【野菜】 アスカの家庭菜園 【栽培】at EVA
【野菜】 アスカの家庭菜園 【栽培】 - 暇つぶし2ch98:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/22 22:42:02
>>91続き

ジオフロントへ向かう軽トラと二人。目の前に広がる地下空洞、ジオフロントに
感動を隠せないシンジを横目に神妙な面持ちで、ただじっとシンジを見詰める
ミサト。
方向音痴ながらもリツコに合流できたミサトもさる事ながら、初めて見る地下
迷宮の様なジオフロントにも戸惑う事なく、ただじっと自身に着いて来るシンジの
肝の据わり方に困惑の表情を隠せないミサトだった。
しかし、ミサトは、その困惑が自分の間違いだった事に気付くのに時間は要さなかった。
その切欠は漆黒の闇の中、灯りに照らされた瞬間にシンジが発した言葉だった。
----巨大・・・
誰であれ驚くだろう目の前の現実。シンジとて例外ではなかった。驚きを隠せず
発したその言葉にミサトは”極めて普通の”14歳の少年像を垣間見る事ができた
からだった。
----・・・コンバイン・・・?
見るからにいかにも360度見渡す限りに地平線が広がるアメリカの畑で使われそうな、
いやもっと巨大なコンバインが冷却水の中に浮かんでいた。恐らく鼻を真っ赤にした
アル中頑固オヤジが麦わら帽子かぶって汗水垂らしながら乗るんだろう。
----これも・・・父の仕事ですか?
シンジはまるで他人事、いわば父兄参観で”お父さんの仕事は?”と聞かれた学生の
クラスメートの様な趣の口調で誰に向ける訳でもない言葉を発した。
その場の空気を察し、ミサトは気付く。また、それと同時に
----そうだ、お前が乗るんだ
一段高くなった、シンジのいる場所からは見上げる場所から父・碇ゲンドウは子である
シンジに冷たく言い放った。
----農場長・・・
ミサトは驚きのあまり言葉を失いシンジを見詰める。
----無理だよ、こんなの・・・特殊車両どころか普通車も牽引も、ましてや原付免許すら
ないのに・・・乗れっこないよ!!!
シンジの言葉は冷たく響くだけだった。

なんかシリアスかつgdgdでゴメソorz

99:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/22 23:41:10


100:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/22 23:43:12
>>45のシーンの雰囲気を想像してたら何だかアスカが異様に可愛くなった

101:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/22 23:46:02
ちょw
アスカ登場まで待ち遠し過ぎるw

>>100
元ネタの方は凄い喧嘩の始まりの部分なのに、
雰囲気って変わるもんだなぁw

102:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/22 23:50:45
なんかシュールw

103:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 00:13:42
>>98続き

----乗るなら乗れ、でなければ帰れ
数年ぶりの対面には、あまりにも非常な、あまりにも冷たい再会だった。嗚咽を飲み、
ただ、じっと俯くシンジ。再会の余韻に触れるでもなくゲンドウ農場長は淡々と言い
放った。
----レイ、予備が使えなくなった。
ストレッチャーに乗せられ運ばれてくる赤い瞳の少女。その姿は花柄の農帽と半袖の
ヤッケに身を包み、片手には青汁を握り締めている。
----レイ、もう一度だ・・・
----はい・・・
痛みの為であろうか、体を小刻みに震えさせ起き上がろうとする。しかし、その時には
カラス(使徒)の猛威はジオフロント直上ぬまで及んでいた。
陸上のカラスの糞の影響により大きく揺れるデッキ。その反動で崩れ落ちる瓦礫が
シンジの頭上に落下しようとした時、エヴァ(コンバイン)は耕運機部の拘束を外し
シンジに覆い被せるようにしてシンジを守っていた。
----イケる!!
その場にいたシタッフ達は確信までは程遠いものの、それに近い確証めいたものを
感じていた。
シンジはステレッチャーより転落したレイの元に走り、抱きかかえてていた。悲痛に
満ちた声にならない声をあげるレイ。シンジは手を見ると青汁により真緑に染まって
いる。
----二毛作じゃだめだ、二毛作じゃだめだ、二毛作じゃだめだ・・・・
シンジは自分に言い聞かせるかのように腹に力を入れ、父そして工場長ゲンドウに
向かい叫んだ。
----耕します!僕が耕します!!
ゲンドウは誰に気付かれるでもなくニヤリと口を緩ませた。

104:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 00:18:18
二毛作w

105:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 00:40:18
農帽とヤッケなんて農家の子じゃないとわからんw

106:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 03:22:15
このスレが急に伸びてて驚いたがこれはワラタwww
シュール杉w

107:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 16:38:08
レイw

108:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 21:45:57
>甲高いエンジンの咆哮と耳に突き刺さる
>ようなスキール音が

とか

台詞を「」使うんじゃなくてーーーー台詞ってするやり方とか…


もしかして某スレの車に詳しいコテさん?

109:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 00:36:31
>>103続き

シンジは運転席に乗り込んだ。モニターから聞こえるリツコの指示も半々に、ただ
ぼんやりとインパネを眺めてみる。するとどこからともなく液体状の物質が流れ
出し、運転席を満たしていく。
----わわわ、何ですか?これは!
困惑の表情でモニターに叫びかける。しかし、そこから聞こえてきたのはミサトの
声で
----農作業と言えばニッキ水でしょ!!我慢しなさい!!
意を決して口をあけ深呼吸してみると不思議な事に普通に呼吸はできる。しかし
感想は
----甘すっぱ辛い・・・口の中がシーシーする・・・
の一言に尽きた。

強烈なGを受け、地上に射出されるエヴァ初号機(コンバイン)。リフトから
放たれるとぐらりと力なく弛緩し、その巨体を現した。
----シンジ君?とにかく前に進む事だけ考えて!
まさにミサトのその一言の限りだった。前進する事に意識を集中し、アクセルを
踏んでみる。が、けたたましいエンジン音がするだけで前進所か、一向に前に
進む気配が感じられない。
----シンシ君!ギアギア!!クラッチクラッチ!!
モニターの向こうで額に手を当てて”アチャー・・・”と溜息をつくスタッフの面々。
慌ててギアを1速に入れ、クラッチをすかさず離すシンジ。しかし、パイロットの
意思とは反対にマフラーから黒煙の塊をひとつ吹き出し、”プスン・・・”という
音と共にエンジンの活動が急激に停止した。

しかし、目の前には真っ暗な夜空を、より漆黒の闇にせんが如くカラス(使途)の
群れに覆われていた。

                  ~鳥 襲来~   完

110:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 00:53:16
ちょっとこの展開は凄いw
台風、襲来から先もお任せしますw

111:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 01:00:20
すみませぬ~
明日は仕事が早出+出張なのでもう寝ます。

>>110
そんな事言わずに・・・任せますよ

112:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 01:05:53
いやぁちょっとキャラのセリフを考えるだけで限界かも。
さらには>>45>>47>>72ぐらいのものしか作れなくて…

113:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/25 15:17:58
そうかぁ。漏れも書いてみたかったんだが致命的に文才が無くて…orz

114:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/26 17:16:09
続編待ってます

115:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/26 17:40:36
俺、農業機械の整備士やってんだけど、このスレ大好きw

116:85
07/01/27 00:37:48
シンジは目を覚ました。そこのは空気のあるようなないような独特の白の世界、
病室のベッドの上に横たわっていた。
----ここは・・・病院?
辺りの確認の為に病室のドアを開ける。誰もいない遠近感の対照物が見つからない
程に長い廊下の彼方からストレッチャーの車輪の音だけが聞こえてくる。運ばれて
来るのはネルフのデッキで見た・・・いや、初対面は既にここに着た時だ・・・赤い
瞳を持った少女だった。
その少女はストレッチャーに横になり、右手に農薬の袋、左手にうねうねと葉を
ゆらめかしているパックンフラワーを手にしていた。ただじっと彼女を見詰めるシンジを
横目に、彼の横を通り過ぎる瞬間にそのパックンフラワーは少女のの手に噛み付いた。
しかし、少女は表情一つ変えるでもなく、ただ流れ行く天井を見詰めていた。
----知らない・・・雑草だ・・・(|| ゚Д゚)

                第弐話   見知らぬ雑草

後日、シンジは退院後にネルフに呼ばれていた。ジオフロントを一望できる会議室にて
一連の編入手続きもそこそこに、ここ第三新東京市での生活場所を決めなければ
ならなかった。
ミサトは気を利かし彼の父ゲンドウとの同居を進めるが、当事者のシンジは丁重に
断り、一人暮らしを選ぼうとしていた。ミサトのただ純粋な”どうして?”の問いに彼は
----一人でいるのは慣れてますから。それに父さんは二毛作の人ですから・・・。
----どれに父さんは農作業も私生活も二毛作でウハウハですから・・・
と、少し大人びた答えを出した。その答えをミサトは気に入らなかったらしく、シンジを
通路に引っ張り出すや否やリツコにシンジと同居する旨の電話を入れた。
電話越しにミサトは
----大丈夫よぉ、子供に精米させたりしないから。自家発電しかしないわよ
と、リツコの神経を逆撫でするような理由だけを述べ、慌しく受話器を置いた。

117:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 00:40:42
マジで>>82に沿った内容GJw

118:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 00:43:15
ちょw
パックンフラワーが登場しよるw

119:85
07/01/27 01:02:51
----昨夜の巨大コンバインのニュース見ました?怖いですわねぇ・・・
----高層ビルをバッタバッタとなぎ倒しながら耕していくんですってよ・・・
疎開が進み、過疎化した住宅街のコンビニに立ち寄った時に聞いた会話だった。
あの時の事は覚えていない。ただ自分の手に残る耕した地面の感触。その感触だけ
が現実であった。

コンビニでの買出しもそこそこにミサトは自宅に帰るまでに第三新東京市を一望できる
小高い丘にシンジを連れてきていた。腕時計をしきりに気にするミサト。ミサトの
----もうそろそろね
の声に反応したかの様に、街は静かに地響きを上げ何かが地面から出てくる。驚きと
半ば感動に似た感覚に囚われ、シンジは呟いた。
----カラス除けの目玉とカカシが・・・生えてくる・・・
地面からそれらが地響きと共に出現し、街を覆う。街のあちこちでカラス除けのダミーの
銃声が鳴り響く。落ち着いた様子でミサトは
----これが貴方が命がけで耕した街よ
誇らしい様な気分で街を眺めながらシンジにそっと声をかけた。

日も落ち、二人は一路ミサトの自宅へと軽トラを走らせていた。着いたその先は威圧感の
ある門構えに守られた日本式の家であった。その門構えに圧倒され敷居を跨ぐ事に
躊躇するシンジ。ミサトはそのシンジの様子に笑みを浮かべ
----これからはここが貴方の家よ
とシンジを招き入れた。その優しい声にシンジは少し照れた様子で小さく咳払いし、
----お頼み申す!
と、声を上げながらその重厚な門の敷居を跨いだ。

120:85
07/01/27 01:10:41
>>112
>>45はかなりの勢いでワロタwwwQちゃんててw

明日も仕事ですのでこの辺で~

121:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 13:36:11
蓋を開けてみたら予想に反してかなりの良スレだった件について

122:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 14:42:41
使途の扱い、今後ここでは何と替えられるんだろう。

123:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 15:01:45
烏丸よけと目玉ワロタ
想像したらすんごいシュール

124:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 15:13:33
初心者過ぎて申し訳ないけど、トラクターとコンバインって別物?

125:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 15:21:05

この腰抜けがー!
よく聞け貴様!トラクターは耕すもの、コンバインは稲刈るもの
よく分かったか!今宵飯を食ったら、農家の方に感謝しろ!!

126:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/27 15:51:13
いやちょっとコンバインが耕す話になってるからちょっと気になったんだけど、
高層ビルを倒す=稲を倒すという感覚でいけばいいかw

127:85
07/01/27 22:56:11
>>125
すんません、その違いが全くわかってなかったですorz
出直してきます。・゚・(ノД`)・゚・。

128:85
07/01/28 00:01:19
シンジは驚いていた。純日本風の玄関を開け、目の前に広がった現実に。
釜戸があり、土壁に覆われた台所。襖を抜けると座敷がある。こんな街中に
風格と歴史を感じさせる家があった事に。そして何よりその風格をぶち壊す
様な酒!酒!酒!・・・
日本の大和撫子、おしとやかが聞いて呆れる。驚くを通り越して笑う気力すら
奪われそうになっていた。
そして、シンジの歓迎会と銘打った晩御飯に並ぶのは先ほどのコンビニで
調達してきたレトルトばかり。使われなくなって久しいであろう釜戸を見て
ある程度の予想は出来たが、それにしても・・・だった。
食事もそこそこに済ませ、家事のスケジュール分担決めも無事(?)終了し、
シンジが風呂に入ろうとした時にそれは起こった。
----ミミミ・・・ミサトさんっ!?
自分の服も着るのも忘れ居間に飛び込んでくるシンジ。
----ペペペ・・・ペンギンが風呂焚いてる!!しかも「湯加減どうですか?」
   って聞いてきましたよ!!僕、ミサトさんだと思って普通に会話してましたよ!!
----もう一人の同居人の新種の風呂焚きペンギンのペンペンよ、よろしくねん
初日から早くも先生の所に帰りたくなってきていた。

夜もふけ、シンジはこれから住まう与えられた自室に布団を敷き横になっていた。
あの時の機械越しに伝わってきた耕した地面の感触、刈り取った稲の感触が
手に残っているような気がしていた。
あの夜確かにこの手で広大な大地を耕した。大量の稲をかった。そして何よりも
使途と呼ばれるカラスの大群を目の当たりにした。彼の記憶が鮮明に蘇る。
”した”のではない。勝手に作業を進めるコンバイン(エヴァ)に”ただ乗っていた”
だけなのだ。
迫り来る空を覆い尽くす程のカラスを目の前にしてエンストを起こすエヴァ。そして
迫り来る食料不足。目の当たりにした現実を前に危機を覚えたのかもしれない。
もしくは何かの偶然かも知れない。エヴァが再び重圧なディーゼルエンジンの咆哮と
どす黒い排気を吐き出しながら再起動しただけの事だった。

129:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 00:20:25
GJ
だんだん設定が固まってきたようで。
ここでのエヴァってのは「汎用コンバイン兼決戦兵器」なのかなぁ…w

130:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 00:45:57
神が降臨なされてる

131:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 14:14:41
ペンペンわらたw
ペンペンもここでは会話出来るんだね

132:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 23:31:18
スレタイを見て何故だか萌えてしまったのは漏れだけ?














そうですか、漏れだけですかorz

133:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/30 00:23:20
  〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
         _, ,_
     〃〃(`Д´ ∩ < 早く続き投下してくんないとヤダヤダヤダ
        ⊂   (
          ヽ∩ つ  ジタバタ

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < せめて今週中に投下してくれなきゃヤダー
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < でも時間かけてクオリティ大事にしてホスィ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…

134:45
07/01/30 00:31:26
「台風、来日」をとりあえず骨組みだけ制作中です。
肉付けは85氏の今後のストーリー次第ということでw

135:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/30 11:15:29
>>133気持ちはわかるけど、もちつけ(´・ω・`)


>>134焦んなくて良いからマターリやってくらさい。。。

136:ねかま
07/01/31 00:12:27
転校の手続きも済ませ、シンジは通学していた。通学路には荒れ果てた田畑が
広がっていた。学校とネルフの往復の日々。ただ、何となく過ぎて行く時間。学校
でもネルフでも。ただ退屈な授業・・・自分の経験談、かっての食糧危機の授業を
進める教師の話をただ他人事の様に聞き流す。ネルフ内ですら、おおよその事は
他人事の様に思えてしかたなかった。
----稲を脱穀機の中に入れてスイッチ、稲を脱穀機の中に入れてスイッチ・・・
ただ、言われたままに他人の指示に従う・・・彼の処世術。輝きを失った瞳に、ただ
生きていく為の最低限の作業をこなしていくだけだった。
朝、教室に着いたシンジは誰と挨拶を交わす事もなく自分の机に向かい、お気に入りの
関西落語を録音したテープのを再生し、ただじっと始業のチャイムを待つ。これが彼の
日課となっていた。

               第参話      生らないトマト

いつも通りの退屈な授業が耳に入ってくる。教卓では己の半生を懐かしむかの様に
自身が経験した第一次食糧危機の授業を進んでいるが、それすら他人事の事でしか
把握できない。それに時折聞こえてくる次期ハズレの転校生の噂・・・全く関心がない
訳ではない。しかし、それすらもシンジにとっては他人事、別の世界の物語だった。
ふと自分のPCを見るとメール受信のマークが出ている。
----昨日の大型コンバインの運転手って碇くん?  Y/N
少しの間躊躇するも、出した返事はYES。その瞬間、教室は色めき立った。そして、
その瞬間からシンジは一躍時の人となっていった。シンジも満更ではなく、これで
ようやく退屈な学校生活からさよならできると信じていた。

137:ねかま
07/01/31 00:31:50
----わいはおまえを殴らなあかん、殴らな気がすまんのや・・・
放課後の体育館裏に鈍い殴打音が木霊し、彼はそう呟いた。

事は少し前の事だった。終業を知らせるチャイムが鳴り響いても尚、教室はシンジの
話題で持ちきりだった。その人ごみを掻き分け、二人の生徒がシンジに近づいてくる。
それが彼、鈴原トウジと相田ケンスケだった。
トウジはシンジを体育館裏まで呼び出すや、何の前触れもなくシンジの左頬に一発の
拳を叩きつけた。
勢い良く倒れこみ、血を流すシンジ。その血を拭いながら
----僕だって好きで乗ってる訳じゃないのに・・・
その言葉に逆上し再度殴りつけるトウジ。去り際に相方のケンスケは
----ゴメンよ、彼、こないだの騒ぎで大事に育ててたトマトダメにしちゃってさ・・・
   機嫌悪いんだよ。それで新しい種の買い付けで今日も遅れて来てさ。
彼の殴る所以だけのべ足早に去っていった。
いつ以来だろう。地面に横になって大空を見上げるのは。
----東京の空は狭いよ、母さん・・・
そんな感傷に浸っていると、不意に空を遮られる。はたと傍らを見ると頭を
パックンフラワーにかじられながらボタボタと血を流しながら、しかし、その血を気に
するでもなく綾波レイが立っている。
----農薬散布警告・・・先行くから・・・・
それだけ言い残し、彼女もまた足早に去っていった。
その場に残ったのは鼻と口から血を流すシンジと
”なぜあの新種の雑草を頭から取らないのかな・・・痛くないのかな?・・・”
と、いう疑問だけだった。
----母さん・・・東京は怖い所です・・・

138:85
07/01/31 00:34:13
って、あああああああああああああああ!!!!!!111111111
他スレに書き込んでコテ取るの忘れて田アアアアアアアア!!!!1111111111
>>137書き込んで見たら気付いたorz



逝ってきます゚・*:.。. .。.:*・゜゚*・゜゚・*:.。..。・゜・(ノД`)・゜・。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.

139:45
07/01/31 01:05:10
まぁ、よくあることですよ。
ここは気にせず前へ進むべきです。

#と言いつつ第八話の肉付け進んでねぇw
#その前に85氏に比べて登場人物のセリフ多すぎ…まず圧縮しよう…

140:某スレから来ますた
07/01/31 15:04:36
>>137
てんて~発見しますたっっ!
てんて~…ちゃんと他のスレも続き書いてくださいにょ~!

141:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/31 18:29:55
別に台詞の多さなんて関係なくね?その人のスタイルなんだし?
35の好きな様にやればいいさ…

142:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/01 19:04:07
gj

143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/02 17:50:30
GJw
続編カモン

144:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/03 16:31:36
ワッフルワッフル

145:45
07/02/04 11:00:28
シンジ視点にて第八話(終わりかけ)、第九話(手をつけ始めた)を鋭意制作中…
本来使徒だった部分を別のモノに置き換えるのが結構大変。

146:85
07/02/04 20:36:53
足早にネルフに向かうシンジ。さっと用意を済ませエヴァ(コンバイン)に乗り込む。
その同時刻、既に街の住民達は避難勧告に従い、シェルターへと集まっていた。

----スマン、委員長・・・トイレや
委員長を軽くあしらい外へと脱出する学生、鈴原トウジと相田ケンスケの姿があった。
それはケンスケの熱心な”エヴァ(コンバry)を一目見たい”要望に掻き立てられた
行動であった。
射出口から勢いよく姿を見せるエヴァ(コンry)。その傍らには巨大な農薬を散布する
噴射口が設置されている。その姿に感動し、デジカメのシャッターを休む事なくを切り
続けるケンスケ。しかし、彼の欲求は留まる所を知らなかった。
”もっと真近で見たい”
その欲求に負け、彼等は超えてはならない一線を超えてしまう事となってしまう。

シンジは緊張していた。いつも通りやればいいさ、心では理解しているもののハンドル
を握る手には大量の汗を感じていた。強烈なGを受け、地上に射出される。その圧迫感
から開放され、目の前に広がる田畑を覆い尽くす稲を見ると、大量の小虫達が苗を侵食
しようとしていた。
絶叫と共に、その小虫に負けんばかりの大量の農薬を散布する。散布された農薬は
白煙をなり辺りを一面の白の世界へと変える。
----バカ!!そんなんじゃ稲が傷んでおいしいお米ができないじゃない!
のミサトの声が響く。そして、事態はより悪化の方向へ進んでいた。
農薬を散布している田畑の中に二つの生命反応が感知された。モニター越しに映る
シンジの同級生達。司令室ではモニターに映った農薬で咽る二人を目の当たりにし、
空気が緊張で凍りつく。ミサトとリツコの羽陽曲折の後、エヴァ(コry)に二人をご招待と
なった。
ツンと鼻につくニッキ水の中、学校で見せる無口な人間とは思えない程に感情を露わにし
農薬を散布していく。エヴァの軽油も残り少なくなるも、彼はミサトの撤退命令も無視し、
半狂乱になりながら残りの田畑にも農薬を散布していく。燃料が底を尽くか、畑の四隅
まで散布するが早いかの所で無事作業終了と相成った。

147:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/04 22:21:08

だんだん形がはっきりしてきたな。

148:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/04 22:33:32
今回は笑い所はなかったな

149:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/05 21:32:48
久々の良スレな件について

150:85
07/02/05 23:34:14
----そっか、家出か・・・
机に残された書置きを見詰めながらミサトはポツリと零した。綺麗に片付けられた部屋、
必要最低限の荷物だけ持っていっているたしい。そして、ミサトに彼の家出を確信に
変えたのはベッドの上に無造作に放置されたネルフのIDカードだった。

                 ~雨、値腐りした後~

シンジは彷徨っていた。都会の波に飲まれ、街をふら付いた。映画館で眠れぬ夜を
過ごし、行く当てもなく電車に乗り人々が出掛けるのを見送り、家路に着くのを迎えた。
しかし、シンジには諦めていた。あれだけの巨大組織であるネルフから逃げられる訳が
ない事を。いずれ諜報部が自分を見つけ、連行するだろう。かと言って先生の所に
帰るわけにもいかない。帰りたい・・・あの一面の緑と黄金とも言える稲穂が輝くかの
土地へと想いを焦がしていた。
日も暮れ、シンジは漆黒の闇の中を歩いていた。月明かりの届かない闇夜の中を
宛てもなく彷徨っていた。腹の虫も鳴り空腹も極限を向かえた頃、何時の間にか月光に
誘われて一面の野原まで足を向かわせていた。その月明かりの誘いは月夜の草原の
中で鋤を振るう一人二役を演じる少年を照らしていた。
----の、農場長!!わだすはもうダメだす・・・もう、鋤は振るえないのす
----相田農民んんんんっっっ!!!お、おぬしこんな所で倒れてどうするかっ!!
   田舎でじっちゃとばっちゃが泣いておるぞ!!
----農場長・・・わだすの代わりに・・・この鋤で・・・・・・・・碇・・・?
ただじっと、しかし、確実にドン引きの様子のシンジの存在に気付き、彼を小さな
テントへと招待するケンスケ。そのテントの中には様々な農具のレプリカが飾られていた。
そして二人は飯盒を炊きつづける焚き火を囲んだ。
その会話の中でシンジははっとさせられた言葉を聞いた。
----碇、お前が羨ましいよ・・・
自分に与えられた使命、来るべき食料危機、サードインパクトを阻止すべく訳の
わからない物に搭乗を強制させられ、訳もわからないままに与えられたパイロットの役職。
それがここにいる彼にとって羨ましい、と・・・。

151:85
07/02/05 23:58:02
----碇、お前が羨ましいよ・・・
その言葉がずっと胸に引っかかっていた。眠れぬままに夜は深け、堅い枕も手伝って
何度も寝返りを打っていた。寝返りを打ったその時、月明かりに照らされた人影に
気付いた。”諜報部だ・・・”意を決してシンジはテントの外に出ると、紋付袴で腰には
短刀をちらつかせた剣崎を中心とした諜報部員が辺りを囲んでいた。
----剣崎さん・・・色々突っ込み所はありますが、敢えて突っ込みません。
大人しく諜報部に連行されるシンジ。ケンスケも負けじと抵抗を試みるも、一人の
諜報部員が掲げている”一揆”と書かれた旗に唇をかみ締めシンジを見送った。
翌日、トウジの”なんでそのままやりすごしたんや!?”の問いに
----一揆の旗を掲げた訓練された特殊農民に殴りかかるほど愚かじゃないよ。
と、答えたのは別の世界のお話。ここでは割愛。
取調室に軟禁されたシンジを最初に見舞ったのは、やはりと言うかミサトだった。
----もう乗らないの?
感情を押し殺して発声しているのがシンジでもわかる。しかし、もう結論は出ている。
----乗りますよ、僕じゃなきゃのれないんでしょ?
こんな禅問答の後に痺れを切らしたミサトが声を震わせ叫んだ。
----あんたみたいな気持ちで乗られるのはこっちも迷惑なのよ!食料危機がそこまで
   迫ってるってのに農工具一つも握れないの?もうあんたは田舎の先生の所に
   帰っておいしい無農薬野菜でもかじってなさい!
そう言い残し、部屋のドアを叩きつけミサトは去って行った。部屋にはただ沈黙と光一つ
差し込むことのない暗闇だけが残されていた。

152:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 00:25:23
GJ
1人芝居オモシロスw
シンジは時代劇マニアの予感だぜw

153:85
07/02/06 00:40:05
箱根の駅の空気が変わる。一台の””いかにも”な黒塗りの車が空気を重くしていた。
中から降りてきたのはシンジと紋付袴に纏った諜報部員だった。
腕を組まれ、プラットホームまで連行される。
----いくらもの欲しそうな顔しても突っ込みませんよ。
冷たく言い放つと、諜報部員は少し寂しそうな顔で俯いた。ホームへと向かう階段を
昇ろうとした時、二人の声がする。ケンスケとトウジの声だった。
----少し・・・時間いいですか?
のシンジの願いに横を向いて聞こえないフリをする諜報部員。目線はシンジの方を向き、
チラッチラッと目線を下に向ける。シンジは一度深い溜息をつき
----・・・なんで袴やねん・・・余計目立つわ。
と、力なく突っ込みを入れた。諜報部員はさも満足したようにシンジに暫しの猶予を与えた。
全力で走ってきたであろう、深く息を呑み、息を切らせながら
----わいなぁ、妹に怒られてん。トマト腐ったんはパイロットのせいちゃう、
   長雨で根腐りしたせいや、って。ちゃんと肥料とか手入してなかったわしが
   悪かってん。一発なg・・・
そこまで聞いたシンジは目まぐるしい速さでトウジの頬に拳を打ちつけた。
----結局は責任転化かよ!前歯全部折ってやる!!
しかし、そこでタイムアウト。両手を抱えられ階段を引きずられていくシンジ。引きずられ
ながらも悪態を付いていたが、半ば失神しているトウジの耳には届かなかった。
ホームで電車を待つシンジ。やがて出発を知らせるベルが鳴る。駐車場でスキール音と
白煙と共に華麗なサイドターンをかます一台の軽トラが到着した。車から降り、金網越しに
駆け寄るミサト。しかし、電車は無常にも出発する。間に合わなかった、と大きく溜息をつく。
しかし、出発した電車の陰からはトウジに向かって悪態を吐き続けるシンジの姿があった。
やがて、シンジもミサトの姿を確認し、大きく息を飲む。感極まった様子で嗚咽付き
----ただいま・・・
と、シンジが呟く。ミサトは涙を堪えた様子で、ぐっと息を飲み答えた。
----おかえり、シンちゃんのベランダのトマト、長雨で根腐りしちゃったからどうにかして
ハッとした様子でトウジに目線を寄せるシンジ。帰り道でトウジに殴られたのは言う間でも
ない。
      ~第四話  雨、根腐りした後   Fin~

154:85
07/02/06 00:49:28
なんか次数オーバーで書き込めんかった0rz
んで、多少急ぎで削ったから読みづらい、意味不明な所が多々あるかも?
脳内補完よろしく

155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 02:00:05
わかりまつた

156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 13:39:58
このスレナゴミスw

157:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 14:40:36
作者はSECRET OF ~やってたなw

158:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 00:05:27


159:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/11 17:37:03 WFZagri1
シリアス感動路線も混合させてもアリだと思う

160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 01:41:55
第5話投下待ち

161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 01:44:04
>>159
ヤシマ作戦あたりは要るかもね。
でもお笑い路線も維持して欲しい。

162:85@携帯
07/02/12 02:03:38
スンマセン、なんかプロキシ規制されてるみたいでPCから
書き込みできない><

どこぞの誰ぞがアク禁喰らってその巻き添えを受けている模様。

アク禁解けてからになりますのでしばしお待ちを

><濡れちゃう

163:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 05:00:14
age

164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 10:31:42
了解

165:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 11:27:09
気にするな ノ

166:85@携帯
07/02/13 01:25:06
あぁ、今日中にうpしようとしたけど明日から週末まで
出張orz
週末まで待って頂きたいでう><

167:45
07/02/13 01:39:39
分かりました。こっちもマターリ執筆作業を進ませます…w
#でも第9話中盤までしかまだ進んで無いな…

168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/15 12:14:19
保守

169:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/15 20:25:19
シンジは稲、アスカは野菜担当か

170:85@携帯
07/02/17 16:45:09
出張から帰ってきたものの…






まだ風呂敷規制されてる
_ノ乙(、ン、)_

171:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/17 23:58:00
ミサト「あら、ずいぶん大きくなったじゃない、トマト」
アスカ「ほかのところもちゃーんとトマトらしくなってるわよ」

172:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/18 00:19:51
本編投下待ち中にもネタを投下して盛り上げておこう…

と思ったけど帰宅直後にネタ忘れた orz

173:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/19 20:35:09
JA(≠ジェットアローン)が何をやらかすのか楽しみ

174:85
07/02/19 21:35:51
tst

175:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/19 21:49:12
ここでの使徒ってのは全地球上で食料危機が起こることを狙う存在なんだな…w

176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/19 22:26:30
あ、投下開始の予感…

177:85
07/02/19 22:42:18
時間はシンジがネルフに来る22日前まで遡る。
ここはネルフ第二果樹試験場・・・ここではエヴァ(しつこいようだがコンヴァry)零号機の
起動実験が行われていた。
クルー達によって順調に読み上げられてく計器達。順調に上がっていく各数値。しかし、
臨界点突破間近という所で二の足を踏む計器。そう見えたのもつかの間、一瞬の
操縦者の気の緩みから、急激にクラッチの繋がったエヴァ零号機は強烈なバーンアウトと
共に白煙を巻き上げながら、押さえきれない馬力によってスネークスタート宜しく、
うねうねと車体をくねらせながら農場長達のいる制御室に向かって暴走していった。
周りの危険を促す言葉にも耳を貸さず、その場から逃げる事もせずその様子を見守る
農場長。次の瞬間にはエヴァの操縦席は四方八方からエアバックが噴出していた。
----レイッ!!
農場長は悲痛の叫びを上げ、エヴァに近寄る。操縦席を開けようにもどこからともなく
現れた牙を剥き出しにし威嚇するパックンフラワーがその手を阻む。農場長はその牙の
餌食になり、手を血まみれにしながらも操縦席のドアを開けた。
中にはエアバックの衝撃で鼻血を流し、前歯の欠けたレイが力なく微笑んでいた。

                ~イネ、畑のむこうに~

リツコは葛木家に夕食をお呼ばれしていた。ミサトとは旧友である彼女だが、彼女の
自宅なんて見た事はなかった、ましてや手料理なんて食べた事もない。ただ、事前の
知識で得ていたのは彼女の家は純和風のお屋敷。そこから想像できる献立と言えば
懐石料理?素朴な田舎料理?いやいや、刺身の船盛なんてのもあるかもしれない。
リツコはそんな泡沫の夢を頭上に漂わせながら葛木家の門を潜った。

あぁ、現実とはかも儚い物か。それとも私は夢か幻を見ているのか・・・葛木家食卓に
並ぶのはいかにもレトルトです、と言わんばかりの色艶のよろしくない洋風の献立
ばかり。渦中のミサトに至ってはカップラーメンにレトルトのカレーをぶち込む始末。
味の方も今までの想像からの落差が激しかった為に拷問かと言わんばかりの味。
襖の向こうからは
----いや、マジこれ無理!!ちょっとシンジさん、晩御飯作り直してぇ・・・
と、言う”もう一人の同居人”の声が聞こえたのはどうでもいい話。

178:85
07/02/19 23:16:34
各々食事も適当(?)に済ませ、ビールを片手に談笑を弾ませていた。その話の中の
”手続き”という言葉に反応したリツコが一枚のカードを取り出しシンジに差し出す。
----綾波レイのIDカード、彼女に渡しておいてくれない?
そのカードを手に取り、まじまじとレイの写真を見詰める。周りの冷やかしやからかいの
声も気にせず、他の二人に問い掛けた。
----彼女・・・どんな人なんですか?それよりも彼女がいつも手にしてる植物は
   何なんですか?
その場にやや張り詰めた空気に包まれ、リツコは重く口を開いた。
----不器用な人よ、貴方のお父さんと同じにね・・・
レイの事は何となくはわかった。だが、あの植物に関しては答えになってないよ、
とシンジは考えたが大人には大人の事情があるのだろう、触れてはいけない話題が
あるのだろう、そこには触れないでおこう。

翌日、学校帰りにシンジは帰宅路とは少しずれて歩いていた。教師から貰った
綾波レイの自宅住所を片手に見知らぬ街を歩いていた。たどり着いたのは人気のない
再開発予定の集合団地だった。
彼女の部屋であろう玄関前に着くき、チャイムを鳴らすとも反応がない。ドアノブに手を
かけるとすんなりと開いてしまった。しかし、中の様子はシンジを驚かせるには充分だった。

彼女の部屋に一面に敷き詰められた田植え前の稲。その稲は玄関先から恐らく生活空間
であろう部屋まで敷き詰められている。中に進むとクローゼットの上には彼女がいつも
手にしている禍々しい植物が植木鉢の上に鎮座し小さく奇声を発している。恐る恐る手に
してみると、意外な事にシンジの手を喜んだ仕種で舐めまわしてきた。
見た目や印象とは裏腹にかわいい仕種を見せる姿に愛着を覚え、パックンフラワーを
相手にしていると背後に気配を感じる。振り向くと生まれたままの姿で驚きと共に
立ち尽くす綾波レイの姿があった。

179:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/19 23:42:52
部屋で米作ってるのかよwww
後、パックンフラワーに不覚にも萌えたww
続き待ってます。

180:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/20 00:23:49
さぁ、こっからレイはどうやってシンジを襲うんだろうw

181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/20 01:51:03
GJ
レイの部屋で稲作…
なんか、もやしみたいな稲しか出来なさそうw

182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/20 16:06:15
GJ
興奮して僕の股間も豊作になっちゃいそうです><

183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/20 21:08:24
職人乙だす!

184:45
07/02/21 01:05:44
乙!
綾波は常にパックンフラワーと共に行動してるんですなw
早速こっちにも反映させておきます。

#てか「瞬間、苗、植えて」が10レス分ぐらいいきそうなんだけど
#生活パート入れすぎた(その上、原作に忠実すぎ・セリフ大杉)かもしれない…

185:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/21 07:11:46
ここの人最萌でもネタ投下乙

186:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/21 08:14:35
>>185
訳ワカメ
解説よろ

187:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/21 12:45:27
最萌の投票スレに家庭菜園ネタを投下しながら投票してた。
特に昨日はアスカの投票日だったしな。

今後の「エヴァ板◆家庭菜園連」の投票が楽しみw

188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/21 23:34:10
>>186
【大人の】第弐回漫画最萌トナメ8【投票よ】
スレリンク(eva板)

このスレいつもROMってたんだけど
エヴァ板◆家庭菜園連が投票所に来た時は笑ったよ

個人的には>>11>>45>>47がツボでした。




189:85
07/02/21 23:42:32
その瞬間、シンジが見たのは、風呂上りの為か、レイは生まれたままの姿で、鼻歌
交じりで、ただバスタオルだけが肌の露出をふせいでい・・・


るはずなのだが、なぜか顔にはパーティ眼鏡(黒淵で鼻と鼻髭付いてるやつね)を
付けている。
自室の招かれざる客に気付いた彼女は一瞬固まり、その侵入者が誰であるかを
確認した。しかし、彼女の驚きの矛先は”侵入者の存在”でも”碇シンジ”に対して
でもなく、まったく別の要因に向けられていた。
----どうして!?
レイはそう言うと、唯一その透き通る様な白い肌を隠していたバスタオルが肌蹴け
落ちたのも気にせずにシンジに詰め寄る。互いの吐息が感じ取れる程までに距離を
縮め、じっと目を見詰め合う二人。シンジが緊張の生唾を飲み喉仏を鳴らすとレイは
----どうして私にはなつかないの?どうして貴方にはなつくの?
と、言うが早いか、シンジから植木鉢を奪い取った。
その弾みでシンジのカバンが引き出しに引っかかり倒れこみ、身体を重なり合わせる
二人。気が付くと目の前にはパーティ眼鏡の向こうに燃えるような赤い瞳が自分を
見詰めている。そして視線を変えれば透き通り生まれたばかりのヴィーナスの様な
白い肌が広がっている。
----どいてくれる?
レイは何事もなかったかのようにシンジを退け立ち上がるが、その白い肌は徐々に
頭部に喰らいついているパックンフラワーの口元から流れ出す流血に真紅に染められて
いく。シンジは焦って体勢を立ち直し、レイに背中を向けた。
----あ、あ、あの・・・新しいIDカード・・・てか、なんでそんな眼鏡かけてるの?
その場を取り繕う言い訳よりも率直な疑問の方が先に出てしまう。レイは何事も無かった
かの様に淡々と下着を着け用意をしている。ただ、ポツリと
----農場長がこれがあるとこの子がなつくって教えてくれたの
と、だけ答えた。頭から離れるどころか、幹を伸ばし、彼女を雁字搦めにしている
パックンフラワーを撫でながら。

190:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/22 01:09:29
なんでいつも不意打ちなんだよ

191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/22 01:55:46
乙w
綾波のパックンフラワーって、絶対エヴァの操縦の邪魔になるよなw
第六話なんかどうするんだよw

192:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/22 19:49:26
開いたらクオリティ高くて吹いたw

193:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 00:08:30
何だかパックンフラワーを撫でてるレイを想像したら萌えてしまった

194:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 00:31:09
さらにパーティー眼鏡を掛けてる綾波って何www
雰囲気噛み合わねぇw

195:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 00:43:18
本日、第二回漫画最萌トーナメントに
<<赤木リツコ@新世紀エヴァンゲリオン>>が出場中です。
   ,'⌒⌒ヽ
 ! (((("))〉     あら?あなた達
.((vo! ゚ -ノ)) ζ   私と一緒にコーヒーはいかがかしら?
  .<_〈|,》|〉つ□
  /_」ニl,ゝ
   ´し'ノ
*1下がコード発行所です。アクセスすると発行予約を行います。
★投票コード発行所 URLリンク(msaimoe.2-d.jp)

*2 一時間後に再度上記コード発行所にいくと本日のコードが発行されます。
また、携帯電話でコード発行所にいくと即時発行されます。
[[xxxxxxx]] 両端の2重括弧まで全てコピーます。

*3 投票所板 投票スレ(現在:スレリンク(vote板)
で<<赤木リツコ@新世紀エヴァンゲリオン>>とコードを書いて投票をしてください。


お暇のある方は第弐発令所で物資のプランとか出してくださったり、あまつさえ物資を
作成していただけると非常な幸甚です。
***本日23:00:59までの投票が有効です。よろしくお願いします。***

告知ムービー
URLリンク(nnstf.s81.xrea.com)

味の違いが解るムービー
URLリンク(nnstf.s81.xrea.com)

家庭菜園スレの住人の皆さん、毎晩お疲れ様です。


196:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 11:02:25
wktk

197:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 12:32:48
>>195
昨日は残念だったけど、
今日も頑張ってネタ考案中…

(リツコがネスカフェなら今度のアスカはHB-101で誰か作ってくれんかなぁw)

198:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 17:13:37
ガチャッ
URLリンク(ranobe.com)

199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/24 01:58:32
>>198
まず綾波宅自体がそんな雰囲気ではない・・・

200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/24 03:08:13
殺伐とした雰囲気の家とのギャップがまた…w


さて、第3次食糧危機の阻止に向けてのストーリーはどうなっていくんだろうか…

201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/24 11:45:54
案外綾波邸はメルヘンかも

202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/24 13:15:57
今気づいたが、その画像内に>>189に出てくる稲が無い。
稲があったらまた変わってくるかな…

203:45
07/02/25 23:57:40
おっと、知らんうちにエヴァ改めコンバイン(あるいはトラクター)に腕が生えてることになってた…
コシイタイワー、書き直し orz

204:85
07/02/26 01:02:30
気が付くと二人(と一匹)はネルフ本部に向かっていた。しかし、一緒に向かっている
様子ではなく、レイの後ろを一定距離を開け、シンジが付いて行っていた。電車の
中では一定距離を開け座るシンジ。別に彼はレイとの間の気まずい雰囲気を気にして
距離を取っている訳ではなかった。ただ、彼女の肩に鎮座しているパックンフラワーが
シンジの方を窺っており、いつ飛びついてくるかわからない不安に狩られての事だった。

長いエスカレーター、到着するまでの間の長い沈黙。聞こえるのはエスカレーターの
動く音とパックンフラワーの葉音のみの空間。沈黙に耐えかねたシンジがその空間を
破り口を開いた。
----どうしてそんな眼鏡・・・してるの?
シンジの純粋な質問だった。別に彼女綾波レイを軽視している訳ではない。ただ、自身の
中の芽生えた疑問を口に出しただけだった。回答者はふとシンジの方を向き答えた。
----信じられないの?お父さんの事が?それにこれは眼鏡じゃないわ・・・インター
   フェイスヘッドセット・・・エヴァとのシンクロに必要なの。貴方もエヴァに乗る時には
   付けてるんでしょ?
呆気に取られたシンジだったが、敢えて相槌を打ち納得した様子ではあったが、内心
では”騙されてるよ、綾波・・・父さんに騙されてるよ”の言葉が口に出せずにいた。

そんなこんながあった数刻後、司令室はオペレーター達が右往左往していた。いつもの
如く”パターン青、使途です”の声を皮切りにお祭騒ぎの司令室に映し出された使途の
映像は大きな野生の猪だった。
使徒は畑に侵入するや、それこそ猪突猛進の勢いで地面を掘り返している。各オペレー
ターの計算では約半日後には畑の芋は全滅してしまう。そこでシンジの出番と相成った。
猪のいる畑へと射出されるエヴァ。しかし、司令室に映し出された映像はエヴァ射出口へと
勢い良く突進してくる使途の姿。ミサトの
----シンジ君ッ!避けて!
の叫びも虚しく、畑に侵入した瞬間にピンポイントでエヴァに乗るシンジ目掛けて命中。
第一戦は使途の勝利となった。

205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/26 14:22:47
>>11

206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/26 21:30:21

猪で即撃沈な初号機ワロスw

207:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/27 00:36:40
GJ
綾波洗脳されとるんか…w

208:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/28 22:51:21
直江津→今ココ←六日町

209:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/01 18:27:55
かみまち

210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/01 20:29:13
神待ちの間に明後日の分の最萌ネタを仕込んでおくか…

211:85@携帯
07/03/02 00:58:02
いつも懲りずにお付き合いいただいてる方々、ありがとうございます。
今週末、出来れば明日には続き書きます。

それと神ではないです。どっちかちゅーとへたれです。
いくら文章書いても上手くなりません、上達しません。
神とか大層な者じゃないんで、もっとアドバイスやダメ出しや
要望下さい。

212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/02 23:28:54
シュールな情景の表現の仕方が好きw

213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/03 01:22:13
最萌にネタ投下しようとしたら本文長すぎで投下できんかった orz
AAに合わせてFFも入るか…と思ったけど長すぎはダメだな…

さ、投下待ち十日町。

214:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/03 15:04:38
ワクワクテカテカ

215:85
07/03/04 00:43:25
シンジが目を覚ますと、目の前には静寂に包まれた白の世界が広がっている。
以前にも一度吸った事のある空気、ツンと鼻につく消毒液の匂い。だが、その
静寂は一瞬の物だった。
気が付くと彼の病室は格闘場と化していた。辺りに散らばる血と無数の葉っぱ。
彼のベッドを挟んで、病室の隅をコーナー代わりに陣取るレイとパックンフラワー
(以下PF)。丁度、シンジの目ので二人の視線の火花が散る。どこからともなく
現れた碇農場長が病室の中央を陣取り、両手を交差させる。
----FInal Round・・・Ready Go!!!

              ~第六話  決戦・第三新農耕地~

勝負は一瞬だった。シンジが目覚めた事に気付いたPFが一瞬気を取られ、レイは
その隙を見逃さなかった。鮮やかに決まる右ストレート。PFの左頬(?)に抉りこむ
右拳。農場長は10カウントまで取らずにれいの右腕を取り、高々と天を仰がせ去っ
て行った。シンジはこの勝敗がこの二人を今よりも幾分良い関係を齎す事に期待して
止まなかった。何故こんな勝負にったのか・・・そんな疑問はこの願いの前では
小さな物だ。考えてはイケナイ。
PFが小刻みに痙攣し倒れているのを横目に、レイはベッドの傍らに静かに腰掛けた。
シンジ用の食事と着替えを無造作に投げ渡し、入場用の派手なガウンを羽織る。
その彼女の威風堂々とした姿に目を奪われながらもシンジは常に感じている疑問を
投げかけた。
----また、あれに乗るの?
14歳にして、当たり前の疑問だった。己の過酷な運命に対し、被害妄想だ、などと
誰にも言える権利がある訳ない。レイは澄んだ瞳で彼を見詰め、マイクスタンドを
振りかざす真似をしながら取り答える。
----いいね、14歳の青い悩み・・・まさに青春だね。YAZAWAそうゆうの嫌いじゃないよ。
   青い春と書いてRockって読めるだろ?でも、その格好はRockじゃないね・・・・
   YAZAWAでした。
と、某氏の真似をしながらシンジの股間をビシリを指差し、彼女は部屋を後にした。

216:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 00:56:41
矢沢レイ吉w

217:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 01:00:12
何か、シンジ育成を遥かに越える「明るいエヴァ」の予感だぜw
GJ!!

218:85
07/03/04 01:23:18
夕日に照らされる中、姿を現すエヴァ二台。校舎の屋上からトウジ達の声援を受け
決戦場まで向かう二人。作戦開始まで後、数時間を残すのみとなっていた。

時は数刻前に遡る。ここは作戦会議室。いくつもの資料と映像を背にミサトが頭を
抱える。威嚇射撃の空砲でも物怖じしない使途(猪)。使途出現から半日後には
新たな使途(ウリ坊)まで出現し、畑を荒らす始末。試しに使途に近づけたエヴァの
ダミーも彼らの突進によりぼろぼろにされてしまう。
----攻守ともに完璧・・・か・・・
そんなやりとりの中、最後の頼みの綱の今回の作戦がミサトによって提案された。
”目標の射程レンジ外からの強力な照射”
ようは強い光で照らして追い払いましょう、と。その為には日本中の電力が必要
ですよ、と。
ミサトはネルフの特権を利用し、道路交通省から夜間工事用の照明を徴収し、それを
今回の作戦に当てた。また、防御に備え、盾も用意した。特殊コーティングを施された
盾は使途の突進にも数秒間は耐えられる代物だ。エヴァとのシンクロ率より、砲撃は
シンジ、防御はレイと分担された。

出撃までの間、夜空の下、膝を抱えたシンジ。シャドウボクシングに勤しむレイ。
----どうして、綾波はエヴァに乗るの?
膝を抱えたままシンジが呟く。シャドウをピタリと止め、答える。
----絆・・・だから?みんなとの・・・?
どうして疑問形なんだ、と呆れながらも力なく笑うシンジ。そのシンジを指差しレイは
----大人は質問には答えたりしない。これが答えよ・・・

しばらくの沈黙の後、月明かりを背にレイは親指を突き出し、
----貴方(の稲は)死なないわ・・・私が刈るもの・・・
そう言いながら首を親指で横に引っかき最後に親指を地に向けた。その動作に小さく
震え上がるシンジ。か、狩られちゃうの・・・?

そして、作戦実行の時は来た。

219:85
07/03/04 01:58:01
----シンジ君、日本中の電気・・・貴方に託すわね
モニターから聞こえるミサトの声。現にその夜は日本中から明かりが消えていた。
シンジの手元の照明に集められる日本中の電気と想い。全ては彼の指先ひとつに
託されていた。
昇順を合わせて電源を入れるシンジ。同時に強力な電光に照らされる使途。しかし、
使途は逃げるどころか目を閉じてシンジ達二人に突進してくる。その姿はまさに
猪突猛進。いや、猪だから当たり前か?反射的に両手で身を庇うシンジだが、
その身を庇ったのはレイだった。
しかし、その身を守っている盾は数秒しか持たない。見る見るうちに猪の突進により
崩壊していう盾。電力の供給を焦るシンジ。その時レイはエヴァを降り
----OK牧場っっ!!
との掛け声と共にキレのよい右アッパーを猪のわき腹に突き刺した。悶絶する親猪。
返す拳で再度、振り下ろされる拳。隠して無事、使途迎撃の任務は追行された訳だが
レイ以外の人間は呆気に取られるばかり。ミサトに至っては”頭を抱えまくったこの
一日は何だったの”的な感情を押さえきれない様子。
シンジはレイに駆け寄り感極まった涙まじりの声でレイに声を掛ける。
----エヴァに乗らなくても十分じゃないかな・・・?
----ごめんなさい・・・こんな時どんな顔をすればいいかわからないの・・・
一息の間の時間が流れシンジはこう答えた。
----笑うしかないと思うよ?

