ふたなりアスカ×女シンジ 2本目at EVA
ふたなりアスカ×女シンジ 2本目 - 暇つぶし2ch150:インク
06/12/05 07:48:19
深呼吸。
「…じゃあ…」
意を決してシンジはアスカの男性器を扱き始める。いたって単調に。
アスカは初めてのそこからの快感に声は抑えているものの息を荒くし始めた。
「ん、う…はぁ‥はぁ、は…」
抑え込んでいても時折もれるアスカの声や息使いについシンジの体も熱くなってきてしまった。
(こんな時以前ならきっと…)
うっかり熱膨張してしまいアスカに罵られるは殴られるはしただろう。
多少エッチな気分になっても見た目からばれない点は女の体も悪くないかもしれない、とシンジは密かに思った。
そのうちアスカの先端からはトロトロとカウパーが滲んでくる。それがシンジの手までも汚す。
最初に先走りが手に付き始めた頃はシンジは嫌そうな顔をしていたが今はもうあきらめていた。
黙々と手コキを続ける。
「はぁはぁ、ん、く…あ……は‥ん」
アスカは目をつぶって快感に集中している。
しかしシンジのあまりに単調な手コキでは達してしまうまでにはなかなかいたらない。
生殺しもいいところだった。
仕方がないので更なる快感を得る為この切なく苦しい状況から脱出する為にアスカは本来試みる気のなかった新たなる要求をする。
「ん…っ、シンジっ…くちで…口でしてみてよ…っ、ぁ」
「え!!?なんで!?」
シンジはアスカの発言に驚いて顔をあげた。同時に手の動きも止まる。



151:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/05 16:37:34
シンジきゅんのフェラチオは避けては通れぬ道なのだな。
GJ!

152:インク
06/12/07 05:04:36
「エッチ!バカ!!上見るなって言ったでしょ!…はぁ」
「ごっごめん!」
一瞬だけシンジはアスカの快楽に染まって高潮して瞳の潤んだ顔を見た。
でもアスカの叱咤にすぐ俯いた。
シンジはアスカの男と女の子の間で変な複雑な気分になっていた。
萎えと興奮が交じり合ったとても倒錯的な。
「でっでも口でなんてできないよ!」
アスカの男性器を持ったまま俯き顔を赤くしてシンジは言った。
「なんでよ!どうせ妄想の中で女の子を性奴隷みたいにしてたんでしょ?口でさせたりとか無理矢理犯したりとか!!
その償いだと思えば安いものじゃない!!」
「ちが…っむしろっ」
その先を言いかけてシンジは言葉を切る。
まさか自慰の妄想内容が自分が引き倒されたりして犯されているようなものばかりとは心は男の子であるシンジは口が裂けてもいえるわけがなかった。
本当に裂かれそうになったら言うけれど。
「―むしろ、なによ?」
「な、なんでもない…」
アスカからは見えないがシンジは視線を泳がせていた。


153:インク
06/12/07 05:05:52
答えないことは無視してアスカは自分の要求を通そうとする。
その瞳は完全に欲望にとらわれていた。
「ねぇ、してよ」
「…やだよ…」
シンジは小さな声で拒否した。
それにアスカはまたイラッときた。もうアスカの理性は皆無に等しい。
その結果―
「うっさい!!このあたしがやれっていってんのよ!!!」
ガシッとシンジの丸い頭を胸を隠していた両手で掴む。
「え…っ」
そのままアスカは椅子代わりにしていたものから立ち上がり驚きに開いていたシンジの口にソレをつっこんだ。
「んむうううううぅぅぅ!!?」
くぐもった悲鳴。
シンジの口の中には濃くて青臭い匂いが広がった。おかげで軽い吐き気にみまわれた。
「んぐっ、うむぅ!!あふはぁ!んんうぐっ…うぅ…っ!」
涙目になってシンジは口からアスカのソレを出すために必死になってアスカの両足の太ももに手を添えて押し引き離れようとする。
しかしアスカはそれを許さない。
「あは…っ、気持ちいいっ!シンジ、噛んだりしたら殺すわよ…」
「んぶっ、ぅっ、…っっ!…ぐっ、お、…えっぅ」
歓喜の声をあげ、そう囁きアスカはしっかりシンジの頭を両手で掴んだままがむしゃらに腰を動かし始めた。


154:インク
06/12/07 05:07:42
シンジの口からはアスカの先走りとシンジの唾液がまじった液体が溢れていく。
「ううっ!う…っむぅ、ゔっ、あぐ…」
シンジは苦しげなうめきをもらす。
実際、かなり苦しかった。
口の中には濃い精液の匂いが広がり、そのまま口の中をかき回されているうえアスカの男性器は喉まで届いてきて突いてくる。
なんとか吐きはしていないがシンジは何度も吐き気に襲われた。
呼吸もうまくできない。苦しさに涙がいくつか頬をつたった。
それでもシンジは歯をたてないように必死の努力をしていた。
これ以上アスカを怒らせるもの怖いし、怒らせたら本当に犯されかねない。とシンジは思っていた。
噛みつくなんてもっての他だった。
あとシンジも元は男だからさすがに性器に歯なんて硬いものが当たったら痛いだろう、というお人よしな気づかいだった。
一方アスカはそんなシンジを気に止める余裕もなく二つの胸を揺らしながら腰を動かし続けていた。
「はぁ、はぁ、…っん!はあっ…なに?何かでちゃうっ」
「むっ!?ううう!うう!!うーーーーーっ!!!!」
アスカの喘ぎに混じった射精予告の言葉を聞きシンジは口をふさがれたままやめてと叫んだ。
でも何をいっているのか聞いているほうからしたら聞き取り不可能だった。


155:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/07 10:45:24
ただただエロス(*´Д`*)ハァハァ

156:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/07 17:35:25
これって百合?(*´Д`)絵六手良い

157:インク
06/12/08 01:23:41
アスカは腰の動きを早めた。
「いやァっでるっ!でるっ、ああぁぁぁん!!!」
アスカのシンジの頭を掴んでいる両手に力がこもる。
まるで全て飲み干せ、といっているかのように。
「う!――っっっ!!!!」
シンジの瞳が見開かれる。
大きな声でのアスカの宣言の直後、シンジの口の中に先ほどよりも強い精液の匂いと熱が満ちた。
アスカの力が強くて口を離すことはできなかったが反射的にシンジが頭をアスカの力に逆らって引いたので喉の奥には精液ははりつきはしなかったが
シンジはそれを飲み込むことなんてできないので口いっぱいになったらどろどろと口の端をつたっていく。
そのままシンジの太ももと白い砂の上に落ちていく。
「  」
アスカはシンジには理解できない言葉、ドイツ語だろうか。呟いた。
なにかしら快感を表している言葉を。
その後ズルリ、とシンジの口からようやく男性器が引き抜かれる。


158:インク
06/12/08 01:24:38
シンジは放心していた。
口を半開きにしたままだらだらとどろどろに濃い白いものをこぼしながら。
それでも精液はまだ口の中にたまっている。
涙をこぼすことも忘れているようだった。
「………」
アスカはそのシンジの汚れた顔を見て新しい欲にかられた。
理性なんて役に立たない。アスカは本能おもむくままに、だった。
シンジと目線が合う位置にアスカはしゃがみこんだ。
頭に添えていた手を頬の位置にずらす。
「ねぇ、シンジ…」
アスカの熱っぽい視線。
「…ぅ…?」
シンジはちょっとづつ戻ってきた。
「飲んで」
アスカのその発言にシンジは一気に戻ってきた。


159:インク
06/12/08 01:25:38
しかし、時すでに遅し。
アスカは両手でシンジの開いていた口を閉じさせた。
「うぅ!!むぅぅ!うううううううう!!!」
アスカの手首をつかみ口をアスカの両手のひらから開放しようと抵抗するシンジ。
相変わらず広がっている口の中の青臭い精液の匂い。
危うくシンジはそれを飲み下しそうになったが、その時いままでで一番強い吐き気に襲われた。
体が嘔吐感にビクリ、と跳ね上がる。
シンジは火事場の馬鹿力といわんばかりにアスカを突き飛ばした。
「きゃあ!」
「う…っ」
アスカに背を向け白い砂に両手をつけ四つん這いになってついにシンジは口の中のものを吐き出してしまった。
それでも嘔吐感がとまらず胃液までも少し吐いてしまった。
「かは…っ、ぅえっ…うぅ…」
苦しさにまた涙がにじんでくる。


160:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 06:28:16
めちゃめちゃにされるシンジにも萌え

161:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 15:33:17
ちょwwwこんな鬼畜なアスカ初めてwww

162:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 22:00:10
変態晒しあげ

163:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 22:21:00
鬼畜か間抜けかのどっちかだな。ここのアスカはw

164:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/08 23:04:50
「かは…っ、ぅえっ…うぇうぇwwwww」

165:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/09 19:52:50
GJ!
容赦なく本番希望。

166:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/09 23:00:44
続きはまだか?ゾクゾクして今夜も眠れそうにねえぜ……

167:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/09 23:07:27
ここはマターリと待とうじゃないか

168:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 00:24:56
勝手に待ってろこのカスが

169:インク
06/12/10 23:07:25
「………なんで飲まないのよ…」
肩で息をし苦しみに震えるシンジの後から感情を感じられないアスカの声が聞こえた。
汚れた口元のまま怯えているような目でシンジはアスカを振り返った。
そこにあったのは怒っているのかもわからない無表情で上半身は裸のしりもちをついたアスカ。
そしてその股間にはかなりの量の精液をシンジの口の中にだしたはずなのに未だ元気。
むしろさっきより元気かもしれないモノが上を向いていた。
シンジは恐怖にかられた。
「う…ぁ…」
シンジの中で警報が鳴り響く。
シンジは思い込む、きっとアスカは表情にでないほど怒っていると。
怖くて怖くて、自分には非はないはず。などと考える余裕すらなかった。
情けなく四つんばいのまま赤ん坊のようにシンジは逃げだそうとした。
だが砂が邪魔でうまく進まない。
逃げるどころかバランスをくずし右肩から砂に突っ込む始末。
シンジはパニクっている。


170:インク
06/12/10 23:08:47
その間にすでにアスカは立ちあがり日本人より長さのある足でシンジに近づいていた。
シンジのズボンとパンツは椅子代わりにしていたものにかけてあった。
アスカはガシッと砂の上を這いずっているシンジの開襟シャツの首根っこを掴んだ。
「…ヒッ」
喉から詰まったような悲鳴をもらし体を硬直させるシンジ。
しかし次の瞬間思いがけないことが起きた。
シンジはアスカに抱きしめられた。腰に両腕をまわされ痛くない程度に強めにギュウゥゥと。
シンジの背中にアスカは頭を押しつける。シンジの腰の辺りにアスカの何もつけていない胸が当たった。
「あ、アスカ?」
(お、怒って、ない…の、かな…)
なんて状況が状況なのにトギマギしながら気をぬいて平和なことを思うシンジだった。
ただアスカの息が異様に荒いのが気にかかる。
「…あんたが悪いんだから」
アスカは呟いた。
「へ…?」
シンジがぬけた声をもらした直後アスカはシンジの開襟シャツの裾を左手でめくって以前より多少ふくよかになった丸い尻をあらわにさせた。


171:インク
06/12/10 23:10:21
アスカは正気とはいえる状況ではなかった。頭の中が、体が。
一度は欲を開放させたのに…むしろそれが引き金だったのかもしれない。
性欲が爆発的に湧きでてきた。
男の快楽を知ったアスカはとにかくこのおさまらない膨張した男性器を本能的に穴にいれたくて仕方がなかった。
目の前にいるシンジを犯したくて犯したくて仕方がなかった。
アスカ自身ではもう止められない。
思考が低下して本能だけに忠実な獣状態。
それをシンジが精液を飲まなかったという自分勝手で理不尽な憤りが後押していた。
「わあ!ちょっ、アスカ!やめてよ!僕ちゃんとしただろ!?」
シンジはアスカの腕の中で必死にもがいていた。めくられた開襟シャツを右腕をのばして直そうと試みる。
アスカは何も答えない。
シンジの開襟シャツを直そうとした手はアスカの右手に掴まれてその行動を阻止された。
シンジはアスカに右腕を後ろで掴まれているので顔が砂につかないようにする為に左腕でバランスをとるしかない。
つまり、もうろくな抵抗ができない。


172:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/10 23:37:22
乙!待ってました!

