07/10/19 02:51:45
303病室
「アスカただいま」
「シンジ…」
病室に入ってきたシンジはベッドに腰掛けているアタシの隣に座る
「フィフスが使徒だった…」
「うん、さっき聞いたよ…。ビックリした…」
そう言うとシンジは肩をすくめて小さく俯く
「元気だしてよシンジ…。シンジが元気無かったらヤダよ…?」
アタシは右手をゆっくりとシンジの左手に重ねる
「アスカ…」
「・・・ねぇ、シンジは…」
コンコンっ
いつもよりぎこちない会話を中断させるように病室の扉がノックされる
「あ…ごめんアスカ、外に人待たせてるんだ。ちょっと出掛けるね?」
「・・・・・」
アタシは立ち上がろうとするシンジの腰にしがみつく
「ん…?アスカ?」
コンコンコンっ
「アスカごめん…行かなきゃダメなんだ、すぐ帰ってくるから…」
「・・・イヤ…」
絶対に離さない…離してたまるか…
「アスカの甘えんぼ…」
そう言うとシンジはアタシの前髪をかきあげると、額にスッとキスをした
「絶対すぐに帰ってくるよ…
・・・それで帰ってきたらさ…」
シンジはアタシの耳元に唇を寄せて静かにささやく
「…セックスしよ?」
その言葉を残し病室を出て行ったシンジの瞳は微かに涙で濡れていた…