07/02/02 01:06:37 x3aqIEmCO
ざっと流し読みしてみましたが、全体的に修飾語が多いように感じました。
一文の中に「ここ、いらないんじゃないか?」と思う部分が二、三箇所ある。
そのせいで文章のリズムがぎこちなくなっているから、書きながら少しでも必要か迷う言葉は
いっそ自分で(削り過ぎかな?)と思うくらい、ザクザク削っちゃっていいかもしれない。
あと、書いた文章を一度声に出して読んでみると良いと思います。
朗読してみて、突っ掛かりを覚えた文は特に修正の余地があるものとして、
削ったり表現を変えてみたり、納得いくまでいじり倒してみたらどうでしょう。
朗読した後なら、リズムやテンポに気付きやすくなるので、もしよければ試してみて下さい。
内容に関してですが、個人的には苦手な傾向でしたが、
登場人物の思考を理解出来ないまま読み進めたせいか、ラストを見ても特に何も思わなかったです。
すごくきつい言い方になってしまうかもしれないんですが、キャラクターに厚みを感じませんでした。
手法が一人称なら、語り手である主人公の内面(感情面)にもう少し切迫したものを入れた方が
話の雰囲気やラストなどにもより説得力が生まれた気がします。
あとこれは私的意見になりますが、
産みの親である作者はキャラクターのことを誰よりも知っているため、
「この場面なら説明しなくても読者にキャラクターの心情を理解してもらえるはず」
と読者を放置気味にする思考に陥りがちですが、
読み終わった後に登場人物を一番わかっているのは、本編を読んだばかりの読者であることが望ましいと私は思っています。
その点において、今回読んだ話はあまり登場人物を近く感じられず、若干、作者が酔っている印象を受け、残念でした。
「酔う」という言い方をすると自己陶酔のように聞こえますが、小説書きの場合のそれは自己完結に近く、
読者に自分の持っている情報を与えずにいることを含めています。
今回残念だったのは、>>119さんが一番最初に書きたい、表現したいと思うに至った登場人物の魅力がほとんど伝わってこなかった点でした。
次はもう少し、読み手を意識した登場人物の感情表現に重点をおいてみると良いかもしれません。
色々書いてしまいましたが、この評価に見当違いな部分があると感じたら、読み流して下さい。