07/03/28 21:25:16
「そうだね。まあ、もう少しの間は遅くてもいいかな」
「……？」
僕のつぶやきに、どういうことか考えるように小首をかしげるレイ。
まずい。すごく、すごくかわいい。このまま押し倒してしまいたくなってくる。昨夜も激しかったのに、我慢できないくらいレイが愛おしい。
このまま放っておくと本気で襲いかかりそうだったので、そうなる前にレイを抱きしめた。
「きゃ、シンジ……さん？」
何も言わずに首筋に顔をうずめる。いいにおいがした。香水とも、シャンプーの匂いとも違う。レイ自身のにおいだ。とても甘くて、心地いいにおい。
しばらくして、気分が落ち着いてきたのでレイを解放する。
少し名残惜しいけれど、いつまでもこうしているわけにも行かない。
「ごめん、邪魔したね。料理、続けてて」
そう言って離れようとすると、レイに呼び止められた。
「……あ……待って、シンジさん」
「ん？なに、レイ」
僕が聞くとレイは、何も言わずに瞼を閉じる。
……ああ、そういうことか。
僕は目を閉じて、優しく唇と唇を重ねた。
「おはよう、シンジさん」
「うん。おはよう、レイ」
言ってから、二人でくすくすと笑いあう。
こそばゆいような感じもするけど、こういうやり取りがとてつもなく幸せだった。