173:インク
06/12/12 06:10:40
「ココ、よね」
自由に動かせるほうの手の人差し指でアスカはシンジの秘部に触れる。
そのままシンジが何かを言う前に細い指をうめた。
そこはヌルリとしていてすんなりとアスカの指を飲み込む。
「うぁ!!なっなに!?」
シンジは異物感と羞恥に声をあげる。
「え?嫌だ、抜いてよっ、そんなとこ触んないでよ…っねぇっ!アスカ!おかしいよ!!どうしちゃったんだよ?」
「ぬれてる…」
焦ったシンジの声もアスカにはもう聞こえてはいない。
「ぬれ!?そんなわけ…あっ」
シンジは変な感触に力がぬけた。
ぐるりとアスカはシンジの中に埋めこんだ指を一回転させたせいだった。
シンジのそこは指がスムーズに動く。
アスカの言葉のとおりシンジのそこはぬれていた。
(…ココがぬれてるってことはいれて欲しいってことよね?)
中を探るような指の動きをアスカはさせながらアスカはボンヤリ思った。
それはただシンジが脳ではアスカの息使いなどに男として性的興奮を覚えてしまったが
体は女体だから熱膨張というかたちではなくぬれるというかたちになってしまったわけだった。
それにぬれているといっても愛液はそんなたいした量でもなかった。


174:インク
06/12/12 06:11:48
が、頭のまともな思考能力が大幅に落ち発情状態にあるアスカはそんな細かいことを考えられるわけがない。
そもそも中学生がそんな女体化した男のリアルな精神、肉体状況のような中途半端にややこしいことを考えるものだろうか?多分考えない。
とけきった理性のままアスカの思考はどんどん都合の良いものへと変わっていく。
(つまりシンジもまんざらじゃないってコト?)
(そっか…シンジってマジにヘンタイだったんだ)
(だってこんなモノ口に咥えてココこんなにしてるんだもの…)
(私はコレをいれたくて、シンジはいれて欲しい)
(ある意味合意よね、そうよね…そうに決まってる)
(それにこいつ私の命令無視したし、突き飛ばしたし…はじめてって痛いっていうけど…お仕置きだと思えばそのくらい…)
(むしろはじめてをこのアスカ様がもらってやるんだからありがたく思いなさい?よね?)
いい加減な性知識と自己中は本当に恐ろしい。


175:インク
06/12/12 06:14:54
アスカは自分をどんどん正当化しながら指をシンジの中を探るように動かし続けていた。
アスカとしてはそのままつっこんでしまいたかったのだが、エッチな少女マンガ等でもよく指でいじるという描写が必ずといっていいほどあったからまねてみている。
さすがにはじめての行為に多少の不安はアスカにもあるようだった。
アスカの指がでいりするたびそこからはチュクチュクとひかえめな水音が聞こえた。
シンジの中は暖かくぬるついていて気持ち悪いといえそうなのに何故か新鮮で変に気持ちが良かった。
「アッアスカ…っ、指うごかさな、い、で…っ、なん、か、…っへんっ」
うわずったような声で訴えるシンジ。
シンジはアスカの指の動きに手を握り呼吸を荒げて耐えている。
瞳はアスカからは見えないが苦痛とはまったく関係ないもので潤み、頬も上気していた。
(なんだよぉ…これぇ…)
体がいうことをきかない。力がぬけて身体の芯が熱い。
いままで一度も味わったことのない不思議な気分とアスカが弄くっているところからくるくすぐったいような、それとは違うような感覚にシンジは戸惑う。
自分が、自分でなくなっていくような感覚。
ついでに小さいとはいえいやらしい感じのする水音が妙に恥ずかしい。
「んぁ、は…ふぅ…もう、もう‥ヤ、だ…よぅ」
シンジのすすり泣きは
(それにしてもせっまいわねぇ…こんなとこにほんとにこんなのはいるの?)
アスカには届かない。


忙しくて先あんまり書けなかったからためてた分きれそう。
時間をください。

176:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 08:30:09
JGJG!

177:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 08:40:15
ふたりで気持ちよくなっちゃえ

178:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/12 09:39:47
感じてるシンジにハアハア

179:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/14 10:50:31
ホシュ(・Д・)
やっぱり職人さんがいないと盛り上がらないな

180:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/15 23:56:38
保守

181:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/18 15:10:39
ホ守

182:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/19 13:03:04
打ち切りの予感

183:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/20 01:12:31
信じよう

184:インク
06/12/20 08:20:34
スミマセン。
エロは難しくてなかなか進まない。
とりあえずちょっと投下。


ふと、アスカに自分の男性器とシンジの中の具合を比べ疑問が浮いたが「大人はみんなやっている」。
と、その他大勢にできて自分にできないワケがない精神でそれは即払拭された。
それよりも思うのはシンジの中にいれたらどれだけ気持ちがいいのか、ということ。
さっき口だけでもあんなに気持ちが良かったのだからココにいれたら、男がみんないれたがる女のソコにいれたら。
アスカは期待にうっすらと先走りをこぼしていた。本人はまったく気付いていないけれど。
興奮に息が荒れたままだった。
アスカはシンジが抵抗するのをやめたので、正しくはシンジは力がぬけてできなくなっていたのだが、掴んでいた片手を放してやった。
その代わりにシンジを攻める指の本数を一本増やした。
「あっ?い…はぁん、もう‥ソレ、いやだってば…ぁ…」
シンジはアスカが開放した片手も使って両手でなんとか顔が砂につかないようにするので精一杯だった。
自然と腰が高くなっていく。声も大分いやらしく掠れていた。
シンジの感度は男だった時と桁違いに変わっていた。
アスカが弄っているところもぬるつきが増し、愛液があふれだしていた。
「…うそつき、気持ちいいんでしょ?ぬるぬるじゃない…」
興奮のせいかアスカは色っぽいような低い声で囁いた。
「はぅ…」
くちゅ…、とシンジの中からアスカの指が引き抜かれた。シンジの体から強張りがぬけた。
愛液がアスカの指に糸を引く。
(もう、いいわよね?)


185:インク
06/12/20 08:21:46
熱に浮かされたままのシンジにアスカは先走りとシンジの唾液が混じりぬるついている男性器をシンジの女性器にあてがう。
アスカは両手でシンジの尻を押さえつけた。
「…え?」
「は…、もうガマンできないの。じっとしてなさいよ…」
「え?え!?」
アスカは腰を進めた。しかしすべってうまくはいらない。
腰だけを動かしてアスカは何度もインサートに挑戦した。
「いっ、いた…っ!そ、そんなとこはいらないよ、痛い!ヤメテっ!」
シンジは何度も処女膜を押し広げられてその痛みに悲鳴をあげた。
「ああ!!もぉ!なんではいんないのよ…っこのっ」
(こうなったら…こんなもの触りたくもないけど)
もどかしさにアスカは右手をシンジの片尻から離し自分の男性器のサオの部分を掴んだ。
先端を入り口にしっかりとあてがい直しそのまま挿入した。
「っっっ……………!!!!!」
何かが破けたような音がしたと同時にシンジに股間から強い痛みが襲った。


186:インク
06/12/20 08:23:02
「いたあぁぁぁ!!うぁ、い、痛い!痛いぃっっ!!!抜いて、抜いてよアスカぁぁっっ!!!!」
激痛と異物感にシンジは叫んだ。
「はぁ…んっ!すごいきつくてぬるぬるしてる…っ、気持ちいい!」
シンジの悲鳴などおかまいなしにアスカは腰を動かしはじめる。
そこに優しさや労りはない。ただ自分の快楽だけを追っていた。
「ひっ…ぐっ!う、いた…っ、うンっ、あ…うあぁ…!」
「はぁっ、はっ、は…んん!シンジの中すご…、んっ、んっ!」
シンジは裂けた入り口を擦られる痛みに、味わったことのない今までは存在していなかったところからの圧迫感に苦しみ喘いでいるが
アスカはシンジの狭くぬるついた膣から得られる快感に夢中だった。
一度動きだしたアスカは止まらない。
破瓜の血がシンジの内腿をつたう。
シンジは必死になってこの責め苦から逃れようと砂を掴みほふく前進の要領でアスカから離れようとするが腰を抑えられているのでそれも叶わない。
アスカが性器をシンジから抜き差しするたび先程とは比べものにならない、いやらしく大きな水音が響いた。
「う、ぁ‥ひっ、ひぃ…いた…よ…ぉ…」
容赦なくシンジはアスカに蹂躙されていく。
今のシンジにあるのは苦痛、男性器を胎内にいれられているという嫌悪感、強姦によるショック、なんで僕がこんな目に、男なのに、などだった。
元々、本当の性行為にはシンジも嫌悪があるほうだったので尚更。
わけがわからなくなり、何にも考えたくなくなり、シンジは焦点の合っていない両目から涙腺でも壊れたかのようにぼろぼろ涙をこぼした。
それでも微弱だが逃れようとするのをやめない。


187:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/20 10:22:13
乙!(*´∀`*)

188:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/21 02:04:43
インクさんは救世主だ!

189:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/21 14:34:52


190:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/22 20:03:47
残念なのはふたアスではなく、シーメールアスカである点だな

191:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/22 21:19:53
さも似たり

192:インク
06/12/23 07:15:45
結局。人形のように、とは「何も感じない」というのができないシンジには無理なことで、シンジは嗚咽や呻きをもらしながら犯され続けた。
「んんっ、はぁ、はぁんっ‥す…っごい!!」
アスカは先ほど一度、精を放ったせいかなかなか達さない。
額に汗を浮かべ目を瞑り行為に集中、それだけだった。
そして、痛みにいくらか慣れてきたシンジに変化が現れはじめた。
「ふ…っ、くっ……、ん?んぁ…」
痛みの向こうからじんわりと違うものがこみあげてくる。
「は…あ?あ‥、な?なに…?あぁ…?」
(あれ…なんか‥)
シンジは快感を拾いはじめていた。
頭の中がとけるような感覚がして、苦痛からではない熱が体を巡る。特に擦られている部分と下腹部が熱い。
「ふぁ!ぁ…っ、アスカっ、これ以上は、だめっ!」
シンジは知り得ない感覚に恐れを抱き訴えた。
「…っ冗談!こんなのやめられるわけがないじゃないっ」
アスカはシンジの中をズンッと強く突いた。
「はあぁん!!んっ、やっ!ふあぁあ…っ!」
シンジの体がはねる。
それと同時にシンジの膣壁はアスカの男性器をキツく締めつけた。
「はぁ…ん!はぁ…っやってくれんじゃないの…!」


193:インク
06/12/23 07:16:49
アスカは嬉々としたように更に肉のぶつかる音がするほど腰の動きを早め、強くする。
「んはっ、くふぅぅ!あ…アス、カ、だめ。だ、め…ひはあぁぁあ!!」
「んく…なんて声、だしてんのよ…っ、男のクセにぃ…!はぁ、はぁっ」
だが、それがアスカを性的に興奮させていた。
二人の結合部からは愛液と先走りの透明な蜜が溢れしている。
「ふぅんっ、シンジの中…絡んでくる…ぅ、ま、た、でちゃう…」
尚のことぬるつき、包み込み絡んできるような膣壁の動きにようやくアスカが二度目の射精感を訴えた。
「は…うぅ‥あ、ぁ、くる…なんかきちゃうっ!ひあ!なんかくるよぉっっ!!!」
シンジもあり得ないほどの快感に体を震わせ限界を迎えていた。

―アスカよりも先にシンジの頭の中が真っ白になった。

「ひゃっ、はあぁぁあぁぁあぁあんっっっ!!!!!」
はじめての女のエクスタシーにシンジの悲鳴じみた嬌声が響く。
シンジが絶頂に達したことで膣壁が先ほどよりも強く締まった。
「あっ!くぅっ!ん――っっ!!」
そのとどめの締めつけによってアスカも体を震わせ欲望をシンジの中に爆発させる。


194:インク
06/12/23 07:17:38
「はぁ…」
アスカは少しの間、射精の余韻にひたりそっと目を開けた。
それからシンジの体から性器を抜きとる。
そこからはとろりと白いものが溢れてシンジの太ももに伝った。
その光景を目にしながらアスカは得も知れない満足感、征服欲が満たされるのを感じた。
そして、次の瞬間ハッとする。
「…シンジ?」
「………」
―シンジがぴくりとも動かない!
アスカはあわててシンジを仰向けに寝かせた。
息は…している。
シンジはあまりの快感に耐え切れず失神してしまっていた。
取り合えず息はしていたのでほっと胸をなでおろすアスカ。


195:インク
06/12/23 07:18:30
さて。
(コレ…どう処理しようかしら…)
見下ろした先には欲を放ちようやく落ち着いた男性器。アスカがだした精液とシンジの愛液と血でぬるんでいた。
不快そうに眉をひそめる。
シュルシュルとアスカは腕の包帯を解いた。包帯の下にはあれだけ元気に動けたようにやはり怪我などはなかった。
ずっとこのままよりは拭いたほうがまだガマンできる、というような嫌なのを剥きだしにした表情で解いた包帯を使い性器についた液体を拭きとる。
いやらしい液体を拭きとった包帯はもういらないのでその辺に放った。
「………!」
ほぼ正気に戻ったアスカは股間、男性器でない方の違和感に気づいた。
何かがぬめっている。
(ヤダ…アレきちゃったの?)
仕方なさそうにそこに指をのばし確かめる。指についていたものは血ではなく透明な液だった。
アスカはとても複雑な気分になった。
「…一番これがなくなって欲しかったのに」
いつか男を受け入れるはずの部分。
でもそれが残ったのは犯されるのが嫌なのと同じくらい女の子として愛されたかったのかもしれない。
目に当てられているガーゼをとり、アスカはそこも拭いてまたその辺りに放った。


196:インク
06/12/23 07:20:39
アスカはきっちりとプラグスーツを着込み、それから失神したままのシンジの隣に座りこんだ。
じーっとシンジの寝顔を見つめるアスカ。
右腕をシンジの方へと伸ばしその上気したままの頬をぺちぺちと軽く叩いてみる。
―反応はない。
アスカはため息をひとつもらした。
(これからどうするかとか決めなきゃなんないのに寝てんじゃないわよ…)
しかしどうしようもないので後頭部で腕を組みアスカもシンジの隣に寝転ぶ。
疲労感から心地の良い睡魔が訪れる。
うつろな頭でアスカは色々考えていた。
本当にこれからどうなるんだろう、さすがに最後までしたのはヤバかったかな、なんで止まらなかったんだろう、ずっともうこのままなのかな、といったことがぐるぐると。
目蓋が重い。
シンジはいくらなんでも怒っただろうか、シンジの目が覚めたら謝らなきゃ、許してはもらえないだろうか。

(…許してくれるわよね、だって‥バカシンジだもの…)

そこで、アスカの意識は途切れた。



197:インク
06/12/23 07:33:42
それから数時間あとのこと。
LCLの赤い海の片隅。

一人の女がLCLの海からあがってきた。
その正体は葛城ミサトだった。
ミサトはしばらくぼんやりしていた。
不意に我に返り呟いた。
「シンジくん…アスカ…!」
リリスの残骸だとかには目もくれず走りだす、二人がどこにいるのかもわからないのに。
が、幸運か、シンジとアスカとおぼしき人物の姿はすぐにミサトの視界にはいってきた。
ダッシュで駆けよるミサト。
「シンジくん!アスカ!良かった!無事だった、の、ね…」
ミサトは言葉を失った。
そこには下半身丸出しで内腿に乾いた血や白い粉のようなものをこびりつけて目を少しはらして頬には涙のあとがある黒髪の少女、
ミサトの記憶が正しければ、というよりも以前は間違いなく正真正銘少年だったはずの碇シンジ。
その隣にすやすや眠っているもう一人、こちらはきっちりプラグスーツを着込んでいてなんの変哲もないように見えた。
ある一部分を除いては。
赤いプラグスーツの股間の辺りにくっきりとでた女にはないモノがあった。
ミサトの記憶が正しければ、というよりも以前は間違いなく正真正銘少女だったはずの惣流・アスカ・ラングレー。
あり得ない二人の変化とあり得ない状況。
「な…」
ミサトには
「何があったのアンタたち!!?」
と、叫ぶことしかできなかった。



>>190のレスでアスカにちゃんと女の子もついてるという要素を加えてみました。
はじめてです、エロものを一応最後まで書いたのは。ありがとうございました。
稚拙、遅筆ですみませんでした。


198:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/23 08:41:17
乙!なかなか良いもん見させてもらったよ

199:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/23 15:58:11
お疲れ様でした

200:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 01:00:41
女シンジがツボった!GJ!

201:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/24 13:20:00
インクさん、お疲れ様です。

202:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/25 03:53:33 CZhrvBWd
可哀想なシンジきゅん…

203:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/25 08:31:58
目が覚めたらアスカに怯えて絶叫するシンジ

204:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/25 09:03:25
インク乙……って確か自サイト持ってたよな?
とりあえず期待してる、ガンガレ


職人さんに期待age


205:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/25 18:55:19
痔サイト詳細きぼん

206:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/25 22:15:20
ヒント:つEVAサーチ+大人=痔サイト

207:インク
06/12/26 00:11:25
あの、確かにやってますがメインLASですらない腐女子サイトですよ。

で、また書いてみようと思うんだけど続きのようなのとまったく別物どっちやればいいでしょうか。
別物は女シンジを襲い受けにしてみようと思ってる。



208:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 01:43:20
逆襲のシンジってこと?w
続きにするかしないかはインクさんの書きやすい方でいいと思う。
何にせよワクテカして待っていますYO!(・∀・)

209:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/26 12:13:26
インクさん乙!

でもって次回作もwktkで期待age


210:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 07:54:02
>>26

「残念ねぇシンジ 前なら逃げられたかも知れないけど、今はアタシの方が強いのよね…」

ムニムニと乳房全体を揉まれながら堅く尖った乳首がクリクリとこね回される
こうやって丁寧に愛撫され 体を充分に火照らされると
男のモノを受け入れる事が自然な事に思えてくる
嫌悪感が無くなっていく事こそが一番の恐怖だった
(あんなの…ずっとされたら…戻れなくなっちゃうよ…!)
「じゃ、挿れるわよ」
クチョ という水音と共に少女の聖域は再び犯されようとしていた
「あぁぁぁぁ…誰か…ミサトさぁぁん!」

ーネルフ本部ー

「む!」

「ミサト?どうかした?」
「いやー上着のポッケに500円玉入ってたわ!入れた覚えないけどラッキー♪」
「幸せな人ね…」

ーーーーーーー


211:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 07:55:00
「無理やりファックされて感じるなんて…アンタ絶対マゾの素質あるわよ」
華奢な肩からくびれた腰、徐々に肉付きの良くなってきた臀部までを目で楽しみながら
右手でその形をなぞるように愛撫してやる
一方左手は激しい突きこみから逃れようとするお尻を指が食い込むほどガッチリとホールドしていた
「ふふ まるで野良犬の交尾みたいね…この格好…すごくイイ♪」
「んっ んっ あっ あっ やっ ダメ あっ あっ」
こうして性感にくねるしなやかな背中を見下ろしながら好きなように突きまくるのは実に気分がいい
自分が対象を完全に支配しているという事実が 実感できる
ヌポヌポジュブジュブと下劣極まりない音が鼓膜を揺さぶり脳みそを直接撫で回されるようだ
もちろんその合間には肉と肉がバスバスと激しくぶつかる不規則な音が混入しているのは言うまでもない
「はぁ あっ ダメだよ アスカ こんっ なの おっ」
自分の与えてやる快感に煩悶するシンジの姿に満足しながらさらに抽送の速度をあげてやると
喘ぎ声が1オクターブほど高くなる もはや肘を着くだけでも体を支えられずに頭を布団に擦り付けている有様だ
「あはぁ♪気持ちいいぃ!セックス!セックス気持ちいい!シンジのお○んこが凄く気持ちいいよぉぉ♪」
もはやアレの事しか考えられなくなっているのであろう
快感にだらしなく頬を緩ませ 犬のように舌を突き出し
涎を垂れ流しながら卑猥な言葉を連発する様には知性のかけらもない

/////////////////

212:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/27 08:22:12
おお!これの続きが見れるとは思ってなかった!
乙カレー

213:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/28 04:32:07
もつなべ

214:名無しが氏んでも代わりはいるもの
06/12/30 19:51:11


215:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/01 01:19:15
明けオメカキコ
このスレがこの先も伸び続けることを願ってホシュ

216:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/01 21:04:53
hosyu

217:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/03 06:22:34
保守

218:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/04 20:05:08
ホシュ(・Д・)

219:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/06 16:35:10 7A16xkGi
おかしいな。女シンジに違和感がない。


220:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/06 18:21:35 xLmedCSV
ミ ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ!

221:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/07 03:56:22
シンジは恩兄生まれるべきだったんだよ
そしてアスカは男に生まれるべきだった

222:インク
07/01/08 00:32:53
こりもせず前のあれとはまったく別物で書いてみました。
中途半端なやり方で書いてるんで投下に波がありそうです。
今回強姦要素なし。(のハズ)



ある日を境に女体化とフタナリ化をしてしまったシンジとアスカ、
これはそのひとつの未来の可能性。

太陽が西の空にかたむきかけている頃。
マンションの一室、ミサトの部屋。
アスカはアイスを食べながらあぐらをかいて退屈そうにテレビのチャンネルをまわしていた。
(…この微妙な時間帯ってロクなもんやってないのよねー)
その時、不意にガチャンっと玄関の鍵が開いた音がして声がした。
「アスカ~ちょっと手伝ってよ!」
シンジが夕飯の材料の買出しから帰ってきたのだった。
呼び出しにテレビの電源をつけたまま、アスカはしぶしぶ立ちあがり玄関先に向かう。
「なぁにィ?メンドクサイわね…ってなにそれ」
玄関先にはすっかり女としての体に慣れて、あまつさえスカートをはいているシンジの姿。
髪の毛も少し伸びて、もうすでに違和感なくまるっきり女の子だった。
アスカが目を丸くして見た先にあるのはシンジではなく玄関の扉が開いた状態でマンションの廊下に置いてあるダンボール箱のほう。
縦に置くとシンジの股関節と膝のちょうど間くらいの高さになり
横に置くとシンジの膝くらいの高さになるダンボール箱。
その横に立ったシンジが白いスーパーの袋を持ちうれしそうに笑う。
「ビールなんだけど、えへへ、福引で当たったんだ」
「ふーん?そんなのミサトの脂肪になるだけなんじゃないの」
興味なさ気にアスカは言った。


223:インク
07/01/08 00:33:49
辛辣な言葉にシンジは少し困ったように眉をよせる。
「アスカ…それ、ミサトさんの前で言ったら怒られるよ…」
「わかってるわよ、まったく気にしてんなら飲まなきゃいいのに…で、これどうするの?」
つっかけを履き廊下にでたアスカがよいしょっと、段ボール箱を持ちあげようとした。
が、―…重い。
エヴァの訓練の過程で体術系の訓練をこなし体型維持のために個人でも体を鍛えているアスカの力でも床から十数センチ離すくらいがやっとだった。
どすんっ、とダンボール箱は床に戻る。
「おっ、もーい!!!何よ、この重さはっ!?あんたよくこんなもん持って帰れたわねえ!」
右手でダンボール箱の上の部分を叩き、アスカは信じられなーい!!という声をあげた。
「僕が困ってたら知らない男の人がここまで運んでくれたんだ」
シンジはそれはもうぽけぽけと平和そうな顔で言った。
「え!!?ウソ!マジ!?」
アスカは目を見開いていくらかオーバーなリアクションで驚いていた。
「う…うん」
「ここまでってマンションの前まで!?」
「ううん、ここまで」
首を軽く左右にふりシンジは自分の立っているところを指差した。


224:インク
07/01/08 00:34:40
「こぉんのっバカ!!!!!」
お隣等に誰か住んでいるかは知らないけれどもし住んでいたら絶対迷惑なくらいの声量だった。
「え…あ、一応お茶でもどうですかって言ったんだけど…」
シンジは強引にでもお礼をするべきだった?とでも言いたげに首をかしげた。
「そーじゃないっっ!!」
べしっとシンジの丸い頭をはたく。
まるで漫才のようだ。
「アイタッ、何もぶたなくても…」
シンジは上目使いでアスカを見る。しかし睨みつけるまでには及ばない。
「あんたはいい加減女だって自覚を持ちなさいよ!!」
「な…ちゃんと持ってるよっ、そうやって生きるってきめたんだから!だからほら、アスカに言われたとおりスカートはいてる」
膝丈のスカートのすそを掴みシンジは少し恥ずかしそうにムッとして広げてみせた。
「だからあたしが言ってんのは…っ」
アスカはあきれかえる。
違う。アスカが言いたいのは外見的な話しではない。
もっと内面的な話だった。
ふるまいの話でもない、下手するとその辺りはシンジのほうがずっと女性的かもしれない。
つまりもっと警戒心を持て、と言いたいわけだ。
シンジはあまりにも無防備すぎる、それで何かあって泣いても遅いと言いたいわけだ。


225:インク
07/01/08 00:36:28
けれどアスカはシンジのボケ具合に脱力してしまい細かく説明してやる気力もない。
アスカはシンジの両肩をガシッと掴み、強く気圧しながら注意した。
「…とにかくっ、自分の家を知らない男に教えるんじゃないのっ!わかった!?これ常識っっ!」
「う、うん…わかっ、た…」
見事、気圧されたシンジは少し引きながら素直に答えた。
アスカは疲れたように横目でダンボール箱を見る。
「…これどうやって家の中にいれるつもりなのよ、二人で運ぶの?」
「中身を一個一個冷蔵庫に運ぼうと思って、はいりきらなかったらペンペンの冷蔵庫貸してもらえばいいし」
家の中の廊下には捨ててないゴミ袋とか空き箱があって危ないじゃない、とシンジは理由を述べた。
アスカとしてはちょっとした重労働なら筋力の落ちてしまったシンジの代わりに仕方がないのでやってもよかったが
シンジのいうようなちまちまとした作業はごめんだった。
「えー、メンドクサーイ。あんた一人でやりなさいよぉ」
反転し、とっとと室内に戻って行くアスカにシンジは言った。
「…ふーん…今晩はミサトさん帰ってこないけど………しなくても…いいんだ?」
その言葉にアスカの足がピタリ、と止まった。



226:インク
07/01/08 00:37:20
『何を』なんて決まっている。
痛いところをつかれたような表情で振り返った。
「シンジ…あんた女になってから随分、せこくなったんじゃない?」
「そんなこと。どうするの?僕は全然かまわないんだけど」
微笑むシンジは基本的にアスカが根はいい奴というか、とことん自分の美学を追求するタイプで汚いことが嫌いだということを知っていた。
だから、ようやく和姦といえるような状態で性行為に及べるようになったのに、今更強姦じみたことなど、したくないし、しないはず、と高をくくっていた。
「~~~っっ!!バカシンジのクセにっ、わかったわよ!手伝えばいいんでしょ!手伝えばぁ!!」
アスカは悔しげな顔で踵を返し、バリッとダンボール箱の口をとめていたガムテープを引き剥がして
ぎっちりと。これでもか。といわんばかりに詰まっている缶ビールを引き抜き、両手いっぱいに抱ええて冷蔵庫を目指した。
ドタドタという元気な騒がしい足音が響く。
(ちっくしょおぉぉ!!今夜はおぼえてなさいよおぉお!!!)
アスカは自分より少しでも(相手にそのつもりがなくても)上からものを言われるのがよっぽど癪らしい。
それでいうこと聞かされるのは倍率ドンで癪。


227:インク
07/01/08 00:38:18
しかし今日のようなチャンスをアスカは一日たりとも逃すわけにはいかなかった。
近頃になってシンジと同盟というか制約というかが結ばれ、自分の意思でアスカを受け入れてくれるようになった。
が、なかなかヤらせてくれない。むしろ、なったのになかなかヤらせてくれない。
できるのはせいぜいミサトがいない夜くらい。そう約束させられた。
ミサトは仕事が結構忙しいのか、加持と逢っているのか、何日かに一日くらい帰らないことが多いがアスカはそのくらいじゃ欲求不満だった。
できるなら好きな時に好きなだけ!が希望だった。強いていうならば毎日。
しかし現実はそうはいかない。
フタナリ化して困ったモノの性処理なら一人ですればいいのだがアスカのプライド上それはしたくなかった。
そして今度シンジを無理矢理襲えば強制別居をミサトから言いわたされていた。
だから今は大人しくしているしかなかった。後々全てシンジにぶつける方向で。
(絶対泣かせてやるんだから!!)
そう意気込みながらアスカは冷蔵庫にビールをしまう。


―このビールでびっくりアクシデントが起きるとは知りもせずに。





228:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 08:48:01
インクさん乙です。
GJです!

229:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/08 09:45:53
ふたなりハルヒ×みくる

230:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/09 00:23:01
ほしゅ

231:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/12 04:08:01
華麗に保守

232:インク
07/01/12 09:59:09
―夕飯も食べ終わりシンジは風呂から上がった。
ノーブラで平常心という文字の入った日の丸マークのタンクトップと短パン姿だった。
なんというか、タンクトップのせいで色気がない。
まったくないわけではないにしろ今は花も恥らう乙女、それでいいのか。
シンジはちょっとこのあとのことにドキドキしながら先に風呂にはいって居間で寛いでいるはずのアスカの元へ行く。
居間を覗くとアスカがタオルを首にかけたままテレビを見ながら何か缶ジュースを飲んでいた。
「あー!!!」
シンジが声をあげる。
なにせその缶ジュースの正体は
「何飲んでるんだよ、アスカ!」
「何ってビールに決まってんじゃない」
アスカはしれっと言う。
「ちょっとくらいいいじゃない、あんなにあるんだからさぁ」
確かにあの缶ビールは普通の冷蔵庫には入りきらず(元々、ミサトが買い置きしていた缶ビールが多かったせいもある)
ペンペンの冷蔵庫を迷惑なことに約三分の一ほど支配していた。
「ダメだよ!未成年なのに!」
「うるさいなあ、こんなのちょっと変わったジュースみたいなもんよ。あんたも飲めば?ほら」
叱咤するシンジに向かって飲みかけのビールを突きだした。



233:インク
07/01/12 09:59:59
「僕は飲まないよ」
シンジはガンとした態度で拒む。
ニヤリ、といじめっ子な表情になるアスカ。
「あら、そうよねぇ。お子様なシンちゃんにはちょぉっと早いわよねー、はんっ、ダッサーイ!」
そして例の如くシンジを挑発する。
「む。別に飲めるよ、でも体に良くないから…」
「弱虫シンジー、悔しかったら一気飲みでもしてみろー」
「…いいよ!一気に飲んでやるから見てろよなっ」
そして例の如くひっかかるシンジ。
「きゃー、がんばってシンジ様!一気ね!一気!!」
更にアスカは手を叩き、きゃーきゃーとシンジを煽った。
シンジは真剣な表情で缶ビールを見つめて覚悟を決めた。
目を瞑り、飲み口を唇につける。

ごく、ごく、ごく、ごく、ご…

「ぶっ」
吹いた。
「きゃあ!何やってんのよあんたぁ!!」
「げほっこほっげほっ…っ気管支に…っはいった…!けほっ」
苦しげに、むせるシンジ。
「バーカ、無理するからよ」
挑発した張本人が言う。


234:インク
07/01/12 10:03:03
「…らって、アスカがぁ」
肩で息をしながら熱っぽく潤んだ瞳でシンジが顔をあげる。
「あんた呂律変よ?まさかあれっぽっちで酔ったわけ?」
アスカが眉根をよせて問う。
「ううん?なんかふわふわして気持ち良いけど酔ってないよ?」
「それを酔ってるっていうんじゃないの?」
「ん…ドキドキする」
「…人の話聞いてる?」
かみ合わない二人の会話。
「あ…らんか、このまま寝ちゃいたいかも…」
ポツリともれたシンジの言葉にアスカが過剰に反応する。
「はぁ!?ふざけないでよっ!バカシンジ!!」
「…そんなに…したいろ?」
回らない舌でとろんとした眼差しでシンジは問いかけた。
「!」
面と向かって言われるとつい恥ずかしくなる。
自分だけが盛っているようで…事実ほとんどそうなんだが。
「べ、ベっにィ?そんなに眠たきゃ寝ても「もう…しょうがないなぁ…」
何言ってんの、このチャンス逃したら今度できるのは何日後か~と少し泣きたい気分で強がって照れ隠しで言った言葉は遮られた。
間違いなくシンジは人の話が聞こえてない。
「え?」
「いちおー約束したもんね」
シンジの手がアスカの股間部をそっとなでる。
「ちょっシンジ!?」
これまでになく大胆なシンジにアスカは戸惑う。


自分の遅筆さに笑いが込みあげます…。

235:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/12 15:13:32
(;´Д`)ハァハァ
乙です。

236:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/13 17:58:01
インク氏乙

OSイカれて再インストールしたので
前スレのログ保存してる方いたら分けて下さると助かります。。。


237:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 06:33:26
寝る前にインクさんのシンジを悶々と妄想してたらいつのまにかラクガキしちゃってた
雑でしかもイメージ壊しそうで恐いですが・・・

自分の絵柄の狭さと画力の無さに鬱orz

URLリンク(xtp0001.s3.x-beat.com)

238:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 06:53:32
>>237
おんわぁぁぁぁぁぁぁあ!!!?な、なんじゃこりゃあ!!!11
いきなり俺の理想のシンジきゅんが現れたっ!!
GJ!!超GJ!!!!!

239:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 07:19:34
Σ(´Д` )

こんなに早くレス付くとおもわなくてびっくりしたw
㌧くす

240:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 10:34:53
むむっ、春頃に目覚める予定の人を思い出させる絵柄。
凄くGJ!
ちょっと肩幅が女シンジにしてはしっかりしてるかな?
男ベースのふたなりシンジだと聞かされたらしっくりだけど。

241:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/15 16:39:41
やっぱり分かるものなのですな・・・w
確かに貞シンみたいになで肩にしたほうがいいかも
頑張ってみます
㌧。

242:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/16 12:02:23
浮上

243:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/16 13:32:03
エムゼロっぽい

244:インク
07/01/16 13:34:20
「…?、しないの?」
きょとん、とシンジが聞いた。
「そりゃ…する、わよ!当然でしょ!」
「ん…じゃあ…」
シンジはアスカの短パンに手をのばした。
今まで一度もなかった展開にアスカはちょっと緊張していた。
普段はアスカの一方攻めなのだ、シンジは嫌々言うばかりなのだ、でもアスカだって女の子だ、しかもシンジは元男だ。
基本的にはシンジをいじめてやりたいが女の子としては、たまには女の子としてリードされてみたかった。七対三くらいの割合で。
「アスカ…」
「な、何よ?」
じっと見つめられて緊張でつい声がうわずる。
「ズボン脱がせられないから脱いで」
ピシッ(アスカ石化)
ぷちっ(アスカの中で何かが切れたため復活)
「っだー!!!あんたに期待したあたしがバカだったわ!もう自分で脱ぐからあんたも脱ぎなさい!!」
「んー」
(女の子の服も脱がせられないなんてっ、やっぱコイツ女になって大っ正解だわ!!)
アスカはとっとと全裸になった。いっそ漢らしさすら感じられる速さだった。
シンジを見るとまだ平常心のタンクトップを脱いでその微乳を晒しているだけだった。
「あーもう!何とろとろしてんのよっ、早く脱ぎなさい!」
アスカはシンジを引き倒し短パンをパンツごと脱がようとしはじめる。
何がおかしいのか、下戸なシンジはくすくす笑いながら棒読みで言った。
「わあー、犯されるー」
「こんの酔っ払いがぁ!!」
照れ隠しかなんなのかちょっとカッとなってアスカはシンジの短パンとパンツを一気に引き剥がした。
結局、いつもと同じような展開だった。


245:インク
07/01/16 13:36:23
シンジから剥いた短パン+αを無造作にその辺に投げる。
そしてシンジを起こしてあぐらをかく姿勢で座り、シンジの頭を両手ではさむように押さえて言った。
「さてと、酔ってるからって噛むんじゃないわよ?」
「アスカって僕に舐めさせるの好きらね」
その発言が図星だったのかアスカは少し顔を赤らめてそれを見せないようにするようにシンジの頭をぐいっと無理矢理自分の股間に導いた。
「とやかく言わないっ早くするっ!」
「ふふ、いいよぉ、ほんとは舐めるの好きじゃないけど気分がいいからいっぱい舐めてあげる」
上からものを言うようなシンジの口ぶりにアスカはちょっとムッとした。
「あんた一体何様のつもり」
「ん~ムテキのシンジ様?むぐ…」
適当なことを言いシンジはアスカの男性器を躊躇なく咥える。
「バーカ、ん…は」
アスカは快感に集中するように目を閉じた。


246:インク
07/01/16 13:40:26

―居間に淫猥な水気のある音が響く。

「ん…もぅ、おっひく…なってきた」
自分の唾液で濡れたモノにキスをしながら少しうっとりしたような瞳でシンジは呟いた。
「う…うっさい、生理的反応!人間なんだからしょうが、ないでしょ!んっ」
アスカは目を閉じシンジの頭を掴んだまま強がる。
「先っぽ、変な味…してきたよ…」
変な味とか言いながらもシンジは先からでてくる液をついばむように吸った。
「変な味って失礼ね!んっく、は…ぁん」
(舐めたことないけど)
弱い刺激ばかりをシンジは与え続ける。
いい加減アスカはキス程度のゆるやな快感に不満を覚え始めた。
薄目を開けてシンジに頼む。
「それより…キスなんてしてなくていいからもっとちゃんと咥えて舐めあげてよ、シンジ」
「わかった」
シンジは言われたとおり素直にアスカの大きいモノを咥えられるところまで咥えて唇を使い扱く。
裏筋に舌を這わす。
アスカは再び目を閉じて快感に集中した。
「ん…っく、はぁ、は…な、んかあんたいつもより…っ上手いんじゃないの…っ」
「ふぁあ?ほお?」
アスカを咥えたまま話すシンジ。
実際、酔っ払ってるおかげで普段よりも嫌だと思う気持ちや緊張がない分上手くなっているのだろう。

中途で、ホント遅筆ですみません。
>>237 、GJ!


247:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/16 18:08:14
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
インクさん乙!
遅れたが>>237も乙!

248:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/16 21:28:03
酔っ払った女シンジきゅんは最強ですなw
アスカが押され気味なのもおもしろい

249:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/19 19:09:05
久々に覗いたらインクさんの新作ワホー(・∀・)
毎度のことながら乙!

250:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/23 06:09:42
ほっしゅ

251:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/24 22:41:56
保守

252:インク
07/01/26 08:00:46
先に言う、この辺アスカが受けくさくなった。
しかし巻き返し図るから見逃して。

「絶対そうよ…っはんっ、てことはぁ、普段手ぇ抜いてたのね!?」
思い込みにも近い一人合点でアスカはシンジを叱る体勢に入った。
「ほぉいわへやらいへほぉ…」(訳、そういうわけじゃないけど…)
…が、まぬけにも性器を咥え込んだまま話そうとするシンジに毒気を抜かれた。
もとい、呆れた。
「…何いってんの?しゃぶるか話すかどっちかにしたら?」
「んゃーはうる」(訳、じゃーしゃぶる)
「そ、そう…」
「んっ、ところれさ」
(…しゃぶるんじゃなかったの?)
妙に素直でいい加減なシンジのテンポにアスカは軽い疲労感を感じた。
シンジはアスカを見上げて問う。
「アスカっておま○こもあるのにこっちは何もしなくてもいいの?」
シンジの口から飛びでた固有名詞にアスカはカッと目を見開き顔を赤くする。
そして頭の冷静な部分で思う。
ペニスのほうがあまりに気持ちよくてそっちのほうの意識がなかったな、と。
「っバカ!!!何いってんのよ!」
しかし恥ずかしさに負けてアスカの口からはそれしかでてこなかった。


253:インク
07/01/26 08:01:58
「気持ちいいのに?」
シンジは微妙に合ってない焦点で首をかしげる。
「な…っ」
アスカは更にカカッと赤くなる。
「うん、やってあげるよ」
酔っ払いはわけがわからない。
「は?」
「おち○ちんもおま○こもいっぱいしてあげる…、ん…」
うわ言のようにぼやいてシンジは再びアスカの男性器を咥え込み、女性器のほうに人差し指を一本挿入した。
アスカの女性器はすでにそれなりに濡れていたので簡単に指を入れることができた。
シンジは『いっぱいしてあげる』の言葉どおりにさっきのよりも気合をいれてアスカを唇で強く激しく扱く。
人差し指はどこをどうすればいいのかさっぱりなので適当にゆるく動かすだけだった。
「あっ!こ…っ、あん…ぅんん…っ!シン、ジっ」
中途半端に猛った男性器へのいきなりの強い刺激と今までに触れられたことのないところからくる感覚に
一瞬狼狽したが快感にアスカはすぐに呑まれた。
膣のほうからは慣れもないのでどちらかといえば異物感といったほうが正しいくらいだったが
本日のシンジは本当に口淫上手だった。
それでもアスカは更なる快感を追ってシンジの頭を強く押さえつけ腰を押し付ける。
「ん…っ!うぅっ!?む、うぅ!」
シンジから驚きと苦しさを訴える、くぐもったうめきがあがる。
「―っっ!」
元々、大分高められていたアスカは強い刺激にすぐに精をほとばしらせた。


254:インク
07/01/26 08:02:44
その精液は大量でシンジは飲み込み切れず少し萎えた男性器と口の隙間からぼたぼたとこぼれ落ちる。
シンジは固まったように動かない。
「…シンジ?」
特有の疲労感に包まれてアスカはシンジの頭を押さえつけていた手を離し声をかけた。
途端、シンジは涙目で顔をあげた。
「…あっ、ひ、死ぬかと思ったじゃないかっ!頭押さえつけるなんて!」
「わ、悪かったわよ…」
本当に少しだけそう思う。
うっかり人の足を踏んでしまった時と同じような気持ちだった。
「もう…一昨日もあんなにだしたくせになんでこんなでるの…?」
シンジは口のまわりの精液がまともな姿勢に戻ったせいで下にたれて胸元や腹に落ちたのを両手で拭う。
擦り付けているのと何が違うのかわからない。
「うっさいな…」
少し拗ねたようにアスカがつぶやいた。
それからアスカの綺麗な形の両手がシンジの両肩を押さえる。
「アスカ?」
シンジがアスカを見るとアスカは瞑想でもしているように目を閉じていた。
そしてその澄んだ青い瞳が開かれる。とても、勝気に。
「さぁて今度はあたしの番ね、覚悟しなさいよ!」
一度すっきりしたところで今の今までに溜め込んだストレスと屈辱、を晴らすときがきたと意気込む。
シンジの戸惑う表情を期待して。
ところが


255:インク
07/01/26 08:04:28

「期待してるから…」
シンジは照れたように微笑むだけだった。
「………」
(なんかもー調子狂うわね…まぁ、たまにはいいか)
気を取り直しアスカはシンジの肩から胸に手をのばす。
「まったく、人の了承も得ず乙女の花園に触れてくれちゃってさぁ」
そのまま、きゅっとシンジの綺麗な色をした乳首をつまむ。
「…んっ」
シンジは目を瞑りピクリと震えた。
「あんたもう絶対酒禁止ね」
人差し指と親指で押し潰すように強くつまみ引っ張る。
「あっ痛い…っ」
「当たり前でしょ、わざとやってんだから」
「んっ、うぅ…ん…」
アスカは力を緩め、くにくにと弄るように指を動かした。
まるでほぐすような指使いなのにシンジの胸の乳首は硬さを増していく。
シンジは堪えようとはしているのだが、うまく堪えきれない声が乱れてきた息とともにもれていた。
「んっ…く、ふ…ぅ」
「ふふん、やらしいわね」
主導権がようやくまわってきてアスカは優越感バリバリに微笑んだ。


256:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/26 09:56:16
受けアスカにときめきつつ
エロシンジにハアハア・・・

257:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/26 19:17:16
待った甲斐のある素晴らしさ!
インクさんありがとう(つД`)

258:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 15:14:06
ふと思いついたんだけどさ、シンジが口の中に出された精液
をアスカのマンコに戻すプレイってあり?

259:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 15:44:40
>>258
それでアスカが孕んじゃうと
分裂現象が発生して、アスカ×アスカ×シンジのプレイも可能に・・・

260:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/28 17:37:52
なにその展開?



















いいかも…

261:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/30 20:12:47
分裂アスカ達に上の口と下のほうを執拗に責められて喘ぐシンジ

262:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/30 21:46:41
それはそれで凄そうだが、分裂ってw

263:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/01/31 13:40:58
分裂どうこうは知らんけど>>258のは見てみたいかも…

264:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/04 10:32:33
保守

265:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/05 15:16:12
ankoオワタ
この時間帯に過疎・・・

266:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/05 16:04:56
誤爆・・・

267:インク
07/02/06 18:31:11
>>258とか分裂とかは自分には無理かも
他職人さんへ期待町


「あ…だって…」
時おり、体をピクリと揺らしながらくらくらするような快感にシンジは耐える。
しかしアスカは攻めの手を止めない。
「んん…っ!」
不意に二回ほど大きくシンジの体がはねた。
「あんた今もしかしていった?」
軽く。
「わかんな…はぁ…」
「無駄に感度だけはいいのね、あんたみたいなのをインランとか言うのよ、変態シンちゃん」
アスカは何かを壊そうとしている無邪気な子供のように笑った。
今度はシンジの胸をわし掴み押し倒す。
「なんですぐそういうことい…、っうぅ!あっ!そんな強く揉まれたら痛いぃ!!」
抵抗もせず押し倒され悲鳴をあげるシンジ。
「あんたのちっちゃなおっぱい、大きくしてあげようとしてんじゃないの…っ」
アスカは馬乗りになり容赦なく、押し潰さんばかりに揉む。
揉めば大きくなるというあれはあり得ない。


268:インク
07/02/06 18:32:22
「お…おおきくならなくていい…っ、いいのっ!」
シンジは痛いのか、ぐずぐず泣きながら自分の胸を揉みしだいている手に手を重ね、静止を求めるがアスカがやめてやろうとする気配はない。
むしろシンジに泣かれれば泣かれるほど激しくなっている。
「どっちの『いい』なのよ?ここ、こんなにぬらしてるクセに!酔っ払って本性丸見えじゃない」
アスカはシンジの股間にぐりぐりと膝を押し付けた。
そこは被虐的な行為に感じたのか、すでに十分潤っていた。
「ひゃ…っ、く、ぅ…」
シンジは直接的な快感に大きくのけぞる。
「ねぇ、シンジ。やらなくていいの?気持ちいいの?」
ようやく手を止めてアスカはシンジの耳元に唇を寄せ囁くように問いかけた。
「答えなさいよ」
「…っん!き、きもち…っいいよぉ」
身を少しよじりながらシンジは答えた。
「いつもこう素直ならねぇ…」
呆れたような顔のアスカ。
(もう少し優しくしてやってもいいのに)


269:インク
07/02/06 18:33:07
そう声には出さず、アスカは呟きシンジの首筋辺りに唇を寄せた。
「…石鹸の匂いがする」
シンジの首筋からは石鹸の匂いがした。さっきまで風呂に入っていたから当たり前だ。
肌が汗ばんでいてシャンプ-の匂いもアスカの鼻孔をくすぐった。
ひたすら汗臭いよりも清潔感漂う、こういう匂いのほうがアスカは断然興奮できた。
むしろ汗臭いのは萎えだった。
「はぁ…アスカ…?」
アスカからの愛撫が止みシンジは不思議そうにしている。
「うは!?」
直後、そんなシンジから変な声が上がった。
アスカが舌でれろぉっとシンジの首筋を舐めたせいだ。
シンジの肌がざわりと粟立った。
「んっ、は…、あ、アスカ、くすぐった…い」
ペロペロとアスカは猫のようにシンジの肌を舐める。
そのたびにシンジはぞくぞくとした感覚に襲われた。シンジはその感覚に震えている。
その様子がおもしろくてアスカはシンジの耳の穴に舌を挿入させてみた。
「ひゃあ!!」
過剰な反応を示したシンジの体。
「相変わらず耳、弱いわねー」
アスカはくすくす笑いながらシンジの耳をしつこく舐る。


270:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 18:50:23
(*´д`)ハァハァ 

271:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 20:12:21
(;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ

272:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 20:21:48
エロいですのうGJ!!

273:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/06 22:34:08
なんなんだこのDQNアスカはΣ( ̄□ ̄;)!!

274:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 12:57:54
DQNていうかサディストだろ

275:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 13:24:51
女シンジきゅんがマゾだけにけっこうなことじゃないか

276:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 15:10:01
インクさんの神ssで抜いた奴









277:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 15:19:14


シンジきゅんマジカワユス(*´Д`*)

278:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/07 16:08:21
エロカワイイシンジきゅん・・・( ´д`)ハァハァ 

279:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/11 12:45:31
ho

280:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/11 20:41:09
アスカ「わしのチンコは108本まであるぞ」

281:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 01:47:36
URLリンク(chiquita.blog17.fc2.com)

ハアハア

282:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/12 02:02:34
減点されちった

283:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/14 19:08:58


284:インク
07/02/15 19:43:34
>>270から>>278
ありがとう、とても嬉しい。

「うぅ…ん、や。はぅ…、も、もう…アスカってば…っ」
特有の舌の感覚にだいぶ慣れてきたのかシンジはさっきほど過剰な反応は示さなくなった。
しかしアスカはやめない。
「ん…もうちょっと」
おかげでシンジの耳元はすっかりアスカの唾液でぬれていた。
「…も、う」
シンジはあきらめたのかアスカに抗議するのをやめた。
代わりに両手を下半身の方へとのばす。
「あ!?」
アスカから驚いたような声があがった。ようやく舌の動きがとまる。
原因はシンジの両手がアスカのイチモツを捉えたせいだった。
少しやりにくい体勢だったがシンジはなんとかアスカのすっかり硬度を取り戻している性器をゆるゆると擦った。
けれど付け根の辺りまでは手が届かないので先の辺りばかりを擦るかたちとなってしまっていた。
「ちょ…邪魔しないでよ「アスカが」
敏感な部分を触られて生まれた快感を堪えているようなアスカの文句をシンジは遮った。
「アスカが、気持ち良くなりたいんでしょ?だったら…さ」


285:インク
07/02/15 19:44:29
「…っな、」
アスカはドキリ、とした。
「何よ…」
この通りからすればシンジが何を言おうとしているのか予測はできた。
何故だかわからないがアスカの胸にうれしさが込み上げる。
…が、そんなことは今まで一度もシンジから言われたことはないしシンジはさらっと期待を裏切ってくれるかもしれない。
後者、可能性0パーセントとは言い切れなかった。
短い沈黙に不安も募る。
「いれ…た、ら?…いれていいよ…」
幸運なことにシンジは今回は期待を裏切らなかった。
更にシンジは体をずらして自分の性器とアスカの性器を近づける。
「ヘン…タイ」
ついアスカの口からそんな言葉がもれた。照れ隠しの類。
アスカの頬は見てとれるほどに赤かった。
「い、言われなくたってしてやるわよ!ちょっと遊んでやろうと思ってただけなのに自分からおねだりするなんてホンットいやらしいわねぇ!!」
アスカ本人は侮蔑の表情でその言葉の数々をくれてやりたいのだろうが、どうしてもどこかうれしそうな様子だった。
普段ならこのようなことを言えばシンジは対抗、反抗するのだが酒のなせる技だろうか、
「うん…今僕はヘンなんだよ」
そんなシンジの呟きはちょっとハイなアスカには届いていない。


286:インク
07/02/15 19:45:17
「それに!いれていい、じゃなくていれて下さいの間違いじゃないの?」
「ん…いれて、下さい…」
傲慢な言葉にもシンジはとても素直だった。
「もう一回!」
「いれて、下さい!」
アスカはようやく満足したようでとてもご機嫌そうだ。
「ふふ…いいわよ、お望み通りにしてあげるわ」
アスカはシンジの足を大きく開かせ女性器に自分の男性器を宛がいゆっくりと挿入していく。
潤ったシンジの女性器はなんの抵抗もなくそれを飲み込む。
「んぁ…っ」
「あっ、つい…」
いつもよりも熱を持っているような気のするシンジの膣。
その熱をしばらく感じてからアスカはシンジに一応問いかける。
「シンジ、動くわよ、いい?」
「ん…、うん…」
何か堪えるような表情で目を瞑っていたシンジが潤んだ瞳を開く。
それを見届けたアスカは腰を振り始めた。


287:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/15 21:34:40
キタ!

288:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/16 00:30:04
アスカ裏山シス

GJ。

289:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/18 15:36:15
超絶GJ!

290:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/18 16:52:36
シンジきゅん
いやらしい子

291:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/23 03:43:17
ほす

292:インク
07/02/24 06:11:56
始めは緩やかだった腰の動きは快感を得てそして更なる刺激を求めて激しくなっていく。
部屋には淫猥な濡れた水音と肉がぶつかりあってでる乾いた音が止むことなくしている。
音がするたびにシンジは乱れよがった。
「…あっ!はぁっ、あ…うぁ‥っあすっ…かぁ!」
「ん…っふ、はぁ、は…っん」
幾度もシンジの体にこの行為を繰り返してきたアスカは体格にしてはかなり立派な男性器でシンジが好きなところを摺ったり突いたりしてやった。
そうすればシンジの膣壁が絡みつくように肉棒を締め付けアスカにより良い快感を与えてくれた。
ただ、シンジはあまりにダイレクトにスポットを攻められ何度か達してしまい感度の高まった体を更に攻められ続けられているので
気が狂ってしまいそうだった。
縋るようにシンジはアスカに抱きつく。
そのせいで柔らかい胸と胸が触れ、乳首にも刺激がわたる。
それすらも気持ちが良くてアスカもシンジに抱きつき体を摺りあわせた。
汗のせいでしっとりとした二人の皮膚。
体が冷めた状態だったならそれは不快なものでしかなかったのだろうが今は全てが熱く気持ちが良い。
「あぁ…あっ、ひ…っく‥ぅ、あっ!あぁんっ、…はぁっ、はぁんっ…や…ぁ」
シンジは体をビクビクと痙攣させては強すぎる快感をあらわにしている。
薄く開かれた目も虚ろで死にそうだ。


ゴメ…軽いスランプと私事の重複が。

293:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/24 07:55:47


294:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/26 06:36:52
ho

295:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/02/28 20:15:28
何かよくわかりませんがティッシュ置いときますね

  _,,..i'"':,
  |\`、: i'、
  .\\`_',..-i
   .\|_,..-┘

296:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/01 04:25:58


297:インク
07/03/03 16:10:14
そしてようやくアスカに本日二度目の射精の兆しが訪れた。
「あっん!あ…で、る…っ、あぁ…出す、わよ!」
そう言った直後、アスカはシンジの一番深くに性器を埋めた。
子宮口を思い切り猛ったもので突かれシンジの膣壁が驚いたように締まる。
「あアぁぁあああアアッッ!!!!!」
二人の絶頂の嬌声がユニゾンした。
同時にアスカはシンジの胎内に熱く濃い精液を放った。四回ほどに分けられて放たれる、精子。
アスカに深くはないが鋭く強い快感が押し寄せ、シンジもまた達してしまった。
精液が先端から勢い良く溢れるたびにシンジとアスカはきつく目を閉じ互いを抱きしめ、体をびくびくと震わせながら縋りついた。
「は……あぁ…」
全てを出しきり、力が抜けぐったりした体が重なる。互いの体温がひどく心地よい。
しばらく目を閉じ余韻に浸っていた。
だいぶ息が落ち着き、ふとアスカが問う。
「シンジ…もう一回しても良い?」
少し疲れていて、甘えるような声だった。
シンジは無言。
「ねぇ、聞いてる?」
アスカは繋がったまま自分の体を起こした。
シンジは目を眠っているように閉じていて聞いている、いない以前にそれよりもちゃんと起きているかの方が問題だった。


