07/08/29 21:52:21
(・∀・)イイ!!
463:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/29 23:12:57
今回もクオリティ高いですね…さすがにリツコさん登場、しかも独房verはよめなかった。wktkがとまりません!
あぁ、枕の意味が気になる~!!
464:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/08/31 22:31:49
やっべ、すげー続きが気になる
期待下げ
465:351
07/09/01 18:33:40
事件編その4+幕間、6レス投下します。
466:事件編その4-ドグマの枕泥棒1
07/09/01 18:35:02
>>460
古畑は早速、リツコから受けた助言に従い、『ターミナルドグマの枕泥棒』というキー
ワードを冬月に伝えた。冬月は僅かに戸惑う様子を見せたものの、協力をする事を古畑に
約束する。そして、冬月は青葉を伴って、古畑を本部内の一室に案内した。
その部屋は奥の壁一面が巨大なモニタになっていた。横幅は4、5メートルもあるだろ
うか。高さは床から天井ぎりぎりまである。その様子はさしずめミニシアターといったと
ころだ。
冬月の指示を受けた青葉が、端末で何かを操作する。数秒後、真っ暗だったモニタに映
し出されたのは、一本の通路と、通路の行く手を阻むドアだった。薄暗い通路に、白い扉
が浮かび上がっている。その扉は本部内のいたるところで散見できる両開きのもので、脇
に磁気カードを通すスリットが見える。
「これはターミナルドグマと呼ばれる軍事施設の唯一の入り口だよ」
長椅子に腰を下ろして足組みする古畑に冬月が説明する。
「軍事施設というのは、具体的にはどのような?」
「詳しいことは答えられない。この施設内でもトップクラスの機密事項なのだ」
「その施設に入った勇気ある泥棒がいるのですね。でも、盗んだのは枕一つ」
「そうだ……青葉、事件当日の映像を」
冬月の号令を受けて、青葉の指がキーボードの上を軽やかに踊る。
467:事件編その4-ドグマの枕泥棒2
07/09/01 18:36:35
冬月が言うには、その映像はターミナルドグマ入り口のドア付近に設置されている監視
カメラが写したものらしい。画面の右下に表示されている数字は、日付と時刻を表してい
るのだろう。その数字を見る限り映像は2週間前のものだ。
「事件当日、最初にターミナルドグマに入ったのは、赤木君とレイだ」
映像は早送りされる。青葉の操作だろう。そして最初0時0分だった時刻が15時43
分に達すると、白衣のリツコが現れた。その後ろに制服姿の綾波レイが続く。リツコがス
リットにカードを通すと、扉が左右に開く。レイも同じようにスリットにカードを通し、
二人で扉の中に入っていく。扉は二人を飲み込むと、自動的に閉まる。
「次に30分後、赤木君だけが出てきた」
16時09分、扉が開く。その向こうからリツコが姿を現す。小走りで、何か急いでい
る風に見える。そのままリツコは監視カメラの視界の外に消えていった。リツコを送り出
した扉は間もなく自動的に閉じる。
「さて、問題は、この次だ」
注意を促すような冬月の言いように、古畑は足を組み替えて、モニタに身を乗り出した。
「さらに30分後……」
16時41分、また扉が開く。
まず、ベットが現れた。ベットの上には綾波レイが横たわっていた。制服のままだ。レ
イは目を閉じて眠っているように見える。ベットは、病院で使われるような、足にキャス
ターがついているタイプの物だ。
ベットを押してきた人物が現れる。赤いレインコートを着ている。フードを目深に被り、
顔は見えない。古畑から見れば小柄だ。レインコートから突き出た革手袋が、ベットのパ
イプを掴んで、押している。
「こいつが枕泥棒だ。こいつは、レイが寝ているベットごとドグマの外に運び出し、枕だ
けを奪って姿をくらましたのだ」
冬月は映像の一部を指差す。人差し指の先にはレイの頭がある。そして、頭の下には確
かに枕があった。
468:事件編その4-ドグマの枕泥棒3
07/09/01 18:38:16
「えー、いくつか質問させてください」
足組みを解いて冬月に向き直る古畑。
「このとき綾波さんは気付いていなかったのですか?」
映像が切られ、モニタが暗転する。
「そうだ。気付いていなかった。後でレイに聞いたところ、ずっと寝ていたそうだ。起き
たときにはベットはドグマの外、本部施設内に放置されており、その上で目が覚めたと言
っておる」
「盗まれたのは枕一つをおっしゃいましたが、それは確かなとこですか?」
「これも後になって調べたことだが、あの枕以外に無くなっている備品は無かった」
「ターミナルドグマに入る道は今の扉だけ?」
「そう。他に出入り口は無い」
「換気口の類は?」
「人間が出入り出来るようなものは無い」
「赤木博士が綾波さんよりも先にドグマから出ました。あれはなぜ?」
