07/06/26 06:16:06 0
長くて申し訳ないけど
規制派も規制反対派もちょと読んでみて
宮台真司氏の講演からの抜粋です
~略~
「暴力的なメディアが人を暴力的にする」ということを、「強力効果論」とマスコミ効果研究の伝統の中では申します。
「強力効果論」は、1920年代から実証が試みられてきましたが、実は残念ながら実証に失敗し続けてきました。
つまり「暴力的なメディアが人間を暴力的にする」ということは、証明できない。
そのような証拠はいささかもあがらないのであります。
~略~
北欧やドイツでは、くりかえし「性的なメディアは性的な子どもにするのか」「暴力的なメディアが子どもを暴力的にするのか」という研究がなされてきて、肯定的な結論はあまり得られないんですよね。
しかし否定はなされてきた。
じゃあ規制はどういうロジックでなされてきているのでしょうか? それは「ゾーニング」というロジックです。
つまり「見たいものを見る権利」の反対側。「見たくないものを見ないですむ権利」。あるいは子どもを保護監督する責任を負った側で言うと、「子どもに見せたくないものを見せない権利」ということですね。
~略~
このゾーニングのロジックによる規制は、悪影響ウンヌンカンヌンについての議論を必要としません。
ま、ある種の“信仰”に基づいて悪影響があると思う人はその自分の認識に基づいてゾーニングのロジックを使って見なければいいし、子どもに見せなければいい。そういう考え方であります。