シンルナステ・キララクフレ・アスカガミアメイat SHAR
シンルナステ・キララクフレ・アスカガミアメイ - 暇つぶし2ch577:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 15:48:18
というわけでアスランは他の家事に専念し、ミーアに洗濯は任せるのだった。
なお、アスランの家は和風の一軒家だ。キラ達シン達が住んでいるところにもすぐだ。
広さは四人で暮らすには十分すぎる程の広さがあり、部屋も余っている状態である。
何でこんなに広い家を選んだかというと、家を選ぶ際にカガリが張り切りすぎたからだ。
まあ、ちょっと広すぎることを除けば四人ともかなり気に入っている家ではある。
家には庭があり、洗濯物は天気が良い時は庭に干す。雨の時や皆が仕事の時の為に室内にも干せるようにはなっているが、こんなに天気の良い日に外に干さないのはもったいないだろう。
「ふう…」
思ったより簡単に家事が片付いて、アスランは縁側に座って庭の木々を眺めていた。
「あら、アスランやることなくなっちゃったの?」
洗濯籠に洗い終わった洗濯物を入れ、庭に洗濯物を干しに来たミーアが言った。
「ああ、皆綺麗好きだし、こまめに掃除もしていたみたいだ…思ったよりも簡単に終わってしまった…」
アスランが答えた。
「じゃあ、私と一緒に洗濯物干す?」
女性の下着があることをしっていて悪戯っぽく言ってくるミーア。
「はは…俺が洗濯物はミーア達に任せていることは知っているだろ…?さすがにこればかりはな…シンやキラに知られたらからかわれてしまうよ…」
アスランがミーアに苦笑しながら答える。
「ふふっ…そうよね。そう言うと思ったわ。じゃあ干してきちゃうね」
アスランの答えがわかっていたミーアは笑ってそう言うと、アスランの隣を通ってサンダルを履き、洗濯物を干す為に庭に設置してある物干し竿のところに向かっていった。
アスランは縁側に座りながら洗濯物を干すミーアを眺めていた。
(しかし今日のミーアはとても嬉しそうだな。何か良いことでもあったのだろうか?)
ミーアを眺めながらアスランはそう思う。
朝から何となく機嫌が良さそうなミーアだったが、一緒に家事を始めてからは目に見えて機嫌が良いのだ。
(なぜ、ミーアの機嫌が良いのかはわからないが機嫌が良いのは良いことだよな)
ミーアを眺めながらアスランはそう思うことにした。


578:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 15:49:35
ミーアと視線があった。ミーアは嬉しそうに軽く手を振ってくる。
アスランも手を振って返す。
なぜかミーアはこんなコトでも嬉しそうだ。
「??」
なぜなのかアスランはよくわからなかった。
(……しかしミーアはすごいな。トップアイドルなのに家事を全然嫌がらないし…。
そういえばこの前見た『恋のエプロン』だったか?芸能人が料理をつくって司会者達に食べるさせる番組。あれに出た時、余裕で最上の評価受けてたな。
他の出演者とは比べものにならなかったし…それを鼻にも掛けない。
もちろん容姿は全く問題ないし、ラミアス艦長には負けるが巨乳だし…世の中の男からしたらお嫁さんにしたいタイプ一位、二位を争うかもな)
再びミーアを眺めながらアスランはそう思った。
ところでアスランは知らないが事実そうである。
お嫁さんにしたいタレントぶっちぎりで一位である。
そのため誰がミーアのハートを射止めるのか芸能レポーターもいろいろ張っているのだがスキャンダルは見あたらず、
もちろん男性タレント等もあの手この手でミーアの気を引こうとするがミーアはなびくそぶりも見せないのだ。
なお整形の件についてはカガリとメイリンがラクスにも協力してもらって隠蔽した。
これについて真相は完全に闇の中だ。そうとだけ記しておく。