「本部からの呼び出しだよ。確かエヴァの実験に関することだったはずだ」
「赤いレインコートの人物は、見つかりましたか?」
「見つかっていない。今日に至るまでな」
「ターミナルドグマには何があるんでしょうか?」
「教えられん」
「赤木博士と綾波さんは中で何をしていたのでしょう?」
「それも秘密だ。ただし、赤木君とレイは頻繁にドグマに出入りしていた、ということだ
けは教えておこう」
「最後に一つ」
古畑が眉間に人差し指を立てて言う
「副司令、あなたは枕泥棒の正体、ご存知ですか?」
古畑と冬月の会話を聞いていた青葉は、僅かな驚きの表情で冬月の顔を伺う。
「……さあな。知らない、ということにしておいてくれ」
冬月はそう答えると、暗くなったモニタに向かったまま、口元に皺を作った。
469:事件編その4-自販機コーナーにて1
07/09/01 18:39:50
古畑の携帯電話に西園寺から連絡が入った。
連絡の内容はコンビニ店員の目撃証言に関する報告である。
綾波レイと思しき人物が黒いトランクを押して歩いている姿が目撃された。目撃された
時刻は事件当日の午後9時と午後11時の2回。おそらく、犯行のために事件現場に赴く
ときと、その帰り道だろう。西園寺はレイが押していた黒いトランクに関して、密室を作
るために必要な道具を運んだと考えているようだ。
自販機コーナーの長椅子で缶コーヒーを啜りながら、古畑は推理する。
西園寺の報告に出てきた「黒いトランク」。かなり大きめのものだという。西園寺は何
かを現場に運び入れるために使ったと考えているようだが、そう結論するのはどうか。ま
ったく逆の可能性、つまり、現場から何かを運び去るのに使った可能性は無いだろうか。
今泉はまだ密室を解明してはいない。西園寺や向島も協力して、様々な方法を試してい
るが、これといった決め手は見つかっていない。
古畑はある仮説を立てていた。その仮説が事実ならば、密室を解明できる。それどころ
か、レイの不思議なアルバムも、枕泥棒も、黒いトランクの中身も、すべて説明がつくの
だ。
ただ、その仮説には裏づけが無い。何でもいい。その仮説を確信できるような証拠、ま
たは証言は無いだろうか。
古畑は考え込む。そのまま、1秒、1分、刻一刻と過ぎていく時間。見知らぬネルフの
職員が自動販売機でジュースを買って、立ち去る。
不意に、ドサッという音。
古畑が座っている長椅子に、誰かが勢いよく腰を下ろしたのだ。
思考を中断して顔を上げる古畑。
そこには、碇シンジがいた。顔色は青白い。古畑は直感する。彼はレイから父ゲンドウ
の死を聞いた。そして、事実を確認するためにネルフ本部に押しかけて、望みどおり事実
を知ったのだ。
470:事件編その4-自販機コーナーにて2
07/09/01 18:42:12
「シンジ君」と、壊れ物に触れるように古畑が声を掛ける。
「あっ……古畑さん」驚いて顔を上げるシンジ。
「大変なことになったね。でも、あまり思いつめない方がいい。まだ無理だろうけど」
「ハハ……僕、どうすればいいのか……」
シンジが上げた顔を伏せ、床と向き合う。
「犯人は必ず見つけるよ。あまり気を落とさないで」
そう言って古畑が俯いたシンジを覗き込む。
「ひとつだけ訊きたいことがあるんだよ」
「君、今日、綾波さんの部屋に電話を掛けたね」
「は、はい。掛けましたけど」
「何の用だったの?」
「えーっと、急に自宅待機なんて珍しい事だから、綾波なら何か知ってるかなって思って、
聞いてみたんです。そして、その時初めて知りました。父さんが死んだ、って」
「君、電話を掛けて、綾波さんが出たとき、一番初めに何て言ったか覚えてる?」
「あ、ええっと……『綾波? 僕だけど』だったかな?」
「よく覚えているね」
「綾波に電話するときは殆どそう言ってますから」
「名乗らなかったの? 普通、電話を掛けたらまず自分から名乗るものじゃない?」
「ええ、他の相手ならそうします。でも、いつも名乗ってないんです。綾波に電話すると
きは。だから、今日も名乗りませんでした。というより、そこまで考えませんでした」
「今日はどうだったの?」
「今日は……そうだ、そういえば、今日は名前を聞き返されました。なんでだろう? い
つも声だけで通じていたのに」
「……ありがとう。十分参考になったよシンジ君」
小銭を自販機に投入し、缶コーヒーを買う古畑。取り出し口から出てきたそれを、シン
ジに渡す「とにかく、今は気を落とさないで。葛城さんや、周りの大人の人ととよく相談
して、余り深く悩まないように」。
古畑は笑顔でシンジの肩を叩く。シンジが受け取った缶に2、3粒、水滴が垂れた。
471:幕間
07/09/01 18:43:53
え~、今回の犯人は強敵でした。
どうやら私はずっと間違った推理をしていたようです。
しかし、シンジ君のおかげで、なんとかこの事件を解決できそうです。
問題は4つです。
1つ、密室はどのように作られたか?
