07/10/21 03:46:27
ネルフ本部、発令所
「初号機は!?シンジ君は乗った!?」
作戦部長葛城ミサトの声が響き、確認作業に取りかかる日向マコト
「はい!いつでも発進できます!」
「よし、シンジ君聞こえる!?」
『ミサトさん…』
スピーカーから聞こえてきたのは戦いの前にしては、あまりにも弱々しい声
『アスカがいないんです…。なんで…弐号機もなくなるなんて…』
「あの子がいなくなった理由はわからないけど、あの子が弐号機を動かした事は間違いないわ
多分さっきの使徒戦の時にS2機関を取り込んだんだわ。電力無しで誰にも気付かれずに発進するなんて…」
そう言うとミサトは悔しそうに顔を歪める
「レイも行方がわからないし、今戦えるのはシンジ君。あなただけなのよ」
『・・・・・』
俯き黙っているだけのたった1人の戦士を必死で励まそうとするミサトだったが、死がすぐそこまで迫っている
「時間が無いわ。作戦を発表します」
『・・・・・』
「シンジ君、今回戦う相手は使徒じゃないわ…戦略自衛隊、人よ」
『・・・人…?
人を殺すんですか…?』
「そうよ、全員殺しなさい。
…作戦は以上よ」