つづく

579:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 20:50:40
乙、続きに期待

580:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 20:59:44
続きです。

それはさておき
アスランがそんなことを考えていると、洗濯物を干し終えたミーアが戻ってきた。
「アスラン…どうしたの?ぼーっとして」
ミーアが尋ねる。
「あっ、お腹空いてぼーっとしちゃっていたの?ごめんね、もうお昼どきだね。すぐに用意するから。それともどこか二人で外に食べに行く?」
アスランが答える前にミーアが続けた。
「いや…二人で外食もカガリとメイリン的にはアウトだろう…。
今日俺とミーアが休みということがわかった時から遠回しに外食はするなと二人に言われていたし、冷蔵庫は食材の山だ…」
ぼーっとしていたのはミーアのことを考えていたとは言えないし、ミーアが勘違いしてくれたのでアスランはそれにのって答えた。
「そうなんだ…だから最近冷蔵庫の中身が異常だったんだね…平気でタラバガニとか松阪牛とかの高級食材が入ってるんだもの。びっくりしちゃった」
「ああ、今日どんなものでも食べられるように準備したんだろうな。でもやり過ぎだ…」
ミーアが言い、アスランが付け足す。
「ふふっ、じゃあお昼はどうする?アスラン何が食べたい?すぐに準備するわ」
やり過ぎているメイリンとカガリの二人が少しおかしくて微笑みながらミーアがそう言って台所に向かう。
「俺も手伝う。たまにメイリンとも一緒に料理やっているからこれはセーフだろう」
そう言ってアスランも台所に向かう。
「そうだね。アスラン、献立はどうしよう?」
そう言ったミーアはやはりとても嬉しそうだった。
そうして二人は昼食の準備に取り掛かった。

581:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 21:00:35
一方その頃。
「メイリン、どうだ?アスラン達に動きはあったか?」
カガリがメイリンに尋ねる。
「いえ、動きはありませんね」
メイリンが答えて言う。
「そうか。それにしても何で今日はこんなに仕事が山積みなんだ?」
「…それは私も言いたいです…」
カガリがげんなりして言い、メイリンもげんなりして答える。
「まあ、戦争が終わって順調に復興しているのは今のところオーブだけですからね。プラントも連合もまだごたごたしているみたいですし…。
でも今は、とにかく早く仕事を終わらせて帰りましょう!」
メイリンが続けて言う。
「ああ!そうだな!」
カガリも力強く答える。
そう言って二人はいつもの三倍の速度で仕事を片付けていくのだった。

アスラン達の様子。

「ごちそうさま」
「はい、お粗末様」
アスランが言い、ミーアが答える。
昼食の献立のメインはロールキャベツだった。アスランの好物だ。
ミーアが見て気持ちよくなるくらいにアスランはよく食べた。
昼食はアスランと一緒に作ったのだが、メインのロールキャベツはミーアが作った。
見事な食べっぷりは作った側には最高の賞賛だ。
「ふう、もう食べられない……」
アスランが満足げに言う。
「もう…食べ過ぎよ…お腹壊しても知らないわよ……はいお茶」
ミーアが苦笑しながら、お茶をアスランの湯飲みに淹れる。
「はは…お腹を壊したら、ミーアに看病してもらおうかな?」
お茶の入った湯飲みを受け取りながら笑っていった。
「え?いいの?」
真っ赤になってミーアが言う。それにアスランが答える。
「嫌か?」
「ううん。そんなこと全然無い。アスランなら喜んで看病するわよ。でもアスランにはいつも元気でいて欲しいからお腹とか壊したり病気になってほしくないなぁ」
上目遣いに、いじらしくミーアが言う。
「ミーア…」
少しグッときてしまったアスランだった。

582:通常の名無しさんの3倍
07/04/20 21:01:46
その頃
ピキーン。キュピーン。
カガリとメイリンの二人は何かを感じたようだ。
「……なんかミーアとアスランが良い雰囲気になっているっぽい気がする…」
昼食終え、仕事に取りかかり始めたカガリが少し不満げに言った。
「……ええ、私もそんな気がしました。これは一刻の猶予もないみたいですね」
メイリンがカガリと同じように不満げに言う。
「ああ、何が何でも定時には終わらせるぞ!」
気合いを入れるカガリ。
「はい!」
気合いの入った返事をするメイリン。
鬼神のような仕事ぶりの二人だった。官邸職員も会談した大使等も圧倒されていた。

