♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 13at EVA
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 13 - 暇つぶし2ch350:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:07:48
『シンジちゃん、出撃、いける?』
「はい、大丈夫です」

初号機、エントリープラグ内。
LCLに包まれて、僕は出撃を待っていた。

『ごめんね、結局、ほとんど訓練もできずに実戦になるわ』

パイロットとして正式契約してから、まだ三日。
訓練といえるようなものは何もできていない。

―だけど、前回とは違う。

あの時は、朦朧として何もわからないまま、気がつくと病院にいた。
どうやって使徒を倒したのかすら、覚えていなかった。

今度は違う。
僕は僕の意思を持っている。意識もはっきりしている。
だから、今度こそ。

―うまく、やれるはず。

それに、初号機も前回とは違う。

『パレットガン使用時のインダクションモードの使い方、覚えた?』
「はい、とりあえず、射撃はできそうです」

そう、前回はまだ配備されていなかった、射撃武器。
別系統の操作なのがややこしいが、赤木さんが出撃待機の間簡易シミュレータを動かしてくれたおかげで、とりあえず撃ち方だけは覚えた。

『目標はATフィールドを展開していて、現在通常火器は一切効果が認められないわ』
『必ず、相手のATフィールドを中和してから攻撃して』

351:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:08:50
ATフィールド。何物をも通さない見えない壁。
エヴァだけがこれを中和し、無効化できる。そのためのエヴァ。

そうはいってもこれもぶっつけ本番だ。
しかし前回のときは中和できていたという。
なら今回もやれるはず。

『本当はもっと準備したかったところだけれど、時間が無いの』
『可能な限りサポートするから、臨機応変に対応して』

まず、打って出る。後は状況次第。作戦とはいえない。
だけど一人で戦うわけじゃない。
ミサトさんが、赤木さんが、ネルフの人々が、僕を支えてくれる。

『エヴァ初号機、発進!』

ミサトさんの号令とともに、強烈な加速度。
僕はあっという間に、地上へとたどり着いた。

***

目標まで1kmほど。
それなりの距離のようでその実、初号機の大きさからすればほんのすぐそこという感じだ。
ロックボルトが外れる、開放感。
この感覚は覚えていた。

『目標は警戒態勢に移行してるわ。まだ気づかれてはいないみたいだけれど』

エヴァは丁度カタパルトに身を隠すようにして、使徒と対峙していた。
いまのうちに、ATフィールドの展開を行ってみる。

352:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:09:52
『大丈夫、展開は成功しているわ』
『目標のATフィールドを中和、建物の陰から出てパレットガンで一斉射』
『状況の如何によらず、その後いったん退避。これを1行動として攻撃。いいわね』
「はい」

相手のATフィールドを確認する。
人には知覚できないそれも、初号機の感覚は捉え、視覚化する。
同時に自分のATフィールドを相手の領域に重ね、中和。
同化といってもいいかもしれないその行為で、目標もこちらに気がつく。

先手必勝。
カタパルトから飛び出し、使徒を視界に捉える。
僕の視界の中で照準が移動し、目標を中央にロックしたその瞬間、引き金を引く。
パレットガンを保持する右腕が僕の意思から離れ、対象を狙い。
大質量の弾丸が一気に吐き出される。

一瞬、空のほうへずれた火線。しかしすぐに補正され相手の中心に正確に叩き込まれる。
劣化ウランでできた弾丸の嵐が使徒にぶつかり、盛大にはじけ飛ぶ。
ほんの4秒ほどの間の狂乱。
即座にまたカタパルトの裏に隠れる。

『目標、健在。効果確認できません』
『粉塵により視界悪化、注意してください』

中和し切れていないのか、それとも異様に外殻が硬いのか。
大した損害は与えられていないらしい。

『シンジちゃん、もう一度』
「でも、効いてないんじゃあ」
『次は兵装ビルからの複数種攻撃を同時に加えるわ、やれるだけ、やってみないと』
「わかりました、いきます……っ?」

353:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:10:58
初号機の感覚が、危険を伝えていた。
とっさに飛びのく。
隠れていた空間ごと、カタパルトが袈裟懸けに切り落とされた。

崩れ落ちた向こう側に見える、光る鞭のようなもの。
肩のように左右に張り出した部分から、それぞれにそれが形成されていた。

ATフィールドは中和したまま。相手のATフィールドを中和している間は、自分のATフィールドも中和されている。
離れてATフィールドを展開すれば防御はできるかもしれない。
だが、それではこちらの攻撃も不可能だった。

―中和を、やめるわけにはいかない。

『兵装ビル起動、目標の背面を狙って、援護急いで!』

砲撃と誘導弾の飛翔音が響き、爆音が周辺を包む。
背面方向の起動可能な兵装ビルすべてによる一斉攻撃。
だが通常兵器による最大火力を集中した、その攻撃すら、目標の姿勢を崩すことしかできなかった。

―なんて装甲!

バランスを崩した目標にパレットガンを叩き込む。
だがやはり何の効果も無く、銃弾はむなしく弾け飛ぶ。

爆炎の続く中、目標が姿勢を立て直す。
と、その軟体生物を思わせる体が伸び上がり。
光の鞭が左右に、波打ちながら伸びる。

次の瞬間、その周囲の建物は、粉々に粉砕されていた。
使徒の周囲にできた、半径700mの瓦礫。
鞭をのたうち回しながら、バレエダンサー宜しく旋回したのだ。

354:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:12:01
「っ!そんな、街が!」

一瞬で作られた円形の廃墟。
その光景が、僕の心を揺さぶった。

―せいぜい壊さんように戦うんやな

鈴原トウジの言葉が、蘇る。

―こいつのせいでうちの妹は!瓦礫の下敷きに!

また、僕はうまくやれなかったのか?
また、彼の妹と同じような人が、でてしまったのか?
焦りと恐怖が、心を支配する。

その動揺が、初号機を立ち尽くさせた。

『シンジちゃん、避けて!』
「……え?」

その声に我に返ったときには、既に左足を絡めとられていた。
一瞬の焼けるような痛み。
だがそれは続かず。

代わりに僕は、空中へと投げ飛ばされた。

***

355:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:13:09
「いけない!」

発令所に、叫び声が響く。
ディスプレイには跳ね上げられ、山腹へ叩きつけられた初号機の姿があった。

「アンビリカルケーブル断線、内蔵電源に切り替わります」
「初号機、活動限界まで後4分53秒」
「パイロット、意識レベル正常」
「心理グラフに乱れ。操縦には問題ありません」

状況を伝える報告が次々と入る。
戦闘継続は可能。だが、活動可能な時間は短い。

「シンジちゃん、起き上がって。体勢を立て直すわよ」

そう指示するが、返ってきたのは返事ではなった。

『あれは、相田君、鈴原君!?』

誰かいる?
初号機からの映像データ、左手の下に映る二人の人影。
即座にMAGIがデータを照合、パーソナルデータを添えた。

「……シンジちゃんのクラスメイト!?なんでこんなところに」

警告音。
体勢を立て直す前に、使徒が初号機の目前に迫っていた。

両腕の鞭が振りぬかれる。
甲高い干渉音が聞こえた。
とっさに張ったのであろうATフィールドをも引き裂き、鞭が初号機を打ち据える。

356:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:14:12
『くう、ああ!』

碇シンジから漏れる苦痛に満ちた声。
モニタには170%という驚異的なシンクロ率が見えている。
その高さが、彼女に現実と同じ痛みを与えている。

それでも彼女は動かない、いや、動けないのか。
おそらくは地上にいるクラスメイトのせいで。

―どうする?

次に打つべき手を捜し、逡巡する。
と、状況に変化が生まれた。

初号機が相手の鞭を両の手で捕まえたのだ。
振り回そうとする使徒を相手に、鞭の動きを抑え込む。
一時の膠着状態。

今しかなかった。

「シンジちゃん、地上の二人をエントリープラグに回収して」
「葛城一尉!?許可の無い一般人を乗せるわけには行かないわ」

リツコからの抗議。

「私が許可します」

実際にはその権限は私には無い。
だが指揮官は私だ、強引に押し通せばいい。

「それでは越権行為よ。……許可は私が出します」
「リツコ?」

357:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:15:14
予想外の答え。
確かに彼女は左官クラスであり、それが可能な人物ではある。
だが、猛反対されると踏んでいただけに、思わず間抜けな声が出る。

「あなたのためではないわ。彼女の心理状態を加味した上での判断よ」
「今後を考えれば、ここで彼女の精神を破壊する行為はできません」

……以前彼女の深層心理を忠告してくれたのはリツコだった。
そのリツコがそう分析したというなら、許可の理由としても使える、というわけか。

「副司令、よろしいですね?」
「ああ、かまわんよ、好きにやりたまえ」

丁度出張で不在の司令に代えて、副司令が受け答えする。

「リツコ、挙動制御を」
「ええ、初号機を現行モードでホールド、その後エントリープラグを一時排出」

現状を維持しつつ二人を回収するための制御をリツコに任せ、次の手を考える。
内蔵電源は3分を切っている。
鞭を掴んだ両手も装甲は既に融解し、焼け始めていた。

「二人の回収を確認」
「ハーモニクスに誤差、神経系統に異常発生」
「シンクロ率、101%まで低下」

本来存在しないものを二つ放り込んだ対価。
シンクロ率がそれでも100%を超えているのは驚異だが、ハーモニクスにも誤差が生じている。

―現状のまま戦闘継続は無理か。

画面では初号機が目標を投げ飛ばしていた。

358:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:17:21
間合いもできた。丁度いい。

「シンジちゃん、一旦退却するわ。34番の回収ルートに向かって」
『だめだ!』

―え?

