07/06/05 01:19:08
男に導かれ、地下へとリフトで降りてゆく。深く、深く・・・。
降りた場所は、図面でしか見たことないが、ネルフのドグマに酷似していた。
「この部屋だ」
男が巨大な扉のキーを解除する。
「お連れしました!・・・フン、楽しむと良い」
そう言い残して男が立ち去る。とことん気に障るヤツだ。
ほとんど闇に包まれた巨大な空間、部屋の奥に何か、いや、誰かいる気がする。
「誰だ!」
その瞬間、部屋の所々に設置された巨大なモニターが起動した。
映し出されたのは、何と・・・、
「キール・・・ローレンツ?」
全てを始め、全てを終わらせた張本人。そして俺の・・・。
『再び作り替えねばならん。二つの生命が混在してしまったこの世を、今再び』
四方のスピーカーから発せられる声が部屋に木霊し、何重にもなって聞こえてくる。
フン、とんだ茶番だな。
「遊んでるつもりか?俺には端っからそのつもりはない。それとも何だ?
ここまで呼んどいて話に応じられないってのか!」
その刹那だった。あまりに咄嗟のことで躱すことは疎か、防御にはいることさえ
できなかった。俺の喉元に突き刺さったのは、俺もかつて手にしていたロンギヌスの槍!
704:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/05 01:20:12
そして言葉が走る。心に響くこの冷たい声。
「初めましてと言うべきかな。君が一筋縄でいかないのは分かった。
だから僕も少々荒い手を使わざるをえない」
部屋の奥に明かりがともされ、俺の目に飛び込んできたのは2体のジェットアローン、
そして、形を変え、巨大な肉の塊となった、すでにこの世界にいないはずの四号機!
コイツは滑稽だ。まさかヒトに作られたものが人間の闇の底にいたとはな。
「僕の中には彼の意志が託されている。君も同じエヴァなら分かるだろう。
作り直されたこの世界の先にあるものが、前世と同じ二つの生命による
果てなき争いだということを。君の協力が得たいんだ。脅しにはなるけど、
そうしていつまでも抵抗はできないだろ?」
まずいな。槍によるデストルドーが俺の身体に染み渡ってきた。
ジーシェの呻き声が聞こえる。
「ジーシェ!少しの辛抱だ。目を閉じるな!前を見ろ!」
必死に槍を引き抜こうとしてもびくともしない。
「まあいいだろう。巨人をこの世界から消すには、君のみが持つアダムの力が
必要なんだけど、仕方がない。他にも手はある。
その槍はダミーだ。オリジナルは今聖地に向かっている。この国の軍隊と共にね。
そして君の友人、弐号機は今そこにいるそうじゃないか。彼を依代に用いれば、
巨人の補完はできずとも、聖地に集まった巨人を吹き飛ばすことはできる。
これは僕の使命なんだよ。偶然にもインパクトで帰ってくることができた僕の!
キールの望みは叶えられるんだ」
ったく、どっから突っ込めってんだ。
キールは言った、可能性はあると。
705:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/05 01:23:07
「俺は・・・「あなたは間違ってます!」
ジーシェ!?
「前の世界に何があったかは知らないけど、僕たちと巨人達が争わないと
いけないなんて、そんなはずありません!確かに巨人が嫌いだったり、
巨人が歩くだけで迷惑する人達も見てきました。でも、巨人と和解することを
望まない人なんて1人もいなかったんです。ただ少し大きさが違うだけで、
僕たちは・・・同じじゃないですか」
これは?力が・・・温かさが・・・。
「何を言ってるんだ?僕は君たちの未来を思って・・・」
それは義務の過剰行使ってやつだ。
「まだ分からんのか?おまえはいささか間違いを犯している」
初登場なのに台詞が多すぎるってことも含めてな。
俺の中を駆けめぐる温かさは槍にまで届き、やがて破裂させた。
反転したデストルドーはJAを吹き飛ばし、正面の四号機に大穴があく。
「フフ・・・そうか、僕は・・大変なバグを抱えていたようだ・・・。
でも、もう・・彼らを止めることは・・・できない・・・。
純粋に巨人を・・恐れているんだから・・・。君に・・背負えるのか?」
そう言って四号機は塵に還った。
哀れなエヴァよ・・・。俺は間に合わせてみせるさ。
706:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/05 01:25:10
感傷に浸っていた俺を爆音が現実に引き戻す。
部屋の一角が破壊され、武装した集団が侵入してきた。
その中に見覚えのある人物が・・・いつかの座礁船のおっちゃんだ。
「父さん!?」
マジで?面影ねえな・・・。
「一足遅かったか・・・。言葉を選んでる暇はないな。
久しぶりだね。君のことは調べが付いている。聞きたいことは山ほどあるが、
今は時間がない。今回の事件については中立国である自国が積極的に調査
していたのだが、他国の戦争には直接介入できない。言いたいことは分かるな?」
無論そのつもりだ。でもジーシェは?
「父さん、僕は・・・言えなくて」
「いや、分かっている。すまないジーシェ。私たちは今おまえとナナゴ君に
頼らざるをえない。だが一つだけ約束してくれ、必ず家に帰ってくると」
ジーシェは強くうなずいた。それでいいじゃないか。
「すまない。
ここから東に行くといい。我が軍が極東への直通リニアレールを確保してある。
拾号機君は先に向かってるはずだ」
そいつは助かる。ならすぐにでも出発しないとな。
「行こうナナゴさん!
・・・父さん、行ってきます」
707:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/05 01:26:16
「遅いぞナナちゃん」
合流した俺達は、ただひたすらに走り続けた。走るしかない。
以前のクモの森でもそうだったが、拾号機は翼が劣化して飛ぶことができない。
そりゃあれだけ日焼けしてたらな。
足行きは順調に運ぶかと思われたが、やはりここでも障害が待ち受けていた。
「これ以上先に進ませるわけにはいかんのでな!」
さっき見た陸戦邸だ。黒幕が消えたというのに、懲りない男だぜ、全く。
俺達を街に出迎えたJAの部隊をそのまま持ち出してやがる。時間がないというのに。
「ナナちゃん、先に行きな。ここはオイラに任せるんだ」
一歩前に出た拾号機は、おもむろにギターを掲げ地面へと叩き付ける。
そしてその中から取り出したのは、
「マゴロク!ソオオォォド!」
しっかり持ってんじゃん!
「任せていいんだな」
「とっとと行きな!」
小さな悔しさを噛み締めながら、俺は走り出した。
誰だけ遠く離れても、拾号機の雄叫びと爆音は止むことがなかった。
待ってろ弐号機!クソッ、間に合え!
708:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 03:33:29
ナナゴさん一気投下乙です。
いよいよ展開が急になってきたwktk
709:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 07:57:23
今はやりの携帯小説だったか?それよりも何倍もおもしろいな…
710:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/05 14:31:52 9m4MHEFb
乙です!それにしても急展開だなw
突っ込みどころ満載だけどとりあえずマゴロクソードワロタwwwww
711:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/07 15:16:06
俺の中ではナナゴさんのcvは杉田智和
712:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/07 23:22:20
ナナゴさ~~ん。またまた量産機の画像見つけてきたよ~~。
どれがナナゴさんかな??
URLリンク(shinjikyun.hp.infoseek.co.jp)
713:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/07 23:24:08
この画像まさに 腐敗した地球に量産機
ってな感じでこのスレにピッタリだよ~~
714:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/08 02:56:14
携帯の待ち受けにした
715:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/08 07:31:12
そこシンジきゅんアプロダじゃないか
量産機をうpしちゃまずいだろw
716:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/10 22:48:43
毎回GJ!
巨人は人と共生できるか、人を滅ぼす悪魔となるか、全てはナナゴに託されたな
さてさて、個人的にまとめを作るか。
717:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/11 22:43:19
是非!
718:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/13 16:15:46 MWpPmYSl
( 皿)うにゃー
719:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/13 16:51:02
>>721携帯から見られるようにもう一度upして下さい!
720:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/13 16:52:08
>>712でした、すいません。
721:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/14 19:11:04
>>700
ただいま。
722:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/17 07:22:22
ナナゴさーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・・・
723:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/18 01:13:01
解月放日
道中、リニアレールの線路が爆破されたりといったことがあったものの、
俺はどうにか旧日本へたどり着くことができた。
そして、俺の持ちうる体力とATフィールドによる推進を最大限に生かし、
限界速度を超えての航行で、鼻先を聖地へと向ける。
このみなぎるような力がジーシェとのシンクロによって引き出されているのは
言うまでもない。先日の四号機の件以降、グラフが異常な値を示しているのだ。
そして俺には理由があった。拾号機のための、弐号機のための、それから、
ーーこういう言い回しは嫌いではあるがーーこの世界を救うための理由が。
程なくして俺の目的地、運命を分かつ場所が視界に入っくる。
幕はすでに上がっていた。
海辺には数え切れないほどの巨人達や、決して少なくはない一宗教団体の持つ
軍事力の塊が並び、そこから少し距離を置いた沖には、俺も何度か目にした
黒い戦艦が、まるで漆黒の波を成すかのように群れている。
そしてその二つの巨大勢力の間に居座り、再び世界の果てを見届けようと
しているのは、紛うこともない、かつての神の亡骸なのだ。
「皮肉にも程がある・・・」
互いに眩しいほどの火を噴き合って、砕き合い、砕かれ合っている。
俺が言うのも何だが、あまりに惨い光景だ。意味などないというのに。
724:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/18 01:14:16
戦闘がその瞬きをさらに激化させていく中、俺の目に二つのシルエットが
飛び込んでくる。巨人達の先陣を切り、バズーカを撃ち乱れさせている弐号機。
そして、一際巨大な戦艦の上でその切っ先を弐号機に向け、ロンギヌスの槍を
構えたジェットアローン。非常にまずい状況だ。
「弐号機イィィ!」
俺は叫んだ。
声は戦場に木霊したが、すぐに爆音と巨人の雄叫びに掻き消されてしまう。
「弐号機イイィィィ!!」
もう一度叫んだところで弐号機はこちらに気付き、振り向きかける。
だがそれももう遅かった。
放たれたロンギヌスの槍は悲鳴のような轟音と鋭い閃光を上げて海上を走る。
その一瞬、戦場に静寂が訪れた。誰もがそれに魅了、いや圧倒されたのだ。
ー間に合わないー俺の心を諦めが巣食い始めたそのときだった。
725:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/06/18 01:15:20
真っ赤に輝く光の壁が槍の行く手を遮った。
俺には見えた、光を放ちながら宙に浮くアイツの姿が。もう一つの神、アダムの姿が。
そして人の形をした神は俺の方を向き、手をかざす。
途端、俺には何が起きたのかはよく分からなかった。俺の中の補完のデータが暴走し、
具現化されたそれは波のようになって世界を覆い尽くす、そんな気がした。
事実その間の時が止まっていた。再び頭の中を幾度もよぎってゆく人の感情、こころ。
補完のそれだけではない。俺の居る今という時間の中での世界、その全てから
流れ込んでくる。ヒトだけじゃない、全生命、巨人のものだって。
やがてそれら全てからすすり泣く音が聞こえてくる。
いや現に聴いていたのだ。俺はいつの間にか現実へと立ち戻っていた。
そして一人の者が声を上げる。涙を流しながら。
「もういいじゃないですか。分かってたことじゃないですか。
怖いモノなんて誰にでもあるんです。でも、有りもしないモノに縋ってるより、
目の前のモノとちゃんと向き合う方がずっといいに決まってるじゃないですか。
・・・神様は死んだんです。神様はもういないんです!
だから、もう分かったじゃないですか・・・」
この声はどこまで響いたのだろうか?
宙に浮いていた槍は糸でも切られたかのように大地へと落ちた。
やがて人々は銃を捨て、巨人は膝から崩れ落ち、大声で泣き出す者もいた。
カヲルは俺に微笑みを向けている。
漸くして、俺は長い戦争が終わったことに気がついた。
726:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/18 01:49:45
なんだろう、このなんともいえない感動は…
作者、GJ
727:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/18 09:53:05
ついに原作を超え始めたか
震えがくるな。ガンガレ!ナナゴさん
728:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/18 22:52:23
一つの時代が終わりを告げ、それは新たな時代の礎を創る。
729:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/19 08:27:11
弐号機死ななくてよかった ナナゴさん好きだが弐号機も大好きなんだよ
730:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/22 18:40:00
ナナゴさん!!またまたかっこいい量産機の画像みつけてきたよ!!
