07/05/09 11:21:20 rMBVaHbX0
>>650
元ゲームはプレイ済みですが、ジャンル者ではありません。
ストーリーやキャラクターの心理の移り変わりがはっきりとしているので読みやすいですね。
文章としては、表現が妙に大げさなものが多く、
>横顔は、触れた途端に崩れ落ちそうな程
>不意に優しげな調べがそっと鼓膜を震わせた
>教室全体が揺れそうな程の大声を
大げさな言葉は使いすぎると読み手は白けがちになります。ごく短い小説ですから、あまり多用しない方がいいように思えます。
また壬生屋や瀬戸口の動作や表情が、お決まりのひどく芝居がかったのもになっています。
>力一杯両の掌を机に打ち付けた
>机上の掌をきつく握り締める
>はた、と目をみはると
>一人頷いて
等々。
全体に、こういう時は、こういうセリフでこいう動作でこういう表現でというテンプレが頭の中にできているのでは。
そのために生き生きとした文章になっていません。
もう少し動作自体や、あるいは描写方法を変え、自然な印象を与えられればと思います。
お話としては、クライマックスはもっとも濃く書き込む方がいいように思いました。
壬生屋がプレゼントを見て感動する部分がこの話の最高潮のところでしょうが、ここが薄すぎです。
そこまでは壬生屋の独白が主体なのに、肝心の部分ですっぱりと抜けてしまっている。
読んでいる方としては、肩透かしな気分にさせられてしまいます。
アクセサリーの美しさ、壬生屋の感動、その時の瀬戸口の表情など、背景の光や空気まで感じさせるほどに
もっと精密に書き込んでしまいまょう。
こここそが、作者の思いのたけをぶつけるところです。
見当違いの部分もあるかもしれませんが、何かのご参考になれば。