2つ、黒いトランクの中には何が入っていたのか?
3つ、ターミナルドグマの枕泥棒の正体は誰か?
4つ、レイのアルバムの写真は何故、図鑑のように並べられているのか?
この事件の最大の謎はやはり『密室』です。
あの晩、碇司令の部屋に綾波レイが居たことは確かなようです。
そして、碇司令を殺したのもおそらく彼女でしょう。
では、どうやって彼女はあの密室を作ったのか?
この謎を解けば事件の全貌が見えるはずです。
え~、ヒントです。
忘れている方は、テレビ本編、特に終盤あたりをよく思い出して下さい。
んっふっふ、以上、古畑任三郎でした。
事件編その4および幕間ここまで
472:351
07/09/01 18:53:25
>>462->>464
ども。合いの手があると、とてもやりやすいです。感謝。
解決編は1週間くらいで書きあがる予定ですが、
いつごろ投下しましょうかね?
私としては9月末頃に落とそうかと考えていますが、
ご希望があればなるべく沿うようにします。ご意見くださいませ。
473:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/01 19:54:58
乙。やっぱりシンジが重要な役割を果たすんですね…うわぁ解決編が楽しみやわぁ。
で、投下時期ですけど、個人的には出来次第読みたいです。結末が気になって夜も寝られそうにありませんので。(もちろん、書くスピードは作者様がやりやすいように、ですけど。)
皆さんはどうお考えですか?
474:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/01 22:33:53
解決編+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +
475:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 13:56:37
1ヶ月もじらされるのは勘弁してくださいですぅ><
早めに投下してくれるとうれしいな
476:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 16:16:26
中には早くしてくれとの声もありますが
執筆を早くして作品の質を落とすより
作者さんのペースでじっくり書いていただけた方がうれしいです
477:351 ◆c9OwFy0cL.
07/09/02 18:16:44
みなさん、ご意見ありがとうございます。
解決編投下は9/8の23:00からにします。
このレスと同じトリップをつけるので、
まだ見たくない方はあぼーんして下さいね。
478:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/02 23:41:12
油断してると落ちそうだな
479:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/03 20:34:57
今泉君、ちゃんと保守しなさいよ↓
480:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/04 17:38:59
映画関連スレが次々出来てるけど
1000いくのも早い分・・・どうなんだろね
481:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/04 20:36:29
良スレあげ
482:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/04 21:09:08
>>481お前にサドの名は不要だ
Sはいただくっ
483:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/05 01:41:49
うーむ、「問題」の答えはなんとなくわかったような気がするが、
それをどう利用したのか全く予想できないw
職人さん尊敬します。
484:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/05 19:17:39
ホッシュ
485:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/07 12:48:33
いよいよ明日♪
486:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/07 21:00:17
明日か~
出張で見れないよorz
487:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/08 07:00:06
+(0゚・∀・) + ワクワクテカテカ +
488:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/08 10:24:45
ふー、一気に読んだ。職人さん、お疲れさまです。
ターミナルドグマのくだりは、なんか世界観に違和感あるの俺だけ?なんかそこだけ引っかかった。
