07/10/29 18:14:45
九四
「ポルナレフ、水筒を攻撃しろ」
きみの言葉に、ポルナレフは大仰に眉をひそめた。
「お…おれが…? ……か…。い…今のあの小さい水筒の中に
パイロットの頭が全部まるまるひきずり込まれたんだぜ。つまりあれに穴を開けるということは…」
やつはそこでいったん言葉を切り、ごくりと唾を飲みこんだ。
「いやだぜ! 花京院オメーの方が近いぜ。
お前がエメラルドスプラッシュくらわしてやりゃあいいじゃねーか」
さっぱり使えないやつだ。インドで助けるのではなかった。
「ぼくだっていやだ!」
「自分がいやなものをひとにやらせるなッ! どおーゆー性格してんだてめーッ!」
ますますオーバーアクションで騒ぎ立てるポルナレフを、きみが冷たい目でながめていると、
目の前の空間で信じられないほど奇怪な現象が起こった。
最初はきみは目の錯覚ではないかと疑う。きみの鼻先数十センチのところで、
からからに乾いたエジプトの砂漠の砂から、こんこんと水が湧き出しているのだ。
呆然とながめているうちに、水はおぞましい鉤爪をともなった水棲生物の手の形をとり、
きみの頭を引き裂こうとつかみかかってきた。スタンド攻撃だ!
サイコロを一つふり、目の数にきみの敏捷度をくわえること。合計が10以上なら四〇三へ。
それ以下なら五七へ。