『今倒さないと、もっと、壊されてしまう!』

明らかに切羽詰った様子の声。

「シンジちゃん?止まって、退却よ!命令を聞きなさい!」

必死に制止命令を送るが、それを完全に無視している。

焼けた手にプログレッシブナイフを握り締め。
初号機が、使徒に向かって突進した。

***

―ああ、神様仏様。もう悪さはしませんからお助けください!

不気味な液体に包まれたそこで、祈るように命乞いした。
悪友の口車に乗せられたことを激しく後悔する。

そもそもケンスケが戦闘を見ようなどと言い出したからこんなことになったのだ。
あの時のそこの阿呆の口上を思い出す。

「おまえ、あの後見てないだろ、あいつ、ひどい状態だったんだぜ?」
「それでもあいつ、俺たちのこと守るっていったんだ」
「あんなことを言ってぶん殴ったからには、お前には戦いを見届ける責任があるんじゃないか?」


359:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:18:41
考えれば理由にもなっていないすり替えだが、自分はそれに納得してしまった。
殴ってしまったが、なんとも後味が悪くて。
その場にいられなくなって、捨て台詞を吐いて立ち去ってしまった。

だから、思わず釣られてしまい、二人してシェルターを抜け出してきた。
これはその報いだとでも言うのか?

イカの化け物が、人型の化け物と対峙していて。
普段とはまるで様子の異なる第3新東京市のビルが火を吹き、なぎ倒され。
気がついたときには、紫色の巨大な塊が降ってきたのだ。

あれで生きていられたのも信じられないが、今自分達はその紫の化け物の中にいる。
現実感などというものはとうにどこかへいってしまった。

自分たちの前にもう一人、乗っている人間がいた。
パイロットスーツらしきものを着た、華奢な女の子。
碇シンジ。あの転校生だった。

「くっ!」

短く漏れた声とともに、相手の化け物が投げ飛ばされた。
スピーカーから、退却するように指示が飛んでいる。

―はあ、これで助かる……

涙腺を緩ませながら弛緩した体は、次の叫び声により一気に硬直する。

「だめだ!」

転校生が、叫んでいた。


360:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:19:43
「今、倒さないと!」
「もっと、壊されてしまう!」

―彼女の叫びは、自分の捨て台詞を写していた。

「お、おい、転校生、退却や、ろ……?」

そういっても、彼女は聞いていないのか、何かを取る動作をして。

「はあああああああああ!」

掛け声とともに機体が加速し、化け物に急接近した。

「うわああああああああああああ!」

こちらは掛け声ではなく、二人分の悲鳴。
相手から何か光る鞭のようなものがこちらに向かって伸びてくる。

ボゴンと、鈍い音とともに衝撃が走る。
どこかが破壊されたのだろうか。

「ぐふっ!」

転校生が呻いた。
前方の液体が、吐き出されるたびに赤く染まっていく。
液体から感じる血のにおいが、濃くなっていく。
明らかな異常事態。

「転校生?大丈夫なんか!?」


361:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:20:46
その問いかけにも反応せず、突き刺すような動作をする彼女。
見ると、外では化け物の玉のような部分に、ナイフが突き刺さっていた。
そのナイフに伸びる腕が、彼女の腕と同じ動きをする。

「あああぁああああああああああぁあぁあああ!」

彼女が叫び声とも、悲鳴ともつかぬ、すべてを吐き出すような声を上げ続けている。
ケンスケが隣でパニックになりもがいている。

なんだ、これは。
こんなのが、現実だというのか。
血のにおい。
液体の中。
化け物の中。

あまりにも非現実的な世界。

画面に映る化け物の玉がパキンと割れる。
同時にモニターが消え、室内が薄暗くなる。
彼女の声が、止まった。

一時の静寂。その支配を破ったのも、彼女。
転校生がシートに倒れこみ、こちらを振り向いた。

「大丈夫、だった?」

そういって、微笑んだその笑顔はあまりにも壮絶。

ごぽりと血の色の液体を吐き出し、そのまま彼女は気を失った。

***

362:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:21:53
「もう、十日か」
「俺らがこってりと絞られてからか?」
「……わかっとるやろが、ボケんなや」

あの転校生と会って、シェルターを抜け出し、ロボットに放り込まれ、それはもう完膚なきまでに叱られて。
あれから十日が過ぎた。
彼女はまだ戻ってこない。

「一日だけの、幻の転校生か」
「おい、不吉なことゆうんやないで」

あの日以来戻ってこない彼女。当然何かあったと考えるクラスメイトの噂話も、既にあまり聞かれなくなった。
今は昼休み。
大食いだったはずの自分が、あの日以来食が進んでいない。
いままでなら真っ先に購買へと駆け出したであろうこの時間も、なんとなく気だるい。
ケンスケの机に突っ伏して、ぼけっとしていた。

ガラガラッと教室の扉が開く。
何気なくそちらを見て、目を見開いた。

碇シンジがいた。

既に頭の包帯はしていない。
代わりに両手に白い手袋をしていた。

軽く左足をかばうようにして、自分の席まで歩いていく。
同じく包帯の減った綾波に挨拶してから、席についた。

クラスに残っていた女子生徒がいっせいに彼女の周りに集まる。
何事があったのかと話をしているようだったが、既に頭の中はその会話を理解するだけの処理能力を持っていなかった。


363:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:24:15
ふらりと立ち上がり、気がつくと他の生徒を押しのけ、彼女の横に来ていた。

「お、い、ちょいと顔かしてくれへん、か」
「うん?いいよ?」

彼女の返事。
周りがなにやら不平不満を漏らしているが、それもまともに聞こえてはいない。
立ち上がった彼女の手を取り、ゆっくりと教室を出る。

後ろから、苦笑しながらケンスケがついてきていた。

***

また、鈴原君に連れ出された。
時間も同じ、お昼休み。
後ろから相田君がついてきている。これも同じ。

だけど僕を引くその手の握りは優しくて。
僕の歩みにあわせてゆっくりと移動してくれていた。
こちらを見てくれないので表情はわからないけれど。

そうして連れてこられたのは、やっぱり体育館の脇の空間。

と、彼は壁際に置かれていたものの中から何かを取り出し、設置した。
いわゆるディレクターチェアと呼ばれる折りたたみ式の椅子。

「おう、まあ座れや」

何でそんなものがここにあるのかと思いながらも、お言葉に甘え座る。

「な、なあ?」
「何?」

364:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:25:17
聞き返すが、返事が返ってこない。

「何なの?」
「あ、ああ、ええと……」

「そや、怪我、大丈夫なんか?血、吐いとったやないけ」

そう聞かれた。
実際のところ、大丈夫とはいえない。だが無理を言って出てきてしまった。
それでも無理が通ったのだから、一応は大丈夫ともいえるのだろうけど。

「ん、大丈夫。肺に傷はあったらしいけど、ほんの小さい穴だったって」

これは嘘ではない。
あの時は確かに、大穴が開いていた。
だがそれは初号機とつながった精神が作り出した、虚像の傷。
比較的低かったシンクロ率のおかげで傷自体はそれほど大きくなかった。

「んじゃあ、その手袋は?」

横から相田君が指摘してきた。

「ん、こっちはちょっとね、色が」

そういって、片方をはずしてみせる。
火傷により移植されたそこの皮膚は、明らかに異質だった。

「まあ、せっかくみんなと知り合ったのに、ずっと会えないのも寂しかったからさ」
「さっさと退院してきちゃった」
「さ、さよか……」

あはは、とごまかし笑いをした。

365:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:26:23
だが、そこから会話が進まない。
何もしゃべらない二人。
なんとなく居心地が悪くなって。

「じゃ、じゃあ、先に教室に戻るから」

そんなことを口走った。
立ち上がり、教室へ向かおうとした、その直後、鈴原君から呼び止められた。

「ま、まってくれ」
「ん?」

振り向くと、彼は真剣な表情でこちらを見ていた。
そして。

「殴ってすまんかった、このとおりや」

そういって、思い切り頭を下げる。
謝られる、という事態を想定していなかった僕は、思い切り狼狽する。

「え、いや、その」

キッと頭を上げた彼は、更にとんでもないことを言い出した。

「転校生。わいを殴れ!」
「……はい?」

その言葉が、混乱に拍車をかける。
既に彼は、後ろ手を組み、仁王立ちしていた。

「ちょっと、そんなこと、できないよ」
「いや、これはわいなりのけじめや!」

366:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:27:26
「そういわれても……僕は殴りたくなんかないし」

