07/10/03 00:25:34
「きゃう!」
突然の事に驚いて、何とも言えない叫びを上げてしまう。
どうやら少年にお尻を叩かれたようだ。
「駄目だろ、こんなことしちゃ! ほら、僕も手伝うからちゃんと直そ」
こんなことされては普通の相手なら、ビンタ一発にアッパーカット、ボディブローに締めは踵落としなのだが、少年が相手であればそうもいかない。
「はぁ~い」
そうして素直に自分の仕出かした後始末を自分で直す。隣では少年が一緒に付き添いながら。
そして、少女は考える。
『甘えられる』だけなら誰でも出来る、好き勝手にやらせていれば良いのだから。
でも怒るべきところで怒ってくれる奴はコイツだけかもしれない。
それがあたしならば尚更だ、他の男だったら鼻の下伸ばすだけだろうし。
あーあ、なーんだ、とっくにあたしが『甘え』ていたことバレてたんだ。なーんか悔しいなぁー。
そう思いながらもどこか嬉しそうな少女。
そんなお昼時。
で、その後ふたりでお買い物。
帰って来たらぐっちゃぐっちゃの洗濯物と、畳んでおいた布団で「がー、がー」いびきかいて眠る女性。
おっきな♯マークを浮かべた少年にお尻を何度も叩かれ「堪忍、堪忍よぉー!」と叫ぶ女性ともう許してあげましょ、と懇願する少女。
そんな葛城家。