本編レイ、リナレイ、ちびレイ三姉妹の生活 2at EVA
本編レイ、リナレイ、ちびレイ三姉妹の生活 2 - 暇つぶし2ch100:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:15:29
自分のネタがおもしろいかそうでないかに関係なく、上げといたほうが活性化するかと思って上げちゃいました。
褒めてもらえると思って上げたわけじゃなかったけど、
どっちにしろ本人がやったらやっぱウザイだけですね…。
すみませんでした。

101:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:19:57
もう二度とくんなバーカ

102:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:26:29
昔の職人さんはもうこないのか…

103:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:40:27
普通にツマンネ
おまけに上げるとか痛すぎ
自惚れんな

104:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:48:30
もう少し歯に絹着せて批判しろよ。
せっかく上がってるのに他の職人も寄り付かなくなるぞ。

105:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:51:08
>>104>>98
自演乙wwwwwww
本人涙目wwwwwww

106:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 09:52:36
せっかく新たな職人さんが発生したのに追い返すような事するなよ


107:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 10:01:07
普段の過疎り具合から一変
今朝になってこの批判の連投…
多分一人のアンチが頑張ってるだけ

職人さん達は気にせず来て下さい

108:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 10:23:52
このスレの雰囲気でネタ投下してくれる職人さんがいたら、
相当肝が座ってるな

そんな淡い期待を込めてage

109:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 10:42:29
先に変なのが沸くからあげんなって

110:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 10:47:37
ところで、三姉妹のシンジの呼び方ってそれぞれどんな感じか決まってるっけ?

111:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 10:49:57
過去スレ見ろ

112:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 13:00:10
全員碇君でいいんじゃない?

113:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 15:59:44
職人、また当分来てくれないだろうな…

114:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 16:06:16
てかここ、もう見てる奴ほとんどいないだろ・・・
久々に上がっても、たまたま目についたからやってみた程度の煽りがメインなんて・・・

職人降臨に喜んだのは俺だけか・・・

115:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 16:14:05
ノシ

もう少しいるだろ。
その口ぶりからすると>>90>>114

とりあえず、職人と住人待ち。

116:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 16:17:09
どこがとは言わないけど、なんとなく自演臭い気がする

117:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 16:20:47
以上、全部俺の自演でした

118:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 16:54:28
ぬるぽ

119:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 17:10:04
書き込みの時間でなんとなく誰が誰かわかるな。

120:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 18:22:33
ここ、sage進行じゃなかったっけ?

121:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 18:38:55
なんかこう、ホロリと心温まるようなネタが見たい

122:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 18:52:34
萌えネタでお願いします

123:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 18:58:53
グロネタで

124:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 20:12:45
wktk

125:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 20:37:22
プチエヴァってマンガでやってんの?

126:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 21:05:19
やってない


127:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 21:21:14
ちまちま伸びてると思ったらなんだこの流れ……

128:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 21:46:21
8 :前スレ977 :2007/02/21(水) 22:34:32 ID:???
「レイ姉、心の向こうに」の小ネタ投下します。
 LRS要素ほんのり含むので、嫌な方「レイ姉、心の向こうに」をNG指定でよろ。


この職人さんはもう来ないのか?


129:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/17 22:58:33
ネタなにかリクエストあれば書いてみたいんだけど、
なんか無い?

実力はショボイんで期待は厳禁で…。

130:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/18 17:04:29
シンジとキョンと圭一が遊びに来て乱交
みたいな感じで


じゃあ頼んだぞ

131:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/18 18:33:27
エロは見たくありません><

132:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/19 05:59:51
いや、見たいぞ!
やってみてくれ

133:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/20 20:11:24
>>128
自分には書くほうの才は無いと悟ったので、今はROM専やっとります。
 数ヵ月後、旅行中に仕込んだ二人の子供を、えらい子煩悩なリナがあやしててそれをチビが興味津々で眺めてる、っていう妄想はしたが、文章化出来ずにあきらめた。

134:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/31 05:36:18
前スレ読みたくなってきた。
リナレイのいい話とかあったんだけど、誰か保存してないかな。

135:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/04 13:10:51
保守

136:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/06 20:17:50
捕手

137:ポカリシンジ
07/09/07 00:22:04
----・・・残暑厳しき中、ご自愛くださいませ
そんな畏まった一通の手紙が綾波家のポストに舞い込んだ。送り主は碇シンジ。
長女は涼気な絵葉書を仕舞い込もうとそっと机の引出しを開ける。絶妙のタイミングで
玄関を開ける音がした。
----ただいまーって何してんの?
これも人間の性か、悲しいもので、とっさの出来事に別に隠す必要がある訳でもないのに
その社交事例の塊の様な絵葉書を背中に隠す長女。そして、その長女の奇怪な行動を
流れ出たばかりの汗を拭いながら問い詰める、先の声の主の次女。
隠されれば隠されるほどに覗き見たくなるのもやはり、人間の性をいうもの。次女は近づき
やや、背伸びをするように長女の隠し持った物を除きこもうとする。その行動に反抗するかの
様に次女とは正反対に冷や汗をかきながらそっぽを向き白を切る長女。
----んも~、隠さなくったっていいじゃん、減る物でもなし~
頬を膨らませ肩を落とす次女に
----は、早く宿題すませちゃいなさい、ご、ご飯の用意すぐするから、ね?お、お腹減った
でしょ?
何とか話を逸らしたく必死な長女、その隠し持った秘密を暴きたい次女





そして、何故かひょっこりと机の下から出てきた三女が何の気なしにひょいと手紙を取り
----あ~!碇にいにいからのお手紙だぁ~

今日も平和な綾波家
こんな平和が永久に続きますように・・・

138:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/07 13:22:39
投下乙です
綾波家の平和な日常にほのぼのしました

139:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/11 06:23:50
日本福音保守党 ―応援して下さいね―

140:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 00:07:24
エヴァ板良スレ保守党

141:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/22 13:25:08
エヴァ板良スレ保守党

142:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/23 17:21:56
3兄弟スレを検索してここへ来ますた。
保守代わりに小ネタ投下させてもらいます。

「いってきま~す」
「「いってきます」」
一番に元気よく次女が挨拶する。
長女三女がそれに続く。

「待って」
いつものように駆け出そうとする次女を
長女が呼び止めた。

「襟、曲がってる」
「靴下も」
長女がすかさず次女の襟を直すと
三女も次女の下がった靴下を直す。

「ありがと。……じゃあ、私急ぐから、行くね!」
礼を言うとパッと次女は走り出した。

走る次女の後ろ姿を見送って長女は三女の方に向いた。
「私たちも行きましょう」
三女はなにも答えず差し出した長女の手を握った。

これがいつも通りの綾波家の登校風景だ。

143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/24 04:54:41
(↑の続き)
「……なにこれ?」
「だから小説」
呆れたようにアスカはリナレイを見返した。
「あのねぇ、小説ってのはもっとこう、タイムリープみたいな大きな出来事が起こったり、
クラスメイトに宇宙人や超能力者がいたりする日常のことをいうのよ。
大体自分の襟を姉妹に直してもらったりなんてのは作文じゃない」
「だってそんなネタ思いつかないよぉ」
リナレイは首をすくめた。
「それに宿題で小説を書けなんて出ても困るだけだよ」
泣きそうな顔でリナレイはちゃぶ台につっぷした。

「ちょっとアンタのも見せてみなさいよ!」
レイのをひったくり読み始めるとアスカは顔をしかめた。
「やっぱり双子ね。似たり寄ったりのこと書いてるわ」
「でも小説は日常から生まれることもあるわ」
「そ、そうそう。そういうアスカはどうなのよ?」
レイとリナレイの反撃にアスカがたじろぐ。

「それは……宿題として出して返ってきてから見せるわよ」
「ず、ずるい!アスカのズルッコズーズーだ!」
「卑怯」

「お姉ちゃん達、宿題しないの?」
ジュースを持ってきたちびレイが聞くが、三人は聞いちゃいなかったのだった。


レイ三姉妹だけっていうのは難しいな。
ついついアスカ登場させちゃったよ。
ダメダメだけど保守ってことでよろしく。

つうか前スレって読めないの?

144:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/24 05:05:59 wsWilT8V
崖っぷちなんで保守

145:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/29 20:45:53 H4CtChfu
干す。職人がんがれ

146:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/30 22:42:00
>>143
脇役を使って話を面白くするのは当たり前。
だからオケ。
レイ達の可愛さが出てたと俺は思う。
三姉妹が主役という線さえはずさなければ、アスカに限らず他のキャラもバンバン出していいと思う。
はずすとぷちえゔぁとかわらなくなる。
(三姉妹はこのスレが先なのにね。でも、なんかのFFであったかな?)

147:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/02 02:34:46
>>146
感想、トンクス。
正直三人のみだと話に広がりがないんで
未熟な自分は書きづらいっつうか書けない。
エースは見てないんで(本編はコミックスで見てるけど)
総集編で見ただけのぷちえう゛ぁはよくわからんのですわ。

ネタはちょっとばかりあるんで、またなんか書くかも。

148:147
07/10/08 13:02:21
保守も兼ねて長いの投下するよ。

題ないんでスルーするときは無題でよろしく。


149:無題
07/10/08 13:03:45
今日は先生の研修会議があるということで半日だった。
チビの保育園は5時に迎えに行くんだけど少し早めにいってもいいかもしれない。
外は小雨が降っていて夜には強く降ると天気予報では言っていたし。
レイ姉は買い物をしてから帰ってくるみたいだ。

学校から家に帰ってきたばかりのリナは今日の予定を思い浮かべつつ
制服から普段着に着替えていた。
窓を通して外を眺めると霧に近い雨が降っていた。

そのとき電話が鳴った。
リナが電話を取るとチビの保育園のマヤ先生からだった。
「チビちゃん、少しお熱があるみたいなんです。
ひどくならないうちにお迎えして欲しいんですけど」

リナは急いでチビを迎えに行った。
チビは顔は少し頬が赤いものの、見たところそんなにいつもと変わらない。
リナがチビの額に手を当てるとやや熱い程度だ。
でも少し元気がない。
「なんだか風邪をひいたみたいで少し前から喉が痛いって
お昼もあまり食べないんです」
とマヤ先生。
「チビ、帰ろう。帰ったらアイス食べさせて上げるから」
「うん」
チビはこくんとうなずいた。

150:無題
07/10/08 13:06:03
帰る道すがらチビはいつもなら話さないなりにも
リナの質問にぽつりぽつりと保育園の様子を話してくれるのだが、
今日はそれもなかった。
チビとリナは傘を差し黙々と歩いて家に帰った。

家に着きアイスをチビに食べさせ早々に寝かせることにした。
リナはお昼がまだだったのでチビにもいっしょに食べるか聞いたが、
首を横に振った。
結局チビはアイスを食べただけで、リナが額に冷却シートを貼ってベッドへ入れてやった。

昼食を食べて、そろそろ夕方も近づいてきたころレイが帰ってきた。
「ただいま」
「お帰り。遅かったね、レイ姉」
「買い物の前に碇くんのところへ行ってたから」
「碇くんのとこ?」
「彼、風邪で休んだからノートを見せていたの」

そういえばシンジと別クラスだったリナは姿が見えないな、と思っていた。
リナと同じクラスの惣流アスカと渚カヲルが先週、碇シンジの不在を嘆いていたこともあった。
シンジと同じクラスのレイは取り立ててなにも言わなかったから、リナは多少気になったが
ほっといておいた。

151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/08 13:07:25

買ってきたものを冷蔵庫に入れるのを手伝いながらリナは話しかけた。
「二人きりなんてレイ姉もやるねぇ」
「いいえ、みんなもいたわ」
「みんな?」
「惣流さん、渚くんも」
「隣の家のアスカはともかくなんで渚カヲルまでいるの?」
「楽譜を持ってきたついでだそうよ」

おそらくノートを貸しに行ったレイにシンジと同じ音楽部の渚カヲルが
ついてきたのだろう。もしかしたらそこにアスカがいたのかもしれない。
アスカとカヲルはリナのクラスでは1,2を争う成績だから
勉強を教わるのにはいい人物だ。
だが、それ以前に二人は犬猿の仲だ。
この二人が揃ったら勉強どころではなかっただろう。

(碇くん、不憫だなぁ)
二人の喧嘩をシンジがおろおろしながら仲裁して、レイがたんたんと
ノートを解説するのをときたま聞き取って書いていく様子がリナに浮かんだ。
結局ノートをシンジに貸したとレイは言っていたので、リナの想像も
当たらずとも遠からずというところか。

152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/08 13:18:19
とりあえず今回はここまで。

書けたらまた続き載せるよ。

153:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/11 01:51:17
頼んだ!

154:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/12 02:22:29 MAus1o8W
hosyu

155:無題
07/10/13 15:52:55
「チビを迎えに行かなきゃ」
「チビなら帰ってるよ。保育園で熱が出たってお昼に迎えに行って、今寝てる」
「そう」

チビの様子を見にレイは部屋に入ったものの、すぐに出てきてタンスの一番上の
引き出しをあさった。
「どうしたの、レイ姉?」
「病院に行くの」
レイは引き出しから保険証と財布を取り出してポケットに入れた。
チビの状態は寝かしつけたときよりもずっと酷くなってるらしい。

レイの言葉にリナも様子を見に行くと、いつ起きたのか顔を熱で真っ赤にして
ぼうっとベッドの片隅に腰掛けてるチビがいた。

「リナ、チビを着替えさせて」
「あ、うん」
服を出すと自分でチビは着はじめた。
レイは電話でタクシーを呼んでるようだが、何度かけ直しているのを見ると
雨で利用するお客が多いのか捕まらないみたいだった。