たそがれてる量産機が今回のお話のエピローグみたいでかっこいいよ
URLリンク(www.uploda.org)
731:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/26 01:04:05
URLリンク(45.xmbs.jp)
※携帯推奨
いつかの厨房だが、勝手に地球降下、覚醒までを補完しました。
732:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/26 13:40:05
乙!もう一回みなおしてまた感動した。ナナゴさんいいよナナゴさん
733:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/27 09:09:51
>>731
㌧!保存した
ナナゴさん大好きなんだよー
734:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/06/28 02:17:08
ナナゴさ~~ん。
735:731
07/06/29 00:39:28
テキトーに>>725までまとめてみた。
かなり悪質な出来だが、あくまでも携帯での閲覧がメインなんでそこらはご容赦…
本格的なまとめ氏が現れるまで、よろしくおまがいします。
携帯よりマキコ
736:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/02 23:33:18
和月解日
大きすぎた騒ぎも収まり、ようやく平和が訪れた。
カヲルは俺以外に見えるはずもなく、全ての功績は結局俺とジーシェの
ものとなった。
ちやほやされるのはどうも苦手だ。今は聖地の辺境に身を潜めている。
拾号機は後からやってきた。ポンチョが破けてたり帽子に穴が開いていたりは
していたが、身体に傷一つないのは驚きだ。
弐号機は・・・あれだ、ここに来て早々ふられたらしい。そりゃヤケにでも
ならなきゃあんな戦いに自ら身を投じてはいないだろう。
俺に会うなり泣きついてきやがった。
「そう肩を落とすな。人にはモテ期ってのが一生に三回あるらしいぞ」
弐号機はみるみる表情を明るくしたが、これは飽くまで人の場合だ。
やはり俺はここを去るべきなのだろうか?
カヲル曰く、俺とこの一本の槍が今最もイリーガルな存在らしい。否定はしない。
そうならないことを願いたいが、この力が再び悪用されることがあっても
おかしくはないのだ。
これ以上平和にたゆたっている訳にはいかない。弐号機や拾号機はいいとして、
俺は決戦兵器で在り続けなければならない。
変な理屈だが、それもまた前人類がいた証なのだから。
737:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/02 23:35:21
遅くなった
>>731
ありがとう
738:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/03 09:48:36
ナナゴさんにそこまで人型決戦兵器としての自覚があったとはw
739:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/03 20:04:28
和月解日GJーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーー
んで、これからナナゴはどうするんだ?
740:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/07 07:39:04
ホシュ【・∀・】
741:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/11 12:43:13
補修
742:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/11 19:58:04
ちょ、人大杉
>>1-1000
743:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/14 00:44:50
(* 皿)うにゃー
744:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/14 13:05:20
作者さん乙!
745:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/15 17:30:16
ネ申杉・・・・
作者乙&GJ!!!!
746:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/15 22:27:41
拾号機!
URLリンク(imepita.jp)
747:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 00:09:58
時を止めて保存した
GJ
748:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 03:25:43
今後のナナゴさんの動向が気になります
ずっとここにいてくれ・・・・・・・・・
749:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 13:49:28
>>746
この物語の拾号機なんだw
GJ!
750:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/16 22:22:05
>>746
GOD JOB
751:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/17 01:28:20
旅月立日
大した理由ではない。俺には何の責任もなかったし、そんなものに追い立てられた
つもりもない。ただ、そこにいなくてもいいと感じただけだ。
俺は今、この星を目の前にしている。
今となっては関係のないことだが、近々あの場所で平和セレモニーが開かれるらしい。
ヒトと巨人が手を取り合う、新世紀の幕開けといったところだろうか。
結果としてこれは俺達の功績になったわけだが、そもそも俺がそうしたのも
下らない理由からだ。見届けるまでもなかった。
人を集めた。別れを告げるくらいの愛想は俺にだってある。
人と言っても手の届く範囲でだ。
ジーシェと弐号機、俺が最初に出会った巨人アウリエル、巨人バーのマスター、
その他お世話になった人や一緒に釣りをした巨人達。カヲルは俺から離れてくれない。
ジーシェの親父さんは捕まらなかった。セレモニー絡みか、やることが多いのだろう。
知ってか知らずか、(おそらく察していたのだろう)拾号機はすでに姿を消していた。
ああ見えて案外湿っぽいのには弱いのだ。アイツは元気にやっていくだろう。
752:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/17 01:29:25
一人ずつあいさつを交わした。別れのあいさつは俺もあまり得意じゃない。
「今日という日を忘れるな、諸君。エヴァンゲリオン七号機が明日を迎えるこの星に
別れを告げる日だ」
某海賊の言い回しを真似てみた。明るさを保つにはこれに限る。
「マスター」
巨人バーのマスターに視線を向ける。彼の料理は二度と忘れないだろう。
「注文を聞こうか?」
「ギムレットを一杯」
「ライムを一本とっておこう」
マスターは鼻を鳴らして答えた。
次に飲むのはいつになるか分からないが、彼に感謝したい。
続いて俺はアウリエルに声を掛けた。
「やあ、久しぶり」
「こんにちは。ずっと心配してました。お守りといっては何ですけど・・・」
大グモの糸を染めて作ったミサンガ、彼女はそれを俺の左腕につけてくれた。
カヲルが俺の顔を見てニヤニヤしている。何か付いていたのだろうか?
「ナナゴさん・・・ここにはまだナナゴさんの居場所だってあるのに、どうして?」
惜しむなジーシェ。いや、一緒に過ごしてきたことを思えば当然か。
「ジーシェ、ここは俺の家なんだ。外に出られる奴は、ずっと家に籠もりっぱなし
じゃあ腐っちまうんだよ。それにな、どんなものにも始まりがあり、そして終わりがある。
人生はその繰り返しだ。来て欲しくない終わりもあるが、避けられない終わりを
経験していくこと、それが大人になっていくってことなんだ」
ジーシェは黙ってうなずく。すまなかったな、ジーシェ。
最後に弐号機の方に顔を向けた。すでに顔中が大洪水だ。
「弐号機・・・いい帽子だ」
そう言ってやると大声を上げて泣き出した。帽子は拾号機のお古をもらったらしい。
753:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/17 01:30:25
ロンギヌスの槍を手に俺は飛び上がった。カヲルは一緒だ。
みんなが手を振っている。俺は一度だけ手を挙げて、もう振り返らなかった。
故郷が離れてゆく・・・。
雲の高さを越える辺りで、最後にジーシェの声が聞こえたような気がした。
何と言っていたのかさえ分からない。ただそんな気がしただけだ。
「これは結局仕組まれていたことだったんだな」
地球を眺めながらカヲルに尋ねた。
「その通り。君は選ばれたエヴァだったんだ。再生された世界が望まれたもので
なかったとき、補完計画を再試行するためのね」
だとするとオマケってのは・・・。
「選択権を君に与えたのさ」
なるほどな。グリコ買ったらクルーザーが付いてきたって感じだ。
「そうだ、おもしろいものがあるよ」
そう言ってカヲルは俺とジーシェのシンクロデータのファイルを開いた。
それまで大して気にも留めていなかったが、その波形グラフはサードチルドレンのものと
酷似していた。
そうか・・・あの子はそうだったのかもしれない。
次に帰ってくるのはいつになるのか分からない。おそらくそのころには「おかえりなさい」
と迎えてくれるリリンもリリスもいないだろう。だがさよならは言わない。
ただ俺は、
「いってきます」
その一言だけを口にした。
754:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/07/17 01:48:27
地球帰還篇~終~
カヲル「来シーズンもサービスサービス♪」
755:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 03:26:03
ナナゴさんの旅立ちに乾杯
作者殿、感動をありがとう
756:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 09:52:44
ナナゴさんお疲れ様でした。
次シーズンを楽しみに待っています。
757:まとめてるヒト
07/07/17 11:56:47
( 皿 )まとめ携帯版に旅月立日を追加しました。
758:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 15:26:19
ナナゴさああああん!
