに熱狂している町の様子に、彼は達成感を噛み締めていた。自分が何かを守ったという証のように、人々の熱を帯びた声が身体に染み込んでいくようだった。
 密かな満足感に浸っていた彼の所へ、セイバーから降り立ったアスランが歩み寄って来た。彼に声を掛けようとしたシンは、相手が暗く沈み込んだ表情をしている事に気づいて訝る。
「どうしたんですか? どこかやられましたか―貴方ともあろう人が?」
 つい皮肉っぽくなってしまうが、言葉の最後の部分はシンの本心であった。
「あ……いや。―大成功だな。よくやった、シン。君の力だ」
 アスランは言われて初めて気づいたみたいに、慌てて笑みを浮かべると、シンを称えた。
「……そんな事ないですよ」
 シンは照れを隠すように俯いて答える。こみ上げてくる喜びに、身体がむず痒くなるのを感じていた。
 彼の信頼に応えられて、それを認められて―舞い上がりそうになる自分を誤魔化すかのように、シンは笑いながらアスランを睨む。
「あっ! でも、あれ酷いですよ! もう、マジ死ぬかと思いました。あんなに何も見えないなんて、言ってなかったじゃないですか!」 すると、アスランは何食わぬ顔で答えた。
「そうか? ちゃんと言ったぞ。データだけがたよりだ、って」
「いや、それはそうですけどね―」
 なおも文句を続けようとするシンに、アスランは柔和な眼差しを向ける。
「でも、お前はやりきったろ? できたじゃないか。……それも、俺は言ったぞ?」
「そ、それもそうですけど……」
 口ではつい言い返してしまうが、シンはアスランからの言葉に心が満たされていった。
「さ、戻るぞ。俺達の任務は終わりだ」
「……はい!」
 アスランに促され、インパルスへ戻ろうとするシンに、コニールが声を掛けてきた。
「あ……あの!」
 シンが振り返ると、少女は何かを言葉にしようとするが、まごついてしまって上手くいかない様子だった。そんな彼女を見て、シンは嫌味のない程度の得意げな顔で訊く。
「……見直したか?」
「うん! ありがとう!」
 笑顔で答える少女の頭を、シンは撫でてやった。
 だが―


 ふとした拍子に、シンの視界にあるものが入った。 
「─なっ!?」
 彼は、熱狂の隅で行われている凄惨な光景を目にして衝撃を受ける。ただ呆然と立ち尽くしていると、右肩に手を置かれ、そちらの方に振り返った。シンのところまで、アスランが戻って来ていた。
「……アスランさん」
「惨いな……。惨いが、それだけ彼らも虐げられてきたんだろう。今まで我慢してきた連合への怒りや恨みが、一気に吹き出しているんだ」
 目の前の惨状を冷静に分析するような口調のアスラン。だが、その表情は先程と同じ暗く沈んだものだった。彼もまた、この凄惨な光景に気づいていたのだと、シンは察する。しかし、アスランのように冷静ではいられなかった。
「それは……ですけど! こんな……」
 シンはやりきれない気持ちを言葉にしきれない。彼とて、ガルハナンの人々の心情も分からなくはないが─
 連合の施設は尽く破壊されていく。物陰に隠れている連合兵を引きずり出しては、集団で暴行し殴り殺す。他方では、両手を頭の後ろに組まされて横一列に並べられた連合兵達が、頭を撃ち抜かれて射殺されている。
 恐怖に顔を引きつらせて涙を浮かべる連合兵を、ガルハナンの住民達は一片の憐れみさえない嬉々とした表情で暴虐していく。その光景は、あまりに無残なものだった。
「……これも戦争の一面だ。一方が勝てば、負けたもう一方が苦しみを嘗める。戦いの向こうには、必ずこんな図式が待っているんだ」
 シンを諭すように言葉を吐くアスランも、苦々しい表情をしている。
 と―
 これまで、シンとアスランの間で黙ったままだったコニールが口を開いた。
「……これまで、私達だって酷い目に合わされてきたんだ。……同じ事をやり返したって、いいじゃないか」
 しかし、少女は言葉とは裏腹に、まるで許しを乞うような眼をシンに向けている。負の感情に染まりきるには、少女は周りの大人達に比べて、まだ幼すぎたのだ。


127: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 18:55:03

 彼らのいる場を気まずさが支配し始めた時、拡声器越しの声がガルハナンの町全体に届く。
『ザフト軍司令官のヨアヒム・ラドルである。ガルハナンの現地住民の皆様方に申し上げる。この地にいる地球連合兵は全て、我々ザフト軍の捕虜となる。よって、住民の方々には連合兵の身柄確保に尽力して頂きたい』
 ラドル司令官の発する言葉と共に、武装したザフト歩兵がガルハナンの町に散開していく。彼らは住民と連合兵の間に割って入る。
 ザフト―というより、プラントとしては、現在起こっている虐殺行為を許すわけにはいかなかった。これを見過ごしてしまう事は、プラントが連合兵に対するレジスタンスの蛮行を黙認した事に等しいからだ。
 ザフト兵が連合兵を連行していく様を、ガルハナンの住民達は不満そうな顔をしながらも、黙って見送った。ザフトの機嫌を損ねる事を―何より、たった今、連合軍を討ち破ったばかりのザフト軍の力を、彼らが恐れているからである。


 シン達もその様子を黙って見ていた。三人三様の複雑な表情をして。
 やがて、シンが気遣うようにコニールへ声を掛ける。
「コニール……」
 シンには、少女に対して何と言って良いのか分からなかった。
 しかし、少女は首を横に振る。
「……いいよ、別に。連合からは解放されたんだし……みんな、ザフトには感謝してる」
 コニールはシンの眼を縋るように見上げて尋ねる。
「ザフトは連合みたいな酷い事……しないんだよな?」
 成り行きとはいえ、住民が力で抑えつけられる様を見て、少女は不安になったのだ。
「あ、当たり前だろ? そんな事、絶対しないって」
 シンが慌てて答える。
「安心してください、ミス・コニール。ザフトはその様な事はしませんよ」
 アスランは優しげな表情でコニールに言う。
 二人の答えに少女も納得したのか、少しだけ笑って見せた。

=========================

 それはデュナメイスから帰艦命令を受けた直後だった。
 戦闘の緊張を解いた途端、全身が疲労感に襲われた。視界は霞み、耳鳴りも酷い。なにより、頭痛が耐え難かった。
「うぅぅ……」
 朦朧としながらも、必死に機体をデュナメイスの右舷ハッチへと向かわせる。本来の彼の操縦技術を知る者が見れば、必ず訝るだろう乱暴さで着艦を果たす。それ程、現在の彼には余裕がなかった。
「はぁ……はぁ……」
 呼吸は荒く、動悸も激しい。頭痛はますます酷くなっている。
 コクピット内に微かな衝撃と音が響く。MA時の戦闘機形態である為、コクピット側にタラップが架けられたのだろう。
 機体から降りようとコクピットハッチの開閉ボタンに小刻みに震える手を伸ばしたところで―キラの意識は途切れた。

128: ◆GmV9qCP9/g
07/04/14 19:02:01
第24話、投下終了です。
やっとガルハナン編までが終わり、自分の中では一段落つきました。

次回までは、またまた間が空くかもしれませんが、忘れないでいて下さいまし。

ではではノシ

129:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 19:11:04
ハイペースな投下乙なの!
キラの種割れが高性能化したと思ったらハイリスクに…
なのはがいないのもそうだけどそろそろ管理局の方々にも出てきて欲しいな
特にヴィータとかヴィータとかヴィータとか。

130:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 19:57:12
乙だぜ!
確かにヴィータは欲しいのう

131:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 21:05:31
フェイトに決まってるだろうが!!!!

132:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 21:07:55
お前ら本当にヴィータ大好きだなw
まあ、なのは・フェイト・はやてが三人共成長してしまった以上、とある需要をほぼ一手に引き受けてるからな…

133:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 21:22:23
ちびアルフもいるじゃないか

134:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 22:02:04
キャロル忘れんなやコラ

135:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 22:46:32
誰ですか、そのサイコキネシスで関節を破壊するのが大好きな女の子は

136:通常の名無しさんの3倍
07/04/14 23:16:46
>>134
お前こそ「キャロル」って続けんなや
乳触られても無反応な彼女の名前はキャロ・ル・ルシエだ

137:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 00:55:34
結局キラマンセーか

138:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 01:14:28
お前はそんなになのは達がキラ虐殺する最低SSが見たいのか?

139:Re 黒い波動 ◆sczCv7JGpg
07/04/15 01:22:02
ふー、アイデアが浮かんでもどこか似たような話になるなー。
ここではなのは無印とのクロスは投下されたっけ?

140:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 01:34:32
キャロが一番可愛いんじゃね?

141:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 01:39:41
>>139
そういやされてないような

142::通常の名無しさんの3倍
07/04/15 02:21:16
プロローグ的なものがチラホラと

本格的に始まってるのはない希ガス

143:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 02:30:51
では、ありなんじゃね?

144:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 09:22:54
流れを断ち切るようで悪いが一番かわいいのはエリオ君だ。

145:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 14:07:47
否定しません
淫獣の後継者になりそうだがw

146:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 14:38:06
ないきがするといえばここのss全体にいえることだがキラとフェイトはほぼ会話
してなくね?
会話させにくいのか?

147:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 14:53:57
>>145
いやぶっちゃけ淫獣萌えだから

148:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:15:03
D´s26話が出来たので投下します。

149:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:17:43
機動戦士ガンダムし~どD´s 26話

「え?じゃあなのは、シン君と魔法で戦うんですか?」
「ええ、そうなんですよ」
あの話の後、翠屋でいつものメンバーが話をしていた。
このSS的に言えば、「よく集まってるけどよく儲かるなあんたら」って言いたくなる。
けど、そんな細かいことは気にしないでおこう。
「ちょっと、それって大丈夫なの?」
アリサが心配そうに言う。
皆はそこまで魔法というものを知らない。
だから、なのはとシンが戦うといわれて少々心配になる。
心配ないよ、となのはは笑いながら言う。
「ちゃんと非殺傷設定で戦うから」
そういう問題じゃなくて……と皆はどういおうか迷う。
っていうか、非殺傷設定って何?
「それで、その当のシンは?」
アリサが言うと、あはは……とはやてが苦笑いを浮かべながら言う。
「リンディさんの命令で、レイ君と一緒になのはちゃんとの対策を練ってるところや」
……は?……対策?
「流石にそのままで戦うとなのはさんが勝ってしまうから、ちょっとしたハンデとしてね」
リンディの言葉に意味が分からない、といった顔で皆はリンディとなのはを見る。
そこでクロノが付け足す。
「なのはたちの魔力は管理局にもなかなかいないんだ。管理局の全体で5%前後くらいかな?」
まあ、シンも魔力だけなら高いんだけどね、とクロノは言う。
クロノ言葉にさらに驚く高町家。
皆は驚いた顔でなのはたちを見る。
士郎はふとつぶやく。
「本当に強く育ったなぁ……」
だが、うれしいことはうれしいがどこか心配なところもあるのだった。
恭也と美由希も同じようなことを思っていた。
そこで、すずかが一つ聞きたかったことがある。
「あのぉ、その戦いを、私達も見ることは出来ますか?」
すずかの言葉に、リンディは驚く。
「なのはちゃんがどんなことをしているのか、わたしはもっとしりたいんです」
すずかのことばに、アリサも賛同する。
「あの、わたしもみていい?」
リンディは今度は高町家も見る。
家の人たちもすずかたちと同じ意見らしい。
その反応を見たリンディは。
「本当はアースラの訓練室で戦わせるはずだったんだけど、今回はなのはさんとフェイトさんが戦った海の上にしましょうか」
こうして、シンとなのはの戦いに多数のギャラリーがつくようになる。

150:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:20:18
「なあ、レイ……」
レイの部屋で、二人はなのは対策を行っている。
そこでシンはふと思ってしまった。
「なんだ?」
レイはいつものように簡潔にいく。
ちなみに今、今レイの部屋のデスクのパソコンにはなのはの戦闘記録、そしてシンとなのは、二人の能力をデータ化されたファイルなどがある。
さっきから、二人はずっとなのはの映像や資料を見ているのだ。
小学生の女の子の、である。
「これってさ、絵的にかなり痛いと思うんだけど……」
シンはため息をつきながら思う。
そんなシンにレイはいつもの言葉を使う。
「気にするな。俺は気にしない」
まあ確かにこんな細かいこと気にしたらだめだけど……
それよりも、とレイはモニターを見る。
「彼女の戦闘能力だが……」
レイはモニターを動かす。
そのモニターには、今ではなのはと仲のいいヴィータとの戦いが映し出される。
「圧倒的な射撃能力。接近戦は苦手みたいだが、それを補う高い防御力」
シンはヴィータの攻撃を簡単に防ぎ、逆に射撃魔法でヴィータに攻撃するなのはを見て、彼女達とはじめてあったときに放たれた量産型MSのビームを簡単に凌駕する砲撃を思い出す。
おそらくあれもなのはが撃ったものだろう。
ってまてよ……圧倒的な射撃能力、接近戦が苦手な変わりに高い防御能力。
シンはこれに良く似たようなものと戦ったことがあると思った。
「シン、お前の気付いたか」
そういってレイが画面を切り替える。
そこに移っていたのは連合軍のMS、デストロイだった。
「彼女の戦い方はデストロイとよく似ているところがある」
相手の攻撃を絶対的な防御能力で無力化し、大火力で一気に沈める。
確かに、その戦い方はデストロイとよく似ていた。
ただ、とレイは何か恐怖心があるような顔で言う。
「ヴィータとの戦いでも見たように、接近戦でもその防御能力は十二分に発揮されている」
だからデストロイとの戦いのように、接近戦で一気にカタをつけるということができない。
「だが、最も恐ろしいのはこれだ」
そういって次に見せたのはフェイトとの戦い。
「相手を拘束して、身動きが取れないまま最大級の攻撃を仕掛ける」
シンはその映像を見て、普段のなのはから想像できなかった。
けど、とシンはいう。
「多分リーゼのバインドに比べたらたいしたことなさそうだな。あの攻撃も時間がかかるみたいだし、何とか引きちぎれそうだ」
シンは修行の日々を思い出す。
あのバインドに比べれば、多分だがあの二人よりは拘束能力は高くないだろう。
あの拘束はあてるための時間稼ぎといったところか。

151:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:22:49
「そしてこれがおそらくなのはの最強の技だろう」
最後に見せたのが奇妙な化け物との戦い。
ヴィータたちも今回は一緒に戦ってるから、以前言っていた闇の書とかいうものだろう。
その時にみせたなのはの技は、なのはがMSサイズだったらタンホイザーに匹敵する、もしかすればそれ以上かもしれない威力を持っている。
これらを見てシンはため息をつく。
「なんて能力なんだよあいつ。ぱっとみ弱点という弱点はなさそうだな」
ただ、唯一の弱点と取れそうなのは……
「本人は運動がからっきしだめってところかな?」
あと、接近戦が苦手というところと、おそらく移動速度はそこまでというほど高くなさそうというところである。
「全く。簡単に言えば、小型化されて尚且つ強化されたデストロイってところかよ。都市を3つ崩壊させるどころの話じゃないな、化け物だよ」
シンは笑いながら言って、レイもああ、と言う。
「本人が聞いたらなんていうかな?」
シンがそういって、ふと声が聞こえる。
「そうねえ、多分2,3日くらい泣きながら不貞寝するんじゃないかしら?」
後ろからリンディの声が聞こえて、二人はリンディのほうへ向く。
「どう?光明は見いだせた?」
リンディが笑いながら聞いて、まあなんとか、とシンは返す。
「それでね、戦う場所のことなんだけど、海鳴市の上空に決まったわ」
リンディの言葉にえ?とシンはリンディを見る。
てっきり模擬戦室を使うと思っていたからだ。
「それがね、なのはさんの家族とお友達が魔術師同士の戦いっていうのを見てみたいって言ったからちょうどいいと思ってね」
リンディの言葉にシンはため息をつく。
見せ物じゃないんだけど……
それと、とリンディはシンを見る。
「シン君。そろそろ家に帰ったら?しばらく家に帰ってないんだから、はやてちゃんが心配しちゃうわよ」
リンディに言われて、それもそうか、と思うシン。
まだ日にちはあるし、あとはどうたたかうか、だ。
そう思いながらシンは帰路に着いたのであった。

「ただいま」
シンは2週間、いや、気を失っていた分もっとはやての家に帰ってなかったか。
とりあえず、久しぶりに帰ってきたはやての家。
「おかえり!」
はやての声が聞こえて、改めて帰ってきたんだな、と思うシン。
けど……
(いつかは別れなきゃいけないんだよなあ)
自分はこの世界の人間ではないし、自分は帰る世界がある。
だから、はやてたちとはいつか別れなければいけない。
(寂しくなるな)
けど、おそらく帰るとヨウランやヴィーノがうるさくかまってきたり、ルナにいろいろ小言をいわれたり、すぐにまた騒がしくなってくるんだろうな。
そう思いながらシンは居間に入る。

152:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:25:05
「シン!久しぶりにゲームしようぜ!」
ヴィータが二人分のコントローラーを持ってシンにせがむ。
こういうものもう見れなくなるんだなと思うと、少し寂しく感じる。
だから……
「そのまえに、ご飯ができたよ」
はやての言葉に、はやてはすぐにコントローラーをおいて夕食の準備に取り掛かる。
「シンも早よたべよ。今日は久しぶりにシンが帰ってくるからちょっと豪勢にしたよ」
解った。といってしんは台所に行く。
だから、今を思いっきり楽しむことにする。そう決めた。

「シン君って、どんな戦い方するんだろう?」
なのはは自室のベッドで、相棒であるレイジングハートを持って思う。
『それは私にも解りません』
そうだよね、と苦笑いを浮かべるなのは。
ただ、今度戦うことになるのだからやはり気になる。
「土曜日か……お母さんたちも見るからちょっと緊張するなあ」
というより、恥ずかしいという表現が正しいのかもしれない。
「レイジングハート、今度の勝負、がんばろうね」
『イエス、マスター』
二人は、土曜日の決戦に、戦意を高めるのであった。

「そういえばシン」
夕食も終って、皿洗いをしているはやてがシンに言う。
「土曜日のはやてちゃんとの戦い、大丈夫なん?」
はやてにいわれて、うーんと考えるシン。
「まあ何とかなるんじゃないか?」
微妙だなおい、とヴィータが突っ込む。
「いろいろデータや戦闘記録を見たのはいいけど、データだけじゃ分からないこととかあるからなあ」
そればかりは実際戦ってみないと解らない。
「そういえば、ヴィータはあいつと戦ったことあるんだっけ?」
戦闘記録を見て、なのはと戦うヴィータを思い出す。
「ああ。あいつの射程距離にはびっくりした……」
ヴィータは、自分が想像もしない距離からの遠距離砲撃を思い出す。
あのときにリーゼたちがいなかったら危なかっただろう。
(なるほど、射程も長いのか)
シンはその戦いを知らないので、少し頭にとめておくことにした。
「ほか、うちらはシンを応援せなあかんな」
多分なのはを応援する人が圧倒的多数だろう。
だったら自分達はシンを応援しよう。
「みんなもそれでええよな?」
はやての質問に、ヴォルケン全員が首を縦に振る。
こうしてとうとう決戦の日が来るのだった……

153:ガンダムし~どD´s
07/04/15 15:27:14
D´s26話投下完了。
次回、とうとう決戦開始です。

それで、ちょっとしたアンケを。
シンのアームドデバイス「ステラ」を普通のデバイスっぽくしゃべらせるか、
それともステラっぽくしゃべらせるか。
どっちがいいかアンケートをとってみようと思います。
次は、まじかるしん4話の修正版を投下予定。

154:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 15:36:08
GJ!

ステラは…やっぱりステラっぽく喋らせた方がいいのでは?

155:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 17:03:14
普段はフツーでここぞというときにステラ口調で。なんならシンの脳内ってry

156:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 17:35:37
GJ!
デバイスにも個性を持たすのがいいと思うので
ステラっぽく喋るのがいいと思う

>「土曜日のはやてちゃんとの戦い、大丈夫なん?」
>はやてにいわれて、うーんと考えるシン。

ちょwwwwwwはやてwwww


157:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 17:48:50
GJです!
なのは=デストロイ ヒデェww
しかし納得できるのがまた。

シンのデバイスはステラっぽい方が好みです。
「はーい、ステラです。でもごめんなさい。 ステラは今戦闘できません」

158:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 17:50:46
>>157
混ぜるな危険w

159:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 17:51:22
ステラっぽく喋ったらシンが四六時中デバイスといちゃいちゃする変態に・・・
でもステラっぽいってだけで人格までステラとは限らないか・・・それはそれで微妙なジレンマが

160:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 18:10:54
大丈夫だ
すでに夢の中でステラとのイベントが発生してるから
そんなことは微塵も考え付かないはずだ

161:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 18:27:31
>人格までステラ

戦闘行動に成功した時:「私も…シン守る」
戦闘行動に失敗した時:「お前…何なの!?」

こうですか?

162:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 19:27:28
口癖は「ウェーイ」か?

163:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 19:41:47
フェイトやクロノはガンダムに例えるとどうなるんだろだれか考えてくれ

164:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 19:49:45
「行くぞ!ステラ!!」
「うぇ~い!」
こうですか?

165:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 19:57:54
>>163
フェイト・・・ガンダムじゃないけどトールギス
クロノ・・・バーニィが乗ったザク

かなw

166:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:16:30
>>163
まず炒めたデスサイズにクロスボーン系を鍋肌で焦がしながら適当に垂らします。ノーベルを少しずつ入れて鍋を振って2、3度ひっくり返しながら馴染ませてやればフェイトっぽくね?

クロノはよく分らんな。尖らないバランスタイプだし

167:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:17:07
なら

はやて…サンドロック、フリーダム、ストフリ
シグナム…エピオン、クロスボーンガンダム3号機、ソードカラミティ
ヴィータ…シャア専用MS各種、ゴッグ、レイダー、
シャマル…アイザック、フォビドゥン、ドラグナー3号機
ザフィーラ…バクゥ、ガイア
アルフ…ラゴウ、虎ガイア
淫獣…バクゥハウンド

か?w

168:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:32:55
>>166
クロノは多芸と地味さでジャスティスがいいのでは?

169:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:44:19
多芸で地味…F90とか?

170:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:46:11
インパルスもある意味地味。

171:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:48:51
いやクロノはワンオフ機じゃなくて
多くのパイロットに使われたベストセラー機だろ

172:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 20:51:37
ザクか!!
じゃあ、もっと性能を上げてクロノはRFザクという事でひとつ。
ガンダムじゃねぇなぁ。

地味度だけどハイスペックという事を考慮すれば、GP01かな。当時にしてはべらぼうな性能だ。

173:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:08:18
ゲルググだね量産機だと

174:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:16:43
ジムカスタムのこと、たまには思い出してあげてください…

175:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:21:50
あえて言おう・・・半端なんでデスティニ-

176:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:25:34
デスティニーを馬鹿にするな!
確かに火力でストフリ、伝説に劣り、格闘でも隠者に劣るかもしれん

でもな!名無しの量産機にだけは負けないんだぞ!

177:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:29:59
>>176
それまさにクロノではないか。だが奴は勇者仮面たおしているから・・・・・

178:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 21:39:47
やはりザクだろ
うまい人が乗ればガンダムも倒せるし

179:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:00:43
高性能機でそれなりに活躍の場もある
だけど主役クラスのカスタム機には決して勝てない

セイバーだな

180:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:01:46
それもありだな
白い悪魔=なのはだし

181:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:05:25
種死で言うところのザクファントムかグフってとこか。
或いはUCだとゲルググとか。
ワンオフじゃなくて、量産機体のエース用カスタム版みたいなイメージがある。

182:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:13:01
それならデュランダルでシャア系の機体だな

183:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:53:10
D's氏、GJです。
シンはやっぱり帰る気でいるか・・・いや、今後どうなるかわからんけど。
ステラに関しては、個人的には普段は普通で、大技かますときに「うぇーい!」とかで完全にそうするより控えめの方がいいかと。

184:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 22:59:05
闇の書の闇「なんでそんな魔法を地球で撃つ?これでは、地球が寒くなって人が住めなくなる。エターナルコフィンの冬が来るぞ」
デュランダル「闇の書の闇に住む者は自分達の事しか考えていない、だから凍結すると宣言した」
闇の書の闇「デバイスがロストロギアに罰を与えるなどと」
デュランダル「私、デュランダルが凍結しようというのだ、闇の書の闇」
闇の書の闇「エコ(エターナル・コフィンの略)だよ、それは」
デュランダル「はやてが持たん時が来ているのだ」

185:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 23:17:40
>>183
最終回予想

はやて「どうしてもCEへ帰るん?シン。
    もう身内はいないんやろ? よかったら私らと一緒にミッドチルダに行かへん?」
シン「はやて…身内はいなくてもCEは俺の故郷なんだ…
   故郷には思い出がある。どこへ行っても必ず帰ってしまうところなんだ。
   何かあったら呼んでくれ…
   平行世界中どこでもすっとんでかけつけるよ」
はやて「さびしくなるなあ……」
ヴォルケンズ「…………」

ガシィッ!!

シン「それじゃあな! 老成しすぎの小学生! 長生きしろよ!!
   そしてその忠実な騎士達よ! 俺のこと忘れるなよ!」
シグナム「また会おうッ! 我らの事が嫌いではないならな!」
ヴィータ「忘れたくてもそんなキャラクターしてねぇぜ……てめーはよ」
シン「あばよ……」


バァーーン! (ガンダムし~どD´s 完)


186:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 23:30:12
そして亀になるんだなシン

187:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 23:33:32
むしろ、キララクの政治で荒廃してそうなCEを見限るという超展開とか・・・

188:通常の名無しさんの3倍
07/04/15 23:36:03
>>187
汚い油だなぁ

189:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 04:47:38
いきなりメサイア攻防戦のど真ん中に放り込まれて

「な、なんなんだ?ここどこだ?何で俺ここに放り込まれたんだ?」

というオチ。あの魔女の釜状態の戦場に放り込まれたらちょっとアブない。

190:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 17:50:53
ガンダムし~どD´s氏、乙なの!

>接近戦でもその防御能力は十二分に発揮されている
とあるMADを思い出してしまったw
URLリンク(www.nicovideo.jp)

191:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 19:43:53
>>178
ザクは管理局員です。


192:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 20:38:08
次回、ベルカ式作画にTake off

193:Re 黒い波動 ◆sczCv7JGpg
07/04/16 21:50:56
もしかしてプレシアって五十代っすか?念のために確認したいのですが。

194:通常の三倍の7
07/04/16 21:57:54 5MObXaDq
にしても連合はザンスカールと同じくらい防御力が厄介なMS造るよねーw

195:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 22:02:32
>>193
中年なんだろうけどあの服装で若く見える

196:リリカルDS☆7ucUemKu
07/04/16 23:22:26
>>193
プレシアは、28歳の時に1児の母って書いてあった~
そんで5歳で娘死亡から26年経過で一期らしいので59歳で亡くなったのかも。

197:通常の名無しさんの3倍
07/04/16 23:42:02
もうすぐ還暦だったのか・・・

198:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 00:10:57
せめて40代ならば……

199:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 00:35:02
>>198
世界が世界だから魔法で老化防止してるかもしれんよ?
それかリンディも含めて見た目があまり変らずに老化していくとか

200:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 00:38:58
サイヤ人系なんだな、きっと
死ぬ間際に急激に(ry

201:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 01:57:32
ある意味萌えねぇ?

202:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 17:30:10
キャロ・ル・クルーゼ

203:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 19:52:56
思うんだがキララクは人の心を操る精神侵食魔法の素質があって、
だからあんな電波を撒き散らしてもマンセーされんのかも

204:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 19:58:12
踊り子さんにはノータッチでお願いします。チップを挟むのもダメです。

205:通常の名無しさんの3倍
07/04/17 20:40:29
戦後のCEは「火薬庫」だからなぁ・・・
海鳴市に留まった方が幸せとも言えるがw

206:通常の名無しさんの3倍
07/04/18 08:42:47
リリカルマジカルは比較的よく見るのに
アルタスクルタスエイギアスはあんまり見ないなぁ

207:通常の名無しさんの3倍
07/04/18 15:21:12
言いにくいし、長いからじゃない?
知名度も低そうだし

208:通常の名無しさんの3倍
07/04/18 18:20:15
>>205
はやてとかフェイトあたりは許してくれないんだろうね、残るの
恋仲にでもなれば違ってくるだろうけど、二人とも夢を夢として切り捨ててた描写があったし


209:通常の名無しさんの3倍
07/04/18 22:14:00
機動6課のヘリのデザインは本当に酷いね
機能性が全く感じられないよ

210:通常の名無しさんの3倍
07/04/18 22:31:31
『機動六課のヘリ』ならまだデザインにこだわった、でいいけど
どいつもこいつもあのヘリを使ってるとしたらどうかと思うな

211:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 00:04:01
あれは本来は陸戦部隊用で、地上での使用が主目的なんだよ。
キャタピラがメインで、プロペラはおまけ。

212:キャタピラは商標
07/04/19 04:46:13
>>211
履帯なんて付いてました?
付いてたとしてもあの形状では走破性は激しく悪そう

しかし、ヘリで一番脆弱性の高いテイルローターが無いのは評価できますね
カウンタートルクは魔法かな?