リツコの描写はうまいなぁ。映像まで浮かんでくるし、情景描写もイイ。
でもやっぱり、俺の考えてる推理は間違ってるのかも。
わかったと思ったけど、俺の中の答えがエヴァの世界と相容れない気がする。
489:351
07/09/08 22:56:30
おまたせしました。
解決編、10レス投下します
490:解決編-再びレイの部屋 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 22:58:34
>>471
「―もう一つだけ確認したいことがあります」
レイが玄関のドアを開けると、そこに古畑がいた。
レイの部屋でのことである。待機命令がいまだ解除されないレイがアルバムとノートに
目を通していると、ドアを控えめにノックする音が聞こえてきたのだ。その聞き覚えがあ
るノックに、レイは古畑が訪ねてきたことを悟った。
「どうぞ」
「失礼します」
レイは古畑を迎え入れる。古畑の目的は明瞭だ。新たな証拠を手に入れ、それを突きつ
けてくるだろう。そして、古畑はきっと多くの疑問をぶつけてくるのだ。気を引き締めて
対応しなければならない。レイは古畑に背を向けたとき、ふぅっと息を吐く。
レイが折りたたみテーブルを出すと、古畑が床に腰を下ろす。座るや否や、古畑は懐か
ら携帯電話を取り出し、レイの目の前に突き出し、にんまりを笑った。
「確認したいものはこれです」
「携帯電話?」
「いえ、これは私のものです。問題はこの中に録音してきたものなんです」
古畑が携帯電話を操作する。
「よーっく、聞いていてください」
『―レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』
ふたたび古畑が携帯電話を操作して、再生を止める。
再生されたのは、男の声。野太い、大人の声だった。
491:解決編-お祝い ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 22:59:59
レイは再生された声が述べた一言一句を頭の中でリピートする。
(―声の主は綾波レイを『君』と呼ぶ)
(綾波レイの誕生日を知っている)
(そして『来い』としか言わなくても、綾波レイは「彼」の部屋に行ける。つまり、彼の
部屋を訪ねたことがある)
「これが何?」
「実はこれ、事件の2日前に碇司令の部屋から、この部屋に掛けられた電話の録音なんで
す。諜報部の方に提供して頂きました。単刀直入に言えば『盗聴』ですね」
「それで?」
「あなた、本当にこの電話を受けましたか?」
レイは古畑の意図を理解した。古畑はレイの動揺を誘っているのだ。前に失敗した方法
と同じである。もし、この電話に対する綾波レイの応答が残っていたとしても、「行く」
という約束をしただけであって、「行った」証拠にはならない。
「ええ、司令から掛かってきた電話よ」
「それは確かな事ですか? はっきりと言い切れますか?」
古畑が念を押してくる。しつこい。レイはそう思った。
「ええ」
「では、これはいかがですか―」
古畑がまた携帯電話を操作する
『―レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』
その再生音を聞いたとき、レイは縮み上がった。
急に寒気が襲ってきて、不覚にも反射的に俯いてしまう。気を張って顔を起こし、再び
古畑と向き合うも、膝が震えて止まらない。
今、再生された音は中年の男性の声で、1回目の再生と全く同じ言葉を綴った。だが、
違う点がひとつあった。……声の主は明らかに別人だったのだ。
492:解決編-たくさんのお祝い ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:01:12
「えー、実はまだ続きがあります」
再び録音を再生する古畑。10秒ほど無音が続いた後、また別の声が聞こえてきた。
『―レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな。ささやかなものだが、プレゼントと料理を
用意する。当日は私の部屋に来なさい。誕生日とは祝うものなのだ』
レイの動揺は明らかだ。古畑はそれを見て得意げに続ける。
「もう一つあります。これが最後です」
『―レイ、私だ。もうすぐ君の誕生日だな……』
古畑が携帯電話を懐に収める。無論、最後も別人の声である。
「えー、私がお訊きしたかったのはこれなんです。碇司令の声はどれでしょうか?」
レイにはその答えが分からなかった。どの声も中年男性の声であることに間違いない。
しかし、レイはそのどれが碇ゲンドウの声がまったく判別つかなかった。なぜなら―
「ちなみに、最初の声、あなたが碇司令との通話だと言ったあの声は、冬月副司令の声で
す。私がついさっき副司令にお頼みして録音しました」
レイに反論は、無い。
「あなた、知らないんです。碇司令の声を。それどころか、あなたは司令とは面識があり
ません。つまり、あなたは……」
古畑の人差し指が、レイに向けられる。
「『綾波レイ』さんではありませんね」
493:解決編-密室の真相 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:02:19
