07/01/03 00:49:44
私の夢、受け取れぇーー!!
3:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 00:50:46
またSSスレか。一年戦争モノで統一しろ
4:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 00:56:19
ストフリなんざアプサラス前じゃ塵以下
5:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 00:57:24
アイナっていいよな
6:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 01:14:39
シロー「こ、ここは・・・?」
第08MS小隊、隊長であったシロー・アマダは目を覚ました。
そう、自分はあの時、軍を抜けると小隊のメンバーにつげ、
アイナをかばいながらアプラサラスⅢに最後の特攻をかけたのだった。
そしてそのまま彼は気を失った・・・
シローが気が付いたのは、巨大な倉庫らしきものが立ち並ぶ敷地の一角であった。
シロー「うっ・・・怪我は・・・どこもしてないみたいだ・・・」
シロー「そうだ、・・・!アイナ、アイナは!?それに、あのMAも・・・!」
周りを見渡すが、MAどころか、MSの破片すらない。それにアイナも見当たらない。
シロー「くそっ!ここはどこなんだ!」
7:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 02:10:53
その後彼はムルタ・アズラエルと名を変えry
8:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 02:13:05
檜山って演技の幅広いな・・・
9:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 02:18:02
8小隊全員で種世界に来て欲しい
10:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 02:23:11
次元の歪みが起きてシロー達が種世界に飛ばされるのか
それとも種世界における地球圏の国家の軍人として登場するのか
11:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 02:48:46
ファントムペインの教官役
12:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 13:00:03
ダガーにでも乗せるか
13:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 16:52:39
やはりここは凸あたりに「怯えろ!竦め!MSの性能を活かせぬまま、死んでゆけ!!」でしょうw
14:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 16:56:08
キラキラばっかり口にする凸の息子を蹴り上げるカレンが見たい
15:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 17:32:38
種なら最初にストライクダガーに乗って
中盤あたりでシグーのパーツを流用してダガーEz-8になるわけだ
16:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 17:33:02
「無茶です少尉! ミストラルは作業用に毛が生えたようなもんですよ!?
これでジンを落とそうなんて!」
「正面からやりあおうなんて思っちゃいない
いいから出してくれ、こんなところで沈みたいのか!」
「知りませんよ、どうなっても!」
みたいなやり取りが読みたいと思ったが種にも種死にも合致するシーンが無えことに
ここまで書いて気付いたorz
17:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 18:04:48
メビウスとかどうよ?
メビウス一機でジンとか当時なら無理だろ
18:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 18:22:20
メビウスってアームあったか?
作業用アームが無いと「デブリ持ってデブリのフリで奇襲」が出来んのよ
やっぱUCからトリップがいいかなぁ……
19:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 18:24:59
小説版08みたいに自動操縦のMSを囮にして後ろから手持ちのランチャーでジンを退ける展開ならば
20:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 18:42:59
スタゲ一話はなかなか08チックだったな
21:通常の名無しさんの3倍
07/01/03 21:14:25
やっぱアレだな
最後のアプサラスの主砲に向かって攻撃をするシーンからトリップとかどうよ?
アイナ&シロー+Ez-8のセットで
22:通常の名無しさんの3倍
07/01/04 00:04:23 0c49s/dk
サンダースが俺は死神じゃない!!!って言いながらアプラサスに単身挑むシーンあるけど
あれって何かかっこいいよな
23:通常の名無しさんの3倍
07/01/05 15:35:28
監督が死んで交代するんだろうな。
24:通常の名無しさんの3倍
07/01/06 03:08:23
>>22
種死の世界だったらアプサラスのかわりにストフリに突っ込むんだな。
そんでサンダース機ダルマにされると。ツマンネ
25:通常の名無しさんの3倍
07/01/06 15:36:57
>>24
種とかの欠点は主人公機がビームサーベルを振る速度が他の量産機より早すぎる事でもあるな
同じ生身じゃあるまいし同様の操作で同じ速度どころか主人公乗るだけで異様に早くなる
26:通常の名無しさんの3倍
07/01/07 00:30:32
>>21
Ez-8がほとんど全壊してる上Ez-8自体の性能が大したことない
27:通常の名無しさんの3倍
07/01/07 09:34:26
全開してても、使われている技術自体が死んでるわけじゃないしな。
CE68辺りの連合に確保されれば面白くなる。
シローとアイナ?
彼らは隠遁生活に入ります。
28:通常の名無しさんの3倍
07/01/07 20:47:36
種の頃国外留学中のユウナがシロー+アイナ+Ez-8(半壊)を拾って
モルゲンレーテからサハク家経由してヘリオポリスへ持ち込むっつー
電波を受信した
セイラン家、核融合技術でウハウハ
シローとアイナはAAへ
どう考えてもキラの出番がありません本当にあr(ry
29:通常の名無しさんの3倍
07/01/08 02:35:45
複座型のガンダムが出来ます。
シローとアイナ、愛の共同作業です。
30:28
07/01/08 18:30:47
意識が途切れる前。認識できていたことは、そう多くない。
傍らに居る彼女の温かみ。
アプサラスIIに決定的な損傷を与えたこと。
最後に強い衝撃を受けて彼女の上に覆い被さり……シロー・アマダの意識は
途絶えた。
「ああもう、どうしてこうなるんだよ!」
この日ユウナ・ロマ・セイランが公道を外れ、山中をドライブしていたのは
全くの偶然だった。車内には彼一人だけ。気ままな旅といえば聞こえはいいが、
些か寂しくもある。
留学先の大学は夏期休暇中で、早々に課題を済ませた彼には特にやることも
無い。本当なら友人たちと同様に帰郷すればよかったのだが、世界の情勢が
それを許さなかった。
ユニウス7への核攻撃、エイプリルフール・クライシス、世界樹戦役……
ザフトと連合の全面戦争はあらゆる地域に飛び火しており、このためつい
先日にユウナは留学先から出ないよう父のウナトに厳命されていた。
夏期休暇になれば暖かいオーブに帰れるしカガリにも会える、と楽しみに
していたユウナにとっては不満だったが身の安全には代えられない。
どうせなら国許では出来ないことをしよう。
そう考えての一人旅としゃれ込んだのだが三日目にしてさすがに飽きが来て
いた。元々賑やかしの性分があるユウナだ、いかにスカンジナビア王国の自然
が観光資源の一つであるほど豊かとはいえ限界がある。
とにかく誰かと喋りたい。
その一心で町への近道を探したところナビゲータがあるルートを示した。
それは山間部を抜けて小さな町へ行くルートで、細い道の連続になるがほん
の二時間ほどでたどり着けるとあり、渡りに船、とばかりにユウナは広い道を
外れて脇道へ入ったのだった。
結果を言えばこれが大失敗で、ナビのデータが古かったのかもう三時間以上
も山中を彷徨う羽目になっていた。
熱くなった頭を冷やすために道端に車を止めて外に出る。
整備された道があるということは、ここがどこかに通じているという事でも
あるがこの数時間、まったく他の車に行き会わない事実がユウナの不安を増大
させていた。これで行き止まりとかだったら笑い話にもならない。
それでもボンネットに腰掛けスカンジナビアの短い夏の空気を胸一杯に吸い
込むと、気分も落ち着いてくる。特に意味もなく周りを眺めつつひとりごちた。
「とにかくあと一時間くらい走ってみて―?」
ユウナが言葉を切ったのは、人の声がしたのもあるが奇妙なものが視界の
すみに映ったからだ。
木々の向こう。
カーキ色の何かは良く見れば大きな人型に見え、ユウナは茫然と呟くほか
なかった。
「まさかあれは……モビルスーツ?」
CE71年。
スカンジナビアの山奥での邂逅が、やがてこの世界の運命を大きく揺るがす事になる。
31:通常の名無しさんの3倍
07/01/09 13:07:17
マジでキテルーー!!!
ぜひ続きを!
32:28
07/01/09 17:41:13
ついさっき気付いたがラストの奴はアプサラスⅢだよ俺よorz
続けていっていいなら続けます
設定捏造だらけですけどナー
33:通常の名無しさんの3倍
07/01/09 21:47:01 1mdwUXde
おお着たのか!!!!!!応援してるぜ!
34:通常の名無しさんの3倍
07/01/09 22:22:53
>>28
wktk!
wktk!
35:通常の名無しさんの3倍
07/01/09 22:26:56
(屮゚Д゚)屮カモォォォン
36:28
07/01/09 23:07:00
「ジンじゃない、ザフトの新型か?」
ふらふらと何かに魅入られたように近付くユウナ。
遠目には人の姿に見えたそのMSは、近付くにつれて大きく損壊している事が
分かった。右腕は無く足もひしゃげて歩けるようには到底見えない。
何より、胸部装甲が無くコクピットがむき出しになっている。
声はそのコクピットから聞こえてくるのだった。
無意識にユウナは上着の隠しをまさぐった。手ごたえはない。
そこでやっと銃は車のサイドボードに放り込んだままなことを思い出す。
護身用に、と持ち歩いている小口径の拳銃だったが今から車に取りに戻る
のは怖かった。背中を見せれば、パイロットに見つかって撃たれるのではないか
―そんな妄想が頭をもたげたからだ。
「……女?」
進むことも下がることもできずに立ち尽くしてしまったユウナの耳に聞こえたのは、
必死に誰かの名前を呼ぶうつくしい女性の声だった。
その声に込められた切実な色に誘われ、ユウナは恐る恐るコクピットに近付いていった。
コクピットにはユウナより少々年上の男女が居り、女の方はアイナ・サハリンと名乗った。
男はシロー・アマダというらしい。
アイナは目の覚めるような美人だが、男が目覚めないのだとユウナに訴える様子が明らかに
恋人のそれであったので早々に興味が無くなった。
それでも、ユウナも男である。
美人のお願いに応えるのに吝かではないが、この場合状況が特殊すぎた。
MSといえばザフト。ザフトといえばコーディネーターであり、プラントだ。
普通に考えればこの二人はコーディネーターのはずである。しかしユウナはプラントと
スカンジナビアが交戦状態に入った等とは聞いた事がなかった。留学中とはいえセイラン家は
オーブの有力家系のひとつ、嫡子のユウナにもコネや人脈の一つや二つはあり、また情報収集
を怠ったつもりはない。
無論極秘だったり電撃作戦だったりという可能性もあるが、いまスカンジナビアを攻めて
プラントに何か利益があるとは思えなかった。
ひょっとしたら自分を引っ掛ける罠なのかも、と一瞬考てすぐにまさか、と否定する。
今日この場に自分が居るのは単なる偶然にすぎない。もし詐欺だとしたらあまりにも不確実すぎる。
まだテレビのバラエティだと言われた方が納得できるが、一向に看板を持ったレポーターが彼の前に
現れたりする気配も無い。
それに加えて目の前のMSは充分以上に現実の戦場の匂いがした。
無論彼自身は戦場に出たことなどないから単なる勘である。
(ま、いいか。もしペテン師か何かならそうと分かった後で放り出せばいいだろ)
何よりその方がはるかに面白そうだし。
そう楽観的に考えて、ユウナは休暇中ずっとオフにしておくつもりだった携帯電話の電源を入れた。
37:28
07/01/09 23:23:24
その日から数日間かけて、モルゲンレーテ・スカンジナビア支社の技術陣は世界がひっくり返ったかと
思うほどの衝撃を受けた。
事の始まりは一本の電話である。
優雅なことに一人旅に出たはずのセイラン家のボンボンが電話を掛けてきて重機とトレーラー、それに
モルゲンレーテと縁が深く、秘密を守れる医者の派遣を要求してきた。
重機と医者というあまりにも突拍子もない要請に首を傾げつつも「至急」という言葉と非主流派である
支社長(それは取りも直さずセイラン派その他であることと同義であった)の鶴の一声により直ちに派遣
されることになったが、現場に着いた技術者はスカンジナビアの山奥でMSが大破している事実にまず驚き、
ついでそのMSが体積の割に軽すぎることに首を傾げ、工場に持ち帰ってひとまず簡単な調査を終えたところで
担当者は揃って言葉をうしなうこととなった。
「信じられねぇこの装甲、なんて軽さだ! ありえない……」
「それでいて装甲としての強度を失ってない。発泡金属だってここまで軽くはないぞ?!