213:ガンダムし~どD´s
07/04/19 09:48:23
まじかるしんを投下します(以前言われたけど名前がすっとD´sなのは、とりあえずこれかいてる作者ってことで


214:ガンダムし~どD´s
07/04/19 09:54:14
魔道戦士まじかるしん第4話 「転属」(修正版)

「はい、これでよしっと」
本局の治療室で、なのはは以前の戦いの傷の治療をしていた。
「傷口はある程度塞いだけど、それだけで痛みは変わらないから無茶はしないようにね。この休日でしっかり身体を休めて備えておいて。じゃないと、すぐにまた傷が開いちゃうわよ」
シャマルに言われて、わかってますよ、と少し苦笑いを浮かべながら答えるなのは。
それより、自分のことよりも……
「あの、ユーノ君は大丈夫なんですか?」
まだ聞いただけなのだが、ユーノも負傷しているという。
自分よりもかなり重症だとも聞いた。
「今は絶対安静で面会謝絶で…ごめんなさい」
以前の戦いの直後はまだ意識はあったが急に様態が急変して、なんとか一命はとりとめたが、今は眠ったままである。
そうですか、と残念そうに肩を落とすなのは。
場には暗い空気が立ちこめ、シャマルが必死に話題探しをする。
「そういえば、とうとう今日ね。機動六課誕生は」
シャマルの言葉にうん、となのはは頷く
今日は、はやてが「機動六課」という部隊を立ち上げる。
はやてを主とするシャマルたちヴォルケンリッターはもちろん。なのは、そしてフェイトもそのメンバーに選ばれている。
「それで、勿論部下は決めてあるのよね?」
シャマルの言葉に、うん、と返すなのは。
自分が分隊長のスターズ分隊。そしてフェイトが分隊長のライトニング分隊の部下は分隊長である自分達が決めることになっている。
そこで、シャマルがさっきはやてが言っていたことを思い出す。
「そういえば、リンディさんの紹介で、あなた達が決めた人とはまた別に、二人ほど入るって話聞いた?」
シャマルの言葉に「え?」となのはは首を横に振る。
そんな話、聞いたことない。
「はやてちゃんも詳しい話は聞いてないんだけど……なんかわけありみたいで……」
まあ、リンディさんが選ぶんだから問題はないと思うけど、とシャマルは考える。
そんな人が来るんだろう。なのはもそんな疑問を抱きながら二人ははやての部屋に向かうのであった。

「へっくしょい!!」
シンは廊下で思いっきりくしゃみをする。
「どうした、風邪でもひいたか?」
そこを横にいるヨウランがからかうように言う。
「いや、どうせあいつが俺の悪口でも言ってんだろ」
シンは簡単に言った。
あいつとは、現在のシンの上司であるジェラード・ガルシア提督である。
彼は、どうもシンを嫌っている。
その理由はシンを含め4人とも知っていた。
それは、シンがコーディネーターだからである。

215:ガンダムし~どD´s
07/04/19 09:56:49
コーディネーター。少数民族の一つだが、他の民族とは事情が違う。
一つは、少数民族に分類されているが、他の民族と比べて人数が最も多い。
さらに、コーディネーターは他の人には無いものがある。
それは、生まれる際に受精卵の遺伝子を操作し、他の人間よりも頑丈な肉体、運動神経など、他の人間よりも優れた能力を多数持つ民族。
故に、コーディネーターに良い感情を持っていない人も多い。
ガルシアはその見本のようなものである。
「ほんと、やなやつだよな、ガルシア提督ってさ」
ヴィーノが愚痴を言うように答える。
確かに、とシンも同意した。
当初は何でこんな奴が上官になったんだろうと思ったが、多少はこうなることはわかっていた。普通の人の中にコーディネーターがいることはこういうことなのだ。
ガルシア以外にも、訓練時代の同期にもシンを嫌っている人物は多数いた。
だが、それでもシンは管理局で働くことを選んだ。
そう思って言ううちに、目的地に着く。
シンとレイは、緊急の話があるとガルシアに呼ばれた。
「じゃあ俺たちは先に休憩所でいるからな」
二人はそういってシン達と分かれる。
「あの件、ちゃんとやっといてくれよ」
分かってるって、とヨウランは手を振ってその場を離れる。
「シン・アスカ一等空士とレイ・ザ・バレル一等陸士です」
二人はドアの前で挨拶をしてどあのむこうから「入れ」という声が聞こえた。
失礼します。と二人は入室した。
そこには、いかにもえらそうな中年の男がいた。
彼こそがジェラード・ガルシアである。
「以前の戦いでは良くやってくれた。多数の負傷者が出た中、よく無傷で帰還した。とても初めての実戦とは思えんな」
ガルシアは含みがある言い方で二人に言う。
「流石コーディネーターといったところかな?」
ガルシアの言葉にシンのこめかみがぴくっと動く。
そんなシンを気にせずガルシアは続ける。
「まあ、そんな事はどうでもいい。今回お前らを呼んだのは、お前らに転属命令が出されたからだ」
ガルシアの言葉に、二人は疑問を浮かべる。
「転属、ですか?」
ああ、とガルシアは答える。
「本日を持って、お前達は機動六課へと転属になる」
いきなりのことで戸惑うシン。
「ちょ、ちょっと待ってください。そんなのいきなり言われても……」
そんな事いきなり言われても困る。それはレイも同じだった。
それ以前に、機動六課ってどこだよ。少なくとも自分は知らない。
しかし…
「うるさい、もう上のほうで決まったことだ。反対は許さん」
これでシンははっきりとわかった。
彼は意外と上にも顔が通る。
だから、その権力を利用してのだろう。
厄介払いもいいところだ

216:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:00:36
「これでもうお前らの顔を見ることはめったになくなるな。寂しいよ」
どこがだ、とシンは心中で突っ込む。
顔はかなりうれしそうである。
「そういう命令ならわかりました。それでは」
レイはガルシアに一礼して部屋を出て、シンも後に続く。
ガルシアはそんな彼らを見て一息つく。
野とあいつが目の前から消えた、とすっとする。
「コーディネーター、造られし人。ふん、忌々しい」
ガルシアはデスクにあるコーヒーを飲んで、机にある書物を見る。
「それにしてもリンディの奴、こんな奴まで面倒を見ようとは」
彼らの転属の際、上のほうもいきなりのことで困惑していた。
そこへ、同じ提督であるリンディ・ハラオウンが彼らを機動六課へ引き入れるといったのだ。
彼女は、他にもP・T事件の時にクローン人間を養子にしたと聞く。
ガルシアは、彼女の考えを理解できなかった。
あんな人間で無い者を、どうして好きで保護しているのかを。
まあいい、自分には関係ない。そう思ったガルシアは仕事を進めることにした。

「ふぅ、やっとおわったぁ……」
そう言って、はやてはその場でうなだれる。
はやてはさっきまで例の事件の処理をしていた。
あまりの量のため、先日からほとんど休んでいないし寝ていない。
「大丈夫ですか?はやてちゃん」
リィンフォースはそんなはやてを心配する。
「心配ないよリィン。ちょっと疲れただけや」
二人で話をしていると、誰かがドアを叩く。
「はやて、今大丈夫か?」
やってきたのはヴィータだ。
はやてはヴィータを部屋に入れる。
そこにはフェイトもいた。
「はやて、お仕事お疲れ様」
フェイトちゃんも、とお互い微笑する。
「そういえばはやて、なんかこの前様子変だったけどどうしたんだ?」
ヴィータに言われて、あのときのことを思い出したはやて。
その顔は少し赤くなってる。
そんなはやてを不思議そうに見るヴィータ。
一方リィンもあれを思い出して怒っていた。
「きいてよヴィータちゃん。この前、はやてちゃんが男性とぶつかって、そいつに思いっきり胸をもまれたんですよ」
それを聞いて、ヴィータ、そしてフェイトもえ、とはやてを見る。
心なしか、ヴィータに殺気が発生した気がしないでもない。

217:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:03:46
私も思いっきり踏まれて…しかも謝りもしないで去っていって……」
これでは一方的に相手が悪いみたいな言い方をするリィン。
「リィン、少し落ちつき。元はといえば、わたしがなのはちゃんと話し込んで周りを見てなかったんだ悪いんや」
はやての言葉に、そんな事ありません!とリィンは抗議する。
おそらく自分も踏まれたからその怒りもあるのだろう。
「まあ、お互いに非があるみたいだけど、流石に女性の胸を触って謝らないのはひどいかな」
フェイトの言葉に、でしょ、とリィンフォースが言う。
そこでヴィータは思った。
「なあリィン。そいつでどんな奴かわかるか?」
ヴィータに聞かれ、うーんとかんがえるリィン。
一瞬だったが、特徴的なものがあった。
「髪は黒くて……あと目が赤かったくらいしか…」
そう聞いて、ん、と少し考える。
なんかそんな奴を知っている気が…とおもったとき、あ、と別のことを思い出す。
「あいつのことか?なんか違うような気もするけど」
ヴィータの言葉に誰のことですか?とリィンが聞く。
「あの事件のとき、念話が使えなくてはやて探してたら、リィンと同じで黒い髪と赤い目の魔術師にあってさ、そいつがここに行ってみたらどうだ、というポイントに行ったら本当にはやてがいたんだ」
おかげで早く疾風を見つけて、あの鉄球野郎からはやてを助けることが出来た。
「ほな、その人のおかげで、ヴィータが助けてくれて、うちが無事やったってこと?」
ヴィータは頷く。
そこで、フェイトは少し気になる人物がいた。
「ねえヴィータ。その人のデバイスってどんなのだったの?」
デバイスをのこと聞かれて、えーと、と考えるヴィータ。
確か……
「でっかい刀を2本持ってて……それでバリアジャケットは…赤かったよな」
そのヴィータの言葉でフェイトは確信する。
その人は多分少年を助けるときに会った人物だ。
そして、おそらく自分が4年前にエリオたちを預かる前に一時的に保護した人物、シン・アスカである可能性が高い。
「多分だけど、ヴィータに会った人だったら私も会ったよ。その人のおかげで男の子を助けることが出来たから」
へぇ、とヴィータはそいつの顔を思い出す。
あの少し生意気そうな顔を
「とうとう今日かあ、ちょっと緊張するなあ」
はやてはそういって資料を見る。
今日は、自分が機動六課を設立する。
とはいっても、設立してすぐに、皆休暇に入ってしまうのだが……
「なあはやて。私達以外に、いったいどんなやつが来るんだ?」
ヴィータの言葉に、はやては笑いながらいう。
「それは、なのはちゃんやフェイトちゃんに言うて。メンバーは彼女らに任せてあるから」
そういえば、と思い出す。
リンディが言っていたことをまだ話してなかった。

218:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:06:09
「フェイトちゃん。リンディさんからフェイトちゃんたちが選んだ人とは別に、二人ほど機動六課に配属されるって話し聞いた?」
はやての言葉にえ?とフェイトは疑問を持つ。
そんな話は聞いたことがない。
「なんやようわからんけど、ちょっとした理由で引き入れて欲しいっていわれたんよ」
リンディさんがそこまで言うなら、と了解を得たのだが、リンディ自身もそこまで知らないらしい。
「なんでも、そのうちの一人が少数民族みたいなんよ。ちょっと特殊らしいけど」
それを聞いて、へぇ、とフェイトは返事をする。
そういえば、シンも希少種族、コーディネーターだったなと思い出した。