つづく

583:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 08:52:47
洗い物は自分がやると申し出たアスランだったが、ミーアに断られすることもなく縁側で日向ぼっこをすることにした。
日差しも丁度良いし、絶好の日向ぼっこ日和である。
今は少し遅めの桜が咲いていてとても綺麗である。
しばらくアスランは穏やかな日差しと心地よい風を感じていた。
すると後ろからミーアの声がかかる。
「何しているのアスラン?」
「ん?ああ桜を眺めていたんだ。とても綺麗だからな」
アスランが言いながら、後ろを振り向くと普段の服装とは違うミーアがいた。
見惚れてしまいそうな自分を立て直してアスランはミーアに尋ねる。
「……ミーア着替えたのか?その服は一体?」
「あっ、うん。これニホンっていう国のキモノっていう服なの。この前仕事で見て着てみたくなったからスタイリストさんに一式安く手に入れてもらっちゃった。
ホントはこれで出かけられたらいいけど…仕方ないわよね。二人にも悪いし。
どう?似合う?髪型も変えてみたの…っていってもあげてみただけだけどね」
そう言ってペロっと舌を出して微笑むミーア。いつものロングヘアーを纏めているので首筋がすっきりしている。見慣れない服に身を包み、髪型もいつもと違うミーアの姿はアスランには新鮮に映った。
「………」
無言のアスラン。ミーアに一発KOされたようだ。
そんな無言のアスランを見てミーアが不安そうに言ってくる。
「似合わなかったかな…」
「――はっ!いや、そうじゃない。とても似合っている。うん!」
慌てて言うアスラン。それにミーアが尋ねる。
「…じゃあさっきの間は一体何だったの?」
「あれは…なんだ……その……ええと…あれだよ…うん…」
見惚れていたというのはなんだか気恥ずかしくて何とか誤魔化そうとするアスラン。
そんなミーアを見てミーアが笑って言う。
「ふふっ、ねえ隣いいかな?」
「ああ!もちろん」
助かったと思いながら座布団を取ってミーアに渡しながらアスランは言った。
隣に座るミーア。ミーアがアスランの肩に寄りかかってきたがアスランにはそれが心地よく感じた。
視線を向けるとミーアの細いうなじが見えた。とても色っぽくてアスランはすぐに視線を戻すのだった。


584:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 08:55:17
少しの間、二人は無言で桜を眺めていた。
するとミーアが突然言った。
「…そうだ。お昼作るの手伝ってくれたお礼に耳掃除してあげる」
「い、いや、いいよ」
アスランがやんわり断る。しかしミーアはかまわず続けた。
「私、メイリンとかカガリにやってあげているから得意なんだ。いいでしょ?ね?……だめ?」
そう言われて見つめられてはアスランに断ることは出来ない。アスランはこの瞳に弱かった。
「くっ…わかったお願いする」
ミーアに押し切られてアスランはそう言った。
「やった。じゃあここに頭乗せてね」
ぽんぽんと太ももを叩きながらミーアが言う。
「―!!」
膝枕してもらうことを失念していてアスランはテレた。
「ほら早く」
ミーアが急かす。覚悟を決めてアスランは膝枕してもらうのだった。
最初は左の耳からだった。アスランは膝枕されながら外を見る。
「……なんか良いなぁ。こんな穏やかな時間……」
耳掃除をしながらミーアがぽつりと言った。
「どうしたんだ?唐突に」
アスランが聞きそれにミーアが答える。。
「私、アイドルでしょ」
「ああ、それは知っているが…」
そう言ってアスランはミーアに先を促す。
「最初はね。華やかな世界に憧れてアイドルを目指したの。
でも今、アスラン達とこうして暮らすようになってからはこういった穏やかな時間を好きな人と…好きな人たちと過ごす時間の方が大切だなって思えてきちゃった…
ね?アスラン…私がアイドルじゃなくても、アイドルじゃなくなっても一緒にいてくれるかな?アイドルじゃない私でも側にいてもいいかな?」
とても不安そうにミーアが尋ねてくる。
「……俺はミーアがアイドルだからとかそんなことでミーアと一緒にいる訳じゃない。
ミーアがミーアでいてくれるなら…俺はミーアが一緒にいてくれる限りミーアと、ミーア達と一緒にいるつもりだ……」
アスランはしっかりとミーアに言った。
「アスラン…ありがとう…」
少しミーアの声が震えていたのはアスランの気のせいか。アスランは続けた。
「でも…今は戦争が終わって間もない。人の心に…ミーアは他の人達に勇気を与えることが出来る。それにミーアのようになりたかったのになれなかった人達のためにももう少しだけやってみても良いかもな…
もちろんミーアがもう無理がんばれない…って言うなら別だが」
「―!…そうだよね。私、もう少しがんばってみるね」
何かに気付いたようにミーアが言う。
「ああ、ミーアがそうしたいならそうすればいい。俺もカガリもメイリンも皆応援するから。でも辛くなったならいつだって言ってくれて良いからな…」
「うん…ありがとうアスラン…」
アスランがそう言うとミーアがお礼を言う。
「いや、当たり前のことを言っただけだ。特別なことは何もしていない」
アスランがそう言う。
(いつだって、この人は自分が欲しい言葉をかけてくれる―)
そんなことを思いながら、ミーアは言った。


585:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 08:57:05
「アスラン、こっち側は終わり。反対向いてね」
「ああ」
アスランはそう言ってごく自然に反対側を向いた。
そして少しの間無言で時間が過ぎる。
「はい、終わり」
「ああ、ありがとう」
ミーアの終了宣言があったので、アスランはお礼を言う。
そう言ってアスランは何気なく身体を正面に向ける。丁度仰向けになり、ミーアと視線が合う。
「ふふっ―」
ミーアが微笑む。
「――」
照れるアスラン。
「あっ、ちょっと待ってアスラン」
そういってミーアはアスランの頭を両手で支えて動いた。丁度、両方の太ももの間に頭を乗せるような感じになった。
「こうした方が頭の収まり良いでしょ?」
ミーアが聞いてくる。
「ああ、せっかくこうしてくれたんだ。もう少しこうしてもらっても良いか」
アスランがミーアに尋ねる。
「うん。そのためにこうしたのよ。幾らでも良いわよ」
嬉しそうにミーアは微笑んでいった。
その笑顔を見てアスランは思いつきを言った。
「……ミーア。俺の自惚れかも知れないが、テレビで見るミーアの笑顔と家での笑顔は何か違うな……。どちらも素敵だが家でのミーアの笑顔は、特に今日のミーアはとても嬉しそうだ…」
「アスランにはわかっちゃうのね…ふふっ、確かにファンの皆は大事だけれど、沢山のファンに向ける笑顔と好きな人に向ける笑顔が一緒な程、私器用じゃないわ。…アイドルとしては失格なのかも知れないけどね」
ぺろっと舌を出してミーアが言って続ける。
「それと私が今日ご機嫌に見えるのはきっと好きな人と二人だけで同じ時間を過ごせるから。どこへ行く訳じゃないけどこんな穏やかな時間をあなたと過ごせるのなら、ご機嫌にもなるわ」
「…そうか、退屈させていないなら良かった…」
アスランはそう言って右手を伸ばし、ミーアの右頬を優しく撫でる。
「アスラン…」
少し照れたようにそして嬉しそうにミーアがアスランの名を呟く。そして自分の手をアスランの手に重ねる。
「少し眠くなってきた…」
手を戻しながらアスランが言う。
「ええ、ゆっくりお休みなさい」
ミーアにそう言われ、アスランは微睡む。
アスランの寝顔を見つめるミーアの顔はとても優しげだった――。

おわり


586:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 10:34:25 Ug1VboI0
これは素晴らしい!
職人さんGJ

587:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 10:46:34
職人さんGJ!!
ハーレムもいいがこうゆうのもありだな!二人に萌えた(*´∀`*

588:通常の名無しさんの3倍
07/04/21 13:44:58
GJ!ミーアカワユス!