レイは右手を大きく振り上げ月夜を仰ぐ。月明かりに照らされたレイの顔に恐怖すら
覚えた、とシンジは後日語っている。また、その後、暫くの間レイは何に影響されたか
不明だが、百人空手と称してネルフ職員に片っ端から勝負を挑んだり、片方だけ
眉毛を剃ろうとしたりしたのを幾度もシンジに制止されたりしていたという。

                   ~第六話  Fin~

220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 02:15:23

アスカと合わせて2人の強いチルドレンに近々挟まれるであろうシンジカワイソスw

221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 10:32:49
それにしてもこの菜園レイ、ノリノリである(w


次回は農協の暴走か。
wktk

222:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 23:52:25
GJ


最萌の方もネタ仕込まないとな…


223:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/05 01:49:42
本日、第二回漫画最萌トーナメントに
<<赤木リツコ@新世紀エヴァンゲリオン>>が出場中です。
   ,'⌒⌒ヽ
 ! (((("))〉     あら?あなた達
.((vo! ゚ -ノ)) ζ   私と一緒にコーヒーはいかがかしら?
  .<_〈|,》|〉つ□
  /_」ニl,ゝ
   ´し'ノ
*1下がコード発行所です。アクセスすると発行予約を行います。
★投票コード発行所 URLリンク(msaimoe.2-d.jp)

*2 一時間後に再度上記コード発行所にいくと本日のコードが発行されます。
また、携帯電話でコード発行所にいくと即時発行されます。
[[xxxxxxx]] 両端の2重括弧まで全てコピーます。

*3 投票所板 投票スレ(現在:スレリンク(vote板)
で<<赤木リツコ@新世紀エヴァンゲリオン>>とコードを書いて投票をしてください。


お暇のある方は第弐発令所で物資のプランとか出してくださったり、あまつさえ物資を
作成していただけると非常な幸甚です。
***本日23:00:59までの投票が有効です。よろしくお願いします。***

告知ムービー(上にありますが)
URLリンク(nnstf.s81.xrea.com)
味の違いが解るムービー(上にありますが)
URLリンク(nnstf.s81.xrea.com)
健康的なカンジのムービー
URLリンク(nnstf.s81.xrea.com)

家庭菜園スレの住人の皆さん、毎晩お疲れ様です。3日のアスカvsミサトさんの投票も楽しくみてましたよ。

224:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/05 02:44:27
とりあえず俺は投下完了しました。
一昨日失敗したので、今日は失敗しないように努力したつもりです…w

ちなみに元ネタはこちら。
スレリンク(kao板:408番)
リツコさん頑張れ!


225:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/07 01:36:18
リツコ勝ち抜けたな。とりあえずおめ。


さて、いよいよ菜園シロウが気になるな。
どんなキャラで登場してくるんだろう…

226:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/10 20:01:23
光臨待ち

227:85
07/03/11 00:14:28
彼等は・・・ネルフは著名になり過ぎていた。来るべくサードインパクトに備えての食料の
生成。誰もが願い、そして果たされる事の無かった想い。それらを現実の物とすべく足掻く
ネルフを皆、諸手を上げて声援していた。
しかし、権力には常に影が付きまとうのが歴史の常。その彼らを快く思わない者も現れ
始めていた。

              ~第七話  自然の造りしモノ~

いつもの様に朝食の支度をするシンジは思わず手に持っていた鍋を落としそうに
なっていた。部屋から出てきたミサトの井出達は、今までに見た事の無い正装で今更
ながら”軍人らしい”格好を決め込んでいた。
----今日はちょっち遅くなるから晩御飯済ませといて
それだけを言い残し、葛城宅の玄関をくぐるミサト。呆気に取られたシンジはただただ立ち
尽くし、鍋の中の味噌汁を焦がすまでミサトの後姿を見送っていた。
行き先は旧東京都郊外。既に荒れ果て、水没したその街は再び来る再生の時を待って
いた。その中にぽつりと存在する農協の研究施設。招かれざる客なのか、ミサトに対する
ずいぶんなご挨拶と応接に嫌気が差す中、本日のメインイベントが開かれようとしていた。
----え~、本日はお日柄もよく・・・
手前味噌な挨拶と共に、本日の主役のJAの時田氏が舞台に上がった。
本日の催し物は新種の農薬、ジェットアローンと名づけられたその農薬は頭文字はJA。
何かの受け狙いか何かか、ミサトと同伴のリツコは失笑する。しかし、周りの接待に
あり付こうとやってきた来賓の面々はここぞとばかりに、そのネームセンスを絶賛する
ばかり。しかも、キャッチコピーにはでかでかと
”これで貴方もエヴァいらず”はたまた
”もう制御の利かない機械にも嫁さんにも頼る必要なし!”
と散々な虚仮にされよう。煮え湯を飲まされるような顔でじっと我慢するしかない二人。
そんな二人を尻目に時田氏のアピールタイムは終わり、質問の受付の時間となった。

228:85
07/03/11 00:41:25
ピンと上げられ、一際の存在感を見せつける右手。
----これはこれは、ネルフの赤木リツコ博士
人体への影響は?善虫の駆除による生態系への影響は?専門用語が交差する禅問答。
どちらも一歩も引かない攻守攻防が繰り広げられる。そして、業を煮やしたリツコは
----そんなに自信がおありなら、時田博士ご自身が飲んでみてくださいません?
と半ば興奮気味に時田氏に詰め寄る。彼はてをひらひらと仰がせ
----私には夢がありますが、貴女にはありませんなぁ
と溜息と失笑交じりに答え、周りの笑いを誘う。顔を硬直させ、ぐっちお息を飲むしか
その場のリツコには選択肢がなかった。

場所を変え、JAの試作展示会場。畑には数々の害虫が飛び交っている中、農薬JAを
満載した散布機が登場した。驚きと期待の声の響く中、JAの散布が始まる。
白い、いかにも”人体ニハ有害デスヨ”的な煙に巻かれ、ばたりばたりと地に落ちていく
無数の虫、虫、虫。中には善虫もいるであろうが、そんな事は気にしない様子でしたり顔の
時田氏率いるJAの面々。流石にこの効果にはネルフのお二方も目を見張らざるを
得なかった。
しかし、運命の悪戯は着々とその場にいた者達を蝕んでいた。それまで風一つなかった
晴天が突如として強烈な突風吹き荒れる北風に見舞われる。それまでの和気藹々とした
様子から一変して慌しく、そして緊張が走る展示会場。一人のJA職員の
----風下には集落が・・・・
の言葉を耳にしたミサトが
----人体には影響ないはずなんじゃないのっ!?
と彼らを一括する。どうやら、テスト段階らしく、まだ人体への影響が0と言う訳ではないと
時田は漏らした。

229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/11 20:05:22
GJ

230:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/11 22:16:06
上手いな。
JA=農薬は見事。

これをどう止めるかがポイントだな。
まず、撒布機を止めて…後は流れ行く農薬JAか。
風で押し返すか、避難させるか、中和剤を使うか…。

職人さんの腕の見せ所ですな。

231:85
07/03/11 23:21:27
>ぐっちお息を飲むしか

自分のタイプミスで失笑
>ぐっと息を・・・だなIまで打っちゃったみたいだ

正直、ここまでしか思いつかんかった。シンジ呼び出して止めるのも安直かな、と。
タイトルが”自然の造りしもの”なんで自然の悪戯的要素がいるかな、と思って風の
悪戯にしてみたが、正直処理に困ったorz

232:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/11 23:36:41
コンバインに腕があれば…

233:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/14 12:11:05
このスレだとJAに余計農協イメージが付くなww

234:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/18 04:43:04
遅ればせながら乙&GJです!

235:85
07/03/19 23:41:19
>>228続き
刻一刻と風に運ばれる農薬。まずは農薬を散布し続けているポンプの機能を停止
しなければ何の意味も持たない。時田は各関係者に連絡するも、なかなか許可が下りない。
「あぁ、えぇ…ですから停止の許可を…」
相手の内容が聞こえなくとも彼が梃子摺っているのがよくわかる。
盥回しにされ、何度も電話を繰り返す時田。その様子をあざ笑うかのように、より強くなる
疾風。痺れを切らした時田は電話を叩きつけ
「…結論から言えば許可はおりない。ただ、何千、何万の命を見過ごす訳にはいかない。
パスワードは…HIRYOU(肥糧)だ」
と、息を飲み答えた。
ミサトが防護服とマスクを身に纏っている間にシンジの乗るエヴァが到着した。ミサトを
背中に乗せ散布機まで近づく。
「いい?シンジ君…農薬を散布し続ける散布機まで近づき私を降ろして」
こくりと頷き、ハンドルを握るシンジ。
徐々に近づくと、マスクの許容範囲を超えているのか、うっすらと農薬の鼻につく匂いが
マスク越しにでもわかる。機械を制御しているパネルに近づくミサト。ゆっくりとパスワード
である
             ”H  I  R  Y  O  U”
と打ち込む。しかし、表示されるのはERRORの文字。その散布の勢いは留まる所をしらず、
尚も散布を続けていた。
「なによ…これ…」
再度、入力するも同じくエラーのメッセージのみ。半狂乱になりながら農薬の噴射口を両手
で抑えるミサト。候を生じてか、機械の誤反応か、力ずくのミサトの両手に反応するかの様
に機械は噴射をゆっくりと止めた。
会場に帰るとミサトとシンジは幾千の人間を守った英雄として拍手で迎えられた。そんな中、
時田は得もいえぬ表情でミサトに近づき握手を求め謝罪し、こう続けた。彼の話は実に
恐ろしいものだった。実際にはこれは仕組まれたものであったのだ…と。
農薬の開発は最終段階まできており、残すは人体の影響を調べるだけだった。しかし、
それには大量のサンプルが必要であり、その為に充分予期できた今日の突風を使い事故に
見せかけて街に垂れ流そう、すべては仕組まれた必然だった。しかし、両親の呵責に
絶えかね、彼はパスワードを教え懺悔と許しを願ったのだ、と。
 

236:85
07/03/19 23:51:20
しかし、ミサトには腑に落ちない部分が多々あった。
実際にはパスワードは違っていた。しかし、散布は停止した。本当に私が止めたのか…
仕組まれた茶番劇ではないのか…。許しを請う時田の涙を疑う訳ではない、彼もまた
被験者なのだから。
私の手で塞いだくらいで機械が停止するわけではない…では、一体誰が?

疲れでぐったりと腰をつき考えてみても、真相はわからない。そんな真理に近づく事は
神の御心の裏を知る事と同意だ…。

そんな事を考えながら、今はただ素直に命ある我が身を喜ぼう。他力本願だったとは言え、
幾千の人々を守れた事を喜ぼう。

気の緩みか、彼女は何時の間にか綿の様に眠りについていた。





やっと終わった~・・・・・後はヨロシクタノム!!!!1111
事を

237:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/20 00:12:16
GJ
時田、内面はいい奴だなぁ…

238:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/20 01:32:22
乙!

しかしまぁ矢沢レイ吉は不覚だったなwww
次はアスカか…

239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/20 08:34:02
加味すれ発見

240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/20 08:42:41
>>17  >>18
>>45  >>47
>>48  >>60
>>72

やっぱしどのネタもおもろいなww

241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/24 16:00:17
アスカ「いい加減な苗植えないでよ!バカシンジのくせに!」
シンジ「何度言ったら判るんだよ!もう前のトマトは収穫したんだってば!」
アスカ「ウソ……!?」

242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/25 10:48:10
>>241
アスカの驚愕する顔が頭に浮かんだw

243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/25 21:13:56
こんなところで時田様ハケーン

244:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/25 22:39:05
シンジ「え?真っ暗ですよ」

パチッ

シンジ「イモ!?巨大ベジタブル!?」
リツコ「ベジタブルじゃないわ。正式には汎用食難解決野菜エヴァンポテト、これはその実験品種よ」
シンジ「これも父の仕事ですか」

ゲンドウ「そうだシンジ」

シンジ「・・・父さん」
ゲンドウ「栽培用意」
ミサト「栽培?・・・でも生産者がいないわ」
リツコ「シンジ君あなたが育てるのよ」
ミサト「綾波レイでさえ農業研修に3ヶ月かかったのよ!いまきた彼には無理だわ」
リツコ「ミサトあなたもわかってるはずよ」
ゲンドウ「育てるなら早くしろ。でなければ帰れ!」
シンジ「無理だよそんなの。見たことも聞いたこともないのに、育てられるわけないよ!父さんは僕がいらないんじゃなかったの!?」
ゲンドウ「後継者不足だから呼んだまでだ」
シンジ「なんだよそれ・・・せっかく来たのにそんなの酷すぎるよ!」
ミサト「シンジ君育てなさい」
シンジ「無理だよ」
ミサト「シンジ君逃げちゃだめよ。ポテトから、そしてなによりお父さんから」
シンジ「できっこないよ!」

245:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/25 23:27:26
ゲンドウ「若手が使えなくなった、レイを起こせ」
冬月「使えるかね?」
ゲンドウ「死んでいるわけではない」

担架で運ばれてくる白髪の老人
レイ「うっ・・・クッ、はぁはぁ・・・」
シンジ(あんなヨボヨボ年寄りが育てるってのか?)