「ぶえっくしょい!!」
シンは盛大なくしゃみをぶちかます。
「またか?本当に風邪引いたんじゃないか?」
ヨウランに言われて、そうかも、とシンは思った。あとで病室で診察にでも行こうか。
………コーディネーターはあまり風邪を引かないのだが………あくまであまりだが……
二人はあの後待ち合わせ場所である休憩ルームに腰をかけていた。
「それにしても急だよなあ、転属命令って」
ヴィーノがそういって、シンはいう。
「どうせ厄介払いだろ。こっちだってせいせいするさ。あんな上司の元で働かなくてすむからな」
シンは笑いながら言う。ガルシアに聞かれれば厄介なのだったが、もうシンは奴の部下ではない。多少の悪口を言ってもどうにかなるだろう。
「悪いなレイ。お前まで巻き込んで」
そんなシンの言葉に、レイは気にするな、と簡単に言った。
二人はこの後、機動六課の部隊長のところへ顔見せにいく。
「機動六課かあ、ヨウラン、お前知ってるか?」
ヴィーノの言葉に、うーんとヨウランは考える。
「っていうか技術斑ってそんな事知ってるのか?」
シンの言葉に、いんや、と首を横に振るヨウラン。
「残念だから機動六課なんて俺も知らん。お楽しみってことでいいんじゃないか?」
そりゃあ、そうだけど、とシンは俯く。
「で、その隊長ってだれ?」
ヴィーノの言葉に、シンはああ、と思い出す。
「お前らだって名前は知ってるだろ?八神はやて二等陸佐って人だけど」
八神はやてと聞いて、その人を探していたあの生意気そうな子供を思い出す。
彼女とも一緒に戦うのだろうか……
ああ、とシンの言葉に相槌を打つヨウラン。
「ああ、それは俺も名前は知ってる。すげえよな、19歳で二等陸佐って」
それはシンも思った。
「それに、美人だって聞くよ」
ヴィーノの言葉に、シンはまたか、とため息をつく。
どうしてコイツはこういう話が絶えないのだろうか。
ヨウランはそんなシンを見て一つの作戦を思い出す。
「そういえばさシン、聞きたかったんだけどさ」
ヨウランがニヤついた笑みでシンを見る。
シンはなんだよ?といいながらコーヒーを口に含む。

219:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:07:32
「数日前の隊長クラスの人の胸の感触はどうだったんだよ?」
「ぶっ!?」
「きゃっ!」
あのときのことを言われて、シンは思いっきりコーヒーを吹き出してしまう。
「げほ…げほ…な、何言い出すんだよ急に!」
顔を赤らめてるシンに、ヨウランは悪い悪い、と軽く謝る。
はあ、掃除しなきゃなと思い前を向いて、シンは固まる。
そんなシンを見て、ヨウランたちも前を向いて固まった。
「シン、わ…悪かった」
今度は本当にすまなさそうに謝るヨウラン。
が、既に遅い。
まだ一人で掃除をしたほうがはるかにましだった。
そこには、顔と服がシンの吹き出したコーヒーによって汚れた教導管がいたのであった。
「見ない顔だけど、ちょっと私の部屋まで来てくれるかな?」
笑っているが、眉間にしわをよせて、声を少し引きつらせていた。

「はぁ」
なのはは自室のシャワールームで身体を洗う。
機動六課のメンバーを待つため、シャマルと一緒にはやての部屋に行こうと思ったのだが、自販機の前で誰かが盛大に吹いたコーヒーで服やら顔やらいろいろと汚れてしまった。
なのはは、シャマルにはやてに遅れるといってもらい、その4人の少年を部屋で待たせ、自分は身体を洗っている。
「制服、クリーニングに出さなきゃ」
また、次の日からしばらく休日で助かったとなのはは思った。
今日はとりあえず予備の制服を着ればいいだけである。
それよりも、あの黒い髪の少年…
「あの子、もしかして……」
確かはやての胸をもんだ人物と一緒のような気がした。
まあそれは後で確かめようと思い、なのははシャワールームから出て着替え、髪留めをしないまま待たせてある4人の元へと向かう。
「それで、説明してもらえるよね」
そこにいた少年達は、事情を話した。
ヨウランがシンをおちょくり、それでシンが驚いてコーヒーを吹いたというわけだ。
「今回は許してあげるけど、以後は気をつけてね。こういうのにうるさい人とかいるから」
わかりました、とシンとヨウランはいった。
「それじゃ、最後に所属と名前を言って」
なのはに言われて、先にヨウランのヴィーノは言う。
「技術班のヨウラン・ケイト」
「同じくヴィーノ・デュプレ」
なのははそれを聞いて、先に二人を返した。
先に二人を返した理由。それはこの黒髪の少年と金髪の少年に用があったからだ。
「それで、あなたの名前は」
なのはにいわれ、一瞬迷ってシンは答えた。
「本日付けで、本局の特務隊Xより機動六課へと転属になったシン・アスカ1等空士です」
「同じくレイ・ザ・バレル1等陸士」
それで、へ?とつい疑問を浮かべるなのは。

220:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:09:19
自分はこの人物を引き入れた覚えはない。
なら、フェイトが選んだ人物なのか。
いやちがう。フェイトはあの二人だ。
ということはおそらく……
(この二人が、シャマルさんが言ってた、リンディさんが引き入れた人?)
そんななのはに、どうしたんですか?と聞くシン。
あ、いや、なんでも、となのはは言葉を返す。
その後、なのはは席を立ち、一つの写真を手に取る。
「一つ聞きたいことがあるけど、この人を見かけたこと無い?」
差し出された写真と、指で指された人物を見て、シンはあせる。
その人物は、見たときよりも少し若い気がするが、コーヒーを吹く原因となった、シンが胸を触った人物がいた。
シンの反応を見て、やっぱり、とおもったなのは。
「その人は、今とっても傷ついてる。あなたはどうする気?」
なのはの真剣なまなざしに、シンはえっと…と言葉をつまらせる。
正直どうしようか迷う。謝って許してくれるかどうか微妙なのだ。
「あ、あとでちゃんと謝ります」
そんなシンの言葉に、なのはは納得した。
「それでいいよ、ちゃんと謝って、話をしたらいい」
そういって、なのはは手を差し出す。
「じゃあ、今後ともよろしくね」
なのはの言っている意味が分からなくて、二人は、は?と疑問を浮かべる。
「言うのが遅れたけど、私も機動六課に配属される戦技教導管、高町なのは一等空尉。よろしくね」
そういって、なのはは二人の前で微笑んだ。

221:ガンダムし~どD´s
07/04/19 10:13:11
4話修正投下完了。

闇鍋の件なんだけど、なかなかいい具合の材料が決まらないので(ならやるなっていうのが、個人的感想)
試しに募集してみます。
一人最高3つぐらいまでで。
次はなのは強化計画

222:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 10:29:47
>>221
GJです(*^-^)b

シンたちの会話良い感じです。
ガルシアも良い味だしててナイス!

シンは全ての次元でラッキースケベ発動してますね(笑)

こちらも、SS書いてますが、なのは『さん』の心情を書くのが難しい(笑)
シャマルさんの中の人ネタを考える日々


223:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 11:07:47
にぼし
かつおぶし
利尻昆布

224:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 13:29:26
あんころ餅
にんにくの塊
マネキンの指

225:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 16:23:28
インパクトがあり
尚且つ食える、がウボァーな物か・・・

ドジョウ
ゴーヤ
レバー

226:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:06:37
ヘビ
サボテン
カエル

かなぁ…?

227:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:11:32
ウサギ
ネズミ
ハト

228:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:13:52
わさびチョコレート
暴君ハバネロ
かりんとう

229:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:19:35
アルフ(子犬)
ザフィーラ(子犬)
フェレット

230:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:21:18
イモリ



231:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 17:37:47
カレーパン
メロンパン
チョココロネ

232:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 18:27:48
>>229
ちょwwwwwwwwww

うまい棒(めんたい)
うまい棒(チーズ)
うまい棒(ポタージュ)

233:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 18:53:55
イチゴ
ウナギ
松坂牛

どっかの闇鍋と一緒だよorz

234:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 19:38:30
たわし
なめたけ
エビフライ

235:魚好き名無し
07/04/19 20:30:13 HIzxRppf
※日本海の荒波を生き抜いた本鮪
※ノルウェーの川に無事生還したキングサーモン
※琵琶湖で吊り上げてしまい、リリース出来ずに処分に困っていたブラックバス

236:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 21:06:46
巨人
大鵬
玉子焼き


237:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 21:44:52
中国産野菜
韓国産餃子
アメリカ産牛肉

238:謎の食通
07/04/19 22:57:30
>>235
ブラックバスなめんな

239:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 22:59:52
ゼルエルの肉片
まもののエサ
モルボルの触手

240:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 23:10:23
レイジングハート
バルディッシュ
リィンフォース

241:通常の名無しさんの3倍
07/04/19 23:31:23
>>238
塩焼きは結構いけるよね>ブラックバス
煮物やムニエルも美味しかった。
鍋にしたことはないけど。

242:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 00:29:21 4MITPvMp
シモフリトマト
ザザミソ
リュウノテール

243:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 00:36:29
sage忘れスマンorz

244:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 01:03:17
いい具合に白黴が生えた白米
いい具合に黒くなったバナナ
SAVAS(バニラ風味)

245:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 01:05:59
間違えた、ZAVASだ

246:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 02:25:12
液体でもいいならだが
コーラ
コーヒー
ポーショん

247:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 02:34:55
>>242
貴様、ハンターだな!?



248:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 03:17:56
ふつうに変な物
さつまいも
リンゴ
白子

249:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 09:39:38
アンキモ
アンキモ
アンキモ

250:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 16:03:41
>>248
さつまいものどこが変だと小一時間(ry

ピーマン
納豆
蜂の幼虫

251:お菓子愛好家
07/04/20 16:24:48 OchRJ6HK
≫235 ブラックバスバーガーなら食った事ある。なかなか美味だった定価850。

満月ぽん
キャベツ太郎
タマネギ親子

252:Re 黒い波動 ◆sczCv7JGpg
07/04/20 17:55:39
豚肉
鶏肉
牛肉

無印なのはでクロスするという件は忘れてください。自分では無理でした。

253:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 18:26:59
そっか残念だな
書きやすいのからよろしく

254:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 20:55:56
ミソペースト
ココアパウダー
片栗粉

255:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 20:58:26
>>254
ボルシチ作る気かw

みそって普通に鍋に入れる気もせんでもないが

256:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 21:11:51
>>255
正解wリインⅡのトラウマをえぐりますw
・・・まだいないorz

257:ガンダムし~どD´s
07/04/20 21:24:17
って、ちょっと見ない間に予想以上にレスがきてうれしい、うれしいけど……せめて鍋に入れて解けないものを……スナック菓子とか絶対解けそう……
まあ、指定してなかった自分が悪いんだけど

258:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 21:24:30
>>256
いやいや、いるいるwwwwwちゃんといるからwww

259:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 21:25:29
>>257
ロストロギアなスナック菓子ということでw

260:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 22:06:05
>>258
そうだっけ?リインがいるのはまじかるシンのほうだけじゃなかったのか・・・

261:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 22:06:47
トラ
鶉の卵
フェイト

262:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 22:12:40
>>260
24話に出てきている
それよりも前に出てきてるはずなんだが発見できない

263:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 00:44:43
馬肉
イナゴの佃煮
ドリアン

264:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 00:51:17
>>262
確認した。入れ替わりとごっちゃになってたわ

265:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 00:52:51
ここって新しく書き始めてもいいの?

266:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 01:02:19
Yes,All right!

267:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 13:41:05
まとめサイトで完結してたから、シンとヤマトの神隠しを読んで、今、全部終わったけど…
面白いな。
特に戦闘が…。

268:麺屋武蔵
07/04/21 21:10:44 rpN+MQMj
まずはとんこつ
鷄ガラ
極中細太麺。トッピングはマー油に味玉子にノリにネギに決定だな……。

269:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 21:13:24
????

270:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 21:29:50
>>268は誤爆かな?

271:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 21:31:16
闇鍋へのネタ提供かもね

272:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 21:58:56
なのはさんはシュヴァルツの頭領。
ガル様はシュヴァルツの一員
シンもシュヴァルツに・・・

273:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 22:56:11
今文章化してて思ったんだが、デバイスの『なおる』は『治る』?それとも『直る』?


274:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 22:58:12
>>273
レイジングハートやバルディッシュみたいなインテリジェントデバイスは「治る」
それ以外は「直る」でいいんじゃ?

275:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 22:59:32
㌧。
じゃあ、それでいってみる。


276:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 23:18:52
オナる

277:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 23:55:17 rpN+MQMj
お前らに質問。ラーメンにチャーシューはどのくらい重要?俺的にリリカルなのはでのヴィータ級に重要なんだが……。

278:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 23:55:53
ヴィータ級って何か微妙だな

279:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 23:58:54
ヴィータがいなかったら・・・二期は本当にフェイトの一人舞台になってたかもな

俺は・・・三期のクロノ級に重要

280:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 00:01:34
じゃあ俺は「バルディッシュ」級だな

281:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 00:06:56
「リニス」級に大事だ

282:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 00:09:47
なのは嬢の巨乳さにビックリだ

283:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 08:45:00
昔はヒロイン一のひんにゅーだたのに・・・・


284:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:08:34
そろそろ強化訓練を投下したいともいます

285:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:10:16
「さあてと」
とある休日に、シンは朝早くから目がさめる。
窓を見るとまだ日が昇りきっていない。
シンは階段を下りて居間に行く。
そこにはシグナムが素振りの準備をしていた。
「どうしたのだ、今日はやけに早いな。主もまだ寝ているのに」
シグナムにいわれて、シンはああ、と簡単に言う。
「今日は朝からちょっと用事がね」
そういってシンは準備をする。
「用事?」
そういえば、まだはやて達に言ってなかったな、とシンは思い出す。
「なのはの限りなく低い運動神経をどうにかするために今日は魔法の訓練じゃなくてそっちのほうの訓練をね」
ああ、とシンは付け足す。
「もしかしたら、朝飯は遅れるかもしれないってはやてに言っておいてくれ。なんか長引きそうな気がする」
確かに、とシグナムは笑いながら庭へ向かう。
シンも準備をして、なのはがいつも魔法の訓練をしていたところへと向かった。

D´s短編集 なのは強化計画

まだ日が昇りきっていない海鳴市。
その丘で、数人の男女がいた。
「で、なんでお前らまでいるんだ?」
シンはベンチを見る。
そこには、フェイトとすずか、そしてアリサもいた。
アリサはジュースを飲みながら言う。
「別にいいじゃない。私たちも見てみたいし」
絶対おちょくる気だろ。そう思いながらシンはなのはのほうを見る。
「よろしくね」
一応準備体操もして、ヤル気はあるようだ。
とりあえず今日は……
「初めてだからか簡単なのがいいよな」
そう思い今日やることは。
「じゃあランニングだな」
運動神経云々よりも、まずは体力からつけなければいけない。
「うえぇ」
だが、ランニングと聞いただけでなのはは少し嫌な顔をする。
さっきのヤル気はどこへやら……
「そんな顔しないでこれを足につけてとっとと走れ」
そういってシンがなのはに渡したのは、錘だった。
「これをつけるの?」
少しぶつくさ言いながらも足につけるなのは。
そこはちゃんと真面目にやる。
ふと、シンはとある案を思いつく。
どうせこいつらもいるんだから協力してもらおう。
「お前らも暇だったら走るか?」
シンの言葉に、3人は少し考えて、一緒に走ることになった。
よし、とシンはなのはのほうを向く。


286:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:11:31
「なのは、今からちょっとしたレースをしてもらう」
レース?となのははシンのほうを向く。
これ以上何かあるの?という言葉が出てきそうである。
「この4人で各休憩地点までレースして、なのはがビリになる度にこれをつけてもらう」
そういって取り出したのはさっきなのはがつけた錘(1キロ)よりも少し小さめの500gの錘である。(500gではもはや錘と呼べるか微妙だが)
「えーーー!?」
シンの言葉に、反抗するなのは。
たかが500gだろ……
「絶対無理だよそんなの!!」
この3人に勝てるはずがないのだ。
そんななのはに、うるさいと一蹴する。
「だって、簡単にするって言ったじゃない!!」
はぁ、とシンはなのはのほうを向く。
「あのな、簡単にするのと手を抜くっていうのは意味が違うぞ」
それに、とシンはため息をつきながら言う。
「これでも楽なほうだぞ?日がたつにつれてもっと厳しくいくぞ。体力さえつけば、あとは運動神経と反射神経だからそこまで体力を使わないと思うから」
あと、とシンはフェイトたちのほうへ向く。
「お前らも本気でやれよ。そうしないとなのはのためにならないからな」
解ってるわよ、とアリサは言うが、フェイトとすずかはどうしようか迷っている。
最後に……
「俺は見張るからなのはの後ろにいるけど、俺は順位に数えるなよ」
わかってるよぉ、と既に意気消沈のなのはは深くため息をつく。

「あれ、シンは?」
朝食の準備をしているはやては、この時間なら起きているはずのシンが起きていないことに少し疑問を抱く。
シグナムは朝起こったことを言う。
「アスカは早朝に高町の強化訓練に言ってますが?」
それを聞いてああ、と相槌を打つはやて。
「そういえばそんな事昨日学校ではなししよったな」
一体どんなことしてんのやろ?と笑いながら朝食の準備をするはやて。
「それと、もしかしたら遅れるかもしれないとも言ってましたよ」
シグナムの言葉に「わかった」といってガスに火をつけるはやてであった。

「はぁ……はぁ……もう……無理……駄目……」
なのははベンチでうなだれる。
結局、競争は全部ビリになり、片足に4キロずつの錘をつけて走ったなのは。
休憩があったものの、走った距離も相当なもので、フェイト達も疲れて休憩している。

287:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:12:59
「朝から走るのって、意外と気持ちいいわね」
すずかが疲れているが笑いながら言って、そうだね、とフェイトも言う。
なのはは、そんな3人を羨ましそうに見る。
ただ……
「走るんだったらもっと動きやすい格好で来ればよかった」
まさか走るとは思っていなかったので、普通にスカートで走ることになったアリサたち。
それでも3人はなのはに勝てたのだから、なのはの運動音痴っぷりはすさまじい。
シンは時計を見る。
「10分たった。よし、最初の丘まで戻るぞ」
えぇ、もう?とくたくたでシンの方を見るなのは。
ほとんど目が死んでる。
流石にこれを見たフェイトたちは、
「流石にもうやめたら?なのはが死んじゃうよ?」
というが、シンは……
「何言ってるんだ。限界がきてからが勝負じゃないか。じゃないと体力なんて上がらないぞ」
ただし、と一言付け加える。
「流石にもう錘ははずしてもいいぞ」
シンの言葉を聞いて、ゆっくりと鎖をはずす。
早くはずしたいが、体が言うことを聞かない。
やっとのところではずし終わると、足が軽い。
「へぇ、流石に錘ははずすんだ」
アリサの言葉にまあね、とシンは言う。
「どうせ帰りは上りがメインだからな。錘をつけたままじゃ流石になのはがやばそうだ」
そういえば……と思い出しなのははへこむ。
「よし、なのはの足が軽いうちにいくか」
そういって皆はまた走り出した。

「ぜー…ひゅぅー…ぜー…ひゅぅー…」
やっぱり最後にゴールしたなのはは、ゴールしたとたん原っぱに倒れこむ。
他のみんなも疲れているが、倒れこんだりはしていない。
「も……もう動けない……」
目も虚ろで、今すぐにでも眠れそうだった。
「くーー………」
というか眠ってしまった。
まあそれはべつにいいのだが、問題は……
「で、コイツどうやって家に帰す?」
シンはなのはのほうを指差す。
「予定だったらこのまま解散なんだけど……」
流石にこれは無理か。
それにしても……
「このままだったら先が思いやられるなぁ」
そう思いながらシンは足から錘をとる。
それを見たフェイトが気付く。
「シンも錘をしてたんだ」
ああ、と簡単に返事をする。
「まあ、こっちは一つ5キロだけどな」
これでも軽いもんだよ、と笑いながらシンは錘をバッグにはめる。
さて、当のなのはをどうするか悩んでいたときだった。

288:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:14:05
「おーい、なのは。そろそろ朝飯だからもどるぞって……」
なのはの帰りが遅いので恭也が迎えに来たのだが、原っぱに大の字でうつぶせになって寝ているなのはを見る。
「あ、ちょうど良かった。こいつ寝ちゃって……どうしようか悩んでたんです」
シンはそういって寝息を立てて寝ているなのはを指差す。
恭也はそれを見て微笑む。
「解った。なのはは俺がおぶっていこう。すまないね、君も忙しいだろうに」
恭也の言葉にいやいや、と笑うシン。
「こっちも待ってるだけで暇なんですよ。だから丁度いいとおもって」
そうか、と頷いてなのはを背負う恭也。
「あと、なのはの目が覚めたら、あさっても待ってるから来いって言っておいてください」
週に1回だけじゃ成長は見込めそうにないので、魔法の訓練も考え、二日に一度の交代制にしようと思ってるシン。
わかったよ、といって恭也は家に帰る。
「さあて、俺達も解散だな」
そういってシン達も各自の家に戻っていった。
その帰り。
「なのは、耐えれるかな?」
フェイトの言葉に、シンは考える。
正直今のままじゃ持たないような気もする。
「また、メニューを考え直さないといけないかな?」
やれやれ、とシンはため息をつく。
まだ、なのは強化計画は始まったばかりなのである。

289:ガンダムし~どD´s
07/04/22 14:15:27
投下完了。
とりあえず今回で強化訓練は一応終るけど、気が向いたら続きを書くかも。

290:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 14:33:32
鬼教官シン参上
ハートマン軍曹みたいなことやってたらウケるなw

291:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 15:50:25
そしてなのはは10年後に高町軍曹と呼ばれ恐れられることに・・・

292:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 18:09:18
StSのなのはの素の身体能力はどれほどのものなんだろう
サウンドステージ3か何かで、クロノがサバイバル訓練もやるみたいな事言ってたけど

293:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 19:37:55
まあ、10年近く訓練を積んでる以上普通にすごい身体能力持ってる可能性もあるな。
ただ、生身での訓練に時間を取られすぎたことがハヤテより出世してない理由の一つな可能性は無いんだろうか?

294:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 19:49:52
シン鬼だ
なのはじゃなくてもこれは死ぬって

295:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 21:40:47
>たかが500gだろ……
>「まあ、こっちは一つ5キロだけどな」

シン、自分を規準にするなw
500gの重りつけて走るって、小学生にはかなりキツいぞ
ましてや5キロなんて、普通だったら鍛えた成人男性でも無理w

296:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 00:00:08
>>291
毎回新人達に放送禁止用語なことばかり言うなのはさん・・・




嫌すぎる!!!

297:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 01:31:42
なのは「このクソ虫どもめ!貴様らはこの世で最も劣ったダニだ!ゴミだ!
     ジジイの○○○みたいにヒイヒイ言いよって、恥ずかしいとは思わんのか?
     この○○持ちの○○○野郎ども!」

298:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 01:52:03
「管理局より早く神はこの世にあったの
心はジーザスに捧げてもいい、けど貴様らのケツは管理局の物なの、分かった?豚娘ども!」

(MSを見て)「これが、今回発見されたロストロギア…まるで、そびえ立つクソなの!」

「スバル、ティアナ、クソ真面目に努力する事は無いよ、神様に任せればケツに奇跡をつっこんでくれるの」

「何?その攻撃?じじいのファックの方がまだ気合が入ってるよ!」



なのはさん、マジ鬼教官

299:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 02:16:00
これはこれで萌える

300:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 02:19:11
>>300とシャマルとはやてはもらっていきますね

301:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 03:09:58
>>300
俺の嫁であるところのシグナムがひどくご立腹ですよ?

302:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 16:05:46
ユーノ・スクライアは既にミッドチルダの結界外まで飛び出している。

なのは「逃がない!ユーノ!」
ユーノ「おのれ!」
ユーノの攻撃をなのはがかわし、ディバインバスターがユーノを捕らえる
バランスを失ったユーノが、平野に不時着する。なのはもユーノを追うように着陸。
だが、ユーノの手にはスバルが。

ユーノ「このスバルを捻り潰されたくなければ、レイジングハートを捨てろ!」
なのは「くッ……!」

やむを得ずレイジングハートを地面に放るなのは。

スバル「あぁっ……!」
ユーノ「貴様、それほどまでしてこの小娘が大事か……」
なのは「大事なのはスバルだけではない。この時空に生きるすべての生命が大事なの!」
ユーノ「このちっぽけな死に底ないの命を守るために、自分はどうなってもいいというのか」
なのは「どんなに小さくとも、命は宝なの! たとえそれが、あなたのような悪党の命であっても!」
ユーノ「フッ、面白いことを言う……ならば、貴様の大事な命を奪ってやる!」

なのはの脳天目掛け、ユーノがダークスレイヤーを振り下ろす。
あわやと思われたそのとき、なのはは真剣白羽取りでブレードを押える。
瞬間、落とす寸前に律を唱えていたレイジングハートの攻撃がユーノを捕らえる
ユーノの手から宙に放られたスバルを、すかさずなのはが受け止める。
スバル「なのはさん!」
ユーノ「そうはさせん! ストラグルバインド!!」
だがユーノの攻撃が間に合わず、スバルはフェイトに助けられる。
なのは「レイジングハート!エクセリオンモード!」

ユーノ「おのれ!」
なのは「ディバインバスターぁぁぁぁぁ!!」
ユーノ「ネガティブゲイトォ!!!」

303:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 16:07:27
2つの魔法が同時に唱えられる。なのはの服が砕け、素肌が露になる。ユーノの鎧が斬り落とされる。

ユーノ「食らえ!!」

平野を舞台に、闘いは尚も続く。互いの魔法が相手の胴を切り裂き、血が飛び散る。

ユーノ「おのれぇ、高町なのはぁ……!」
なのは「勝負……ユーノ・スクライア!!」
ユーノ「なんの!」
なのは「エクセリオンバスター!!!」
ユーノ「インディグネイション・ジャッジメント!!」

必殺魔法が激突。
ぶつかり合う魔法で、両者が激しい光に包まれる。

なのは「はぁぁぁぁぁ─!!」

渾身のなのはの一撃が、ユーノを吹き飛ばす。全身ボロボロになり、大地に叩きつけられるユーノ・スクライア。
ユーノ「うぅ……ひと思いに……殺せぇ!」
なのは「そうはいかない。貴様を逮捕します、ユーノ・スクライア!」
ユーノ「フフフ……できるかな?」
最後の魔力を振り絞ってユーノが高速移動呪文を唱え飛び去る。
なのは「待てっ!」
なのは、そしてフェイトもはやてもユーノの後を追う。
ユーノが目指す先は、何と火山。
ユーノ「高町なのはぁ、貴様の思い通りにはならんぞ!」
突然噴出すマグマ
フェイト「わぁ!?」
はやて「あかん! 呪文で火山を一時的に活性化させた!」

慌ててストップする3人。だがユーノは、まっしぐらにマグマの中へと突入してゆく。

なのは「ユーノ・スクライア!……」
ユーノ「命はロストロギア以上の宝だと……? ならば、この俺の命、貴様ら時空管理局の手に渡してなるものかぁっ!! ワッハハハハァ─ッ!!」」
高笑いと共に、煮えたぎるマグマの中へと消えてゆくユーノ・スクライア……。
なのは「ユーノ……」

304:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 19:00:56
アスランがフェイトの心の剣で戦う・・・

そうコレがシャイニングWIND

305:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 23:47:01
>>285-286
こんな走り方は意味がない
ジョギング・ランニング・ダッシュを組み合わせて
段々と負荷をかけるように鍛えないと
戦いに必要な筋力や持久力は身に付かないよ

306:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 05:23:01
>>305
きっと、あの走り方はZAFT'S BOOT CAMPなんだよ


307:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 07:31:23
なのはって、無印序盤で結構走りまわってなかった?
それなりに段数がありそうな石段を駈け上って、息切れしてなかったり。

だから、なのはの運痴ネタを初めて知った時は意外だったよ。

308:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 12:55:19
『(兄や姉と比べれば)運動音痴』ということなんだと信じて疑わない

309:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 18:42:59
ウンチと体力の有無は違う

310:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 20:56:41
つまり体力はあるけどどんくさいと

311:ガンダムし~どD´s
07/04/24 22:55:18
D´sと増し駆る新療法書きあがってるので、先にどっちが見たいかアンケ取ります(アンケばっかだな自分……)

312:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 23:05:11
まじかるしんを希望します

313:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 23:07:53
>>311
取り敢えず吹いたw
で、個人的にどっちも面白いから票は入れない

314:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 23:08:16
しかし、D´sに一票

315:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 23:53:29
私はまじかるしんに一票。というか二つとも投下!投下!投下!

316:通常の名無しさんの3倍
07/04/25 00:24:09
まじかるしんに一票!久々にみたい!

317:通常の名無しさんの3倍
07/04/25 00:27:01
まじかるしんはまだはじまりだからな。
展開がやっぱり気になってしまう。という事でまじかるしんに一票。

318:通常の名無しさんの3倍
07/04/25 00:33:38
>>312から>>314
一票と一票で時間がたちすぎてしまったから
作者さんも今日は保留にしちゃったのかな?
とりあえずまじかるしんに一票。

319:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:01:57
本当は明日に投下しようと思ったけど(スdネイ日塚へ変わってるけど気にしない)
要望があるので票数の多かったまじかるしんを投下

320:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:05:36
魔道戦士まじかるしん5話 「六課集結」

ここは、ある惑星のとある場所
「ほお、これが……」
「ええ、そうです。破壊の書です」
そこに、二人の男が話し合いをしていた。
一人は、ムルタ・アズラエル。
そしてもう一人は、紫色の唇がいっそう際立つ奇妙な人物。
彼の名前はロード・ジブリール。
アズラエルと主に、テロ組織「ブルーコスモス」の頂点に立つ男。
「全く、あの時は適当な部下に任せたのが間違いでしたね」
アズラエルは4年前のことを思い出す。
この『破壊の書』を完全な形で起動させるためには、大量の魔力と「ある物」が必要となってくる。
だが、その作業を部下に任せると、その部下はまだたまっていないのに血の気に走り、無理やり起動させてしまったのだ。
そのせいで見つけなければいけなくなってしまった。
「それでは、今度は誰が?」
ジブリールはアズラエルに聞く。
アズラエルはふっと笑いながら答える。
「あのネオ・ロアノークに任せましょうか。もしものときは私も出ますし」
それにしても、とアズラエルはあのときを思い出す。
「私にあれを使用させる状況に追い込まれるとは、少々管理局を甘く見ていましたね」
アズラエルはそういって肩をほぐす。
「あれ、性能はバカ高いですけど……使用後の負担が強すぎますからねえ……」
この二人はただ組織のトップに立つだけではなく、魔術師としてもかなり高い能力を持つ。
「まあゆっくりと行きましょう」
そうですな、と二人はワイングラスを手にとり、しばし談笑しあっていた。