古畑の指摘は正鵠を射ていた。全部見抜かれた、レイはそう思った。一番隠したかった
ことだった。いつのまにかレイの額には汗が浮かんでいた。そのうちの一つが額から落ち
てレイの眉間を伝う。
「だ、だとしたら、何?」
レイは自分が発した声に驚いた。その声はもはや無感情なものでは無かったのだ。意図
しただけの音量は無く、語尾は震えていた。
「私は碇司令を殺したのは綾波レイだと考えていました。これは間違いないでしょう。間
違いだったのは、あなたを綾波レイだと思っていたということです。この間違いに気付い
たとき、同時に、密室の謎も解けました」
レイの動揺が顔に出たのか、古畑が饒舌になる。
「私は、こう考えていました。つまり、碇司令を殺した綾波レイさんは、部屋の出入り口
に全て施錠した上で、なんらかの方法を使ってその部屋から脱出した、と」
古畑の声が、コンクリートに囲まれた狭い部屋の中を支配する。
「でも、事実はまったく違うものでした。綾波レイさんは、脱出したのではなく、あの部
屋の中に隠れていたんです。我々も部屋の中を探しましたが、その時は見つかりませんで
した。見つからないはずです。彼女は意外な場所に隠れていたんです」
レイは膝の上に置いた拳を、さらに握り締める。
「彼女は、ダストシューターの中に、『隠れた』のです」
レイに言葉を紡ぐ時間を与えず、古畑が続ける。
「言い方を変えれば、『落ちた』のです。ダストシューターの中に。22階の高さから落
ちたので、え~、間違いなく命は助からなかったでしょう。そして、綾波レイさんは最初
から助かるつもりは無かった。それが彼女が立てた計画なのですから」
494:解決編-トランクの中に1 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:03:43
蝉が鳴いている。時計は「PM 01:12」を示している。天空から降り注ぐ日差し
は、今日も相変わらず強い。
「しかし、事件はここでは終わりませんでした。ダストシューターから落ちて亡くなった
彼女を迎えに来た人物がいます。その人物は焼却施設から焼却炉の蓋を開け、死体となっ
た綾波レイさんを回収しました。そして、持って来た大きな黒いトランクに死体を詰めて、
運び去ってしまったのです」
古畑が間を置く。
彼は少し大きく息を吸い込む。吸い込んだところで、また間を取る。2秒程度。そして、
吸い込んだそれを一気に吐き出す。
「綾波レイさんの死体。これを運び去った人物……それが、あなたです」
古畑の指摘は紛れも無い事実であった。
レイはそれでもその言葉を言わざるを得なかった。もう、言い逃れできるとは思えない。
しかし、レイの乾いた唇は、なかば無意識のうちにその言葉を吐き出していた。
「……その証拠は?」
古畑がレイを指差す。右手の人差し指だ。
レイは自分の鼻先を差すその指先を思わず見つめてしまう。
指がゆっくりとレイの右に移動する。レイの視線もその動きに釣られて、古畑が指し示
す先にあるものに移動する。
ベットの上に投げ出されたアルバム。ひきだしの上の薬剤、コンクリートの壁。
古畑は部屋の中のあらゆる物を指し示す。やがて、身を捩って、部屋の隅を指すと、そ
こで動きが止まる。古畑が指した先、そこには、どっしりと腰を据える黒いトランクがあ
る。
「開けてもよろしいですね?」
495:解決編-トランクの中に2 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:05:07
古畑は返事を待たなかった。トランクを引き寄せ、横倒しにすると、トランクの蓋を起
こした。
そこには『ミイラ』が眠っていた。ピラミッドで発掘されるようなミイラが、トランク
の中で膝を抱えて蹲っているのだ。ただし、そのミイラは包帯ではなく、食品用のラップ
に身を包んでいた。
古畑は顔の部分のラップを剥がしていく。レイはただその作業を見守る。
ラップの下から現れたのは、『綾波レイ』の顔だった。
真っ白であっただろう肌は土気色で、乾いた傷跡と、そこから流れたであろう赤黒い血
の跡が、彼女の顔の半分を隠している。瞳は閉じられていた。だが、眠り姫というには少
々、生臭さすぎる光景だった。
「これが、証拠です」
「もう、おしまいね」
レイは瞳を閉じて呟いた。そのまま二人は沈黙する。コンクリートの部屋の中で、重苦
しい時間が過ぎていった。それは、ほんの1分に満たない時間だったかもしれない。しか
し、沈黙を共有していた二人にとってその時間経過はもっと長く、重いものだった。
長い沈黙を破ったのは古畑だった。
「一つ教えてください。あなたが綾波レイさんでないのなら、あなたは誰でしょうか?」
496:解決編-あなたは誰 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:06:28
レイが瞼を開ける。
「あなたは、私を誰だと思うの? あなたの意見、聞きたいわ」
問い返すレイに古畑が苦笑する。
「えー、実は、そこのところはまだよく分かっていないのです」
「いいから、言ってみて。あなたの推理が合ってるかどうか、楽しみだから」
