06/09/25 21:28:44
エントリープラグを降りる。そしてそのままシンジを待つ。勿論プラグスーツは元に戻してある。
整備班や補給班や医療班らが弐号機の周りをあわただしく動いている。
あたしの体調検査も行われるだろう。その前にあいつに言っておかなければならない。
あいつこと、シンジが初号機のエントリープラグから降りた。
そのままこちらに向かって歩いてくる。
いつものあのへらへら笑顔だ。少し腹が立った。
特別装備も無しにマグマに突っ込むなんて何を考えているのだろう?
もし、初号機がマグマに耐えられず溶解したらどうするつもりだったのだろうか?
自分が全身火傷を負うというリスクは考えなかったのだろうか
文句の一つも言ってやろう。それからお礼を言えばいい。
一歩、二歩とこちらに近づいてくる。
もう数歩であたしの声の聞こえる範囲に入ってくる。
あたしは顔を下にしてシンジを見ないようにする。
足音が近づいてくる。周りの喧噪で僅かにしか聞こえないが、近づいてくるのがわかる。
「別にあのままマグマの中で果てても良かったんだからね。」
あたしはそんな悪態を付くシンジはどんな顔をしてるのであろうか?
自分の顔をあいつの方向に向けながら言う。
「でもね、ホントはすっごく嬉しかった。助けてくれてありがとう。馬鹿シンジ♪」
とびっきりの笑顔であいつの顔を見た。
・・・・あれ?あいつが居ない・・・?なんで・・・・?
あたりを見渡すと先ほどの医療班に担架に乗せられて野戦病院に入っていくシンジ。医療班(女性スタッフ多数)
あたしの怒りのボルテージが一気に上っていく。
馬鹿シンジ!!あたしが何処にも行かずにあんたを待ってたのに医療班(女性スタッフ多数)を選ぶのね~!!
もう、絶対助けてもらったお礼なんて言わないんだからね!!馬鹿シンジ!!