おい、サンプル取っとけ!」
彼らの驚愕と悲鳴はこの機体の動力源を知るにあたって極限に達し、年配の技術者など感極まって卒倒する
などの騒ぎへ発展するがそれはまた別の話。
一方その頃。
「……えーと、ミズアイナ? 繰り返すけど、つまりこういう事でいいのかな。
君たち二人はそれぞれ地球連ご……連邦か、それとジオン公国の軍人で、戦場で出会って、紆余曲折あって、
恋人同士になって、また色々あって東南アジアでアプサラスとかいう巨大なMAを倒した後、気付いてみれば
あの山の中に居た、と?」
「ええ、そうです。信じてはもらえないでしょうが……」
「まぁ、そりゃ普通ね」
「ところで、本当にジオン公国という名に心当たりは?」
「無いなぁ。確かにコロニー国家はあるけど、僕らはプラントって呼んでるし。
そもそもコーディネーターが居ないってのがなぁ……」
「私たちにとっては、遺伝子を弄ぶそちらの方が理解できません」
ユウナはアイナと二人あまりにも食い違う互いの認識を前に頭を抱えていた。
「そんな、一世紀以上前の古典SFじゃあるまいし」
「そう言われましても……」
ぼやいても目の前の現実は変わらない。
セイラン家の顔が利く病院に担ぎ込まれたシロー・アマダの怪我は重傷では
あるものの命に別状は無いとのことで胸をなで下ろしたのも束の間、アイナ・
サハリンから事情を聞いたところがこれだ。
(やばい人間に捕まっちゃったかなあ)
正直な話そういう気持ちが強い。
ユウナが心持ち引いたのを敏感に察してアイナは言葉を継いだ。
「信じられないのでしたら、私たちの乗っていたあのMSを調査して記録でも何でも調べて下さい。
もう取り掛かっておられるのかもしれませんが」
「いや……まぁ、ね。僕も一応、人の上に立つ人間だから善意ばかりってわけにも」
ユウナは図星を刺されまたアイナの強い視線に圧されて微妙に意味の通らないことをぼそぼそと呟いた。
将来政治にまたはビジネスに携わる者としてそれなりの教育は受けているものの、彼にはまだまだ経験が
不足している。
「まぁ、今日はこちらで休んで、明日MSの調査の立会いをお願いしますよ。それでは」
気まずくなったユウナはこれ以上余計な事を言う前に立ち去る他なかった。
翌日。
支社長からの報告を受けたユウナは掌を返したように親密に振舞い、アイナは目を丸くすることになる。
38:28
07/01/09 23:28:38
改行がどのくらいがいいかわかんねぇっすorz
見苦しくてごめんなさいorz
ってか話数書くの忘れたorz
一応ここまででプロローグってことでお願いしますorz
39:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 00:04:54
職人降臨キターーーーー!!
ユウナが本編より大物になりそうな予感・・・
続きをwktkして待つことにします。
40:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 01:01:26
GJ!
続き楽しみにしてます。
41:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 01:13:23
キタキタキタヨ~!!
ぐっじょぶ!高まる期待におれもwktk!
改行は句読点の位置を基準に文節と照らし合わせて入れましょう。
こればかりは読み手の感性で千差万別なので、
掲示板で書いてるかぎり誰からも文句の出ないように、とは行かないようです。
とりあえず、アイナ・
サハリンから、という改行はおかしいかな?
42:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 01:16:16
GJ!
43:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 07:56:05
GJ!!!
これからどういう展開になるんだ!
まあ、一言言わせてもらえるなら、盗まれるなよw
44:28
07/01/10 12:31:18
ものっそい短いけど第一話投下。タイトルなど知らぬ
1-1(1/2)
山中の邂逅から2週間が過ぎたある日の朝。
ユウナの姿はスカンジナビア支社の支社長室にあった。
「既存の物より軽くて強固な未知の合金、僕らには無い発想の教育型
コンピュータ、MSのオペレーティング・システム……そして、理論は
完成しながら結局実用化に至らなかった核融合炉!
きわめつけ、未発見の粒子を元にした物理学!
いやいや、現代の宝の山だね、まるで」
「このMSから得られるデータだけでわが社はあと10年……
いや20年は戦えますな」
たった一機の大破したMSの調査報告書はそれとは思えないほど膨大
な量となった。
調査自体は機体の動力とそれにコンピュータが活きていた事でとん
とん拍子に進んだ。
これはアイナ・サハリンの協力を得られたところが大きい。
特に核融合炉に関しては、知らずに調べていたなら大惨事に発展して
いた可能性がある。まさしく僥倖につぐ僥倖といえよう。
得られたデータがデータだけに、解析には非常に時間が掛かるという
のが技術陣の一致した意見であり、そのために彼らは支社の設備人員では
到底要件に足らないとして本社への人員派遣の要請を上申してきていた。
「で、いかがいたしますか、ユウナ様?」
「父に掛け合う間、もう少し抑えててもらえます?
それほど長くは待たせませんから」
「了解しました。……何とぞ、お父上によろしくお伝えください」
「分かってますよ。そちらも機密保持には気を付けてください」
親子以上に歳の離れたユウナに頭を下げる支社長へ愛想よく手を振って
応え、ユウナは部屋を出た。
廊下を歩きながら思う。今のやり取りの意味を違えてはならない。
彼は報告義務を怠ると約束したのだ。いうまでもなく重大な背信行為で
ある。国営企業であるモルゲンレーテでの背信行為とはオーブという国家
への背信行為に等しい。
危険を冒すには無論それだけの理由がある。
彼はどうしても本土へ戻りたいのだ。
支社長は非主流派の人間である。現在のオーブにとって、それは取りも
直さず非アスハ派という事を意味していた。やり手であり一時はモルゲン
レーテの重役の座を争ったこともあるのだが、オーブの主流から外れて
いたが故に彼は栄転という形でもって本土から遠ざけられることになった。
上流階級相手の痛くもない腹の探りあいの経験もあるユウナにとっては
分かりやすいことこの上ない。
しかし分かりやすい相手だけに期待に応えられないとなれば掌を返す
のも早いだろう。そのくらいの想像は付いた。
ならば、掌を返される前に出来るだけ早く手を打たなくてはならない。
そのくらいはこなしてみせなければ。
ひとり、ユウナは思う。
そのくらい出来なければ、カガリとの釣り合いが取れないというものだ、と。
45:28
07/01/10 12:38:03
(2/2)
セイラン家の嫡子ユウナ・ロマ・セイランはアスハ家の姫であり次期
当主でもあるカガリ・ユラ・アスハの婚約者である。
これは正しい意味での政略結婚だった。
セイラン家は有力五家に次ぐ位置にあり現当主ウナト・エマ・セイラン
はたしかにやり手だがそれだけでは決して選ばれない。より重要なのは、
セイラン家がサハク家よりの勢力ということだ。
アスハ家現当主のウズミは“オーブの獅子”と称され首長を退いた今も
国内に隠然とした勢力(アスハ派と呼ばれる)を持っているが、近年有能な
後継を得たサハク家の台頭を許している。それに比べアスハの後継である
カガリはまだ若年に過ぎ、またその真っ直ぐな気性は個人としては
好ましいもののおよそ政治家向きの資質を持っているとは到底いえないのが
実情であった。このためサハク家の足元を切り崩すと同時にアスハ家の
地盤を固めるためにウズミが打った手がユウナとカガリの婚約だったのだ。
現在のところ内々の事とされ、カガリ成人の折に大々的に公表される
手はずになっている。
特に当事者の一方であるはずのカガリには極秘とされた。元々カガリは
社交界嫌いで通っておりドレスを着るよりはラフな格好で市街をうろつく
事を好んでいたので特段の労は無かったが、この処置に関してはカガリに
対しては甘い所のあるウズミが、活発すぎる姫の反発を見越してのこと、
と専らの噂である。
知らぬはカガリばかりなり、であった。
またこの婚約にはさすがに他の有力五家からも批判が出たが、肝心の
サハク家が動かなかった事やウナトの快諾、何よりウズミ自身の強い意向
もあって既に決定事項とされている。もはや撤回はウズミ自身にも難しい。
故に、ユウナにとってあの二人との出会いは千載一遇のチャンス、偶然
転がり込んできた掌中の珠にひとしい。
この珠くらい物に出来なければ。いや自分にはその義務があるとさえ考えていた。
それは若者らしい意地でもあり気概でもあった。
誰からも後ろ指を指されること無くカガリとの婚約者として立つ。
オーブにユウナ・ロマ・セイランありと、決して家の事情のみで結ばれる
のではないと知らしめる。
表面上はそんなことを考えているとはおくびにも出さず、しかしユウナ
は静かに燃えていた。
彼は知らない。知る由もない。
『正史』の彼には無い気概という財産が自分の裡に育ちつつあることを。
それはまだ芽を出したばかりで、当人すら気付けないほど小さなものではあるけれど。
そのためにはまずこの報告を父に、自分の最大の後援者に知らせ、協力を取り付け
なくてはならないのだが。
「まさか『拾った』なんて信じるわけないし、どうしたもんかなぁ……」
ユウナはウナトへどう報告したものか悩みつつ、最近日課となりつつある
シロー・アマダの見舞いのために支社を出てタクシーを拾った。
ユウナ・ロマ・セイラン。
世界が彼の名を知るのは、そう遠くない未来のことである。
46:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 14:00:40
GJ!!
いっその事ユウナメインでやっても……
あれ?シローとアイナは?
まあ、どっちもベテランクラスの技量は持ってるだろうから、この世界ならパイロットとしては申し分ないだろうけど、一抹の不安が……
シロー、片足、大丈夫か?
この世界では、切らずに済んだのであろうか。
47:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 14:07:51
つ虎の義足と義腕
48:28
07/01/10 14:38:13
まだ根回しの段階なのでユウナが目立ってますが、一応の主人公は
シローとアイナ……のはず。基本ラインは>>28
改行少し考えていじりました
指摘してくださった方ありがとうございます
49:通常の名無しさんの3倍
07/01/10 22:33:44
一言言わせてくれ、GJ
こんな短い時間で職人降臨とは!
50:28
07/01/11 13:39:43
1-2
シロー・アマダがその世界ではじめて覚醒したとき、彼はちょうど救急車に
担ぎ込まれ病院に搬送される最中だった。
覚醒はほんの一瞬だったがわずかに開いたその目は彼の手を握り締めたアイナ
の横顔をしっかりと捉えており、そのため彼は非常に安らかな気持ちで意識を
手放すことができたのだ。
だが、まさかここが彼の生きた世界とは異なっているとはさすがに夢にも
思わなかった。
送付されたデータを見、支社長の報告を読み、更に息子の話を聞き終えた
ウナト・エマ・セイランはまずいつも掛けている眼鏡を取って眉間を長い時間を
かけて揉み解した後、画面の中で緊張した面持ちのユウナに対しておもむろに
こう言った。
「……随分手の込んだ冗談だな」
「いや気持ちは分かるよ父さん。僕ももし人づてに聞いたなら絶対に信用しなかった
だろうしね」
苦笑するユウナ。完全にこちらを疑って掛かっている父親に対し大仰に肩を
すくめさえしてみせる。実際、半月ほど経過した今でも夢でも見ているのでは
ないかと思う事がたまにある。昔読んだ小説の主人公のように、実は自分は
山中で事故に遭っていて、今までの事はすべて死の間際の妄想だったのではと。
シロー・アマダの見舞いに毎日行くのも、毎日支社へ顔を出すのも夢ではない
というたしかな証拠が欲しいからかもしれなかった。
「山中で出会ったなぞの男女に大破したなぞのMS、その正体は異世界から流れ
ついた恋人たちだった!か。今時子供向けでもやらない設定だな。
少なくとも私がスポンサーなら脚本家を変えるよう要請するだろう」
「父さんは僕とスカンジナビア支社の人間が全員狂ったと思うのかい?」
「まだしも、そちらの方が信憑性があるさ。……このデータさえ無ければな」
ウナトは財界人でありまた政治家ではあったが技術者ではない。だがすぐれた
経営者というのは貸借対照表の読み方だけ知っていればいいというものではない、
とも考えていた。
無論データの場合、数値を誤魔化すことが出来る。
映像は改ざんが可能だ。そして人間は買収することが出来る。
スカンジナビア社の人間が全て狂ったという可能性はおよそ現実的ではない
にしても何かのペテンに掛かっているのではないか、という疑念は拭えるもの
ではない。旧世紀には会社の組織ごと偽造されたという笑えない話も実在する。
いくら疑っても疑い足りない。それほどにそのデータが示すところは途方も
無いものだ。
「これが事実存在するなら、世界はひっくり返るな」
「僕がこちらを抑えておけるのも、そう長くはないんだ父さん。今は支社長が
本社への報告を遅らせてくれてるけど」
疑いのまなざしを隠そうともしない父親を半ば無視してユウナは話を進める。
「いや、じっさい信じられないのも無理はないと思うよ。父さんはオーブで
僕はスカンジナビア。ちょっと様子を見に来るなんてわけにもいかないしね」
だがそれでもひとまずは信じて、人員を派遣して欲しい。そうユウナは言い切った。
「責任はぜんぶ僕が取る」
51:28
07/01/11 13:48:04
う、さっきのが1/2でこれが2/2っすorz
(2/2)
「それこそばかな事だ。まだ学生のお前がどうやって責任を取るというのだね」
「忘れたのかい父さん。一応僕も株主だよ? 僕が所有する株式を売ればいい」
ユウナはモルゲンレーテの株式を0.5%所有している。
それはセイラン家が有する株式のほんの一部であり嫡子であるユウナがほとんど
当たり前の権利として所有しているものだ。
エイプリルフール・クライシスによって世界経済とエネルギー事情は壊滅的な
打撃を受けたが、皮肉にも連合とザフトが戦争状態に陥ったことでオーブの重工業は
なんとか生き長らえる事が出来た。捨て値で売り払ったとしても一財産にはなる。
「ばかものが。お前は私も巻き込むつもりか? それに手を付ければ他の家に
ばれないはずがなかろう」
「そう、そのとおり。もしこれがすべてペテンなら、僕はオーブ中の笑い者だ。
カガリとの婚約も白紙に戻るだろうね」
わずかに気色ばんだウナトだが、静かにそう告げるユウナにこれまでのどこか
道化じみた感触と違う雰囲気を感じた。黙って先を促す。
「でも、このまま黙って本社の連中に渡したら、結局僕はオーブ中の笑い者だよ。
父さん。今しかないんだよ。今ならセイランが全てを手に入れることが出来る。
僕らが親で、アスハや他の連中は僕たちが手の中にエースを持っていることにさえ
気付いてない。
もしどうしても信じられないというなら仕方無い。たしかに突拍子もない話だからね。
ただ、僕は私財を全て売り払って、セイランの名を使い倒してでもやるつもりだ。
それだけは知っておいてほしい」
「お前は私を脅迫する気か?」
「それだけこれに賭けてるってことだよ、父さん。それだけの価値が、あれにはあるんだ」
モニタの向こうで強く訴えるユウナの姿に、ウナトはわずかながら瞠目した。
ウズミにとってカガリがそうであるようにウナトにとってもユウナは自分の跡を
継ぐ事の出来る唯一の存在だ。できるかぎりの教育はしてきたつもりである。
それでも甘い所がかなりあると思っていた。自分が老いた後のことを考えると
気が気ではない。だからこそサハクの不興を買うのも承知で見え透いたウズミの
策にも乗ってみせた。また実際今も一方的かつ身勝手な話をしてきている。
ただそれでも。このように強い視線を自分に向けてきた事は彼の記憶にない。
これまで自分の言葉に従順であったユウナがと軽いおどろきすら感じていた。
と同時に、そのペテン師とやらに興味が涌いてくる。
まぁ、よいか。いつのまにか、そういう気分になっていた。少しは息子の
わがままに付き合ってやっても罰は当たるまい、と。
彼自身はいまオーブを離れるわけにはいかないがその点は信頼のおける人員を
派遣すればいいだけの話だ。後はそちらに任せれば、ユウナ本人に勝手に動かれる
よりはるかに安心だし何かあった時の隠蔽も楽に済む。
ペテンの類であるなら尚更だ。ひとまず好きにさせ、御目付け役を派遣して
フォローできる範囲にあるうちに事を収める。それならば必要以上に傷を負う
ことなく、またユウナにもいい薬になるだろう。
(……まぁ、まさか事実である可能性はあるまいが)
常識的にそう結論付け、モニタの向こうで熱弁を振るうユウナに了解の意を
伝えるべくウナトはわずかに身を乗り出した。
52:通常の名無しさんの3倍
07/01/11 14:03:57
乙!