なんか爆発した
ミサト「あぶない!」

葉を覆ってシンジ達を守るエヴァンポテト
ミサト(いける!)
シンジ(逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!逃げちゃだめだ!)
   「育てます!僕が育てます!」

農業試験所内
シンジ「わっ水!水!」
リツコ「安心して肺が液体肥料で満たされれば自然に養分が補給されるわ」
シンジ「うっ・・呼吸ができない・・・」
ミサト「我慢しなさい!男の子でしょう!」
シンジ「ごぼっ・・・」
オペ「双方向回線開きます。シンクロ率43.1%」
ミサト「・・・凄いわね」
リツコ「シンジ君、いまはクワを振ることだけに集中して」
シンジ(クワを振る)
リツコ「振った!」
シンジ(振る、振る、振る)
突然クワが勢いで手から抜け、そのままシンジの頭上に落ちてくる
ミサト「シンジ君よけて!!」

シンジは目の前が真っ暗になった

246:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/25 23:34:04
わるい思いつきで書いた

247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 00:01:19
菜園FFのB-Partキタw
GJ

248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 00:52:59
トウジ「ずいぶん人が減ったのお」
ケンスケ「クソ田舎だからね。みんな都会に出稼ぎだよ
     それよりさ今度来た転校生の話聞いた?」
トウジ「転校生やて?」
ケンスケ「過疎化が進んでるこの時代にだよ。なんかおかしいと思わなか」

授業中
シンジのパソコンに「あなたが農場後継者?」の文字が
シンジ(・・・YESっと)
クラス(爆笑)
男子「www」
女子「ねえねえwwwどんな道具つかうの?」
シンジ「えっと・・・クワっていって・・・先っちょにシャベルみたいなのがくっついてて・・・」
男子「だっせぇwww」

放課後
トウジ「すまんな転校生、わしはおまえを殴らなあかん。殴らな気がすまへんのや」
ケンスケ「わるいね。こいつイモ類嫌いでさ」
シンジ「・・・僕だって育てたくて育ててるわけじゃないのに」
トウジ「なんやて!」

ぼろぼろシンジの元にレイがやってくる
レイ「害虫駆除、先行ってるから」

249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 00:59:00
ミサト「いいシンジ君、研修通りにやるのよ


シンジ「葉にノズルを向けて噴射!葉にノズルに向けて噴射!」
ミサト「バカ!風上に立ちなさいよ!」
シンジ「ぶはっ!と、止めないと・・・あ、あれ止まんない!」
ミサト「シンジ君一時退却よ!」
リツコ「まって農場に誰かいるわ!」
ミサト「シンジ君のクラスメイト!?」

ケンスケ「農薬散布かっこいい!」
トウジ「なんであいつ自分に農薬かけてるんやろ?」

ミサト「シンジ君人がいるわ!早く止めて!」
シンジ「ごほっ!ごほっ!ぶほっ!」

もくもくと広がる農薬の霧
ケンスケ「なんか凄いことになってる・・・」
トウジ「さすがにやばいやろ・・・」

シンジ「た、退却します!うおおおおおお!!」

ケンスケ「げっ!?こっちに走ってくるぞ!」
トウジ「さ、最悪や!」

三人とも目の前が真っ暗になった

250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 02:59:28
いろいろあってシンジは村を去ることにしました

― 駅 ―
トウジ「転校生!」
シンジ「あ、あの昨日はごめん」
トウジ「どうしても腹の虫が治まらんのや、すまんがもう一発殴らせてな!」
ケンスケ「俺も!」
シンジ「え?ええ?」
トウジ「ケンスケ手加減なしや!」
ケンスケ「もち!」

シンジはこっぴどく殴られました

シンジ「うっ・・・うぅ・・・」
保安員「時間だ」

シンジは逃げるように電車に乗り込みました
電車が出る時ちょうどミサトの車がやってきました

ミサト「あちゃー、遅かったかあ」

しばらくすると再びシンジを乗せた電車かやってきました

シンジ「ミサトさん!この路線他の町に繋がってないよ!」
ミサト「なんたって村営のローカル線だもの
    だから山を降りるには雪解けしてからって言おうと思って急いで来たんだけどね」
トウジ「ざまあwww」
ケンスケ「wwwwww」

当分シンジはこの町から出られそうにありません

251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 13:25:15
wwwwwwうぇwwwwっうぇうぇw

252:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 14:29:29
Bパート面白すwww

253:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 18:19:26
シンジはミサトに頼まれてカレーをレイばあちゃんの家にお裾分けしに来ました

シンジ「だからいやなんだよ田舎は・・・あれ?チャイム壊れてるや、留守かな?
    綾波さーん、あがらせてもらうよー」
殺風景な家の中にはレイ婆の姿はありません
シンジ「書き置きしておこう・・・ん?何だろう?」
シンジは棚の上にあるものを発見しました
シンジ「サンバイザーだ。綾波さんのかな?」
ちょっとカッコつけて被ってみます
そのとき奥の風呂場からレイ婆が出てきました
なんとすっぽんぽんです
シンジ「う、うああああああああああああああ!!!!」
シンジは目の前が真っ暗になりました


シンジ「う・・・・うぅ」
レイ「やっと起きたわね、あなたうなされてたわ」
シンジ「僕はなんで病院に・・・確か綾波さんの家にカレーを届けて、それから・・・・うっ・・・ダメだ、思い出してはいけない気がする・・・」
レイ「碇、綾波両名は1300より散水よ。食事おいとくわね」

254:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 18:51:26
こらこら

>>276
レイ婆冷静だなw


255:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 19:06:38
双子山農業試験場

リツコ「今回、シンジ君は散水、レイさんは雑草の撤去にあたってもらうわ。これはシンジ君の方が力持ちだからよ」

シンジ達はそれぞれ畑の前に座って作戦開始時間を待ちました
シンジ「綾波さんはどうしてエヴァを育てるの?」
レイ「食難だから」
シンジ「この村の?」
レイ「全世界のよ」
シンジ「でかいんだね思想が」
レイ「時間よ、さよなら」

ミサト「作戦開始!」
オペ「農業用水は双子山農水所に集水完了
   水量、水圧ともに臨海突破
   全用水、散水シャワーへ」
ミサト「村中の用水、あなたに預けたわよ」
オペ「集水完了まで5・・・4・・・3・・・」

マヤ「シャワー前方に有人反応!」
リツコ「なんですって!?」

ミサト「発射!!」
シンジ「散水開始!・・・ってうわ!綾波さん!?」

そこにはシンジの散水を直に食らうレイばあさんの姿が

256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/26 19:15:47
ミサト「水が止まるまでどれくらい!?」
オペ「あと10秒ほど」
その間にもレイ婆の服はどんどんびしゃびしゃに
シンジ「クソッ!止まれ!早く!早く!」
オペ「散水完了!」
シンジ「綾波さん!」
シンジは散水が終わるとすぐにレイ婆のもとに駆け寄りました
レイ「碇君・・・」
シンジ「よかった!無事で、本当に良かった!」
レイ「なぜ濡れているの?」
シンジ「僕が水をぶっかけたからだよ」
レイ「そう、ごめんなさいこんなときどんな顔をすればいいかわからない」
シンジ「とりあえず笑ってよ」

こうして二人の絆はますます深まりました

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/27 11:05:57
粘着うぜぇ

258:JA時田様
07/03/28 22:09:41
テンションを上げないと窒息しますよハハハハハハッ!!!

259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/28 22:11:38 sZAggfYg
>>11
ワラタ

260:JA時田様
07/03/28 22:20:48
タワラ

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/28 22:38:01 WE5GJTzT
>>11>>17>>18

262:JA時田様
07/03/29 13:03:47
ロマンティックあげるよ

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/29 13:57:08 iV16MPCd
ナンだよ・・久々に来てみたら気分が悪いぜ

まだビ痴愚yソ野郎がわいてんのかよ

264:JA時田様
07/03/29 14:50:17
>>316
気分上々↑↑ですな!!ハハハハハハッ!!!

265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/29 19:19:10
アク禁にならんのが不思議だな

266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/29 20:26:47
>>324
俺の前に誰か出すかも知れないが、まとめて削除依頼出すから反応しないでくれると嬉しい

267:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/29 21:02:48
>>325
不特定多数だから悪禁は無理っぽいんジャマイカ?

268:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/29 22:10:38
まあ暫くは静観でいいんジャマイカ?

269:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/03 17:53:56
ho

270:寒更紗 ◆KAMA/E6JKQ
07/04/04 15:09:31
こんにちは、削除人です。

透明処理を入れましたのでレスアンカーが一部ずれています。
>>254の276は253に、>>264の316は263に、>>266の324は265に、>>267の325は266に
それぞれ読替え願います。

(´∀`) 面白いスレですね。では。

271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/04 15:35:45
削除人GJ



さて、
本編投下待ち…

272:JA時田様
07/04/04 16:38:07
削除人など全くのナンセンス手に負えませんよハハハハハハッ!!!

273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/04 19:41:27
透明処理したらJANEとかギコナビ使ってる人はどうなるの?
教えて、時田先生!

274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/05 11:44:35
>>273
未取得にマイナス表示されてた@ギコナビ

275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/10 19:18:16
捕手

276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/14 01:49:31
古田

277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/24 18:00:25
菜園保守

278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/30 19:57:27
ビニールHouse死守

279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/11 23:21:14
良スレあげ

280:11又18
07/05/14 21:37:39 m/jGqmEs
久しぶりに見ても、俺のネタは相変わらずおもしろいな。。
良スレあげ

281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/15 00:59:57
>>280
何様だよw

282:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/15 03:09:53
俺様だろwww

283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/15 21:52:47
キムチ鍋おいしいお

284:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/16 22:15:39
ダミープラグのプラントにやってきた三人。

ミサト「これがダミープラグの元だというの?」
リツコ「真実を見せてあげるわ」
パチッ!
リツコ「人はイモを収穫したので、喜んで鍋に入れようとした。
   だから、バチが当たった。それが江戸時代。せっかく収穫したイモも煮崩れしてしまったわ。
   でも、今度は煮崩れしないイモを自分たちで輸入しようとしたの。それがメークイン。」


スイッチを押すリツコ。
リツコ「だから煮込むの、憎いから。」


泣き崩れるリツコ。
ミサト「イモにとりつかれた人の悲劇…」

285:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/17 00:31:43
ワロタw


だから煮込むの、憎いから…
          (;;..(   ) )
           (;;;;,,人ソ
  ,'⌒⌒ヽ    グツグツ从ノ.::;ソ
 ! (((("))〉  ⊂ニニニニニニ⊃
.((vo! ゚ -ノ))   ゞ、::;;;    ;;::ノ
  .<_〈|,》|〉    , └──-┘
  /_」ニl,ゝ   人M人M人M ゴォォ
   ´し'ノ.    【┻┻┻┻┻┻】

286:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/05/27 01:27:52
シンジ「田植えの時さ、今日の。手拭いかぶってたろ?
   あれってなんか、お婆さんって感じがした。」
レイ「…お婆さん?」
シンジ「案外、綾波って農家とかが似合ってたりして。」
レイ「何を云うのよヽ(`Д´)ノ怒」



…保守ってことさ。

287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/01 22:46:15 KgUA8CHv
保守

288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/02 11:06:26
他板の関連スレ

エヴァンゲリオン風に園芸を語るスレ 第壱話
スレリンク(engei板)l50

289:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 22:11:22
神が降臨なさるまで、保守がてら、菜園FF A-Partの85氏の続きを書いてみます。
文才がないのでひどいものですが…
あくまで保守がてらなので、職人様は私のをスルーして85氏の続き、
もしくは224氏の続きをよろしくお願いしますですm(__)m
…ということで、第八話 台風、来日 から続きを投下していきます。

290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 22:16:04
「まったく持つべきものは友達ってカンジ、な、シンジ。」
「…はあ~(溜息)。」
「毎日同じ田畑の中で息苦しいと思ってねー。たまの農閑期だからデートに誘ったんじゃないのよー。」
「じゃあ、今日はホンマにミサトさんとデートですか!せっかくなのにこの天気ですけど…」
「豪華なお船で太平洋をクルージングよん♪」
「おお~、トロール船が5、延縄漁船が4の大船隊だ~!さすが漁協の誇る正規漁船“第八武蔵丸”!」
「よくこんな老朽船が浮いていられるものねー。」
「しかも雨、だんだんひどくなってきてへん?」
「…ほんとにあの船大丈夫なんですか?ちょっと浸水しているような…」

ヘリから甲板に降り立つ三バカトリオ+ミサト達。
と、そこへ。豪雨をものともせずに仁王立ちしている一人の少女が出迎えた。
「ヘロ~ォ、ミサト、元気してた?」
「ま、ね。あなたの苗も、背、伸びたんじゃない?」
「そ、他のところもちゃ~んとトマトらしくなってるわよ。」
「紹介するわ。エヴァゲリオン弐号機の専属パイロット、セカンドチルドレン 惣流・アスカ・ラングレーよ。」

勝気ではあるが、色白で容姿端麗。
宝玉のように澄んだ碧眼に、たなびく亜麻色の髪。
その髪留めには深紅のプチトマトがあしらわれている。
そして、おおよそ不釣合いな作業用のつなぎ。
しかも左手に、トマトの成ったパックンフラワー・改(PF改)を携えていた。
またかよ、こいつもか…、と警戒するシンジ。
そう、彼女が二番目の労働者、惣流・アスカ・ラングレーだ。