「んっふっふ、なんとも、突飛な説なので、笑わないで下さいね―」
逡巡したものの、古畑は楽しそうに自分の考えを述べ始める。
「実は、あなたは綾波レイさんの双子の姉妹なんです」
「あなたは何らかの事情で、ターミナルドグマに閉じ込められて育った。一方、綾波レイ
さんはここでエヴァのパイロットとして育っていた。しかし、綾波レイさんは碇司令に憎
悪を抱くようになる。やがて、自分の命を投げ打ってでも殺したいとまで考えるようにな
り、司令を殺害する計画を立てます」
「それと同時に、双子の姉妹であるあなたを助け出すこと計画に盛り込む。つまり、それ
が、今回の事件です。碇司令を殺害し、その犯人である綾波レイさんが自殺し、あなたが
綾波レイになりすます、という」
「ドグマの枕泥棒、赤いレインコートを着ていたのは、他でもない、綾波レイさんです。
そして、あのときベットに寝ていたのが、あなたです。綾波レイさんはこのようにあなた
を助け出しました」
「綾波レイさんが、あなたのために用意していたのが、あのアルバムです。他にも何か用
意していた可能性はあります。綾波レイさんはあなたが覚え易いように、写真を図鑑のよ
うに並べて、アルバムにしまっておいたのですね。しかし、アルバムで顔は分かっても、
声は分からなかった。あなた、碇司令だけではなく、綾波レイさんのお知り合い全員の声、
知らないのでしょう。だから、シンジ君からの電話を受けたとき、声が分からず、名前を
聞き返した。いかかでしょうか?」
古畑がまくし立てた推理を、レイはゆっくりと噛みほぐす。
小さな雲が一瞬太陽を遮り、部屋の中に影が差した。
497:解決編-減点理由 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:08:11
「……すごいのね。合格」
「ありがとうございます」
「でも、80点ね」
「うーん、よろしければ減点の訳を」
「『双子の姉妹』というのは間違い」
古畑が考え込む。推測ではあったが、他に辻褄が合う仮説が思いつかなかったのだ。双
子の姉妹説を否定されると、辛いところだ。
「考えても、きっとわからないわ」
レイはそう言いながら、『ノート』に書いてあった真相を頭の中で反芻した。
『2人目のレイ』が、彼女のクローンの中の1体である自分を助け出したのは、2週間
前のことらしい。赤木リツコがその他のクローンを破壊して独房に入ったのが1週間前で
ある。この時点でクローンは『2人目のレイ』が助け出した1体だけである。
この状態で『2人目のレイ』が死んだら、魂はクローンに宿り、クローンは『3人目の
レイ』となる。クローンが複数いれば、どのクローンに魂が宿るのかは予測できないが、
他のクローンは赤木リツコに破壊された。魂が宿るのは、助け出されたクローンである。
魂が移動する際、記憶の欠損が起こるらしい。『2人目のレイ』はそれに備えて、ノー
トやアルバムで記憶の継承を試みた。ただ、古畑の指摘どおり、声の記憶を継承できるよ
うなものは何一つ残さなかったのは、失敗だった。
「あなたとはじめて会ったとき、あなた、私に言ったわ。お誕生日おめでとう、って。あ
のときは本当に驚いた。だって、私は昨日生まれたばかりだもの。なんでこの人がその事
を知ってるのかな、ってね」
緊張から解放されたレイの顔から笑みがこぼれる。真紅の瞳は、涙で潤んでいた。
498:解決編-刑罰 ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:09:46
古畑が携帯電話を切る。
漏れて聞こえてくる会話を聞く限り、部下に2人目のレイの死体を運び出すための指示
をしていたようだった。
「えー、署の方で詳しいお話を伺いたいのですが」
「どうなるの、私。逮捕、されるの?」
「碇司令を殺した犯人、綾波レイさんは、既に死亡しています。殺人事件は被疑者死亡の
まま書類送検ということになるでしょう。あなたに伺うお話は、死体遺棄の件について、
ということになります」
「……そう」
レイは立ち上がり、古畑に促されるまま、玄関を出た。
レイは前のレイ、つまり2人目のレイが立てた殺人計画を振り返える。計画の目標はお
おむね達成されたと言っていい。
最大の目標は、警察が密室を解けずに、ゲンドウの部屋のマスターキーを持っている管
理人を誤認逮捕することだった。しかし、その目標は達成できなかった。疑惑が管理人に
向くことすら無かった。
だが、もう一つの目標は達成できた。殺人罪を被らないことだ。おそらく警察は『魂の
移動』など信じないだろう。2人目のレイと3人目のレイは別人格として扱われるはずだ。
2人目のレイは殺人罪を背負ったまま、消えた。3人目のレイは死体遺棄罪に問われるだ
ろうが、殺人罪に比べれば微罪であり、刑も軽い。完全犯罪とも言えるだろう。
3人目のレイは考える。前のレイの思いは遂げられたのだ。ただ、今となっては、前の
レイがなぜ碇ゲンドウを殺害したかったのか、動機が不明であった。でも、それはどうで
もいいことで、蛇足なのだ。今のレイは、2人目の想いなど、もう覚ええていなかったか
ら。
499:解決編-昨日のこと ◆c9OwFy0cL.
