07/05/01 22:10:43 0
学園のトリル
音楽科での律の選考が決まる。選考は声楽。
理事長が勝手に決めたものだった。動揺する律。撤回してもらおうとするも理事長は出張中。
周囲は律の選考が音楽になったことを噂する。
タカムラもそれを奈良に聞き、「まるっきりの素人に無茶苦茶な」という。
奈良は選考が決まってから律の様子がおかしいことを話す。
律は一人夢を見る。過去の夢を。
祖母のピアノに音を合わせ、(たぶん律の)双子の片割れとともに留守の父のレコードを勝手にいじっていたことを。
なかなか家に帰らない父に、母は不満を募らせ、離婚することになり、子供たちふたりは一人ずつ父と母の元に分けられる。
パパ「パパとおいで」
律の双子の片割れ「お願い 律はもう歌わないで」
聞きたくない、と思った瞬間、タカムラに殴られ目を覚ます律。
専攻の話題になり、「ここに残りたいといったのはあんただ。音科なら専攻あって当然」と言われる
「分かっています」と返すも、「じゃあなんで寝ながら泣いてたんだ?」と聞かれ、さらにはからかわれ、
タカムラを殴り返し、彼の態度と寝ながら泣いていたことに最低だと強く思う。
ここでやっていくと決めた以上、歌ってやる、とつよく決意。
しかし、声楽の個人レッスンで、歌おうとする瞬間、声が出なくなってしまう。
律はいつも、歌おうとすると、声が出なくなるようになってしまっていたのだった。
以下次号。