ウナトパパン、冷静、というか現実的だ。
まあ、普通そうだよな。立場も立場だし、そう簡単に信じる事もできんか。
むしろ、すぐ信じる方が異常なのかも。
ユウナの場合は、現物を見てるから分かるんだけどね。
53:28
07/01/11 15:02:54
ものっそいちまちま進んでます
次はもう少し時間が進む(というか飛ぶ)予定
ってか資料読み返してたら時間勘違いしてる事に気付いたorz
すみませんがCE71年のところ70年に脳内で変換してくださいorz
54:通常の名無しさんの3倍
07/01/11 16:17:04
いっその事、69か68当たりでもいいんだけどな!
55:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 00:22:40 Z6JoCNFD
気にすることはないさ!
職人は歓迎する!
56:28
07/01/12 13:30:11
1-3(1/3)
シロー・アマダが二度目に目を覚ましたとき、実にさまざまなことが彼と彼の思い人を
巡って起こり、更にその決着が着いた後であったこと。それは彼にとって幸運なことでも
あり、また不幸なことでもあったかもしれない。
目が醒めた彼は自分が視界が白いことに疑念を感じ、上体を起こそうとしてからだが
満足に動かせないことにようやく気付いた。仕方なく首をめぐらせる。
白く清潔な雰囲気の部屋で自分は横になっているというところまで把握したところで一気に
記憶が蘇ってきた。
敵エースとの死闘。
爆散するジオンの戦艦。
部下に別れを告げる自分。
巨大なMA、そこから放り出される愛する女性を救ったこと。
彼女と共に半壊した機体で巨大な敵に挑み、敵のコクピットを叩き潰したこと。
女性をしっかりとその膝に庇い、はげしい衝撃に見舞われるコクピットの中で意識を失ったこと
―怒涛のような記憶。焦燥に駆られ、シローは思わず叫んだ。
「アイナ……!」
「シロー!」
答えを期待していたわけではない叫びに思いもかけない応えが即座にあったことに驚く暇も
なく、彼の視界は愛する者の顔で占領された。
「ほんとうに……シロー、よかった……!」
「アイナ……!」
アイナの姿を確認し気が緩むとともに顔がしぜんと笑みを浮かべるのがわかる。
先の焦燥はどこに消えたのかと思うほどだ。
「良かった、本当に良かった。無事だったんだな、おれたちは」
感極まって何もいえなくなったらしいアイナの涙を拭おうとしてからだが満足に動かせない
ことを思い出した彼は、改めて自分のからだがギプスのようなもので拘束されていることを
理解した。
「アイナ、教えてくれ。ここはどこだ?」
軍の病院かとも思ったが、もしそうならアイナが同室にいる意味が分からない。
またこのような清潔な病室のある病院はシローの記憶になかった。
前線にほど近い病院の環境は大抵において劣悪と相場が決まっている。
ひょっとしたら傷病兵として後方に搬送されたのかもしれないが、そうなると今度は軍律
違反を犯した自分がそんな待遇を受ける理由が分からなかった。
確定しなかったとはいえスパイ容疑という大きな前科もちである彼である。
さまざまな可能性を考えるシローにアイナは居住まいをただし、やや緊張した面持ちで
これまでに起こったことを話し始めた。
57:28
07/01/12 13:33:09
(2/3)
「あらいらっしゃい、セイランさん」
「やあサハリンさん、アマダさん。どうです調子は?」
「ええ、おかげさまで」
「先生が言うには順調だそうです。あともう少しでリハビリに移れそうですよ」
「そりゃ結構。まぁしっかり休んでくださいよ」
今はね、とユウナは内心のみで続けた。早いものであの山中の邂逅から既に2ヶ月が
経とうとしていた。
シロー・アマダの怪我は右肩脱臼・右腕・右大腿部骨折と右半身に集中しており、
文句無しに重傷と診断された。
覚醒後のシロー本人の話と転移前(そういう共通理解がなされていた)の状況、そして
アイナの傷がひどく軽かったことからアイナを庇ったために負った傷と推測されている。
担当医師の話では折れた右足の骨が神経を圧迫しておりもうあと数時間放置していた場合、
不随か下手をすれば壊死で右足切断という可能性もあったというが、病院に搬送される途中
で受けた救急医療士の的確な処置により最悪の事態は免れた。これにはアイナのみならず、
ユウナも心から安堵したものだ。
ユウナも男であるから美人の悲しむ顔はあまり見たくないというのもある。
しかしそれ以上に大事なのは彼が前線で生き残れるほどのベテランMSパイロットであると
いう事実だ。
アイナ自身もテストパイロットだというが一人よりは二人の方がいいに決まっている。
また、より現実的な問題もある。MSの解析によりセイラン家は何枚もの切り札を得たが、
これらのデータがすぐに恩恵をもたらしてくれるかといえばそうではない。こちらの世界に
無い技術の再現は容易ではなかった。
調査につぐ調査、解析、それらを元にしての試行錯誤。
未知、『未だ知らぬ技術』とはそういうことでもある。ウナトの支援や伝手によりオーブ
本国やスカンジナビアからコーディネーターを中心とした優れた科学者や技術者が集まって
いるが、目途が立つのは早くとも来年になるとユウナは考えている。
ただ、比較的すぐに利用できるものもあった。
ソフト面……すなわち、MSのオペレーティングシステムと教育型コンピュータに記録された
戦闘データ。そして、実際にあちらの世界の前線で戦い抜いたベテランパイロットが持つ
経験である。
ウナトの協力を取り付けてからまた時間を掛けて二人の話を詳細に聞きだしたユウナは
いまこの時点においては、彼らに勝る対MS戦闘の経験を持つパイロットは存在しないと確信
していた。
それだけで、彼ら二人の価値ははかりしれない。
一方で、ユウナは彼ら二人が平穏な生活を望んでいる事も承知していた。
父ウナトが聞けば甘いと言うだろうがユウナとしては二人に再び戦えと言いたくなかった。
ユウナが彼ら二人の話を聞くにつけ感じるのはその強靭な意志のちからだ。
特にシローの行為には、その是非はさて置くとしても衝撃を受けること大であった。
ユウナは自分を現実的な人間だと思っている。今でこそ夢のような経験をしているが、
いかに夢のように思えても目の前の事実をしっかりと受けいれるのが真に『現実的』である
と信じてきた。
58:28
07/01/12 13:37:04
(3/3)
これまでのユウナにとって信ずるべきものとは主に目に見えるものだったのだが、しかし
シローとアイナを見ていてその考えが揺らぐのを感じていた。
信ずるべきものを持つ人間はこうも美しく、あるいは愚直になれるのか。
これが愛があれば何でも出来る、などと子供じみた事を少しでも匂わせる人間であれば
ユウナの良心がいたむこともない。だが何かを為すには何かを犠牲にしなくてはならない、
という事も彼らは弁え、また実行しているのだ。
アイナは実の兄を。
シローは戦場を共にした部下たちの信頼をなげうってまで貫こうとした、その重さ。
その彼らに、再び戦場に立てとはユウナは言いたくなかった。
これが正しく偽善であることは承知していたが、だからこそ最後の一線として彼らを直接
戦火に晒す真似はしたくなかったのだ。
だから、ウナトがその話を持ってきた時、渡りに船と考えて飛びついてしまった。
それが孕む可能性に気付く事なく。
「ところで、今日はどんな御用ですか?」
当初は1日に一度かならず見舞いに来ていたユウナも最近は4、5日に一度、それも20分も
居ればいい方であった。そのくらいユウナは多忙なのである。
これは現在、ユウナがウナトの肝煎りでスカンジナビア支社のオブザーバーに就任して
いるためだ。名目上はオブザーバーだが実質上はウナトの名代といっていい。
無論優秀なブレーンや補佐が野球チームが結成できるほど付いてはいるのだが重要な決断は
すべてユウナに委ねられている。
このためユウナは大学に休学届を出しそちらに専念していた。
「まだ先なんですが、お二人にお話がありましてね。仕事のことで」
「仕事……ですか」
「ええ。リハビリが終了し次第、宇宙に上がってもらうことになりそうです。
今日はそれをお伝えしたくて」
シローの雰囲気がわずかに硬くなる。宇宙はアイナとはじめて会った場所であると同時に、
家族を失った苦い思い出のある場所でもある。そっとその肩に手を置くアイナ。大丈夫だ、
とでもいうふうに彼はアイナに僅かに頷きかけた。
「セイランさん。前にも言いましたが、おれは、いやおれだけじゃなくアイナも貴方には
とても感謝しています。ですがおれたちは」
「待った。勘違いしないでください。前線に出てくれ、なんていう頼みじゃないんですよ」
「しかし、宇宙はコロニー……いやプラントと軍が戦争中でしょう?」
「いえ、あなた方ご夫妻にはヘリオポリス、ああうちの国のコロニーなんですが、そこに
上がって欲しいんですよ」
「……それはまた、何故?」
実はですね、とユウナは心持ち声を潜める。
「そのコロニーで、連合とオーブ……うちじゃなく他の家ですけどね。それが秘密裡にMSを
開発してるんですが、OSとオートバランサーの提供をうちが、ということになりましてね。
安心してください、ヘリオポリスは中立コロニーです。あなた方が戦争に行くようなことには
なりません」
ユウナは渋る二人を安心させるために最大限の笑顔でそう断言し、更に好条件を並べて説得
していった。
後日ユウナはこの決断を深く後悔し、またサハクをはげしく恨むことになるがこの時はまだ
知る由もない。
59:28
07/01/12 13:42:02
シローは五体満足で済みました
次回投下は少し遅くなるかもしれません
60:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 16:29:44
義足のほうがカッコよさそうだったけどなwwww
ヘリオポリスかぁ・・・
61:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 18:20:42
GJ!
多分、シローの脳裏に嫌な記憶が巡っていると思う。
正確にはこの人が体験した事じゃないけど、サイド7襲撃、とかさ。
それにしても、オートバランサーの技術gaEz-8から取れたとすると……
土下座ガンダムはなくなったな。
というか、ナチュで普通に動かせるMSが出来るんじゃね!?
そこまでのデータは提供しないのかな。
ユウナは早めにサハクとパイプをつないだほうがいいだろう。
早くしないと「二人目」になっちゃうから
それでは、マッタリジックリ作ってください。
62:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 18:22:43
えーっと
自分はコロニーで唯一の生き残り、とかか
63:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 18:25:03
>>61
シローはサイド2の襲撃で家族を失ってるんだ・・・
本人はパイロットスーツ着てたから助かったけど
64:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 18:38:06
>>61
家族どころかコロニーを十数機単位で殲滅されて
シローと他数名がほぼ唯一の生き残りだった筈
65:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 19:20:27
AAに乗り込む場合の肩書きはなんだろう?
テストパイロットとか技術者なんだろうか?