07/09/08 23:13:30
時は事件当日の夜に遡る―
少女は裸のままベットの上に横たえられていた。
一糸纏わぬ少女の肢体、その肌を蒼白く見せている月の明かり。レースカーテンの影が
まだら模様となって、ベットと少女に張り付いている。
レイは少女の胸の上に一冊の大学ノートを置いた。そして、少女の両手をノートの上で
組ませる。
ノートには色々なことを書いた。今まで起こった事、出合った人、その人の名前、呼び
方。もちろん一冊では収まらない。続きのノートが10冊以上ひきだしの中に眠っている。
顔は、やはりひきだしの中にあるアルバムの写真を見ればわかるだろう。
しかしノートを開いた少女が一番初めに目にするのは、これから自分がやろうとしてい
る殺人計画のことだ。その計画の全てと、目覚めた彼女がどう行動すれば良いのかも書い
てある。
室内の照明はただ月明かりのみ。
レイと少女の四方を囲むコンクリートの壁には、ポスターやコルクボードの類は一切存
在しない。目立った家具も無く、その灰色の空間からは、住んでいる者の生活の匂いがま
ったく感じられなかった。でも、事実、レイはこの部屋で何年もの歳月を重ねてきたのだ。
唯一、ベットの脇に5段のひきだしが置いてある。高さ1メートル程度でプラスチック
製のものだ。ひきだしの上には飲みかけの錠剤の包装や、水が入ったビーカーなどが散乱
している。レイは包装を破り、錠剤を3錠、口に含んだ。そしてビーカーの水でそれを流
し込む。
レイはベットを一瞥する。少女の瞼は閉ざされたまま、開く気配は無い。
(さようなら。そして、また会いましょう。3人目の私―)
レイは玄関のドアを押し開け、自身の棺となる黒いトランクを押して、外へ踏み出す。
頬を撫でる生温い夜風。夜道を行くレイの背中に、星の無い都会の夜空が覆いかぶさる。
夜空に漂う妖艶な蒼い月が、彼女の儚い存在を、いつまでも見守っていた。
解決編ここまで 古畑任三郎 VS 綾波レイ fin
500:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/08 23:19:14
やっぱりほぼ予想通りのトリックだったか。
ただ自分は二人目レイがミイラなんかじゃなく完全に焼けてて
三人目レイに食べさせたという展開を期待していたのでチト残念。
501:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/08 23:21:17
(・∀・)イイ!!
kdちょっと悲しいエンディング・゚・(ノД`)・゚・
502:351
07/09/08 23:34:09
>>500
うわぁ~ えぐい~ 。・゚・(ノД`)・゚・。
>>501
きっと、さんまが無罪にしてくれます
レイ編これにて終了です。
読んで頂いたみなさん、本当にありがとうございました。
503:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/09 00:02:05
そのころ現場で...
今泉:ちくしょう、わからないなぁ。
どうやって抜け出したんだよ、綾波レイは。
向島:今泉さん、もうあきらめましょうよ。ここまでやったら古畑さんもわかってくれますよ。
今泉:いや、君はまだあいつのことをわかってないよ、向島君。
ぜったい僕のことバカにするんだ。そうに決まってる。
あ~もう、どうしよう。何かいい方法はないあかなぁ、向島君。
向島:それは、怒られずに済む方法ってことですか。
今泉:あたりまえだろ。
向島:それより、あいつだなんていったら、それこそ怒られますよ。
今泉:君が言わなきゃいいだろ。
西園寺:いま連絡が入って、古畑さんが解決したそうですよ。重要参考人も署に同行だそうです。
今泉:面倒なことは僕に押し付けて、また自分ばっかりおいしいとこもっていきやがって。
西園寺:今泉さんが解決したわけじゃないんだから、持っていかれたことにならないのでは?
今泉:(うるさいな!チビは黙ってろよぉ)
504:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/09 08:18:42
作者乙。本筋のトリックは予想がついたけど、それを古畑が「声」で追い詰めるのは、古畑らしくてうまいと思った。綾波レイもいい感じに古畑任三郎にでてくる犯人って感じではまってた。最高にGJな作品をありがとう!次回作も期待してるぜ!
505:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/09 17:19:10
うおおおお1日遅れたが読みふけってしまった
GJ!
だが結局動機はなんだったんだろう(・・?)
506:351
07/09/09 19:58:36
>>503
後味スッキリなエンディング(・∀・)イイ!