589:通常の名無しさんの3倍
07/04/22 17:27:46
保守

590:通常の名無しさんの3倍
07/04/23 20:27:50
保守

591:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 12:43:27
出来た分だけ、こっそり投下

その日はキラ達、シン達がアスランの家に泊まりに来た。
たまに三家は親睦をかねてこんなコトをするのだ。

さてさて一日も終わり、キラ、アスラン、シンの三人は男湯の方でくつろいでいた。
ちなみにアスランの家には男湯と女湯がある。いつもは片方しか使わないがキラやシン達がきた時はこうして男湯と女湯に分けて使うのだ。
ちなみにアークエンジェルにあった大天使湯をモチーフに作ってある。カガリの趣味だ。作った際メイリンとミーアは大喜びだった。
しかしなぜ戦艦にあんな風呂が必要だったのか未だにわからない。世界七不思議に加えるべきかどうか真面目に悩んでいる。

それはさておき
「ふう、やっと今日も一日終わった…風呂にはいる時が唯一ゆっくり出来る時だ…」
アスランが湯船に浸かりながらそう洩らす。
「はは、ご苦労様」
キラが言う。
「しかし、いつもあんな感じなんですか?食事時のミーアさんの『はいアスラン、あーん』とか見慣れた俺たちはいいですけど、熱狂的なファンに知られたら殺されますよ…
対抗してメイリンとかアスハとかもやり始めるし…あの後はアスランさん、箸使ってませんでしたしまるで完全介護を受けている様でした」
シンがちょっと心配げに言う。
「うんそうだね。ちょっと自重した方がいいよ。アスラン」
キラがシンの味方をする。
「ちょっと待て。その言い方じゃ、まるで俺が三人にさせているみたいじゃないか。三人が向こうからしてくるんだ。断るのは悪いから厚意を受けているだけだって。
それになんだ完全介護って」
アスランが弁解する。実際は断って泣かれたコトがあるから逆らわないのだがそれは言わない。アスランにもメンツがあるのだ。
「…ハイハイ」
シンがちょっと突き放したように返事を返す。
「シン、ホントわかっているのか?」
アスランがシンに尋ねる。

592:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 12:44:31
「わかってますってもう勘弁して下さい…思い出したらお腹いっぱいになってきました…」
シンが言う。
「はは、ホント仲がいいってコトだね…ここまで行くと度を越えたバカップルズ(複数形)にしか見えないけど…」
キラがアスランとシンの会話を聞いてぼそっと言う。
「しかし、ラクスとフレイの料理もなかなか上手くなったんじゃないか?今日の出来は良かったぞ」
アスランがキラに言う。
「うん。メイリンさんとミーアさんの教え方がいいからね…でもそれはアスランが二人に直接言って欲しいな」
キラが言う。
「……それもそうだな。後で言っておくよ」
アスランが笑って続ける。
「おっと忘れちゃいけないな、ルナマリアとステラの方も良かった。二人のコンビネーションはすごかったぞ」
「ええ、二人とも料理が最近は楽しいみたいですよ。料理の本見てあれやこれや言ってますしね。ルナもステラもだいぶ上手くなったし感謝してますよ」
シンがアスランに答える。
「そうか…それなら良かった…問題が出てきたのは俺だけか…俺個人の静かな食卓というささやかな願いだが…」
アスランはそう言い頭を抱える。
「「ははは」」
キラとシンはそんなアスランを見て笑う。
一日の終わりの疲れをとる男だけの静かな空間であった。

つづく


593:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 13:12:54
ほのぼのキター!(*´∀`*)

594:591
07/04/24 20:46:35
そんなことを言い合っていると隣の女湯の方から声が聞こえてきた。
どうやら女性陣もお風呂のようだ。
聞き耳を立てる三人。ここの風呂は天井近くの壁が空いているので隣の声が聞こえるのだ。
漫画に出てくる銭湯などとこの辺は一緒である。

さて、女性陣の会話はシンが子供っぽいとかスタイルの話などそんな世間話じみたものであった。
「………(にや)」
シンの方を向いてにやりと笑うアスラン。
「ちょっと、何でそこでにやりとするんですか?」
シンが少し怒ったような感じで言ってくる。
「……別に」
日頃弄られている恨みが返せたアスランだった。
「イーヤッホウゥゥゥーー」
「ココハテンゴクダ」
ハロの声も聞こえてきた。ちょっとむっとする男三人。
「ステラ、オレノオヨギヲミテイロ」
どうやらハロはステラのアヒル隊長として遊んでいるようだ。