第八話 台風、来日

291:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/07 21:55:55
久々更新GJ

PP改ってJAかよ、とw

292:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/08 22:19:56
だんだんと強まる風雨。台風上陸の一報が伝えられる。
降りしきる雨を避けるため、一同は甲板から船室へ向かう。

「サードチルドレン!ちょっと付き合って!」
捕まるシンジ。半ば引きずられるように連れて行かれる。
哀れむような目で見送る一同。

飼い主に似て獰猛なPF・改に噛み付かれ、頭から血を流したままアスカから、
エヴァ弐号機、ではなく、自分の育てているトマトの説明を受けるシンジ。

「赤いんだ、トマトって。知らなかったなぁ。(棒読み)」
「違うのはカラーリングだけじゃないわ。
所詮、ナスとポテトは開発過程のテストタイプとプロトタイプ。
訓練なしのあんたなんかでもいきなり育てられるのがそのいい証拠よ。
けど、このトマトは違うわ。これこそ家庭菜園用に作られた、世界初のナス科の野菜。
量産タイプのね。」

…次の瞬間!
いきなり大きく揺れる漁船。
外を見やると、そこには大きな魚の姿が!
と、ここでネタばらし。
実はこれ、魚ではなく、第六使徒 ガギエル。
これには加地さんも苦笑い。
加持さん(本人)「まさかこんなところで使徒襲来とは、予想外の出来事でした。
           そこで私は先に脱出することを優先したのです。」

出番の少なさを恨みつつも、戦闘機で脱出するスイカのパイオニア。
後に、彼のスイカが使徒殲滅に重要な役割を果たすこととなるのは、
この時点ではまだ彼自身も知るよしもなかった。


続く

293:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/08 22:24:06
チラシの裏

週2回くらいのペースで投下していきます。
現在のところ、第拾話 コシイタイワー まで作ってはあります。
本格的な職人様が現われるまで頑張ってみます。

294:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/09 21:43:26
>>292
>>18既出?

295:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/11 22:16:15
一方…
「チャ~~ンス!」
独断でスーツ(マッスルスーツ※)に着替えだすアスカ。
「―アスカ、行くわよ。」
気合を入れ、雄たけびをあげる。
アスカにマッスルスーツを渡されるシンジ。
「行くわよ。」
「えっ?」
「アンタも来るのよ!」
「えぇっ?」

コンバインに乗り込むアスカとシンジ。
「ちょっ、コンバインじゃ海での戦闘は無理だよ。」
「思考ノイズ、邪魔しないでって言ったでしょ。」
「絶対無理。無理だよ!」
「バカッ!いいわよもう!肉弾戦に切り替え、アタシ一人で海中に飛び込むわ!」
「嘘だろ…」
勇猛果敢に海に飛び込むアスカ。
コンバインに一人取り残されるシンジ。
「…ここの人たちはみんなどうかしてるよ!」

素手で使徒と戦うアスカ。
「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ。」
通常の三倍の速度で使徒を翻弄する。
たまらず使徒も反撃するが、
「そうそう当たるものではない。」
しかし、台風の、しかも大荒れの海中。使徒に噛まれてしまう。
「させるかぁ!MS(マッスルスーツ)の性能の違いが、戦力の決定的差でないという事を教えてやる!」
初の海中戦、アスカの圧倒的勝利。
「勝利の栄光を、君に!」

綾波とは違うタイプだが、またやっかいなヤツと一緒に働くのか、とげんなりするシンジだった。

296:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/11 22:19:25
チラシの裏

EVAはコンバインとなっていますが、プラグスーツの方は実はマッスルスーツになっています。
レイが猪を倒せたのもマッスルスーツのおかげ、ということで。
マッスルスーツについてはググって見てください。楽しいシロモノです。
詳しくはこちらをご覧ください。
URLリンク(www.nedo.go.jp)
URLリンク(blog.nikkansports.com)

あと、あえて既出のネタを用いたのは、その方が作って下さった人のネタが生きるかな、
と思ったからです。
不愉快でしたら以後自粛します。申し訳ありません。
内容がgdgdで本当にスイマセン…

297:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/14 22:34:25
その頃…
加持はゲンドウの前にいた。
「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ。やはりコレのせいですか?」
そう言いながら、トランクのロックを解除する。
「硬化ベークライトで固めてありますが、生きています。間違いなく。食糧補完計画の要ですね?」
「そうだ。最初の米、O. rufipogon、紫黒米だよ。」
ベークライトの中で不気味に光る一粒の籾殻。
顔を上げながら不気味に笑うゲンドウ。
こうして食糧補完計画のシナリオは進行してゆく。


翌日。村の集会場で談話している三バカトリオ。
「ホン~マ、顔に似合わずいけ好かん女やったな。」
「同情するよ。」
暗い顔のシンジ。
そのとき集会所の戸が開く。固まる三人。
「はっきり言う。気に入らんな。」

後日、あの時は赤い悪魔にしか見えなかったとシンジは語っている。
何はともあれ、役者は揃った。
台風のような女性陣に囲まれる羽目になったシンジ。
だが、日本の、いや、世界の農業の未来は彼らの肩にかかっている。



~第八話 台風、来日 Fin~

298:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/18 22:04:05
「ハロー、シンジ。グーテンモーゲン♪」
「…お、おはよう。」
前回の赤い彗星っぷりにドン引きのシンジ。
正直、これから毎日顔を合わせるとなると気が重くなる。
ここへ来てしまったことを改めて後悔する。
アスカは綾波レイの顔を見るためにシンジを連れ出した。
ちょこんと成ったミニトマトをゆらめかせているPF・改を左腕に引き連れて…

綾波、発見。ベンチに腰かけ、気だるそうに『現代農業』を読んでいる。
「あたしアスカ。エヴァ弐号機のパイロット。仲良くやりましょ。」
言葉とは裏腹に、アスカのPF・改とレイのPFは互いを牽制し合っている。
「どうして?」
牙を剥き出しにして威嚇するレイPF。
「その方が都合がいいからよ。イロイロとね。」
攻撃のチャンスを窺うアスカPF・改。
「命令があればそうするわ。」
再び『現代農業』に目を戻し、『特集・今、ハウス栽培イチゴが熱い!』の項を読み始めるレイ。
互いに噛み付きあい、血みどろの様相を呈している両PF。
「―変わった子ね。」
二人が離れた後も、まだレイPFとアスカPF・改は威嚇し合っていた。
先生のところに戻ってもいいですか、と自問自答するシンジだった。


第九話 瞬間、苗、植えて

299:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/21 22:58:33
第七使徒 イスラフェル(スギナ)襲来

アスカのトマト栽培予定地(現在は畝たてまで完了)にスギナが生えているのが確認される。
直ちに第一種戦闘配置がとられ、指揮は不在のゲンドウに代わり、冬月副農場長が執っていた。
迎撃態勢となる第三新東京市。配備されるエヴァ初号機と弐号機。

「・・・したがって今回の迎撃は、目標をカルチベーターで中耕することにより、一気に潰すわ。
初号機並びに弐号機は交互に目標に対し波状攻撃、近接戦闘でいくわよ。」
「あーあ、日本でのデヴュー戦だっていうのに、どーしてアタシ一人に任せてくれないの?」
「仕方ないよ。作戦なんだから。」
「冗談ではない!」

「攻撃開始!」ミサトが命令を下す。
「じゃ、アタシからいくわ!援護してね。」
「え、援護?」
「付け焼き刃に何が出来るというのか!」
猛スピードでカルチを操るアスカ。みるみるうちにスギナを殲滅してゆく。
「お見事!」
「ナイス、アスカ!」
「ドレン、私を誰だと思っているのだ?」
勝ち誇るアスカ。皆が勝利に酔いしれ、使徒殲滅に成功したと思っていた。
だが、しかし…



つづく

300:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/24 00:51:42
更新乙、そしてGJ!

「スギナ」って何?って思った
おバカな俺が参考にしたサイト↓
URLリンク(had0.big.ous.ac.jp)

301:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/25 22:07:10
一週間後。

「…ぬわんてインチキッ!?」
殲滅したはずのスギナが再び生えてきたのだった。
生命力・繁殖力に優れたスギナにはあまり効果がなかったのだ。
幸い農協のN2(有機窒素系)農薬投下によって使徒の足止めだけには成功した。
しかし農薬耐性を持つ使徒の進行は目に見えていた。

「まったく恥をかかせおって。いいか君達。君達の仕事はなんだかわかるか?
…しかし、碇はどこへ行った?もう一週間も経つが…」
「ま、立て直しの時間が稼げただけでも儲けものっすよ。」

使徒攻略に失敗したミサトは抗議文と被害報告書の山に埋もれて唸っていた。
そのミサトのもとに、攻略アイデアを持ってリツコがやってきた。
手渡されるメモリーカード。
「さっすが、赤木リツコ博士。持つべきものは心優しき旧友ね。」
「残念ながら旧友のピンチを救うのは私じゃないわ。このアイデアは加地君よ。」
「加持が…?」



つづく

302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/25 22:09:42
チラシの裏

>>300
参考サイトの貼り付け、ありがとうございますm(__)m

カルチベーターは、雑草除去用の耕運機のことです。
エヴァは汎用家庭菜園型特殊自動車なので、コンバインのほかにも
色々な農作業用の特殊自動車に変換できるということでお許し下さいませ。

303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 05:25:32
>たまの農閑期だからデートに誘った
ワロタw

304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 16:53:48
零号機
URLリンク(www.takedanosato.co.jp)

初号機
URLリンク(miyazakinoukiguten.com)

弐号機
URLリンク(www.tamagawa.ac.jp)

こんなイメージでおk?

305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 22:03:33
一方で。
家に帰ったシンジを出迎えたのは、大量のトマトの苗とアスカだった。
いつの間にか引越してきているアスカ。
「…!(絶句)」
「あんたは今日からお払い箱よ。ミサトはアタシと暮らすの!」
「もう、イヤ…」
ゲンナリして言葉も見つからないシンジだった。

帰宅したミサトに説明を受ける2人
「第七使徒を倒すには、畝に黒色ビニールの被覆材、マルチを被せて太陽光線を遮蔽、枯死させるしかないわ。
マルチがけは、通常二人がかりの手作業で行われるのよ。
そのためには二人の協調、完璧なユニゾンが必要だわ。
そこであなたたちにはこれから一緒に暮らしてもらうわ。」
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。」
「…出資者は無理難題をおっしゃる。」



つづく

306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 22:07:35
>>304
よく写真が見つかりましたねw GJです。
弐号機に乗っているオジサンを見たら、アスカはさぞご立腹でしょうねw

次回なのですが、>>42氏のネタをベースに作成しております。
使用することをお許し下さいませ。

307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/30 22:13:29
>>306
どんどん使っちゃってくださいな

俺42じゃないけど


308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/02 22:05:04
三日も学校を休んでいるシンジとアスカ。
そのお見舞いに、委員長、トウジとケンスケがミサトの家へやってきた。
門についている銅鑼を鳴らしても返事はない。そこで三人は農場へ向かってみる。
農場でペアルックのつなぎを着ているシンジとアスカ。
「イヤーンな感じ。」
「ふ、不潔よ!二人とも!」
そこへミサトがレイを連れてやってきた。
パニクる三人に事情を説明するミサト。
「そうならそうと、はよ言うてくれたらよかったのに。」
「で、マルチがけはうまくいってるんですか?」
「それが見ての通りなのよ…」
息の全く合っていない二人の姿に一同、ため息。
「あったりまえじゃない!このシンジに合わせてマルチがけをしろったって、うまくいくわけないわ!どだい無理な話なのよ!」
「じゃ、やめとく?」
「他に人、いないんでしょ?」
「レイ、見せてあげて」
「合点、承知!」
自身の畑まで案内し、それを見せるレイ。
レイの畑には最新鋭のマルチがけ装置、マルチャーが配備されてあった。
得意げにマルチャーを操縦し、あっという間にマルチをかけ終わるレイ。
唖然としてそれを見つめるアスカと一同。
「…これは作戦変更して、レイのマルチャーを使った方がいいのかもね。」
ショックを受け、走り去るアスカ。
「冗談ではない!やってらんないわ!」
やってられないのは僕も同じだよ、ひどいよレイとミサトさん、と思いつつ追いかけるシンジ。

「―あの…」
「何も言わないで。分かってるわ。私のプライドを傷つけたマルチャーだからな。」
何だよこのガンオタ、追いかけなければ良かった、とまたも後悔するシンジだった。

309: ◆eKdOgEazbI
07/07/04 00:53:38
>「合点、承知!」
なにこの健康優良児w

310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/04 22:54:53
結局、作戦が変更され、マルチがけはレイが担当することとなった。
シンジとアスカの二人は、トマトの苗の定植を担当することに。
この日から二人の必死の定植訓練が始まった。
まずは苗の順化。
苗床の苗は温度の変化が緩やかで、水分も光も適度、風にも守られている。
しかし定植される畑は環境の変化が激しい。
そこで、環境の急激な変化に順応させるため、
十日ほど前から夜間も外気に当てたりして、畑の環境に近づける必要があるのだ。
苗の変化に気を配るため、農場にテント泊り込みで管理を行う二人。

