07/10/24 23:40:44
地下
アタシは血にまみれた碇ゲンドウの右手を拾い上げ、手袋を抜き取って手のひらを見やる
「これがアダム…」
「そうよ。それがアダム…、サードインパクトの要…」
独り言のようにポツリ呟くアタシの後ろから声をかけるレイ
「これがあれば、アタシの望む世界になるの…?」
「そう、あなたの望むままの世界…
あなたの思い描くイメージに限り無く近い世界に生まれ変わるわ」
アタシはアダム片手にレイの言葉に振り向く
「…ねぇレイ?
アタシの願い事わかる?」
アタシの問いかけにレイはフッと微笑む
「あなたの考えることなんか大体わかるわ…」
地上
S2機関を取り込み、強力なATフィールドを操る初号機に次々と破壊され、戦自の軍隊はほぼ壊滅的であった
…が、今は戦自など相手にしていられない
新たに上空から舞い降りた量産型エヴァ9体
「ハァ…ハァ…。
なんなんだよコイツら…」
腹に穴を開けても、足を切り落としても、蘇る9体のエヴァ相手に戦い始めて1時間は経過した
そもそも戦闘自体が久しぶりなシンジは体力も限界に近い
「…っくそぉ!!!」
グヂュッ!!
再び量産エヴァの顔面にナイフを突き刺す
シンジは殺しの無限ループに突入していた