大好きだ!
759:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/17 15:33:07
ありがとう、ナナゴさん
…これが涙…泣いてるのは私…?
GJすぎて前が見えません!
まとめ人様もGJ!
760:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/18 01:56:52
。・゚・(ノД`)・゚・。ナナゴさん乙です
761:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/18 13:21:50 YhzQmcnt
この感動を、いがしたらよろしいか!
762:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/19 05:13:54
別個に始めればええやん
スレ内に複数FF流れてるのは普通でそ
763:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/19 05:15:15
おっと誤爆失礼
764:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 02:47:49
ナナゴさんよ永遠に
765:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 07:04:54
全俺が泣いた
766:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 17:48:09
ついに終わりか…。
767:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 19:55:54
違う!終わったのは「地球帰還篇」だ!きっとまたナナゴさんが来てくれるよ!
768:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 20:39:37
GJ
またアイマショウ
769: ◆FO9j4sCVs2
07/07/20 23:36:03
誰が何と言おうとGJ
そしてお疲れ様でした……
770:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/20 23:37:12
コテ付けたままだった0TL
またいつか。。。
771:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/21 01:59:26
GJすぎて自分涙目…
職人様お疲れ様でした!
772:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/21 02:00:44
スレが経って約一年経って完結したのか…しみじみ
773:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 17:26:43
初めてエヴァ板にきて、3番目に覗いたスレがここだった。
さようならナナゴ氏!
そして
ありがとうナナゴ氏!
774:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 17:36:43
私は774(ななし)。そして、次のレスは775(ななご)さん。
ではどうぞ。↓
775:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 20:48:41
, 、-ッ‐------ 、..,_
___ _ ,、 - ' ゛ ゛"''‐‐- 、_ ``'‐ッ-- 、...,_
//,‐' `ヾ´ `~"'‐- 、,``ヽ、
,、- ' "´``ヽ, ===、,,,,,,,_ ``i `ヽ、
`ヽ、 ヾ|||ミ≡=;、/` '.,
``‐ ,、‐ '" ̄ ヾぐゝ`'=ヾミ≡=;;,、__',
,、 '゛ill| ヽ `ヽ、 ``‐=ii;、,Y‐<_`';'≡''゛
,.、‐;'i!!!!!!!!!!!!!| ` 、 .. _ .. -‐`' `''===゙;、_
,.、;‐!'゛!!!!!!!!/!!!!!!!!!!!!!| ゛"`' 、
,,、,;‐!゛!!!!!!!!!!!!!!!!!|:::::::!!!!!!!!!!i ヽ..,,_ _,,..、 -‐ '' " ~ ´ ̄
!!!!!!!!!!!!:::::::::::::::::::|::::::!!!!!!!!!!!!!>,'"|´  ̄ ̄
‐!、!!!!!!!!!!!!!!::::::::::|:::::!!!!!!!!!!!!!|゛`. ヽ
``‐- 、!!!!!!!!!!|ヽ!!!!!!!!!!!!!|、, ',
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ナナゴさん今までたくさんの感動をありがとう・・・パシャ
776:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 21:39:53
ナナゴさんと宇宙を旅したい
自分を宇宙へ連れてって
777:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/23 22:35:33
777なら800から名前の出なかった量産機編が開始される
778:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/24 00:12:34
今日初めて来たエヴァ板で、最初にこのスレに遭遇して良かった。
「カヲルにありがとう。ナナゴにさようなら。そして(作中の)全ての生物たちにおめでとう」
って感じだ。
779:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/24 11:46:44
ここまで一気に読んだ。完成度高すぎて目から何か出る。
魂のルフランが頭の中で大音量ループ再生してるよ。最高に好きだ。
780:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/25 15:39:38
昨日公開されたメタルギアソリッド4のプレイ映像で出てきた無人爆撃機がナナゴさんっぽくてかっこよかった…
781:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/25 23:00:05
前々から量産機が好きだったけど、ナナゴさんは別格になったよ。
782:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/26 00:54:38
ナナちゃん、当然続編はあるんだよね?
無かったら・・・ウワァァ━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━ン!!!!
783:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/27 00:26:41
他の量産機の話も出てくるといいなぁ
妹とか
784:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 09:51:52
>>783
1レス読み切りで出してホスィ(* 皿 )
というか此処まで完成度が高いと後続の書き手の作品がつまらなくなりそうな飢餓
785:拾号機のそれから ◆9Vhhtv.dG6
07/07/30 00:40:14
ヨー月ホー日
ナナちゃんが日記を書いてると聞いたのでオイラも書いてみることにした。
さよならも言わずに出てきちまった。さよならを言われたくなかっただけかもね。
どことなく、ナナちゃんが遠くへ行っちゃいそうな気がしてたんだ。
だからもう一度歩き出そうと思った。あのときみたいに。
目が覚めたときのことはよく覚えてない。
ただ目の前にきらきら輝く何かがあって、それに一生懸命手を伸ばして・・・、
そしたらオイラは歌ってた。歌うのがたまらなく楽しかった。
でもギターは壊しちゃったし、帽子も弐号機にあげちまった。
オイラにあるのは鍋とコンロと水筒、カロリーメイトとコンパスと・・・。
独りだと感じたことはないけど、寂しい気がする。ナナちゃんがいないからだ。
だからきっと、これも神様の巡り合わせなのかな。
786:拾号機のそれから ◆9Vhhtv.dG6
07/07/30 00:41:20
荒野でおっちゃんを拾った。どこかで見た顔だ。
オイラはこうやって人に会うたび、つくづく言葉を話せて良かったって思う。
「オイラはマゴロクってんだ。アンタは誰だい?」
睨みつけるような視線、だけどその瞳は少し空虚で・・・。
「私は・・・私は誰でもない。人々に知られていた私はもう滅びた。
前の名はリヒド・ウル・ハウ・リリエンシュタインⅣ世・・・これも後から
付いた名前だ。最初の呼び名は・・・ハリー、そうだ俺はハリーだ!」
おっちゃんは何か思い出したみたいで、急に元気になった。
胸を張ってオイラを見上げ、威張った調子でオイラに叫ぶ。
「以前はそうでもなかったが、俺は巨人が嫌いだ。もの凄く嫌いだ!
