07/10/28 06:31:43
第3新東京市 コンフォート17
「んぁ…。朝…か…」
朝日差し込む僕の小さな部屋の、小さなベッドの上で僕は目を覚ました
見飽きた天井だ
「むにゃ…、ふぁ~ぅ…」
まだショボショボする瞼をグシグシと擦りながら、ノソノソと布団から這い出す
朝には強い方だけど、日曜日の朝は強敵なのだ
「…眠い」
でも起きなきゃダメだ。今日も遊びに行く約束しちゃったし
はぁ、顔洗お…
洗面所には先客がいた。
「おはよう。カヲルお兄ちゃん」
「や、やぁ。おはようシンジ君」
顔洗いの途中だったカヲルお兄ちゃんは声をかけた僕の方を、ボトボトの顔で振り向たせいで床を濡らしまい、1人焦っている
カヲルお兄ちゃん29才
血のつながりこそ無いけど僕の大事なお兄ちゃんだ
…まぁお兄ちゃんと言える年でもないのだが、昔からこうだから今更だよね
「ははっ、今日は休みなのに早いね。どこかに出かけるのかい?」
長身の体を縮こませ、床を拭きながら僕を見上げるカヲルお兄ちゃん
「うん。遊びに行くんだ」
「そうかい。じゃあ早く朝ご飯を食べよう
僕は先に行くよ」
そう言いながら何事もなかったかのように、キッチンに向かう姿は少しマヌケに見えた