07/06/05 11:53:07
全てを曝け出した自分の姿を隠すこともできなかった。
目の前のシンジの姿から、アタシは瞳を動かすことができなかった。
休日のラフな格好の時にTシャツや半ズボンの隙間から覗くシンジの細い肢体。
今日はそれに加えて引き締まった腰や白く薄い胸板が波打つ湯船から透き通ってアタシの瞳に届く。
濡れて頭部に貼り付いた、光を反射する妖艶なまでの漆黒の髪の毛がアタシを狂わせる。
それだけでアタシの下腹部の疼きは激しくなる。心臓の鼓動が波打つ。
今すぐ湯船に飛び込んでシンジに身を任せたくなってしまう。
そうしなかったのは―シンジの姿が持つ絵画のような美しさと完成された男の妖艶さだった。
後から振り返ればバカシンジは、同じようにアタシを見て思考力を奪われたみたいだった。
アタシと同じように、曝け出した体を隠すこともなく、驚きの言葉を口にすることもなく、ただただ呆けたようにアタシの体に魅入っていた。
でもアタシを見つめるその呆けた視線は、いつものバカシンジのではなく、間違いなくオトコのそれだった。
浴室の模様に変化が訪れるまでに、たっぷり1分はあったと思う。シンジが、ふと、口を開いた。
「・・・僕の、ワイシャツ?」
(省略されました。続きを読むにはワイシャツアスカのAAを下さい)