そう、別に殴られたことを責めるつもりなど無かった。
それよりここで彼を殴る罪悪感のほうがはるかに大きい。

そんなやり取りに横槍が入る。

「その手、大丈夫なんだよな?」
「え、あ、うん」
「なら悪いけど、殴ってやってくれよ。どうにも堅物な奴でさ」

いや本当に冗談じゃないです。

「相田君まで……」
「ああなると聞かないぜ?あいつ」
「それで気が済むってなら、殴ってやってくれよ。気にする必要ないさ」
「……はぁ」

思わずため息が漏れる。
確かに何を言っても聞きそうに無い。
そう信じたら、どこまでも行動する、そういう人のようだった。

「……わかった、じゃあ一発だけ」
「おう、こい!」

拳を作って、顔面をめがけ。

「……手加減はなしやで!」

加減するつもりだった拳が空中を泳いだ。
こちらを見つめる真剣な眼差し。


367:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:28:28
覚悟を決めた。

「本当に、加減なしでいくよ」

右手を大きく振りかぶって、踏み込み、渾身の一撃。
ペチンと見事に顔面にヒットする。
だが彼はその場から動かない。
拳を当てた右肘が曲がる。
体重を乗せたためにバランスを崩し、僕は彼のほうにもたれかかってしまった。
それでも彼は動かなかった。

「……今のが本気やな?」
「え、うん」
「そうか……」

彼が、拳の当たった辺りをさすっている。

「痛いわ。ごっつう痛いわ……」
「ご、ごめん」
「あやまるなや!……そんな必要あらへん」
「あやまらなあかんのは、わしのほうやろが」

そういうと、彼は。
僕を抱きしめてきた。

「え、ちょ、ちょっと」

突然のことに身動きができなかった。

368:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:29:32
「……なんで、こんな……」
「ほそっこくて、かるうて、ちいさくて」
「やわいパンチしか打てん様な奴が……」
「必死に、ワイらを守って、戦っとるんや……?」

気がつくと、彼の声は上ずっていた。
その様子に、やっぱり動けなくて。

「……守ったる。おまえはわいが守ったる」
「誰にもお前にちょっかい出させへん。わるういわせへん」
「そんな連中、わいがしばき倒したる」
「だから、安心せい」
「お前は好きにやればええ。怖がらんでええ」
「ええんや……」

「……うん、ありがとう」

その気持ちが嬉しくて、暖かくて。
思わず僕は、彼を抱きしめ返していた。

***

「あー、コホン」

どれくらい経っただろうか、横からわざとらしい咳が聞こえた。
ふとみると、相田君がこちらを困ったように見ている。

……それで、今どういう状態なのか気がついた。

369:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:31:17
あわてて彼から離れる。

「あ、あの、ごめんなさい」
「い、いや、あやまらんでええ、悪いのはわいや」

二人して赤くなっていた。

「うーん、青春してるねえ」
「うっさいわ、ボケ」

彼の年寄りめいた感想が、二人の赤さを加速させる。

「おかげでこっちはタイミングがなくなっちゃったじゃないか」

そういいつつこっちを見た彼は、深々と頭を下げた。

「悪かったな。俺がこいつに話さなきゃ、こんなことにはならなかっただろうし」
「え、あの」
「そや、元はといえばお前のせいやんけ、シェルターでたんも!」
「でも結局殴ったのはトウジだし、協力したのもトウジだぜ?共犯だよ」
「ぐっ」

あやまられたはいいが、そんなやり取りを続ける彼らの会話に割り込めない。
少し困っておろおろしていると、また、相田君が話しかけてきた。

「まあ、ひどい目にあわせちゃって言うのもなんだけどさ」
「友達に、なってくれないか?碇さん」

そういって、彼は右手を差し出してきた。
迷わず、その手を握り返す。


370:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:32:32
「うん、喜んで」

そういってにっこりと微笑む。
ちょっと相田君が赤くなっている、照れたのだろうか。

「ちょ、ちょっとまてや、わいも、わいも友達や。な?」

そういって握手の上から両手をかぶせてくる彼が可笑しくて。
思わずくすくすと笑いながら、こう返す。

「うん、そうだね」


こうして、新たな絆が、僕の中にできた。
友情という絆が、確かに僕の心を、支えなおした。


end.08

371:163:Migraine:08 ◆rK3tDGGMK2
07/10/28 21:33:46
ということで投下終了、今までで最長になったらしい。

トウジへの評価があれだったので土下座させようかとも思ったけど、まあいいや。

372:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 21:38:12
すげー創作意欲だな、職人。乙カレー
>>340がリアルトウジに見えるぜw

373:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 21:41:37
GJ!オモシロカッターヨw

374:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 22:52:09
おもしろかったー


375:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 23:28:06
  |
  |⌒⌒ヾ 
  |ハ从wノ
  | ゚ ‐ノ そ~~…
  | ノ
  |
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  | ⌒ヽ
  |v从wノ
  l゚ -゚ノ ネタが豊富なのと創作意欲旺盛なのって凄い。
  ⊂[ノ  面白かったよ。
  |
"""""""""""""""""""""""""""""""


376:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 23:30:33
  |                           (   (
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377:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 00:38:22
一気に読ませてもらったけど、すごく面白かったよ
作者GJ!

378:163 ◆rK3tDGGMK2
07/10/29 18:14:06
>>317で7,8が続き物だと一応言ってはいるけど、何かマッチポンプした気分でちょっとあれな作者です。
ある意味バラエティのやらせ演出に近いものになってしまった。

現在は次の話の詳細プロットの詰め中。

ラミエル以降、レリエルまでの半コメディパートについては大まかな流れはあるけど実は細かいところは決まっていない。
JA飛ばしは決まっている&エピソードの早送りや飛ばしが発生すると思うのだが。

それでもこれだけは、って場面があれば言ってもらえると考慮できるかも。
ある程度はなぞると思うので、できれば重箱の隅をつつく感じで。

ここからチラシの裏:
あれだ、何かストーリー上の変化をもたせる場合、本編との基本的な相違点は
・シンジの存在自体
・異常シンクロ設定

の2点になっていて、
・世界的な流れ・行動は本編準拠
・他キャラクタは本編と同程度の能力・行動基準
・使徒戦はシンクロ設定のプラスとマイナスで打ち消し

として動かしてるので、何か変化を入れた場合
特に戦闘面ではどうしてもシンジちゃんに皺寄せが来てしまう。
毎回入院はきついわ。

379:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 18:35:09
ゼーレの陰鬱さや一般人を高みから見下してる倣岸な態度とかが
徐々に鮮明になってけば面白い希ガス

380:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 21:02:07
人の造りしものはミサトとシンジの交流と3馬鹿が仲良しなのが好きなんだが

381:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 21:16:27
へー

382:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 22:09:36
でもアレ本筋に関係ないし、大変だから飛ばしたほうがいいと思う。
代わりにオリジナルエピソードでちょいちょい補完するとかもアリ。

本筋関係ないやつはバンバン飛ばしたらいいと思うなぁマジで。

383:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 22:13:33
下半身が吹っ飛んだ零号機に、ゲッター線をちょいと浴びせると
キャタピラ付きの下半身がにょいんにょいんと…

384:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 23:02:41
補完計画の真相を掴んだ為あっさりゼーレに処刑されちゃう時田
ダイイングメッセージで「君達チルドレンはは人体実験の素材に過ぎない!」
みたいなものをミサトかシンジ辺りに託して絶命、とか

385:163 ◆rK3tDGGMK2
07/10/30 00:11:32
屍を超えて!ゆけ!ちぇーんじじぇっとああーろーん!って、それもう別アニメ。

基本的に本編を連続するイベントとみなして
各人物・状況の設定とこれまでの行動経緯を考慮して
んでもってちょいと趣味も加味しておいて
各イベントに移行するように行動補正して
それを文章に起こす、というパターンで書いているんだ

なので”考慮する”、とは、
・一つのイベントとしてどっかに出てくる可能性
・あるイベントにいたる過程として出てくる可能性
のことだったりする。

当然作者が失念していたり一話分ばっさり切られたりするとイベントそのものがなかったことになるので、
再度シリアスパート&改変しないとハッピーに出来ない世界に入る前に聞いてみた。

今のシンジがサンダルフォンでバックアップに回されることはありえないというか溶岩ダイブしたら死ぬんじゃね?
でも温泉は捨てがたいなとか、苦悩があるのですよええ。

386:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 00:14:07
間違いなくこのシンジなら死ぬなw
もしも生き残っても、全身ケロイドになって見れない容姿になる。スーツと皮膚が癒着なんてこともありえる。

・・・って、嫌だななんか。

387:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 00:38:42
単純に考えれば上層部も同じこと考えて、零号機がバックアップ、シンちゃんは
留守番なんだろうな。問題は温泉か。

388:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 00:54:14
温泉はオイシイよなぁ
ネルフ慰安日帰り旅行しかないな

389:163 ◆rK3tDGGMK2
07/10/30 23:47:55
歌はいいねえ、リr(ry

・・・なにか脳内が染まってしまって今日は断念。
無駄にハッピーすぎてシリアスかけねえ。

次の話は書きあがってますが例によってその次との調整が必要そうなのでもうしばらくお待ちを。

390:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 23:51:12
>>389
バカネタでもまき散らしつつのんびり待ちます、特にシンちゃんを温泉に連れて行く法でも…

391:163 ◆rK3tDGGMK2
07/10/31 22:59:29
ちょ、シンジ待て。
変なスイッチを踏んで暴発した上にレイが暴走かましております。
な、流れが、プロットが……書き直そうかしらorz

392:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/31 23:06:00
うん? よく分からないが、エヴァに暴走はつきものじゃないか?

393:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:20:50
begin.09

退院してから一週間。
ようやく普通の生活というものに慣れてきた。
朝起きて、学校に通って、ネルフの訓練に行き、家に帰る。
ちょっと普通の人とは違うかもしれないが、これが僕の今の生活。

「おはよう、碇さん」
「あ、おはよう」

そう声をかけてくれたのは洞木さんだった。
皆からは委員長と呼ばれている彼女は、とてもまじめな人だ。

「おはよう、碇さん、後委員長も」
「何、私はついで?」

横から声がかかる。相田君だ。
洞木さんの一言に笑いながら、僕も答えた。

「ははは、おはよう、相田君、鈴原君」
「おう、おはようさん」

鈴原君が最後に挨拶してくる。
僕はそのまま自分の席に荷物を置いて、お隣に。

「おはよう、綾波さん」
「おはよう、碇さん」

朝の挨拶、いつもの繰り返し。

学校ではようやく人だかりができることは無くなった。
転校生としての目新しさがなくなってきたということだろうか。

394:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:21:52
それは少し寂しいけれど、クラスの仲間として認められたと思うと、嬉しかった。

ただ、この間の戦いのあと、また何人かが疎開していった。
クラスは更に空席が目立つようになってしまっている。
入院している間にいなくなった子もいた。
自己紹介だけに終わってしまったことは、残念だった。

だけど……
疎開したなら、危ない目にあうことは無いはずだ。
ここでの戦いには巻き込まれない。
本当なら、他の皆だって逃げたほうがいい。

そう考えて気がつく。自分の心。
皆と一緒にいたいと思う、絆を求める心。
これは傲慢なのか。
守るべき人々を危険にさらして、それでも絆を求め、それゆえ守る。

―結局、自分のために戦ってるに過ぎないのか。

朝からそんな暗い気持ちになっていると、予鈴がなる。
そこで、思い出す。

今日は水泳の授業があることに。

***


395:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:22:55
朝の時間の暗い思考はどこへやら。
すでに僕の脳細胞はそんなことに割く処理能力は有していない。

そう、水泳。
先週までは怪我と体力の問題で見学だった。
だが、この間の検診で泳いでもよいとお墨付きが出た。
無理をせずに、という条件付ではあるが。

セカンドインパクトの影響で常夏となってしまった日本。
いまでは体育といえば水泳、というほどに水泳の授業は定番だった。

他の女の子たちが気持ちよさそうに泳いでいるのを、着替えもせずプールサイドで見ている、というのは、日陰に退避していようと炎天下では肉体的にも精神的にも暑苦しく、いっそ水に飛び込んだほうが体にいいのではないかと思ったこともある。

ついでに言えばそうやって水着姿の女の子たちを見ているとなぜか恥ずかしくなってしまうことがあり、少々目のやり場に困っていた。

うん、あれは少々困っていた。だけど今は大いに困っていた。

自分が泳ぐということは、自分も水着になるということで。
それは自分が着替えるということで。
そうなると更衣室に入るわけで。

つまり今僕は。お着替え中の女の子達。その中の一人だった。

まあもちろん皆素っ裸になって着替えているわけではなく、器用にタオルを巻いて隠しながら脱いでいるのだけども。
あまりそういうことに頓着せずに着替える子もいるわけで。
他の子のかわいらしい下着が見えたりするわけで。
というか綾波さんあなた一気に全部脱いで着替えるってそりゃ効率的かもしれないけれどそれは女の子としてあんまりじゃないのかしら頼むから早く着ちゃってください。
後そこの形がどうとか大きさがどうとか言っている子達もお願いしますきちんと着替えてください。

396:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:23:57
哀れ女の花園に放り込まれ、しかし自分も女の子。
誰にとがめられるわけでもなく、しかし自分は後ろめたく、生殺しの生き地獄か。
当然この場で更に着替え始める勇気など、これっぽっちもありはしなかった。

ここは着替えるための場所であるからして、待っていれば皆いなくなるはず。
授業に遅れる可能性は意識から排除し、更衣室の隅でひたすら耐える。
傍から見れば恥ずかしがり屋の女子生徒、その忍耐が功を奏したか、はたまた授業時間が迫ってきたか、ついに周りは自分一人。
一人は嫌と叫ぶいつもの心も今このときばかりは安堵感に覆い潰されていた。

するとそこに開始のチャイム。
遅刻確定のその音に、急げ急げと心が焦る。

とにかくあわてて着替えていると、ガチャリと扉が開かれて。

「碇さん、何してるのよ、早く出てきて……」

思わず振り向き……そこにいたのは洞木さんだ。
急いで着替えようと効率よく動いていたその状態は、図らずも綾波さんと同じ方法論。

見事に素っ裸で彼女と対面した僕の顔は、ポンッと音がしそうな勢いで真っ赤に染まる。
叫び声を上げそうな口を理性が強引に押さえ込む。
超高速でなり続ける心音は空気を求めて一層強く。

更衣室から出るとき、一瞬お花畑が見えたのは、幻視だったと思いたい。

***

そういう訳で授業の前に体力を使い果たした感のある状態で、僕はプールサイドにへたり込んでいた。
ずいぶん適当というか、準備運動の後は皆思い思いに泳いでいる。
年がら年中やっている授業で、基本的にもう適当なのだ。

397:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:24:59
目の前を綾波さんが音もなく、流れるように泳いでいく。

―きれいだ。

白い肌に蒼い髪の彼女が泳ぐその様は、水の妖精といった風情で実に美しかった。
そのゆったりと見えて意外な速さで進む姿は、なんとも気持ちよさそう。

プールサイドの照り返しはかなり酷い物だ。
せっかくあんな思いをして着替えたのだから泳がなければもったいない。
そう考え、つられるようにプールに入る。

冷たい水の感覚が、足先から徐々に体へと進んでいく。
日差しで熱を持った肌が急速に冷やされる。

―んー、気持ちいい……

暑い最中のこの冷たさは、心地よかった。
いろいろと面倒なのに水泳の授業が多いのもわかる気がする。

そんなことを考えているうちに、プールの底に足がつく。
そのまま動こうとして。

足を滑らせた。

―え?

水深1.2M。
プールは中央に向かって深くなっており、そちらへ緩やかな下り坂となっていた。
その深さはひっくり返った僕が全身を水没させるのに十分で。
滑った弾みに少し中央へと寄ってしまう。
焦って水底を蹴って水面へ出ようとするが、何とか出たのは鼻の頭まで。
気がつけば水深1.5M。かなり中央によってしまったそこは、既に僕の身長を超えていた。

398:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:26:01
手足を必死にばたつかせ、水面に上がろうとして、事ようやく事態に気がつく。
泳ぎ方がわからない。体がまともに動かない。どうすればいいのか何も知らない。

自分はカナヅチだったらしい。

解ると同時に体を恐怖が支配する。
筋肉が強張り、動かすことすらできなくなる。

―怖い怖い怖いおちつけおちつけおちつけ

そう、そうだ、エヴァの中だって水の中。
落ち着けばきっと大丈夫。

だが世界はそう甘くは無い。
LCLを飲み込むときのごとく、ごぽりと肺から空気が流れ出ると。
僕の意識は闇に包まれた。

***

胸が、苦しい。
頭が痛い。

気がついて、目を開けたそこは、知らない天井。
僕はベッドに寝かされていた。
保健室のようだった。

身動ぎして、辺りを見回す。
白いカーテン。
蒼い髪、赤い瞳。

綾波さんがいた。

399:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:27:03
「僕、どうしてここに?」
「あなた、溺れたのよ。覚えていないの?」

そう答える彼女。
そうだ、僕はプールで溺れて。
綾波さんが助けてくれたのだろうか。

「ありがとう、助けてくれたの?」
「最後に引き上げたのは先生よ。私は頼まれたから」
「何を?誰に?」
「洞木さんに。付き添いを」

最後に、先生が助けた。
じゃあ最初に助けたのは、やっぱり彼女なのだろうか。
わざわざ頼まれているのだし、そうなのだろう。
そうでなければ……と、考えて、唐突に思い出した。