>>504
ありがとう。
計画殺人が続いたので、次は衝動殺人をやってみたいです。
いつになるかわからないけど。
>>505
どもです。
犯人ああなってしまった以上、動機は闇の中・・・
507:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/09 20:57:06
otukare
次はシンジ編かな
508:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/11 21:57:25
シンジが犯人だとすぐに捕まりそうな罠
509:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/11 23:46:48
次の犯人は庵野。
現実の復讐をアニメの中で果たす。
古畑はアバンタイトルとか真相究明前の暗点で視聴者に語りかけてくるタイプだから
こういうメタフィクション的展開もうまくいきそう。
510:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/17 13:52:28
西園寺くんが華麗に保守
511:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/20 21:40:19
ほしゅ
512:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/22 19:02:12 5oIfMM8v
同じくシンジ希望。ラスト直前の壊れ気味のシンジが、「みんな死んじゃえ!」を実行にうつすようなやつキボンヌ。
513:キングなり
07/09/22 19:50:55
山井ちゃ~ん、CHU…パン買ってきて…
514:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/22 21:45:51
いや、シンジは衝動的に殺ったあとに淡々と証拠いん滅しそうな。
515:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/23 17:23:56
ネルフ全滅→シンジだけ生き残る→犯人は?→やっぱりシンジ
516:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/24 23:49:15 7blSOC0h
冷静に証拠隠滅していくシンジ、か…ありだな。
静かな狂気って感じで。はじめは衝動的に相手を殺してしまったけど、その過程で狂気に目覚めるみたいな感じか?
517:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/25 00:01:31
シンちゃんは普通に頭良さそうだし。今泉さんに「あんな気の弱い子に殺しができますかね~」とか言われるのも良い。
トリックを古畑に暴かれ「仕方ないじゃないですか。こうするしかなかったんですよ」と淡々と言い放つも、「でも、本当は殺したくなかったんですよ、」と一筋の涙を流すシンちゃん。
518:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/25 03:25:27
古畑「ンフゥ~あなたハァ…殺しファ~のハァ…犯人…フォ~♪」
全員「『早く喋ろよ!!!』」
519:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/25 12:39:51
喋ろって
520:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/09/29 20:27:52
保守すれば良いと思うよ?
521:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/08 12:36:52
普通におもしろい
一気に読んでしまいました。作者様GJ
でも黒トランクは必要なかったんじゃないかな。二人目はダストに落ちて焼却炉で焼かれちゃえばゴミと一緒に炭化しちゃうので二人目の遺体は見つからない上、見つかっても犯人は自殺したことになり完全犯罪になりそう。
もしかしたら、二人目もさすがにゴミと一緒に処分される死後は嫌だったのかも?
522:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/08 12:39:40
なんか難癖つけてるようでしたらすみません
殺害のためにかなり準備周到な二人目だったので気になってしまい
523:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/08 14:35:37
焼却炉程度の炎で遺体が炭化して原型が分からなくなるとは考えにくい。
せいぜい表面が焼け焦げて身元不明になるくらいだ。それもDNA鑑定ですぐにばれる。
それに、焼却炉に勝手に火を付ける訳にはいかない。どう考えてもそっちの方が怪しまれる。
加えてゴミの焼却時は、点火から終了まで係の人が見ている可能性が高い。
以上から、その場で燃やすという選択肢は考えられない。
遺体を持ち帰るしかあり得ないのだ。
524:351っす
07/10/14 19:31:29
>>521
読んでくれてありがとう。そして亀レスごめんなさい。
>>523が書いてくれたことが物理的な理由の全てです。
(たとえ火葬場くらいの火力と時間で焼却しても、
少なくとも骨と、身に着けていた金属は残りますよね?)
ひとつ付け加えるなら、二人目の死体は三人目にとって
殺人罪から逃れるための保険という意味もある、ということです。
殺人を犯したのはあくまで二人目なので、
その死体が出てきたら、警察は三人目への容疑を取り下げざるを得ないでしょう。
だから三人目は二人目の死体を手元に残していた、というのが作意です。
という回答でいかかでしょう?
525:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/18 14:29:20
はじめてきた。351さんすばらしいです
古畑の魅力はトリックより丁々発止の対決するとこだと再認識
2人目のレイの動機は想像通りだとすると哀しいな~
526:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/10/18 14:31:54
527:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/02 05:32:57
エヴァ板良スレ保守党
528:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/15 04:59:34
age
529:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/15 07:41:44
青葉
古畑のSP、古畑vsスマップのキムタク=青葉
刑事に歯向かうイヤンな男。それが青葉シリカゲル
530:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/15 21:03:15
なかなか名前を覚えてもらえない巡査っていたよね
青葉はそれの役で
531:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/11/15 22:46:04
えぇ~と、
向島です!
あ、そうそう、向島君。
532:名無しが氏んでも代わりはいるもの
07/12/02 22:36:31
ほす