家のチャイムが鳴った。
服を着替えているチビを置いてドアを開けると碇シンジが
ノートを持って立っていた。

156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 15:54:16
「あ、あれ?」
出てくるのがレイだと期待していたのか、シンジはリナを見たとたんに
不審げな表情を浮かべた。
「綾波…レイのほうは?」
「いるけど今取り込み中で」

玄関に出てくるレイがシンジに声を掛けた。
「碇くん?」
「借りたノートを返しに来たんだけど……。どうしたの?」
「病院に行くの」
「病院?どこか悪いの?」
「チビが熱があるの」

着替えが終わったチビが部屋から出てきてシンジを見ると
少しだけにっこりした。熱のせいか足が少しふらついてる。
チビが病院まで歩いていくのは危なっかしかった。
「おんぶしてあげる」
レイの言葉にチビは首を横に振ってシンジのほうへフラフラ歩いて
シンジの手を握った。
「わがままはダメ」
「ボクならかまわないよ。綾波だって荷物を持って
チビをおんぶするんじゃ大変だろ?傘だって持てないし」


157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 15:57:50
とりあえずここまでっす。



158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/15 23:57:56
イイヨイイヨー
ホシュ

159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/25 11:16:02
保守
URLリンク(u.pic.to)

160:無題
07/10/26 02:44:36
シンジはこれ、とリナにノートを手渡すとチビをおんぶして玄関の外に出た。
後に傘と荷物を持ったレイが続く。
リナは自分もついて行こうとした。
「リナはここにいて」
「なんで!?」
「何かあったら連絡するから」

もしチビが入院なんてことになったら家にいるリナにお呼びがかかるのだろう。
病院でただ待っているよりも、家で何かしていた方がずっと気が紛れるのは確かだ。
病院に行ったら診断がつくまで自分は不安でたまらなくなる。
それを見越しての長姉の判断だろう。レイ姉の判断は正しい。
心配だったが、リナは家に残った。

何かする……。
何かする……。
勉強……、はしたくない。
ゲーム……、は集中できない。
本……、も多分読めない。

流しに目を移すと汚れたお皿が桶に浸かってあった。
そうだ、とりあえずお皿を洗おう、とリナはお皿を洗い始めた。


161:無題
07/10/26 02:45:41
お皿を洗い終わると同時にチャイムが鳴った。
今日は千客万来の日だ。
「バカシンジいる?」
アスカだった。
「アイツ、私のノート持ったままトンズラこいたのよ。
シンジのおばさまにこっちに来たって聞いたんだけど?」
一通り言いたいことを喋ってからアスカはリナの様子に目を止めた。
「なによ、そんな顔して。一体どうしたのよ?」

問われてリナはこれまでのいきさつを話した。
話ながらリナは洗った茶碗にお茶をついだ。
「待つしかないじゃない」
至極明快なアスカの答えだった。
「でも」
「でももへったくれもないわよ。連絡がこなけりゃどうしようもないわ」
テーブルについたアスカはお茶を一口飲んで口を潤した。
アスカは一つため息をつくとテレビのスイッチを入れて
少しだけ優しい口調になった。
「アンタはテレビでも見てなさい」
「うん」


162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/26 02:47:54
とりあえず保守も兼ねてここまでっす。

>>159
チャイナ綾波頂きました。乙です。


163:無題
07/11/03 03:32:35
テレビを見ているうちに不意にリナの視界がぼやけた。
「どうしよう。チビがなんか重い病気だったら、どうしよう」
私のせいだ。私がもっと早く気づけば……
「かんがえない!そういうことは!」
アスカは、リナの言葉を強い声で打ち消し、ついでにテレビも消した。

しばらくリナのすすり泣く声とアスカが人差し指で軽く机を叩く音しか聞こえなかった。
プルルル……と電話がその調和を破った。
二人は顔を見合わせ、リナが出られる状態じゃないと悟ったのかアスカが電話を取った。

「はい、綾波です……。このバカ!なんでもっと早く電話してこないのよ!」
電話の主は一発で判った。碇シンジだ。
「忘れたですってぇ?携帯くらい持ってきなさいよ!」
病院では携帯は使えないことを指摘されたのか、
アスカは急にトーンダウンした。
「あ、そっか。それでどうなの?うん、……そう」
電話を持ったままリナの方を振り向き、言う。
「今日一日入院で明日には退院だって。よかったじゃない、そんなに酷くなくて」
電話に戻ると再び大声になった。
「そうだ、さっさと帰ってきて、私のノート返してよね!数学の宿題あるんだから!」
言いたいことを言い終わるとアスカは電話を切った。
「これだけ言えば、シンジのヤツ飛んで帰ってくるわ」