だから今目の前にいるおまえに迷惑を掛ける。俺を連れて行け!俺の世話をしろ!」
たぶん、独りじゃ寂しいから一緒に連れてってくれって言ってるんだと思う。
せっかく拾ったからおっちゃんを持ってくことにした。
ヒトは空を見ると旅をしたくなるという。きっとオイラもそうだ。
今日は生憎の曇りだけど。
「これからどこへ行くんだ?当てはあるのか?」
オイラはいつも無計画だ。だけど方角くらいは決めたい。
空を眺めて雲をたどっていくと、遠くに光の柱が見えた。
よくは知らないけど、海にはああいったものが生えるらしい。
「海へ行こう。それから海賊になろう」
別に虐殺や略奪をする訳じゃない。海賊って響きが気に入っただけさ。
「フン、ヨーホー!」
おっちゃんも乗り気みたいだ。
オイラもまた旅立つ。理由なんてないのさ。
「何となくでも物事始めりゃ理由は後から付いてくる」ナナちゃんの受け売りだ。
787:拾号機のそれから ◆9Vhhtv.dG6
07/07/30 00:43:49
原作の方に内容が追いついてしまったので番外編を
というのは冗談で、ちょっと息抜きに拾号機編書いてみた
これから時々書くかも
788:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/30 00:57:50
おおおおお
お疲れ様です!
789:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/30 05:37:41
乙!時々でもいろんな職人の投下があると最高だよ!
790:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/30 10:31:49
乙。
まだナナゴさんの文章が続けて読めると判ってものすごく安心したww
791:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/07/30 12:14:02
>>787乙です!( 皿 )ノン
携帯版まとめサイトにマゴロク(拾号機)の日記をうpしました。
792:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/05 22:15:49
期待age
793:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/12 00:27:34
保
794:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/14 02:59:30
スレ見てたら…
量産機を見たくなりますた。
登場は何話目ですか?
795:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/14 19:03:55
>>794
26話
って劇場版も見とらんのか!
796:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/08/14 23:15:44
再会もうちょい先になる
797:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/15 01:47:51
>>796
問題ない
798:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/15 02:34:22
>>795
サンクス!!
今26話見た。
なんとも言えないな
劇場版も今度見てみるよ。
799:携帯厨房
07/08/15 10:19:27
>>796
おかえりなさい 再び纏められる日が来ようとは
URLリンク(45.xmbs.jp)
800:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/15 16:56:32
じっくり待つ間も楽しみだ。月末の月食と並んで夏の楽しみが増えた。
801:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/19 03:07:28
真っ黒い量産機が夢に出てきた。
802:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/19 18:09:48
黒い量産機カッコヨス
803:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/20 07:00:33 RrYLJvig
なぁなぁ弐号機にロンギヌスの槍のコピー放ったの何号機なの?
804:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/20 18:34:39
ナナゴさん以外のどれか。
805:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/08/20 21:34:41
>>803
おそらく片足のみを損傷した(致命傷を負っていない)八号機
806:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/21 00:22:36 mek+V2Qj
>>803
ナナちゃんから直接レスとは羨ましいw
言ってみれば目撃者だからなw
807:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/21 08:41:35
まぁナナゴさんもあとから投げたよね
うん仕事だから仕方なかったんだよね
うん別に怒ってないよ
「しっ仕事なんだから勘違いしないでよね!」って仕方なく食べたんだよね
うん怒ってないよ
しゃぶれよ
808:803
07/08/21 14:47:58
ありがとう、8号機なんだね。
809:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/21 23:19:44
>>807
しゃぶれば返して頂けるんですね。
810:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/08/23 00:11:12
旅月先日
地球で見飽きた太陽の輝きも、周りの星々に混じってしまえば新鮮みがある。
どれだけ流れてきたのだろうか。視覚センサーを最大望遠にしても地球は見えない。
ただ数え切れないほどの瞬きが俺を包んでいるだけだ。
前と違って、このただっ広い空間でもそれだけ見えてりゃ不安にならない。
カヲルの雑弁は駄目だ。槍は柄を曲げて賢明に相づちを打っていたが、
そろそろ疲れたようだ。
「いつまで漂ってる気だい?」
無の堪能に水を差すな。最も、もうそれだけじゃあ暇つぶしにもならんのだが。
そろそろ何かしら目的を決めた方がいいのだろう。
カヲルの助力があってのことだが、ATフィールドを使った慣性制御航行にも
慣れてきたところだ。少しかっ飛ばしたい気もする。
だが、現時点で俺は全くもっての宇宙初心者、方角も分からなければどこに何が
あるのかさえ知らない。確かに第一始祖民族やら飛んでった初号機のことやらには
多少なりとも興味があるのだが・・・。
と、俺が行く先についてカヲルに話しかけようとしたとき、不意に槍が
首を振り出した。何やら言いたいことがあるらしい。
「兄弟に会いたいらしいよ」
流石カヲルだ。槍と話せるらしい。伊達に電波やってないな。・・・兄弟とは?
「初号機と一緒に飛んでいった槍のことさ。同じ鍛冶屋に打たれたんだよ」
まさか手作りだったとは思わなかった。会ってどうするのか聞きたいところだが、
兄弟愛なら俺にも思い当たるものがある。行きたい場所があるわけでもないから、
それもいいかもしれない。
「ああ、いいだろ」
初号機にも少し会ってみたいしな。
槍は喜んで柄を揺すり、切っ先を赤い星雲に向けた。
陰ることなく輝き続ける赤い雲に。
811:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/23 00:43:56
柄を曲げて懸命に相づちを打つ槍に萌えw
槍、かわいいよ槍
812:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/23 13:25:39
ハンドメイドバロスwwwwwwwwww
813:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/23 16:44:08
槍萌え
814:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/23 22:26:49
まさかの槍wwww
815:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/24 18:06:58
ナナゴさん、心の底からお待ちしてました!
槍可愛いよ!
816:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/25 03:05:09
あのねじれ具合はやはりハンドメイドじゃなきゃ無理か…。
817:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/25 08:42:12
URLリンク(special.auctions.yahoo.co.jp)
これじゃね?
818:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/25 09:18:58
職人技GJ!!
819:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/26 14:07:12
ロンギヌスフォークを思い出したのは俺だけじゃないはず
820:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/26 20:18:10
ナナゴさん新章突入おめ
それはそうと
劇場公開の波が九州の南端までやっと来た。
今までEVAのフィギュアなんか棚の片隅で少しだけしか無かったのに、HGの量産機がおもちゃ屋に並んでいた。
買うべきだろうか、リボ(羽)を買うべきか
821:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/26 23:29:24
両方買うしかなかろうに
822:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/27 00:01:50
>>821
リボを第一候補にしてみます。
あと、
板違いで申し訳ないが、HGはシールで顔?や口まわり等、充分再現可能ですか?
塗装の必要がありますか?
当方、模型は素人なもので
823:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/27 00:12:39
LMHGも通常と最終決戦仕様の2種類があるよ。
通常の方はシールでほとんど再現されてるけど、
最終決戦仕様は顔が軟質素材で出来てるので口のシールは付属しない。
その分口の開閉が出来るけどね。
あと、LMじゃないHGだったら完全に自分で塗らなきゃならん。
824:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/27 09:03:13
>>823
( 皿 )ノシサンクスです。
では、明日にでもリボを買いに行ってきます。
825:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/28 20:02:05
量産機のデザインってかなり秀逸ですよね
826:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 00:17:54
新劇場版にナナゴさん出るの期待してるのは俺だけですか、そうですか。
827:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 01:07:01
>>826
六号機迄という寸止め状態に嬉しいやら淋しいやら…
破・急でナナゴさん出るのかな・・・・・
”たられば”だがナナゴさん以下、十三号機迄の7機はリメイクされてもあのままの顔と鳴き声で頼む……
かつての仇敵、弐号機に飛び掛かり強襲(違う兄弟だっけ?)
するあの姿が好きだ。
828:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 07:28:56
このスレの住人に対する嫌がらせとしか思えん
829:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 17:48:34
ヤフ●クのロンギヌスの槍がやべぇw
URLリンク(j.pic.to)
830:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/03 00:46:08
みんな前向きに考えよう!
それはある意味あのデザインが
改悪される心配がなくなるという事だ
劇場版でなくてもここにいるじゃないか量産機は
831:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/03 08:30:49
だれがそんな格好いい事言えと
832:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/03 22:36:27
前
あ
れ
で
833: ◆FO9j4sCVs2
07/09/04 00:03:47
ウナギ、新生
834:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/04 20:34:06
ぷちえゔぁ(←なぜかヴに変換される)のデフォルメ量産機が可愛すぐる。
オマケのシンジもなかなか可愛いけど、やっぱり量産機が可愛い。
835:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/09/06 00:59:30
光月星日
飽きる事なき景観。その中でも幾分輝いてたその星を俺は気に入っていた。
今日もいつものように槍が示す方角へと向かっていたのだ。その星を眺めながら。
だが今日のその星はやや光りすぎていた。
そして、一瞬大きく瞬いたかと思うと、ぱったりとその姿を消してしまったのだ。
超新星?寿命だったのだろうか。だとしたら貴重な一瞬を目にできた、そう思って
諦めがついたのだ。気分はそう悪くはなかった。
だがすぐに望まれない事態が起こった。
星が光ってから少しして、槍がオドオドし出した。
どうも初号機を見失ってしまったらしい。
目的を早々失ってしまうとは、こちらについては諦めがつくようなことではない。
何故初号機を見失ったのか?何かからの妨害?初号機の方に何かあったとも・・・。
俺が尋ねる前にカヲルが答えた。
「どうも見当が付かないね。この槍がもう一本の槍の存在を確かめられるのは、
電波だとか匂いだとか、そんな単純な物のためじゃないんだ。
ただ、もう一本の方に何かあったというのは考えにくい」
明確なヒントは得られなかったが、どうやら何かしら原因があるらしい。
やはりあの消えた星が臭いな。さっそく星のあった場所へ向かうことにしよう。
836:小手、新生 ◆RozeVic1qU
07/09/06 02:26:29
乙ヽ(´ー`)ノGJ!
837:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/06 08:12:04 Jr8Eyzuw
槍可愛いよ槍www
838:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/06 12:20:55
オドオドする槍に(*´Д`)ハァハァ
839:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/07 05:55:47
槍に萌えたwナナゴさん乙
840:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/07 19:32:38 zadaeJGo
新劇場版で正八面体酔っ払いすぎてないか?
841:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/10 09:10:09
いやきっとタミフル飲んだんだよ
842:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/12 15:08:05
ナナゴさんマティ
843:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/14 02:43:38
ナナゴさんマダー?
844:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 00:36:53
ナナゴさんマダー?
845:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/09/16 01:21:48
拾月物日
例の星があった場所にはまだ遠いが、収穫があった。
外宇宙の文明との本格的な接触はこれが初めてか。
念のためにと電波の受信チャンネルを開いていたのが功を奏してくれた。
内容はもちろん理解できたものではないが、何かしらの電波を受信したのだ。
その電波をたどっていくと、程なくして俺の元にカプセルが流れ着いてきた。
大きさは軽自動車くらいのものか。
これももちろんではあるが、見たことのないデザインだ。
まるで珍しいおもちゃでも与えられたかのようだった。俺は随分食い入った。
しばらく手に取り眺め回していると、何かのスイッチでも押してしまったらしい。
カプセルが開き、中から出てきたのは何とメイドだった。メイドの女の子だった。
外宇宙なのにメイドだった!信じられないことにメイドだった!!
・・・。
まあ数学の定理や物理法則と同じように、文化にも全宇宙を通しての
パターンというものがあるのだろう・・・。
いや、驚くべきはそこではない。ここは宇宙空間だ。圧力など皆無に等しい。
見たところこのメイドは地球人とそう変わりはない。(強いて言えば髪の色が変に
ピンク色だと言うことぐらいか。)
人が宇宙を生身で漂っているのだ!
やはり外宇宙とは俺の想像を絶するものなのか・・・。
その謎はこの子を手に取ってみるとすぐに分かった。
人とは違う、違和感?いや、もっとハッキリしている。このメイドはアンドロイドだ。
見たところかなり精密に作られているが、今の地球の技術で作れなくもない。
やはり興味をそそられる。だが今は機能を停止しているようだ。
プラグの中に入れてしばらく様子を見てみることにする。
846:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/09/16 01:23:09
この辺りからパロディー性強くなるんで要注意w
847:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 01:31:38
パロディばっちコォ━━щ(゚Д゚щ)━━イ!!!!