66:28
07/01/12 22:19:57
くくくコピペミスったorz
>開発してるんですが、OSとオートバランサーの提供をうちが、ということになりましてね。
>安心してください、ヘリオポリスは中立コロニーです。あなた方が戦争に行くようなことには
この間に
戴いたデータはほら、陸戦が中心でしょう? それで実際に宇宙に上がっていただいて調整を
行ってはどうかという話になりましてね。
↑を脳内で挿入してくださいorz
67:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 22:44:29
>>66
おK
GJ!!次話を心待ちにしております。
68:通常の名無しさんの3倍
07/01/12 23:05:51
妄想その1
Gジェネに出てた宇宙戦闘用に換装した高機動型EZ-8と砲戦型EZ-8にB3グフの武装から
ストライカーパックのプロトタイプを開発
妄想その2
ノワールにIWSPのガトシ持たせてパイロットはノリス
「怯えろぉ! 竦めぇ! モビルスーツの性能を生かせぬまま、死んでゆけ!」
69:通常の名無しさんの3倍
07/01/13 01:28:13
いや、ノリスはジンハイマニューバに乗り込んで怯えろ!竦め!じゃないか?
やっぱりノリスはグフカスタムだなぁ・・・無印種にグフは出ないからゲイツカスタムでも・・・
>>68
やっぱりガトリングシールドだよな!シグーの複合防盾がガトリングシールドだった気がする
70:通常の名無しさんの3倍
07/01/13 02:02:47
火力評価試験ゲイツとやらからPS装甲外して
その上でいらない武装への供給エネルギー大幅に絞ればいいと思う
んでその代わりの武装としてシグーのガトリングシールド、これ。
71:通常の名無しさんの3倍
07/01/13 08:04:58
ノワールって両手にアンカーランチャー内蔵してたから震える山のアレを再現するの簡単かな~と思って
右腕にソードのパンツァーアイゼンかブリッツのグレイプニル取り付けて
ガトシと剣持たせたシグーやゲイツのカスタム機の方が燃えるのは間違いないけど
72:通常の名無しさんの3倍
07/01/13 21:01:41
>16
出撃前に主人公にブレスレットを渡すのですね?
73:通常の名無しさんの3倍
07/01/14 12:04:42
なぜかノリスが主役になってる。
いや、俺もノリス好きなんだけどね。
74:通常の名無しさんの3倍
07/01/14 12:08:02
違う違う
主人公を活かす(逝かすとか異化すでは断じて無ぇ)ための、
敵役としての適役ですよ?
悪い種の敵役例
つ虎・凸
75:通常の名無しさんの3倍
07/01/14 16:05:26
ノリスは痺れるくらいカッコイイ敵役(悪ではない)だからな。
種にそんなのいたかな?
76:通常の名無しさんの3倍
07/01/14 20:04:22
>>75
敵対して死ぬ奴は全て悪、味方は全て正義だからな強制的に・・・
周りは全て味方マンセーだし・・・
一応クルーゼは好きだったけど、惚れる敵はいない
77:通常の名無しさんの3倍
07/01/15 02:24:12
ムルタは?
78:通常の名無しさんの3倍
07/01/15 22:35:29
おもしろい!
続くことを期待!
79:通常の名無しさんの3倍
07/01/15 23:25:20
マジに面白いッス。特にユウナが二人に触発されて一本筋の通った漢になりつつあって・・・
80:通常の名無しさんの3倍
07/01/15 23:56:20 VIk0g69q
28さんまだかな・・・
81:通常の名無しさんの3倍
07/01/15 23:57:13
上げちまった・・・ スマソ;
82:通常の名無しさんの3倍
07/01/16 00:22:27
気にするな、俺は気にしない。
83:通常の名無しさんの3倍
07/01/16 07:59:31
おもろいなー
ヘリオポリス行くならカガリとも会うかもね
84:28
07/01/16 15:41:15
ちと短めだけど投下
2-1(1/2)
2-1
笑いさざめく家族や友人たち。
突如として苦悶の表情を浮かべる彼ら。
助けようと伸ばした手は届かない。
焦燥にかられる彼に、誰かが言い放った。
『シロー・アマダ。お前は何者だ』
その言葉になんと答えることもできないまま―
シロー・アマダは夜中にふと目が醒めた。
夢を見ていた気がするが中身はよく覚えていない。ただ、最後の言葉だけは
はっきりと覚えていた。
「おれは何者か、か」
それはかつて故郷から救い出されたときの言葉だったか。士官学校で
教官に言われた言葉だったような気もする。
(そんなに昔の話じゃないはずなんだがな……)
自分はまったく何者なのだろう。シローは天井を眺めて思う。
故郷を奪われ、軍人となった。友軍を見捨てられず、無謀とも思える出撃を
行って敵を撃破した。敵パイロットと出会い、アイナを知った。隊長となり、
部下の信を得た。アイナと偶然再会し、彼女を愛し、軍に疑われた。愛するもの
のために全てをなげうち―そして、どういうわけか異世界に来て、また戦争に
関わっている。
感傷と切り捨てるには、この世界のありようは元居た世界に似すぎていた。
アースノイドとスペースノイド。
ナチュラルとコーディネーター。
地に住むものと宇宙に住むもの。
遺伝子操作や生得能力という差こそあれ、その本質は結局のところ無理解だ。
そう。シロー自身がそれを目の当たりにしてきたように。
やるせない思いにシローは眉をしかめた。
ふと、柔らかく温かな重みが左腕にかかり、ついで視界の横からのびた
あおじろい手が目をふさいだ。
「アイナ?」
「シロー……」
「起きてたのか」
「はい、少し前から。シローの横顔を見ていました」
そうか、と頷くシロー。
「怖い目をしていました」
そうか。ただ頷く彼の耳に、
「シロー、貴方がお嫌なのでしたら、……逃げませんか?」
囁きが落とし込まれ、シローは口を噤んだ。
逃げる。
その選択肢が浮かんでいなかったといえばうそになる。
むしろ頭の片隅に常に浮かびながら、今まで考えないようにしてきた。
85:28
07/01/16 15:42:20
(2/2)
「私は、シロー。あなたさえ居てくれたら、それでいいのです」
耳に落とし込まれるアイナの声はくるおしいまでの熱があった。彼女の愛を
目眩がするほどに感じる。
「ああ。おれもだよ、アイナ」
目をふさぐアイナの手に自分の手を重ねる。重ねた手が互いが確かにここに
いることを示し、こうしているとこの宇宙に彼と彼女の二人だけのようだ。が、
シローはしかし、と彼女の言葉を否定した。
「ここで逃げるのは、おれは違うと思う」
「ですが、シロー」
「聞いてくれアイナ。おれたちは一緒にいきるために互いにすべてを捨てた。
何の因果かこんな世界に居て二人とも無事だがそれだけはまちがいない。
そんなおれたちが今また戦争に関わってるのは、ひょっとしたら罰なのかも
しれないと思うことがある」
「そんな、いったいだれが私たちに罰を与えられるというのです」
「……おれ自身だ」
アイナが息を飲む気配がした。それは最近彼がたびたび思うことだった。
自虐癖は無いつもりだ。ただ、シロー・アマダという不器用な男は、ただ自分が
つらいからという理由で再び人とのつながりをなげうつ事を赦せなかったのだった。
目をふさいだアイナの手を取り顔を向ける。表情のかたい彼女に申し訳なく
思いながら目を合わせた。
「これはおれの我侭だ。アイナまで付き合う必要はない」
こう言えば、アイナがどう答えるか分かった上で告げる。果たして彼女は
慈しむように微笑んだ。
「いいえ、私はあなたについていきます。どこまでも、きっと」
「すまない」
互いにわずかに顔を前に寄せ、くちびるをふれあわせようとしたそのとき、
無粋な電子音が部屋に鳴り響いて二人は反射的にびくりとからだを離した。
いつのまにか、セットした起床時間になっていたようだ。手を伸ばして
アラームを止めるとアイナは身を起こした。シーツがはらりと落ちて薄暗い
部屋にましろい裸の背が浮かぶ。
「先にシャワーを使います。シローはいつもどおりですか?」
「ああ」
同じく上体を起こしながらシローが答えた。リハビリが順調に終了し
日常生活なら支障なくなった今も毎朝の日課としてのロードワークは欠かせない。
素肌の上にローブを羽織ってシャワーへ向かうアイナを見送り、シローは
ベッドから降りてカーテンを引き開けた。途端に部屋を、赤道直下の国特有の
強い日差しが満たす。
今、彼ら二人はヘリオポリスへ向かう準備のためオーブ本国の地を踏んでいた。
86:28
07/01/16 15:46:48
wikiに登録してくれた方ありがとうございます
なんか書いてると中心以外(ユウナとかユウナとかウナトとかウズミとか)
のところが膨らむ……いつになったら本編の時間軸にorz
87:通常の名無しさんの3倍
07/01/16 18:22:20 JuvYI9MJ
GJ!
無理せずにガンバレ!
88:通常の名無しさんの3倍
07/01/16 19:31:30
GJ!
原作に足りなかった政治分を補給するならば膨らむのは必然でしょう。
気にせず、気長に頑張って下さい。
89:通常の名無しさんの3倍
07/01/16 21:55:00
全自動洗濯機と自動販売機が合体してMSになったら
これはもう味方もびっくりだが、敵もさぞやびっくりする事だろう
90:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 01:42:00
>>89
どこの誤爆だYo!!
91:28
07/01/17 13:27:39
2-2(1/3)
「ウナト。いったい何を考えている」
「お言葉の意味、少々わかりかねますが」
ウズミ・ナラ・アスハの非公式な会談の要請を受けて赴いたウナト・エマ・セイランは
彼の性急ともいえる詰問をやんわりといなした。室内には彼ら二人だけ、という状況から
非常に内々の会見であることが分かる。
ここはオーブ本島ヤラファスの郊外に建てられたアスハの私邸の一つ。眼下にオーブの
美しい海を眺めることができ海外からの来客にも使用されるのだが、今部屋の窓には分厚い
カーテンが引かれていた。機密保持のほかに狙撃を避ける意味もある。
「とぼけるでない。スカンジナビア支社で何が行われているか、分からぬとでも思っているのか?」
それに、と言葉を継ぐ。
「ユウナ・ロマ・セイランが大学を休学してスカンジナビア支社に入り浸っていると聞く。
セイラン家が単独で資金を注入しているとの話も来ておる」
「あれには将来セイラン家の事業を背負ってもらわなければなりませんからな。今から
経験させておいて遅いということは」
「私が問いたいのはそういうことではない」
淡々と事情説明をはじめたところで遮られ、ウナトは眼鏡の奥の目をわずかに細めた。
「それでは、どういうことですかな」
アスハとセイランでは確かに家格も権能も違うが、それでもふつう有力氏族の当主同士が
相手の言う事を一方的に遮りはしない。それが温厚で知られるウズミとなればなおさらだ。
声を荒らげられたわけではないがままあることではない。
そのためウナトとしてはめずらしく内心のおどろきを率直にあらわしてみせたのだが、
ウズミはすぐには答えず閉ざされたカーテンの向こうを眺めやるかのような仕草を取った。
しばらく、部屋に沈黙が下りる。
普段温厚にみせてその実主張するべき場では相手を糾弾することを厭わぬ様子、特に
その獅子吼でもってときに論敵を粉砕するパフォーマンスからオーブの獅子と呼ばれた
名政治家はたっぷりと間を取ってからおもむろに核心に触れた。
「……スカンジナビア支社がMSの開発をしていると、そう聞いた。
それもいずこかから技術の提供を受けているようだと」
「MSの開発についてはサハクがヘリオポリスで行うことを黙認されたのでは?」
「黙認したわけではない」
「結局見逃しているなら同じことではないのですかな?」
語気を強めて否定したウズミをばっさりと切り捨てる裏でウナトはかつての友に老いの
影を感じざるを得なかった。
ウナトの切り返しを受け、老いるにはまだ早すぎるはずの元オーブ代表首長は軽くため息を
吐く。彼としては珍しく、微苦笑にも似たものを口の端に浮かべてウナトを眺めやった。
「この場には私とお前の二人しか居らん。かつてのように話せぬものかな、我が友」
「時が経ちすぎたのだよウズミ。お前をしてわが子の将来のため、つまらん策を弄するほどにはな」
思わぬタイミングで放たれた痛烈な皮肉にわずかに瞑目するウズミ。その間隙をついて
ウナトは今回の目的を果たすことにした。
92:28
07/01/17 13:33:56
(2/3)
「連合との軍事同盟について、いまだ考えは変わらんか?」
「くどい。オーブは理念を徹す、これは先の会議でも確認した話だ」
いつもどおり、ウズミはにべもない。
「武装中立の一国平和主義が通る時代ではないぞ。連合を敵に回して、ではどこと貿易する?
ユーラシア? 遠すぎる。東アジアか? 奴らの領土的野心が伝統的にどこに向いているか
知らぬわけでもあるまい。赤道連合は貧乏国の集まりだ、市場たりえん。大洋州連合?
ザフトの膝下にある上に連合に大義名分を与えてしまう。論外だ。
……まさかプラントとか言うまいな?」
「理念なくしては国は成り立たん。オーブはこれまでもそうしてきた。
これからも永遠にそうであるべきだ」
(理念を抱いて国民に餓えよというか? それは政治ではなく為政者のただの我侭なのだぞ!)
