07/08/06 17:25:57
ジオフロントの中心部に位置するライスセンター(セントラルドグマ)。
そこに裸で集められたシンジ、アスカ、レイの三人。
今日のテストは、マッスルスーツの補助なしでの農作業の筋負荷をシミュレーションするものだった。
映像モニターは切ってあるとはいえ、全裸でのテストに不平不満を爆発させるアスカ。
「冗談ではない!」
「テスト、スタート!」
「シミュレーション、ネギ畑模擬農耕地帯の制御下に入りました。」
模擬農耕地帯を鍬で掘っていく三人。
「気分はどう?」
「何か、重いわ。」
「いつもよりきつい気がする。」
「感覚がおかしいのよ。右腕だけは重たくて、あとはビリーズ・ブートキャンプをやった後のような感じ。」
「レイ、鍬を大きく振りかぶってみて。」
ネギのソースとシンクが対立モードに移行する。
「…ジレンマか。作った人間の性格が窺えるわね。」
「何言ってんの?作ったのはアンタでしょ?」
「私は育て上げただけ。掛け合わせと種を作ったのは母さんよ。」
その頃。
発令所では、冬月と青葉が農場内の異変をチェックしていた。
「三日前に搬入された土壌です。ここですね、空洞があるのは。」
ネルフ農場の地中奥深くに、いくつかの穴が空いているのをモニターが映し出す。
「第87ビニールハウスの土壌か…」
冬月は迅速に埋め立て処理(鎮圧)するよう、青葉に命じた。