彼女は誰とも話さず、何時も一人でいる。
そういえば、初めは彼女に挨拶しただけで妙な空気になった。

「ねえ、綾波さん」
「何?」
「どうしていつも、一人でいるの?」

いつか聞こうと思って、だけどいつもうやむやになってしまっていたこと。
周りには誰もおらず、二人きり。
思いもかけない絶好のタイミングだった。

「必要ないから」

だが彼女の言葉は、僕の心を抉った。

400:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:28:08
「何が必要ないの?おしゃべりが?一緒にいることが?それとも、絆がいらないの?」

思わず声を上げ、まくし立てる。
彼女から返ってきたのは冷静な声。

「私はエヴァに乗るために生まれてきたわ。そのために、それは必要じゃないわ」
「なんで、そんなことをいうの?」
「何故?解らない」
「関係ないじゃない。あなたがエヴァに乗る理由と、皆と仲良くすることに、何の関係があるの?」
「関係が無いなら、私には必要ないわ」
「っ!」

その言葉はやはり衝撃だった。
いや、うすうす分かってはいたのだ。
彼女にとっては、エヴァに乗ること、それ以外は意味を持っていなかった。
だけど、こうやって直接確認すると、やはりそれは酷く悲しかった。

「そんなの、そんなの寂しすぎるよ」
「そうなの?わからないわ」

わからない。寂しいのが、分からない。
彼女はもしかして、知らないのではないか。
記憶が無い自分より、もっと知らないのではないか。

何も言うべき言葉が見つからなくて。
玉響ほどの静寂に、彼女が席を立つ。

「もう大丈夫なら、行くわ」
「え、あ……」


401:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:29:14
保健室を出て行こうとする彼女を、あわてて追いかけようとベッドを降りる。
呼び止めようとした僕に、彼女の声がかかった。

「服、着たら?」
「え?」

そういわれて気がつく。
シーツの下にあった体は、裸だった。

「濡れてたから。着替えは置いてあるわ。それじゃ」
「え?え?」

そう言って去る彼女を、僕は呼び止めることはできず。
少しして、赤くなりながら着替えなおしたのだった。

***

その日の夕食。
久々に早引けできたという赤木さんが、家に一緒に食べに来ていた。

ここ最近の訓練は、直接初号機に乗り込んでのシンクロテスト。
いろいろとシステムの改良をしたということで、実験を兼ねているらしい。
だけどその割には以前ほど初号機がしっくりと来ない。
シンクロ率も上がっていないようだった。
なのになぜか少し上機嫌のように見えた赤木さん。

綾波さんとは保健室の後、なかなか話す機会が無かった。
訓練のときもタイミングがばらばらで、彼女と直接会うことは無かった。
かろうじて初号機のモニタから見えた彼女。
珍しくお父さん、碇司令と話していたその顔は、楽しそうで。

402:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:30:22
―やっぱり、ああいう顔もできるんだ。

などと、少し嬉しく、少し寂しく、思った。

がたんと、机の上に鍋が置かれた。
今日の夕食の当番は、ミサトさんだ。
といっても、ずっと僕は病院だったり、ミサトさんの帰りが遅かったりで、実は彼女の手料理を食べるのは初めてである。
自信満々といった風に持ってこられたそれを、それぞれの皿に盛りかける。

……なぜかミサトさんはカップ麺に注ぐ様に指示してきた。

「元々カレー味のじゃこの味は出ないのよねー」

そんなことを言っているが、おいしいのだろうか?
ネギチャーシューと書いてある気がするのだけれど。

ともかくも、ミサトさん特製カレーもよそい終り、いよいよお食事タイム。
まあ特製といってはいるけれど、レトルトカレーを買っていたのは見ている。
あまり味に期待はしないでおこう。

そんなことを思いつつも一口すくって口に入れた。
それが口の中に落ちたその瞬間、していなかったはずの期待は恐ろしい方向に裏切られた。

なんと表現すべきだろう。この味は。
そう、苦いも辛いも甘いも通り越した、これは。

―……つらい味?

何とかその、ものすごい味の物体を飲み込んで。
だが体中から発生した危険物への警鐘に、僕はトイレへと飛び込んでいた。

403:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:31:25
追伸。トイレに入るときに近くで何かが卒倒する音が聞こえたけど、何だっただろうか。

追伸2。当番表の食事欄は破り取りました。

***

そんなこんなで危うく大惨事になりそうなお食事会も何とか終わった。
見ると赤木さんは何の手も加えられていなさそうなものだけを器用により分けて食べている。
その上で何かの薬を飲んでいる用意周到っぷり。
すばらしきかな長年の付き合いというところだが、だったら教えておいてほしかった。
後でお薬もらっておこう。

その恐怖の毒物を調合した張本人は我々より更に危険度を上げたようなミサト特製カレーチャーシューラーメンをぐいぐいと旨そうに飲みきっていた。
有得ない。あれをあのように食切るとは。
彼女の胃袋はおそらく使徒のそれより強力に違いない。

僕自身はというとあれ以来何も受け付けなくなってしまい、もう食べるのは諦めた。
食べられる気分になったら自分で何か作ろう。そう考える。

「シンジちゃん、やっぱり考え直したら?がさつな同居人に人生を台無しにされる前に」

冗談とも本気ともつかぬ赤木さんの口調。まあ顔は笑っているのだけど。

「でも、他に誰かいるんですか?」
「私はほとんど帰れないから無理だけど、なんだったら私の部下の……そうね、マヤ辺りに頼んでもいいわよ?」
「うーん、それは魅力的ですねえ」
「ちょ、ちょっとなにいってんのよ」

そんな僕達にあわててミサトさんが口を挟んでくる。
まあはじめからそんなつもりは……少しは、いやそれなりには有る様な……。


404:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:33:14
「でもまあ、感謝してますし、それにもう慣れましたから」
「ほらほら、人間の環境適応能力をなめてはいけないわあ。あ、もう一本お願い」
「……不憫ね」

ビールをせがむミサトさんをみて、本気で哀れに思われた。

「それにいまさら手続き面倒よ。シンちゃん、ホンチャンのセキュリティカードもらったばかりだし」

その声に応えたのは、あっ、という思わず漏れたような声。
珍しく赤木さんが罰の悪そうな顔をしている。

「忘れるところだったわ、シンジちゃん、頼みがあるんだけど」
「なんですか?」
「綾波レイの更新カード。渡しそびれたままになっちゃってて」
「本部へ行く前に彼女のところへ届けてもらえないかしら?」

綾波さん。
今日の出来事を思い、彼女の写真を見つめる。

「どうしたのお?レイの写真をジーっとみちゃったりしてえ」
「え?」

何だろう、このニヤニヤ笑いは。

「あ、まさか、レイのことを愛しちゃったとか?」
「え?ええ!?」
「だ、だめよ、あなた達女同士なのよ!」
「いや、だから」
「それに中学生でそんな趣味に走るなんて……」
「ミ、ミサトさん、やめてくださいっ!」

405:163:Migraine:09 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:34:20
なぜか顔を赤くしながら必死になって彼女を制止する。
だけど彼女のニヤニヤ笑いはもう大笑いに変わり。

「あははは、からかい甲斐があるわねえ。赤くなっちゃってまあ」
「ミサトと同じね」
「ぐふっ」

赤木さんの一言につんのめりながらも笑っている。
そんな様子は楽しかったけど、でも。
綾波レイ、彼女のことを考えると、笑顔が途切れた。

「……僕はただ、彼女のこと、まだ理解できてなくて」

そう、保健室で交わしたあの会話。
彼女の考え方は、僕には分からなかった。
理解したとしても、受け入れたくは無かった。

「いい子よ、とても」

ふと、赤木さんがそんなことを言った。

「あなたのお父さんに似て、とても不器用だけど」

不器用。
綾波さんが。
僕のお父さんも。

―何が?