そう言葉を叩きつけることができたら、そうウナトは一瞬夢想する。だが彼は論破しに来た
わけではない。口に出しては相手の矛盾を速やかについた。
「そうであるならば、何故サハクのやることを黙認する?
ばれぬ秘密などない。もし暴露されれば、中立という理念も地に落ちよう」
「む……国を割るわけにもいくまい」
痛いところをつかれ、苦しげになるウズミ。世界が戦争状態に突入したことでサハクの権能が
強化され少なくともヘリオポリスとアメノミハシラで行われていることにアスハも黙認せざるを
得ないという現状が、彼にとっては認めがたいが事実であることを如実にあらわしていた。
その様子を眺めて、やはり、とウナトは思う。
(やはり、ウズミは平時の能臣か)
平時においてはカリスマ性を有し能く国を治める才人である。しかし刻一刻と情勢の変化する
今この時においてはウズミの長所の一つであるその強い信念は頑迷な執念にたやすく反転してしまう。
情勢を見るという一点のみにおいてははるかに若年であるサハク家のロンド姉弟に劣り、また
今まさにそれが問題なのだ。ウズミ、引いてはオーブ行政府の大部分が認識できてはいないが、
オーブの立場は非常に微妙な位置にある。開戦以降連合は押しに押され反撃の糸口を掴もうと
躍起であり、またザフトはザフトでその少ない戦力が仇となって連合を押し切ることができず、
結果として今は双方ともにオーブに構っている余裕が無いだけなのだ。その間隙にあって、
オーブは平和を謳歌しているにすぎない。
世界がエイプリルフール・クライシスの影響で混乱にある中、オーブ一国が平和を謳歌
できたのは地熱発電等がメインだったためそれほどの痛手を受けなかったというのもあるが
他に必要な消費財や物資を生産して貿易で利益を上げているおかげでもあった。
この状態が長く続くことはありえない。
出る杭は打たれるのが運命でありこの点に関してオーブは些かやりすぎたとウナトは感じている。
この不満を逸らすには他国の復興援助が常道であるが、しかし現在のオーブにはそれも
できない。あらゆる地域に戦火が飛び火している現状ではオーブの理念の一柱である
『他国の争いに介入せず』
に抵触するためだ。
93:28
07/01/17 13:36:29
(3/3)
ザフトのカーペンタリア基地が近いという地勢の問題もありそれでも辛うじて赤道連合に
対しては援助も可能なのだが、理念を拡大解釈したアスハ派の反対で大幅に規模を縮小して
実行され外交を預かる関係筋をして『焼け石に水』と称される結果に終わっている。
上記のような様々な要因が絡み、オーブという国家に対する悪感情が好むと好まざるとに
関わらず澱のように積もっていくという悪循環が発生していた。
「ならば、セイラン家のみが掣肘される道理はない。そうではないか?」
「……平時に乱を起こす気か、ウナト」
唸るウズミ。
「これはおかしなことを言うなウズミ。ヘリオポリスでサハクがやっているのは技術提携による
共同開発だ。戦力の供与ではない。どこが理念に反する? だいいちこれが理念に反すると
言うのなら、国防軍は主要兵器を手放さなくてはならなくなるではないか」
オーブ国防軍の主力は連合から輸入した兵器である。
「それとこれとは話が違う」
「違わんさ。まぁ、いい。それと何かを勘違いしておるようだから訂正するが、スカンジナビアで
進めていたMS開発に連合は関わっておらん。サハクもな」
「何だと!?」
ウナトはこれだけは、と持ち込んだブリーフケースを足元から取り上げた。
「さてウズミ。未来について話そうではないかね? 互いの愛する子供たちのためにな」
その日、私邸には遅くまで灯りが付いていた。
この数日後、モルゲンレーテ本社にてオーブ行政府の肝煎りで正式にMS開発が開始。スタッフ
中核にはスカンジナビア支社から多くの人員が合流、ヘリオポリスからのフィードバックも
得てオーブ独自のMS開発を加速させていく事になる。
94:28
07/01/17 13:38:36
投下終了
というわけで膨らんだところその1「セイランパパ頑張ってみる」でした
あんまり内向きの話を延々とやってもつまんないのでわりとあっさりめ?
95:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 16:39:20
こういう内政系は親父の見せ所だな
96:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 16:50:06
GJ!!!
個人的には内向きの話はもっと多くてもいいと思う。
今回のウナトのセリフ?のなかで一番痛烈だったのがこれだろう。
>(やはり、ウズミは平時の能臣か)
まさしく真理を突いているwww
ウズミのオッサンも、人の話を聞くことが出来たら自爆せずに済むだろうから、ウナトパパンに頑張って欲しい。
97:28
07/01/17 19:24:14
ちと質問
色々影響を真面目に考えてたら
「カガリが最初からヘリポリに行かない」
方に傾いてきました
どーしましょう
来なくても大勢に影響はないんですが……
98:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 19:29:18
……そういえばカガリって、ヘリオポリスへ行ってなんか役に立ってたっけか、、、?
99:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 19:51:09
>>97
カガリが原作どうりバカガリのままなら、ヘリポリに逝かせる。
原作と違い少し知恵があるのなら、行かせない方が無難でしょうな。
彼女がヘリポリに行ったところで意味はないし、その後のテロ活動もしなくて済むでしょう。
地上でウズミに礼儀作法を仕込まれてた方が余程いいんじゃないですかね?
100:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 20:08:24
カガリ、ヘリポリに行かない
↓
キラ、普通に避難
↓
ストライク、アスランが持ち逃げ
↓
アークエンジェル、拿捕or撃沈
↓
ラクス、宇宙の彼方へ...
101:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 20:12:43
シローとアイナはAAに乗り込むんだから撃沈はないんでは?
電波娘を誰が拾うのか謎だが。
102:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:04:22
>>100
カガリ、ヘリポリに行かない
↓
即座に避難開始
↓
キラと仲間たち、避難途中でデュエルのコンテナに遭遇
↓
ハマナとブライアンが生き残りストライク機動、ラスティが死ぬ
↓
ストライク発進、イージスはアスランが持ち逃げ
↓
キラ、仲間を守る為にデュエルに乗り込んでヘリオポリスでガンダム大地に立つ
↓
ジンであるなら人間じゃないんだ!! コックピットだけを狙って、、、、!!!
↓
デュエルとバスター(とブリッツ)が連合の手に残る
こうかもしれませんよ?
103:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:06:27
>>100
全機強奪されるとなぜ考えるんだ?
何のためにシローとアイナがいると思ってる。
本編より一機少ない、3機強奪ですむ可能性すらあるだろう。
ヘリポリでのアスラン死亡のフラグすらあるかもしれん。
……書いてて先が楽しみになってきたよ。
104:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:08:15
>>100
そして人類は二度と争いを起こさなかったという・・・。
(完)
105:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:11:17
>>104
>そして人類は二度と争いを起こさなかったという・・・。
>(完)
( ゚д゚)?
106:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:12:13
>>104
何となく、それも有りかな、と思ってしまったw
真面目に考えるなら、AAとストライク一機だけじゃ絶対生き残れんからなぁ。
追撃部隊を振り切り、アラスカに到着するためにはGATシリーズ二機、いや三機は必要だろう。
あくまで最低限の数字だが。(アニメ的にも数的にも)
107:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:21:15
>>105
つ>>100
>↓
>ラクス、宇宙の彼方へ...
108:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 21:27:29
>>104
カガリ、ヘリポリに行かない → オーブに連合が付け入る弱みがない
↓
キラ、普通に避難 → ナチュラル用OS開発がない
↓
ストライク、アスランが持ち逃げ → ザフトのMS開発がさらに前進
↓
アークエンジェル、拿捕or撃沈 → MS開発計画頓挫
↓
ラクス、宇宙の彼方へ... → テロ教団ラクシズ教祖ポア
ザフト大勝利でプラント世界統一。
こんな感じ。
109:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 22:34:22
>>108
>カガリ、ヘリポリに行かない → オーブに連合が付け入る弱みがない
?
イマイチ意味がわからん。
詳しい説明を頼む、三行でな。
>キラ、普通に避難 → ナチュラル用OS開発がない
ここではOSはセイランが提供しているぞ。
完全な物を渡すわけじゃないとは思うが、それでも連合が納得できるレベルの物は渡してあると思う。
>ストライク、アスランが持ち逃げ → ザフトのMS開発がさらに前進
この作品の場合本編と違って、警備体制が強化されてるんじゃないか?
警備部隊も配置するだろうし。
むしろアスランが生き残れる可能性が少ないと思われる。
MS開発が強化されるかどうかも分からんしな。
今作品のGATに使われている技術は本編には無い物があるけど、その技術がコーディにとって意味があるとは思えん。
(本編でもそっち方面の開発してるようには見えんし)
>アークエンジェル、拿捕or撃沈 → MS開発計画頓挫
別に頓挫しないだろう。
地上でも開発は行われてたわけだし。
>ラクス、宇宙の彼方へ... → テロ教団ラクシズ教祖ポア
……
>ザフト大勝利でプラント世界統一。
どうやって?
110:28
07/01/17 22:40:02
さまざまなご意見有難うございました
ちこっと軌道修正中です
111:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 22:48:42
>>109
姫様アフリカ残存テロ旅行の事じゃね?
112:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 23:13:19
カガリじゃなくてアイナをシェルターに避難させる事になり、あんまり流れはかわら無そうだな……
アイナは拒むだろうけど、キラとシローが押し込めそうな気がする。
113:通常の名無しさんの3倍
07/01/17 23:59:17
>カガリじゃなくてアイナをシェルターに避難させる事になり、あんまり流れはかわら無そうだな……
>アイナは拒むだろうけど、キラとシローが押し込めそうな気がする。
まず無いだろう。
08本編でも言ってるじゃないか。
死ぬ時は一緒だ、と。
まあ、それは置いておいて、今08見てるんだがアプサラスってメガ粒子砲無くても結構ヤバイね。
ミノフスキークラフトでMAP兵器じみた事できるし。
114:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 00:47:18
>>112
ある種の戦闘機パイロットにとって、他人に運命を任せることほど恐ろしいことはないらしいぞ。
もし、シローやアイナもそういう人間だとすれば、同じ戦場ならまだMS乗ってる方が安心できるはず。
115:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 01:00:36
>>113
>>114
むぅ、そうか。そうだな。
変な事言ってすまんかった。
116:28
07/01/18 09:12:57
3-1(1/4)
砂塵が渡る荒野を3体の巨人が走っていた。
陽光が特徴的な頭部に当たって煌めく。ザフトの量産型MS、ジンだ。
先行する一機はシンプルな機構の機関砲を、やや下がって後方を走る二機はそれぞれに
大型のバズーカを手にしている。3機とも、本来ジンは持たないはずの盾を装備していた。
「ジュリ、マユラ! 遅れてるよ!」
アサギ・コードウェルは僚機にそう声を掛けた。
陣形はアサギ機を先頭に置きジュリ機・マユラ機で側面をフォローするワントップ。
『わかってるって』
『前方から高熱源体接近! 数は10!』
「右に回避!」
三機は右へステップを踏み方向転換を掛けるが。
『ダメ! ついてくる!』
「二人は盾を構えて回避行動!」
指示を出したアサギは独り更に先行、高熱源体、すなわちミサイルに対し弾幕を張りつつ
前進を選択した。1発、2発と叩き落されるミサイル。
(やれる!)