更に、定植は、マルチングしたフィルムを植え穴に合わせて切り取り、
収穫しやすいように花房を通路側に向けて植えなければならない。
マルチを切り取る作業をアスカが、苗を植える作業をシンジが受け持つ、
と二人は決め、迅速な作業を可能とするため、特訓に特訓を重ねた。
日に日に迫る定植予定日。
しかし、特訓の成果は徐々に現われ始めていた。

定植前夜。
夜、ミサトがいないので別々のテントで寝る二人。
ウォークマンを聞きながら寝るシンジ。なかなか寝付けないでいる。
と、そこへ。
寝ぼけてシンジの隣に横になるアスカ。
二人の距離、急接近。 目の前にあるアスカの唇。
その唇に迫るシンジ。
そのとき、アスカの寝言が。
「ララァ…、私を導いてくれ…」
急に興ざめして、離れて眠るシンジだった。



つづく

311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/06 03:21:40
>>310
なぜ、そこで赤い彗星ww
ともかく、この後の作戦に期待と…。

312: ◆EVA01/6L0s
07/07/06 22:41:55
第七使徒 イスラフェル(スギナ)が再び進行を開始。
レイがマルチャーを起動、瞬く間にマルチをかけていく。
「マルチがけ、終わったわ。」
シンジとアスカ、二人の特訓の成果を見せる時がやってきた。
「…二人とも、いいわね?」
ミサトの最終指示確認を受け、呼吸を合わせる二人。
「最初からフル稼働。最大戦速でいくわよ。」
「わかってる。62秒で一株ずつ植えていく。」
絶妙なコンビネーションで定植を行っていくアスカとシンジ。
アスカがマルチングしたフィルム切り取ると、所々に使徒の姿が現われる。
それを素早く抜き去り、シンジが植えやすいよう適度な深さの穴を掘ってゆく。
トマトの根は酸素の多い土を好むため、あまり深くなりすぎないように気を配るアスカ。
一方、シンジはアスカが空けてくれた穴に合わせて苗を植えていく。
鉢から苗を、根鉢を崩さないよう慎重に取り出すと、後に収穫しやすいよう、
花房を通路側に向けて植え、乾燥しないように軽く土を被せていく。
最後に、アスカが支柱を立てると、シンジが茎を誘引し結びつける。
ここまでで62秒。
一糸乱れぬ二人の完璧なユニゾンに息を飲むネルフスタッフ一同。
その後も次々と苗を植えていく二人だった。

そして半日後…
使徒殲滅及びトマト苗の定植に成功。
だが植え方の細かい見解の違いで口論が始まる。
「ちょっと、アンタ、アタシのトマトになんて事すんのよ!
支柱への誘引は八の字結びだって、あれだけ言ったじゃない!」
「結び方ぐらい別になんだっていいじゃないか!」
第三新東京市中に響き渡る二人の罵りあい。
「また恥をかかせおって。…しかし、碇はどこへ行った?もう一ヶ月以上経つが…」
この際自分が農場長になってしまおうかと一瞬考えた冬月だった。

~第九話 瞬間、苗、植えて Fin~

313: ◆EVA01/6L0s
07/07/06 22:48:46
>>309
そのコテ… もしや貴殿は某スレの職人様ではござらぬか?
実は影ながら応援しております。あなたのような文才のある方が羨ましい…
もし気が向きましたら、こちらのスレにも投下して頂けると幸いです。
よろしくお願いします。

>>311
期待を裏切る駄文で申し訳ありません。もっと精進していきますです。

チラシの裏
酉つけてみました。
あと今回、改行の仕方がおかしくてスイマセンでした。エラーばかりで…
とりあえず、『第拾参話 土竜、侵入』まで書き終わりました。
時たま、「外伝」と称して小ネタぐらいは投下しますが、私の投下はそこまでにしたいと思います。
新たな職人様、神の降臨をお待ちしております。

314: ◆eKdOgEazbI
07/07/07 03:42:19
ゲンドウ職場放棄GJ!

>>313
体育会系レイとガノタアスカのドラマ?が楽しみなので後半も続投よろ。あとメル欄。

とりあえずOPのたたき台。1番だけ↓

残酷な天使のように
少年よ 神話になれ

寒い風がいま 夏の茄子を叩いても
トマトだけをただ見つめて 微笑んでるあなた
もっと獲れるもの 育てることに夢中で
農薬さえまだ知らない 虫だらけの稲

だけどいつか気付くでしょう その田舎には
遥か未来 実り多き土地があること

残酷な日照りの記録
ハウスからやがて飛び立つ
ほとばしる熱い価格で
消費者を裏切るなら
この灰を撒いて耕す
少年よ 農家になれ

315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 07:20:33
人はコメを紡ぎながら歴史を作る~

316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 12:47:48 juH8Yqk0
嫁になんか行かないけど私は食べる~

317: ◆EVA01/6L0s
07/07/08 00:38:27
>>314
>もっと獲れるもの 育てることに夢中で
>だけどいつか気付くでしょう その田舎には
笑わせて頂きましたw

318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 01:17:20
ざ~ん~こ~く~な案山子のように~

319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 14:40:17
アスカ「栗の花の香りがしてきたわ」

320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/08 17:17:56
>>313
いえいえ、むしろ誉め言葉ですよ。
今回も笑わせていただきました。
次回も期待させていただきますね。

321: ◆EVA01/6L0s
07/07/10 22:15:58
「えぇ~、修学旅行行っちゃダメ?」
「そ。収穫期前だもの、作戦担当の私が決めたの。」
「そんな決定権がお前にあるのか?まだだ、まだ終わらんよ!
ちょっとシンジ、なんとか言ってやったらどうなの?」
「…いや、僕は多分こんなことだろうと思ってて。」
「あきらめてた訳?はん!情けない。飼いならされた男なんて最低!」
「まぁまぁ、気持ちはわかるけどコレばっかりは仕方ないでしょ?
あなた達が修学旅行に行ってる間に使徒の攻撃があるかも知れないんだし。」
「マリガン、この埋め合わせはいつかして貰う。」
「…ま、二人ともこれをいい機会だと思わなきゃー。クラスのみんながいないうちに勉強できるでしょ。」
「若者をいじめないで頂きたい。」

農業用溜め池で泳ぐアスカとレイ。
本を読んでいるシンジにちょっかいをかけるアスカ。
「何の本読んでるの?…三国志!?」
「うん、今ちょうど長坂の逃避行のところ。曹操軍が百万の軍勢で攻めてきてて…」
「うん、知ってる知ってる!
劉備の第二夫人・糜夫人が、正室の子・阿斗を趙雲に預けて井戸に身投げしちゃうんだよね。
で、曹操軍の中を趙雲が単騎脱出、長坂橋で張飛が仁王立ちして…」
「うわあああぁぁぁ!先に展開言わないで!」
「ねぇ、シンジ。もしシンジが趙雲で、アタシが糜夫人だったとしたら、
シンジはアタシが井戸にダイブするのを止めて一緒に逃げてくれるのかな?」
「…えっ?」
「な~んてね。」
アスカの意外な一面を垣間見てちょっと驚くシンジだった。



第拾話 コシイタイワー

322: ◆EVA01/6L0s
07/07/10 22:17:37
>>320
支援ありがとうございます。頑張ります!

チラシの裏
今回、三国志ネタが満載です… わかりづらかったら申し訳ありません。

323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/10 22:20:25
赤い人ww

324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/10 22:40:17
おつ!
農業用溜め池で泳ぐとは頑強な二人だw

325:@携帯 ◆EVA01/6L0s
07/07/13 12:54:39
第八使徒 サンダルフォン(巨大なユスリカ)を農場の井戸の底にて発見。
まだ羽化していない使徒を虫取り網で捕獲する、というミサトの作戦に、自ら進んで志願するアスカ。
マッスルスーツに着替えると、うやうやしく左腕のPF・改をシンジに預け、井戸に潜っていく。
「シンジ殿、どうかその子をよろしく頼みます…」
その後ろ姿は、どこか哀愁を帯びていた。
「糜夫人?…って、ちょっ、アスカ、死亡フラグ!」

降下していくアスカ。途中で使徒が羽化して捕獲から殲滅に。
だが途中でつるべが切れてしまい、井戸の底へ落ちてゆく。
間一髪でアスカの手を取るシンジ。
「アスカ、大丈夫?絶対に助けるから!絶対離さないからね!」
「戦場でラブロマンスか… ガルマらしいよ、お坊ちゃん。」
手、離してやろうか、と思うシンジ。ほっとして意識を失うアスカ。
仕方なくアスカを背負って一旦退避するシンジ。
だがしかし。
懐にPF・改、アスカを背中に背負った状態では、マッスルスーツ着用とはいえ、なかなか登れない。
使徒の攻撃をかわしつつ登っていくが、あと少しのところでスーツの限界が…
「…もうダメか。」
と、その時。
粉塵を巻き上げ、単騎駆けつける猛将の姿が!
「我こそは!名は張飛、字は翼徳、燕人張飛ここにあり!ここから先は一歩も通さねえぜ!」
見れば、青葉シゲルにまたがり、片手に電気蝿叩きを持ったレイがいた。
青葉は青くなって息を切らしている。
「ファーック!何をちんたら走ってやがる!この資本主義のオス豚が!」
ロン毛の頭に噛み付くPF。電気蝿叩きで尻を叩くレイ。
張飛じゃなくてDMCのクラウザーさんかよ、と心の中で突っ込むシンジ。

かくしてレイの活躍により、シンジ達は引き上げられ、使徒は電気蝿叩きの餌食となったのだった。

326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/13 21:24:16
レイも三国志ファンだったとw
それにしても青葉w

327:@携帯 ◆EVA01/6L0s
07/07/15 15:17:33
その夜。
使徒殲滅を祝って、地元の温泉旅館で宴会が開かれていた。
久しぶりにドンチャン騒ぎをするネルフ一行。

「シンジ君が趙雲でレイが張飛、アスカが糜夫人なら、私は正室の甘皇后ね♪」
「甘皇后はマヤちゃんだろう?葛城はどうみても孫尚香だな。」
「そういう加持さんは劉備みたいですね。僕は糜竺あたりかな…」
「マイナーなところはそっくりだよ、日向君。私は誰にあたるかな?赤木君。」
「副農場長は黄忠がぴったりですわ。」
「…ああ。老いてますます盛んだからな。では私は誰が似合うか?」
「碇農場長は… 『俺を斬れる者はいるか?』と三回言って頂けます?」
「俺を斬れる者はいるか?俺を斬れる者はいるか?俺を斬れる者は…」
「ここにいるぞ!」
一升瓶で首元を横から思い切り殴るリツコ。
「モルスァ」みたいなことを言いながら、すごい勢いで飛んで行くゲンドウ。
「碇農場長が魏延で、リツコさんが馬岱www」
碇農場長とリツコの挙動を見て、大爆笑の一同。久々に笑いの絶えることのない夜であった。
こうして第三新東京市の夜は更けていった。
しかし、若干約一名だけ姿が見えないことに、誰も気付いていない。

宴もたけなわになった頃、温泉で一人呻く男がいた。
ロン毛のその男は、今日一日中四つん這いになってレイを乗せていため、痛めた身体を癒していた。
お湯に浸かりながらボソッと呟く。
「コシイタイワー」



~第拾話 コシイタイワー Fin~

328:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/15 21:07:23
おつ!
青葉がオチだったとは意外だった
次もwktk

329: ◆KEVrvVR6eo
07/07/17 22:09:06
突然で恐縮ですが、以後、◆KEVrvVR6eo のコテに替えます…

拾った酉を使ってみたところ、◆EVA01/6L0s が出たので喜んで使っていたのですが、
ググってみたら有名な方のコテじゃないですか…
慌てて替える次第であります。
決して悪意があって使用した訳ではありません。申し訳ありませんでした。
以後、◆KEVrvVR6eo で投下を続けます。改めてよろしくお願い致しますm(__)m

330: ◆KEVrvVR6eo
07/07/17 22:11:07
公衆電話からゲンドウに電話をかけるシンジ。
「…何だ。」
「もしもし、父さん。あの、えっと…」
「どうした。早く言え。」
「その…ナスの追肥の最適配合比についてなんだけど…」
「そういうことは全て葛城君に一任してある。下らんことで電話してくるな。」
ショックを隠せず、しばらく受話器を持ったまま呆然とたたずむシンジだった。

ミサトに相談し、慰められるシンジ。
「…父さんは、僕やナスなんかよりも稲作の方が大事なんだ。」
「碇農場長、忙しいからねー。あまり気にしちゃダメよ。」
そう言いつつ、あわててナスの肥料について調べるミサト。



第拾壱話 降下した霜の中で


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