298:インク
07/03/03 16:11:42
「ねぇ、シンジ」
つんつんとシンジの頬をつついてみる。
赤みを帯びていて涙のあとが有るが弾力があってふにふにだった。
ふとシンジの唇が動く。
どうやら気絶はしてなかったらしい。もしくは気絶していたがつつかれて目を覚ましただけなのかもしれない。
「………」
「…何?」
シンジは何かを言ったのだがアスカには本当に唇が動いているだけにしか見えずシンジの声が小さすぎて聞き取れなかった。
もう一度シンジは唇を動かして言いたいことを伝えた。
今度は、アスカにもちゃんと聞き取ることができた。
「いいよ…、今日は、アスカの好きなようにして…」
ぐったりしたまま目を開けはしなかったけれどシンジは確かにそう言った。

その後は…。

ご想像通りの展開だった。


299:インク
07/03/03 16:12:42
多分まだ朝。
カーテンの隙間から光が差し込んでいる。室内全体ははカーテンのせいでかなり光が遮断されているのでほの暗い。
ミサトは幸運にもまだ帰ってきてないらしい。
帰ってきていたなら全裸で横たわっている二名はミサトの悲鳴で目を覚ますことになっていただろう。
シンジはぼんやりと目を覚まし体を起こした。
全身が痛い。擦られすぎたソコも痛い。
そして最終的に気絶するように汗だくのまま眠ってしまった体が不快だった。
「…オフロ、沸かさなきゃ」
シンジは体を庇いながら立ち上がった。
一瞬、目眩がした。体が重たい。
右手で額を押さえているとシンジはいきなり足首を掴まれた。
「ぅあっ!?」
シンジ声をあげて驚く。それから自分の足首を掴んでいるものを確認した。
足首を掴んだその手は白いけれど健康的で幽霊の類などではなくアスカのものだった。
アスカはうつ伏せの状態で寝転がったまま顔を上げ、シンジを見ている。
「…っと、今からお風呂沸かしにいくんだけど…」
シンジは驚きに目を丸くしたままトギマギしながら聞かれてもいない予定を言う。
「シンジ、あんた昨日途中からもう酔ってなかったでしょ?」
大して間も置かず、アスカは寝起きとは思えないほどはっきりとした口調で言った。


300:インク
07/03/03 16:13:39
「え!気付いてたっ!?…っあ…!」
シンジはうっかり墓穴を掘ったことに気付き自分の手で口を塞いだ。
アスカが意地の悪そうに口元を吊り上げた。
「あんたって昔からほーんと甘いわよね、バーカ!ヘンタイ!インラーン!」
寝転んだままアスカはシンジに罵声を浴びせる。からかっているような感じだった。
シンジは恥ずかしいから聞きたくないというように耳を塞いでいた。
「酔ってる振りしてあんなこと言うなんて、シンちゃんはどこまでいやらしいのかなー?」
「うぅぅぅっ!だって、アスカ最近不満そうっていうか…その、だからたまには好きなだけさせてあげてもいいかなって思ったんだよ!!」
恥ずかしさにヤケクソ気味なのかシンジは顔を真っ赤にして叫んだ。
アスカは目を丸くする。
(そう思うんならいつもあたしがやりたい時にやらせてくれればいいのに…)
それから正直に思った。
「ふーん…、そ」
でもアスカは嬉しかった。照れにも似ていた。
「で、あんたいつから酔いが覚めてたの?」
シンジはしばらく黙り込む。
「答えなさいよ」
ぎゅうぅ、とアスカはシンジの足首を掴んでいる手に力を込めた。
「イッ、痛い!言う!言うから手を離してよっ」
「答えたら離してあげる、いつから?」

301:インク
07/03/03 16:19:03
「……アスカの飲んだ時」
少し間を置いてシンジは小さめの声で答えた。
瞬間、足首にさっき以上の痛みが襲う。
「しっつれいね!!あたしのが酔いが飛ぶほど特別まずいみたいじゃない!」
「イタタタタッ!!痛いってば!」
だから言いたくなかったんだ、とシンジは嘆く。
飲んだ量が少なかったから早く覚めただけでアスカのが特別まずいというわけではない。
「まったく、早くお風呂沸かしてきてよ!また熱くしたら許さないわよ!!」
アスカはシンジの足を解放した。
「そんなに言うなら自分ですればいいのに…」
シンジは少し涙目でぼやいた。
「腰が痛いのよ!」
完全開き直りでアスカが言った。
「…わかったよ…もう」
シンジは自分もあちこち痛いのだがアスカにもう何を言っても無駄だろうと判断して大人しく風呂を沸かしに行った。
残されたアスカは近くにあったクッションを抱き仰向けに転がった。
天井を見つめながらシンジが自分の為にああいうことをしたのか…と思った。

それから

「バカシンジ…」
クッションで顔を隠し本当に嬉しそうに笑った。

終わり

遅筆でごめんなさい。
そして今度からまとめて下とすようにしよう。
取り合えずオチは頭にLがつきそうな感じにしてみました。

302:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/03 17:45:26
インク氏おつ
微妙なアスカの乙女心?に萌え
シンジきゅんみたいな嫁欲しい・・・

303:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/03 18:22:48
とりあえず一回死んでみたらどうかな?

304:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 17:31:05
いいもん読ませてもらったよ。
インクさん乙!

305:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/04 17:58:01
乙、永く堪能しました。

306:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/07 15:06:40
ホシュ(・Д・)

307:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/07 23:53:03
URLリンク(www.rei-ayanami.com)

どこで聞いたらいいかわからないんでここで詳細キボンお願い。

308:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/08 03:41:00
>>307
森まん商店の KATZE-15に掲載されてるHALMAKI作のVITALOGY

分厚い本だぞ~4cmはある。


309:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/08 05:33:39
>>308
ありが㌧。
4㎝てすごいね…今度探してみまつ(゚∀゚)

310:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/11 01:05:14
既に桜も散り落ちる頃、季節は梅雨入りへと差し掛かっている。ここ葛城邸も例外ではなく
梅雨前独特の湿気た空気に覆われていた。
外の雨の音も心地よく、シンジは自室でお気に入りのDATを耳に読書に勤しんでいる。
そんな中、不意に開く部屋の襖。そこには肘を持たれかけさせ、不機嫌そうに同居人で
あるアスカが立っていた。
ヘッドフォンを外し、アスカの方に目線をやる。
「どうしたのさ、アスカ?」
尚も質問には、ふて腐れたまま答えないアスカに何やら違和感を感じる。感じるが、何が
どう違和感なのかは理解できない。
目付き?いや、いつもの人を小ばかにした目付き。何か怒ってる?確かに昨日はアスカの
プリン勝手に食べちゃったけどさ・・・
そんな事を思い返しながら遠めにアスカを見ると下半身には何も履いていない。
「ななな、アスカ!下何も履いてないじゃないか!」
顔を紅潮させ後ずさりするシンジは、先から感じている違和感はそんな些細な事ではない
事に気付いた。そのシンジの様子に気付いたのかアスカが重く口を開いた。
「朝、起きたらこうなってたのよ・・・どうなってんのよ?」
アスカは自分の下腹部から生え出た突起物を指差し目を細めシンジを鋭く睨みつける。
しかも、その突起物は目覚めたばかりなのか、仰々しく天を仰ぎ、溢れんばかりの血液を
脈打っていた。


後は適当に宜しく~

311:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/13 11:59:15
>>310
どうぞどうぞ

312:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/16 14:02:50
ho

313:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/16 20:32:14
syu

保守ついでに投下
URLリンク(kininaruweb.sakura.ne.jp)

314:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/16 20:35:33
URLリンク(kininaruweb.sakura.ne.jp)
失敗・・・

315:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/16 22:35:25
>>314
うまっ
感動したそして萌えた

316:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/17 11:25:23
>>314
微妙な再開、乙。

317:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/18 04:10:51


318:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/18 13:14:19
ていうか、いつの間にかこんなにスレ下がってたんだな
もうすぐで最下層じゃないか・・・

319:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/18 16:19:58
では急速浮上

320:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/20 19:06:54
しゅ

321:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/27 01:34:44
ho

322:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/03/27 16:12:00 Sp5QdWyU
かすすれあげ

323:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/02 06:24:14
ほす

324:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/06 05:22:45 7y3r3eht
あげ

325:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/09 18:02:00
hosyu

326:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/04/12 07:47:49
ホシュ

327:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:44:49 EEsLR7Rx
0 プロローグ

―夢を見た。

 赤い―赤い海の底―

 不思議な場所。思い出―感情―自分の意識全てが、周囲の水に溶け出す様に次々と溢れ出す。
喜びもあるが、悲しみや苦しみもある。だが、不思議と楽しくも無ければ嫌な気もしない。

 聞き覚えのある声が、何をか問い掛ける。
 それが何で、何と答えたか―思い出せない。
 とても大事な事だった気がする。

―ああ、月が見える。

 体が赤い海の底から水面の月に向かい、ゆっくりと浮かび上がり始める。

 ゆっくりと―ゆっくりと―



 ―朝。
 軽い頭痛を伴いながらいつもより少し遅い時間に目を覚ましたアスカはまどろみの中、股間に奇妙な違和感を覚える。
何なのだろう? 股の間の体から少し浮いた部分が、長時間歩いた後のふくらはぎの様に“張って”感じる。
「ううん?」
 それが何であるかを確認する為に股間に手を伸ばしたアスカは、その手に触れた感触に驚き、焼けたトースターの様に飛び起きる。
「きゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
 布団をまくり、“それ”をその目で確認した時、やはりというかアスカは渾身の悲鳴を上げた。
 
 それ―
 
 自らの股間に昇天するラオウの如く雄雄しく立ち、パジャマとショーツを突き破らんばかりに天突く一物を……

328:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:45:38

          ., -ー-, _i ̄Z,   IZ _
        ._, 、し,ニ>ノ_!-, ,='=! ̄ ! !, .,-、 _
        / i',,,ノ .) l/ .l=ニニZ,./ / ̄ / _/_/ /
      /  / _, -'--'--'' ''''ー''/ム__\ Z,__ノ
     `'ー''~    /~ ヽ, . - 、(_____ノヽi
 /~ ̄ ̄`>    .l r-、, -、  }                               __
./       ̄ ̄ ̄`l l  / _ノ                          _, --、  /  /  
l            .l ~ //~ ̄~'i /~ ̄~'i/~ ̄ ̄ ̄ ̄~7/~ ̄ ̄ ̄ ̄~7 /    ̄ ̄    ̄ ̄,/
.\           レ'~ ./   ././   /l       /~       /  {___  __   /
  `ー-、,,,,,,,, -,      ,{   ノ/   ./''~ ̄/ ̄///   ̄ ̄ /  /      / /  /  /
        /      /_,~二'-'~   /ヽ、, /  /    '--'-'~    \     /  /   /  /
 , -ー-、 ./     /~      ,/ ,,-' /  /.  /''~    /\  \  /  /.ヽ、_/  /
./   (_ノ     ,/_,,,,,,,,,、 ---ー'~''''~~~~~~~~~`''''ー----------------'''''~   /.ヽ、_   /
.l        , -' ~/      * P U S S Y P E N I S +           _,,,/   r-''~
..ヽ、_   _, -''~ ./    _,,,,、 -一一''''''''''''''''''''''ー-----------------一'''~
   ~ ̄   ./_,, -ー''''~

329:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:47:08
 第壱話 
   変
   身

「アスカ!! どうしたの?!」
 突然ドアが蹴破られたように大きな音を立てて開き、悲鳴を聞きつけたミサトが飛び込んでくる。
アスカはそこで更に驚き、見開いた目で思わずミサトの方を見る。
「は、はうあ……」
 混乱した頭でアスカがとっさに取とうとした選択は、ともあれ股間の“それ”を隠す事だった。
 しかし布団は跳ね除けてしまっているし、寝起き、それも突然の事で上手く体が動かない。仕方なく両手でそれを隠そうとしたものの、
もとよりそんな事の叶うサイズではない。

―亀頭隠して勃起隠さず。

 ふざけている場合ではない。これはマグマ・ダイバー以来のシリアス・ハードなピンチ。見られた以上、
今度はミサトが悲鳴を上げる事は寝起きかつ、混乱したアスカの頭でも容易に想像できた。自身ですら理解し切れてないこの状況が、
更なるパニックに発展する予感にアスカは一瞬眩暈を覚える。しかし、次の瞬間のミサトの反応に、アスカは2重の意味で
度肝を抜かれる。
「ぷっ、ぶはははははははははははははははははははははははは!!」
 ミサトは両手で腹を押さえ、腰を屈めて大笑いする。アスカはあっけに取られてその様を呆然と眺める。
「ちょ、ア、アス……ぶはははははは!……ああ、駄目! ぶはははははは!」
 ミサトは何か言おうとしたが、腹の底から起こる笑いに耐え切れず、再び悶絶する。と、その時、ミサトの背後から聞き覚えの有る、
しかし妙に細く甲高い声が聞えた。
「あの……アスカちゃん……ミサトさん……一体どうしたんですか……?」
 後ろから現れ、ミサトの背後に立ったその姿を見た時、混乱が頂点に達したアスカは気絶しそうになる。

  なよなよとした肢体。小さな頭。少し垂れた大人しそうな目 細い顎。小さな桃色の唇。細く、艶のあるやわらかな髪……
                       
―シンジ……なの? 女?


330:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:47:57
 そこに立ったのは第一中学校の“女子”制服を着た、どう見ても“女の姿をしたシンジ”だった。
「ぷくく……あらあ、駄目よ、シンちゃん……」
 ミサトがシンジを遠退けようとするが、一足遅くシンジはアスカの“それ”を目撃してしまう。
「?! きゃっ!」
 シンジは短く叫ぶと両手で顔を覆い、パタパタと廊下を駆けてどこかへ行ってしまう。アスカは成す術も無くその場に固まる。

―何がなんだか訳がわからない……

 混乱するアスカにようやく笑いの収まったミサトが声を掛ける。
「ハァー、ま、シンちゃんには刺激が強すぎたわね~。アスカ、アンタ案外やるじゃな~い」
 アスカはどう答えていいか分からない。
「さ、もうとにかく着替えちゃいなさい。早く朝ごはんしないと遅刻しちゃうわよん」
 そう言うとミサトはドアを閉じ出て行く。残されたアスカは、しかし残されたままの一物をどうしてよいのか分からず
しばし呆然としていたが、血の気が引いたせいかそれがやや大人しくなると、取りあえずパジャマから制服に着替える。
無論、混乱はなお収まらなかったがこのまま座っていた所で何がどうなるわけでもない。

―シンジ……女装か……? これは―夢?