そうアサギがが判断した瞬間彼女らの機体は頭部や武装を吹き飛ばされた。最高速で移動
していたためひとたまりも無い。もんどりうって転倒する。
「きゃああっ!」
そこへ残りのミサイルが降り注ぎ、三機は木っ端微塵に爆砕した。
『コードウェル小隊3機の撃墜を確認。ミッション失敗。野戦パターンBを終了します。
ババ小隊は用意してください』
「……生きてるー?」
『死んでます』
『鞭打ちになりそう……』
「ジュリ、あんたちゃんとシートベルトした?」
着弾や転倒によるショックさえ再現するシミュレータは一部に受けが悪かった。むろん
軽減されているのだが慰めになるものでもない。先程のように全力移動時に転倒すれば
シートベルトの痕が痣になるほどの衝撃を受けるのだ。
『うちの開発陣ってどう考えても遊びすぎだよね。
単なるシミュレータにどれだけ手間かけてるんだか』
『このシミュレータ、コクピットのテストも兼ねてるって話だよ?』
『コードウェル組、話は後にしてまず出ろ。後がつっかえてんだぞ!』
シートにもたれてお喋りを開始した3人を係員が声を掛け急かした。はーい、と声だけは
そろえて返事をし、完全密閉型のシミュレータから身体を引き剥がすようにして外へ出ると
オーブ空軍の階級章を付けた3人組の男が既に待っている。お疲れ、仇は取ってやるぞ、
などといったいつものやり取りの後シミュレータに入り訓練を開始する。
訓練を行うパイロットは無論彼らだけではない。テストパイロットいわく『無駄に凝った』
シミュレーションの様子をリアルタイムで映すモニターの前ではこれも試製であるMS用
パイロットスーツに身を包んだ20人ほどが真剣な表情で見ながら、戦闘時の回避機動や
戦術パターンの構築について議論していた。
117:28
07/01/18 09:14:55
(2/4)
それぞれMSパイロットとなるべくオーブ国防軍陸海空三軍から選抜されたテスト
パイロットたちである。アサギたち3人の所属は陸軍だが、彼女らは元々モルゲンレーテに
テストパイロットとして出向していた流れでの参加なので彼らとは経緯が異なる。
モルゲンレーテ本社地下汎用シミュレーションルーム。
ここは今、新しい何かを生み出そうとする際特有の異様な熱気に満ちあふれていた。
アサギらにしてみればこの二月ほどでまるで世界が変わったように思える。
当初モルゲンレーテ本社内ではこの計画について黒い噂が流れていた。本社開発の中核
スタッフの一角にセイラン家の嫡子が就く事が発表されたためだ。
現五大氏族に次ぐ家柄とはいえ嫡子本人は未だ学生の身であり、また一度はウズミ本人が
連合からの提携の話を蹴ったMSの開発計画である。セイラン家を快く思わない者でなくとも
オーブ国民なら誰もが胡散臭く思うのは当然といえる。
しかしながらその噂はスカンジナビアから帰国したユウナの『成果』によって覆った。
ナチュラルによってMSが動かせるOS。
パイロットの戦闘経験を学習し平均化して最適な動作を割り出しフィードバックして
機能が進化していくという触れ込みこそ眉唾とされたが、現在ではそれも頷かざるを
得なくなっている。総訓練時間が30時間を越えた辺りから当初に比べ確かに動作が滑らかに
なったという意見がちらほらと出始めていた。
何より関係者のほとんどが懐疑的な気持ちで迎えたデモンストレーションにおいて、
OSをインストールして調整を施された鹵獲ジンがシロー・アマダというれっきとした
ナチュラルの手により軽快に機動してみせた事が決め手であった。
この時、つまりCE70年10月時点においてザフト以外でMSを運用している例は公式には
無く、ナチュラルにMSを扱う事はできないという常識が覆った歴史的瞬間でもあったから
オーブ軍関係者の驚きはいかばかりか創造に難くない。
事態は連合首長国という政治体制ならではの速度で動いた。結果、ユウナを始めとする
セイラン家は計画の重要なポストを誰はばかることなく占めることに成功する。
機体の試作はこれまでどおりヘリオポリスで行われる事、並行してソフトウェアの開発と
パイロットの育成をオーブ本国で行う事、そして試作機完成後はデータを元に量産化が
行われる事が確認され、MS開発計画は多少の問題や各派閥の思惑をはらみつつも次の
ステップへと進んでいた。
118:28
07/01/18 09:16:14
(3/4)
訓練を終え、アサギたちは休憩を取っていた。
「で、結局私たちを撃破したのはなんだったわけ?」
「長距離ミサイルによる飽和攻撃と遠距離からのリニアガン・タンクによる狙撃」
「うわー何それMSの意味無いじゃない」
「結局支援の無いMSって的ってことなのかなあ……じゃ、これどうしよ?」
「どこ?」
「リストの37ページ。今回の失敗原因」
「装備選択の失敗、かな。あと回避機動に再考の余地ありってあたり?」
シミュレータによる訓練とそれに並行して行われる問題箇所の洗い出しが彼女らの仕事だ。
分厚いチェックリストへの記入内容は即座に開発部のエリカ・シモンズ主任に回され、
量子コンピュータによる検討に掛けられた後不明な点や不審な点があればテストパイロット
たちも交えて会議が持たれる。
彼女らが居るのはテストパイロットのための控え室兼休憩室だ。シミュレータを終えた
テストパイロットたちの休憩や仮眠のために割り当てられた場所で、機密保持のため社員と
言えどもこことシミュレーションルームに出入りすることは原則禁じられていた。部屋の一角
には壁で仕切りを作って簡易仮眠室が作られている。
チェックシートの内容と訓練記録がダイレクトに自分たちが乗る機体に反映されるとあって
内容の記入について喧々諤々の議論が交わされ、時にはチーム内ですら意見の相違からつかみ
合いになる事も珍しくない。その中では、彼女らは割合平穏にやっている方だと自負していた。
「すまない! 馬場三尉は居るか?」
控え室のドアが開き、オーブ陸軍の常装をラフに着こなした東洋系の男が放った声に
アサギたちの近くでリストを手に同僚と話していた男が手を挙げた。
「ここです、アマダ教官」
「シモンズ主任が上申の内容について話が聞きたいと言っている。今大丈夫か?」
「はっ、問題ありません」
軍人らしいきびきびとした応答の後、チェックリストを置いて控え室を出る馬場の後を
見送ったシロー・アマダが自分のリストを手に席に着く間部屋の喧騒が幾分静かになったのは
故の無い事ではない。
オーブ国防陸軍シロー・アマダ三尉。ただしMS戦技・戦術教官としての任に就くにあたり
待遇は一尉に準じている。同格である馬場が上官への礼を取るのはこのためだ。
彼は、オーブ本国の人間にとって何から何まで謎の男であった。
119:28
07/01/18 09:17:47
(4/4)
この場に居るのはオーブ国防軍の生え抜きである。多くはサハク派に属するがアサギや馬場ら
のようにアスハ派の軍人も少なくない。その誰もが、彼の事を知らなかった。
公表されている経歴では世界樹戦役により故郷を失い難民となり、その後傭兵として各地を
転戦した後スカンジナビアにて事故で重傷を負い知己であるユウナ・ロマ・セイランの庇護を
受けて妻とともにオーブに亡命したとされている。
不審に思った一部軍関係者が調べたところ、スカンジナビア支社近くの病院に長期入院と
リハビリを受けており全くの虚偽ではないと判明してはいる。残念ながらそれ以上の調査は
不可能と判断され打ち切られた。
エイプリルフール・クライシスによる世界の混乱がそうさせた。
調査が不可能とはいえ、謎が尽きるわけでもない。
シロー・アマダは卓越、とは言い難いものの経験に裏打ちされた確かなMS操作技術と戦闘技術、
そして未だ誰も構築しえないはずの対MS戦術を知り尽くしていた。その知識が陸戦に限定される
とはいえ、異質さがぬぐえるものではない。
実際に話してみれば気さくな人物でありまた細君を非常に大切にする愛妻家で、教官としても
熱心であり、二心がある物とも思えない。妙な陰の無いことがかえってその奇妙さを際立たせ、
テストパイロットたちは時折奇妙な居心地の悪さを感じる毎日を過ごしていた。
====
投下終了。膨らんだところその2MS開発現場から視点
あれシローは?>俺
120:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 13:36:52
MSの開発や運用・戦術研究とかが好きな俺としては声を大にしてGJと叫びたい!
そしてジュリ登場には感涙を止められない。
是非膨らんだ部分も萎ませる事無く続けていって欲しい。
ところで、CE世界にあるNJによってCEのMSは電池稼動な訳だが…Ez8の核
融合炉はこのSS世界で動いてるんですかね?
今は無理でもミノフスキーガードされた核融合炉搭載MSが出るのだろうか。
先が楽しみ!
121:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 13:49:23
量産機を愛してる俺にしてみれば天国のようなことになりそうだ
アマダ君のEz-8も予備パーツとザクのパーツで作った改造品だからな
ノリスのグフカスタム然り
ところでノリスは出るんだろうか
122:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 14:32:48
GJ!!!
>「長距離ミサイルによる飽和攻撃と遠距離からのリニアガン・タンクによる狙撃」
>「うわー何それMSの意味無いじゃない」
>「結局支援の無いMSって的ってことなのかなあ……じゃ、これどうしよ?」
…イイ!
すごく、イイ!!
ここまでの話の流れとしてセイランは、Ez-8の基礎OS部分だけを公開してるみたいですね。
戦闘データは流石に出してないみたいだ。
政治的な思惑や技術的な問題が絡んだ結果といえるでしょうか。
まあ、M粒子や融合炉に関しては、そう簡単に理解できる物ではないし、複製できるものでも無いですからねぇ。
10年、早く見積もっても5年くらい掛かるでしょう。
仮にこの時点でM粒子が出たとしたら、種世界そのものがひっくり返りますから。
>知識が陸戦に限定
シローは宇宙戦の経験もありますよね。
この世界じゃ不自然なので意図的に隠してるんでしょうか。
>>121
ノリスは出てこないでしょう。
死んでますから……残念ながらね。
123:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 14:42:27 VqXPHcSd
ふと思ったんですが、陸戦限定の対MS戦術って言うのは
プレートメイルを着た騎士相手の戦術と基本は同じだと思
います。
ですので、指揮官達は「ああ、そうか」と納得するだけで、
その事で異質さを感じるのは末端だけかと思います。
124:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 15:19:14
>123
プレート着た騎士はスラスター噴かして空飛んだりしないし
長射程武器で狙撃したりしないし
言いたい事はわからんでもないけどちと例えに無理が無い?
125:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 15:20:12
普通に良作じゃねぇか……
GJ
126:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 15:25:56
兵器運用の効率的な使い方は、血と汗と時間の結晶だからな
戦争の根本が変わるほどだ (例:第二次世界大戦)
127:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 15:34:57
そうなんだよ! 本来、航空支援も砲撃支援も無いMSは的でしかないはずなんだよ!! この作品のオーブ軍は強くなりそうだ
128:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 15:41:03
この世界ではアストレイ・スナイパーやアストレイ・キャノンとかホバートラックが登場するのだろうか?
129:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 16:08:19
>>128
それかっこいいな
戦術的に運用するMSか・・・すごくいい
130:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 16:12:20
ラストリゾートにシャムスがいるぞ!!
子供の頃の映像か?
ところでのこのSSでのシローたちの実力というものは、どういうレベルなんだ。
08見る限りじゃ、ノリス>シロー>(=か?)アイナだったけど……
あの世界のオールドタイプって、殆ど(名無し一般兵も含めて)が弱いNTみたいなもんだからな。
どうなるんだろ?
131:28
07/01/18 16:38:35
エース>古参兵>一般兵>新兵 で言うなら古参兵と一般兵の間ちょい上くらい
+
努力と根性と愛ですかね<シロー
純粋に腕前だけだと多分そんなに高くない辺りに落ち着くと思います
132:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 16:54:12 jN0SCTs9
GJ!!
>「結局支援の無いMSって的ってことなのかなあ……じゃ、これどうしよ?」
陸戦でのMS運用は戦車とそう差がないから、孤立したMSなど棺桶にすぎません。
よく考えれば当たり前の事ですが、種世界ではコペルニクス的転回になりそうですね
>>128
それ以前に、外道のコンセプトをどうにかするべきかと。
実戦経験がろくに無い連中で、狭隘な島嶼で防衛戦をしなくてはならないのに、
装甲削って機動力上げてどうするのか、小一時間問い詰めたい。
第二次大戦(東部戦線)において、装甲と火力の優越が立証されたというのに
オーブ軍は戦史を学んでいないとしか思えない。
133:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 16:58:48
M1の開発スピードが上がってM1Sが史実よりも速く開発されるんじゃないの?
134:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:02:21
>>131
その評価はUCにおいてってことですか?
CEとUCでは、一般兵の練度がまったく違いますからねぇ。
CE一般兵=動かない的、だし。
135:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:06:10
>>127
そのルール下で最凶なのは連合な罠。
やっぱり攻め込まれたら終わりです。
まあ、親連合派が中立理念厨のウズミを押さえられるようになれば何とかなるはずです。
その代わりザフトに攻め込まれるかもしれませんが、同盟軍“連合”と一緒にザフトの皆さんへ戦争を教育してあげましょう。
136:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:06:16
>>132
外道の本土仕様のみ本編とは違い、完全な防衛用MSになるのでは?
柔らか装甲でも付けられればいいんだろうけど、アレは大西洋連邦の独占技術っぽいしな。
137:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:06:59
ノイエガトーやデンドロウラキあたりならNT相手でも勝てそうじゃないか?
トップエースはNTが多いけどそいつらを苦戦させるレベルまではオールドタイプでも行けるだろ
ノリス&グフカスタムなんて地上戦ならNTのエースでも苦戦しそうなレベルだし
ムービーのGP02VS百式はガトーが押してたからな
>>131
シローは守るべきもののために戦うとき戦闘力が数段上に跳ね上がるだけだしな
戦術面もそこそこ優秀だぞ?敵をおびき出したり奇襲戦術を取ったり相手の陽動にも気付いたりしてる
さらに小説版だとMSから降りてMSを自動操縦で囮にする
そして攻撃をしかけてきたグフカスタムを対MSランチャー使って腕を吹き飛ばしてた
ゲリラ戦術も強そうじゃないか?
何よりも種世界において大きいのが、MSの戦略的用兵の仕方を知っている事だな
MSが歩兵である事を実戦を通じて何よりも理解してるからな
138:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:09:02
中途半端なNJの妨害がイカンのだ!
ミノ粉みたいに徹底的に妨害できるのなら、MSの運用にも光明が見えるのだが……
139:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:11:46
>>134
UCに於いてだろ、CEのパイロットはなぁ・・・・なんで動かないんだろ
ロックオンは出来るんだからブースト吹かせて敵の周囲を移動しながら撃ち続ければいいのに
それだけでもあんな撃ってる間無防備なフリーダムなんて落せると思うんだけどなぁ
大技を回避して隙を突くなんて戦闘の基本だろ、連合の教官は一体何を教えているんだ
140:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:12:11
人間の歩兵もいっぱい出すんだ!