「それで、高町一等空尉」
廊下で、なのはたち3人ははやての部屋に行く途中で話をしていた。
レイの言葉に、なのはは笑いながら言う。
「なのはさんでいいよ。皆そう呼んでるから」
ふたりは、そんななのはを不思議そうに見る。
(あいつとはえらい違いだなあ……)
シンはあのガルシアを思い出す。
少なくとも、あの中年親父よりはよさそうだな、とシンは心の中で思った。
「で、バレル一等陸士。私に何か用?」
なのはにいわれて、レイは答える。
「早く行かなくていいのですか?既に集合時間をかなりすぎてますが……」
ああ、となのはは頷きながらなのははいう。
「遅れるって言ってるからね。それにもう少しで着くよ」
ですが、とまだ何か言いたげなレイ。
変わりにシンは答える。
「空尉はともかく、俺達は遅れるなんて一言もいってませんよ?」
レイとは対照的に、少し生意気にシンはいう。
なのはのそばにいた女性も、新しく入ってくるのが俺達なんて知らないだろう。
シンに言われ、なのはは考える。
「そういうことなら、ちょっと急ごうか」
そう言って3人は駆け足で目的地へ行くのだった。

321:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:07:30
「おっそいなぁ……」
はやては苦笑いしながら待つ。
なのははシャマルから事前に遅れると聞いているが、残りの二人、リンディが入れて欲しいといわれた人物が一向にこない。
連絡も未だになく、集合時間に15分も遅れている。
「全く。連絡もせずに時間に遅れるとは……」
シグナムはため息を付く。
話によれば緊急に配属されるのはまだ入局して2ヶ月と聞く。
そんな新人が大幅な遅刻など、聞いて呆れる。
『ねえねえティア』
『なによ?』
『私達以外に緊急で入る人って誰かな?』
『私が知ってるわけないでしょ』
その横で、機動六課に配属される人物二名はひそひそと話をしていた。
二人の名前はスバル・ナカジマにティアナ・ランスター。
階級は二人とも二等陸士。
「テスタロッサさん。テスタロッサさんもその人のことは解らないんですか?」
フェイトは横にいる子供、エリオ・モンディアルにいわれて首を縦に振る。
「話じゃ、本人も今日いきなり転属を言い渡されたからしいからただ迷ってるだけかもしれないけどね」
そうですか、と再度ドアの方を見るエリオ。
「キュー」
「あ、おとなしくしてなきゃ、フリード」
その横で、小さな竜フリード、本名フードリヒが動き回っているので、そのそばにいる少女、キャロ・ル・ルシエが咎める。
このエリオとキャロは、フェイトが保護した人物だが、二人が始めて顔を合わしたのは最近である。
その時、こんこん、ドアを叩く音が聞こえる。
「はやてちゃん。入るよ」
なのはの声が聞こえ、入って、と返事をするはやて。
扉が開き、なのはと、後ろに二人ん男性がいた。
「なのはちゃん。その二人は?」
言った後、はやては黒い髪の少年を見る。
(あの子ってもしかして……)
思い起こされる出来事。
彼は、あの時にはやての胸を触った人物と瓜二つ。
というよりおそらくだが彼だろう。
「時間に間に合わずすいませんでした。本日より本局の特務隊Xより転属することになりましたレイ・ザ・バレル一等陸士です」
レイはビシッと敬礼をし、自己紹介をする。
シンも少し適当そうに見える敬礼をして答える。
「同じく、シン・アスカ一等空士。時間に遅れ、申し訳ありませんでし……ん?」
シンも遅れたことを謝ろうとしたら、前方から妙な殺気に気付く。

322:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:09:59
「よくも……よくも!」
そこには、妖精といわれてもおかしくないくらいの小さな、それは小さな女の子がシンを睨みつける。
まるで親の敵のように。
「よくも私とはやてちゃんをーーーーー!!!」
小さすぎる少女、リィンフォースは魔方陣を展開する。
「って、何だよおい!!」
いきなりのことでシンは慌てる。
「石化の槍、ミストルティン!!」
リィンフォースの周囲に魔力が集まり、それが一斉にシンに向かう。
シンが防御しようとするが……
(やべ、インパルスはヨウランに預けてるんだった……)
シンは舌打ちして、横っ飛びでミストルティンを回避する。
レイも巻き添えはごめんとばかりにさっと避ける。
勿論そこには……
「え?」
ミストルティンはまっすぐなのはのほうへ向かうが……
『プロテクション』
レイジングハートがプロテクションを展開し、防御する。
『ご無事ですか?マスター』
なのはのデバイス、レイジングハートはなのはのことを案ずる。
「大丈夫だよ。ありがとう、レイジングハート」
なのははほっとする。
あたっていれば自分が石像になっていただろう。
「ったく……何なんだよおい……」
シンは起き上がり、さっき魔法を仕掛けてきたリィンを見る。
「うっふっふっふっふっふ………」
そこには、顔の上半分が髪の影で隠れているが、目が妖しく光っているリィンフォースがいた。
解りやすくいうと、初号○の暴○。
伏字の意味ないなこれ………
「リィン!いいかげんにし!!」
スパーン!
「へぶ!」
景気の良いハリセンの音が部屋中に響く。
辺りは静寂に包まれる。
とりあえずシャマルがつっこむ。
「はやてちゃん。ハリセンなんかいつの間に?」
……どこかずれてるぞシャマル。
「ハリセンは関西人の必須アイテムや!」
はやてもなんかずれてますよ。
っというか、ハリセンなんか今初めてつかったでしょ?
そもそも関西弁をしゃべっているだけで、はやて自身関西人なんて資料もないんですから。
そんな事もいざしらず、はやてはリィンをみる。
その顔はすさまじく、まさしく怒髪、天を貫くとはこのことである。

323:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:11:48
「いきなり人様を襲ったらあかんよ!」
だってぇ、と反論するリィン。
「はやてちゃんだってあの人に胸をもまれたじゃないですかあ!」
わたしも踏まれたし!とむくれるリィン。
そのリィンの一言で、皆がシンのほうへと目を向ける。
「貴様……」
その中で、シグナムは静かにレヴァンテインを起動させながらシンのほうを向く。
さらに、デバイスから炎が帯びている。
シンはもう何がなんだかわからない。
何で本人じゃないやつが怒るんだよ?
「よくも…よくもわが主にそんな卑猥なことを……覚悟は出来ているのだろうな?」
主、ということはこいつは使い魔か何かだろうか……
だが、今はそんな事を考えてる暇はない
「シ、シグナム、と、とにかく落ち着き!……ちょっとシャマル、なんで旅の鏡発動させるん!?」
ふと横を見ると、なにやら魔方陣を展開させているシャマルがいた。
「はやてちゃん、こういうエッチな人にはお仕置きが必要よ」
うふふ、と微笑を浮かべるシャマル。
だが、その顔は怖い。
ザフィーラもシンをにらんでいる。
「リンカーコアをブチ撒けろ!!」
言葉と同時にシャマルは魔方陣に手を突っ込もうとする。
「ええかげんにし!!」
再度はやてが叫び、二人とも少しだけ落ち着く。
「けどはやてちゃん……」
シャマルたちはまだどこか不服そうであった。
騎士の皆が自分の心配をしてくれるのは嬉しいが……
「もとはといえば、私がなのはちゃんと話しこんどったんが悪いんや。それに、ちゃんと彼も謝ってくれた、それでええやろ?」
はやてがこうまでいっても、どこか納得できていないシグナム。
はやては気付いていないが、シンもヨウラン達と話し込んでいたのでシンが悪いことは明らかである。
「そういえばヴィータはどうした?こういうことには一番にあいつに向かっていきそうなのだが?」
ザフィーラはヴィータを見る。
彼女はずっとシンを見ていた。
「おい、おまえ」
シンは誰かに呼ばれたと思い、後ろを向くとそこに少女が立っていた。
「お前は……あのときの子供か」
確か、あのときの事件で八神二等陸佐を探していた少女であった。
少女はむっとするが、まだ自分が名乗っていないことを思い出す。
「私はヴィータだ。お前のおかげではやてを助けられた。ありがとな!」
睨んだかと思えば、次は笑いながらシンを見る。
忙しいやつだなあ、とシンは思う。

324:ガンダムし~どD´s
07/04/25 01:12:59
「ヴィータが言ってた人って君やったんや。ありがとうな。おかげで助かったわ」
はやてのヴィータ殻多少は話を聞いているので、シンに礼を言う。
ヴィータから少し話を聞いたシグナムたちは……
「主を助けてくれたのならば、それに免じて今回の件は不問にしておいてやる。これからよろしくな」
と、なんとか納得してくれた。
はあ、とあっけに取られるしかできないシン。
これが「絶対服従」というものだろうか……
「シン」
今度は誰だよ……俺、管理局に知り合いはいないはずなんだけどな……など思いながら振り向くと、確かにちょっとした知人がいた。
というより、恩人と呼んだほうがいいかもしれない。
「あんたは、えっと……」
シンは名前を思い出そうとするが、確か聞いてなかったような…と思い出す。
「あ、そっか。あの時は忙しくて名前を言ってなかったね。私はフェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウン」
そういうと、フェイトはシンを見て微笑む。
「元気そうで良かった。管理局に入ってたのにはびっくりしたけど」
シンはあのときの、4年前の礼を言うのを忘れていた。
あの時は人と話すことなんて出来ず、家族を失い途方にくれていた。
「あの時はありがとうございました」
シンは礼を言うと、フェイトはべつにいいよ、という。
「あと、ちょっと君に伝言があるの」
伝言?とシンは考える。
「助けてくれてありがとうって男の子が」
いわれて、ああと思い出す。
「ですけど、実際はあなたが助けて…俺は何もしてません」
だが、シンがやったことはほとんど囮のようなもので、実際は彼女が助けたはずだ。
そんなシンに、フェイトは「ううん」首を横に振る。
「君がいたから、あの子を助けられたんだよ。だから、君が助けたのも同然だよ」
そう言われて、シンは少しうれしくなる。
管理局に入り、人に感謝されるのは初めてだったのだ。
「フェイトさん。彼と知り合いなんですか?」
エリオが彼を見てフェイトにたずねる。
「彼は、私がエリオたちを預かる前に、ちょっと前に保護した人だよ」
へえ、とエリオはシンを見ていた。

ここは管理局のロビー。
そこで、機動六課の部隊長、八神はやてからの挨拶があった。
はやては機動六課のメンバーを見る。
「私が、機動六課課長、そして、この本部隊の総部隊長の八神はやてです」
はやての挨拶と同時に、一斉に拍手が沸き起こった。
その中で、シンは他の隊員の後ろでヤル気のなさそうに拍手をする。
シンは、学校の校長の挨拶時代からこういうのは好きではない。
「平和と法の守護する、時空管理局の部隊として事件に立ち向かい、人々を守っていくことが私達の使命です。ここにいるメンバー全員が一丸となって、事件に立ち向かえることを信じています」
ふと、はやては気付く。


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