 取り合えずそう考えてみたが、そう思う事が馬鹿馬鹿しく思える程、これが現実である事は先刻承知していた。
確かに現実感はまるで無いが、窓から差し込む陽の眩しさや耳に響くセミの声、そして指先から例の一物の先端に至るまでの体中の感覚が、
圧倒的なリアリティーを持ってこれが紛れない現実で有る事を認識させる。

―何これ? アタシ、男になったの?

 恐る恐る自身の身体に触れてみる。股間から生えた“モノ”はやはり男性のそれに間違いない
(とはいえ、現物を見たことなど無いのだが……)が、それと共に身体には胸も、女性のそれもちゃんと付いている。

―訳が……分からない……


331:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:48:44
 なんとか気を鎮め着替え終えたアスカは、リビングへと向かう。
 キッチンのテーブルではミサトと、“アスカと同じ制服を着た”シンジが先に朝食を摂っていた。
 アスカは釈然としない表情のまま、フラフラとテーブルにつく。シンジは一瞬頬を赤くして目を逸らしたが、
すぐに向き直ると「はい、アスカちゃん」と、トーストにサラダ、ハムエッグをアスカの前へ並べる。
 アスカは無表情のままそれを黙々と食べる。やはり、というか、トーストは香ばしく、ハムエッグの塩コショウの風味もリアルだ。
 アスカはシンジを見る。やや髪が伸びている以外は顔付きなどそのままだが、肌の艶や雰囲気、仕草などは女そのものだ。
「ああ、いけない! 遅刻しちゃうわ。アスカちゃん、急ぎましょう?」
 食べ終え、空になった皿をボーっと見つめるアスカにシンジが声を掛ける。
「…………いい。……行かない」
 アスカは皿を見つめたまま返事する。
「ええ……? そんな……具合でも悪いの?」
 シンジは心配そうにアスカを見る。
「だ~めよ? アスカ? ズル休みは。シンちゃん、だ~いじょうぶ! だってアスカ、あ~んなに元気なんですもの。ねえ?」
 そういうとミサトはまたげらげらと笑い出す。シンジは顔を赤らめる。
「も、もう、ミサトさんったら……。ねえ、アスカちゃん、行きましょ? ねえ?」
 シンジはアスカの手を掴む。小さく、柔らかい少女の手だ。
「……準備してくる」
 そう言うとアスカは部屋へ向かい、カバンを手にする。訳のわからない事だらけだが、
結局このままここに留まっても状況は変わらないのだ。
ここはとりあえず周囲の情報を集め状況を確認しつつ、今後の方針を模索すべきだろう。
アスカは混乱しつつも持ち前の能動的精神で何とか自分にそう言い聞かせる。
「ミサトさん、行ってきます」
「いってらっしゃ~いン」
 シンジとアスカは共にマンションを出た。


332:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:50:10


 登校中、特に世の中に変わったことは無かった。町並みの風景もそのままだし、
毎日玄関先で得体の知れないマントラを唱えている近所の老婆もそのままだ。
今の所変わった事といえばアスカの股間とシンジの性別だけだ。そこは把握した。だがそれはいい。ありえない事とはいえ、
こうして起きた以上信じない訳にはいかないし、そうすることでそこになんらかの原因や対策を後々見ることが出来るだろう。

 コギト・エルゴ・スム。

 だからそこはいい。しかしこの状況に関する他人の反応はどうだ?! 少なくともアスカは驚いている。
しかしシンジとミサトはどうだ? まるでこれが当たり前であるかの様に振舞っていた。
これで股間が作り物なら間違いなく2人がアスカを担いでいる事になるが、アスカのそれは紛う事無く股間に直接生えている。

―ネルフの実験? 使徒?

 取り止めも無い荒唐無稽な考えがアスカの頭を巡る。だが学校に行けばその辺もはっきりとするだろう。
幸いアスカが股間を見せずとも、女になったシンジが居る。これを見て驚くのであればそれは“アスカと同じ”ということだ。
それにもしかしたら他の3バカも女になっているかも知れないし、この世の女全員にこれが生えた可能性も有る。

―いや、そしたらアタシだけ変に思うのも変か。アタシはザムザか?

「どうしたの? アスカちゃん?」
 家を出てから一言も喋らず、なにやら小難しい顔をしているアスカを見かね、シンジが問う。アスカはゆっくりと口を開く。
「……ねえ、シンジ……アンタ、男? 女?」
 シンジは目を丸くする。
「えっ? ……やだなぁ、アスカちゃん。女の子に決まってるじゃない」
「そう。それって勿論、身体もよね?」
「? ええ……って、だって普通性別って身体で決まるものなんじゃ……」
「じゃあ、ミサトは? ファーストは? ……アタシは?」
「……どうしたの? アスカちゃん……? ……今日、ホント変だよ?」
 シンジが心配そうな顔をする。アスカはそこで意を決し、自らの股間に生えたモノについてシンジに尋ねようとする。―が……

333:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:51:21
「おおおっはようさーーん!! シンジィ!!」
 聞き覚えの有る声と共にシンジの背後から何者かがシンジの両胸を鷲掴みにする。
「きゃっ!!」
 シンジが驚いてそれを振りほどくと、さらに後ろから見覚えの有る男が人差し指を突き出して両手を組み合わせ
シンジの背後に屈み込むと、それを股間めがけて勢い良く突き立てる!
「マンチョーーーーーーーーーッ!!」
「きゃああああああ!!」
 シンジはビクリ、と大きくえび反るとその場から一歩飛び退き、顔を両手で覆ってその場に屈み込む。
「将軍様!! 残念ながらテポドン2号は落下地点を誤りケツメドに命中!! 処女膜貫通には至りませんでした! ニダ!」
 ソバカスメガネ―相田ケンスケは勢い良く立ち上がり、敬礼すると高らかに言い放つ。
「う~ん。やわらかで濃厚な味わいや……ト・レ・ビ・ア~ン」
 
―んな…………

 アスカはシリアスな場面に突如割って入ったこの闖入者にド肝を抜かれる。
「こらあ!!」
 その時二人の後ろから怒声が飛んだ。ヒカリだった。
「あんた達! また碇さんいじめて!! いい加減にしなさい!! 大丈夫? 碇さん……?」
 ヒカリはそう言うとシンジのそばに屈み込む。
「洞木さんのーー。言うそれはーー。違いまーーーす。僕達はーーー。碇さんとーー。遊んでいただけでーす。カンチョーもーーー。
当てる気はーーー。有りませんでしたーーー。碇さんがーーー。動いたからでーーす。これはーー。事故でーーーす」
 トウジとケンスケは帰りの会調に言う。
「委員長……うう……」
 シンジは顔を押さえ、泣き出す。

334:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:54:16
「なーかしたーなーかした~~いーいんちょうがーなーかせた~~」
 2人はアホの坂田の動きをしながらシンジ達の周りをグルグルまわる。
「っっ! ザケんじゃないわよ!!」
 ヒカリは立ち上がりざまにトウジの股間を蹴り上げる。崩れ落ちるトウジ。さらに逃げようとするケンスケの襟首を掴むと、
アスカに向かって勢い良く放り投げ、右腕を構える。
「マグネット・パワーマイナス!! アスカ!! クロス・ボンバーよ?!」
 アスカは無表情のまま、飛んで来たケンスケの顔面に思い切りパンチを打ち込む。ケンスケは鼻血を噴出しながらその場に昏倒する。
「……アスカ……?」
 ヒカリは行き場の無くなった右腕をゆっくりと下ろす。
 アスカはくるりと踵を返すと、そのままその場を後にした。



 学校はやはり……というかいつもどおりだった。いつもの教室、いつものクラスメイト……。
 いや、やはり何かがおかしい。確かにパッと見、皆同じに見えるが、今朝会ったヒカリ、3バカはやはりアスカの知る彼女らと
どこか食い違っていた。それにやはりというか、予想していた事だが、シンジにも“女として”普通に接している。
しかし、だったら“シンジ”という名前は女として変ではないか? 何故誰もそこに突っ込まない? アスカは憮然とする。
 HRが終わり、教室がやや慌しくなる。女子だけがそそくさと教室を出てゆく。そこへシンジが近付いて来た。
「どうしたの? アスカちゃん? 1限目水泳だよ? はやく更衣室行こ?」


335:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:55:18

―うっ……

 何というお約束且つ最悪の展開だ。ゆでたまご風に言うと“ゲェーーーッ!!”である。アスカはそんな事もちろん忘れていた。
そう、忘れていたのである。
「そ、そうよ、出ない。出れないわ。だってアタシ、水着持って来てないもの!」
「大丈夫、ほら。さっきミサトさんが届けてくれたの」
「ゲェーーーッ!!」
 ―お約束。アスカは気絶しそうになる。
「さっ、早く!」
 やがて男子の数名がアスカ達に構わず着替えを始めると、シンジはアスカの手を掴み、教室を出た。





 アスカははんばヤケクソの気持ちで更衣室に居た。
 教員に見学を申し出たが、もとより厳しい体育教員は「とりあえず水着にだけはなりなさい」と聞かなかった。
 
―だからその水着になりたくないのよ……!

 しかしアスカは思い直した。これは周りの反応を見るいいチャンスかもしれない。もし、アスカの“それ”を見て、周りが
何らかの驚きの反応を示せば、“アスカの身体は異常だが、精神は正常”である事がハッキリする。逆に何の反応も示さなければ、
“アスカの精神が異常”ということ。

―……どっちにしろ最悪じゃない……

336:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 02:57:04

 しかしそうとはいえ、そこをハッキリさせなければこの先自分がこの世界でどう振舞っていいか分からなくなる。
 世の中に対して積極的にアプローチできない事……そっちの方がよほどアスカには苦痛だ。
悶々とした気持ちで立ち止まっていると気が狂いそうになる。
 更衣室にはアスカしかいなかった。もう皆着替えたらしい。
 アスカは服を脱ぎ、なるべく“あれ”を見ないよう水着に着替える。やはり“あの部分”が下腹部に異様な膨らみを作る。

―こうなりゃヤケよ。

 アスカは意を決し、プールサイドに向かう。
 既に授業は始まっていた。だが授業とは言っても、実質プールでの自由時間だ。みな思い思いに水と戯れている。
「アスカちゃーん!」
 シンジが声を掛け、近寄ってくる。胸こそそう大きくはないものの、その腰周りや体の肉付きはやはり女性のそれだ。
股間にも異様な膨らみは無い。
「どうしたの? 泳がないの?」
「アタシは……いい」
 そう言って目を逸らす。
「そう……じゃあ、気分が良くなったら……ね?」
 シンジはそう言うとプールに飛び込む。
 アスカは気恥ずかしさを押し殺し、あえて座らずに立ったままフェンスに寄り掛かる。たまにアスカのそばを通ったり、
彼女を見るものがいるが、誰も股間の異常に気付かない……いや、もとより気にしていない。

―つまりおかしいのはアタシって訳ね……

 アスカは途方に暮れ、ゆっくりと周囲を見渡す。女子一人一人の股間に注目するが、やはりアスカと同じ者など一人もいない。


337:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:02:50

―まあ、いたからってアタシがどうなるもんでもないけど……

 その時、アスカはプールにレイの姿を発見する。レイはプールサイドまで泳ぎ、プールから上がろうとしている。

―ファースト……

 アスカは何の気無しにそれを眺める。

―ファーストって、案外いい体型してるわね……アタシ程じゃないけど。あのお尻辺りの肉付きなんか……何ていうか……
いやらしいっていうか……。男って、ああいうのが良いのかしらね?―って、アタシ、何考えてんのかしら?

