07/10/28 07:44:05
本月 音日
一度やっかいごとを起こすと、後々まで引きずることが多々あるものだ。
私は今、廊下の先にいる男の姿を見て、そんなことが頭に浮かんだ。
いつぞやのイケメン気取りのカラッポ男。
あまりにも見苦しいので皆の前で理路整然と恥をかかせてやった奴だ。
だけどこの前は散々だった。
ちょっとコナかけてうまく利用してやろうと考えたのがいけなかった。
シンジに現場をバッチリ見られた上に、下駄箱にはブラックジョークの追い討ち。
あの時は気まずさなんて生易しい言葉では済まされない気持ちになったものだ。
…思い出したら無性に腹が立ってきた。
関わり合いにならないよう、さっさと廊下を進む。
しかし不幸にも、私の容姿は日本人の中にあってはかなり目立つ。
案の定、カラッポイケメンはこちらに気付いたようだ。
気持ち悪いくらい気取った仕草でこっちに声をかけてきた。
967:broken ◆zA4Cele172
07/10/28 07:45:06
…うっとうしい。無視してさっさと歩き続ける。
っていうか、ついてくるな。キモチワルイ。
こっちは徹底的に無視を決め込んでいるというのに、
カラッポ君はやや斜め後ろをついてきながら
なにやら彼にとっては最高の口説き台詞でも並べ立てているらしい。
無論、私はこんなのと関わりたくないので聞き流していた。
しかし、こいつは聞き捨てならないことをぬかしやがった。
「だいたい、碇だっけ?あんな冴えない奴のどこがいいのかなぁ?」
次の瞬間、私の意識は白く染まった。
再び冷静さを取り戻した私が目にしたものは、側頭部を押さえて倒れもがく自称イケメン。
968:broken ◆zA4Cele172
07/10/28 07:46:06
自分の片足が少し浮いているところからして、どうやら私はこいつに蹴りを入れたらしい。
周りの生徒たちが騒いでいるが、こいつが私を怒らせたのが悪い。
誰がなんと言おうとこいつが悪い。
そう決めて踵を返してこの場から立ち去ろうとした時、
見慣れた気弱そうな瞳と目が合った。
シ、シンジ…!?い、今の見てたの!?
「あ、あの…僕、先に帰るから…」
あ、ちょっと、待ちなさいよ!
おどおどとそう言うと、足早に立ち去るシンジ。
引き止める間もなく姿を消してしまう。
見られてた。いや、それよりも聞かれてた、絶対に聞かれてた。
あああ、また何か誤解されたんじゃないでしょうね…
やっぱりこのカラッポ男に関わるとろくなことにならないんだから!もう!
いまだに転げまわっている自称イケメンをひと睨みして、私もその場を離れた。
969:broken ◆zA4Cele172
07/10/28 07:47:28
ちょっとシンジ!待ちなさいってば!
なんとかシンジに追いつき呼び止める。
おずおずと振り返るシンジ。
「アスカ…?」
あ、あのねぇ…さっきの事なら気にする必要なんてないわよ。
あんなカラッポ男が何言ったって放っておけばいいでしょ!
「でも…アスカだって初めて会った時に『冴えないわね』って…」
私の発破かけに対し、いつにも増してシンジは弱々しく答える。
うっ…た、確かにそう言ったけど…
まずい…下手に気休めを言ってもこの場合逆効果よね…
だったらいっそ…
私は少々大袈裟にばさぁっ、と制服を翻してシンジに向き直り、いつものようにこう言った。
あんたバカァ?
970:broken ◆zA4Cele172
07/10/28 07:48:46
言われた当のシンジはきょとんとしている。
そのまま私は言葉を続ける。
ほら、特別に私の隣を歩くこと許可してあげるわ。
あんな奴には絶対に許可しないことなんだから感謝しなさいよ。
一瞬、あっけにとられていた表情のシンジが、くすっ、と笑う。
そして少し照れくさそうに私の隣にやってくる。
そのまま二人、並んで歩きだす。ほっとして、内心胸をなでおろす私。
そう、私が変にいい子ぶらないこんな姿を見せる相手は限られる。
これでもシンジのことは、結構、その…気に入っているというか、アレなんだけど…
ちょっと面と向かっては言えない。私のキャラじゃない。
でも、シンジは今ので私の言いたい事をわかってくれた。
わかってくれている…と、思う。今はそれでいいわ。
でもね、シンジ。いつかは素直に言ってあげるから。
いつか、きっと…
971:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 08:18:29
brokenかわいいよbroken
とりあえず
囲囲囲囲囲ヾ(・∀・)シ囲囲囲囲囲 ワッフルお待ち!
972:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 13:30:10
おつ
973:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 14:09:04
激しくGJ!!!
974:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 20:25:37
GJ
975:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/28 23:40:27
乙、そしてGJ!
976:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 12:08:06
>>965
休日の朝にホリデイ氏に便乗とな?
977:ホリデイ ◆A7RGAj24KE
07/10/29 13:39:35
薫月風日
秋風、快晴、こういう日は家にいたくない、公園へ直行。
もちろん風だけではアタシの心と体は満足されない、美味しいもの、温かいものも一緒。
本当は気になってたベーカリーのパンとポットに紅茶でよかったけど、
時間的、予算的事情からやむを得ずお弁当にしておいた。
つまりアイツが同行してるのはそういう訳だ。
適当でよいと伝えたのに、きっちり作りおまけに二人分にしちゃって。
かさばるものは持ちたくないのがアタシの気質、従ってアイツを荷物持ちに任命。
その他一切もまかせたせいか少しふくれて八の字眉、まったく弱っちいんだから、
大きめ手提げくらいで泣き言云わないの、自業自得よ、アンタが心をこめたせいなんだから。
ったくさらっと一緒に行こうかって誘えばいいじゃない、素直じゃないんだから。
…何も云わず余計事命令したアタシも同じか…どうしてこうなのかなアタシとアンタ。
湿り気のある芝生、暖かい陽射し、雲一つない空。
シートに寝そべって全てを感じたらもう何もいらない。
一応、隣のアンタには御苦労代わりに、居て良し。
なにしろ、普通でどこにでもあって、でも家のごはんのような、
落ち着いて、それでいてですぎもしない、こんなおいしいお弁当作ってくれたのだから。
特別何がって訳じゃないけど、アタシはこの味と心で満たされる、いつもいつも。
だから、居て良し、ううん、居なさい、アタシの隣に居なさい、いいでしょ!
978:ホリデイ ◆A7RGAj24KE
07/10/29 13:40:46
満足は睡魔を生むのかしら、ちょっと眠くなる一幕。
でも少しだけ冷えてきた風は簡単に眠る事をしっかりと拒んでくれる。
読みかけのエッセイを拾い読みして暇と眠気の払いにしてみたものの、
隣から溢れる何かが気になってちっとも紛れやしない、まったくもう。
冷たい視線を送ってやれば、盗み見を隠して横に逸らすか、下手な寝入りを披露、
知ってるのよ、アンタがアタシを見つめてるって。
いつものようにやってごらんなさいよ、ここで知らんぷりしてあげるから。
心の声をそっと眼差しで送ると、案の定またごまかしの繰り返し。
横向きをイイコトに耳を引っ張りそばで「白状しろ」と脅し文句に甘い声をいかが?
…ほんとうに甘い声をあげそうでアタシはイヤになり恥ずかしくなった。
だって何よ、よくもまあ、普通にそんな言葉がはけるわね、このスケベ、バカ、天然!
「太陽の光とさ、青空、それにアスカが溶け合って、風が匂いを運んで…だ、だから見てた」
胸熱きもの隠したくてアタシは勢いよく寝転んで意地悪くそっぽを向いた。
時に鼻先を撫でた薫風ひとすじ、ああそうだわ、そうなのかもね。
寝相の悪さを逆手にとって少しだけ、少しだけよ、寄り添ったわ。
逆向きの風がアンタのそれを運んでくれた、また逆向きの風がアタシのを…
視覚的効果はもとより嗅覚もより何かを際立たせるのに重要なのね。
映像のようなアンタがいつも、薫るものでそこにいることを感じる。
それでも我慢できず、アイツのほほに触れて、肩口に顔を預けて眠ったのは、そう不覚。
しかたないでしょ、触覚もまた重要であると、理論と実践を証明しただけよ、ふん。
これを記してる時、どこからかまたあの薫風が鼻をくすぐった。
しかたないわね、日記はこのへんにして、お相手してあげようかな、ふふ、今日も好日也。
979:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 14:27:29
キタ━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━ !!!!!
GJ
980:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 14:38:00 v7ZKDzgl
きたあああああ
981:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 17:24:39
自演野郎があげてるし
982:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 19:02:35
GJ
983:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 19:09:58
いょう!おひさー
984:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/29 22:39:26
ホリデイキタ━━(゚∀゚)━━!!!
985:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 01:06:52
乙です
986:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/30 03:16:54
ホリ氏 キタ━━(゚∀゚)━━!!!!