07/10/03 00:24:26
快晴真っ只中のお昼時。本日は休日。
なのにも関わらず何時も通りと言うか涙ぐましいと言うか、今日も今日とて洗濯物を取り込む少年。
衣服類やタオルなどを先に取り込んで畳むその姿は主夫以外の何者ではない。
よいしょ、などと言いながら立ち上がり向かう先はまたしてもベランダ。
そこに干されているのはふかふかのお布団。
程好くお日様の匂いを染み込ませ、それは正に夢見るアイテム。
んー、ふかふかで気持ち良さそぅ、と呟きながら三人分のお布団を取り込む。
が一人目のお布団をどさっと放り込んだ瞬間、なぜかもうひとつ、どさっ、という音。
「んんー、きもちぃー」
そこにお出でまするは赤髪の少女。
タイミングを見計らったようにお布団に倒れ込んでおられる。
「ちょっとアスカ、取り込んだばかりなんだからそんなことしないでよ」
「いーじゃん、こんなにきもちぃーんだしぃ、ケチ言うなぁー」
バタバタとお布団に埋もれながら暴れる少女。
その拍子に綺麗に畳まれていた洗濯物が崩れてしまい、見るも無残な形へと変貌する。
「あー、なにやってんだよ!」
「あらら、まっ、べつにいーじゃん」
謝る素振りどころか悪びれた様子も無いその少女。
確かに悪いのは自分だと解ってはいるのだが、これは自分流の『甘え』なのだ。
そこんところを解って欲しい、アンタだけにしかこんな『甘え方』しないんだから。
などと考えていた少女のお尻に少し強めの衝撃が走る。