 その時、事件は起こった。

「ああああああああっ!! 惣流が勃起しとるで~~!! 綾波の尻見て勃起しとる!! アホや!! デ、デカ~~~!!
コイツやる気じゃ~~~!! 発作か~~~!!」

 ああ、何という事だろう! アスカは彼女を見るうち、自覚の無いまま勃起してしまっていたのだ! そしてそれをフェンス越しに
女子を覗いていたトウジ達に見つかってしまったのだ!
 その声を聞いて全員がアスカを見る。そしてそれまではだれも気にしていなかった筈のアスカの股間に、突如皆が注目する。

『きゃああああああ!!』
『あははははははははは!!』

 女子から悲鳴。
 男子から爆笑。
 アスカはこの予期せぬ状況に戦慄し、赤面する。

338:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:04:14
「こらぁ!! お前達!! なにをしとるか~~!!」
 教員が男子に向かって叫び、トウジ達を追いかける。
 アスカは堪らずにその場から走り去り、更衣室に駆け込むと制服に着替える。
 着替え終え更衣室を出た所で追ってきたシンジと出くわす。
「アスカちゃん……」
「どきなさいよ!!」
「きゃっ!」
 アスカは目を逸らし、シンジを突き飛ばす。その時アスカの手が彼女の胸に触れる。その瞬間、股間に熱い物が走り、ビクン、と脈打つ。
「ううっ……」
 アスカはシンジを振り切り、腰を屈めたままその場を去った。 




 アスカは校舎内の女子トイレの個室に駆け込んでいた。
 そのまま学校を抜け出すつもりであったが、いきり立つ股間がスカートを持ち上げ、とても表を歩ける状況ではなかった。

―くうううっ……何なのよぉ…? コレぇ……

 恐る恐るスカートを捲る。ショーツからにょっきりとはみ出す、浅く黒ずんだ一物が姿を現す。
充血し、凶暴に張り出した赤黒い先端……。
それに続く幼児の腕ほどの肉の棒が、アスカの鼓動にあわせて別の生き物の様にビクビクと脈打つ。気を鎮める為に深呼吸する。

―なによ……どうなってんの? 全然収まんないじゃないの……

 今朝の朝勃ちと違い、今回のそれは待てど暮らせど収まる気配が無い。いや、それどころか興奮はどんどん高まり、股間が一層充血する。
息は荒く、鼓動は早まり、はちきれそうな膨張が切なくて仕方ない。頭がクラクラする。そして何故かアスカの脳裏には、
プールサイドで見た綾波のヒップライン、更衣室前で触れたシンジの胸の感触がリフレインする。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ………………」
 朦朧とする意識の中、アスカはその怒張を収めんとしてか、無意識に両の手で自身から生えたペニスを握り締める。と、その瞬間、
杭を打ち込んだ様な快感がアスカの股間を貫く。

339:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:06:03
「うっ!! ああ!!」
 思わず背筋が仰け反る。驚き、両手を離すが、再びゆっくりと触れてみる。

―嘘……気持ち良い……

 両手で握ったり緩めたりを繰り返す。それに合わせて痺れる様な快感が一物に走る。やがてその手を先端に向け、カリの部分に
指を這わせてみる。
「あっ! はあっ! ふうううううんんん……!」
 どうやら最も敏感な部位らしいそこは、少し擦り上げるだけで今までの数倍の快楽を誘う。膝が笑い、もはや立っていられない。
 アスカは股間を握り締めたまま、蓋を閉めた便器の上に崩れる様にへたり込む。

 快感。

 やがて彼女の自らを慰める動作は、本能的に最も感じるカリ首を素早く擦り上げる動作へと洗練されてゆく。
自分の美しさにプライドを持ち、誰も見ていない一人の時ですら自分の仕草や表情に気を使うアスカが、だらしなく口を半開きにし、
虚ろに宙を見る。両足を便座に乗せ、股でM字を作る様にして自慰に専念する。狭い個室に我を忘れたアスカの、
熱い吐息とペニスを擦り上げる音だけが単調に響く。
「はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ……」
 感覚的にはクリトリスを玩ぶ時の快感に似ている。しかしそれに伴う圧倒的な興奮はその比ではない。いまアスカの感じている
性的な欲求は、これまで感じた生理前のそれの何倍も強い。アスカはこれまでオナニーをする時、
この小さく指先で撫で回す事しか出来ないクリトリスを、思い切り両の手で擦り上げる事が出来たらどんなにか気持ち良いだろう?
と何度か考えた事が有った。その答えを、アスカは今まさに自らの身体で芯から味わっている。
 ―と、その時、手の平にぬるりとしたものが触れる。見るとペニスの先端から透明な液が滲み出し、それが触れたものだった。

―ヤダ……何? これ……?……もしかして、これが精液? 射精?


340:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:07:18
 一瞬、予期せぬ状況に戸惑うが、そこに自身の拙い性の知識を当てはめて納得する。しかし精液とは白いのでは? 
射精とはもっと勢いのあるものでは? などと新たな疑問も沸く。
男の興奮が射精すれば大きく収まる事をアスカもなんとなく聞き知っていた。自身の興奮も射精すれば収まるかもしれない。
しかしこんな滲むような勢いでは……。だがこの興奮を収める為には行為を続け、その全てを吐き出すまで搾り出さねばならない。
 しかしここでアスカは新たな発見をする。この液体はどうやら愛液の様に粘性を帯びていて、
手に絡ませて動かすとより強い快感が得られた。特に敏感な亀頭部分をこれを使い、
手の平全体で包む様に擦るとあまりの気持ち良さに意識が一瞬遠退くほどだった。
 アスカは夢中で液を塗り込め、ペニスを擦る。先ほどまでの乾いた摩擦音が、淫らな水音へと変わる。  
「はあっ! はぅン! くっ……! あンっ!」
 もはや自らの口から漏れる淫らな声すら、彼女の耳には届いていない。
 アスカは夢中でそれを繰り返す。
 そして快楽の波が悦楽の塔を登りつめ、その頂きに達した時だった。

―!! な、何?! あ、熱いぃいいい!! 

 一瞬、ペニスの根元が引き攣り、そこに何かとてつもなく熱く、ドロドロとした塊が集中するのを感じる。
 次の瞬間、それはもの凄い勢いで肉棒の中を突き抜け、先端から激しくほとばしる。

「――!!~~~~~~~~~~!!」

 ペニスの中を熱湯が通る感覚。それは凄まじく熱く、痺れるほど気持ち良い。目の前が白く霞み、体中がガクガクと震える。
何よりも、その液体を吐き出す度に感じる開放感、放出感……。最早声すら出せない。
アスカのペニスから吐き出される大量の精液は、その収縮に合わせ2度、3度と勢い良く飛び散り、
信じられない距離まで飛散し、ドアにぶつかると窓を叩く夕立の様な音を立てた。
アスカは恐ろしくなり思わず手を離すが、支えを失ったペニスはさらに激しく上下しながら白濁を暴虐無人に吐き散らす。

―何?! 何?! これ?! す……凄い!!

341:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:08:55

 ひとしきり欲望を吐き終えた剛直は、快感の余韻を引き摺りながら小刻みに脈打つ。
「はあ、はあ……あ……あふぅン……」
 初めての射精の快感……。しかしその余韻の中、急速に収まる興奮と反比例してアスカの中では言いようの無い罪悪感の様な感情が膨れ上がっていた。

―嫌だ……アタシ……何てことを……

 個室中に飛び散り、ゆっくりと滴る精液や、先端から残り汁を垂らしながらだらしなく萎んでゆくペニスを見るにつけ、
堪らない不安に襲われる。自分が怖くなる。

―嫌……嫌……

 アスカはトイレットペーパーで飛び散った大量の精液を拭き取る。
拭きながら、自分の分身を無駄に死なせてしまった様ないたたまれない気持ちになる。

―最低だ―アタシ―

 アスカはそれをトイレに流した後、誰にも会わぬよう学校を後にした。





 アスカが向かったのはネルフ本部だった。
 ゲートを通り、エレベーターに乗ると地階へと向かう。探すのは少なくとも自分が一番信用できる人物―加持だ。 
 
―おかしい。やっぱりなにかがおかしい。


342:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:11:08
 それが自分か、世界か? 初め明らかに世界だった天秤は、今、徐々に自分の方に傾きつつある。

―加持さんなら……

 しかし加持はアスカにとって本当ならこんな事を最も知られたくない人物だ。
それに別に加持に会ったからといってどうなるとも限らない。それどころか自分の知る加持ではない可能性すらある。
だが、今のアスカは誰かに寄り掛からないと気が変になりそうだった。
 寄り掛かる誰か―アスカはその役目をいつも加持に求めていた。子供子供とはぐらかされもするが、
それでも彼は他の男共には無い包容力でアスカを受け止めてくれていたし、それによりアスカは救われていた。
「加持さん……加持さんなら……」
 小さく呟く。 
 加持はいつものオフィスにいた。
「おや? アスカじゃないか。どうしたんだ? 今日は本部に用は無い筈だろ?」
 アスカは周囲を見回し、部屋に誰も居ない事を確認すると切り出した。
「……大事な話があるの」
「はは、どうしたんだい? 改まって」
 加持は軽い調子で言いながらもアスカの真剣な表情を察し、作業の手を止めると彼女の方へ向き直り、椅子を勧める。
アスカはそれに応じる。 
「で、なんだい? 話って?」
「……シンジの事よ」
 流石に自分のあれの事は話しにくいので、先ずは加持の意識確認も兼ね、少し遠回しにアプローチする。
「シンジちゃんがどうかしたかい?」
 
―ちゃん……駄目だ。やっぱり……

 そう思いながらもなんとか二の句を次ぐ。
「加持さんは……アイツがなんか変だって思わない?」
「? いいや。俺は特に感じないなあ。まあ、確かに自分の意志を上手く表現できない所は有るけど、思いやりのある優しい子じゃないか?
パイロットとしても頑張ってる。……彼女がどうか?」 

343:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:14:49
「女なのにシンジって名前もなんとも思わない? 男の名前でしょ? あれ?」
「うーん。少し珍しいとは思うけど変とまでは行かないなあ。それに、それを言うんだったらアスカって男の子だっているぞ?」
「……もういいわ」 
 なんだか話がずれて来たのを感じ、アスカは話題を打ち切る。
やはりシンジに関しては女ということで共通認識が出来上がってしまっているようだ。
それにアスカと違い、体も女そのものなのだから“昨日まで男であった”などと言っても証拠が無い。唯一残った名前もこの反応だ。
仮に過去の写真などが有ったとしても、同じ反応が返って来そうだ。いや、当然写真も女になっているであろう。
「なんだい? ひょっとして話ってこれかい?」
 加持が少し“やれやれ”といった表情を見せる。

―仕方ない―

 アスカは少し考えると意を決し、本題を切り出す。
「……加持さん……見て―」
 アスカは立ち上がるとスカートを捲くり上げ、一物で膨らんだ股間を加持に見せる。
「うおっ! おいおい! 何するんだ?! アスカ」
 加持は思わず目を覆う。
「いいから! 見て! ほら、アタシの身体変なの! 今朝見たらこうなってたの! 何なの?! これ?! 
ミサトは見ても笑うばっかりで何にも言わないし……ううん、なんだか周りも皆変だし……アタシ、どうにかなりそう……!」
 加持はゆっくり手をどけ、それを少し見ると優しい表情でアスカの目を見る。
「……とりあえずスカートを下ろして。こんなとこ見られたら大変だ。クビになっちまうよ」
 加持は笑う。
「ご、ごめんなさい」
 アスカは急に恥ずかしくなり、それに従うと再び椅子に腰掛ける。
「でも……アタシ、急にこんな風になって……どうしていいのか分からないのに誰にも相談できなくて……加持さん……アタシ……
どうしよう……?」
 アスカは涙ぐむ。加持は一つ溜息をつくと立ち上がり、アスカの肩を軽く叩いた。
「少し、散歩しようか?」

344:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:16:34


 加持がアスカを連れ出したのはジオフロント内の本部から少し離れた所にある畑だった。
 彼は畑の端にある小さな小屋から如雨露を取り出すと、小屋の脇の水道で水を汲み、畑に撒き始めた。
「? 加持さん……これ?」
「ハハ……今スイカを育ててるんだ」
 アスカは少しあっけに取られるが、まあ、彼らしいといえば彼らしい。
 加持は水をやりながら話す。
「毎日こうやって水をやってな……スーパーに行けば年中売ってるが、自分で育てるとなると呆れるようなペースさ。
本当にこれがあのスイカになるのか? って疑心暗鬼になってくる。でも生き物だからな。それが当たり前なんだ。
ゆっくりとでも芽を出し、実を結んで……そこがいいんだ」
「……そう……」
「コイツもきっと喋れたら同じ事を考えるんじゃないかな? でもそれは今だからそう思うんだ。今の不安が未来を打ち消す訳じゃない。
だから安心して大きくなればいいのさ」
 加持は振り向き、にっ、と笑う。

―…………何、それ……?

 どうも加持は自分流にアスカに何をか言わんとしてここに連れて来たようだ。確かに……含蓄に満ちたいい話だと思う。
その通りだろう。しかしそれが今の自分への言葉として適切かといえばアスカには加持の本意が理解できない。
“何故そうなる”といった感じだ。話が噛合わない。加持はアスカを色々とはぐらかす事は有っても、
全く訳の分からない事を言って煙に巻くような事はしない男だ。
 アスカはここで得心する。もはやシンジと自分の身体はこの世界において常識の範疇なのだ。
つまりこれを異常だと感じるのは世界でただアスカだけ……それが事実だ。受け入れるしかない現実だ。
 アスカはようやく出た答えに軽い眩暈を覚えた。


345:ミハエル  ◆eyH5F3DPSk
07/04/14 03:19:20


 アスカがミサトのマンションに帰ったのは日が暮れた後だった。
 あの後、加持はアスカをドライブに連れ出し、市内を流してからレストランで夕食を摂った後、マンションの前まで送り届けた。
「悪いが仕事が有るからここで失礼するよ。葛城に宜しくな」
 加持はそう言うと慌しく帰ってしまった。そういえば自分が仕事を中断させてしまったままだった。
きっと自分の為に無理して時間を割いてくれたのだろう。そう考えるとアスカは加持に対して感謝の気持ちで一杯になるが、
しかしそれはまた自身の状況を裏付ける事にもなった。
「?! アスカちゃん! よかった、心配したのよ?」
 アスカが玄関を開けるとリビングにいたシンジが駆け寄り、声を掛けてくる。どうやらずっとこうして待っていたようだ。
ミサトの姿は見当たらない。
「お腹空いてるでしょ? ゴハン、暖めよっか?」
「……いい。食べて来た」
「そう……。じゃあ、お風呂沸いてるよ。入るでしょ?」
 アスカはそれには返事せずに部屋へ向かうと、制服を着替えて浴室へ向かう。
 服を脱ぎ、身体を流して湯船に浸かると、浴槽の中で腰を浮かせ、改めて自身の一物を眺める。

―何よこれ……気持ち悪い……

 股間でゆらゆらと浮かぶそれは湯に浸かりややだらしなく膨らんで、アスカの白い腹の上で不釣合いにその浅黒い姿を晒している。
勃った時に比べ、今は1/3程度の大きさしかなく、余った皺々の包皮が亀頭を半分ほど覆っている。非常に不本意極まりないが、
こうなった以上、自分はこの世界でコイツと共存していくしかないのだ。
それが出来なければ結局自分の方が異常者として社会から疎外されてしまう。少なくともそれが―現段階でアスカの出した結論だった。

―受け入れるったってね……フン。どうでもいいわよ、もう。やるしかないじゃない。


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