07/05/27 03:31:00 iYqk+Tn50
統一感があって、こういう文章に慣れていない自分でも
こういう「味」の文体なのかな、と思わされる力がありました。
個人的にしっくり来なかった部分は
>砂糖の味しかしない卵焼きを食べたあとの感覚は、
>砂抜きの十分でない貝を思い切り噛んでしまったあれともよく似ていると思った。
似てないと思います…。気持ち悪い、という言葉で
二つの比喩を結び付けようとしている意図は伝わります。でも、どう考えても似てないです。
>受容器では、刺激を受けた細胞がそれまでとは異なる状態―興奮した状態になる。
>つまり今俺は、興奮しているということになるらしい。
ここも腑に落ちない。「細胞の興奮」と「心の高揚」を一緒にして考える人はいないと思います。
言葉がたまたま一緒なだけで。
まるで「神経細胞の興奮」という呼び方を始めて知った思春期の学生のよう。
いろんなことをとりとめもなく想起しながらのモノローグを狙っているのだと思いますが
きちんと意図が伝わらない、計算され尽くしていない(ように思える)表現が少しでもあると、
途端に他の部分まで全部「無駄にまわりくどいだけの不快な文章」に見えてきます。私は少し目が滑りました。
あえて遠回りな描写を用いて心情や雰囲気を演出したいのなら
もっと一つ一つの言葉遣いに慎重になるべきだと思います。