05/01/22 00:34:25 2G2UkE7L
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汚い話だけど、人気ジャンルの大手の元にはお金が多く入る。
彼女からの手紙は「新刊こんなに刷った、何冊売れた。ジャンル内の神とも言える人と知り合いになった。」
など、大手がらみの話題、お金の話題、他サークルの愚痴…。
彼女からの手紙は大手の世界、お金の魅力に落ちていく内容になっていった。
当時の私はこの話題にうんざりしつつも彼女も自分が認められていくのが嬉しいんだろう、と思い文通を続けていた。
ある日、まだ返事を書いていないのに突然彼女から手紙が来た。
内容は「文通、やめて貰えませんか?」というものだった。
災害があった、病気になった、私生活が忙しいなど、たくさんの理由が書いてありました。
私は「そうですか…。残念ですが、仕方がないですね」と深くは問わず返事を返して、付き合い終了。
でも、私は分かってる。
きっと同人誌を売るのが楽しくて、私の相手をするのに時間を使うのが嫌になったんだ。
その年にあったオンリーで、大手の人にすり寄って輪に入れて貰おうと必死になっている彼女の姿を見てしまった。
その姿を見て優しかった、大好きだった頃の彼女を思い出し今の彼女の姿と見比べて、
悲しいとも寂しいとも言えない気持ちになってしまい、イベント会場内の人混みの中、一人立ちすくんで泣いてしまった。
部屋の片隅に置いてあった手紙の束を処分するにあたって1通1通読み返していて思いだした。
長文の暗い話ですみませんでした。