期待してます、GJ
848:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 01:48:03
え、これノノ?
wktkしてきた
849:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/16 16:55:20
パロディの元は知りたいが先が見えたりするのは困る
分った人は自重宜しく
850:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/17 00:20:34
エヴァとナディアが繋がってるってのは聞いていたが・・・まさかw
851:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/17 06:38:22
ナナゴさんプラグに入れちゃったのねw
852:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/19 21:16:18
流れ早すぎ
ほす
853: ◆RozeVic1qU
07/09/20 01:30:39
機体ヽ(´ー`)ノ気体
854:保守
07/09/23 13:17:36
10号機「間違ったらごめんなさい、あんた初号機だね?.. やっぱりそうだ」
13号機「ええっ初号機?あのゼルエル殺しの?」
10号機「おおっと待った、あんたとはゴロは巻かねえ、とても俺は勝てねえ、俺は勝ち目のねえゴロは巻かねえ主義だ」
初号機「何?じゃあ弐号機には勝ち目が有ると踏んだってのか?俺も弐号機も同じエヴァだぜ」
10号機「フッ同じエヴァでも色々有る。奴とあんたじゃ雲泥の差だ。
奴の目は腐ってやがった。過去の華やかな思い出を振り返る事しか知らねえつまらねえ目をしてやがった。
あの目を見て奴には負けねえってね」
初号機「気に入らねえな、はっきり勝てる相手を何故あれ程までに食い散らかす必要が有る?」
10号機「嫌いでね、ああいうタイプ。たった一度つまずいてそれっきりってやつ」
初号機が飛びかかる。
倒れる量産機。
初号機「さあもう一言でも弐号機の事を言ってみな。
間違い無くこの場でぶっ殺してやるからな!」
10号機「ヘヘ..てーしたもんだ。エヴァのパンチってのはこうでなくちゃな..」
855:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/24 18:50:21
ワロスw乙
856:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/24 22:48:02
なんと漢気あふれる初号機w
857:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/28 11:21:00
( 皿)ほしゅうにゃー
858:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/29 00:23:12
URLリンク(jp.youtube.com)
このスレを見てから25話見たら視点が変わるよね。
859:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/09/29 22:49:32
現在取り込み中につき次の投下までもうしばらくかかる
ゴメンネ(´・ω・`)
860:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/29 23:22:15
おkおk
ゆっくり待とう
861:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/30 00:00:17
では投下まで量産機の魅力を語ろうではないか。
そこで863ッ!君の意見を聞きたいッッ!!
862:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/30 18:55:45
URLリンク(sakuratan.ddo.jp)
ナナゴさんが言葉に・・信じられん
863:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/30 21:16:32
>>862
ギャアアアアアアアア
864:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/01 22:56:27
量産機かっけえ
865:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/06 13:30:26
そろそろ保守。
エヴァ板はどのくらい放置してると落ちるのかな。
866:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/06 22:39:55
保守は週一で大丈夫かと
867:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/11 11:06:57
保守
868:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/10/13 01:01:35
怪月獣日
目を覚ました彼女はプラグの中を漁り始め、俺の端末を見つけ出すと自分のコードに
繋いだ。不思議とぴったり合う。液体金属か何かだろうか?
興味本位で乗せてみたものの、下手にいじくられるのはあまりいい気がしない。
とは言っても、こちらの声が届かないどころか言葉さえ通じやしないのだろうが。
彼女はこちらの基本システムに一通り目を通すと信号を送ってきた。
『すいません。言語システム、というより何かいろいろと合わないみたい
なんですけれど、救助隊の船ではないのですか?』
地球の感性による判断だが、何やら不安げな表情をしている。まあ無理もない。
言語まで解析してくれたのはこちらも助かった。外宇宙の文明といっても普通に話す
分には問題なさそうだ。
カプセルから発せられていたのはやはり救助信号だったらしい。
こちらも信号を送り返す。
『地球って星の人形だ。スペック詳細あるだろ?』
『ブラックボックスだらけです・・・』
おっと、そうだった。どうやら自己紹介が必要らしい。
「ノノです!ノノといいます!」
自己紹介から派生に派生を繰り返し、なぜだか地球の話ばかりになってしまった。
だが、しばらく雑談に興じたおかげで彼女は元気を取り戻したらしい。
いつしか声に出して騒いでいる。しかしやけに日本語が上手い。
「つまりナナゴさんは地球の平和を守るために作り出されたスーパーロボット
なんですね!燃え燃えですぅ!」
俺は確かにエヴァンゲリオン七号機と名乗った。それからエヴァの運用については
一切話していない。ただ汎用人型決戦兵器と言ったまでだ。
・・・宇宙クオリティ恐るべし。
869:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/10/13 01:02:46
いや無駄話にいらぬ花を咲かせている場合ではない。俺が聞きたいのはどうして
救難信号を発していたかだ。
「あっ、すっかり忘れてました」
彼女の話によると、何でもステーションが宇宙怪獣に襲われたらしい。
あまりに急だったため、助かったのはたまたまカプセルの掃除をしていた
彼女一人だけとのことだ。
・・・宇宙怪獣と聞いてとっさにベムラーを頭に浮かべた俺は骨董品だろうか?
「通信施設が真っ先にやられたので、近くのコロニーに警報が届いてないのです」
なるほど、どうやら用事が一つできたようだ。
『コロニーの座標は?乗りかかった船だ。送ってってやるよ』
「本当ですか!是非お願いします!」
星の形跡探しは後からでも遅くはない。それよりも、こういう感じの
わくわくする出来事を俺は待っていた。
870:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/10/13 01:04:51
待たせたぁ!
871:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 01:37:54
待ってたぁ!乙!
872:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 05:18:30 +Uw3jRj0
エヴァンゲリオン七号機とバスターマシン7号の奇跡の共演!
873:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 07:00:09
ベムラーwww
874:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 10:23:26
URLリンク(pr.cgiboy.com)
875:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/13 21:00:51
ナナゴさんテラ下心w
876: ◆RozeVic1qU
07/10/14 02:03:08
つ4円
877:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/14 02:11:54
すみませんでした…orz
878:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/14 23:50:59
>872
同じ7号つながりだったのか!
今気付いたよ!
879:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/15 12:25:24
遅い!
880:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/16 23:49:05
W稲妻キック期待保守
881:スネーク ◆9ytKL4.iPs
07/10/19 21:58:58
保守
882:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/20 14:06:04 5QEg6SP6
874>>
英検4級吹いたwww
中1の1回目で取れるwww
883:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/22 21:02:52
ナナゴさん元ネタ教えてorz
884:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 11:49:24
保守の時間です
885:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 22:58:48
URLリンク(pc.gban.jp)
お絵かきスレから拾いました。
スパゲッティを食べる量産機ですw
886:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/02 16:57:58
良い表情ww
887:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/04 23:16:12
続きマダー?
888:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 00:25:42
保守
889:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/11/07 02:52:29
宙月街日
ただっ広く、闇と沈黙で充たされたこの世界の中に悠然と佇む緑の星。
そのすぐ側にコロニーはあった。この鉄の塊は何㎞に及ぶのだろうか?