種じゃ拠点攻防戦とかでも影も形も無かったからな。
クリーク!クリーク!クリーク!
141:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:14:26
生身で取り付いてコクピットを爆破するんだ!
142:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:17:11
>>139
自由のフルバーストは、UCで言えば「射撃」ではなく「射的」だ。
143:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 17:20:04
ランバ・ラルのよなゲリラ戦法をシローがやってくれる事を望む。
ビームや実弾飛び交う宇宙空間をノーマルスーツ一つで移動して戦艦を撃沈……
どう見ても命知らずです。
コーディ連中には真似ができん事だろう。
144:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 18:52:49
>>137
UCって、何気に歩兵用の対MS兵器が進化してるよな。
種世界は何でないんだ?
あったら、MSはいらない子になってしまうからか。
145:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 18:59:51
MSが飛びまくるから
146:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:09:48
思うんだけどさ、高速飛行中のMSに衝撃加えたら失速してアッサリ撃墜されないか?
147:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:28:29
このSSにも出てくるであろうシローと中の人が一緒な盟主王には、イーサン・ライヤーの様に、ふてぶてしくさらに格好良く振る舞ってくれる事を望む。
震える山のラストのイーサンはマジでカッコイイ!
148:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:33:53
>>146
純粋に推力だけで機体を浮かべてるとするのなら、その通りだ。
拡散型のビームや対空仕様のMLRS(そんなものは無いがw)みたいなものがあれば、種世界のMSはすぐ無効化できそうだ。
149:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:41:25
本土防衛のみならM1全機にルナチタニウムの装甲にできないかな?
作れたらだけど
150:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:44:09
作れねーだろうなー。
初代ルナチタの生成方法って、職人芸臭いし。
早期に作れたとしても、劣化品だろうな。
強度が半分以下とかさ。
151:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:46:20
>>144
戦争はファッションだから
152:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:51:38
M1用のシュライクはローター付いてるから一応安定性は確保してる、らしい
153:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 19:59:35
ならルナチタじゃなくて、次善の策としてガンダムの盾は作れんかな?
あれガンダムの装甲と同等かそれ以上なんだろ?
それにジムの装甲だって、早々捨てたモンじゃない筈だぜ
ルナチタは宇宙でしか作れないんだっけか
154:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 20:01:29
>>120
NJはN(ニュートロン)J(ジャマー)だぞ?
核融合は関係ないだろ?
155:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 20:05:50
>>144
UC世界では1年戦争時代に歩兵用対MS装備が充実したのはMSがなかろうがなんだろうが対抗手段は作らなければならない>対戦車兵器の技術応用で生産したんだと思われ?
まあ、間接部分に撃ち込まないとダメだとか非力ではあっても対抗手段が皆無かどうかってのでは相当違う。
種世界ではそもそも歩兵でMSに対抗するって発想自体皆無っぽいのだが。
>>148
逆じゃまいか?
推力だけで飛んでるなら推力が低下しない限り飛び続けられる。
翼を持ってて揚力併用なら翼破損or速度低下によって揚力を失った時点で落ちる。
まあ、推力だけで飛ぶ=機体重量を上回る推力を持つ、という事だから現実的じゃないと思うが。
特にMSでそれをやるとどんだけのエンジンと燃料が必要になるのかと…。
UC世界のグフ飛行試験型(失敗した方)みたいなものしか思いつかん。
>>149
ルナチタニウムは文字通り材料が月面からの採掘だから、オーブには原料の入手手段そのものが無いと思われ。
加工技術も1から開発だろうから原料があっても完成は数年先、あるいは種死までいけばOKかもしれんが。
156:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 20:15:33
そーいや自由とか正義の動力が原子炉(核分裂炉)って事になってるが、原子炉からのエネルギーは熱エネルギーでしかない。
ってことは種世界の原子炉搭載MSはタービンによる発電で動いているのかね…。
UC世界だとミノフスキーさんのおかげで融合炉のエネルギーを直接電力変換しているって話だったような記憶。
157:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 20:18:06
そうなるね
安全な核分裂蒸気タービンが唸りを上げてギュイィィィィィン!!
そして限界稼動後に余剰の蒸気(不思議可学で無害)がブシュゥゥゥーーーッ!!
正直、かっこよくね?
158:28
07/01/18 20:22:22
3-2(1/2)
数日ぶりにセイランの本邸に帰宅したユウナ・ロマ・セイランはスカンジナビア
支社から帰郷という名目で訪れた社員の報告に、少々落胆の色を隠せないでいた。
「要するにM系列技術の再現に関しては年単位の期間が必要ってことですか」
Mとはミノフスキー物理学の隠語であり、また同時に核融合炉のことも指す。
「平たく言えばそうなります。検出の目途はついたという報告もありますが」
「なかなか上手くはいかないか……分かりました。ご苦労さまです。
これで向こうのメンバーに御土産でも買ってあげてください」
財布から適当に紙幣を抜いて社員の手に押し込む。
「よろしいのですか?」
「車代ですよ車代。じゃ、またよろしく」
「分かりました。ありがたく戴きます」
互いに気心の知れた相手だけにそこに遠慮は無い。上司と部下とはいえ、
スカンジナビアではともに限られた人員の中で動いた仲でもあった。
以前のユウナであれば、ただの部下を玄関まで送り出して見せるような事は
しなかったはずだ。支社長を始めとして優秀なブレーンに短期間ながら接した
彼は意識して人を使うことを少しずつ学びつつあった。
しかしいかに中身が成長しようと彼も人の子。
若いとはいえ疲労が溜まっていれば注意力が散漫になっても仕方無い。部下を
見送り、今度こそ寝ようと身を翻しかけたところで横合いから突き飛ばされ玄関先で
つんのめる羽目になった。
「と、と……うわぁっ!?」
堪えきれずに結局転ぶ。したたかに膝を打って顔をしかめた彼の視界に白い
パンツスーツの足が飛び込んできた。
「な、何が……あ?」
「あ? じゃない!」
理不尽に怒鳴りつける声で、ユウナは相手の正体にようやく気付いた。痛みを
こらえて立ち上がりなんとか笑いを取り繕う。
「や、やあ久しぶり、カガリ。相変わらず元気そうで何よりだよ」
ほぼ半年ぶりに会うカガリ・ユラ・アスハは不機嫌な顔をまったく隠そうとも
せず、腕組みをしてユウナを睨んでいた。
159:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 20:25:16
エネルギー無限でも水分補給にもどって顔をタオルでふく自由?
160:28
07/01/18 20:25:30
(2/2)
「それにしても乱暴だね。久しぶりに会った幼馴染を突き飛ばすかいふつう?」
「少し勢い余っただけじゃないか、いつまでも文句を言うな!」
ユウナが年下の幼馴染のいつもの理不尽さに苦笑する。そんな彼の笑みを見て
笑われたと思ったか、カガリは殊更胸をそらしてユウナを睨んだ。
「私のように鍛えてないからそうなるんだ。なんだったらトレーニングに付き合うか?」
「遠慮しておくよ。コーディネーター相手に腕相撲して勝つ君に付き合ってたら
僕なんか死んじゃうね、きっと」
「人を化け物か何かのように言うな!」
「いや事実だし」
カガリと言葉のキャッチボールをしながら、ユウナは内心かるい郷愁にかられて
いた。思えばこのようなやり取りをしたのはいつ以来だったろうか。立場の違いと留学、
そして秘密裡に決められた婚約。それらを心の理由にして遠ざかっていた時間が
いつのまにかかなり長くなっていた事に気付いて顔には出さずに再び苦笑した。
「それで、今日は何の御用ですかな姫様は」
不毛な言い争いに終止符を打つために多少おどけて言うと、カガリは先ほどまでの
雰囲気を一変させてやけに深刻な表情をした。
「今日はユウナに聞きたいことがあって来た」
「何かな。お役に立てればいいけど」
「お前じゃないと分からないことだ」
ユウナは何故か急に嫌な予感を覚えた。何か、非常に既視感を感じる展開で
あるにも関わらず思い出せない。彼が何とか思い出そうと記憶を探り終える前に、
カガリは致命的な言葉を口にした。
「オーブが連合と手を組んでMSを開発してるっていうのは本当か知りたいんだ。
ユウナ、力を貸してくれ!」
カガリの真剣きわまりない表情を見ながら、ようやくユウナは思い出していた。
彼女が深刻な、あるいは真剣な表情になった時に碌な目にあった試しがなかったっけ、と。
====
アスハさんちのカガリ姫登場
一応3話はオーブ編ということであと1~2エピソードあります
161:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 21:10:24
GJ!!!
>アスハさんちのカガリ姫登場
馬鹿じゃないことを祈るぜ!
>>157
確かにかっこいいけどさ、それなんてスーパーロボットw
何となくゴーダンナーっぽいがな。
162:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 21:13:10
忘れるな
最後の武器は、愛だ
君がいる
それだけで、勇気が満ちる―
163:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 21:19:12
それを真顔で言うのがシローさん
164:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 21:23:55
それがAA隊に伝染るんだな
165:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 21:40:13
戦闘機も出てきてほしいな。
166:159
07/01/18 21:48:00
GJ それとごめんなさい
167:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 22:16:20
GJです
ユウナが徐々に変わりつつあるのが良いですね、このままカガリのストッパー兼、相方兼、恋人になれればいいのですが、
近くに艱難辛苦の果てに付き合った手本がいるのでTVだと不可能ぽいのも十分出来そうなかんじがします。
>>157
それって何処のスチームパンク? いえ、そんな種なら宇宙空間で蒸気を吹き上げてても許せる気がしますがw
168:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 22:51:37
トダカさん、オノゴロ島の某少年にプラント行きでなくアマダさんちの養子になる事勧めてあげてください。
169:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 23:43:02
>>168
愛、根性、友情が似合う熱血漢になっちまうぞ
シン「俺は生きる!生きてステラと添い遂げる!!!」
とか「倍返しだァァァァァァ!!」言っちゃうわけだな
そしてステラの乗った暴走デストロイにしがみ付いて
雪山に漂着、フラッシュエッジでお湯を沸かすと・・・・・
170:通常の名無しさんの3倍
07/01/18 23:48:01
そんなシンなら、レイだって色々吹っ切れるだろうな
171:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 00:41:32
AAに乗り込む事になるなら、マリューよりナタルに影響与えて欲しいと思う漏れが居る
本編じゃお堅い軍人から抜け出せなかったナタルだけど、シローとアイナの影響を受けたら
良い方向に化けるんじゃなかろーか
172:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 00:55:02
いや、まだシンの家族生きてますからw
でもどっかでシンの父親はモルゲンレーテの技術者という設定を聞いたんだけどあれって公式だったかな?
そうだったらその繋がりで出してほしいかも。
173:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 01:17:22
>>171
ナタルはあの堅さがいいんじゃないか
ヤバイな無印種で好きなキャラがディアッカとナタル、ムルタ、オルガだけな事に気付いた
174:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 01:20:30
そういや、ジオンの系譜アンソロでゼロがシローの部下になってる話があったな。
ぶつくさ言って身勝手なゼロをちゃんと使いこなすシローが妙にほほえましかった。
175:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 01:48:22
それって上官が禿眼鏡でGー3に乗ってたやつ?
176:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 01:55:35
本編でムネオを生かすならナタルを生き残らせれば良かったのにな
ヤツだけだと軽すぎるからムゥだと知りつつ
ガーティ・ルーの艦長を務めるナタル
スレて諦世感を漂わせて自嘲を繰り返して無為に虚しくしかし実直に任務はこなす
177:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 05:39:40
顔と体にひどい火傷の跡があったり、陽電子砲の影響で余命いくばくも無かったり、
エクステンデッド達には優しく接していたり、何も覚えてないネオのアプローチに内心で惹かれながら、
それでも冷たく拒絶して、自室にあるバスルームの鏡の前で一人涙を流していたりするんですね。
178:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 07:07:44
種死でガーディールー初登場時に、イアン→ナタルに変換するだけで
すごいドラマが生まれたんだな。やっぱりジブリールが乗ってるときに
「うてーマリューラミアス」
っていうんだな
179:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 08:22:05
いつにも増して平行線になるナタルとマリューの図が浮かんできた。
180:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 12:57:07
>>178
いやイアンだっていいキャラだぞ
181:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 14:05:03 JdlFcAcK
>>180
イアンも良いキャラだよな
ふと思ったんだがオーブの兵士ってアホだらけなのか?
182:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 14:14:29
はっはっはっ何を今更w
183:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 14:22:09
>>183
ですよねー
状況判断力ユウナ>>>>>>>>>>>>>>オーブ仕官
戦術考案力ユウナ>>>>>>>>>>>>>>オーブ仕官
現実認識力ユウナ>>>>>>>>>>>>>>オーブ仕官
これに異論がある奴は余り居ないはず
184:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 14:56:20
>>183
国民を大切に想う心 ユウナ>>>>>>>>>>>>>>オーブ士官
ってのも加えておくれ。
連中が大切なのはあくまでアスハ家であって、オーブ国民じゃ無いから。
(例:市街地に防衛戦張ったり、AA来襲時に領海進入の段階でスクランブルかけないあたり。)
185:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 15:17:51
何か、急に「組織」に襲撃され壊滅するスカンジナビア支社という電波を受信してしまった・・・。
186:185
07/01/19 15:20:55
「組織」じゃなくて「一族」だった・・・ orz
187:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 15:32:07
「襲撃」される必要は無い、、、
奴等ならまったく気が付かないうちにデータのみを奪取しているさ
188:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 16:25:18
その辺ははずそうぜ。
一族なんてどうでもいいしさ。
初めから存在しないものと考えた方が職人さんもやりやすいだろ。
と、外伝を見限った漏れが言ってみる。
外伝はね……もういいよ、好きにやってくれ。
189:28
07/01/19 16:42:40
3-3(1/2)
「さてどうしたものか」
本邸の自室にてユウナ・ロマ・セイランはそう独りごちた。
睡眠を取るためにベッドに横になったものの妙に目が冴えて眠れないのだ。
あれから、下手をすれば今すぐにでもモルゲンレーテに殴り込みかねない
勢いのカガリをあの手この手でなだめすかし(最も効いたのはウズミの名前だった)
とにかくユウナの伝手で関係各所に当たってみるから暫く待つように、と納得
させたまではいいが
「結果が出るまで私は家に帰らない」
と言い張るカガリに閉口し、結局家宰とメイド長を呼んで色々と丸投げして
自室に逃げ込んだ。
色々と成長したつもりだったんだけどなあ。ユウナはため息が出る思いだった。
カガリに押し切られるようではこの先が思いやられる、と鬱になりかける彼だ。
まぁでも、と思い直す。暴走を事前に食い止められたのは我ながらよくやった
と思う。何しろ無限の行動力と活火山のようなエネルギーとどこに飛ぶか予測の
つかない思考を持つ彼女のことだ。思い立ったが吉日とばかりにヘリオポリスへの
シャトルに乗り込みかねない。
また困ったことに、オーブのあちこちにはそうやって突発的に起こるカガリの
『お忍び』を好意から見逃してしまうアスハ派が居るのだから始末に負えなかった。
首長家の人間が度々自国の法規に違反して咎め立てを受けない
悪癖はオーブが
地上最後の封建国家と言われる所以でもある。そういった『他国から見たオーブ』
について彼は国外留学中存分に思い知らされていた。
「こまったもんだよなあ。
国民に愛される、っていうのはああいうのを言うのかもしれないけど」
だが今回の訪問に限り、カガリの選択はそれほど悪くないと思う。
今回の件で彼女が頼みとするレドニル・キサカを頼らずにユウナの元へ来た
という事は、キサカの軍人という立場を理解してのものと彼は考えてられた。
フォローする側に頭が回るようになれば無茶な行為は減ってくるはずだ。
あふ、と欠伸が漏れる。ようやくにして忍び寄ってきてくれた睡魔に身を
ゆだね、ユウナは寝息を立て始めた。
190:28
07/01/19 16:44:32
(2/2)
さて一方のカガリだがユウナの考えとは違いそれほど深い思惑があって彼の
ところに着たのではなかった。そもそも彼女の計画としてはキサカに協力を頼み、
準備が出来次第ヘリオポリスへ向かう予定だったのだ。むろん無断で、である。
これまでも似たような家出を何度か行っており、事実『正史』においては
成功している手だったがしかしこの歴史においては彼女の思惑に反して事は
そう上手く運ばなかったのだ。
理由は主に二つある。
まずMS開発計画が開始された関係で軍の警戒レベルが引き上げられていた事。
次にMSの配備へ向けて国防三軍の間で戦力の再配置やMS配備予定数について
など様々な折衝が開始されていた事だ。
警戒レベルの引き上げに伴い出入国の処理も厳になり、カガリの『お忍び』は
事実上不可能に近くなった。また、カガリが頼みとするレドニル・キサカも
陸軍の佐官である以上は軍内部の動きに無関係ではいられない。特に彼は
アスハ派にとっては貴重な佐官以上の軍人であるためその重要性はいや増す
ばかりとなり、下手な行動が取れなくなったのだ。更にいえば事が機密のため
外部から連絡を取るのは困難であり幾度かの間の悪さも手伝い結果として
カガリは彼に協力を要請する機会に恵まれず時間を浪費することとなった。
元よりあまり忍耐する事に慣れていない彼女であるが社交界嫌いから他に
頼りになる伝手もコネもあまり持っていない。
結局、アスハの姫ではあるが意識して権力を使う事を善しとしない彼女には、
何故か大学を休学し帰国したユウナに頼る他に道が無いように思えた、という
だけの話だった。ユウナに告げた『お前じゃないと分からないこと』というのも
何か確証があっての事ではなく、単にモルゲンレーテ本社重役を父に持つユウナ
なら、という予測に基づいたに過ぎない。つまりは勘だった。
以上のような事を翌日、朝食の席にて何でもないような事のように述べる
カガリを前に、ユウナが頭を抱える羽目になった事はいうまでもない。
====
タイトル付けるなら「彼の思惑、彼女の事情」とか?
うわ最悪
順調に膨らんでるが気にするな。俺は気にしない
191:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 16:48:29
>>190
俺も気にしない
192:ニラ
07/01/19 16:54:20
リアルタイム遭遇できた俺にGJ
193:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 16:58:03
>>190
GJ
宇宙は膨張を続けるものだ、ジャンジャン膨らんでくれ
194:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 17:38:21
>>190
気にするな、俺は気にしない
それとGJだ、カガリっぽさの出し方がうまいな
自分の立場をあまり理解してないあたりとか、アスハ一派のアホ加減とか
195:種ピース719
07/01/19 18:23:05
そういえば、Ez8にはギャザービートで宇宙用のEz8改と
更に改造したHMC(ハイモビリティーカスタム)
及び、HAC(ハイアームドカスタム)があるんだよね……
ここら辺は出てくるのかなぁ、と言ってみる
196:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 18:27:06
いちゃもんを付ける訳じゃないが「正史」という単語を作中では使わない方が良いと思う。
08×SEEDクロスの視点だったのが、いきなりそれを逸脱した俺達の視点を持ち込むと流れがこんがらがるし。
気にしすぎと言ったらそれだけかもしれないけど一応。
197:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 18:35:37
>Ez8HMC&HAC
改造パーツとなるジムカスタムのメインスラスターや宇宙巡洋艦サラミスの砲がないので無理でない?
ストライカーパックのエールやランチャーを流用してEz8ハイマニューバとか、Ez8バスターなら可能かもしれないけど。
198:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 18:49:50
とりあえず28氏はそろそろトリップをつけたほうがいいのでは?
199:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 19:07:45
>>195
いくらなんでも元々陸戦用の機体、それも前線改修でバランスも取れてるかさだかでないのを
宇宙用に再改修とか、ただの一仕官でしかないシロー用の機体が作られるとか、
明らかに悪乗りしすぎてると思うわけだあれは。
200:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 19:19:16
わざわざシロー用に Ez-8HMC&HAC を作るぐらいなら
宇宙では量産機に乗ったほうがいいんじゃない?
ジムスナイパーやジム改 的な改修アストレイでもいいし
201:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 19:33:02
以下シン厨の戯言なんで気に障ったら流してくれ。
この時代(シンの家族生存)シンとカガリに友好的な面識作っとくと
種死のシンのつっかりにドラマが生まれない?
202:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 19:48:21
みんなの気持ちもわかるし、事実Ez-8を宇宙に上げる意味なんて全くない
さらに言えばHMCもHACも性能が極端で扱いづらいことこの上ない
それでももし登場したらやっぱり俺は嬉しいよ
203:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:07:24
GJ!!
まあ、カガリはこんな感じですな
自重してヘリポリに向かわない、としない辺りがらしいというかなんと言うか……
>首長家の人間が度々自国の法規に違反して咎め立てを受けない悪癖
国内(地球限定)をガードを振り切ってお忍びで散歩するとかなら、微笑ましいエピソードになるんですがねぇ。
それ以外のことを不問に付すとなると、一体いつの時代の話かと思いますね。
Ez-8を無理に復元する必要はないと思うんだが……
融合炉が無事みたいだし、それを元にして新たなMSを作った方が早いだろ。
204:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:24:15
Ez-8は捨てがたいけどな・・・Extra-Zero-8、08小隊の名を冠する機体だ愛着もあるだろうよ
だがシローなら量産のストライクダガーとかM1アストレイが何故か良く似合う気がする
205:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:31:54
シローはMSは選ばん人です。
ボールでザクと戦える人ですから。
正確には、兵器の特性をよく理解している、といったところか。
ボールで近接戦を仕掛けるとするなら、ガンダムヘッドを装着するか、盾を持つか、どっちかしかないからな。
……意外とボール頑丈だけどね。数発ならザクマシンガンに耐えるし。
206:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:39:51
なんかコンテナパックを背負った105ダガーが浮かんだ。
207:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:50:54
シローが、度重なる戦闘で改修を重ねたアストレイなんかに乗っても違和感はない。
ジンの装甲を使った増加装甲を装備したアストレイが浮かんだよ。
でもアレは避ける機体だからなぁ…そんなことすれば機動性が落ちるし、不安が残る。
あんな装甲を採用したのはやっぱ資源・コストの問題があったからなんだろうか?
どちらかといえば、シローはアストレイよりダガーが似合うと思う。
208:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:51:00
追加装甲つけて、コンテナ背負って、アンテナ増設したアストレイを妄想した
勿論武装は180mmキャノン
209:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:52:54
GJです
カガリの溢れる行動力が良く出てますね、地位があって権力もあって、
考えが浅く経験不足と言う現状からどう変わってくか楽しみです。
ユウナはカガリの足止めに成功して対話できるだけ成長したとおもいますよ、
未来の夫(予定)としてはもっと手綱を握れるように頑張れとしか言えないですがw
機体の方は28氏が何を出すかワクテカしつつ待ってます、シローの場合はやらなきゃいけない時は、
例えMSが無くても、そこで諦めないで何かしでかしてくれそうで楽しみです(アイナとの馴れ初めはモロにそーですし)
210:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 20:52:57
>>203
貴重な小型核融合路をMSに搭載するなどとんでもない!
211:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 21:36:50
>>207
ダガーEz-8か!!
シロー=実弾兵器というイメージがあるのは俺だけだろうか
マシンガン、胸部バルカン、頭部バルカンを連射するのが印象に残ってる
212:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 21:38:35
アストレイのコンセプトは確かに避ける機体なのだが
元がストライクなどGAT100番フレームのデットコピーなので装甲増加しても何気に問題ないと思う
213:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 21:41:40
アストレイの追加装甲といえばFAPS
もしくはマーズジャケット
機体としてアレだけ装甲つけて、なお機動性が普通なのはビビった
「どんだけ元からの推力無駄にしとるんだ」と突っ込んでやりたい
214:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 22:15:37
バリエーション機のための追加装備なら青枠の奴なんてどうだい?
あれに載ってた設計データってもともとモルゲンレーテで作ったものだろうし
本編はともかく外道の方でもM1にあのデータが生かされてないのは正直勿体無いと思う
215:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 22:27:01
砂漠戦でパラシュート降下で登場しそうだな
216:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 22:52:34
前線改修を重ねに重ねた『M1 Ez-8』or『ダガーEz-8』(シローが勝手に命名とか)
シローが乗るのならば、紙ペラ装甲で避ける機体のままより、増加装甲とか付けた方が良いと思うな。
デュエルみたいな専用装備っぽいヤツとかじゃなくて、ジンの装甲流用したような間に合わせとか。
こっちでは、CE版ナチュ用OSが作られただけで、M1完成はまだだよな?
じゃあ、シローや他のテストパイロットの意見で改良が加えられたりする可能性も無いとは言い切れない。
M1完成まではザフトから鹵獲した、ナチュOS版ジンに乗って戦うシローが見れたり出来ないかな?
>>211
>シロー=実弾兵器というイメージ
俺もそんなイメージが強い。稼働時間稼ぐことにもなるし、実弾系の装備を好みそう。
217:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 23:14:00
>>216
ただPS装甲相手に無力なのが・・・いや数十発で効果が切れるんだよな
それに衝撃までは消せない
大量の実弾兵器持てばダウンするまでいけるんじゃないか?
218:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 23:22:26
シローアマダは兵器を選ばないだろうねぇ。
正史として入れるかどうかはわからないけど
ダムAのイシュタムって漫画で強化宇宙服で知恵と機転でMSと戦った上司を見ているので、
知恵を絞った本当の戦いというものを見せてくれるとでしょうね~
219:通常の名無しさんの3倍
07/01/19 23:25:47
貫通弾?みたいなのは無いんかな、種世界には。
220:通常の名無しさんの3倍
07/01/20 00:01:11
>>219
貫通弾(ペネトレイター)とはいえ砲弾は砲弾、PS装甲に対しては通常砲弾と同じだと思われ。
むしろ大口径砲弾をぶち当てて衝撃で内部機器をぶっ壊す方が理に適っているんじゃないだろーか?
戦車でも戦艦でも大口径砲弾を食らって砲弾そのものは弾き返しても中身がぐちゃになる、という例は
結構多いし、本来ならそういう方向性になっていくと思う。