と、
「……ミーアさん少し胸大きくなったのではありませんか?」
ラクスの声が聞こえてきた。
「「「―――!!!」」」
声に出さずにしっかり反応する男性陣。
「え?」
そしてミーアの声。
「ホントだわ。前よりも少し大きくなっている気がするわ」
これはルナマリア。
「ホント。ちょっと分けて欲しいわ」
こっちはフレイ。
バシャバシャ
ステラはハロと遊んでいる。
メイリン、カガリはかたまっている。

「…………」
嫌な予感がしたアスラン。少しずつ逃げる準備をする。

女性陣の声は続いている。
「そ、そんなこと無いわよ……」
ミーアはそう答えた。そこにフレイが爆弾を落とす。
「はっ、も、もしやアスランに毎日揉んでもらっているから………」

595:591
07/04/24 20:47:34
「「「「「「「「「「……………………………………………」」」」」」」」」」

全員が沈黙する。
……

「じゃ、じゃあ、俺は用事を思い出したから…」
いち早く我に返ったアスランが風呂をでようと、つまり逃げだそうとする。
しかしアスランをキラとシンががっちり掴む。
「「被疑者確保!!」」
二人が隣の聞こえるように大声で言う。
「こらシン、キラ!!放せ!」
アスランは抵抗するが無駄のようだ。がっちり押さえられている。
隣の女性陣の方からナイス!と声が返ってきた。
ルナマリアの声だ。
「ゴウモンシテモイイカラハカセロ!!」
ハロが物騒なことを言っていた。
「はろ、あそばない…?」
ステラはハロと遊びたいようだ。
「ステラ、イマヒトリノオトコノウンメイガキマロウトシテイルンダ。オトナシクシテナ。シカシ、シカシ………」
ハロがステラにそう言う。しかし何か不満そうなハロだった。
「うん」
ステラは大人しくなった。

「さあ、どうなんです?」
シンが聞いてくる。
「アスラン本当に……?」
キラも聞いてくる。
(自分たちだって自分の彼女たちと身体の関係があるだろうに…なぜこんな話が好きなんだ?)
アスランはそう思うが、現状は変わらない。

「ウソダアァァ!!ミーアハオレノヨメェェ!!」
先程の不満が爆発したのか、突然叫び跳ね回るハロ。どうやら巨乳好きのようだw
しかし持ち主は………これ以上はつっこまないでおこう。
バシ!
ハロがミーアに叩かれた。
「バカ言わないで。私は身も心もアスランのモノ。幾ら機械の戯言でも聞き流せないわ!ステラちゃん、これ沈めておいて」
そう言ってステラにハロをぽいっと投げるミーア。
「うん…」
ぱしっとハロをキャッチしてハロはお湯の中に沈められた。
(ミーア……嬉しいが今の状況ではその発言は一発レッドだ………)
アスランはそう思った。
そして女性陣の冷やかしが聞こえてくる。カガリとメイリンの悔しそうな声も聞こえてくる。
「………なんかむかつくね。こうも惚気られるのは……さあ、アスランきりきり吐いちゃおうよ」
「そうですね」
キラが言いシンが同意する。なんか二人とも怖い。


596:591
07/04/24 20:48:22
「ちょっと待ってくれ。カガリ、メイリン。お前達はわかっているだろう。ちゃんと俺が皆平等に愛しているのは」
この状況の打破のためにアスランは隣に向けて言う。
「でも……ミーアばかり大きくなるからもしかして隠れてやっているんじゃ…」
カガリが少し不安そうに言ってくる。アスランは二人の不安と六人の好奇心と自分を含めた二人の名誉を守るために言った。
「そんなことあり得ないから。ちゃんと三人を愛している。これについては隠し事はしていない」
それを聞いてシンとキラが言う。
「うわ。わかってはいるけど言葉で聞くと恥ずかしいですね。しかも皆の前でカミングアウト…やりますね」
「うん。さっきも言ったけどアスラン達の仲が良いことが次々と確認されるね」
それを聞いてがっくりくるアスラン。
「………わかってるならやらないでくれ……俺のプライベートがズタボロだ……」
「さて、女性陣から素敵な話のネタをもらったからね。今度はこちらからお返しだね」
「そうですね」
キラとシンが言う。
アスランは再び嫌な気がした。

つづく


597:通常の名無しさんの3倍
07/04/24 21:56:31
シンもキラも飢えてるんだなあ


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