これが人造物だというのだから驚きだ。この形は、ああそうだ、キールがようつべで
見ていたアニメにもあったような気がする。
ピンクちゃんの作ってくれた信号のおかげで、俺達は難なく受け入れられた。
知らない言語で応対され、知らない言語で導かれ、一つの港に入った。
イメージとしては近未来とでも言うのだろうか?目に入るものはどれも丸みを帯び、
光沢があったりする。流線型などという言葉とは縁のないような、様々な形をした船。
俺の半分のサイズもない人型に近いロボット。俺の目を奪うようなものが四方八方に
並んでいる。だが広さの割にはこの港は少しがらんとしている感じだ。
音声案内に従い、俺の身体は人工の重力で引っ張られ、港にぴったりとくっついた。
「何か感想は?」
藪から棒にカヲルが俺に尋ねた。いや、おまえが尋ねるようなことなのか?
「衝撃と感動を通り越して暴れてみたい気分だよ」
周りのものに圧倒されて目につかなかったが、ここにも人の営みはある。
大概の人間は身のなりは別として、地球のそれとほとんど変わりはなかった。
ネコ耳だったり、エルフ耳だったり、相当変わっていてもほとんどオオカミに近い
獣人のようなものだ。タコ星人は居そうにないな。
しかしこの営みも、俺の港というイメージからすればいささか少ないように思える。
そして俺に興味を示しているものはその内に一人としていない。
890:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/11/07 02:53:42
俺の目の前を丸っこいクモ型マシンが二台走り去っていった頃に、係が数人
やってきた。その内三台はロボットだ。通信装置から何やら聞こえてきた。
「呼ばれたのでちょって行ってきますね」
そう言うなりピンクちゃんはプラグから出て、カプセルと一緒に係の者達に
連れてかれてしまった。彼女が居ないと俺は身動きが取れない・・・。
暇つぶしの方法でも考えようと思ったところに、さっそく通信が入った。
同じような言葉が繰り返されてるが、もちろんさっぱり分からない。
-参ったな
「移動するように言ってるみたいだよ」
「分かるのか?」
「何となくだよ」
・・・まあ元は神様だ。カヲルの何となくはどことなく信用できる。
地図らしいファイルが送られてきたので、どうもそうらしい。
少し不安もあるが、このままじっとしていても仕方がないので、さっそく
行ってみることにする。
宙月街日~つづく
891:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 16:20:29
ななごさん、おつかれさまです。
892:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/07 20:52:21
キテタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!!!!!!!!!
893:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 00:54:26
キールのアニオタっぷりがガチすぎるwww
894:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/08 09:38:33
ようつべとかwwww
895:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/09 18:42:13
ななごさんおっちゅ
896:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/15 20:29:19
なんだこの過疎は。あげ
897:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/19 22:07:46
捕手
898:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/11/22 02:52:41
宇月宙日 その2
立体の地図をぐるぐる回して、試行錯誤しながら鉄の迷路を徘徊し、そして迷った。
案の定迷った。今自分がどこ居るのかさえ分からない。何せ周りが暗いんだ。
「まあ何だ、少し休もうじゃないか」
誰かに道を尋ねることもできないんだ。さてどうしたものか。
半分諦めかけて、ため息をつくカヲルを尻目に腰を下ろそうとしたときだった。
何者かが俺に声をかける。俺の分かる言語で。日本語でだ。
「ゴメ~ン。ちょっとかくまって~」
暗くてよく見えないが、駆けてきた誰かは通路から飛び降り、俺の手の中に
飛び込んだ。そのすぐ後に慌ただしそうなのが二人駆けてきて、俺の横の通路を
通り過ぎてゆく。
-何だ?
その一部始終を俺はキョトンとして眺め、その後しばらくそのままでいた。
そして、目が暗闇になれてきた頃に手のひらの上を覗いてみる。
赤いジャケットに大きめの手袋、そしてピンクの髪(流行か?)。
背負ってるのはギターのようだ。
「もう行っちまったぞ」
最初に出た言葉がそれだった。いや、言葉にもなっていない。暗い空間に俺のウニャー
という間の抜けた鳴き声が響く。
だが補正でも掛かっているのだろうか?この鳴き声は良く通じる。
「ああ、ゴメンね。助かったわ。ていうかアンタあれでしょ?エヴァでしょ?
いや~、なっつかし~なぁ」
さて、どこから突っ込もうか。
899:七号機 ◆9Vhhtv.dG6
07/11/22 02:53:47
結局聞けたのは、目的地までの道と、「ラハル」という名前だけだった。
地球には何やら思い入れでもあるようだったが、彼女も急いでるようだったので、
詳しくは聞けなかった。
ただ分かったのは、地球という星は全く知られていないわけではないということだな。
目的地にはほとんどたどり着いたようなものだった。
俺がいたのは使われていないケージの中で、目的地はその3つ隣だったのだ。
ピンクちゃんが用事を済ませてケージへやってきたのは、ちょうど係の人間が俺の
プラグにコードを繋ぎ終えた頃だ。
俺の滞在許可もついでにとっておいてくれたようだ。
「それより大変なんですよナナゴさん!」
再会するなり落ち着きのない娘だな。
彼女への諮問と非常システムの作動でカプセルに流された情報の解凍が行われ、
コロニーの防衛機関で緊急会議が開かれたらしい。
そして解析の結果、
「宇宙怪獣が、ここに来るかもしれないんです」
まったく、願ってもないことだな。お目に掛かりたいとは思ってたんだよ。
900:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/22 04:05:12
おっちゅ
やべw俺の姉ktkr!!
901:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/22 10:58:15
宇宙怪獣キター
902:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/22 11:55:12
ハル子さん!!
903:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/22 20:46:09
ナナゴさん相変わらず渋いな。俺の中で明夫の声で変換されるぜ
904:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/22 21:19:10
その後のハルコさんが気になってたんだが。元気にしてるようで何より
905:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/23 09:13:12
いつの間にかこのスレも900か・・・
次スレ、立つよね?
906:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/23 13:42:18
キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!!!!!!!!!
907:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/23 21:58:46
は~る~こ~さ~ん~ は俺の・・・俺の・・憧れ
908:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 11:37:14 AyLvSweQ
干す
909:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/01 13:00:41
ひぃ!気味が悪い
910:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 12:45:28
ここでそのアニメまでもってくるとはwwww
911:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 13:46:45
なぜ保守るんだ!もうそっとしておいてやれ
912:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 23:22:21
ボーイ…おまいの言いたいことはよくわかる
でも俺らはそれ以上にナナゴさんが好きなのさ