「生きることが、かしらね」

彼女のその一言は、僕の心に重く響いた。

406:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:36:41
end.09

ってことで第九話です。
シンジがあほの子になってしまった。
実は最も気合を入れて考えたのが味の表現だったりするのがなんとも。

そして第十話、十一話は腹くくりました。こーなったらシャッフルシャッフル。

407:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/01 00:38:24


ひとつ気になるのは、シンジがシンジに見えないことかな
考え方とか、ポジティブさとか。
何か理由があるんかね

408:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/01 00:46:54
書いている本人も非常に困っているシンジのオリキャラっぷり。
まあ腹くくったので次回わかりやすく暗示されますが、
原因は初期設定の欲張りさというかなんというか。いろいろくっつけすぎた。

特定の強迫観念のみを残して記憶を失ったことによる必死さが、表面的に明るさとして出てきてるだけなんですよ。
ただ本来のシンジに近づくよう補正しようにも、現状の構想だと後半シリアスパートに入るまではあまり手出しできないので……。

409:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/01 01:11:03
おk
期待してるよ

410:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/02 22:43:59
ライブでハッピーなスイッチがなかなか切れませぬ。
暗めの曲ループで流しながら書いてますが中々もどらん。
10話分は一応書きあがっていますが11話と続き物なので書き終えるまでは出せないなあ。

某トウジやらアス男のところが元気で良いけど、ここが静かなのは寂しいという思いもあるのだが。
まあ休日中に何とか仕上げます。

411:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/02 23:26:02
感想がなくてもロムっ子が多いんだと思えよ

412:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/02 23:34:24
俺のことか

413:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 06:08:43
>>410
ごめん、エピソードが多くて長すぎたので面食らってしまい、
どう感想を入れていいのか分からなかった。

「読解力の無いヴァカでも、興味の無い赤の他人でも読める」

…コレが漫画の本質だと思う。
できれば個々のエピソードを欲張らず、読みやすくしてくれると有り難い。
決してつまらないわけじゃないし拒絶してるわけではないので、年の為。

414:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 06:13:36
×年の為
〇念の為
…とまあ、ロムってる俺なんかはこんなレベルっすからwwwサーセンwwwwwwwwwwwww

415:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/03 11:30:10
あー、すまん、感想がほしいというより、総合系のここで他に何の話題も無いのが寂しいのですよ。やはり既に枯れた分野なのか。

素の書き込みはびっくりするほど変換ミスが多い163でした。

416:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/03 14:43:10
何かあちらさんがすごいことになっているのは気にしないことにして。

毎回分割で書き込むのが面倒なのと、ばらけて読みにくいので
手元にあったスペース使ってデータをあげてみた。
ただし本文はtxt形式のベタファイルなのでDLするなりソース見るなりして他ソフトで読んだほうが良いかも。

URLリンク(www.ne.jp)

こんな感じでいいのだろうか。即席手打ち万歳。

417:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 15:37:33
うを、かっけー!頑張ってくれとしか言えないがかっけーわ。

いや、かなりあっちの状況は気になっとるよ、
各自が他人を叩かずに助け合うようになればいいんだけど…

418:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 15:58:26
>やはり既に枯れた分野なのか。
実はそんな気がする。ショタの作家なんかでは
エヴァは「トラウマになる」って敬遠してる人多いんで、
あれ?とか思ったりすることがしばしば。
ここでのFFに以前の職人さんがエロを混ぜてた人が多かったのは
実はそれが無いと他人の気を引く要素が無かったりするからなのでは。

後ここに来る人達は俺も含めて
「自分の存在」を認めてもらいたいから来るのであって、
自分より優秀な存在や気合の入った存在を見せられると
どう対応していいか分からないのが多いと思う。

他人のネタを見れても自分がネタを出せない、
これこそがネラーにとっての苦痛かもね

419:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 20:41:44
何気にさらっとひでえ事言うなwww
めげずに頑張ってな、職人

420:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 21:30:29
ん~、そんなに難しい事でもないんじゃね?
俺はいつもROMってるから書き込みも控えめだけど、職人さんの作品をいつも読んでるよ

職人さん頑張ってくれぃ(`・ω・´)

421:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/03 22:07:54
書き終わるまで出せないとか言ってた割にpre versionとか言って通し10話目が公開されていたりします。

URLリンク(www.ne.jp)

台詞回しの微妙さやら校正がアレな状態ですが。

11話目は550行超えてますがまだ終わりません。
設定改変とキャスティングのシャッフルと戦闘をかっこよく、とか思ってたら速度があがらねえorz

422:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 22:21:06
急かさないのでじっくり取り組んでくれ。
即興に強い奴もいるしこつこつ積み重ねるタイプもいる。
悲観して卑下する事もないし賞賛を求める事もないさ

423:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/04 16:15:47
やあ、ようやっと12話分が完成したよ。
今回は中々の難産だったと言うか今でもこれでいいのかと自問自答中ですが。

第11話の体裁、誤字修正も行って正式版として公開。

URLリンク(www.ne.jp)

第四話の02
第四話の03
の二つが更新分です。

424:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/04 17:31:43
ん、なんか通し番号変えたら自分でこんがらがったorz

10=04-02
11=04-03ですな。

425:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/05 01:18:03
読んだよー
レイが代わりだったかwそりゃ、シンジ死ぬよ!って思った思った。


426:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/05 06:23:00
職人たん乙
ここはまったりしてていいね

427:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/05 18:41:38
アスカとの関係をどう描くか、とりあえず3号機のお話辺りまで解析しないとなあ。

第四話は一回目の搭乗者入れ替え。二回目の状況入れ替え。全体としての役回り入れ替えと3発シャッフル。
設定面では何とか納得できるように、戦闘面では格好良く、且つありきたりに嵌らず、お約束を入れる。
そんなことを考えて書きましたが、うまくいったかどうか。

こっそりアクセスカウンタつけてみた。標準提供のやつだがお馬鹿なので簡単にカウンタが回ります。
まあ話半分とみたほうがいいだろうけど、意外といるというべきなのか。
最大値だとしても、意外とみんなアクティブなんだなあとか思ったり。

428:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 18:49:39
とりあえず後天的な何らかで女になってしまったシンジが学校等で性的いじめや暴行を受け
誰にも言えず繰り返される日常のなか意を決して相談したはずの信頼していた人物や
一部のNERV職員からも犯されてしまい追い詰められたシンジきゅんは自殺endな小説とか無いのかね

ポン貴のえヴぁ同人誌に正にそんなのがあって激しく萌えたんだが

429:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 19:00:49
欝萌えかぁ

ありがちな話ではあるんで捜せばぢっかにあるかもな

430:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 19:23:19
様々なジャンルのエロ同人うpしてあるサイトが幾らかあるけど
ああいうところに女シンジエロ同人はうpしてある?
昔「女シンジ」で一ジャンル築けるくらいの人気があったというのが本当ならばありそうなんだが…

431:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 19:52:44
そういうサイトで萌えを探すなよ

432:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/06 19:54:50
男性向けのその手のところでその手のを見た覚えは無いようnくぁwせdrftgyふじこlp;

さっとぐぐって見た感じだと女シンジといっても
カオル×シンジを正しい?カップルとして成立させるためのネタとして使ってるのが大多数の空気が。
女シンジの存在そのものにハァハァしているのは少なそうだ。

433:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 20:37:42
カヲシン好きな腐女子はそんな感じだな。常にカヲルとセットで
でも、カヲル関係なしにハァハァしてるのもあるよ

434:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 20:42:37
冬コミで某動画の碇シンコたん萌え同人を期待してもいいですか?

435:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 20:55:29
シンジストサイトなら期待してもいいのかも知れんが、
女装シンジはいてもなかなか女シンジ好きまではいないんだな

436:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 20:55:58
どうせカヲシン(笑)ばっかだろ

437:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:06:40
くまのところもカヲシンだしな
男の運営するサイトで女シンジ見たことねーし

438:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:11:43
こないだの夏コミで流星ひかるがエヴァ本出してた

439:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:19:45
>>429
カナ入力同志ww
まぁ私の探し方が甘いのか女シンジ欝モノと呼べるものにほとんど当たった事が無い。あったら教えてほしい。

レイの力で逆行した際に女になったシンジが贖罪の為に汚される事を自ら願い堕ちていくM女シンジの様を描いた
Arcadiaにあったふぁいず氏の長編小説「闇と罪と本の旅人」がそれに近かったが
個人的にもっと鬼畜(だが萌えな)描写いけるんじゃないのというか、
恐らく自分で書くしかなんだろうなこれは。という事で久しぶりに書いてる。一般受けはしなさそうだが。
んで自殺云々はBADENDの一例であって別にしなくても全然いいんだけど
それに準ずる欝内容かもしくは死よりつらい展開で完結だろうってのが方針というか私の中では一つの決定事項で
マンネリにならない程度の変態虐めネタや想定してる展開はかなりあるんだが、上手くまとめられるか難しいというか
単なるセックス描写なんてのはむしろ無く、だがそれでも悲惨さエロさ萌えが滲み出てくるような、
シンジきゅんの性質や良さを利用したいし表現したい。ねちっこい変態長編小説にしたいのである

>>430
そういうサイトの膨大な数のEVAカテゴリしらみつぶしてけば2・3冊くらいはあたるかもしれんが、
予めTSシンジ書いてる作者調査して同人タイトルめもってP2P狙い撃ちのが集まるかと。
以下謎の暗号

Maniac Juice 女シンジ再録集 '96-'99 O_30820.rar P:逆毛

>>434
アレで新規にこのジャンルに目覚めた人も居そうだから書いてほしいね

440:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:24:26
シンジストで女シンジも女装シンジも好物だが、カヲシンは別に好きじゃないので
サイトとか見て回れない

441:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:37:18
なんかカヲシンってワンパターンばっかだしシンジもこれ誰?って感じのが多いイメージだ

442:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:39:14
絵や漫画の二次創作で女シンジを扱っているのは確かに女性ばかりかもしれないな。
でも小説の二次創作で女シンジを扱っているのは男が圧倒的に多い気がする。

443:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:54:19
幸せ探してもがき続けるのもシンジきゅんらしいと思うのさ
それが欝シンジきゅん萌え
儚さ増し増しなおにゃのこシンジきゅんならなおさらのこと

444:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:55:39
くまの巣はもう終了したの?

445:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 21:58:25
産休だ

446:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 22:39:57
>>439
その女シンジ同人誌が俺の唯一持っている女シンジ同人誌だったりする
他のも見たいんだが得ろ同人うpサイトから探すのには膨大な時間を要するな

447:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 23:31:01
その女シンジ描いてた人も結局カヲルシンジのホモやってたから萎えたわ
いつだかのKATZEかなんかに女シンジがいたような気もする

448:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/06 23:51:31
>>446
再録に入ってないのでPONだとURLリンク(www12.axfc.net)とか
ぎゃろっぷノート②と④とかHGHのBLACK AND WHITEとか黒木健のオトコのコ オンナのコ2とか
以下の流星ひかるモノはカヲルが一緒についてくるが一応女シンジではあるのか・・

碇シンジ育成計画
URLリンク(page18.auctions.yahoo.co.jp)
FRESH STRAWBERRY
URLリンク(page2.auctions.yahoo.co.jp)
いたいけな瞳
URLリンク(page7.auctions.yahoo.co.jp)
使徒の王子様
URLリンク(page8.auctions.yahoo.co.jp)

私はあんま知らんけど角煮のEVAスレで聞けば知ってる奴が教えてくれるんでないかい


449:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 15:36:06
好みは人それぞれなんだし偏見で叩きをするのはどうかと思うぞ
女シンジ自体特殊なカテゴリーなんだし

450:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 19:33:44
しかしカヲシンばっかでうんざりするのは事実

451:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 19:49:14
カヲシン好きじゃない女シンジ描く女なんてそうそういないだろ

452:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 19:57:53
もえさんは良かったな…閉鎖してしまったけど

453:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 21:00:15
カヲシンがこうまで人気あるのがわからない
いくらホモ臭くても1話だけだし、カヲルのキャラわかんないし
想像が膨らまないから同人として話も作れない
カヲシンサイト見れるようになったら、新しい女シンジを発見できるかもしれないが
どうも触手が動かない

454:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 23:15:37
もえさん閉鎖って!!!マジかよ…orz

455:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 23:36:11
触手…!

456:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 23:48:13
>>453
カヲルは一話限りのキャラとよく言われるけどEOEにもしっかり出てるよなwま、どうでもいいけど。

EOEの一番の功績は女シンジを映像化したことだ。それ以外は糞な映画。

457:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 00:40:52
コミケ行くと今だにシンジ受け同人(といってもカヲシンサークルが殆どだが)を買ってく男はいるから需要は無くは無いと思うんだがね

458:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 01:26:56
好きな人は好き
苦手な人は苦手


自分は苦手なので見ない
ただ多いので目に入る

459:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 07:09:29
カヲル嫌いじゃないけれど、苦手っつー人の価値観見てると成る程…とは思う
シンジの華奢で健気な魅力や気の弱さにつけ込んでるイメージがあるのかな

460:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 09:58:06
24話とEOEだけしか出てないので、その本編のカヲルが全てなんだ
だから同人でシンジとラブラブしてる二人を見ると何か違う…と思う
あの状況であったからあの関係を表現できたのであって
下手に本編改編ものや、ましてや学園ものなパラレルでやられると変だ
要するにキャラを妄想して作ってる同人のカヲシンが嫌い

461:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 10:33:10
つまりカヲルはいらないということだね
個人の主観をありがとう
でも結構同意だ
同人なんて妄想と性格改変は半端じゃないけどな、ほとんど
メインのキャラでさえ…

462:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 10:37:00
カヲル関係以外の他カプ同人は本編で何話もかけてキャラ描写されてるのに
作者の都合の良いようにキャラねじ曲げてるもんばっかだぞw
エロだの逆行だのスパシンだの断罪だの目もあてられない
別にカヲシンを擁護するつもりは無いけどな。つーかそろそろスレ違い

463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 13:55:32
みんなカヲシン好きなんだな
キャラ改変と言えばシンジハーレムものはもはやシンジじゃねえな
育成みたいな奴

464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 14:49:51
カヲシンなんかお互い好き同士なんだからいいほうだろ

465:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 16:46:24
だから好き嫌いなんて個人の趣向なんだからここで言うことじゃないだろってこと
このスレだって妄想だよ
LRSが嫌いとかトウシンが嫌いとか好きに吐き出すところじゃないし
いちいちそんなことしだしたらきりがないんだが

466:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 17:51:33
このスレはカプ話をすると本当に収集がつかなくなりますね

467:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 17:56:14
カプやらシチュごとに専用スレを建てろって言うのかね
共倒れになりそうだし、普段のこのスレの過疎っぷりを思えば、全てのネタに対して寛容になるべきだと思うんだが

468:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 18:17:23
投下してから言えよ

469:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 18:20:42
ネタもねーし

470:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 18:35:59
最近女シンジばっかなのでそろそろ女装シンジが見たいな

471:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 18:46:23
女装シンジか…その手があったな
破に赤プラグスーツシンジが出てくれればとても嬉しい

472:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 19:23:13
でも弐号機空から投下されてる…
シンジきゅんはガギエル戦出ないかもしれない
あああああ

473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 20:21:41
それ以前にガギエル戦は省略される可能性すら…

474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 21:58:38
ひっさびさに来たら新連載始まってるんだな
>>357の左官クラスに腰が砕けたw
壁屋ふぜいがでしゃばんなwwwwww

内容は作者の好きに書くのが一番だろうけど、あまり意味がなさそうな行間がすごく気になるなぁ
ポエムじゃないんだし。

475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 22:06:19
読みやすくしてるんだと思う
行間に関してはそんなに違和感は感じなかった

476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/09 13:57:45
ストーリーだけじゃなくギャグも基本は本編そのままなのは
さすがにキツい


477:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/10 18:13:31
カヲルいらね

478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 03:08:18
アホな展開を考えてみる。

人類絶滅後、レイからゲンドウこそが補完計画のキーマンであったと知らされ、
じゃ、ヒゲ親父止めてきて、と過去へと蹴り飛ばされたシンジ。

どうやって…? と思案した挙げ句、どっかで思考回路が吹っ飛び、
シンジは女装して第三新東京市に現れ、ゲンドウを籠絡しようとする。

うろたえまくるゲンドウ。
ポジティブな勘違いをする周囲の面々。
こっそり逆行してきて物陰から見守るレイ。

何故かは分からんが上手く行きそうなシンジの計画だったが、
冬月とキール議長の暴走により、事態は思わぬ方向へ……

479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 03:09:44
ポジティブな勘違いってありえなくね?
まぁアホな展開ということなのかな。

480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 06:04:55
久々に投稿したくて書き始めてみたんですが・・・
時間あくとダメですねぇ
とにかく筋だけ書き上げて推敲に時間を掛けよう・・・

ところでエロネタはもう厳禁になったんですか?
久しぶりに来たので事情がわからなくてすんまそん

481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 08:12:53
程度によるなあ。
がっつりやりたいなら住民で別のとこに避難所立ててそこに投下ってことになったんじゃなかったか

482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 09:51:27
まとめ氏のところ使うんじゃなかった?

483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 13:11:24
実際にエロが来てからどちらかに決めろということになった

484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/11 13:17:22
>>480
エロい部分だけ避難所か保管庫掲示板にスレを建てて誘導ということで

485:480
07/11/11 21:57:52
>>481-484
了解です。
実際にエロ投下がまだ来てないので案は出ているけど、実際の対応例はまだ無い状態なのですね。

とは言え、書いている物は、自分の書きたい部分がこのスレの趣旨にあっているのかが疑問になってしまい
書けなくなってしまった物を今になってなんとか完結させたい、という極めて自己満足的な文章なので
ここに投下して良い物か微妙な気がするので・・
とりあえずは書き上げる事だけを考えます。

スレ汚しすみませんでした。

486:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/12 15:04:37
先生、規制がきついです。>>485
個人的にはどんなものであれ完結してほしいなあと思ったり。
にわか職人としては職人様が帰ってくるならハァハァしてお待ちしてますです。

拙作は05-01のpreバージョンを一応公開。
どうも全体の統一感の無さと、次の話の全面書き直しのせいでしばらくpreかもしれない。
しかしホスト規制になる前に自前になったのはラッキーだったというべきだろうか。

487:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/12 20:30:18
なんかもう勢いで05-02まで書き上げてしまった。なのにpreが取れない不思議。

URLリンク(www.ne.jp)

結局携帯使って書き込みしてます

488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/12 21:01:32
お、アスカ登場はテレビ準拠ですか。これまで自分の代わりに戦ってきたチルドレンが
ズタボロで登場してもビビらないのは、さすがアスカと言うべきか。
相田くんは華やかなペアルックの写真が撮れるかな?





489:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 03:20:48
シンジの状態から見て華やかとは言い難いかもw


490:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 04:04:40
シンジが痛々しいな…
こりゃレイもアスカも庇護欲湧くし、トウジもフォース選出を受け入れるだろうな

491:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 08:25:26
シンジ痩せ過ぎワロタ

492:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 10:45:59
アスカ視点で見たら、ボロボロシンジは第3使徒戦でシンジが見た包帯綾波に
近いものがあるかも。


493:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 13:53:31
女シンジ合コン編
男A「ここの刺身は本当に美味しいんですよ。」
男B「いやあ、ほんとに楽しみだなあ。」
男C「ほら、あの水槽に入ってる魚を目の前で板前さんが捌くんだよ。」
ミサト「へえ、中々活きがよさそうじゃない。」
アスカ「ねえねえ早く捌いてよ~・・・・・・急に黙ってどうしたのよシンジ?」
シンジ「うん、ちょっと魚がかわいそうだなあって・・・・・・」
男A「うん、シンジ君の言うとおりだ!!今日は刺身はやめよう!!」
男B「親父さーん俺この魚買うよ~!海に逃がしてやるよ~!」
男C「なんていい子なんだあ!!」
アスカ「チッ、ぶりっ子が!」

シンジ「あっそうだ、ミサトさんおめでとうございます!」
ミサト「いきなりどうしたの、シンちゃん?」
シンジ「今日ってミサトさんの29歳の誕生日ですよね?だからこんな風にみんなで集まって・・・・・・」
ミサト「ばっ、馬鹿、違うわよこれは合コ・・・・・・」
男A「ええ~、ミサトさん29なんですか!?」
男B「俺パス、俺シンジ君ね!」
男C「29歳はちょっとキツイな。」
シンジ「えっ、あの・・・・・・僕なんか変なこと言っちゃいました!?」
ミサト「殺す、こいつ絶対殺す・・・・・・」

※シンジ君には一切悪気はありません。




494:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 14:48:53
野郎どもは一体何歳なんだwww

495:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 15:20:43
>>493
シンジがシメられるww

496:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/17 15:46:58
どうにもpreが外せない完成度にしかならなくて困っている。まあちょっと遊びすぎたのだけど。
一応05-03公開です。

URLリンク(www.ne.jp)

もしかしたら全面改訂かけるかもしれないけれど、予定は未定。
ついでに言うとサンダルフォンを入れるかどうかで次の話の展開が変わるので大いに悩んでいる。

まあ保守代わりと思って書き込もう。

497:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 19:35:39
URLリンク(www.nicovideo.jp)
性転換エヴァンゲリオン本編ダイジェスト

498:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 20:29:55
シンジきゅんかわいいよシンジきゅん

塗りがそれっぽくて良いね

499:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 20:55:23
ちょ、なんという才能の無駄遣い。
作者に激しくGJ

500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 21:21:10
おっつー
このシンジ大丈夫かな?

501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/17 22:27:12
しっかし
ニコニコの連中は
アホだな

502:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/18 08:56:39
シンジが女なら同情出来るとか言ってる奴は滅べばいいさ

503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/18 19:52:52
正直言うと、前回の睫毛の多さは微妙だと思ったよ

504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/18 20:30:17
163氏GJ!
アスカとの絡み難しそうだけど期待しています

505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/19 00:22:55
女装シンジきゅんとエチーしたい

506:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/19 01:05:26
最近女装シンジ分が足りん

507:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/19 16:02:15
女装ネタがたまに声があがる割にまったく補充されないようなので勢いで書いてしまった。
お約束にお約束を重ねたお約束展開でどっかで誰かが書いてそうな内容なんだがまあいいや。
もしかぶってる奴があったら教えてほしい。

URLリンク(www.ne.jp)

それはともかく、俺にはこれが限界。その毛は無い男が書いたこんなネタが面白いかも不明。
つうか女シンジでもそうだが服装に苦労するというか濁して書いてしまうか明らかな服装しか使えてなかったり。

508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/19 19:49:27
>>507
ありがとう

509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/20 06:08:12
>>507
乙です
読ませてもらいました。

でも……なぜワンピースの色を萌葱色に変更したの?
読んでみてもあまり変更の意味が無いようなきがするけど…163氏の趣味かな?

510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/20 09:07:04
>>507氏の創作意欲に脱帽…乙

511:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/20 12:54:48
>>509
萌黄ならともかく萌葱は緑が強すぎると調べなおして思った。
緑~黄色の間でイメージがかなり広い色のようで、作者の認識が甘かった。
ずばり黄色ってのも味気がないので黄檗色程度でどうだろうか。

512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/20 19:52:43
女装シンジきゅんのスカート捲って悪戯したい

513:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/21 00:22:15
>163氏
いつも良作を本当に乙

514:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/21 20:07:40
第伍話改修と合わせてHTML化してみた。
つっても簡単な自動置き換えなので少々変なところがあるかもだが。
txtなファイルは圧縮ファイルには同梱しているので必要な方はそちらからどうぞ。

515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/24 01:04:41
毒電波がこないと筆が進まなくて困る。
つうことで逃避気味に女シンジ系のFFを久々にあさってみたのだが
短編一発ネタでないもので完結してるものって意外と少ないと気付く。
完結物もオリキャラ化、スパシン化の著しい物が多いような。長くなると仕方ないのかもしれないのだけど。

・・・自戒して余計筆が進まないとか言う悪循環orz
人のことをとやかく言える立場じゃないんだよな・・・

まあAEoE、ふたなり、入れ替わり系抜きでこのくらい拾い上げられた。

女シンジ
・Evangelion Restart(Z-OUT)TS要素あり、逆行要素あり
・evaπ(倒錯スレ7)
・想いを受け継ぐもの(ABC)逆行要素あり、スーパー
・碇カスミの戦い(スニフ)
・for be alive with you(楓空)逆行、スーパー
・闇と罪と本の旅人(ふぁいず)18禁、逆行、クロス要素あり
・The Year of Rebirthing(K鶏)逆行、スーパー
女装シンジ
・みんなが優しくしてくれる理由(masari)TS要素あり
・新性記エヴァンゲリオンG(Anne)スーパー、TS要素あり
TSシンジ
・めたもるシンちゃん(ZUMI)女装要素あり
・綾波姉妹(七嶋なる)

正直読むのがつらい&ハァハァできないのが結構多い気がするが長編完結に敬意を表して。
他に追加、お勧めのものがあったらぜひ教えてほしい。

516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/24 01:24:25
完結の壁は厚いよねえ・・・

517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/24 03:17:50
個人的にあのね氏のSSが非常にハァハァできた

518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/25 14:07:52
未来の過去、過去の未来とかyou are may petでも読んで
続きを想像して悶々とした夜をすごしたほうが創作意欲がわくんじゃなかろーか

519:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/25 15:38:49
ちょ、またeonet規制ですか。

未来の過去のは先週よんd(ry
立場は逆だけど男女Wシンジ物、どちらもいいっすよねえ。
使徒戦よりも心理面に重きを置いている辺りも。
自分のは一歩引いた立場がとりづらいのがなんとも。

進まないのは、今回のシナリオが意外にも深刻になってしまったという部分も。
うちの子は取り扱い注意だと再認識・・・

520:163 ◆rK3tDGGMK2
07/11/25 19:14:43
携帯経由は一手間多くて面倒です。
第六話06-01、プレバージョン公開。txtだけど。

URLリンク(www.ne.jp)

521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/26 00:28:47
163氏ぐっじょぶ!!

522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/30 00:31:36 rq+0dIin
GJ

523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/30 00:37:09
キモイ腐女子スレをageるの止めてくれないか?

524:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/30 01:10:56
そう思っていた時期が俺にもありましたがあの頃の自分を殴りたいです

525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/30 01:54:10
眠れないので描いてしまいました…
何のひねりもない女装シンジ君
URLリンク(imepita.jp)

526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/30 15:46:59
>>525
これは良いシンジきゅん
照れてる表情がたまらん

527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 04:01:33
気付いたんだが・・・

シンジのうなじってけっこう艶っぽいよな

528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 05:30:55
今更何を言っている

529:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 05:41:05
あの髪型はうなじを見せつけるためのものだからなあ

530:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 07:13:12
>>525
保存しましたww
163氏もGJ

531:163 ◆rK3tDGGMK2
07/12/01 23:36:36
週末毎にホスト規制来てる気がするんですが、泣いても良いですか。

一応06-02pre公開ということで。ノリが悪すぎる。いかんなあ。とりあえず整備班に合掌。

URLリンク(www.ne.jp)

htmlはスクリプト組みなおしたのでさっくり公開できるように。
縦書モードはIE系でしか動きませんが、まあお遊びということで。

532:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 09:02:05
丁寧に作りこまれていいな。GJ。挫けるな、163

533:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 20:43:54
>>515
Green GablesにあるEVANGERION-Mai-


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