164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/03 04:05:04
スマン、今回はこの一レスのみ……。

165:無題
07/11/13 04:11:59 E3NFt3JZ
20分後、玄関のチャイムが鳴った。
いそいそとアスカが開けるとシンジではなく、いたのは渚カヲルだ。
「シンジくんのお母さんから」
入る前にアスカが急いでドアを閉めた。
ドアの外から声が聞こえてくる。
「ちょ、ちょっと閉めるなよ、惣流」
「あれ?なにしてるのカヲルくん」
「綾波の家なのに、惣流に閉め出された」
ちょうどシンジが帰ってきたらしい。
肩をそびやかして話すカヲルがリナの目に浮かぶ。

拗ねてるアスカを尻目にリナはドアへ近づいた。
「ちょっと待って。開けるから」


166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 04:14:53
リナはシンジとカヲルを招き入れると二人にもお茶を出した。
「どうだった?」
リナが聞く。
「扁桃腺炎だって。点滴受けたらずいぶんと良くなってた。
熱はまだあるみたいだから、大事を取って今日一日だけ入院しようと
いうことになったみたいだけど」
「よかった……。ありがとう、碇くん」
リナはホッと息を吐き出した。
「なんだい?なにがあったの?誰が点滴?」
今ひとつ状況がカヲルは飲み込めてない。
興味深そうに聞いてくる。
「アンタには関係ないでしょう!?」
アスカが怒鳴った。
が、カヲルはどこ吹く風でシンジを見つめた。
「え、えっと……」
睨むアスカと微笑みかけるカヲルの真ん中で答えるべきか戸惑うシンジに
リナが助け船を出した。
「うちのチビが熱を出して碇くんとレイ姉が病院に連れてったの」
「そ、そうなんだ」
ホッとしたシンジが同意した。


167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 04:17:31
「じゃ、また明日」
「また明日ね。ほらシンジも」
「あぁ、うん。さよなら」

皆が帰っていき、リナは再び一人になった。


夜、誰もいなくなった部屋は広く感じる。
まるでこの部屋には最初から自分しかいなかったみたいにリナは感じた。
そう感じたくないリナはチビのベッドに寝ころんだ。

そのまま眠りに落ちていく。

水の中。
まるで夕暮れのような色の水だ。
リナは水槽の中を漂っていた。
周りには自分と同じ存在がたくさんいた。

包帯を巻いた水の外の同じ顔の子と目が合う。
(あの子はいいな、外に出られて)

それが周りの同じ顔、同じ身体のモノに伝わってさざ波のようにざわめく。
(いいな……)
(いいな……)
(いいな……)

心を持たぬモノの心の声。
外の子は聞こえているのかいないのか、少しだけ細めたその子の目と
水槽のリナの目があった。


168:無題
07/11/13 04:19:29
しばらく目を合わせていたが、外の子はくるりと背を向けて歩み去っていった。
ゆらゆらと水が揺らぐ。
水の揺らぎに合わせて自分の身体も揺らぐ。

ゆさゆさ……
ん?
まるで誰かに揺さぶられてるよう。

目を開けると夢と同じく赤い瞳と目があい、リナは
一瞬まだ夢の中にいるのかと思った。
レイの目だった。

「先に学校に行くから」
レイが制服姿で見つめていた。
「……いってらっしゃい」
寝ぼけた頭で返事を返す。
「ご飯を食べたら、チビをよろしく」
横でリナを揺すぶってるチビに「大人しくしているのよ」と頭を撫でて
レイはくるりと背を向けて部屋を出て行った。

169:無題
07/11/13 04:22:33
「行かないの?」
「へ?」
「シンジお兄ちゃんち」
「なんで?」
「お母さんがいるからいいよって」

チビの短い言葉を解釈すると、碇シンジのうちにはきっとシンジの母がいて、
日中、チビを預かってくれるということなのだろう。

せかすようにチビは玄関へ走って足踏みをしてる。
「まったくもう、ゲンキンなヤツ」
リナは手早く着替えた。
そして食パンを一枚を手に取ってかじりながら、チビを追いかけて
外へ出た。外は雨上がりの青い空が広がっていた。


170:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 09:14:15
乙!何だか癒されるよ

171:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/13 22:00:23
>>170
トン。
正直スレの反応が全くなかったので落として良いのか不安だった。
でも途中で止めて尻切れトンボになるのは避けたかったからね。




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